JP5425944B2 - 離隔距離判定器 - Google Patents

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Description

本発明は、2物体の有する間隔が所定距離以上離隔しているか否かを判定する離隔距離判定器に関する。特に、2本のケーブルが所定以上の離隔を保持しているか否かを簡易的に判定するために好適な離隔距離判定器に関する。
架空電線や架空通信線等のケーブルを架設する際には、他の電気通信設備を損傷させないようにし、或いは機能の障害を発生させないようにするため、2本のケーブルを離隔した状態に保持する必要がある。ケーブル間の離隔距離は電気設備技術基準等に規定されており、例えば通信線と低圧架空電線の離隔距離は30cm以上であることと定められている。この基準は、ケーブル架設時だけではなく長期的にも遵守する必要がある。そのため、定期的な巡視業務においてもケーブル間の離隔距離を測定し、技術基準を満たしているか否かを確認することが行われる。
従来、上下方向に互いに離隔したケーブル間の離隔距離を測定する際には、間隔測定桿等のメジャーを用いて夫々のケーブルの地上高を測定し、測定値の差分から離隔距離を求めていた。また、左右方向(水平方向)に互いに離隔したケーブル間の離隔距離を測定する際には、作業員が高所作業車に乗って直接メジャーにて計測していた。前者の方法は、ケーブル間の離隔を測定する為に地上高を2度測定しなければならず、作業工程が多くなる。また、後者の方法は高所作業車を出動させることから作業が大掛かりになり、離隔距離の確認に要するコストや時間が増大するという問題がある。
上述の問題を解決するため特許文献1には、伸縮自在な支柱の先端に定規とカメラとが取り付けられた電線離隔測定器具が記載されている。この発明は、支柱を計測対象となるケーブル位置まで伸張させ、2本のケーブルに定規を当ててカメラにて撮影することにより、カメラ映像からケーブル間隔を確認するというものである。
特開2009−287928公報
しかしながら、特許文献1の発明においては、支柱先端部に重量物であるカメラを取り付けるため、測定器具の重心が高くなり、容易に取り扱うことが困難である。その結果、操作性が悪化し、定規の位置合わせ等に時間を要するという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、取り扱いが容易であり、かつ簡易に離隔を判定可能な離隔距離判定器具を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、2本のケーブルの離隔距離を判定する離隔距離判定器であって、操作杆と、該操作杆の先端部に取り付けられて気体が封入されるバルーンと、該バルーンに気体を注入する注入手段と、該注入手段から前記バルーンに注入される気体量を測定する注入量測定手段と、前記バルーンの内圧を検知する圧力センサと、該圧力センサによって検知された内圧が基準圧よりも高いか否かを判定する判定手段と、該判定手段により内圧が基準圧よりも高いと判定された場合にその旨を報知する報知手段と、を備え、前記バルーンは、前記気体の注入量に応じて最大径が変化するように構成されていることを特徴とする。
請求項1の発明では、バルーンに注入される気体量からバルーンの大きさを判断し、バルーンの大きさを判定しようとする離隔に合わせて調整する。そして離隔を判定しようとする2つの物体の間にバルーンを挿入する。仮に2つの物体が所要の離隔を有していない場合には、バルーンに物体が接触してバルーンの内圧が上昇するので、所要の離隔を有しているか否かを容易に判定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記バルーンが球形状であることを特徴とする。
請求項2の発明では、少なくともバルーンの直径部分が2つの物体間を通過するように挿入するだけで、離隔の判定が可能となるので、バルーンの傾斜角度等に神経を使わなくてよい。
請求項3の発明は、請求項1において、前記バルーンは、球形状の本体部と、該本体部と内部が連通すると共に該本体部から放射状に突出する突起部を備えていることを特徴とする。
請求項3の発明では、気体の注入量に応じて突起部が本体部から突出して、複数の離隔距離の判定が可能となる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、前記注入量測定手段が、質量流量計であることを特徴とする。
請求項4の発明では、質量流量計にて測定された気体の質量からバルーンの大きさを判断する。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、前記注入手段は、一回あたりの気体の吐出量が一定のポンプを備え、前記注入量測定手段は、前記ポンプによる注入回数を計数するカウンタであることを特徴とする。
請求項5の発明では、バルーンへの気体の注入量がポンプの吐出量×注入回数にて与えられることを利用して、バルーンの大きさをポンプによる注入回数から判断する。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項において前記操作杆は、把持用の基部と、該基部の先端に設けたジョイントにより回動自在に支持された可動部と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明では、操作杆の先端に取り付けられたバルーンの基部に対する角度を自在に変更することができるので、2つの物体に高低差がある場合にも、容易にバルーンを挿入することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記操作杆が伸縮自在に構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明では、離隔を測定しようとする物体の高さに応じて操作杆の長さを調整することができる。また、収納時にコンパクト化することができる。
請求項8に記載の発明は、2本のケーブルの離隔距離を判定する離隔距離判定器であって、操作杆と、該操作杆の先端部に取り付けられて気体が封入されるバルーンと、該バルーンに気体を注入する注入手段と、該注入手段から前記バルーンに注入される気体量を測定する注入量測定手段と、前記バルーン表面に物体が接触したときの音を集音する集音部と、該集音部にて集音された音を出力する出力部と、を備え、前記バルーンは、前記気体の注入量に応じて最大径が変化するように構成されていることを特徴とする。
請求項8の発明では、バルーンの表面に物体が接触したときに発生する異音を捉えることにより、離隔距離を満たしているか否かを判定する。
本発明に係る離隔距離判定器の操作杆の先端には、間隔を判定するためのバルーンが取り付けられている。バルーンは軽量であるため、重心位置が高くならず、離隔距離判定器の取り扱いが容易である。また、離隔を判定しようとする物体の間にバルーンを挿入するか、又はその物体を挟むようにバルーンを挿入して離隔を判定する。仮に、バルーンが物体と接触したときには、バルーンの内圧が上昇し、或いはバルーンから異音が発生するといった変化が生じるので、この変化を捉えることで容易に離隔を判定することができる。また、本発明の離隔距離判定器においては、バルーンへの注入気体量とバルーンの大きさとの関係を利用してバルーンを膨らませるので、メジャー等を使用しなくてもバルーンを所望の大きさに設定することができ、測定前の準備作業が非常に簡便であり、高効率である。
本発明の第一の実施形態に係る離隔距離判定器の使用状態を示す全体図である。 離隔距離判定器の収納時の状態を示す概略図である。 離隔距離判定器の検知部の断面図である。 離隔距離判定器の電気的構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第二の実施形態に係る離隔距離判定器の使用状態を示す全体図である。 本発明の第三の実施形態に係る離隔距離判定器の収納時の状態を示す概略図である。 本発明の第四の実施形態に係る離隔距離判定器のバルーンを示す図であり、(a)は気体を注入した第一の状態を示し、(b)は第一の形状からさらに気体を注入した第二の状態を示す図である。 本発明の第五の実施形態に係る離隔距離判定器のバルーンを示す図であり、(a)は気体を注入した第一の状態を示し、(b)は第一の状態からさらに気体を注入した第二の状態を示し、(c)は第二の状態からさらに気体を注入した第三の状態を示す図である。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施形態に係る離隔距離判定器について図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る離隔距離判定器の使用状態を示す全体図である。図2は、離隔距離判定器の収納時の状態を示す概略図である。
本実施形態に係る離隔距離判定器は、2本の電線間に必要な離隔距離と同じ直径を有し、且つ気体が封入された球形状のバルーンと、バルーンの内圧を測定する圧力センサと、を備え、電線間に挿入したバルーンが電線と接触したときにバルーンの内圧が上昇することを利用して、電線が必要な離隔距離を保持しているか否かを判定する点に特徴がある。また、バルーンの大きさを、バルーンへ注入された気体量から判断する点に特徴がある。
離隔距離判定器1は、操作杆10と、操作杆10の先端部に取り付けられて気体が封入されるバルーン31と、バルーン31の内圧を検知する圧力センサ35(図3参照)と、圧力センサ35によって検知された内圧が基準圧よりも高いか否かを判定する判定手段(制御部61、図4参照)と、判定手段により内圧が基準圧よりも高いと判定された場合にその旨を報知する報知手段(スピーカ55、報知ランプ57、図2参照)と、を備えている。バルーン31及び圧力センサ35は、2本の電線Wの離隔が規定値以上であるか否かを検知する検知部30を構成する。さらに、離隔距離判定器1は、バルーン31に気体を注入する注入手段として送気チューブ201と、バルーン31に注入される気体量を測定する流量計210(流量計測装置:注入量測定手段)と、を備えている。
本発明における離隔距離判定の概要について説明する。バルーン31に何らかの物体が接触してバルーン31が変形した場合、バルーン31に何も接触していないときの内圧(基準圧)に比べて内圧が上昇する。つまり、2物体(ここでは2本の電線間)が有するべき離隔と同等の外径を有する大きさに膨張させたバルーン31を、その2物体間に挿入した場合、仮に内圧が基準圧から変化しなければ、物体がバルーンに接触していない、つまり、2物体が所要の離隔距離を有していると判断できる。逆に、内圧が基準圧よりも高くなった場合には、物体が接触している、つまり2物体が所要の離隔距離を有していないと判断できる。本発明においては、バルーン31の内圧が基準圧よりも高くなった場合に、所定の離隔距離を有していないと判断して、スピーカ55から音により、また報知ランプ57から光により、その旨を外部に報知するものである。
以下、離隔距離判定器1の各部について説明する。
図1、図2に示すように、操作杆10は、把持用の基部11と、基部11の先端に設けたジョイント17により回動自在に支持された可動部19とを備えている。
基部11は、軸方向に貫通した外径の異なる複数の筒状部材13a、13b、13cを互いに入れ子式に順次挿入して伸縮自在に構成したものである。各筒状部材13a、13b、13cにはストッパ15a、15bが設けられており、夫々の筒状部材13a、13b、13cを所望の長さに繰り出した状態にて固定できるように構成されている。離隔を判定しようとする電線Wの高さに応じて、操作杆10の長さを調整することができる。
基部11には、バルーン31内に収容された圧力センサ35からの検知信号を受けて、離隔距離が所定値以上であるか否かを判定すると共に、所定値未満であるときにその旨を音や光により外部に報知する操作装置50が取り付けられている。操作装置50の詳細については後述する。
また、基部11の各筒状部材13の中空部内には、バルーン31に気体を送るための送気チューブ201が挿通されている。送気チューブ201は、筒状部材13aの適所に貫通形成された穴203から筒状部材13a内部に引き込まれ、筒状部材13cの適所に貫通形成された穴205から筒状部材13c外部に引き出されている。なお、送気チューブ201を操作杆10の内部に収容せずに、操作杆10の外部を経由してバルーン31と接続するようにしてもよい。
送気チューブ201の先端には、バルーン31内へ気体を注入し、又は排出するためのバルブ33と接続する接続バルブ207が装着されている。また送気チューブ201の基端部には、バルーン31に注入される気体の量を測定する流量計210が取り付けられている。流量計210は、注入された気体量を表示する表示窓211と、表示窓211に表示された気体量をゼロリセットするリセットボタン213と、を備えている。表示窓211には、気体の質量、又は一定条件下(所定の温度及び圧力下)における気体の体積が表示される。
流量計の種類は特に問わないが、例えば気体の圧力や温度に影響されずに気体量を正確に測定することができる質量流量計等を用いることができる。なお、詳しくは後述するが、バルーン31に注入された気体量から、バルーン31の大きさの目安を知ることができればよいので、流量計210には厳密な正確性を要求するものではない。
バルーン31に注入される気体は、流量計210及び送気チューブ201を介してバルーン31に送り込まれる。流量計210には、気体を注入する注入口215が設けられている。バルーン31に気体を供給する器具(気体供給手段)として例えば、高圧ガス容器(ボンベ)や、手動式又は電動式の空気ポンプ等を用いることができる。流量計210の注入口215には、各器具のバルブと連結可能なアダプタを装着して、異なる各器具からの気体の注入に対応させる。なお、ボンベやポンプ等を離隔距離判定器1に一体的に装着してもよい。第二の実施形態には、離隔距離判定器にポンプを一体化せた例を示している。
ジョイント17は、基部11の先端において可動部19を回動自在に支持する。ジョイント17は回転軸17aを備え、回転軸17aを中心として可動部19が矢印A方向に自在に回転する。また、ジョイント17は、基部11に対する可動部19の角度を任意に固定できるストッパ(不図示)を備えている。ジョイント17により、可動部19に支持されたバルーン31を基部11に対して自在に傾斜させることができるので、2本の電線に高低差がある場合であっても、バルーンを2本の電線間に容易に挿入することができる。なお、ジョイント17として、ボールジョイントやユニバーサルジョイント等を用いてもよい。また、ジョイント17部分において、基部11と可動部19を着脱自在に構成してもよい。
可動部19は、その基端が基部11の先端に配置されたジョイント17に支持されており、可動部19の先端には、バルーン31を着脱自在に装着するコネクタ21が取り付けられている。
図3は、離隔距離判定器の検知部の断面図である。
コネクタ21は、バルーン31のベース部材37を着脱自在に固定する爪23と、ベース部材37と電気的に接続する接点25とを備えている。圧力センサ35の動作に必要な電源や各種信号は、接点25を介してベース部材37との間で送受信される。また、コネクタ21からは圧力センサ35と電気的に接続されるケーブル27が引き出されており、基部11に取り付けられた操作装置50と接続されている。
基部11及び可動部19は、軸方向に貫通した中空筒状であり、ケーブル27が挿通される。なお、ケーブル27は、基部11と可動部19の外部に配置されていてもよい。また、基部11及び可動部19は、樹脂やグラスファイバー等、剛性を有し、軽量かつ絶縁性の素材から形成することが望ましい。
検知部30について説明する。検知部30は、バルーン31と圧力センサ35と圧力センサ35を支持するベース部材37とを備えている。
バルーン31は、適所に設けられたバルブ33から内部に気体が注入され、封止されることにより、2本の電線間に必要な離隔と同等の直径を有する球形状となる。バルブ33には逆止弁を設ける等により気体が漏れ出ないようにし、使用中のバルーン31の内圧が変化しないようにする。なお、この逆止弁は、送気チューブ201の基端部側(流量計210の直下流)に配置してもよい。さらに、バルーン31内の気体を排出する排出弁を送気チューブ201の基端部側に設け、この排出弁からバルーン31内の気体を排出するようにすることもできる。
バルーン31は、伸縮性を有する素材(例えばゴム等)から作製されており、気体の注入量に応じて最大径が変化するように構成されている。バルーン31の大きさとバルーン31内に注入された気体量との間には、気体の体積と圧力と温度との関係を示したボイル・シャルルの法則や、表面張力と内外圧力差との関係を示したヤング・ラプラスの式等に示されるように、所定の関係がある。そこで、本実施形態においてはバルーン31の外径サイズと注入される気体量との関係を事前に調べておき、バルーン31に注入された気体量からバルーン31のおおよその外径を判断する。すなわち、バルーン31に気体を注入する際には、流量計210に表示される気体の注入量を見ながら、所望の外径サイズとなるような量の気体を注入する。気体量とバルーン31の外径サイズとの関係は、離隔距離判定器1の適所にシールや印字等にて記しておくことが望ましい。
感電等を防止するため、バルーン31を絶縁体から構成する。さらにバルーン31は、電線Wに接触したときに容易には破損しないように十分な強度を有した材料から構成する。合わせて、バルーン31は、電線Wに接触したときに電線Wを損傷させないような柔軟性を有していることが望ましい。
バルーン31に注入される気体に特に限定はないが、空気よりも比重の軽いガス(ヘリウムガス等)を利用した場合には、バルーン31に発生する浮力により離隔距離判定器1の重量が減少し、作業員の負担を減らすことができる。バルーン31に気体を注入していない状態であれば、図2に示すようにコンパクト化することができるので、運搬が容易である。なお、常時気体が封入された構成としてもよい。
バルーン31の基端側には、圧力センサ35を支持するとともに、バルーン31をコネクタ21に着脱自在にするベース部材37が取り付けられている。
圧力センサ35は、バルーン31の内圧(気圧)を測定する気圧センサであり、バルーン31の内部に露出したベース部材37の表面に搭載されている。
バルーン31外部側のベース部材37表面には接点39が形成されている。接点39は、コネクタ21の接点25と電気的に接続されることにより、操作装置50との間で電源や各種信号を授受する。また、ベース部材37の側面的所には、コネクタ21の爪23がぴったりと嵌まり合う嵌合部41が形成されている。爪23が嵌合部41に嵌まることにより、検知部30が操作杆10に着脱自在に固定される。
バルーン31は、操作杆10に対して着脱自在であるので、判定しようとする電線間隔ごとに異なる大きさのバルーン31を予め用意しておき、適宜交換しながら作業をすることが可能である。
操作装置50について説明する。図1及び図2に示すように、基部11の基端側には操作装置50が取り付けられている。操作装置50は、ケーブル27を介して圧力センサ35と電気的に接続されている。操作装置50は、圧力センサ35からの検知信号を受信して、バルーン31の内圧が基準圧に対して同等程度か、又は高くなっているかを判断し、必要に応じて外部への報知を行う。
操作装置50は、その外面に電源をオンオフする電源スイッチ51と、離隔距離の判定を開始又は停止する判定開始スイッチ53と、バルーン31の内圧が基準圧よりも高い場合にその旨を音により報知するスピーカ55と光により報知する報知ランプ57と、を備えている。
離隔距離判定器1について機能ブロック図に基づいて説明する。図4は、離隔距離判定器の電気的構成を示す機能ブロック図である。なお、上述した部材と同一の部材には同一の符号を付して説明する。
離隔距離判定器1は、圧力センサ35と、電源スイッチ51と、判定開始スイッチ53と、外部報知用のスピーカ55と報知ランプ57と、を備えている。更に、圧力センサ35により計測された圧力(基準圧)を一時的に記憶するメモリ59と、離隔距離を判定するとともに装置各部の動作を制御する制御部61と、離隔距離判定器1の動作に必要な電力を供給する電源63と、を備えている。
圧力センサ35は、バルーン31の内圧を測定して計測結果を制御部61に出力する。
メモリ59は、圧力センサ35が計測したバルーン31の内圧のうち、特に離隔距離判定の基準となる内圧(基準圧)を一時的に記憶する部位であり、揮発性メモリから構成できる。
制御部61は、電源スイッチ51や判定開始スイッチ53からのオン信号を受けて、圧力センサ35からの出力を受信する。電源スイッチ51からのオン信号を受けた場合には、圧力センサ35から出力された計測結果を基準圧としてメモリ59に記憶させる。判定開始スイッチ53からのオン信号を受けた場合には、圧力センサ35から出力された計測結果(内圧)と、メモリ59に記憶された基準圧とを比較する。比較の結果、内圧が基準圧に比べて所定のしきい値以上高いと判定された場合は、その旨を外部に報知するため、音を出力するようにスピーカ55を制御し、また報知ランプ57を点灯するように制御する。
なお、判定開始スイッチ53がオンされた場合に制御部61は、一定時間毎に内圧と基準圧とを比較して、バルーン31の内圧の変化を監視する。再度、判定開始スイッチ53が押された場合に制御部61は、内圧と基準圧との比較動作を停止する。
本発明に係る離隔距離判定器の使用法について説明する。
まず、バルーン31内から完全に気体が抜き取られていることを確認し、流量計210の表示窓211に表示される数値をリセットボタン213により予めゼロリセットしておく。検知部30を操作杆10に接続する。すなわち、バルーン31のベース部材37をコネクタ21に接続する。また、バルーン31のバルブ33と送気チューブ201の接続バルブ207とを接続する。次に、スプレー缶やハンドポンプ等を用いて、バルーン31に気体を注入する。気体は流量計210の注入口215から注入する。気体は、送気チューブ201を通過してバルーン31に流入する。流量計210の表示窓211にて、所望のサイズとなる量の気体がバルーン31に注入されたことを確認したら気体の注入を停止し、スプレー缶やハンドポンプ等を取り外した上で、注入口215を閉止する。
ジョイント17により、基部11に対する可動部19の角度を適宜調整し、固定する。
各筒状部材13a、13b、13cを適宜繰り出し、基部11が所望の長さになった時点でストッパ15a、15bにより固定する。
操作装置50の電源スイッチ51をオンする。このとき制御部61は、圧力センサ35からの出力を受信し、その結果を基準圧としてメモリ59に一時的に記憶させる動作を行う。
さらに判定開始スイッチ53を押す(オンする)。このとき制御部61は、圧力センサ35からの出力を受信し、メモリ59に記憶された基準圧とを比較する動作を行う。なお、圧力センサ35からの信号の受信及び基準圧との比較は、一定時間毎に行われる。
作業員は、間隔を判定しようとする2本の電線W間にバルーン31を挿入する。このとき、少なくともバルーン31の直径部分が2本の電線Wの間を通過するように挿入する。バルーン31が電線Wに接触することにより内圧が上昇し、内圧が基準圧よりも高くなったと制御部61が判断した場合、制御部61はスピーカ55を制御して音により内圧が高くなった旨を外部に報知する。また、制御部61は報知ランプ57を制御して光により内圧が高くなった旨を外部に報知する。音又は光による報知が行われた場合、作業員は2本の電線の離隔が基準を満たしていないと認識することができる。
制御部61による内圧の判定が一定時間毎に行われている間に、作業員は順次電線間へのバルーン31の挿入及び離脱を繰り返すことで、電線間の離隔を連続的に確認することができる。
ここで、制御部61による内圧の判定が一定時間毎に行われているときに判定開始スイッチ53を押すと、制御部61による内圧と基準圧との比較動作が中断される。また制御部61による内圧と基準圧との比較動作が停止しているときに判定開始スイッチ53を押すと、制御部61は基準圧と内圧の比較動作を開始する。
このように、判定開始スイッチ53は、スピーカ55や報知ランプ57による報知を一時的に停止、又は再開するスイッチとして使用することができる。
以上のように本実施形態においては、2つの物体間に必要な離隔距離と同等の大きさに膨らませたバルーンの内圧の変化を監視する。所定の離隔距離を満たした2つの物体間にバルーンを挿入した場合、バルーンはその物体に接触しないので、バルーンの内圧が変化することなく所定の離隔距離を満たしていると判定できる。他方、所定の離隔距離を満たさない2つの物体間にバルーンを挿入した場合、バルーンはその物体に接触して内圧が上昇するので、所定の離隔距離を満たしていないと判定できる。内圧が上昇した場合には、音や光により外部に報知するので、所要の離隔を有しているか否かを容易に判定することができる。
また、本実施形態においては、バルーンを球形状としたので、バルーン挿入時の傾斜角度に関係なく2物体間の離隔を正確に判定することができる。また、少なくともバルーンの直径部分が2つの物体間を通過するように挿入するだけで、離隔の判定が可能となるので、離隔距離の判定作業を簡略化することができる。
また、操作杆の基部を伸縮自在としたので、収納時にコンパクト化することができる。バルーンは操作杆に対して着脱自在に構成されており、気体を抜き取って折りたたむことができるので、収納時にコンパクト化することができる。
また、操作杆の先端には圧力センサが搭載された軽量のバルーンが装着されるだけであり、カメラ等の重量物が装着されないので、離隔距離判定器の重心を低くすることができ、離隔距離判定作業中のバランスをとりやすく、取り扱いが容易である。
また、バルーンには注入される気体量に応じて外径(直径)が変化する物を使用するとともに、予めバルーンに注入される気体量とバルーンの外径との関係を調べておく。バルーンの大きさを流量計に表示された数値によって判断するので、メジャー等を使用しなくてもバルーンを所望の大きさに設定することができ、測定前の準備作業が非常に簡便であり、高効率である。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態に係る離隔距離判定器について図5に基づいて説明する。図5は、本発明の第二の実施形態に係る離隔距離判定器の使用状態を示す全体図である。本実施形態においては、バルーンの表面に物体が接触したときに発生する音を検知することにより、離隔距離を満たしているか否かを判定する点に特徴がある。第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
離隔距離判定器2の検知部70を構成するバルーン31の表面には、電線Wに接触したときに異音を発生させるブラシ状突起71が植え付けられている。また、バルーン31の適所には、バルーン31に発生した異音を拾う集音部73が取り付けられ、集音部73の基端部側には音を伝達するチューブ75が接続されている。チューブ75の末端部には作業員の耳に挿入するイヤーピース77(出力部)が取り付けられている。
ブラシ状突起71は、バルーン31の外径方向に突出するように植え付けられている。
ブラシ状突起71は、ナイロン、ポリエステル樹脂等からなり、電線W等に接触したときに弾性変形して「がさがさ」という異音を発生させる。
集音部73は、内部に空洞部(不図示)を有する略円錐台形状であり、バルーン31に対して着脱自在に取り付けられている。集音部73が取り付けられている部位におけるバルーン31の表面には、ブラシ状突起71植え付けられておらず、バルーン31の振動を集音部73に効率よく伝達する。なお、集音部73をバルーン31に対して着脱不能に固定するとともに、チューブ75の中間部適所を脱着自在に構成することにより、バルーン31を操作杆10に対して着脱自在にしてもよい。
集音部73の適所には、集音部73の空洞部と連通するチューブ75が接続されている。チューブ75は可撓性を有する中空筒状の部材であり、その先端部75a側は可動部19に巻き付けられ、操作杆10の基部11の先端側適所に開口された引込穴79より基部11内に挿入される。また、基部11内に挿通されたチューブ75の基端部75bは、基部11の基端側適所に開口された引出穴81より外部に引き出される。なお、チューブ75を操作杆10の内部に挿通せず、操作杆10の外周面に巻き付ける等、操作杆10の外部を経由して基部11の基端部側に導くようにしてもよい。
チューブ75の他端には、イヤーピース77が接続されている。イヤーピース77からは、バルーン31から発生した異音が出力される。
基本的な使用法については、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態に係る離隔距離判定器2においては、バルーン31にて発生した異音が、集音部73にて集音され、さらにチューブ75を介してイヤーピース77から出力されて、作業員に伝達される。
詳述すれば、バルーン31が電線Wに接触することにより発生した異音は、バルーン31内部にて増幅されて、集音部73に伝達される。特に本実施形態においては、バルーン31表面にブラシ状突起71が突出形成されているので、バルーン31が電線Wに接触したときに大きな異音を発生させることができる。
このようにして発生した異音を捉えることで、本実施形態においても第一の実施形態と同様に、バルーンを2物体間に挿入するだけで、簡易に離隔距離を判定することができ、離隔距離の判定作業を簡略化することができる。また、本実施形態においては電気部品が不要であるため、離隔距離判定器の構成をより簡略化することができ、耐久性を高めることができる。
〔変形実施形態〕
上記第二の実施形態においては、バルーンに発生した異音(振動)を直接作業員に伝達する構成であるが、異音をマイクにて集音して電気的に増幅した後に作業員に伝達するようにしてもよい。
この場合、第一の実施形態に示すベース部材37(図3参照)に異音を捉えるマイクを搭載し、マイクによって拾われた異音を電気信号に変換してケーブル27を介して操作装置50(図2参照)に伝達し、操作装置50側にて電気的に増幅して、外部に出力する構成とする。異音の外部への出力には、スピーカ55を利用することができる。
このとき、ベース部材37には、マイクを圧力センサ35の代わりに搭載してもよいし、マイクと圧力センサ35の双方を搭載して、異音の発生と圧力変化の双方を利用して離隔距離を判定するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によっても、第一の実施形態や第二の実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔第三の実施形態〕
本発明の第三の実施形態に係る離隔距離判定器について図6に基づいて説明する。図6は、第三の実施形態に係る離隔距離判定器の収納時の状態を示す概略図である。本実施形態においては、一回あたりに一定量を吐出する空気ポンプのポンピング回数から、バルーンの大きさを判断する点に特徴がある。第一及び第二の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
離隔距離判定器3は、操作杆10(基部11)の基端部に、バルーン31に気体を供給する器具として空気ポンプ220(注入手段、気体供給手段)と、この空気ポンプ220のポンピング回数を計測するカウンタ230(注入量測定手段)と、を備えている。送気チューブ201は、空気ポンプ220の吐出口223と、直接接続されている。
空気ポンプ220は、一回のポンピングによって一定量の空気を吐出するポンプである。図6の状態から操作杆10に向けて空気ポンプ220を軸方向(矢印方向)に圧縮することによって、一定量の空気を一回送出する。また、空気ポンプ220に対する圧縮力を解放して図示する位置に戻すことにより、空気ポンプ220は次回圧縮時に送出する一回分の空気をその内部に吸入し、次のポンピング動作を待ち受ける。空気ポンプ220の基端側(図中最下方)には、押圧ボタン221が配置されている。押圧ボタン221は、ポンピング動作時の空気ポンプ220の圧縮・解放動作に連動して、基部11に対して進退移動する。
カウンタ230は、空気ポンプ220によるポンピング回数を表示する表示窓231と、押圧された時に表示窓231に表示される数値を1ずつ加算する加算ボタン233と、表示窓231に表示された数値をゼロに戻すリセットボタン235とを備えている。カウンタ230には、周知の数取器を使用することができる。なお、カウンタにはアナログ式(機械式)を用いてもデジタル式を用いてもよい。加算ボタン233は、空気ポンプ220の圧縮時に押圧ボタン221によって押圧される位置に配置されており、空気ポンプ220による一回のポンピングごとに押圧ボタン221が加算ボタン233を押圧して、表示窓231の数値を1ずつ加算する。
本実施形態においてバルーン31に注入される気体量(体積)は、空気ポンプ220による1回あたりの吐出量×ポンピング回数にて与えられる。従って、第一の実施形態と同様にバルーン31の外径サイズとポンピング回数との関係を事前に調べておき、ポンピング回数からバルーン31のおおよその外径を判断する。
第一の実施形態とは、バルーン31の大きさを判断する際にポンピング回数を利用する点が異なるが、それ以外の基本的な使用方法は同様であるため、その説明を省略する。
以上のように本発明によれば、カウンタの表示窓に表示される空気ポンプのポンピング回数から、バルーンの外径を判断するので、第一の実施形態と同様に、メジャー等を使用しなくてもバルーンを所望の大きさに設定することができ、測定前の作業が非常に簡便であり、高効率である。
〔第四の実施形態〕
本発明の第四の実施形態に係る離隔距離判定器について、図7に基づいて説明する。本実施形態においては、球形状のバルーンに突起部を設け、気体の注入量に応じて突起部を突出させたり突出させないようにして、一のバルーンで複数の離隔距離を判定できるようにした点に特徴がある。上述の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図7は、第四の実施形態に係る離隔距離判定器のバルーンを示す図であり、図7(a)は気体を注入した第一の状態を示し、図7(b)は第一の形状からさらに気体を注入した第二の状態を示す図である。
図7に示すバルーン240は、球形状の本体部241と、本体部241と内部が連通すると共に本体部241から放射状に突出する2つの突起部243を備えている。突起部243は単数でも複数でも構わない。また、図7に示した突起部の数量及び配置はあくまでも一例であって、適宜変更して実施することができる。バルーン240の本体部241と突起部243は夫々伸縮性を有する素材(例えばゴム等)から一体的に作製されており、気体の注入量に応じてバルーン240の形状が変化する。
図7(a)に示す第一の状態は、バルーンに所定量の気体を注入して膨張させた状態を示している。第一の状態にあるとき、突起部243は本体部241からほとんど突出しておらず、球形状の本体部241の直径部分(図中矢印部分)を利用して離隔距離を判定する。
図7(b)に示す第二の状態は、第一の状態からさらに気体を注入した状態を示している。第二の状態では、本体部241から突起部243が突出することによって、バルーン240の最大径(外径)が大きくなっている。図示するバルーン240において2つの突起部243を結ぶ線は、本体部241の中心を通過するように設定されており、各突起部243の先端部間(図中矢印部分)を利用して離隔距離を判定する。
本実施形態に係る離隔距離判定器の基本的な使用方法は上記各実施形態と同様であるため、その説明を省略する。上記各実施形態に係る離隔距離判定器に、本実施形態に示すバルーンを採用して実施してもよい。
以上のように本発明によれば、バルーンを球形状とした場合に比べて、バルーン内に注入する気体量を減少させることができ、離隔距離判定器の準備にかかる時間や労力を低減させることができる。
〔第五の実施形態〕
本発明の第五の実施形態に係る離隔距離判定器について、図8に基づいて説明する。本実施形態においては、球形状の本体部に突起部を設けたバルーンを非伸縮性素材から構成し、気体の注入量に応じて突起部を突出させたり突出させないようにして、一のバルーンで複数の離隔距離を判定できるようにした点に特徴がある。上述の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
図8は、第五の実施形態に係る離隔距離判定器のバルーンを示す図であり、図8(a)は気体を注入した第一の状態を示し、図8(b)は第一の状態からさらに気体を注入した第二の状態を示し、図8(c)は第二の状態からさらに気体を注入した第三の状態を示す図である。
図8に示すバルーン250は、球形状の本体部251と、本体部251と内部が連通すると共に本体部251から放射状に突出する第一突起部253、及び第二突起部255と、本体部251と第一突起部253との間に配置され、第一突起部253への気体の流入を許容し本体部251への気体の流出を防ぐ第一逆止弁257と、本体部251と第二突起部255との間に配置され、第二突起部255への気体の流入を許容し本体部251への気体の流出を防ぐ第二逆止弁259と、本体部251と第一突起部253との間、及び本体部251と第二突起部255との間に夫々配置され、本体部251から第一突起部253又は第二突起部255への気体の流入を阻止し、第一突起部253又は第二突起部255から本体部251への気体の流出を許容する第三逆止弁261と、を備えている。
バルーン250を構成する本体部251、第一突起部253、及び第二突起部255には、気体封入時に一定の形状を保持することができるように、非伸縮性の素材(例えば塩化ビニール)を用いる。
2つの第一突起部253は、本体部251の中心を結ぶ線上に配置されている。第一突起部253の先端部間を利用して離隔距離を判定することができる(図8(b))。また、2つの第二突起部255も同様に配置されている(図8(c))。なお、図8に示した突起部の数量及び配置はあくまでも一例であって、適宜変更して実施することができる。
第一逆止弁257と第二逆止弁259は、本体部251内がある一定以上の圧力となった時に、第一突起部253又は第二突起部255への気体の流入を許容する弁である。具体的には、各逆止弁に、弁体を本体部251側に所定圧で弾性付勢するバネが内蔵されており、一定の圧力が加わらないと弁体が開かない構造になっている。
第一逆止弁257と第二逆止弁259では、各弁体を開放する際の圧力設定が異なっている。すなわち、第一逆止弁257の弁体が開放されるときの圧力よりも、第二逆止弁259の弁体が開放される圧力の方が高く設定されている。従って、バルーン250内に気体を注入するとき、まず本体部251内に気体が流入する。気体は第一逆止弁257と第二逆止弁259によって本体部251から各突起部へ流入しない((a)に示す状態)。本体部251の内圧が所定以上になると、第一逆止弁257の弁体が開放されて、第一突起部253内に気体が流入する。しかし、第二逆止弁259は閉止されたままであり、第一突起部253のみが膨張し、第二突起部255は収縮した状態を維持する((b)に示す状態)。さらに、本体部251の内圧が上昇すると、第二逆止弁259の弁体も開放されて、第二突起部255内に気体が流入する((c)に示す状態)。
第三逆止弁261は、第一逆止弁257と第二逆止弁259よりも軽い力で弁体が開放されるように設定されている。第一突起部253又は第二突起部255に電線Wが接触したときに、弁体が開放されてバルーン250の内圧が上昇し、電線Wへの接触を圧力センサ35にて検知することができる。
図8に示すバルーン250においては、3種類の離隔距離を判定することができる。即ち、(a)に示す第一の状態では、本体部251のみが膨張し、第一突起部253と第二突起部255の双方が収縮している。このとき、本体部251の直径部分(図中矢印部分)を利用して、電線の離隔を判定する。
(b)に示す第二の状態では、本体部251と第一突起部253が膨張し、第二突起部255は収縮している。このとき、2つの第一突起部253の先端間(図中矢印部分)を利用して、電線の離隔を判定する。
(c)に示す第三の状態では、本体部251と第一突起部253と第二突起部255の全てが膨張している。このとき、2つの第二突起部255の先端間(図中矢印部分)を利用して、電線の離隔を判定することができる。
本実施形態に係る離隔距離判定器の基本的な使用方法は上記各実施形態と同様であるため、その説明を省略する。上記第一乃至第三の実施形態に係る離隔距離判定器に、本実施形態に示すバルーンを採用して実施してもよい。
以上のように本発明によれば、バルーンを球形状とした場合に比べて、バルーン内に注入する気体量を減少させることができ、離隔距離判定器の準備にかかる時間や労力を低減させることができる。
以上、本発明について5つの実施形態と1つの変形実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において種々の態様に変形して実施することが可能である。上記実施形態に示した各部材は、適宜相互に入れ替えて実施することが可能である。例えば、第二の実施形態又は変形実施形態に示した検知部を、その他の実施形態に係る離隔距離判定器に適用してもよいし、第四又は第五の実施形態に示したバルーンをその他の実施形態に係る離隔距離判定器に適用してもよい。また、上記各実施形態については、2本の電線の間隔を測定する例により説明したが、本発明に係る離隔距離判定器は、2本の電線間隔の判定以外に利用できることは言うまでもない。
1、2、3…離隔距離判定器、10…操作杆、11…基部、13…筒状部材、15…ストッパ、17…ジョイント、17a…回転軸、19…可動部、21…コネクタ、23…爪、25…接点、27…ケーブル、30…検知部、31…バルーン、33…バルブ、35…圧力センサ、37…ベース部材、39…接点、41…嵌合部、50…操作装置、51…電源スイッチ、53…判定開始スイッチ、55…スピーカ、57…報知ランプ、59…メモリ、61…制御部、63…電源、70…検知部、71…ブラシ状突起、73…集音部、75…チューブ、75a…先端部、75b…基端部、77…イヤーピース、79…引込穴、81…引出穴、201…送気チューブ、203、205…穴、207…接続バルブ、210…流量計、211…表示窓、213…リセットボタン、215…注入口、220…空気ポンプ、221…押圧ボタン、223…吐出口、230…カウンタ、231…表示窓、233…加算ボタン、235…リセットボタン、240…バルーン、241…本体部、243…突起部、250…バルーン、251…本体部、253…第一突起部、255…第二突起部、257…第一逆止弁、259…第二逆止弁、261…第三逆止弁

Claims (8)

  1. 2本のケーブルの離隔距離を判定する離隔距離判定器であって、
    操作杆と、該操作杆の先端部に取り付けられて気体が封入されるバルーンと、該バルーンに気体を注入する注入手段と、該注入手段から前記バルーンに注入される気体量を測定する注入量測定手段と、前記バルーンの内圧を検知する圧力センサと、該圧力センサによって検知された内圧が基準圧よりも高いか否かを判定する判定手段と、該判定手段により内圧が基準圧よりも高いと判定された場合にその旨を報知する報知手段と、を備え、
    前記バルーンは、前記気体の注入量に応じて最大径が変化するように構成されていることを特徴とする離隔距離判定器。
  2. 前記バルーンが球形状であることを特徴とする請求項1に記載の離隔距離判定器。
  3. 前記バルーンは、球形状の本体部と、該本体部と内部が連通すると共に該本体部から放射状に突出する突起部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の離隔距離判定器。
  4. 前記注入量測定手段が、質量流量計であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の離隔距離判定器。
  5. 前記注入手段は、一回あたりの気体の吐出量が一定のポンプを備え、
    前記注入量測定手段は、前記ポンプによる注入回数を計数するカウンタであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の離隔距離判定器。
  6. 前記操作杆は、把持用の基部と、該基部の先端に設けたジョイントにより回動自在に支持された可動部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の離隔距離判定器。
  7. 前記操作杆が伸縮自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の離隔距離判定器。
  8. 2本のケーブルの離隔距離を判定する離隔距離判定器であって、
    操作杆と、該操作杆の先端部に取り付けられて気体が封入されるバルーンと、該バルーンに気体を注入する注入手段と、該注入手段から前記バルーンに注入される気体量を測定する注入量測定手段と、前記バルーン表面に物体が接触したときの音を集音する集音部と、該集音部にて集音された音を出力する出力部と、を備え、
    前記バルーンは、前記気体の注入量に応じて最大径が変化するように構成されていることを特徴とする離隔距離判定器。
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