JP5470942B2 - 位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器 - Google Patents

位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器 Download PDF

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Description

本発明は、位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器に関する。
近年、次世代の光通信技術として、コヒーレント光受信方式とデジタル信号処理技術とを組み合わせたデジタルコヒーレント光受信方式が注目されている。
ここで、図9を用いて、従来技術に係るデジタルコヒーレント光受信器の構成を説明する。図9は、従来技術に係るデジタルコヒーレント光受信器の構成例を示す図である。
図9に示すように、デジタルコヒーレント光受信器は、例えば、90°位相ハイブリッド回路と、内部発振器と、O/E(Optical/Electrical)と、ADC(Analog Digital Converter)と、デジタル信号処理部とを有する。また、デジタル信号処理部は、例えば、波形歪み補償部と、位相同期部と、識別部とを有する。
このようなデジタルコヒーレント光受信器に信号光が入力されると、90°位相ハイブリッド回路は、信号光と内部発振器から入力される参照光とを混合して、信号光の強度と位相情報とを抽出可能な信号に変換する。続いて、O/Eは、90°位相ハイブリッド回路によって変換された光信号を電気信号に変換する。その後、ADCは、O/Eによって変換された電気信号をデジタル信号に変換する。
そして、デジタル信号処理部は、ADCによって変換されたデジタル信号から光信号の強度と位相情報とを抽出しつつ、デジタル信号処理して復調する。具体的には、波形歪み補償部は、光ファイバの波長分散、偏波モード分散および偏波変動などによる波形の歪みを補償する。その後、位相同期部は、光信号と局発光との光周波数および光位相の同期を行い、当該光信号の強度と位相情報とを復元し、識別部は、位相同期部によって復元された強度と位相情報とに基づいて、変調方式に従って信号を復調する。
変調方式としては、強度変調などに代表される二値による変調方式だけではなく、例えば、四位相変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)などの多値位相変調(MPSK:Multi‐ary Phase Shift Keying)や、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)なども、上記受信器と同様の構成で実現できる。
次に、図10を用いて、上記の位相同期部の構成を説明する。図10は、従来技術に係る位相同期部の構成例を示す図である。なお、ここでは、上記変調方式のうち、QPSK変調を用いた場合を説明する。
図10に示すように、位相同期部は、4乗演算部と、平均部と、1/4除算部と、偏角計算部と、遅延付加部と、減算部とを有し、例えば、入力データに含まれる信号成分とエラー成分とのうち、エラー成分を計算しつつ、当該エラー成分を取り除いた信号を出力する。
具体的には、4乗演算部は、信号光からエラー成分を抽出する。そして、平均部は、連続したいくつかのデータのシグマをとって、4乗演算部によって抽出されたエラー成分を除去する。続いて、1/4除算部は、4乗演算部によって4倍になったエラー成分を1倍のエラー成分に戻す。
また、偏角計算部は、複素数から角度への変換を行う。そして、遅延付加部は、入力信号の偏角を計算する図10上部のパスと、位相雑音を計算する図10下部のパスとの遅延を調整する。その後、減算部は、入力データからエラー成分を減算して出力する。
ところで、平均部における平均化回数は、信号のSN(Signal to Noise)と位相雑音との変動に対してトレードオフの関係となるため、平均部の平均化データ数は可変であることが好ましい。具体的には、SNが悪い場合には、平均化数を多くとることによって位相雑音のモニタ精度が向上する。一方、位相雑音の変動速度が速い場合には、平均化数を小さくすることが好ましい。さらに、信号のSNと位相雑音とは、光信号の伝送距離や伝送された中継器数などに依存するため、これらに応じて調整されることが好ましい。
これらのことから、平均化データ数を可変とする平均部を実現する様々な技術が開示されている。以下に、図11−1〜図11−3を用いて、従来技術に係る平均化データ数を可変とした場合の平均部の構成を説明する。なお、以下では、4乗演算部での処理に4t(「t」は、単位時間)、偏角計算部での処理に5t、1/4除算部での処理に6tの時間が費やされることとして説明する。
まず、図11−1を用いて、従来技術に係る平均化データ数が「5」である場合の平均部の構成を説明する。図11−1は、従来技術に係る平均化データ数が「5」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。
例えば、図11−1に示すように、平均化データ数が「5」である場合には、入力側であるシフトレジスタ左端から5個のうち、中心に位置する「3t」時点のデータを参照する。そして、平均部での処理時間は、シグマ演算処理において「7t」の時間が費やされる場合に、3t+7t=10tとなる。この結果、遅延付加部によって付加される遅延量は、4t+5t+6t+(3t+7t)−5t=20tとなる。
次に、図11−2を用いて、従来技術に係る平均化データ数が「3」である場合の平均部の構成を説明する。図11−2は、従来技術に係る平均化データ数が「3」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。
例えば、図11−2に示すように、平均化データ数が「3」である場合には、入力側であるシフトレジスタ左端から3個のうち、中心に位置する「2t」時点のデータを参照する。そして、平均部での処理時間は、シグマ演算処理において「7t」の時間が費やされる場合に、2t+7t=9tとなる。この結果、遅延付加部によって付加される遅延量は、4t+5t+6t+(2t+7t)−5t=19tとなる。
次に、図11−3を用いて、従来技術に係る平均化データ数が「1」である場合の平均部の構成を説明する。図11−3は、従来技術に係る平均化データ数が「1」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。
例えば、図11−3に示すように、平均化データ数が「1」である場合には、入力側であるシフトレジスタ左端から1個である「1t」時点のデータを参照する。そして、平均部での処理時間は、シグマ演算処理において「7t」の時間が費やされる場合に、1t+7t=8tとなる。この結果、遅延付加部によって付加される遅延量は、4t+5t+6t+(1t+7t)−5t=18tとなる。
特開昭63−187366号公報
Dany−Sebastien Ly−Gagnon,Satoshi Tsukamoto,Kazuhiro Katoh,and Kazuro Kikuchi,Member,IEEE,Member,OSA,"Coherent Detection of Optical Quadrature Phase−Shift Keying Signals With Carrier Phase Estimation",JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,VOL.24,NO.1,JANUARY 2006,pp.12−21
しかしながら、上述した従来技術では、シフトレジスタから取得される平均化データ数の変更に伴って、遅延量を変更しなければならないという問題がある。具体的には、上述した従来技術は、データ入力側のシフトレジスタ左端から平均化データ数分の個数のうち、中心に位置するシフトレジスタに含まれるデータを参照する。このため、上述した従来技術では、シフトレジスタから取得される平均化データ数の変更に伴って、遅延量が変化することとなる。つまり、平均部での平均化データ数を切り替える場合には、遅延付加部の遅延切り替えを要することとなる。なお、これらの問題は、上記のいずれの変調方式においても同様である。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、シフトレジスタから取得される平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を不変にすることが可能である位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、本願に開示する位相同期装置は、入力信号に含まれるエラー成分を除去する除去用パスと、当該除去用パスによるエラー成分の除去にかかる処理時間分の遅延を付加する遅延付加用パスとのうち、除去用パスにおいてエラー成分が抽出された処理データが連続して入力され、平均化データ数の最大数分の個数を有するシフトレジスタと、前記シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、前記シフトレジスタにおける中央付近から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得する取得手段と、を有する。
本願に開示する位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器の一つの様態によれば、シフトレジスタから取得される平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を不変にすることができるという効果を奏する。
図1−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「17」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図1−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「9」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図1−3は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「1」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図2−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図2−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図3−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「17」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図3−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「9」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図3−3は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「1」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図4−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図4−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図5は、4パラレル入力における位相同期装置の構成例を示す図である。 図6−1は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「20」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図6−2は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「12」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図6−3は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「4」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図6−4は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図6−5は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「7」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図6−6は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「7」である場合の平均回路の例を説明するための図である。 図7は、汎用的なパラレル入力における位相同期装置の構成例を示す図である。 図8−1は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「9t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。 図8−2は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「10t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。 図8−3は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「11t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。 図8−4は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「12t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。 図9は、従来技術に係るデジタルコヒーレント光受信器の構成例を示す図である。 図10は、従来技術に係る位相同期部の構成例を示す図である。 図11−1は、従来技術に係る平均化データ数が「5」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。 図11−2は、従来技術に係る平均化データ数が「3」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。 図11−3は、従来技術に係る平均化データ数が「1」である場合の平均部の構成例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本願に開示する位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
本願に開示する位相同期装置は、例えば、入力信号に含まれるエラー成分を除去する除去用パスと、当該除去用パスによるエラー成分の除去にかかる処理時間分の遅延を付加する遅延付加用パスとを有する(図10参照)。また、例えば、位相同期装置は、デジタルコヒーレント受信器に含まれる(図9参照)。
そして、位相同期装置は、平均化データ数の最大数分の個数であるシフトレジスタであって、除去用パスにおいてエラー成分が抽出された処理データが連続して入力されるシフトレジスタを有する。また、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得する。
例えば、位相同期装置が有するシフトレジスタには、4乗演算部(図10参照)によってエラー成分の抽出処理がなされた処理データが連続して入力される。4乗演算部によって抽出処理された処理データは、例えば、単位時間「t」ごとに連続してシフトレジスタに入力される。
ここで、図1−1〜図4−2を用いて、位相同期装置が有するシフトレジスタと、位相同期装置による処理データの取得処理とを説明する。また、図1−1〜図4−2では、シフトレジスタに入力される処理データがシリアル入力信号である場合を説明する。
なお、図1−1〜図2−2では、平均化データ数の最大数が「17」である場合、すなわち平均化データ数「17」を許容する奇数個のシフトレジスタである場合を説明する。また、図3−1〜図4−2では、平均化データ数の最大数が「18」である場合、すなわち平均化データ数「18」を許容する偶数個のシフトレジスタである場合を説明する。
[シリアル入力]
まず、図1−1を用いて、平均化データ数が「17」である場合の平均回路を説明する。図1−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「17」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「17」である場合には、後段の減算部(図10参照)によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部(図10参照)によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
次に、図1−2を用いて、平均化データ数が「9」である場合の平均回路を説明する。図1−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「9」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「9」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置は、取得された「9」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「9」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
次に、図1−3を用いて、平均化データ数が「1」である場合の平均回路を説明する。図1−3は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「1」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「1」個、すなわち「9t」時点の処理データ1個を取得する。その後、位相同期装置は、取得された「1」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「1」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
上述したように、位相同期装置は、平均化データ数の最大数が奇数、および平均化データ数が奇数個である場合に、シフトレジスタにおける中央位置から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを均等に取得する。
次に、図2−1および図2−2を用いて、平均化データ数が「8」である場合の平均回路を説明する。図2−1および図2−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「17」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、図2−1に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「8」分の処理データを後方の処理データが1個分多くなるように取得する。
また、例えば、位相同期装置は、図2−2に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「8」分の処理データを前方の処理データが1個分多くなるように取得する。
その後、位相同期装置は、取得された「8」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「8」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
ところで、平均化データ数が偶数である場合には、取得する処理データの中央が参照時間とならないために、理想的な位置を参照時間にすることができない。しかしながら、理想的な位置を参照時間にできない場合であっても、位相同期装置の後段となる識別部(図9参照)によって信号の復元が行なえるレベルの平均がとれれば良いため、図2−1および図2−2に示したような平均回路でも良い。
上述したように、位相同期装置は、平均化データ数の最大数が奇数、および平均化データ数が偶数個である場合に、シフトレジスタにおける中央位置から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを、前方または後方のいずれか一方の処理データが1個分多くなるように取得する。
次に、図3−1を用いて、平均化データ数が「17」である場合の平均回路を説明する。図3−1は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「17」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:9t」または「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。ここでは、シフトレジスタにおける中央付近を「参照時間:9t」として説明する。その後、位相同期装置は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「17」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
次に、図3−2を用いて、平均化データ数が「9」である場合の平均回路を説明する。図3−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「9」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:9t」または「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「9」個の処理データを取得する。ここでは、シフトレジスタにおける中央付近を「参照時間:9t」として説明する。その後、位相同期装置は、取得された「9」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「9」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
次に、図3−3を用いて、平均化データ数が「1」である場合の平均回路を説明する。図3−3は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「1」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:9t」または「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「1」個、すなわち「9t」または「10t」時点の処理データ1個を取得する。ここでは、シフトレジスタにおける中央付近を「参照時間:9t」として説明する。その後、位相同期装置は、取得された「1」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「1」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
なお、平均化データ数の最大数が偶数である場合には、シフトレジスタにおける中央が存在しないため、中央付近の2つのシフトレジスタのどちらか一方を参照時間とする。中央付近の2つのシフトレジスタのどちらを参照時間とするかは、予め設定しておけば良い。また、参照時間が異なる場合であっても、位相同期装置の後段となる識別部によって信号の復元が行なえるレベルの平均がとれれば良いため、図3−1〜図3−3に示したような平均回路でも良い。
上述したように、位相同期装置は、平均化データ数の最大数が偶数、および平均化データ数が奇数個である場合に、シフトレジスタにおける中央付近の2つのどちらか一方から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを均等に取得する。
次に、図4−1および図4−2を用いて、平均化データ数が「8」である場合の平均回路を説明する。図4−1および図4−2は、シリアル入力において、シフトレジスタが「18」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置は、図4−1に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「8」個の処理データを後方の処理データが1個分多くなるように取得する。なお、位相同期装置は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近を「参照時間:10t」とした場合に、「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「8」個の処理データを前方の処理データが1個分多くなるように取得することとしても良い。
つまり、平均化データ数が偶数および平均化データ数の最大数が偶数、かつ、平均化データ数が平均化データ数の最大数である場合には、全ての処理データを取得するために、中央付近の位置によって前方或いは後方の処理データを1個分多く取得する。例えば、平均化データ数が「10」個および平均化データ数の最大数が「10」である場合には、「10」個の処理データを取得するために、中央付近が「4t」であれば後方の、中央付近が「5t」であれば前方の処理データを1個分多く取得することとなる。但し、平均化データ数が平均化データ数の最大数でない場合には、前方或いは後方のどちらか一方の処理データを1個分多く取得すれば良い。
具体的には、位相同期装置は、図4−2に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:9t」または「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「8」個の処理データを前方の処理データが1個分多くなるように取得する。なお、ここでは、シフトレジスタにおける中央付近を「参照時間:9t」として説明する。
その後、位相同期装置は、取得された「8」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「8」である場合には、後段の減算部によって参照される時間が「9t」となる。要するに、遅延付加部によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「9t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
なお、平均化データ数の最大数が偶数である場合には、シフトレジスタにおける中央が存在しないため、中央付近の2つのシフトレジスタのどちらか一方を参照時間とする。中央付近の2つのシフトレジスタのどちらを参照時間とするかは、予め設定しておけば良い。
また、平均化データ数が偶数である場合には、取得する処理データの中央が参照時間とならないために、理想的な位置を参照時間にすることができない。しかしながら、参照時間が異なる場合、および理想的な位置を参照時間にできない場合であっても、位相同期装置の後段となる識別部によって信号の復元が行なえるレベルの平均がとれれば良いため、図4−1および図4−2に示したような平均回路でも良い。
上述したように、位相同期装置は、平均化データ数の最大数が偶数、および平均化データ数が偶数個である場合に、シフトレジスタにおける中央付近の2つのどちらか一方から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを、前方または後方のいずれか一方の処理データが1個分多くなるように取得する。
つまり、位相同期装置は、シフトレジスタにおける中央付近から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得してシグマするので、シフトレジスタから取得される平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を不変にすることができる。換言すると、位相同期装置は、平均化データ数の変更に伴う遅延量の変化を要する従来技術と比較して、平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を変更することを要しないため、遅延量を変更する際に発生する主信号エラーを抑止することができる。
ところで、上記では、シリアル入力における位相同期装置による処理について説明したが、本願に開示する位相同期装置は、シフトレジスタに入力される処理データがパラレル入力信号であっても良い。
そこで、図5〜図8−4を用いて、シフトレジスタに入力される処理データがパラレル入力信号である場合を説明する。以下では、図5〜図6−6を用いて、位相同期装置への入力が固定的なパラレル入力である場合を、図7〜図8−4を用いて、位相同期装置への入力が汎用的なパラレル入力である場合をそれぞれ説明する。
[4パラレル入力]
まず、図5を用いて、固定的なパラレル入力の例として、4パラレル入力における位相同期装置の構成を説明する。図5は、4パラレル入力における位相同期装置の構成例を示す図である。
例えば、図5に示すように、位相同期装置100は、4乗演算部110と、平均部120と、1/4除算部130と、偏角計算部140と、遅延付加部150と、減算部160とを有する。そして、位相同期装置100には、単位時間を「t」とすると、「t+4pt」(p:0,1,2,・・・)、「2t+4pt」、「3t+4pt」および「4t+4pt」のように、時間的に連続した4つのデータが入力される。例えば、最初の時間に入力される4つのデータは、「t」、「2t」、「3t」および「4t」であり、次の時間に入力される4つのデータは、「5t」、「6t」、「7t」および「8t」である。
また、4乗演算部110は、4乗演算部111〜4乗演算部114の4つの4乗演算部を有し、平均部120は、平均部121を有し、1/4除算部130は、1/4除算部131を有する。但し、1/4除算部は、偏角計算部を1つ含んでいる。また、偏角計算部140は、偏角計算部141〜偏角計算部144の4つの偏角計算部を有し、遅延付加部150は、遅延付加部151〜遅延付加部154の4つの遅延付加部を有し、減算部160は、減算部161〜減算部164の4つの減算部を有する。
なお、位相同期装置100が有する各処理部による一部の機能や処理については、図10で示した位相同期装置と同様であるためその説明を省略し、以下に、図6−1〜図6−6を用いて、平均部121による処理を説明する。また、図6−1〜図6−6では、平均化データ数の最大数が「20」である場合、すなわち平均化データ数「20」を許容するシフトレジスタである場合を説明する。
また、図6−1〜図6−6では、5×4列のシフトレジスタにおける中央列を参照時間としており、当該中央列での最新の時間、すなわち中央列最下のレジスタでの時間「12t」を参照時間としている。複数の参照時間を設けるのは、パラレル入力のために位相同期装置100に入力されるデータの4つに対応する4つのデータを出力するためである。なお、平均化データ数が3個以下である場合には、12tを中央とすれば良い。
図6−1を用いて、平均化データ数が「20」である場合の平均回路を説明する。図6−1は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「20」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置100は、図6−1に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「20」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置100は、取得された「20」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「20」である場合には、後段の減算部161〜減算部164によって参照される時間が「12t」となる。要するに、遅延付加部151〜遅延付加部154によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「12t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「19t」となる。
次に、図6−2を用いて、平均化データ数が「12」である場合の平均回路を説明する。図6−2は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「12」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置100は、図6−2に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「12」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置100は、取得された「12」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「12」である場合には、後段の減算部161〜減算部164によって参照される時間が「12t」となる。要するに、遅延付加部151〜遅延付加部154によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「12t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「19t」となる。
次に、図6−3を用いて、平均化データ数が「4」である場合の平均回路を説明する。図6−3は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「4」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置100は、図6−3に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「4」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置100は、取得された「4」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「4」である場合には、後段の減算部161〜減算部164によって参照される時間が「12t」となる。要するに、遅延付加部151〜遅延付加部154によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「12t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「19t」となる。
次に、図6−4を用いて、平均化データ数が「8」である場合の平均回路を説明する。図6−4は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「8」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置100は、図6−4に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「8」個の処理データを取得する。その後、位相同期装置100は、取得された「8」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「8」である場合には、後段の減算部161〜減算部164によって参照される時間が「12t」となる。要するに、遅延付加部151〜遅延付加部154によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「12t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「19t」となる。
次に、図6−5および図6−6を用いて、平均化データ数が「7」である場合の平均回路を説明する。図6−5および図6−6は、4パラレル入力において、シフトレジスタが「20」および平均化データ数が「7」である場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置100は、図6−5に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「7」個の処理データを後方の処理データが1個分多くなるように取得する。
また、例えば、位相同期装置100は、図6−6に示すように、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央付近「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「7」個の処理データを前方の処理データが1個分多くなるように取得する。
その後、位相同期装置100は、取得された「7」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
上記のように、平均化データ数が「7」である場合には、後段の減算部161〜減算部164によって参照される時間が「12t」となる。要するに、遅延付加部151〜遅延付加部154によって付加される遅延量は、シフトレジスタでの処理遅延「12t」と、シグマ部での処理遅延「7t」とを合計した「16t」となる。
つまり、固定的なパラレル入力に対応した位相同期装置100は、後段の識別部での正常な識別の許容範囲のもとで、シフトレジスタから取得される平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を不変にすることができる。
[汎用的なパラレル入力]
次に、図7を用いて、汎用的なパラレル入力における位相同期装置の構成を説明する。図7は、汎用的なパラレル入力における位相同期装置の構成例を示す図である。
例えば、図7に示すように、位相同期装置200は、4乗演算部110と、平均部220と、1/4除算部230と、偏角計算部140と、遅延付加部150と、減算部160とを有する。そして、位相同期装置200には、単位時間を「t」および入力パス数を「i」とすると、「t+ipt」(p:0,1,2,・・・)、「2t+ipt」、・・・、「(i−1)×t+ipt」および「i×t+ipt」のように、時間的に連続したデータが入力される。
また、4乗演算部110は、4乗演算部111〜4乗演算部111+iのi個の4乗演算部を有し、平均部220は、平均部221〜平均部221+iのi個の平均部を有する。また、1/4除算部230は、1/4除算部231〜1/4除算部231+iのi個の1/4除算部を有する。但し、各1/4除算部は、偏角計算部をそれぞれ1つずつ含んでいる。
一方、偏角計算部140は、偏角計算部141〜偏角計算部141+iのi個の偏角計算部を有し、遅延付加部150は、遅延付加部151〜遅延付加部151+iのi個の遅延付加部を有する。そして、減算部160は、減算部161〜減算部161+iのi個の減算部を有する。
なお、図7では、図5で示した位相同期装置100と同様の機能については同一の符号を付している。以下では、位相同期装置100と同様の機能についてはその説明を省略し、位相同期装置100とは異なる平均部221〜平均部221+iによる処理を図8−1〜図8−4を用いて説明する。詳細には、図6−1〜図6−6などに示した平均回路において、4パラレル入力での参照時間を「9t」とした場合の理想的なシグマ演算の範囲を取得する処理を説明する。また、図8−1〜図8−4では、平均化データ数の最大数が「17」である場合、すなわち平均化データ数「17」を許容するシフトレジスタである場合を説明する。
図8−1を用いて、参照時間を「9t」とした場合の平均回路を説明する。図8−1は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「9t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置200は、図8−1に示すように、参照時間「9t」を中央として両端に向かって8個ずつのシフトレジスタと、17個の処理データをシグマする回路とを有する。そして、位相同期装置200は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:9t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。
その後、位相同期装置200は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
次に、図8−2を用いて、参照時間を「10t」とした場合の平均回路を説明する。図8−2は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「10t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置200は、図8−2に示すように、参照時間「10t」を中央として両端に向かって8個ずつのシフトレジスタと、17個の処理データをシグマする回路とを有する。そして、位相同期装置200は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:10t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。
その後、位相同期装置200は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
次に、図8−3を用いて、参照時間を「11t」とした場合の平均回路を説明する。図8−3は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「11t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置200は、図8−3に示すように、参照時間「11t」を中央として両端に向かって8個ずつのシフトレジスタと、17個の処理データをシグマする回路とを有する。そして、位相同期装置200は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:11t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。
その後、位相同期装置200は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
次に、図8−4を用いて、参照時間を「12t」とした場合の平均回路を説明する。図8−4は、汎用的なパラレル入力において、参照時間を「12t」とした場合の平均回路の例を説明するための図である。
例えば、位相同期装置200は、図8−4に示すように、参照時間「12t」を中央として両端に向かって8個ずつのシフトレジスタと、17個の処理データをシグマする回路とを有する。そして、位相同期装置200は、シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、シフトレジスタにおける中央「参照時間:12t」から両端に向かって、平均化データ数「17」個の処理データを取得する。
その後、位相同期装置200は、取得された「17」個の処理データをシグマして出力する。また、処理データのシグマにかかる処理時間は、「7t」である。
つまり、汎用的なパラレル入力に対応した位相同期装置200は、後段の識別部での正常な識別確率を向上させることにより、より高性能なデジタルコヒーレント光受信器を実現することができる。
[実施例1による効果]
上述したように、位相同期装置は、平均化データ数の最大数を許容するシフトレジスタにおける中央付近から両端に向かって、平均化データ数分のデータを取得し、取得されたデータをシグマ演算して出力するので、シフトレジスタから取得される平均化データ数を可変にしつつ、遅延量を不変にすることができる。
また、位相同期装置は、遅延量を不変にすることにより、遅延量の変更の際に発生する最低1クロック分の主信号エラーの発生を抑止することができる。換言すると、主信号エラーの発生を抑止しつつ平均化データ数を切り替えるということは、装置運用中においても平均化データの範囲を変更することができる。平均化データの範囲は、使用しているレーザの線幅などに深く影響するものである。そして、線幅の特性が変わることは、コスト削減のために安価なレーザを用いている場合、周辺環境および経年劣化などによって十分に考えられることであるため上記のメリットは大きい。
さて、これまで本願に開示する位相同期装置およびデジタルコヒーレント光受信器の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)平均回路、(2)位相同期装置の構成、において異なる実施例を説明する。
(1)平均回路
上記実施例1では、平均化データ数の最大数を許容するシフトレジスタと、当該シフトレジスタの中央付近から両端に向かって平均化データ数分の処理データを取得する位相同期装置を説明したが、平均部120または平均部220としての平均回路として種々の装置に利用することもできる。
例えば、平均回路は、任意の外部装置によりデータが連続して入力され、平均化データ数の最大数分の個数を有するシフトレジスタと、シフトレジスタに入力された連続性のあるデータのうち、シフトレジスタにおける中央付近から両端に向かって、平均化データ数分のデータを取得し、取得されたデータをシグマして出力する。
(2)位相同期装置の構成
また、上記文書中や図面中などで示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタなどを含む情報(例えば、「遅延付加部150」の具体的名称など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、例えば、1/4除算部130を、「1/4除算部」と「偏角計算部」として個別の筐体に分散するなど、その全部または一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
100、200 位相同期装置
110 4乗演算部
120、220 平均部
130、230 1/4除算部
140 偏角計算部
150 遅延付加部
160 減算部

Claims (10)

  1. 入力信号をデジタル化したデジタル信号に含まれるエラー成分を除去する平均部を有する経路と、該平均部を有する経路によるエラー成分の除去にかかる処理時間分の遅延をデジタル信号に付加する遅延付加部を有する経路とのうち、前記平均部を有する経路においてエラー成分が抽出された処理データが連続して入力され、平均化データ数の最大数分の個数の記憶領域を有するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、前記シフトレジスタにおける中央から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得する取得手段とを有し、
    前記平均部は、前記平均化データ数を切り替え、取得された前記処理データを足し合わせることを特徴とする位相同期装置。
  2. 前記平均部を有する経路および前記遅延付加部を有する経路は、それぞれ2以上の経路であり、
    前記遅延付加部は、前記遅延付加部を有する経路のそれぞれに設けられ、前記平均部を有する経路によるエラー成分の除去にかかる処理時間分の遅延をデジタル信号に付加しており、
    前記シフトレジスタは、前記平均部を有する経路のそれぞれに設けられ、前記デジタル信号に対応するエラー成分が抽出された処理データがそれぞれ連続して入力され、
    前記取得手段は、前記平均部を有する経路のそれぞれに設けられ、前記シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、前記シフトレジスタにおける中央から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得することを特徴とする請求項1に記載の位相同期装置。
  3. 前記取得手段は、前記平均化データ数の最大数が奇数である場合に、前記シフトレジスタにおける中央の位置を前記中央とすることを特徴とする請求項1または2に記載の位相同期装置。
  4. 前記取得手段は、前記平均化データ数の最大数が偶数である場合に、前記シフトレジスタの中央のうち、前方側或いは後方側のいずれか一方の位置を前記中央とすることを特徴とする請求項1または2に記載の位相同期装置。
  5. 前記取得手段は、前記平均化データ数が奇数である場合に、前記シフトレジスタにおける中央から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを均等に取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相同期装置。
  6. 前記取得手段は、前記平均化データ数が偶数である場合に、前記シフトレジスタにおける中央から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを前方または後方のいずれか一方の処理データが1個分多くなるように取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相同期装置。
  7. 前記取得手段は、前記平均化データ数が偶数である場合に、前記シフトレジスタの中央のうち、前方の位置が前記中央であれば平均化データ数分の処理データを後方の処理データが1個分多くなるように取得し、後方の位置が前記中央であれば平均化データ数分の処理データを前方の処理データが1個分多くなるように取得することを特徴とする請求項4に記載の位相同期装置。
  8. 前記シフトレジスタに入力される処理データは、シリアル入力信号であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相同期装置。
  9. 前記シフトレジスタに入力される処理データは、パラレル入力信号であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の位相同期装置。
  10. 位相同期装置を含んだデジタルコヒーレント光受信器であって、
    前記位相同期装置は、
    入力信号をデジタル化したデジタル信号に含まれるエラー成分を除去する平均部を有する経路と、該平均部を有する経路によるエラー成分の除去にかかる処理時間分の遅延をデジタル信号に付加する遅延付加部を有する経路とのうち、前記平均部を有する経路においてエラー成分が抽出された処理データが連続して入力され、平均化データ数の最大数分の個数の記憶領域を有するシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタに入力された連続性のある処理データのうち、前記シフトレジスタにおける中央から両端に向かって、平均化データ数分の処理データを取得する取得手段とを有し、
    前記平均部は、前記平均化データ数を切り替え、取得された前記処理データを足し合わせることを特徴とするデジタルコヒーレント光受信器。
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