JP5467487B2 - スタンプ作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印面が未形成である印材に対して赤外線を照射して印面を作成するスタンプ印面作成方法に関するものである。
多孔質の熱可塑性樹脂体を印材とし、当該多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部とをもって印面を形成してなるスタンプは広く知られており、その印面作成方法としては、特開昭50−155323号や特開昭60−193686号のように金型を用いる方法、実開平6−45753号や特開平7−251558号のようにサーマルヘッドプリンターによる方法、特開昭50−031908号や特開平8−72376号のように赤外線照射熱を利用する方法、など様々な方法が知られている。
その中でも赤外線照射熱を利用してスタンプ印面を作成する方法は、赤外線を透過する部分と赤外線を遮蔽する部分とからなる原稿と、印面が未形成な印材と、実公昭52−001313号や特公昭59−007371号のような赤外線露光機とをあらかじめ用意しておけば、必要時に必要量だけスタンプを作成することができるので極めて有用である。
具体的には、赤外線露光機の透明板の上に赤外線を透過する部分と赤外線を遮蔽する部分とからなる原稿を積載し、その上に光吸収性微粒子を含んだ熱可塑性樹脂製印材を重ねて積層状態にし、押圧板で上方から圧迫しつつ透明板側から赤外線を照射して、赤外線を透過する部分の熱可塑性樹脂製印材自身を発熱させ当該部分を溶融させてインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とし、赤外線を遮蔽する部分をインキが滲み出し可能な残部として印面を作成する、或いは、赤外線露光機の透明板の上に赤外線を透過する部分と赤外線を遮蔽する部分とからなる原稿を積載し、その上に発熱板を重ね、更にその上に光吸収性微粒子を含まない熱可塑性樹脂製印材を重ねて積層状態にし、押圧板で上方から圧迫しつつ透明板側から赤外線を照射して、赤外線を透過する部分の発熱板を発熱させ当該部分を溶融させてインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とし、赤外線を遮蔽する部分をインキが滲み出し可能な残部として印面を作成する方法が実用化されている。
しかし、従来の方法は、赤外線露光機の透明板の上に原稿を積載し、その上に熱可塑性樹脂製印材を重ねて積層状態にするので、熱可塑性樹脂製印材が原稿を覆い隠してしまうため、原稿と熱可塑性樹脂製印材の位置合わせが著しく困難であり、位置ずれしたまま印面作成することが多く不良が多発していた。また、仮に原稿と熱可塑性樹脂製印材を慎重に位置合わせしたとしても、押圧板で上方から圧迫する際に位置ずれを起こす事も多く、改良が望まれていた。
特開昭50−031908号公報 特開平08−072376号公報 実公昭52−001313号公報 特公昭59−007371号公報
そこで、本発明は、印面が未形成である印材に対して赤外線を照射し、印面を作成するスタンプ印面作成方法であって、複雑な位置合わせ作業をすることなく、確実かつ正確な印材の所定位置に印面を作成できる方法を提供することを目的としている。
印面を形成していない50℃〜300℃で融解するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂からなる熱可塑性樹脂多孔質印材と、
ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、トレーシングペーパー、PPC用紙からなる赤外線を透過するシートに、印面となる文字または図形が形成される部分と残りの部分とにより区画形成され赤外線透過度の大小差が得られるように画像を形成した原稿を、赤外線を透過可能なラミネートフィルム等の離型用フィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断したラミネート加工済み原稿とを、
前記多孔質印材及び前記原稿とほぼ同一の大きさの内径を有する枠体であって、赤外線の照射による熱によって溶融変形しない材質のガイド治具赤外線露光機の上に載せ、ガイド治具内で前記原稿の上に前記多孔質印材を重ねて積層状態にするとともに前記多孔質印材及び前記原稿の外周面を前記ガイド治具の内周面に接触させて収容し、
前記多孔質印材と前記原稿が密着するよう圧力を加えつつ赤外線を照射し、前記多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部とをもって印面を形成し、
印判ホルダーに前記印面を組み付けてスタンプを作成することを特徴とするスタンプ作成方法。
印面を形成していない50℃〜300℃で融解するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂からなる熱可塑性樹脂多孔質印材を、上方にジョイント部と下方にフレームとを形成した印判ホルダーにフレームより突出させた状態で収容し、次に、前記多孔質印材及び前記フレームの全周を融着接合して印判ホルダーに多孔質印材が収容固定したユニットと、
ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、トレーシングペーパー、PPC用紙からなる赤外線を透過するシートに、印面となる文字または図形が形成される部分と残りの部分とにより区画形成され赤外線透過度の大小差が得られるように画像を形成した原稿を、赤外線を透過可能なラミネートフィルム等の離型用フィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断したラミネート加工済み原稿とを、
前記ユニット及び前記原稿とほぼ同一の大きさの内径を有する枠体であって、赤外線の照射による熱によって溶融変形しない材質のガイド治具赤外線露光機の上に載せ、ガイド治具内で前記原稿の上に前記ユニットを重ねて積層状態にするとともに前記ユニット及び前記原稿の外周面を前記ガイド治具の内周面に接触させて収容し、
前記多孔質印材と前記原稿が密着するよう圧力を加えつつ赤外線を照射し、前記多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部とをもって印面を形成し、
グリップ部材に前記ユニットを組み付けてスタンプを作成することを特徴とするスタンプ作成方法。
本発明は、赤外線露光機の透明板の上に枠体状のガイド治具を載せ、ガイド治具内に原稿を収容し、その上に熱可塑性樹脂多孔質印材を重ねて積層状態にし、押圧板で上方から圧迫しつつ透明板側から赤外線を照射するため、原稿と熱可塑性樹脂多孔質印材の位置合わせは全く不要であり、かつ、押圧板で上方から圧迫する際に位置ずれを起こすことも全くなく、常に確実かつ正確な印材の所定位置に印面を作成できるものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の印材の素材としては熱可塑性樹脂を用いる。特に、50℃〜300℃で融解する熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂などを用いることができる。その中でも、特にポリエチレン、ポリポロピレン、エチレン− α オレフィン共重合体、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂が好ましく用いられる。
また、印材は、印面に文字等がまだ形成されていない未形成であるものが用いられる。印面を形成していない熱可塑性樹脂多孔質印材を用いると、店頭などで必要時に必要量だけスタンプを作成することができるので極めて有用である。
また、印材は多孔質体が用いられる。多孔質の印材を用いると、インキが内蔵可能な所謂浸透印を得ることができる。
本発明では、多孔質印材単体を用いることができ、また多孔質印材を印判ホルダーに収容してユニット化したものを用いることもできる。
本発明の原稿を作成するには、まずコンピュータ等で版下を作成し、次にカーボントナーを付着させて画像を形成する乾式複写機やレーザープリンター等を用いて前記版下を用紙に出力し原稿を作成する。
本発明において用いる用紙としてはポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの透明シート又は白色不透明シートや、トレーシングペーパー、PPC用紙など赤外線を透過するシートを用いることができる。
原稿としては、印面となる文字または図形が形成される部分と残りの部分とにより区画形成され赤外線透過度の大小差が得られるものが用いられ、具体的には、透明シート又は白色不透明シートの片面に赤外線の照射で発熱する発熱性インキで文字または図形を描いたものや、コピー機によるPPC用紙、OHP用紙など文字または図形がシート表面で赤外線吸収性被膜として形成されているものや、用紙の片面に赤外線を反射するインキや転写テープ(白色のタイプ文字修正テープなど)で文字または図形を描いたものなどや、赤外線を透過させることのないシートに文字または図形を打ち抜いたもの等があげることができる。
次に、赤外線を透過可能なラミネートフィルム等の離型用フィルムで前記原稿シートをラッピングした後、前記多孔質印材の外周とほぼ同一の大きさに切断して本発明の原稿を得る。
次に、ガイド治具について説明する。
本発明のガイド治具は、前記多孔質印材、及び前記原稿とほぼ同一の大きさの内径を有する枠体であって、赤外線の照射による熱によって溶融変形しない材質のものが用いられる。
次に、スタンプ印面作成方法について説明する。
赤外線露光機の透明板の上にガイド治具を載せ、ガイド治具内に原稿を収容し、その上に熱可塑性樹脂多孔質印材を重ねて積層状態にする。次に、前記原稿と前記多孔質印材をより密着させる為の押え治具を必要に応じ積載する。次に、前記原稿と前記多孔質印材が密着するよう押圧板で上方から圧迫しつつ赤外線を照射する。押力を解除して前記多孔質印材を取り出すと、表面がインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部からなる印面が形成される。
本発明では、ガイド治具、原稿、多孔質印材の大きさが規定されており、ガイド治具の内径と原稿及び多孔質印材の外周が同一径のため、何の確認もすることなく原稿と多孔質印材を積層するだけで正確な位置合わせができ、位置合わせの為の作業は全く不要であって、位置ずれを起こすことは全くない。また、押圧板で上方から圧迫する際も、ガイド治具、原稿、多孔質印材の全てが一緒に動くだけであって、収容されている原稿及び多孔質印材の位置関係には全く影響を与えないため位置ずれを起こす心配は全くなく、常に確実かつ正確な印材の所定位置に印面を作成できるものである。
以下、実施例にて詳細に説明する。
融点70℃のポリエチレン樹脂100重量部、分子量400のポリエチレングリコール20重量部、粒径10〜60μmの塩化ナトリウム350重量部を配合したものに、若干のカーボンブラックを加えて混練し、厚み2.0mmのシート状の原部材を作成する。
次に、当該原部材を温水中に浸してポリエチレングリコールと塩化ナトリウムを完全に洗除した後、これを十分に乾燥させ、灰色味を帯びた厚さ2.0mmの多孔質シートを得る。
次に、多孔質シートを後述するガイド治具の内径と略同一の大きさにカッターで切断し、熱可塑性樹脂からなる多孔質印材を得る。この際、超音波カッターを用いると切断と同時にその切断面が溶融固化された多孔質印材を得ることができる。当該多孔質印材は、文字等が未だ未形成の状態である。
次に、原稿を別途用意する。
まず、コンピュータ等で版下を作成する。次に、透明なポリプロピレンシートに前記版下を出力印刷して原稿シートを作成する。当該原稿シートは、文字または図形等の画像部分がカーボントナーで形成され、残りの部分は透明なままであって、この差異により赤外線透過度の大小が形成されるものである。
次に、赤外線を透過可能な微粘着性ラミネートフィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断して、原稿を作成する。
次に、図1のような赤外線露光機を別途用意する。本実施例の赤外線露光機11は、湾曲したフック部13を設けた持ち手12と押圧板14が協動するよう本体15に取り付けられ、本体15にキセノンランプなどの赤外線照射装置が内蔵され、本体15の上面に赤外線が透過可能な透明板17が取り付けられてなるものである。当該赤外線露光機11は、フック部13と本体15に設けた突起部16が係合することにより、挟圧力を得られると共に、持ち手12の押し下げ量によって自由に圧力の度合いを変えることができるものとなっている。
次に、赤外線露光機11の透明板17の上に、透明なアクリル板18aと磨りガラス様のアクリル板18bを併せた光量調節板18を載せた後、アクリル製枠体状のガイド治具1を載せる。
次に、前記原稿2をガイド治具1に収め、その上から前記多孔質印材3をガイド治具1に収めて積層する。
次に、前記多孔質印材3の上から押え治具9を載せる(図2参照)。
次に、図3のように押圧板14を被せて多孔質印材3と原稿2を密着させた後、図4のようにフック部13と突起部16を係合させつつ持ち手12の押し下げて、押圧板14と透過板17によって挟圧力を加えて多孔質印材3と原稿2を完全に密着させる。
この状態で、赤外線照射装置19を発光させて、図5のように透明板側から赤外線を照射する。原稿2の文字または図形等の画像部分に当たった赤外線は、その部分のカーボンに吸収され発熱するが、その熱は多孔質印材3に到達するまでに減少し、多孔質印材3を溶融するまでには至らない。一方、余白部分の透明な部分に当たった赤外線は、原稿を通過して直接多孔質印材3に当たり、その部分のカーボンに吸収され発熱して多孔質印材3を溶融する。こうして、多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキ滲み出し面に形成して印面を形成する。
以上の方法によれば、原稿2と多孔質印材3の位置合わせは全く不要であり、かつ、押圧板で上方から圧迫する際に位置ずれを起こすことも全くなく、常に確実かつ正確な多孔質印材の所定位置に印面を作成できる。
このあと、別途用意する印判ホルダーと固定枠に多孔質印材を組み付けてスタンプを作成することができる。
融点70℃のポリエチレン樹脂100重量部、分子量400のポリエチレングリコール20重量部、粒径10〜60μmの塩化ナトリウム350重量部を配合したものに、若干のカーボンブラックを加えて混練し、厚み2.0mmのシート状の原部材を作成する。
次に、当該原部材を温水中に浸してポリエチレングリコールと塩化ナトリウムを完全に洗除した後、これを十分に乾燥させ、灰色味を帯びた厚さ2.0mmの多孔質シートを得る。
次に、多孔質シートを後述する印判ホルダーに収容可能な大きさにカッターで切断し、熱可塑性樹脂からなる多孔質印材を得る。この際、超音波カッターを用いると切断と同時にその切断面が溶融固化される。
次に、融点70℃のポリエチレン製であって、上方にジョイント部と下方に多孔質印材を収容するフレームとを形成した印判ホルダーを用意し、多孔質印材をフレームより突出させた状態で収容する。多孔質印材の裏面にはインキ吸蔵体とインキ通過孔を有する格子状の底上げ部材も収容しておく。印判ホルダーの外径は後述するガイド治具の内径と略同一の大きさとしておく。
次に、多孔質印材の表面側にポリエチレンテレフタレートフィルムを保護フィルムとして載置する。次に、多孔質印材及びフレームの両者の全周を同時に溶融可能な十分な大きさを有する熱シール治具を用意し、約100℃に加熱した後、多孔質印材及びフレームに対して押圧する。
押圧を開始すると、初めに多孔質印材の周縁部が溶融し、続けてフレームの下端が溶融する。押し付けたまま3秒程度後に脱離すると、多孔質印材とフレームが重なり合った形状で全周にわたって融着接合する。
次に、保護フィルムを取り除き、印判ホルダーに多孔質印材が収容固定されたユニットが得られる。当該ユニットは、文字等が未だ未形成の状態である。
次に、原稿を別途用意する。
まず、コンピュータ等で版下を作成する。次に、透明なポリプロピレンシートに前記版下を出力印刷して原稿シートを作成する。当該原稿シートは、文字または図形等の画像部分がカーボントナーで形成され、残りの部分は透明なままであって、この差異により赤外線透過度の大小が形成されるものである。
次に、赤外線を透過可能な微粘着性ラミネートフィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断して、原稿を作成する。
次に、図1のような赤外線露光機11を別途用意する。
赤外線露光機11の透明板17の上に、透明なアクリル板18aと磨りガラス様のアクリル板18bを併せた光量調節板18を載せた後、アクリル製枠体状のガイド治具1を載せる。
次に、前記原稿2をガイド治具1に収め、その上から前記ユニット5をガイド治具1に収めて積層する。
次に、前記ユニット5の上から押え治具9を載せる(図6参照)。
次に、赤外線露光機11の押圧板14を被せて多孔質印材3と原稿2を密着させた後、赤外線露光機11のフック部13と突起部16を係合させつつ持ち手12の押し下げて、押圧板14と透過板17によって挟圧力を加えて多孔質印材3と原稿2を完全に密着させる。
この状態で、赤外線照射装置19を発光させて、図7のように透明板側から赤外線を照射する。原稿2の文字または図形等の画像部分に当たった赤外線は、その部分のカーボンに吸収され発熱するが、その熱は多孔質印材3に到達するまでに減少し、多孔質印材3を溶融するまでには至らない。一方、余白部分の透明な部分に当たった赤外線は、原稿を通過して直接多孔質印材3に当たり、その部分のカーボンに吸収され発熱して多孔質印材3を溶融する。こうして、多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキ滲み出し面に形成して印面を形成する。
以上の方法によれば、原稿2と多孔質印材3の位置合わせは全く不要であり、かつ、押圧板で上方から圧迫する際に位置ずれを起こすことも全くなく、常に確実かつ正確な多孔質印材の所定位置に印面を作成できる。
このあと、別途用意するグリップ部材6等にユニットを組み付けて図8の如きスタンプを作成することができる。
露光機の斜視図 実施例1の説明図 押圧板を被せた状態の露光機 挟圧時の露光機 実施例1の露光状態図 実施例2の説明図 実施例2の露光状態図 実施例2のスタンプ
符号の説明
1 ガイド治具
2 原稿
3 多孔質印材
4 印判ホルダー
5 ユニット
6 グリップ部材
9 押え治具
11 赤外線露光機
12 持ち手
13 フック部
14 押圧板
15 本体
16 突起部
17 透明板
18 光量調節板
19 赤外線照射装置

Claims (2)

  1. 印面を形成していない50℃〜300℃で融解するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂からなる熱可塑性樹脂多孔質印材と、
    ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、トレーシングペーパー、PPC用紙からなる赤外線を透過するシートに、印面となる文字または図形が形成される部分と残りの部分とにより区画形成され赤外線透過度の大小差が得られるように画像を形成した原稿を、赤外線を透過可能なラミネートフィルム等の離型用フィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断したラミネート加工済み原稿とを、
    前記多孔質印材及び前記原稿とほぼ同一の大きさの内径を有する枠体であって、赤外線の照射による熱によって溶融変形しない材質のガイド治具赤外線露光機の上に載せ、ガイド治具内で前記原稿の上に前記多孔質印材を重ねて積層状態にするとともに前記多孔質印材及び前記原稿の外周面を前記ガイド治具の内周面に接触させて収容し、
    前記多孔質印材と前記原稿が密着するよう圧力を加えつつ赤外線を照射し、前記多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部とをもって印面を形成し、
    印判ホルダーに前記印面を組み付けてスタンプを作成することを特徴とするスタンプ作成方法。
  2. 印面を形成していない50℃〜300℃で融解するポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、ポリブチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリジエン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化物系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニール共重合樹脂からなる熱可塑性樹脂多孔質印材を、上方にジョイント部と下方にフレームとを形成した印判ホルダーにフレームより突出させた状態で収容し、次に、前記多孔質印材及び前記フレームの全周を融着接合して印判ホルダーに多孔質印材が収容固定したユニットと、
    ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、トレーシングペーパー、PPC用紙からなる赤外線を透過するシートに、印面となる文字または図形が形成される部分と残りの部分とにより区画形成され赤外線透過度の大小差が得られるように画像を形成した原稿を、赤外線を透過可能なラミネートフィルム等の離型用フィルムで前記原稿シートをラッピングした後、ガイド治具の内径と略同一の大きさに切断したラミネート加工済み原稿とを、
    前記ユニット及び前記原稿とほぼ同一の大きさの内径を有する枠体であって、赤外線の照射による熱によって溶融変形しない材質のガイド治具赤外線露光機の上に載せ、ガイド治具内で前記原稿の上に前記ユニットを重ねて積層状態にするとともに前記ユニット及び前記原稿の外周面を前記ガイド治具の内周面に接触させて収容し、
    前記多孔質印材と前記原稿が密着するよう圧力を加えつつ赤外線を照射し、前記多孔質印材の表面をインキが滲み出し不能な非多孔質保護被膜とインキが滲み出し可能な残部とをもって印面を形成し、
    グリップ部材に前記ユニットを組み付けてスタンプを作成することを特徴とするスタンプ作成方法。
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