JP5432296B2 - カメラケース - Google Patents

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Description

本発明は、カメラケースに関し、特に、カメラの三脚取付け用ねじ穴を利用してカメラを底面にねじ固定するカメラケースに関する。
カメラケースは、落下等による外部からの衝撃からカメラを保護するために、カメラを覆う保護ケースとして用いられるものである。そのカメラケースとしては、従来、図7に示すようなものが知られる。これは、ケース本体80の前面にカメラレンズ用切欠き部82が形成されると共に、上面がカメラ挿入用開口部84とされ、底面部86に底板が設けられた構造を有する。そして、底面部86に設けられた挿通孔86aを介して雄ねじSをカメラCの三脚用ねじ穴(図示せず)に螺入することでカメラCをケース本体80の底面部86にねじ固定している。
また、特許文献1の図1には、ゴム紐によってレンズ付きフィルムを底部に固定するレンズ付きフィルムケースが開示されている。
実用登録3074016号公報
しかし、カメラの底部に設けられた三脚用ねじ穴の径はJIS規格により統一されているものの、三脚用ねじ穴の位置は各カメラによって様々である。よって、従来の三脚用ねじ穴を利用してカメラを底面部にねじ固定するカメラケースによると、カメラの三脚用ねじ穴の位置を考慮してカメラケースの底面部の挿通孔の位置を設定しなければならないので、おのずと特定のカメラ専用のカメラケースとなってしまい、三脚用ねじ穴の位置が異なる多種類のカメラを収納できるという汎用性が無い。
また、特許文献1のレンズ付きフィルムケースはゴム紐による固定方式を採用するので、三脚用ねじ穴を利用する際のような、特定のレンズ付きフィルム専用のレンズ付きフィルムケースになるということはない。しかし、ゴム紐による固定はねじ固定ほど強固では無いので、ゴム紐が何かに引っ掛って伸びたり、ケースに振動が加わったりした場合にレンズ付きフィルムがそのケースから脱離して落下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、三脚用ねじ穴の位置が異なる種々のカメラに対する保持の汎用性及び安定性を有するカメラケースを提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、底面部にカメラ底部の三脚用ねじ穴に螺入するねじを挿通可能なねじ挿通孔を有し、カメラを該底面部にねじ固定可能なカメラケースにおいて、前記ねじ挿通孔は、該ねじ挿通孔が所定範囲内で変位するように前記底面部上を移動する移動体に穿設されており、該移動体の移動による前記ねじ挿通孔の変位範囲に対向する領域の前記底面部には、開口部が設けられており、前記移動体は略円板状の構成を有し、該開口部を跨ぐように、且つ前記底面部上をスライド移動可能に前記底面部に設けられており、該底面部には、前記開口部の対向する内側縁部に凹溝が設けられており、前記移動体のスライド移動は、前記移動体の端縁部が前記凹溝に係合して摺動することによりなされており、前記ねじ挿通孔は、前記移動体の偏心位置に設けられ、且つ前記移動体が、前記端縁部の前記凹溝への係合状態で回転可能であることを特徴とする。
この構成によれば、ねじ挿通孔が穿設された移動体が、底面部上をスライド移動する。そして、この移動によるねじ挿通孔の変位範囲と対向する領域の底面部には開口部が設けられているので、移動体の移動に伴うねじ挿通孔の変位範囲内においてカメラの三脚用ねじ穴の位置へとねじ挿通孔の位置合わせをし、ねじをこのねじ挿通孔に挿通させることでカメラの三脚用ねじ穴に螺入することができる。したがって、一定の範囲内で三脚用ねじ穴の位置が異なる種々のカメラを底面部にねじ固定して安定的に保持することができる。
また、略円板状、すなわち、平板状の移動体の端縁部は、開口部の対向する内側縁部に設けられた凹溝に係合して摺動する。この摺動により移動体のスライド移動が可能となっている。すなわち、底面部における開口部の内側縁部に対向する凹溝を設け、移動体の形状を平板状にするという極めて単純な構成で移動体のスライド移動が可能となる。
さらに、略円板状の構成を有する移動体は底面部上をスライド移動するだけでなく、底面部に架設された状態で回転可能である。そして、ねじ挿通孔が移動体の偏心位置にあることで、ねじ挿通孔は、移動体の移動する方向に変位するだけでなく、移動体の回転に伴って底面部上を上下左右方向へと大きく変位する。したがって、カメラの三脚用ねじ穴の位置へのねじ挿通孔の位置合わせをさらに効果的に行うことが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカメラケースにおいて、前記底面部から立設し、カメラの前面におけるレンズ以外の部位に当接する前面壁と、前記底面部から立設し、カメラの両側面を保護する両側面壁と、を有し、前記前面壁と対向する後面部は、全面に亘って開放した構成とされたことを特徴とする。
この構成によれば、底面部に載置したカメラのレンズ以外の部位を前面壁に当接させ、両側面壁の間にそのカメラを配置した後に三脚用ねじ穴とねじ挿通孔の位置合わせを行い、底面部にカメラをねじ固定することができる。この際、カメラケースの後面部が全面に亘って開放した構成とされているので、奥行きが底面部の奥行きを多少超えるカメラであっても後面部からカメラの後部を突出させた状態でカメラケースに保持することができ、さらに汎用性のあるカメラケースとなっている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のカメラケースにおいて、前記底面部は、前記開口部を有し、且つ一方の前記側面壁が設けられた第一の板部材と、他方の前記側面壁が設けられ、前記第一の板部材との係合状態を保ちつつ前記両側面壁の間隔を調整するように前記第一の板部材に対してスライド移動可能な第二の板部材と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、第一の板部材に対して第二の板部材がスライド移動する範囲で、底面部に固定するカメラの幅に合わせて両側面壁の間隔を調整することができる。よって、両側面壁が最も近接する状態において、その両側面壁の間隔よりもカメラの幅が大きい場合には、両側面壁の最大間隔までの範囲でカメラの幅に合わせてこれを収めて保持することができる。
本発明によれば、本発明に係るカメラケース内に収まるカメラである限り、三脚用ねじ穴の位置が異なっていても、一定の範囲内でねじ挿通孔をカメラの三脚用ねじ穴の位置へと位置合わせし、これを底面部にねじ固定することで安定的に保持することができる。よって、使用者は当該発明に係る一つのカメラケースで種々のカメラに対応させることができ、経済的である。また、カメラに対する保持の汎用性が向上するので、使用者は、多くのデザインや素材のカメラケースの中から好みのカメラケースを選択することができる。
本発明の実施の形態に係るカメラケース10の斜視図である。 (A)同じく、カメラケース10の底面部12の芯材24を説明するための斜視図である。(B)同じく、カメラケース10の底面部12の芯材24の内部を説明するための一部破断斜視図である。 同じく、図2(A)のIII−III線断面図である。 同じく、カメラケース10の側面図である。 同じく、カメラケース10の両側面壁が最も離反した状態を説明するための斜視図である。 同じく、カメラケース10の移動体の他の態様を示す図である。 従来のカメラケースを説明するための斜視図である。
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて詳細に説明する。カメラを底面部にねじ固定して保持する本発明のカメラケースを、図1〜図6を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るカメラケース10の斜視図である。
図示のように、カメラケース10は、保持されるカメラC1が載置される略矩形の底面部12と、底面部12の一方の側縁側から立設する断面視略L字型の壁部14及び底面部12の他方の側縁側から立設する断面視略L字型の壁部16とを有する。また、カメラケース10は、カメラC1底部の三脚用ねじ穴(図示せず)に螺入するねじ18を有する。
壁部14は、一枚の皮革を底面部12の隅角で屈曲させて形成されており、カメラC1の一方の側面を保護するように底面部12から立設する側面壁14aとカメラC1の前面におけるレンズ以外の部位に当接するように底面部12から立設する前面壁14bからなる。壁部16は、同じく、一枚の皮革を底面部12の隅角で屈曲させて形成されており、カメラC1の他方の側面を保護するように底面部12から立設する側面壁16aとカメラC1の前面におけるレンズ以外の部位に当接するように底面部12から立設する前面壁16bからなる。
前面壁14b及び16bの間の領域は開放されており、カメラC1のレンズが突出可能となっている。前面壁14b及び16bと対向する後面部は、全面に亘って開放した構成となっている。また、側面壁14a及び側面壁16aの上部には、例えば、首からカメラケース10をぶら下げる吊り紐を取付けるための吊り紐装着リング14c及び16cがそれぞれ設けられている。
底面部12は、後述する金属製の板状の芯材を皮革で覆ってなる板状の部材として構成されている。底面部12は、その略中央部に、底面部12の長辺12aと略平行に延在する長縁20aと底面部12の短辺12bと略平行に延在する短縁20bとに囲まれた略矩形の開口部20を有する。さらに底面部12は、開口部20を跨ぐように、この開口部20における長縁20a及びこの長縁20aに対向する長縁20aに架設され、且つ底面部12上をスライド移動可能である略円板状の移動体22を有する。移動体22には、ねじ18が挿通するねじ挿通孔22aが、移動体22の偏心位置に設けられている。
次に、底面部12の芯材について説明する。図2(A)は、底面部12の芯材24を説明するための斜視図であり、同図(B)は、芯材24の内部構造を説明するための一部破断斜視図である。また、図3は、同図(A)のIII−III線断面図である。図2に示すように、芯材24は、底面部12の長辺12aと同方向に長尺である筒状の中空芯部材26内に、平板状の板状芯部材28が挿入されると共に、前述の移動体22が内包されてなる構成を有する。
中空芯部材26は、断面が扁平な矩形をなすように、一枚の平板を左右対称にその平板の両端縁側から同方向に2回づつ折曲し、端縁30a及び30b同士を突き合わせてなる上部壁30、上部壁30と対向する下部壁32、上部壁30と下部壁32に挟まれた低い高さの側壁34、及び側壁34と対向する側壁36とから構成されており、長尺方向の両端部38、40は解放されている。そして、上部壁30及び下部壁32には、正対する位置に同一の大きさの開口部42及び44が設けられており、この開口部42及び44によって底面部12における開口部20が構成されている。
また、中空芯部材26の一方の端部38側において、下部壁32の一部が中空芯部材26の長尺方向にさらに伸長しており、この一部が直角に折曲されて上部壁30の縁部に当接し、後述する板状芯部材28を係止する略矩形の鉤部46を構成している。
板状芯部材28は、中空芯部材26の扁平な矩形断面に遊嵌する帯板形状を有すると共に基端48a側が中空芯部材26から露出し、先端側が中空芯部材26内に挿入される基部48と、この帯板形状の基部48の先端側から二股に分かれて長縁20aより若干長い長さを有するようにさらに伸長するツメ部50とからなる。
各ツメ部50は、それぞれが短縁20b(図1参照乞う)の距離だけ離間するように並列に、平行に位置している。また、基部48には、ツメ部50の伸長方向と同方向に伸長する長辺52aを有する、略矩形の開口部52が設けられており、基端48a近傍には略矩形の切欠き部54が設けられている。
また、略円板状の移動体22は、側壁34と側壁36間の長さより短く、且つ短縁20bの長さより長い直径を有し、且つ、その略中心O1から距離dだけ周方向へ移動した偏芯位置が孔の中心位置O2となるように、ねじ挿通孔22a(図1参照乞う)が設けられている。
次に、以上の部材からなる芯材24の組み合わせを説明する。組み合わせに先立ち、鉤部46は折曲されておらず、中空芯部材26の端部38は解放状態となっている。ここで、まず、ツメ部50の先端から板状芯部材28を、解放された端部38から中空芯部材26の内部へと挿入する。そして、基部48の一部まで板状芯部材28が挿入されたところで、鉤部46を、開口部50に挿通させると共に鉤部46の先端が上部壁30へと当接するように直角に折り返す。これにより、板状芯部材28が、中空芯部材26に対して開口部52の長辺52aの長さだけ移動可能に係止されることとなる。
次に、移動体22が、中空芯部材26の端部40側から、中空芯部材26内で上部壁30と板状芯部材28のツメ部50との間に挟まれるように挿入される。その後、ねじ挿通孔22a(図1参照乞う)にねじ18をその座面まで挿通させ、図示のようにEリング56(同じく、図1参照乞う)によってねじ18を移動体22に固定する。
したがって、図3に示すように、移動体22の周方向の端縁部が、ツメ部50、上部壁30及び側壁34と、並びにツメ部50、上部壁30及び側壁36とによってそれぞれ構成される、開口部20の対向する内側縁部に設けられたそれぞれの凹溝58に遊嵌することによりこの凹溝58に係合している。ここで、開口部20の対向する内側縁部は長縁20aに含まれるので、移動体22は開口部20の長縁20aに架設されている。また、移動体22の端縁部は凹溝58に緩く嵌合(遊嵌)しているので、この端縁部が凹溝58に対して摺動することにより、移動体22は底面部12上を長縁20aの伸長方向にスライド移動可能である。
同じく、移動体22の端縁部は上記凹溝58に遊嵌しているのみであるので、この端縁部の凹溝58に対する摺動により、図2(B)に示すように、移動体22は略中心O1を軸として矢印200方向に回転することも可能な構成となっている。
また、移動体22の上記スライド移動及び回転に伴ってねじ挿通孔22aも変位するものの、その変位範囲は移動体22に固定されたねじ18の頭部及び/又は軸が当接する、開口部20の長縁20a及び短縁20bに囲まれた範囲となる。よって、ねじ挿通孔22aの変位範囲は底面部12の開口部20の範囲となる。すなわち、ねじ挿通孔22aの変位範囲と対向する領域の底面部12には、開口部20が設けられていることとなる。
このねじ挿通孔22aの変位範囲となる開口部20の大きさは、本実施の形態では長縁20aの長さ45mm、短縁20bの長さが18mmとして設定されているが、この範囲に限られるものでは無く、ねじ挿通孔22aを底面部12上に載置されたカメラの三脚用ねじ穴の位置に位置合わせ可能な範囲で適宜設定することができる。
なお、板状芯部材28のツメ部50は、それぞれ開口部20の短縁20bの長さだけ離間して並列且つ平行に位置しているので、中空芯部材26内に挿入された際には上記凹溝58に挿入されており、ツメ部50が開口部20の範囲内に突出することはない。
このように形成された芯材24に対して、皮革が開口部20を露出させて中空芯部材26を覆うように固定され、第一の板部材12cとなる。次に、別の皮革が、切欠き部52等を利用して板状芯部材28の基部48のうち、開口部50より基端48a側の部分を覆うように固定され、第二の板部材12dとなる。そして、第一の板部材12cに壁部16が、第二の板部材12dに壁部14が、それぞれ冒頭に記載したように立設される。ここで、中空芯部材28の鉤部46が板状芯部材28の開口部52に挿通して両部材が係止され、板状芯部材28が開口部52の長辺52aの長さで中空芯部材26に対してスライド移動可能に係止されている。
よって、中空芯部材26を皮革で覆ってなる第一の板部材12cは、開口部20を有し、且つ一方の側面壁16aが設けられている。そして、板状芯部材28を皮革で覆ってなる第二の板部材12dは、他方の側面壁14dが設けられ、前述の開口部52及び鉤部46の係合を介して第一の板部材12cと係合状態を保ちつつ両側面壁16a及び14dの間隔を調整するように第一の板部材12cに対して長辺52aの長さでスライド移動可能である。
次に、再び図1を参照して、このカメラケース10へのカメラC1の固定について説明する。まず、カメラC1を矢印100方向へと移動させ、カメラC1の底部が底面部12と対向するようにしてカメラC1をカメラケース10の底面部12上に載置する。次に、ねじ挿通孔22aの位置とカメラC1の三脚用ねじ穴の位置の位置合わせを行う。これは、移動体22を底面部20上で長縁20aの伸長方向にスライド移動させることにより、及び移動体22を略中心O1を軸として矢印200方向(図2(B)参照乞う)に回転させることにより行う。
移動体22を長縁20aの伸長方向にスライド移動させることにより、ねじ挿通孔22aを長縁20aと略平行に各短縁20b間の範囲で変位させることができる。また、移動体22を略中心O1を軸として回転させることにより、ねじ挿通孔22aの位置を略中心O1から距離dのぶんだけ底面部20上で上下左右方向へと大きく変位させることができる。
ねじ挿通孔22aと三脚用ねじ穴の位置合わせを行った後、ねじ18をカメラC1の三脚用ねじ穴に完全に螺入させ、カメラC1を底面部12にねじ固定する。これにより、カメラC1はカメラケース10に安定的に保持されることとなる。
よって、本実施の形態に係るカメラケース10によれば、移動体22のスライド移動によってねじ挿通孔22aが長縁20aと略平行に各短縁20b間の範囲で変位する範囲、及び移動体22の上記回転によってねじ挿通孔22aが底面部20上で上下左右方向へと大きく変位する範囲内で、三脚用ねじ穴の位置が異なる種々のカメラを底面部に安定的にねじ固定して保持することができる。
また、略円板状の構成を有する移動体22は、その端縁部を対向する各凹溝58(図3参照乞う)に遊嵌させた状態で底面部12に架設されている。すなわち、底面部12における開口部20の内側縁部に対向する凹溝58を設け、移動体22の形状を平板状にするという極めて単純な構成で移動体22のスライド移動が可能となる。
また、本実施の形態に係るカメラケース10は、カメラの三脚用ねじ穴の位置の違いだけでなく、保持されるカメラの大きさの違いにも対応させてこれを保持することができる。
図4は、本実施の形態に係るカメラケース10の側面図である。カメラケース10は、前述の通り、後面部が全面に亘って開放した構成を有する。よって、図示のように、例えば、通常のカメラより奥行きがあるカメラC2であっても、前面壁14b及び16bに当接させた場合に、僅かにそのカメラC2の後部をカメラケース10の後面部より突出させた状態で底面部12上に載置することができる。すなわち、底面部12の奥行きより奥行きが大きいカメラC2であってもねじ固定して安定的に保持することができる、汎用性のあるカメラケース10となっている。
さらに、図5は、本実施の形態に係るカメラケース10の両側面壁の間隔が最も大きい状態を説明するための斜視図である。前述の通り、第二の板部材12dは、長辺52aの距離だけ第一の板部材12cに対してスライド移動可能である。よって、カメラケース10の側面壁14aと側面壁16aの間隔を、図1に示した最も接近した状態から、図5に示すように、最も離反した状態まで調整することが可能となる。
これにより、図1に示す状態では両側面壁間で底面部12に載置できない大きな幅を有するカメラであっても、図4に示した両側面壁間に収まる幅であれば底面部12上に載置し、これを固定して保持することができる。
すなわち、本実施の形態に係るカメラケース10によると、図1に示す底面部12の範囲に収まるカメラに対して、その三脚用ねじ穴とねじ挿通孔22aの位置を合わせることができるだけでなく、カメラの奥行きが底面部12の奥行きより多少大きく、且つカメラの幅が図5に示した最も離反した状態の両側面壁の間隔に収まるものである限り、これを固定して保持することができる。
これにより、使用者は、本実施の形態に係る一つのカメラケースで種々のカメラに対応させることができ、経済的である。また、本実施の形態に係るカメラケース10によると、使用者は、自分の好みのカメラを購入した後に、多くのデザインや素材のカメラケースの中から好みのカメラケースを選択して購入することができるようになる。すなわち、従来のように、購入したカメラ専用の限られた色や柄のものの中からしかカメラケースを選択できないという状態が解消される。
なお、ねじ固定後は、図3に示すとおり、移動体22の端縁部と下部壁32に挟まれたツメ部50が、ねじ18の締付力によって下部壁32へと強く押し付けられて中空芯部材26に対する板状芯部材28の移動が係止され、よって、第一の板部材12cに対する第二の板部材12dのスライド移動が係止される。すなわち、カメラの保持後は通常のカメラのねじ固定動作に対して何ら追加の動作を行うことなく第二の板部材12dの第一の板部材12cに対する移動を係止することができるので、両側面壁14a及び16aの間隔の調整を含めたカメラの固定作業も極めて容易である。
本実施の形態では、移動体22の態様を略円板状の構成として例示したが、これに限定されるものではなく、種々の変形の適用が可能である。以下に、移動体22の形状の変形例を図6に基づいて説明する。図6は、移動体の他の態様を示す図である。同図において上述の図1に示した実施の形態と同様の要素には、同一の符号を付しその説明を省略する。図示のように、移動体60は、略矩形の平板状であり、その短辺側の端縁部が開口部20における長縁20aの凹溝58に遊嵌し、移動体60が底面部12上をスライド移動可能に底面部12に架設されている。また、移動体60の略中央部にねじ18が挿通するねじ挿通孔60aが設けられている。
この構成によると、底面部12における開口部20の内側縁部に対向する凹溝58を設け、移動体60の形状を平板状にするという極めて単純な構成で移動体60のスライド移動が可能となるという効果を維持しつつ、移動体60の大きさをより小さくでき、原料コストの低減を図ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、本実施の形態では、カメラケース10はねじ18を有しているが、ねじ18を含まない構成としてもよい。この場合、ねじ18は、例えば、三脚をカメラに取付けるためのカメラに付属のねじを用いることができる。
また、移動体を略円板状にする場合、略円板状となる範囲で若干楕円がかった形状となる構成としても良い。この構成によると、移動体の直径が短い部分の端縁部において凹溝58との摺動が良好となり、当該部分においてより回転しやすい移動体となる。
10 カメラケース
12 底面部
12c 第一の板部材
12d 第二の板部材
14b、16b 前面壁
14a、16a 側面壁
18 ねじ
20 開口部
20a 長縁
20b 短縁
22、60 移動体
22a、60a ねじ挿通孔
58 凹溝
C1、C2 カメラ
O1 略中心

Claims (3)

  1. 底面部にカメラ底部の三脚用ねじ穴に螺入するねじを挿通可能なねじ挿通孔を有し、カメラを該底面部にねじ固定可能なカメラケースにおいて、
    前記ねじ挿通孔は、該ねじ挿通孔が所定範囲内で変位するように前記底面部上を移動する移動体に穿設されており、
    該移動体の移動による前記ねじ挿通孔の変位範囲に対向する領域の前記底面部には、開口部が設けられており、
    前記移動体は略円板状の構成を有し、該開口部を跨ぐように、且つ前記底面部上をスライド移動可能に前記底面部に設けられており、
    該底面部には、前記開口部の対向する内側縁部に凹溝が設けられており、
    前記移動体のスライド移動は、前記移動体の端縁部が前記凹溝に係合して摺動することによりなされており、
    前記ねじ挿通孔は、前記移動体の偏心位置に設けられ、且つ
    前記移動体が、前記端縁部の前記凹溝への係合状態で回転可能であることを特徴とするカメラケース。
  2. 前記底面部から立設し、カメラの前面におけるレンズ以外の部位に当接する前面壁と、
    前記底面部から立設し、カメラの両側面を保護する両側面壁と、を有し、
    前記前面壁と対向する後面部は、全面に亘って開放した構成とされたことを特徴とする請求項1に記載のカメラケース。
  3. 前記底面部は、
    前記開口部を有し、且つ一方の前記側面壁が設けられた第一の板部材と、
    他方の前記側面壁が設けられ、前記第一の板部材との係合状態を保ちつつ前記両側面壁の間隔を調整するように前記第一の板部材に対してスライド移動可能な第二の板部材と、を有することを特徴とする請求項2に記載のカメラケース。
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