JP5431759B2 - 壁構造 - Google Patents

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本発明は、排湿機能、結露防止機能、断熱機能、防水機能、等を向上した壁構造に係るものである。
壁体内が密閉状態の場合、水蒸気の逃げ場が無く、外気温度が低いと外壁材裏面や壁体内に結露が発生する。そこで、壁体内の水蒸気を外気に排出して内部結露を防止したり、土台や柱にしみ込んだ水分を外気に排出するために、外壁材と躯体間に厚さ20mm程度の空気層(通気層)を設ける工法、所謂通気工法が開発された。本来、通気工法とは、壁内結露防止のための工法である。(例えば、特許文献1〜6参照)。
特開平09−119175号公報 特開平09−144152号公報 特開平11−241427号公報 特開平11−293801号公報 特開2000−291169号公報 特開2003−328460号公報
しかしながら、特許文献1〜6は湿気を排出するが、外気が外壁材の裏面を通過するために、外壁材に断熱性のある部材を形成しても断熱材としての効果を発揮出来ず断熱材として機能しないものであるとされていた。勿論、住宅の外壁の断熱性を計算する上でも断熱性が無いものとされていた。また、窯業系外壁材の雨漏りを防止するために通気工法を採用することが多くなり、現在では雨漏り防止のために雨仕舞い工法として考えている人も多い。また、通気層内を動く空気の量は、外の風によって大きく変化するものであり、特に風が強い場合には通気量が多くなり、断熱性のある外壁材を使用しても、効率の良い断熱性を発揮出来ない欠点があった。このため、風が強い場合でも通気層内の通気量を抑制することが大きな課題であった。
本発明はこのような欠点を解決するために、下地と断熱性を有する外壁材間に土台部から小屋裏に連通した排湿層を形成した壁構造において、排湿層の下端に縦胴縁との間に隙間を有し、垂直平面状の固定面と、固定面の上端を屋外側へ突出すると共に、両端を下方に傾斜した防風面とからなる通気抑制部材を形成すると共に、外壁材の桁部分と軒天間に、排湿層と連通するように上開口は形成し、外壁材と土台部間に排湿層と連通するように下開口を形成した壁構造を提供するものである。
本発明に係る壁構造によれば、排湿層を流れる空気の量を自然対流程度に抑制出来るために(1)排湿層(空気層)の外側に位置する外壁材が断熱材として機能する。(2)外壁材の断熱性により、排湿層、外壁材の裏面および壁内の温度が高く保持され、より内部結露の発生が抑えられる。また、(3)排湿層の下端に縦胴縁との間に通気路(隙間)を有して通気抑制部材を形成したために、風が強い場合でも排湿層内に強風が吹き込むことが無く、排湿層内の通気量を一定に保つことが出来る。等の特徴、効果がある。
本発明に係る壁構造の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造に使用する通気抑制部材の一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造に使用する外壁材の代表的一例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造のその他の実施例を示す説明図である。 本発明に係る壁構造のその他の実施例を示す説明図である。
以下に図面を用いて本発明に係る壁構造について詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係る壁構造を示す断面図、図6(a)、(b)は本発明に係る壁構造に使用する通気抑制部材11を示す説明図、図7(a)〜(d)は外壁材Aを示す説明図である。図中、αは下地、βは釘等の固定具、γは排湿層を示している。
下地αは、内装材1、ポリエチレンシート等の防湿層2、主柱、間柱等の躯体3、躯体3間に形成したグラスウール等の断熱材4より形成したものである。
5は防風透湿層(二点鎖線で示す)であり、透湿防水シート(風・雨を通さず湿気だけを通す不織布)、あるいは透湿防水板(透湿性の高いシージングボード、シージングインシュレーションボード、等)よりなり、透湿性、防風性、防水性、等を有する部材より形成したものである。
6は排湿層形成部材であり、排湿層γが上下開口部と連通するように形成したものであり、例えば一定間隔で縦に形成した縦胴縁である。また、排湿層γが後記する開口部(上開口7、下開口8、小屋裏通気開口9)と連通するように形成されれば一定間隔で横に形成した横胴縁でも良いものである。勿論、排湿層形成部材6の替わりに、排湿層γ(溝)を形成した板材を部分的あるいは全面に形成してもかまわない。排湿層形成部材6の材質は、木材、金属材、プラスチック材、等である。
7は上開口、8は下開口、9は小屋裏通気開口であり、排湿層形成部材6により形成された排湿層γと連通し、屋内Nから排湿層γに放出された室内Nから出た湿気を屋外Gに排出するための出口である。勿論、上開口7、下開口8、小屋裏通気開口9は湿気を排出するために取り入れる空気の流入口としても機能するものである。
上開口7は、外壁材Aの桁部分と軒天15間に、排湿層γと連通するように形成したものであり、図では止縁10と軒天15間に排湿層γと連通した上開口7を形成したものである。
下開口8は、外壁材Aと土台部D間に図では桟木Sを介して水切り14を形成したものであり、図では水切り14固定用に形成した桟木Sと土台部D間に排湿層γと連通した下開口8を形成したものである。
小屋裏通気開口9は、屋内Nに発生した湿気を排湿層γを介して小屋裏Kから屋外Gへ排出するために形成したものである。
10は止縁、14は水切りであり、外壁材Aの上下端部を納めるための部材であると共に、上開口7と下開口8形成部材である。その素材としては金属材、あるいはプラスチック材、等よりなるものである。また、22は軒天である。
11は通気抑制部材であり、図6(a)、(b)に示すように垂直平面状の固定面12と、固定面12の上端を屋外G側へ突出した防風面13とから形成したものである。その素材としては金属材、あるいはプラスチック材、等よりなるものである。
通気抑制部材11は、図5、図6(b)に示すように排湿層γの下端部に形成するものであり、排湿層形成部材6間との間に通気路Tを形成し、排湿層γを閉塞しないように形成したものである。
固定面12は、通気抑制部材11を下地αに固定具βにより固定する部分であり、固定面12の上端は外側に向かって下方に傾斜して形成することにより、固定面12の上端を屋外G側へ突出した防風面13を傾斜して形成するものである。勿論、防風面13の突出長さは排湿層形成部材6の厚さと同じ厚さに形成するものである。
このように防風面13を傾斜して形成することにより、図6(b)に示すように、点線矢印で示す強風が、傾斜した防風面13に衝突して回転し跳ね返されることにより、強風が直接排湿層γ内に浸入するのを阻止出来るものである。なお、通常の自然対流程度の通気は通気路Tにより確保出来るものである。
Aは断熱性を有する外壁材(以下、単に外壁材という)であり、その他機能として防水性、気密性、耐候性、等の機能を有する部材である。例えば、図7(a)〜(d)に示すような金属製サイディング材等を使用するものである。特に、金属製サイディング材よりなる外壁材Aは、金属製表面材A1をロール成形した板材と、裏面材A2間に合成樹脂発泡体(プラスチックフォーム)などの芯材A3をサンドイッチした特に断熱性を有する外壁材Aである。
さらに、図2(a)、(b)を用いて本発明に係る壁構造の作用について説明する。つまり、図2(a)に示すように、空気が屋外Gから小屋裏Kへ流入する時は、小屋裏Kが負圧、軒天15付近が正圧、土台部Dが正圧となり、外気は主として抵抗の少ない軒天15部分から吸われ、抵抗の多い通気抑制部材11方向(排湿層γ)からはあまり吸われないために排湿層γの温度が変化せず、外壁材Aの断熱性が発揮される。通常はこの状態である。
また、希に図2(b)に示すように、空気が小屋裏Kから屋外Gへ流出する時は壁面に対して平行に風が吹くような場合、あるいはその壁面が風下になる場合であり、小屋裏Kよりも、軒天15付近および地面近くの土台部Dの方が気圧が低くなり、空気は小屋裏Kから上開口7を経て屋外Gに流れ、水切り14方向(排湿層γ)から吸われる量が抑制され、排湿層γの温度が変化せず、外壁材Aの断熱性が発揮されるものである。
このように、小屋裏Kへの空気の流入・流出が、排湿路γへ影響せず、排湿層γ内を流れる空気の量を自然対流程度に抑制出来るために、排湿層γが断熱層として機能し、外壁材Aの断熱性も発揮されるものである。なお、屋内Nから発生し排湿層γへ流入した湿気は、排湿層γの自然対流により、屋外Gへの空気の流出、屋内Nへの空気の流入に関係なく屋外Gへ常時排出されるものである。
次に、図1〜図7を用いて本発明に係る壁構造の施工方法について説明する。まず、内装材1、ポリエチレンシート等の防湿層2、主柱、間柱等の躯体3、躯体3間に形成したグラスウール等の断熱材4より形成した下地α上に、防風透湿層5(透湿防水シート)を形成する。
その後、厚さ18mm×幅45mm程度の排湿層形成部材6を455mmピッチで縦に複数本固定する。この時、排湿層形成部材6は軒天15形成部分よりも内側に突出するように形成する。
排湿層形成部材6の形成が完了したら、軒天15を形成し、排湿層形成部材6間の排湿層γの下端部分に通気抑制部材11を複数個形成し、通気路Tを形成する。その後上開口7、下開口8が形成されるように止縁10、桟木S、水切り14を固定する。
その後、排湿層形成部材6上に図7(a)に示すような外壁材Aを各種役物を使用して施工し、施工を完了するものである。
以上説明したのは本発明に係る壁構造の一実施例にすぎず、図8、図9(a)〜(c)に示すように形成することも出来る。
図8は、排湿層形成部材6上に防水層16(点線で示す)を形成し、排湿層γ内に雨水等が浸入しないように形成したものである。例えば、アスファルトフェルトなどの防水シートである。
図10(a)〜(c)は(a)図に示すような断熱材からなる通気抑制部材11により、(b)、(c)図に示すように形成した壁構造であり、断熱性を向上したものである。
本発明に係る壁構造によれば、外壁材Aの裏面に通気層(排湿層γ)を形成した壁構造では、外壁材Aとして断熱性の有る部材を形成しても外壁材Aが断熱材として認められなかったが、通気層(排湿層γ)内を空気が微量にしか移動しないように小屋裏通気開口・上開口・下開口の3カ所の開口を壁体に形成することにより、通気層(排湿層γ)の本来の意義である内部結露防止の効果を生かし、さらに、断熱性のある外壁材Aの断熱効果を生むことで、外壁材裏面および壁内の温度を高く保つことが可能となり、省エネルギーと壁内結露の防止効果を高めることが出来る構造となる。これは、今までの通気構造のように、外壁材の裏面と下地間の通気路を外気が移動することにより結露を防止する構造とは異なり、外気の移動を極力抑えた状態で湿気だけを外部に排出出来る構造であるために、断熱性を有する外壁材の性能を有効に活用出来るものである。
α 下地
β 固定具
γ 排湿層
A 断熱性を有する外壁材
A1 金属製表面材
A2 裏面材
A3 芯材
D 土台部
G 屋外
K 小屋裏
N 屋内
S 桟木
T 通気路
1 内装材
2 防湿層
3 躯体
4 断熱材
5 防風透湿層
6 排湿層形成部材
7 上開口
8 下開口
9 小屋裏通気開口
10 止縁
11 通気抑制部材
12 固定面
13 防風面
14 水切り
15 軒天
16 防水層
17 軒天通気口

Claims (1)

  1. 下地と断熱性を有する外壁材間に土台部から小屋裏に連通した排湿層を形成した壁構造において、排湿層の下端に縦胴縁との間に隙間を有し、垂直平面状の固定面と、固定面の上端を屋外側へ突出すると共に、両端を下方に傾斜した防風面とからなる通気抑制部材を形成すると共に、外壁材の桁部分と軒天間に、排湿層と連通するように上開口は形成し、外壁材と土台部間に排湿層と連通するように下開口を形成したことを特徴とする壁構造。
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