JP5431694B2 - 焦電型赤外線検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、人体等の熱源から発せられた赤外線を検出して、非接触で熱源を検知できる焦電型赤外線検出器に関するものである。
人体等の熱源から発せられた赤外線を検出する赤外線検出器は、現在数多く提供されているが、その多くは感度性や応答性等の点から焦電型である。ところが、焦電型赤外線検出器は、赤外線の変化に応じた信号を出力する微分検出タイプであるので、一定の赤外線を受け続けてしまった場合には熱源を検出することができなかった。つまり、熱源が静止している場合には、再度動いて赤外線が変化しない限り熱源を検知することができなかった。
そこで、このような問題を解消するための対策が施されたものがいくつか知られている。その1つとして、液晶チョッパを利用して焦電センサに入射してくる赤外線を所定の周波数に変調するものが知られている。これによれば、液晶チョッパにより赤外線をチョッピングできるので、熱源が仮に静止している場合であっても該熱源を検知し続けることが可能である。
また、別の対策を施したものとして、焦電センサが組み込まれたユニット全体を、焦電センサの向きが変化するように駆動するものが知られている。これによれば、焦電センサ自体の向きを常時変化させることができるので、やはり赤外線をチョッピングでき、静止している熱源を検知し続けることができる。
特開平10−104085号公報 特開2007−101483号公報
しかしながら、上述した従来のものには、以下の課題がまだ残されていた。
まず、液晶チョッパを利用するものは、小型化が難しいうえ温度条件に性能が左右され易いものであった。即ち、液晶は反応速度が温度に依存するという特性を有している。そのため、温度条件によってチョッピング性能が左右されてしまい、結果的に性能にムラがでてしまう恐れがあった。
また、液晶チョッパを焦電センサから予め所定距離だけ離間させておく必要があった。仮に液晶チョッパが焦電センサに近接した状態である場合には、液晶チョッパで本来遮光するべき赤外線の一部が、拡散する前に焦電センサに入射してしまい、感度の低下を招いてしまう可能性が高かった。そのため、上述したように液晶チョッパと焦電センサとを予め所定距離だけ離間させておく必要がある。従って、構成上どうしても小型化を図ることが難しかった。
一方、焦電センサが組み込まれたユニットを駆動するものに関しても、小型化を図ることが難しいものであった。即ち、焦電センサが組み込まれたユニットを駆動する必要があるので、構成が大掛かりになり易くコンパクトな設計にし難かった。
加えて、熱源が大きい場合には、焦電センサの向きを変化させたとしても、センサの検出可能範囲が熱源にあたったままの状態になってしまう恐れがあった。つまり、赤外線が変化する状況を擬似的に作り出すことができない恐れがあった。従って、熱源を検知することができない可能性があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、小型化を図ることができるうえ、熱源の大きや温度等の環境条件に左右されることなく均一な性能で、静止或いは移動のどちらの状態であっても熱源を正確に検知することができる焦電型赤外線検出器を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明に係る焦電型赤外線検出器は、赤外線を検出して熱源を検知する焦電型赤外線検出器であって、前記赤外線を集光するレンズと、該レンズを支持すると共に該レンズで集光された赤外線を外部に射出させる開口が形成された支持体と、を有し、赤外線に対して光学的に透明な半導体材料からなる本体部と、該本体部を前記レンズの径方向にスライド可能に保持する保持体と、前記本体部と前記保持体との間に設けられ、前記開口が一定距離離間した第1の地点と第2の地点との間で周期的に往復移動するように前記本体部を前記径方向にスライド移動させる移動手段と、前記開口が前記第1の地点に移動した際に前記レンズの焦点位置に一致するように配置され、開口から射出された前記赤外線を受光すると共に、赤外線による温度変化が生じたときに検出信号を出力する焦電センサと、を備えていることを特徴とする。
この発明に係る焦電型赤外線検出器においては、熱源が検出範囲内に侵入してきた場合、熱源から発せられた赤外線がレンズに入射する。この入射した赤外線は、レンズで集光された後に開口から支持体の外部に射出される。なお、初期状態として開口が第1の地点に位置しているとして説明する。開口から射出された赤外線は、レンズの焦点位置に配置された焦電センサに入射する。すると、焦電センサは、赤外線による熱エネルギーによって温度変化するので内部で自発分極が生じる。そして焦電センサは、この自発分極が生じたときに検出信号を出力する。つまり、焦電センサは、赤外線の変化により熱源が検出範囲内に侵入してきたことを検出し、検出信号を出力する。従って、この検出信号をモニタすることで、非接触で熱源を検知することができる。
ところで、熱源が検出範囲内で静止した場合には、赤外線が変化しないので、焦電センサの温度が一定してしまう。よって、焦電センサは自発分極が中和され、検出信号を出力することができない。しかしながら、本発明によれば、熱源が静止している場合であっても、検知を行うことができる。まず、移動手段はスライド可能に保持されている本体部をレンズの径方向に往復移動させる。これにより、支持体の開口は、第1の地点と該地点から一定距離離間した第2の地点との間を周期的に往復移動する。そのため、熱源が静止したとしても、焦電センサに赤外線を周期的に入射させることができる。つまり、赤外線を強制的に変化させることができ、焦電センサの温度変化を引き起こして自発分極を周期的に生じさせることができる。その結果、熱源が静止していたとしても、検出信号を周期的に出力させ続けることができ、やはり非接触で熱源を検知することができる。
このように、本発明に係る焦電型赤外線検出器によれば、熱源が静止或いは移動のどちらの状態であっても、熱源を正確に検知することができる。しかも、従来の液晶チョッパのように温度によって性能が左右されるものではなく、本体部を往復移動させるだけの構成であるので、温度等の環境条件によって性能が左右される恐れがない。また、検出範囲を超えるほど熱源が大きい場合であっても、本体部を往復移動させる構成であるので、焦電センサに入射する赤外線を確実に変化させることができる。従って、熱源の大きさに影響されることなく、正確に検知することができる。
更に、レンズ及び支持体を有する本体部は、半導体材料で形成されているので、MEMS技術や半導体技術を応用して容易に小型化を図ることができる。従って、全体のサイズを非常にコンパクトで小型にすることができる。しかも、レンズの設計段階で焦点距離を自在に調整できるので、レンズと焦電センサとの距離を極力接近させることが可能である。この点においても、小型化を図り易い。
また、本発明に係る焦電型赤外線検出器は、上記本発明の焦電型赤外線検出器において、前記支持体には、前記赤外線が前記開口以外を経由して前記焦電センサに入射することを防止する遮光膜が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る焦電型赤外線検出器においては、開口以外の領域が遮光膜によって遮光されているので、開口を通過する以外のルートで赤外線が焦電センサに入射してしまうことを防止することができる。開口以外を経由して焦電センサに入射する赤外線は、外乱となってしまうが、遮光膜によって外乱となってしまう赤外線を遮光することができる。よって、検出に必要な赤外線(開口を通過する赤外線)だけを焦電センサに確実に入射させることができる。従って、ノイズ等をできるだけ抑えた検出信号を出力することができ、より正確に熱源の検知を行うことができる。
また、本発明に係る焦電型赤外線検出器は、上記本発明の焦電型赤外線検出器において、前記焦電センサが、前記開口が前記第2の地点に移動した際に前記レンズの焦点位置に一致するようにさらに配置されて、開口が前記2つの地点のいずれに移動してきたときにも前記赤外線を受光可能とされ、前記第1の地点に対応した前記焦電センサから出力された検出信号と、前記第2の地点に対応した前記焦電センサから出力された検出信号とを、差動増幅する差動増幅回路を備えていることを特徴とする。
この発明に係る焦電型赤外線検出器においては、焦電センサが2つ設けられているので、移動手段により第1の地点と第2の地点との間で開口を周期的に往復移動させた際に、開口がどちらの地点にあっても、焦電センサに赤外線を入射させることができる。そして、2つの焦電センサからそれぞれ出力された検出信号は、差動増幅回路に送られる。すると、差動増幅回路は、送られてきた2つの検出信号の差をとりながら増幅する。この際、2つの焦電センサから出力される検出信号は、同一周期で且つ逆位相となっている。
そのため、差動増幅回路によって2つの検出信号の差をとりながら増幅することで、信号レベルを略2倍に増幅することができる。従って、より正確に熱源を検知することができる。しかも、何らかの理由によって2つの焦電センサからそれぞれ出力される検出信号にノイズ等が乗ってしまった場合であっても、差動増幅することでノイズを打ち消してキャンセルことができる。従って、この点においても正確に熱源を検知することができる。
また、本発明に係る焦電型赤外線検出器は、上記本発明の焦電型赤外線検出器において、前記移動手段が、駆動電圧が印加されたときに前記本体部を静電力によって引き寄せる電極と、該電極に所定のタイミングで駆動電圧を印加する印加手段と、を備えていることを特徴とする。
この発明に係る焦電型赤外線検出器においては、本体部を移動させる場合、まず印加手段が電極に駆動電圧を印加する。すると電極は、半導体材料からなる本体部と電極との間に発生する静電力を利用して本体部を引き寄せる。これにより、本体部を確実に移動させることができる。特に、モータ等の大掛かりな構成とは違い、電極を利用するだけの容易な構成で移動手段を実現できるので、小型化を図りやすい。また、駆動電圧を印加するだけで瞬時且つ滑らかに本体部を移動させることができるので、赤外線を早い周期で正確に変化させることができる。よって、熱源の検知を安定して行うことができる。
また、本発明に係る焦電型赤外線検出器は、上記本発明の焦電型赤外線検出器において、前記レンズに入射する前記赤外線の波長を、予め決められた範囲に調整する波長調整手段を備えていることを特徴とする。
この発明に係る焦電型赤外線検出器においては、波長調整手段によって予め決められた範囲に収まった波長の赤外線だけをレンズに入射させることができる。そのため、例えば人体が発する赤外線を検知するといったことが可能である。このように、検知する熱源の種類を自由に設定することができ、使い易い高品質な検出器とすることができる。
本発明に係る焦電型赤外線検出器によれば、小型化を容易に図ることができるうえ、熱源の大きさや温度等の環境条件に左右されることなく均一な性能を確保でき、静止或いは移動のどちらの状態であっても熱源を正確に検知することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る焦電型赤外線検出器の第1実施形態について、図1から図9を参照して説明する。
本実施形態の焦電型赤外線検出器1は、人体等の図示しない熱源から発せられた赤外線IRを検出することで、熱源を検知する検出器であって、図1から図4に示すように本体部2と、保持体3と、移動手段4と、焦電センサ5とで主に構成されている。
本体部2は、赤外線IRに対して光学的に透明な半導体材料であるSiを利用して一般的な半導体技術により形成されたものであって、一体的に形成されたレンズ10と該レンズ10を支持する支持体11とで主に構成されている。なお、半導体材料はSiに限定されるものではなく、赤外線IRに対して光学的に透明なものであれば、自由に選択して構わない。
レンズ10は、球面平凸状に形成されており、入射してくる赤外線IRを集光する役割を担っている。支持体11は、上面視略正方形状に形成されており、略中心に支持体11を貫通する貫通孔12が形成されている。この貫通孔12は、支持体11の上面から下面に向かって漸次径が縮径する断面テーパー状に形成されている。そして、レンズ10は、この貫通孔12を塞ぐように支持体11の上面側に一体的に形成されている。また、支持体11の下面側には、貫通孔12の開口13が形成されている。この開口13は、直径が略150μm程度のサイズであり、レンズ10で集光された赤外線IRを支持体11の外部に射出させる開口として機能する。
このように構成されているので、レンズ10で集光された赤外線IRは、支持体11の下面側に向けて貫通孔12内を進んだ後、開口13から射出されるようになっている。
また、支持体11の4つの側面のうちレンズ10を挟んで対向する2つの側面には、外方に突出した鍔部11aがそれぞれ形成されている。この鍔部11aは、支持体11の上部側において、レンズ10の径方向(図1及び2に示す矢印L方向)に延在するように形成されている。このように構成された本体部2は、電気的にグランドに接続されている。
上記保持体3は、本体部2をレンズ10の径方向にスライド可能に保持するものであって、本体部2の周囲を囲む上面視略正方形状の枠体15と、枠体15の底部を塞ぐ底板16と、で主に構成されている。枠体15の4つの側面のうち対向する2つの側面の内面には、スライド溝17aが形成されたガイド部17が形成されている。そして、これらスライド溝17a内に支持体11の鍔部11aがそれぞれスライド自在に嵌り込んでいる。これにより、本体部2は、保持体3によって径方向にスライド可能に保持されている。なお、鍔部11aがスライド溝17aに嵌り込んでいる状態において、支持体11の下面と底板16との間には所定の隙間が空くように設計されている。
また、枠体15の4つの側面のうち残りの2つの側面には、駆動電圧が印加されたときに本体部2を静電力によって引き寄せる一対の電極18、19がそれぞれ形成されている。これら電極18、19は、図示しない制御部によって制御されるスイッチ20を介して電源21に電気的に接続されている。よって、制御部がスイッチ20の切り替えタイミングを制御することで、一対の電極18、19に対して所定のタイミングで交互に駆動電圧を印加することができるようになっている。
このように構成されているので、本体部2を一対の電極18、19間、即ち径方向に沿って往復移動させることができるようになっている。なお、スイッチ20、電源21及び制御部は、電極18、19に所定のタイミングで駆動電圧を印加する印加手段22として機能する。
また、本体部2の往復移動に伴って、支持体11に形成された開口13は、互いに一定距離離間した第1の地点と第2の地点との間を周期的に往復移動する。なお、第1の地点とは、本体部2が一方の電極18による引き寄せによって移動したときに、開口13が位置する地点であり、第2の地点とは、本体部2が他方の電極19による引き寄せによって移動したときに、開口13が位置する地点である。つまり、支持体11の開口13は、第1の地点又は第2の地点のいずれかの地点に位置するようになっている。
なお、上述した一対の電極18、19及び印加手段22は、支持体11の開口13が第1の地点と第2の地点との間で周期的に往復移動するように本体部2を径方向にスライド移動させる上記移動手段4として機能する。
なお、上述した保持体3及び一対の電極18、19を、Si等の半導体材料を利用して一体的に形成しても構わない。この場合には、枠体15を介して一対の電極18、19間が導通しないように、例えば電極18、19と枠体15との間に絶縁膜を形成しておけば良い。
上記焦電センサ5は、支持体11の底板16上に固定されたプレート25上に載置されている。この際、焦電センサ5は、支持体11の開口13が第1の地点に移動した際に、開口13に対向し且つレンズ10の焦点位置に一致するように配置されている。つまり、この焦電センサ5は、本体部2が一方の電極18による引き寄せによって移動して開口13が第1の地点に達したときに、開口13から射出された赤外線IRを受光するようになっている。また、焦電センサ5は、赤外線IRによる温度変化が生じたときに検出信号(検出電圧)V1を出力するようになっている。
なお、この焦電センサ5は、直径略150μm程度の開口13と略同じ大きさかそれより小さいサイズのものが好ましい。本実施形態では、上面視略正方形状で対角の長さが略150μm程度のサイズの焦電センサ5を図示している。
ところで、本実施形態の支持体11の内面(テーパー面)には、図3及び図4に示すように、レンズ10を介して入射してくる赤外線IRを遮光するアルミ等の遮光膜26が形成されている。これにより、赤外線IRが開口13以外を経由して焦電センサ5に入射してしまうことを防止している。なお、図1においては遮光膜26の図示を省略している。
次に、このように構成された焦電型赤外線検出器1を利用して、熱源を検知する場合について説明する。
なお、初期状態として、図5及び図6に示すように支持体11の開口13が既に第1の地点に移動しているものとして説明する。つまり、一方の電極18に駆動電圧が印加されるようにスイッチ20が切り替わり、一方の電極18が静電力により本体部2を引き寄せている状態であるとして説明する。
まず、このような初期状態のもと、熱源が検出範囲内に侵入してきた場合について説明する。この場合には、熱源の侵入に伴って、熱源から発せられた赤外線IRがレンズ10に入射してくる。すると、入射した赤外線IRは、レンズ10で集光されてスポットサイズが直径100μm程度に小さくなった後、開口13から支持体11の外部に射出される。そして、開口13から射出された赤外線IRは、レンズ10の焦点位置に配置された焦電センサ5に入射する。すると、焦電センサ5は、赤外線IRによる熱エネルギーによって温度変化するので、内部で自発分極が生じる。焦電センサ5は、この自発分極が生じたときに検出信号V1を出力する。
つまり、焦電センサ5は、赤外線IRの変化により熱源が検出範囲内に侵入してきたことを検出し、検出信号V1を出力する。従って、この検出信号V1をモニタすることで、非接触で熱源を検知することができる。
ところで、検出範囲内に侵入してきた熱源が静止した場合には、レンズ10に入射してくる赤外線IRが変化しないので、焦電センサ5の温度が一定してしまう。よって、焦電センサ5は、自発分極が中和され、検出信号を出力することができない。
しかしながら、本実施形態の焦電型赤外線検出器1によれば、熱源が静止した場合であっても検知を行うことができる。まず、移動手段4によりスライド移動可能に保持されている本体部2をレンズ10の径方向に往復移動させる。
具体的には、図5及び図6に示す状態から、制御部によってスイッチ20を切り替えて、図7及び図8に示すように、他方の電極19に駆動電圧を印加する。すると、本体部2は、静電力によって引き寄せられ、他方の電極19側に移動する。これにより、支持体11の開口13は、第2の地点に移動する。そして、移動した瞬間に再度制御部によってスイッチ20を切り替えて一方の電極18に駆動電圧を印加し、本体部2を一方の電極18側に再度移動させる。
このように、図9に示すごとく一対の電極18、19に所定のタイミングで駆動電圧を交互に印加することで、本体部2を一対の電極18、19間、即ち径方向に往復移動させることができる。これにより、支持体11の開口13は、第1の地点と第2の地点との間を往復移動する。そのため、熱源が静止したとしても、焦電センサ5に赤外線IRを周期的に入射させることができる。
なお、本体部2を往復移動させるタイミングとしては、例えば、検出範囲内に熱源が侵入し、焦電センサ5に赤外線IRが入射した時点で往復移動を開始しても構わないし、検出範囲内に熱源が侵入した後、焦電センサ5の温度変化が一定となった時点で往復移動を開始させても構わない。
上述したように、熱源が静止したとしても焦電センサ5に赤外線IRを周期的に入射させることができるので、赤外線IRを強制的に変化させることができ、焦電センサ5の温度変化を引き起こして自発分極を周期的に生じさせることができる。その結果、熱源が静止していたとしても、図9に示すように検出信号V1を周期的(例えば、1Hz〜5Hzの周波数で)に出力させ続けることができる。従って、やはり非接触で熱源を検知することができる。
このように本実施形態の焦電型赤外線検出器1によれば、熱源が静止状態或いは移動状態のどちらの状態であっても、熱源を正確に検知することができる。しかも、従来液晶チョッパのように温度によって性能が左右されるものではなく、本体部2を往復移動させるだけの構成であるので、温度等の環境条件によって性能が左右される恐れがない。また、検出範囲を超えるほど熱源が大きい場合であっても、本体部2を往復移動させる構成であるので、焦電センサ5に入射する赤外線IRを確実に変化させることができる、従って、熱源の大きさに影響されることなく、正確に検知することができる。
しかも、支持体11の内面には遮光膜26が形成されているので、開口13を通過する以外のルートで赤外線IRが支持体11を透過して焦電センサ5に入射することがない。開口13以外を通過する以外のルートで焦電センサ5に入射する赤外線IRは、外乱となってしまうが、遮光膜26によって外乱の原因となる赤外線IRを遮光できるので、検出に必要な赤外線IR(開口13を通過する赤外線IR)だけを焦電センサ5に確実に入射させることができる。例えば、開口13が第2の地点に移動しているときに、支持体11を透過して赤外線IRが焦電センサ5に入射することがない。従って、ノイズ等がない検出信号を出力することができ、正確に熱源の検知を行うことができる。
また、レンズ10及び支持体11で主に構成される本体部2は、半導体材料で形成されているので、MEMS技術や半導体技術を応用して容易に小型化を図ることができる。従って、全体のサイズを非常にコンパクトで小型、例えば、5mm角程度にすることができる。しかも、レンズ10の設計段階で焦点距離を自在に調整できるので、レンズ10と焦電センサ5との距離を極力接近させることが可能である。この点においても、小型化を図り易い。
更に、モータ等の大掛かりな構成とは違い、電極18、19を利用するだけの容易な構成で移動手段4を実現できるので、小型化を図り易い。また、駆動電圧を印加するだけで瞬時且つ滑らかに本体部2を移動させることができるので、赤外線IRを早い周期で正確に変化させることができる。よって、熱源の検知を安定して行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る焦電型赤外線検出器の第2実施形態を、図10から図17を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では焦電センサが1つだけであったのに対し、第2実施形態では焦電センサが2つ設けられている点である。
即ち、本実施形態の焦電型赤外線検出器30は、図10及び図11に示すように、プレート25上に焦電センサ5、31が2つ並んだ状態で載置されている。詳細には、追加した焦電センサ31は、支持体11の開口13が第2の地点に移動した際に、該開口13に対向する位置で且つレンズ10の焦点位置に一致する位置に配置されている。従って、本実施形態では、支持体11の開口13が第1の地点及び第2の地点のいずれに移動してきたとしても赤外線IRを受光できるようになっている。
また、本実施形態の焦電型赤外線検出器30は、第1の地点に対応した焦電センサ5から出力された検出信号V1と、第2の地点に対応した焦電センサ31から出力された検出信号V2とを、差動増幅する差動増幅回路32を備えている。
この差動増幅回路32は、図12に示すように回路構成されており、同位相信号に関しては打ち消し合う共に、逆位相信号に関しては加算する回路となっている。
このように構成された焦電型赤外線検出器30においては、検出範囲内に熱源が侵入してきた場合の作用効果は、第1実施形態と同一である。一方、熱源が検出範囲内で静止した場合には、2つの焦電センサ5、31を備えているので、移動手段4により支持体11の開口13を第1の地点と第2の地点との間で周期的に往復移動させた際に、開口13がどちらの地点にあってもいずれかの焦電センサ5、31に赤外線IRを入射させることができる。
つまり、図13及び図14に示すように、一方の電極18に駆動電圧を印加して静電力により本体部2を該電極18側に移動させると、焦電センサ5に赤外線IRが入射する。これにより、焦電センサ5は、図15に示すように検出信号V1を出力する。一方、図16及び図17に示すように、他方の電極19に駆動電圧を印加して静電力により本体部2を該電極19側に移動させると、焦電センサ31に赤外線IRが入射する。これにより、焦電センサ31は、図15に示すように検出信号V2を出力する。この際、赤外線IRは、必ずどちらか一方の焦電センサ5、31にしか入射しないので、2つの焦電センサ5、31からそれぞれ出力される検出信号V1、V2は同一周期で且つ逆位相の信号となっている。
そして、これら2つの焦電センサ5、31から出力された検出信号V1、V2は、差動増幅回路32に送られる。すると、差動増幅回路32は、送られてきた2つの検出信号V1、V2の差をとりながら増幅するので、図15に示すように出力信号Voutのレベルを略2倍に増幅することができる。従って、より正確に熱源を検知することができる。
しかも、何らかの理由(例えば、電源ノイズ、振動や衝撃等によるノイズ、電磁界ノイズ等)によって2つの焦電センサ5、31からそれぞれ出力される検出信号V1、V2にノイズNが乗ってしまった場合であっても、これらノイズNは同位相であるので差動増幅により打ち消してキャンセルすることができる。従って、出力信号VoutからノイズNを消すことができるので、この点においても正確に熱源を検知することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、レンズを球面平凸型のレンズとしたが、この形状に限定されるものではなく、自由に設計して構わない。また、貫通孔の内面に遮光膜を形成したが、内面に限定されるものではない。例えば、開口を除く支持体の下面に遮光膜を形成しても良い。この場合であっても、赤外線が開口以外を経由して焦電センサに入射してしまうことを防止できるので、同様の作用効果を奏することができる。
また、支持体に断面テーパー状の貫通孔を形成することで、赤外線を射出するための開口を形成したが、貫通孔は必須ではない。例えば、図18に示すように、支持体11を箱形状に形成し、底面に開口13を形成しても構わない。この場合であっても同様の作用効果を奏することができる。
また、上記各実施形態では、一対の電極で移動手段を構成したが、図19に示すように、1つの電極41とばね等の弾性部材42とで移動手段43を構成した焦電型赤外線検出器40としても構わない。このように構成された焦電型赤外線検出器40であっても、電極19による静電力と、弾性部材42の弾性力とを利用して、本体部2をやはり径方向(矢印L方向)に周期的に往復移動させることができる。従って、同様の作用効果を奏することができる。
また、上記各実施形態では、スライド溝が形成されたガイド部を利用して本体部をスライド可能に保持した構成にしたが、スライド可能に保持できればこのような構成に限定されるものではない。例えば、図20に示すように、径方向(矢印L方向)に対して変位可能な支持体51を利用して本体部2を支持する焦電型赤外線検出器50としても構わない。このように構成された焦電型赤外線検出器50であっても、同様の作用効果を奏することができる。特に、本体部2に鍔部11aを形成する必要がないので、本体部2の構成をより簡略化することができる。
また、上記各実施形態において、電極と焦電センサとの間に静電シールド膜を形成しても構わない。このようにすることで、焦電センサに対して電界の影響を与えてしまうことを防止できるので、より好ましい。例えば、図21に示すように、支持体11の側面に静電シールド55を形成すれば良い。
更に、上記実施形態において、図22に示すように、レンズ10に入射する赤外線IRの波長を、予め決められた範囲に調整するバンドパスフィルタ(波長調整手段)56を設けても構わない。この場合には、バンドパスフィルタ56が予め決められた範囲の波長の赤外線IRだけを通過させるので、この範囲内に収まった波長の赤外線IRだけをレンズ10に入射させることができる。例えば、8μm〜12μmだけの波長を通過させるバンドパスフィルタ56にすることで、人体が発する赤外線IRをレンズ10に入射させることができる。この場合には、特に人体の検知に適した検出器とすることができる。従って、防犯等のセキュリティに最適な検出器として利用することができる。
このように、用途に応じたバンドパスフィルタを利用することで、検知する熱源の種類を自由に設定することができ、使い易い高品質な検出器とすることができる。
本発明に係る焦電型赤外線検出器の第1実施形態を示す側面図である。 図1に示す焦電型赤外線検出器の上面図である。 図1に示す焦電型赤外線検出器のA−A断面図である。 図1に示す焦電型赤外線検出器のB−B断面図である。 図1に示す焦電型赤外線検出器の作動を説明する図であって、本体部を一方の電極側に移動させたときの断面図である。 図5に示す状態の上面図である。 図5に示す状態から、本体部を他方の電極側に移動させた断面図である。 図6に示す状態の上面図である。 図1に示す焦電型赤外線検出器の作動を説明する図であって、一対の電極に駆動電圧を印加するタイミングと、焦電センサが出力する検出信号との関係を示した関係図である。 本発明に係る焦電型赤外線検出器の第2実施形態を示す断面図である。 図10に示す焦電型赤外線検出器を構成する焦電センサの配置を示す図であって、矢印C−C方向から見た図である。 図10に示す焦電型赤外線検出器を構成する作動増幅回路の回路構成図である。 図10に示す焦電型赤外線検出器の作動を説明する図であって、本体部を一方の電極側に移動させたときの断面図である。 図13に示す状態の上面図である。 一対の電極に駆動電圧を印加するタイミングと、2つの焦電センサがそれぞれ出力する検出信号との関係を示した関係図である。 図13に示す状態から、本体部を他方の電極側に移動させた断面図である。 図16に示す状態の上面図である。 本発明に係る焦電型赤外線検出器の変形例を示す断面図である。 本発明に係る焦電型赤外線検出器の別の変形例を示す上面図である。 本発明に係る焦電型赤外線検出器のさらに別の変形例を示す上面図である。 電極と焦電センサとの間に静電シールド膜を形成した場合の一例を示す図である。 レンズに入射する赤外線の波長を調整するバンドパスフィルタを設けた場合の一例を示す図である。
符号の説明
L…レンズの径方向
IR…赤外線
1、30、40、50…焦電型赤外線検出器
2…本体部
3…保持体
4…移動手段
5、31…焦電センサ
10…レンズ
11…支持体
13…支持体の開口
18、19、41…電極
22…印加手段
26…遮光膜
32…差動増幅回路
55…バンドパスフィルタ(波長調整手段)

Claims (4)

  1. 赤外線を検出して熱源を検知する焦電型赤外線検出器であって、
    前記赤外線を集光するレンズと、該レンズを支持すると共に該レンズで集光された赤外線を外部に射出させる開口が形成された支持体と、を有し、赤外線に対して光学的に透明な半導体材料からなる本体部と、
    該本体部を前記レンズの径方向にスライド可能に保持する保持体と、
    前記本体部と前記保持体との間に設けられ、前記開口が一定距離離間した第1の地点と第2の地点との間で周期的に往復移動するように前記本体部を前記径方向にスライド移動させる移動手段と、
    前記開口が前記第1の地点に移動した際に前記レンズの焦点位置に一致するように配置され、開口から射出された前記赤外線を受光すると共に、赤外線による温度変化が生じたときに検出信号を出力する焦電センサと、を備え、
    前記移動手段は、駆動電圧が印加されたときに前記本体部を静電力によって引き寄せる電極と、該電極に所定のタイミングで駆動電圧を印加する印加手段と、を備え、
    前記焦電センサと前記電極との間には、静電シールド膜が形成され
    前記保持体は、前記レンズの径方向に対して変位可能な弾性部材からなることを特徴とする焦電型赤外線検出器。
  2. 請求項1に記載の焦電型赤外線検出器において、
    前記支持体には、前記赤外線が前記開口以外を経由して前記焦電センサに入射することを防止する遮光膜が形成されていることを特徴とする焦電型赤外線検出器。
  3. 請求項1又は2に記載の焦電型赤外線検出器において、
    前記焦電センサは、前記開口が前記第2の地点に移動した際に前記レンズの焦点位置に一致するようにさらに配置されて、開口が前記2つの地点のいずれに移動してきたときにも前記赤外線を受光可能とされ、
    前記第1の地点に対応した前記焦電センサから出力された検出信号と、前記第2の地点に対応した前記焦電センサから出力された検出信号とを、差動増幅する差動増幅回路を備えていることを特徴とする焦電型赤外線検出器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の焦電型赤外線検出器において、
    前記レンズに入射する前記赤外線の波長を、予め決められた範囲に調整する波長調整手段を備えていることを特徴とする焦電型赤外線検出器。
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