JP5451512B2 - 演算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、論理情報の処理に用いられる演算装置に関するものである。
情報処理装置において、ビット情報を記憶させる記憶装置、また、この記憶装置のビット情報を用いて演算を行う演算装置は、民政機器用,通信用装置として広く用いられている。現在、主流となっている演算装置は、半導体により作製されたトランジスタを用いるものである。一般に、1つの演算装置(論理ゲート)を構成するためには、複数のトランジスタが用いられる。
例えば、図5に示すように、4つのMOSトランジスタを備えるCMOS回路により構成された論理ゲート(NAND)がある。この論理ゲートは、NMOS型のトランジスタQ1,Q2、およびPMOS型のトランジスタQ3,4から構成されている。この論理ゲートでは、入力Aに電圧が与えられると、トランジスタQ1はオフ状態となり、トランジスタQ3はオン状態となる。同様に、入力Bに電圧が与えられると、トランジスタQ2はオフ状態となり、トランジスタQ4はオン状態となる。これにより、入力Aおよび入力Bの両方に電圧が与えられたとき以外のみ、出力Yには電圧が現れない。このように、図5に示す論理ゲートにより、NAND動作が得られることになる。
特開2009−135270号公報
I. MAHBOOB AND H. YAMAGUCHI, "Bit storage and bit flip operations in an electromechanical oscillator", Nature Nanotechnology, VOL 3, pp.275-279, 2008. I. Mahbooba and H. Yamaguchi, "Piezoelectrically pumped parametric amplification and Q enhancement in an electromechanical oscillator", APPLIED PHYSICS LETTERS, vol.92, 173109, 2008. A. Dana, et al. , "Mechanical parametric amplification in piezoresistive gallium arsenide microcantilevers", APPLIED PHYSICS LETTERS, vol.72, No.10, pp.1152-1154,1998 Jean-Pierre Raskin, et al., "A Novel Parametric-Effect MEMS Amplifier", JOURNAL OF MICROELECTROMECHANICAL SYSTEMS, Vol.9, No.4, pp.528-537, 2000.
以上に説明したように、NANDという1つの論理ゲートを構成するためには、4つのトランジスタを用いることになる。他の論理ゲートを構成する場合にも、同数あるいはこれ以上のトランジスタを用いることになり、これらの論理ゲートを組み合わせた複合論理回路を構成するためには、基本となる論理ゲートの数倍のトランジスタを用いることになる。
このように、現在主流となっているトランジスタを基本素子として用いた演算装置(論理素子)においては、論理ゲート数の数倍のトランジスタ数が必要となる。論理ゲートの高度化に伴い必要なトランジスタ数は増大するため、同じ素子サイズで構成するためには、トランジスタのさらなる微細化が必要である。しかしながら、現在、微細化技術は限界に近づいており、近い将来、集積化が進まなくなることが予想されている。このように、従来のトランジスタを基本素子とした演算装置においては、1つの論理ゲートに要する素子数が複数であることにより、集積度に限界が生じるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、より小さな規模で論理ゲートが構成できるようにすることを目的とする。
本発明に係る演算装置は、第1周波数に第1差分周波数を加えた第1入力周波数の第1振動および第1周波数から第1差分周波数を減じた第2入力周波数の第2振動が入力される第1入力部と、第1周波数と異なる周波数の第2周波数に第1差分周波数を加えた第3入力周波数の第3振動および第2周波数から第差分周波数を減じた第4入力周波数の第4振動が選択的に入力される第2入力部と、第1入力部の振動と第2入力部の振動との差を出力する周波数変換手段と、設定された少なくとも第1設定周波数を検出して対応する第1出力を出力する周波数検出手段とを少なくとも備え、第1設定周波数は、第1周波数と第2周波数との差であり、周波数検出手段は、第1振動と第2振動とが第1入力部に入力された状態で、少なくとも第3振動ないしは第4振動のいずれかが第2入力部に入力されたときに、第1出力を出力する。
上記演算装置において周波数検出手段は、設定された第1設定周波数および第2設定周波数を検出して各々対応する第1出力および第2出力を出力し、第2設定周波数は、第1入力周波数および第2入力周波数のいずれかと第3入力周波数および第4入力周波数のいずれかとの差と、第3入力周波数および第4入力周波数のいずれかとの差により得られる周波数のなかより選択される1の周波数であり、周波数検出手段は、第1振動と第2振動とが第1入力部に入力された状態で、第3振動および第4振動が第2入力部に入力されたときに、第2出力を出力するようにしてもよい。
上記演算装置において、第2入力部は、第3振動,第4振動,および第2周波数と第差分周波数の整数倍との和もしくは差の第5入力周波数の第5振動が選択的に入力され、周波数検出手段は、第1設定周波数および第2設定周波数に加え、設定された第3設定周波数および第4設定周波数を検出し、各々対応する第1出力,第2出力,第3出力,および第4出力を出力し、第2設定周波数は、第1設定周波数から第1差分周波数の3倍の周波数を減じた周波数であり、第3設定周波数は、第1設定周波数に第1差分周波数の2倍の周波数を加えた周波数であり、第4設定周波数は、第1設定周波数から第1差分周波数の2倍の周波数を減じた周波数であり、周波数検出手段は、第1振動と第2振動とが第1入力部に入力された状態で、第5振動が第2入力部に入力されたとき、ないしは第3振動と第4振動とが第2入力部に入力されたときの、少なくともいずれか一方の条件を満たす場合に、第2出力を出力するようにしてもよい。
上記演算装置において、第1入力部,第2入力部および周波数変換手段は、パラメトリック振動子より構成されていればよい。また、パラメトリック振動子は、機械的に振動するものであればよい。また、パラメトリック振動子は、LC共振器であってもよい。また、第1入力部,第2入力部および周波数変換手段は、非線形振動子より構成されていてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、振動を用いるようにしたので、より小さな規模で論理ゲートが構成できるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における演算装置の構成を示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態2における演算装置の構成を示す構成図である。 図3は、実施の形態2における演算装置の動作例を説明する説明図である。 図4は、本発明の実施の形態3における演算装置の構成を示す構成図である。 図5は、MOSトランジスタによる論理ゲート(NAND)の構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における演算装置の構成を示す構成図である。この演算装置は、第1周波数fに差分周波数Δを加えた第1入力周波数f+Δの第1振動および第1周波数fから差分周波数Δを減じた第2入力周波数f−Δの第2振動が入力される第1入力部101と、第1周波数fと異なる周波数の第2周波数f’に差分周波数Δを加えた第3入力周波数f’+Δの第3振動および第2周波数f’から差分周波数Δを減じた第4入力周波数f’−Δの第4振動が選択的に入力される第2入力部102とを備える。
また、この演算装置は、第1入力部101の振動と第2入力部102の振動との差を出力する周波数変換部103と、設定された第1設定周波数および第2設定周波数を検出して各々対応する第1出力および第2出力を出力する周波数検出部104とを少なくとも備える。
ここで、周波数検出部104に設定されている第1設定周波数は、上述した第1周波数fと第2周波数f’の差であればよい。また、第2設定周波数は、第1入力周波数および第2入力周波数のいずれかと第3入力周波数および第4入力周波数のいずれかとの差と、第3入力周波数および第4入力周波数のいずれかとの差により得られる周波数のなかより選択されたものであればよい。
上述した本実施の形態における演算装置の論理動作について説明する。初期の状態では、第2入力部102に、第3入力周波数f’+Δの第3振動、および第4入力周波数f’−Δの第4振動のいずれも入力されていない状態とする。
この場合、第1入力部101より、第1入力周波数f+Δの第1振動、および第2入力周波数f−Δの第2振動が入力されているので、周波数変換部103では、第1振動および第2振動の加算および減算を行い、第1入力周波数f+Δと第2入力周波数f−Δとの和に等しい周波数2fの変換振動、および第1入力周波数と第2入力周波数との差に等しい周波数2Δの変換振動を出力する。また、周波数変換部103からは、第1入力部101に入力されるf+Δおよびf−Δの周波数の変換振動も出力される。
しかしながら、周波数検出部104では、検出対象の周波数として、まず、第1周波数と第2周波数との差(f−f’orf’−f)が、第1設定周波数として設定されている。また、第1入力周波数f+Δおよび第2入力周波数f−Δのいずれかと第3入力周波数f’+Δおよび第4入力周波数f’−Δのいずれかとの差と、第3入力周波数f’+Δおよび第4入力周波数f’−Δのいずれかとの差の中で、第1設定周波数とは異なる周波数が、第2設定周波数として設定されている。なお、「差」は、「差の絶対値」としてもよい。
上述した第2設定周波数として設定可能な組み合わせについて以下に示す。
(f’+Δ)−{(f’+Δ)−(f+Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’+Δ)−(f+Δ)}=f−Δ
(f’+Δ)−{(f’−Δ)−(f+Δ)}=f+3Δ
(f’+Δ)−{(f’+Δ)−(f−Δ)}=f−Δ
(f’+Δ)−{(f’−Δ)−(f−Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’−Δ)−(f+Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’+Δ)−(f−Δ)}=f−3Δ
(f’−Δ)−{(f’−Δ)−(f−Δ)}=f−Δ
上述のことから明らかなように、第2設定周波数には、f+Δ,f−Δ,f+3Δ,f−3Δのいずれかが設定可能である。この中で、第1入力部101にはf+Δおよびf−Δが入力され、これが周波数検出部104にも入力されるので、第2設定周波数としては、f+3Δおよびf−3Δのいずれかを選択すればよいことになる。
以上のように設定されている場合、第2入力部102に入力がなければ、周波数変換部103からは2f,2Δ,f+Δ,f−Δが出力されるので、これらの周波数は、周波数検出部104には検出されない。
次に、第2入力部102に、第3振動のみを加えた場合について説明する。この場合、周波数変換部103では、第1入力部101から入力されているf+Δの第1振動、f−Δの第2振動、また、第2入力部102から入力されているf’+Δの第3振動に加え、これらの差の周波数の振動の出力が行われる。この結果、周波数変換部103から、f+Δ、f−Δ、f’+Δに加え、f’+Δ−(f+Δ)=f’−f,f’+Δ−(f−Δ)=f’−f+2Δの各変換周波数が出力される。
ここで、前述したように、周波数検出部104では、第1設定周波数としてf’−fが設定されており、周波数f’−fを検出すると、対応する第1出力を出力する。従って、第2入力部102に第3振動のみを加えた場合、f’−fの変換周波数が出力されるので、これが周波数検出部104に検出され、第1出力が出力されることになる。一方、上述の場合、f+3Δおよびf−3Δのいずれの周波数も発生しないので、周波数検出部104からは、第2出力は出力されない。また、これらのことは、第2入力部102に第4振動のみを加えた場合においても同様である。
従って、第2入力部102に、第3振動のみもしくは第4振動のみが入力されると、周波数検出部104からは、第1出力のみが出力される。これは、第3振動の入力∨第4振動の入力の論理ゲートが構成されたことに相当する。
次に、第2入力部102に、第3振動および第4振動の両方の振動が入力される場合について説明する。この場合、上述同様の仕組みにより、f+Δ,f−Δ,f’+Δ,f’−Δの信号に加え、これらの差の周波数の振動の出力が行われる。この結果、周波数変換部103から、f+Δ、f−Δ、f’+Δ,f’−Δに加え、f’+Δ−(f+Δ)=f’−f,f’+Δ−(f−Δ)=f’−f+2Δ,f’−Δ−(f+Δ)=f’−f−2Δ,f’−Δ−(f−Δ)=f’−fの各変換周波数が出力される。
また、周波数変換部103では、以下に示すように、一度減算した周波数の値を、再度第2入力部102に入力される振動の周波数より減じる処理も行う。
(f’+Δ)−{(f’+Δ)−(f+Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’+Δ)−(f+Δ)}=f−Δ
(f’+Δ)−{(f’−Δ)−(f+Δ)}=f+3Δ
(f’+Δ)−{(f’+Δ)−(f−Δ)}=f−Δ
(f’+Δ)−{(f’−Δ)−(f−Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’−Δ)−(f+Δ)}=f+Δ
(f’−Δ)−{(f’+Δ)−(f−Δ)}=f−3Δ
(f’−Δ)−{(f’−Δ)−(f−Δ)}=f−Δ
以上のことにより、第2入力部102に、第3振動および第4振動の両方の振動が入力されると、周波数変換部103より、f+Δ、f−Δ、f’+Δ,f’−f,f’−f+2Δ,f’−f−2Δ,f+3Δ,およびf−3Δの各信号が出力される。ここで、前述したように、周波数検出部104では、第1設定周波数としてf’−fが設定されており、第2設定周波数としてf+3Δおよびf−3Δのいずれかが設定されている。
このため、第2入力部102に第3振動および第4振動の両方が加えられると、f’−f,f+3Δ,およびf−3Δの変換周波数が出力されるので、これらが周波数検出部104に検出され、第1出力および第2出力の両方が出力されることになる。これは、第3振動の入力∧第4振動の入力の論理ゲートが構成されたことに相当する。
このように、本実施の形態によれば、複数の素子を用いることなく、「第3振動の入力∨第4振動の入力」と、「第3振動の入力∧第4振動の入力」との両方の機能を同時に持った論理ゲートを構成することができ、より小さな規模で論理ゲートが構成できるようになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について図2,3を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態2における演算装置の構成を示す構成図であり、一部を斜視図で示している。また、図3は、実施の形態2における演算装置の動作例を説明する説明図である。
本実施の形態における演算装置200は、例えば面方位が(001)のGaAsからなる基板201の上に、まず、単結晶の絶縁性Al0.7Ga0.3Asからなる絶縁層202,シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAsからなる導電層203,および単結晶の絶縁性Al0.3Ga0.7Asからなる絶縁層204からなる積層構造体が形成されている。
また、演算装置200は、上述した積層構造体により、支持部205,支持部206およびこれらに両端が支持された梁207が形成されている。梁207は、この下面が基板201の表面より離間し、梁207と基板201との対向面の間に空間を形成している。この構造は、絶縁層202を犠牲層として用いることで形成可能である。
また、支持部206の上には、第1電極208および第2電極209が形成され、支持部205の上には、第3電極210が形成されている。これら電極は、半導体よりなる絶縁層204に対してショットキー接合を形成する金属材料から構成され、例えば、Ti層とこの上に形成されたAu層との積層構造体である。また、支持部205の一部の絶縁層204を除去することで露出された導電層203の上には、共通電極211が形成されている。共通電極211は、導電層203にオーミック接続する金属材料から構成され、例えば、AuGeNi合金から構成されている。
また、第1電極208には、第1周波数frに差分周波数Δを加えた第1入力周波数fr+Δの交流電圧を発生する発生器221,および第1周波数frから差分周波数Δを減じた第2入力周波数fr−Δの交流電圧を発生する発生器222が接続されている。また、第3電極210には、第2周波数2frに差分周波数Δを加えた第3入力周波数2fr+Δの交流電圧を発生する発生器223がスイッチA231を介して接続し、加えて、第2周波数2frから差分周波数Δを減じた第4入力周波数2fr−Δの交流電圧を発生する発生器224が、スイッチB232を介して接続している。
また、第2電極209には、第1設定周波数として設定されているfr、および第2設定周波数として設定されている周波数fr+3Δを検出し、各々対応する第1出力および第2出力を出力する周波数検出部233が接続している。本実施の形態では、第1周波数がfrとし、第2周波数が2frとしているので、これらの差のfrが第1設定周波数として設定されている。なお、演算装置200では、導電層203が、絶縁層204を挟んで第1電極208,第2電極209,および第3電極210に対向する共通の電極として機能する。
ここで、上述した支持部205,支持部206,および梁207の構造の作製について簡単に説明する。例えば、基板201の上に、絶縁性Al0.7Ga0.3As層を結晶成長させる。引き続いて、この絶縁性Al0.7Ga0.3As層の上にシリコンがドープされた単結晶の導電性GaAsを結晶成長させ、また、導電性GaAs層に上に絶縁性Al0.3Ga0.7Asを結晶成長させる。これらはヘテロエピタキシャル成長により作製すればよい。
この後、これらの積層膜を、公知のリソグラフィー技術とエッチング技術とにより、支持部205,梁207,支持部206の平面形状に微細加工する。この状態で、他の層に対して絶縁層202を選択的に除去することで、梁207の領域においては、梁207と基板201との対向面の間に空間が形成された状態とする。本例では、他の層よりAlが多い比率の組成とした絶縁層202を用いているので、絶縁層202を選択的にエッチング除去することができる。
ところで、梁207以外の支持部においても、絶縁層202は側面よりエッチング除去される。しかしながら、梁207となる部分は、支持部となる他の領域に比較して、幅が狭く形成されているため、梁207の領域の絶縁層202が除去された状態としても、他の領域の絶縁層202は残すことが可能である。例えば、梁207の領域の絶縁層202が除去されたら、上記エッチングを停止することで、支持部205および支持部206の領域の絶縁層202は残すことができる。従って、実際には上述した処理により、支持部205および支持部206の領域においては、他の層に比較して絶縁層202が内側に入り込んだ形状となる(図2では簡略して示している)。なお、上述した製造方法に限るものではなく、他の方法により、梁の部分を形成するようにしても良いことは、言うまでもない。
また、共通電極211を形成する領域においては、支持部205を構成している一部の絶縁性Al0.3Ga0.7As層(絶縁層204)を除去し、この箇所において、導電性GaAs層(導電層203)が露出した状態とする。この後、よく知られたリフトオフ法などを用いることで、第1電極208,第2電極209,第3電極210,および共通電極211を形成すればよい。
上述した本実施の形態における演算装置200の支持部205,支持部206,および梁207は、パラメトリック振動子(周波数変換手段)として機能する(特許文献1,非特許文献1,2参照)。例えば、第1電極208に梁207の共振周波数に近い周波数の交流電圧を印加すると、梁207の機械的な振動が引き起こされる。また、梁207の共振周波数は、第3電極210に印加する電圧によって変調することができる。また、梁207に発生している機械的な振動は、第2電極209に発生する電圧を測定することにより検出できる。
ここで、パラメトリック振動子の一般的な性質として、次に示すことが知られている。前提として、第1電極208に加えた交流の振動数をfb、第3電極210に加えた交流の振動数をfaとする。また、第3電極210に加えた交流の振幅がパラメトリック励振のしきい値に近く、かつfrを梁207の共振周波数とし、Qを共振のQ値としたとき、「|fb−fr|≦fr/Q,|fa/2−fr|≦fr/Q」 の条件が満たされるものとする。この場合、第2電極209にはfa-fbの周波数が出力される。このように、本実施の形態における支持部205,支持部206,および梁207からなるパラメトリック振動子は、入力された周波数を変換する機能を持っている(非特許文献3,4参照)。
このような特徴を有する本実施の形態における演算装置200において、第2入力部となる支持部205の第3電極210に2fr+Δと2fr−Δの2つの周波数の交流を入力し、これらの振幅をスイッチA231ならびにスイッチB232でオン・オフすることを考える。ここで、差分周波数Δの大きさは、第1周波数fr/Qよりも、2桁以上に十分小さいものとする。なお、同時に、第1入力部となる支持部206の第1電極208には、fr+Δおよびfr−Δの交流電圧が加えられている。
上述したように交流電圧が印加される状態で、演算装置200では、第2電極209に表れた交流電圧は、周波数検出部233により最終的に、frおよびfr+3Δの周波数成分の交流のみが分離されて出力される。
上述した本実施の形態における演算装置200の論理動作について説明する。初期の状態では、スイッチA231およびスイッチB232ともにオフ状態とする。この場合、梁207に加えられる交流の周波数は、fr+Δおよびfr−Δのみであるため、第2電極209にも同様の周波数しか出力されず、周波数検出部233の出力はどちらもオフである。
次に、スイッチA231のみをオン状態とした場合について説明する。この場合、第2電極209には、外部から入力される周波数であるfr+Δ、fr−Δ、および2fr+Δに加え、上述した周波数変換の機能により、(2fr+Δ)−(fr+Δ)=frおよび(2fr+Δ)−(fr−2Δ)=fr+2Δが出力される。従って、周波数検出部233からは、第1設定周波数frに対応する第1出力のみ出力される。スイッチB232のみをオン状態したときも同様であり、やはり周波数検出部233からは、第1出力のみが出力される。
次に、スイッチA231およびスイッチB232の両方をオン状態にした場合について説明する。この場合、上述同様の仕組みにより、fr、fr+2Δ、fr−2Δの信号が、周波数変換の結果として第2電極209より出力される。ここで、重要な点は、この信号が、支持部205,支持部206,および梁207より構成されるパラメトリック振動子に対して再度入力されることになり、さらに異なる周波数が生成されることにある。この場合、(2fr+Δ)−(fr−2Δ)=fr+3Δおよび(2fr−Δ)−(fr+2Δ)=fr−3Δの2つの新しい周波数の信号が、第2電極209より出力される。従って、周波数検出部233からは、第1出力に加え、第2設定周波数fr+3Δに対応する第2出力も出力される。
以上をまとめると、次のようになる。スイッチA231もスイッチB232もオフ状態の場合、周波数検出部233からは、何も出力されない。スイッチA231あるいはスイッチB232のどちらか片方だけがオン状態の場合、周波数検出部233からは、第1出力のみが出力される。スイッチA231およびスイッチB232が両方ともオン状態の場合には、周波数検出部233からは第1出力および第2出力の両方の信号が出力される。従って、周波数検出部233からの第1設定周波数frに対応する第1出力の出力は、スイッチA231∨スイッチB232の論理ゲートに相当し、周波数検出部233からの第2設定周波数fr+3Δに対応する第2出力の出力は、スイッチA231∧スイッチB232の論理ゲートに相当する。
このように、本実施の形態によれば、1つの機械振動子により、スイッチA231∨スイッチB232とスイッチA231∧スイッチB232との、両方の機能を同時に持った論理ゲートを構成することができる。
図3に、本実施の形態における演算装置200の、スイッチA231およびスイッチB232のスイッチを、オンおよびオフさせた時に、第2電極209に出力される信号の周波数スペクトルの実測結果を示す。前述した説明に対応し、周波数frの出力は、スイッチA231あるいはスイッチB232のいずれかがオン状態とされた時のみ得られている。従って、周波数frが検出されることが、スイッチA231∨スイッチB232の動作を示していることがわかる。
また、周波数fr+3Δの出力は、スイッチA231およびスイッチB232の両方がオン状態とされた時のみ得られている。従って、周波数fr+3Δが検出されることが、スイッチA231∧スイッチB232の動作を示していることがわかる。
このように、本実施の形態によれば、2値情報を交流電圧の振幅として入力させ、これらの異なる周波数に異なる2値情報を割り当て、パラメトリック振動子の周波数変換の機能を用いるようにしたので、1つの振動子のみで、AND回路ならびにOR回路の両方の動作を同時に実現できるようになる。
なお、第1電極208,第2電極209,第3電極210,および共通電極211は、金属材料から構成するものに限らず、導電性を備えた半導体の薄膜から構成しても良い。例えば、シリコンがドープされたGaAsから構成することが可能である。また、半導体材料として、GaAs,AlGaAsを用いるようにしたが、これに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、InAs,InP,InSb,InN,GaP,GaSb,GaN,AlP,AlSb,およびAlNなどの他の化合物半導体を用いるようにしてもよい。また、導電性を持たせるためにシリコンなどの不純物をドーピングしたが、この場合、よく知られた変調ドープ構造を用いて電気的特性の優れた状態にしても良い。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態3における演算装置の構成を示す構成図である。図4では、一部を斜視図で示している。本実施の形態における演算装置200は、例えば面方位が(001)のGaAsからなる基板201の上に、まず、単結晶の絶縁性Al0.7Ga0.3Asからなる絶縁層202,シリコンがドープされた単結晶の導電性GaAsからなる導電層203,および単結晶の絶縁性Al0.3Ga0.7Asからなる絶縁層204からなる積層構造体が形成されている。
また、演算装置200は、上述した積層構造体により、支持部205,支持部206およびこれらに両端が支持された梁207が形成されている。梁207は、この下面が基板201の表面より離間し、梁207と基板201との対向面の間に空間を形成している。
また、支持部206の上には、第1電極208および第2電極209が形成され、支持部205の上には、第3電極210が形成されている。また、支持部205の一部の絶縁層204を除去することで露出した導電層203の上には、共通電極211が形成されている。以上の構成は、前述した実施の形態2と同様である。
本実施の形態では、まず、第1電極208には、第1周波数frに差分周波数Δを加えた第1入力周波数fr+Δの交流電圧を発生する発生器221,および第1周波数frから差分周波数Δを減じた第2入力周波数fr−Δの交流電圧を発生する発生器222が接続されている。これは、前述した実施の形態2と同様である。
また、第3電極210には、第2周波数2frに差分周波数Δを加えた第3入力周波数2fr+Δの交流電圧を発生する発生器223がスイッチA231を介して接続し、第2周波数2frから差分周波数Δを減じた第4入力周波数2fr−Δの交流電圧を発生する発生器224が、スイッチB232を介して接続している。加えて、本実施の形態では、第3電極210に、第2周波数2frに差分周波数の2倍の2Δを加えた第5入力周波数2fr+2Δの交流電圧を発生する発生器225が、スイッチC234を介して接続している。なお、第5入力周波数は、2fr−2Δとしてもよい。また、上述では差分周波数の2倍を加える、もしくは減じる場合について説明したが、これに限るものではなく、差分周波数の整数倍を加える、もしくは減じるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、第2電極209に、第1設定周波数として設定されている周波数fr、第2設定周波数として設定されている周波数fr−3Δ、第3設定周波数として設定されている周波数fr+2Δ、および第4設定周波数として設定されている周波数fr−2Δを検出し、これらの各々対応する第1出力,第2出力,第3出力,および第4出力を出力する周波数検出部233aが接続している
本実施の形態では、入力信号として2fr+Δおよび2fr−Δに加え、2fr+2Δを加えてある。この結果、まず、前述した実施の形態2と同様に、周波数検出部233aからの第1設定周波数frに対応する第1出力の出力は、スイッチA231∨スイッチB232の論理ゲートに相当する。また、本実施の形態では、周波数検出部233aからの第2設定周波数fr−3Δに対応する第2出力の出力は、(スイッチA231∧スイッチB232)∨スイッチC234の論理ゲートに相当する。
また、周波数検出部233aからの第3設定周波数fr+2Δに対応する第3出力の出力は、スイッチA231∨(スイッチB232∧スイッチC234)の論理ゲートに相当し、周波数検出部233aからの第4設定周波数fr−2Δに対応する第4出力の出力は、スイッチB232∨(スイッチA231∧スイッチC234)の論理ゲートに相当する。このように、本実施の形態によれば、前述した実施の形態2に比較して入力周波数を増やしたので、複数の多重論理回路を同時に実現できるようになる。
以上に説明したように、本発明では、振動を用いて2値情報を表現することにより論理演算を行うようにしたものであり、第1に、複数の異なる周波数の振動を同時に加え、第2に、特定の周波数の振動のみを検出するようにし、第3に、異なる周波数の振動により複数の2値情報を表現し、さらに、第4に、加えられた振動の周波数を変換する機能により論理演算を行うようにしたものである。
本発明では、「0」あるいは「1」の2値情報を、トランジスタで用いられている電圧値ではなく、振動子の振動の振幅や位相などで表現するものである。例えば、異なる周波数を有する複数の振動を同時に振動子に加え、各々を異なる2値情報に対応させることにより、複数の2値情報を同時に操作する。また、これらの振動の周波数を変換して混合させることにより、論理演算を実現する。
上述した本発明によれば、従来では1個の基本論理ゲートを構成するのに、複数個の素子が必要であったトランジスタによる論理ゲートとは異なり、1つの振動子により複数の多重論理回路を構成することが可能であり、これまでに比較して著しく高い集積度を持つ演算装置を得ることができる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形が実施可能であることは明白である。例えば、上述では、2入力2出力および3入力4出力の多重論理回路の例を示したが、同様の手法により、振動子の共振幅の範囲内で、任意数入力および任意数出力の多重論理回路を構成することも可能である。また、設定周波数は、2つ以上設定されている必要はなく、1つの設定周波数が設定されて、2入力1出力の論理ゲートを構成することもできる。
また、上述した実施の形態では、梁をパラメトリックに励振する手法として圧電効果による共振周波数の変化を用いたが、近接した電極との間に発生するクーロン力による共振周波数の変化など、他の手法を用いて梁をパラメトリックに励振することも可能である。
また、上述した実施の形態では、圧電効果を用いて電気的信号と機械信号の間の変換を行う例を示したが、静電結合や、半導体の変形ポテンシャル効果、トンネル電流やピエゾ抵抗効果など、あらゆる電気信号と機械信号の変換手法を用いることができる。
また、上述した実施の形態においては、機械的共振器として両持ち梁構造を用いたが、パラメトリック励振が可能であれば、片持ち梁やねじり梁、周辺が固定された薄膜など、あらゆる機械的共振器の利用が可能であることはいうまでもない。
また、上述した実施の形態では、梁を構成する材料として化合物半導体を用いる場合について説明したが、これに限るものではなく、SiやGeなどの単体半導体、あるいは半導体以外の任意の固体材料を用いることができる。
また、上述した実施の形態では、パラメトリック振動子として機械振動子を用いたが、LC共振器や超伝導回路など、他のパラメトリック振動子を用いても同様の動作が行えることは言うまでもない。また、上述した実施の形態では周波数変換を行う機構としてパラメトリック振動子を用いたが、非線形素子など他の周波数変換機構を用いることができることは言うまでもない。
また、上述では、入力される振動に加減される差分周波数が、第1入力部および第2入力部の両方で同じものとしたが、これに限るものではない。例えば、第1入力部には、第1周波数fに第1差分周波数Δを加えた第1入力周波数f+Δの第1振動および第1周波数fから第1差分周波数Δを減じた第2入力周波数f−Δの第2振動が入力され、第2入力部には、第1周波数fと異なる周波数の第2周波数f’に第2差分周波数Δ’を加えた第3入力周波数f’+Δ’の第3振動および第2周波数f’から第2差分周波数Δ’を減じた第4入力周波数f’−Δ’の第4振動が選択的に入力されるようにしてもよい。
このようにすることで、第2入力部に第3振動および第4振動の両方が加えられると、f’+Δ+2Δ’の変換周波数が周波数変換部より出力されるようになる。従って、周波数検出部にf’+Δ+2Δ’が第1設定周波数と設定されていれば、第3振動の入力∧第4振動の入力の2入力1出力の論理ゲートが構成されたことになる。
101…第1入力部、102…第2入力部、103…周波数変換部、104…周波数検出部。

Claims (7)

  1. 第1周波数に第1差分周波数を加えた第1入力周波数の第1振動および前記第1周波数から前記第1差分周波数を減じた第2入力周波数の第2振動が入力される第1入力部と、
    前記第1周波数と異なる周波数の第2周波数に前記第1差分周波数を加えた第3入力周波数の第3振動および前記第2周波数から前記第差分周波数を減じた第4入力周波数の第4振動が選択的に入力される第2入力部と、
    前記第1入力部の振動と前記第2入力部の振動との差を出力する周波数変換手段と、
    設定された少なくとも第1設定周波数を検出して対応する第1出力を出力する周波数検出手段と
    を少なくとも備え
    前記第1設定周波数は、前記第1周波数と前記第2周波数との差であり、
    前記周波数検出手段は、前記第1振動と前記第2振動とが前記第1入力部に入力された状態で、少なくとも前記第3振動ないしは前記第4振動のいずれかが前記第2入力部に入力されたときに、前記第1出力を出力することを特徴とする演算装置。
  2. 請求項1記載の演算装置において、
    前記周波数検出手段は、設定された前記第1設定周波数および第2設定周波数を検出して各々対応する前記第1出力および第2出力を出力し、
    前記第2設定周波数は、前記第1入力周波数および前記第2入力周波数のいずれかと前記第3入力周波数および前記第4入力周波数のいずれかとの差と、前記第3入力周波数および前記第4入力周波数のいずれかとの差により得られる周波数のなかより選択される1の周波数であり、
    前記周波数検出手段は、前記第1振動と前記第2振動とが前記第1入力部に入力された状態で、前記第3振動および前記第4振動が前記第2入力部に入力されたときに、前記第2出力を出力することを特徴とする演算装置。
  3. 請求項記載の演算装置において、
    前記第2入力部は、前記第3振動,前記第4振動,および前記第2周波数と前記第差分周波数の整数倍との和もしくは差の第5入力周波数の第5振動が選択的に入力され、
    前記周波数検出手段は、前記第1設定周波数および前記第2設定周波数に加え、設定された第3設定周波数および第4設定周波数を検出し、各々対応する前記第1出力,前記第2出力,第3出力,および第4出力を出力し、
    前記第2設定周波数は、前記第1設定周波数から前記第1差分周波数の3倍の周波数を減じた周波数であり、
    前記第3設定周波数は、前記第1設定周波数に前記第1差分周波数の2倍の周波数を加えた周波数であり、
    前記第4設定周波数は、前記第1設定周波数から前記第1差分周波数の2倍の周波数を減じた周波数であり、
    前記周波数検出手段は、前記第1振動と前記第2振動とが前記第1入力部に入力された状態で、前記第5振動が前記第2入力部に入力されたとき、ないしは前記第3振動と前記第4振動とが前記第2入力部に入力されたときの、少なくともいずれか一方の条件を満たす場合に、前記第2出力を出力する
    ことを特徴とする演算装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の演算装置において、
    前記第1入力部,前記第2入力部および前記周波数変換手段は、パラメトリック振動子より構成されていることを特徴とする演算装置。
  5. 請求項記載の演算装置において、
    前記パラメトリック振動子は、機械的に振動するものであることを特徴とする演算装置。
  6. 請求項記載の演算装置において、
    前記パラメトリック振動子は、LC共振器であることを特徴とする演算装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の演算装置において、
    前記第1入力部,前記第2入力部および前記周波数変換手段は、非線形振動子より構成されていることを特徴とする演算装置。
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