JP5426302B2 - 保水ブロックおよび保水ブロック製造装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術は、上面側に、比較的大きい骨材間に比較的大きい空隙を有するとともに、下面側に、比較的小さい骨材間に比較的小さい空隙を有し、さらに保水性および透水性を有するポーラスコンクリートにより形成された多孔質版を建物の屋上のコンクリートスラブ上に複数設置するというものである。そして、多孔質版の空隙には植栽用土が充填されており、植物の苗や種子を植栽できるようになっている。
ところが、例え空隙の多いポーラスコンクリートといえども、厚みが大きければ、その分重くなってしまうため、建物への負担が大きくなるという問題がある。そこで、できるだけブロック材を薄くしたいという要望があるが、薄くしてしまうと、ブロック材自体の強度を維持・向上させることが困難となる場合があった。
また、このようにブロック材を薄くしてしまうと、同じ材料からなる厚みのあるブロック材に比して、保水量の低減は免れられないため、ブロック材の強度の維持・向上だけでなく、効率良く吸水できる技術の開発が望まれていた。
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレー10,20,30と、
このトレー10,20,30内に打設されるとともに該トレー10,20,30内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリート11,21,31とからなり、
前記トレー10,20,30は、底板部12,22,32と、この底板部12,22,32の周縁部から立ち上がる側板部13,23,33とを備えており、
前記底板部12,22,32には、トレー10,20,30内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリート11,21,31の骨材の粒径よりも大きな孔部12a,22a,32aが複数形成されており、
前記トレー10,20,30の上端面と前記ポーラスコンクリート11,21,31の上面とが面一であることを特徴とする。
また、前記ポーラスコンクリート11,21,31を、前記トレー10,20,30内に打設して、該トレー10,20,30内に一体的に固着収納するため、該トレー10,20,30を、前記ポーラスコンクリート11,21,31の型枠として利用できる。これによって、前記ポーラスコンクリート11,21,31を予めトレー10,20,30の形状に対応できるように成形しておく必要がないので、単に前記トレー10,20,30内に打設するだけで済み、保水ブロック1,2,3を容易に形成することができる。
さらに、前記底板部12,22,32には、トレー10,20,30内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリート11,21,31の骨材の粒径よりも大きな孔部12a,22a,32aが複数形成されているので、前記ポーラスコンクリート11,21,31の骨材を、前記複数の孔部12a,22a,32aからはみ出させて、前記トレー10,20,30が載置される床面等に当接させることができる。これによって、前記トレー10,20,30の上部の開口からだけでなく、前記底板部12,22,32側からも吸水できるので、例えば上部だけが開口するトレーを用いた保水ブロックに比して、効率良く吸水することができる。
前記底板部12は、この底板部12と一体的に形成されるとともに、前記複数の孔部12a…の周縁部から下方に向かって突出する複数の筒状の突出脚部17…を有していることを特徴とする。
前記ポーラスコンクリート11が、前記複数の孔部12a…から前記複数の突出脚部17…を介して、所定の寸法分、これら突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出しており(例えば、はみ出し部11a)、
そのはみ出し寸法は3mm〜5mmに設定されていることを特徴とする。
また、前記ポーラスコンクリート11を、前記突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出させることによって、例えば前記ポーラスコンクリート11を、前記突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出させない場合に比して、前記トレー10とポーラスコンクリート11との結合度合を高めることができるので、前記ポーラスコンクリート11が前記トレー10から脱離しにくくなる。
前記ポーラスコンクリート21,31が、前記複数の孔部22a,32aから、所定の寸法分、前記底板部22,32の下面よりも下方にはみ出しており、
前記底板部22,32の下面よりも下方にはみ出した部分は脚部21a,31aとされており、
これら脚部21a,31aのはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されていることを特徴とする。
また、前記脚部21a,31aのはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されているので、該脚部21a,31aから確実に吸水でき、さらに効率良く吸水できることになる。
さらに、前記ポーラスコンクリート21,31を、前記複数の孔部22a,32aから、所定の寸法分、前記底板部22,32の下面よりも下方にはみ出させることによって、例えば前記ポーラスコンクリート21,31を、前記複数の孔部22a,32aから、前記底板部22,32の下面よりも下方にはみ出させない場合に比して、前記トレー20,30とポーラスコンクリート21,31との結合度合を高めることができるので、前記ポーラスコンクリート21,31が前記トレー20,30から脱離しにくくなる。
前記脚部31aは、前記複数の孔部32aの開口幅よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする。
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレー110と、
このトレー110内に打設されるとともに該トレー110内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリート111とからなり、
前記トレー110は、底板部112と、この底板部112の周縁部から立ち上がる側板部113とを備えており、
前記底板部112は、この底板部112の外周縁よりも内側に所定の間隔をあけて、かつ該底板部112の全周にわたって切り離し用ミシン目112aを線状に形成することによって、この切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112bを切り離し可能に構成されており、
前記トレー110の上端面と前記ポーラスコンクリート111の上面とが面一であることを特徴とする。
また、前記ポーラスコンクリート111を、前記トレー110内に打設して、該トレー110内に一体的に固着収納するため、該トレー110を、前記ポーラスコンクリート111の型枠として利用できる。これによって、前記ポーラスコンクリート11を予めトレー110の形状に対応できるように成形しておく必要がないので、単に前記トレー110内に打設するだけで済み、保水ブロック100を容易に形成することができる。
さらに、前記底板部112は、この底板部112の外周縁よりも内側に所定の間隔をあけて、かつ該底板部112の全周にわたって切り離し用ミシン目112aを線状に形成することによって、この切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112bを切り離し可能に構成されているので、例えば、この底板部112に孔部を形成して吸水効率を向上させる場合とは異なり、前記トレー110内に、過度にポーラスコンクリート111を流し込むなどして、孔部からポーラスコンクリート111が余計に出てしまうようなことを確実に防ぐことができる。これによって、前記トレー110内へのポーラスコンクリート111の打設作業を、孔部からポーラスコンクリート111が余計に出てしまうようなことを考慮せずに容易かつ確実に行うことができる。
その上、前記ポーラスコンクリート111が固まった後、前記底板部112の切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112bを切り離すことによって、前記ポーラスコンクリート111の底面を下方に大きく露出させることができる。これによって、前記トレー110の上部の開口からだけでなく、前記底板部112側からも吸水できるので、例えば上部だけが開口するトレーを用いた保水ブロックに比して、効率良く吸水することができる。
前記トレー111は、このトレー111の周方向に沿って水平に設けられる少なくとも一段の水平部112cを備えていることを特徴とする。
前記底板部112は、この底板部112の厚さ方向に窪むようにして形成された複数の窪み部112dを有していることを特徴とする。
そして、これら複数の窪み部112dに充填された部分のポーラスコンクリート111は、前記底板部112の切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112bを切り離した後に下方に突出した状態となるので、前記窪み部112dの深さを適宜設定しておくことによって、これら複数の突出部分を、保水ブロック100自体を支持する脚部111aとして利用することができる。
これによって、例えば前記底板部112が床面等に、べたで載置される場合に比して、前記底板部112の下方に満遍なく水を行き渡らせることができるので、前記底板部112側から吸水する際に、前記ポーラスコンクリート111の周縁側や中央側の区別なく、より効率良く吸水することができる。
前記トレー10,20,30,110は平面視四角形状に形成されており、
その高さ寸法が20mm〜40mmに設定されており、一辺の長さが200mm〜500mmに設定されていることを特徴とする。
前記側板部13,23,33,113の内側面には、この内側面の中央付近の高さからトレー10,20,30,110中央側に向かって突出するとともに前記底板部12,22,32,112と対向するリブ16,26,36,116が設けられていることを特徴とする。
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口し、さらに内部と外部とを連通する複数の孔部12a…,22a…が形成される底板部12,22と、この底板部12,22の周縁部から立ち上がる側板部13,23とを備えるトレー10,20と、
前記複数の孔部12a…,22a…の開口径よりも小さな粒径の骨材によって構成されており、さらに前記トレー10,20内に打設されるとともに該トレー10,20内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリート11,21とからなり、
前記トレー10,20の上端面と前記ポーラスコンクリート11,21の上面とが面一である保水ブロック1,2の製造装置40であって、
前記トレー10,20が複数並設される底面部41と、
この底面部41と前記複数のトレー10…,20…の底板部12,22との間に設けられるとともに、これら底面部12,22と前記複数のトレー10,20の底板部12,22との間に隙間を形成する複数のスペーサ42…,43…とを備えており、
これら複数のスペーサ42…,43…の高さ寸法は3mm〜5mmに設定されていることを特徴とする。
そして、このような製造装置40で製造される保水ブロック1,2は、前記ポーラスコンクリート11,21を、前記トレー10,20内に打設するとともに該トレー10,20内に一体的に固着収納してなるので、前記ポーラスコンクリート11,21を、単独では強度を維持できない薄さにしたとしても、該ポーラスコンクリート11,21の強度が低下することを確実に防ぐことができる。したがって、例えば単独で強度を維持できる程度の厚さのポーラスコンクリートで構成される保水ブロックに比して板厚の薄い保水ブロック1,2を、確実に得ることができる。
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口し、さらに内部と外部とを連通する複数の孔部32a…が形成される底板部32と、この底板部32の周縁部から立ち上がる側板部33とを備えるトレー30と、
前記複数の孔部32a…の開口径よりも小さな粒径の骨材によって構成されており、さらに前記トレー30内に打設されるとともに該トレー30内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリート31とからなり、
前記トレー30の上端面と前記ポーラスコンクリート31の上面とが面一である保水ブロック3の製造装置50であって、
前記トレー30が複数並設される本体型枠51からなり、
この本体型枠51は、前記トレー30が載置される載置面52と、この載置面52に開口するとともに、該載置面52に載置されるトレー30の複数の孔部32aの位置に対応して配置形成される複数の凹状穴部53…とを備えており、
これら複数の凹状穴部53…の上部開口部43aの開口幅は、前記トレー30の複数の孔部32a…の開口幅よりも大きくなるように形成されており、
これら凹状穴部53…の上部開口部53aから底面53bまでの深さ寸法は3mm〜12mmに設定されていることを特徴とする。
また、前記複数の凹状穴部53…の上部開口部43aの開口幅は、前記トレー30の複数の孔部32a…の開口幅よりも大きくなるように形成されているので、前記複数の孔部32a…からはみ出すポーラスコンクリート31を、前記凹状穴部53…の形状に合わせた形状とすることができる。すなわち、前記トレー30の底板部32を、前記トレー30内のポーラスコンクリート31と、前記底板部32の下方にはみ出したポーラスコンクリート31とによって挟みこむような形となる。これによって、前記トレー30とポーラスコンクリート31との結合強度を確実に高めることができるので、前記ポーラスコンクリート31が前記トレー30から脱離することを確実に防ぐことができる。
そして、このような製造装置50で製造される保水ブロック3は、前記ポーラスコンクリート31を、前記トレー30内に打設するとともに該トレー30内に一体的に固着収納してなるので、前記ポーラスコンクリート31を、単独では強度を維持できない薄さにしたとしても、該ポーラスコンクリート31の強度が低下することを確実に防ぐことができる。したがって、例えば単独で強度を維持できる程度の厚さのポーラスコンクリートで構成される保水ブロックに比して板厚の薄い保水ブロック3を、確実に得ることができる。
前記本体型枠51は、この本体型枠51の上面51aよりも一段低い位置に前記載置面52を設けることによって該載置面52を底面とし、かつ前記トレー30の下部が嵌め込まれるトレー収容部51bを備えており、
このトレー収容部51bは、前記載置面52が、前記トレー30の底板部32と略等しい大きさとなるようにして、かつ該トレー収容部51bの内周壁面51cが、前記トレー30の下部の外周面と略等しい大きさとなるようにして形成されていることを特徴とする。
また、ポーラスコンクリートを、トレー内に打設して、該トレー内に一体的に固着収納するため、該トレーを、ポーラスコンクリートの型枠として利用できる。これによって、ポーラスコンクリートを予めトレーの形状に対応できるように成形しておく必要がないので、単にトレー内に打設するだけで済み、保水ブロックを容易に形成することができる。
その上、ポーラスコンクリートが固まった後、底板部の切り離し用ミシン目よりも内側の部分を切り離すことによって、ポーラスコンクリートの底面を下方に大きく露出させることができる。これによって、トレーの上部の開口からだけでなく、底板部側からも吸水できるので、例えば上部だけが開口するトレーを用いた保水ブロックに比して、効率良く吸水することができる。
また、保水ブロックは、図14および図15に示すように、例えば建物4の屋上やバルコニー5等の床面5aに複数並べて設けられるものである。そして、この床面5aには、この床面5aの勾配方向に沿って、保水ブロックが複数敷き詰められる複数の貯水部6,6が並設されている。
図1は本発明に係る保水ブロックの一例を示す斜視図である。
図1において符号1は、この保水ブロックを示す。保水ブロック1は、板厚の薄い平板状を呈しており、所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレー10と、このトレー10内に打設されるとともに該トレー10内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリート11とからなる。
また、このトレー10は、平面視正方形状に形成されており、その高さ寸法が20mm〜40mmに設定されており、一辺の長さが200mm〜500mmに設定されている。本実施の形態においては、高さ寸法が30mmに設定されており、一辺の長さが、300mmに設定されているものとする。
なお、本実施の形態ではこのような寸法設定としたが、これに限られるものではなく、上記の高さ寸法および一辺の長さの範囲内で適宜変更可能である。
また、平面視における形状も正方形に限られるものではない。すなわち、例えば長方形・平行四辺形・菱形等のような四角形状であれば、複数の保水ブロック1同士を並べやすくなるという利点があるため好ましい。さらに、このような四角形状に限られず、複数の保水ブロック1同士を並べやすい形状であれば、どのような形状でもよいものとする。
この孔部12aは、本実施の形態では、底板部12と同じく平面視において正方形状に形成されている。
この突出脚部17は、図2(a)および図3に示すように、前記正方形状に形成された孔部12aの周縁部から下方に向かって突出するようにして形成されるので、角筒状を呈している。
なお、この角筒状の突出脚部17の下端部において下方に向かって開口する部分を孔部17aと称する。この孔部17aは、前記底板部12に形成された孔部12aと対向するようにして位置している。
そして、これら複数の突出脚部17…によって前記トレー10を所定高さに支持することができる。これによって、例えば前記底板部12が貯水部6,6に、べたで載置される場合に比して、前記底板部12の下方に満遍なく水を行き渡らせることができる。
また、この側板部13は、図1〜図3に示すように、前記底板部12の四方の縁部から立ち上がる4つの側面部分を有している。そして、この側板部13は、これら4つの側面部分のうちの、2つの側面部分の幅方向中央部からそれぞれ突出して設けられる凸部14,14と、残りの2つの側面部分の幅方向中央部にそれぞれ設けられる凹部15,15とを有している。
したがって、前記トレー10を隣り合わせて並べる際に、互いに隣り合うトレー10,10のうち、一方のトレー10の凸部14が、他方のトレー10の凹部15に嵌合可能となっている。
そして、本実施の形態において、前記側面部分とは、前記側板部13の上部に位置する前記立ち上がり部13cの四方の側面を指している。
また、前記凸部14,14は、前記凹部15,15に合致する大きさに形成されており、これによって、これら凸部14,14と凹部15,15とが互いに嵌合できるようになっている。
また、このリブ16は、前記側板部13の内周方向に沿って水平に配置されている。
このようなリブ16が設けられることによって、このリブ16よりも上方のポーラスコンクリート11と、リブ16よりも下方のポーラスコンクリート11とによって該リブ16を挟みこむような形となるので、前記トレー10とポーラスコンクリート11との結合強度を確実に高めることができる。
さらに、このようなリブ16を前記側板部13に設けることによって、前記トレー10自体の強度を向上させることができる。
本実施の形態のポーラスコンクリート11としては、例えば砂を混入することなく、かつ強度を補う添加剤を添加することなく、粒度3〜20mmの軽石(乾燥比重が0.4)50〜62重量%とポルトランドセメント50〜38重量%との配合物に、水40〜50重量%を散布して混練した状態の生コンクリートを型枠に入れて固めたものが挙げられる。なお、軽石は産地により乾燥比重が多少ばらつくが、大きな相違はない。
さらに、このように軽石を骨材とするコンクリートの含水比重は、セメントと砕石等の天然骨材とポルトランドセメントのみを使用したコンクリートの約60%であり、乾燥比重は、約50%である。
すなわち、このような軽石を骨材とするポーラスコンクリート11を、例えば舗装面の舗装材として用いた場合、例えばポーラスコンクリート11を50mmの厚みで舗装すると、含水重量は60kg/m2であり、乾燥比重は45kg/m2であるから15リットルの水を保水することが可能となり、優れた性能を有している。
すなわち、このポーラスコンクリート11の上面は、下面よりも面積が広くなるように形成されている。これによって、このポーラスコンクリート11の上部が下部よりもオーバーハングすることになる。
これによって、芝が植栽されたポーラスコンクリート11が敷き詰められた部分を緑化することができ、外観性に優れる。
また、セラミックタイルは多孔質体であるから、このようなセラミックタイルが前記ポーラスコンクリート11の上面に取り付けられていたとしても、前記ポーラスコンクリート11に浸透して保持された水は、このセラミックタイルを通じて確実に蒸発することとなる。また、前記ポーラスコンクリート11の上面にセラミックタイルが取り付けられているので、前記ポーラスコンクリート11の上面を趣のある仕上げにすることができ、外観性に優れる。
さらに、このセラミックタイルが取り付けられたポーラスコンクリート11と、芝が設けられたポーラスコンクリート11とを並設することによって、より外観性を向上させることができる。
なお、このはみ出した部分を、はみ出し部11aと称する。また、このはみ出し部11aのはみ出し寸法は3mm〜5mmに設定されている。このように前記ポーラスコンクリート11の一部が、前記突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出していれば、このはみ出し部11aから確実に吸水できる。さらに、前記はみ出し部11aがない場合に比して、前記トレー10とポーラスコンクリート11との結合度合を高めることができる。
また、前記ポーラスコンクリート11を、前記トレー10内に打設して、該トレー10内に一体的に固着収納するため、該トレー10を、前記ポーラスコンクリート11の型枠として利用できる。これによって、前記ポーラスコンクリート11を予めトレー10の形状に対応できるように成形しておく必要がないので、単に前記トレー10内に打設するだけで済み、保水ブロック1を容易に形成することができる。
さらに、前記底板部12には、トレー10内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリート11の骨材の粒径よりも大きな孔部12aが複数形成されているので、前記ポーラスコンクリート11の骨材を、前記複数の孔部12aからはみ出させて、前記トレー10が載置される床面等に当接させることができる。これによって、前記トレー10の上部の開口からだけでなく、前記底板部12側からも吸水できるので、例えば上部だけが開口するトレーを用いた保水ブロックに比して、効率良く吸水することができる。
また、前記ポーラスコンクリート11を、前記突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出させることによって、例えば前記ポーラスコンクリート11を、前記突出脚部17…の下端部よりも下方にはみ出させない場合に比して、前記トレー10とポーラスコンクリート11との結合度合を高めることができるので、前記ポーラスコンクリート11が前記トレー10から脱離しにくくなる。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロックの第2の実施の形態について説明する。
また、前記トレー20は、底板部22と、この底板部22の周縁部から立ち上がる側板部23とを備えており、底板部22には、トレー20内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリート21の骨材の粒径よりも大きな孔部22aが複数形成されている。
すなわち、このポーラスコンクリート21の上面は、下面よりも面積が広くなるように形成されている。これによって、このポーラスコンクリート21の上部が下部よりもオーバーハングすることになる。
これによって、芝が植栽されたポーラスコンクリート21が敷き詰められた部分を緑化することができ、外観性に優れる。
また、セラミックタイルは多孔質体であるから、このようなセラミックタイルが前記ポーラスコンクリート21の上面に取り付けられていたとしても、前記ポーラスコンクリート21に浸透して保持された水は、このセラミックタイルを通じて確実に蒸発することとなる。また、前記ポーラスコンクリート21の上面にセラミックタイルが取り付けられているので、前記ポーラスコンクリート21の上面を趣のある仕上げにすることができ、外観性に優れる。
さらに、このセラミックタイルが取り付けられたポーラスコンクリート21と、芝が設けられたポーラスコンクリート21とを並設することによって、より外観性を向上させることができる。
また、前記底板部22の下面よりも下方にはみ出した部分は脚部21aとされており、これら脚部21aのはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されている。
なお、本実施の形態の保水ブロック2における前記脚部21aのはみ出し寸法は、第1の実施の形態の保水ブロック1におけるはみ出し部11aのはみ出し寸法と同じく、3mm〜5mmに設定されていることが好ましい。
また、前記脚部21aのはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されているので、該脚部21aから確実に吸水でき、さらに効率良く吸水できることになる。
さらに、前記ポーラスコンクリート21を、前記複数の孔部22a…から、所定の寸法分、前記底板部22の下面よりも下方にはみ出させることによって、例えば前記ポーラスコンクリート21を、前記複数の孔部22a…から、前記底板部22の下面よりも下方にはみ出させない場合に比して、前記トレー20とポーラスコンクリート21との結合度合を高めることができるので、前記ポーラスコンクリート21が前記トレー20から脱離しにくくなる。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロックの第3の実施の形態について説明する。
また、前記トレー30は、底板部32と、この底板部32の周縁部から立ち上がる側板部33とを備えており、底板部32には、トレー30内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリート31の骨材の粒径よりも大きな孔部33aが複数形成されている。
すなわち、このポーラスコンクリート31の上面は、下面よりも面積が広くなるように形成されている。これによって、このポーラスコンクリート31の上部が下部よりもオーバーハングすることになる。
これによって、芝が植栽されたポーラスコンクリート31が敷き詰められた部分を緑化することができ、外観性に優れる。
また、セラミックタイルは多孔質体であるから、このようなセラミックタイルが前記ポーラスコンクリート31の上面に取り付けられていたとしても、前記ポーラスコンクリート31に浸透して保持された水は、このセラミックタイルを通じて確実に蒸発することとなる。また、前記ポーラスコンクリート31の上面にセラミックタイルが取り付けられているので、前記ポーラスコンクリート31の上面を趣のある仕上げにすることができ、外観性に優れる。
さらに、このセラミックタイルが取り付けられたポーラスコンクリート31と、芝が設けられたポーラスコンクリート31とを並設することによって、より外観性を向上させることができる。
また、前記底板部32の下面よりも下方にはみ出した部分は脚部31aとされており、これら脚部31aのはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されている。
さらに、これら脚部31aは、図5に示すように、前記複数の孔部32aの開口幅よりも大きくなるように形成されている。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロックの第4の実施の形態について説明する。
ところで、所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレー内に、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリートを打設し、該トレー内に一体的に固着収納してなる保水ブロックを屋上等に敷き詰め、気化熱を利用して建物の温度上昇を防止したいという要望がある。
このような要望に対して、例えば上述の保水ブロックを、水を適宜供給できる貯水プール内に設置することによって、常時、保水ブロックに水を保水させ、気化熱による建物の温度上昇抑止力を向上させる場合がある。
この時、保水ブロックの吸水効率を高めるために、前記トレーとして、底板部に孔部を形成したものを用いる場合がある。また、孔部から所定量のポーラスコンクリートをはみ出させて脚部を形成し、この脚部によって保水ブロック自体を所定高さに支持することで、トレーの底板部の中央側にも満遍なく水を行き渡らせて、より効率よく吸水しようという試みがなされている。
ところが、このように底板部に孔部を形成したトレーを用いると、トレー内に、過度にポーラスコンクリートを流し込んでしまった際に、孔部からポーラスコンクリートが余計にはみ出てしまう場合がある。このようなことが防ぐために、作業者は、ポーラスコンクリートを慎重にトレー内に流し込まなければならず、手間であった。
また、前記トレー110は、底板部112と、この底板部112の周縁部から立ち上がる側板部113とを備えており、前記底板部112は、この底板部112の外周縁よりも内側に所定の間隔をあけて、かつ該底板部112の全周にわたって切り離し用ミシン目112aを線状に形成することによって、この切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112b(以下、切り離し部と称する)を切り離し可能に構成されている。
この窪み部112dは、前記底板部112に形成されるとともに、前記ポーラスコンクリート111の骨材の粒径よりも大きく設定された複数の孔部112eの周縁部から下方に向かって突出する筒状部112fと、この筒状部112fの下端部に設けられるとともに該筒状部112fの下端部を閉塞する底部112gとからなる。
そして、前記ポーラスコンクリート111は、この窪み部112dに充填されるようになっている。
また、前記複数の窪み部112dは、前記切り離し用ミシン目112aよりも内側、すなわち、前記切り離し部112bに設けられている。
したがって、前記窪み部112dの深さを適宜設定しておくことによって、これら複数の突出部分を、保水ブロック100自体を支持する脚部111aとして利用することができる。
これによって、例えば前記底板部112が床面等に、べたで載置される場合に比して、前記底板部112の下方に満遍なく水を行き渡らせることができるので、前記底板部112側から吸水する際に、前記ポーラスコンクリート111の周縁側や中央側の区別なく、より効率良く吸水することができる。
また、これら脚部111aは、保水ブロック100自体を確実に支持できる個数と、設置場所とを考慮する必要がある。本実施の形態においては、図6に示すように、前記窪み部112dを25個設けたので、脚部11aも25個形成されることになる。しかしながら、これに限られるものではなく、前記底板部112の四つ角に窪み部112dをそれぞれ1個ずつ設けて、脚部111aを4個としてもよい。
この水平部112cは、前記底板部112から切り離し部112bを切り離した後に残存する部分であり、前記底板部112の外周縁から内側に向かって突出するようにして形成されている。
なお、この水平部113bは、前記水平部112cと同じく、前記ポーラスコンクリート111の抜け落ちを防ぐことができる。本実施の形態では、前記水平部112cと水平部113bとを2つとも用いるが、どちらか一方でもよいし、さらに前記側板部113を段形状ににして、より多くの水平部を形成してもよいものとする。
すなわち、このポーラスコンクリート111の上面は、下面よりも面積が広くなるように形成されている。これによって、このポーラスコンクリート111の上部が下部よりもオーバーハングすることになる。
すなわち、保水ブロック100を製造する際は、まず、前記トレー110を地面等に複数並設しておく。
そして、これら複数のトレー110内に流し込まれたポーラスコンクリート111の表面を均して平らにする。
このように切り離し部112bを切り離すことによって、前記脚部111aを形成しつつ、前記ポーラスコンクリート111の底面を下方に大きく露出させることができる。
また、前記ポーラスコンクリート111を、前記トレー110内に打設して、該トレー110内に一体的に固着収納するため、該トレー110を、前記ポーラスコンクリート111の型枠として利用できる。これによって、前記ポーラスコンクリート11を予めトレー110の形状に対応できるように成形しておく必要がないので、単に前記トレー110内に打設するだけで済み、保水ブロック100を容易に形成することができる。
その上、前記ポーラスコンクリート111が固まった後、前記底板部112の切り離し用ミシン目112aよりも内側の部分112bを切り離すことによって、前記ポーラスコンクリート111の底面を下方に大きく露出させることができる。これによって、前記トレー110の上部の開口からだけでなく、前記底板部112側からも吸水できるので、例えば上部だけが開口するトレーを用いた保水ブロックに比して、効率良く吸水することができる。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロック製造装置の実施の形態について説明する。
本実施の形態においては、表面の塵芥や小石等をきれいに取り除いた状態のコンクリートの床面を採用する。
これによって、前記スペーサ42…,43…の長さ方向に沿って複数のトレー10…,20…を載せることができるので、複数のトレー10…,20…を一列に並設するのであれば、前記スペーサ42…,43…は少なくとも2本で済むことになる。
なお、このような形態に限られるものではなく、前記複数のスペーサ42…を、前記孔部22aを避けるようにして前記底面部41上に配置してもよいものとする。
なお、このような形態に限られるものではなく、前記スペーサ43を、一列に並ぶ複数のトレー10…の、一列に並ぶ突出脚部17…ごとに対応できるように、前記底面部41上に複数配置してもよいものとする。
そして、固化する前に、このポーラスコンクリート11,21の上面を平らに均し、その後は固化するまで放置するだけで、前記保水ブロック1,2を製造することができる。
そして、このような製造装置40で製造される保水ブロック1,2は、前記ポーラスコンクリート11,21を、前記トレー10,20内に打設するとともに該トレー10,20内に一体的に固着収納してなるので、前記ポーラスコンクリート11,21を、単独では強度を維持できない薄さにしたとしても、該ポーラスコンクリート11,21の強度が低下することを確実に防ぐことができる。したがって、例えば単独で強度を維持できる程度の厚さのポーラスコンクリートで構成される保水ブロックに比して板厚の薄い保水ブロック1,2を、確実に得ることができる。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロック製造装置の第2の実施の形態について説明する。
すなわち、前記トレー収容部51bの内側面は、前記トレー30の下部の形状に象られたように形成されている。
そして、固化する前に、このポーラスコンクリート31の上面を平らに均し、その後は固化するまで放置するだけで、前記保水ブロック3を製造することができる。
すなわち、図13に示す保水ブロック製造装置50Aは、前記トレー30が複数並設される本体型枠51Aからなり、この本体型枠51Aは、水平に配置される底板部51Aaと、この底板部51Aaの上面から垂直に立ち上がるとともに筒状に形成される筒状リブ51Abとを備えている。
また、この筒状リブ51Abの上部開口部53Aaの開口幅は、前記トレー30の複数の孔部32a…の開口幅よりも大きくなるように形成されており、これら上部開口部53Aaから、底板部51Aaまでの深さ寸法は3mm〜12mmに設定されている。
このような保水ブロック製造装置50Aでもよいものとする。
また、上述のようなトレー収容部51bを適宜形成してもよいものとする。
また、前記複数の凹状穴部53…の上部開口部43aの開口幅は、前記トレー30の複数の孔部32a…の開口幅よりも大きくなるように形成されているので、前記複数の孔部32a…からはみ出すポーラスコンクリート31を、前記凹状穴部53…の形状に合わせた形状とすることができる。すなわち、前記トレー30の底板部32を、前記トレー30内のポーラスコンクリート31と、前記底板部32の下方にはみ出したポーラスコンクリート31とによって挟みこむような形となる。これによって、前記トレー30とポーラスコンクリート31との結合強度を確実に高めることができるので、前記ポーラスコンクリート31が前記トレー30から脱離することを確実に防ぐことができる。
そして、このような製造装置50で製造される保水ブロック3は、前記ポーラスコンクリート31を、前記トレー30内に打設するとともに該トレー30内に一体的に固着収納してなるので、前記ポーラスコンクリート31を、単独では強度を維持できない薄さにしたとしても、該ポーラスコンクリート31の強度が低下することを確実に防ぐことができる。したがって、例えば単独で強度を維持できる程度の厚さのポーラスコンクリートで構成される保水ブロックに比して板厚の薄い保水ブロック3を、確実に得ることができる。
次に、図面を参照して本発明の保水ブロックを利用した実施の形態の一例として、温度上昇抑制システムについて説明する。
また、前記建物4には、この建物4の内部と前記バルコニー5とを行き来するための出入り口4aが、前記バルコニー2に面して設けられている。
なお、各貯水部6に貯留される水の深さは、この貯水部6が設けられる床面5a自体が建物側端部から外部側端部に向かって低くなるように傾斜しているので、各貯水部6の建物側端部ほど浅く、外部側端部ほど深くなる。
さらに、上述のような灌水パイプ(図示せず)等を、前記給水手段7に繋げて、前記仕切り部材6bが収容されない空洞に収容してもよいものとする。
なお、前記給水源としては、例えば通常の水道の他に、風呂や、雨水等を貯留する貯留タンク等が挙げられ、適宜選択される。
さらに、このカバー8bの上面までの高さは、前記床面5aの勾配方向の下方に位置する貯水部6に敷き詰められた保水ブロック1,2,3,100の上面と略等しくなるように設定されている。そして、このカバー8bを除く、前記複数の貯水部6,6周囲の床面5aに、砂利(図示せず)等を敷くなどして、前記複数の貯水部6,6と前記バルコニー5の周壁5bとの間の溝を埋めるようにする。この時、この溝に敷かれる砂利を、前記排水孔8のカバー8bや、前記複数の貯水部6,6に敷き詰められた保水ブロック材1,2,3,100と略等しい高さにすることで、前記バルコニー5内の段差を少なくできるので、安全性および外観性に優れる。
また、前記床面5aに、この床面5aの建物側端部から外部側端部に向かって低くなる水勾配が設けられるとともに、前記複数の貯水部6,6が前記床面5aの勾配方向に沿って並設されているので、前記床面5aの勾配方向の上方に位置する貯水部6の近傍に設けられる給水手段7から水を供給するだけで、前記床面5aの勾配方向の上方に位置する貯水部6から、下方に位置する貯水部6へと容易に水を行き渡らせることができ、前記床面5aの勾配方向の下方に位置する貯水部6から溢れた水は前記排水孔8から確実に排出することができる。さらに、前記仕切り部材6bの高さを低く設定することによって、前記複数の貯水部6に貯留される水の深さを浅くすることができるので、前記給水手段7から前記床面5aの勾配方向の上方に位置する貯水部6に供給した水を、前記床面5aの勾配方向の下方に位置する貯水部6へと、より容易に行き渡らせやすくなるとともに、水が滞留することによって生じる悪臭や雑菌・虫の発生を確実に防ぐことができる。
2 保水ブロック
3 保水ブロック
10 トレー
11 ポーラスコンクリート
12 底板部
12a 孔部
13 側板部
20 トレー
21 ポーラスコンクリート
22 底板部
22a 孔部
23 側板部
30 トレー
31 ポーラスコンクリート
32 底板部
32a 孔部
33 側板部
40 保水ブロック製造装置
50 保水ブロック製造装置
100 保水ブロック
110 トレー
111 ポーラスコンクリート
112 底板部
112a 切り離し用ミシン目
113 側板部
Claims (13)
- 板厚の薄い平板状を呈する保水ブロックであって、
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレーと、
このトレー内に打設されるとともに該トレー内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリートとからなり、
前記トレーは、底板部と、この底板部の周縁部から立ち上がる側板部とを備えており、
前記底板部には、トレー内部と外部とを連通するとともに、前記ポーラスコンクリートの骨材の粒径よりも大きな孔部が複数形成されており、
前記トレーの上端面と前記ポーラスコンクリートの上面とが面一であることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項1に記載の保水ブロックにおいて、
前記底板部は、この底板部と一体的に形成されるとともに、前記複数の孔部の周縁部から下方に向かって突出する複数の筒状の突出脚部を有していることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項2に記載の保水ブロックにおいて、
前記ポーラスコンクリートが、前記複数の孔部から前記複数の突出脚部を介して、所定の寸法分、これら突出脚部の下端部よりも下方にはみ出しており、
そのはみ出し寸法は3mm〜5mmに設定されていることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項1に記載の保水ブロックにおいて、
前記ポーラスコンクリートが、前記複数の孔部から、所定の寸法分、前記底板部の下面よりも下方にはみ出しており、
前記底板部の下面よりも下方にはみ出した部分は脚部とされており、
これら脚部のはみ出し寸法は3mm〜12mmに設定されていることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項4に記載の保水ブロックにおいて、
前記脚部は、前記複数の孔部の開口幅よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする保水ブロック。 - 板厚の薄い平板状を呈する保水ブロックであって、
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口した樹脂製のトレーと、
このトレー内に打設されるとともに該トレー内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリートとからなり、
前記トレーは、底板部と、この底板部の周縁部から立ち上がる側板部とを備えており、
前記底板部は、この底板部の外周縁よりも内側に所定の間隔をあけて、かつ該底板部の全周にわたって切り離し用ミシン目を線状に形成することによって、この切り離し用ミシン目よりも内側の部分を切り離し可能に構成されており、
前記トレーの上端面と前記ポーラスコンクリートの上面とが面一であることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項6に記載の保水ブロックにおいて、
前記トレーは、このトレーの周方向に沿って水平に設けられる少なくとも一段の水平部を備えていることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項6または7に記載の保水ブロックにおいて、
前記底板部は、この底板部の厚さ方向に窪むようにして形成された複数の窪み部を有していることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載の保水ブロックにおいて、
前記トレーは平面視四角形状に形成されており、
その高さ寸法が20mm〜40mmに設定されており、一辺の長さが200mm〜500mmに設定されていることを特徴とする保水ブロック。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の保水ブロックにおいて、
前記側板部の内側面には、この内側面の中央付近の高さからトレー中央側に向かって突出するとともに前記底板部と対向するリブが設けられていることを特徴とする保水ブロック。 - 板厚の薄い平板状を呈しており、
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口し、さらに内部と外部とを連通する複数の孔部が形成される底板部と、この底板部の周縁部から立ち上がる側板部とを備えるトレーと、
前記複数の孔部の開口径よりも小さな粒径の骨材によって構成されており、さらに前記トレー内に打設されるとともに該トレー内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリートとからなり、
前記トレーの上端面と前記ポーラスコンクリートの上面とが面一である保水ブロックの製造装置であって、
前記トレーが複数並設される底面部と、
この底面部と前記複数のトレーの底板部との間に設けられるとともに、これら底面部と前記複数のトレーの底板部との間に隙間を形成する複数のスペーサとを備えており、
これら複数のスペーサの高さ寸法は3mm〜5mmに設定されていることを特徴とする保水ブロック製造装置。 - 板厚の薄い平板状を呈しており、
所定の高さ寸法に設定されるとともに上部が開口し、さらに内部と外部とを連通する複数の孔部が形成される底板部と、この底板部の周縁部から立ち上がる側板部とを備えるトレーと、
前記複数の孔部の開口径よりも小さな粒径の骨材によって構成されており、さらに前記トレー内に打設されるとともに該トレー内に一体的に固着収納され、保水性能および透水性能を有するポーラスコンクリートとからなり、
前記トレーの上端面と前記ポーラスコンクリートの上面とが面一である保水ブロックの製造装置であって、
前記トレーが複数並設される本体型枠からなり、
この本体型枠は、前記トレーが載置される載置面と、この載置面に開口するとともに、該載置面に載置されるトレーの複数の孔部の位置に対応して配置形成される複数の凹状穴部とを備えており、
これら複数の凹状穴部の上部開口部の開口幅は、前記トレーの複数の孔部の開口幅よりも大きくなるように形成されており、
これら凹状穴部の上部開口部から底面までの深さ寸法は3mm〜12mmに設定されていることを特徴とする保水ブロック製造装置。 - 請求項12に記載の保水ブロック製造装置において、
前記本体型枠は、この本体型枠の上面よりも一段低い位置に前記載置面を設けることによって該載置面を底面とし、かつ前記トレーの下部が嵌め込まれるトレー収容部を備えており、
このトレー収容部は、前記載置面が、前記トレーの底板部と略等しい大きさとなるようにして、かつ該トレー収容部の内周壁面が、前記トレーの下部の外周面と略等しい大きさとなるようにして形成されていることを特徴とする保水ブロック製造装置。
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