JP5475371B2 - 水性液体消臭剤組成物 - Google Patents

水性液体消臭剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5475371B2
JP5475371B2 JP2009208993A JP2009208993A JP5475371B2 JP 5475371 B2 JP5475371 B2 JP 5475371B2 JP 2009208993 A JP2009208993 A JP 2009208993A JP 2009208993 A JP2009208993 A JP 2009208993A JP 5475371 B2 JP5475371 B2 JP 5475371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
component
deodorant composition
aqueous liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009208993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011056050A (ja
Inventor
陽一 鍬農
石川  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2009208993A priority Critical patent/JP5475371B2/ja
Publication of JP2011056050A publication Critical patent/JP2011056050A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5475371B2 publication Critical patent/JP5475371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明は、水性液体消臭剤組成物に関する。
衣類に付着した汗、皮脂などの臭い、ペット臭、タバコ臭、トイレ臭、焼肉などの調理臭など住居内にはさまざまな臭いが存在し、不快感を生じさせる。これらの臭いは、低級脂肪酸、アミン類、アルデヒド類、炭化水素などのさまざまな悪臭成分から構成されており、効率的に消臭する技術が求められる。これらの悪臭成分の中で、酸性とアルカリ性の悪臭成分については、中和して不揮発性にする中和消臭が有効であることが知られている。一方、中性の悪臭成分に対しては、香料や植物抽出物などによりマスキング又は相殺する方法や、悪臭成分をシクロデキストリンなどの化合物で包接して防臭する方法が知られているが、消臭持続性に問題があった。
これら不快臭の問題を解決するために、特許文献1及び特許文献2に開示されているように消臭剤に植物エキスなどの消臭成分を配合したり、組成物に緩衝能を持たせることや、特許文献3には揮発性の消臭性香料を含有する芳香・消臭組成物が開示されている。また、特許文献4にはシクロデキストリンを消臭基剤とし、界面活性剤、第1級アミン(緩衝剤)などからなる消臭組成物が開示されている。また、特許文献5には、特定のポリヒドロキシアミン化合物と、界面活性剤とを含有する消臭剤組成物が開示されている。
特開昭61−193665号公報 特開平4−257514号公報 特開2003−113392号公報 特表2003−533588号公報 特開2007−44422号公報
特許文献1〜3は消臭持続性に乏しく再び臭いが戻ってしまうという問題がある。また、特許文献4の組成物も消臭性能、消臭持続性が十分ではない。また、特許文献5の組成物も、消臭持続性については、更なる改良が望まれる。
本発明は、汗臭などの酸性悪臭に対する消臭持続性に優れ、アミン臭などのアルカリ性悪臭の低減効果に優れた水性液体消臭剤組成物を提供することを課題とする。
本発明は、(a)各フェニル基にそれぞれ2個のカルボキシル基が結合したビフェニルテトラカルボン酸、その酸無水物、及びその塩から選ばれる1種以上〔以下、(a)成分という〕を、0.05〜1質量%含有する水性液体消臭剤組成物に関する。
本発明によれば、汗臭などの酸性悪臭に対する消臭持続性に優れ、アミン臭などのアルカリ性悪臭の低減効果に優れた水性液体消臭剤組成物が提供される。
<(a)成分>
本発明の水性液体消臭剤組成物は、(a)成分として、ビフェニル構造の各々のフェニル基に2個ずつのカルボキシル基を有するビフェニルテトラカルボン酸、この酸無水物、及びこの塩から選ばれる1種以上を含有する。かかるビフェニルテトラカルボン酸は、2つのフェニル基の一方及び他方にそれぞれ2個ずつのカルボキシ基が結合しており、化合物全体で4つのカルボキシ基を有するものである。
(a)成分は、各フェニル基にそれぞれ2個のカルボキシル基が結合したビフェニルテトラカルボン酸であって、各フェニル基にそれぞれ結合する2個のカルボキシル基が、各フェニル基の構成炭素原子のうち、隣り合う炭素原子に結合しているビフェニルテトラカルボン酸、その酸無水物、及びその塩から選ばれる1種以上が好ましい。こうした構造を有する化合物として、具体的には、下記式(a1)〜(a3)で表されるビフェニルテトラカルボン酸、これらの酸無水物、及びこれらの塩から選ばれる1種以上が挙げられる。
Figure 0005475371
(a)成分のビフェニルテトラカルボン酸の塩としては、特に限定されるものではないが、無機金属塩、アンモニウム塩、及び、有機アンモニウム塩が挙げられる。具体的には、ナトリウム、カリウム、アンモニウム塩等が挙げられる。(a)成分は、酸無水物が好ましく、二無水物がより好ましい。
(a)成分としては、式(a1)で表されるビフェニルテトラカルボン酸、その酸無水物、及びその塩から選ばれる1種以上が好ましく、式(a1)で表されるビフェニルテトラカルボン酸の酸無水物がより好ましい。
(a)成分は、公知の方法で製造することができ、例えば、特開昭55−20705号公報、特開平1−117878号公報、特開2001−302654号公報に記載されている製造方法により製造することができる。また、市販品を使用することができる。(a)成分は、芳香族ポリイミド等の製造原料として知られているが、消臭剤としての効果については、従来全く知られていない。なかでも、(a)成分を用いることにより、汗臭などの酸性悪臭に対する消臭持続性に優れ、アミン臭などのアルカリ性悪臭の低減効果に優れた水性液体消臭剤組成物が得られることは、本発明者らが見出した格別の効果である。
<(b)成分>
本発明の水性液体消臭剤組成物は、下記一般式(b)で表されるアミノ化合物〔(b)成分〕を含有することが好ましい。
Figure 0005475371
〔式中、R1は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。〕
一般式(b)において、R1は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基である。炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基が挙げられる。また、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等が挙げられる。R1は、消臭性能及び入手性の観点から、上記の中では水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましい。
2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基である。炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、上記のものが挙げられる。R2は、消臭性能及び入手性の観点から、上記の中では水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基である。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。炭素数1〜5のアルカンジイル基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基、テトラメチレン基等が好ましく、特にメチレン基が好ましい。
(b)成分の具体例としては、例えば、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−4−ヒドロキシプロピル−1,7−ヘプタンジオール、2−(N−エチル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−エチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等、及びそれらと無機酸又は有機酸で中和した酸塩が挙げられる。酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸、炭素数1〜12の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸から選ばれる1種以上が好ましい。これらの中では、消臭性能等の観点から、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、及びそれらと塩酸等の無機酸との塩から選ばれる1種以上が特に好ましい。
一般式(b)で表されるアミノ化合物を塩酸等の塩として用いる場合は、塩基を添加することによりpHを調整することができる。用いることができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の他、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
(b)成分は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。なお、(b)成分は、常法により製造することができる。
<(c)成分>
本発明の水性液体消臭剤組成物は、(c)非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上の浸透剤〔(c)成分〕を含有することが好ましい。
(a)成分の単独物又は混合物でも、脂肪酸類、アルデヒド類及びアミン類に由来する複合臭に対して消臭性能を発揮するが、(c)成分と併用することにより、消臭性能を更に高めることができる。すなわち、通常、臭気成分はスーツ、セーター、カーテン、ソファー等の繊維製品等の固体表面に付着するが、界面活性剤は、固体表面に付着した臭気成分の揮発を抑制するばかりでなく、消臭成分である(a)成分を安定に分散させ、臭気成分との接触を向上させて、消臭性能を更に高めることができる。また、(b)成分を用いる場合も(c)成分による同様の効果が期待される。
非イオン界面活性剤としてはHLB値が9〜16のものが好ましい。非イオン界面活性剤としては、下記一般式(c1)で表される化合物が好適である。
5−B−(R7O)n−R6 (c1)
(式中、R5は炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基であり、R6は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基である。Bは、−O−基又は−COO−基を示し、R7はエチレン基、トリメチレン基、プロパン−1,2−ジイル基から選ばれる1種以上の基であり、nは平均付加モル数を示し、5〜15の数である。n個の(R7O)は同じでも異なっていてもよい。R5〜R7、B、及びnは、HLB値が9〜16の範囲に入るように選択される。)
一般式(c1)のR5は、好ましくは炭素数10〜16、より好ましくは10〜14のアルキル基又はアルケニル基であり、R6は、好ましくは水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基、より好ましくは水素原子又はメチル基、更に好ましくは水素原子であり、R7は、好ましくはエチレン基である。nは、好ましくは5〜13、特に好ましくは6〜12であり、R5〜R7、B、及びnは、HLB値が好ましくは9〜15、特に好ましくは10〜15の範囲に入るように選択される。ここで、HLB値はグリフィン氏の方法(界面活性剤便覧、昭和35年7月発行、産業図書株式会社、第307〜312頁参照)を採用し、グリフィン氏の方法で求めることができない化合物は、実験(界面活性剤便覧、第319〜320頁参照)で求めた値とする。非イオン界面活性剤は、消臭性能向上の観点から、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数6〜10)ラウリルエーテル、及びポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数5〜12)モノアルキル(炭素数12〜14)エーテルから選ばれる非イオン界面活性剤が特に好ましい。
陽イオン界面活性剤としては、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウム塩が挙げられる。これらの中では、第4級アンモニウム塩が好ましい。第4級アンモニウム塩としては、4つの置換基の少なくとも1つが総炭素数8〜28のアルキル基又はアルケニル基であり、残余がベンジル基、炭素数1〜5のアルキル基及び炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基から選ばれる基である化合物が挙げられる。総炭素数8〜28のアルキル又はアルケニル基は、この炭素数の範囲で、アルコキシル基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイルオキシ基又はアルケノイルオキシ基で置換されていてもよい。特に好適な第4級アンモニウム塩としては、N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウムクロリド、N−ドデシル−N−ベンジル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N−テトラデシル−N−ベンジル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド、N−テトラデシル−N,N−ジメチル−N−エチル4級アンモニウムエチルサルフェート等が挙げられる。
陰イオン界面活性剤としては、炭素数8〜16のアルキル基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸等);炭素数10〜20の、アルキル硫酸塩もしくはアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩;炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、又はエチレンオキサイド/プロピレンオキサイド=0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加した、アルキルエーテル硫酸塩又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩又はアルケニルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有する、アミドプロピルアミンオキシド(ラウリン酸とジメチルアミノプロピルアミンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの)、アルキル又はアルケニルアミンオキサイド、又はジメチルラウリルアミンオキシド;ジメチルアミノ酢酸ベタイン、又はイミダゾリニウムベタイン;炭素数8〜18のアルキル基もしくはアルケニル基を有する、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−アシルアミノ酸又はその塩、又はN−アシルメチルタウリン酸塩等が挙げられる。これらの中では、消臭性能向上の観点から、アミドプロピルアミンオキシド(ラウリン酸とジメチルアミノプロピルアミンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの)、ジメチルラウリルアミンオキシドが好ましい。
(c)成分としては、消臭性能向上、消臭処理時に繊維製品上における(a)成分の分散性向上、及び、(a)成分の溶解性向上の観点から、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤及び両性界面活性剤の中から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
<水性液体消臭剤組成物>
本発明の水性液体消臭剤組成物において、(a)成分の含有量は、消臭持続性の観点から、0.05〜1質量%であり、0.08〜0.8質量%が好ましく、0.1〜0.5質量%が更に好ましい。なお、(a)成分の量は、塩ではない場合はそのまま、塩の場合はビフェニルテトラカルボン酸(酸型化合物)に換算したものを用いる(後述のモル比でも同様)。
また、本発明の水性液体消臭剤組成物において、(b)成分の含有量は、消臭持続性の観点から、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜4質量%がより好ましく、0.1〜3質量%が更に好ましい。なお、(b)成分の量は、塩ではない場合はそのまま、塩の場合はアミノ化合物に換算したものを用いる(後述のモル比でも同様)。
また、本発明の水性液体消臭剤組成物において、(c)成分の含有量は、配合安定性及び消臭効果の観点から、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜4質量%がより好ましく、0.1〜3質量%が更に好ましい。
また、消臭持続性の観点から、(a)成分と(b)成分のモル比は、(a)/(b)=0.01〜300であることが好ましく、0.03〜100がより好ましく、0.05〜50が更に好ましい。
(a)成分、更に(b)成分、(c)成分の含有量は、上記範囲内で、消臭する悪臭の濃度、使用形態、繊維製品の種類などによって適宜調整することができる。なお、(a)成分が水に溶けにくい場合、加熱して溶融状態にしたものを用いて水性液体消臭剤組成物を調製することができ、そのようにして得られた組成物は冷却されても(a)成分が沈殿せずに均一な状態を維持できる。
本発明の水性液体消臭剤組成物は水を含有する。本発明に使用することができる水としては、水道水、井戸水、蒸留水、イオン交換水等を挙げることができるが、蒸留水やイオン交換水等、イオン成分を除去したものが好ましい。また、本発明の消臭剤組成物における水の含有量は、好ましくは99.95〜85.0質量%、より好ましくは99.92〜90.0質量%、更に好ましくは99.90〜95.0質量%である。
本発明の水性液体消臭剤組成物の25℃におけるpHは消臭持続性の観点から2.5〜10.0であることが好ましく、2.8〜9.0がより好ましく、2.9〜8.0が更に好ましい。pHの調整は、pH調整剤、例えば塩酸等の酸、又は水酸化ナトリウム等のアルカリを添加することにより行うことができる。
本発明の水性液体消臭剤組成物には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、他の消臭剤、溶剤、油剤、ゲル化剤、硫酸ナトリウム、酸化防止剤、防腐剤、殺菌・抗菌剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の成分を添加することができる。
なかでも、溶剤としては、エタノール、イソプロパノール等の低級(炭素数3〜4)アルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類(炭素数2〜12)、エチレングリコールやプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ジエチレングリコールやジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、フェノール性化合物のエチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
本発明の水性液体消臭剤組成物は、特にスプレー、ローション等として用いることが好適である。特にミストタイプのスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1〜1mlに調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器等の公知のスプレー容器を用いることができる。
本発明の水性液体消臭剤組成物を用いる消臭方法の対象物は、空間又は固体表面を有するものであれば特に制限はない。例えば、リビングや居間等の空間、タンスの中等の空間、カーテン等の布地、スーツ、セーター等の衣類、カーペット、ソファー等の繊維製品、食器、ゴミ箱、調理台、室内の床、天井、壁等の硬質表面を有する対象物に本発明の水性液体消臭剤組成物を噴霧して、対象物の臭いを効果的に低減させることができる。特に、繊維製品のような消臭対象の表面積が広い対象物において効果的である。
実施例1〜8及び比較例1〜3
下記の配合成分を用い、表1に示す水性液体消臭剤組成物を調製した。実施例1〜7、比較例3は(a)成分の溶解の為、ウォーターバスにて60℃で、30分間スターラー攪拌を行った。なお、消臭剤組成物は、0.2N塩酸水溶液又は0.2N水酸化ナトリウム水溶液を用いて所定のpH(25℃)に調整し、フィルター(ADVANTEC Cellulose Acetate 0.8μm)にてろ過を行った。得られた水性液体消臭剤組成物について、下記方法で汗臭発生の抑制効果を評価した。結果を表1に示す。表1中、pH調整剤は、0.2N塩酸水溶液又は0.2N水酸化ナトリウム水溶液であり、適量とは表中のpHにするための量である。
<配合成分>
(a)成分
a−1:3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(式(a1)で表されるビフェニルテトラカルボン酸の二無水物)
(a’)成分((a)成分の比較品)
a’−1:2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン
(b)成分
b−1:2−アミノ−2−ヒドロキメチルプロパン−1,3−ジオール(一般式(b)中のR1がヒドロキシメチル基、R2が水素原子、R3及びR4がそれぞれメチレン基である化合物、分子量121)
(c)成分
c−1:エマルゲン108(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、エチレンオキサイド平均付加モル数6.5、花王(株)製)
<消臭効果の評価方法>
(1)評価用サンプルの調製
[イソ吉草酸臭試験布]
木綿メリヤス布(6cm×6cm)に、臭気成分としてイソ吉草酸水溶液(20ppm)を、スプレーバイアル(株式会社マルエム、No.6)を用いてスプレーし、約0.5g付着させる。10分間乾燥させた後、試験布とした。
[カプロン酸臭試験布]
木綿メリヤス布(6cm×6cm)に、臭気成分としてカプロン酸水溶液(50ppm)を、スプレーバイアル(株式会社マルエム、No.6)を用いてスプレーし、約0.5g付着させる。10分間乾燥させた後、試験布とした。
[トリメチルアミン臭試験布]
木綿メリヤス布(6cm×6cm)に、臭気成分としてトリメチルアミン・エタノール溶液(0.001%)を、スプレーバイアル(株式会社マルエム、No.6)を用いてスプレーし、約0.5g付着させる。10分間乾燥させた後、試験布とした。
(2)消臭方法
上記で得られた試験布に、表1に示す配合処方の水性液体消臭剤組成物を、スプレーバイアル(株式会社マルエム、No.6)を用いてスプレーし、約0.8g付着させ、20℃、65%RHの恒温恒湿室にて所定時間(7時間)乾燥させた。
(3)消臭性能評価
熟練した5人のパネラーに、水性液体消臭剤組成物をスプレーした後の各試験布の臭いを嗅いでもらい、それぞれ下記の6段階の臭気強度表示法で評価し、その平均値を求めた。表1には水性液体消臭剤組成物をスプレーした後、7時間後の各試験布の臭いについての評価結果を示した。この平均値の0.3の相違は、有意な差として認識される。
(汗臭の臭気強度の評価基)
0:感じない
1:かすかに感じる
2:やや強く感じる
3:強く感じる
4:非常に強く感じる
5:極端に強く感じる
Figure 0005475371

Claims (3)

  1. (a)3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を、0.05〜1質量%含有する水性液体消臭剤組成物。
  2. 更に、(b)下記一般式(b)で表されるアミノ化合物を0.01〜5質量%含有する、請求項に記載の水性液体消臭剤組成物。
    Figure 0005475371

    〔式中、R1は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。〕
  3. 更に、(c)非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤から選ばれる1種以上の浸透剤を含有する、請求項1又は2に記載の水性液体消臭剤組成物。
JP2009208993A 2009-09-10 2009-09-10 水性液体消臭剤組成物 Active JP5475371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208993A JP5475371B2 (ja) 2009-09-10 2009-09-10 水性液体消臭剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009208993A JP5475371B2 (ja) 2009-09-10 2009-09-10 水性液体消臭剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011056050A JP2011056050A (ja) 2011-03-24
JP5475371B2 true JP5475371B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43944405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009208993A Active JP5475371B2 (ja) 2009-09-10 2009-09-10 水性液体消臭剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5475371B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5940292B2 (ja) * 2011-12-16 2016-06-29 東レ・ダウコーニング株式会社 オルガノポリシロキサンの製造における酸の使用

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6286031A (ja) * 1985-10-14 1987-04-20 Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd 脱臭性成形物
JPH0611876B2 (ja) * 1986-04-07 1994-02-16 大日精化工業株式会社 脱臭用塗料およびそれを用いた脱臭シ−ト
JP2001161799A (ja) * 1999-12-06 2001-06-19 Lion Corp 産業廃棄物用液体消臭剤
JP4663600B2 (ja) * 2006-07-21 2011-04-06 花王株式会社 消臭剤組成物
JP5057877B2 (ja) * 2007-07-24 2012-10-24 花王株式会社 水性消臭剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011056050A (ja) 2011-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659557B2 (ja) 消臭剤組成物
JP5005261B2 (ja) 浴室用消臭洗浄剤組成物
JP4813214B2 (ja) しわ取り消臭剤組成物
JP5057877B2 (ja) 水性消臭剤組成物
JP4590370B2 (ja) 消臭剤組成物
JP6178609B2 (ja) 液体賦香剤組成物
JP2007291540A (ja) しわ取り消臭剤組成物
JP5038632B2 (ja) 消臭剤組成物
JP5139644B2 (ja) 液体消臭剤組成物
JP6598356B2 (ja) 繊維製品用液体洗浄剤
JP5475371B2 (ja) 水性液体消臭剤組成物
JP3756357B2 (ja) 液体消臭剤
JP2009153788A (ja) 抗菌消臭剤組成物
JP4388456B2 (ja) 柔軟剤用香料組成物
JP2004089358A (ja) 液体消臭剤組成物
JP4777122B2 (ja) しみ発生抑制剤
JP5058507B2 (ja) 消臭剤組成物
JP5139639B2 (ja) 消臭剤組成物
JP2011079750A (ja) 液体消臭剤組成物
JP3883753B2 (ja) 液体消臭剤
JP2001095906A (ja) スプレー用消臭剤
JP4813213B2 (ja) しわ取り消臭剤組成物
JP2007296064A (ja) 消臭剤
JP2017136314A (ja) 消臭剤組成物
JP2008212646A (ja) 防臭剤およびその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5475371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250