JP5437396B2 - Mimo無線通信システムにおけるトラフィックチャネル電力のパイロット電力に対する比の推定 - Google Patents

Mimo無線通信システムにおけるトラフィックチャネル電力のパイロット電力に対する比の推定 Download PDF

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Description

本発明は一般的に無線通信システムに関するものであり、特に、このようなシステムにおいてマルチストリーム多入力多出力(multiple−input multiple−output)信号を処理するための方法および装置に関する。
第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって仕様化された、第3世代(3G)広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)無線ネットワークは、多入力多出力(MIMO)伝送技術をサポートしている(詳細は非特許文献1を参照されたい)。これらの標準規格に従って構成したシステムでは、2×2MIMO方式を使用して、空間的に多重化した区別可能な2つのデータストリームを介し、2つの送信アンテナを通して高速ダウンリンク共有チャネル(HS−DSCH)を送信することができる。この2つのストリームは、同一のチャネライゼーションコード(符号)を使用するが、直交した事前符号化重み(プリコーディング・ウエイト)によって互いに分離される。
送信基地局と移動端末との間の無線伝搬チャネルの中の不完全性によって、これら2つのストリームは互いに干渉するであろう。この干渉はコード再使用干渉と呼ばれる。最適な動作性能を得るためには、MIMO受信機が、この干渉を抑圧または除去する必要がある。MIMO受信機は、コード再使用干渉を抑圧することに加えて、コード再使用干渉電力を推定して正確なチャネル品質報告を計算し、それを基地局にフィードバックする必要がある。もし、受信機が、パイロットチャネルシンボル(例えば、W−CDMAの共通パイロットチャネル、すなわちCPICH)に基づいてチャネル推定値を計算するとすれば、チャネライゼーションコード毎の、トラフィックチャネル電力(例えば、W−CDMAの高速物理ダウンリンク共有チャネル、すなわちHS−PDSCH)のパイロットチャネル電力に対する比は、公知であるかまたは推定することができなければならない。このコード毎(per−code)トラフィックチャネル対パイロット電力比αPCは、コード再使用項の抑圧、またはキャンセルのときに使用される。そしてまた、これを使用して、チャネル品質報告のための、受信信号対干渉プラス雑音比(SINR)の推定値を算出することができる。
米国特許出願公開第2008/0152053号明細書、"Method and Apparatus for Determining Combining Weights for MIMO Receivers"、2008年6月26日公開 米国特許出願第12/036,425号明細書、2008年2月25日出願、"Code Power Estimation for MIMO Signals" 米国特許出願第12/036,368号明細書、2008年2月25日出願、"Code Power Estimation for MIMO Signals" 米国特許出願第12/036,323号明細書、「Receiver Parametric Covariance Estimation for Precoded MIMO Transmissions"
汎用Rake(G−Rake)受信機におけるコード再使用干渉を抑圧する1つの手法は特許文献1に記載されている。この全部の内容は参照により本明細書の中に組み込まれる。受信機はこの手法により、送信された各ストリームに割り当てられた、正規化したコード毎エネルギーを表すスケーリングパラメータを使用して、相互ストリーム干渉を抑圧する合成重みを算出する。これらの同一のスケーリングパラメータはまた、これを使用して、チャネル品質報告を準備する目的のための、コード再使用干渉電力の推定値を算出することができる。
MIMOシステムにおけるコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比αPCを推定する技術は、特許文献2および3に開示されている。これら両方の出願の全部の内容は参照により本明細書の中に組み込まれる。しかしながら、これまでに公知のこれらの技術または他の技術は、いくつかの状況下では、不必要に複雑になる可能性があり、またはαPCを過大評価する可能性があり、またはαPCに対して過剰に雑音を含む推定値を与える可能性がある。
本発明の種々の実施形態は、受信したマルチストリームMIMO信号に対するコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を推定する。この推定は、複数の逆拡散したトラフィックチャネルシンボル(逆拡散トラフィックチャネルシンボル)から求めた平均トラフィックチャネルシンボル振幅または電力レベルを、伝搬チャネル応答の推定値、およびMIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトルの内の1つ以上から求めた、対応したパイロットシンボル振幅または電力レベルで除算することにより行う。
従って、受信したマルチストリームMIMO信号を処理するように構成された無線受信機の中で実施するための典型的な方法は、第1の送信スロットの中で受信した複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出するステップと、推定した伝搬チャネル応答およびMIMO信号を生成するために使用した複数の事前符号化ベクトルの内の少なくとも1つ基づいて、対応したパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定するステップとを含む。第1の送信スロットに対するコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比は、平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを、対応したパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルで除算することにより計算される。
いくつかの実施形態においては、平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルは、受信信号のサンプルを、複数の時間遅延のそれぞれにおいて逆拡散して、その逆拡散したサンプル(逆拡散サンプル)を、MIMO信号の第1のストリームに対応してストリームに特化した(ストリーム固有の)合成重みを使用して合成して複数の合成トラフィックチャネルシンボルのそれぞれを求めて、複数の合成トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出することにより算出する。これらの実施形態の内のいくつかにおいては、ストリーム固有の合成重みは、推定した伝搬チャネル応答、MIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトル、および先の送信スロットに対して計算して以前に算出したコード毎電力比を使用して、最初に算出される。これらの後者の実施形態の内のいくつかにおいては、以前に算出したコード毎比は、先の送信スロットの2つ以上のスロットに対して計算したコード毎電力比の重み付け平均として計算される。他の実施形態においては、ストリーム固有の合成重みは、上記の場合と異なって、推定した伝搬チャネル応答、MIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトル、および基地局によって無線受信機にシグナリングされた電力比パラメータから推定して以前に算出したコード毎電力比から計算される。
本発明のいくつかの実施形態においては、対応したパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルは、推定した伝搬チャネル応答、MIMO信号の第1のストリームに対する事前符号化ベクトル、およびMIMO信号のその第1のストリームに対応したストリーム固有の合成重みの関数として推定される。
いくつかの実施形態においては、平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルは、ストリーム固有の合成重みを使用して逆拡散値を合成して求められるシンボル値を使用するのではなくて、第1の送信スロットの中で受信する、複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから算出される。この算出は、複数の信号処理遅延の中から最も強い信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選定し、選定した信号処理遅延のところで受信信号のサンプルを逆拡散することにより複数の単一遅延逆拡散値のそれぞれを求めて、MIMO信号の第1のストリームに対する平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出ことにより行う。この算出は、単一遅延逆拡散値、選定した信号処理遅延に対応して推定したマルチアンテナチャネル伝搬応答、およびMIMO信号の第1のストリームに対する事前符号化ベクトルから算出することにより行う。これらの実施形態のいくつかにおいては、対応したパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルは、パイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルの推定値を、MIMO信号の第1のストリームに対する事前符号化ベクトルと選定した信号処理遅延に対応したマルチアンテナチャネル伝搬応答の推定値との関数として算出することにより推定する。
他の実施形態においては、平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルは、第1の送信スロットの中で受信した複数の単一フィンガ逆拡散トラフィックチャネルシンボルから推定することができる。この推定は、複数の信号処理遅延の中から最も強い信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選定し、選定した信号処理遅延のところで受信信号のサンプルを逆拡散することにより複数の単一遅延逆拡散値のそれぞれを求めて、複数の単一遅延逆拡散値の平均電力を算出して平均シンボル電力レベルを求めることにより行う。
上記で記述したいずれの方法も、第1の送信スロットに対してフィルタリングを行った電力比を算出するステップを更に含むことができる。この算出は、第1の送信スロットに対するコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比と、先の送信スロットに対して計算した1つ以上のコード毎電力比との重み付け平均値を計算することにより行う。上記で記述したいずれの方法もまた、第1の送信スロットに対するコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比、推定した伝搬チャネル応答、およびMIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトルの関数として、MIMO信号の第1のストリームに対するストリーム固有の合成重みを計算するステップ、および/または、第1の送信スロットに対するコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比、推定した伝搬チャネル応答、およびMIMO信号の第1のストリームに対する事前符号化ベクトルの関数として、MIMO信号の第1のストリームに対するストリーム固有の信号品質メトリック(基準)を計算するステップを含むことができる。
本発明の更なる実施形態は、無線受信機装置(1つ以上の無線標準規格で動作するように構成された無線トランシーバの中に組み込むことができる)を含み、この無線受信機装置は、本明細書で記述する1つ以上のMIMO信号処理技術を実行するように構成された1つ以上の処理回路を含む。無論のことながら、当業者は、本発明は上記の特徴、利点、状況または実施例に限定されるものではないと理解し、以下の詳細な記述を読み、添付の図面を見ることにより、さらなる特徴および利点を認識するであろう。
無線通信システムの機能ブロック図である。 受信したMIMO信号を処理するように構成された典型的な無線受信機の機能ブロック図である。 無線受信機のための典型的なベースバンド処理回路を示す図である。 受信したMIMO信号を処理する典型的な方法を示す処理フローチャートである。 本発明のいくつかの実施形態に従った、ストリーム固有のトラッフィック対パイロット電力比を推定する典型的な方法を示す処理フローチャートである。 本発明のいくつかの実施形態に従った、ストリーム固有のトラッフィック対パイロット電力比を推定する別の典型的な方法を示す処理フローチャートである。 MIMO信号に対するトラフィック対パイロット電力比を推定する典型的な方法を示す別の処理フローチャートである。
本発明の実施形態は、本明細書においてはW−CDMA標準規格におけるにMIMO運用についての仕様書に関連して記述されている。この動作に関しては、以下でより十分に説明することにする。しかしながら、本発明はこれらに限定されるものではなく、また、本明細書においてにおいて開示し請求する本発明の概念は、広い範囲の送信ダイバーシティシステムに対して有利に適用することができる。さらに、本明細書においては、「典型的な」という用語は、「例示として」または、「実施例として動作する」ということを意味するために使用するものであり、ある特定の実施形態が別の実施形態よりも好適である、または、ある特定な特徴が本発明にとって必須であると意味することを意図しているものではない。同様に、「第1の」および「第2の」という用語、および同様の用語は、1つの項目または特徴の1つの特定な事例を別の事例から、単に区別するために使用するものであり、文面が明白に指示する場合を除いて、特定の順序または配置を示すものではない。
図1は典型的な無線通信システム100を示し、無線通信システム100は多入力多出力(MIMO)伝送方式(3GPPのW−CDMA仕様等に従った)を使用する。無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)102の中で、無線ネットワーク制御装置(RNC)104は、複数の基地トランシーバ局(BTS)106(当該技術分野ではノードBとしても知られる)を制御する。各ノードB106は、セルと呼ばれる地理的エリアの内部の加入者移動端末112に無線通信サービスを提供する。セルは、図1に示すようにセクタに分割することができる。RNC104は、コアネットワーク(CN)114と通信し、コアネットワーク(CN)114は、1つ以上の外部ネットワーク116(公衆交換電話ネットワーク(PSTN)、インターネット等)に接続される。
各基地局106は、少なくともプライマリ送信アンテナ108およびセカンダリ送信アンテナ110(ネットワーク100の構成に依存して、セル毎にまたはセクタ毎に)を含む。これは図2に示されている。基地局106は、アンテナ108および110の両方を使用して情報信号(事前符号化した音声信号またはプリコーディング(事前符号化)した高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)データ信号等)を送信することができる。セカンダリアンテナ110の上で送信される信号は、プライマリアンテナ108の上で送信される信号に対して相対的に重み付けされる。送信重みは、位相オフセットだけを有してもよいし、またはより一般的には、位相と振幅との両方を有する複素量を有してもよい。使用される位相シフトは、移動端末112からのフィードバックによって決定することができ、従って、閉ループ型の送信ダイバーシティシステムを形成することができる。
特許文献4(この全ての内容は参照により本明細書の中に組み込まれる)では、MIMOに対する最も一般化したG−Rakeの定式化に基づいたMIMO G−Rake受信機が開示されている。2×2MIMOシナリオに対しては、この受信機が、デュアルストリーム事前符号化信号の第1のおよび第2のストリームに対応した障害共分散行列(インペアメント・コバリアンス・マトリックス)を次式に従って計算する。
ここで、Rは障害共分散のコード再使用干渉を含まない部分である。換言すれば、Rはシンボル間干渉(ISI)から生ずる障害共分散、多元接続干渉(MAI)、および雑音を捕捉する。それぞれの表式の中の第2項はコード再使用干渉を表す項である。
式(1)および(2)において、コード再使用干渉の項は、干渉を与えるストリームに対応した実効的な正味応答(ネット・レスポンス)の関数である。例えば、ストリーム0に対しては、干渉を与えるストリームはストリーム1であり、コード再使用の項はheff(b)の関数である。また、ストリーム1に対しては、干渉を与えるストリームはストリーム0であり、コード再使用の項はheff(b)の関数である。ベクトルbおよびbは、それぞれストリーム0および1に適用される事前符号化ベクトルである。
さらに詳細には、データストリームのインデックスをnとすれば、n番目のストリームに対応した実効的な正味応答ベクトルは次式で与えられる。
ここで、b=[b1n2nはn番目のデータストリームに適用された事前符号化ベクトルである。ベクトルhはm(m=1または2)番目の送信アンテナに関連する正味チャネル応答である。また、γ(1)およびγ(2)は、それぞれ、第1および第2の送信アンテナに割り当てられた全パイロット電力の1部分を示す。正味応答ベクトルhの各要素は、所与のRakeフィンガに対応する。例えば、フィンガf(遅延dおよび受信アンテナlに関連した)に対しては、対応した正味チャネル応答ベクトルの要素は次式で与えられる。
ここで、Pはパスの数であり、g(p,l)は送信アンテナm、受信アンテナl、およびパス遅延τに関連するチャネル推定値(媒体応答(medium response))であり、またRTX/RX(τ)は送信パルス整形フィルタおよび受信パルス整形フィルタの畳み込みを表す。
式(1)および(2)の中で、コード再使用の項は、スケーリングファクタ(倍率係数)αPC(n)を含み、αPC(n)は干渉を与えるストリームnに割り当てられたコード毎エネルギーを表す。チャネライゼーションコードにわたって一様な電力分布を仮定すると、n番目のストリームに対するコード毎エネルギーは次式で与えられる。
ここで、Kは各データストリームに対して使用されるチャネライゼーションコードの数であり(そして各ストリームに対して同一である)、またΓD/Pはデータチャネル(W−CDMA仕様では、高速ダウンリンク共有チャネル(High−Speed Downlink Shared Channel)、すなわちHS−DSCH)に対して割り当てられた電力のパイロットチャネル(W−CDMAでは、共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel)、すなわちCPICH)に対して割り当てられた全電力に対する比である。量γ(n)は、n番目のデータストリームに割り当てられた全データ電力の1部分を表し、γ(1)は第1の送信アンテナに割り当てられた全パイロット電力の1部分を表す。量NおよびNは、それぞれ、データチャネル(典型的には16)およびパイロットチャネル(典型的には256)に対して使用される拡散率(spreading factor)を表す。
以前の構成を仮定すれば、コード毎エネルギーαPC(0)およびαPC(1)は、受信機がストリーム固有の共分散行列Rstream0およびRstream1を計算するために必要である。典型的には、式(5)の中の全ての量は受信機に知られている(データ対パイロット電力比ΓD/Pの例外が可能性としてはある)。3GPPのW−CDMA仕様では、データ対パイロット電力比を通知する明白なシグナリングを実行する。この場合に、移動局は、ダウンリンク制御チャネルを介して単にΓD/Pに対する値を得て、式(5)を使用して直接にコード毎エネルギーαPC(n)を計算するだけでよい。可能性がある別の手法は、ΓD/Pに対する値がシグナリングによっては求められない場合であり、この場合には単にΓD/Pに対する所定の公称値を使用する手法である。しかしながら、これらの手法はいずれも正確さに問題がある。第1の場合には、明白なシグナリングによって求められたΓD/Pに対する値は、急速に最新でなくなる可能性がある。これは、仕様は現行ではシグナリングΓD/Pの要求が高くない頻度を基本としているからである。第2の場合には、実際のデータ対パイロット比が、公称値であり、「仮定した」値から大幅に外れてしまう場合には、ΓD/Pに対する計算値は非常に不正確になる可能性がある。従って、コード毎エネルギーαPC(n)を推定するための方法、あるいはΓD/Pに対する値を推定してコード毎エネルギーの算出を容易にするための方法が必要になる。
1つの手法では、コード毎トラッフィック対パイロット電力比は、パラメトリックGRAKEを使用して計算される。パラメトリックGRAKEは障害を次式で表される共分散行列としてモデル化する。
ここで、共分散行列は重み付けをした2つの行列の和から構成される。1つの行列RISIはシンボル間干渉(ISI)をモデル化し、他方の行列RNoiseは白色雑音および他のモデル化されない干渉をモデル化する。パラメータαはノードBからの全送信電力に対応する。CPICHを除いて全ての送信電力が、HS−PDSCHに対して使用されるという近似をするならば、また、送信電力が両方のストリームの上で等しければ、コード毎トラッフィック対パイロット電力比αPCは次式のように近似することができる。
ここで、Kはチャネライゼーションコードの数であり、NおよびNは、再び、データチャネル(典型的には16)およびパイロットチャネル(典型的には256)に対して使用される拡散率を表す。
この手法はコード毎トラッフィック対パイロット電力比を過大評価する傾向にある。また、推定は過剰に雑音を含む可能性がある。本明細書において更に詳細に記述する別の手法は、復調判定境界を再使用する手法であり、この復調判定境界は、典型的にソフト値の生成処理の中で計算される。判定境界は、受信したトラフィックデータシンボルに基づいて計算され、これを使用して、高次の変調コンステレーション(16QAMおよび64QAM等)から受信シンボルを逆マッピングして、復号化に対するソフトビット値を求める。従って、本発明のいくつかの実施形態においては、以下で詳述するように、判定境界として、複素値の受信データシンボルの振幅または電力の推定値を表す判定境界を計算する。それに対応した算出を、受信したCPICHシンボルに対して実行する。最後に、CPICHのトラフィックチャネルデータおよび振幅または電力に対する判定境界推定値の比を形成することにより、αPCの推定値を見いだすことができる。以下で見るように、この一般的な手法のいくつかの変形が可能である。
図2は、本明細書において開示する技術の1つ以上に従った、受信したMIMO信号を処理するように構成された無線受信機の概観を提供するブロック図である。一般的に言えば、2つ(またはそれ以上)のアンテナを介して受信した信号は、無線回路210によって、条件が整えられ、ダウンコンバートされ、そしてディジタルに標本化(サンプル)される。無線回路210は、1つ以上の無線通信標準規格(W−CDMAに対する3GPP標準規格等)に従ってフォーマットされた無線信号を受信するように構成される。従って、無線回路210は、基地局106におけるアンテナ108および110から送信される情報信号を含む受信信号からチップサンプルを生成し、このチップサンプルをベースバンド処理回路220に提供し、ベースバンド処理回路220は復調、検出、および更なる処理を行う。
図2のブロック図の中では、ベースバンド処理回路220の詳細は機能ブロックの形で示されており、ベースバンド処理回路220は、相関器225、遅延推定回路230、チャネル推定および重み算出回路235、合成器240、コード毎電力比推定回路245、ソフトビット推定回路250、およびHARQバッファ255を含む。無論のことながら、図2の機能ブロック図は単純化してある。当業者は、本発明を完全に理解するために必要でない多くの特徴物および要素は省略してあると理解するであろう。更に、当業者は、図2の中に示されている機能は、様々なプログラム可能デバイス、ディジタルハードウェア、またはそれらの組み合わせを使用して実施することができると理解するであろう。従って、図3は、ベースバンド処理回路220の典型的な実施形態を示し、図では処理回路220は、マイクロプロセッサ回路310、ディジタル信号処理(DSP)回路320、および他のディジタルハードウェア330を備え、これらの内のそれぞれは、メモリ340に対するアクセスを有する。メモリ340は、記憶されたプログラムコード345を含み、プログラムコード345は少なくともマイクロプロセッサ回路320によって実行される。
図2と同様に、図3の図表現は単純化してある。当業者は、再び、本発明を完全に理解するために必要でない多くの特徴物および要素は省略してあると理解するであろう。従って、当業者は、種々の実施形態においては、ベースバンド処理回路220は、1つのまたはいくつかのマイクロプロセッサ、マイコロコントローラ、ディジタル信号処理装置等を備えることができ、これらの内のそれぞれは、図2に示した種々の機能の全てのまたは1部を実行する適切なソフトウェアおよび/またはファームウェアを使用して構成することができ、また、それらの種々の信号処理タスクの全てまたは1部を実行するように構成された種々のディジタルハードウェアブロックを更に備えることができると理解するであろう。ベースバンド処理回路220は、1つ以上のASIC(特定用途集積回路)、既製のディジタルおよびアナログハードウェア素子、またはASICおよび既製のハードウェアのいずれかの組み合わせを使用して実現することができる。メモリ340はいくつかの異なるタイプを含むことができ、これらは、フラッシュ、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ等を含むが、これらに限定されるものではない。またメモリ340は、完全にまたは部分的にオンボードの1つ以上のASICで、またはベースバンド処理回路220の残りの回路から分離したメモリデバイスを使用して、またはこれらの手法のいくつかの組み合わせで実現することができる。
再び図2を参照すると、無線回路210によって生成された、オーバーサンプリングしたチップサンプルは、ベースバンド処理回路220に供給され、干渉抑圧、復調、および検出が行われる。特に、チップサンプルは相関器225のアレイ(典型的に「フィンガ」と呼ばれる)に供給され、そこで、サンプルは、いくつかの遅延のそれぞれにおいてチャネライゼーションコードとの相関が取られ(または「逆拡散」が行われ)、各受信シンボルに対する逆拡散値y[n]のベクトルが生成される。相関器225が使用する具体的な遅延値は、遅延推定回路230によって決定され、そして典型的に、受信信号の中の最も強いマルチパス「レイ(ray)」に対応した遅延値を含む。送信アンテナと受信アンテナとの間の伝搬チャネルの特性は、フィンガ遅延および受信パイロットシンボルに基づいてチャネル推定および重み算出回路235によって測定される。チャネル推定および重み算出回路235はまた、干渉抑圧合成重みwを計算する。この干渉抑圧合成重みwは、合成器240の中で使用され、合成器240の中の逆拡散値y[n]を合成して「ソフト値」s[n](すなわち、送信シンボル値の推定値)が生成される。
図2の中の相関器225によって出力される逆拡散HS−PDSCHシンボルは次式で表すことができる。
ここで、bは2×1の事前符号化重みベクトルであり、HはN×2のチャネル応答行列でNは遅延/フィンガの数であり、s[n]はストリームiに対するデータシンボルであり、そしてUは他の全ての干渉である。いくつかの実施形態においては、重み算出回路235は、中間重み(すなわち、コード再使用干渉を補償するための、ランク1更新(rank−one update)を持つ重み)を、次式に従って計算する。
ここで、Rは、全てのN個にフィンガに対して推定した障害共分散行列である。
次に、N×1の合成重みベクトルのランク1更新は、重み算出器235によって計算することができ、コード再使用干渉を補償するためのストリーム固有の合成重みベクトルは、次式に従って求める。
ここで、ストリーム固有のトラッフィック対パイロット電力比αPC(0)およびαPC(1)(それぞれ、ストリーム0およびストリーム1に対応する)は、チャネルを推定するためにパイロットシンボルを使用することに対して補償するものであり、以下で詳細に記述する技術の内の1つに従ってコード毎電力比推定回路245によって計算される。受信した合成シンボルは、図2の受信機の中の合成器240で計算されたものであり、以下の式で書くことができる。
合成シンボル値の推定値s [n]およびs [n]は、ソフトビット推定回路に供給され、ソフトビット推定回路は、送信信号を生成するために使用した変調コンステレーションおよび判定境界推定値(d)に従ってシンボル値をソフトビット値に逆マッピングする。判定境界推定値は、受信したトラフィックチャネルシンボルの振幅に基づいており、いくつかの実施形態においては、コード毎電力比推定回路245の中で、トラッフィック対パイロット電力比の推定処理の一部として算出することができる。これに関しては以下で詳細に記述する。いずれの場合も、ソフトビット推定回路250によって生成されるソフトビット値は、HARQバッファ回路に供給されて検出および復号化が行われる。
CPICH信号対干渉プラス雑音比は、チャネル品質指標(CQI:channel−quality−indicator)報告に対して計算されなければならないので、いくつかの実施形態においては、チャネル推定および重み算出回路235は、次式に従ってストリーム固有のSINRを算出するように構成することができる。
この算出は、ストリーム固有のトラッフィック対パイロット電力比に更に依存する。
いくつかの実施形態においては、ノードBから移動端末に対して送信される、HS−PDSCHのCPICHに対する電力比パラメータΓD/Pは、移動端末がこれを使用してCQI報告に対するSINRを算出することができる。コード毎トラッフィック対パイロット電力比は、電力比パラメータΓD/Pから直接に推定することができる。
これは、3GPP標準規格(3GPPTS25.214)は、CQI報告に対しては15のコードを仮定するべきであると規定しているからである。合成重みを計算するために同一のαPCを使用することもできるであろう。しかしながら、上記で注記したように、ノードBは1つ以上の送信時間間隔(TTI:transmission−time−interval)に対して、実際には異なる電力比を使用するので、これは危険なことである。
従って、本発明のいくつかの実施形態においては、合成重みを算出するために使用するコード毎トラッフィック対パイロット電力比は、トラフィックデータが直角位相偏移変調(QPSK)、16値直角位相振幅変調(16QAM)、または64値直角位相振幅変調(64QAM)で変調されているかによって、受信したトラフィックデータを復調するために使用する判定境界推定値から導出される。いくつかの実施形態においては、判定境界推定値は、合成したHS−PDSCHシンボルの絶対平均値を平均化することにより求めることができる。従って、ストリーム0に対しては、判定境界推定値は、次式より算出することができる。
ここで、Nは、推定に使用するHS−PDSCHシンボルの数である。いくつかの実施形態においては、推定値は所与のスロットの中の全てのシンボルを使用して計算することができる。
判定境界推定値dが求められたとすれば、αPC(0)は、判定境界推定値を対応したパイロットシンボル振幅の推定値で除算して、スケーリングを行い、2乗することにより、以下の式で推定することができる。
ここで、スケーリング係数mは、トラフィックデータに対して使用した変調方式に依存する。QPSK変調に対してはm=1であり、16QAMに対してはm=√(5/4)であり、また、64QAMに対してはm=√(21/16)である。係数mは、絶対値を電力推定値の代わりに使用してトラッフィック対パイロット電力比を計算するという事実を補償するものである。対応した式を使用して、ストリーム1に対応したαPC(1)に対する推定値を別個に算出することができる。あるいは、いくつかの実施形態においては、および/またはいくつかの状況下では、αPC(0)およびαPC(1)は等しいと仮定することができる。
上記の手法を使用した場合には、電力比推定値αPCは1つのスロットだけ遅延するであろう、または少なくとも第1のストリームの復調に対して遅延するであろう。これは、判定境界推定値を求めるためには合成シンボルs[n]が必要であるからである。W−CDMAのTTIにおける最後の2スロットに対しては、以前のスロットの中で計算したαPCを使用することができる。これは、1つのTTIの間ではαPCは一定に保たれるからである。TTIの中の第3および最後のスロットに対しては、いくつかの実施形態においては、以前の2つのαPC値を平均化して、推定値の中の雑音を低減することができる。しかしながら、実際のコード毎トラッフィック対パイロット比は、TTIによって変化する可能性があるので、いくつかの実施形態においては、第1のスロットの中で使用するためのαPCの推定は異なる様式で実行することができる。1つの手法は、ノードBによって移動端末にシグナリングされた、HS−PDSCH対CPICHの電力比パラメータΓD/Pを使用して、TTIの第1のスロットに対するαPCを推定することである(例えば、上記の式(13)に従って)。
別の手法は、αPCは異なるTTIにわたって相当程度に一定であり、従って以前のTTIからのαPCを持ってくることができると仮定することである。この手法に従ったいくつかの実施形態においては、コード毎トラッフィック対パイロット電力比は、例えば次式に従ってフィルタリングされる。
ここで、インデックスnはTTIに関するものであり、またフィルタリングされた値は、TTInの中の第1のスロットが処理された後に更新される。λは、平滑化操作に対する時定数を設定するフィルタ係数である。λは例えば、0.5に設定することができる。またはシミュレーション、試験等によって決定されるいずれか他の適切な値に設定することができる。αPCに対する初期値(例えば、まず最初に処理されるTTIに対する)は、シグナリングされる電力比パラメータΓD/Pから計算することができる(例えば、式(15)に従って)。
TTIの中の第1のスロットに対するαPC値を取得するさらに別の手法は、式(7)を使用することに関わる。最初に、各スロットに対して式(7)の中のαに関して解き、その結果をαとする。すなわち、次式を計算する。
ここで、αPCは、最も最近に推定したαPC値である。従って、αはいくつかのスロットにわたって平均化またはフィルタリングすることができ、フィルタリングした値としてα'を求めることができる。ここで、α'は、送信されたセル電力の尺度であり、これは相当程度に一定に保たれるべきである。その後に式(7)を使用することができ、αにα'を代入して現在のスロットに対して使用するαPCに対する値を求めることができる。当業者は、式(7)の中のαを解くことは、全てのコードは同一の電力でユーザにわたって送信されるという近似に更に関わり、この近似は常には正しいとは限らないが、多くの状況下では正当な近似であり得ると理解するであろう。
上記で注記したように、Rake合成したシンボル値から計算した判定境界推定値に基づいてトラフィックチャネル対パイロット電力比を推定するための以前の手法は、1スロットだけ遅延したαPCに対する推定値を与える。代替の手法は、αPCを推定するために、所与のスロット(TTIの中の第1のスロット等)にわたって「ドライラン(dry run)」を行い、その後に、推定したαPCを使用して計算した合成重みを使用してそのスロットを再処理する手法である。従って、暫定の合成重み(以前のスロットに対する合成重み、またはαPCの最も最近の推定値に従って計算した合成重み等)をスロットデータの最初の操作の中で使用して、αPCの推定値を求めるものである。従って、合成重みは、更新したαPCを使用して再算出を行うことができ、これにより、受信信号を検出するために使用するソフト値およびソフトビットを生成することができる。
無論のことながら、当業者は、この代替では、いくつかのまたは全ての判定境界推定と、合成重みの算出と、αPCの算出とを2回実行する必要があると理解するであろう。これはいくつかの応用に関しては、あまりにも複雑な手法であることが判明する可能性がある。従って、いくつかのより複雑でない代替は、単一のRakeフィンガだけを使用することに基づいて、受信したトラフィックデータシンボルの振幅または電力レベルを推定している。一般的にこのフィンガは、最も強い伝搬パスに対応したフィンガ(例えば、図2の遅延推定回路で判定された)でなければならない。
単一の処理遅延(例えば、Rakeフィンガ)を使用する場合には、その遅延に対応したチャネル推定値Hを重みとして使用することができる(当業者は、Hは2×2MIMOシステムにおける2×2行列であり、各2つの送信アンテナと2つの受信アンテナとの間の伝搬チャネルに対応した4つの項を持つと理解するであろう)。MIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトルと共に、チャネル推定値Hを使用して、次式に従ってコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比αPCを推定することができる。
ここで、y[n]は最も強いフィンガfに対する逆拡散HS−PDSCHシンボルnであり、Hはそのフィンガfに対するチャネル推定値である。式(15)と同様に、スケーリング係数mは、絶対値を電力推定値の代わりに使用して電力比を計算するという事実を補償するものであり、変調方式に依存している。QPSKに対してはm=1であり、16QAMに対してはm=√(5/4)であり、また64QAMに対してはm=√(21/16)である。
当業者は、式(18)の除算式における分子は、単一フィンガから求めたソフト値推定値から計算されてはいるが、平均受信トラフィックシンボル振幅の推定値であると理解するであろう。分母は、同一のフィンガに基づいた、CPICHパイロットシンボル振幅の対応した推定値である。従って、式(18)の算出は式(15)の算出と似ているが、合成重みを使用して複数のRakeフィンガを合成することにより求めたシンボル推定値ではなくて、単一のRakeフィンガから求めたシンボル推定値を使用している。この代替の解決策を使用すれば、1スロットだけ遅延したものでないαPCに対する推定値をより容易に求めることができる。
別の代替の手法はまた、単一の、最も強いRakeフィンガから求めた逆拡散データを使用することに基づいている。以前と同様に、図2の遅延推定回路235は、最も強いフィンガfを識別することができる。そのフィンガから求めた逆拡散HS−PDSCHシンボル推定値は、これを使用して、Nシンボルの絶対平均値を計算することができる。
ここで、y[n]はフィンガfに対する逆拡散HS−PDSCHシンボルnである。
対応したパイロットシンボル振幅は、フィンガfに対するチャネル推定値Hを使用して次式に従って計算することができる。
ここで、Mはストリームsに対するコンステレーション点の数(例えば、16QAMに対しては16、または64QAMに対しては64)であり、as,iはストリームsに対するコンステレーション点iの複素値である。コンステレーション点は単位平均電力を有するように正規化されている。Hはフィンガfに対するチャネル推定値である。
従って電力比αPCは次式のように推定される。
当業者は、式(20)における合計は、64QAMのように、より大きな変調コンステレーションに対して計算を行うためには極めて複雑になる可能性があると理解するであろう。しかしながら、式(20)は以下のように書き直すことができる。
ここで、C(i=1,2,3)は異なった変調方式の代替(QPSK、16QAM、64QAM)に対して事前に計算しておくことができる。例えば、64QAMに対しては、式(22)は次式のように単純化することができる。
コード毎トラッフィック対パイロット電力比を推定するための上記の代替の技術を考慮すると、当業者は、図4は、マルチストリームMIMO信号に対するコード毎トラッフィック対パイロット電力比を推定し、ストリーム固有の合成重みおよびストリーム固有の信号メトリックの計算にこの電力比を適用するための典型的な方法を示していると理解するであろう。図4に示した方法は、上記で議論したように図2の無線受信機の中で、またはマルチストリームMIMO信号を受信して処理するように構成された別の無線受信機の中で実施することができる。
ブロック410に示すように、処理は、少なくとも第1の送信スロット(W−CDMAのHS−DSCH信号の単一スロット等)の中で受信した複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅を算出するステップで開始される。いくつかの実施形態においては、平均シンボルは、式(14)に従って算出されるが、他の実施形態においては代替の定式を使用することもできる。いくつかの実施形態においては、電力レベルは、振幅からではなくて、逆拡散トラフィックチャネルシンボルから算出することができる。
ブロック420に示すように、対応したパイロットシンボル振幅(または、パイロットシンボル電力レベル)はまた、推定した伝搬チャネル応答および、MIMO信号を生成するために使用した複数の事前符号化ベクトルの内の少なくとも1つに基づいて算出される。いくつかの実施形態においては、この算出は式(15)における除算式の分母に従って行うこともできるが、代替の定式を使用することもできる。
従って、ブロック430に示すように、コード毎トラッフィック対パイロット比は、第1の送信スロットに対して、ブロック410で求めた平均シンボル振幅(または電力)をブロック420で求めた対応したパイロットシンボル振幅(または電力)によって除算することにより計算することができる。式(15)からわかるように、この算出はまた、変調フォーマットに特化したスケーリング係数mを含むことができ、また結果を振幅量から電力量またはエネルギー量に変換するために、除算式を2乗することが必要である場合がある。
ブロック440に示すように、コードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を使用して、ストリーム固有の合成重みを算出することができる(例えば、式(9)および(10)に従って)。同様に、ブロック450に示すように、コードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を使用して、ストリーム固有の信号品質メトリック(SINR等)を算出することができる(例えば、式(12)に従って)。
図5、6、および7は、図4に示した、MIMO信号に対するコード毎トラッフィック対パイロット電力比を推定するための一般的な技術のいくつかの変形の詳細を示す。再び、これらの技術のそれぞれは、図2の無線受信機の中で、またはマルチストリームMIMO信号を受信して処理するように構成された別の無線受信機の中で実施することができる。
図5に示した技術は、ストリーム固有の合成重みを使用して複数の逆拡散サンプルを合成することにより求めたトラフィックチャネルシンボル推定値の上で平均シンボル振幅を算出することを基本としている。従って、処理フローチャートはブロック510で開始して、ブロック510では、以前に求めたコード毎電力比値に基づいてストリーム固有の合成重みを算出する。上記で注記したように、この以前に求めたコード毎電力比値は、いくつかの実施形態および/またはいくつかの状況下では、以前のスロットから求めることができる、またはいくつかの実施形態においては、以前のTTIから、または以前に求めたいくつかの電力比の重み付け平均として導出することができる、または、基地局からシグナリングされて得られたトラフィックチャネル対パイロットチャネルパラメータに基づいて推定することができる。さらなる他の実施形態においては、現在のスロットシンボルの「ドライラン(dry run)」に基づいて上記で記述した電力比推定手順の内の1つを通して求めて、それを以前に求めた電力比とすることができる。
いずれの場合にも、ブロック520に示すように、図示した方法は、受信信号を複数の時間遅延(例えば、Rakeフィンガ)で逆拡散して逆拡散値を求めるステップへの続き、また、ブロック530においてストリーム固有の合成重みを使用して逆拡散値を合成するステップへと続く。ブロック540において、結果として得られた合成トラフィックチャネルシンボルを使用してストリーム固有の平均シンボル振幅を算出する(例えば、式(11)の定式を使用して)。この算出は、もし望むならば、式(14)を適切に変形した形の式を使用して、第2のストリーム(または引き続くストリーム)に対して繰り返し、各ストリームに対してストリーム固有の平均シンボル振幅を求めることができる。
ブロック550において、MIMO信号を生成するために使用した事前符号化ベクトルおよびストリーム固有の合成重みを使用して、ストリーム固有のパイロットシンボルレベルを算出する(例えば、式(15)の除算式の分母に従って)。再び、この算出は、対応した事前符号化ベクトルおよびストリーム固有の合成重みを使用して、1つ以上のさらなるストリームに対して繰り返すこともできるであろう。しかしながら、いくつかの実施形態においては。ストリーム固有のパイロットシンボル振幅レベルは等しいと仮定することができる。最後に、ブロック560に示すように、ストリーム固有のコード毎トラッフィック対パイロット比は、平均トラフィックシンボル振幅および推定したパイロットシンボル振幅から計算することができる(例えば、式(15)に従って)。
単一の処理遅延(例えば、Rakeフィンガ)に基づいてコード毎トラッフィック対パイロット電力比を推定する2つの典型的な技術を示す処理フローチャートを図6および図7に示す。当業者は、図6に示す第1の技術はストリーム固有のトラッフィック対パイロット電力比の推定を可能とし、一方で、図7に示す第2の技術は単一のコード毎トラッフィック対パイロット電力比を推定することになり、これはデュアルストリーム信号の両方のストリームに対して適用することができると理解するであろう
どちらの技術も、最も強い伝搬パスに対応した処理遅延を識別し選定するステップから開始する。これらは、それぞれ図6および図7のブロック610およびブロック710に示されている。同様に、どちらの技術も、選定した遅延で受信MIMO信号を逆拡散し、受信した複数のトラフィックチャネルシンボルのそれぞれに対して単一遅延の逆拡散値を求めるステップへと続く。これらは、それぞれ図6および図7のブロック620およびブロック720に示されている。
図6に示す処理は、ブロック630に示すように、逆拡散値および適切なMIMO事前符号化ベクトルからストリーム固有の平均シンボル振幅(または電力)を算出するステップへと続く。この算出は、いくつかの実施形態においては、式(18)の除算式の分子の形を取ることができるが、他の等価な定式もまた使用することができる。図6のストリーム固有の電力比推定手順は、ブロック640に示すように、事前符号化ベクトルおよび単一遅延の伝搬チャネル応答推定値に基づいて、ストリーム固有のパイロットシンボル振幅を推定する(例えば、式(18)の除算式の分母に従って)ステップへと続く。最後に、ストリーム固有のコードあたりのトラフィック対パイロット比が、平均シンボル振幅および推定したパイロットシンボル振幅から算出される(例えば、式(18)に従って)。
図7のコード毎電力比処理は、図6の処理から外れて、ブロック730から始まる。ブロック730では、ブロック720で求めた単一フィンガの逆拡散値を使用して、逆拡散値の絶対平均電力に基づいて、平均トラフィックシンボル電力の推定値を算出する(例えば、式(19)に従って)ことが示されている。ブロック740において、対応したパイロット電力推定値が、事前符号化ベクトルおよび単一遅延のチャネル応答に基づいて算出される(例えば、式(20)、(22)または(23)の内の1つを使用して)。最後に、ブロック750に示すように、コード毎トラッフィック対パイロット比が、推定した平均トラフィックシンボル電力および推定したパイロット電力から算出される(例えば、式(23)を使用して)。
当業者は、特定のシステムまたは応用からの要求に従って、および/または無線受信機の構成または設計によって課せられる設計上の要求条件に従って、上記で記述した技術から、ある特定の技術を選定する、および/または適合させることができると理解するであろう。当業者は、いくつかの実施形態においては、上記で詳述した技術の2つ以上またはそれらの変形を組み合わせることができると更に理解するであろう。例えば、図5に示した技術は、いくつかの実施形態においては、W−CDMAのTTIの第2のおよび第3のスロットに対して適用する場合に最も適切である可能性がある。また第1のスロットに適用する場合には、図7および図8の単一フィンガの技術等の別の技術が適切であろう。同様に、上記で議論したフィルタリング技術は、任意の上記の推定技術から得られたコード毎電力比に適用することができる。また、いくつかの実施形態においては、所与のスロットに対して、上記の技術のどれが使用されるかに依存して、選択的に適用することができる。
上記の変形および実施例を考慮すれば、当業者は、受信したマルチストリームMIMO信号を処理するための方法および装置の種々の実施形態に関するこれまでの記述は、例示および実施例の目的で与えられていると理解するであろう。上記で提案されているように、上記で議論した1つ以上の具体的な処理は、図4〜7の中に示されている処理フローを含み、1つ以上の適切に構成された処理回路を備える無線受信機の中で実行することができる。この処理回路は、いくつかの実施形態においては、1つ以上のASICの中に組み込むことができる。いくつかの実施形態においては、これらの処理回路は、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイコロコントローラ、および/またはディジタル信号処理装置を備えることができ、これらは、適切なソフトウェアおよび/またはファームウェアでプログラムされ、上記で記述した処理の1つ以上、またはそれらの変形を実行する。いくつかの実施形態においては、これらの処理回路は、上記で記述した機能の1つ以上を実行するカスタムハードウェアを備えることができる。本発明の他の実施形態は、コンピュータプログラム命令で符号化されたコンピュータ読み取り可能なデバイス(プログラム可能なフラッシュメモリ、光学または磁気データ記憶デバイス等)を含むことができる。このコンピュータプログラム命令は、適切な処理デバイスによって実行されたときには、処理デバイスを駆動して、本明細書に記述した技術の1つ以上を実行し、通信受信機の中の受信機周波数オフセットを推定する。当業者は、無論のことながら、本発明は、本明細書に具体的に記載したやり方とは異なるやり方で実行することもでき、それらは本発明の必須な特性から逸脱するものではないと認識するであろう。従って、本実施形態は、全ての観点からして、例示的であって限定的ではないと考慮され、添付の特許請求項の意味するところおよび均等性の範囲の中に入る全ての変形は本発明の中に包含されると意図される。

Claims (27)

  1. 受信したマルチストリームの多入力多出力信号(MIMO信号)を処理する無線受信機において実行される方法であって、
    第1の送信スロットで受信された複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出する算出ステップと、
    推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルのうちの少なくとも1つの事前符号化ベクトルとに基づいて、対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定する推定ステップと、
    前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルで除算することで、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を計算する計算ステップと
    を有することを特徴とする方法。
  2. 前記算出ステップは、
    複数の時間遅延のそれぞれにおける前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散し、前記MIMO信号の第1のストリームに対応したストリーム固有の合成重みを使用して前記逆拡散された複数のサンプルを合成して、複数の合成トラフィックチャネルシンボルのそれぞれを取得するステップと、
    前記複数の合成トラフィックチャネルシンボルから前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出するステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 先行するスロットについて直前に計算したコードあたりの電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルとから前記ストリーム固有の合成重みを算出する第1算出ステップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記直前に計算したコードあたりの電力比は、先行した2つ以上のスロットについて計算されたコードあたりの電力比の重みづけ平均値として計算されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルと、基地局によって前記無線受信機へシグナリングによって伝達された電力比パラメータから推定された直前に計算したコードあたりの電力比とから前記ストリーム固有の合成重みを算出する第1算出ステップをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 前記推定ステップは、
    前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号における第1のストリームについての前記事前符号化ベクトルと、前記MIMO信号の前記第1のストリームに対応したストリーム固有合成重みとに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出するステップ
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記算出ステップは、
    複数の信号処理遅延のうちから、最大強度の信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選択するステップと、
    前記選択された信号処理遅延における前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散して、複数の単一遅延の逆拡散値をそれぞれ取得するステップと、
    前記単一遅延の逆拡散値と、前記選択された信号処理遅延に対応した推定されたマルチアンテナチャネル伝搬応答と、前記MIMO信号の第1のストリームについての事前復号化ベクトルとから、前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出するステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記推定ステップは、
    前記MIMO信号の前記第1のストリームについての前記事前符号化ベクトルと、前記選択された信号処理遅延に対応した推定されたマルチアンテナチャネル伝搬応答とに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出するステップ
    を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記算出ステップは、
    複数の信号処理遅延のうちから、最大強度の信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選択するステップと、
    前記選択された信号処理遅延における前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散して、複数の単一遅延の逆拡散値をそれぞれ取得するステップと、
    前記複数の単一遅延の逆拡散値を算出して、前記平均シンボル電力レベルを算出するステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 前記推定ステップは、
    前記選択された信号処理遅延に対応したマルチアンテナチャネル伝搬応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルと、受信されたトラフィックチャネルシンボルについての変調コンステレーションにしたがって選択された1つ以上のスケーリングパラメータとに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出するステップ
    を有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比の重みづけ平均値と、先行した送信スロットについて計算された1つ以上のコードあたりの電力比とを計算することによって、前記第1の送信スロットについてのフィルタリングされた電力比を算出するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  12. 前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルとに応じて、前記MIMO信号の第1のストリームについてストリーム固有の合成重みを計算するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルとに応じて、前記MIMO信号の第1のストリームについてストリーム固有の信号品質メトリックを計算するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 無線回路と、受信したマルチストリームの多入力多出力信号(MIMO信号)を処理するベースバンド処理回路とを備えた無線受信機であって、
    前記ベースバンド処理回路は、
    第1の送信スロットで受信された複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出し、
    推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルのうちの少なくとも1つの事前符号化ベクトルとに基づいて、対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定し、
    前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルで除算することで、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を計算する
    ことを特徴とする無線受信機。
  15. 前記ベースバンド処理回路は、
    複数の時間遅延のそれぞれにおける前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散し、前記MIMO信号の第1のストリームに対応したストリーム固有の合成重みを使用して前記逆拡散された複数のサンプルを合成して、複数の合成トラフィックチャネルシンボルのそれぞれを取得し、
    前記複数の合成トラフィックチャネルシンボルから前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出する
    ことによって、前記第1の送信スロットで受信された前記複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出する
    ことを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  16. 前記ベースバンド処理回路は、先行するスロットについて直前に計算したコードあたりの電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルとから前記ストリーム固有の合成重みを算出することを特徴とする請求項15に記載の無線受信機。
  17. 前記ベースバンド処理回路は、先行した2つ以上のスロットについて計算されたコードあたりの電力比の重みづけ平均値として、前記直前に計算したコードあたりの電力比を計算することを特徴とする請求項16に記載の無線受信機。
  18. 前記ベースバンド処理回路は、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルと、基地局によって前記無線受信機へシグナリングによって伝達された電力比パラメータから推定された直前に計算したコードあたりの電力比とから前記ストリーム固有の合成重みを算出することを特徴とする請求項15に記載の無線受信機。
  19. 前記ベースバンド処理回路は、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号における第1のストリームについての前記事前符号化ベクトルと、前記MIMO信号の前記第1のストリームに対応したストリーム固有合成重みとに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出することによって、前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  20. 前記ベースバンド処理回路は、
    複数の信号処理遅延のうちから、最大強度の信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選択し、
    前記選択された信号処理遅延における前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散して、複数の単一遅延の逆拡散値をそれぞれ取得し、
    前記単一遅延の逆拡散値と、前記選択された信号処理遅延に対応した推定されたマルチアンテナチャネル伝搬応答と、前記MIMO信号の第1のストリームについての事前復号化ベクトルとから、前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出する
    ことによって、前記第1の送信スロットで受信された前記複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  21. 前記ベースバンド処理回路は、前記MIMO信号の前記第1のストリームについての前記事前符号化ベクトルと、前記選択された信号処理遅延に対応した推定されたマルチアンテナチャネル伝搬応答とに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出することによって、前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定することを特徴とする請求項20に記載の無線受信機。
  22. 前記ベースバンド処理回路は、
    複数の信号処理遅延のうちから、最大強度の信号伝搬パスに対応した信号処理遅延を選択し、
    前記選択された信号処理遅延における前記MIMO信号の複数のサンプルを逆拡散して、複数の単一遅延の逆拡散値をそれぞれ取得し、
    前記複数の単一遅延の逆拡散値を算出して、前記平均シンボル電力レベルを算出する
    ことによって、前記第1の送信スロットで受信された前記複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  23. 前記ベースバンド処理回路は、前記選択された信号処理遅延に対応したマルチアンテナチャネル伝搬応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルと、受信されたトラフィックチャネルシンボルについての変調コンステレーションにしたがって選択された1つ以上のスケーリングパラメータとに応じて、前記推定されたパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを算出することによって、前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定することを特徴とする請求項22に記載の無線受信機。
  24. 前記ベースバンド処理回路は、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比の重みづけ平均値と、先行した送信スロットについて計算された1つ以上のコードあたりの電力比とを計算することによって、前記第1の送信スロットについてのフィルタリングされた電力比を算出することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  25. 前記ベースバンド処理回路は、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルとに応じて、前記MIMO信号の第1のストリームについてストリーム固有の合成重みを計算することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  26. 前記ベースバンド処理回路は、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比と、前記推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された前記事前符号化ベクトルとに応じて、前記MIMO信号の第1のストリームについてストリーム固有の信号品質メトリックを計算することを特徴とする請求項14に記載の無線受信機。
  27. 無線受信機において使用されるコードあたりの電力比を推定する推定回路であって、
    受信した多入力多出力信号(MIMO信号)の第1の送信スロットで受信された複数の逆拡散トラフィックチャネルシンボルから平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを算出し、
    推定された伝搬チャネル応答と、前記MIMO信号を生成する際に使用された複数の事前符号化ベクトルのうちの少なくとも1つの事前符号化ベクトルとに基づいて、対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルを推定し、
    前記平均シンボル振幅または平均シンボル電力レベルを前記対応するパイロットシンボル振幅またはパイロットシンボル電力レベルで除算することで、前記第1の送信スロットについてのコードあたりのトラフィックチャネル対パイロット電力比を計算する
    ことを特徴とする推定回路。
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