JP5457928B2 - パッドホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性パッドと併用されるパッドホルダーに関する。
従来、パッドホルダーの股下部の肌対向面上に吸収性パッドを取り付けた状態で該パッドホルダーを着用し、吸収性パッドが液を吸収した後に、吸収性パッドのみを新品と交換する一方、パッドホルダーは再利用することが行われている。斯かるパッドホルダーは、吸収性パッドを着用者の股間部にフィットした状態に保持するものであり、パッドホルダーを吸収性パッドと組み合わせて使用することにより、ゴミの量やコストの削減を図ることができる。
従来のパッドホルダーとして、伸縮性シートから形成され、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部を有し、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパッドホルダーが知られている。特にボクサーブリーフ型のパッドホルダー、即ち、着用時においてレッグ開口部の開口周縁部が股下部より下方に位置するタイプのパッドホルダーが広く普及しているが、このようなボクサーブリーフ型のパッドホルダーにおいては、該パッドホルダーの股下部に取り付けられた吸収性パッドの外部へのはみ出しを防止する目的で、一対のレッグ開口部それぞれの開口周縁部にレッグ部弾性部材が配されて太腿ギャザーが形成されており、該太腿ギャザーが着用者の太腿部を締め付けるようになされている(例えば特許文献1参照)。
先に本出願人は、着用者のそけい部に沿って形成されたギャザーと吸収性パッドを横切るようにパッドホルダーの幅方向に沿って形成されたパッドフィットギャザーとを形成したパッドホルダーを提案した(特許文献2参照)。
また、特許文献3には、目の粗い編地が使用されて収納・固定用ポケットを形成している固定用パンティブリーフが開示されている。
そして、特許文献3には、目の粗い編地を目の詰んだ編地で覆うことが記載されている。
特開2002−660号公報 特開2008−284038号公報 特表平8−509400号公報
特許文献1に開示されるような従来のボクサーブリーフ型のパッドホルダーは、併用される吸収性パッドを着用者の股間部に安定的にフィットさせることが難しく、着用者の肌と吸収性パッドとの隙間を介して漏れが生じたり、着用者と吸収性パッドとの間に生じた隙間で吸収性パッドが折れ曲がり、その結果、漏れが生じる場合があった。また、特許文献2開示のパッドホルダーによれば、吸収性パッドを、着用者の股間部に良好にフィットさせることができるが、パッド保持性の向上や装着感の点で改善の余地があった。また、ギャザーは、弾性部材は、シート材に伸長状態で固定することにより、該シート材に伸縮性を付与するものであるため、自然状態においては、弾性部材が配された部分は、該弾性部材が配されていない部分に比して一般に伸長性が高くなっている。さらに、特許文献3に開示されているようなブリーフの構成では、吸収性パッドのフィット性やずり落ち防止性の向上効果は不充分である。
本発明は、併用される吸収性パッドを、着用者の股間部に良好にフィットさせることのできるパッドホルダーに関する。
本発明は、ウエスト領域及び本体部分を有し、ウエスト開口部から股下部に向かう方向である縦方向と、該縦方向と直交する方向である幅方向を有し、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパンツ型のパッドホルダーであって、前記縦方向に伸長性を有し、前記幅方向に伸縮性を有しており、少なくとも前身頃に、股下領域から胴部領域の両側縁部それぞれに向けて延びて設けられ前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の前身頃第1伸長抑制部と、パッドホルダーの幅方向の伸長性を抑制しうる、パッドホルダーの縦方向に間欠に配置された複数本の前身頃第2伸長抑制部とを有しており、前身頃第2伸長抑制部は、一対の前身頃第1伸長抑制部間に亘って形成されている、パッドホルダーを提供するものである。
本発明のパッドホルダーによれば、併用される吸収性パッドを着用者の股間部に良好にフィットさせることができる。特に、大人用に有用である。
本発明のパッドホルダーの一実施形態を、前身頃と後身頃の肌対向面同士を面接させて平面状とした状態(自然状態)を、前身頃側から見た正面図である。 図1に示すパッドホルダーの使用状態(着用状態)を前身頃側から見た図である。 図1に示すパッドホルダーを、前身頃と後身頃の肌対向面同士を面接させて平面状とした状態(自然状態)を、後身頃側から見た背面図である。 図1に示すパッドホルダーの使用状態(着用状態)を後身頃側から見た図である。 上前腸骨棘の位置を示す人体図である。 本発明のパッドホルダーの他の実施形態を示す正面図(図1相当図)である。 図6に示すパッドホルダーの背面図(図3相当図)である。
以下、本発明のパッドホルダーを、その好ましい実施形態に基づき図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態のパッドホルダー1は、ウエスト領域A及び本体部分Hを有し、該本体部分Hの略全体が伸縮性を備えている。
図1に示すように、パッドホルダー1は、パンツ型の形態を有し、ウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6,6を有している。また、パッドホルダー1は、パッドホルダー1の着用時に着用者の腹側に配される前身頃2と、パッドホルダー1の着用時に着用者の背側に配される後身頃3とを有している。
ウエスト領域Aは、ウエスト開口部5の開口周縁端から5cm下方の位置までの範囲であり、本体部分Hは、ウエスト領域Aより下方に位置する部分である。
本体部分Hは、着用時に着用者の胴回りに配される筒状の胴回り部と、着用時に着用者の脚廻りに配される2つの筒状の大腿領域Cとからなる。胴回り部は、前身頃2側の胴回り部分Bと、後身頃3側の胴回り部分Dとからなる。
パッドホルダー1は、図1に示すように、パッドホルダーの縦方向に延びる中心線CLに対して左右対称に形成されている。
パッドホルダー1は、股下部4の肌対向面(パッドホルダー着用時に着用者の肌側に向けられる面)側に、図2及び4に示すように、吸収性パッド7が配された状態で着用される。股下部4は、着用時に着用者の股間部に配される部分である。
吸収性パッド7は、一般に、液透過性の表面シート、液不透過性又は撥水性の裏面シート及びこれら両シート間に挟持固定された吸収性コアを備えている。吸収性パッド7は、前記裏面シート側の面に、パッドホルダー1に固定するための固定手段(粘着部等)を有するものでも有しないものであっても良い。
ウエスト開口部5は、着用者のウエスト部分が挿通される部分であり、その開口周縁部には、ウエスト開口弾性部51が環状に形成されている。また、一対のレッグ開口部6,6は、着用者の脚が挿通される部分であり、それぞれの開口周縁部には、レッグ開口弾性部61が環状に形成されている。
ウエスト開口弾性部51は、ウエスト開口部5の周方向に伸縮する。レッグ開口弾性部61は、レッグ開口部6の周方向に伸縮する。
本実施形態におけるウエスト開口弾性部51は、ウエスト開口部5の開口周縁部にウエスト部弾性部材を配することによって形成されている。また、本実施形態におけるレッグ開口弾性部61は、レッグ開口部6の開口周縁部にレッグ部弾性部材を配することによって形成されている。ウエスト部弾性部材及びレッグ部弾性部材は、パッドホルダー1を構成する伸縮性シートに重ねた状態に取り付けても良いし、伸縮性シートの端縁に該端縁から延出するように取り付けても良い。
ウエスト部弾性部材及びレッグ部弾性部材としては、例えば、ポリウレタン繊維を含む伸縮性織布や不織布、合成ゴムシート、天然ゴムシート等が用いられる。レッグ開口弾性部61とウエスト開口弾性部51とで使用する弾性部材が同じでも良く、異なっていても良い。
ウエスト開口弾性部51及びレッグ開口弾性部61は、各弾性部材を重ねることに代えて、パッドホルダーを構成する伸縮性シートを折り返し、その端部をホルダー内面(又は外面)に固定することによって形成することもできる。
ウエスト開口弾性部51の存在によって、ウエスト開口部5の開口周縁部は、パッドホルダー1の着用時に、その直ぐ下に存する伸縮性シートのみからなる環状部分に比して強く着用者を締め付けることができる。同様に、レッグ開口部6,6それぞれの開口周縁部は、各レッグ開口部6における該開口周縁部より直ぐ上に存する環状部分に比して強く着用者を締め付けることができる。
本発明のパッドホルダーは、少なくともパッドホルダーの幅方向(パッドホルダーの縦方向に直交する方向,胴回り方向に沿う方向)に伸縮性を発現する。パッドホルダーの縦方向(ウエスト開口部から股下部に向かう方向)においては伸縮性を有する必要はなく、伸長性を発現すれば良い。しかし、縦方向の伸縮性(特に臀部〜背側腰部)を有することで、歩行や立ち座り等の動きによる臀部近傍の皮膚の伸びにホルダーが追従し易くなり、ずり落ちの発生を抑制し易くなるので好ましい。また、腹部(特に高齢者の多重腹)や臀部等の凹凸のある複雑形状に沿うことが容易となり、フィット性が良好となる点からも好ましい。
パッドホルダー1の前身頃2には、図1に示すように、左右一対の前身頃第1伸長抑制部21,22が、股下領域b2から胴部領域b1の両側縁部1a,1aそれぞれに向けて延びるように形成されている。前身頃第1伸長抑制部は、パッドホルダーの前身頃に形成された、パッドホルダー縦方向の伸長性が抑制された部分である。
股下領域b2は、図1に示すように、前身頃2における、ウエスト領域Aと股下領域の下端1bとの間の長さ(中央線CL上にて測定)を2等分する直線L21より下方に位置する部分であり、胴部領域b1は、ウエスト領域Aより下方で且つ直線L21より上方に位置する部分である。
胴部領域b1の両側縁部1a,1aは、図1に示すように、パッドホルダー1を、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときにホルダーの側部に生じる折曲線1a,1aの位置である。股下領域の下端1bは、同様に、パッドホルダー1を、前身頃2と後身頃3の肌対向面同士を面接させて平面状の自然状態としたときに股下部4に生じる折曲線1bの位置である。
前身頃第1伸長抑制部21,22は、胴部領域b1側の端部21a,22aが、前記折曲線1a,1aに達していなくても良いが、該折曲線1a,1aに達していることが好ましい。また、前身頃第1伸長抑制部21,22は、股下領域b2側の端部21b,22bが、図1に示すように、一対のレッグ開口部6,6間の領域41まで入り込んでいることが好ましく、前記折曲線1bに達していることがより好ましい。
パッドホルダーの幅方向における一対のレッグ開口部6,6間の距離L4(図1参照)は、パッドホルダー1および吸収性パッド7の着用者の股間部への密着性向上の観点から、3〜15cmであることが好ましく、6〜12cmであることがより好ましい。また、前身頃第1伸長抑制部21,22は、前身頃の股下領域b2において互いに交差しないことが好ましい。
本実施形態のパッドホルダー1における前身頃第1伸長抑制部21,22は、それぞれ、前身頃側の股下領域b2から胴部領域b1の側部にかけての領域における接線L(一方のみ図示)と、パッドホルダーの幅方向に延びる直線(例えば前記直線L21)とのなす角度αが、胴部領域b1の前記側部に近づくに従って漸次減少するように円弧状に形成されている。斯かる構成により、前身頃第1伸長抑制部21,22のライン上の一点に集中的に加重や歪みが加わることが防止されるため、前身頃第1伸長抑制部21,22が着用者の体型に隙間なくフィットし、且つ上前腸骨棘8,8に一層引っ掛かり易い。そのため、装着感やずり落ち防止性に一層優れている。
また、パッドホルダー1の前身頃2には、図1に示すように、3本の前身頃第2伸長抑制部23〜25が、それぞれ、パッドホルダーの幅方向(胴回り方向に沿う方向に相当)に延びて形成されている。これら前身頃第2伸長抑制部はパッドホルダー1の幅方向の伸長性を抑制するものである。また、3本の前身頃第2伸長抑制部23〜25は、パッドホルダーの縦方向に間欠に配置されている。このうち2本が股下領域b2に配置され、1本が胴部領域b1に配されている。吸収性パッドの保持性の観点から、各前身頃第2伸長抑制部の、パッドホルダー縦方向に沿った長さは、その上下方向に位置する高伸長性部分の同方向の長さよりも短いことが好ましい。
前身頃第2伸長抑制部の、パッドホルダー縦方向に沿った長さは、パッドホルダー1の幅方向外方から内方に向かってその長さを変えても良い。パッド保持性の観点から、幅方向外方から内方に向かって長くしても良い。
前身頃第2伸長抑制部は、パッドホルダーの幅方向に延びて形成されるものであるが、ここで、「幅方向に延びて形成」とは、幅方向の軸方向に沿う形態に限定されず、幅方向に向かって延在する形態であればよく、縦方向上方あるいは下方に向けて凸状、幅方向一側部側から他側部側に向かって縦方向上方へ延びる形態、あるいは波状等の形状を有していても良い。具体例としては、U字形状、V字形状、W字形状、X字形状が挙げられる。パッド保持性や着用者へのフィット性の観点から直線状であるか又は下方に向けて凸状であることが好ましい。なお、「前身頃第2伸長抑制部の縦方向に沿った長さ」とは前身頃第2伸長抑制部の正中線上における縦方向に沿った長さを指す。
3本の前身頃第2伸長抑制部23〜25は、それぞれ、一対の前身頃第1伸長抑制部21,22間に亘って形成されている。より具体的には、前身頃第2伸長抑制部23〜25は、何れもその両端部が、前身頃第1伸長抑制部21,22の位置にある。
また、前身頃第1伸長抑制部21,22は、最もウエスト領域A寄りの前身頃第2伸長抑制部23の位置よりウエスト領域側(上側)に延出している。
前身頃第1伸長抑制部21,22(後述する後身頃第1、後身頃中間伸長抑制部も同様)は、パッドホルダーの縦方向における最大伸長率が、前身頃又は後身頃の胴回り部分における前身頃第1伸長抑制部を挟む両側の少なくとも一方に位置する部分よりも小さくなされている部分、または、パッドホルダーの縦方向において特定荷重を加えたときの伸長率が前身頃又は後身頃の胴回り部分における前身頃第1伸長抑制部を挟む両側の少なくとも一方に位置する部分よりも小さくなされている部分を含むが、前者であることが着脱性や装着感の点から好ましい。
前身頃第2伸長抑制部23〜25(後述する後身頃第2伸長抑制部も同様)は、パッドホルダーの幅方向(横方向ともいう)における最大伸長率が、前身頃又は後身頃の胴回り部分における前身頃第2伸長抑制部を挟む両側の少なくとも一方に位置する部分よりも小さくなされている部分、または、パッドホルダーの縦方向において特定荷重を加えたときの伸長率が前身頃又は後身頃の胴回り部分における前身頃第2伸長抑制部を挟む両側の少なくとも一方に位置する部分よりも小さくなされている部分である。
最大伸長率とは、それ以上伸ばせない長さ(材破する直前の長さ)まで伸長したときの伸長率であり、最大伸長率は、下記式(1)で求められる。
最大伸長率(%)={(伸長後の長さ−伸長前の長さ)/伸長前の長さ}×100%・・・(1)
前身頃第1伸長抑制部21,22の最大伸長率は、180%未満であることが好ましく、20〜150%がより好ましく、40〜120%が更に好ましい。
前身頃第2伸長抑制部23〜25の最大伸長率は、200%未満であることが好ましく、50〜180%がより好ましく、70〜160%が更に好ましい。
前身頃2の胴回り部Bにおける、前身頃第1及び前身頃第2伸長抑制部21〜25以外の高伸長性部分、すなわち伸長抑制部よりも相対的に伸長性が高い部分、例えば前身頃第1伸長抑制部21(22)を挟んでその両側に位置する部分のうちの少なくとも一方に存在する高伸長性の部分の最大伸長率(Y方向)は、パッドホルダーの着脱容易性や装着感の点から、120%以上であることが好ましく、より好ましくは125%以上であり、更に好ましくは180%以上であり、また、前身頃第1伸長抑制部21(22)の最大伸長率との差が、30%以上、特に50〜150%であることが好ましい。なお、前身頃第1伸長抑制部を挟んでその両側に位置する部分がそれぞれ上記範囲であることがより好ましい。
また、例えば前身頃第2伸長抑制部23〜25を挟んでその上下に位置する部分のうちの少なくとも一方に存在する高伸長性の部分の最大伸長率(X方向)は、パッドホルダーの着脱容易性や装着感、吸収パッドの保持性の点から、160%以上であることが好ましく、より好ましくは180%以上であり、更に好ましくは200%以上であり、また、伸長抑制部23〜25の最大伸長率との差が、20%以上、特に30〜130%であることが好ましい。なお、前身頃第2伸長抑制部を挟んでその両側に位置する部分がそれぞれ上記範囲であることがより好ましい。
また、パッドホルダー1は、自然状態におけるパッドホルダー1の総面積(外面又は内面の総面積)の35%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは65%以上が、前身頃第1伸長抑制部21(22)よりも伸長性が高い部分、即ち、最大伸長率がより大きい部分となっていることが、パッドホルダーの着脱容易性や装着感の点から好ましい。前身頃第1伸長抑制部21,22の合計面積は、自然状態におけるパッドホルダー1の総面積の5%以上30%未満、特に3%以上20%未満、更に5%以上15%未満であることが装着感、着用操作時の引き上げ性、吸収性パッドの安定したホールド性の観点等から好ましい。前身頃第2伸長抑制部23〜26の面積は6%以上20%未満、特に8%以上15%未満であることが同様の観点から好ましい。なお、これら数値範囲については、後述する後身頃第1伸長抑制部、後身頃第2伸長抑制部各々の面積についても同じである。
前身頃第1伸長抑制部21(22)の最大伸長率は、伸長抑制部21(22)を、パッドホルダーの縦方向(Y方向)に伸長させて測定する。
前身頃第2伸長抑制部23〜25の最大伸長率は、伸長抑制部23〜25を、パッドホルダーの幅方向(X方向)に伸長させて測定する。
他方、前身頃第1伸長抑制部21(22)以外の高伸長性部分の最大伸長率(Y方向)は、該高伸長性部分を、パッドホルダーの縦方向(Y方向)に伸長させて測定する。
前身頃第2伸長抑制部23〜25以外の高伸長性部分の最大伸長率(X方向)は、該高伸長性部分を、パッドホルダーの幅方向(X方向)に伸長させて測定する。
〔前身頃第1伸長抑制部21(22)の最大伸長率測定方法〕
測定対象のパッドホルダーから、自然状態において、その縦方向(Y方向)に100mm、幅方向(X方向)に50mmの寸法の長方形形状で、かつ、測定用サンプルの長手方向(Y方向)中央に少なくとも60mmの範囲に亘って伸長抑制部21(22)が含まれるように切り出し、この切り出された長方形形状を測定用サンプルとする。なお、上記サンプル調整方法は60mmの範囲全長に亘り連続して前身頃第1伸長抑制部21(22)が配置していることを前提としているが、前身頃第1伸長抑制部21(22)がその一部で分断されて断続的に高伸長性部分を含んでいる場合もこの範疇に含めるものとする。
この測定サンプルを、その長手方向(Y方向相当)が引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。このとき、上下のチャックのいずれにおいても伸長抑制部21(22)が挟まれていることを確認する。チャック間距離は50mm(チャック部は測定用サンプルの前後25mmの部分)とする。測定サンプルを300mm/minで引っ張り、測定用サンプルの少なくとも一部が材破した時のチャック間距離を測定する。
ただし、100N荷重後も測定用サンプルが材破しない場合は、100N荷重時のチャック間距離を測定する。
測定対象のパッドホルダーから上記のようにサンプルが取り出せない場合は、適宜サンプル長さ、サンプル幅、チャック間距離、チャック幅、を変更しても良い。
前身頃第1伸長抑制部21(22)以外の高伸長性部分の最大伸長率(Y方向)の測定方法は、上記に準じる。但し、測定用サンプルを切り出す際には、測定用サンプル中に前身頃第1伸長抑制部21(22)を含まないようにする。ただし、測定用サンプル中に前身頃第2伸長抑制部23〜25は含んでもよい。
〔前身頃第2伸長抑制部23〜25の最大伸長率測定方法〕
測定対象のパッドホルダーから、自然状態において、その幅方向(X方向)に100mm、長手方向(Y方向)に50mmの寸法の長方形形状で、かつ、測定用サンプルの長手方向(X方向相当)中央に、少なくとも一つの前身頃第2伸長抑制部23〜25が、少なくとも60mmの範囲に亘って含まれるように切り出し、この切り出された長方形形状を測定用サンプルとする。なお、上記サンプル調製方法では、60mmの範囲全長に亘り連続して前身頃第2伸長抑制部23〜25が配置していることを前提としているが、前身頃第2伸長抑制部23〜25がその一部で分断されて高伸長性部分を含んでいる形態もこの範疇に含めるものとする。
この測定サンプルを、その長手方向(X方向相当)が引っ張り方向となるように、引張試験機のチャックに取り付ける。このとき、上下のチャックのいずれにおいても伸長抑制部23〜25の少なくとも一つが挟まれていることを確認する。チャック間距離は50mm(チャック部は測定用サンプルの前後25mmの部分)とする。測定サンプルを300mm/minで引っ張り、測定用サンプルの少なくとも一部が材破した時のチャック間距離を測定する。ただし、100N荷重後も測定用サンプルが材破しない場合は、100N荷重時のチャック間距離を測定する。
測定対象のパッドホルダーから上記のようにサンプルが取り出せない場合は、適宜サンプル長さ、サンプル幅、チャック間距離、チャック幅、を変更しても良い。
前身頃第2伸長抑制部23〜25以外の高伸長性部分の最大伸長率(幅方向)の測定方法は、上記に準じる。但し、測定用サンプルを切り出す際には、測定用サンプル中に伸長抑制部23〜25を含まないようにする。ただし、測定用サンプル中に前身頃第1伸長抑制部21(22)は含んでもよい。
また、伸長抑制部が「パッドホルダーの縦方向において特定荷重を加えたときの伸長率がその周辺部よりも小さくなされている」とは、通常の装着状態において***物がパッドに保持された状態を想定し、3N加重時の伸長率で対比したときに伸長率が小さいことを意味する。測定用サンプルの準備方法及び測定方法は、加重値以外については上記最大伸長率の測定方法に準じて行う。
伸長抑制部21〜25の幅は特に制限されないが、例えば図示例のものの幅は0.5〜5cm程度である。
本実施形態のパッドホルダー1によれば、前身頃第1及び前身頃第2伸長抑制部21〜25のうちの複数本、特に複数本の前身頃第2伸長抑制部で吸収性パッド7を、着用者の肌に密着させることができると共に、前身頃第1伸長抑制部21が、股下領域b2から胴部領域b1まで延びていることによって、パッドホルダー1の縦方向への延びが抑制され、ウエスト領域Aを引き上げた際に、吸収性パッド7が配された股下領域b2,d2が追従して上方に引き上げられる。これにより、吸収性パッド7を着用者の股間部に良好にフィットさせることができる。
また、前身頃第2伸長抑制部23〜25が、前身頃第1伸長抑制部21、22間に亘っていることによって、前身頃第2伸長抑制部23〜25がハンモックのように、支柱のように機能する前身頃第1伸長抑制部21、22に支持されるため、吸液により吸収性パッド7の重量が増大しても、前身頃第2伸長抑制部23〜25が下方に垂れ下がることを効果的に抑制することができる。これにより、吸収性パッド7を着用者の股間部にフィットした状態に良好に保持(ホールド)することができる。
更に、前身頃第2伸長抑制部23〜25それぞれと前身頃第1伸長抑制部21、22との交差部(交点)で、吸収性パッドの揺れが吸収され、吸収性パッドの位置ずれや、吸収性パッドの揺れによる本体の歪みを防止することができる(梁の効果)。
これらの効果は、本実施形態のように、複数の前身頃第2伸長抑制部24,25が前身頃の股下領域b2に存在する場合により効果的である。
前身頃第2伸長抑制部23〜25は胴部領域b1の上部領域(胴部領域b1のうち、胴部領域b1の長手方向中央部からウエスト開口部5に向かう側の領域)には存在しないことが好ましい。胴部領域b1の上部領域において前身頃第2伸長抑制部による吸収性パッドの位置ずれや、吸収性パッドの揺れによる本体の歪み防止の効果(梁の効果)は小さく、むしろ腹囲変化を制限し着用者に圧迫感を与える懸念があり好ましくない。
前身頃第1及び前身頃第2伸長抑制部には、ポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)等の弾性糸を含まないことが好ましい。収縮性を有する弾性糸が伸長抑制部に含まれると、前身頃第1と前身頃第2伸長抑制部が交差する場合、その交差部で組織密度(編物の場合は編組織密度)が高まり組織の硬化が生じやすくなる。弾性糸を含まない場合はこのような硬化は生じず、着用者の肌への刺激を抑制することができる。弾性糸を含まなくても、前身頃第2伸長抑制部23〜25が、前身頃第1伸長抑制部21、22間に亘っていることによって、吸収パッドを確実に着用者の股間部にフィットさせることができる。
上述した一又は二以上の効果を一層確実に得る観点から、前身頃第1伸長抑制部に、全ての前身頃第2伸長抑制部が交差することが好ましいが、前身頃第2伸長抑制部の少なくとも1本以上が交差していればよい。ここでいう交差とは、前身頃第1伸長抑制部と前身頃第2伸長抑制部とが少なくとも一部で交わっているような状態に加え、10mm未満の離間も類似の作用を有することから含む。ただし、確実な効果を得るためには前身頃第1伸長抑制部と前身頃第2伸長抑制部が少なくとも一部で交わっていることが好ましい。
前身頃第2伸長抑制部が前身頃第1伸長抑制部21、22間に亘っているとは、連続していることとともに類似の作用を有することから10mm未満の間隔をおいて間欠していることも含む。ただし、確実な効果を得るためには前身頃第2伸長抑制部が前身頃第1伸長抑制部21、22間に連続して配されていることが好ましい。
また、前身頃第2伸長抑制部23〜25が間欠に複数本配されていることによって、吸収性パッドの長手方向の位置を容易に合わせることができる。更に、少なくとも1本の前身頃第2伸長抑制部24(25)が前身頃の股下領域b2に配されることによって、前身頃第1伸長抑制部21,22が幅方向にずれることが抑制されるので、股下部のフィット感が良好となるとともに、吸収性パッドの装着がし易く、また、着用中に吸収性パッドがよれ難くなるので好ましい。この効果は、複数本の前身頃第2伸長抑制部24,25が前身頃の股下領域b2に存在する場合により発揮され易くなる。
上述した一又は二以上の効果を一層確実に得る観点から、前身頃第1伸長抑制部21,22は、最もウエスト領域A寄りの前身頃第2伸長抑制部23の位置よりウエスト領域側(上側)に延出している部分が、パッドホルダーの縦方向に3cm以上延出していることが好ましく、5〜10cm延出していることがより好ましい。
また、最もウエスト領域A寄りの前身頃第2伸長抑制部23は、前記折曲線1bから伸長抑制部23の中央位置までの距離L23が、ウエスト領域Aの下端から前記折曲線1bまでの距離L2(図1参照)の30〜90%、特に45〜75%の範囲内となる位置に存することが好ましく、それ以外の少なくとも一つの前身頃第2伸長抑制部は、前記折曲線1bから伸長抑制部23の中央位置までの距離が、前記L2の10〜50%、特に20〜40%の範囲内となる位置に存することが好ましい。寸法的には、前記距離L23は、例えば8〜20cmとすることができ、特に13〜18cmとすることが好ましい。
本発明における前身頃第2伸長抑制部は、1又は2以上が前身頃第1伸長抑制部と十字状に交差し、該交差部よりも更にホルダー幅方向外方に向かって延出していても良い。例えば、図6に示すように、股下領域b2の最も折曲線1b寄りに存在する1本26’を除いた前身頃第2伸長抑制部23’〜25’が、前身頃第1伸長抑制部21,22よりもホルダー外方へ延出し、折曲線1aまで到達する形態が挙げられる。この場合には、前述した、前身頃の股下領域b2における前身頃第1伸長抑制部の幅方向のよれ抑制に伴う効果が得られ易くなる。
しかし、一方で、本実施形態におけるように、前身頃第2伸長抑制部23〜25を、前身頃第1伸長抑制部21,22の位置よりホルダー幅方向外方に延出させない場合には、脚廻りの締め付けを小さくすることができ、それにより、レッグ開口部6,6への脚の挿入や該開口部6からの脚の引き出しが容易となることから好ましい。
また、吸収性パッドの前後端は左右方向に大きくずれやすいが、ウエスト領域Aに近づくほど、前身頃第1伸長抑制部21,22間の長さ(前身頃第2伸長抑制部の長さ)が長くなるため、吸収性パッドの前後端の左右方向のずれを効果的に抑制することができ、また、脚廻りの過度な締め付けを防止することもできる。
前身頃第1伸長抑制部21,22は、股下(股下縁部近傍)より上方において、常に着用者のそけい部よりも上方に位置することが、パッド保持性および着用感の観点から好ましい。
この場合、前身頃第1伸長抑制部21,22がそけい部と交差しないので、歩行等の脚部の動きがそけい部を通じて前身頃第1伸長抑制部21,22に伝達され難く、ひいては前身頃第1伸長抑制部を通じて前身頃第2伸長抑制部23〜25に伝達されにくくなるので、各伸長抑制部21〜25が位置ズレを有効に抑制することが容易になる。このため、吸収パッドの位置ズレを抑制することが容易となり、かつ、そけい部および各伸長抑制部当接部位に違和感を生じさせることを有効に抑制することが可能となる。
本実施形態のパッドホルダー1は、図2に示すように、着用時に前身頃2によって着用者の上前腸骨棘8,8が覆われるようになされている。なお、上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)は、解剖学の用語であり、腸骨稜の前端に存する鈍円な突起(図5に符号8で示す部分)である。上前腸骨棘8は、体表の近くに存在し、着用者の左右に一対存在する。図2には、へその位置を符号10で示してある。
本実施形態のパッドホルダー1における一対の前身頃第1伸長抑制部21,22は、図2に示すように、それぞれの一部21c,22cが、着用時に着用者の上前腸骨棘8の上方に位置するように形成されている。
前身頃第1伸長抑制部21,22が、このような態様で配されていると、吸液による吸収性パッド7の重量増加等により、パッドホルダー1の着用時に、パッドホルダー1を下方に引き下げる力が働いても、前身頃第1伸長抑制部21,22が、上前腸骨棘8,8に引っ掛かり、しかも、伸長が抑制された前身頃第1伸長抑制部21,22が、伸縮性シートからなる高伸長性部分の伸長に抗して、股下部4の下方への移動を抑制するため、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを一層効果的に防止することができる。
吸収性パッド7の吸収容量が大きい場合、例えば、吸収容量(生理食塩水で測定)が250mL以上、あるいは300mL以上の場合には、吸収性パッド7による引き下げ力が大きくなるが、そのような場合であっても、前身頃第1伸長抑制部21,22の作用により、吸収性パッド7を着用者の股間にフィットした状態に保持(ホールド)することができる。
吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを効果的に防止するとともに、パッドホルダー1が呼吸等による腹囲変化に柔軟に対応するために、伸長抑制部21,22は、少なくとも前身頃の胴部領域b1において互いに交差しないことが好ましい。
上述した効果を一層確実に得る観点から、前身頃第1伸長抑制部21,22は股下領域b2から胴部領域b1の両側縁部1a,1aに向かってパッドホルダー1の幅方向中央部側に凸になるような曲線を描くことが好ましい。つまり、前身頃第1伸長抑制部21、22の各点の接線が、パッドホルダー1の幅方向外方側から中央部側に向かうにつれて股下側に向かうことが好ましい。ただし、両側縁部1a,1a近傍においては接線がパッドホルダー1の幅方向と平行になっても良い。
更に、本実施形態のパッドホルダー1は、図2に示すように、前身頃2における上前腸骨棘8,8を覆う部分が伸長抑制部21〜25より高伸長性部分であるため、前身頃第1伸長抑制部21,22と高伸長性部分との境界部付近が上前腸骨棘8,8が引っ掛かり易い。そのため、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちをより効果的に防止することができる。特に、上前腸骨稜8,8を覆う部分が伸縮性であると、着用中に着用者の動きに追従しやすく、かつ、前身頃伸長抑制部21,22が引っ掛かる際に上前腸骨稜に当たる感触が柔らかくなるので好ましい。
しかも、本実施形態のパッドホルダー1は、上述した伸長抑制部21〜25により、吸収性パッド7やパッドホルダー1の下方へのずり落ちを効果的に防止することができるため、着用者のそけい部に沿うように弾性部材を配して、パッドホルダーをそけい部に押しつける必要がない。そけい部を弾性部材で締め付けなくてすむことは、肌に与える刺激低減、良好な装着感の観点から好ましく、肌の弱い高齢者に特に好ましい。そけい部に弾性部材を配した場合には、該弾性部材は収縮して周長の短い安定した場所へ移動しようとし、前身頃第1伸長抑制部21,22を下方へ引張る作用を発現するため、ずり落ち防止の観点からもそけい部近傍に沿う弾性部材は配さないことが好ましい。
なお、本実施形態のパッドホルダー1においては、図2に示すように、パッドホルダー1の着用時に、一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部は、股下部4より下方に位置している。一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部は、着用者のそけい部に沿うライン(図示せず)よりも下方に位置することが、吸収性パッドの保持性及びホルダーから外部への露出防止の点から好ましい。また、可動量が大きく、個人間で周長差が大きいレッグ開口部6,6の開口周縁部には、幅方向の伸長性を抑制する伸長抑制部(幅方向伸長抑制部)が形成されていないことが好ましく、より好ましくは、レッグ開口部6,6の開口周縁端から内側3cm以内には幅方向伸長抑制部を形成しない。なお、レッグ開口部6,6の開口周縁端部及びその近傍には縦方向の伸長抑制部は存在しても良い。
本実施形態のパッドホルダー1は、図3及び図4に示すように、後身頃3にも、伸長抑制部31,32,33,34が形成されている。
より具体的に説明すると、後身頃における、股下領域d2から胴部領域d1の両側縁部1a,1aそれぞれに向けて延びる一対の後身頃第1伸長抑制部31,32と、股下領域d1からウエスト領域Aに向かって延びる一対の後身頃中間伸長抑制部33,34とが形成されている。
股下領域d2は、図3に示すように、後身頃3における、ウエスト領域Aと股下領域の下端1bとの間の長さ(CL上にて測定)を2等分する直線L31より下方に位置する部分であり、胴部領域d1は、ウエスト領域Aより下方で且つ直線L31より上方に位置する部分である。
胴部領域d1の両側縁部1a,1aは、前記折曲線1a,1aの位置であり、前身頃2の胴部領域b1の両側縁部1a,1aと共通する。股下領域の下端1bは、前記折曲線1bの位置であり、前身頃2の胴部領域b1の股下領域の下端1bと共通する。
伸長抑制部31,32,33,34は、それら以外の高伸長性部分よりも最大伸長率が低くなされている。伸長抑制部31〜34の好ましい伸長性は、前述した前身頃2側の前身頃第1伸長抑制部21,22と同様である。
後身頃第1伸長抑制部31,32は、股下領域d2側の端部31a,32aが、図3に示すように、前記折曲線1a,1aに達していることが好ましい。後身頃中間伸長抑制部33,34は、胴部領域d1側の端部33a,34aが、胴部領域d1に存することが好ましい。ただし、該端部33a,34aとウエスト開口部の開口周縁端との間の距離は3cm以上、特に5cm以上離れていることが好ましい。端部33a,34aが、ウエスト部弾性部材51の配置位置まで達している場合には、背側のパッドホルダーの縦方向(Y方向)伸縮性が低下し、背側のずり落ちが懸念される。
後身頃第1及び後身頃中間伸長抑制部31〜34それぞれの股下領域d2側の端部31b、32b、33b、34bは、それぞれ、股下領域d2における一対のレッグ開口部6,6間の領域41まで入り込んでいることが好ましく、それぞれ、前記折曲線1bに達していることがより好ましい。
本実施形態のパッドホルダー1において、前身頃2の前身頃第1伸長抑制部21,22と後身頃3の後身頃第1伸長抑制部31,32とは、着用者の股間部及び側部に配される部位で連接されており、全体として環状に連続している。これにより、環状に連続した伸長抑制部が、恥骨結合部と上前腸骨棘でその位置を固定されるため、ずり落ちが一層抑制される。
恥骨結合部とは、骨盤の下方において左右両側に位置している恥骨が股下中央で結合している部分をいう。
パッドホルダー1の左右同じ側の、後身頃第1伸長抑制部と後身頃中間伸長抑制部との間隔W3(図3参照)、即ち、後身頃第1伸長抑制部31と後身頃中間伸長抑制部33との間隔及び後身頃第1伸長抑制部32と後身頃中間伸長抑制部34との間隔は、パッドホルダー1の下方から上方に向かうに連れて漸増している。これにより、後身頃第1伸長抑制部31により吸収性パッド7の中央部分(例えば、内部に吸収性コアを有する部分)を抑える一方、後身頃中間伸長抑制部34により、吸収性パッド7の両側部(例えば、吸収性コアの両側縁から延出するサイドフラップ部分等)を抑えることができ、防漏性が向上する。また、ウエスト開口部側に進むに従って、伸長抑制部の間隔W3が開いてくるため、前後が扇状に開いた瓢箪型のパッドでもしっかりと肌にフィットさせることができる。
本実施形態のパッドホルダー1を形成する伸縮性シートとしては、編地、伸縮性不織布等を用いることができるが、編地が好ましく、特に糸自体が伸縮性を有すると共に、伸縮性が発現し易い編み方で形成された編地を用いることが好ましい。本実施形態のパッドホルダー1は、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部の開口周縁部を除く部分が、丸編機等により製造された伸縮性に富む編地から形成されており、伸長抑制部21〜25,31〜34の部分は、その編地の網目を他の部分より密にすることで最大伸長率を低下させてある。伸長抑制部21〜25,31〜34の他の形成方法としては、例えば、伸縮性に富むシートに、伸長性に劣る帯状のシートを縫合や融着等により接合する方法が挙げられる。また、伸長抑制部21〜25に高伸長性部分よりも伸長性の低い糸で形成した編地を使用する方法が挙げられる。例えば、伸長抑制部および高伸長性部分にレーヨン糸および綿糸からなる編地を使用し、伸長抑制部の混綿率を高伸長性部分よりも高める方法等が挙げられる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は実施形態に制限されない。
例えば、前身頃第1伸長抑制部21,22は、全長に亘って円弧状のものに代えて、直線部と円弧状部とを有するものや、角度をなして連接された2本又は3本以上の直線部からなるもの等を設けることもできる。
また、上述したパッドホルダー1においては、前身頃第2伸長抑制部が3本であったが2本又は4本以上(例えば4本〜8本)であっても良く、特に2〜7本が密着性と着脱容易性の観点から好ましく、2〜5本がより好ましい。例えば、パッドホルダー1における3本の前身頃第2伸長抑制部23〜25の何れか一本を省略したり、前身頃第2伸長抑制部23と25の間に2本以上の前身頃第2伸長抑制部を配置することもできる。
また、パッドホルダー1の前身頃2の前身頃第1伸長抑制部21,22は、折曲線1a,1a及び/又は折曲線1bに達しないものであっても良く、後身頃3の後身頃第1伸長抑制部31,32及び後身頃中間伸長抑制部33,34は、何れか一方又は両方を省略することもできる。
また、前身頃第1伸長抑制部及び前身頃第2伸長抑制部各々は連続に延びている必要はなく、伸長抑制部がその一部で分断されて高伸長性部分を一部に含んでいる場合、たとえば、伸長抑制部と高伸長性部分が交互に配列していても良い。
また、後身頃において、一対の後身頃第1伸長抑制部31,32間に亘ってパッドホルダー幅方向に延びる後身頃第2伸長抑制部を1本以上設けてもよい。図7に示すように、後身頃第2伸長抑制部を複数本設ける場合には、パッドホルダーの縦方向に間欠に配置される。後身頃第2伸長抑制部35〜38は、それら以外の部分(高伸長性部分)よりも幅方向(X方向)の最大伸長率が低くなされている。後身頃第2伸長抑制部35〜38の好ましい伸長性は、前述した前身頃第2伸長抑制部と同様である。また、図示したように、最も股下領域の折曲線1b寄りに存在する1本を除く後身頃第2伸長抑制部35〜37が後身頃第1伸長抑制部31,32よりもホルダー幅方向外方へ延出することが好ましく、この場合、更に、パッドホルダーの折曲線1a,1aにおいて、延出したそれぞれの後身頃第2伸長抑制部35〜37が図6に示される前身頃第2伸長抑制部23’〜26’と連接するように設けられることが好ましい。そして、最もウエスト開口部5寄りの後身頃第2伸長抑制部35の位置は、後身頃第1伸長抑制部31,32の胴部領域b1側の端部31a,32aの位置よりも股下部4寄りに存在することが好ましく、ずり落ち防止の観点から、後身頃第2伸長抑制部35と前身頃第2伸長抑制部23’が連接し、後身頃第2伸長抑制部35、前身頃第2伸長抑制部23’と後身頃第1伸長抑制部31,32、前身頃第1伸長抑制部21,22、によって囲まれる領域において、着用者の上前腸骨棘8,8が覆われるようになされていることが好ましい。
また、パッドホルダー1は、幅方向中央領域の全光線透過率を、幅方向サイド領域の全光線透過率よりも高くしても良い。例えば、前身頃2の胴回り部分Bにおける前身頃第1伸長抑制部21,22間の全光線透過率を、前身頃2の胴回り部分Bにおける前身頃第1伸長抑制部21,22それぞれより幅方向外方よりも高くしても良い。また、後身頃3における後身頃第1伸長抑制部31,32間又は後身頃中間伸長抑制部33,34間の全光線透過率を、前身頃3における第3又は後身頃中間伸長抑制部21,22それぞれより幅方向外方よりも高くしても良い。
全光線透過率は、JIS K7150(測定法A)に準処して、例えば(株)村上色彩技術研究所製 HR−100を用いて測定される。
このようにすることで、パッドホルダー1は、吸収性パッド7が適切な位置に配されているか否かを、介護者等が、高光通過率部を通してパッドホルダー1の外表面(非肌対向面側)から認識できる。また、吸収性パッド7に、インジケーター処理部を設けた場合、要介護者が排尿した場合には、吸収性パッド7のインジケーター処理部が高光通過率部を通してパッドホルダー1の外表面(非肌対向面側)から、介護者によって、認識できる。
インジケーター処理部は、排尿感知の確実性、および視認性の観点から吸収性パッド7の裏面側にその長手方向に沿って配置されていることが好ましい。
吸収性パッド7の固定の観点から、吸収性パッド7は、裏面シート側の面に、パッドホルダー1に固定するための固定手段を有していることが好ましく、固定手段としては装着簡便性、ズレ防止性の観点からメカニカルファスナー(オス材)が好ましい。メカニカルファスナー(オス材)はインジケーター処理部の視認性を阻害しないように、吸収性パッド7の前後端近傍に配されていることが好ましい。
また、上述したパッドホルダー1は、ボクサーブリーフ型のものに代えて、ハイレグタイプのものであっても良い。ただし、本発明は、引上げ時に製品股部近傍が大腿部に引っ掛かり十分引き上げられないという不具合を防止するという観点から、一対のレッグ開口部6,6の開口周縁部が、折曲線1bよりも下方に位置するボクサーブリーフ型のパッドホルダーにおいて特に優れた効果を発現する。
1 パッドホルダー
2 前身頃
21,22 前身頃第1伸長抑制部
23〜25 前身頃第2伸長抑制部
3 後身頃
31,32 後身頃第1伸長抑制部
33,34 後身頃中間伸長抑制部
35〜38 後身頃第2伸長抑制部
4 股下部
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
7 吸収性パッド
8 上前腸骨棘
A ウエスト領域
H 本体部分
B 前身頃の胴回り部分
b1 前身頃側の胴部領域
b2 前身頃側の股下領域
C 太腿領域
D 後身頃の胴回り部分
d1 後身頃側の胴部領域
d2 後身頃側の股下領域

Claims (6)

  1. ウエスト領域及び本体部分を有し、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部と、着用者股間部に対応する股下部を備え、該ウエスト開口部から股下部に向かう方向である縦方向と、該縦方向と直交する方向である幅方向を有し、股下部の肌対向面上に吸収性パッドを配して着用されるパンツ型のパッドホルダーであって、
    前記縦方向に伸長性を有し、前記幅方向に伸縮性を有しており、
    少なくとも前身頃に、股下領域から胴部領域の両側縁部それぞれに向けて延びて設けられ前記縦方向の伸長性を抑制しうる一対の前身頃第1伸長抑制部と、パッドホルダーの幅方向の伸長性を抑制しうる、パッドホルダーの縦方向に間欠に配置された複数本の前身頃第2伸長抑制部とを有しており、
    前身頃第2伸長抑制部は、一対の前身頃第1伸長抑制部間に亘って形成されている、パッドホルダー。
  2. 前記前身頃第1伸長抑制部は、最もウエスト領域寄りに存在する前記前身頃第2伸長抑制部の位置よりウエスト領域側に延出している、請求項1記載のパッドホルダー。
  3. 前記前身頃第2伸長抑制部が、前身頃の股下領域に複数本配されている、請求項1又は2記載のパッドホルダー。
  4. 一対の前身頃第1伸長抑制部は、それぞれの一部が、着用時に着用者の上前腸骨棘の上方に位置しうるように形成されている、請求項1〜3の何れかに記載のパッドホルダー。
  5. 後身頃に、股下領域から胴部領域の両側縁部それぞれに向けて延びる一対の後身頃第1伸長抑制部が設けられており、前記前身頃第1伸長抑制部と前記後身頃第1伸長抑制部とが環状に連続している、請求項1〜4の何れかに記載のパッドホルダー。
  6. 後身頃に、股下領域から胴部領域の両側縁部それぞれに向けて延びる一対の後身頃第1伸長抑制部と、股下領域からウエスト領域に向かって延びる一対の後身頃中間伸長抑制部とが形成されており、左右の同じ側の、後身頃第1伸長抑制部と後身頃中間伸長抑制部との間隔が、パッドホルダーの下方から上方に向かうに連れて漸増している、請求項1〜5の何れかに記載のパッドホルダー。
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