JP5466750B1 - Pbx加入者データ登録方法およびpbxシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】被災地などに臨時に設置されるPBXシステムへの加入者データ登録の迅速化を図り、早期に電話サービスを提供できるようにする。
【解決手段】無線LANを介して内線電話端末としても利用可能な携帯電話端末3を、新たに設置するPBXシステムに加入者登録する方法であって、携帯電話端末3が、仮設LANの無線LAN基地局から自身が使用する固有のIPアドレスを取得するステップと、携帯電話端末3が、自身に搭載されているSIMカード33に登録済みの携帯電話番号を取得するステップと、携帯電話端末3が、取得した固有のIPアドレスと携帯電話番号とを含む加入者登録要求を加入者登録サーバ16に送信するステップと、IP−PBXサーバ11が備える加入者データベース13に、携帯電話端末3から受信した固有のIPアドレスと携帯電話番号とを対応付けて登録するステップと、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、大規模災害等によって電話が利用不能となった被災地に、従前より使用されていた携帯電話端末を用いて臨時の電話サービスを提供するPBX(Private Branch eXchange)システムに好適なPBX加入者データ登録方法およびそれを用いたPBXシステムに関する。
大規模災害等によって電話が利用不能となった被災地に、臨時に無線LAN対応の仮設PBXシステムを設置することで、従前より使用されていた携帯電話端末を用いて臨時の電話サービスを提供することが検討されている。しかし、従来の市販のPBXシステムを仮設PBXシステムとして利用しようとした場合には、内線電話端末として新たに収容される携帯電話端末の加入者データを、専門知識を有する技術者が、管理端末などから登録する必要があった(例えば、非特許文献1参照)。また、登録対象となる被災地のすべての加入者データを正確かつ迅速に収集することも困難であった。
インフィニトーク(登録商標)ホームページ、[online]、[2012年7月12日検索]、インターネット〈URL:http://www.infinitalk.co.jp/products/infinitalk/infinitalk.html#p02〉
前記のように、従来のPBXシステムを仮設PBXシステムとして利用するための加入者データの登録には、専門技術者を必要とし、利用者からの依頼に基づいて登録操作を行うため、登録が完了するまでのタイムラグやデータの投入誤りが発生していた。また、同時に多数の利用者の加入者データを登録しようとすると、専門技術者に作業の人的負担が集中し、技量や要員数によっては登録作業が滞る場合も発生することがあった。
本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、被災地などに臨時に設置されるPBXシステムへの加入者データ登録の迅速化を図り、早期に電話サービスを提供できるようにすることを目的とする。
また本発明の他の目的は、PBXシステムに収容された内線電話端末から外線発信した場合には、発信先にはPBXの代表番号だけが通知されるので、着信履歴を用いて折り返し発信してもPBXには着信するが発信元の内線電話端末までは接続できない、という問題を解決することである。
前記の目的を達成するために、本発明に係る第一のPBX加入者データ登録方法は、携帯電話番号が付与され、無線LANを介してPBX(Private Branch eXchange)システムに収容可能な携帯電話端末を、新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として加入者登録するためのPBX加入者データ登録方法であって、前記携帯電話端末が、前記PBXシステムが接続されている前記無線LANの基地局から自身が無線LAN接続に使用する固有のIPアドレスを取得するステップと、前記携帯電話端末が、自身に搭載されているSIMカードから前記付与済みの携帯電話番号を読み出して取得するステップと、前記携帯電話端末が、取得した前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号とを含む加入者登録要求を、前記無線LANを経由して前記PBXシステムに送信するステップと、前記PBXシステムが備える加入者データ登録手段が、前記携帯電話端末から受信した前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号とを対応付けて、新たに収容する内線電話端末の加入者データとして加入者データベースに登録するステップと、を含むものとした。
こうすることにより、例えば、大規模災害等によって電話が利用不能となった携帯電話端末を、それに付与されている携帯電話番号を内線電話番号としてそのまま利用するので、内線電話番号の入力が不要であり、携帯電話端末側から新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として正確かつ容易に加入者登録することができる。
また、本発明に係る第二のPBX加入者データ登録方法は、無線LANまたは有線LANを介してPBXシステムに収容可能なPC(Personal Computer)を、新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として加入者登録するためのPBX加入者データ登録方法であって、前記PCが、前記PBXシステムが接続されている前記無線LANの基地局または前記有線LANから自身がLAN接続に使用する固有のIPアドレスを取得するステップと、前記PCが、自身の内線電話番号として利用する既存の固定電話端末およびIP電話端末を含む既存電話端末の電話番号を取得するステップと、前記PCが、取得した前記固有のIPアドレスと前記既存電話端末の電話番号とを含む加入者登録要求を、前記無線LANまたは前記有線LANを経由して前記PBXシステムに送信するステップと、前記PBXシステムが備える加入者データ登録手段が、前記PCから受信した前記固有のIPアドレスと前記既存電話端末の電話番号とを対応付けて、新たに収容する内線電話端末の加入者データとして加入者データベースに登録するステップと、を含むものとした。
こうすることにより、例えば、大規模災害等によって電話が利用不能となった固定電話端末やIP電話端末の代わりとして用いるIP電話機能を備えたPCを、当該固定電話端末やIP電話端末に付与されている電話番号を内線電話番号として利用し、PC側から新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として容易に加入者登録することができる。
また、本発明に係る第三のPBX加入者データ登録方法は、前記第一のPBX加入者データ登録方法と、前記第二のPBX加入者データ登録方法とを併用し、さらに前記PBXシステムの管理端末からの加入者データ登録が可能なPBX加入者データ登録方法であって、前記加入者データベースに登録されるそれぞれの前記加入者データには、当該加入者データの正確性の度合いを示す信頼度レベルが付与され、前記加入者データ登録手段は、前記管理端末から登録された前記加入者データには高位の信頼度レベルを付与し、前記第一のPBX加入者データ登録方法によって登録された前記加入者データには中位の信頼度レベルを付与し、前記第二のPBX加入者データ登録方法によって登録された前記加入者データには低位の信頼度レベルを付与するものとした。
こうすることにより、加入者登録されたそれぞれの内線電話番号の信頼度レベルを呼制御時の優先制御に利用するとともに、通話先の端末に信頼度レベルを通知することで、利用者に相手側の信頼性の判断材料を提供することができる。
また、本発明に係る第一のPBXシステムは、前記第一のPBX加入者データ登録方法または前記第二のPBX加入者データ登録方法によって前記加入者データベースに登録された前記加入者データの前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号または前記既存電話端末の電話番号とを用いて、加入者登録された前記携帯電話端末または前記PCを内線電話端末として利用するものとした。
こうすることにより、例えば、大規模災害等によって電話が利用不能となった携帯電話端末、および既存電話端末の代わりとなるPCを用いた内線電話サービスを、新たに設置するPBXシステムによって迅速に提供することができる。
また、本発明に係る第二のPBXシステムは、前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する前記第一のPBXシステムにおいて、前記内線電話端末から特番宛に発信された呼を、それぞれの前記特番に対して予め内線電話番号が登録された1以上の前記内線電話端末のいずれかに着信させるための、前記特番と前記内線電話番号とを対応付ける特番データベースを備え、前記特番データベースに登録される同一特番に対応する複数の前記内線電話番号には、それぞれ着信順位が付され、それぞれの前記特番宛に発信された呼を受信したとき、前記着信順位にしたがって着信優先制御を実行するものとした。
こうすることにより、例えば、大規模災害等によって電話が利用不能となった被災エリアにおいても、緊急電話などの特番サービスを新たに設置するPBXシステムを用いた内線電話サービスによって提供することができる。
また、本発明に係る第三のPBXシステムは、前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する前記第一のPBXシステムにおいて、前記PBXシステムの呼制御サーバは、前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けて記録した発信履歴データベースを備え、外線電話端末からの呼が着信した場合に、接続先の前記内線電話番号を当該外線電話端末から取得し、取得した前記内線電話番号の前記内線電話端末から当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴が、前記発信履歴データベースに記録されていることを条件に、前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させるものとした。
こうすることにより、内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末から発信された呼だけを発信元となった内線電話端末に着信させるので、例えば、被災エリアへの見舞い呼の集中などによる輻輳の発生を防止し、被災エリアの利用者と外部の利用者との間の電話連絡をし易くすることができる。
また、本発明に係る第四のPBXシステムは、前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する前記第一のPBXシステムにおいて、前記PBXシステムの呼制御サーバは、前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けて記録した発信履歴データベースを備え、外線電話端末からの呼が着信した場合に、前記発信履歴データベースに記録されている当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴を検索することで、当該外線電話番号宛の発信を行った前記内線電話端末の前記内線電話番号を取得し、取得した前記内線電話番号を音声でアナウンスし、前記外線電話端末から前記内線電話番号の選択情報を取得して、選択された前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させるものとした。
こうすることにより、発信元の外線電話端末に、当該端末宛に発信を行ったことがある内線電話端末の内線電話番号として、従前より利用されていた既知の電話番号が音声でアナウンスされるので、例えば、被災エリアの内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末が折り返し発信をしたときに、接続先とすべき内線電話端末を特定させることが容易となる。
また、本発明に係る第五のPBXシステムは、前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する前記第一のPBXシステムにおいて、前記PBXシステムの呼制御サーバは、前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けるとともに、それぞれの発信に対する折り返し着信による応答の有無を記録した発信履歴データベースを備え、外線電話端末からの呼が着信した場合に、前記発信履歴データベースに記録されている当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴を検索することで、当該外線電話番号宛の発信を行った前記内線電話端末の前記内線電話番号を取得し、取得した前記内線電話番号のなかで前記折り返し着信による応答が記録されていない最も新しい前記発信履歴に該当する前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させるものとした。
こうすることにより、例えば、被災エリアの複数の内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末が折り返し発信をしたときに、まだ折り返し発信による通話がなされていない相手先の内線電話端末に優先して着信するので、被災エリアから発信した複数の利用者との連絡を取り易くすることができる。
本発明によれば、例えば、被災地などに臨時に設置されるPBXシステムへの加入者データ登録の迅速化が図られ、早期に電話サービスを提供できるようになる。また、PBXシステムに収容された内線電話端末からの着信履歴を用いて外線電話端末が折り返し発信したときにも、発信元の内線電話端末まで容易に接続できるようにすることができる。
本発明に係るPBXシステムを用いた仮設PBXシステムの概略構成を示す説明図である。 本発明に係るPBXシステムへの加入者登録方法の概要を示す説明図である。 加入者情報が登録される加入者データベースの構成例である。 加入者データベースに登録される信頼度レベルについての説明図である。 本発明に係るPBXシステムへの加入者登録動作のシーケンス図である。 加入者登録された内線電話端末からの発信動作のシーケンス図である。 内線電話端末からの外線発信の履歴を記録する発信履歴データベースの構成例である。 特番を着信させる端末電話番号が登録される特番データベースの構成例である。 加入者登録された内線電話端末からの特番への発信動作のシーケンス図である。 内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの発信動作についての第一のシーケンス図である。 内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの発信動作についての第二のシーケンス図である。 内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの発信動作についての第三のシーケンス図である。 大規模災害等によって被災エリアの通話路が遮断される例を示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を適宜図面を参照して詳細に説明する。
図13は、大規模災害等によって被災エリアの通信経路が遮断される例を示した説明図である。平常時において、スマートフォンなどの携帯電話端末3は、最寄の携帯電話基地局71および携帯電話網7を介して、他の携帯電話端末3や固定電話端末5aやIP(Internet Protocol)電話端末4b,5bとの間で通話を行うことができる。同様に、固定電話端末5aは、加入者回線が収容される電話交換局81および公衆電話網8を介して、また、IP電話端末4b,5bは、アクセス回線が収容されるIP中継局91およびIP網9を介して、他の電話端末3,4,5との間で通話を行うことができる。
ここで、図13の×印にて示すように、大規模災害等によって、被災エリアAに設置されている携帯電話基地局71、電話交換局81およびIP中継局91のすべてが機能を喪失した場合を考える。このとき、被災エリアA内の電話端末3,4,5とそれ以外の場所の電話端末3,4,5との間は勿論、被災エリアA内の電話端末3,4,5同士の間でも、一切の通話が行えなくなってしまう。
そこで、このような事態に陥った場合に、一刻も早く電話サービスを復旧させるべく、自治体などでは、応急措値として、図1に示すように、仮設PBXシステムを用いた移動式交換局1を被災エリアAに持ち込んで仮設LAN2を構築することによって、被災エリアA内の既存の携帯電話端末3や汎用のPC(Personal Computer)4を内線電話端末として利用可能とすることが検討されている。
図1は、移動交換局1として設置される、本発明に係るPBXシステムを用いた仮設PBXシステムの概略構成を示す説明図である。従来の(市販の)PBXシステムを用いて仮設PBXシステムを構築する場合にもこれと同様の構成となり、被災エリアに設置される移動式交換局1は、ゲートウェイ6を介して公衆電話網8やIP網9に接続される。仮設LAN2は、移動式交換局1と各装置との間を、HUB21およびLANケーブルによって有線接続し、または無線LAN基地局(アクセスポイント)22を介して無線接続する。
しかし、従来のPBXシステムでは、新たに内線電話端末として収容する端末の加入者情報(端末の機体識別番号、付与する内線電話番号およびIPアドレスなど)の登録操作を、専門的知識と登録権限とを有するSO(Service Order)登録者が行う必要があり、その要員を確保して作業を完了するまでにかなりの時間を要するものとなっていた。これに対し、本発明に係るPBXシステムは、図2を用いて後記するように、電話端末の利用者自身の操作による加入者登録を可能とすることにより、SO登録者の作業が不要となるので、既存の携帯電話端末3や汎用のPC4を用いた電話サービスを早期に提供することができる。
図2は、本発明に係るPBXシステムへの加入者登録方法の概要を示す説明図である。災害時等において、本発明に係るPBXシステムに収容可能な電話端末には、IP通信を用いて通話を行うための機能と、IP−PBXシステムへの加入者登録機能とが必要となる。図2に示すように、対象となる電話端末がスマートフォンなどの携帯電話端末3である場合は、加入者登録機能を有するIP−PBX登録機能部31は、専用のアプリケーションプログラム(図では専用アプリと略記)として予め端末に搭載される。また、汎用のPC4を新たに電話端末として利用する場合には、IP−PBX登録機能部41は、汎用のWebブラウザによって実現されるので、当該機能を提供するWebページのURL(Uniform Resource Locator)アドレスが予め記憶部に登録されていればよい。IP通信を用いて通話を行うためのアプリケーションプログラムとして、それぞれIP−Phone32とIP−Phone42とが予め搭載される。
加入者登録サーバ16の制御プログラムとして予め搭載されている加入者情報登録受付部17は、携帯電話端末3やPC4から送信される加入者登録要求、および管理端末12から入力される加入者登録要求などを受け付け、IP−PBXサーバ11の制御プログラムとして予め搭載されている加入者情報登録管理部14にこの要求を転送する。加入者情報登録管理部14は、受信した加入者登録要求に含まれている加入者情報を加入者データベース13に追加して格納する。なお、図示を省略しているが、IP−PBXサーバ11は、後記するように、発信履歴データベース18および特番データベース19を備える。
災害時等において、新たに仮設PBXシステム1への加入者登録を行う場合には、対象となる電話端末の利用者が所定の操作を行うことにより、それぞれのIP−PBX登録機能部31,41が起動される。それにより、IP−PBX登録機能部31,41は、当該端末を仮設LAN2に接続して自身の端末が利用するIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスと、内線電話番号として登録される自身の端末の固有の電話番号とを含む加入者登録要求を、仮設LAN2を介して加入者登録サーバ16に送信する。これを受信した加入者登録サーバ16の加入者情報登録受付部17は、受け付けた加入者登録要求を呼制御を行うIP−PBXサーバ11に転送し、これを受信したIP−PBXサーバ11の加入者情報登録管理部14が、加入者データベース13にIPアドレスと内線電話番号との対応データを登録することにより、加入者登録が完了する。
このとき、対象となる電話端末が携帯電話端末3である場合には、登録される内線電話番号としてIP−PBX登録機能部31が送信する固有の電話番号は、当該端末に搭載されているSIM(Subscriber Identity Module)カード33から読み出した登録済みの携帯電話番号とする。これにより、端末固有の携帯電話番号がそのまま当該端末の内線電話番号として仮設PBXシステム1に登録されることになるので、利用者による手入力が不要となり、容易に加入者登録を行うことができる。また、電話番号の誤入力や虚偽の登録を防止することができる。さらに、当該端末の利用者以外の他の利用者は、従前より使用していた通話先の電話番号がそのまま内線電話番号となるので、サービスの利便性が高まる。
また、汎用のPC4を新たに電話端末として利用する場合には、当該端末の利用者がWebブラウザから特定のURLアドレスをアクセスすることで、加入者登録サーバ16の加入者情報登録受付部17によってIP−PBX登録機能部41の機能が提供される。それにより、IP−PBX登録機能部41は、利用者が従前より使用していた固有の電話番号(固定電話番号、IP電話番号、または内線電話端末として利用できない携帯電話端末の携帯電話番号)の入力を促し、入力された電話番号を含んだ加入者登録要求を、加入者登録サーバ16に送信する。
図3は、加入者情報が登録される加入者データベースの構成例である。図3に示すように、加入者データベース13の各行に登録される加入者レコードは、MAC(Media Access Control)アドレス、IPアドレス、内線電話番号、信頼度レベル、登録日時、登録パスワードの各フィールドから構成されている。ここで、MACアドレスとは、装置に搭載される各通信ポートに予め付与されている世界で一意のアドレスである。内線電話番号には、加入者登録要求に含まれていた携帯電話番号、固定電話番号、IP電話番号のいずれかが登録される。信頼度レベルについては、図4を用いて後記する。登録日時には、当該加入者レコードの登録日時が記録される。登録パスワードとは、当該加入者レコードの更新や削除を行うときに入力が必要な任意の文字列であり、利用者が加入者登録操作を行うときに指定するものである。
IP−PBXサーバ11の制御プログラムとして予め搭載されている呼制御部15(図2参照)は、仮設LAN2に接続された内線電話端末やゲートウェイ6経由で受け付けた呼接続要求の処理を行うときに、この加入者データベース13を参照するように設計されており、加入者データベース13の内線電話番号に固有の電話番号が登録されて加入者登録が済んだ電話端末は、直ちに内線電話サービスの対象となる。したがって、加入者登録が済んだ内線電話端末同士の間で、両者に搭載されたIP−Phone32,42を用いた内線通話が可能となる。
図4は、加入者データベースに登録される信頼度レベルについての説明図である。図4の例では、登録された加入者情報の信頼度レベルとして「1」から「5」までの5段階を設けている。最も信頼度が高い信頼度レベル「5」は、IP−PBXの管理者(自治体など)が自ら登録した電話番号であって、公共性が高いものである。例えば、消防署、警察、役所などの電話番号である。信頼度レベル「4」は、IP−PBXの管理者(自治体など)が自ら信頼度を確認した上で登録した電話番号である。信頼度レベル「3」は、携帯電話端末のSIMカード等から自動で読み出された電話番号など、虚偽の余地が少ないものである。信頼度レベル「2」は、当該電話番号への着信実績があり、電話番号のユニーク性と正当性とが確認されたものである。最も信頼度が低い信頼度レベル「1」は、利用者の手入力による自己申告のみに基づく電話番号である。それぞれの電話番号の信頼度レベルは、呼制御時の優先制御に利用するとともに、通話先の端末に信頼度レベルを通知することで、利用者に相手側の信頼性の判断材料を提供することができる。
図5は、本発明に係るPBXシステムへの加入者登録動作のシーケンス図である。災害等により平常動作時の通信経路が遮断された電話端末を、災害時の動作モードに切り換えるための所定の操作が行われると、まず、その電話端末から仮設LAN2への接続動作が実行される。対象となる電話端末の無線LAN接続が可能であれば、無線LAN基地局(アクセスポイント)22を介して無線により仮設LAN2への接続が行われ、対象となる電話端末が有線接続しかできないIP電話機4bやPC4aなどであれば、仮設のLANケーブルやHUB21を介して仮設LAN2への接続が行われる。
このとき、対象となるIP電話端末は、まず、仮設無線LAN2に接続される端末のIPアドレスを管理している不図示のDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバに、自身のMACアドレスを通知してLANへの接続要求を行う(ステップS51)。DHCPサーバは接続要求を受け付け、付与するIPアドレスを1つ払い出してそれを当該IP電話端末に通知する(ステップS52)。IPアドレスの通知を受けた当該電話端末は、以後そのIPアドレスを利用することで、仮設LAN2に接続されている他の端末との間の交信が可能となる。次に、当該IP電話端末は、DHCPサーバからアドレスを通知された不図示のDNS(Domain Name System)サーバに対して、予め記憶部に設定されている仮設PBXシステムのサーバ名の名前解決を要求し(ステップS53)、DNSサーバから加入者登録サーバ16およびIP−PBXサーバ11のIPアドレスの通知を受ける(ステップS54)。そして、当該IP電話端末は、通知されたIPアドレスを用いて加入者登録サーバ16(図5では図示を省略)に、自身のMACアドレス、IPアドレス、固有電話番号、登録パスワード等を含む加入者登録要求を送信する(ステップS55)。最後に、この加入者登録要求を受信した加入者登録サーバ16を介してIP−PBXサーバ11が、その登録要求を受け付けて、番号の重複登録確認や信頼度レベルの決定を行った上で、加入者データベース13に加入者レコードを追加登録したのち、登録結果を当該IP電話端末に通知することで、一連の加入者登録動作が完了する(ステップS56)。
なお、IP電話端末と加入者登録サーバ16やIP−PBXサーバ11との間の通信には、HTTP(HyperText Transfer Protocol)等のTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)通信を用いることができる。
図6は、加入者登録された内線電話端末(IP電話端末)からの発信動作のシーケンス図である。まず、内線電話端末からIP−PBXサーバ11に対して発信要求が送出され(ステップS61)、IP−PBXサーバ11から発信要求受付の応答が返送される(ステップS62)。次に、内線電話端末から発信先電話番号が送出される(ステップS63)。IP−PBXサーバ11は、受信した発信先電話番号を内線電話番号としてもつ加入者レコードを加入者データベース13から検索することにより、発信先電話端末(内線)をLAN経由で呼び出すためのMACアドレスおよびIPアドレスを取得する(ステップS64)。続いて、IP−PBXサーバ11は、取得したMACアドレスおよびIPアドレスを用いて発信先電話端末に対して発信先呼出しを行い(ステップS65)、着信先電話端末から応答が返送されると(ステップS66)、発信元の内線電話端末と発信先電話端末との両者を内線接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS67)。
他方、受信した発信先電話番号を内線電話番号としてもつ加入者レコードが加入者データベース13が登録されていない場合は、IP−PBXサーバ11は、その発信先電話番号は外線の電話番号であると判定する(ステップS68)。そして、発信先電話番号と発外線電話番号(IP−PBXサーバ11の外線電話番号)と発内線電話番号とを、ゲートウェイ6経由で他電話網に送出することにより、外線の発信先電話番号への発呼を行う(ステップS69)。また、IP−PBXサーバ11は、当該発信先外線電話番号への発信履歴を記録する発信履歴レコードを生成して、発信履歴データベース18に追加登録する(ステップS70)。IP−PBXサーバ11からの発呼を受け付けた他電話網の呼制御部は、発信先電話端末(外線)に対して発信先呼出しを行い(ステップS71)、発信先電話端末から応答が返送されると(ステップS72)、発信元の内線電話端末と発信先電話端末との両者を接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS73)。また、発信先電話端末(外線)は、ステップS72では応答を返送するとともに、呼制御部から通知された発外線電話番号(IP−PBXサーバ11の外線電話番号)およびそれが可能な機種であれば同時に通知された発内線電話番号を記録する。
図7は、内線電話端末からの外線発信の履歴を記録する発信履歴データベースの構成例である。図7に示すように、発信履歴データベース18の各行に登録される発信履歴レコードは、発信先外線電話番号、発内線電話番号、発信日時、応答済みフラグの各フィールドから構成されている。ここで、発信先外線電話番号とは、任意の内線電話端末から内線端末以外の電話番号宛(外線宛)に発信された宛先の電話番号である。発内線電話番号とは、当該外線宛の発信を行った内線電話端末の電話番号である。発信日時には、当該外線宛の発信が行われて当該発信履歴レコードが追加された日時が登録される。応答済みフラグとは、当該発信履歴レコードの発信先外線電話番号からの着信に対する応答がなされたか否かを表すフラグであり、まだ応答がなされておらず未応答の場合は「0」が、すでに着信があって応答がなされた場合は「1」が登録される。図12を用いて後記するように、この応答フラグは、外線電話端末からの着信時の着信先選択に利用される。
図8は、IP−PBXサーバ11(図2参照)の記憶部に保持される特番データベース構成例である。図8に示すように、特番データベース19の各行に登録される特番レコードは、特番、着信順位、端末電話番号、備考の各フィールドから構成されている。ここで、特番とは、「119番」や「110番」などの3桁の数字で規定される特殊な電話番号であり、特番宛の呼を着信させる端末電話番号は複数定義することが可能である。着信順位には、同一の特番を着信させる端末電話番号が複数定義されている場合の着信優先順位が「1」から順に登録される。端末電話番号には、それぞれの特番を着信させる内線電話端末の固有の電話番号が登録される。備考には、任意の付加的な情報が記載される。これら特番データベース19の特番レコードへのデータ入力は、例えば、自治体等の管理者によって管理端末12(図2参照)を用いて行われる。
図9は、加入者登録された内線電話端末からの特番への発信動作のシーケンス図である。まず、内線電話端末からIP−PBXサーバ11に対して発信要求が送出され(ステップS91)、IP−PBXサーバ11から発信要求受付の応答が返送される(ステップS92)。次に、内線電話端末から発信先電話番号として特番(例えば、「119番」)が送出される(ステップS93)。IP−PBXサーバ11は、受信した発信先電話番号が特番であると判定すると、その特番をキーに特番データベース19を検索して着信先の端末電話番号を取得する。このとき、同一の特番に対して複数の特番レコードが登録されている場合には、それらすべての特番レコードに登録されている端末電話番号と着信順位とを取得する。そして、IP−PBXサーバ11は、取得した端末電話番号のなかから最も着信順位が高いものを選択して、その端末電話番号を内線電話番号としてもつ加入者レコードを加入者データベース13から検索することにより、着信先の電話端末をLAN経由で呼び出すためのMACアドレスおよびIPアドレスを取得する(ステップS94)。なお、選択した当該電話端末が話中である場合には、次に着信順位が高い端末電話番号を選択する。続いて、IP−PBXサーバ11は、取得したMACアドレスおよびIPアドレスを用いて選択した特番用の着信先電話端末に対して発信先呼出しを行い(ステップS95)、着信先電話端末から応答が返送されると(ステップS96)、発信元の内線電話端末と着信先電話端末との両者を接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS97)。
図10は、内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの折り返し発信動作についての第一のシーケンス図である。発信元電話端末(外線)には、内線電話端末からの発信を受けた際に、発信元電話番号としてIP−PBXサーバ11の外線電話番号が通知され、その番号が記録される。また、外線電話端末の種類によっては、発信元となった発内線電話番号も同時に受信され記録される。
そこで、発信元電話端末(外線)の利用者は、通知されたIP−PBXサーバ11の外線電話番号に対して折り返しの発呼を行う(ステップS101)。これにより、他電話網(およびゲートウェイ6(図1参照))を介してIP−PBXサーバ11に着呼すると、IP−PBXサーバ11は、この着呼に応答し、トーキーで接続先内線電話番号の送信を要求する(ステップS102)。発信元電話端末(外線)が内線電話端末からの着信時に発信元となっていた発内線電話番号も記録していた場合は、利用者の操作によって当該記録した発内線電話番号がIP−PBXサーバ11に送信される。そうでない場合には、利用者が当該被災エリアにいると思われる心当たりの親戚や知人などの携帯電話番号や固定電話番号を入力して送信する(ステップS103)。次に、IP−PBXサーバ11は、着呼時に通知される発信元電話番号をキーに発信履歴データベース18を検索する。その結果、当該発信元電話番号宛の発信履歴があれば、それが受信した接続先内線電話番号からの発信履歴であるか否かを判定し、該当する発信履歴があれば着信可能と判断して、LAN経由で接続先の内線電話端末を呼び出すためのMACアドレスとIPアドレスとを取得する(ステップS104)。該当する発信履歴がない場合は、受信した接続先内線電話番号からの発信はなされていないため接続できない旨をアナウンスして呼を切断する(図示省略)。着信可能と判断した場合、IP−PBXサーバ11は、該当する内線電話端末に対して発信先呼出しを行い(ステップS105)、接続先の内線電話端末から応答が返送されると(ステップS106)、発信元電話端末(外線)と接続先の内線電話端末との両者を接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS107)。
図11は、内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの折り返し発信動作についての第二のシーケンス図である。この第二のシーケンス図の動作においては、内線電話端末からの外線電話端末宛の発信履歴に基づいて着信先の内線電話番号の候補を案内し、そのなかから接続先を選択できるようにする。これにより、外線電話端末からの折り返し発信の利便性を向上できるとともに、外線電話端末の利用者に特定の電話端末利用者からの発信があった旨を通知することが可能となる。
前記第一のシーケンス図の場合と同様に、内線電話端末からの発信を受けた発信元電話端末(外線)の利用者は、通知されたIP−PBXサーバ11の外線電話番号に対して折り返しの発呼を行う(ステップS111)。これにより、他電話網(およびゲートウェイ6)を介してIP−PBXサーバ11に着呼すると、IP−PBXサーバ11は、通知される発信元電話番号をキーに発信履歴データベース18を検索する。その結果、当該発信元電話番号宛の発信履歴があれば、トーキー等で例えば「こちらは○○用仮設交換機です。接続先を選択してください。あなたを最後に呼び出した内線番号:090−xxxx−yyyyを選択する場合は「1」を入力してください。」のようにアナウンスを流す(ステップS112)。該当する発信履歴が複数存在する場合は、それら複数の発信履歴に登録されている内線番号を順次案内して、そのなかから着信先を選択するようにアナウンスする。次に、IP−PBXサーバ11は、発信元電話端末に対して選択番号の送信要求を送出し(ステップS113)、利用者が入力した選択番号がIP−PBXサーバ11に送信される(ステップS114)。IP−PBXサーバ11は、受信した選択番号から接続先の内線電話番号を特定し、該当する内線電話端末をLAN経由で呼び出すためのMACアドレスおよびIPアドレスを取得する(ステップS115)。続いて、IP−PBXサーバ11は、取得したMACアドレスおよびIPアドレスを用いて該当する内線電話端末に対して発信先呼出しを行い(ステップS116)、当該内線電話端末から応答が返送されると(ステップS117)、発信元電話端末(外線)と発信先の内線電話端末との両者を接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS118)。
図12は、内線電話端末からの発信を受けた外線電話端末からの折り返し発信動作についての第三のシーケンス図である。この第三のシーケンス図の動作においては、内線電話端末からの外線電話端末宛の発信履歴に基づいて着信先の内線電話番号を自動的に選択して着信させる。これにより、外線電話端末からの折り返し発信の操作を単純化できるとともに、複数の内線電話端末利用者からの発信を受けた外線電話端末の利用者は、折り返し発信による通話をまだ行っていない相手を優先して呼び出すことができる。
前記第一および第二のシーケンス図の場合と同様に、内線電話端末からの発信を受けた発信元電話端末(外線)の利用者は、通知されたIP−PBXサーバ11の外線電話番号に対して折り返しの発呼を行う(ステップS121)。これにより、他電話網(およびゲートウェイ6)を介してIP−PBXサーバ11に着呼すると、IP−PBXサーバ11は、通知される発信元電話番号をキーに発信履歴データベース18を検索する。その結果、当該発信元電話番号宛の発信履歴があれば、当該発信履歴に記録されている発内線電話番号を着信先として選択して、該当する発内線電話端末をLAN経由で呼び出すためのMACアドレスおよびIPアドレスを取得する(ステップS122)。該当する発信履歴が複数存在する場合は、それら複数の発信履歴のなかから未応答(応答済みフラグが「0」となっている)で発信日時が最も新しい発内線電話番号を着信先として選択する。次に、IP−PBXサーバ11は、選択した発内線電話番号に該当する内線電話端末に対して発信先呼出しを行い(ステップS123)、当該内線電話端末から応答が返送されると(ステップS124)、発信元電話端末(外線)と着信先の内線電話端末との両者を接続し、両者の間の通話が開始される(ステップS125)。また、IP−PBXサーバ11は、応答した当該内線電話端末からの発信履歴レコードの応答済みフラグが「0」(未応答)になっていれば、それを「1」(応答済み)に変更する(ステップS126)。これにより、同じ外線の電話番号に対して複数の内線電話端末からの発信が行われた場合には、まだ折り返し着信による通話がなされていない内線電話端末を優先して着信させることができる。
以上にて本発明を実施する形態の説明を終えるが、本発明の実施の態様はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の変形が可能である。
本発明によれば、さらに次のような効果を得ることができる。
(1)内線電話端末として用いる携帯電話端末の加入者データをSIMカードから読み出して加入者登録することで、加入者の成り済ましを抑制できる。
(2)PBXサーバが有する加入者登録機能を加入者に開放することでも加入者データ登録の迅速化が達成されるが、加入者への解放により、他の加入者のデータが改竄される恐れがある。これに対し、本発明では、例えば、加入者登録機能が電話端末側とPBXサーバ側とに分割されているので、特定の電話端末に係る加入者データを登録する権限しか加入者には与えられず、他の加入者のデータが改竄される恐れを軽減できる。
(3)無線LANや有線LANを用いたIPネットワークによって、専用の電話線を配線することなく内線電話網が構築できるので、被災地域において内線電話サービスの迅速な立上げが可能である。また、従来のPBXシステムで必要であった電話工事業者等による装置の設定作業や追加基板の増設作業なども不要となるので、運用負荷が軽減される。
(4)IPネットワークを介して遠隔地のLAN内の内線網も1台のIP−PBXサーバで集中管理することができる。
1 移動式交換局(仮設PBXシステム)
2 仮設LAN
3 携帯電話端末(電話端末)
4 PC
5 固定電話機(既存電話端末)
6 ゲートウェイ
7 携帯電話網
8 公衆電話網
9 IP網
11 IP−PBXサーバ
12 管理端末
13 加入者データベース
14 加入者情報登録管理部(加入者データ登録手段)
15 呼制御部
16 加入者登録サーバ
17 加入者情報登録受付部
18 発信履歴データベース
19 特番データベース
21 HUB
22 無線LAN基地局(アクセスポイント)
31,41 IP−PBX登録機能部
32,42 IP−Phone
33 SIMカード
71 携帯電話基地局
81 電話交換局
91 IP中継局

Claims (8)

  1. 携帯電話番号が付与され、無線LANを介してPBX(Private Branch eXchange)システムに収容可能な携帯電話端末を、新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として加入者登録するためのPBX加入者データ登録方法であって、
    前記携帯電話端末が、前記PBXシステムが接続されている前記無線LANの基地局から自身が無線LAN接続に使用する固有のIPアドレスを取得するステップと、
    前記携帯電話端末が、自身に搭載されているSIMカードから前記付与済みの携帯電話番号を読み出して取得するステップと、
    前記携帯電話端末が、取得した前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号とを含む加入者登録要求を、前記無線LANを経由して前記PBXシステムに送信するステップと、
    前記PBXシステムが備える加入者データ登録手段が、前記携帯電話端末から受信した前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号とを対応付けて、新たに収容する内線電話端末の加入者データとして加入者データベースに登録するステップと、
    を含むことを特徴とするPBX加入者データ登録方法。
  2. 無線LANまたは有線LANを介してPBXシステムに収容可能なPC(Personal Computer)を、新たに設置するPBXシステムの内線電話端末として加入者登録するためのPBX加入者データ登録方法であって、
    前記PCが、前記PBXシステムが接続されている前記無線LANの基地局または前記有線LANから自身がLAN接続に使用する固有のIPアドレスを取得するステップと、
    前記PCが、自身の内線電話番号として利用する既存の固定電話端末およびIP電話端末を含む既存電話端末の電話番号を取得するステップと、
    前記PCが、取得した前記固有のIPアドレスと前記既存電話端末の電話番号とを含む加入者登録要求を、前記無線LANまたは前記有線LANを経由して前記PBXシステムに送信するステップと、
    前記PBXシステムが備える加入者データ登録手段が、前記PCから受信した前記固有のIPアドレスと前記既存電話端末の電話番号とを対応付けて、新たに収容する内線電話端末の加入者データとして加入者データベースに登録するステップと、
    を含むことを特徴とするPBX加入者データ登録方法。
  3. 請求項1に記載のPBX加入者データ登録方法と、請求項2に記載のPBX加入者データ登録方法とを併用し、さらに前記PBXシステムの管理端末からの加入者データ登録が可能なPBX加入者データ登録方法であって、
    前記加入者データベースに登録されるそれぞれの前記加入者データには、当該加入者データの正確性の度合いを示す信頼度レベルが付与され、
    前記加入者データ登録手段は、前記管理端末から登録された前記加入者データには高位の信頼度レベルを付与し、請求項1に記載のPBX加入者データ登録方法によって登録された前記加入者データには中位の信頼度レベルを付与し、請求項2に記載のPBX加入者データ登録方法によって登録された前記加入者データには低位の信頼度レベルを付与する
    ことを特徴とするPBX加入者データ登録方法。
  4. 請求項1に記載のPBX加入者データ登録方法または請求項2に記載のPBX加入者データ登録方法によって前記加入者データベースに登録された前記加入者データの前記固有のIPアドレスと前記携帯電話番号または前記既存電話端末の電話番号とを用いて、加入者登録された前記携帯電話端末または前記PCを内線電話端末として利用する
    ことを特徴とするPBXシステム。
  5. 前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する請求項4に記載のPBXシステムにおいて、
    前記内線電話端末から特番宛に発信された呼を、それぞれの前記特番に対して予め内線電話番号が登録された1以上の前記内線電話端末のいずれかに着信させるための、前記特番と前記内線電話番号とを対応付ける特番データベースを備え、
    前記特番データベースに登録される同一特番に対応する複数の前記内線電話番号には、それぞれ着信順位が付され、
    それぞれの前記特番宛に発信された呼を受信したとき、前記着信順位にしたがって着信優先制御を実行する
    ことを特徴とするPBXシステム。
  6. 前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する請求項4に記載のPBXシステムにおいて、
    前記PBXシステムの呼制御サーバは、
    前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けて記録した発信履歴データベースを備え、
    外線電話端末からの呼が着信した場合に、接続先の前記内線電話番号を当該外線電話端末から取得し、取得した前記内線電話番号の前記内線電話端末から当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴が、前記発信履歴データベースに記録されていることを条件に、前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させる
    ことを特徴とするPBXシステム。
  7. 前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する請求項4に記載のPBXシステムにおいて、
    前記PBXシステムの呼制御サーバは、
    前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けて記録した発信履歴データベースを備え、
    外線電話端末からの呼が着信した場合に、前記発信履歴データベースに記録されている当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴を検索することで、当該外線電話番号宛の発信を行った前記内線電話端末の前記内線電話番号を取得し、取得した前記内線電話番号を音声でアナウンスし、前記外線電話端末から前記内線電話番号の選択情報を取得して、選択された前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させる
    ことを特徴とするPBXシステム。
  8. 前記携帯電話端末または前記PCを、前記内線電話端末として利用する請求項4に記載のPBXシステムにおいて、
    前記PBXシステムの呼制御サーバは、
    前記内線電話端末から外線電話端末宛の呼の発信履歴を、前記内線電話端末の内線電話番号と前記外線電話端末の外線電話番号とを対応付けるとともに、それぞれの発信に対する折り返し着信による応答の有無を記録した発信履歴データベースを備え、
    外線電話端末からの呼が着信した場合に、前記発信履歴データベースに記録されている当該外線電話端末の外線電話番号宛の前記発信履歴を検索することで、当該外線電話番号宛の発信を行った前記内線電話端末の前記内線電話番号を取得し、取得した前記内線電話番号のなかで前記折り返し着信による応答が記録されていない最も新しい前記発信履歴に該当する前記内線電話番号の前記内線電話端末に前記呼を着信させる
    ことを特徴とするPBXシステム。
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