JP5467283B2 - 光触媒エレメント及びこれを用いた紫外線空気清浄機 - Google Patents

光触媒エレメント及びこれを用いた紫外線空気清浄機 Download PDF

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本発明は、光触媒となるアナターゼ型酸化チタン粒子が担持された光触媒エレメントと、これを用いた紫外線空気清浄機に関する。
アナターゼ型の酸化チタンは光触媒として知られており、紫外線照射によりヒドロキシラジカル(・OH)などの活性種や正孔が生成し、これによって有機物が分解されるため、脱臭効果や殺菌効果が得られ、空気清浄機などに応用されている。
図9は光触媒を利用した従来の流体浄化装置である(特許文献1参照)。
流体浄化装置31は、ケース32内部に備えた励起光源33の周囲を囲うように光触媒構造体34が配されている。
その光触媒構造体34は、直径の異なる円筒触媒35がスペーサ(図示せず)を介して所定の間隔で同心的に配され、各円筒触媒35は、金属メッシュの全表面に光触媒を担持させて形成されている。
これによれば、円筒触媒35を同心状に配した三重構造の光触媒構造体34を用いることによって、光触媒構造体34の有効表面積が増加し、かつ、通過する流体に乱流が生じるため、流体中の臭気物質との接触割合が大きくなって、臭気物質を短時間で効率よく酸化分解できることが記載されている。
しかしながら、円筒触媒35を単に同心状に配するだけでは、有害臭気成分を効率的に分解することができないことが判明した。
その原因の一つとして、従来、周期的な幾何学パターンの微細な網目構造体に光触媒を形成しているため、これを重ねた場合にパターン同士が干渉して粗密のモアレ模様が形成されることが考えられる。
すなわち、モアレ模様が形成されると、密の部分は紫外線光量が低下するために処理効率が低下するため、十分な処理効果を得ることができない。
粗の部分は紫外線光量は確保できるものの、金属メッシュで構成される円筒触媒はその空隙率が大きく、図10(a)に示すように、金属メッシュを形成するワイヤ36の網目の中心部を通過する空気は光触媒に接触しないため、光触媒による処理効果を得ることができない。
光触媒構造体34の最も内側の円筒触媒35内を通る空気は、流入時に3層、流出時に3層の合計6層の金属メッシュを通過することになるが、それでも、網目の中心部を通ることにより光触媒に接触しない空気の割合がかなり高いと考えられる。
また、円筒触媒35を同心状に配しているので、各円筒触媒35間には円筒面に沿って二次元的に広がる円筒空間が形成される。この場合、図10(b)に示すように、空気がその円筒空間に沿って流れている間は光触媒に接触しない確率の方が高い。
さらに、光触媒となるアナターゼ型の酸化チタンを一般の金属メッシュや金属網目体にコーティングさせようとしても、酸化チタンは結合強度が弱いため、担体となる金属表面に形成した酸化チタン膜が剥がれやすく、製品寿命が短いという問題がある。
特に、円筒触媒35は、表面積を増やすために細いワイヤを細かく編んだ金属メッシュが用いられるが、そのような金属メッシュで形成された円筒触媒35は手で軽く握るだけで簡単に凹んでしまう程度に機械的強度が低いため、組み立てが困難なだけでなく、光触媒構造体34に組み立てた後も取り扱い難い。そして、その外周面を握ることにより表面が撓んでしまうと、広範囲にわたって酸化チタン膜が簡単に剥がれ落ちてしまう。
さらにまた、円筒触媒35を所定間隔で同心状に配する場合、両端にスペーサが必要となるため部品点数が増え、製造コストが嵩むという問題も生じる。
特開平11−276558号公報
そこで、本発明は、光触媒となるアナターゼ型酸化チタンを強固に担持させると共に剥がれを防止し、さらに、光触媒に接する機会を増大させて、光触媒による浄化処理効率を格段に向上させることのできる光触媒エレメントと、これを利用した紫外線空気清浄機を提供することを技術的課題としている。
この課題を解決するために、本発明に係る光触媒エレメントは、起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されて成り、前記各光触媒シートは、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有するフレキシブルな多孔性チタン箔で形成されたことを特徴としている。
また、本発明に係る紫外線空気清浄機は、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持した光触媒エレメントが、浄化処理チャンバの処理空気流入口から処理済空気排出口に向かって流れる空気に曝されるように配されると共に、前記光触媒構造体内に紫外線光源が配されてなり、前記光触媒エレメントは、起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されて成り、前記各光触媒シートは、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有するフレキシブルな多孔性チタン箔で形成されたことを特徴としている。
この光触媒シートは、例えば、チタン箔の片面又は両面から非周期的パターンによるエッチング処理が施されて非周期性海綿構造に形成されている。
そして、光触媒エレメントとして、平板状光触媒シート及び波板状光触媒シートを積層した状態で、波板状光触媒シートの波形が円周方向に連続するように筒状に巻回してもよく、その場合、最外層に波板状光触媒シートを巻回したほうが効果的である。
本発明によれば、光触媒エレメントは、起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されているので、波板状光触媒シートがスペーサを兼用し、各光触媒シート間には必然的に空間が形成される。
また、波板状光触媒シートと平板状光触媒シートを重ねたときに、波板状光触媒シートは波形の頂点部分で平板状光触媒シートに接すると共に、波板状光触媒シートの波形による凸条及び凹溝が波形が連続する方向と直交する方向に延設されるので、その断面は平板状光触媒シートと波板状光触媒シートによりハニカム構造が形成される。
このハニカム構造によって、触媒エレメントが補強され、フラットに形成した場合も、筒状に形成した場合も、外力に対して変形し難くなって酸化チタン膜の剥がれが防止されるだけでなく、触媒エレメントの有効表面積も飛躍的に増大する。
各光触媒シートは、非周期性海綿構造の多孔質チタン箔からなるので、その網目構造には縦横斜めいずれの方向にも周期性がなく、これを重ねたときにモアレ模様が形成されないので、光触媒エレメントの片面側から紫外線ランプを照射した場合に、どの部分に対しても同程度の強さで紫外線が照射され、モアレ模様が形成されるときのように紫外線照射量の低下に起因して光触媒の処理効率が低下することはない。
また、その材質はチタン箔であるから酸化チタンとの結合性が強く、その表面に酸化チタン膜を形成したときに剥がれ難い。
特に、チタン箔の両面からエッチング処理を施すことにより非周期性海綿構造を形成すれば、そのパターンに周期性がないことから、チタン箔の表側と裏側から異なるパターンの孔が形成される。その結果、チタン箔の厚さ方向に複雑な形状のラビリンス流路が形成され、単純なメッシュ構造よりも比表面積が著しく大きくなる。
さらに、材料がチタン箔であることからフレキシブルであり、紫外線空気清浄機の仕様に応じて任意の形状に折り曲げたり巻回したりすることができる。
そして、このように形成した光触媒シートを重ねることによりハニカム構造の光触媒エレメントが形成されているので、光触媒シート間に二次元的に広がる空間が形成されることがなく、フラットな状態で使用するときも、筒状に巻回して使用するときも、各光触媒シート間に多数のセルが形成され、光触媒エレメントを横切る空気は、ハニカム構造の多数のセルを横切って流れることになるので、空気が光触媒に接する機会が格段に多くなり、光触媒による処理効率が向上する。
また、平板状光触媒シート及び波板状光触媒シートを交互に積層する簡単な構成なので、部品点数が少なく、製造コストも軽減される。
本発明に係る紫外線空気清浄機の一例を示す説明図。 光触媒ユニットの一例を示す説明図。 本発明に係る光触媒エレメントを示す説明図。 筒状に形成した光触媒エレメントを示す説明図。 多孔質チタン箔の概念図。 筒状の光触媒エレメント内に流入する空気流を示す概念図。 実験結果を示すグラフ。 本発明に係る他の実施例を示す説明図。 従来装置を示す説明図。 従来装置の光触媒構造体を通る空気流を示す概念図。
本発明は、触媒シートに光触媒となるアナターゼ型酸化チタンを強固に担持させると共に剥がれを防止し、さらに、光触媒に接する機会を増大させて、光触媒による浄化処理効率を向上させるという目的を達成するために、起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されて成り、前記各光触媒シートとして、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有するフレキシブルな多孔性チタン箔を用いた。
図1は本発明に係る紫外線空気清浄機1を示し、浄化処理チャンバ2内に光触媒ユニット10が配されてなる。
浄化処理チャンバ2は、その一端側に処理空気を流入する処理空気流入口2inが形成されると共に、他端側に処理済空気を排出する処理済空気排出口2outが形成されており、排出口2outに配された排気ファン3により、流入口2inから排出口2outに向かって流れる空気流が形成される。
光触媒ユニット10は、排出口2outに配された排気ファン3により、流入口2inから排出口2outに向かって流れる空気流に曝されるように配されると共に、アナターゼ型酸化チタン粒子が担持された筒状の光触媒構造体12内に、紫外線光源13を配した。
光触媒構造体12は、図2に示すように、起伏のない平板状光触媒シートS1、S3…と、円周方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートS2、S4…が交互に積層されて筒状に巻回されて成る。
本例では、図3に示すように、長方形の平板状光触媒シートS1と、その長辺方向に沿って連続する起伏をプレス加工により折曲形成すると共にプレス加工後の形状が前記平板状光触媒シートS1と同大になるように形成した波板状光触媒シートS2を重ねた光触媒エレメント11を巻回して、図4に示すように筒状に形成したものを用いている。
次いで、この外側に、平板状光触媒シートS3と波板状光触媒シートS4を重ねた光触媒エレメント11を巻回し、さらに、平板状光触媒シートS5と波板状光触媒シートS6を重ねた光触媒エレメント11を巻回して、2枚一組の光触媒エレメント11…が三重に巻回され、最外層に波板状光触媒シートS6が露出されるように巻回されている。
この場合、平板状光触媒シートS3は、その内層の波板状光触媒シートS2に外接する大きさに設計され、平板状光触媒シートS5は、その内層の波板状光触媒シートS4に外接する大きさに設計されている。
そして、これら各光触媒シートS1〜S6は、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有する多孔性チタン箔Tで形成されている。
本例では、チタン箔の片面又は両面から非周期的パターンによるエッチング処理が施されて非周期性海綿構造を形成した。
特に、チタン箔の両面からエッチング処理を施せば、そのパターンに周期性がないことから、図5に示すように、チタン箔の表側と裏側から異なるパターンの孔が形成される。その結果、チタン箔の厚さ方向に複雑な形状のラビリンス流路Lが形成され、単純なメッシュ構造よりも比表面積が著しく大きくなる。
なお、各光触媒シートS1〜S6の空隙率(エッチング処理後の重量/エッチング処理前の重量)は20%程度であり、各光触媒シートの積層枚数は、光触媒構造体12の内部から外部へ紫外線が漏れ出る程度に選定されている。
そして、光触媒構造体12は、このように形成された光触媒エレメント11の両端に、リング状の管端部材14及び15が取り付けられて形成されている。
この光触媒構造体12を、アナターゼ型酸化チタン粒子を分散したスラリー中にディッピングして、各光触媒シートS1〜S6の全表面に酸化チタン粒子を付着させ、これを焼き付けることにより、多孔性チタン箔Tの表裏両面及びラビリンス流路の内壁面に酸化チタン膜が形成される。
また、紫外線光源13は、ベース16に、中心波長が254±10nmの紫外線殺菌ランプ17と、中心波長が185±10nmの紫外線オゾン発生ランプ18の双方が装着され、各ランプ17及び18が光触媒構造体12の一端側から挿入されている。
これにより、光触媒ユニット10は、管端部材14が取り付けられた一方の筒状端面がベース16により塞がれ、管端部材15が取り付けられた他方の筒状端面が通気孔19として形成されている。
そして、光触媒ユニット10は、光触媒構造体12の軸方向を浄化処理チャンバ2の長手方向に向けて、ベース16が処理空気流入口2in側に装着されると共に、浄化処理チャンバ2の内壁面4には、当該内壁面4と先端側管端部材15との隙間を塞ぐベンチュリ状のガイド部材5が形成されており、これにより、処理空気流入口2inから流入した空気の全ては、光触媒エレメント11−通気孔19を順次通って、処理済空気排出口2outから排出されるようになっている。
以上が本発明の構成であって、次にその作用について説明する。
紫外線光源13を点灯させて、排気ファン3を起動させると、処理空気流入口2inから処理済空気排出口2outに向う空気流が形成され、その空気流は、ガイド部材に案内されて、光触媒構造体12の各光触媒シートS6〜S1を順次通り、通気孔19を抜けて、排出口2outから排出される。
各光触媒シートS1〜S6に担持された光触媒は紫外線光源13からの紫外線で活性化されるので、光触媒に接触した空気は浄化処理される。
また、中心波長が185±10nmの紫外線オゾン発生ランプ18も装着されているので浄化処理チャンバ内にオゾンが生成され、光触媒に接触しなくてもオゾンの作用によって浄化処理される。
このとき、光触媒エレメント11は、平板状光触媒シートS1、S3、S5と波板状光触媒シートS2、S4、S6が交互に積層され、光触媒エレメント11の断面を見たときに、光触媒シートS1〜S6により多数のセルC…を有するハニカム構造に形成されており、その壁面となる多孔質チタン箔Tは非周期性海綿構造を有しているので、微視的には、空気の通りやすいところと通り難いところが形成される。
したがって、図6に示すように、光触媒構造体12の外部から内部に流入する空気が、セルCに流入すると、セルC内の空気の通り難いところから空気の通りやすいところへ向う乱れが生じ、場合によってはセル内で渦流が発生すると考えられ、このような乱れや渦流により、空気が光触媒に接する機会が上昇する。
さらに、このセルCをいくつか通過する間に光触媒に接触することなく筒状エレメントを透過する空気は皆無に等しくなり、これにより、光触媒による処理能力が格段に向上する。
さらに、チタン箔Tからなる光触媒エレメント11がハニカム構造に形成されているので、外周面を握っても表面が撓みにくくなっており、変形による酸化チタン膜の剥がれが防止される。
また、チタン箔Tは光触媒となる酸化チタンとの結合性が強く、その表面に酸化チタン膜を形成したときに剥がれ難い。
図7は、本例の光触媒構造体12の空気浄化性能を確認実験の結果を示す。
実験は、容積1mの密閉空間内に光触媒ユニット10を置き、光触媒ユニット10に対し風速1.5m/sで送風しながら、その密閉空間内の所定濃度のアセトアルデヒドの濃度変化を経時的に測定し、その結果より、アセトアルデヒドの分解速度定数kを算出した。
U1は2枚の光触媒シート(平板状光触媒シートS1及び波板状光触媒シートS2)を巻回したタイプ、U2は4枚の光触媒シート(平板状光触媒シートS1、S3及び波板状光触媒シートS2、S4)を交互に巻回したタイプ、U3は6枚の光触媒シート(平板状光触媒シートS1、S3、S5及び波板状光触媒シートS2、S4、S6)を交互に巻回したタイプである。
比較例として、光触媒シートに替え、筒状のパンチングメタルにアナターゼ型酸化チタンを塗布したタイプCについても同様の実験を行った。
なお、夫々の紫外線透過率は、U1:4%、U2:0.5%、U3:0.05%、C:28%であった。
実験結果より算出された分解速度定数kは、タイプU1(k=1.24)、タイプU2(k=1.80)、タイプU3(k=1.86)と、いずれも比較例C(k=0.5)よりも高く、特に、タイプU2及びU3は分解速度定数k=1.80〜1.86と、今までに例を見ない抜群の処理能力を有することが確認された。
また、8枚の光触媒シート(平板状光触媒シート4枚及び波板状光触媒シート4枚)を交互に巻回した紫外線透過率0.01%のタイプについて、図示は省略するが、分解速度定数k=1.28となり、タイプU1と同程度であった。
これよりタイプU3が最も良好な結果が得られた。
図8は本発明の他の実施例を示す説明図である。
本例の紫外線空気清浄機21は、浄化処理チャンバ22内に光触媒ユニット23が配されている。
浄化処理チャンバ22は、その一端側に処理空気を流入する処理空気流入口22inが形成されると共に、他端側に処理済空気を排出する処理済空気排出口22outが形成されており、排出口22outに配された排気ファン24により、流入口22inから排出口22outに向かって流れる空気流が形成される。
光触媒ユニット23は、流入口2inから排出口2outに向かう空気流に曝されるように配されると共に、アナターゼ型酸化チタン粒子が担持された光触媒エレメント11を備えた光触媒構造体25内に、中心波長が254±10nmの紫外線殺菌ランプ17及び中心波長が185±10nmの紫外線オゾン発生ランプ18を備えた紫外線光源13が配されている。
なお、光触媒構造体25は、リング状の管端部材15に替えて円板状の管端部材26が装着されて、その先端部側が塞がれている点を除き、実施例1の光触媒構造体12と共通である。
本例によれば、紫外線光源13を点灯させて、排気ファン24を起動させると、処理空気流入口22inから処理済空気排出口22outに向う空気流が形成され、その空気流の一部は光触媒構造体25内に流入し、一部は光触媒構造体25の外周面に沿って流れ、残部は光触媒構造体25と浄化処理チャンバ22の隙間をとおり排出される。
このとき、光触媒構造体25内に侵入する空気は、セルC内で、その流れが乱れ又は渦流となり、これによって、空気が光触媒に接する機会が増えるため、処理効率が向上する。
また、光触媒構造体25の最外層に波板状光触媒シートS6が配されているので、その外周面に沿って流れる空気も、波板状光触媒シートS6の起伏の影響を受け、その起伏内で回転する渦流が形成されるので、やはり、空気が光触媒に接する機会が増えて処理効率が向上する。
さらに、光触媒構造体25を透過して漏れる紫外線オゾン発生ランプ18の紫外線により、浄化処理チャンバ22内にオゾンが発生するので、光触媒構造体25と浄化処理チャンバ22の隙間を通り光触媒に接することなく排出される空気は、そのオゾンにより浄化処理される。
なお上述の説明では、光触媒エレメント11が、平板状光触媒シート(S1,S3,S5)及び波板状光触媒シート(S2,S4,S6)を交互に積層した状態で筒状に巻回されている場合について説明したが、本発明はこれに限らず、各光触媒シートS1〜S6を積層したままフラットのまま空気流路と交差するように設置してもよい。
また、各触媒シートは、フレキシブル性を有しているので、設置箇所に応じて任意の形状に折り曲げて使用することもできる。
本発明は、医療施設、工場、住宅、オフィスの空気を浄化する空気清浄機の用途に適用し得る。
1 紫外線空気清浄機
2 浄化処理チャンバ
2in 処理空気流入口
2out 処理済空気排出口
3 排気ファン
10 光触媒ユニット
11 光触媒エレメント
12 光触媒構造体
13 紫外線光源
S1、S3、S5 平板状光触媒シート
S2、S4、S6 波板状光触媒シート
T 多孔性チタン箔

Claims (10)

  1. アナターゼ型酸化チタン粒子を担持した光触媒エレメントであって、
    起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されて成り、
    前記各光触媒シートは、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有するフレキシブルな多孔性チタン箔で形成されたことを特徴とする光触媒エレメント。
  2. 前記光触媒シートは、チタン箔の片面又は両面から非周期的パターンによるエッチング処理が施されて非周期性海綿構造に形成された請求項1又は2記載の光触媒エレメント。
  3. 前記平板状光触媒シート及び波板状光触媒シートを積層した状態で、波板状光触媒シートの波形が円周方向に連続するように筒状に巻回されてなる請求項1又は2記載の光触媒エレメント。
  4. 筒状に巻回された前記光触媒シートの最外層に波板状光触媒シートが巻回されてなる請求項3記載の光触媒エレメント。
  5. アナターゼ型酸化チタン粒子を担持した光触媒エレメントが、浄化処理チャンバの処理空気流入口から処理済空気排出口に向かって流れる空気に曝されるように配されると共に、前記光触媒構造体内に紫外線光源が配された紫外線空気清浄機において、
    前記光触媒エレメントは、起伏のない平板状光触媒シートと、一方向に沿って連続する起伏を折曲形成した波板状光触媒シートが少なくとも1枚ずつ交互に積層されて成り、
    前記各光触媒シートは、アナターゼ型酸化チタン粒子を担持させる非周期性海綿構造を有するフレキシブルな多孔性チタン箔で形成されたことを特徴とする紫外線空気清浄機。
  6. 前記光触媒シートは、チタン箔の片面又は両面から非周期的パターンによるエッチング処理が施されて非周期性海綿構造に形成された請求項5記載の紫外線空気清浄機。
  7. 前記光触媒エレメントは、前記平板状光触媒シート及び波板状光触媒シートを積層した状態で、波板状光触媒シートの波形が円周方向に連続するように筒状に巻回されてなる請求項5又は6記載の紫外線空気清浄機。
  8. 前記光触媒エレメントは、その最外層に波板状光触媒シートが巻回されてなる請求項7記載の紫外線空気清浄機。
  9. 筒状に形成された前記光触媒エレメントの一方の筒状端面が塞がれて紫外線光源が取り付けられると共に、他方の筒状端面が開口されて通気孔に形成され、前記浄化処理チャンバには、処理空気流入口から処理済空気排出口に流れる空気の全てが前記光触媒構造体の筒状エレメント及び通気孔を通るように案内するガイド部材が設けられた請求項7又は8いずれか記載の紫外線空気清浄機。
  10. 前記紫外線光源として、中心波長が254±10nm及び185±10nmのいずれか一方又は双方の発光体を用いた請求項5乃至9いずれか記載の紫外線空気清浄機。

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