JP5434725B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
半導体装置、特に高度に集積化されたLSI(Large Scale Integration)は、動作時の発熱により熱暴走することがある。従って、このような半導体装置は、冷却機能を備えている。冷却機能として最も一般的な方式として、半導体装置の直上に、フィンを有するヒートシンクを設けて、ヒートシンクに風を当てて冷却する空冷方式がある。しかし、この方式では、素子の発熱量が増大した場合には、送風量を増大させるか、放熱面積を増大させるために大型のヒートシンクを搭載する必要がある。送風量を増大させると、冷却に要する電力が増大するため、好ましくない。また、半導体素子の近傍には、複数の部品が近接して配置されるため、冷却用に大型のヒートシンクを搭載することは難しい。
そこで、空冷方式よりも効率的な冷却方式として、冷媒を充填した容器に、集積回路(IC; Integrated Circuit)等の半導体素子を封止した半導体装置が提案されている。この半導体装置は、冷媒の気化―液化サイクルにより半導体素子を冷却する。
特開昭58−64055号公報
上記半導体装置では、半導体素子が冷媒の液面下に沈んでおり、この液面と容器の天井の間には一定の空間が保たれている。半導体素子が発熱すると冷媒は気化し、容器天井に向かって上昇する。容器天井に到達した冷媒は、そこで冷却され液化する。この時発生する液化熱(冷媒が液化する際に放出する熱)は、容器天井の外側に設けられたフィンを介して容器外に放出される。一方、液化した冷媒(以下、液体冷媒と呼ぶ)は、容器天井から落下して半導体素子を沈めている液体冷媒に加わり、半導体素子を再度冷却する。
ところで、気化した冷媒(以下、気体冷媒と呼ぶ)は、容器天井に到達する前に、天井から落下してくる液体冷媒と接触して、半導体素子から吸収した熱の一部をこの液体冷媒に放出してしまう。
このため、半導体素子が発生した熱の一部は容器天井に到達せずに、容器内に滞留してしまう。その結果、半導体素子を効率的に冷却することができない。
そこで、本発明の目的は、以上のような問題を解決して、冷却効率の高い半導体装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、本装置の第1の観点によれば、半導体素子と、液化した冷媒が流入する流入部と、前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を収納して、気密空間を形成する気密筐体と、前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有する半導体装置が提供される。
本装置によれば、冷却効率の高い半導体装置を提供することができる。
実施の形態1の半導体装置の平面図である。 実施の形態1の半導体装置の断面を説明する概略図である。 放熱板の平面図である。 流入部の平面図である。 図4のV-V線に沿った断面図である。 流入部に担持された状態の冷媒吸収体の平面図である(実施の形態1)。 図6のVII-VII線に沿った断面図である。 気密カバーを、図1の矢印Aの方向から見た側面である。 実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する工程断面図である(その1)。 実施の形態1の半導体装置の製造方法を説明する工程断面図である(その2)。 実施の形態2の半導体装置の断面を説明する概略図である。 冷媒吸収体を担持した流入部の平面図である(実施の形態2)。 図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。 実施の形態3の半導体装置の断面を説明する概略図である。 実施の形態4の半導体装置の断面を説明する概略図である
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
(1)構 造
図1は、本実施の形態の半導体装置2の平面図である。図2は、本実施の形態の半導体装置2の断面を説明する概略図である。
本実施の形態の半導体装置2は、図1及び2に示すように、半導体素子4(例えば、集積回路が設けられた半導体チップ)と、液化した冷媒6(例えば、フルオロカーボン)が流入する流入部8を有している。また、半導体装置2は、流入部8から冷媒を吸収して、半導体素子4に接触させる冷媒吸収体10を有している。また、半導体装置2は、半導体素子4、流入部8、及び冷媒吸収体10を収納して、気密空間11を形成する気密筐体12を有している。
また、半導体装置2は、気密空間11の気化した冷媒を気密筐体12の外部で液化し、流入部8に還流する液化部14を有している。図1では、液化部14は、気密筐体12の水平方向に配置されている。しかし、図2に示すように、気密筐体12の上方に液化部14を配置してもよい。すなわち、液化部14は、気密筐体12から離れた位置に配置すればよい。これにより、液化部14が放出した熱により、半導体装置2が再加熱されることはない。
―液化部―
本実施の形態の液化部14は、図1及び2に示すように、気密筐体12に接続され気化した冷媒17(気体冷媒)を送出する送出管16と、流入部8に接続され液化した冷媒6(液体冷媒)を流入部8に戻す戻し管18を有している。更に、液化部14は、一端に送出管16が接続され、他端に戻し管18が接続され、気体冷媒17を液化する液化器20を有している。
液化器20は、図1及び2に示すように、複数の放熱板22と冷却管24を有している。図3は、放熱板22の平面図である。図3に示すように、放熱板22の中央には、冷却管24に対応する孔26が設けられている。この孔26に冷却管24を嵌め込むことで、冷却器20を形成する。この放熱板22は、気体冷媒17の液化熱を放出して、冷却管24を常に室温近くに保っている。これにより、気体冷媒17は、室温近くに保たれた冷却管24に接触して液化する。
尚、本実施の形態では、放熱板22を冷却管24に設けているが、放熱板22に代えて、複数のフィンを有するヒートシンクを冷却管24に設けてもよい。
また、送出管16及び戻し管18としては、耐熱性のフレキシブルチューブが好ましい。このフレキシブルチューブは、金属や合成樹脂で形成することができる。一方、冷却管24は、例えば熱伝導率の良い材料(例えば、銅)で形成することが好ましい。
―流入部―
図4は、流入部8の平面図である。図4(a)は、流入部8の表面を示している。図4(b)は、流入部8の裏面を示している。図5は、図4のV-V線に沿った断面図である。
流入部8は、その表面に冷媒吸収体10を担持する平板状の部材であるそして、流入部8は、図4及び5に示すように、液化部14から液体冷媒6が環流する空洞28と、この空洞28と冷媒吸収体10をつなぐ連結孔30とを有している。尚、図4(a)の破線は、流入部8の内部に隠れた空洞28を示している。同様に、図5の破線は、断面に露出していない、空洞28の一部28a及び連結孔30を示している。
また、流入部8は、図4(a)に示すように、一端が戻し管18につながり他端が空洞28につながった流入孔32を有している。また、流入部8は、図2、4、及び5に示すように、半導体素子4の外部電極34及び気密筐体12の基板電極36に対応する貫通電極38を有している。
ところで、本実施の形態の半導体素子4は、例えば、LSI(Large Scale Integration)が設けられた一辺20mmのSiチップである。一方、流入部8は、図5に示すように、一対のSi基板40a,40bを有している。このSi基板40a,40bは20mm×25mmの矩形基板であり、その厚さは100μmである。
そして、一方のSi基板40aには、空洞28に対応する第1の溝42aと、連結孔30と、流入孔32とが設けられている。この第1の溝42aの幅Wは6mmであり、その深さは80μmである。また、連結孔30及び流入孔32の直径は、夫々5mmである。
一方、他方のSi基板40bには、空洞28に対応する第2の溝42bが設けられている。第2の溝42bの幅及び深さは、第1の溝42aと同じである。更に、第1のSi基板40a及び第2のSi基板40bには、夫々、第1の貫通電極38a及び第2の貫通電極38bが設けられている。この第1の貫通電極38aと第2の貫通電極38bが接続されて、貫通電極38になる。
以下、この流入部8の形成手順を説明する。
まず、第1のSi基板40aに対応する厚さ100μmのSi基板を準備する。次に、このSi基板に、ドライエッチング等により、第1の溝42a、連結孔30、流入孔32、及び第1の貫通電極38aに対応する貫通孔を順次形成する。次に、上記貫通孔の内側をSiO等の絶縁膜で覆う。次に、この貫通孔の内部に、例えば、無電界メッキによりCuを充填し更にその両面をAuで覆って、第1の貫通電極38aを形成する。以上により、第1のSi基板40aが完成する。同様の手順により、第2のSi基板40bを形成する。
次に、第1のSi基板40a及び第2のSi基板40bを、対応する各部分が対向するように重ね合わせて、接着剤等により両基板を貼り合せる。この時、第1の貫通電極38aと第2の貫通電極38bを、導電性接着剤で接続する。以上により、流入部8が完成する。尚、以上の手順から明らかなように、空洞28の幅及び高さは、夫々、6mm及び160μmである。
ところで、図2に示した例では、流入部8は、冷媒吸収体10を担持した領域が気密筐体12に収納され、残りの領域の一部が気密筐体12から突出している。しかし、戻し管18の先端を気密筐体12の内部に延長することで、流入部8の全体を気密筐体12に格納してもよい。
―冷媒吸収体―
図6は、流入部8に担持された状態の冷媒吸収体10の平面図である。図7は、図6のVII-VII線に沿った断面図である。図6の破線は、流入部内部の空洞28を示している。また、図7の破線は、断面に露出していない、空洞28の一部28a及び連結孔30を示している。
冷媒吸収体10の一面は、図7に示すように、連結孔30を介して空洞28,28aにつながっている。また、冷媒吸収体10の他面は、図2に示すように、半導体素子4の一面に接触している。また、冷媒吸収体10には、図6に示すように、切欠き部13が設けられている。尚、図2では、切欠き部13は省略されている。
ここで、冷媒吸収体10は、複数の気孔を有する多孔体である。この気孔の毛管力により、冷媒吸収体10は、連結孔30を介して空洞28,28aから液体冷媒6を吸収し、半導体素子4に接触させる。液体冷媒6は、加熱した半導体素子4に接触して気化する。気化した冷媒は、冷媒吸収体10の切欠き部13の表面または冷媒吸収体10の外周部から密封空間11に放出される。すなわち、切欠き部13は、気体冷媒の排出路になっている。
本実施の形態の多孔体の材質は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であり、その厚さは40μmである。また、この多孔体の平均気孔径は2μmであり、気孔率は30%である。
尚、多孔体(冷媒吸収体10)の平均気孔径としては、0.5μm以上5μm以下が好ましく、1.0μm以上3μm以下が更に好ましい。また、多孔体(冷媒吸収体10)の気孔率としては、20%以上80%以下が好ましく、30%以上60%が更に好ましい。
―気密筐体―
本実施の形態の気密筐体12は、図1及び2に示すように、半導体素子4を含む複数の電子部品(IC、抵抗、コンデンサ、コイル等;図示せず)を搭載し、夫々の電子部品を配線で接続する配線基板44(例えば、プリント基板)を有している。また、気密筐体12は、半導体素子4、流入部8、及び冷媒吸収体10を覆う、例えば樹脂製の気密カバー46を有している。この配線基板44と気密カバー46が、半導体素子4、流入部8、及び冷媒吸収体10を含む気密空間11を形成する。
図8は、気密カバー46を図1の矢印Aの方向から見た側面である。気密カバー46は、図8に示すように、メインカバー48と補助カバー50を有している。メインカバー48は、矩形の切欠き部を一側面に有する蓋体である。図8に示すように、補助カバー50がこの切欠き部に嵌め込まれ、開口部52を形成している。この開口部52から、図1に示すように、流入部8の一部が突出している。この突出部分には、流入孔32が設けられている。この流入孔32に、戻し管18が接続されている。
そして、流入部8と冷媒吸収体10は、図2に示すように、半導体素子4と配線基板44の間に配置されている。また、半導体素子4の外部電極34は、流入部8の貫通電極38を介して、半田54,56により回路基板44の基板電極36に接続されている。尚、流入部8と冷媒吸収体10は、半導体素子4と気密カバー46の天井の間に配置してもよい。
(2)製造方法
図9及び図10は、本実施の形態の半導体装置2の製造方法を説明する工程断面図である。
まず、図9(a)に示すように、配線基板44に、例えば接着剤により、補助カバー50を固定する。次に、図9(b)に示すように、流入部8の貫通電極38を、第1の半田54を介して、配線基板44の基板電極36に接続する。この時、流入部8と補助カバー50を密着させる。
次に、図9(c)に示すように、冷媒吸収体10を流入部8に、多孔質の気孔をつぶさないように密着させる。その後、半導体素子4の外部電極34を、第2の半田56を介して、貫通電極38に接続する。冷媒吸収体10は、上述したようにPTFEで形成されているので、耐熱性を有する。従って、冷媒吸収体10は、第2の半田56を溶融する際の高温に耐えることができる。
次に、図10(a)に示すように、メインカバー48を、配線基板44に、例えば接着剤により固定する。このメインカバー48には、液化部14の送出管16に対応する送出孔58が設けられている。
次に、図10(b)に示すように、この送出孔58に、液化部14の送出管16を嵌め込んで固定する。同様に、流入部8の流入孔32に、液化部14の戻し管18を嵌め込んで固定する。その後、各部材間の隙間を充填剤により塞いで、気密空間11を形成する。
次に、図示しない排気口から、気密筐体12の内部を排気する。その後、液化部14に設けた注入口(図示せず)から、流入部8に液体冷媒を注入する。最後に、上記注入口を塞いで、半導体装置2を完成する。
(2)動 作
次に、半導体装置2の動作を説明する。
半導体素子4が発熱するとその熱を吸収して、冷媒吸収体10の液体冷媒が気化する(図2参照)。気化した冷媒(気体冷媒)は、冷媒吸収体10の外周部または切欠き部13の表面から密封空間11に放出され、気密空間11の気圧を上昇させる(図2及び6参照)。この気圧上昇により、気体冷媒17は送出管16に送出され、液化部14に到達する。ここで気体冷媒17は冷却管24に接触して冷却され、液化する。
この時に発生した液化熱は、放熱板22により外界に放出される。このため冷却管24は常に室温近くに保たれ、気体冷媒を冷却する。
次に、液体冷媒6は戻し管18を伝わって、流入部8に流入にする。流入部8に流入した液体冷媒6は、連結孔30を通って冷媒吸収体10に吸収される。冷媒吸収体10に吸収された液体冷媒6は半導体素子4に接触して、再び気化して密封空間11に放出される。尚、液体冷媒6は、毛管力により、冷媒吸収体10に吸収される。
以上のように、本実施の形態の半導体装置2では、冷媒6,17が装置内を還流することで冷媒の気化−液化サイクルが成立し、これにより半導体素子4が冷却される。このように、本実施の形態の半導体装置2では、冷媒6,17が環流するので、気体冷媒17と液体冷媒6が接触することはない。このため、半導体素子4が発生した熱が、装置内部に滞留することはない。故に、半導体素子4の冷却効率が高くなる。
本半導体装置2では、冷媒吸収体10が液体冷媒を毛管力により吸収して、半導体装置4に接触させる。従って、半導体装置2を斜めや逆さにしても、半導体素子4は常に液体冷媒に接触している。故に、本半導体装置2は、使用状況に応じて斜めや逆さになる携帯機器にも適用できる。
ところで、半導体装置の冷却法としては、空冷法も存在する。しかし、この方法には、ヒートシンクが大型化し、配線基板上の部品搭載密度を高くできないという問題がある。しかし、本半導体装置2によれば、配線基板44から離れた位置に冷媒冷却部8を配置することができるので、配線基板の部品搭載密度を高くすることができる。
また、半導体装置の冷却法としては、冷却液をポンプで強制的に循環させる液循環法が存在する。しかし、この方法には、ポンプの駆動電力が必要になるという問題がある。しかし、本半導体装置2によれば、このような電力は必要ない。
(実施の形態2)
図11は、本実施の形態の半導体装置60の断面を説明する概略図である。以下、図11にしたがって、本半導体装置60の構成を説明する。尚、実施の形態1の半導体装置2と共通する部分については、説明を省略する。
本実施の形態の半導体装置60は、図11に示すように、積層された複数の半導体素子4aを有している。また、半導体装置60は、液体冷媒6が流入する複数の流入部8aと、流入部8aから液体冷媒を吸収して、半導体素子4aに接触させる複数の冷媒吸収体10a,10bを有している。
また、半導体装置60は、半導体素子4a、流入部8a、及び冷媒吸収体10a,10bを収納して、気密空間11aを形成する気密筐体12aを有している。また、半導体装置60は、気密空間の気体冷媒を気密筐体12aの外部で液化し、流入部8aに還流する液化部14aを有している。そして、本実施の形態では、各流入部8aが、その両面に夫々冷媒吸収体10a,10bを担持し、各半導体素子4aの間に配置されている。
尚、図11に示した例では、流入部8aの一部が、気密筐体12aから突出している。しかし、戻し管18aを気密筐体12aの内部に延長して、流入部全体を気密筐体12aに格納してもよい。
図12は、冷媒吸収体10a,10bを担持した流入部8aの平面図である。図13は、図12のXIII-XIII線に沿った断面図である。ここで、図12(a)は、流入部8aの表面側の平面図である。一方、図12(b)は、流入部8aの裏面側の平面図である。尚、図12(a)及び(b)には、流入部8a内部の空洞28及び連絡孔30a,30bが波線で示されている。
図12及び13に示すように、流入部8aは、その両側に冷媒吸収体10a,10bを担持している。そして、流入部8aの表面及び裏面には、夫々、空洞28と冷媒吸収体10a,10bをつなぐ連結孔30a,30bが設けられている。この空洞28には、液体冷媒6が、液化部14aから戻し管18aを伝わって流入する。
連結孔30a,30bを介して吸収した液体冷媒により、冷媒吸収体30a,30bは、夫々が接触する半導体素子4aの表面または裏面を冷却する。これにより、各半導体素子4aは、その両側から冷却される。故に、本実施の形態の半導体装置60によれば、積層された半導体素子4aを効率的に冷却することができる。また、各半導体素子4aの間に流入部8a及び冷媒吸収体10a,10bが配置されているので、熱がこもり易い中央部の半導体素子4aも効率的に冷却することができる。
本実施の形態では、図11に示すように、送出管16aに、複数の冷媒吸収体10a,10bで発生した大量の気体冷媒17が流入する。従って、送出管16aの断面積は、実施の形態1より広くすることが好ましい。
また、本実施の形態では、図12(a)及び(b)に示すように、流入孔32a,32bが、流入部8aの両側に開口している。そして、この流入孔32a,32bを介して、図11に示すように、各流入部8aは、戻し管18aで縦列接続されている。しかし、戻し管を、冷却管24との接続部で枝分かれさせ、枝分かれした戻し管により流入部8aを並列接続してもよい。
(実施の形態3)
図14は、本実施の形態の半導体装置62の断面を説明する概略図である。以下、図14にしたがって、本半導体装置62の構成を説明する。尚、実施の形態1の半導体装置2と共通する部分については、説明を省略する。
本実施の形態の半導体装置62は、図14に示すように、半導体素子4を搭載し、半導体素子4に接続された外部電極64を有す基板66を備えている。ここで、半導体素子4と外部電極64は、流入部8の貫通電極38を介して接続されている。尚、外部電極64は、図14に示すように貫通電極である。また、夫々の電極は、半田54a又は56aにより接続されている。
本半導体装置62は、プリント基板等の配線基板に搭載され、この外部電極64を介して外部回路に接続される。すなわち、本実施の形態の気密筐体12bは半導体素子4のパッケージであり、基板66はパッケージ基板である。
本実施の形態によれば、冷却機能を有する半導体装置を予め製造しておき、適宜配線基板に実装することができる。
(実施の形態4)
図15は、本実施の形態の半導体装置68の断面を説明する概略図である。以下、図15にしたがって、半導体装置68の構成を説明する。尚、実施の形態1の半導体装置2と共通する部分については、説明を省略する。
図15に示すように、本実施の形態の半導体装置68は、冷媒吸収体10を担持し、液化部14から液体冷媒6が環流する空洞28aと、空洞28aと冷媒吸収体10をつなぐ連結孔30cと、戻し管16が嵌め込まれる流入孔32aを有する流入部70が設けられた配線基板44aを有している。また、流入部70は、戻し管16が嵌め込まれる流入孔32aを有している。
すなわち、本実施の形態の半導体装置68は、半導体素子4と、液化した冷媒が流入する流入部70が設けられた配線基板44aと、流入部70から冷媒を吸収して、半導体素子4に接触させる冷媒吸収体10を有している。また、半導体装置68は、半導体素子4及び冷媒吸収体10を覆い、配線基板44aと共に気密空間11を形成する気密カバー12と、気密空間11の気化した冷媒を気密空間11の外部で液化し、流入部70に還流する液化部14とを有する。
従って、本実施の形態によれば、流入部を配線基板に実装する工程が不要になるので、製造工程を簡素化することができる。尚、配線基板44aは、多層配線基板と同様の製造方法により、製造することができる。
図15に示すように、冷却フィン72を有するヒートシンク74が、気密筐体12に設けられている。このようにヒートシンクを気密筐体12に設けることにより、半導体装置68の冷却効率を高めることができる。他の実施の形態においても、同様である。
また、以上の例では、PTFEの多孔体を冷媒吸収体として用いたが、他の材料、例えば二酸化ケイ素等の多孔体を冷媒吸収体に用いてもよい。
以上の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
半導体素子と、
液化した冷媒が流入する流入部と、
前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を収納して、気密空間を形成する気密筐体と、
前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有する
半導体装置。
(付記2)
付記1に記載の半導体装置において、
前記液化部は、
前記気密筐体に接続され、気体した前記冷媒を送出する送出管と、
前記流入部に接続され、液体した前記冷媒を戻す戻し管と、
一端に前記送出管が接続され、他端に前記戻し管が接続され、気化した前記冷媒を液化する液化器とを有することを、
特徴とする半導体装置。
(付記3)
付記1又は2に記載の半導体装置において、
前記流入部は、前記冷媒吸収体を担持する平板状の部材であって、
前記液化部から前記冷媒が環流する空洞と、
前記空洞と前記冷媒吸収体をつなぐ連結孔とを有することを、
特徴とする半導体装置。
(付記4)
付記1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記冷媒吸収体は、前記半導体素子の一面に接触する多孔体であることを、
特徴とする半導体装置。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記気密筐体は、
前記半導体素子を含む複数の電子部品を搭載し、夫々の前記電子部品を配線で接続する配線基板と、
前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を覆う気密カバーとを有することを、
特徴とする半導体装置。
(付記6)
付記5に記載の半導体装置において、
前記流入部と前記冷媒吸収体は、前記半導体素子と前記配線基板の間に配置されていることを、
特徴とする半導体装置。
(付記7)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記気密筐体は、
前記半導体素子を搭載し、前記半導体素子に接続された外部電極を有する基板と、
前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を覆う気密カバーとを有することを、
特徴とする半導体装置。
(付記8)
積層された複数の半導体素子を有する半導体装置であって、
液化した冷媒が流入する流入部と、
前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を収納して、気密空間を形成する気密筐体と、
前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有し、
前記流入部が、両面に前記冷媒吸収体を担持し、前記半導体素子の間に配置されている
半導体装置。
(付記9)
半導体素子と、
液化した冷媒が流入する流入部が設けられた基板と、
前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
前記半導体素子及び前記冷媒吸収体を覆い、前記基板と共に気密空間を形成する気密カバーと、
前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有する
半導体装置。
2・・・・半導体装置(実施の形態1)
4・・・半導体素子
6・・・液体冷媒
8・・・流入部
10・・・冷媒吸収体
11・・・気密空間
12・・・気密筐体
14・・・液化部
16・・・送出管
17・・・気体冷媒
18・・・戻し管
20・・・液化器
28・・・空洞
30・・・連結孔
44・・・配線基板
46・・・気密カバー
60・・・半導体装置(実施の形態2)
62・・・半導体装置(実施の形態3)
64・・・外部電極
66・・・基板
68・・・半導体装置(実施の形態4)
70・・・流入部

Claims (6)

  1. 半導体素子と、
    液化した冷媒が流入する流入部と、
    前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
    前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を収納して、気密空間を形成する気密筐体と、
    前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有する
    半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記冷媒吸収体は、前記半導体素子の一面に接触する多孔体であることを、
    特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、
    前記気密筐体は、
    前記半導体素子を含む複数の電子部品を搭載し、夫々の前記電子部品を配線で接続する配線基板と、
    前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を覆う気密カバーとを有することを、
    特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1または2に記載の半導体装置において、
    前記気密筐体は、
    前記半導体素子を搭載し、前記半導体素子に接続された外部電極を有する基板と、
    前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を覆う気密カバーとを有することを、
    特徴とする半導体装置。
  5. 積層された複数の半導体素子を有する半導体装置であって、
    液化した冷媒が流入する流入部と、
    前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
    前記半導体素子、前記流入部、及び前記冷媒吸収体を収納して、気密空間を形成する気密筐体と、
    前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有し、
    前記流入部が、両面に前記冷媒吸収体を担持し、前記半導体素子の間に配置されている
    半導体装置。
  6. 半導体素子と、
    液化した冷媒が流入する流入部が設けられた基板と、
    前記流入部から前記冷媒を吸収して、前記半導体素子に接触させる冷媒吸収体と、
    前記半導体素子及び前記冷媒吸収体を覆い、前記基板と共に気密空間を形成する気密カバーと、
    前記気密空間の気化した前記冷媒を液化し、前記流入部に還流する液化部とを有する
    半導体装置。
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