JP5464918B2 - 眼科手術用ドレープ - Google Patents

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Description

本発明は、眼科の手術に用いられる眼科手術用ドレープに関する。
従来より、眼科手術の際に手術野である眼部を感染から防ぐ目的で(眼部を無菌状態に保つ目的で)、手術中の患者の顔全体は、眼部が露出するように開口部を設けたドレープで覆われる。このようなドレープは、例えば、特許文献1に開示がされているように開口部の縁部に眼部周辺に貼り付け可能な粘着領域が設けられており、使用時には眼部と開口部とを合わせ患者の眼部周辺に粘着領域を貼り付けることで患者の顔とドレープとを固定することができ、眼部を無菌状態に保つことが可能となる。
ところで、上記のドレープを用いた場合には眼部を無菌状態に保つことができるものの、使用時の患者の鼻部分及び口部分に位置するドレープは平坦であることから、患者の鼻及び口とドレープとが直接接触してしまうこととなる。一般的に眼科手術は患者の意識がある状態で行われるところ、鼻及び口とドレープとが接触した状態で長時間の手術が行われた場合には呼吸が苦しくなる等の不快感を患者に与えてしまうこととなる。かかる不快感を解消するために、近時、ドレープを固定したときに患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置に、形状変化可能な支持体を備えたドレープが提案されている。当該ドレープによれば支持体を湾曲状(アーチ状)に折り曲げることで、ドレープと、患者の鼻孔部及び口部との間に患者の呼吸を容易にするための微小な空間を形成することができ、手術中の患者の不快感を低減させることが可能となる。
しかしながら、患者の顔面形状は患者個々により異なることから支持体を予め湾曲状に折り曲げておくことはできず、また、無菌状態を考慮するとドレープと患者との間に直接手を入れてドレープを折り曲げることもできない。そうすると、ドレープと、患者の鼻孔部及び口部との間に空間を形成するように鼻部及び口部の近傍に設けられた支持体を折り曲げるには、患者の顔面をドレープで覆った後に医師等が患者の顔面と接しないドレープ面側から患者の顔面(口部近傍)を押さえつけるようにして支持体を折り曲げるしかなく、患者は顔面を押さえつけられることによる圧迫感(例えば、鼻部をつままれることによる圧迫感、顔をつかまれることによる圧迫感)により不快感を感じることとなる問題が新たに生じてしまう。また、支持体を湾曲状に折り曲げることによりドレープと、患者の鼻孔部と口部との間に空間をつくることができるものの、上記のようにその空間は微小なものであり通気性の点から更なる改善が求められている。
特開2007−167440号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、眼科手術時に患者に不快感を与えることのない眼科手術用ドレープを提供することを主たる課題とする。
前記課題を解決するための本願発明の眼科手術用ドレープは、患者の顔面を覆うシート体と、前記シート体で患者の顔面を覆った際の患者の眼部に対応する位置に設けられ、患者の眼部を露出させるための開口部と、前記シート体で患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置のシート体を湾曲状に支持するための形状変化可能な支持体と、前記支持体近傍の前記シート体を弛ませることにより形成される弛み部とを有し、前記弛み部が、顔面に配置された際の頭部側を上部、顎側を下部、耳側を側部とし、上部と下部と結ぶ軸方向を縦軸方向、両側部を結ぶ軸方向を横軸方向とした場合に、前記支持体よりも下部方向に位置し前記横軸方向に略平行な第1の折り込み線を山折し、前記第1の折り込み線よりも下部方向に位置し、当該第1の折り込み線と略平行な第2の折り込み線を谷折することで形成される弛み部であることを特徴とする。
また、前記支持体と前記弛み部とが互いに重なるように設けられていてもよい。
また、前記第1の折り込み線と前記第2の折り込み線との間隔が10mm以上200mm以下であってもよい。
また、前記弛み部を形成するシート体において互いに対向するシート体が、少なくとも前記シート体で患者の顔面を覆った際に口部両端を挟む位置に対応する2箇所で接合されていてもよい。
また、手術中に生ずる液体を補足するための補足容器を更に備えていてもよい。
本発明によれば、手術中の患者に与える息苦しさによる不快感及び、支持体を変形させる際に鼻部及び口部の近傍を押さえつけられることによる不快感を防止することができる。
本願発明の一実施形態における眼科手術用ドレープの例を示す分解斜視図である。 本願発明の一実施形態における眼科手術用ドレープの例を示す斜視図である。 弛み部のA−A断面図である。 弛み部を引き出した状態のA−A断面図である。 弛み部の断面図である。 弛み部の断面図である。 本願発明の他の実施形態における眼科手術用ドレープの例を示す斜視図である。 本願発明の眼科手術用ドレープを患者顔面に覆った状態の例を示す使用状態図である。 弛み部を接合した例を示す斜視図である。 接合箇所における弛み部の例を示す断面図である。
以下に、本発明の眼科手術用ドレープについて図面を用いて具体的に説明する。図1は、本願発明の一実施形態における眼科手術用ドレープの例を示す分解斜視図であり、図2は、本願発明の一実施形態における眼科手術用ドレープの例を示す斜視図である。
図1に示すように、本願発明の眼科手術用ドレープ10は、患者の顔面を覆うシート体20と、前記シート体20で患者の顔面を覆った際の患者の眼部に対応する位置に設けられ、患者の眼部を露出させるための開口部21と、前記シート体20で患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置のシート体20を湾曲状に支持するための形状変化可能な支持体22とから構成されるとともに、図2に示すように、支持体22近傍のシート体20を弛ませることにより形成される弛み部23とを有することを特徴とする。本願発明の眼科手術用ドレープ10はこの要件を具備するものであれば特に限定されるものではない。
(シート体)
シート体20は、本願発明の眼科手術用ドレープ10における必須の構成であり、眼科手術時に患者の顔面全体を覆うために設けられる。また、図1に示すようにシート体20には、当該シート体20で患者の顔面を覆った際に手術野である患者の眼部に対応する位置に開口部21が設けられる。なお、図1には一の開口部21が設けられた例を示すが、両眼部に対応する位置にそれぞれ開口部21を設けることとしてもよい。
シート体20の材料について特に限定はなく、従来公知の不織布や、プラスチック素材からなるシート等を好適に用いることができる。具体的には、菌やウィルスに対してバリヤー性を有するポリエステル製不織布や、ポリエチレン製シート等を用いることができる。また、シート体20は、少なくとも患者の顔面を覆うことができるものであれば、その形状、大きさについて限定はなく、例えば、100cm×100cmのシート体20を用いることができる。また、患者の顔面のみならず患者の全身を覆うことが可能なシート体20としてもよい。
シート体20に設けられる開口部21は、眼科手術時に患者の眼部を露出させることが可能な開口部21であればよく、その形状、大きさについて限定はされない。また、シート体20の裏面であって、開口部21の周縁部には、開口部21と患者の眼部とを合わせた後に、当該周縁部を患者の皮膚に張り付け可能な粘着領域(図示しない)が設けられる。粘着領域は、患者の皮膚に張り付け可能であって、患者の皮膚に張り付けた際にシート体20から剥離しない機能を有するものであれば特に限定はなく、従来公知の粘着テープ等を用いることができる。
(支持体)
患者の顔面を覆った際の患者の鼻部及び口部に対応する位置において、シート体20と患者の鼻部及び口部とが接触することを防止するために、図1に示すように、シート体20で患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置には支持体22が設けられている。シート体20上に設けられる支持体22は、形状変化可能な材料から形成されており、支持体22を湾曲状に折り曲げることで、シート体20を当該支持体の形状にしたがって支持することができる。これにより、患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置においてシート体20と患者の鼻孔部及び口部との間に空間が形成されることから、患者の口部とシート体20とが直接接触することを防止できる。
支持体22の材料は、上記のように、湾曲状に形状変化可能な材料であれば限定はされず、例えば、形状変化が可能な金属板、針金、樹脂等、例えば、アルミニウム(Al)製のバーやポリエチレン製のバーが挙げられる。また、シート体20上に支持体22を設ける方法についても限定はされず、シート体20上に支持体22を接着することにより設ける方法や、接着テープ等によりシート体20上に支持体22を貼り付ける方法等が挙げられる。
支持体22の形成位置は、シート体20を湾曲状に折り曲げた際にシート体20と患者の鼻孔部及び口部とが接触しないように、シート体20と患者との間に空間を形成することができる範囲内において適宜設定することができその形成位置について特に限定はなく、例えば、図1に示すように鼻部近傍や口部近傍に設けることができる。
また、支持体22は、上記のようにシート体20と患者の鼻孔部及び口部との間に空間が形成されるようにシート体20を支持することができる程度の大きさ、形状を有していればよく、その大きさ、形状について特に限定はされない。なお、図1に示すようにシート体20が顔面に配置された際の耳側を側部とし、両側部を結ぶ軸方向を横軸方向とした場合に、支持体22の横軸方向の長さが短すぎる場合には鼻孔部及び口部とシート体20との間に空間を形成することが困難となる。支持体22の横軸方向の長さが長くなるにしたがって鼻孔部及び口部とシート体20との間に形成される空間は大きくなることから、支持体22の横軸方向の長さはある程度の長さが必要であるが、支持体22を過剰に長くした場合には、支持体22全体を折り曲げ湾曲状にしたときに形成される空間が手術野である開口部21を覆う等により手術中に開口部21の視界が妨げられる等の恐れがある。また、支持体22を過剰に長くした場合、支持体22により保持されるシート体20自体も大きくする必要がありコスト上の問題も生じてしまう。したがって、これらを考慮すると、支持体22の長さは、患者の鼻孔部及び口部とシート体20との間に所望の空間(患者の呼吸を容易にすることができる空間)を形成できる長さであれば足り、それ以上の長さにする必要はない。具体的には、支持体22の横軸方向の長さは15mm以上60mm以下であることが好ましく、15mm以上45mm以下がより好ましく、15mm以上30mm以下であることが更に好ましい。
なお、支持体22を構成する材料(例えば金属板)自体は、常に支持体22と同一の長さとする必要はなく、支持体22を構成する材料は上記長さよりも長く設定しておき、当該材料の一部分のみを本発明の支持体22として用いてもよい(つまり、例えば、シート体20の横軸方向全体に金属板を設け、その一部分のみを本発明の支持体22として用いることもできる)。このように、支持体22として用いない部分にも支持体22を構成する材料を延長させておくことにより、当該部分を利用してシート体20の形状を変化させることもできる。例えば、支持体22を構成する材料(金属板)を、後述する補足容器35の近傍にまで延長させておくことにより、当該部分を利用して、補足容器35の角度を調整することができる。
ただし、本明細書においては、支持体22は、あくまでも「シート体で患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置のシート体を湾曲状に支持する」機能を有する部分のみを指し、当該機能を有しない部分については、支持体22とは言わない。
(弛み部)
患者の口部及び鼻部とシート体20とが接触しないように支持体22を形状変化させる(湾曲状に折り曲げる)には、前記シート体20で患者の顔面を覆った後に医師等が、シート体20と接触しない側である支持体22の表面方向から患者の鼻部及び口部の近傍を押すように、すなわち患者の顔面を圧迫するように支持体22を折り曲げるしかなく、患者は鼻部及び口部の近傍を圧迫されることによる不快感を感じることとなる。そこで、本願発明の眼科手術用ドレープ10においては、図2に示すように支持体22近傍に、シート体20を弛ませることにより形成される弛み部23が設けられている。
支持体22の近傍に弛み部23を設けることで、支持体22を形状変化させる際に弛み部23を利用して支持体22の裏面方向から支持体22を形状変化させることができる。これにより、医師等は患者の鼻部及び口部の近傍を圧迫することなく支持体22を形状変化させることができ、支持体22を折り曲げる際に鼻部及び口部近傍を圧迫されることにより患者が感じる不快感を防止することができる。なお、支持体22近傍とは、弛み部23を利用して支持体22の裏面方向から支持体22を形状変化させることができる位置を意味する。
さらに、支持体22の近傍に弛み部23が設けられた本願発明の眼科手術用ドレープ10によれば、弛み部23を利用して支持体22を形状変化させたのちに、当該弛み部23を引き出すことで、図8に示すように患者の鼻孔部及び口部とシート体20との間に新たな空間を形成することができ、手術中の患者の呼吸を容易にさせることができるとともに、患者の鼻部及び口部とシート体20とが接触することによる不快感を防止することができる。
以下、弛み部23の好ましい形態について具体的に説明する。なお、本願発明の眼科手術用ドレープ10は、支持体22近傍のシート体20を弛ませることにより形成される弛み部23であって、当該弛み部23を利用して支持体22の裏面方向から支持体22を形状変化させることができれば当該形態に限定されない。
図1に示すように、一実施形態における眼科手術用ドレープ10は、シート体20が顔面に配置された際の頭部側を上部、顎側を下部、耳側を側部とし、上部と下部と結ぶ軸方向を縦軸方向、両側部を結ぶ軸方向を横軸方向とした場合に、支持体22よりも下部方向に位置し横軸方向に略平行な第1の折り込み線31と、第1の折り込み線31よりも下部方向に位置し、第1の折り込み線31と略平行な第2の折り込み線32を有し、第1の折り込み線31を山折し、第2の折り込み線32を谷折することで図2に示すように支持体22の近傍に弛み部23が形成される。図3に当該形態における弛み部23の断面を示すA−A断面図を示す。図3に示すように当該形態によれば、患者の顔面を圧迫することなく(患者の鼻部をつまむことや、患者の顔面をつかむことなく)弛み部23が形成する空間に手を差し入れ支持体22の裏面方向から容易に支持体22を形状変化させることが可能となる。また、図4に示すように弛み部23を矢印方向に引き出した場合には患者の鼻部及び口部の近傍に、患者の呼吸を容易にするための新たな空間が形成されることから、手術時の患者の呼吸を容易にすることができる。
弛み部23は支持体22の裏面方向から支持体22を形状変化させることが可能な位置に設けられていればよいが、図3に示すように支持体22と重なる位置に弛み部23とが設けられていることが好ましい。支持体22と重なるように弛み部23を設けることで支持体22の裏面方向から容易に支持体22を湾曲状に変形させることができる。また、シート体20で患者の顔面を覆った際の患者の口部に対応する位置に弛み部23を設けてもよい。
弛み部23を形成するための第1の折り込み線31と第2の折り込み線32との間隔は、弛み部23を形成する位置に応じて適宜設定することが可能であるが、弛み部23を形成するための第1の折り込み線31と第2の折り込み線32との間隔が狭い場合には、形成される弛み部23の弛みは小さくなり支持体22をその裏面側から操作して形状変化させることが困難となる。また、第1の折り込み線31と第2の折り込み線32との間隔が狭い場合には、弛み部23を引き出した際に充分な空間を確保することができない。また、第1の折り込み線31と第2の折り込み線32との間隔が広い場合には弛み部23を引き出した際に形成される患者の呼吸を容易にするための新たな空間をその形状のまま保持することが困難となる。このような点を考慮すると、第1の折り込み線31と第2の折り込み線32との間隔は10mm以上200mm以下であることが好ましく、10mm以上100mm以下がより好ましく、30mm以上50mm以下であることが更に好ましい。
また、弛み部23を形成するシート体20において互いに対向するシート体20同士が、少なくともシート体20で患者の顔面を覆った際に口部両端を挟む位置に対応する2箇所で接合されていることが好ましい。これにより、弛み部23を引き出したときに形成される新たな空間を容易に袋状の空間にすることができ且つ当該空間をその形状のまま保持することができる。さらに、弛み部23が引き出されることにより形成されその形状のまま保持される袋状の空間は口部よりも大きな空間となることから、患者の呼吸をより容易にすることが可能となる。シート体20同士が接合される少なくとも2箇所の位置は口部両端を挟む位置に対応する2箇所、換言すれば、支持体22の両端近傍に対応する位置で接合されていることがより好ましい。なお、図9は弛み部23を形成するシート体20同士を閉じるようにテープ36等で間接的に接合した例を示す眼科手術用ドレープの斜視図である。
なお、シート体20同士の接合には、図10(a)に示すようにシート体20同士を両面テープ36等で直接的に接着することによる接合、シート体20同士を直接的に縫合することによる接合のほか、図10(b)に示すようにシート体20同士を閉じるように片面テープ37等で覆う間接的な接合も含まれる。直接的な接合及び間接的な接合のいずれか一方の接合でシート体20同士を接合してもよく、直接的な接合と間接的な接合を組み合わせてシート体20同士を接合してもよい。なお、図10(a)はシート体同士を直接的に接合する例を示す接合箇所の断面図であり、図10(b)は図9における接合箇所の断面図である。また、上述したシート体20同士の接合は、後述する弛み部23の他の形態においても好適に適用することができる。
次に、弛み部23の好ましい他の形態について図5、図6を用いて説明する。図5、図6は他の形態における弛み部23の断面図である。
図5に示すように、弛み部23が複数の折り込み線を山折、谷折を繰り返すことにより形成される弛み部23であってもよい。当該形態における弛み部23によれば、弛み部23を引き出したときに患者の鼻孔部及び口部の近傍とシート体20との間により広い空間を形成することができる。折り込み線を山折、谷折を繰り返す回数について特に限定はなく、また、各折り込み線同士の間隔についても上記の間隔等を好適に用いることができる。また、各折り込み線同士の間隔を異ならせるようにしてもよく、例えば、弛み部23を構成する空間が徐々に大きくなるように折り込み線同士の間隔を規定してもよく、弛み部23を構成する間隔が徐々に小さくなるように折り込み線同士の間隔を規定してもよい。さらには、弛み部23を構成する空間がランダムに変化するように折り込み線同士の間隔を規定してもよい。
また、図6に示すように、弛み部23が少なくとも4本の折り込み線を山折、谷折、谷折、山折の順で折込むことにより形成される弛み部23であってもよい。当該形態の弛み部23は予め袋状の形状を有していることから、弛み部23を引き出した際により大きな袋状の空間を形成することが可能となる。
(補足容器)
また、図2に示すようにシート体20上に、手術中に生ずる液体を補足するための補足容器35を設けてもよい。補足容器35は、手術中に生ずる液体を補足するために設けられ、本願発明の眼科手術用ドレープ10における任意の構成である。
補足容器35は、液体を保持する機能を有するものであればよく、従来公知のビニールパック等を好適に用いることができる。補足容器を設ける位置についても特に限定はなく、液体が流れ込みやすい箇所に適宜設けることができる。なお、上述したように手術中には、支持体22は湾曲状に折り曲げられ、当該形状に従ってシート体20は支持されることから、図2に示すように開口部21近傍であって、患者耳部付近に形成されていることが好ましい。また、補足容器35に液体を排出するためのチューブ等を接続し、当該チューブ等により定期的に液体を排出させる構成としてもよい。
以上、図2に示すようにシート体20に一の支持体22と一の弛み部23が設けられた眼科手術用ドレープを中心に説明を行ったが、開口部21に対して略対称となる位置に一対の支持体22、一対の弛み部23をそれぞれ設けることとしてもよい。図7に開口部21に対して略対称となる位置に一対の支持体22、及び一対の弛み部23がそれぞれ設けられた眼科手術用ドレープ40の斜視図を示す。なお、眼科手術用ドレープ40を構成する支持体22、弛み部23については、前記と同様であり説明は省略する。
図7に示すように、一実施形態の眼科手術用ドレープ40は、開口部21に対して略対称となる位置に、一対の支持体22、及び一対の弛み部23をそれぞれ設けられている。当該形態の眼科手術用ドレープ40によれば、患者の眼部のいずれであっても(右眼であっても左眼であっても)一の眼科手術用ドレープで対応することが可能となる。図8には当該実施形態の眼科手術用ドレープ40により右眼の手術を行った場合の使用状態を示すが、当該眼科手術用ドレープ40を反転させることで(180°回転させることで)、左眼の手術を行う場合であっても上記のように弛み部23を用いて支持体22を形状変化させることができる。
以上説明した、シート体20を弛ませることにより形成される弛み部23を有する本願発明の眼科手術用ドレープによれば、患者の鼻部及び口部の近傍を圧迫することなく支持体22を形状変化させることができ、鼻部及び口部の近傍を圧迫されることによる不快感を防止することができる。さらに、本願発明の眼科手術用ドレープによれば、支持体22を形状変化させた後に弛み部23を引き出すことで、シート体20と患者の鼻孔部及び口部の近傍との間に新たな空間を形成することができ、患者の鼻孔部及び口部とシート体20とが接触するにより呼吸が苦しくなる等の不快感をも防止することが可能となる。
10、40… 眼科手術用ドレープ
20… シート体
21… 開口部
22… 支持体
23… 弛み部
31… 第1の折り込み線
32… 第2の折り込み線
35… 補足容器

Claims (5)

  1. 患者の顔面を覆うシート体と、
    前記シート体で患者の顔面を覆った際の患者の眼部に対応する位置に設けられ、患者の眼部を露出させるための開口部と、
    前記シート体で患者の顔面を覆った際に患者の鼻部及び口部の近傍に対応する位置のシート体を湾曲状に支持するための形状変化可能な支持体と、
    前記支持体近傍の前記シート体を弛ませることにより形成される弛み部とを有し、
    前記弛み部が、
    顔面に配置された際の頭部側を上部、顎側を下部、耳側を側部とし、上部と下部と結ぶ軸方向を縦軸方向、両側部を結ぶ軸方向を横軸方向とした場合に、
    前記支持体よりも下部方向に位置し前記横軸方向に略平行な第1の折り込み線を山折し、前記第1の折り込み線よりも下部方向に位置し、当該第1の折り込み線と略平行な第2の折り込み線を谷折することで形成される弛み部であることを特徴とする眼科手術用ドレープ。
  2. 前記支持体と前記弛み部とが互いに重なるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の眼科手術用ドレープ。
  3. 前記第1の折り込み線と前記第2の折り込み線との間隔が10mm以上200mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の眼科手術用ドレープ。
  4. 前記弛み部を形成するシート体において互いに対向するシート体同士が、少なくとも前記シート体で患者の顔面を覆った際に口部両端を挟む位置に対応する2箇所で接合されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科手術用ドレープ。
  5. 手術中に生ずる液体を補足するための補足容器を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科手術用ドレープ。
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