JP5436587B2 - 電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機 - Google Patents

電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機 Download PDF

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Description

本発明は、親機と子機との通信により、IDコードを照合して認証を実施する電子キー装置、および電子キー装置に用いられる親機に関する。
車両のドア施開錠、エンジン始動を行なう場合の従来技術としては、使用者がキーを鍵穴に挿入し回転させて行なうものから、いわゆるFOBキーを用いた車両用電子キー装置により行うものがある。後者の車両用電子キー装置は、使用者のポケット、またはバッグに入れたまま、一切キーに触れることなく、車載(親)機と携帯(子)機との間で無線通信を行ない、携帯機からのIDコードを車載機が記憶しているコードと照合する。
そして、照合結果が合致した場合、ドアノブに取り付けられたセンサに触れるだけで、車載機がドアを施開錠し、運転席に取り付けられたボタンを押すだけで、エンジン始動ができることとなる(例えば、特許文献1参照)。
また、家や部屋のドアを開ける場合にも、FOBキーを応用することが可能であり、FOBキーを用いた入退出管理用電子キー装置がある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、FOBキー(子機)を所持した者が、ドア付近に設けられたキー読み取り装置(親機)に近づくことで、キー読み取り装置がFOBキー内に記憶されているIDコードを読み取る。さらに、キー読み取り装置が、読み取ったIDコードが入室を許可されたIDであるか否かを照合し、合致した場合、一切キーに触れることなく、ドアを開錠することができる。
特開2010-121297号公報 特開2010-185186号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載されているキーレスエントリシステムは、正規ユーザか盗難者であるかを判定するために、以下のような種々の処理機能を有している。
・LF(Low Frequency:長波)信号の送信信号強度と、その信号を計測して受信した信号強度とを比較する。
・LF信号送信からRF(Radio Frequency:高周波)信号の応答時間を判定する。
・送信されるRF信号の出力値を、車両から出力されるLF信号の到達距離程度の到達距離となるように低下させる。
しかしながら、上述した3つの処理機能のそれぞれは、以下のような問題があった。
・正規ユーザと盗難者との距離によっては、信号の受信強度の判定では、盗難者と判断できない場合がある。
・RFの応答時間については、電子部品や環境の誤差により、許容時間に余裕を持って判定しないと、通常動作が妨げられる場合がある。
・RF信号の出力を低下させても、RF信号もリレーされた場合には、効果がない。
また、特許文献2に記載されているキーレスエントリシステムは、リレーアタックを検知して盗難を防止するために、送信するアンテナからリクエスト信号の強度を段階的に変化させ、信号の強度を測定した変化が、送信したリクエスト信号の強度の変化と一致しているか否かを比較している。
従って、この特許文献2に係るキーレスエントリシステムでは、複数の強度の信号を送信する必要があり、送信する信号強度を複数回測定する必要がある。このため、時間が長くなり、認証に余分な時間が必要になるため、動作が遅れ、また、携帯機への給電時間が長くなるため、早く電池を消費してしまうという問題があった。
ここで、図9は、認証通信を中継するリレーアタックによる盗難に関する説明図である。より具体的には、携帯機を所持している正規ユーザが車両から離れた場所にいるときでも、2台の中継器を用いてリレーアタックを行うことにより、車載機と携帯機との通信が可能となり、ドアの開錠が可能で、エンジン始動も可能となってしまうケースを例示したものである。
一般的に、スマートエントリによるドアの施開錠が可能となる通信距離の領域は、車両から約2m以内であり、エンジン始動においては、車内の領域のみである。しかしながら、図9に示したような手順を経ることで、通常、車両から約2mの通信距離が、数kmまで中継することが可能となってしまう。そこで、この手順について、説明する。
手順1:盗難者1は、LF信号の送信領域である約2mの領域で、車載機からのLF信号[1]をRF信号[2]に変換すると同時に、増幅する第1の中継器を近づける。この結果、数km離れた位置にいる盗難者2が所持する第2の中継器まで、通信距離を延長することができる。
手順2:盗難者2がRF信号[2]を受信し、再度、携帯機と通信が可能なLF信号[3]に変換する第2の中継器を、正規ユーザに接近させる。この結果、通常、車両から約2mの通信距離が数kmまで中継することが可能となる。そして、正規ユーザが所持する携帯機は、第2の中継器からのLF信号[3]を、自分の車両から送信されたLF信号[1]と誤認識して、RF信号[4]を応答する。そして、第2の中継器は、そのRF信号[4]を増幅し、RF(RF増幅)信号[5]として、第1の中継器に中継する。
手順3:第1の中継器は、第2の中継器から受信したRF(RF増幅)信号[5]を、携帯機のRF信号[6]として、車両に対して送信する。
このように、2台の中継器(第1の中継器および第2の中継器)を用いて、RF信号を中継することによって、通常通信可能な領域を大幅に超えて通信することが可能となる。この結果、2人の盗難者(盗難者1、2)の連携により、車両から数km離れた位置にいる正規ユーザに気付かれずに、ドアの施開錠が実施されてしまうこととなる。
また、同じ手法により、エンジン始動ボタンを押すことによって、エンジン始動認証も中継され、エンジンが始動され、正規ユーザや周囲の人にも気付かれずに、簡単に車両を盗難されてしまう状態になる。
これは、入退出管理用電子キー装置等にも同様なことがいえる。このため、認証通信を中継した場合、正規ユーザに気付かれない場所で、簡単に入退室ができる状態になるという問題がある。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、親機と子機の認証通信における応答性を損なうことなく、認証通信を中継するリレーアタックによる盗難を防止することのできる電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機を得ることを目的としている。
本発明に係る電子キー装置は、親機と、使用者が保有する子機との間で通信することにより、親機が子機の有するIDコードの認証に成功した場合に、制御機器を作動させる電子キー装置であって、親機は、外部入力に基づいて子機との間で認証を実施するために、第1の電波周波数による要求信号を送信する際に、不正使用の目的で、要求信号の送信に用いられる第1の電波周波数が第4の電波周波数に変換されることで、要求信号が通信距離を延長して送信されることを防止するために、要求信号を送信している間に、第4の電波周波数と干渉し第1の電波周波数とは干渉しない第3の電波周波数による干渉電波信号を送信するものである。
本発明に係る電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機によれば、不正通信の目的で、通信距離を延長して要求信号が送信されてしまうことを防止するために、親機から要求信号を送信すると当時に、この要求信号と干渉する電波周波数を有する干渉電波信号を送信することにより、親機と子機の認証通信における応答性を損なうことなく、認証通信を中継するリレーアタックによる盗難を防止することのできる電子キー装置および電子キー装置に用いられる親機を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態1の電子キー装置における、リレーアタック時の通信処理に関する説明図および各信号のタイムチャートである。 本発明の実施の形態2における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態3における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態4における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態5における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態6における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 本発明の実施の形態7における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。 認証通信を中継するリレーアタックによる盗難に関する説明図である。
以下、本発明の電子キー装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。この図1における電子キー装置は、車載機10、第1の携帯機100、および第2の携帯機110を備えて構成されている。また、図1には、盗難者1が使用する第1の中継器200、および盗難者2が使用する第2の中継器210も図示されている。
親機に相当する車載機10は、RF信号受信アンテナ11(1)、LF信号送信アンテナ11(2)、RF信号送信アンテナ11(3)、RF信号受信機12、第1の電波周波数送信手段13、第2の電波周波数受信手段14、第3の電波周波数送信手段15、制御手段16、および駆動手段17を備えて構成されている。
なお、車載機10に接続されている外部の構成要素としては、制御機器1およびスイッチ2がある。制御機器1は、ドアの施開錠やエンジン始動を実施するための制御機器に相当し、車載機10内の制御手段16が、駆動手段17を介してこの制御機器1を制御する。また、スイッチ2は、ドアの施開錠やエンジン始動を要求するための、車両の所定に位置に配置されたスイッチ(あるいはセンサ)であり、外部入力に相当する。
一方、子機である携帯機100は、LF信号受信アンテナ101、LF信号受信IC102、第1の電波周波数受信手段103、RF信号送信アンテナ104、第2の電波周波数送信手段105、および制御手段106を備えて構成されている。なお、図1中の携帯機110は、携帯機100と同じ機能であり、保有するIDコードのみ異なる1台以上の携帯機であり、1台の車両に対して複数の携帯機を登録することが可能である。そこで、以下では、携帯機に関しては、携帯機100の1台を用いて説明する。
また、盗難者1が有している第1の中継器200は、RF信号送受信アンテナ201、RF信号送信アンテナ202、RF信号送信手段203、RF信号変換手段204、LF信号受信アンテナ205、LF信号受信手段206、およびRF信号変換手段207を備えて構成されている。
さらに、盗難者2が有している第2の中継器210は、RF信号送受信アンテナ211、RF信号受信アンテナ212、RF信号増幅手段213、RF信号送信手段214、LF信号送信アンテナ215、LF信号送信手段216、およびLF信号変換手段217を備えて構成されている。
次に、これらの各構成を備えた車載機10、携帯機100、第1の中継器200、および第2の中継器210の、各構成の機能および一連動作について説明する。
まず始めに、車載機10、および携帯機100による通常の動作について説明する。
[通常手順1]正規ユーザが、車両のドアに備えられたスイッチ2を押すと、車載機10は、車両の近くに登録された携帯機100があるか否かを確認するために、携帯機100の認証を開始する。
[通常手順2]車載機10内の制御手段16は、認証要求のための第1の電波周波数によるLF信号[1]を、第1の電波周波数送信手段13、およびLF送信アンテナ11(2)を介して送信する。
[通常手順3]これに対して、携帯機100内の第1の電波周波数受信手段103は、LF信号受信アンテナ101およびLF受信IC102を介してLF信号[1]を受信する。
[通常手順4]次に、制御手段106は、第1の電波周波数受信手段103を介して受信した認証要求に相当するLF信号[1]に応じて、あらかじめ有している固有のIDコードを含む応答信号を生成する。
[通常手順5]次に、制御手段106は、第2の電波周波数送信手段105およびRF信号送信アンテナ104を介して、生成した応答信号をRF信号[4]として送信する。
[通常手順6]これに対して、車載機10内の第2の電波周波数受信手段14は、RF信号受信アンテナ11(1)およびRF信号受信機12を介して、応答信号であるRF信号[4]を受信する。
[通常手順7]そして、制御手段16は、第2の電波周波数受信手段14を介して取得したRF信号[4]に含まれるIDコードが、あらかじめ記憶されているIDコードと一致するか否かを認証する。
[通常手順8]さらに、制御手段16は、この認証に成功したと判断した場合には、通常手順1におけるスイッチ2の操作が、正規ユーザによる操作であると判断し、駆動手段17を介して制御機器1を作動させることで、ドアの開錠を実施する。
[通常手順9]一方、認証に失敗したと判断した場合には、制御手段16は、通常手順1におけるスイッチ2の操作が、正規ユーザによる操作ではないと判断し、制御機器1を作動させることなく、処理を終了する。
なお、上述した通常手順1〜9は、ドアの開錠について説明したが、その後、正規ユーザがドアを開け、車両に乗り込んだ状態で、エンジンスタートボタンを押した場合にも、同様の処理を行うことで、容易にエンジン始動を行うことが可能となる。この場合、エンジンスタートボタンは、図1におけるスイッチ2に相当する。すなわち、図1では、例としてスイッチ2を1つのスイッチとして図示しているが、ドア開閉のスイッチ、エンジン始動停止のスイッチなど、機能毎に複数のボタンを設ければよい。
次に、第1の中継器200、および第2の中継器210を利用して、盗難者が、通信信号を中継して盗難を実施する手順について説明する。
[不正手順1]携帯機100を所持している正規ユーザが車両から離れた場所にいるときに、盗難者1が、車両のドアに備えられたスイッチ2を押すと、車載機10は、車両の近くに登録された携帯機100があるか否かを確認するために、携帯機100の認証を開始する。
[不正手順2]この場合にも、車載機10内の制御手段16は、認証要求のための第1の電波周波数によるLF信号[1]を、第1の電波周波数送信手段13、およびLF送信アンテナ11(2)を介して送信する。
[不正手順3]この際、盗難者1は、第1の中継器200を所持しており、第1の中継器200は、LF信号受信アンテナ205、LF信号受信手段206を介して、LF信号[1]を受信する。
[不正手順4]さらに、第1の中継器200内のRF信号変換手段207は、受信したLF信号[1]の周波数を変換(第1の電波周波数から第4の電波周波数に変換)することで、長距離通信が可能なRF信号[2]に変換し、RF信号送受信アンテナ201を介してRF信号[2]を送信する。
[不正手順5]一方、車両から離れた場所で携帯機100を所持している正規ユーザの近傍には、第2の中継器210を所持する盗難者2がいる。そして、第2の中継器210内のLF信号変換手段217は、RF信号送受信アンテナ211を介して受信したRF信号[2]の周波数を再変換(第4の電波周波数から第1の電波周波数に再変換)することで、LF信号[1]と同等のLF信号[3]を生成し、携帯機100に送信する。
[不正手順6]これに対して、携帯機100内の第1の電波周波数受信手段103は、LF信号受信アンテナ101およびLF受信IC102を介して、正規のLF信号[1]の代わりに、不正目的で生成されたLF信号[3]を受信する。
[不正手順7]次に、制御手段106は、第1の電波周波数受信手段103を介して受信した、認証要求に相当するLF信号[1]と同等のLF信号[3]に応じて、あらかじめ有している固有のIDコードを含む応答信号を生成する。
[不正手順8]次に、制御手段106は、第2の電波周波数送信手段105およびRF信号送信アンテナ104を介して、生成した応答信号をRF信号[4]として送信する。
[不正手順9]これに対して、第2の中継器210内のRF信号増幅手段213は、RF信号受信アンテナ212を介して受信したRF信号[4]を、第1の中継器200に対して長距離送信するために増幅し、RF(RF増幅)信号[5]を生成する。
[不正手順10]さらに、RF信号送信手段214は、生成されたRF(RF増幅)信号[5]を、RF信号送受信アンテナ211を介して送信する。
[不正手順11]これに対して、第1の中継器200内のRF信号変換手段204は、RF信号送受信アンテナ201を介してRF(RF増幅)信号[5]を受信し、車載機10に対応するRF信号[6]に変換(第4の電波周波数から第2の電波周波数に変換)する。
[不正手順12]さらに、RF信号送信手段203は、変換されたRF信号[6]を、RF信号送信アンテナ202を介して送信する。
[不正手順13]一方、車載機10内の第2の電波周波数受信手段14は、RF信号受信アンテナ11(1)およびRF信号受信機12を介して、車両の近くにある携帯機100が送信したRF信号[4]相当の信号として、RF信号[6]を受信する。
[不正手順14]そして、制御手段16は、第2の電波周波数受信手段14を介して取得したRF信号[6]に含まれるIDコードが、あらかじめ記憶されているIDコードと一致するか否かを認証し、この認証に成功したと判断した場合には、不正手順1における盗難者1によるスイッチ2の操作が、正規ユーザによる操作であると誤判断してしまい、駆動手段17を介して制御機器1を作動させることで、ドアの開錠を実施してしまう。
このように、盗難者1は、駐車場等で正規ユーザがスマートキーレス制御によりドアをロックしたことを確認した場合、第2の中継器210を所持した盗難者2が正規ユーザの所持した携帯機100に近づき、正規ユーザが車両より十分離れてドアの開錠やアンサーバックブザーの聞こえない距離まで離れたときに、第1の中継器200を所持した盗難者1がドアのボタン(スイッチ2に相当)を押すことによって、まずドアを開錠し、その後、ドアを開け、車両に乗り込んだ状態で、エンジンスタートボタンを押すことで、同様に認証が成立し、エンジン始動が可能となり、盗難されてしまう。このとき、正規ユーザは、車両の近くにいないため、再び車に乗るために車両に戻るまで、車両が盗難されたことに気付かない結果となる。
そこで、次に、図1、図2を用いて、このような盗難を防止するための本実施の形態1における電子キー装置について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1の電子キー装置における、リレーアタック時の通信処理に関する説明図および各信号のタイムチャートである。より具体的には、携帯機100を所持している正規ユーザが、車両から離れた場所にいるときに、2台の中継器を用いたリレーアタックが行われようとした場合に、ドアの開錠や、エンジン始動を不可能とし、盗難を防止するケースを例示したものである。
図2の上段に示した説明図は、リレーアタックの従来技術の説明に用いた先の図9と比較すると、2台の中継器間のRF信号[2]と干渉する信号として、車載機10から、RF信号[7]が、LF信号[1]が出力されるのと同じタイミングで出力されている点が異なっている。
図2の下段に示したタイムチャートにおける各信号[1]〜[6]は、先の図9を用いて説明したものと同一であり、相違点であるRF信号[7]を中心に、以下に説明する。盗難者1の所持する第1の中継器200は、LF信号[1]が送信開始された直後に、第2の中継器に向けて、RF信号[2]の送信を開始する。
これに対して、本実施の形態1における車載機10は、第1の電波周波数によるRF信号[1]を送信する際に、RF信号[7]を同時に送信している。ここで、RF信号[7]の有している電波周波数(第3の電波周波数)は、LF信号[1]の有している電波周波数(第1の電波周波数)とは干渉しないが、不正目的で使用されるRF信号[2]の有している電波周波数(第4の電波周波数)と干渉するものである。
この結果、RF信号[2]は、RF信号[7]と干渉してしまうため、結果として、携帯機100までLF信号[1]に相当する要求信号が、通信距離を延長して送信されることを防止することができ、盗難者による不正の認証を失敗させることが可能となる。すなわち、第1の中継器200は、RF信号[2]を正しく中継できず、第2の中継器210は、RF信号[2]を正しく受信することができず、その応答ができなくなるため、車載機10側で、リレーアタックによる不正行為による認識を行うこと自体を防止することができる。
図1に示した、車載機10の具体的な構成に基づいて、このRF信号[7]の送信について説明する。図1に示す本実施の形態1における電子キー装置に用いられている車載機10は、RF信号[7]を送信するために、RF信号送信アンテナ11(3)および第3の電波周波数送信手段15をさらに備えている。
このような構成を備えることで、制御手段16は、第1の電波周波数送信手段13およびLF信号送信アンテナ11(2)を介して第1の電波周波数によるLF信号[1]を送信する際に、第3の電波周波数送信手段15およびRF信号送信アンテナ11(3)を介して第3の電波周波数によるRF信号[7]を送信することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、通信距離を延長して要求信号が送信されてしまうことを防止するために、前記要求信号と当時に、この要求信号と干渉する電波周波数を有する干渉電波信号を送信する構成を備えている。この結果、認証通信を中継するリレーアタックによる盗難を防止することができる。
さらに、通信プロトコルとしていろいろな付加情報を必要とすることもなく、認証時間が長くなることがない。このため、応答性も損なわず、携帯機の電池の消費を増やすこともないという効果も得ることができる。
なお、一般的に、電波周波数の特性により、車内のエリアやドアロックの車外エリア内を動作範囲として判定する場合に、LF(例えば、125kHzの長波)信号が用いられ、リモートキーレスエントリ等遠方で動作させる場合には、RF(例えば、315MHzの高周波)信号が用いられる。
そして、LF信号[1]で用いられる第1の電波周波数は、RF信号[2]との干渉を目的に生成されるRF信号[7]で用いられる第3の電波周波数と周波数帯が異なる。このため、携帯機100を所持する正規ユーザにより通常の使用が行われる場合には、RF信号[7]が出力された状態であっても、認証用の通信が可能であるため、親機と子機の認証通信における応答性を損なうことなく、認証要求する機能が動作する。
上述した実施の形態では、第1の電波周波数がLF信号で、第3の電波周波数がRF信号の例を挙げたが、各電波周波数は、これに限定されるものではない。第1の電波周波数と第3の電波周波数とは、互いに干渉せず、必要なエリアが確保可能な周波数に設定できればよい。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態1における図1の構成と比較すると、本実施の形態2における図3の構成は、携帯機100内に報知手段107をさらに備えている点が異なっている。
また、通信制御の面では、次のような違いがある。先の実施の形態1では、車載機10が、RF信号[1]を送信している間に、RF信号[7]を送信することで、盗難者による不正な認証を不成立とする場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、認証不成立になった場合の後に、第3の電波周波数を送信しないで認証を再度実施することによって認証可能であるかを確認する。そして、第3の電波周波数を送信した際には、認証不成立となったにもかかわらず、その後に、第3の電波周波数を送信しなかった際には、認証成立となった場合には、報知手段107を用いて、認証が不一致であったことをユーザに報知することを行っている。
そこで、このような構成面および通信制御面の相違点を中心に、以下に説明する。
報知手段107は、例えば、振動を発生するバイブレーションにより携帯機100を振動させることで、認証が不一致であったことをユーザに報知するための手段である。
次に、この報知手段107を活用するために行う通信手順について、報知手順として、以下に説明する。
[報知手順1]車載機10内の制御手段16は、認証要求であるLF信号[1]を送信している間に、干渉用のRF信号[7]を送信した後の所定期間内に、携帯機100からの応答信号として、RF信号[4]を受信できずに認証に失敗した場合には、RF信号[7]を送信しない状態で、LF信号[1]を再送する。
[報知手順2]LF信号[1]を再送した結果として、応答信号を受信し、かつ認証に成功した場合には、制御手段16は、再送により受信した応答信号が、正規の信号に相当する、携帯機100からのRF信号[4]ではなく、盗難者による不正の信号に相当する、第1の中継器200からのRF信号[6]である可能性が高いと判断する。すなわち、RF信号[7]を送信した1回目の認証要求では認証に失敗し、RF信号[7]を送信しなかった2回目の認証要求では認証に成功した場合には、制御手段16は、携帯機100からの正規ルートではない別ルートを経由して応答信号を受信した可能性が高いと判断する。
[報知手順3]このように判断した場合には、制御手段16は、認証には成功したものの、駆動手段17を介して制御機器1を作動させてドアを開錠することはせず、第1の電波周波数送信手段13およびLF信号送信アンテナ11(2)を介して、第1の電波周波数による不正使用通知を送信する。なお、この不正使用通知は、LF信号[1]の中に、不正使用通知の情報を含める形で再送することができる。
[報知手段4]これに対して、携帯機100は、不正使用通知の情報を含むLF信号[1]を、第1の中継器200および第2の中継器210を介して、LF信号[3]として受信することができる。
[報知手段5]そこで、携帯機100内の制御手段106は、LF信号受信アンテナ101およびLF受信IC102を介して受信したLF信号[3]の中に、不正使用通知の情報が含まれていると判断した場合には、報知手段107により振動を発生させ、携帯機100を所持する正規ユーザに対して、不正使用による認証が行われた可能性が高いことを知らせる。
このような一連の手順により、携帯機100を所持している正規ユーザが車載機10から離れた場所にいるときであっても、盗難者1、2が所持する第1の中継器200および第2の中継器210を介在させることで、不正使用による認証が行われた可能性が高いことを知らせることができる。
バイブレーションを使用することにより、普段は、携帯機100がポケットやバッグに入っている場合であっても、正規ユーザは、報知手段107による報知情報に気付くことが可能となる。そして、正規ユーザは、車載機10から離れているにもかかわらず、車載機10からの認証不一致が発生したことを報知されたことによって、不正な通信が行われていることに気付き、これ以上の不正通信を阻止するために、携帯機100を取り出し、携帯機100に備えられたスイッチ(図示せず)をOFFすることによって通信制御を停止させ、以降の不正通信を防止することができる。
このため、盗難者の不正使用による認証が行われた際にも、ドアをアンロックすることを未然に防ぐことができるとともに、車載機10から離れている正規ユーザに対して、不正使用による認証が行われた可能性が高いことを即座に通知することができる。さらに、通知を受けた正規ユーザが携帯機100に備えられたスイッチを一旦OFFすることによって、スイッチをONするまでは、通信機能を停止させることができるため、その後の盗難者による不正通信を確実に阻止することができる。
以上のように、実施の形態2によれば、不正通信時の正規ユーザに対する報知と、正規ユーザによる通信停止操作によって、不正通信が行われていることを検知し、より確実に盗難を防止することが可能となる。
さらに、バイブレータのような振動で報知することによって、携帯機をポケットやバッグに入れている場合であっても、正規ユーザは、不正な通信を検知することが可能である。
さらに、検知しただけでは機能が動作してしまう可能性もあり、検知した段階で、正規ユーザは、携帯機に取り付けられたスイッチ(例えば、電源スイッチ)をOFFすることによって、車載機との通信を停止し、停止以降の動作を禁止することが可能となる。
実施の形態3.
先の実施の形態2においては、不正通信を検知した場合に、正規ユーザは、通信機能を停止させるためには、携帯機100を取り出して、電源スイッチ等のスイッチをOFFする必要があった。しかしながら、この場合には、携帯機100を取り出すまでに時間がかかり、実際に通信機能を停止させるまでに時間がかかってしまう場合が考えられる。そこで、本実施の形態3では、通信停止をより早く実現するための構成について説明する。
図4は、本発明の実施の形態3における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態2における図3の構成と比較すると、本実施の形態3における図4の構成は、携帯機100内にモーション感知手段108をさらに備えているとともに、制御手段106内に通信停止手段106(1)をさらに備えている点が異なっている。
そこで、このような構成の相違点を中心に、以下に説明する。
モーション感知手段108は、例えば、モーションセンサであり、ポケットやバッグに入った状態でも、携帯機100に加わる振動を検知することができる。
一方、制御手段106内の通信停止手段106(1)は、報知手段107による報知中に、モーション感知手段108により検出された振動の値が所定以上の振動となった場合には、携帯機100の通信機能をすばやく停止させることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、不正通信の検知中に、モーションセンサを搭載した携帯機を振るような動作をすることによって、ポケットやバッグに入れている状態においても、取り出すことなく。すばやく通信機構を停止させることができる。
実施の形態4.
先の実施の形態2、3では、スイッチ操作、あるいは通信停止手段106(1)の動作によって、通信機能を停止する場合について説明した。しかしながら、このような通信機能の停止状態を継続すると、利便性が悪くなることも考えられる。そこで、本実施の形態4では、通信機能が停止状態になり、一定期間が経過した後に、通信機能を自動復旧させる場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態4における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態3における図4の構成と比較すると、本実施の形態4における図5の構成は、携帯機100の制御手段106内に、通信復帰手段106(2)をさらに備えている点が異なっている。
そこで、このような構成の相違点を中心に、以下に説明する。制御手段106内の通信復帰手段106(2)は、通信停止手段106(1)により通信を停止させてから、一定期間が経過した後、自動的に復帰させる機能を有している。これにより、通常使用する場合に、機能が動作しなくなることを防止できる。また、自動的に復帰するため、利便性が向上する。
なお、このような自動復旧は、先の実施の形態2に対しても実施可能である。具体的は、先の実施の形態3におけるモーション感知手段108の代わりに、正規ユーザの手動スイッチ操作によるトリガ信号を、通信停止手段106(1)が読み取ることで、一端停止していた通信機能を、通信復帰手段106(2)により自動復旧させることが可能である。
以上のように、実施の形態4によれば、通信機能を一端停止した後であっても、一定時間経過した後に通信機能を自動復旧させることができる。これにより、盗難者による不正通信を防止することと、正規ユーザによる利便性の向上を両立させることができる。
実施の形態5.
先の実施の形態1〜4では、RF信号[7]に使用する第3の電波周波数が固定である場合について説明した。これに対して、本実施の形態5では、RF信号[2]と干渉させるためのRF信号[7]に用いる第3の電波周波数を、過去に盗難として使用された周波数に基づいて、あらかじめ複数パターン準備しておき、第3の電波周波数の値を、使用環境や使用経過等に応じて、選択切り換え可能とする場合について説明する。
図6は、本発明の実施の形態5における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態4における図5の構成と比較すると、本実施の形態5における図6の構成は、車載機10内に干渉電波選択手段18をさらに備えている点が異なっている。
そこで、このような構成の相違点を中心に、以下に説明する。
盗難者が使用する中継器については、どのような電波周波数が設定されるかわからない。このため、あらかじめ過去に使用された中継器を参考に、複数の周波数に対応可能なように、干渉電波選択手段18は、RF信号[7]の送信に用いられる第3の電波周波数として、複数の周波数を設定切り換え可能な機能を備えている。このような機能を備えることで、使用環境あるいは使用経過等に応じて、種々の中継器に対応することが可能となる。
以上のように、実施の形態5によれば、干渉電波信号に用いる電波周波数を選択切り換え可能とすることで、盗難者が使用する中継器間の通信に用いられる電波周波数と干渉する電波周波数を適切に選択切り換えすることが可能となる、この結果、使用環境あるいは使用経過等に応じて、適切に不正通信を防止することができる。
なお、図6は、図5の構成における車載機10に対して、干渉電波選択手段18をさらに追加した構成を示しているが、図1、図3、図4の各構成における車載機10に対して、干渉電波選択手段18をさらに追加することも可能であり、同様の効果を得ることができる。
実施の形態6.
先の実施の形態5では、RF信号[7]の送信に使用する第3の電波周波数を、あらかじめ設定された複数の中から選択可能とする構成について説明した。これに対して、本実施の形態6では、複数の電波周波数の値を外部操作により任意に書き換え可能とする構成について説明する。
図7は、本発明の実施の形態6における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態5における図6の構成と比較すると、本実施の形態6における図7の構成は、車載機10の制御手段16内にカスタマイズ設定手段16(1)をさらに備えている点が異なっている。
そこで、このような構成の相違点を中心に、以下に説明する。
カスタマイズ設定手段16(1)は、外部の設定ツールである設定書換ツール3と接続されている。そして、カスタマイズ設定手段16(1)は、干渉電波選択手段18にあらかじめ設定されている複数の電波周波数を、設定書換ツール3による設定値に応じて個別に書き換える機能を備えている。
このような機能を備えることで、あらかじめ準備された複数パターンの周波数選択を行い、出荷された後も、ユーザやディーラにてカスタマイズ変更をすることが可能となる。この結果、盗難で使用される周波数が異なる中継器が存在した場合にも、選択が変更できるため、対応が比較的容易にできる。
また、車の機能において、正規ユーザが使用する環境に応じて動作モードを切替えたい(第3の電波周波数の変更したい)という要望があった場合に、車のディーラにて、設定書換ツール3を使用して動作モードを切替えることが可能となる。これにより、車両販売後においても、ユニットを交換せずに、ディーラにて第3の電波周波数の設定を切替えることが可能となる。
以上のように、実施の形態6によれば、干渉電波信号に用いる電波周波数を、外部ツールを用いて任意に設定切り換え可能とすることで、盗難者が使用する中継器間の通信に用いられる電波周波数と干渉する電波周波数を、適切に設定することが可能となる、この結果、使用環境あるいは使用経過等に応じて、適切に不正通信を防止することができる。
実施の形態7.
先の実施の形態1〜6では、RF信号[7]の送信に用いられる第3の電波周波数は、送信している間においては一定である場合について説明した。これに対して、本実施の形態7では、第3の電波周波数を、RF信号[7]の送信中に、時間的に変化させる場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態7における電子キー装置を含むシステム全体の概念図である。先の実施の形態6における図7の構成と比較すると、本実施の形態7における図8の構成は、車載機10内に干渉電波変更手段19をさらに備えている点が異なっている。
そこで、このような構成の相違点を中心に、以下に説明する。
干渉電波変更手段19は、RF信号[7]を送信する際に用いられる第3の電波周波数の値を、送信時間経過に応じて変化させていく機能を備えている。
盗難で使用される周波数は、使用される中継器によって異なり、不明である。このため、本実施の形態7では、第3の電波周波数を時間的に変化させて、RF信号[7]を送信している。これにより、中継器間の通信で使用されるRF信号[2]の一部と、RF信号[7]を干渉させることで、RF信号[2]が第2の中継器210に正しく伝わることを防ぐことができる。
この結果、盗難者による中継器間の通信に使用される第4の電波周波数が未知の場合であっても、広範囲にわたる電波周波数を用いたRF信号[7]を生成させることで、RF信号[2]が第2の中継器210に正しく伝わる確率を減らすことが可能となる。
以上のように、実施の形態7によれば、干渉電波信号に使用する電波周波数を、設定あるいは変更することなしに、広範囲に電波周波数を時間的に変化させながら干渉電波信号を送信することができる。この結果、盗難者による中継器間の通信に使用される信号で使用される電波周波数が未知の場合にも、その信号の一部に干渉を生じさせることができ、不正通信を阻止させることが可能となる。
なお、図8は、図7の構成における車載機10に対して、干渉電波変更手段19をさらに追加した構成を示しているが、図1、図3〜図6の各構成における車載機10に対して、干渉電波変更手段19をさらに追加することも可能であり、同様の効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態1から実施の形態7までは、電子キー装置の具体的な応用例として、車載用として、車のドア開閉やエンジン始動停止に適用する場合について説明した。しかしながら、本発明の電子キー装置の応用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、オフィスの錠前を兼ねた親機がオフィス側(ドア)にあり、子機(キー)が入室者が持っている携帯機であり、通信方法としては車載用(実施の形態1から実施の形態7)と同じようにすれば、住宅やオフィスの入退室管理システムにも応用することができる。
また、実施の形態1〜7の他にも、親機と子機との通信による電子キーにおいて、本発明を適用すれば、同様の効果が得られるのは言うまでもない。
1 制御機器、2 スイッチ(外部入力)、3 設定書換ツール、10 車載機(親機)、11(1) RF信号受信アンテナ、11(2) LF信号送信アンテナ、11(3) RF信号送信アンテナ、12 RF信号受信機、13 第1の電波周波数送信手段、14 第2の電波周波数受信手段、15 第3の電波周波数送信手段、16 制御手段、17 駆動手段、18 干渉電波選択手段、19 干渉電波変更手段、100 携帯機(子機)、101 LF信号受信アンテナ、102 LF信号受信IC、103 第1の電波周波数受信手段、104 RF信号送信アンテナ、105 第2の電波周波数送信手段、106 制御手段、107 報知手段、108 モーション感知手段、200 第1の中継器、201 RF信号送受信アンテナ、202 RF信号送信アンテナ、203 RF信号送信手段、204 RF信号変換手段、205 LF信号受信アンテナ、206 LF信号受信手段、207 RF信号変換手段、210 第2の中継器、211 RF信号送受信アンテナ、212 RF信号受信アンテナ、213 RF信号増幅手段、214 RF信号送信手段、215 LF信号送信アンテナ、216 LF信号送信手段、217 LF信号変換手段。

Claims (9)

  1. 親機と、使用者が保有する子機との間で通信することにより、前記親機が前記子機の有するIDコードの認証に成功した場合に、制御機器を作動させる電子キー装置であって、
    前記親機は、外部入力に基づいて前記子機との間で前記認証を実施するために、第1の電波周波数による要求信号を送信する際に、不正使用の目的で、前記要求信号の送信に用いられる前記第1の電波周波数が第4の電波周波数に変換されることで、前記要求信号が通信距離を延長して送信されることを防止するために、前記要求信号を送信している間に、前記第4の電波周波数と干渉し前記第1の電波周波数とは干渉しない第3の電波周波数による干渉電波信号を送信する
    ことを特徴とする電子キー装置。
  2. 請求項1に記載の電子キー装置において、
    前記親機は、
    第1の電波周波数による信号を送信する第1の電波周波数送信手段と、
    前記第1の電波周波数と干渉しない第2の電波周波数による信号を受信する第2の電波周波数受信手段と、
    外部入力に基づいて前記認証を実施するために、前記第1の電波周波数による要求信号を前記第1の電波周波数送信手段を介して送信し、前記要求信号に応じて前記子機から、前記第2の電波周波数受信手段を介して、前記第2の電波周波数による、前記IDコードを含む応答信号を受信し、前記応答信号に含まれる前記IDコードが、あらかじめ記憶されているIDコードと一致した場合には、認証に成功したと判断して、前記制御機器を作動させる親機制御部と
    を有し、
    前記子機は、
    前記第1の電波周波数による信号を受信する第1の電波周波数受信手段と、
    前記第2の電波周波数による信号を送信する第2の電波周波数送信手段と、
    前記第1の電波周波数受信手段を介して受信した、前記親機からの前記要求信号に応じて、あらかじめ有している固有のIDコードを含む前記応答信号を生成し、前記第2の電波周波数送信手段を介して前記応答信号を送信する子機制御部と
    を有しており、
    前記親機は、
    第3の電波周波数による信号を送信する第3の電波周波数送信手段
    をさらに有し、
    前記親機制御部は、不正使用の目的で、前記要求信号の送信に用いられる前記第1の電波周波数が前記第4の電波周波数に変換されることで、前記要求信号が通信距離を延長して送信されることを防止するために、前記第1の電波周波数送信手段により前記要求信号を送信している間に、前記第4の電波周波数と干渉し前記第1の電波周波数とは干渉しない第3の電波周波数による干渉電波信号を前記第3の電波周波数送信手段を介して送信する
    ことを特徴とする電子キー装置。
  3. 請求項2に記載の電子キー装置において、
    前記親機制御部は、
    前記第1の電波周波数送信手段により前記要求信号を送信している間に、前記第3の電波周波数送信手段により前記干渉電波信号を送信した後の所定期間内に、前記第2の電波周波数受信手段により前記応答信号を受信できなかった場合には、前記第3の電波周波数送信手段により前記干渉電波信号を送信しない状態で前記第1の電波周波数送信手段により前記要求信号を再送し、
    再送した結果として、前記第2の電波周波数受信手段を介して、再送した要求信号に対する応答信号としての再送応答信号を受信し、前記再送応答信号に含まれる前記IDコードが、あらかじめ記憶されているIDコードと一致した場合には、前記再送応答信号が前記子機からの応答信号ではなく別ルートを経由した前記不正使用による応答信号であると判断して、前記制御機器を作動させることなく、前記第1の電波周波数送信手段を介して前記第1の電波周波数による不正使用通知を送信し、
    前記子機は、
    前記不正使用通知を受信したことを前記使用者に知らせるための報知手段と、
    前記第1の電波周波数受信手段および前記第2の電波周波数送信手段による通信機能のON/OFF状態を切り換えるスイッチと
    をさらに有し、
    前記子機制御部は、前記別ルートを経由することで、前記第1の電波周波数受信手段を介して前記不正使用通知を受信した場合には、前記報知手段を介して前記不正使用通知を受信したことを前記使用者に知らせ、前記使用者に対して前記スイッチをOFF状態にすることを促す
    ことを特徴とする電子キー装置。
  4. 請求項3に記載の電子キー装置において、
    前記子機は、所定以上の振動が発生したことを検知するモーション感知手段
    をさらに有し、
    前記子機制御部は、前記報知手段による報知中に、前記モーション感知手段により前記所定以上の振動が検知された場合には、前記スイッチをOFF状態とし、前記通信機能を停止させる
    ことを特徴とする電子キー装置。
  5. 請求項3または4に記載の電子キー装置において、
    前記子機制御部は、前記報知手段による報知中に前記スイッチがOFF状態となってから一定時間経過後に前記スイッチをON状態に復帰させる
    ことを特徴とする電子キー装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれか1項に記載の電子キー装置において、
    前記親機は、前記干渉電波信号の送信に用いられる前記第3の電波周波数として、複数の周波数を設定切り換え可能な干渉電波選択手段
    をさらに有することを特徴とする電子キー装置。
  7. 請求項6に記載の電子キー装置において、
    前記親機制御部は、外部ツールからの設定値を読み取り、前記設定値に応じて前記干渉電波選択手段における前記複数の周波数のそれぞれの値を個別に書き換え可能とする
    ことを特徴とする電子キー装置。
  8. 請求項2ないし5のいずれか1項に記載の電子キー装置において、
    前記親機は、前記干渉電波信号の送信開始からの時間経過に応じて、前記干渉電波信号の送信に用いる前記第3の電波周波数を変更する干渉電波変更手段
    をさらに有し、
    前記親機制御部は、前記干渉電波変更手段により時間的に変更される第3の電波周波数に基づく干渉電波信号を前記第3の電波周波数送信手段を介して送信する
    ことを特徴とする電子キー装置。
  9. 親機と、使用者が保有する子機との間で通信することにより、前記親機が前記子機の有するIDコードの認証に成功した場合に、制御機器を作動させる電子キー装置に用いられる親機であって、
    外部入力に基づいて前記子機との間で前記認証を実施するために、第1の電波周波数による要求信号を送信する際に、不正使用の目的で、前記要求信号の送信に用いられる前記第1の電波周波数が第4の電波周波数に変換されることで、前記要求信号が通信距離を延長して送信されることを防止するために、前記要求信号を送信している間に、前記第4の電波周波数と干渉し前記第1の電波周波数とは干渉しない第3の電波周波数による干渉電波信号を送信する
    ことを特徴とする電子キー装置に用いられる親機。
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