JP5440872B2 - 環境連動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物内に設置された複数の環境調整機器を制御する環境連動制御装置に関する。
家庭やオフィスなどに設置された環境調整機器を、センサによる環境の検出結果によって制御する技術がある。このような技術には、人感センサの検出結果に基づいて照明や空調をオンあるいはオフにする技術(例えば、特許文献1参照。)、日射量センサの検出結果に基づいてブラインド採光を制御する技術(例えば、特許文献2参照。)、温度センサの検出結果に基づいて温熱制御を行なう技術などがある。
特開2007−57106号公報 特開2010−108651号公報
上述した従来技術は、いずれも1ないし複数のセンサによる検出結果から、環境調整機器を個々に制御するものである。しかし、ある環境調整機器の制御によって生じた環境の変化は、他の環境調整機器の運転時の負荷に影響を与えることがある。この負荷が大きいほど、環境調整機器の運転に必要なエネルギーは増加する。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、エネルギー消費量が少なくなるように建物内の複数の環境調整機器を連動して制御する環境連動制御装置を提供する。
本発明の一態様は、建物内の空間における環境を調整する複数の環境調整機器を連動させる環境連動制御装置であって、個人の好みの環境の状態を示す環境好み情報を記憶する記憶部と、前記空間に存在する個人の前記環境好み情報を前記記憶部から読み出す環境好み情報取得部と、前記環境好み情報取得部が読み出した前記環境好み情報に基づいて目標の温熱環境の状態を決定するとともに、温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を異なる状態に制御したときに生じる熱負荷を算出し、算出した前記熱負荷が生じている条件下で温熱環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整したときの予測消費電力を得る消費電力計算部と、前記消費電力計算部によって得られた前記予測消費電力が最小であるときの状態とするように温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を制御するとともに、前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整するよう温熱環境の前記環境調整機器を制御する制御指示部と、を備えることを特徴とする環境連動制御装置である。
本発明の一態様は、上述する環境連動制御装置であって、消費電力計算部は、前記環境好み情報取得部が読み出した前記環境好み情報に基づいて目標の温熱環境の状態及び目標の他の環境の状態を決定するとともに、温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を異なる状態に制御したときに生じる熱負荷及び他の環境の状態を算出し、算出した前記熱負荷が生じている条件下で温熱環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整したときの予測消費電力と、算出した前記他の環境の状態が生じている条件下で他の環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の他の環境の状態となるように調整したときの予測消費電力とを得、前記制御指示部は、前記消費電力計算部によって得られた前記予測消費電力の合計が最小であるときの状態とするように温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を制御し、前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整するよう温熱環境の前記環境調整機器を制御し、前記空間を前記目標の他の環境の状態に調整するよう他の環境の前記環境調整機器を制御する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述する環境連動制御装置であって、前記温熱環境とは異なる環境と前記他の環境の少なくとも一方は、光環境であることを特徴とする。
本発明の一態様は、上述する環境連動制御装置であって、前記制御指示部は、さらに、前記空間に存在する前記個人の位置に設置されている前記環境調整機器を、当該個人の前記環境好み情報により示される環境の状態に応じて制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、エネルギー消費量が少なくなるように建物内の複数の環境調整機器を連動して制御することができる。
本発明の一実施形態による環境連動制御システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による個人位置検出装置の処理フローを示す図である。 同実施形態による機器連動制御装置の処理フローを示す図である。 同実施形態による機器連動制御装置の処理例を説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による環境連動制御システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、環境連動制御システムは、検出装置10、個人位置検出装置20及び機器連動制御装置30からなる環境連動制御装置1と、建物内の空間における環境を調整する複数の環境調整機器50と、各環境調整機器50を制御する機器制御装置40とを備えて構成される。ここでは、環境を調整する対象の建物内の空間をビルなどのオフィススペース(以下、単に「オフィス」と記載する。)として説明する。
環境調整機器50は、光環境を制御するブラインド50a及び照明50b、ならびに、温熱環境を制御する空調50cである。ブラインド50aの機器制御装置40をブラインド制御装置40a、照明50bの機器制御装置40を照明制御装置40b、空調50cの機器制御装置40を空調制御装置40cとする。ブラインド50aは、自動採光型電動ブラインドであり、オフィスの窓に設置される。照明50bは、調光照明であり、オフィス内の各個人の座席や会議スペースなどの上部に設置される。空調50cは、全面床吹空調であり、吹出口51cは、各個人の座席や会議スペースの足元などに設定される床吹出口である。
検出装置10は、オフィス内の各個人の座席や会議スペースなどに設置され、在室者を検出して個人位置検出装置20に通知する。検出装置10には、例えば、各個人が携帯するICカードなどに備えられるICタグから、個人を特定する情報である個人IDを読み出すICタグリーダを用いることができる。この場合、各検出装置10は、ICタグを読取可能な範囲が重ならないように設置される。
個人位置検出装置20は、サーバなどのコンピュータ装置により実現することができ、記憶部21、検出情報受信部22、位置取得部23、環境好み情報取得部24、及び、通知部25を備えて構成される。
記憶部21は、各検出装置10が設置されている位置を示す設置位置情報と、各個人の好みの環境の状態を示す環境好み情報を記憶する。環境好み情報には、好みの光環境状態、及び、温熱環境状態を示す情報が含まれる。検出情報受信部22は、検出装置10から在室者を特定する情報を受信する。位置取得部23は、在室者を検出した検出装置10が設置されている位置を記憶部21から読み出す。この検出装置10の位置は、当該検出装置10が検出した在室者の位置に相当する。環境好み情報取得部24は、検出装置10が検出した在室者の環境好み情報を記憶部21から読み出す。通知部25は、位置取得部23が取得した位置と、当該位置の検出装置10が検出した在室者について環境好み情報取得部24が読み出した環境好み情報とを対応づけて機器連動制御装置30へ送信する。
機器連動制御装置30は、サーバなどのコンピュータ装置により実現することができ、記憶部31、環境好み情報受信部32、室内条件受信部33、外気条件受信部34、消費電力計算部35、及び、制御指示部36を備えて構成される。
記憶部31は、消費電力情報及び機器位置情報を記憶する。消費電力情報は、調光率と照明50bの消費電力とを対応付けた照明消費電力情報、及び、熱負荷と空調50cの消費電力とを対応付けた空調消費電力情報を含む。機器位置情報は、環境調整機器50が設置されている位置を示す情報である。環境好み情報受信部32は、個人位置検出装置20から在室者の環境好み情報及び当該在室者の位置を受信する。室内条件受信部33は、オフィスに設置されているセンサが検出したオフィス内の環境の計測値を受信する。外気条件受信部34は、オフィスの建物の外に設置されているセンサが検出した外気の環境の計測値を受信する。
消費電力計算部35は、環境好み情報受信部32が受信した環境好み情報に基づいて目標となる光環境状態及び温熱環境状態を得るとともに、ブラインド50aの状態を変化させたときのオフィス全体の昼光照度及び日照熱負荷を算出する。消費電力計算部35は、記憶部31に記憶されている消費電力情報を参照し、ブラインド50aの状態を変化させた場合に、オフィスが目標の光環境状態となるように照明50bを稼動させたときの消費電力及びオフィスが目標の温熱環境状態となるように空調50cを稼動させたときの消費電力を読み出して合算し、予測総消費電力を得る。
制御指示部36は、消費電力計算部35が算出した予測総消費電力の中で最も電力が少ないときのブラインド状態を選択し、選択したブラインド状態にブラインド50aを制御するようブラインド制御装置40aに指示を送信する。さらに、制御指示部36は、在室者がいない位置の照明50bを、目標の光環境状態となるよう制御するとともに、在室者の位置の照明50bを当該在室者の環境好み情報で示される光環境状態となるよう制御するための指示を照明制御装置40bに送信する。また、目標の温熱環境状態となるよう空調50cを制御するとともに、在室者の位置の空調50cの吹出口51cを当該在室者の環境好み情報で示される温熱環境状態に応じて制御するための指示を空調制御装置40cに送信する。
機器制御装置40は、機器連動制御装置30から受信した指示に従って環境調整機器50を制御する。
次に、環境連動制御システムの動作について説明する。
図2は、環境連動制御システムにおける個人位置検出装置20の処理フローを示す図である。個人位置検出装置20の記憶部21には、予め、各検出装置10を特定する検出装置IDとオフィス内の位置を特定する位置IDとを対応づけた設置位置情報を登録しておく。加えて、記憶部21には、個人を一意に特定する個人IDと環境好み情報とを対応付けて登録しておく。環境好み情報は、各個人の好みの照度及び空調温度を示す。
各検出装置10は、一定時間毎に、在室者が携帯するICカードなどに備えられているICタグから個人IDを読み出し、読み出した個人IDと自装置の検出装置IDとを個人位置検出装置20へ送信する。個人位置検出装置20の検出情報受信部22は、各検出装置10から個人ID及び検出装置IDを受信する(ステップS105)。位置取得部23は、ステップS105において受信した検出装置IDをキーにして、記憶部21に記憶されている設置位置情報から位置IDを読み出す(ステップS110)。続いて、環境好み情報取得部24は、ステップS105において受信した個人IDに対応して記憶されている環境好み情報を記憶部21から読み出す(ステップS115)。通知部25は、ステップS110において読み出した位置IDと、ステップS115において読み出した環境好み情報とを対応づけた情報を機器連動制御装置30へ送信する(ステップS120)。
図3は、環境連動制御システムにおける機器連動制御装置30の処理フローを示す図である。機器連動制御装置30の記憶部31には、予め、消費電力情報及び機器位置情報を登録しておく。消費電力情報は、調光率と照明50bの消費電力とを対応付けた照明消費電力情報、及び、熱負荷と空調50cの消費電力とを対応付けた空調消費電力情報を含む。機器位置情報は、各照明50bを特定する照明IDと位置IDとを対応付けた情報、及び、空調50cの吹出口51cを特定する吹出口IDと位置IDとを対応づけた情報を含む。
機器連動制御装置30の環境好み情報受信部32は、個人位置検出装置20から位置ID及び環境好み情報を受信する(ステップS205)。消費電力計算部35は、ステップS205において受信した全ての環境好み情報から照度及び空調温度を読み出して照度の平均値と空調温度の平均値を算出し、これらをそれぞれ目標の照度、目標の空調温度とする(ステップS210)。
消費電力計算部35は、室内条件受信部33が検出したオフィスの環境の計測値と、外気条件受信部34が検出した外気の環境の計測値を用いて、ブラインド50aを異なる状態にしたときの現時刻におけるオフィス全体の照度及び熱負荷を算出する(ステップS215)。昼光照度の算出には、例えば、特開2008−266900号に記載の技術や、http://www.yp-i.co.jp/program/soft_daylighting.htmlに記載の技術などを用いることができる。また、熱負荷の算出には、例えば、特開2008−266900号に記載の技術や、http://www.serl.co.jp/product/assist/about_note.htmlに記載の技術などを用いることができる。
特開2008−266900号に記載の技術を用いる場合、消費電力計算部35は、現在時刻や建物の緯度及び経度から得られる太陽の高度及び方位と、オフィスの窓面の方位からプロファイル角を算出する。次に、消費電力計算部35は、プロファイル角、オフィスの窓の面積、ブラインド状態に対応した直達日射遮蔽係数及び拡散日射遮蔽係数、全天日射量などに基づいて直射日光及び散乱日射によるオフィス内へ日射負荷を算出する。さらに、消費電力計算部35は、外気温と室温の差、窓の面積、及び、ブラインド状態に対応した熱貫流率により室内から室外への熱貫流量を算出し、熱貫流量から日射負荷を減算して熱損失(熱負荷)を算出する。
また、消費電力計算部35は、直射日光及び散乱日射の日射量、プロファイル角、オフィスの形状から直接照度及び天空照度を算出し、この算出した直接照度及び天空照度、ブラインド状態に対応した反射(ブラインド輝度分布関数)などからオフィス内に直接入る光の照度、床に反射する光の照度、天井に反射する光の照度を考慮したオフィス内の昼光照度を算出する。
算出の際に用いる室温は室内条件受信部33により、外気温及び全天日射量は外気条件受信部34により得る。また、建物や窓に関する情報、ブラインド状態に基づく直達日射遮蔽係数及び拡散日射遮蔽係数、熱貫流率、反射など、昼間照度及び熱負荷の算出の際に用いる設定値は記憶部31に予め登録しておく。
なお、昼光照度及び熱負荷の算出方法については、上記に限らず、既存の任意の技術を適用することができる。
次に、消費電力計算部35は、目標の照度と、各ブラインド状態に対応して算出した昼光照度それぞれのとの差を算出し、目標の照度にするために照明50bが補わなければならない照度である調光率を算出する。消費電力計算部35は、各ブラインド状態について算出した調光率それぞれに対応した消費電力を記憶部31の照明消費電力情報から読み出す(ステップS220)。
さらに、消費電力計算部35は、各ブラインド状態に対応して算出した熱負荷それぞれを用いて、空調50cを目標の空調温度とするための熱負荷を算出する。消費電力計算部35は、この算出した熱負荷に対応した消費電力を記憶部31の空調消費電力情報から読み出す(ステップS225)。
消費電力計算部35は、各ブラインド状態について、照明50bの消費電力と空調50cの消費電力を合計して予測総消費電力を算出する(ステップS230)。制御指示部36は、ステップS230において算出した中で最も低い予測総消費電力に対応したブラインド状態をブラインド50aの制御値として選択する(ステップS235)。制御指示部36は、ステップS235において選択したブラインド状態を制御値として設定したブラインド制御情報をブラインド制御装置40aに送信する(ステップS240)。
ブラインド制御装置40aは、受信したブラインド制御情報に設定されているブラインド状態によりブラインド50aを制御する。
制御指示部36は、照明50b全体の調光率と、個別制御対象の照明50b及びその調光率とを設定した照明制御情報を照明制御装置40bに送信する(ステップS245)。照明50b全体の調光率として、ステップS210において算出した目標の照度と、ステップS235において選択したブラインド状態について算出した昼光照度との差が設定される。また、個別制御対象の照明50bとして、ステップS205において受信した位置IDに対応して記憶部31に記憶されている機器位置情報から読み出した照明IDが設定され、個別制御対象の照明50bの調光率として、当該位置IDに対応した環境好み情報が示す照度と、ステップS235において選択したブラインド状態について算出した昼光照度との差が設定される。
照明制御装置40bは、照明制御情報に含まれる照明IDにより特定される照明50bの調光率を当該照明IDに対応した調光率に制御し、他の全ての照明50bを当該照明制御情報が示す照明50b全体の調光率に制御する。
続いて制御指示部36は、空調50cの空調温度と、個別制御対象の吹出口51c及びその制御内容とを設定した空調制御情報を空調制御装置40cに送信する(ステップS250)。空調50cの空調温度は、ステップS210において算出した目標の温度である。また、個別制御対象の吹出口51c及びその制御は、以下のように決定して空調制御情報に設定する。
空調50cが冷房運転している場合、制御指示部36は、ステップS205において受信した位置IDのうち、当該位置IDに対応した環境好み情報により示される好みの空調温度が、ステップS210において算出した目標の空調温度よりも低い位置IDを抽出する。一方、空調50cが暖房運転している場合、制御指示部36は、ステップS205において受信した位置IDのうち、当該位置IDに対応した環境好み情報により示される好みの空調温度が、ステップS210において算出した目標の空調温度よりも高い位置IDを抽出する。制御指示部36は、個別制御対象の吹出口51c及びその制御内容として、抽出した位置IDに対応して記憶部31が記憶されている機器位置情報から読み出した吹出口IDと、吹出口オープンとを空調制御情報に設定する。好みの空調温度と目標の空調温度との差分に対応した風量を制御量としてもよい。なお、空調50cが冷房運転しているか暖房運低しているかの情報は、予め記憶部31に登録するか、空調制御装置40cから取得する。
空調制御装置40cは、空調50cを受信した空調制御情報が示す空調温度により制御し、さらに、空調制御情報により示される吹出口IDにより特定される吹出口51cを制御内容に従ってオープンする。
図4は、機器連動制御装置30による具体的な制御例を示す図である。
オフィスにAさん、Bさん、及び、Cさんが在室している場合、機器連動制御装置30の環境好み情報受信部32は、Aさんの環境好み情報「照度500ルクス(lx)、空調温度28度」、Bさんの環境好み情報「照度700ルクス、空調温度26度」、及び、Cさんの環境好み情報「照度350ルクス、空調温度29度」を受信する。消費電力計算部35は、Aさん、Bさん、Cさんの好みの照度の平均「517ルクス」を目標の照度とし、Aさん、Bさん、Cさんの好みの空調温度の平均「27.7度」を目標の空調温度とする。
消費電力計算部35は、ブラインド50aのスラット角度を自動採光、全閉、水平180度としたときの昼光照度及び熱負荷を算出する。自動採光は、その時刻の太陽光に併せて自動調整したスラット角度である。また、全閉は、床に対して垂直なスラット角度であり、水平180度は、床に対して水平なスラット角度である。算出の結果、自動採光の場合「昼光照度400ルクス、熱負荷1500」、全閉の場合「昼光照度120ルクス、熱負荷800」、水平180度の場合「昼光照度550ルクス、熱負荷1850」が得られる。
消費電力計算部35は、スラット角度が自動採光、全閉、水平180度であるときのそれぞれの昼光照度に基づいて、各スラット角度について、目標の照度「517ルクス」とするために不足している照度である調光率を求め、その調光率に対応した照明50bの消費電力を得る。さらに、消費電力計算部35は、スラット角度が自動採光、全閉、水平180度であるときのそれぞれの熱負荷に基づいて、各スラット角度について、目標の空調温度「27.7度」とするために必要な熱負荷を求め、その熱負荷に対応した空調50cの消費電力を得る。消費電力計算部35が、各スラット角度について照明50bの消費電力と空調50cの消費電力を合計して予測の総消費電力を算出した結果、自動採光の場合「3.5kW(キロワット)」、全閉の場合「4.2kW」、水平180度の場合「4.0kW」が得られる。よって、予測の総消費電力が最も低い自動採光が選択される。
制御指示部36は、ブラインド50aのスラットの角度を自動採光で制御するようブラインド制御装置40aへ指示する。
また、制御指示部36は、自動採光の場合の昼光照度は「400ルクス」、目標の照度が「517ルクス」であるため、オフィス全体の照明50bを「+117ルクス」(=517ルクス−400ルクス)とするよう照明制御装置40bへ指示する。加えて、Aさんの好みの照度は「500ルクス」であるため、制御指示部36は、Aさんの真上の照明50bを「+100ルクス」とするように照明制御装置40bへ指示する。同様にして、Bさんの真上の照明50bを「+300ルクス」、Cさんの真上の照明50bを「−50ルクス」とするように照明制御装置40bへ指示する。
さらに、制御指示部36は、目標の空調温度「27.7度」に空調50cを制御し、空調50cが冷房運転であるため、この目標の空調温度よりも好みの空調温度が低いBさんの足元の吹出口51cをオープンするよう、空調制御装置40cに指示する。
上述した実施形態では、個人IDをICタグから読み取って在室者を特定しているが、他の方法により在室者を特定してもよい。
例えば、検出装置10をコンピュータ端末とし、個人がユーザIDとパスワードを入力し、認証された場合に、この入力されたユーザIDを個人IDとして個人位置検出装置20に送信する。あるいは、検出装置10に、声、指紋などの生体情報を入力して個人認証を行い、個人を特定する。
また、個人の在席が固定である場合、検出装置10には、例えば、人感センサなど人の存在を検出するセンサを用いることができる。個人位置検出装置20の記憶部21には、検出装置10が設置されている位置と、その位置を在席場所とする個人の環境好み情報を対応付けて記憶しておく。これにより、環境好み情報取得部24は、位置取得部23が取得した位置に対応した環境好み情報を記憶部21から読み出す。
あるいは、個人位置検出装置20の記憶部21に各個人のスケジュールとして作業場所を登録しておき、位置取得部23は現在時刻に対応して登録されている作業場所がオフィス内を示していれば在室者と判断する。この場合、在室者の位置は、当該在室者の座席、または、スケジュールに登録されている作業場所とすることができる。
また、機器連動制御装置30の制御指示部36が機器制御装置40の機能を有し、制御指示部36から各環境調整機器50を直接制御してもよい。
なお、上記実施形態では、図3のステップS210において、目標の照度をステップS205において受信した全ての環境好み情報の照度の平均、目標の空調温度を全ての環境好み情報の空調温度の平均としているが、他の方法により目標の照度、空調温度を決定してもよい。例えば、優先度の高い環境好み情報に優先であることを示す情報を付加しておく。そして、消費電力計算部35は、ステップS205において受信した環境好み情報に優先が設定されていれば、この優先が設定されている環境好み情報が示す好みの照度及び空調温度を目標の照度及び空調温度とする。あるいは、ステップS205において受信した環境好み情報に設定されている中で、最も高いあるいは低い照度を目標の照度にし、最も高いあるいは低い空調温度を目標の空調温度としてもよい。
以上説明した本実施形態によれば、エネルギー消費量が少なくなるように建物内の光環境及び温熱環境の環境調整機器を連動して制御することができる。
オフィスのブラインドを開けることによって、オフィス内に外からの日射を取り入れ、照明を補うことができる。よって、目標とする明るさとするために照明自体が発生させなければならない光量を減少させることができるため、照明にかかる電力を減少させることができる。しかし、日射を入れることによって同時にオフィス内の熱負荷が増大する。熱負荷が増えると、空調の負荷が増大する可能性があり、その場合消費される電力が増大する。一方、ブラインドを閉めることによってその逆の現象が発生する。つまり、オフィス内に取り入れられる日射が減少して目標とする明るさとするために照明自体が発生させなければならない光量が増加し、照明にかかる電力が増加する一方、オフィス内の熱負荷が減少し、空調に消費される電力が減少する。そこで、本実施形態では、日射を入れた場合と、入れなかった場合との間で、トータルの消費エネルギーが最も低くなるときの光環境及び温熱環境の環境調整機器の制御状態を決定している。つまり、光環境の環境調整機器の状態を変化させることによって生じる光環境の変化だけでなく、それに伴って変化し、かつ、エネルギー消費量に影響を与える大きな要因の1つである熱負荷をも考慮しているため、光環境及び温熱環境という異なる環境を制御する環境調整機器全体においてエネルギー消費量が最も少なくなる制御状態を選択することができる。
このように、本実施形態では、単独の環境調整機器を制御する既存の制御システムでは実現できなかった、光環境と温熱環境の環境調整機器を連動した制御が可能となる。よって、既存の制御システムを複数導入する場合と比較して、効率的環境調整機器を制御することができ、コスト削減にもつながる。
そして、消費エネルギーを抑えるように複数の環境調整機器を制御することができることに加え、各在室者の好みに合わせて、当該在室者の位置の照明や空調の吹出口を制御し、個人の快適性をも満たすことができる。
なお、上述の個人位置検出装置20、機器連動制御装置30、及び、機器制御装置40は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、個人位置検出装置20の位置取得部23、環境好み情報取得部24及び通知部25、機器連動制御装置30の環境好み情報受信部32、消費電力計算部35及び制御指示部36、ならびに、機器制御装置40の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1・・・環境連動制御装置
10…検出装置
20…個人位置検出装置
21…記憶部
22…検出情報受信部
23…位置取得部
24…環境好み情報取得部
25…通知部
30…機器連動制御装置
31…記憶部
32…環境好み情報受信部
33…室内条件受信部
34…外気条件受信部
35…消費電力計算部
36…制御指示部
40…機器制御装置
40a…ブラインド制御装置
40b…照明制御装置
40c…空調制御装置
50…環境調整機器
50a…ブラインド
50b…照明
50c…空調
51c…吹出口

Claims (4)

  1. 建物内の空間における環境を調整する複数の環境調整機器を連動させる環境連動制御装置であって、
    個人の好みの環境の状態を示す環境好み情報を記憶する記憶部と、
    前記空間に存在する個人の前記環境好み情報を前記記憶部から読み出す環境好み情報取得部と、
    前記環境好み情報取得部が読み出した前記環境好み情報に基づいて目標の温熱環境の状態を決定するとともに、温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を異なる状態に制御したときに生じる熱負荷を算出し、算出した前記熱負荷が生じている条件下で温熱環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整したときの予測消費電力を得る消費電力計算部と、
    前記消費電力計算部によって得られた前記予測消費電力が最小であるときの状態とするように温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を制御するとともに、前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整するよう温熱環境の前記環境調整機器を制御する制御指示部と、
    を備えることを特徴とする環境連動制御装置。
  2. 消費電力計算部は、前記環境好み情報取得部が読み出した前記環境好み情報に基づいて目標の温熱環境の状態及び目標の他の環境の状態を決定するとともに、温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を異なる状態に制御したときに生じる熱負荷及び他の環境の状態を算出し、算出した前記熱負荷が生じている条件下で温熱環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整したときの予測消費電力と、算出した前記他の環境の状態が生じている条件下で他の環境の前記環境調整機器が前記空間を前記目標の他の環境の状態となるように調整したときの予測消費電力とを得、
    前記制御指示部は、前記消費電力計算部によって得られた前記予測消費電力の合計が最小であるときの状態とするように温熱環境とは異なる環境の前記環境調整機器を制御し、前記空間を前記目標の温熱環境の状態に調整するよう温熱環境の前記環境調整機器を制御し、前記空間を前記目標の他の環境の状態に調整するよう他の環境の前記環境調整機器を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境連動制御装置。
  3. 前記温熱環境とは異なる環境と前記他の環境の少なくとも一方は、光環境であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の環境連動制御装置。
  4. 前記制御指示部は、さらに、前記空間に存在する前記個人の位置に設置されている前記環境調整機器を、当該個人の前記環境好み情報により示される環境の状態に応じて制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の環境連動制御装置。
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