JP5451995B2 - 空気調和設備 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和設備に関する。
従来、室内空間の温度や湿度を適正に保つ方法として種々の設備が提案されており、例えば、本出願の発明者は、図5に示す空気調和設備についての特許出願を行っている。
図5に示す空気調和設備100は、全熱交換器101、顕熱交換器102及び調湿装置103を備えている。また、この空気調和設備100は、全熱交換器101、顕熱交換器102、調湿装置103、顕熱交換器102、室内空間104、全熱交換器102の順に室外の空気を流送する流路105を備えている。全熱交換器101においては、室外から導かれた空気と、室内空間104から導かれた空気との間で、顕熱及び潜熱の交換が可能に構成されており、顕熱交換器102においては、全熱交換器101を通過した室外の空気と、調湿装置103を通過して湿度が調整された空気との間で、顕熱の交換が可能に構成されている。また、調湿装置103においては、顕熱交換器102から導かれた空気に対して、除湿或いは加湿を行うように構成されている。空気の除湿を行うには、調湿装置103が備える熱媒体コイル106内に冷水を流すことによって、この熱媒体コイル106の外表面を通過する空気を冷却し、空気中に含まれる湿気を凝縮させることにより行う。また、空気の加湿を行うには、調湿装置103が備える加湿器107の作用により空気中に水蒸気を付与することにより行う。
このような構成により、例えば、夏季における除湿運転時では、顕熱交換器102が、全熱交換器101を通過した室外の空気と、調湿装置103を通過し湿気が除去された低温の空気との間で顕熱交換を行うように構成されているため、室内空間に供給される空気に含まれる湿気を少ない状態に維持したまま(除湿された状態のまま)、当該空気の温度を効率よく再熱することができ、再熱負荷を低減させることができる。更に、顕熱交換器102の作用により、調湿装置103に導かれる空気の温度を低い状態に変化させることができるので、冷却コイルとして機能する熱媒体コイル106の作動負荷を低減させることができる。
上述の空気調和設備は、空気の再熱負荷を低減させると共に熱媒体コイルの作動負荷を低減させることができるという優れた省エネルギー効果を有するものではあるが、更なる省エネルギー化が求められている。
本発明は、このような要請を解決するためになされたものであって、省エネルギー効果が高い空気調和設備を提供することを目的としている。
本発明の上記目的は、室外から導かれた空気を調整して室内空間の空調を行う空気調和設備であって、圧縮機、第1熱交換器、膨張弁、及び、第2熱交換器が配管接続されて冷媒循環が可逆に構成され、冷凍サイクルを行う冷凍回路と、顕熱及び潜熱の交換を行う全熱交換器と、顕熱の交換を行う顕熱交換器と、前記全熱交換器、前記顕熱交換器、前記第2熱交換器の外表面、前記顕熱交換器、前記室内空間、前記全熱交換器、及び、前記第1熱交換器の外表面の順に室外の空気を流送する流路と、前記第2熱交換器の外表面において生成される凝縮水を前記第1熱交換器の外表面に散布する散布手段と、を備えており、前記全熱交換器は、室外から導かれた空気と、前記室内空間から導かれた空気との間で熱交換可能に構成されており、前記顕熱交換器は、前記全熱交換器から導かれた空気と、該顕熱交換器から前記第2熱交換器の外表面に導かれた後、該顕熱交換器に還流された空気との間で熱交換可能に構成されており、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器は、それぞれ前記全熱交換器及び前記顕熱交換器から外表面に導かれ空気と、内部を通過する冷媒との間で熱交換可能に構成されている空気調和設備により達成される。
また、この空気調和設備において、前記第2熱交換器の外表面を通過した後の空気を加湿可能な加湿装置を備えており、前記第1熱交換器の外表面において生成される凝縮水を前記加湿装置の給水源として前記加湿装置に導く流路を備えることが好ましい。
また、前記流路は、前記室内空間から導かれる空気の一部を前記第1熱交換器の外表面に直接導く第1バイパス流路を更に備えることが好ましい。
また、前記流路は、前記第2熱交換器の外表面を通過した空気の一部を前記室内空間に直接導く第2バイパス流路を更に備えることが好ましい。
本発明によれば、省エネルギー効果が高い空気調和設備を提供することができる。
以下、本発明に係る空気調和設備について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和設備1の基本構成を模式的に示す概略構成図である。
本実施形態に係る空気調和設備1は、外部から導かれた空気を調整して室内空間4の空調を行う設備であって、図1に示すように、冷凍回路2及び空調回路3を備えている。
冷凍回路2は、圧縮手段21、第1熱交換器22、受液器23、膨張弁24、及び第2熱交換器25が配管接続されており、内部を冷媒が循環して冷凍サイクルを行うように構成されている。
圧縮手段21は、冷凍回路2内の冷媒を加圧して循環させるための圧縮機26と、四方弁27とを備えている。四方弁27は、冷凍回路2を循環する冷媒の流れる方向を変更するための装置であり、例えば、図1に示すように、四方弁27を切り替えることにより、圧縮機26の高圧側261と第1熱交換器22とを配管接続し、圧縮機26の低圧側262と第2熱交換器25とを配管接続することによって、冷凍回路2を流れる冷媒が、圧縮機26、第1熱交換器22、受液器23、膨張弁24、第2熱交換器25の順に流れるように構成することができる。また、図2に示すように、四方弁27を切り替えることにより、圧縮機26の高圧側261と第2熱交換器25とを配管接続し、圧縮機26の低圧側262と第1熱交換器22とを配管接続することにより、冷凍回路2を流れる冷媒が、圧縮機26、第2熱交換器25、膨張弁24、受液器23、第1熱交換器22の順に流れるように構成することができる。なお、圧縮機26として、ルーツポンプのような正逆回転可能な圧縮機を使用する場合には、四方弁27を省略することが可能である。
第1熱交換器22及び第2熱交換器25は、空冷式の熱交換器であり、内部を通過する冷媒と、外表面を通過する空気との間で熱交換を行う装置である。第1熱交換器22は、室内空間4から導かれ全熱交換器32を通過した空気と、冷凍回路2内を循環する冷媒との間で熱交換を行うことができるように構成されている。また、第2熱交換器25は、外部から導かれ、全熱交換器32及び顕熱交換器33を通過した空気と、冷凍回路2内を循環する冷媒との間で熱交換を行うことができるように構成されている。夏季において空気調和設備1により除湿運転を行う際には、第1熱交換器22は、内部を流れる冷媒を凝縮させる凝縮器として作用し、第2熱交換器25は、内部を流れる冷媒を蒸発させる蒸発器として作用する。また、冬季において加湿運転を行う際には、第1熱交換器22は、内部を流れる冷媒を蒸発させる蒸発器として作用し、第2熱交換器25は、内部を流れる冷媒を凝縮させる凝縮器として作用する。
膨張弁24は、絞り膨張によって冷媒を低圧・低温にさせるように構成されており、定圧膨張弁、温度自動膨張弁、手動膨張弁、キャピラリーチューブ、フロート膨張弁等の種々の膨張弁を使用することができる。
受液器23は、冷凍回路2内を循環する液状の冷媒を貯留する装置である。
空調回路3は、空気流路31、全熱交換器32、顕熱交換器33、及び、加湿装置34を備えている。空気流路31は、全熱交換器32、顕熱交換器33、第2熱交換器25の外表面、加湿装置34、顕熱交換器33、室内空間4、全熱交換器32、及び、第1熱交換器22の外表面の順に、室外の空気を流送する流路である。この空気流路31は、外気導入流路31a、顕熱交換器供給流路31b、第2熱交換器供給流路31c、加湿装置供給流路31d、顕熱交換器還流流路31e、室内空気供給流路31f、室内空気排出流路31g、第1熱交換器供給流路31h、及び、排気流路31iを備えている。
外気導入流路31aは、室外の空気を全熱交換器32に導くための流路である。顕熱交換器供給流路31bは、外気導入流路31aを介して全熱交換器32に導かれた空気を顕熱交換器33に導くための流路である。第2熱交換器供給流路31cは、顕熱交換器33を通過した空気を第2熱交換器25の外表面に導く流路である。加湿装置供給流路31dは、第2熱交換器25の外表面を通過した空気を加湿装置34に導くための流路である。顕熱交換器還流流路31eは、加湿装置34を通過した空気を顕熱交換器33に還流させるための流路である。室内空気供給流路31fは、加湿装置供給流路31dを介して顕熱交換器33に導かれた空気を室内空間4に導く流路である。室内空気排出流路31gは、室内空間4の空気を全熱交換器32に導く流路である。第1熱交換器供給流路31hは、室内空間4から全熱交換器32に導かれた空気を第1熱交換器22の外表面に導くための流路である。排気流路31iは、第1熱交換器22の外表面を通過した後の空気を外部に排出するための流路である。
全熱交換器32は、外気導入流路31aを介して導かれた空気と、室内空気排出流路31gを介して室内空間4から導かれた空気との間で、顕熱及び潜熱の交換を行う装置である。
顕熱交換器33は、顕熱交換器供給流路31bを介して全熱交換器32から導かれた空気と、顕熱交換器還流流路31eを介して加湿装置34から導かれた空気との間で、顕熱の交換を行う装置である。
加湿装置34は、水道水等の水を気化させて空気中の湿度を高める装置であり、気化式加湿器を例示することができる。この加湿装置34は、必要に応じて作動されるものであり、例えば、夏季等において空気の加湿が不要な場合には、加湿装置34を作動させることなく、加湿装置供給流路31dを介して導かれる空気が、加湿装置34内を通過して顕熱交換器還流流路31eに導かれるように構成されている。
このように構成された空気調和設備1の作動について、発明者らが行った実験データ及び添付図面を参照しながら、夏季における除湿運転形態および冬季における加湿運転形態に分けて説明する。
最初に、夏季における除湿運転形態について説明する。表1は、除湿運転時の実験データであり、空気流路31を通過する空気の各位置(図1中のa〜iの位置)における、空気の温度(℃)、湿球温度(℃)、相対湿度(%)、絶対湿度(kg/kg’)及びエンタルピー(kcal/kg)を示したものである。表1における位置a〜位置iは、図1におけるa〜iの位置に対応する。なお、除湿運転時においては、加湿装置34を作動させないため、表1中の位置e欄における空気の状態は、位置d欄における空気の状態と同一になっている。
Figure 0005451995
まず、冷凍回路2を中心に説明する。図1に示すように、四方弁27を操作し、圧縮機26の高圧側261と第1熱交換器22とが接続するように、また、圧縮機26の低圧側262と第2熱交換器25とが接続するように配管接続する。このように構成された冷凍回路2において、圧縮機26を作動させることによって冷媒を圧縮して高圧にすることで冷媒の温度を上昇させる。圧縮機26の作動により高温高圧となった冷媒は、第1熱交換器22において放熱することで、第1熱交換器22の外表面を通過する空気と熱交換する。この熱交換により、第1熱交換器22の内部を通過する冷媒の温度は低下する。また、第1熱交換器22の外表面を通過する空気は加熱される。
第1熱交換器22を通過することにより放熱した冷媒は、受液器23を介して膨張弁24に導かれる。膨張弁24に導かれた冷媒は、その圧力が急激に下がることでさらに温度が低下して第2熱交換器25に導かれる。
第2熱交換器25に導かれた冷媒は、第2熱交換器25の外表面を通過する空気との間で熱交換することにより、空気から熱を受け取り飽和蒸気となって圧縮機26に導かれ、再度上記工程を繰り返すように冷凍回路2を循環する。第2熱交換器25の外表面を通過する空気は、第2熱交換器25の内部を通過する冷媒に熱を吸収されるので、その温度が低下することになる。このように第2熱交換器25の外表面を通過することにより、空気の温度が低下する結果、空気中に含まれる湿気(水蒸気)は凝縮し、凝縮水として第2熱交換器25の外表面に付着する。
次に、空調回路3を中心に説明すると、まず、室外の空気は、外気導入流路31aにより全熱交換器32に導かれる。この空気は、室内空気排出流路31gを介して全熱交換器32に導かれる室内空間4の空気との間で全熱交換を行う。室内空気排出流路31gにより導かれる室内空間4の空気は、外気導入流路31aにより全熱交換器32に導かれる空気よりも温度および湿度が共に低いため(表1の位置a欄、位置g欄参照)、外気導入流路31aにより導かれた高温多湿の空気は、温度及び湿度が低下した空気になる(表1の位置b欄参照)。
次に、温度及び湿度が低下した空気は、顕熱交換器33に導かれ、顕熱交換器還流流路31eを介して導かれる空気との間で顕熱交換を行う。第2熱交換器25の外表面を通過した空気は、後述のように低温かつ低湿度であるため、全熱交換器32から導かれた空気は、絶対湿度を維持したまま温度のみが更に低下された状態となって第2熱交換器25の外表面に導かれる(表1の位置c欄参照)。
第2熱交換器25においては、内部を通過する低温の冷媒と、外表面を通過する空気との間で熱交換を行う。この熱交換により、外表面を通過する空気は冷却されるので、空気中に含まれる湿気(水蒸気)は、第2熱交換器25の外表面に凝縮して除去される。第2熱交換器25の外表面を通過した空気は、低温かつ絶対湿度が低い空気となる(表1の位置d(位置e)欄参照)。
第2熱交換器25を通過した空気は、加湿装置34および顕熱交換器還流流路31eを介して顕熱交換器33に導かれ、この顕熱交換器33において、全熱交換器32から導かれた空気との顕熱交換により絶対湿度を維持したまま加温されて室内空間4に導かれる(表1の位置f欄参照)。
室内空間4に導かれた空気は、室内空間4に居住する人間が発する熱や水蒸気や、配置されるパソコン、オーディオ設備等が発する熱の影響を受けて温度及び絶対湿度共に上昇する(表1の位置g欄参照)。
室内空間4の空気は、室内空気排出流路31gを介して全熱交換器32に導かれ、外気導入流路31aにより導かれた室外空気との間で全熱交換を行う。これにより、室内空間4から導かれた空気は、温度及び湿度共に高められた状態となる(表1の位置h欄参照)。
そして、全熱交換器32を通過した空気は、第1熱交換器供給流路31hを介して第1熱交換器22の外表面に導かれ、第1熱交換器22の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う。第1熱交換器22内部を通過する冷媒は、高温高圧であるため、第1熱交換器22の外表面に導かれた空気は、温度が高められた状態となって、外部に排出される(表1の位置i欄参照)。
次に、冬季における加湿運転形態について説明する。表2は、加湿運転時の実験データであり、表2中の位置a〜位置iは、表1と同様に、図1におけるa〜iの位置に対応している。
Figure 0005451995
まず、冷凍回路2を中心に説明する。図2に示すように、四方弁27を操作し、圧縮機26の高圧側261と第2熱交換器25とが接続するように、また、圧縮機26の低圧側262と第1熱交換器22とが接続するように配管接続する。このように構成された冷凍回路2において、圧縮機26を作動させることによって冷媒を圧縮して高圧にすることで冷媒の温度を上昇させる。圧縮機26の作動により高温高圧となった冷媒は、第2熱交換器25において放熱することで、第2熱交換器25の外表面を通過する空気と熱交換する。この熱交換により、第2熱交換器25の内部を通過する冷媒の温度は低下する。また、第2熱交換器25の外表面を通過する空気は加熱される。
第2熱交換器25を通過することにより放熱した冷媒は、膨張弁24に導かれる。膨張弁24に導かれた冷媒は、その圧力が下がることでさらに温度が低下し、受液器23を介して第1熱交換器22に導かれる。
第1熱交換器22に導かれた冷媒は、第1熱交換器22の外表面を通過する空気との間で熱交換することにより、空気から熱を受け取り飽和蒸気となって圧縮機26に導かれ、再度上記工程を繰り返すように冷凍回路2を循環する。第1熱交換器22の外表面を通過する空気は、第1熱交換器22の内部を通過する冷媒に熱を吸収されるので、その温度が低下することになる。
次に、空調回路3を中心に説明すると、まず、室外の空気は、外気導入流路31aにより全熱交換器32に導かれる。この空気は、室内空気排出流路31gを介して全熱交換器32に導かれる室内空間4の空気との間で全熱交換を行う。室内空間4の温度及び絶対湿度は、室外の空気よりも高い状態であるから(表2の位置a欄、位置g欄参照)、外気導入流路31aにより導かれた低温かつ低湿度の空気は、温度及び湿度共に高められる(表2の位置b欄参照)。
次に、温度及び絶対湿度が高められた空気は、顕熱交換器33に導かれ、顕熱交換器還流流路31eを介して導かれる空気との間で顕熱交換を行う。第2熱交換器25の外表面を通過した空気は、後述のように高温であるため(表2の位置e欄参照)、全熱交換器32から導かれた空気は、絶対湿度を維持したまま温度のみが更に高められた状態となって第2熱交換器25の外表面に導かれる(表2の位置c欄参照)。
第2熱交換器25においては、内部を通過する高温高圧の冷媒と、外表面を通過する空気との間で熱交換を行う。この熱交換により、外表面を通過する空気は加熱される(表2の位置d欄参照)。
加熱された空気は、加湿装置供給流路31dを介して加湿装置34に導かれて、水蒸気の供給を受けるため、空気の絶対湿度が高められる(表2の位置e欄参照)。つまり、第2熱交換器25の外表面及び加湿装置34を通過した空気は、高温多湿の状態となる(表2の位置e欄参照)。このように、加湿運転時においては、空気が加湿装置34を通過する前において、高温の冷媒が内部を通過する第2熱交換器25により空気が予め加熱されるため、加湿装置34を通過する際に多くの水蒸気を空気中に含ませることが可能になり、効率よく空気の加湿を行うことができる。
加湿装置34を通過した高温多湿の空気は顕熱交換器33に導かれ、この顕熱交換器33において、全熱交換器32から導かれた温度の低い空気との顕熱交換により絶対湿度を維持したまま冷却されて室内空間4に導かれる(表2の位置f欄参照)。室内空間4に供給される空気は、低温多湿な状態となっている。
室内空間4に導かれた空気は、室内空間4に居住する人間が発する熱や水分(湿気)や、配置されるパソコン、オーディオ設備等が発する熱の影響を受けて温度及び絶対湿度共に上昇する(表2の位置g欄参照)。
室内空間4の空気は、室内空気排出流路31gを介して全熱交換器32に導かれ、外気導入流路31aにより導かれた室外空気との間で全熱交換を行う。これにより、室内空間4から導かれた空気は、温度及び絶対湿度共に低下した状態となる(表2の位置h欄参照)。
そして、全熱交換器32を通過した空気は、第1熱交換器供給流路31hを介して第1熱交換器22の外表面に導かれ、第1熱交換器22の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う。第1熱交換器22内部を通過する冷媒は、低温であるため、第1熱交換器22の外表面に導かれた空気は、温度が低下した状態となって、外部に排出される(表2の位置i欄参照)。
本実施形態に係る空気調和設備1によれば、除湿運転時においては、顕熱交換器33が、全熱交換器32を通過した室外の空気と、第2熱交換器25の外表面を通過し湿気が除去された低温の空気との間で顕熱交換を行うように構成されているため、室内空間4に供給される空気に含まれる湿気を少ない状態に維持したまま(除湿された状態のまま)、当該空気の温度を効率よく再熱することができ、再熱負荷を低減させることができる。更に、顕熱交換器33の作用により、第2熱交換器25の外表面に導かれる空気の温度を低い状態に変化させることができるので、冷却コイルとして機能する第2熱交換器25の作動負荷を低減させることができる。
また、加湿運転時においては、顕熱交換器33の作用により、室内空間4に供給される空気に含まれる湿気を多い状態に維持したまま、当該空気の温度を効率よく下げることができる。更に、第2熱交換器25の外表面に導かれる空気の温度を、当該第2熱交換器25の外表面を通過した空気の熱エネルギーを利用して加温することができるので、加熱コイルとして機能する第2熱交換器25の作動負荷を効率よく低減させることができ、高い省エネルギー効果を得ることが可能になる。
また、本実施形態に係る空気調和設備1は、外気導入流路31aにより導かれた室外の空気と、室内空気排出流路31gにより導かれた室内空間4の空気との間で、顕熱及び潜熱の交換を行う全熱交換器32を備えている。これにより、室内空間4から外部に排出される空気の持つ熱エネルギーを有効的に利用して、室外の空気が有する温度や湿度を所望の状態に調整して顕熱交換器33に導くことができるので、顕熱交換器33の作動負荷を低減させることが可能になる。この結果、除湿運転時及び加湿運転時の双方において、大幅な省エネルギー効果を得ることができ、空気調和設備1のランニングコストをより一層低減させることができる。
また、本実施形態に係る空気調和設備1によれば、除湿運転時においては、室内空間4から全熱交換器32に導かれて外部に排出される空気を利用して、第2熱交換器25において室内空間4に導かれる空気の除湿を行う冷媒の温度を、第1熱交換器22において低下させるように構成されているため、冷凍回路2を効率よく作動させることが可能になる。この結果、空気調和設備1全体を高効率で作動させることが可能になる。
また、加湿運転時においては、室内空間4から全熱交換器32に導かれて外部に排出される空気を利用して、第2熱交換器25において室内空間4に導かれる前の空気の加熱を行う冷媒の温度を、第1熱交換器22において上昇させるように構成されているため、除湿運転時と同様に冷凍回路2を効率よく作動させることが可能になり、空気調和設備1全体を高効率で作動させることが可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の具体的な態様は上記実施形態に限定されない。例えば、図3に示すように、除湿運転時に、第2熱交換器25の外表面において生成される凝縮水(ドレン水)を第1熱交換器22の外表面に散布する散布手段5を備えるように構成することもできる。この散布手段5は、ドレン水を第1熱交換器22の外表面に散布する散布ノズル51と、第2熱交換器25において生成されるドレン水を散布ノズル51に導くドレン供給配管52とを備えている。また、ドレン供給配管52の途中にドレン水を圧送する図示しないポンプが設けられている。散布手段5により第1熱交換器22の外表面に散布されるドレン水は、第1熱交換器22の内部を通過する高温の冷媒との間で熱交換を行い、蒸発することになる。ドレン水の蒸発時においては、ドレン水が有する潜熱分の熱量が、冷媒から奪われることになるため、第1熱交換器22を通過する冷媒の温度をより一層低下させることが可能になる。この結果、冷凍回路2を効率よく作動させることができ、空気調和設備1全体の高効率化を図ることができる。また、第2熱交換器25において生成されるドレン水を有効利用できる結果、このドレン水を外部に排気するためのドレン管を設ける必要が無く、空気調和設備1の設置作業の効率化を図ることが可能になる。
また、例えば、図4に示すように、室内空間4から全熱交換器32に導かれる空気の一部を、全熱交換器32を介することなく直接的に第1熱交換器22の外表面に導く第1バイパス流路31jを空気流路31が備えるように構成してもよい。このような構成により、室内空間4から全熱交換器32に導かれ温度が変化した空気に対して、この空気の温度とは異なる空気を混合することができるので、第1バイパス流路31jを通過して第1熱交換器22の外表面に供給される空気量を制御することにより、第1熱交換器22の外表面に導かれる空気の温度を変更することが可能になる。この結果、第1熱交換器22の内部を通過する冷媒を所望の温度に調節することが可能になり、例えば、空気調和設備1を除湿運転する際においては、第2熱交換器25で除去される空気中の湿気量を適宜変更することが可能になる。また、空気調和設備1を加湿運転する場合においては、第2熱交換器25で加熱される空気の加熱後温度を変更することが可能になり、加湿装置34により空気中に付与される水蒸気量を適宜調節することができる。
また、例えば、図4に示すように、第2熱交換器25または加湿装置34により湿度が調整された空気の一部を、顕熱交換器33を介することなく直接的に室内空間4に導く第2バイパス流路31kを空気流路31が備えるように構成してもよい。このような構成により、顕熱交換器33を通過し温度が変化した空気に対して、この空気の温度とは異なる空気を混合することができるので、第2バイパス流路31kを通過して室内空間4に供給される空気量を制御することにより、室内空間4を所望の温度に設定することが可能になる。
また、上記実施形態においては、加湿装置34を備えるようにして空気調和設備1を構成しているが、例えば、加湿運転を行わないような場合には、加湿装置34を省略して空気調和設備1を構成することもできる。
また、図6に示すように、加湿運転時において第1熱交換器22の外表面において生成される凝縮水(ドレン水)を加湿装置34が気化させる水の給水源として利用するために、第1熱交換器22において生成されるドレン水を加湿装置34に導く流路である加湿用ドレン供給配管6を備えることも可能である。なお、加湿用ドレン供給配管6の途中には、ドレン水を圧送する図示しないポンプが設けられている。このように加湿運転時において第1熱交換器22から排出されるドレン水を有効活用することにより、加湿装置34が空気調和設備1の外部から給水を受ける必要が無くなるため、無給水型の空気調和設備1を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和設備の一例を示す概略構成図である。 図1に示す空気調和設備を加湿運転する場合の概略構成図である。 図1に示す空気調和設備の変形例を示す概略構成図である。 図1に示す空気調和設備の他の変形例を示す概略構成図である。 従来の空気調和設備を示す概略構成図である。 図1に示す空気調和設備の更なる他の変形例を示す概略構成図である。
符号の説明
1 空気調和設備
2 冷凍回路
21 圧縮手段
22 第1熱交換器
23 受液器
24 膨張弁
25 第2熱交換器
26 圧縮機
27 四方弁
3 空調回路
31 空気流路
32 全熱交換器
33 顕熱交換器
34 加湿装置
4 室内空間
5 散布手段
51 散布ノズル
52 ドレン供給配管
6 加湿用ドレン供給配管

Claims (4)

  1. 室外から導かれた空気を調整して室内空間の空調を行う空気調和設備であって、
    圧縮機、第1熱交換器、膨張弁、及び、第2熱交換器が配管接続されて冷媒循環が可逆に構成され、冷凍サイクルを行う冷凍回路と、
    顕熱及び潜熱の交換を行う全熱交換器と、
    顕熱の交換を行う顕熱交換器と、
    前記全熱交換器、前記顕熱交換器、前記第2熱交換器の外表面、前記顕熱交換器、前記室内空間、前記全熱交換器、及び、前記第1熱交換器の外表面の順に室外の空気を流送する流路と、
    前記第2熱交換器の外表面において生成される凝縮水を前記第1熱交換器の外表面に散布する散布手段と、を備えており、
    前記全熱交換器は、室外から導かれた空気と、前記室内空間から導かれた空気との間で熱交換可能に構成されており、
    前記顕熱交換器は、前記全熱交換器から導かれた空気と、該顕熱交換器から前記第2熱交換器の外表面に導かれた後、該顕熱交換器に還流された空気との間で熱交換可能に構成されており、
    前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器は、それぞれ前記全熱交換器及び前記顕熱交換器から外表面に導かれ空気と、内部を通過する冷媒との間で熱交換可能に構成されている空気調和設備。
  2. 前記第2熱交換器の外表面を通過した後の空気を加湿可能な加湿装置を備えており、
    前記第1熱交換器の外表面において生成される凝縮水を前記加湿装置の給水源として前記加湿装置に導く流路を備える請求項1に記載の空気調和設備。
  3. 前記流路は、前記室内空間から導かれる空気の一部を前記第1熱交換器の外表面に直接導く第1バイパス流路を更に備える請求項1または2に記載の空気調和設備。
  4. 前記流路は、前記第2熱交換器の外表面を通過した空気の一部を前記室内空間に直接導く第2バイパス流路を更に備える請求項1から3のいずれかに記載の空気調和設備。
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