JP5455809B2 - 太陽電池用接続部材の接続方法および接続装置 - Google Patents

太陽電池用接続部材の接続方法および接続装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の太陽電池セル同士を電気的に接続する際に用いる接続部材を、太陽電池セルの電極に接続する方法および装置に関する。
近年、環境保護の観点から太陽光エネルギーを活用する太陽電池が注目され、種々の開発がなされている。一般に太陽電池は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する複数の太陽電池セルを接続部材で電気的に接続してストリングを構成し、このストリングを透明なカバーガラスや保護材と積層して太陽電池モジュールとすることで使用される。
この接続部材は一般にストリングリボンやインターコネクタと称され、厚さ0.1〜0.2mmの銅箔からなり、幅が1.5mm前後のリボン状に成形されたもので、表面にははんだがコーティングされている。太陽電池セルは受光面と裏面にそれぞれ電極を有し、この電極は一般に銀ペーストで形成されている。そして図6(a)に示すように、この接続部材52は隣接する太陽電池セル51,51の正極と負極とを導通させるように接続され、図6(b)で示すような直列に接続されたストリング53が構成される。
ここで、太陽電池セルに接続部材をはんだ付けする方法としては、特許文献1に記載されているように加熱した金属を接続部材の上から押し当ててはんだを溶融させる方法、特許文献2に記載されているように熱風を接続部材の上方から吹きつけてはんだを溶融させる方法、特許文献3に記載されているように赤外線ランプによる熱放射と熱風を併用してはんだを溶融させる方法、また、最近ではレーザ光を接続部材に照射してはんだを溶融させる方法が知られている。
特開2003−298095号公報(第3頁、図2) 特開2006−332264号公報(第7頁、図3) 特開2004−253475号公報(第7頁、図10)
しかしながら、加熱した金属では所定の範囲に対して加熱金属から接続部材へ均等に熱伝導が行われるように前記所定の範囲(比較的広い範囲)に強い押圧力で接触しなければならない。また、加熱金属から、これに接触している接続部材へ熱が伝導し、さらに接続部材と太陽電池セルの電極とに介在するはんだ層に熱を伝導させなければならないので、加熱時間(接触時間)を長くしなければならない。したがって、太陽電池セルの電極の周囲にも熱が広がり、太陽電池セルへの外力の偏りと温度の偏りによるクラックの発生が問題となっている。
また、熱の放射や熱風の吹き付けによる方法も、太陽電池セルの電極以外の領域を加熱してしまうので、前述と同様にクラックの発生の問題を有するとともに、太陽電池セル自体の特性劣化により、変換効率の低下を招くと言う問題も有する。また、レーザ光を接続部材に照射する方法は、接続部材の表面(レーザ光照射面)に反射率のムラがあった場合は、その分レーザ光エネルギーの吸収にムラが生じ、加熱が均一に行われないという問題がある。特に接続部材にはんだがコーティングされている場合は、この問題が顕在化する。
また、レーザ光を利用した加熱方法を除く前述の加熱方法は、接続部材の接続すべき部分を同時に加熱するため、太陽電池セルと比較して熱膨張率の大きな接続部材全体が加熱されて膨張し、その後はんだが固化した後も収縮しながら常温に戻るため、太陽電池セルと接続部材とのあいだに応力が発生し、残留する。これにより接続部材を内側にした方向の反りを発生させ、太陽電池ストリングとなった後の工程、例えば太陽電池モジュールを形成するための積層工程で、太陽電池セルの割れやクラックの発生を招く。
さらに、本発明の発明者は前述した方法のほかに、図7に示す接続方法に思い至った。この方法は図7(a)に示すように、太陽電池セル51の表面電極上に載置された接続部材52に対し、一対のローラ電極54,54を当接させ、接続部材52を太陽電池セル51の方向に所定の押圧力で押圧する。そして太陽電池セル51とともに接続部材52を矢印アの方向に移動させることで、一対のローラ電極54,54は矢印イの方向に回転し、接続部材52上を、その長手方向に転接する。さらに、この転接中に一対のローラ電極54,54に図示しない電源から給電を行うことで、接続部材52を介して一対のローラ電極54,54に通電が行われる。
この様子を図7(b)および(c)に基づいてさらに説明する。図7(b)は図7(a)に印す矢印ウの方向から見た様子を描いたものである。また、図7(c)は図7(b)の符号エで示す部分を拡大して描いたものである。一対のローラ電極54,54は接続部材52の上面の幅方向に間隙オをおいて接触しており、各々の回転軸は一直線上に設けられているので、前記通電による電流は点線の両端矢印カで示すように接続部材52内をその幅方向に流れ、接続部材52自身に発生するジュール熱による抵抗発熱で加熱され、隣接するはんだ層のはんだを溶融させるものである。
しかしながら、この方法も、接続部材52の接続すべき領域を、小面積の加熱スポットを移動させることで接続するため、接続工程に時間を要するという問題を有している。また、一般に接続部材52の幅が1.2mmから1.5mm程度であることから、その幅方向に間隙オをあけて一対のローラ電極54,54を配置し、接続部材52から脱落しないように長手方向に転接させることは、装置の高い精度が要求され、コスト高になるという問題も有している。
そこで、本発明はこれらのような課題を解決すべく、太陽電池セルの電極以外の領域を過剰に加熱することなく、また、接続工程の時間を短縮し、接合装置に著しく高い精度を求めなくとも実現可能とすることで、接続品質の向上と製造コストの低減を図るものである。
本発明は第1の態様として、複数の太陽電池セルを電気的に接続する際、太陽電池セルの電極に接続部材を接続する方法であって、前記太陽電池セルの電極上に細長リボン状の前記接続部材を位置合わせして載置する工程と、一対のローラ電極の各々のローラの接触部を1本の前記接続部材の長手方向に離隔した2カ所に接触させて前記太陽電池セルの電極の方向に押圧する工程と、前記2カ所の接触点の間隔を維持したまま前記一対のローラ電極を前記接続部材に転接させる工程と、少なくともこの転接中に前記接続部材を介して前記一対のローラ電極間に通電する工程と、を有することを特徴とする太陽電池用接続部材の接続方法を提供する。
これにより接続部材自身が加熱されることではんだ付けが行われるので、太陽電池セルにおける加熱の不要な領域に悪影響を及ぼすことがない。また、接続部材の長手方向に電流を流してこの部分を加熱するので、1回の接続工程において、加熱部分を移動させる距離を短くすることができ、これにより接続工程の時間を短縮することができる。
また本発明は第2 の態様として、前記2 カ所の接触点の間隔は前記一対のローラ電極における各々のローラの前記接続部との接触部の半径の和よりも長く、1本の前記接続部材における前記一対のローラ電極が転接する転接領域の全長の2分の1よりも短いことを特徴とする第1の態様として記載の太陽電池接続部材の接続方法を提供する。
これにより、一対のローラ電極が接続部材の幅方向に重なって配置されることがなくなり、接続装置の位置決め制度を著しく高める必要がなくなる。また、前記2カ所の接触点の間隔を前記転接領域の全長の2分の1よりも短くすることで、転接領域の長手方向中心部が通電の開始から停止まで常時加熱されることがなくなり、この中心部のみが過剰に温度上昇することを防ぐことができる。さらにこの中心部にローラ電極が必ず所定の押圧力を付与しながら転接するようになるので、接合品質が安定する。
また本発明は第3の態様として、前記通電は断続的に行われることを特徴とする第1または第2のいずれかの態様として記載の太陽電池用接続部材の接続方法を提供する。
これにより、瞬間的な通電による加熱と加熱休止時間とをコントロールすることが可能となり、接続品質を維持しながら外部への熱の影響をさらに精密にコントロールできるようになる。
また本発明の第4の態様として、前記一対のローラ電極の前記接続部材に対する転接を開始させた後に前記通電を開始し、この転接を停止させる前に前記通電を停止することを特徴とする第1乃至第3のいずれかの態様として記載の太陽電池用接続部材の接続方法を提供する。
これにより、通電による加熱が行われている時は一対のローラ電極が接続部材に対して常に転接している状態とすることができるので、ローラ電極が接触する接続部材の表面にはんだがコーティングされていたとしても、ローラ電極と接続部材とが付着することがない。したがってはんだ付けが終了し、ローラ電極を接続部材から退避させるときに、接続部材を太陽電池の電極から引き剥がしてしまうような問題は発生しない。だたし、この場合の通電の開始と停止とは、第3の態様として記載した断続的な通電における開始と停止とを意味するのではなく、1本の接続部材の接続工程における通電の開始と停止を意味する。
また本発明は第5の態様として、前記通電中にこの電流の極性を切替えることを特徴とする第1乃至第4のいずれかの態様として記載の太陽電池用接続部材の接続方法を提供する。
これにより、電流の方向に起因する極性効果(両電極近傍の接続部材の発熱に差が生じる)を低減することができるので、接続信頼性がさらに向上する。
また本発明は第6の態様として、複数の太陽電池セルを電気的に接続する際、太陽電池セルの電極に接続部材を接続する接続装置であって、電極上に前記接続部材が載置された前記太陽電池セルを位置合せして載置する載置面と、前記接続部材に近接および離隔可能に設けられた一対のローラ電極と、前記一対のローラ電極を前記接続部材に所定の押圧力で当接させる押圧手段と、前記一対のローラ電極と前記接続部材との相対的な位置をこのローラ電極の転接の方向に変化させる駆動部と、前記一対のローラ電極に電圧を印加する電源とを備え、前記一対のローラ電極の各々の回転軸は互いに略平行であり、前記一対のローラ電極各々の前記接続部材との接触部は、これらローラ電極の転接の方向に間隙をあけて並べて設けられていることを特徴とする太陽電池用接続部材の接続装置を提供する。
これにより、太陽電池セルの電極と接続部材との、品質の高い接続と短時間での接続とを実現することができる。
また本発明は第7の態様として、前記押圧手段は、前記一対のローラ電極の各々の電極に対して独立して設けられていることを特徴とする第6の態様として記載の太陽電池用接続部材の接続装置を提供する。
これにより、一対のローラ電極が接触する接続部材の表面に僅かな凹凸があっても、両電極が独立してこの凹凸にならうように移動するので、接続部材に対して均一な押圧力を維持することができる。
さらに本発明は第8の態様として、前記一対のローラ電極の素材がタングステンであることを特徴とする第6または第7のいずれかの態様として記載の太陽電池用接続部材の接続装置を提供する。
はんだの濡れ性が悪くはんだをはじく素材であるタングステンをローラ電極の素材とすることで、接続部材とローラ電極との付着の可能性がさらに低くなり、接続工程の歩留りが向上する。
前述したように、従来の加熱方法は、接続部材の外部から接続部材へと熱を加える方法であったが、本発明によると、電気的手段により接続部材自体に発熱を生じさせることができる。したがって、太陽電池の電極と接続部材との接続にとって不要な領域に加熱が及ぶことを、減少させることができ、太陽電池セルへの熱の悪影響を削減することができる。また、一対のローラ電極と接続部材との接触部が接続部材の長手方向に間隔を明けて設けられ、この長手方向の前記間隔の長さを加熱部の長さとして長手方向に移動させるので、1回の接続工程において転接の距離が短くて済み、接続工程自体に要する時間も短縮できる。
本発明の実施形態を示す被接続部の斜視図 本発明の実施形態を示す要部斜視図 本発明の実施形態を示す要部側面図 本発明の実施形態を示す斜視図 本発明の実施形態を示す部分断面図 従来の技術を示す側面図と斜視図 従来の技術を示す斜視図と側面図
次に、添付図面を参照して本発明に係る太陽電池用接続部材の接続方法および接続装置の実施形態を詳細に説明する。図1は太陽電池セル51の受光面を望むように描いた斜視図である。この受光面には、図1(a)に示すように、銀ペーストを焼成してなる集電電極51Bと表面電極51Aとが配設されており、この表面電極51A上に位置合せして細長リボン状の接続部材52が載置される。図1(b)は接続部材52が表面電極51A上に載置された様子を示したもので、接続部材52の一端が太陽電池セル51からはみ出した部分(符号キ)は、図示しない隣接する太陽電池セルの裏面電極に接続される。またここで、表面電極51Aと接続部材52との正確な位置合せを行うために、近年では集電電極51Bを画像認識して位置合せが行われている。
このようにして太陽電池セル51の電極である表面電極51A上に接続部材52が位置合せして載置されると、図2(a)で示すように一対のローラ電極1,1を接続部材52上に上方から当接させ、さらに所定の押圧力で接続部材52を表面電極51Aの方向に押圧する。ここで、一対のローラ電極1,1の接触点は1本の接続部材52上の長手方向に離隔した2カ所となる。また本実施形態の説明においては、2本の接続部材52のうち1本について、その接続工程を図示して説明する。その後図2(b)で示すように、所定の押圧力で接続部材52を押圧した状態で、太陽電池セル51を載置した載置面(図示省略)を矢印クの方向に移動させる。
このようにすることで一対のローラ電極1,1は矢印ケ,ケの方向に回転しながら接続部材52上をその長手方向に転接する。そして転接を開始させた後一対のローラ電極1,1の両電極間に図示しない電源から電流を供給する。この場合の電源には溶接電源を使用するが、瞬時に大電流を供給でき、しかも細かい出力電流調整が可能な電源が好ましく、さらには極性切替え方式の電源がなお好ましい。本実施形態では数m秒毎に断続的に通電を行い、その電流の極性を交互に切替えるようにしている。
図3(a)は図2(b)に印した矢印コの方向から一対のローラ電極1,1が接続部材52に転接している様子を表した図である。図3(a)において太陽電池セル51の表面電極51Aと接続部材52とにははんだ層55が介在しており、接続部材52上に一対のローラ電極1,1が当接している。ここで矢印クの方向に太陽電池セル51とともに接続部材52が移動すると、一対のローラ電極1,1は2カ所の接触点の間隔(符号シ)を維持しながら矢印ケ,ケの方向に回転しつつ接続部材52上を図を見て左方向に向かって転接する。
この転接を開始した後図示しない電源から一対のローラ電極1,1に電圧が印加され、一対のローラ電極1,1の一方から他方へ接続部材52を介して通電が開始される。このとき電流の一部ははんだ層55や表面電極51Aを流れるが、接続部材52は電気抵抗の小さな銅を素材としており、また最短距離であることから、その大部分が接続部材52に流れて接続部材52に抵抗発熱を発生させる。そして図3(a)に一点鎖線で示す1´,1´の位置に一対のローラ電極が到達するまで転接が継続される。またこのとき転接を停止する前に通電を停止することで一対のローラ電極1,1が接続部材52に付着するのを防ぐ。
本実施形態では2カ所の接触点の間隔(符号シ)は、一対のローラ電極1,1の各々の接触部の半径の和よりも長く、転接領域の全長の2分の1よりも短い長さに設定してある。これにより矢印スで示す転接領域の全長の中心部に必ずローラ電極が転接することになり、転接領域の全長にわたって所定の押圧力を加えることで安定した接続品質を得ることができる。この場合2カ所の接触点の間隔(符号シ)を長く設定すればそれだけ転接の距離が短縮できるので接続工程の所要時間は短縮できるが、前記間隔(符号シ)を接続領域の全長の2分の1よりも短く設定すれば、転接領域の全長の中心部(矢印ス)近傍の過熱を防ぎ、押圧力を接続領域全体に付与することができる。所要時間の短縮を重視するか接続品質の安定を重視するかは選択的事項であるが、本実施形態では後者を選択した形態を示す。
図3(b)および(c)は図2(b)に印した矢印サの方向から一対のローラ電極1,1が接続部材52に転接している様子を表した図である。図3(b)において太陽電池セル51の表面電極51A上には、はんだ層55を介して接続部材52が位置合せして載置されている。本実施形態では接続部材52の幅は1.2mmであり、一対のローラ電極1,1の接触部1Aの幅を0.4mmとしている(図では接触部1Aは手前のローラ電極のみに符号を付してある)。このようにローラ電極1の接触部1Aを接続部材の幅よりも小さくすることで、転接時に移動する押圧ポイントの面積が小さくなり、これに伴って押圧力も小さくすることができるため、太陽電池セル51に加わる外力の影響を少なくすることができる。
一方、図3(c)で示すようにローラ電極1の接触部1Aの幅を接続部材52の幅よりも大きくすれば、図示しない太陽電池セル51の搬送機構の幅方向の位置ズレや、接続部材52の幅方向の曲がりによる接触部1Aとの幅方向の位置決め精度の悪さを吸収することができる。しかしながら接触面が幅方向に大きいため、押圧力を高めなければならないことと、微視的には常時幅方向全域が接触するとは考え難いので、電流の流路が転接中幅方向にばらつき(移動し)接続品質を低下させる恐れがある。したがってこの局面でも、位置決め精度の許容値の大きさを重視するか高い接続品質を重視するかは選択的事項である。
次に図4および図5に基づいて本発明に係る太陽電池用接続部材の接続装置について詳細に説明する。図4は本実施形態で使用する接続装置の全体構成を示す概略図である。ここでも2本の接続部材52のうち1本の接続部材を接続するために必要な構造のみを示して説明を進める。図4において符号2は接続装置、3は電源である。また符号4は図示しない基台から立設された門型アーム、5は門型アーム4に上下動可能に保持された昇降部、6,6は昇降部5にそれぞれ独立して上下動自在に保持された一対の電極ホルダ、7,7は一対のローラ電極1,1が接続部材52に加える押圧力を調整するための錘、8,8は電極ホルダ6,6の下端にそれぞれ固定された一対の絶縁ブロック、9,9は絶縁ブロック8,8の下面にそれぞれ固定された給電ブロック、1,1は給電ブロック9,9にそれぞれ回動自在に保持された一対のローラ電極である。
給電ブロック9,9に保持されたローラ電極1,1は絶縁ブロック8,8を介することによって電極ホルダ6,6と電気的に絶縁されつつ、電極ホルダ6,6と一体的に上下動するものである。また、昇降部5は第1のアクチュエータ5Aの駆動により門型アーム4に対して昇降可能であり、昇降することにより一対のローラ電極1,1を接続部材52に向けて近接又は離隔させる。接続部材52は前述したように太陽電池セル51の表面電極51A上に位置合せされて載置されており、さらに太陽電池セル51は搬送ベルト10上に位置合せして載置されている。また、搬送ベルト10は駆動部である第2のアクチュエータ10Aの駆動により矢印クの方向に間欠的に移動する。ここで矢印クの移動方向は接続部材52の長手方向およびローラ電極1,1の転接方向と一致している。
次に、一対のローラ電極1,1の回動自在な保持構造を図5に示して説明する。図5は図4における給電ブロック9,9とこれに回動自在に保持されたローラ電極1,1とを上方から見た図であり、図4中の他の構成要素は省略してある。ここで、給電ブロック9,9は図4における絶縁ブロック8,8の下面に前後方向にずれた位置に固定されている。さらに、一対のローラ電極1,1の各々の回転軸は互いに平行であり、且つ一対のローラ電極1,1の接触部1A、1Aはこれらローラ電極1,1の回転の方向、換言すると転接の方向に間隙をあけて並べられている。
図5において、一対のローラ電極1,1は導電シャフト11,11の一端に固定されており、この導電シャフト11,11は給電ブロック9,9に設けた貫通穴に貫挿されている。また、この貫通穴の内面と導電シャフト11,11とのあいだには導電性グリースが充填されており、両者の導電性を確保しつつ回動可能に保持している。ここで、導電シャフト11,11の小径部11Aは導電性グリースのグリース溜まりとしている。そして図4に示す給電ケーブル12、12が給電ブロック9,9に接続されることで、通電時には、導電シャフト11、11を経由してローラ電極1,1間に電圧が印加される。
次に図4に示した接続装置2の動作を説明する。太陽電池セルを搬送ベルト10上に位置合わせして載置したのち図示しない制御部が動作を開始させる。制御部は搬送ベルト10を矢印クの方向に移動させ、所定の位置、つまり接続部材52上の転接開始箇所が一対のローラ電極1,1の直下となる位置に位置決めする。次に昇降部5を下降させることで、これと共に一対のローラ電極1,1も下降し、接続部材52の上面にローラ電極1,1の接触部1Aが接触する。その後昇降部5は下降を続けるがローラ電極1,1と一体となった電極ホルダ6,6は下降を停止する。
これにより、昇降部5と電極ホルダ6,6との相対的な位置が上下方向に変化し、ローラ電極1,1が所定の押圧力、つまり錘7,7で調節された押圧力で接続部材52を押圧する。ここで、電極ホルダ6,6はそれぞれ独立して昇降部5に対し自由に上下動する構造であるので、一対のローラ電極1,1がそれぞれ当接する2カ所の接触部に上下方向の位置の差がある場合でも、この2カ所に均等な押圧力が加わる。また、ローラ電極1,1が接続部材52に転接している状態において、接続部材52表面に若干の凹凸が存在しても、電極ホルダ6,6のそれぞれ独立した上下動でこの凹凸を吸収し、所定の押圧力を維持することができる。ここで、電極ホルダ6,6、錘7,7を含み一対のローラ電極と一体となって上下動し、接続部材52に対して所定の押圧力を付与する構成を押圧手段ということができる。
次に制御部は搬送ベルト10の移動を制御すると共に電源3の出力電流を制御する。まず搬送ベルト10を矢印クの方向に所定の速度で移動させ、その後電源3から電流を出力する。電流の詳細は前述したのでここでは省略するが、一対のローラ電極1,1は接続部材52上をその長手方向に転接しながら通電し、転接終端箇所の少し手前で電源3からの給電を停止する。そして通電が停止された状態で転接終端箇所まで一対のローラ電極が転接したら、制御部は搬送ベルト10の移動を停止する。このとき、通電が行われている間は全て一対のローラ電極1,1は転接しているので、接続部材52の上面とローラ電極が付着するようなことはなく、このあと一対のローラ電極1,1を上昇させて接続部材52から退避させるときも、接続部材52を太陽電池セル51から引き剥がすようなことはない。さらに一対のローラ電極1,1の素材をタングステンにすることで、はんだが濡れにくくなり、さらにローラ電極1と接続部材52の付着の可能性が減少する。
本実施形態の説明では、一対のローラ電極1,1と接続部材52との相対的な位置を変化させるために、太陽電池セル51を載置する載置面である搬送ベルト10を移動させるようにしたが、一対のローラ電極1,1を接続部材52の長手方向に移動させるようにしてもよい。また、本実施形態では押圧手段による接続部材52への所定の押圧力の付与を、重力の作用を利用して実現していたが、ばね等の弾性体の弾性力を利用してもよいことは言うまでもない。
1 ローラ電極
2 接続装置
3 電源
4 門型アーム
5 昇降部
5A 第1のアクチュエータ
6 電極ホルダ
7 錘
8 絶縁ブロック
9 給電ブロック
10 搬送ベルト
10A 第2のアクチュエータ
11 導電シャフト
12 給電ケーブル
51 太陽電池セル
51A 表面電極
52 接続部材
55 はんだ層

Claims (8)

  1. 複数の太陽電池セルを電気的に接続する際、太陽電池セルの電極に接続部材を接続する方法であって、
    前記太陽電池セルの電極上に細長リボン状の前記接続部材を位置合わせして載置する工程と、
    一対のローラ電極の各々のローラの接触部を1本の前記接続部材の長手方向に離隔した2カ所に接触させて前記太陽電池セルの電極の方向に押圧する工程と、
    前記2カ所の接触点の間隔を維持したまま前記一対のローラ電極を前記接続部材に転接させる工程と、
    少なくともこの転接中に前記接続部材を介して前記一対のローラ電極間に通電する工程と、
    を有することを特徴とする太陽電池用接続部材の接続方法。
  2. 前記2カ所の接触点の間隔は前記一対のローラ電極における各々のローラの前記接続部との接触部の半径の和よりも長く、1本の前記接続部材における前記一対のローラ電極が転接する転接領域の全長の2分の1よりも短いことを特徴とする請求項1
    に記載の太陽電池接続部材の接続方法。
  3. 前記通電は断続的に行われることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の太陽電池用接続部材の接続方法。
  4. 前記一対のローラ電極の前記接続部材に対する転接を開始させた後に前記通電を開始し、この転接を停止させる前に前記通電を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池用接続部材の接続方法。
  5. 前記通電中にこの電流の極性を切替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池用接続部材の接続方法。
  6. 複数の太陽電池セルを電気的に接続する際、太陽電池セルの電極に接続部材を接続する接続装置であって、
    電極上に前記接続部材が載置された前記太陽電池セルを位置合せして載置する載置面と、
    前記接続部材に近接および離隔可能に設けられた一対のローラ電極と、
    前記一対のローラ電極を前記接続部材に所定の押圧力で当接させる押圧手段と、
    前記一対のローラ電極と前記接続部材との相対的な位置をこのローラ電極の転接の方向に変化させる駆動部と、
    前記一対のローラ電極に電圧を印加する電源とを備え、
    前記一対のローラ電極の各々の回転軸は互いに略平行であり、
    前記一対のローラ電極各々の前記接続部材との接触部は、これらローラ電極の転接の方向に間隙をあけて並べて設けられていることを特徴とする太陽電池用接続部材の接続装置。
  7. 前記押圧手段は、前記一対のローラ電極の各々の電極に対して独立して設けられていることを特徴とする請求項6に記載の太陽電池用接続部材の接続装置。
  8. 前記一対のローラ電極の素材がタングステンであることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の太陽電池用接続部材の接続装置。
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