JP5472571B2 - レーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法 - Google Patents

レーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ光の反射光を受光して対象物の距離を測定するレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法に関し、特に、レーザ光の照射窓を遮る物体(遮蔽物)の存在を検出することができるレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法に関する。
レーザ距離測定装置は、一般に、対象物に向けてレーザ光を照射する投光部と、対象物からの反射光を受光する受光部と、投光部及び受光部からの信号を受けて対象物の距離を演算する演算部と、から構成されている。また、投光部と受光部は、レーザ光の大きさを調整する投光レンズと受光レンズを有し、レーザレーダヘッド内に格納されている。レーザレーダヘッドには、レーザ光及び反射光を透過可能な照射窓が形成されており、投光レンズや受光レンズに汚れや埃等が付着しないように構成されている。ところが、レーザレーダヘッドは屋外に配置されることもあり、照射窓に汚れ・埃・ゴミ等が付着することがある。新聞紙のような大きな面積を有する飛流物が照射窓の全体を覆ってしまった場合には、レーザ光の投光及び反射光の受光ができなくなってしまうため、遮蔽物を検知することは容易である。しかし、汚れ等が部分的に照射窓を覆ってしまった場合には、部分的に対象物の距離を測定できなくなってしまう、投光量が減少して対象物の反射光を受光できなくなってしまう、遮蔽物を対象物と勘違いしてしまう等の問題が生ずる。
かかる問題を解決すべく、例えば、レーザレーダヘッド内に散乱板を配置する方法(例えば、特許文献1参照)、レーザレーダヘッド内に汚れ検知用の送受信器を配置する方法(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
特開平9−211108号公報 特開平10−142335号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたレーザ距離測定装置では、散乱板にレーザ光が当たるようにレーザ光を制御しなければならない、照射窓の全域の汚れを検知することができない等の問題がある。また、特許文献2に記載されたレーザ距離測定装置では、汚れ検知用の送受信器をレーザレーダヘッド内に配置するスペースが必要となる、汚れ検知用の送受信器の分だけコストアップになる等の問題がある。
本発明は上述した問題点に鑑み創案されたものであり、距離測定用の投受光装置を用いて距離測定に影響する遮蔽物の存在を検出することができるレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検知方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、照射窓を介してレーザ光を照射するとともに物体からの反射光を受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置であって、前記レーザ光の発光と同時に発光同期信号を発信する投光部と、前記反射光を受光して受光信号を発信する受光部と、前記照射窓から前記測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置に相当する距離からの受光信号を前記発光同期信号に基づいて選択する受光信号選択部と、前記選択された受光信号に対応した投光条件を関連付けて計測データを発信する遮蔽物検出用信号処理部と、前記計測データから物体の形状を算出して遮蔽物の存在を検出する遮蔽物検出部と、を有し、前記遮蔽物検出部は、前記遮蔽物の幅、高さ又は面積と前記レーザ光の幅、高さ又は面積とを比較して前記遮蔽物が距離測定に影響のある遮蔽物であるか否かを判断するように構成されている、ことを特徴とするレーザ距離測定装置が提供される。
前記発光同期信号と前記受光信号のタイミングから前記レーザ光の飛光時間を算出する時間計測部と、前記飛光時間と光の速度から算出された物体の距離データを含む計測データを発信する信号処理部と、を有し、前記遮蔽物検出部は、前記測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に前記計測データを集計するとともに前記計測データを集計することができなかった分割領域をエラー領域として出力して遮蔽物の存在を検出するように構成されており、前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の外形以下の大きさに分割した領域であってもよい。
また、本発明によれば、照射窓を介してレーザ光を照射するとともに物体からの反射光を受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法であって、前記照射窓から前記測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置に相当する距離からの受光信号を選択する受光信号選択工程と、前記選択された受光信号に対応した投光条件を関連付けて計測データを発信する遮蔽物検出用信号処理工程と、前記計測データから物体の形状を算出して遮蔽物を検出する遮蔽物検出工程と、を有し、前記遮蔽物検出工程は、前記遮蔽物の幅、高さ又は面積と前記レーザ光の幅、高さ又は面積とを比較して前記遮蔽物が距離測定に影響のある遮蔽物であるか否かを判断する、ことを特徴とするレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法が提供される。
前記遮蔽物検出工程は、前記反射光の計測データから前記測定範囲内の計測画像を算出する際に、前記測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に前記計測データを分類する分類工程と、前記分割領域毎に前記計測データを集計する集計工程と、前記計測データを集計することができなかった分割領域をエラー領域として検出するエラー領域検出工程と、を含み、前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の外形以下の大きさに分割した領域であってもよい。
ここで、前記エラー領域の検出回数をカウントするカウント工程と、前記検出回数が閾値を超えたか否か判定する判定工程と、を追加し、前記遮蔽物検出工程は、前記検出回数が閾値を超えた場合に遮蔽物の存在を検出するようにしてもよい。また、前記エラー領域の検出間隔が所定の時間を経過した場合に前記エラー検出回数をリセットするリセット工程を追加してもよい。
えば、前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の大きさで分割した数よりも、幅方向及び高さ方向とも少なくとも1だけ大きい数で均等に分割した領域に設定される。また、前記分類工程、前記集計工程、前記エラー領域検出工程及び前記遮蔽物検出工程を繰り返し行う途中に、前記分割領域の大きさ又は境界を変更する分割領域変更工程が挿入されていてもよい。
上述した本発明のレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法によれば、照射窓から測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置に相当する距離からの受光信号を選択して物体の形状を算出したことにより、測定範囲外の位置に停滞して照射窓を遮蔽する物体(遮蔽物)を検出することができる。特に、遮蔽物検出位置を照射窓の位置に設定すれば、実際に照射窓を遮っている物体を検出することができ、比較的照射窓に近い位置に設定すれば、実際に照射窓を遮っている物体の大きさに近い形状で遮蔽物を検出することができる。本発明では、通常の距離測定処理における受光信号の一部を利用しているため、遮蔽物検出用の投受光装置や散乱板のような追加機器が不要であり、装置の大型化やコストアップの要因を排除することができ、通常の距離測定処理や制御を阻害することもない。
また、上述した本発明のレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法によれば、測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に計測データを集計し、計測データを集計することができなかった分割領域をエラー領域として出力したことにより、遮蔽物の存在を検出することができる。本発明では、通常の距離測定処理に使用される計測データを用いて遮蔽物を検出することができるため、遮蔽物検出用の投受光装置や散乱板のような追加機器が不要であり、装置の大型化やコストアップの要因を排除することができ、通常の距離測定処理や制御を阻害することもない。
また、エラー領域の検出回数をカウントして閾値を超えた場合に遮蔽物の存在を検出するようにしたことにより、一時的な通過物を排除して滞留した遮蔽物のみを効果的に検出することができる。また、一定時間経過後にエラー検出回数をリセットすることにより、一時的なエラー領域を排除して時間的に連続したエラー領域のみを検出することができ、より効果的に遮蔽物を検出することができる。さらに、分割領域をレーザ光の外形以下の大きさに設定することにより、距離測定に支障が生ずる大きさの遮蔽物を検出することができる。加えて、分割領域をレーザ光の大きさで分割した数+1に設定することにより、最小限の分割領域で距離測定に支障が生ずる大きさの遮蔽物を検出することができる。また、分割変更工程を挿入することにより、定期的に又は一時的に分割領域の大きさ又は領域を変更することができ、所定の分割領域では検出できないような遮蔽物を確実に検出することができる。
本発明に係るレーザ距離測定装置の第一実施形態を示す構成図である。 遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定した場合の受光信号選択部の作用を説明する図であり、(A)は反射光と遮蔽物の関係を示し、(B)は受光信号の選択方法を示している。 遮蔽物検出部の出力結果を示す図であり、(A)は基本概念図、(B)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも大きい場合、(C)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも小さい場合、(D)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも部分的に大きい場合、を示している。 遮蔽物検出位置Xを照射窓Wから距離Nだけ離れた位置に設定した場合の受光信号選択部の作用を説明する図であり、(A)は反射光と遮蔽物の関係を示し、(B)は受光信号の選択方法を示している。 本発明に係るレーザ距離測定装置の第二実施形態を示す構成図である。 レーザ距離測定装置の第二実施形態で採用している遮蔽物検出方法の分割領域の規制方法を示す説明図であり、(A)〜(F)はレーザ光の高さLyが照射窓Wの高さWyよりも大きい場合、(G)及び(H)はレーザ光の大きさが照射窓Wよりも小さい場合を示している。 遮蔽物検出フローを示す図である。 遮蔽物検出フローの第一変形例を示す図である。 遮蔽物検出フローの第二変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図9を用いて説明する。ここで、図1は、本発明に係るレーザ距離測定装置の第一実施形態を示す構成図である。
図1に示したレーザ距離測定装置は、照射窓Wを介してレーザ光Lを照射するとともに物体からの反射光Rを受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置であって、レーザ光Lの発光と同時に発光同期信号Slを発信する投光部1と、反射光Rを受光して受光信号Srを発信する受光部2と、照射窓Wから測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置Xに相当する距離からの受光信号Sxを発光同期信号Slに基づいて選択する受光信号選択部3と、選択された受光信号Sxに対応した投光条件を関連付けて計測データDxを発信する遮蔽物検出用信号処理部4と、計測データDxから物体の形状を算出して遮蔽物の存在を検出する遮蔽物検出部5と、を有することを特徴とする。なお、投光部1、受光部2等は、レーザレーダヘッド6内に収容されており、レーザレーダヘッド6に照射窓Wが形成されている。
前記投光部1は、測定範囲内の物体に対してレーザ光Lを発光して照射する機器である。かかる投光部1は、例えば、光源となるレーザダイオード1aと、レーザ光Lをコリメートする投光レンズ1bと、レーザダイオード1aを操作するLDドライバ1cとから構成される。LDドライバ1cは、信号処理部11からのトリガー信号Stに基づいてレーザ光Lを発光するようにレーザダイオード1aを操作し、レーザ光Lの発光と同時にパルス状の発光同期信号Slを時間計測部12に発信する。なお、発光同期信号Slは、トリガー信号Stにより代用するようにしてもよい。
図1では、投光レンズ1bを透過したレーザ光Lは、回転駆動されるポリゴンミラー13と回動駆動されるスイングミラー14とにより構成される光学系により、略水平方向及び略鉛直方向に走査されるように構成している。ポリゴンミラー13は、例えば、6面体の4側面が鏡面化されており、対峙する2面(上下面)の中心を回転軸としてポリゴンモータ13aにより高速回転されるように構成されている。ポリゴンモータ13aは、モータドライバ13bにより操作される。スイングミラー14は、例えば、スイングモータ14aにより回動される回動軸の側面に接続された平面鏡により構成されている。スイングモータ14aは、モータドライバ14bにより操作される。また、モータドライバ13b,14bは、信号処理部11からの信号Smにより制御されるとともに、スキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scを信号処理部11に発信する。なお、かかる光学系は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
前記受光部2は、物体に照射されたレーザ光Lの反射光Rを受光する機器である。ここでは、投光部1と受光部2と個別に設けて投光軸と受光軸とがずれるように構成しているが、投光軸と受光軸とが一致するように投光部1と受光部2が一体に形成されていてもよい。かかる受光部2は、図1に示すように、例えば、反射光Rを集光する受光レンズ2aと、集光された反射光Rを受光して電圧に変換する光電変換素子や増幅・圧縮・デコード等の処理を施す機器等を有する受光部本体2bとから構成される。照射窓Wを透過した反射光Rは、投光されるレーザ光Lと同様に、ポリゴンミラー13及びスイングミラー14を介して受光レンズ2aに導かれる。そして、反射光Rを受光した受光部本体2bは、電圧値に変換された受光信号Srを時間計測部12に発信する。なお、光電変換素子は、受光素子とも呼ばれる部品であり、例えば、フォトダイオードが使用される。
前記受光信号選択部3は、例えば、時間計測部12に配置されており、受光信号Srから所望の受光信号Sxを選択する。また、時間計測部12は、時間を計測する時計機能を有しており、発光同期信号Slの受信により時間の計測を開始し、受光信号Srを受信した時間を把握する。したがって、時間計測部12では、投光されたレーザ光Lが、物体に反射して受光されるまでの時間(以下、「飛光時間」と称する)を計測することができる。そして、測定範囲内の受光信号Srは、受光信号処理部12aにおいて、飛光時間と光の速度から距離データに変換され、距離データ信号Sdが信号処理部11に発信される。受光信号Srは、例えば、(光の速度)×(飛行時間)/2の計算式により距離データに変換される。また、遮蔽物検出位置Xをある距離に設定した場合、既に距離が判明しているため、遮蔽物検出位置Xに相当する距離からの受光信号Sxを受光する時間Txを予め求めておくことができる。したがって、発光同期信号Slの受信により時間の計測を開始し、受光信号選択部3において、所定の時間Txにおける受光信号Srの有無を確認することにより、遮蔽物検出位置Xに相当する距離からの受光信号Sxを選択してピックアップすることができる。なお、受光信号Sxは、信号処理部11に発信される際に、距離データに変換しておくことが好ましい。
前記遮蔽物検出用信号処理部4は、例えば、信号処理部11に配置されており、受光信号Sxとスキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scとを関連付けて遮蔽物検出用の計測データDxを発信する。また、信号処理部11は、距離測定用信号処理部11aを有し、時間計測部12からの距離データ信号Sdとスキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scとを関連付けて距離測定用の計測データDdを発信している。
前記遮蔽物検出部5は、例えば、レーザレーダヘッド6から離隔して配置された制御装置15に配置されており、計測データDxから遮蔽物検出位置Xにおける物体の形状を算出して遮蔽物の存在を検出する。また、制御装置15は、計測データDdに基づいて測定範囲内の物体の画像を生成する画像処理部15aを有し、測定結果をディスプレイ、プリンタ、警報機等の出力機器16に出力するように構成されている。この制御装置は、ポリゴンミラー13のスキャン角度やスキャン速度、スイングミラー14のスイング角度やスイング速度、レーザ光Lのトリガー信号Stの発信タイミング、遮蔽物検出位置Xの設定等の制御を行い、これらの制御信号Shを信号処理部11に発信している。
上述したレーザ距離測定装置の第一実施形態では、照射窓Wから測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置Xに相当する距離からの受光信号Sxを選択する受光信号選択工程と、選択された受光信号Sxに対応した投光条件を関連付けて計測データDxを発信する遮蔽物検出用信号処理工程と、計測データDxから物体の形状を算出して遮蔽物を検出する遮蔽物検出工程と、を有する遮蔽物検出方法を採用している。
ここで、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定した場合の遮蔽物検出方法について説明する。図2は、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定した場合の受光信号選択部の作用を説明する図であり、(A)は反射光と遮蔽物の関係を示し、(B)は受光信号の選択方法を示している。図3は、遮蔽物検出部の出力結果を示す図であり、(A)は基本概念図、(B)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも大きい場合、(C)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも小さい場合、(D)は遮蔽物の大きさがレーザ光よりも部分的に大きい場合、を示している。
図2(A)に示すように、レーザレーダヘッド6の前面には照射窓Wが設置されており、レーザレーダヘッド6の内部には投光部1及び受光部2が収容されている。なお、ここでは、投光部1及び受光部2を模式化して図示している。そして、投光部1から照射されたレーザ光L1は、測定範囲内の物体に反射して反射光R1として受光部2に受信され、受光部2で光電変換されて受光信号Sr1として出力される。このとき、照射窓Wに汚れ等の遮蔽物21が付着していた場合、遮蔽物21に照射されたレーザ光L2は、反射光R2として受光部2により受光され、受光信号Sr2として出力される。また、投光部1は、レーザ光L1,L2の発光と同時に発光同期信号Slを出力する。ここで、レーザ光L1,L2は、模式的に2本の矢印線で示しているが、実際には、共に投光部1から投光された1つのレーザ光Lの一部を形成する場合もあるし、レーザ光L1及びレーザ光L2が異なるタイミングで照射されたレーザ光である場合もある。
図2(B)に、発光同期信号Sl、受光信号Sr1,Sr2の関係を示す。受光信号Sr1は、測定範囲内の物体の受光信号であるため、時間計測部12の受光信号処理部12aにおいて、飛光時間Δt1と光の速度から距離データに変換され、距離データ信号Sdが信号処理部11に発信される。飛光時間Δt1は、発光同期信号Slの発光タイミングt0からカウントされる受光信号Sr1の受光時間t1までに要した時間により定義される。
今、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定しているため、照射窓Wまでの照射距離は、投光部1及び受光部2の配置、ポリゴンミラー13、スイングミラー14等の光学系の配置等の条件により容易に求めることができる。このとき、レーザ光Lがスキャン又はスイングされることを考慮すれば、照射窓Wまでの照射距離はピンポイントの数値で設定するよりも、一定の幅を持った数値で設定する方が好ましい。例えば、照射窓Wまでの照射距離は、レーザ光Lが照射窓Wの全面を走査した場合の最短距離から最長距離の範囲に設定される。そして、この照射距離を光の速度で割ることにより、照射窓Wからの反射光R2を受光する検出時間Δtw(=Tx)を求めることができる。受光信号選択部3は、この検出時間Δtwに含まれる受光信号Sr2を選択してピックアップし、遮蔽物21の受光信号Sxとして信号処理部11に発信する。このとき、正常な受光信号Sr1と同様に、選択した受光信号Sr2(=Sx)を飛行時間Δt2(発光同期信号Slの発光タイミングt0からカウントされる受光信号Sr2の受光時間t2までに要した時間)に基づいて距離データに変換することが好ましい。なお、照射窓Wまでの照射距離が一定の数値に固定されている場合には、予め照射距離が判明しているため、飛行時間Δt2を求めることなく、受光信号Sxを距離データに変換してもよいし、距離データの変換を信号処理部11や制御装置15で行うようにしてもよい。
遮蔽物21の受光信号Sxは、遮蔽物検出用信号処理部4を経由して計測データDxとして遮蔽物検出部5に送信される。遮蔽物検出部5は、計測データDxを解析して、図3(A)に示すように、照射窓Wに付着した遮蔽物21の画像を出力する。検出時間Δtwが所定の幅を有する場合には、遮蔽物21は3D画像として出力され、ピンポイントに設定されている場合には、遮蔽物21は2D画像として出力される。そして、この遮蔽物21の大きさが、図3(B)に示すように、レーザ光Lの大きさよりも大きい場合には、距離測定に影響のある遮蔽物21として判断し、遮蔽物21を検出した信号(アラーム、エラー表示等)を出力する。また、図3(C)に示すように、遮蔽物21の大きさが、レーザ光Lの大きさよりも小さい場合には、遮蔽物21は距離測定に影響のないものと判断される。遮蔽物21がレーザ光Lよりも大きいか否かは、それぞれの画像としての形状を単純に比較して判断してもよいし、遮蔽物21の幅Mx、高さMy、面積Msの数値と、レーザ光Lの幅Lx、高さLy、面積Lsの数値を比較して数値的に判断してもよい。また、図3(D)に示すように、遮蔽物21が部分的にレーザ光Lよりも大きい場合(ここでは、遮蔽物21の幅Mxがレーザ光Lの幅Lxよりも大きい場合を示している)には、レーザ光Lの全てが遮られていないため、距離測定に大きな影響はなく、遮蔽物21は距離測定に影響のないものと判断されるように設定することが好ましい。
次に、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wから距離Nだけ離れた位置に設定した場合の遮蔽物検出方法について説明する。図4は、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wから距離Nだけ離れた位置に設定した場合の受光信号選択部の作用を説明する図であり、(A)は反射光と遮蔽物の関係を示し、(B)は受光信号の選択方法を示している。なお、図2(A)及び(B)と同じ構成部分には同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図2(A)に示したように、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定した場合には、照射距離が短いため、遮蔽物21の大きさが実際の大きさよりも大きく出力される場合がある。この場合、距離測定に影響のない遮蔽物21であるにも拘らず、遮蔽物21が存在していると誤診してしまうことになる。一方、図4(A)に示すように遮蔽物21が照射窓に付着している場合には、レーザ光Lが届かない死角領域αが形成される。この死角領域αの遮蔽物検出位置Xにおける形状を検出すれば、実際の遮蔽物21の大きさに近い形状を出力することが可能となり、遮蔽物21の検出をより効率的に行うことができる。遮蔽物検出位置Xの距離Nは、照射窓Wから測定範囲までの距離の間に設定され、好ましくは照射窓Wから測定範囲までの距離の半分の間に設定される。この距離Nは、例えば、レーザ距離測定装置の調整時に遮蔽物21の模擬体を照射窓Wに貼付してレーザ光Lを走査し、出力画像が模擬体と略同じ大きさとなるように設定される。
ここで、図4(A)に示すように、死角領域αの外形を形成する反射光をR3とし、その受光信号をSr3とする。そして、図4(B)に、発光同期信号Sl、受光信号Sr1,Sr3の関係を示す。受光信号Sr1については、既に説明した通りに処理される。受光信号Sr3も基本的には受光信号Sr2と同じように処理される。ただし、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wから距離Nだけ離れた位置に設定しているため、必然的に、受光時間t3は受光時間t2よりも大きく、飛行時間Δt3は飛行時間Δt2よりも大きくなる。また、検出時間Δtnは、レーザ光Lの拡がりを考慮すれば、若干だけ検出時間Δtwよりも大きく設定されるが、レーザ光Lの拡がりを無視できる程度に距離Nが照射窓Wに近い場合には、Δtn=Δtwと設定してもよい。そして、遮蔽物検出位置Xを照射窓Wの表面に設定した場合と同様の処理により、例えば、図3(A)に示したような画像が出力される。
続いて、本発明に係るレーザ距離測定装置の第二実施形態について説明する。ここで、図5は、本発明に係るレーザ距離測定装置の第二実施形態を示す構成図である。なお、図1に示した第一実施形態と同じ構成部品には同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図5に示したレーザ距離測定装置は、照射窓Wを介してレーザ光Lを照射するとともに物体からの反射光Rを受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置であって、レーザ光Lの発光と同時に発光同期信号Slを発信する投光部1と、反射光Rを受光して受光信号Srを発信する受光部2と、発光同期信号Slと受光信号Srのタイミングからレーザ光Lの飛光時間Δtを算出する時間計測部52と、飛光時間Δtと光の速度から算出された物体の距離データを含む計測データDを発信する信号処理部51と、測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に計測データDを集計するとともに計測データDを集計することができなかった分割領域をエラー領域として出力して遮蔽物の存在を検出する遮蔽物検出部53と、を有することを特徴とする。なお、投光部1、受光部2等は、レーザレーダヘッド6内に収容されており、レーザレーダヘッド6に照射窓Wが形成されている。
前記レーザレーダヘッド6内の構成は、既に市販されているレーザ距離測定装置の構成と基本的に同じであり、本発明は、制御装置15に遮蔽物検出部53を設けたことを特徴とする。なお、物体の距離データの算出は、時間計測部52で行ってもよいし、信号処理部51で行ってもよい。したがって、時間計測部52から信号処理部51に発信される信号Sdは、飛光時間Δtの場合もあるし、距離データ信号Sdの場合もある。また、計測データDには、距離データの他にスキャン角度やスイング角度等の投光条件信号Scが含まれる。飛光時間Δt又は距離データ信号Sdと投光条件信号Scとの関連付けは、信号処理部51で行ってもよいし、制御装置15で行うようにしてもよい。
前記遮蔽物検出部53の詳細な作用を説明する前に、上述したレーザ距離測定装置の第二実施形態で採用している遮蔽物検出方法の分割領域の形成方法について説明する。ここで、図6は、レーザ距離測定装置の第二実施形態で採用している遮蔽物検出方法の分割領域の形成方法を示す説明図であり、(A)〜(F)はレーザ光の高さLyが照射窓Wの高さWyよりも大きい場合、(G)及び(H)はレーザ光の大きさが照射窓Wよりも小さい場合を示している。
図6(A)に示すように、レーザ光L(図の斜線部)は幅Lx、高さLyの矩形形状を有し、照射窓Wは幅Wx、高さWyを有している。今、レーザ光Lと照射窓Wは、Lx<Wx、Ly>Wy、Wx=4Lxの関係を有しているものとする。この場合、遮蔽物が照射窓Wの高さWyよりも小さい高さを有するときは、遮蔽物と照射窓Wの隙間からレーザ光Lを照射することができるため、距離測定に与える影響は少なく、遮蔽物の存在を検出する必要がない。したがって、照射窓Wの高さWyよりも大きい高さを有する遮蔽物のみを検出対象とすればよい。また、照射窓Wの高さWyよりも大きい高さを有する遮蔽物であっても、幅がレーザ光Lの幅Lxよりも小さい場合には、遮蔽物とレーザ光Lの隙間からレーザ光Lを照射することができ、距離測定に与える影響は少なく、遮蔽物の存在を検出する必要がない。したがって、検出対象となる遮蔽物の最小幅はレーザ光Lの幅Lxに等しい場合となる。この場合、レーザ光Lを照射できない瞬間が生ずるためである。そこで、図6(B)に示すように、照射窓Wを幅Ax(=Lx)で4等分し、分割領域A1〜A4を形成する。
図6(B)に示すように、照射窓Wの輪郭をレーザ光Lの幅Lxで分割した場合には、例えば、図6(C)に示すように、2つの分割領域A2,A3に跨って遮蔽物21が付着している場合があり、遮蔽物21(図の斜線部)を検出できない場合が生じ得る。そこで、図6(D)に示すように、照射窓Wの輪郭をレーザ光Lの幅Lxで分割した数よりも1だけ大きい分割数(ここでは、5分割)で分割し、分割領域A1〜A5を形成する。このとき、分割領域A1〜A5の幅Axは、Ax<Lxの関係を有する。このように分割すると、図6(C)に示した遮蔽物21は、分割領域A3を完全に遮るため、遮蔽物21を検出することができ、検出能力を向上させることができる。
さらに、遮蔽物21の検出能力を向上させたい場合には、例えば、図6(E)に示すように、照射窓Wの輪郭をレーザ光Lの幅Lxの半分の大きさで分割すればよい。ここでは、照射窓Wを8分割しており、幅Ax=Lx/2の大きさとなっている。このようにレーザ光Lの幅Lxの半分の大きさで均等に分割した場合には、遮蔽物21がどの位置に付着していたとしても、必ず遮蔽物21により遮られる分割領域が存在し、効果的に遮蔽物21を検出することができる。なお、ここでは、レーザ光Lが矩形形状の場合について説明したが、レーザ光Lが円形状や楕円形状等の場合であっても、幅方向及び高さ方向の径の長さにより同様に分割領域を形成することができる。
また、図6(F)に示すように、分割領域の幅Axは必ずしも均等である必要はない。図6(F)に示した分割方法は、照射窓Wの輪郭をレーザ光Lの幅Lxで分割した数よりも1だけ大きい分割数(ここでは、5分割)で均等に分割した後、一の領域をさらに半分の大きさに分割した分割領域A1,A6を両端に配置し、中央部に残りの四領域である分割領域A2〜A5を配置したものである。ここでは、幅Axの狭い分割領域A1,A6を両端部に配置したが、遮蔽物21が付着し易い部分に幅Axの狭い分割領域を配置するようにしてもよい。
以上の説明では、Ly>Wyの場合について説明したが、Ly<Wyの場合においても、上述した分割領域の形成方法を高さ方向に応用することができる。今、レーザ光Lの高さLyは、図6(G)に示すように、Wy/2<Ly<Wyの関係を有するものとする。ここで、照射窓Wの高さWyをレーザ光Lの高さLyで割ったときの商をP、余りをQとすれば、図6(G)に示したケースでは、1<P<2となる。このとき、分割数として商Pを適用すると、分割領域の高さAyはレーザ光Lの高さLyよりも大きくなってしまうため、商P+1の分割数で照射窓Wを分割する必要がある。したがって、ここでは、図6(H)に示すように、照射窓Wの高さWyを2分割することとなる。また、上述したように、レーザ光Lの高さLyの半分の大きさを基準に分割数を算出すれば、より遮蔽物21の検出能力を向上させることができる。なお、照射窓Wの大きさがレーザ光Lの大きさで割り切れない場合の考え方は、上述した幅方向の分割の場合にも適用することができる。
次に、前記遮蔽物検出部53の作用について図7〜図9を参照して説明する。ここで、図7は遮蔽物検出フローを示す図であり、図8は遮蔽物検出フローの第一変形例を示す図であり、図9は遮蔽物検出フローの第二変形例を示す図である。
図5に示したレーザ距離測定装置の遮蔽物検出部53は、図7に示したフロー図にしたがって計測データDを処理して遮蔽物の存在を検出するように構成されている。すなわち、遮蔽物検出部53の処理フローは、反射光Rの計測データDから測定範囲内の計測画像を算出する際に、反射光Rの計測データDを取得する取得工程71と、測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に計測データDを分類する分類工程72と、分割領域毎に計測データDを集計する集計工程73と、照射窓Wの全面1回(これを、「1フレーム」と称する)分の計測データDを集計したか否か確認する集計量確認工程74と、計測データDを集計することができなかった分割領域をエラー領域として検出するエラー領域検出工程75と、エラー領域の検出回数をカウントするカウント工程76と、エラー領域の検出回数が閾値を超えたか否か判定する判定工程77と、遮蔽物の存在を検出して出力する遮蔽物検出工程78と、を有する。なお、分割領域は、図6に示した分割領域の形成方法により分割される。
前記取得工程71は、信号処理部51から発信される計測データDを受信するステップである。前記分類工程72は、取得工程71により取得した計測データDを分割領域毎に振り分けるステップである。例えば、照射窓Wを、図6(D)に示したように5分割した場合には、分割領域A1〜A5毎に計測データDを分類する。なお、計測データDには、距離データ、スキャン角度、スイング角度等の情報が含まれており、どの位置からの計測データDであるかを分析することができる。前記集計工程は、例えば、分割領域A1〜A5毎に分類した計測データDを分割領域A1〜A5毎に集計するステップである。
前記集計量確認工程74は、取得工程71〜集計工程73までの処理が1フレーム分を終えたか否かを確認するステップである。1フレーム分の処理を終えていない場合(Nの場合)には、終了→開始→取得工程71→分類工程72→集計工程73→集計量確認工程74の処理を繰り返す。そして、1フレーム分の処理を終えた場合(Yの場合)には、次工程であるエラー領域検出工程75に移行する。
前記エラー領域検出工程75は、集計工程73で計測データDを集計した結果、計測データDが存在しない分割領域が存在するか否かを検出するステップである。図6の説明で述べたように、レーザ光Lの大きさよりも大きい遮蔽物が存在する場合には、分割領域のうち、いずれかの分割領域が完全に遮られるため、計測データDを取得することができない。そこで、計測データDを集計することができなかった分割領域をエラー領域として検出するようにしている。そして、エラー領域が検出できた場合のみ次工程であるカウント工程76に移行する。このカウント工程76は、エラー領域の検出回数を勘定するステップである。これは、一時的な遮蔽物の場合には、距離測定に与える影響が少ないため、一定時間留まっている遮蔽物のみを検出するようにするためである。そして、判定工程77において、エラー検出回数が閾値を超えた場合(Yの場合)に遮蔽物検出工程78で「遮蔽物あり」の出力を行う。エラー検出回数の閾値は任意に設定することができる。エラー検出回数が閾値を超えていない場合(Nの場合)には、終了から開始に戻って処理を継続する。なお、カウント工程76及び判定工程77は必須の工程ではなく、一時的な遮蔽物であっても検出したいような場合には、これらの工程を省略したフローを採用してもよい。
また、図8の第一変形例に示すように、カウント工程76と判定工程77の間に、エラー領域の検出間隔が所定の時間を経過した場合にエラー検出回数をリセットするリセット工程81を追加してもよい。一般に遮蔽物が照射窓Wに付着して滞留した場合には、連続してエラー領域が検出されるはずである。エラー領域が断続的に検出される場合には、同一の遮蔽物に基づくエラーではないと判断できる場合があるため、エラー領域をカウントしてから一定時間経過した後にエラー検出回数をリセット(0回に戻すこと)することによって誤検知を防止するようにしている。なお、遮蔽物の一部が風等の影響によりばたついている場合には、遮蔽物として検出することが好ましいため、リセット間隔を数秒〜数十秒程度に設定しておくとよい。図8に示したフロー図において、他の処理については図7に示したフローと同じであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
また、図9の第二変形例に示すように、取得工程71と分類工程72の間に、分割領域の大きさ又は境界を変更する分割領域変更工程92を挿入してもよい。分割領域変更工程92は、計測フレーム回数が閾値を超えたか否かを判定する計測フレーム回数判定工程91によって、計測フレーム回数が所定の閾値(例えば、10フレーム)を超えた場合(Yの場合)に作用する。計測フレーム回数が閾値を超えていない場合(Nの場合)には、集計工程73により、予め設定された分割領域に基づいて分割領域毎に計測データが集計される。かかる分割領域変更工程92は、一定の分割領域で遮蔽物の検出を継続していると、検出し難い遮蔽物や稀に検出できない遮蔽物が存在する場合があるため、取得工程71〜遮蔽物検出工程78を繰り返し行う途中に、分割領域の大きさ又は境界を定期的に変更することが好ましい。例えば、図6(D)に示した分割領域A1〜A5は、分割領域変更工程92により、図6(E)に示した分割領域A1〜A8や図6(F)に示した分割領域A1〜A6に変更され、次のタイミングで元の分割領域A1〜A5に変更される。ここでは、分割領域を変更するタイミングを計測フレーム回数でカウントしたが、経過時間(例えば、5秒間隔)を基準にしてもよい。
上述した本発明のレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法によれば、通常の距離測定処理における受光信号Srの一部又は計測データDを利用しているため、遮蔽物検出用の投受光装置や散乱板のような追加機器が不要であり、装置の大型化やコストアップの要因を排除することができ、通常の距離測定処理や制御を阻害することもなく、距離測定に影響のある遮蔽物を効果的に検出することができる。また、第二実施形態のレーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法の場合には、レーザ距離測定装置がゲート機能を有している場合であっても遮蔽物を検出することができる。なお、ゲート機能とは、照射窓Wに比較的近い範囲における蒸気や塵等の散乱光を受光しないように、レーザ光Lを照射してから一定時間内の反射光Rを受光しないようにする機能である。
本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 投光部
1a レーザダイオード
1b 投光レンズ
1c ドライバ
2 受光部
2a 受光レンズ
2b 受光部本体
3 受光信号選択部
4 遮蔽物検出用信号処理部
5 遮蔽物検出部
6 レーザレーダヘッド
11 信号処理部
11a 距離測定用信号処理部
12 時間計測部
12a 受光信号処理部
13 ポリゴンミラー
13a ポリゴンモータ
13b モータドライバ
14 スイングミラー
14a スイングモータ
14b モータドライバ
15 制御装置
15a 画像処理部
16 出力機器
21 遮蔽物
51 信号処理部
52 時間計測部
53 遮蔽物検出部
71 取得工程
72 分類工程
73 集計工程
74 集計量確認工程
75 エラー領域検出工程
76 カウント工程
77 判定工程
78 遮蔽物検出工程
81 リセット工程
91 計測フレーム回数判定工程
92 分割領域変更工程

Claims (8)

  1. 照射窓を介してレーザ光を照射するとともに物体からの反射光を受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置であって、
    前記レーザ光の発光と同時に発光同期信号を発信する投光部と、
    前記反射光を受光して受光信号を発信する受光部と、
    前記照射窓から前記測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置に相当する距離からの受光信号を前記発光同期信号に基づいて選択する受光信号選択部と、
    前記選択された受光信号に対応した投光条件を関連付けて計測データを発信する遮蔽物検出用信号処理部と、
    前記計測データから物体の形状を算出して遮蔽物の存在を検出する遮蔽物検出部と、を有し、
    前記遮蔽物検出部は、前記遮蔽物の幅、高さ又は面積と前記レーザ光の幅、高さ又は面積とを比較して前記遮蔽物が距離測定に影響のある遮蔽物であるか否かを判断するように構成されている、
    ことを特徴とするレーザ距離測定装置。
  2. 前記発光同期信号と前記受光信号のタイミングから前記レーザ光の飛光時間を算出する時間計測部と、前記飛光時間と光の速度から算出された物体の距離データを含む計測データを発信する信号処理部と、を有し、
    前記遮蔽物検出部は、前記測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に前記計測データを集計するとともに前記計測データを集計することができなかった分割領域をエラー領域として出力して遮蔽物の存在を検出するように構成されており、
    前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の外形以下の大きさに分割した領域である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーザ距離測定装置。
  3. 照射窓を介してレーザ光を照射するとともに物体からの反射光を受光して測定範囲内の物体の距離を測定するレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法であって、
    前記照射窓から前記測定範囲の間に設定される遮蔽物検出位置に相当する距離からの受光信号を選択する受光信号選択工程と、
    前記選択された受光信号に対応した投光条件を関連付けて計測データを発信する遮蔽物検出用信号処理工程と、
    前記計測データから物体の形状を算出して遮蔽物を検出する遮蔽物検出工程と、を有し、
    前記遮蔽物検出工程は、前記遮蔽物の幅、高さ又は面積と前記レーザ光の幅、高さ又は面積とを比較して前記遮蔽物が距離測定に影響のある遮蔽物であるか否かを判断する、
    ことを特徴とするレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
  4. 前記遮蔽物検出工程は、前記反射光の計測データから前記測定範囲内の計測画像を算出する際に、前記測定範囲を複数の領域に分割した分割領域毎に前記計測データを分類する分類工程と、前記分割領域毎に前記計測データを集計する集計工程と、前記計測データを集計することができなかった分割領域をエラー領域として検出するエラー領域検出工程と、を含み、
    前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の外形以下の大きさに分割した領域である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
  5. 前記エラー領域の検出回数をカウントするカウント工程と、前記検出回数が閾値を超えたか否か判定する判定工程と、を有し、前記遮蔽物検出工程は、前記検出回数が閾値を超えた場合に遮蔽物の存在を検出する、ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
  6. 前記エラー領域の検出間隔が所定の時間を経過した場合に前記エラー検出回数をリセットするリセット工程を有する、ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
  7. 前記分割領域は、前記照射窓の輪郭を前記レーザ光の大きさで分割した数よりも、幅方向及び高さ方向とも少なくとも1だけ大きい数で均等に分割した領域である、ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
  8. 前記分類工程、前記集計工程、前記エラー領域検出工程及び前記遮蔽物検出工程を繰り返し行う途中に、前記分割領域の大きさ又は境界を変更する分割領域変更工程が挿入されている、ことを特徴とする請求項4に記載のレーザ距離測定装置の遮蔽物検出方法。
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