JP5439599B2 - 歯間ブラシ - Google Patents
歯間ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5439599B2 JP5439599B2 JP2012525450A JP2012525450A JP5439599B2 JP 5439599 B2 JP5439599 B2 JP 5439599B2 JP 2012525450 A JP2012525450 A JP 2012525450A JP 2012525450 A JP2012525450 A JP 2012525450A JP 5439599 B2 JP5439599 B2 JP 5439599B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- mass
- interdental brush
- nozzle body
- brush
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B15/00—Other brushes; Brushes with additional arrangements
- A46B15/0055—Brushes combined with other articles normally separate from the brushing process, e.g. combs, razors, mirrors
- A46B15/0069—Brushes fitted with a interdental devices, e.g. toothpick
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B3/00—Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier
- A46B3/18—Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier the bristles being fixed on or between belts or wires
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B9/00—Arrangements of the bristles in the brush body
- A46B9/02—Position or arrangement of bristles in relation to surface of the brush body, e.g. inclined, in rows, in groups
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46B—BRUSHES
- A46B2200/00—Brushes characterized by their functions, uses or applications
- A46B2200/10—For human or animal care
- A46B2200/1066—Toothbrush for cleaning the teeth or dentures
- A46B2200/108—Inter-dental toothbrush, i.e. for cleaning interdental spaces specifically
Landscapes
- Brushes (AREA)
Description
本願は、2010年7月23日に、日本に出願された特願2010−166043号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
一般的な歯間ブラシとしては、捻り合わせた金属製のワイヤの間にフィラメントを挟持してなるブラシ体と、前記ブラシ体のワイヤの基端が挿入されたハンドル体とで構成されたものが知られている。このような歯間ブラシでは、ブラシ体を狭い隣接歯間に挿入するため、ワイヤの直径が0.23〜0.40mm程度の細いものが用いられている。
このように使用したときの歯間ブラシにおいては、ワイヤの屈曲と直線形状への復元が繰り返される。そのため、使用回数が増えると、屈曲回数が多くなるため、ワイヤは金属疲労する。上記のような直径の細いワイヤは強度が高いとは言えないため、歯間ブラシの使用回数が増えてワイヤが金属疲労すると、破断することがあった。この傾向は、ワイヤの直径が小さくなる程、顕著である。加えて、奥歯の歯間を清掃する際には、ワイヤが大きく屈曲するため、より破断しやすい傾向にある。
さらに、従来の歯間ブラシにおいては、ワイヤの破断位置が、ワイヤが露出している部分とハンドル体等に埋め込まれる部分との境界付近になりやすいが、その位置で破断すると、ブラシ体が歯間に残ってしまうことがあった。歯間、特に奥歯の歯間に残ったブラシ体は取出しが困難である。
そこで、本発明は、ワイヤの耐久性が充分に高く、使用回数が多くなってもワイヤが折れにくい歯間ブラシを提供することを目的とする。
また、本発明の歯間ブラシにおいては、前記ワイヤが、Co含有量30〜60質量%のCo合金からなることが好ましい。
すなわち、本発明の第1の側面は、ハンドル体と、前記ハンドル体に突設されたノズル体と、前記ノズル体に基端が挿入されたワイヤにフィラメントが設けられたブラシ体とを具備し、
前記ノズル体はテーパー部及びストレート部を有し、
前記ノズル体は前記ブラシ体の挙動に追随して可撓し、
前記テーパー部は、その先端に向かって次第に細くなると共に前記テーパー部の側面が前記先端から基端にかけて凹状曲面を形成し、
前記ストレート部は、前記テーパ部の先端に延設され、延設方向に直交する断面の形状が延設方向にわたって略同一である歯間ブラシに関する。
本発明の第2の側面は、前記ワイヤが、Co含有量30〜60質量%のCo合金からなる前記歯間ブラシに関する。
本発明の第3の側面は、前記ノズル体の全体の長さが、1.0〜8.0mmの範囲である前記歯間ブラシに関する。
本発明の第4の側面は、前記テーパ部の長さが、0.5〜5.0mmの範囲である前記歯間ブラシに関する。
本発明の第5の側面は、前記ストレート部の長さが、0.5〜3.0mmの範囲である前記歯間ブラシに関する。
本発明の第6の側面は、前記ノズル体の直径が、0.5〜5.0mmの範囲である前記歯間ブラシに関する。
また、ワイヤが、Co含有量30〜60質量%のCo合金からなると、本発明の効果がとりわけ発揮される。
図1に、本実施形態例の歯間ブラシの要部の側面図を示す。この歯間ブラシ1は、使用時に把持されるハンドル体10と、ハンドル体10の先端に突設されたノズル体20と、ハンドル体10およびノズル体20に取り付けられたブラシ体30とを具備する。
また、グリップ性を高めるためにハンドル体10の表面には凹凸が形成されていてもよいし、天然ゴムや合成ゴム等の滑り止め部材が被覆されていてもよい。
ハンドル体10の材質としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体、熱可塑性エラストマー(例えば、ポリオレフィン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー)等の軟質樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ABS樹脂等を使用することができる。
本実施形態におけるテーパ部20aは、ハンドル体10の近傍のワイヤ31の周囲を被覆しており、円錐状で、先端に向かって次第に直径が次第に小さくなって細くなっている。また、テーパ部20aの側面21は先端から基端にかけて凹状曲面を形成し、テーパ部20aのハンドル体10側の端面22はハンドル体10の先端面11と同一形状である。
テーパ部20aの側面21は、ワイヤ31の応力分散効果がより高くなることから、テーパー部20aの先端から基端方向に向かって曲率が次第に大きくなる凹状曲面を形成していることが好ましい。尚、前記凹状曲面の曲率を曲率半径(R)で表す。
尚、テーパー部の凹状曲面は、2つ以上の凹状曲面で構成されていても良い。
本明細書において、テーパー部の先端とは、前記テーパー部のストレート部側の端部を意味し、テーパー部の基端とは、前記テーパー部のハンドル体側の端部を意味する。
また、本明細書において「形状」とは、形のみならず大きさも含む概念である。したがって、形状が同一であるとは、形及び大きさが同一であることを意味する。
テーパ部20aの材質は、歯間ブラシ1の製造を簡便にできる点では、ハンドル体10の材質と同一にすることが好ましい。
ストレート部20bの材質としては、テーパ部20aと同一のものを使用することができる。
ノズル体20の全体長さが1.0mm以上、テーパ部20aおよびストレート部20bが0.5mm以上であれば、ワイヤ31の応力集中分散効果がより高くなる上に、ノズル体20の作製が容易になる。ノズル体20の全体長さが8.0mm以下、テーパ部20aが5.0mm以下、ストレート部20bが3.0mm以下であれば、口腔内操作性(特に口腔内の奥部)が高くなる。
また、ノズル体20の直径は0.5〜5.0mmの範囲であることが好ましく、0.7〜3.5mmの範囲であることがより好ましい。テーパ部20aにおいては、ワイヤ31の応力集中分散効果がより高くなることから、ハンドル体10側の端面22の直径が、ストレート部20b側の端面23の1.1〜10倍であることが好ましい。さらに、テーパ部20aのストレート部20b側の端面23の直径は0.5〜1.0mmであることが好ましい。テーパ部20aのストレート部20b側の端面23の直径が0.5mm以上であれば、テーパ部20aを容易に作製でき、1.0mm以下であれば、ワイヤ31の応力分散効果がより高くなる。
また、ストレート部20bの直径は、ワイヤ31の応力集中分散効果がより高くなることから、ワイヤ31の直径の5.0倍以下であることがより好ましい。
ノズル体20の直径が0.5〜5.0mmの範囲にある場合には、側面21からワイヤ31までの最短距離は0.01〜2.3mmの範囲内であることが好ましい。
本実施形態においては、ワイヤ31は、1本の金属線が2つ折りで折り返され、螺旋状に捻り合わされたものであり、折り返し部分が先端にされ、基端31a側がノズル体20およびハンドル体10に挿入されている。
ワイヤ31のハンドル体10への挿入長さは0.1〜10.0mmであることが好ましく、1.0〜4.0mmであることがより好ましい。ワイヤ31の挿入長さが0.1mm以上であれば、ワイヤ31を確実にハンドル体10に固定できる上に、ワイヤ31の応力分散性がより高くなる。しかし、10.0mmを超えると、ワイヤ31のハンドル体10への固定性、ワイヤ31の応力分散性の向上は頭打ちとなり、無益である。
ワイヤ31の、ノズル体20よりも先端側の露出した部分の長さは、5〜20mmであることが好ましく、6〜15mmであることが好ましい。ワイヤ31の、ノズル体20よりも先端側の露出した部分の長さが5mm以上であれば、歯間をより清掃しやすくなり、20mm以下であれば、清掃時の取り扱い性に優れる。
Co合金として好ましいものは、Coに、Cr、Ni、Mo、C、Mn、Si、W、Fe、Tiなどの元素を必要量添加したものである。具体的には、Co−Cr−Ni系合金、Co−Cr−Mo系合金、Co−Cr−W−Ni系合金、Co−Ni−Cr−Mo系合金、Co−Ni−Cr−Mo−W−Fe系合金などを例示できる。また、Co−Cr−Ni系合金においては、Crを20〜23質量%、Niを15〜18質量%含有することが好ましい。さらに、Co−Cr−Mo系合金においては、Crを27〜30質量%、Moを5.0〜7.0質量%含有することが好ましく、その他に、必要に応じてNiを2.5質量%以下、Feを7.5質量%以下含んでいてもよい。
Co−Cr−W−Ni系合金においては、Crを19〜21質量%、Niを9.0〜11.0質量%、Wを14〜16質量%含有することが好ましく、その他に、必要に応じてFeを3質量%以下、Mnを2.0質量%以下、Siを1.0質量%含んでいてもよい。
Co−Ni−Cr−Mo系合金においては、Crを19〜21質量%、Niを33〜37質量%、Moを9.0〜10.5質量%含有することが好ましく、必要に応じてFeを1質量%、Tiを1質量%含んでいてもよい。
Co−Ni−Cr−Mo−W−Fe系合金においては、Crを18〜22質量%、Niを15〜25質量%、Moを3〜4質量%、Wを3〜4質量%、Feを4〜6質量%含んでいることが好ましく、必要に応じてMnを1質量%以下、Tiを0.5〜3.5質量%、Siを0.5質量%以下含んでいてもよい。
また、Coを25〜45質量%、Crを12〜25質量%、Moを8〜15質量%、それぞれ含有し、残部Niの組成を有するSPRON500(セイコーインスツル(株)製商品名)を用いることができる。
更に、Coを40質量%以上、Niを15〜17.5質量%、Crを20.5〜22.5質量%、Moを5.8〜8.3質量%それぞれ含有し、残部Feの組成を有するNAS604PH(日本精線(株)製商品名)を使用することができる。
ワイヤ31の、フィラメント32を設けた部分の長さは、歯間ブラシ1の用途、即ち、想定する歯間の形状等を勘案して適宜選択され、例えば、5〜15mmとされる。
フィラメント32の長さは、歯間への挿入性と歯垢の除去性の点から、1.0〜7.0mmであることが好ましい。また、本実施形態では、フィラメント32は、歯間への挿入性をより高めるために、先端側で短くされ、基端側で長くされている。
フィラメント32の材質としては、例えば、ポリアミド(ナイロン)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプロピレン、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。
その際、特にブラシ体30を口外側に引き戻す際に、ワイヤ31が曲がることがある。
歯間ブラシ1においては、図2に示すように、ワイヤ31が曲がると、その周囲にあるノズル体20もワイヤ31と共に曲がる。ここで、ノズル体20のテーパ部20aは、側面21が先端から基端にかけて凹状曲面を形成しているため、前記先端側に向かって漸次曲がりやすくなっている。このようなテーパ部20aによれば、ワイヤ31の急激な屈曲を抑制するため、ワイヤ31に生じた応力を充分に分散させることができる。
さらに、本実施形態では、テーパ部20aの先端にストレート部20bが延設されているため、ワイヤ31に生じた応力をより分散させることができる。したがって、ワイヤ31の耐久性が充分に高くなり、使用回数が多くなってもワイヤ31が折れにくくなっている。
また、テーパ部20aとストレート部20bを備えたノズル体20を用いることによって、ワイヤ31に生じる応力を分散した場合には、ワイヤ31の破断がノズル体20の内部で生じさせることができる。したがって、図3に示すように、ワイヤ31の基端31aをハンドル体10の先端部11よりもノズル体20側とすることもできるので、ブラシ体30の動きをより柔軟な動きとすることができ、ワイヤ31の耐久性の向上が期待できる。また、成形による外観の向上、コスト削減も期待できる。ワイヤ31の基端31aは、少なくとも端面23と先端部11との間とすることが好ましい。ワイヤ31が破断した場合でもノズル体20の内部であれば、ブラシ体30が分離せず、ノズル体20に同伴させて取り出すことができる。
なお、図4に示すような、テーパ部20cの側面24がその先端から基端にかけて一定の角度で傾斜した本発明の範囲外の歯間ブラシ2では、図5に示すように、ワイヤ31を曲げた際にテーパ部20cが殆ど曲がらず、ブラシ体30の挙動に追随しない。したがって、テーパ部20cでは応力を分散させる効果に乏しく、ノズル体20よりも少しワイヤ31の先端側の露出部Pにてワイヤ31が急激に屈曲して応力が集中する。そのため、ワイヤ31は破断しやすくなってワイヤ耐久性は不充分になる上に、ワイヤ31の露出部Pで破断する確率が高くなり、ワイヤ破断の際にはブラシ体30の歯間での残存を防止できない。
また、フィラメント32の長さは、先端側で短く、基端側で長くする必要はなく、一定であってもよいし、先端側を長くし、基端側で短くしても構わない。
実施例1の歯間ブラシとして、図1に示すような、ハンドル体10とノズル体20とブラシ体30とを具備し、ノズル体20が、側面が凹状曲面のポリプロピレン製のテーパ部20aとストレート部20bとからなるものを、射出成形によるインサート成形により作製した。
なお、ノズル体20の全体長さ、テーパ部20aのハンドル体10側の端面22の直径、ストレート部20bの直径は、表1に示す通りとした。また、ハンドル体10としては、ポリプロピレン製の円柱体とした。ブラシ体30のワイヤ31としては、直径0.20mm(サイズ:4S)の高強度Co基合金製ワイヤ(日本精線(株)製、NAS604PH、Co:40質量%以上、Ni:15〜17.5質量%、Cr:20.5〜22.5質量%、Mo:5.8〜8.3質量%、残部がFe)が折り返されて捻り合わされたものを用いた。フィラメント32としては、直径0.051mmの6,12−ナイロン繊維を用いた。ワイヤ31にフィラメント32が設けられた部分の長さは10mm、フィラメント32が設けられていない部分の長さは1.0mmとした。
ワイヤ31として、直径0.20mm(サイズ:4S)の高強度Co基合金製ワイヤの代わりに直径0.23mm(サイズ:3S)の高強度Co基合金製ワイヤ(日本精線(株)製、NAS604PH)が折り返されて捻り合わされたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして歯間ブラシを得た。
ワイヤ31として、直径0.20mm(サイズ:4S)の高強度Co基合金製ワイヤの代わりに直径0.20mm(サイズ:4S)の汎用ステンレスワイヤ(日本精線(株)製、NAS106N、Ni:10質量%、Cr:22質量%、Mo:2質量%、Mn:5.9質量%、C:0.015質量%、N:0.40質量%、残部がFe)が折り返されて捻り合わされたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして歯間ブラシを得た。
ワイヤ31として、直径0.20mm(サイズ:4S)の汎用ステンレスワイヤの代わりに直径0.23mm(サイズ:3S)の汎用ステンレスワイヤ(日本精線(株)製、NAS106N)が折り返されて捻り合わされたものを用いたこと以外は実施例3と同様にして歯間ブラシを得た。
比較例1の歯間ブラシとして、ハンドル体10とノズル体20とブラシ体30とを具備し、ノズル体が、図4に示すような、ストレート部20bと側面24が一定の角度で傾斜したテーパ部20cとからなるものを、射出成形によるインサート成形により作製した。
なお、ノズル体20の寸法は、表1に示す通りとした。ハンドル体10とブラシ体30としては実施例1と同様のものとした。ブラシ体30のワイヤ31としては、直径0.20mm(サイズ:4S)の高強度Co基合金製ワイヤ(日本精線(株)製、NAS604PH)が折り返されて捻り合わされたものを用いた。
ワイヤ31として、直径0.20mm(サイズ:4S)の高強度Co基合金製ワイヤの代わりに直径0.23mm(サイズ:3S)の高強度Co基合金製ワイヤ(日本精線(株)製、NAS604PH)が折り返されて捻り合わされたものを用いたこと以外は比較例1と同様にして歯間ブラシを得た。
比較例2の歯間ブラシとして、ハンドル体10とノズル体20とブラシ体30とを具備し、ノズル体が、図4に示すような、ストレート部20bと側面24が一定の角度で傾斜したテーパ部20cとからなるものを、射出成形によるインサート成形により作製した。
なお、ノズル体20の寸法は、表1に示す通りとした。ハンドル体10とブラシ体30としては実施例1と同様のものとした。ブラシ体30のワイヤ31としては、直径0.20mm(サイズ:4S)の汎用ステンレスワイヤ(日本精線(株)製、NAS106N)が折り返されて捻り合わされたものを用いた。
ワイヤ31として、直径0.20mm(サイズ:4S)の汎用ステンレスワイヤの代わりに直径0.23mm(サイズ:3S)の汎用ステンレスワイヤ(日本精線(株)製、NAS106N)が折り返されて捻り合わされたものを用いたこと以外は比較例3と同様にして歯間ブラシを得た。
[繰り返し曲げ疲労試験]
まず、歯間ブラシ1のハンドル体10をチャックに固定し、ワイヤ31の先端に細糸を介して荷重100gの錘を垂下した。その状態で、ワイヤ31を左右に各々に90°(合計180°)、30回/分の速度で繰り返し反転させた。これにより、疲労によってワイヤが破断するまでの反転回数を測定した。また、その破断位置を目視により確認した。結果を表1に示す。
これに対し、ノズル体として、側面が一定の角度で傾斜したテーパ部とストレート部とで構成されたものを用いた比較例1〜4の歯間ブラシでは、ワイヤが破断するまでの反転回数が少なく、ワイヤ耐久性が不充分であった。ワイヤ破断位置は、ノズル体よりも少し先端側の露出した部分であった。
一方、ワイヤが汎用ステンレスワイヤの実施例3と比較例3、実施例4と比較例4について反復回数を対比すると、実施例3の反復回数は比較例3の4.7倍、実施例4の反復回数は比較例4の2.4倍であった。
これらの結果より、高強度Co基合金製ワイヤを用いると、耐久性が向上することが分かった。さらには、ノズル体としてテーパ部の側面が凹状曲面にされたものを用いた場合には、ノズル体としてテーパ部の側面が一定の角度で傾斜したものを用いた場合よりも、耐久性向上効果が大きいことが分かった。これより、高強度Co基合金製ワイヤと、側面が凹状曲面にされたテーパ部とストレート部とで構成されたノズル体とを組み合わせると、ワイヤ耐久性向上に関して相乗効果を発揮することがわかった。
10 ハンドル体
11 先端面
20 ノズル体
20a,20c テーパ部
21,24 側面
22,23 端面
20b,20e ストレート部
30 ブラシ体
31 ワイヤ
31a 基端
32 フィラメント
Claims (6)
- ハンドル体と、前記ハンドル体に突設されたノズル体と、前記ノズル体に基端が挿入されたワイヤにフィラメントが設けられたブラシ体とを具備し、
前記ノズル体はテーパー部及びストレート部を有し、
前記ノズル体は前記ブラシ体の挙動に追随して可撓し、
前記テーパー部は、その先端に向かって次第に細くなると共に、前記テーパー部の側面が前記先端から基端にかけて凹状曲面を形成し、
前記ストレート部は、前記該テーパ部の先端に延設され、延設方向に直交する断面の形状が延設方向にわたって略同一である歯間ブラシ。 - 前記ワイヤが、Co含有量30〜60質量%のCo合金からなる請求項1に記載の歯間ブラシ。
- 前記ノズル体の全体の長さが、1.0〜8.0mmの範囲である請求項1に記載の歯間ブラシ。
- 前記テーパ部の長さが、0.5〜5.0mmの範囲である請求項1に記載の歯間ブラシ。
- 前記ストレート部の長さが、0.5〜3.0mmの範囲である請求項1に記載の歯間ブラシ。
- 前記ノズル体の直径が、0.5〜5.0mmの範囲である請求項1に記載の歯間ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012525450A JP5439599B2 (ja) | 2010-07-23 | 2011-07-22 | 歯間ブラシ |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010166043 | 2010-07-23 | ||
JP2010166043 | 2010-07-23 | ||
PCT/JP2011/066710 WO2012011574A1 (ja) | 2010-07-23 | 2011-07-22 | 歯間ブラシ |
JP2012525450A JP5439599B2 (ja) | 2010-07-23 | 2011-07-22 | 歯間ブラシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2012011574A1 JPWO2012011574A1 (ja) | 2013-09-09 |
JP5439599B2 true JP5439599B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=45496991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012525450A Active JP5439599B2 (ja) | 2010-07-23 | 2011-07-22 | 歯間ブラシ |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5439599B2 (ja) |
KR (1) | KR101786154B1 (ja) |
CN (1) | CN103025198B (ja) |
MY (1) | MY160931A (ja) |
TW (1) | TWI542330B (ja) |
WO (1) | WO2012011574A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2528886B (en) * | 2014-08-01 | 2019-04-03 | Wisdom Toothbrushes Ltd | Flexible interdental cleaning device |
KR20170137713A (ko) * | 2015-04-16 | 2017-12-13 | 라이온 가부시키가이샤 | 치간 브러시 |
JP7385272B2 (ja) * | 2020-05-11 | 2023-11-22 | ヤマトエスロン株式会社 | 歯間ブラシ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005176906A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Soogo Intekku Kk | 歯間ブラシ等の柄付き小形ブラシ |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL77906A (en) * | 1985-02-21 | 1989-09-28 | Butler John O Co | Interdental toothbrush |
JPH0462130U (ja) * | 1990-10-11 | 1992-05-28 | ||
JPH0956471A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Tarusawa Takemitsu | 歯間部用歯ブラシ |
JPH10248639A (ja) * | 1997-03-13 | 1998-09-22 | Taihei Kogyo Kk | 歯間ブラシ |
JP2001204549A (ja) | 2000-01-25 | 2001-07-31 | Lion Corp | 歯間ブラシ |
US20040121284A1 (en) * | 2002-12-19 | 2004-06-24 | Welter's Co., Ltd. | Head brush for a dental fissure cleaning device |
JP2005224268A (ja) * | 2004-02-10 | 2005-08-25 | Lion Corp | 歯間ブラシ |
AU2007267167B2 (en) * | 2006-05-30 | 2011-02-17 | Tepe Munhygienprodukter Ab | Interdental brush |
JP3139296U (ja) * | 2007-11-27 | 2008-02-07 | ライオン株式会社 | 歯間ブラシ |
JP5338232B2 (ja) | 2008-09-30 | 2013-11-13 | サンスター株式会社 | 歯間ブラシ |
-
2011
- 2011-07-22 TW TW100126116A patent/TWI542330B/zh not_active IP Right Cessation
- 2011-07-22 CN CN201180035638.3A patent/CN103025198B/zh active Active
- 2011-07-22 MY MYPI2013000231A patent/MY160931A/en unknown
- 2011-07-22 KR KR1020137001807A patent/KR101786154B1/ko active IP Right Grant
- 2011-07-22 JP JP2012525450A patent/JP5439599B2/ja active Active
- 2011-07-22 WO PCT/JP2011/066710 patent/WO2012011574A1/ja active Application Filing
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005176906A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Soogo Intekku Kk | 歯間ブラシ等の柄付き小形ブラシ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TWI542330B (zh) | 2016-07-21 |
KR101786154B1 (ko) | 2017-10-17 |
CN103025198A (zh) | 2013-04-03 |
MY160931A (en) | 2017-03-31 |
WO2012011574A1 (ja) | 2012-01-26 |
JPWO2012011574A1 (ja) | 2013-09-09 |
KR20130036051A (ko) | 2013-04-09 |
CN103025198B (zh) | 2016-02-03 |
TW201210574A (en) | 2012-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5439599B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JPWO2017014302A1 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5324877B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP4692949B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5174510B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
WO2015093334A1 (ja) | 歯ブラシ | |
JP5134385B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP2008154901A (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5879071B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
EP3831339A1 (en) | Interdental cleaning tool | |
WO2009096295A1 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP2009005740A (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5690558B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5199688B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JPH08308637A (ja) | 歯間ブラシ用線材ならびに歯間ブラシ | |
JP4008284B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP5324876B2 (ja) | 歯間ブラシ | |
JP7388922B2 (ja) | 歯間清掃具 | |
WO2020262346A1 (ja) | 歯ブラシ | |
JPH09276044A (ja) | 歯間ブラシ用ワイヤー及び歯間ブラシ | |
KR100497871B1 (ko) | 치간브러시용와이어및치간브러시 | |
JP2022011650A (ja) | 歯間清掃具 | |
JP5409002B2 (ja) | 歯間清掃具 | |
JP5412234B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2021106723A (ja) | 歯間清掃具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131216 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5439599 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |