JP5446230B2 - 演奏評価システムおよび演奏評価プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、演奏のための課題である演奏曲、および、課題の演奏者による演奏を評価する演奏評価システムおよび演奏評価プログラムに関する。
項目応答理論は、評価項目への応答に基づいて、被験者のそれぞれの能力、および、評価項目の難易度(困難度)を推定する理論である。非特許文献1に記載されたように、たとえば、1パラメータ・ロジスティック・モデル(The Rasch model)で正解確率を求めるためには、項目困難度パラメータbおよび能力パラメータθを推定することが必要とされている。このモデルでは、項目iに正答する確率は、以下の式で与えられる。
(θ)=1/(1+exp−(θ−bi)
θは、被験者の能力に対応し、biは、項目iの難易度(困難度)を表す。
1パラメータ・ロジスティック・モデルのほかにも、パラメータが増大したモデル(2パラメータ・ロジスティック・モデル(2PLモデル)や、3パラメータ・ロジスティック・モデル(3PLモデル))が知られている。
特許文献1では、2パラメータ・ロジスティック・モデルにおいて、
p(u=1|θ)=1/(1+exp−(ajθi−bj)
におけるパラメータaを推定する手法が提案されている。
また、特許文献2においては、ある特定の能力をもつ受験者を仮想的に作成し、仮想的な受験者の問題に対する正解確率を項目応答理論における正解率曲線から計算し、計算された正解率曲線と乱数とを比較することにより解答判定を行い、解答判定結果に基づいて能力値を出力する手法が提案されている。
特許文献3においては、項目応答理論を用いて学習者の能力を推定し、当該能力および学習者の要求に応じて、教材を選択して提示する手法が提案されている。
「項目応答理論入門 言語テストデータの新しい分析法」、第4章「Rasch model:PROX法」、第93頁〜第117頁、大友賢二著、1996年7月10日、大修館書店発行 特開2007−279306号公報 特開2004−177510号公報 特開2003−271752号公報
項目応答理論においては、項目(問題)の解答について、正解(値=1)或いは不正解(値=0)という値を与えている。したがって、問題に対する正誤が明確であるものには適用することができるが、解答が、正解、不正解という2つに分けることが容易でない場合には、適用ができないという問題点があった。たとえば、楽器の演奏において、演奏曲の難易度や演奏者の能力を、項目応答理論を用いて推定することは容易ではなかった。
本発明は、演奏曲の難易度や演奏者の能力を適切に推定することができる演奏評価システムおよび演奏評価プログラムを提供することを目的とする。
本発明の目的は、複数の演奏者のそれぞれが演奏した複数の演奏曲について、その演奏についての指標値を格納した演奏指標値記憶手段と、
前記演奏指標値記憶手段に格納された指標値を読み出して、各演奏者についての全演奏曲についての指標値に基づいて、最良の指標値を示す演奏者を基準演奏者として特定する基準演奏者特定手段と、
各演奏者により演奏された複数の演奏曲のそれぞれについて、当該演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同じ演奏曲についての指標値とを比較して、前記演奏者による演奏曲について、正誤を示す何れかの解答値を付与して、解答値記憶手段に格納する正誤判定手段と、
前記解答値記憶手段に格納された解答値に基づいて、項目応答理論にしたがって、前記演奏者のそれぞれの能力を示す値および前記演奏曲のそれぞれの難易度を示す値を算出して、変数記憶手段に記憶する変数推定手段と、を備えたことを特徴とする演奏評価装置により達成される。
好ましい実施態様においては、前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏時間を格納し、
前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲の演奏時間の総和である演奏合計時間が最小の演奏者を、基準演奏者と決定する。
より好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての演奏時間の、前記基準演奏者による当該演奏曲についての演奏時間に対する比に基づいて、前記正誤を判定する。
別の好ましい実施態様においては、前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と異なる音高となったミスタッチ数を格納し、
前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲のミスタッチ数の総計が最小の演奏者を、基準演奏者と決定する。
より好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の、前記基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ数に対する比に基づいて、前記正誤を判定する。
さらに別の好ましい実施態様においては、前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と異なる音高となったミスタッチ数、および、前記演奏曲において本来演奏すべきすべての音数とを格納し、
前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲のミスタッチ数の総計であるミスタッチ総計と、全ての演奏曲の音数の総計に対する比である、全体ミスタッチ率が最小の演奏者を、基準演奏者と特定する。
より好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の当該演奏曲の音数に対する比であるミスタッチ率の、基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ率に対する比に基づいて、前記正誤を判定する。
また、好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の当該演奏曲の音数に対する比であるミスタッチ率と、基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ率との差に基づいて、前記正誤を判定する。
また、別の好ましい実施態様においては、前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と一致する音高となった正答数、および、前記演奏曲において本来演奏すべきすべての音数とを格納し、
前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、全ての演奏曲の正答数の総計と、全ての演奏曲の音数の総計に対する比である、全体正答率が最大の演奏者を、基準演奏者と特定する。
より好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての正答数の当該演奏曲の音数に対する比である正答率の、基準演奏者による当該演奏曲についての正答率に対する比に基づいて、前記正誤を判定する。
別の好ましい実施態様においては、前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての正答数の当該演奏曲の音数に対する比である正答率と、基準演奏者による当該演奏曲についての正答率との差に基づいて、前記正誤を判定する。
また、本発明の目的は、複数の演奏者のそれぞれによる複数の演奏曲について、その演奏についての指標値を格納した演奏指標値記憶手段を備えたコンピュータに、
前記演奏指標値記憶手段に格納された指標値を読み出して、各演奏者についての指標値全体に基づいて、最良の指標値を示す演奏者を基準演奏者として特定する基準演奏者特定ステップと、
各演奏者により演奏された複数の演奏曲の各々について、当該演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同じ演奏曲についての指標値とを比較して、前記演奏者による演奏曲について、正誤を示す何れかの値を付与して、解答値記憶手段に格納する正誤判定ステップと、
前記解答値記憶手段に格納された値に基づいて、項目応答理論にしたがって、前記演奏者のそれぞれの能力を示す値および前記演奏曲のそれぞれの難易度を示す値を算出して、変数記憶手段に記憶する変数推定ステップと、を実行させることを特徴とする演奏評価プログラムにより達成される。
本発明によれば、演奏曲の難易度や演奏者の能力を適切に推定することができる演奏評価システムおよび演奏評価プログラムを提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる評価装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。図1に示すように、本実施の形態にかかる評価装置10は、CPU12、入出力インタフェース(I/F)13、キーボードやマウスなどの入力装置14、表示装置15、ROM16、RAM17およびハードディスク装置18を有する。また、入出力I/F13には、電子楽器11が接続されている。図1に示すように、本実施の形態にかかる評価装置10は、通常のパーソナルコンピュータにより実現することができる。
CPU12は、電子楽器11から入力した演奏データに基づいて、演奏時間を算出する処理、演奏時間データに基づいて基準演奏者を特定する処理、各演奏者による演奏曲の演奏ごとに正誤を判定する処理、正誤判定結果から項目応答理論に基づいて変数を推定する処理などを実行する。
ROM16は、上記CPU12において実行される処理の処理プログラムを格納する。また、RAM17は、プログラムの実行の過程で必要な変数、パラメータ、入力データ、出力データなどを一時的に記憶する。ハードディスク装置18は、演奏時間算出により算出された演奏時間、正誤判定処理において得られた解答値、項目応答理論にしたがった演算により得られた変数(能力を表す値および難易度を表す値)などを記憶する。
たとえば、電子楽器11は、演奏者の鍵の操作に応答して、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)に基づく、ノートオン、オフ、音高を示すノートナンバーを出力し、入出力I/F13を介して、上記MIDIに基づく情報(演奏データ)をCPU12に与える。CPU12は、演奏データを、ハードディスク装置18に記憶する。
図2は、本実施の形態にかかる評価装置10の機能を示すブロックダイヤグラムである。図2に示すように、本実施の形態にかかる評価装置10は、演奏時間計測部21、演奏時間計測部21により得られた演奏曲の演奏時間を示すデータ(演奏時間データ)を格納する演奏時間データ記憶部22、演奏時間データを参照して、基準となる演奏者を特定する基準演奏者特定処理部23、基準演奏者の演奏時間データと、各演奏者の演奏時間データとを比較して、各演奏者による演奏曲の演奏について、正誤を判定する正誤判定処理部35、正誤判定処理部35により得られた解答値に基づいて、項目応答理論に基づく変数を推定する変数推定処理部25、および、変数推定処理部25により得られた変数を格納する変数格納部26を有する。演奏時間計測部21、基準演奏者特定処理部23、正誤判定処理部24および変数推定処理部25の機能は、主としてCPU12により実現される。また、演奏時間データ記憶部22および結果記憶部26は、たとえば、ハードディスク装置18に設けられる。
このように構成された評価装置10における処理について説明する。本実施の形態においては、基準演奏者特定処理部23、正誤判定処理部24および変数処理部25による処理に先立って、被験者である複数の演奏者が、それぞれ、課題となる複数の演奏曲を、電子楽器11を用いて演奏する。評価装置10は、それぞれの演奏曲の演奏による演奏データに基づきその演奏時間を計測する。図3は、本実施の形態にかかる評価装置10で実行される演奏時間計測処理の例を示すフローチャートである。以下、本実施の形態では、被験者を演奏者と称し、また、その難易度を示す項目は、演奏曲であるため、項目と称さずに、演奏曲と称する。
図3に示すように、CPU12(演奏時間計測部21)は、タイマを初期化し(ステップ301)、演奏データが入力されるまで待機する(ステップ302)。演奏データが入力されると(ステップ302でYes)、CPU12はタイマを起動させる(ステップ303)。その後、所定時間だけ演奏データの入力がない場合には、押鍵がなかったと判断され(ステップ304でYes)、CPU12は、計測対象となった演奏曲の、演奏者による演奏時間データとして、無効値を設定して、演奏時間データ記憶部22に格納する(ステップ305)。本実施の形態においては、無効値として「0」を設定するように構成しているが、これに限定されるものではなく、いわゆる「NULL」値を表す値を利用してもよい。
演奏終了と判断した場合(ステップ306でYes)、CPU12は、演奏時間データとしてタイマ値を設定して、演奏時間データ記憶部22に格納する(ステップ307)。たとえば、ハードディスク装置18に演奏曲のMIDIに基づく模範データを格納しておき、CPU12が、入力した演奏データと、模範データとを順次比較し、演奏データのノートと、模範データの最後尾のノートとが一致したことで、演奏終了と判断することができる。或いは、演奏者により、演奏終了の操作が行われ、評価装置10が、当該演奏終了の操作を検出することに応答して、CPU12が演奏終了と判断してもよい。全演奏者による演奏時間データの取得が終了するまで(ステップ308でYes)、ステップ301〜ステップ307の処理が繰り返される。演奏時間計測処理により、演奏曲i(i=1〜m)および演奏者j(j=1〜n)について、演奏時間データiDat[i][j]が取得される。
次に、演奏時間データに基づく変数算出処理について説明する。図4は、本実施の形態にかかる変数算出処理の例を示すフローチャートである。図4に示すように、CPU12(基準演奏者特定部23)は、演奏時間データ記憶部22に記憶された演奏時間データiDat[i][j]を読み出して(ステップ401)、基準演奏者特定処理を実行する(ステップ402)。次いで、CPU12(正誤判定処理部24)は、基準演奏者の演奏時間データに基づいて、各演奏者による演奏曲ごとに、その正誤を判定する(ステップ403)。その後、CPU12(変数推定処理部25)は、PROX法に基づいた変数推定処理を実行する(ステップ404)。ステップ402〜404について以下に説明する。
図5、図6は、本実施の形態にかかる基準演奏者特定処理の例を示すフローチャートである。CPU12(基準演奏者特定部23)は、最小演奏時間パラメータiMinを初期化する(ステップ501)。この最小演奏時間パラメータiMinは、RAM17に格納され、たとえば、値「30000」とされる。次いで、CPU12は、演奏者を特定するパラメータ「j」を「1」に初期化する(ステップ502)。
CPU12は、パラメータjが全演奏者数n以下である限り(ステップ503でYes)、ステップ504以下の処理を実行する。CPU12は、処理対象となる演奏者の演奏合計時間iDat[giline][j]を「0」に初期化する(ステップ504)とともに、演奏曲を示すパラメータ「i」も「1」に初期化する(ステップ505)。
CPU12は、パラメータiが全演奏曲数m以下であるか否かを判断し(ステップ506)、ステップ506でYesと判断された場合には、ステップ507に進む。CPU12は、演奏時間データiDat[i][j]が無効値(本実施の形態では「0」)であるか否かを判断する(ステップ507)。ステップ507でNoと判断された場合には、CPU12は、演奏者jについての、演奏合計時間iDat[Giline][j]に、演奏時間iDat[i][j]を加えて、新たな演奏合計時間iDat[Giline][j]とする(ステップ508)。更新された演奏合計時間は、RAM17に格納される。その後、CPU12は、演奏曲を特定するパラメータiをインクリメントして(ステップ509)、ステップ506に戻る。
ステップ506でYesと判断された場合、つまり、ある演奏者について全ての演奏曲の演奏時間データが加算されて、演奏合計時間データが得られた場合には、CPU12は、当該演奏者についての演奏合計時間データiDat[Giline][j]が、最小演奏時間iMin以下であるか否かを判断する(ステップ601)。ステップ601でYesと判断された場合には、CPU12は、新たな最小演奏時間iMinを、iDat[Giline][j]とするように、最小演奏時間を更新する(ステップ602)。更新された最小演奏時間iMinは、RAM17に格納される。また、CPU12は、基準演奏者として、当該最小演奏時間にかかる演奏者jを設定する(ステップ603)。基準演奏者の情報も、RAM17に格納される。
その後、CPU12は、演奏者を特定するパラメータjをインクリメントして(ステップ604)、ステップ503に戻る。また、ステップ507でYesと判断された場合、つまり、演奏者jによる何れかの演奏曲についての演奏時間データが無効値であった場合、或いは、ステップ601でNoと判断された場合にも、ステップ604に進み、パラメータjがインクリメントされて、ステップ503に戻る。
図5および図6に示した基準演奏者特定処理により、全ての演奏曲を最後まで演奏し、かつ、その演奏合計時間が最小であった演奏者が基準演奏者として特定され、かつ、その演奏合計時間が算出される。
次に、本実施の形態にかかる正誤判定処理について説明する。正誤判定処理においては、ある演奏者によるある演奏曲の演奏時間データiDat[i][j]に基づいて、当該演奏時間データを正解として扱うべきか、不正解として扱うべきかを判定する。本実施の形態においては、判定により与えられた値を解答値と称し、解答値は、正解の場合は「1」、不正解の場合は「0」となる。図7は、本実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。
図7に示すように、CPU12(正誤判定処理部24)は、演奏者を特定するパラメータ「j」を「1」に初期化する(ステップ701)。CPU12は、パラメータjが全演奏者数n以下である限り(ステップ702でYes)、ステップ702以下の処理を実行する。CPU12は、演奏曲を示すパラメータ「i」も「1」に初期化する(ステップ703)。
CPU12は、全ての演奏曲について処理が終了するまで(ステップ704でNo)、ステップ706以下の処理を実行する。ステップ704でNoと判断された場合には、演奏者を示すパラメータjをインクリメントして(ステップ705)、ステップ702に戻る。
CPU12は、パラメータiおよびjで特定される演奏時間データiDat[i][j]および基準演奏者iMinPersonによる同一の演奏曲についての演奏時間データiDat[i][iMinPerson]をRAM17から読み出して、前者の後者に対する比(doRatio=iDat[i][j]/iDat[i][iMinPerson])を算出する(ステップ704)。CPU12は、演奏時間データiDat[i][j]が「0」である場合には(ステップ707でYes)、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ708)。この解答値doProx[i][j]は、RAM17に格納される。
ステップ707でNoと判断された場合には、CPU12は、ステップ706で算出された比doRatioが所定の閾値doより小さいか否かを判断する(ステップ709)。doRatio<閾値doである場合(ステップ709でYes)には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「1」を設定する(ステップ710)。本実施の形態では、たとえば、閾値doを「3」或いは「4」としている。すなわち、基準演奏者の演奏時間の3倍或いは4倍より短い時間で、演奏曲を演奏している場合には、解答値をして正解を示す値「1」を与えている。
ステップ709でNoと判断された場合には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ711)。次いで、CPU12は、演奏曲を特定するパラメータiをインクリメントして(ステップ712)、ステップ704に戻る。
正誤判定処理により、各演奏者が演奏した演奏曲のそれぞれについて、「1」または「0」の解答値が与えられる。図8は、各演奏者が演奏した演奏曲の演奏時間データiDat[i][j]の例を示す図である。図8において、値「0」は無効値を示している。図8に示す例おいては、演奏者「7」が基準演奏者となっている。図9は、図8に示す演奏時間データに基づいて得られた解答値doProx[i][j]の例を示す図である。図9の例では、閾値doを4としている。
次いで、得られた解答値doProx[i][j]に基づいて、CPU12(変数推定処理部25)による変数推定処理が実行される。変数推定処理は、非特許文献の第98頁〜第117頁に記載された手順にしたがって、CPU12により実行される。以下、変数推定処理について説明する。図10は、変数推定処理部により実行される変数推定処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、CPU12は、演奏曲ごとの解答値doProx[i][j]を参照して、全ての解答値が「1」であるような演奏曲、および、全ての解答値が「0」であるような演奏曲を処理対象から除外する。同様に、演奏者ごとの解答値doProx[i][j]を参照して、全ての解答値が「1」であるような演奏者、および、全ての解答値が「0」であるような演奏者を処理対象から除外する(ステップ1001)。
次いで、CPU12は、演奏曲のそれぞれについて、ロジット・インコレクトxを算出し、かつ、それぞれの2乗xを得る。また、CPU12は、ロジット・インコレクトの平均値x.を算出し、かつ、その2乗x.を得る(ステップ1002)。CPU12は、ステップ1002で算出されたロジット・インコレクトの2乗の総和Σxおよび平均値の2乗を、ステップ1001で除外された演奏曲数を除く演奏曲数の総数Lで乗じた値Lx.とに基づいて、演奏曲についての不偏分散Uを算出する(ステップ1003)。不偏分散Uは以下の式にしたがって得ることができる。
U=(Σx−Lx.)/(L−1)
同様に、CPU12は、演奏者のそれぞれについて、ロジット・インコレクトyを算出し、かつ、それぞれの2乗yを得る。また、CPU12は、ロジット・インコレクトの平均値y.を算出し、かつ、その2乗y.を得る(ステップ1004)。CPU12は、ステップ1004で算出されたロジット・インコレクトの2乗の総和Σyおよび平均値の2乗を、ステップ1001で除外された演奏者数を除く演奏者数の総数Nで乗じた値Ny.とに基づいて、演奏曲についての不偏分散Vを算出する(ステップ1005)。不偏分散Vは以下の式にしたがって得ることができる。
V=(Σy−Ny.)/(N−1)
その後、CPU12は、演奏曲の難易度に関する拡張要素(Expansion factor)Xを算出する(ステップ1007)。拡張要素Xは以下の式にしたがって得ることができる。
X=SQR((1+U/2.89)/(1−UV/8.35))
同様に、CPU12は、演奏者の能力に関する拡張要素(Expansion factor)Yを算出する(ステップ1008)。拡張要素Yは以下の式にしたがって得ることができる。
Y=SQR((1+V/2.89)/(1−UV/8.35))
その後、CPU12は、演奏曲のそれぞれのロジット・インコレクトおよび拡張要素Xによって、演奏曲のそれぞれの難易度を算出するとともに、演奏者のそれぞれのロジット・インコレクトおよび拡張要素Yによって、演奏者のそれぞれの能力を算出する(ステップ1008)。算出された演奏曲のそれぞれの難易度、および、演奏者のそれぞれの能力は、結果記憶部26に格納される。
演奏曲の難易度や演奏者の能力は、操作者による入力装置14の操作に応答して、結果記憶部26から読み出され、表などの形式で表示装置15の画面上に表示され得る。
本実施の形態においては、各演奏者により演奏された複数の演奏曲のそれぞれについての指標値から、各演奏者についての全演奏曲についての指標値に基づいて、最良の指標値を示す演奏者を基準演奏者として特定する。さらに、本実施の形態においては、 各演奏者により演奏された複数の演奏曲のそれぞれについて、当該演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同じ演奏曲についての指標値とを比較して、当該演奏者により演奏された演奏曲について、正誤、つまり、「1」或いは「0」を示す解答値を付与し、当該解答値に基づいて項目応答理論にしたがって、前記演奏者のそれぞれの能力を示す値および前記演奏曲のそれぞれの難易度を示す値を算出する。
すなわち、本実施の形態よれば、全体として最良の演奏をしたと考えられる演奏者を基準演奏者と決定し、各演奏者による演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同一の演奏曲についての指標値の比較に基づいて、正誤を示す解答値を付与する。したがって、演奏曲の演奏という単純に正誤が判断できないものについて、適切な解答値を与えることができ、各演奏者(被験者)についての能力を示す値、および、各演奏曲(項目)についての難易度を示す値を適切に算出することが可能となる。
特に、本実施の形態においては、基準演奏者特定処理部23は、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲の演奏時間の総和である演奏合計時間が最小の演奏者を、基準演奏者と決定している。すなわち、演奏時間を指標値とし、また、演奏合計時間を、全演奏曲についての指標値としている。これにより、演奏時間の総計という、もっとも速く演奏ができた者を基準演奏者として特定することができる。
また、本実施の形態においては、各演奏者の演奏曲についての演奏時間の、基準演奏者による当該演奏曲についての演奏時間に対する比に基づいて、正誤が判定される。たとえば、各演奏者の演奏曲についての演奏時間が無効値ではなく、かつ、当該比がある閾値より小さい場合には、正解を示す解答値が与えられる。比を用いることにより、演奏曲ごとの結果のばらつきを防止することが可能となる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、前記実施の形態では、演奏曲の演奏時間の合計である演奏合計時間が最小の演奏者を基準演奏者として、かつ、正誤判定処理において、演奏時間の、基準演奏者による演奏時間(基準演奏時間)に対する比(演奏時間/基準演奏時間)が、0ではなくかつ所定の閾値より小さいときに、正誤の解答値を「1」としている。しかしながら、演奏合計時間以外の指標を使用することもできる。
たとえば、各演奏者による演奏曲のそれぞれの演奏に基づいて、ミスタッチ数、つまり、楽譜に示される、本来演奏すべき音高の鍵と異なる鍵が押鍵された数を利用することができる。この例では、演奏者ごとに、演奏曲のそれぞれのミスタッチ数がハードディスク装置18に格納される。なお、この例では、ミスタッチ数が「0」であることが考えられるため、最後まで演奏ができなかった場合の無効値として「0」以外の値が格納される。
CPU12は、基準演奏者特定処理において、演奏者ごとに、全ての演奏曲についてのミスタッチ数の総計を算出し、ミスタッチ数の総計が最小である演奏者を基準演奏者と決定し、基準演奏者の情報と、当該基準演奏者による演奏曲のそれぞれについてのミスタッチ数とを、RAM17に格納する。
正誤判定処理においては、各演奏者による演奏曲のそれぞれについて、演奏曲についてのミスタッチ数の、基準演奏者による同一の演奏曲についてのミスタッチ数に対する比(演奏者のミスタッチ数/基準演奏者のミスタッチ数)を算出し、比が所定の閾値より小さいときに、正誤の解答値を「1」と判定し、それ以外の場合には、解答値を「0」と判定すれば良い。判定された解答値doPro[i][j]は、上記実施の形態と同様に、RAM17に格納される。この解答値doPro[i][j]を用いた変数推定処理は、上記実施の形態と同様である。
この例では、演奏時間という、速さいう観点ではなく、ミスタッチ数という、演奏の正確さという観点を用いて、全体としてもっとも正確な演奏をした者を基準演奏者として特定することができる。
或いは、各演奏者による演奏曲のそれぞれのミスタッチ数、および、演奏曲のそれぞれの押鍵すべき鍵数をハードディスク装置18に格納し、各演奏者について、演奏曲全体についての全体ミスタッチ率、つまり、(全ての演奏曲についてのミスタッチの総計/全ての演奏曲についての押鍵すべき鍵数の総計)を算出し、演奏曲全体についてのミスタッチ率が最小である演奏者を基準演奏者と決定しても良い。なお、この例でも、ミスタッチ率が「0」であることが考えられるため、最後まで演奏ができなかった場合の無効値として「0」以外の値が格納される。
上記例では、基準演奏者の情報と、当該基準演奏者の演奏曲のそれぞれについてのミスタッチ率(ある演奏曲におけるミスタッチ数/当該演奏曲の押鍵すべき鍵数)とが、RAM17に格納される。
上記例では、正誤判定処理においては、各演奏者による演奏曲のそれぞれについて、演奏者のミスタッチ率の、基準演奏者のミスタッチ率に対する比(演奏者のミスタッチ率/基準演奏者のミスタッチ率)を算出し、比が所定の閾値より小さいときに、正誤の解答値を「1」と判定し、それ以外の場合には、解答値を「0」と判定すれば良い。
この例でも、速さいう観点ではなく、ミスタッチ率という、演奏の正確さという観点を用いて、全体としてもっとも正確な演奏をした者を基準演奏者として特定することができる。
また、正誤判定処理において、比ではなく、各演奏者による演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同一の演奏曲についての指標値との差に基づいて、正誤を判定しても良い。たとえば、第1の実施の形態においては、演奏時間/基準演奏時間を算出しているが、演奏時間−基準演奏時間に基づいて、正誤を判断しても良い。図11は、第2の実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。図11において、ステップ1101〜1105は、図7のステップ701と705と同様である。ステップ1104でYesと判断された場合に、CPU12は、演奏時間iDat[i][j]と、基準演奏時間iDat[i][iMinPerson]との差doTimeを算出する(ステップ1106)。なお、doTimeは、−iDat[i][iMinperson]以下になることは無いが、負の値をとり得る。
CPU12は、演奏時間データiDat[i][j]が「0」である場合には(ステップ1107でYes)、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ1108)。この解答値doProx[i][j]は、RAM17に格納される。
ステップ1107でNoと判断された場合には、CPU12は、ステップ1106で算出された差分値doTimeが所定の閾値bより小さいか否かを判断する(ステップ1109)。doTime<bである場合(ステップ1109でYes)には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「1」を設定する(ステップ1110)。その一方、ステップ1109でNoと判断された場合には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ1111)。次いで、CPU12は、演奏曲を特定するパラメータiをインクリメントして(ステップ1112)、ステップ1104に戻る。
また、各演奏者による演奏曲のミスタッチ数と、基準演奏者による同一の演奏曲のミスタッチ数(基準ミスタッチ数)との差を算出して、差分値が所定の範囲内(d>差分値>f:ただし、dは所定の正の数、fは基準ミスタッチ数を負にした数)であれば、CPU12が、正誤の解答値として「1」を設定し、それ以外では正誤の解答値として「0」を設定し、設定された解答値をRAM17に格納しても良い。
さらに、各演奏者による演奏曲のミスタッチ率と、基準演奏者による同一の演奏曲のミスタッチ率(基準ミスタッチ率)との差を算出して、差分値が所定の範囲内(g>差分値>h:gは所定の正の数、hは0または所定の負の数)であれば、CPU12は、正誤の解答値として「1」を設定し、それ以外では正誤の解答値として「0」を設定し、設定された解答値をRAM17に格納しても良い。特に、この例では、既に指標値として比(ミスタッチ率)が用いられているため、差分値をとるだけで、良好な解答値を得ることが可能となる。
また、上記実施の形態においては、演奏合計時間、ミスタッチ総計、あるいは、演奏曲全体についてのミスタッチ率が最小であるような演奏者を基準演奏者としたが、他の指標を用いて基準演奏者を選択しても良い。たとえば、演奏者の各々の演奏曲の演奏に基づいて、正答率、つまり、楽譜に示された音高の鍵が正しく押鍵された割合を利用しても良い。この例では、演奏者ごとに、演奏曲のそれぞれの正答数および押鍵すべき鍵数が、ハードディスク装置18に格納される。正答数とは、演奏者による演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と一致する音高となった数、より具体的は、演奏者による演奏曲について正しく押鍵された鍵数である。
CPU12は、基準演奏者特定処理において、演奏者ごとに、全ての演奏曲についての正答数の総計、および、全ての演奏曲についての押鍵すべき鍵数の総計を算出し、演奏曲全体についての全体正答率(正答数の総計/押鍵すべき鍵数の総計)を算出し、演奏曲全体についての正答率が最大である演奏者を基準演奏者と決定し、基準演奏者の情報を、RAM17に格納する。
図12は、上記正答率を利用する第3の実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。図12において、ステップ1201〜1205は、図7のステップ701と705と同様である。ステップ1104でYesと判断された場合に、CPU12は、処理対象となっている演奏者jの演奏曲iについての正答率iRatio[i][j]を算出するとともに、基準演奏者iMinPersonの演奏曲iについての正答率(基準正答率)iRatio[i][iMinPerson]を算出する(ステップ1206)。
次いで、CPU12は、正答率の基準正答率に対する比(doRatio=iRatio[i][j]/iRatio[i][iMinPerson])を算出する(ステップ1207)。CPU12は、正答率iRatio[i][j]が「0」である場合には(ステップ1208でYes)、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ1209)。この解答値doProx[i][j]は、RAM17に格納される。
ステップ1208でNoと判断された場合には、CPU12は、ステップ1107で算出された正答率の比doRatioが所定の閾値cより大きいか否かを判断する(ステップ1210)。doRatio>cである場合(ステップ1210でYes)には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「1」を設定する(ステップ1110)。その一方、ステップ1210でNoと判断された場合には、CPU12は、正誤の解答値doProx[i][j]として「0」を設定する(ステップ1111)。次いで、CPU12は、演奏曲を特定するパラメータiをインクリメントして(ステップ1213)、ステップ1204に戻る。
第3の実施の形態に記載したように、指標値として、値が大きいほど演奏の良好さを表す正答率を利用することもでき、もっとも指標値(この例では、全体正答率)が大きい演奏者を基準演奏者とすることができる。
なお、各演奏者による演奏曲の正答率と、基準演奏者による同一の演奏曲の正答率(基準正答率)との差を算出して、差分値が所定の範囲内(i>差分値>j:iは所定の正の数、jは0または所定の負の数)であれば、CPU12は、正誤の解答値として「1」を設定し、それ以外では正誤の解答値として「0」を設定し、設定された解答値をRAM17に格納しても良い。特に、この例では、既に指標値として比(正答率)が用いられているため、差分値をとるだけで、良好な解答値を得ることが可能となる。
さらに前記実施の形態において、変数推定処理で、CPU12は、演奏曲ごとの解答値doProx[i][j]を参照して、全ての解答値が「1」であるような演奏曲、および、全ての解答値が「0」であるような演奏曲を処理対象から除外する。同様に、演奏者ごとの解答値doProx[i][j]を参照して、全ての解答値が「1」であるような演奏者、および、全ての解答値が「0」であるような演奏者を処理対象から除外する(ステップ1001参照)。しかしながら、これでは、処理対象から除外された演奏曲および演奏者については、その難易度および能力を推定できない。そこで、ステップ1001のかわりに、CPU12は、全ての解答値が「1」であるような演奏曲については、乱数によって1つの解答値のみを「0」とし、或いは、全ての解答値が「0」であるような演奏曲については、乱数によって所定の1つの解答値のみを「1」としても良い。同様に、CPU12は、全ての解答値が「1」であるような演奏者については、乱数に基づいて1つの解答値のみを「0」とし、或いは、全ての解答値が「0」であるような演奏者については、乱数に基づいて1つの解答値のみを「1」として、変数推定処理を行なっても良い。
図1は、本発明の実施の形態にかかる評価装置の構成を示すブロックダイヤグラムである。 図2は、本実施の形態にかかる評価装置12の機能を示すブロックダイヤグラムである。 図3は、本実施の形態にかかる評価装置10で実行される演奏時間計測処理の例を示すフローチャートである。 図4は、本実施の形態にかかる変数算出処理の例を示すフローチャートである。 図5は、本実施の形態にかかる基準演奏者特定処理の例を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態にかかる基準演奏者特定処理の例を示すフローチャートである。 図7は、本実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。 図8は、各演奏者が演奏した演奏曲の演奏時間データiDat[i][j]の例を示す図である。 図9は、図8に示す演奏時間データに基づいて得られた解答値doProx[i][j]の例を示す図である。 図10は、変数推定処理部により実行される変数推定処理を示すフローチャートである。 図11は、本発明の第2の実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第3の実施の形態にかかる正誤判定処理の例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 評価装置
11 電子楽器
12 CPU
13 入出力I/F
14 入力装置
15 表示装置
16 ROM
17 RAM
18 ハードディスク装置
21 演奏時間計測部
22 演奏時間記憶部
23 基準演奏者特定処理部
24 正誤判定処理部
25 変数推定処理部
26 結果記憶部

Claims (12)

  1. 複数の演奏者のそれぞれが演奏した複数の演奏曲について、その演奏についての指標値を格納した演奏指標値記憶手段と、
    前記演奏指標値記憶手段に格納された指標値を読み出して、各演奏者についての全演奏曲についての指標値に基づいて、最良の指標値を示す演奏者を基準演奏者として特定する基準演奏者特定手段と、
    各演奏者により演奏された複数の演奏曲のそれぞれについて、当該演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同じ演奏曲についての指標値とを比較して、前記演奏者による演奏曲について、正誤を示す何れかの解答値を付与して、解答値記憶手段に格納する正誤判定手段と、
    前記解答値記憶手段に格納された解答値に基づいて、項目応答理論にしたがって、前記演奏者のそれぞれの能力を示す値および前記演奏曲のそれぞれの難易度を示す値を算出して、変数記憶手段に記憶する変数推定手段と、を備えたことを特徴とする演奏評価装置。
  2. 前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏時間を格納し、
    前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲の演奏時間の総和である演奏合計時間が最小の演奏者を、基準演奏者と決定することを特徴とする請求項1に記載の演奏評価装置。
  3. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての演奏時間の、前記基準演奏者による当該演奏曲についての演奏時間に対する比に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項2に記載の演奏評価装置。
  4. 前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と異なる音高となったミスタッチ数を格納し、
    前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲のミスタッチ数の総計が最小の演奏者を、基準演奏者と決定することを特徴とする請求項1に記載の演奏評価装置。
  5. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の、前記基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ数に対する比に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項4に記載の演奏評価装置。
  6. 前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と異なる音高となったミスタッチ数、および、前記演奏曲において本来演奏すべきすべての音数とを格納し、
    前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、演奏曲のミスタッチ数の総計であるミスタッチ総計と、全ての演奏曲の音数の総計に対する比である、全体ミスタッチ率が最小の演奏者を、基準演奏者と特定することを特徴とする請求項1に記載の演奏評価装置。
  7. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の当該演奏曲の音数に対する比であるミスタッチ率の、基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ率に対する比に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項6に記載の演奏評価装置。
  8. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についてのミスタッチ数の当該演奏曲の音数に対する比であるミスタッチ率と、基準演奏者による当該演奏曲についてのミスタッチ率との差に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項6に記載の演奏評価装置。
  9. 前記演奏指標値記憶手段が、前記演奏者のそれぞれによる演奏曲の演奏において、本来演奏すべき音高と一致する音高となった正答数、および、前記演奏曲において本来演奏すべきすべての音数とを格納し、
    前記基準演奏者特定手段が、全ての演奏曲を演奏した演奏者のうち、全ての演奏曲の正答数の総計と、全ての演奏曲の音数の総計に対する比である、全体正答率が最大の演奏者を、基準演奏者と特定することを特徴とする請求項1に記載の演奏評価装置。
  10. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての正答数の当該演奏曲の音数に対する比である正答率の、基準演奏者による当該演奏曲についての正答率に対する比に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項9に記載の演奏評価装置。
  11. 前記正誤判定手段が、前記演奏曲についての正答数の当該演奏曲の音数に対する比である正答率と、基準演奏者による当該演奏曲についての正答率との差に基づいて、前記正誤を判定することを特徴とする請求項9に記載の演奏評価装置。
  12. 複数の演奏者のそれぞれによる複数の演奏曲について、その演奏についての指標値を格納した演奏指標値記憶手段を備えたコンピュータに、
    前記演奏指標値記憶手段に格納された指標値を読み出して、各演奏者についての指標値全体に基づいて、最良の指標値を示す演奏者を基準演奏者として特定する基準演奏者特定ステップと、
    各演奏者により演奏された複数の演奏曲の各々について、当該演奏曲についての指標値と、基準演奏者による同じ演奏曲についての指標値とを比較して、前記演奏者による演奏曲について、正誤を示す何れかの値を付与して、解答値記憶手段に格納する正誤判定ステップと、
    前記解答値記憶手段に格納された値に基づいて、項目応答理論にしたがって、前記演奏者のそれぞれの能力を示す値および前記演奏曲のそれぞれの難易度を示す値を算出して、変数記憶手段に記憶する変数推定ステップと、を実行させることを特徴とする演奏評価プログラム。
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