JP5479988B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線により通信端末の認証を行う無線通信システムに関する。
近年、携帯電話に車両のIDコードを登録して、携帯電話を車両キーとして使用する携帯電話キーシステム(特許文献1等参照)が考案されている。このシステムには、例えばFelica(登録商標)等の通信技術が応用される。携帯電話キーシステムをドアエントリーシステムに応用した場合、例えばドアトリムの上面にリーダライタが配置される。そして、車外からドアガラス越しに車外リーダライタに携帯電話をかざしてID照合(かざし照合)が成立すれば、ドアロック施解錠が許可又は実行される。
特開2007−137135号公報
ところで、リーダライタで送信できる電波は、例えば約数十cmというように相対的にエリアが狭い現状がある。よって、携帯電話をかざしたつもりでも、実際には通信が成立していない状況も充分に想定され、この場合はかざし操作のやり直しをユーザに課すことになるので、このようなリーダライタにおいて高い通信成立性を確保したい要望があった。しかし、ドアトリムの上面は、面積が限られているので、リーダライタの通信成立性を確保すべくリーダライタのアンテナ面積を大きくとろうとしても、これには限界があるという現状があった。
本発明の目的は、通信マスタの配置箇所にスペースの制限があっても、高い通信成立性を確保することができる無線通信システムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、車両に設けられた通信マスタとその通信端末とが近距離無線通信により相互通信が可能であり、前記通信マスタからの問合せを契機に前記通信端末が信号を前記通信マスタに返信して通信する無線通信システムにおいて、前記車両に設けられた可動ガラスに、前記通信マスタの1次アンテナと電磁誘導により結合可能な2次アンテナを設け、前記1次アンテナ及び通信端末間で通信される送受信電波を前記2次アンテナによって中継することで、前記近距離無線通信を実行することを要旨とする。
この構成によれば、可動ガラスに2次アンテナを設け、2次アンテナを介して通信マスタと通信端末との近距離無線通信を実行する。よって、通信マスタの1次アンテナの通信エリアを、2次アンテナによって通信端末側に引き出すことが可能となる。また、元々広い面積を持つ可動ガラスに2次アンテナを設けるので、配置スペースを気にすることなく、2次アンテナのアンテナ面積を広くとることも可能である。
よって、通信マスタの配置スペースに制限があって通信マスタの1次アンテナの面積を大きくとることができない場合であっても、2次アンテナによって通信マスタの通信エリアを広範囲とすることが可能となる。従って、通信マスタの配置箇所にスペースの制限があっても、通信マスタと通信端末との通信、つまり近距離無線通信の通信成立性を確保することが可能となる。
本発明では、前記可動ガラスは、前記車両のドアガラスであり、前記2次アンテナは、前記ドアガラスが全閉状態をとった際に、前記1次アンテナの通信エリアに入る位置に配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、ドアガラスが全閉状態をとると2次アンテナが利いて、2次アンテナを介した通信端末の認証が実行可能となる。よって、認証成立を車両ドアロックの施解錠の開始条件とした場合、ドアガラスが開状態をとったままでは通信自体が実行されないので、ドアガラスが開状態のままドアロックが施錠される状況を生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記2次アンテナは、フレキシブル基板上にアンテナ線及び共振コンデンサが実装された1枚のシート状の部品からなることを要旨とする。
この構成によれば、2次アンテナを1枚のシート状の後付け部品とすることが可能なるので、例えば2次アンテナを有していない車両であっても、この後付け部品をその車両の可動ガラスに貼着するという簡単な作業で、車両に2次アンテナを後付けすることが可能となる。
本発明では、前記通信マスタからの前記問い合せを契機に前記通信端末が固有の識別情報を前記通信マスタに返信して、当該識別情報により前記通信端末を認証し、当該認証の成立結果を元に前記車両のドアロック制御を行うことを要旨とする。
この構成によれば、通信端末の認証結果に基づいて、車両のドアロックを制御することが可能となる。
本発明では、前記通信マスタの少なくとも前記1次アンテナは、前記車両のドアトリムの内部に埋設されていることを要旨とする。
この構成によれば、通信マスタの少なくとも1次アンテナがドアトリムの内部に隠れるので、ドアトリム近辺の見栄えがよくなる。また、このように通信マスタの少なくとも1次アンテナをドアトリム内に隠しても、1次アンテナの通信エリアは2次アンテナによって外に引き出されるので、認証の通信成立性も確保される。
本発明によれば、通信マスタの配置箇所にスペースの制限があっても、高い通信成立性を確保することができる。
一実施形態における携帯電話キーシステムの概略構成を示す構成図。 2次アンテナの外観を示す斜視図。 2次アンテナの配置位置を示す車両の側面図。 前席2次アンテナの概略を示す断面図。 後席2次アンテナの概略を示す断面図。 リーダライタ及び2次アンテナの等価回路を示す回路図。 携帯電話を前席2次アンテナにかざした状態を示す動作図。 リーダライタ、2次アンテナ及びタグの等価回路を示す回路図。
以下、本発明を具体化した無線通信システムの一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、携帯電話2に車両1のIDコードを登録することにより、携帯電話2を電子キーとして使用する携帯電話キーシステム3が設けられている。携帯電話キーシステム3の通信には、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)として例えばRFID(Radio Frequency IDentification)が使用されている。RFIDには、例えばFeliCa(登録商標)等が使用されている。RFIDの周波数には、例えばHF(High Frequency)が使用されている。なお、携帯電話2が通信端末に相当する。
携帯電話キーシステム3は、携帯電話2を車両1の極近傍に近づける「かざし」によって、携帯電話2のID(Identification)照合を実行する。即ち、携帯電話2を車両1の極近傍にかざして携帯電話2が車両1から駆動電波Svを受信すると、駆動電波Svを電源に携帯電話2がID信号Sidを車両1に返信し、ID信号Sidに含まれるIDコードによって携帯電話2のID照合、いわゆるかざし照合を実行する。なお、駆動電波Svが問合せ及び送受信電波を構成し、ID信号Sidが識別情報及び送受信電波を構成する。
携帯電話キーシステム3には、車外でかざし照合が成立すれば、ドアロックの施解錠が実行されるドアエントリー機能と、車内でかざし照合が成立すれば、車内に設置されたプッシュ操作式のエンジンスイッチ4を押し操作するのみでエンジンが始動するワンプッシュエンジンスタート機能とがある。エンジンスイッチ4は、エンジン始動操作のみならず、車両1の電源遷移操作も可能となっている。
車両1には、携帯電話2との間でID照合を実行するID照合装置5と、ドアロックの施解錠を管理するドアロック装置6と、エンジンの動作を管理するエンジン始動装置7とが設けられ、これらが車内バス8を介して接続されている。ID照合装置5には、ID照合装置5のコントロールユニットとして照合ECU(Electronic Control Unit)9が設けられている。照合ECU9は、近距離無線通信により携帯電話2からIDコードを取得した際、同IDコードを自身のものと照らし合わせることによりID照合を実行する。
車両1のドア付近には、車外に位置する携帯電話2と近距離無線通信が可能な車外リーダライタ10が設けられている。車外リーダライタ10は、例えば非接触ICカードのような端末と電磁誘導により電波の送受信が可能な通信機の一種である。車外リーダライタ10の本体部35には、送信電波の変調や、受信電波の復調/増幅などを実行する通信回路11が設けられている。なお、車外リーダライタ10が通信マスタを構成する。
通信回路11には、車外リーダライタ10のアンテナ12が接続されている。アンテナ12は、アンテナ線(アンテナエレメント)を環状に複数巻回した磁界アンテナの一種のループアンテナが使用される。アンテナ12は、コイル13と、共振用のコンデンサ14との直列共振回路からなる。アンテナ12は、電波の送信及び受信の両方が可能な送受信アンテナとなっている。
また、車内において例えばセンターコンソール等には、車内に持ち込まれた携帯電話2と近距離無線通信が可能な車内リーダライタ15が設けられている。車内リーダライタ15は、車外リーダライタ10と同様に通信回路16及びアンテナ17を備え、アンテナ17もコイル18及びコンデンサ19の直列共振回路からなる。これらリーダライタ10,15は、駆動電波Svの送信と、携帯電話2から送信される各種電波の受信との両方、つまり相互通信が可能である。なお、車内リーダライタ15が通信マスタを構成する。
一方、携帯電話2には、携帯電話2の各種動作を制御する端末制御部20が設けられている。携帯電話2には、リーダライタ10,15と近距離無線通信を実行するタグ21が設けられている。タグ21には、タグ21の動作を管理する通信制御回路22が設けられている。通信制御回路22には、携帯電話2を車両キーとして機能させるべくIDコードが登録されている。
通信制御回路22には、タグ21のアンテナとして送受信アンテナ23が接続されている。送受信アンテナ23は、磁界アンテナの一種であるループアンテナが使用される。送受信アンテナ23は、アンテナ線を環状に巻回したコイル24と、共振用のコンデンサ25との直列共振回路からなる。タグ21は、リーダライタ10,15から近距離無線通信によって駆動電波Svを受信すると起動し、自身に登録されたIDコードを含むID信号Sidを、近距離無線通信を介してリーダライタ10,15に返信する。
車両1には、これらリーダライタ10,15の動作を制御するリーダライタ制御ECU26が設けられている。リーダライタ制御ECU26は、車両1が駐車状態又は停車状態の際、車外リーダライタ10から駆動電波Svを断続的に送信させる。そして、リーダライタ制御ECU26は、駆動電波Svの応答としてタグ21からID信号Sidを受信すると、このIDコードを照合ECU9に転送する。照合ECU9は、リーダライタ制御ECU26からIDコードを入力すると、このIDコードを照合し、携帯電話2が正規通信相手か否かを判定する。
携帯電話キーシステム3には、車両1のドアガラス27に2次アンテナ28を貼着し、車外リーダライタ10の電波を2次アンテナ28により中継して、車外リーダライタ10の通信エリアを大きくする2次アンテナ中継式をとっている。本例の場合、車外リーダライタ10の通信距離を2次アンテナ28によって携帯電話2側に引き出すとともに、2次アンテナ28のアンテナ面積を大きくとることによって車外リーダライタ10のかざし有効面積を大きくする。これにより、車外リーダライタ10の通信エリアを広くして、かざし照合の通信成立性を確保する。なお、ドアガラス27が可動ガラスに相当する。
図2に示すように、2次アンテナ28には、シート状のフレキシブル基板29が設けられている。フレキシブル基板29は、自由に折り曲げ変形可能な基板である。このフレキシブル基板29の実装面には、アンテナ線(アンテナエレメント)を環状に複数巻回したアンテナパターン30と、このアンテナパターン30の一対の終端を繋ぐ共振用のコンデンサ31とが実装されている。よって、2次アンテナ28は、磁界アンテナの一種であるループアンテナとなっている。2次アンテナ28のアンテナ面積は、車外リーダライタ10のアンテナ12、つまり1次アンテナ12よりも大きい面積で形成されている。
図3及び図4に示すように、前席ドア32のドアガラス27aの裏面には、前席ドアガラス27a用の2次アンテナ28として前席2次アンテナ28aが貼着されている。なお、前席とは、運転席及び助手席のことを言う。前席ドアガラス27aは、車内のドア開閉スイッチ(図示略)の操作により、上下方向にスライド移動して開閉可能となっている。前席2次アンテナ28aは、前席ドアガラス27aの裏面において車体下方かつ後方寄りの位置に配置されている。
図4に示すように、前席ドア32のドアトリム33の内部には、前席用の車外リーダライタ10aが埋設されている。前席2次アンテナ28aは、前席ドアガラス27aが全閉状態又は略全閉状態をとる際、車外リーダライタ10aの1次アンテナ12の通信エリアに入る位置に配置されている。このため、車外リーダライタ10aの1次アンテナ12自体の通信エリアは小領域しか形成されないが、前席2次アンテナ28aによって電波が中継されることで、車外リーダライタ10aの通信エリアが前席ドアガラス27aの一領域を満たす広域エリアに増幅される。
図3及び図5に示すように、後席ドア34のドアガラス27bの裏面には、後席ドアガラス27b用の2次アンテナ28として後席2次アンテナ28bが貼着されている。なお、後席とは、後右席及び後左席のことを言う。後席ドアガラス27bも、車内ドア開閉スイッチ(図示略)の操作により、上下方向にスライド移動して開閉可能となっている。後席2次アンテナ28bは、後席ドアガラス27bの裏面において車体上方かつ前方寄りの位置に配置されている。
図5に示すように、車体天井1aのドア縁部には、後席用の車外リーダライタ10bが取り付けられている。後席2次アンテナ28bは、後席ドアガラス27bが全閉状態又は略全閉状態をとる際、車外リーダライタ10bの1次アンテナ12の通信エリアに入る位置に配置されている。このため、車外リーダライタ10bの1次アンテナ12自体の通信エリアは小領域しか形成されないが、後席2次アンテナ28bによって電波が中継されることで、車外リーダライタ10bの通信エリアが後席ドアガラス27bの一領域を満たす広域エリアに増幅される。
2次アンテナ28は、1枚のフレキシブル基板29に直列共振回路(アンテナパターン30及びコンデンサ31)が実装された後付けのシート状部品である。よって、車両1のドアガラス27に2次アンテナ28が貼着されていない場合には、このシート状の2次アンテナ28を、車外リーダライタ10に位置合わせして、ドアガラス27の裏面に貼り付ける。
さて、車両1が駐車状態(エンジン停止、ドアロック施錠)をとる際、車外リーダライタ10は、車両周囲に携帯電話2が存在するか否かを探査するために、駆動電波Svを断続的に送信する。ここでは、図6の等価回路に示すように、車外リーダライタ10の1次アンテナ12と、2次アンテナ28とが電磁誘導により結合し、1次アンテナ12の駆動電波Svが2次アンテナ28に至り、2次アンテナ28を経由して広範囲に亘り送信される。
本例の場合、1次アンテナ12の通信距離が2次アンテナ28によって延長されるので、1次アンテナ12の駆動電波Svが、より遠くに飛ぶようになる。また、2次アンテナ28のアンテナ面積は1次アンテナ12のアンテナ面積よりも大きく形成されているので、携帯電話2のかさし領域が、1次アンテナ12だけのときよりも広くなり、かざし操作の有効面積が広くなる。
ここで、例えば運転者が前席ドア32から乗車する場合、図7に示すように、運転者は自身が所持する携帯電話2を、車外から前席2次アンテナ28aにかざす操作をとる。このとき、図8の等価回路に示すように、1次アンテナ12と前席2次アンテナ28aとが電磁誘導により通信が確立し、前席2次アンテナ28aとタグ21とが電磁誘導により通信が確立するので、前席車外リーダライタ10a及びタグ21の近距離無線通信が確立する。よって、タグ21が前席車外リーダライタ10aからの駆動電波Svによって起動し、その応答としてID信号Sidを車両1に返信する。
タグ21がID信号Sidを返信した際、前席車外リーダライタ10aは、2次アンテナ28aを介してこのID信号Sidを受信する。前席車外リーダライタ10aは、1次アンテナ12でID信号Sidを受信すると、このID信号Sidに含まれるIDコードを照合ECU9に転送する。照合ECU9は、タグ21のIDコードを照合し、ID照合が成立することを確認すると、ドアロックを解錠する。なお、ドアロック施錠時の動作は、ドアロックの解錠と基本的に同じ動作をとるので、詳細は省略する。
以上により、本例では、ドアガラス27の内面に2次アンテナ28を貼着し、携帯電話2を車外リーダライタ10にかざし操作した際には、車外リーダライタ10と携帯電話2との間でやり取りされる電波を、2次アンテナ28により中継して車外かざし照合を実行する。よって、車外リーダライタ10の通信エリアを、2次アンテナ28によって携帯電話2側(ユーザ側)に引き出すことが可能となる。また、元々広い面積を持つドアガラス27に2次アンテナ28を貼着するので、配置スペースを気にすることなく、2次アンテナ28のアンテナ面積を広くとることが可能となる。
ところで、車外リーダライタ10をドアトリム33に取り付ける場合、ドアトリム33には充分な面積がないので、車外リーダライタ10のサイズ、つまり1次アンテナ12のアンテナ面積を大きくとることができず、通信成立性を向上しようとしても、これを満足することができない。しかし、本例のように2次アンテナ28で電波を中継するようにすれば、仮に車外リーダライタ10の配置スペースに制限があって車外リーダライタ10のアンテナ面積を大きくとることができない場合であっても、2次アンテナ28によって車外リーダライタ10の通信エリアを広くとることが可能となる。従って、かざし照合の通信成立性を確保することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ドアガラス27に車外リーダライタ10の2次アンテナ28を貼り付け、この2次アンテナ28により電波を中継することで、携帯電話2及び車外リーダライタ10の車外かざし照合を実行する。よって、車外リーダライタ10の配置スペースに制限があって、車外リーダライタ10のアンテナ面積を大きくとれない場合であっても、ドアガラス27を2次アンテナ28の配置箇所とすることで、車外リーダライタ10の通信エリアを広くすることが可能となる。このため、携帯電話2のかざし位置に許容性が出るので、かざし照合の通信成立性を確保することができる。
(2)ドアガラス27に2次アンテナ28を貼着する際、ドアガラス27が全閉状態(略全閉状態)をとったときに車外リーダライタ10と向き合う高さ位置を、2次アンテナ28の貼着位置とした。よって、ドアガラス27が全閉状態となって初めてかざし照合が可能となるので、ドアガラス27が開状態のままドアロックが施錠されてしまう状況を生じ難くすることができる。
(3)2次アンテナ28を1枚のシート状の後付け部品としたので、例えば車両1が元は2次アンテナ28を有していないものであっても、この2次アンテナ28をドアガラス27に貼着するという簡単な作業で、車両1に2次アンテナ28を取り付けることができる。
(4)2次アンテナ28を1枚のシート部品としたので、2次アンテナ28を単独の1ユニット部品とすることが可能である。よって、ガラス面をアンテナ設置箇所とすべく2次アンテナ28をドアガラス27に取り付けても、ドアガラス27に2次アンテナ28が一体に取り付く構造となるので、配線の一方が可動側に取り付き、配線の他方が固定側に取り付く部品構造をとらずに済む。よって、配線等の取り回し等が必要なく、断線等も気にせずに済む。
(5)車外リーダライタ10がドアトリム33の内部に隠れるので、ドアトリム33近辺の見栄えがよくなる。また、このように車外リーダライタ10をドアトリム33内に隠しても、車外リーダライタ10の通信エリアは2次アンテナ28によって外に引き出されるので、かざし照合の通信成立性も確保することができる。
(6)2次アンテナ28をシート状部品としたので、貼着先の形状に合わせて、折り曲げたり丸めたりするなど、形状を自由に変更することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・車外リーダライタ10のみが2次アンテナ中継式をとることに限定されず、車内リーダライタ15にも応用してもよい。
・ドアガラス27への2次アンテナ28の貼着位置は、実施形態に例示した位置に限らず、他の位置に変更してもよい。
・2次アンテナ28は、後付け部品に限定されず、ドアガラス27の内部に一体に組み込まれたアンテナでもよい。
・ドアガラス27のガラス面において2次アンテナ28の配置箇所に、かざし位置を通知する絵柄や文字等を描画してもよい。
・タグ21は、端末制御部20から独立したICチップであることに限定されず、タグ21の機能が端末制御部20に組み込まれていてもよい。
・車外リーダライタ10の配置位置は、ドアトリム33内や車体天井1aに限定されず、例えば車体ピラー等としてもよい。
・2次アンテナ28は、アンテナパターン30と共振用コンデンサ31とが両方ともドアガラス27に設けられることに限定されない。例えば、アンテナパターン30のみをドアガラス27に設け、共振用コンデンサ31をドアトリム33に設けてもよい。
・2次アンテナ28は、1枚のシート状の部品に限定されず、例えば板状の基板を使用した折り曲げ不可能なアンテナでもよい。
・通信端末は、携帯電話2に限らず、IDコードを無線により送信可能な端末であれば、何でもよい。
・近距離無線通信は、RFIDに限らず、他の通信方式が採用可能である。
・可動ガラスは、ドアガラス27に限らず、例えば少なくとも2態様以上で動くガラスであれば何でもよい。
・送受信電波は、駆動電波SvやID信号Sidに限らず、通信形式に応じた種々の電波が採用可能である。
・携帯電話キーシステム3の各アンテナ(2次アンテナ28)は、ループアンテナに限らず、例えばダイポールアンテナ等の他のアンテナも使用可能である。
・携帯電話キーシステム3の周波数は、HFに限定されず、例えばLF(Low Frequency)やUHF(Ultra High Frequency)等を使用してもよい。また、双方向通信の行きと帰りとで、電波の周波数を異ならせてもよい。
・タグ21のIDコードは、登録変更可能としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜5のいずれかにおいて、前記2次アンテナは、前記1次アンテナよりもアンテナ面積が大きく形成されている。この構成によれば、1次アンテナの通信エリアが2次アンテナによって広範囲化されるので、より高い通信成立性が補完される。
(ロ)請求項1〜5,前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記2次アンテナは、前記可動ガラスの内面に貼着されている。この構成によれば、2次アンテナが第三者等により勝手に剥がされる心配がない。
1…車両、2…通信端末としての携帯電話、10(10a,10b)…通信マスタを構成する車外リーダライタ、12…1次アンテナ、15…通信マスタを構成する車内リーダライタ、17…アンテナ、27(27a,27b)…可動ガラスとしてのドアガラス、28(28a,28b)…2次アンテナ、29…フレキシブル基板、30…アンテナ線としてのアンテナパターン、31…共振コンデンサ、33…ドアトリム、Sv…問合せ及び送受信電波を構成する駆動電波、Sid…識別情報及び送受信電波を構成するID信号。

Claims (5)

  1. 車両に設けられた通信マスタとその通信端末とが近距離無線通信により相互通信が可能であり、前記通信マスタからの問合せを契機に前記通信端末が信号を前記通信マスタに返信して通信する無線通信システムにおいて、
    前記車両に設けられた可動ガラスに、前記通信マスタの1次アンテナと電磁誘導により結合可能な2次アンテナを設け、前記1次アンテナ及び通信端末間で通信される送受信電波を前記2次アンテナによって中継することで、前記近距離無線通信を実行する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記可動ガラスは、前記車両のドアガラスであり、前記2次アンテナは、前記ドアガラスが全閉状態をとった際に、前記1次アンテナの通信エリアに入る位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記2次アンテナは、フレキシブル基板上にアンテナ線及び共振コンデンサが実装された1枚のシート状の部品からなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記通信マスタからの前記問い合せを契機に前記通信端末が固有の識別情報を前記通信マスタに返信して、当該識別情報により前記通信端末を認証し、当該認証の成立結果を元に前記車両のドアロック制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の無線通信システム。
  5. 前記通信マスタの少なくとも前記1次アンテナは、前記車両のドアトリムの内部に埋設されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の無線通信システム。
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