JP5455791B2 - 無線通信システムおよび方法、無線基地局装置 - Google Patents

無線通信システムおよび方法、無線基地局装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システムおよび方法、無線基地局装置に係り、特に、小規模基地局(例えば、フェムト基地局)を含む、ハンドオーバ規制機能を有するセルラ無線通信システムおよび方法と、そのような無線通信システムで用いられる無線基地局装置に関する。
従来より、携帯電話などのセルラ無線通信システムにおいては、一つの基地局が広域をカバーするマクロセル方式が用いられている。マクロセル方式は、ハンドオーバ回数が少なくなるために高速移動に適すること、少数の基地局によってエリアの拡大が可能であることなどが特徴である。しかし、マクロセル方式では、屋内などの局所的に生じる不感地帯の対策が難しいことが欠点である。
これに対し、マクロセル基地局からの電波が到達しにくい場所に、マクロセルより小さいセルを提供する基地局を設置して、不感地帯を解消するアプローチが考えられている。
特に、最近では、一棟の家屋がカバーできる程度の小型基地局を各家庭に設置するフェムトセル方式が注目されており、W−CDMAやEV−DOなどのいわゆる第3世代セルラ無線通信システムにおいて、フェムトセル方式の商用サービスが開始されつつある。
また、W−CDMAの後継の規格であるLTE(Long Term Evolution)においても、フェムトセル方式の規格策定が行われている。
フェムトセル方式では、無線LANと同程度の電波到達範囲を有する小型基地局(フェムトセル基地局)を各家庭に設置し、インターネットを介してフェムトセル基地局をセルラ通信網に接続する。フェムトセル基地局は、不感地帯の解消を目的とするため、局所的にフェムトセルがマクロセルに重複する形で運用する場合がある。
また、フェムトセルは、家庭での使用を想定して、限定された加入者の端末に対してのみ、基地局への接続を許可する機能を有している。
W−CDMAやLTEでは、フェムトセルの接続モードとして、以下の3種類が定義されている。第1に、マクロセルと同じく、全ての加入者の端末に基地局への接続を許可するモード(オープンアクセスモード)、第2に、CSG(Closed Subscriber Group)メンバと呼ばれる限定された加入者の端末にのみ、基地局への接続を許可するモード(クローズドアクセスモード)、第3に、CSGメンバを優先するが、それ以外の加入者(以下、非CSGメンバとする)の端末にも基地局への接続を許可するモード(ハイブリッドアクセスモード)である。
このうち、クローズドアクセスモードにて運用されるセルはCSGセル、ハイブリッドアクセスモードにて運用されるセルはハイブリッドセルと呼ばれる。
CSGセルもしくはハイブリッドセルには、CSG IDと呼ばれる識別子が付与され、各々のCSG IDに対してCSGメンバが定義されている。
特開2008−211411号公報
3GPP TS36.321 v9.1.0 3GPP TS36.322 v9.0.0 3GPP TS36.323 v9.0.0 3GPP TS36.331 v9.1.0 3GPP TS36.413 v9.1.0 3GPP TS36.423 v9.1.0 3GPP TS23.401 v9.3.0 3GPP TS36.304 v9.1.0
上述の通り、ハイブリッドセルにおいては、CSGメンバ(特定の加入者群)の端末装置を優先的に基地局装置に接続する。
したがって、ハイブリッドセルを形成する基地局装置にCSGメンバと非CSGメンバの端末装置がともに接続され、かつ接続数が基地局装置の許容数の上限に達した状態(輻輳状態)において、新たなCSGメンバの端末装置が、電源投入や他セルからのハンドオーバなどにより、基地局装置に接続しようとした場合には、非CSGメンバの端末装置を当該基地局装置から切り離し、その代わりにCSGメンバの端末装置が接続できるようにすることが求められる。
ただし、非CSGメンバの通信を終了させると、その非CSGメンバにとっては、利便性が損なわれる。
このため、ハイブリッドセルを構成する基地局装置から非CSGメンバの端末装置を切り離す方法としては、当該非CSGメンバの端末装置が接続可能な隣接セルにハンドオーバさせることが望ましい。
ここで、非CSGメンバの端末装置を隣接セルにハンドオーバさせ、CSGメンバの端末装置を基地局装置に接続した後のハイブリッドセルは、依然として接続数が基地局装置の許容数の上限に達した状態になっている。この状態でCSGメンバの端末装置の接続を優先させると、非CSGメンバの端末装置の接続は不可能となる場合がある。
しかし、現状では、前記ハイブリッドセルを形成する基地局装置に非CSGメンバの端末装置が接続できないことを、隣接セルを構成する基地局装置や隣接セルに在圏する非CSGメンバの端末装置は事前に知り得ないため、当該隣接セルから当該ハイブリッドセルへの、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバの要求が発生する可能性がある。
特に、CSGメンバの端末装置を優先的に接続するためにハイブリッドセルから隣接セルにハンドオーバした非CSGメンバの端末装置においては、通常のハンドオーバと異なり、ハンドオーバ元のハイブリッドセルの方が、ハンドオーバ先の隣接セルに比べて、電波の受信品質が良い場合がある。
この場合、ハイブリッドセルから隣接セルにハンドオーバした非CSGメンバの端末装置が、ハンドオーバ前に在圏していたハイブリッドセルに戻るためのハンドオーバの要求が発生する可能性がある。
このように、非CSGメンバの端末装置が接続できない状態にあるハイブリッドセルの隣接セルから当該ハイブリッドセルへの、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバの要求が発生した場合、現状では、当該ハイブリッドセルを形成する基地局装置がハンドオーバの要求を拒否する。
しかし、このような動作では、非CSGメンバの端末装置の当該ハイブリッドセルへのハンドオーバ要求が頻繁に発生した場合に、ネットワーク、および当該ハイブリッドセルを形成する基地局装置の負荷が増大する。
このため、ハイブリッドセルに非CSGメンバの端末装置が接続できない場合、ハイブリッドセルの隣接セルにおいて、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ先として当該ハイブリッドセルを選択しないようにすれば、上記のネットワークや基地局装置の負荷の軽減が期待できる。
しかし、そのためには、ハイブリッドセルが隣接するセルに対し、非CSGメンバの端末装置の接続の可否を通知すること等の処理及びシステムが必要になるが、現状ではその仕組みは存在しない。
本発明は、以上の点に鑑み、ハイブリッドセルが輻輳したときに、当該ハイブリッドセルに隣接するセルを形成する基地局装置の側で、当該隣接セルから当該ハイブリッドセルへの、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバの要求を抑止し、ネットワークおよびハイブリッドセルを形成する基地局装置の負荷の増加を防止することを目的とする。
また、本発明は、既存のハンドオーバ手順のみで、ハイブリッドセルから隣接セルに対し、ハイブリッドセルへのハンドオーバの規制の適用および解除を通知することを可能とし、通知のための新たな手順の定義を不要とすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、
ハイブリッドセルの隣接セルを形成する基地局装置は、ハイブリッドセルを形成する基地局装置から、非CSGメンバの端末装置の当該ハイブリッドセルへのハンドオーバの禁止を示す識別情報を含む、非CSGメンバの端末の当該ハイブリッドセルから当該隣接セルへのハンドオーバの要求を受信すると、当該隣接セルに在圏する非CSGメンバの端末装置の当該ハイブリッドセルへのハンドオーバを抑止する。
また、ハイブリッドセルの隣接セルを形成する基地局装置は、ハイブリッドセルを形成する基地局装置から、CSGメンバの端末装置の当該ハイブリッドセルから当該隣接セルへのハンドオーバの要求を受信すると、当該隣接セルに在圏する非CSGメンバの端末装置の当該ハイブリッドセルへのハンドオーバの抑止を解除する。
本発明の第1の解決手段によると、
複数の基地局装置と複数の端末装置により構成される無線通信システムであって、
予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う第1の基地局装置と、
前記第1の基地局装置に隣接し、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続が可能な第2の基地局装置と
を備え、

前記第2の基地局装置は、
前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ、前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
ことを特徴とする無線通信システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
複数の基地局装置と複数の端末装置により構成され、
予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う第1の基地局装置と、
前記第1の基地局装置に隣接し、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続が可能な第2の基地局装置と
を備えた無線通信システムを用いた無線通信方法であって、

前記第2の基地局装置は、
前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ、前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
ことを特徴とする無線通信方法が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
複数の端末装置が接続される無線基地局装置であって、
予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う隣接基地局装置を有し、
自局においては前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続を可能とする運用を行い、
前記隣接基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記隣接基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
前記隣接基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記隣接基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
ことを特徴とする無線基地局装置が提供される。
本発明の第4の解決手段によると、
複数の端末装置が接続される無線基地局装置であって、
予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行い、
前記特定加入者群に属さない一つ以上の端末装置が接続され、かつ接続可能な最大数の端末装置が接続された状態で、前記特定加入者群に属する第1の端末装置から接続要求があった場合に、
自局に接続されていて、前記特定加入者群に属さない端末装置の一つである第2の端末装置を選択し、
前記第2の端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含むハンドオーバ要求を、
隣接する基地局装置に送信することを特徴とする無線基地局装置が提供される。
本発明によれば、ハイブリッドセルが輻輳したときに、当該ハイブリッドセルに隣接するセルを形成する基地局装置の側で、非CSGメンバの端末装置が当該隣接セルから当該ハイブリッドセルにハンドオーバを試みるのを抑止するため、ネットワークおよびハイブリッドセルを形成する基地局装置の負荷の増加を防止することが可能となる。
また、本発明によれば、既存のハンドオーバ手順のみで、ハイブリッドセルから隣接セルに対し、ハイブリッドセルへのハンドオーバの規制の適用および解除を通知することが可能となるため、通知のための新たな手順の定義が不要である。
本発明の第1の実施の形態における基地局装置のハンドオーバ禁止リストの更新動作のフロー図。 本発明の第1の実施の形態におけるセルラ無線通信システムの構成図。 本発明の第1の実施の形態における基地局装置の内部構成図。 本発明の第1の実施の形態における非CSGメンバ規制中セルリスト。 本発明の第1の実施の形態におけるハンドオーバのシーケンス図。 Handover Requiredメッセージの内容を表す説明図。 Handover Requestメッセージの内容を表す説明図。 本発明の第1の実施の形態における基地局装置の、アドミッション制御の内部動作のシーケンス図。 本発明の第1の実施の形態における基地局装置の接続可否判定動作のフロー図。 本発明の第1の実施の形態における基地局装置の、非CSGメンバの端末装置に対するハンドオーバ処理の内部動作のシーケンス図。 本発明の第1の実施の形態における、非CSGメンバの端末装置のハイブリッドセルへのハンドオーバの規制および規制解除の通知のための、Handover Requiredメッセージの内容を表す説明図。 本発明の第1の実施の形態における、非CSGメンバの端末装置のハイブリッドセルへのハンドオーバの規制および規制解除の通知のための、Handover Requestメッセージの内容を表す説明図。 本発明の第1の実施の形態における基地局装置のハンドオーバ先決定動作のフロー図。 本発明の第2の実施の形態における基地局装置の内部構成図。 本発明の第2の実施の形態における基地局装置の測定除外リストの更新動作のフロー図。
<A.実施の形態1>
1.システム
本発明の第1の実施の形態について、図を用いて説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態のセルラ無線通信システムの構成を示す図である。
セルラ無線通信システムは、複数の基地局装置から構成され、各基地局装置には1台以上の端末装置が接続される。基地局装置201および202は、共通の無線インタフェースを備え、同一の周波数帯を使用する。また、基地局装置201および202は、有線回線によってコアネットワーク208に接続されている。基地局装置201は、マクロセル基地局であり、例えば半径数百メートルから十数キロメートル程度の通話エリア(マクロセル)を持つセルラ基地局である。基地局装置202は、フェムトセル基地局であり、例えば半径数十メートルの通話エリア(フェムトセル)を持つ、電波出力の弱い小型セルラ基地局である。ここでは、基地局装置202は、基地局装置201が形成するセル206の内部に、それより狭い領域のセル207を形成しているものとするが、セル207の領域の一部がセル206と重複していても良い。
セル206は、オープンアクセスモードにて運用され、全ての端末に対し、基地局装置201への接続が許可される。セル207は、ハイブリッドアクセスモードにて運用されている。
端末装置203aおよび203bは、無線回線によって基地局装置201又は202に接続し、コアネットワーク208やパケットデータネットワーク209と通信を行う。
コアネットワーク208には、基地局装置201および202に加えて、移動管理装置204、ゲートウェイ装置205が接続されている。移動管理装置204は、端末装置への識別子の割当や位置登録、呼び出し、端末認証などの機能を有し、基地局装置201および202との間で制御情報の送受信を行う。ゲートウェイ装置205は、パケットデータネットワーク209と基地局装置201あるいは202との間でユーザデータの転送を行う。
図3に基地局装置201および202の内部構成図の一例を示す。
基地局装置201および202は、アンテナ301、RF処理部302、物理層処理部303、ネットワークインタフェース304、およびソフトウェア305を備える。
RF処理部302は、無線レベルの信号処理を行う処理部であり、例えば特許文献1の図9におけるRF処理部602と同様の構成をとることができる。
物理層処理部303は、物理層においてベースバンド信号処理を行う処理部である。
ネットワークインタフェース304は、基地局装置201もしくは202がコアネットワーク208を経由して他の装置と通信を行うための物理インタフェースである。
ソフトウェア305は、無線プロトコル処理部306、ネットワークプロトコル処理部307、および呼制御部308を備える。
無線プロトコル処理部306は、基地局装置が端末装置と無線通信を行う際に用いられる通信プロトコルの処理を行う処理部である。
ネットワークプロトコル処理部307は、基地局装置がコアネットワーク208に接続された他の装置と通信を行う際に用いられる通信プロトコルの処理を行う処理部である。
以下、基地局装置201および202においては、無線プロトコルおよびネットワークプロトコルは、一例として、非特許文献1ないし6に記載のLTE規格に準拠するものとする。
呼制御部308は、端末装置、あるいはコアネットワーク208に接続された他の装置との間で、通信の開始や継続、終了に必要な手順を実施する処理部であり、移動制御部309、アドミッション制御部310、下り信号品質測定制御部311が含まれる。
なお、呼制御部308は、これ以外の処理部も含む可能性があるが、本発明には関係しないため省略する。
移動制御部309は、呼制御部308内の他の制御部からハンドオーバ指示を受信した場合に、ハンドオーバ指示に含まれるハンドオーバ対象の端末装置および隣接セルの情報を用いて、ハンドオーバ先の決定を行う処理部である。
また、移動制御部308は、非CSGメンバ規制中セルリスト312を有し、ハンドオーバ先の決定の際に参照するとともに、リストの内容の更新も行う。
移動制御部309のこれらの動作の詳細については後述する。
非CSGメンバ規制中セルリスト312は、非CSGメンバの端末装置のアクセスを受け入れていない隣接ハイブリッドセルが登録されたリストである。
図4に、非CSGメンバ規制中セルリスト312の構成図を示す。非CSGメンバ規制中セルリスト312は、各々のエントリにはハイブリッドセルの識別情報およびCSG IDが記録されている。
アドミッション制御部310は、端末装置からの接続要求や、他の基地局からのハンドオーバ要求に対して、受け入れの可否を判定する処理部である。
アドミッション制御部310の詳細な動作については後述する。
下り信号品質測定制御部311は、端末装置による隣接セルの下り信号の受信品質の測定に関する設定を行う処理部である。
具体的には、下り信号品質測定制御部311は、端末装置に対し、隣接セルの情報、および基地局への測定結果の報告の契機を通知する。
また、下り信号品質測定制御部311は、端末装置から測定結果の報告があった場合に、その契機に応じて、報告を行った端末装置のハンドオーバの要否を判定する。
さらに、下り信号品質測定制御部311は、ハンドオーバが必要と判定した場合は、移動制御部309に対してハンドオーバ指示を行う。
ハンドオーバ指示では、ハンドオーバ対象の端末装置として、測定結果を報告した端末装置が通知される。また、隣接セルとして、測定結果の報告に含まれる全てのセルの情報が通知される。
2.処理
2−1.ハンドオーバ

次に、セル206とセル207の間のハンドオーバについて詳述する。
セル206とセル207の間のハンドオーバのための、各々のセルを形成する基地局装置201と202の間のメッセージシーケンスは、例えば、非特許文献7の図5.5.1.2.2−1等の規格又は公知・周知の手順に従い、この中のステップ9までがハンドオーバの準備に相当し、以降のステップが通信経路の切り替えに相当する。
このうち、本発明に関係するのは、ハンドオーバの準備の段階のみであるため、以下ではハンドオーバの準備の手順のみを取り上げる。
図5に、セル206からセル207へのハンドオーバの準備のシーケンスを示す。図5(a)は正常終了時、図5(b)はハンドオーバ先基地局装置にてハンドオーバを拒否された場合の動作である。
なお、セル207からセル206へのハンドオーバの場合も、基地局装置201と基地局装置202の装置の役割が図5と逆になる他は、同じシーケンスとなる(以下、図7、8、9等でも同様)。
端末装置203aまたは203bは、あらかじめ基地局より通知された設定に従い、Measurement Reportメッセージを送信する(ステップ501)。
基地局装置201は、Measurement Reportメッセージにて通知された端末周辺の電波品質状況を参照し、ハンドオーバ決定処理を行う(ステップ502)。
基地局装置201は、ハンドオーバ決定処理によりハンドオーバの実施を決定すると、移動管理装置204に対しHandover Requiredメッセージを送信する(ステップ503)。
移動管理装置204は、ハンドオーバ先セルを形成する基地局装置202に対して、Handover Requestメッセージを送信する(ステップ504)。本メッセージにより、ハンドオーバ先セルの識別情報、および上り通信経路の確立のための情報(上り通信経路の識別情報やゲートウェイ装置205のアドレスなど)が通知される。
基地局装置202は、ステップ504にて通知された情報をもとに、アドミッション制御を行う(ステップ505)。
ステップ505にて基地局装置202がハンドオーバの受け入れを決定した場合、基地局装置202は、ステップ504への応答として、移動管理装置204にHandover Request Acknowledgeメッセージを送信する(ステップ506)。本メッセージにより、下り通信経路の確立のための情報(下り通信経路の識別情報、無線回線のパラメータなど)が通知される。
移動管理装置204は、ゲートウェイ装置205との間でデータ転送経路の確立の手順(ステップ507)を実施した後、ステップ503への応答として、基地局装置202側のリソースの確保の完了を通知するため、基地局装置201にHandover Commandメッセージを送信する(ステップ508)。
基地局装置201は、移動管理装置204からのHandover Commandメッセージにて通知された情報を用いて、ハンドオーバ先セルを最終決定する(ステップ509)。
ステップ509が完了すると、以降は通信経路の切り替えが行われる(ステップ510)。
一方、ステップ505にて基地局装置202がハンドオーバの拒否を決定した場合、基地局装置202は、ステップ504への応答として、移動管理装置204にHandover Failureメッセージを送信する(ステップ511)。
Handover Failureメッセージを受信した移動管理装置204は、ステップ503への応答として、基地局装置201にHandover Preparation Failureメッセージを送信する(ステップ512)。
ここで、図6(a)、(b)に、Handover RequiredメッセージならびにHandover Requestメッセージの内容を、それぞれ示す。ただし、一部のフィールドは省略しても良い。各フィールドの定義は、例えば、非特許文献5の9章の規格に記載されており、又は、公知・周知のフォーマットを採用することができ、以降では本発明に関係するフィールドについてのみ言及する。
ハイブリッドセルへのハンドオーバの場合、Handover Requiredメッセージには、ハンドオーバ先のCSG IDを通知するCSG Idフィールド、およびハンドオーバ先のセルがハイブリッドセルであることを通知するCell Access Modeフィールドが必ず含まれる。
移動管理装置240は、管理情報として、例えば、各ハイブリットセル又は各CSGセルのCSG IDで定められた各CSGに含まれるひとつまたは複数の端末装置の識別情報を記憶する。
基地局装置201から、CSG IdフィールドおよびCell Access Modeフィールドを含むHandover Requiredメッセージを受信した移動管理装置240は、CSG Idフィールド、およびMME UE S1AP IDフィールドに記載された端末装置の識別情報を参照し、自装置に設定された管理情報に基づいて、当該端末装置が当該ハイブリッドセルのCSGメンバの端末装置であるか否かを判定し、その結果をHandover RequestメッセージのCSG Membership Statusフィールドにより基地局装置202に通知する。
2−2.アドミッション制御
次に、ステップ505における基地局装置202のアドミッション制御動作について詳述する。
図7に、ステップ505における基地局装置202の内部動作のシーケンスを示す。
基地局装置202では、移動管理装置204からHandover Requestメッセージを受信すると、ハンドオーバ対象の端末装置の識別情報を含む接続要求が、ネットワークプロトコル処理部307からアドミッション制御部310に通知される(ステップ701)。
アドミッション制御部310は、接続要求を受信すると、接続可否判定処理を行う(ステップ702)。ステップ702におけるアドミッション制御部310の動作の詳細は後述する。
ステップ702の結果、非CSGメンバの端末装置を隣接セルにハンドオーバさせる必要があると判断した場合、アドミッション制御部310は、移動制御部309に対し、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバを指示する(ステップ703)。
非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ処理(ステップ704)が完了し、移動制御部309からハンドオーバ完了通知を受信すると(ステップ705)、アドミッション制御部310は、接続要求受入通知をネットワークプロトコル処理部に送信する(ステップ706)。
ステップ702の結果、非CSGメンバの端末装置を隣接セルにハンドオーバさせる必要がないと判断した場合、ステップ703から705までは省略される。また、ステップ706のかわりに接続受入拒否通知が伝送され、さらに、例えば、ステップ506のかわりにHandover Failure(ステップ511)が伝送されるようにしてもよい。
図8に、ステップ702におけるアドミッション制御部310の動作フローを示す。
アドミッション制御部310は、ステップ701にてネットワークプロトコル処理部307から通知された接続要求を受信すると(ステップ801)、その時点での端末装置の接続数が装置の最大値に達しているか否かを判定する(ステップ802)。
ステップ802の結果、接続数が最大値に達していない場合、アドミッション制御部310は、接続要求を受け入れる(ステップ807)。
ステップ802の結果、接続数が最大値に達している場合、アドミッション制御部310は、ステップ801にて通知される端末装置がハイブリッドセル207のCSGメンバの端末装置であるか否かを判定する(ステップ803)。ステップ803において、アドミッション制御部310は、端末装置から報告されたCSG IDと、自装置内部に設定されているセル207のCSG IDが一致した場合には、当該端末装置がセル207のCSGメンバの端末装置であると判定し、そうでない場合には、当該端末装置がセル207のCSGメンバの端末装置でないと判定する。なお、アドミッション制御部310は、自装置の各セルが設定するCSGのCSG IDを所定の記憶部に予め記憶してある。
ステップ803の結果、接続要求にて通知される端末装置がセル207のCSGメンバの端末装置でない場合、アドミッション制御部310は、接続要求を拒否する(ステップ808)。
ステップ803の結果、接続要求にて通知される端末装置がセル207のCSGメンバの端末装置である場合、アドミッション制御部310は、自局の接続状態を管理する情報に基づき、非CSGメンバの端末装置の接続の有無を判定する(ステップ804)。
ステップ804の結果、非CSGメンバの端末装置の接続がない場合、アドミッション制御部310は、CSGメンバの端末装置のみで接続数の最大値に達しており、これ以上のCSGメンバの端末装置の接続は不可能と判断して、接続要求を拒否する(ステップ808)。
ステップ804の結果、非CSGメンバの端末装置の接続がある場合、アドミッション制御部310は、接続されている非CSGメンバの端末装置から一つを選択する(ステップ805)。ステップ805における端末装置の選択方法としては、例えば自装置に接続している時間が最も長いもの、又は、予め定めた優先順位に従う選択などが考えられる。
次に、アドミッション制御部310は、移動制御部309に対し、ハンドオーバ指示を行い、ハンドオーバの対象の端末装置、およびハンドオーバ先のセルを通知する(ステップ806)。ここで、ステップ806にて通知されるハンドオーバの対象の端末装置は、ステップ805で選択した非CSGメンバの端末装置となる。また、ステップ806にて通知されるハンドオーバ先のセルとしては、例えば、前記非CSGメンバの端末装置が過去に在圏したセルや、過去に報告した下り信号の品質の測定結果において品質が高いものが考えられる。
移動制御部309からハンドオーバ完了の通知を受信した後、アドミッション制御部310は、接続要求を受け入れる(ステップ807)。
図9に、ステップ704における基地局202のハンドオーバ処理の詳細シーケンスを示す。なお、ステップ704は非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ処理であるが、CSGメンバの端末装置のハンドオーバ処理の場合も同様のシーケンスとなる。
基地局装置202の移動制御部309は、アドミッション制御部310もしくは下り信号品質測定制御部311からのハンドオーバ指示(ステップ901、ステップ703)により、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ先を選択すると(ステップ902)、ネットワークプロトコル処理部307に対し、Handover Requiredメッセージの生成を指示する(ステップ903)。
ネットワークプロトコル処理部307は、Handover Requiredメッセージを送信し(ステップ904)、その応答としてHandover Commandメッセージを受信すると(ステップ905)、移動制御部309に対し、Handover Commandメッセージの受信を通知する(ステップ906)。
移動制御部309は、ステップ906の結果に基づいて、図5のステップ509および510を実施し、それらが完了すると、ステップ901のハンドオーバ指示を発した処理部に対し、ハンドオーバ完了を通知する(ステップ907)。また、移動制御部309は、ステップ909でHandover Requestメッセージを基地局装置201に送信する。
次に、非CSGメンバの端末装置のセル207へのハンドオーバの規制および規制解除の通知について詳述する。
図10(a)、(b)はそれぞれ、上記の通知の際に使用されるHandover RequiredメッセージならびにHandover Requestメッセージの内容を示したものである。図10は図6と比較して、ハンドオーバ元セルの識別情報を通知するためのE−UTRAN CGIフィールドが追加されている点が異なっている。また、CSG Idフィールドは、形式上は図6と同じであるが、ハンドオーバ先セルのCSG IDではなく、ハンドオーバ元セルのCSG IDが記載される。
基地局装置202の移動制御部309は、ステップ901において、アドミッション制御部310から非CSGメンバの端末装置のハンドオーバを指示されると、ステップ903において、ネットワークプロトコル処理部307に対し、
CSG Idフィールドに自局内のセル207のCSG IDを設定し、Cell Access Modeフィールドに自局についての“hybrid”を設定し、Causeフィールド(ハンドオーバ要因)に“Transport Resource Unavailable”を設定し、E−UTRAN CGIフィールドにセル207の識別情報を設定したHandover Requiredメッセージの生成を指示する。
ネットワークプロトコル処理部307は、上記Handover Requiredメッセージを生成し、移動管理装置204に送信する。
上記Handover Requiredメッセージを受信した移動管理装置204は、CSG Membership Statusフィールドに“not−member”を設定し、CSG IdフィールドおよびCauseフィールドにHandover Requiredメッセージの当該フィールドと同じ値を設定したHandover Requestメッセージを、基地局装置201に送信する。
上記Handover Requestメッセージを受信した基地局装置201では、移動制御部309が後述の図1に示す動作に従い、セル207を非CSGメンバ規制中セルリスト312に追加する。例えば、基地局装置201では、E−UTRAN CGIによるセル207の識別情報と、CSG IDとを対応して非CSGメンバ規制中セルリスト312に記憶する。
また、基地局装置202の移動制御部309は、ステップ901において、下り信号品質測定制御部311からCSGメンバの端末装置のハンドオーバを指示されると、ステップ903において、ネットワークプロトコル処理部307に対し、
CSG Idフィールドに自局内のセル207のCSG IDを設定し、Cell Access Modeフィールドに自局についての“hybrid”を設定し、E−UTRAN CGIフィールドにセル207の識別情報を設定したHandover Requiredメッセージの生成を指示する。
ネットワークプロトコル処理部307は、上記Handover Requiredメッセージを生成し、移動管理装置204に送信する。
上記Handover Requiredメッセージを受信した移動管理装置204は、CSG Membership Statusフィールドに“member”を設定し、CSG IdフィールドおよびCauseフィールドにHandover Requiredメッセージの当該フィールドと同じ値を設定したHandover Requestメッセージを、基地局装置201に送信する。
上記Handover Requestメッセージを受信した基地局装置201では、移動制御部309が、以下に説明する図1に示す動作に従い、セル207を非CSGメンバ規制中セルリスト312から削除する。
2−3.非CSGメンバ規制中セルリストの更新
図1に、基地局装置201の移動制御部309における非CSGメンバ規制中セルリスト312の更新動作のフローを示す。なお、基地局装置202においても同様の処理を実行することができる。
基地局装置201の移動制御部309は、Handover Requestメッセージ(例えば、図10(b)参照)を受信すると(ステップ101)、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルであるか否かを判定する(ステップ102)。ステップ102において、移動制御部309は、ステップ101にて受信したHandover RequestメッセージにCSG Idフィールドが含まれている場合には、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルであると判定し、そうでない場合には、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルでないと判定する。
ステップ102の結果、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルである場合、移動制御部309は、ハンドオーバ対象の端末装置がハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置であるか否かを判定する(ステップ103)。ステップ103において、移動制御部309は、ステップ101にて受信したHandover RequestメッセージのCSG Membership Statusフィールドの値が“member”である場合には、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置であると判定し、CSG Membership Statusフィールドの値が“not−member”である場合には、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置でないと判定する。
ステップ103の結果、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置である場合、移動制御部309は、非CSGメンバ規制中セルリスト312を参照して、ハンドオーバ元セルが登録されているか否かを判定する(ステップ107)。例えば、移動制御部309は、ステップ101にて受信したHandover RequestメッセージのE−UTRAN CGIフィールドを参照し、そこに設定されたハンドオーバ元セルの識別情報が非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されているか否かを判定することができる。
ステップ107の結果、ハンドオーバ元セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されていない場合、移動制御部309は、直ちに処理を終了する。
ステップ107の結果、ハンドオーバ元セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されている場合、移動制御部309は、ハンドオーバ元セルを非CSGメンバ規制中セルリスト312から削除し(ステップ108)、処理を終了する。
一方、ステップ103の結果、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置でない場合、移動制御部309は、Handover RequestメッセージのCauseフィールドを参照し、値がTransport Resource Unavailableであるか否かを判定する(ステップ104)。
ステップ104の結果、Causeフィールドの値がTransport Resource Unavailableでない場合、移動制御部309は、要求されたハンドオーバが、CSGメンバの端末装置を優先的に接続する目的で非CSGメンバの端末装置を輻輳中のハイブリッドセルから切り離すためのハンドオーバには該当しないと判断し、直ちに処理を終了する。
ステップ104の結果、Causeフィールドの値がTransport Resource Unavailableである場合、移動制御部309は、要求されたハンドオーバが、CSGメンバの端末装置を優先的に接続目的で非CSGメンバの端末装置を輻輳中のハイブリッドセルから切り離すためのハンドオーバに該当すると判断し、非CSGメンバ規制中セルリスト312を参照して、ハンドオーバ元セルが登録されているか否かを判定する(ステップ105)。
ステップ105の結果、ハンドオーバ元セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されている場合、移動制御部309は、直ちに処理を終了する。
ステップ105の結果、ハンドオーバ元セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されていない場合、移動制御部309は、ハンドオーバ元セルの識別情報とCSG IDを非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録し(ステップ106)、処理を終了する。
2−4.ハンドオーバ先セルの決定
図11に、セル206に在圏する端末装置が他のセルにハンドオーバする場合の、基地局装置201の移動制御部309による、ハンドオーバ先セルを決定する処理のフローを示す。なお、基地局装置202においても同様の処理を実行することができる。
移動制御部309は、下り信号品質測定制御部311あるいはアドミッション制御部310からハンドオーバ指示を受信すると(ステップ1101)、ハンドオーバ指示に含まれる全ての隣接セルについて、以下の動作を行う。
まず移動制御部309は、当該隣接セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されているか否かを判定する(ステップ1102)。
ステップ1102の結果、隣接セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されていない場合、移動制御部309は、当該隣接セルをハンドオーバ先候補に追加する(ステップ1105)。
一方、ステップ1102の結果、隣接セルが非CSGメンバ規制中セルリスト312に登録されている場合、移動制御部309は、
ハンドオーバ指示により通知されたハンドオーバ対象の端末装置が、前記隣接セルのCSGメンバの端末装置であるか否かを判定する(ステップ1103)。ステップ1103において、移動制御部309は、非CSGメンバ規制中セルリスト312を参照し、端末装置から事前に報告されたCSG IDと、非CSGメンバ規制中セルリストに記載されている当該セルのCSG IDが一致した場合には、当該端末装置が当該セルのCSGメンバの端末装置であると判定し、そうでない場合には、当該端末装置が当該セルのCSGメンバの端末装置でないと判定する。
ステップ1103の結果、前記端末装置が前記隣接セルのCSGメンバの端末装置である場合、移動制御部309は、当該隣接セルをハンドオーバ先候補に追加する(ステップ1105)。
ステップ1103の結果、前記端末装置が前記隣接セルのCSGメンバの端末装置でない場合、移動制御部309は、当該隣接セルをハンドオーバ先候補から除外する(ステップ1104)。
移動制御部309は、以上の動作を、ハンドオーバ指示に含まれる全ての隣接セルについて行った後、ハンドオーバ先候補が存在するか否かを判定する(ステップ1106)。
ステップ1106の結果、ハンドオーバ先候補が存在しない場合には、直ちに処理を終了する。
ステップ1106の結果、ハンドオーバ先候補が存在する場合、移動制御部309は、ハンドオーバ先候補の間で評価を行い(ステップ1107)、評価結果の最も高い候補をハンドオーバ先に決定する(ステップ1108)。ステップ1107および1108の動作は、例えば非特許文献8の5.2.3章および5.2.4章に記載の方法に準じて、ハンドオーバ対象の端末装置から報告された隣接セルの下り信号品質や、予め設定されたセル選択の優先順位などを参照して行われる。
次に、移動制御部309は、ステップ1108にて決定されたハンドオーバ先に対して、図5に示すハンドオーバ手順の開始をネットワークプロトコル処理部307に指示する(ステップ1109)。
3.むすび
図1、図8および図11を用いて説明した動作によれば、基地局装置201は、基地局装置202から、CauseフィールドにTransport Resource Unavailableが設定され、かつ、セル207の非CSGメンバの端末装置が、セル207からセル206に移動するハンドオーバの要求を受信すると、以降は、セル206からセル207への非CSGメンバの端末装置のハンドオーバを抑止する。
また、基地局装置201は、セル206からセル207への非CSGメンバの端末装置のハンドオーバを抑止している状態で、基地局装置202から、セル207のCSGメンバの端末装置が、セル207からセル206に移動するハンドオーバの要求を受信すると、以降は、前記ハンドオーバの抑止を解除する。
ここで、セル206からセル207への非CSGメンバの端末装置のハンドオーバの抑止は、ハンドオーバ元のセル206を形成する基地局201において、図5のステップ502の時点で実施され、ステップ503以降の動作は行われない。
これにより、基地局201から、ハンドオーバ先のセル207を形成する基地局装置202へのハンドオーバ要求が不要になるため、ネットワークの負荷が軽減される。
また、基地局装置202での接続拒否が不要になるため、基地局装置202の負荷も軽減される。
さらに、セル206からセル207への非CSGメンバの端末装置のハンドオーバの抑止の開始および終了は、セル207からセル206へのハンドオーバを契機として行われる。このため、各々のセルを形成する基地局装置201と202の間で、ハンドオーバの抑止の開始や終了のための手順を新たに定義することが不要である。
<B.実施の形態2>

1.システム
本発明の第2の実施の形態について、図12および図13を用いて説明する。
図12に基地局装置201の内部構成の一例を示す。
なお、基地局装置202も同様の構成を備えることができる。
なお、図3と同一の機能を有する部分には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12によれば、本発明の第2の実施の形態における基地局装置201は、第1の実施の形態と比較して、下り信号品質測定制御部1201が測定除外リスト1202を有する点が異なる。この測定除外リスト1202は、下り信号品質を測定する処理の対象から除外する隣接セルの識別情報を登録するためのものである。
なお、基地局装置202も同様の構成を備えることができる。
2.処理
下り信号品質測定制御部1201は、第1の実施の形態における下り信号品質測定制御部311の機能に加え、測定除外リスト1202の更新、および、その際に自セルに在圏する端末装置に対して、下り信号品質測定の設定を変更する機能を有する。
図13に、基地局装置の下り信号品質測定制御部1201における測定除外リスト1202の更新動作のフローを示す。実施の形態1と比べると、特に、図1のステップ101〜104が図13のステップ1301〜1304に対応し、他のステップが異なる。なお、基地局装置202においても同様の処理を実行することができる。
下り信号品質測定制御部1201は、Handover Requestメッセージを受信すると(ステップ1301)、実施の形態1におけるステップ102と同様にして、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルであるか否かを判定する(ステップ1302)。
ステップ1302の結果、ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルである場合、下り信号品質測定制御部1201は、実施の形態1におけるステップ103と同様にして、端末装置がハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置であるか否かを判定する(ステップ1303)。
ステップ1303の結果、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置である場合、下り信号品質測定制御部1201は、測定除外リスト1202を参照してハンドオーバ元セルが登録されているか否かを判定する(ステップ1308)。
ステップ1308の結果、ハンドオーバ元セルが測定除外リスト1202に登録されていない場合、下り信号品質測定制御部1201は、直ちに処理を終了する。
ステップ1308の結果、ハンドオーバ元セルが測定除外リスト1202に登録されている場合、下り信号品質測定制御部1201は、ハンドオーバ元セルを測定除外リスト1202から削除する(ステップ1309)。次いで、下り信号品質測定制御部1201は、自局に接続されている、ステップ1309にて測定除外リストから削除されたハンドオーバ元セル(ハイブリッドセル)の非CSGメンバの端末装置全てに対し、下り信号品質測定の対象に当該セルを含めるよう、下り信号品質測定の設定を変更(ステップ1310)した後、処理を終了する。
ステップ1303の結果、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルのCSGメンバの端末装置でない場合、下り信号品質測定制御部1201は、Handover RequestメッセージのCauseフィールドを参照し、値がTransport Resource Unavailableであるか否かを判定する(ステップ1304)。
ステップ1304の結果、Causeフィールドの値がTransport Resource Unavailableでない場合、下り信号品質測定制御部1201は、要求されたハンドオーバが、輻輳中のハイブリッドセルにCSGメンバの端末装置を優先的に接続する目的で非CSGメンバの端末装置を輻輳中のハイブリッドセルから切り離すためのハンドオーバには該当しないと判断し、直ちに処理を終了する。
ステップ1304の結果、Causeフィールドの値がTransport Resource Unavailableである場合、下り信号品質測定制御部1201は、要求されたハンドオーバが、CSGメンバの端末装置を優先的に接続する目的で非CSGメンバの端末装置を輻輳中のハイブリッドセルから切り離すためのハンドオーバに該当すると判断し、測定除外リスト1202を参照してハンドオーバ元セルが登録されているか否かを判定する(ステップ1305)。
ステップ1305の結果、ハンドオーバ元セルが測定除外リスト1202に登録されている場合、下り信号品質測定制御部1201は、直ちに処理を終了する。
ステップ1305の結果、ハンドオーバ元セルが測定除外リスト1202に登録されていない場合、下り信号品質測定制御部801は、ハンドオーバ元セルを測定除外リスト1202に登録する(ステップ1306)。次いで、下り信号品質測定制御部1201は、自装置に接続されている、ステップ1306にて測定除外リストに登録されたハンドオーバ元セル(ハイブリッドセル)の非CSGメンバの端末装置全てに対し、下り信号品質測定の対象から当該セルを除外するよう、下り信号品質測定の設定を変更(ステップ1307)した後、処理を終了する。
図13を用いて説明した動作によれば、基地局装置201が基地局装置202から、CauseにTransport Resource Unavailableを設定した非CSGメンバの端末装置のセル207からセル206へのハンドオーバの要求を受信すると、以降は、セル206に在圏している非CSGメンバの端末装置は、基地局装置201宛の下り信号品質の測定結果の報告に、セル207を含めなくなる。これにより、基地局装置201では、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ先を決定する際に、セル207を除いた隣接セルの情報を参照して処理を行う。
また、基地局装置201が上記の状態で、基地局装置202から、CSGメンバの端末装置のセル207からセル206へのハンドオーバの要求を受信すると、以降は、セル206に在圏している非CSGメンバの端末装置は、基地局装置201宛の下り信号品質の測定結果の報告に、セル207を含める。これにより、基地局装置201では、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ先を決定する際に、セル207が選択され得る。
3.むすび
本発明の第2の実施の形態は、非CSGメンバの端末装置に対しセル207へのハンドオーバを許可しない場合、基地局装置201が、初めからセル207を除外して、非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ先を決定するため、第1の実施の形態と比較して、ハンドオーバにおける基地局装置201の負荷を軽減することが可能になる。
なお、本発明の第1および第2の実施の形態では、ハイブリッドセルに隣接するセルをオープンアクセスモードで運用されるマクロセルとしたが、その代わりに、オープンアクセスモードで運用されるフェムトセルや、ハイブリッドアクセスモードで運用されるマクロセルもしくはフェムトセルとすることも可能である。
101…Handover Requestメッセージを受信するステップ
102…ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルか否かを判定するステップ
103…端末がハンドオーバ元セルのCSGメンバであるか否かを判定するステップ
104…Handover RequestメッセージのCauseフィールドの値がTransport Resource Unavailableであるか否かを判定するステップ
105…ハンドオーバ元セルがハンドオーバ禁止リストに登録されているか否かを判定するステップ
106…ハンドオーバ元セルをハンドオーバ禁止リストに登録するステップ
107…ハンドオーバ元セルがハンドオーバ禁止リストに登録されているか否かを判定するステップ
108…ハンドオーバ元セルをハンドオーバ禁止リストから削除するステップ
201…基地局装置
202…基地局装置
203a…端末装置
203b…端末装置
204…移動管理装置
205…ゲートウェイ装置
206…マクロセル
207…フェムトセル(ハイブリッドセル)
208…コアネットワーク
209…パケットデータネットワーク
301…アンテナ
302…RF処理部
303…物理層処理部
304…ネットワークインタフェース
305…ソフトウェア
306…無線プロトコル処理部
307…ネットワークプロトコル処理部
308…呼制御部
309…移動制御部
310…アドミッション制御部
311…下り信号品質測定制御部
312…ハンドオーバ禁止リスト
501…Measurement Reportメッセージを送信するステップ
502…ハンドオーバの要否を決定するステップ
503…Handover Requiredメッセージを送信するステップ
504…Handover Requestメッセージを送信するステップ
505…アドミッション制御を行うステップ
506…Handover Request Acknowledgeメッセージを送信するステップ
507…データ転送経路を確立するステップ
508…Handover Commandメッセージを送信するステップ
509…ハンドオーバ先セルを確定するステップ
510…通信経路を切り替えるステップ
511…Handover Failureメッセージを送信するステップ
512…Handover Preparation Failureメッセージを送信するステップ
701…接続要求を行うステップ
702…接続可否判定を行うステップ
703…非CSGメンバの端末装置のハンドオーバを指示するステップ
704…非CSGメンバの端末装置のハンドオーバ処理を行うステップ
705…ハンドオーバの完了を通知するステップ
706…接続要求の受け入れを通知するステップ
801…接続要求を受信するステップ
802…端末の接続数が最大値に達しているか否かを判定するステップ
803…接続要求にて通知された端末が自セルのCSGメンバか否かを判定するステップ
804…非CSGメンバが接続されているか否かを判定するステップ
805…接続されている非CSGメンバの中から一つを選択するステップ
806…移動制御部に非CSGメンバのハンドオーバを指示するステップ
807…接続要求を受け入れるステップ
808…接続要求を拒否するステップ
901…ハンドオーバを指示するステップ
902…ハンドオーバ先を選択するステップ
903…Handover Requiredメッセージの送信を指示するステップ
904…Handover Requiredメッセージを送信するステップ
905…Handover Commandメッセージを送信するステップ
906…Handover Commandメッセージの受信を通知するステップ
907…ハンドオーバの完了を通知するステップ
1101…ハンドオーバ指示を受信するステップ
1102…隣接セルがハンドオーバ禁止リストに登録されているか否かを判定するステップ
1103…端末装置が隣接セルのCSGメンバであるか否かを判定するステップ
1104…隣接セルをハンドオーバ先候補から除外するステップ
1105…隣接セルをハンドオーバ先候補に追加するステップ
1106…ハンドオーバ先候補が存在するか否かを判定するステップ
1107…ハンドオーバ先候補の評価を行うステップ
1108…ハンドオーバ先を決定するステップ
1109…ハンドオーバ手順を実施するステップ
1201…下り信号品質測定制御部
1202…測定除外リスト
1301…Handover Requestメッセージを受信するステップ
1302…ハンドオーバ元セルがハイブリッドセルか否かを判定するステップ
1303…端末がハンドオーバ元セルのCSGメンバであるか否かを判定するステップ
1304…Handover RequestメッセージのCauseフィールドの値がTransport Resource Unavailableであるか否かを判定するステップ
1305…ハンドオーバ元セルが測定除外リストに登録されているか否かを判定するステップ
1306…ハンドオーバ元セルを測定除外リストに登録するステップ
1307…自セルに在圏する端末装置に、ハンドオーバ元セルを測定対象から除外するよう、下り信号品質測定の設定の変更を通知するステップ
1308…ハンドオーバ元セルが測定除外リストに登録されているか否かを判定するステップ
1309…ハンドオーバ元セルを測定除外リストから削除するステップ
1310…自セルに在圏する端末装置に、ハンドオーバ元セルを測定対象に含めるよう、下り信号品質測定の設定の変更を通知するステップ

Claims (11)

  1. 複数の基地局装置と複数の端末装置により構成される無線通信システムであって、
    予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う第1の基地局装置と、
    前記第1の基地局装置に隣接し、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続が可能な第2の基地局装置と
    を備え、

    前記第2の基地局装置は、
    前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ、前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
    前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記第2の基地局装置は、
    前記ハンドオーバの抑止を実施している期間において、前記第1の基地局装置を除外してハンドオーバ先を決定することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記第2の基地局装置は、
    前記第1のハンドオーバ要求を受信したときに、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第2の基地局装置から前記第1の基地局装置へのハンドオーバの契機となる、前記第1の基地局装置からの下り信号の受信品質の報告を行わないように通知し、
    前記第2のハンドオーバ要求を受信したときに、前記第2の基地局装置に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記報告を行うように通知する
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記第1の基地局装置は
    前記特定加入者群に属さない一つ以上の端末装置が接続され、かつ接続可能な最大数の端末装置が接続された状態で、前記特定加入者群に属する第1の端末装置から接続要求があった場合に、
    自局に接続されていて、前記特定加入者群に属さない端末装置の一つである第2の端末装置を選択し、前記第2の端末装置をハンドオーバの対象とする前記第1のハンドオーバ要求を、隣接する基地局装置に送信することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の無線通信システム。
  5. 複数の基地局装置と複数の端末装置により構成され、
    予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う第1の基地局装置と、
    前記第1の基地局装置に隣接し、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続が可能な第2の基地局装置と
    を備えた無線通信システムを用いた無線通信方法であって、

    前記第2の基地局装置は、
    前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ、前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
    前記第1の基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記第1の基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 複数の端末装置が接続される無線基地局装置であって、
    予め設定された特定加入者群に属するひとつ又は複数の端末装置を、前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に優先して接続する運用を行う隣接基地局装置を有し、
    自局においては前記特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置の接続を可能とする運用を行い、
    前記隣接基地局装置から、前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とし、かつ前記特定加入者群に属さない端末装置のハンドオーバを許可しないことを示す識別情報又は前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置を優先的に接続するために前記特定加入者群に属さない少なくともひとつの端末装置を切り離すためのハンドオーバに該当することを示す識別情報を含む第1のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記隣接基地局装置へのハンドオーバの抑止を実施し、
    前記隣接基地局装置から、前記特定加入者群に属する少なくともひとつの端末装置をハンドオーバの対象とする第2のハンドオーバ要求を受信した場合には、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記隣接基地局装置へのハンドオーバの抑止を解除する
    ことを特徴とする無線基地局装置。
  7. 前記ハンドオーバの抑止を実施している期間において、前記隣接基地局装置を除外してハンドオーバ先を決定することを特徴とする、請求項6に記載の無線基地局装置。
  8. 前記第1のハンドオーバ要求を受信したときに、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に端末装置に対して、自局から前記隣接基地局装置へのハンドオーバの契機となる、前記隣接基地局装置からの下り信号の受信品質の報告を自局に対して行わないように通知し、
    前記第2のハンドオーバ要求を受信したときに、自局に接続しているひとつ又は複数の、前記特定加入者群に属さない端末装置に対して、前記報告を自局に対して行うように通知する
    ことを特徴とする、請求項6または7に記載の無線基地局装置。
  9. さらに、前記特定加入者群に属さない端末装置のアクセスを一時的に受け入れない隣接セルの識別情報と、前記特定加入者群を識別する加入者群識別子(ID)とを対応して記憶する非加入者群メンバ規制中セルリスト
    を備え、
    特定加入者群に属するか否かを表すメンバーステータスフィールドと、加入者群IDと、ハンドオーバの要因を表すCauseフィールドを設定したハンドオーバ要求メッセージを受信し、
    ハンドオーバ要求メッセージに加入者群IDが含まれる場合、メンバーステータスフィールドのデータに基づき、ハンドオーバ対象の端末装置がハンドオーバ元セルの前記特定加入者群に属する端末装置であるか否かを判定し、
    ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルの特定加入者群に属する端末装置である場合、且つ、ハンドオーバ元セルが非加入者群メンバ規制中セルリストに登録されている場合、ハンドオーバ元セルを非加入者群メンバ規制中セルリストから削除し、
    一方、ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルの特定加入者群に属する端末装置でない場合、且つ、ハンドオーバ要求メッセージのCauseフィールドのデータが、要求されたハンドオーバが特定加入者群に属する端末装置を優先的に接続する目的で特定加入者群に属さない端末装置を輻輳中のセルから切り離すためのハンドオーバに該当する場合、ハンドオーバ元セルが非加入者群メンバ規制中セルリストに登録されていない場合、ハンドオーバ元セルの識別情報と加入者群IDを非加入者群メンバ規制中セルリストに登録する
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線基地局装置。
  10. さらに、前記特定加入者群に属さない端末装置のアクセスを一時的に受け入れない隣接セルの識別情報と、前記特定加入者群を識別する加入者群識別子(ID)とを対応して記憶する非加入者群メンバ規制中セルリスト
    を備え、
    ハンドオーバ指示を受信すると、ハンドオーバ指示に含まれる全ての隣接セルについて、
    隣接セルが非加入者群メンバ規制中セルリストに登録されていない場合、当該隣接セルをハンドオーバ先候補に追加し、
    一方、
    隣接セルが非加入者群メンバ規制中セルリストに登録されている場合、端末装置から事前に報告された加入者群IDと、非加入者群メンバ規制中セルリストに記載されている当該隣接セルの加入者群IDが一致するか否かにより、当該端末装置が当該隣接セルの特定加入者群に属するか否かを判定し、
    前記端末装置が前記隣接セルの特定加入者群に属する場合、当該隣接セルをハンドオーバ先候補に追加し、一方、前記端末装置が前記隣接セルの特定加入者群に属さない場合、当該隣接セルをハンドオーバ先候補から除外する
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線基地局装置。
  11. さらに、下り信号品質測定する処理の対象から除外する隣接セルを登録するための測定除外リスト
    を備え、
    特定加入者群に属するか否かを表すメンバーステータスフィールドと、加入者群IDと、ハンドオーバの要因を表すCauseフィールドを設定したハンドオーバ要求メッセージを受信し、
    ハンドオーバ要求メッセージに加入者群IDが含まれる場合、メンバーステータスフィールドのデータに基づき、ハンドオーバ対象の端末装置がハンドオーバ元セルの特定加入者群に属するか否かを判定し、
    ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルの特定加入者群に属する場合、且つ、ハンドオーバ元セルが測定除外リストに登録されている場合、ハンドオーバ元セルを測定除外リストから削除し、自局に接続されている、測定除外リストから削除されたハンドオーバ元セルの特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に対し、下り信号品質測定の対象に当該セルを含めるよう、下り信号品質測定の設定を変更し、
    一方、
    ハンドオーバ対象の端末装置が、ハンドオーバ元セルの特定加入者群に属さない場合、且つ、ハンドオーバ要求メッセージのCauseフィールドの値が、要求されたハンドオーバが特定加入者群に属する端末装置を優先的に接続する目的で特定加入者群に属さない端末装置を輻輳中のセルから切り離すためのハンドオーバに該当する場合、ハンドオーバ元セルが測定除外リストに登録されていないとき、ハンドオーバ元セルを測定除外リストに登録し、自装置に接続されている、測定除外リストに登録されたハンドオーバ元セルの特定加入者群に属さないひとつ又は複数の端末装置に対し、下り信号品質測定の対象から当該セルを除外するよう、下り信号品質測定の設定を変更する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線基地局装置。
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