JP5476199B2 - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
本発明における積層ポリエステルフィルムを構成するポリエステルフィルムは単層構成であっても多層構成であってもよく、2層、3層構成以外にも本発明の要旨を越えない限り、4層またはそれ以上の多層であってもよく、特に限定されるものではない。
また、導入するイオン基としては、カルボキシル基、スルホン酸、リン酸、ホスホン酸、第4級アンモニウム塩等、種々のものが挙げられるが、カルボキシル基が好ましい。ウレタン樹脂にカルボキシル基を導入する方法としては、重合反応の各段階の中で種々の方法が取り得る。例えば、プレポリマー合成時に、カルボキシル基を持つ樹脂を共重合成分として用いる方法や、ポリオールやポリイソシアネート、鎖延長剤などの一成分としてカルボキシル基を持つ成分を用いる方法がある。特に、カルボキシル基含有ジオールを用いて、この成分の仕込み量によって所望の量のカルボキシル基を導入する方法が好ましい。例えば、ウレタン樹脂の重合に用いるジオールに対して、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールブタン酸、ビス−(2−ヒドロキシエチル)プロピオン酸、ビス−(2−ヒドロキシエチル)ブタン酸等を共重合させることができる。またこのカルボキシル基はアンモニア、アミン、アルカリ金属類、無機アルカリ類等で中和した塩の形にするのが好ましい。特に好ましいものは、アンモニア、トリメチルアミン、トリエチルアミンである。
その粒子の平均粒子径はフィルムの透明性の観点から0.15μm以下の範囲であるのが好ましく、より好ましくは0.12μm以下の範囲である。また、固着性および滑り性の観点から、平均粒子径は好ましくは0.03μm以上の範囲、より好ましくは0.05μm以上の範囲である。
粒子の含有量としては、塗布層全体の重量比で、3〜25重量%の範囲であることが好ましく、5〜15重量%の範囲であることがより好ましく、5〜10重量%の範囲であることがさらに好ましい。3重量%未満の場合、滑り性の付与やブロッキングを防止する効果が不十分となる場合がある。また25重量%を超える場合、塗布層の透明性の低下、塗布層の連続性が損なわれることによる塗膜強度の低下、あるいは易接着性の低下が懸念される。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(重量基準)50%の値を平均粒径とした。
ウレタン樹脂の水分散液をシャーレ内で乾燥させて樹脂皮膜を得た。得られた皮膜をNETZSCH社製DSC 204F Phoenixを用いて、−100℃〜100℃の温度範囲で、10℃/分の速度で昇温させてDSCチャートを測定し、さらに熱容量の変化からガラス転移点を測定した。
ポリエステルフィルムの塗布層上に、下記に示す活性エネルギー線硬化樹脂組成物を硬化後の厚さが3μmになるように塗布し、紫外線照射装置から紫外線を水銀ランプ80Wで25mJ/cm2照射して樹脂を硬化させ<ポリエステルフィルム/塗布層/活性エネルギー線硬化樹脂層>という構成の積層フィルムを得た。その直後(密着性1)およびカッターナイフで5mm間隔にキズをつけて(密着性2)、24mm幅のテープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)CT−24)を貼り付け、180度の剥離角度で急激にはがした後、剥離面を観察し、剥離面積が5%以下ならば◎、5%を超え20%以下なら○、20%を超え50%以下ならば△、50%を超えるならば×とした。
・活性エネルギー線硬化樹脂組成物:日本化薬製 KARAYAD DPHAを80重量部、日本化薬製 KARAYAD R‐128Hを20重量部、チバスペシャリティケミカルズ製IRGACURE651を5重量部からなる組成物。
<ポリエステル(A)の製造方法>
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒としてテトラブトキシチタネートを、Ti(チタン)含有量として5ppmとなるように反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた後、4時間重縮合反応を行った。
すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、極限粘度0.63のポリエステル(A)を得た。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩を加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、正リン酸をP(リン)含有量として1000ppmとなるように添加した後、二酸化ゲルマニウムを加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.65に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、極限粘度0.65のポリエステル(B)を得た。
ポリエステル(A)の製造方法において、エチレングリコールに分散させた平均粒子径2μmのシリカ粒子0.2部を加えて、極限粘度0.66に相当する時点で重縮合反応を停止した以外は、ポリエステル(A)の製造方法と同様の方法を用いて、極限粘度0.66のポリエステル(C)を得た。
(U1:ポリカーボネート構造を有するウレタン樹脂)1,6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートからなる数平均分子量が2000のポリカーボネートポリオール400部、ネオペンチルグリコール10.4部、シクロヘキサンジイソシアネート58.4部、ジメチロールブタン酸74.3部からなるプレポリマーをトリエチルアミンで中和し、イソホロンジアミンで鎖延長して得られる、Tgが−30℃のポリカーボネート構造を有するウレタン樹脂の水分散体。
ポリエステル(A)、(B)、(C)をそれぞれ85%、5%、10%の割合で混合した混合原料を最外層(表層)の原料とし、ポリエステル(A)、(B)をそれぞれ95%、5%の割合で混合した混合原料を中間層の原料として、2台の押出機に各々を供給し、各々290℃で溶融した後、40℃に設定した冷却ロール上に、2種3層(表層/中間層/表層=1/18/1の吐出量)の層構成で共押出し冷却固化させて未延伸シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度85℃で縦方向に3.4倍延伸した後、この縦延伸フィルムの片面に、下記表1に示す塗布液1を塗布し、テンターに導き、横方向に120℃で4.0倍延伸し、225℃で熱処理を行った後、横方向に2%弛緩し、塗布量(乾燥後)が表2に示すような塗布層を有する厚さ188μmのポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、塗布剤組成を表1に示す組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。出来上がったポリエステルフィルムは表2に示すとおり密着性は良好であった。
実施例1において、塗布剤組成を表1に示す組成に変更する以外は実施例1と同様にして製造し、ポリエステルフィルムを得た。出来上がったポリエステルフィルムを評価したところ、表2に示すとおりであり、密着性が弱いものであった。
Claims (1)
- ゲルマニウム化合物またはチタン化合物を触媒として得られたポリエステルを含有するポリエステルフィルムの少なくとも片面に、ポリカーボネート構造を有するウレタン樹脂と、脂肪族または脂環族のイソシアネート系化合物を含有する塗布層を有し、当該塗布層上に、無溶剤型の活性エネルギー線硬化樹脂層を有することを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
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