JP5432042B2 - 断熱扉 - Google Patents

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本発明は、冷凍倉庫、冷蔵倉庫などの出入口に用いる断熱扉に関する。
冷凍倉庫、冷蔵倉庫は、庫内の温度が庫外の温度よりも低く、その温度差は大きいので、その冷凍倉庫、冷蔵倉庫の出入口に用いる扉は断熱性に優れたものが要求される。
前述の断熱性に優れた扉としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この断熱扉を概略的に図示すると図4に示すように、方形枠組みされた木枠1内を発泡ウレタンフォーム2で充満して芯材3とし、その芯材3の表面に、繊維混入ケイ酸カルシウム板より成る不燃材4を取り付けると共に、その不燃材4の表面を金属板5で覆って扉本体6とした断熱扉が提案されている。
特許第3435566号公報
前述した従来の断熱扉は設置直後には問題がないが、設置してから数年経過すると、断熱性能が低下したり、扉表面が盛り上がって破損することがあった。
本発明者等は前述の断熱性能低下、扉表面の破損の原因を調査した結果、次のことを見出した。
前述の断熱扉は、木枠1内に液状ウレタンを注入して発泡させることで、木枠1内を発泡ウレタンフォーム2で充満しているので、扉設置後数年、例えば1年経過すると木枠1と、その木枠1内の発泡ウレタンフォーム2が、仮想線で示すように、それぞれ収縮し、その発泡ウレタンフォーム2の外面と木枠1内面及び発泡ウレタンフォーム2の外面と不燃材4の内面との間に空間7が生じ、この空間7を通して発泡ウレタンフォーム2の外面に沿って空気が流通可能な状態となる。
前記不燃材4、金属板5の大きさは芯材3の表面の大きさと比べて小さく、複数の不燃材4、金属板5を芯材3の表面に接合して取り付けているので、不燃材4、金属材5は接合部に目地部が有し、扉の設置後数年経過すると、金属板5の目地部、不燃材4の目地部を通って庫内の空気が前述の空間7に流入し、発泡ウレタンフォーム2の庫外側の隙間7に回り込む。
このために、発泡ウレタンフォーム2の庫外側の面に、庫内の空気と庫外の空気との温度差で結露が生じる。
前述の結露や、その結露水が発泡ウレタンフォームの内部に含浸することで断熱性能が低下する。
しかも、結露水が庫内の低い温度に達することで氷結し、その氷膨張により扉の表面を盛り上げて破損する。
本発明の目的は、設置後数年経っても断熱性能が低下することがないようにした断熱扉とすることである。
本発明者等は、前述の目的を達成できる断熱扉とするために鋭意、研究、実験したところ、次のことを見出した。
前述の発泡ウレタンフォームの経年変化による収縮は防止できないが、その発泡ウレタンフォームの収縮によって生じた空間を流通する庫内の空気(冷気)の量が少なければ前述の断熱性の低下を軽減でき、前述の空間に庫内の空気が流通しなければ前述の断熱性能の低下を防止できることを見出し、本発明は、前述の空間に庫内の冷気が極力流通しないようにした。
本発明は、木枠20と、その木枠20の表面を被覆した鋼板30より成る密閉した空洞部20a内に発泡ウレタンフォーム40が充満した芯材14と、
その芯材14の表面を被覆する発泡フェノール成型板50と、
この発泡フェノール成型板50の表面を被覆する不燃板60と、
この不燃板60の表面を被覆する表面鋼板70より成る扉本体13を備えた断熱扉である。
本発明の断熱扉は、前記密閉した空洞部20a内に液状ウレタンを注入して発泡させることで発泡ウレタンフォーム40とした断熱扉とすることができる。
このようにすれば、発泡ウレタンフォーム40が鋼板30、木枠20に密着するので、大きな剛性が得られる。
本発明によれば、設置後の経年変化で発泡ウレタンフォーム40が収縮し、その発泡ウレタンフォーム40と鋼板30との間に空間15が生じた場合に、その空間15は鋼板30によって外部と遮蔽され、その鋼板30は表面鋼板70、不燃板60、発泡フェノール成型板50で3層に被覆されているので、庫内の冷気が空間15に流れ込むことがなく、結露が発生しない。
したがって、発泡ウレタンフォーム40の経年変化による収縮によって、断熱性能が低下することがない。
しかも発泡フェノール成型板50を積層したことによって、発泡ウレタンフォーム40を薄くすることができ、その発泡ウレタンフォーム40の収縮値を小さくして結露がより発生しないようにできる。
さらに、発泡フェノール成型板50を鋼板30と不燃板60で補強することができ、脆い材質の発泡フェノール成型板50の破損を防止できる。
本発明の扉の取り付け状態の正面図である。 扉本体の一部破断斜視図である。 扉本体の縦断面図である。 従来の扉本体の断面図である。
図1に示すように、冷凍倉庫、冷蔵倉庫の出入口10は、左右一対の扉11で開閉され、この左右一対の扉11で戸としてある。
前記各扉11は出入口10の上方に配設したレール12に沿って左右に移動自在で、両引き式の引戸としてある。
前記扉11は、扉本体13に取手14を設けたものである。
前記扉本体13は、図2と図3に示すように、木枠20と、この木枠20を覆って木枠20内に密閉された空洞部20aを形成する鋼板30と、前記空洞部20a内を充満した発泡ウレタンフォーム40より成る芯材14を備え、この芯材14の表面を発泡フェノール成型板50で被覆すると共に、その発泡フェノール成型板5の表面を不燃材よりなる不燃板60で被覆し、その不燃板60の表面を表面鋼板70で被覆してある。
このようであるから、扉設置後数年が経過して木枠20、発泡ウレタンフォーム40が図3の仮想線で示すように収縮し、木枠20の内面と発泡ウレタンフォーム40の外面、発泡ウレタンフォーム40の外面と鋼板30の裏面との間に空間15が生じ、その空間15を通して発泡ウレタンフォーム2の外周に沿って空気が流通可能な状態となった場合に、その空間15は鋼板30によって外部と遮蔽され、その鋼板30は表面鋼板70、不燃板60、発泡フェノール成型板50で3層に被覆されているので、庫内の冷気が空間15に流入することがなく、発泡ウレタンフォーム40の庫外側の面40a(庫外に向かう面)に、庫内の空気温度と庫外の空気温度との温度差によって結露が生じることがない。
したがって、設置後数年経過しても発泡ウレタンフォーム40の断熱性能が低下しないので、断熱扉としての断熱性能が低下することがない。
前述の鋼板30が、複数の鋼板を接合したものであり、前記発泡フェノール成型板50、不燃板60、表面鋼板70が複数を接合したものであれば、その各目地部を通して庫内の冷気が鋼板30の外面まで流入し、その庫内の冷気が鋼板30の目地部から前述の空間15に流入する恐れがあるが、前述のように鋼板30の外面を、発泡フェノール成型板50、不燃板60、表面鋼板70で3層に被覆していると共に、前記鋼板30の外面と発泡フェノール成型板50の内面との間には空間がないから、前述のようにして庫外の冷気が前述の空間15に流通することはまれで、もし流入しても、その流入する量はごく僅かであるので、発泡ウレタンフォーム40の断熱性能は若干低下するのみである。
しかも、前述の各目地部が重ならないように位置をずらすことで、鋼板30の目地部から空間15内に庫内の冷気が流入しないようにすることが可能である。
または、前述の鋼板30を構成する鋼板の端縁をコ字形状に折曲し、その折曲した端縁相互を重ね合わせて接合することで、目地部を空気が流通しないようにすれば、前記鋼板30の目地部から空間15に庫内の空気が流入しないようにできる。
前記木枠20は、上横材21と下横材22と左右の縦横材23を方形状に連結してある。
前記上横材21、下横材22、縦横材23は、断面四角形の木材、好ましくは難燃処理された木材である。
前記鋼板30は、木枠20の庫内側の表面20b、庫外側の表面20c、上下の表面20d、左右の表面20eを覆うように取り付けられ、密閉された空洞部20aを有した箱状体とする。
この鋼板30は、亜鉛メッキ鋼板で、厚さ0.27mmとしてあるが、この厚さに限ることはない。
前記発泡ウレタンフォーム40は、木枠20と鋼板30で密閉された空洞部20a内に液状ウレタンを注入して発泡させた注入発泡したもので、空洞部20a内を充満し、断熱性に優れた芯材14とする。
しかも、発泡ウレタンフォーム40は、注入発泡したものであるから、その発泡ウレタンフォーム40は鋼板30の裏面、木枠20の内面に密着しているので、芯材14は、大きな剛性を得ることができる。
前記発泡フェノール成型板50は、鋼板30の庫内側の表面30aに接した一側板51、庫外側の表面30bに接した他側板52、上下の表面30cに接した上下板53、左右の表面に接した図示しない左右板を備えている。
前記発泡フェノール成型板50は、軽量でウレタン以上の断熱性能と難燃性を有し、非吸水性である。
この発泡フェノール成型板50の厚さは15〜30mmとしてあるが、この厚さに限ることはない。
このように、芯材14を発泡フェノール成型板50で被覆したことによって、断熱性能が向上するから、前記発泡ウレタンフォーム40の経年変化による収縮値を小さくするために、その発泡ウレタンフォーム40の厚さを小さくすることができる。
つまり、発泡ウレタンフォーム40の厚さを小さくすると、発泡ウレタンフォーム40自体の断熱性能が低下し、扉本体13の断熱性能が不足するが、その断熱性能の不足を発泡フェノール成型板50で補足し、扉本体13の断熱性能を確保できる。
前記不燃板60は、繊維混入ケイ酸カルシウム板又は岩綿材成型板で、温度差で生ずる内部結露を吸収でき、その厚さは10〜15mmであるが、この厚さに限ることはない。
この不燃板60は、前記発泡フェノール成型板50の庫内側の表面50aに接した一側板61、庫外側の表面50bに接した他側板62、上下の表面50cに接した上下板63、左右の表面に接した左右板(図示せず)を備えている。
このように、発泡フェノール成型板50の裏面が鋼板30に接し、表面には不燃板60が接しているから、極めて脆い材質の発泡フェノール成型板50を鋼板30と不燃板60で囲い込んで、その発泡フェノール成型板50を補強することができる。
前記表面鋼板70は、不燃板60の庫内側の表面60a、庫外側の表面60b、上下の表面60c、左右の表面を覆うように取り付ける。
この表面鋼板70の厚さは0.7mm以下であるが、この厚さに限ることはない。
このように、不燃板60を表面鋼板70で被覆することで一体化した扉本体13となり、強度も有り、表面上の衝撃も吸収される。
前述のように、発泡ウレタンフォーム40を、不燃材である表面鋼板70、不燃板60、不燃材である発泡フェノール成型板50、不燃材である鋼板30で積層被覆したので、火災時の高温熱800℃以上でも発泡ウレタンフォーム40に引火することがないことが実験の結果立証され、防火性能を有する扉である。
次に、扉本体14の製造法の一例を説明する。
木枠20の表面を鋼板30で被覆して密閉された空洞部20aを有した箱状体とし、この空洞部20a内に液状ウレタンを注入して発泡させることで空洞部20a内に発泡ウレタンフォーム40を充満して芯材14とする。
次に、芯材14の表面に発泡フェノール成型板50を積層状に重ねて被覆し、更に発泡フェノール成型板50の表面に不燃板60を積層状に重ねて被覆し、最後に不燃材60の表面に表面鋼材70を積層状に重ねて被覆することで扉本体13とする。
前述の実施の形態では両引き戸としたが、片引き戸、片開き戸、吊り下げ戸等としても良い。
なお、前述した扉本体13は断熱扉に用いる以外に、壁材などとして利用できることは勿論である。
10…出入口、11…扉、13…扉本体、20…木枠、20a…空洞部、30…鋼板、40…発泡ウレタンフォーム、50…発泡フェノール成型板、60…不燃板、50…表面鋼板。

Claims (2)

  1. 木枠20と、その木枠20の表面を被覆した鋼板30より成る密閉した空洞部20a内に発泡ウレタンフォーム40が充満した芯材14と、
    その芯材14の表面を被覆する発泡フェノール成型板50と、
    この発泡フェノール成型板50の表面を被覆する不燃板60と、
    この不燃板60の表面を被覆する表面鋼材70より成る扉本体13を備えた断熱扉。
  2. 前記密閉した空洞部20a内に液状ウレタンを注入して発泡させることで発泡ウレタンフォーム40とした請求項1記載の断熱扉。
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