JP5452259B2 - 電源回生コンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、電源回生コンバータの回生動作に関するものである。
電源回生コンバータは、モータを可変速制御するインバータ装置と入力電源との間に配置され、入力電源と電源回生コンバータとの間にはリアクトルが配置される。電源回生コンバータは、モータの減速時に発生する誘導起電力を入力電源に回生する。モータが減速すると、それによって発生した誘導起電力が、電源回生コンバータ内の平滑コンデンサの両端に流れ込み、電源回生コンバータの回生用スイッチング素子がオンすると平滑コンデンサから電源へ回生電流が流れ込む。
このように、電源回生コンバータの平滑コンデンサの電圧と、入力電源電圧の電圧差を利用し、リアクトルにより電流制限をしながら電流を流している。この場合、回生用スイッチング素子をオンさせるタイミングを誤ると電圧差が大きくなり、過大な電流が流れて装置の停止や破損の恐れがある。また、過大な回生電流を流すと、回生用スイッチング素子のオンからオフに切換る際に入力電源に過大なノッチングを発生し、これが入力電源のノイズ源となる。この場合、同じ電源を使用している他の電子機器も悪影響を与える可能性もある。そのため、平滑コンデンサの充電電圧値と回生開始電圧値を比較し、平滑コンデンサの充電電圧値が回生開始電圧値より高くなったとき回生動作を開始し、過大な電流が流れないようにしている。また、回生動作中の各回生用スイッチング素子への指令は、検出した入力電源電圧の電源位相をもとに生成した回生用スイッチング素子のオン/オフ信号を使用し電源回生動作を行っている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−253686号公報
しかしながら、従来の電源回生コンバータは、入力電源に電源電圧歪が混在した場合、平滑コンデンサの充電電圧値と入力電源電圧の電圧差が大きくなり、過大な電流が流れる可能性があり、システム停止や装置の破損を招く可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、入力電源に電源電圧歪が混在した場合でも安定した回生動作を行うことができる電源回生コンバータを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる電源回生コンバータは、モータで発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサの電圧をスイッチングして入力電源に電力回生動作を行う回生用スイッチング素子と、前記入力電源の線間電圧または相電圧を検出する入力電圧検出部と、前記入力電圧検出部の出力信号から入力電源電圧を検出する基準電圧検出部と、前記入力電圧検出部の出力信号に基づいて、前記回生用スイッチング素子のオン/オフ制御に用いるベース駆動信号を生成するベース駆動信号生成部と、前記入力電圧検出部の出力信号から電源電圧歪成分のみを抽出する歪成分抽出部と、前記ベース駆動信号生成部の出力信号と前記歪成分抽出部の出力信号とに基づいて、前記ベース駆動信号を前記回生用スイッチング素子のベース端子に出力するベース駆動信号出力部と、を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる電源回生コンバータによれば、入力電源に電源電圧歪が混在した場合でも過大な電流を流すことなく電力回生動作を行うことができるため、システム停止や装置の破損を防ぐ効果を奏する。また、過大な電流を流すことがなく、回生時の入力電源へのノッチング低減となるため、同じ電源を使用している他の電子機器への悪影響を抑制できる効果も奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電源回生コンバータの構成を示すブロック図である。 図2は、電源電圧歪が混在していない場合の回生動作時のタイムチャートである。 図3は、図1に示したベース駆動信号出力部の一構成例を示すブロック図である。 図4は、図3に示した比較器の特性を示した図である。 図5は、図3に示した回生制御部の一構成例を示すブロック図である。 図6は、図5に示した遅延部の一構成例を示すブロック図である。 図7は、比較器と遅延部の動作を中心とする回生動作時のタイムチャートである。 図8は、電源電圧歪が混在している場合の回生動作時のタイムチャートである。 図9は、本発明の実施の形態2にかかる電源回生コンバータの構成を示すブロック図である。 図10は、図9に示したベース駆動信号出力部の一構成例を示すブロック図である。 図11は、図10に示した回生制御部の一構成例を示すブロック図である。 図12は、図10に示した回生制御部の他構成例を示すブロック図である。 図13は、図1または図9に示した歪成分抽出部の一構成例を示すブロック図である。 図14は、ノッチフィルタの典型的な特性を示すボード線図である。 図15は、条件(1)のシミュレーション結果を示す図である。 図16は、条件(2)のシミュレーション結果を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に好適な電源回生コンバータにかかる実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電源回生コンバータの構成を示すブロック図である。以下にその構成について説明する。電源回生コンバータ1は、三相(R相、S相、T相)の交流電源を発生する入力電源(三相交流電源)3と、モータ5を可変速制御するインバータ装置4との間に配置される。
ここで、電源回生コンバータ1は、交流電源端子11、12、13、14、15、16を備えている。交流電源端子11、12、13は、リアクトル2を介して入力電源3の各電源端子に接続され、交流電源端子14、15、16は、リアクトル2を介さずに入力電源3の各電源端子と接続する。また、電源回生コンバータ1の直流電源端子17、18はインバータ装置4の直流母線に接続される。電源回生コンバータ1内には、直流電源端子17、18に接続される直流母線19、20が配置され、直流母線19、20間には、平滑コンデンサ21が接続される。平滑コンデンサ21の両端は、平滑コンデンサ21の両端電圧を検出するPN母線電圧検出部8に接続される。
電源回生コンバータ1内の直流母線19、20間には、回生用スイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6と、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6を備える回生部22が配置され、直流母線19、20間に、直列接続した回生用スイッチング素子S1、S2、回生用スイッチング素子S3、S4、回生用スイッチング素子S5、S6の3組が並列に接続される。すなわち、直流母線19には、上アームを構成する回生用スイッチング素子S1、S3、S5のコレクタ端子が接続され、直流母線20には、下アームを構成する回生用スイッチング素子S2、S4、S6のエミッタ端子が接続される。そして、回生用スイッチング素子S1のエミッタ端子と回生スイッチング素子S2のコレクタ端子とは、共通に交流電源端子11に接続される。同様に、回生用スイッチング素子S3のエミッタ端子と回生用スイッチング素子S4のコレクタ端子とは、交流電源端子12に接続され、回生用スイッチング素子S5のエミッタ端子と回生用スイッチング素子S6のコレクタ端子とは、交流電源端子13に接続される。なお、これらの回生用スイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6には、ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6がそれぞれ並列に接続される。すなわち、各ダイオードのアノード端子は、各回生用スイッチング素子のエミッタ端子に接続され、各ダイオードのカソード端子は、各回生用スイッチング素子のコレクタ端子に接続される。
交流電源端子14、15、16は、入力電源3の電源電圧波形を検出する入力電圧検出部6に接続され、入力電圧検出部6の出力端は、入力電源電圧から歪成分のみを抽出する歪成分抽出部10と、入力電源電圧に基づいて各回生用スイッチング素子のオン/オフ信号を生成するベース駆動信号生成部7と、入力電源3の電圧値を算出する基準電圧検出部35とに接続される。
歪成分抽出部10、ベース駆動信号生成部7、基準電圧検出部35、PN母線電圧検出部8の出力端は、入力電源3の電圧値と平滑コンデンサ21の両端電圧値に基づき、回生用スイッチング素子のオン/オフ制御を行うベース駆動信号を出力するベース駆動信号出力部9に接続され、ベース駆動信号出力部9の出力端は、それぞれ回生用スイッチング素子S1、S2、S3、S4、S5、S6の対応するベース端子に接続される。
図1では、入力電圧検出部6の入力信号は、リアクトル2を介さない入力電源3の各相の電圧としたが、リアクトル2を介した入力電源3の各相の電圧としてもよい。
次に、図1に示す電源回生コンバータの回生電流の流れについて説明する。まず、モータが減速することによって発生した誘導起電力による電流が平滑コンデンサ21の両端に流れ込むため、平滑コンデンサ21の電圧が上昇する。このため、電源から供給される三相電源電圧のうち最大電位を示す+相の電位が平滑コンデンサ21の+極の電位よりも低くなり、三相の電源電圧のうち最小電位を示す−相の電位が平滑コンデンサ21の−極の電位よりも高くなる。したがって、供給される三相の電源電圧と平滑コンデンサ21との間に電位差が生ずるため、回生用スイッチング素子をオンすることにより、平滑コンデンサ21から入力電源3へ回生電流が流れる。
次に、図1に示す電源回生コンバータ1の各回生用スイッチング素子のオン/オフ制御について、電源電圧歪が混在してない状態にて説明する。ここでは、入力電圧検出部6は、線間電圧検出を行うものとして説明を行うこととする。
入力電圧検出部6は、入力電源3の三相それぞれの電圧波形VR、VS、VTを入力し、R−S線間、S−T線間、T−R線間の線間電圧VR−S、VS−T、VT−Rを検出する。さらにS−R線間、T−S線間、R−T線間の線間電圧VS−R、VT−S、VR−Tも検出する。この6つの線間電圧をベース駆動信号生成部7へ出力する。なお、S−R線間電圧はR相を基準としてS相との電圧差を検出したものでR−S線間電圧と電圧位相が180度ずれる。T−S線間電圧はS相を基準としてT相との電圧差を検出したものでS−T線間電圧と電圧位相が180度ずれる。R−T線間電圧はT相を基準としてR相との電圧差を検出したものでT−R線間電圧と電圧位相が180度ずれる。
次に、ベース駆動信号生成部7について説明する。図2は、電源電圧歪が混在していない場合の電源回生コンバータの回生動作中のタイムチャートであって、線間電圧波形の電圧変化に対応する位相検出信号、回生用スイッチング素子、回生電流の時間的変化を示したものである。
図1に示す、ベース駆動信号生成部7は、入力電圧検出部6で検出した線間電圧波形VR−S、VS−T、VT−R、VS−R、VT−S、VR−Tを入力信号とし、各線間電圧のゼロクロス点を検出する。ベース駆動信号生成部7は、例えば図2に示すように、線間電圧波形VR−S、VS−T、VT−R、VS−R、VT−S、VR−Tの振幅が正の位相間ではH、負の位相間ではLとなるように、各線間電圧波形に対する位相検出信号を生成する。三相交流電源の線間電圧波形は、ほぼsin波形のため、位相検出信号のHの位相区間の中央で線間電圧波形の電位は最大となり、位相検出信号のLの位相区間の中央で線間電圧波形の電位は最小となる。よって、各位相検出信号により、線間電圧波形の最大電位を示す相と最小電位を示す相を把握することができる。線間電圧波形VR−Sの電位が最大の場合、R相のP側用スイッチング素子であるS1とS相のN側用スイッチング素子であるS4をオンする。線間電圧波形VS−Tの電位が最大の場合、S相のP側用スイッチング素子であるS3とT相のN側スイッチング素子であるS6をオンする。線間電圧波形VT−Rの電位が最大の場合、T相のP側用スイッチング素子であるS5とR相のN側用スイッチング素子であるS2をオンする。線間電圧波形VS−Rの電位が最大の場合、S相のP側用スイッチング素子であるS3とR相のN側用スイッチング素子であるS2をオンする。線間電圧波形VT−Sの電位が最大の場合、T相のP側用スイッチング素子であるS5とS相のN側用スイッチング素子であるS4をオンする。線間電圧波形VR−Tの電位が最大の場合、R相のP側用スイッチング素子であるS1とT相のN側用スイッチング素子であるS6をオンする。回生用スイッチング素子S1〜S6のオン/オフ制御を行うベース駆動信号をそれぞれの回生用スイッチング素子ごとに生成する。生成されたベース駆動信号はベース駆動信号出力部9へ出力される。
次に、回生動作について説明する。図1に示すPN母線電圧検出部8では、直流母線電圧として平滑コンデンサ21の両端電圧を検出してベース駆動信号出力部9へ出力する。基準電圧検出部35では、移動平均フィルタなどを用いて、線間電圧波形VR−S、VS−T、VT−R、VS−R、VT−S、VR−Tの絶対値を取った波形を線間電圧波形の1周期(周波数の逆数)だけ積分して電圧振幅を検出する。この検出した電圧振幅値を入力電源3の入力電圧値として、ベース駆動信号出力部9へ出力する。
ベース駆動信号出力部9では、基準電圧検出部35の出力信号およびPN母線電圧検出部8の出力信号を減算器24に入力させ、入力電源3の電圧値と直流母線電圧値との電圧差を算出する。そして、回生動作を開始するための閾値として予め設定した回生開始電圧値Voと、減算器24の出力である入力電源3の電圧値と平滑コンデンサ21の電圧値との電圧差と、を比較器25に入力して比較し、入力電源3の電圧値と平滑コンデンサ21の電圧値との電圧差が回生開始電圧値Voより高くなったとき、ベース駆動信号生成部7で生成した回生用スイッチング素子のオン/オフ制御を行うベース駆動信号をそれぞれの回生用スイッチング素子S1〜S6に出力する回生動作を行う。なお、ベース駆動信号出力部9についての詳細説明は後述する。
図2の電源回生コンバータ1の回生動作中のタイムチャートで示す通り、線間電圧波形VR−Sの電位が最大の場合は、回生用スイッチング素子S1とS4をオンさせる。線間電圧波形VR−Tが最大の場合は、回生用スイッチング素子S1とS6をオンさせる。線間電圧波形VS−Tの電位が最大の場合は、回生用スイッチング素子S3とS6をオンさせる。線間電圧波形VS−Rの電位が最大の場合は、回生用スイッチング素子S2とS3をオンさせる。線間電圧波形VT−Rの電位が最大の場合は、回生用スイッチング素子S2とS5をオンさせる。線間電圧波形VT−Sの電位が最大の場合は、回生用スイッチング素子S4とS5をオンさせる。
具体的に説明すると、時間t20〜t40では、線間電圧波形VR−Sの電位が最大となるため、回生用スイッチング素子S1とS4をオンさせ、他の回生用スイッチング素子はオフする。そうすれば、平滑コンデンサ21と三相交流電源のR−S間は、リアクトルで電源インピーダンスを介して接続した状態となり、回生電流がR相とS相に流れる。同様にt40〜t60では、線間電圧波形VR−Tの電位が最大となるため、回生用スイッチング素子S1とS6をオンさせ、他の回生用スイッチング素子をオフする。そうすれば、回生電流がR相からT相に流れる。
このように、電源回生コンバータの平滑コンデンサ電圧と入力電源電圧の電圧差を利用し、リアクトルによる電流制限で電流を流している。このため、電源電圧歪によって入力電源電圧が低下し、平滑コンデンサ電圧と入力電源電圧の電圧差が大きくなると、過大な回生電流が流れ、システム停止や装置の破損を招く恐れがある。
次に、歪成分抽出部10について説明する。歪成分抽出部10は、入力電圧検出部6の出力信号Vinから、入力電源3の電源電圧に混在している歪成分の歪率(歪成分の電圧振幅/入力電源3の電圧振幅)や歪成分の周波数を検出する機能を有する。
次に、ベース駆動信号出力部9について説明する。図3は、図1に示したベース駆動信号出力部9の一構成例を示すブロック図である。ベース駆動信号出力部9では、基準電圧検出部35の出力VrefおよびPN母線電圧検出部8の出力Vcが減算器24に入力され、減算器24は、入力電源3の電圧値と平滑コンデンサ21の電圧値との電圧差ΔVを算出する。比較器25には、ベース駆動信号出力部9で算出された電圧差ΔVと回生動作のオン/オフを行う閾値Voとが入力される。比較器25の出力および歪成分抽出部10の出力は、回生制御部23に入力される。そして、回生制御部23の出力をPNPトランジスタ26のベース端子に入力する。PNPトランジスタ26のエミッタ端子には、それぞれの回生用スイッチング素子のオン/オフ制御を行うベース駆動信号が入力され、PNPトランジスタ26のエミッタ端子は、それぞれの回生用スイッチング素子のベース端子に接続されている。回生制御部23の出力がLの場合、PNPトランジスタ26はONとなり、ベース駆動信号生成部7からのベース駆動信号は各スイッチング素子のベース端子に出力される。
図4は、図3に示した比較器の特性を示した図である。比較器25はヒステリシス特性を有する比較器で、ΔV≧Vonとなった場合、比較器25の出力はLとなり、ΔV≦0となった場合、比較器25の出力はHとなる。
次に、回生制御部23について説明する。図5は、図3に示した回生制御部23の一構成例を示すブロック図である。回生制御部23は比較器(歪率比較用比較器)27、PNPトランジスタ28、NPNトランジスタ29、遅延部30で構成されている。比較器27は歪成分抽出部10から出力された歪率fと歪率閾値frefの比較を行っている。比較器27の出力は、PNPトランジスタ28、NPNトランジスタ29のベース端子に接続されている。PNPトランジスタ28のエミッタ端子および遅延部30の入力には、比較器25の出力が接続されている。遅延部30の出力はNPNトランジスタ29のコレクタ端子に接続されている。そして、PNPトランジスタ28のコレクタ端子とNPNトランジスタ29のエミッタ端子とが接続されると共に、PNPトランジスタ26のベース端子に接続されている。
回生制御部23の動作について説明する。比較器27にて歪率fと歪率閾値frefを比較し、歪率fが歪率閾値frefより小さい場合、比較器27はLを出力する。そのため、PNPトランジスタ28がオンし、NPNトランジスタ29はオフする。この場合、比較器25の出力信号がそのままPNPトランジスタ26のベースに送信されるため、比較器25がHを出力した場合、PNPトランジスタ26はオフされ、ベース駆動信号は回生用スイッチング素子のベース端子に送信されないため、回生用スイッチング素子は駆動しない。比較器25がLを出力した場合、PNPトランジスタ26がオンされ、ベース駆動信号は回生用スイッチング素子のベース端子に送信されるため、回生用スイッチング素子が駆動する。
次に、歪率fが歪率閾値frefより大きい場合、比較器27はHを出力する。そのため、NPNトランジスタ29がオンし、PNPトランジスタ28はオフする。この場合、比較器25の出力信号は遅延部30を介してトランジスタ26のベースに送信される。
次に遅延部30について説明する。図6は、図5に示した遅延部30の一構成例を示すブロック図であり、図7は、比較器と遅延部の動作を中心とする回生動作時のタイムチャートである。ここでは、離散時間系で遅延部の説明を行う。遅延部30は連続カウンタ31、比較器32で構成される。連続カウンタ31は比較器25の出力がLだった場合、1サンプリング時間あたり1ずつカウントアップしていくように構成されており、比較器25の出力がHだった場合、カウンタは0クリアされる。連続カウンタ31の出力Coutとカウンタ閾値Coを比較器32に入力し比較を行う。比較器32の出力はPNPトランジスタ26のベースに接続される。
比較器32の比較により、CoutがCoより小さい場合、比較器32はLを出力する。CoutがCoより大きい場合、比較器32はHを出力する。比較器32がHの場合、PNPトランジスタ26はオフし、回生動作はオフされる。つまり、遅延部30の動作は、比較器25の出力がHとなっても、CoutがCoより大きくならない限り回生動作をオンし続ける。例えば、電源電圧歪により入力電源電圧が落ち込んでも、回生動作をし続けているため、電圧差ΔVが急激に大きくなることを防ぎ、過大な回生電流が流れることを防ぐことができる。なお、回生動作オフ状態から回生動作オン状態、つまりPNPトランジスタ26がオフからオンとなる際については遅延部30の動作はしないようにしておくことで、回生動作オンとなる場合は動作遅れをすることなく回生動作に入ることができる。
図8は、電源電圧歪が混在している場合の回生動作時のタイムチャートを示しているが、歪率を使用して、回生制御部23を動作させることで、過大な回生電流を流すことなく回生動作をしている。なお、前述の構成以外にも、減算器24の出力である電圧差ΔVに、一次遅れや二次遅れのフィルタをかけて回生動作オフを遅延させることも可能である。
以上説明したように、本実施の形態にかかる電源回生コンバータ1は、歪率fと予め決められた歪率閾値frefとを比較し、歪率fが歪率閾値frefより大きい場合、回生動作のオン/オフのタイミングを変更し、歪率fが歪率閾値frefより小さい場合、通常の回生動作のオン/オフを実施するようにしたので、例えば、歪率fが歪率閾値frefより大きくなり、かつ、比較器25の出力がHとなった場合でも、CoutがCoより大きくならない限り回生動作をし続けているため、ΔVが急激に大きくなることを防ぐことができる。従って、入力電源に電源電圧歪が混在した場合でも、過大な電流を流すことなく電力回生動作を行うことができる。その結果、システム停止や装置の破損を防ぐことができると共に、回生時の入力電源へのノッチング低減となるため同じ電源を使用している他の電子機器への悪影響を抑制することも可能である。
実施の形態2.
以下では、母線電流検出部と、母線電流検出部の出力信号から回生動作のオン/オフを制御するベース駆動信号出力部とを、実施の形態1に付加した実施の形態について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2にかかる電源回生コンバータの構成を示すブロック図である。なお、図1と同一または同等の部分については、同一符号を付して示し、重複する内容は適宜省略した説明とする。電源回生コンバータ1の回生用スイッチング素子S6のエミッタ端子と直流母線20との間に母線電流検出部36を備え、母線電流検出部36の出力信号をベース駆動信号出力部9Aに入力している。
図10は、図9に示したベース駆動信号出力部9Aの一構成例を示すブロック図である。減算器24、比較器25、PNPトランジスタ26、回生制御部23Aによって構成される。減算器24には、基準電圧検出部35の出力信号VrefとPN母線電圧検出部8の出力信号Vcとが入力され、減算器24は、VrefとVcとの差分ΔVを算出する。比較器25にはΔVと閾値Voとが入力される。制御部23Aには、比較器25の出力と、歪成分抽出部10の出力である歪率fと、母線電流検出部36の出力である母線電流(回生時母線電流)Ipnとが入力される。
次に、回生制御部23Aについて説明する。図11は、図10に示した回生制御部23Aの一構成例を示すブロック図である。回生制御部23Aは、比較器27、PNPトランジスタ28、NPNトランジスタ29、遅延部30、比較器(電流比較用比較器)33、論理積34で構成されている。比較器27は歪率fと歪率閾値frefを入力して比較を行っている。比較器33は母線電流Ipnと電流閾値(回生電流閾値)Irefを入力して比較を行っている。論理積34には比較器27の出力と比較器33の出力とが入力される。論理積34の出力は、PNPトランジスタ28、NPNトランジスタ29のベース端子に接続されている。PNPトランジスタ28のエミッタ端子および遅延部30の入力には、比較器25の出力が接続されている。遅延部30の出力はNPNトランジスタ29のコレクタ端子に接続されている。そして、PNPトランジスタ28のコレクタ端子とNPNトランジスタ29のエミッタ端子とが接続されると共に、PNPトランジスタ26のベース端子に接続されている。
回生制御部23Aの動作について説明する。比較器27にて歪率fと歪率閾値frefを比較し、歪率fが歪率閾値frefより小さい場合、比較器27はLを出力する。そのため、論理積34もLを出力し、PNPトランジスタ28がオンし、NPNトランジスタ29はオフする。この場合、比較器25の出力は、そのままPNPトランジスタ26のベース端子に送信される。
歪率fが歪率閾値frefより大きい場合、比較器27はHを出力する。しかし、比較器33で母線電流Ipnと電流閾値Irefを比較しており、母線電流Ipnが電流閾値Irefよりも小さい場合、比較器33はLを出力する。この場合、論理積34はLを出力するため、PNPトランジスタ28がオンし、NPNトランジスタ29はオフする。この場合も、比較器25の出力は、そのままPNPトランジスタ26のベース端子に送信される。
歪率fが歪率閾値frefより大きい場合、比較器27はHを出力する。さらに、母線電流Ipnが電流閾値Irefよりも大きい場合、比較器33はHを出力する。この場合、論理積34はHを出力するため、PNPトランジスタ28はオフし、NPNトランジスタ29がオンする。この場合、比較器25の出力は、遅延部30を介してPNPトランジスタ26のベース端子に送信される。
例えば、歪率fが大きい際に、回生時に過大な電流が流れない場合、回生動作オフを遅らせる必要はなく、速やかに回生動作をオフする。母線電流を検出し、回生動作オン/オフの制御に使用することで、無駄な回生を行わなくてすむ。これによって回生用スイッチング素子のオンロス低減となる。
図12は、図10に示した回生制御部の他構成例を示すブロック図である。図12のように論理積34を論理和40に置き換えた場合、歪率fが歪率閾値frefより小さい場合、比較器27はLを出力するが、母線電流Ipnが電流閾値Irefよりも大きい場合、比較器33はHを出力するため、論理和40はHを出力する。この場合、PNPトランジスタ28はオフし、NPNトランジスタ29はオンするので、比較器25の出力は、遅延部30を介してPNPトランジスタ26のベース端子に送信される。これは、歪率が小さい場合でも、母線電流Ipnが大きい場合、回生動作オフを遅らせることで過大な電流を防ぐことができる。
また、前述のように論理積34を論理和40に置き換えた場合、歪率fが歪率閾値frefより大きい場合、比較器27はHを出力するため、母線電流Ipnに関わらず論理和40はHを出力するため、PNPトランジスタ28はオフし、NPNトランジスタ29はオンするので、比較器25の出力は、遅延部30を介してPNPトランジスタ26のベース端子に送信されるため、実施の形態1のように歪率fにて回生動作のオン/オフを制御することも可能である。
実施の形態3.
以下では、入力電源3に歪成分が混在する場合にその歪成分を把握するため、実施の形態1および実施の形態2にある歪成分抽出部について説明する。
図13は、図1または図9に示した歪成分抽出部10の一構成例を示すブロック図である。歪成分抽出部10はフィルタ部37、歪周波数算出部38、歪電圧算出部39によって構成されており、フィルタ部37は、入力電圧検出部6の出力信号を入力して、歪成分のみを抽出する。歪周波数算出部38にはフィルタ部37の出力信号が入力され、歪周波数算出部38は、歪成分の周波数f_Hzを算出する。そして、歪電圧算出部39にはフィルタ部37の出力信号および歪周波数算出部38の出力信号が入力され、歪電圧算出部39は、歪成分の電圧を算出する。
フィルタ部37について説明する。フィルタ部37は、FFTアナライザ機能を有するシステムで実現する他に、ローパスフィルタやバンドパスフィルタなど様々なフィルタでその機能を実現できるが、ここでは、ノッチフィルタを2段使用するフィルタについて説明する。このノッチフィルタにより、入力電源3に混在する歪成分のみを抽出することができる。
まず、2次ノッチフィルタについて述べる。fnを折点周波数、sをラプラス演算子、q1、q2をフィルタ特性におけるQuality Factorとすると、ノッチフィルタの伝達関数G(s)は、(1)式のように表される。
Figure 0005452259
また、図14は、ノッチフィルタの典型的な特性を示すボード線図である。図14に示すフィルタ特性では、折点周波数fnのゲイン特性が減衰している。したがって、上記(1)式に示されるような伝達関数を有するフィルタを使用することにより、所望の周波数を減衰させることが可能となる。なお、図14に示すフィルタ特性は、ノッチフィルタ1段の特性であり、このフィルタを2段にすれば、折点周波数fnをより減衰させることができる。
一般的に商用電源の電源基本周波数は50Hzまたは60Hzである。混在している歪成分を抽出するには、電源基本周波数を減衰させればよい。事前に電源基本周波数が分かれば折点周波数fnに電源基本周波数を設定すればよい。しかし、上記フィルタ部をハードウェアで実現する場合、フィルタ回路定数変更等の作業が発生する。
そこで、フィルタ回路定数変更等の作業が発生しないように、折点周波数fnを50Hzとしたノッチフィルタと折点周波数60Hzとしたノッチフィルタの2段のフィルタを構成した場合について考える。下記条件にて数値シミュレーションを実施した。
すなわち、条件(1)は、電源基本周波数50Hz、歪周波数250Hz、歪率7%とし、条件(2)は、電源基本周波数60Hz、歪周波数300Hz、歪率7%とする。
図15は、条件(1)のシミュレーション結果を示す図である。混在している歪成分に対してフィルタ部37の出力信号は、振幅はほぼ同等であることが分かる。
図16は、条件(2)のシミュレーション結果を示す図である。混在している歪成分に対してフィルタ部37の出力信号は、振幅、位相ともにほぼ同等であることが分かる。前述のシミュレーション結果から折点周波数fnを50Hzと60Hzのノッチフィルタ2段として、フィルタ部37を構成しても、混在する歪成分を抽出できる。
次に、歪周波数算出部38および歪電圧算出部39について説明する。歪周波数算出部38は、フィルタ部37の出力信号である歪成分のみ抽出された信号から歪成分の周波数f_Hzを算出する。歪電圧算出部39は、フィルタ部37の出力信号および歪周波数算出部38の出力信号を入力し、歪成分の電圧値を算出する。より具体的には、歪電圧算出部39は、歪成分の1周期(周波数の逆数)だけ積分して歪成分の電圧振幅を算出し、電圧値を算出する。さらに、基準電圧検出部35の出力(Vref)で歪電圧算出部39の出力(電圧値)を割ることによって歪率が得られる。
このように、歪成分抽出部10を構成し、歪成分の周波数f_Hzおよび歪率fを算出することで、回生動作を制御するだけでなく、入力電源3の歪周波数f_Hzや歪率fを算出することができる。歪周波数f_Hzや歪率fを使用して回生動作を制御するだけでなく、歪周波数f_Hzや歪率fを表示したり、予め定めておいた範囲を逸脱した場合には入力電源異常等の警告を行うことで、電源状態を監視することができる。
以上のように、本発明は、電源回生コンバータに適用可能であり、特に、入力電源に歪成分が混在した場合においても過大な電流を流すことなく安定した回生動作を得る場合に適している。また、過大なノッチングを発生することがないため、同じ電源を使用している他の電子機器への悪影響も与えることなく回生動作を行う場合に適している。
1 電源回生コンバータ
2 リアクトル
3 入力電源
4 インバータ装置
5 モータ
6 入力電圧検出部
7 ベース駆動信号生成部
8 PN母線電圧検出部
9,9A ベース駆動信号出力部
10 歪成分抽出部
11,12,13,14,15,16 交流電源端子
17,18 直流電源端子
19,20 直流母線
21 平滑コンデンサ
22 回生部
23,23A 回生制御部
24 減算器
25,32 比較器
26,28 PNPトランジスタ
29 NPNトランジスタ
27 比較器(歪率比較用比較器)
30 遅延部
31 連続カウンタ
33 比較器(電流比較用比較器)
34 論理積
35 基準電圧検出部
36 母線電流検出部
37 フィルタ部
38 歪周波数算出部
39 歪電圧算出部
40 論理和
Co カウンタ閾値
D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
f 歪率
fn 折点周波数
fref 歪率閾値
f_Hz 歪成分の周波数
Ipn 母線電流(回生時母線電流)
Iref 電流閾値(回生電流閾値)
S1,S2,S3,S4,S5,S6 回生用スイッチング素子
Vc PN母線電圧検出部の出力
Vin 入力電圧検出部の出力信号
Vo 回生開始電圧値
Vref 基準電圧検出部の出力

Claims (7)

  1. モータで発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの電圧をスイッチングして入力電源に電力回生動作を行う回生用スイッチング素子と、
    前記入力電源の線間電圧または相電圧を検出する入力電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号から入力電源電圧を検出する基準電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号に基づいて、前記回生用スイッチング素子のオン/オフ制御に用いるベース駆動信号を生成するベース駆動信号生成部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号と前記基準電圧検出部の出力信号とに基づいて、前記入力電源の電圧振幅に対する前記入力電源の歪成分の電圧振幅の割合である歪率を抽出する歪成分抽出部と
    前記歪成分抽出部からの歪率が予め決められた歪率閾値より大きい場合、前記ベース駆動信号生成部から前記回生用スイッチング素子のベース端子への間に介在させられたPNPトランジスタがオフするタイミングを、前記歪率が前記歪率閾値より小さい場合のタイミングに比べて所定時間遅延させるベース駆動信号出力部と、
    を備えたことを特徴とする電源回生コンバータ。
  2. 前記ベース駆動信号出力部は、前記歪成分抽出部からの出力信号に基づいて、前記回生用スイッチング素子のベース端子に対する前記ベース駆動信号の出力を制御する回生制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源回生コンバータ。
  3. モータで発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの電圧をスイッチングして入力電源に電力回生動作を行う回生用スイッチング素子と、
    前記入力電源の線間電圧または相電圧を検出する入力電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号から入力電源電圧を検出する基準電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号に基づいて、前記回生用スイッチング素子のオン/オフ制御に用いるベース駆動信号を生成するベース駆動信号生成部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号と前記基準電圧検出部の出力信号とに基づいて、前記入力電源の電圧振幅に対する前記入力電源の電圧歪成分の電圧振幅の割合である歪率を抽出する歪成分抽出部と、
    母線電流を検出する母線電流検出部と、
    前記歪成分抽出部からの歪率が予め決められた歪率閾値より大きく、かつ、前記母線電流検出部で検出された回生時母線電流が予め決められた回生電流閾値より大きい場合、前記ベース駆動信号生成部から前記回生用スイッチング素子のベース端子への間に介在させられたPNPトランジスタがオフするタイミングを、前記歪率が前記歪率閾値より小さい場合のタイミングに比べて所定時間遅延させるベース駆動信号出力部と、
    を備えたことを特徴とする電源回生コンバータ。
  4. モータで発生する誘導起電力を蓄積する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサの電圧をスイッチングして入力電源に電力回生動作を行う回生用スイッチング素子と、
    前記入力電源の線間電圧または相電圧を検出する入力電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号から入力電源電圧を検出する基準電圧検出部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号に基づいて、前記回生用スイッチング素子のオン/オフ制御に用いるベース駆動信号を生成するベース駆動信号生成部と、
    前記入力電圧検出部の出力信号と前記基準電圧検出部の出力信号とに基づいて、前記入力電源の電圧振幅に対する前記入力電源の電圧歪成分の電圧振幅の割合である歪率を抽出する歪成分抽出部と、
    母線電流を検出する母線電流検出部と、
    前記歪成分抽出部からの歪率が予め決められた歪率閾値より大きい場合、または、前記母線電流検出部で検出された回生時母線電流が予め決められた回生電流閾値より大きい場合、前記ベース駆動信号生成部から前記回生用スイッチング素子のベース端子への間に介在させられたPNPトランジスタがオフするタイミングを、前記歪率が前記歪率閾値より小さい場合のタイミングに比べて所定時間遅延させるベース駆動信号出力部と、
    を備えたことを特徴とする電源回生コンバータ。
  5. 前記ベース駆動信号出力部は、前記歪成分抽出部からの出力信号と前記母線電流検出部からの出力信号とに基づいて、前記回生用スイッチング素子のベース端子に対する前記ベース駆動信号の出力を制御する回生制御部を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の電源回生コンバータ。
  6. 前記回生制御部は、
    記歪率と前記歪率閾値とを比較する歪率比較用比較器と、
    記回生時母線電流と前記回生電流閾値とを比較する電流比較用比較器と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の電源回生コンバータ。
  7. 前記歪成分抽出部は、
    前記入力電圧検出部の出力信号から歪成分のみを抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部の出力信号から歪成分の周波数のみを算出する歪周波数算出部と、
    前記フィルタ部からの出力信号と、前記歪周波数算出部からの出力信号と、前記基準電圧検出部からの出力信号とに基づいて、前記歪率を算出する歪率算出部と、
    を備えることを特徴とする請求項1、3、または4に記載の電源回生コンバータ。
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