JP5421434B2 - 停電時に消費電力を低減するモータ制御装置 - Google Patents

停電時に消費電力を低減するモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置に関する。
ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械等の機械において、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避(リトラクト)とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行うために、モータを制御するモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献1,2)。
しかしながら、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行う制御のためにモータ制御装置に必要な電力を確保できない場合がある。
一方、停電時の制御装置の電力を無停電電源装置によって確保する制御装置が提案されている(例えば、特許文献3)。しかしながら、無停電電源装置は高価であるので、停電時の制御装置の電力を確保するために無停電電源装置を用いた場合、制御装置を含むシステムが高価になるという不都合がある。
また、モータ制御装置を含むシステムを高価にすることなく停電時のモータ制御装置の電力を確保するために、平滑化コンデンサを有する制御電源を用いるモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献4,5)。
しかしながら、平滑化コンデンサを有する制御電源が停電時に確保することができる電力は、無停電電源装置が確保することができる電力より小さい。したがって、制御電源がモータ制御装置の他にモータの周辺機器(モータ冷却用ファン、モニタ等)に電力を供給する場合、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行う制御のためにモータ制御装置に必要な電力を確保できないことがある。
また、平滑化コンデンサを有する制御電源を用いたモータ制御装置において、パラメータ、動作値等を停電時にメモリに保存するために、モータの周辺機器への電力の供給を停電時に停止することによって制御電源の出力保持時間を延ばすモータ制御装置が提案されている(例えば、特許文献6)。
特開平8−54914号公報 特開2011−209936号公報 特開平5−336969号公報 特開平10−263973号公報 特開2004−216829号公報 特開2007−185018号公報
パラメータ、動作値等を停電時にメモリに保存するために停電時の制御電源の出力保持時間を延ばす従来のモータ制御装置は、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、モータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止に必要な第2の電力又は第1の電力と第2の電力の和が確保されていない場合でもモータの周辺機器への電力の供給を停電時に停止するものであり、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行うことができるようにするために制御電源の出力保持時間を延ばすことができない。
本発明の目的は、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行うことができるようにするために、制御電源の出力保持時間を延ばすことができるモータ制御装置を提供することである。
本発明によるモータ制御装置は、コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置であって、モータの電流値をサンプリングする電流値サンプリング部と、モータの位置又は速度をサンプリングするモータサンプリング部と、モータに接続された被駆動体の位置又は速度をサンプリングする被駆動体サンプリング部と、モータを駆動するためのPWM信号を、サンプリングしたモータの電流値、モータの位置又は速度、及びモータに接続された被駆動体の位置又は速度に基づいて生成するPWM信号生成部と、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力及び制御電源が供給可能な電力に応じて、モータサンプリング部と被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる動作停止部と、を有することを特徴とする。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、モータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止に必要な第2の電力、及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、動作停止部は、モータサンプリング部と被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力、第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力、第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、PWM信号生成部は、PWM信号のキャリア周波数を減少させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力以下であるとともに、モータ制御装置が制御するモータに並列に接続した他のモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するための他のモータの停止に必要な第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によってDCリンク部に蓄積される減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、動作停止部は、モータサンプリング部と被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力以下であるとともに第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力以下であるとともに第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力とモータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、PWM信号生成部は、PWM信号のキャリア周波数を減少させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、モータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止に必要な第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、動作停止部は、モータサンプリング部と被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力、第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力、第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、PWM信号生成部は、PWM信号のキャリア周波数を減少させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力以下であるとともに、モータ制御装置が制御するモータに並列に接続した他のモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するための他のモータの停止に必要な第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によってDCリンク部に蓄積される減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、動作停止部は、モータサンプリング部と被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力以下であるとともに第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う。
好適には、交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、第1の電力以下であるとともに第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、第1の電力と第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、PWM信号生成部は、PWM信号のキャリア周波数を減少させる。
本発明によるモータ制御装置によれば、モータに接続された被駆動体の物体に干渉しない領域までの退避とモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止のうちの少なくとも一方を停電時に行うことができるようにするために、制御電源の出力保持時間を延ばすことができる。
本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図である。 図1のモータ制御装置のブロック図である。 図1の上位制御装置の動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図である。 図4の上位制御装置の動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図である。 図6のモータ制御装置のブロック図である。 図6の上位制御装置の動作のフローチャートである。 本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図である。 図9の上位制御装置の動作のフローチャートである。
本発明によるモータ制御装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図面中、同一構成要素には同一符号を付す。
図1は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有するシステムのブロック図であり、図2は、図1のモータ制御装置のブロック図である。図1に示すシステムは、ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械において使用される。図1に示すシステムは、交流電源としての三相交流電源1と、コンバータ2と、DCリンク部としての平滑用コンデンサ3と、インバータ4と、モータ5と、被駆動体6と、回転角度検出部7,8と、メモリ9と、モータ制御装置10と、制御電源11と、周辺機器としてのモニタ12と、周辺機器としての冷却用ファン13と、停電検出部16と、上位制御装置17と、スイッチ18と、を有する。
コンバータ2は、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオードによって構成され、三相交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。平滑用コンデンサ3は、コンバータ2の整流ダイオードによって整流された電圧を平滑化するためにコンバータ2に並列に接続される。インバータ4は、平滑用コンデンサ3に並列に接続され、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、後に説明するPWM信号VPWMに基づいてトランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ2によって変換された直流電力を交流電力に変換する。
モータ5は、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。モータ5としては、工作機械の主軸をボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって重力軸方向(Z軸方向)に駆動する重力軸用サーボモータ、工作機械の主軸に取り付けられた工具を駆動する主軸モータ、ワークが取り付けられた工作機械のテーブルをボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって水平軸方向(例えば、X軸方向)に駆動する水平軸用サーボモータ等が用いられる。
被駆動体6は、例えば、モータ5が重力軸用サーボモータである場合には工作機械の主軸であり、モータ5が主軸モータである場合には工具であり、モータ5が水平軸用サーボモータである場合には工作機械のテーブルである。
回転角度検出部7は、モータ5の回転角度θ1をモータの位置として検出するロータリーエンコーダによって構成され、回転角度検出部8は、被駆動体6の回転角度θ2を被駆動体の位置として検出するロータリーエンコーダによって構成される。
メモリ9は、上位制御装置17からモータ制御装置10に入力されるモータ5に対する速度指令値である回転速度指令ωcomと、後に説明するようにして計算されるモータ5の位置又は速度に対応するモータ5の実回転速度ωと、q軸電流指令値Iqcom及びd軸電流指令値Idcomとの関係を表すルックアップテーブルを格納する。
モータ制御装置10は、コンバータ2を介して三相交流電源1に接続した平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動されるモータ5を制御する。このために、モータ制御装置10は、インバータ4の出力線に設けられた電流検出器4u,4v,4wによって検出した三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWのそれぞれの電流値を、モータ5の電流値としてサンプリングし、回転角度θ1,θ2をモータの位置又は速度及び被駆動体の位置又は速度としてそれぞれサンプリングする。そして、モータ制御装置10は、モータ5を駆動するためのPWM信号VPWMを、サンプリングしたU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWのそれぞれの電流値及び回転角度θ1,θ2に基づいて生成する。ここで、電流検出器4u,4v,4wは、例えばホール素子によって構成される。また、モータ制御装置10は、モータ5を制御するために、モニタ12及び冷却用ファン13に電力を供給する制御電源11から電力が供給される。
また、モータ制御装置10は、被駆動体6(例えば、工具)の物体(例えば、工作機械のテーブルに取り付けられたワーク)に干渉しない領域への退避と被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の安全な停止(すなわち、モータ5が動くこと(例えば、落下)による被駆動体6の物体への干渉を回避するために回転速度指令ωcomをゼロにすることによるモータ5の停止)のうちの少なくとも一方を三相交流電源1の停電時に行うことができるようにするために、制御電源11の出力保持時間を延ばすための制御を行う。
モータ制御装置10は、モータ5の制御及び制御電源11の出力保持時間を延ばすための制御を行うために、電流値サンプリング部10aと、モータサンプリング部10bと、被駆動体サンプリング部10cと、減算器10dと、フィルタ10eと、加算器10fと、q軸電流指令値作成部10gと、d軸電流指令値作成部10hと、減算器10iと、減算器10jと、PI制御部10kと、PI制御部10lと、指令電圧作成部10mと、PWM信号生成部10nと、動作停止部10pと、を有する。
電流値サンプリング部10aは、モータ5に流れる三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの電流値を、モータ制御装置10に内蔵されたクロック(図示せず)がモータ制御装置10の各部に出力するクロック信号の1クロック周期(例えば、250マイクロ秒)に相当するサンプリング周期(モータ制御装置10の制御周期)ごとにそれぞれサンプリングし、q軸電流Iq及びd軸電流Idを、モータ5に流れる三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IW及びモータ5の実回転速度ωに対応する回転角度θに基づいて検出する。このために、電流値サンプリング部10aは、回転座標変換及び三相−二相変換を行う座標変換器によって構成される。したがって、電流値サンプリング部10aは、静止座標系(UVW座標系)の三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWを、静止座標系(αβ座標系)に対して実回転速度ωに対応する回転角度θだけ回転する回転座標系で表される二相のq軸電流Iq及びd軸電流Idに変換し、q軸電流Iq及びd軸電流Idを減算器10i及び減算器10jにそれぞれ出力する。
この場合、三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWは、インバータ4の出力線に設けられた電流検出器4u,4v,4wによって検出され、電流検出器4u,4v,4wが出力する電流検出信号は、図示しないA/D変換器に入力されてデジタルデータに変換される。なお、電流検出器4u,4v,4wは、例えばホール素子によって構成される。
図2に示すモータ制御装置10では、電流値サンプリング部10aは、後に説明するサンプリング周期増大指令Cgが上位制御装置17から入力された場合、後に詳細に説明するようにしてU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの電流値のサンプリング周期を増大させる。
モータサンプリング部10bは、回転角度θ1を上記サンプリング周期ごとにサンプリングし、回転角度θ1を時間で微分することによってU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの周波数に相当するモータ5の回転速度ω1をモータ5の速度として演算し、回転速度ω1を減算器10d及び加算器10fに出力する。
図2に示すモータ制御装置10では、モータサンプリング部10bは、上記サンプリング周期増大指令Cgが上位制御装置17から入力された場合、後に詳細に説明するようにして回転角度θ1のサンプリング周期を増大させる。
被駆動体サンプリング部10cは、フルクローズド制御を行うために設けられる。このために、被駆動体サンプリング部10cは、回転角度θ2を上記サンプリング周期ごとにサンプリングし、回転角度θ2を時間で微分することによってU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの周波数に相当する被駆動体6の回転速度ω2を被駆動体6の速度として演算し、回転速度ω2を減算器10dに出力する。
図2に示すモータ制御装置10では、被駆動体サンプリング部10cは、スイッチ18がオンである間に動作を行い、スイッチ18がオフである間に動作を停止する。
減算器10dは、モータ5の回転速度ω1が入力される非反転入力部と、被駆動体6の回転速度ω2が入力される反転入力部と、モータ5の回転速度ω1と被駆動体6の回転速度ω2との減算結果である差分Δω1をフィルタ10eに出力する出力部と、を有する。フィルタ10eは、差分Δω1をフィルタ処理し、フィルタ処理した差分Δω2を加算器10fに出力する。加算器10fは、モータ5の回転速度ω1が入力される第1の非反転入力部と、フィルタ処理した差分Δω2が入力される第2の非反転入力部と、モータ5の回転速度ω1とフィルタ処理した差分Δω2との加算結果であるモータ5の実回転速度ωをq軸電流指令値作成部10g及びd軸電流指令値作成部10hに出力する出力部と、を有する。
q軸電流指令値作成部10gは、q軸電流指令値Iqcomを作成する。このために、q軸電流指令値作成部10gは、モータ5の実回転速度ωが加算器10fから入力され、回転速度指令ωcomが上位制御装置17から入力され、回転速度指令ωcom及びモータ5の実回転速度ωに対応するq軸電流指令値Iqcomをメモリ9から読み出し、読み出したq軸電流指令値Iqcomを減算器10iに出力する。
d軸電流指令値作成部10hは、d軸電流指令値Idcomを作成する。このために、d軸電流指令値作成部10hは、モータ5の実回転速度ωが加算器10fから入力され、回転速度指令ωcomが上位制御装置17から入力される。回転速度指令ωcom及びモータ5の実回転速度ωに対応するd軸電流指令値Idcomをメモリ9から読み出し、読み出したd軸電流指令値Idcomを減算器10jに出力する。
減算器10iは、q軸電流指令値Iqcomが入力される非反転入力部と、q軸電流Iqが入力される反転入力部と、q軸電流指令値Iqcomとq軸電流Iqの値との減算結果である電流偏差ΔIqを出力する出力部と、を有する。減算器10jは、d軸電流指令値Idcomが入力される非反転入力部と、d軸電流Idが入力される反転入力部と、d軸電流指令値Idcomとd軸電流Idの値との減算結果である電流偏差ΔIdを出力する出力部と、を有する。
PI制御部10kは、電流偏差ΔIqが入力され、電流偏差ΔIqの比例積分演算を行うことによってq軸電圧指令値Vqを作成し、q軸電圧指令値Vqを指令電圧作成部10mに出力する。PI制御部10lは、電流偏差ΔIdが入力され、電流偏差ΔIdの比例積分演算を行うことによってd軸電圧指令値Vdを作成し、d軸電圧指令値Vdを指令電圧作成部10mに出力する。
指令電圧作成部10mは、q軸電圧指令値Vq及びd軸電圧指令値Vdに基づいてU相電圧指令値VU、V相電圧指令値VV及びW相電圧指令値VWを作成する。このために、指令電圧作成部10mは、回転座標変換及び二相−三相変換を行う座標変換器によって構成される。したがって、指令電圧設定部10mは、静止座標系(αβ座標系)に対してモータ5の実回転速度ωに対応する回転角度θだけ回転する回転座標系で表される二相のd軸電圧指令値Vd及びq軸電圧指令値Vqを、三相のU相電圧指令値VU、V相電圧指令値VV及びW相電圧指令値VWに変換し、U相電圧指令値VU、V相電圧指令値VV及びW相電圧指令値VWをPWM信号生成部14fに出力する。
PWM信号生成部10nは、U相電圧指令値VU、V相電圧指令値VV及びW相電圧指令値VW、すなわち、サンプリングした三相のU相電流IU、V相電流IV及びW相電流IWの電流値及び回転角度θ1,θ2に基づいてPWM信号VPWM(この場合、インバータ4の各トランジスタに対応するVPWM1,VPWM2,VPWM3,VPWM4,VPWM5及びVPWM6)を生成し、モータ5を駆動するためにPWM信号VPWMをインバータ4に出力する。このために、PWM信号生成部10nは、モータ制御装置10に内蔵されたタイマ(図示せず)の1周期(例えば、250マイクロ秒)に相当するキャリア周波数に基づいてPWM信号VPWMを生成する。
図2に示すモータ制御装置10では、PWM信号生成部10nは、後に説明するキャリア周波数増大指令Cgが上位制御装置17から入力された場合、後に詳細に説明するようにしてキャリア周波数を減少させる。
動作停止部10pは、後に説明する動作停止指令Coが上位制御装置17から入力された場合、スイッチ18をオフにするためのスイッチング信号Soff’をスイッチ18に供給し、モータ5の駆動中に動作停止指令Coが上位制御装置17から入力されない場合、スイッチ18をオンにするためのスイッチング信号Son’をスイッチ18に供給する。
制御電源11は、モータ制御装置10、モニタ12及び冷却用ファン13に電力を供給する。このために、制御電源11は、コンバータ11aと、平滑用コンデンサ11bと、インバータ11cと、を有する。
コンバータ11aは、例えば、複数(この場合は2個)の整流ダイオードによって構成され、三相交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。平滑用コンデンサ11bは、平滑用コンデンサ3の容量よりも小さい容量を有し、コンバータ11aの整流ダイオードによって整流された電圧を平滑化するためにコンバータ11aに並列に接続される。インバータ11cは、平滑用コンデンサ11bに並列に接続され、例えば、複数(この場合は2個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、トランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ11aによって変換された直流電力を交流電力に変換する。
モニタ12は、各種情報を表示し、制御電源11から電力が供給される。冷却用ファン13は、モータ5及びモータ制御装置10を冷却し、制御電源11から電力が供給される。
停電検出部16は、三相交流電源1の停電を検出する。このために、停電検出部16は、三相交流電源1の出力線に設けられた電流検出器1u,1v,1wによって検出される三相のU相電流iU、V相電流iV及びW相電流iWを整流する複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオードを有する整流回路(図示せず)と、整流回路からの出力信号のレベルと基準レベルとを比較し、当該出力信号のレベルが基準レベルより下である場合には停電検出信号Ssを上位制御装置17に出力するコンパレータ(図示せず)と、を有する。ここで、電流検出器1u,1v,1wは、例えばホール素子によって構成される。
図1に示すシステムでは、メモリ9、モータ制御装置10及び停電検出部16は、入出力ポート、シリアル通信回路、A/D変換器、コンパレータ等を備えたプロセッサによって実現され、図示しないメモリに格納された処理プログラムに従って後に説明する処理を実行する。
上位制御装置17は、CNC(数値制御装置)等によって構成され、モータ制御装置10を制御するために回転速度指令値ωcomをq軸電流指令値作成部10g及びd軸電流指令値作成部10hに入力する。また、上位制御装置17は、停電検出信号Ssが入力されたときに平滑用コンデンサ3の電圧(DCリンク電圧)Vc1及び平滑用コンデンサ11bの電圧Vc2を検出する。そして、上位制御装置17は、検出した電圧Vc1及び電圧Vc2に基づいて、平滑用コンデンサ3に蓄積されているモータ電源供給可能電力Pm及び平滑用コンデンサ11bに蓄積されている電力すなわち交流電源1が停電した時に制御電源11が供給可能な制御電源供給可能電力Pcをそれぞれ計算する。
スイッチ18は、回転角度検出部8から被駆動体サンプリング部10cへの回転角度θ2の供給を行うために、動作停止部10pからのスイッチング信号Son’に従ってオン動作を行い、回転角度検出部8から被駆動体サンプリング部10cへの回転角度θ2の供給を停止するために、動作停止部10pからのスイッチング信号Soff’に従ってオフ動作を行う。
図1に示すシステムでは、上位制御装置17のメモリ(図示せず)には、被駆動体6が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、交流電源1の停電時に被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の停止に必要な第2の電力及び第1の電力と第2の電力の和のいずれか一つに相当するモータ駆動用電力Psrが、回転速度指令値ωcomと関連付けて予め記憶されている。また、上位制御装置17のメモリ(図示せず)には、交流電源1の停電時にモニタ12及び冷却用ファン13を駆動するのに必要な周辺機器駆動用電力Pmfが予め記憶されている。また、上位制御装置17のメモリ(図示せず)には、交流電源1の停電時にモータ制御装置10を駆動するのに必要な第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1、交流電源1の停電時にスイッチ18をオフしたときにモータ制御装置10を駆動するのに必要な第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2、並びに、交流電源1の停電時に交流電源1の停電時にスイッチ18をオフするとともに上記サンプリング周期を増大させたときにモータ制御装置10を駆動するのに必要な第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3が、回転速度指令値ωcomと関連付けて予め記憶されている。
また、上位制御装置17は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和より小さい場合、被駆動体サンプリング部10cの動作を停止させるための動作停止指令Coを、動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置17は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2の和より小さい場合、上記サンプリング周期を増大させる(例えば、上記サンプリング周期を2倍にする)ためのサンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
さらに、上位制御装置17は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3の和より小さい場合、上記キャリア周波数を減少させる(例えば、上記キャリア周波数を1/2倍にする)ためのキャリア周波数減少指令Cgを、PWM信号生成部10nに出力する。
図3は、図1の上位制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、モータ5の駆動を開始してからモータ5の駆動を終了し又は三相交流電源1の停電を検出するまでの間に制御周期(例えば、250マイクロ秒)ごとに実行され、上位制御装置17で実行される処理プログラムによって制御される。
先ず、上位制御装置17は、停電検出信号Ssを受信したか否か判断する(ステップS1)。停電検出信号Ssを受信しない場合、処理フローを終了する。それに対し、停電検出信号Ssを受信した場合、上位制御装置17は、モータ電源供給可能電力Pm及び制御電源供給可能電力Pcを計算する(ステップS2)。
ステップS2の終了後、上位制御装置17は、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きいか否か判断する(ステップS3)。モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psr以下である場合、処理フローを終了する。それに対し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きい場合、上位制御装置17は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和以上であるか否か判断する(ステップS4)。
制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和より小さい場合、上位制御装置17は、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する(ステップS5)。
動作停止部10pは、上位制御装置17から動作停止指令Coが入力された場合、スイッチング信号Soff’をスイッチ18に供給する。したがって、被駆動体サンプリング部10cは動作を停止し、被駆動体サンプリング部10cによって電力が消費されなくなるので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。
ステップS5の終了後、上位制御装置17は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2の和以上であるか否か判断する(ステップS6)。制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2の和より小さい場合、上位制御装置17は、サンプリング周期増大指令Cgを電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する(ステップS7)。
電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bは、上位制御装置17からサンプリング周期増大指令Cgが入力された場合、モータ制御装置10に内蔵されたクロック(図示せず)が出力するクロック信号を2回受信する度にサンプリング処理を行う。したがって、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bは、2クロック周期(例えば、500マイクロ秒)に相当するサンプリング周期(モータ制御装置10の制御周期)ごとにそれぞれサンプリング処理を行う。すなわち、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期は、サンプリング周期増大指令Cgが入力される前のサンプリング周期の2倍に増大する。
電流値サンプリング部10a、モータサンプリング部10b及び被駆動体サンプリング部10cのサンプリング周期に相当するモータ制御装置10の制御周期は、モータ制御装置10の各部が処理を行う処理期間及びモータ制御装置10の各部が休止する休止期間からなる。処理期間は、モータ制御装置10の制御周期の長さに関係なく一定であり、処理期間中にモータ制御装置10が消費する電力は、休止期間中にモータ制御装置10が消費する電力より大きい。したがって、モータ制御装置10が消費する電力は、モータ制御装置10の制御周期の長さに対する処理期間の割合が減少するに従って減少する。本実施の形態によれば、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期を増大させることによって、モータ制御装置10の制御周期の長さに対する処理期間の割合が減少するので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。
ステップS7の終了後、上位制御装置17は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3の和以上であるか否か判断する(ステップS8)。制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3の和より小さい場合、上位制御装置17は、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力し(ステップS9)、処理フローを終了する。
PWM信号生成部10nは、上位制御装置17からキャリア周波数減少指令Cgが入力された場合、モータ制御装置10に内蔵されたタイマ(図示せず)の2周期(例えば、500マイクロ秒)に相当するキャリア周波数を設定し、設定したキャリア周波数に基づいてPWM信号VPWMを生成する。したがって、キャリア周波数は、キャリア周波数減少指令Cgが入力される前のキャリア周波数の1/2倍に減少する。
単位時間(例えば、1秒)当たりにPWM信号VPWMが生成される回数は、キャリア周波数が減少するに従って減少し、PWM信号生成部10nがPWM信号VPWMを生成するのに必要な電力は、単位時間(例えば、1秒)当たりにPWM信号VPWMが生成される回数が減少するに従って減少する。本実施の形態によれば、キャリア周波数を減少させることによって単位時間(例えば、1秒)当たりにPWM信号VPWMが生成される回数が減少するので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。
モータ5が重力軸用サーボモータである場合、モータ制御装置10は、被駆動体6の物体に干渉しない領域への退避及び被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の停止を行うためのモータ5の制御を、上位制御装置17の図2の処理フローの終了時に行う。モータ5が水平軸用サーボモータである場合、モータ制御装置10は、被駆動体6の物体に干渉しない領域への退避を行うためのモータ5の制御を、上位制御装置17の図2の処理フローの終了時に行う。モータ5が主軸モータである場合、モータ制御装置10は、被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の停止を行うためのモータ5の制御を、上位制御装置17の図2の処理フローの終了時に行う。
図1に示すシステムによれば、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和より小さい場合、被駆動体10cの動作を停止させるので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。したがって、被駆動体6の物体に干渉しない領域への退避及び被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の停止のうちの少なくとも一方を三相交流電源1の停電時に行うことができるようにするために、制御電源11の出力保持時間を、平滑用コンデンサ11bの容量を大きくすることなく延ばすことができる。
また、三相交流電源1が停電したときに、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2又は第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3の和より小さい場合、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期を増大し、又は、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期を増大させかつPWM信号VPWMのキャリア周波数を減少させることによって、モータ制御装置10の消費電力を更に減少させることができる。
図4は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図である。図4に示すシステムは、ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械において使用される。図4に示すシステムは、図1の上位制御装置17の代わりに上位制御装置17’を有し、上位制御装置17以外の図1に示すシステムの構成要素の他に、インバータ4’と、モータ5’と、被駆動体6’と、回転角度検出部7’,8’と、メモリ9’と、モータ制御装置10’と、を有する。
インバータ4’は、平滑用コンデンサ3及びモータ5に並列に接続され、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、後に説明するPWM信号VPWM’に基づいてトランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ2によって変換された直流電力を交流電力に変換する。
モータ5’は、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。図4に示すシステムにおいて、モータ5としては、例えば、ワークが取り付けられた工作機械のテーブルをボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって第1の水平軸方向(例えば、X軸方向)に駆動する第1の水平軸用サーボモータが用いられ、モータ5’としては、例えば、ワークが取り付けられた工作機械のテーブルをボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって第1の水平軸方向に直交する第2の水平軸方向(例えば、Y軸方向)に駆動する第2の水平軸用サーボモータが用いられる。
被駆動体6及び被駆動体6’は、例えば、モータ5,5’がそれぞれ第1の水平軸用サーボモータ及び第2の水平軸用サーボモータである場合には同一の工作機械のテーブルである。
回転角度検出部7’は、モータ5’の回転角度θ1’をモータの位置として検出するロータリーエンコーダによって構成され、回転角度検出部8’は、被駆動体6’の回転角度θ2’を被駆動体の位置として検出するロータリーエンコーダによって構成される。
メモリ9’は、上位制御装置17’からモータ制御装置10’に入力されるモータ5’対する速度指令値である回転速度指令ωcom’と、モータ5の実回転速度ωと同様にして計算されるモータ5’の位置又は速度に対応するモータ5’の実回転速度ω’と、q軸電流指令値Iqcom’及びd軸電流指令値Idcom’との関係を表すルックアップテーブルを格納する。
モータ制御装置10’は、コンバータ2を介して三相交流電源1に接続した平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動されるモータ5’を制御する。このために、モータ制御装置10’は、インバータ4’の出力線に設けられた電流検出器4u’,4v’,4w’によって検出した三相のU相電流IU’、V相電流IV’及びW相電流IW’のそれぞれの電流値を、モータの電流値としてサンプリングし、回転角度θ1’,θ2’を、モータの位置又は速度及び被駆動体の位置又は速度としてそれぞれサンプリングする。そして、モータ制御装置10’は、モータ5’を駆動するためのPWM信号VPWM’を、サンプリングしたU相電流IU’、V相電流IV’及びW相電流IW’のそれぞれの電流値及び回転角度θ1’,θ2’に基づいて生成する。ここで、電流検出器4u’,4v’,4w’は、例えばホール素子によって構成される。また、モータ制御装置10’は、制御電源11から電力が供給されるが、制御電源11からモータ制御装置10’に電力を供給するための経路は、明瞭のために図4では省略する。さらに、モータ制御装置10’は、停電検出部16から停電検出信号Ssが入力されたときにモータ5’を停止させるように制御を行い、モータ5’の停止によって平滑用コンデンサ3に蓄積される減速エネルギーPdを、モータ5’の実回転速度ω’に基づいて計算する。減速エネルギーPdは、後に説明する停止電力Psr2よりも大きい。そして、モータ制御装置10’は、計算した減速エネルギーPdの情報を上位制御装置17’に提供する。
図4に示すシステムでは、メモリ9’及びモータ制御装置10’は、入出力ポート、シリアル通信回路、A/D変換器、コンパレータ等を備えたプロセッサによって実現され、図示しないメモリに格納された処理プログラムに従ってモータ5’を制御するための処理を実行する。
図4に示すシステムにおいて、後に説明するように、モータ制御装置10は、被駆動体6,6’の物体に干渉しない領域への退避を三相交流電源1の停電時に行い、モータ制御装置10’は、モータ5’の停止を三相交流電源1の停電時に行う。
このために、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmが、被駆動体6の退避に必要な第1の電力としての退避電力Psr1以下であるとともにモータ5’の停止に必要な第2の電力としての停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと後に説明する第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合、モータ制御装置10の動作停止部10pは、スイッチ18をオフにするためのスイッチング信号Soff’をスイッチ18に供給することによって被駆動体サンプリング部10cの動作を停止させ、制御電源11の出力保持時間を延ばすための制御を行う。
上位制御装置17’は、CNC(数値制御装置)等によって構成され、モータ制御装置10を制御するために回転速度指令値ωcomをモータ制御装置10のq軸電流指令値作成部10g及びd軸電流指令値作成部10hに入力し、モータ制御装置10’を制御するために回転速度指令値ωcom’をモータ制御装置10’のq軸電流指令値作成部及びd軸電流指令値作成部(共に図示せず)に入力する。また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssが入力されたときに平滑用コンデンサ3の電圧(DCリンク電圧)Vc1及び平滑用コンデンサ11bの電圧Vc2を検出する。そして、上位制御装置17’は、検出した電圧Vc1及び電圧Vc2に基づいて、平滑用コンデンサ3に蓄積されているモータ電源供給可能電力Pm及び平滑用コンデンサ11bに蓄積されている電力すなわち交流電源1が停電した時に制御電源11が供給可能な制御電源供給可能電力Pcをそれぞれ計算する。さらに、モータ制御装置10、モータ制御装置10’及び上位制御装置17’との間でシリアル通信を行ってもよい。
図4に示すシステムでは、上位制御装置17’のメモリ(図示せず)には、退避電力Psr1が回転速度指令値ωcomと関連付けて予め記憶され、停止電力Psr2が回転速度指令値ωcom’と関連付けて予め記憶されている。また、上位制御装置17’のメモリ(図示せず)には、交流電源1の停電時にモニタ12及び冷却用ファン13を駆動するのに必要な周辺機器駆動用電力Pmfが予め記憶されている。また、上位制御装置17のメモリ(図示せず)には、交流電源1の停電時にモータ制御装置10,10’を駆動するのに必要な第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’、交流電源1の停電時にスイッチ18をオフしたときにモータ制御装置10,10’を駆動するのに必要な第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’、並びに、交流電源1の停電時に交流電源1の停電時にスイッチ18をオフするとともに上記サンプリング周期を増大させたときにモータ制御装置10,10’を駆動するのに必要な第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’が、回転速度指令値ωcomと関連付けて予め記憶されている。
例えば、モータ5,5’がそれぞれ第1の水平軸用サーボモータ及び第2の水平軸用サーボモータであり、被駆動体6及び被駆動体6’が同一の工作機械のテーブルである場合、上位制御装置17’は、交流電源1の停電時に被駆動体6,6’が物体に干渉しない領域へ退避するために、モータ5,5’を停止させるか否かを回転速度指令値ωcom,ωcom’に基づいて判断する。
例えば、上位制御装置17’が、退避のために被駆動体6,6’を第1の水平方向(例えば、X軸方向)に移動させる必要があるが被駆動体6,6’を第2の水平方向(例えば、Y軸方向)に移動させる必要がないと判断した場合、上位制御装置17’は、退避のためにモータ5を駆動するようモータ制御装置10を制御し、モータ5’を停止するようモータ制御装置10’を制御する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合、動作停止指令Coを、動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合にも、動作停止指令Coを、動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’の和より小さい場合、サンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’の和より小さい場合にも、サンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’の和より小さい場合、キャリア周波数減少指令Cgを、PWM信号生成部10nに出力する。
さらに、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’の和より小さい場合にも、キャリア周波数減少指令Cgを、PWM信号生成部10nに出力する。
図5は、図4の上位制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、モータ5の駆動を開始してからモータ5の駆動を終了し又は三相交流電源1の停電を検出するまでの間に制御周期(例えば、250マイクロ秒)ごとに実行され、上位制御装置17’で実行される処理プログラムによって制御される。ここでは、被駆動体6,6’の退避を行うためにモータ5を駆動するとともにモータ5’を停止する場合について説明する。
図5のフローチャートでは、ステップS2の終了後、上位制御装置17’は、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1より大きいか否か判断する(ステップS21)。モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下である場合、上位制御装置17’は、モータ電源供給可能電力Pmが停止電力Psr2より大きいか否か判断する(ステップS22)。
モータ電源供給可能電力Pmが停止電力Psr2以下である場合、処理フローを終了する。それに対し、モータ電源供給可能電力Pmが停止電力Psr2より大きい場合、上位制御装置17’は、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きいか否か判断する(ステップS23)。モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が退避電力Psr1と停止電力Psr2との和以下である場合、処理フローを終了する。
ステップS21でモータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1より大きいと判断された場合、又は、ステップS23でモータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きいと判断された場合、上位制御装置17’は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和以上であるか否か判断する(ステップS24)。
制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合、上位制御装置17’は、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する(ステップS25)。
ステップS25の終了後、上位制御装置17’は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’の和以上であるか否か判断する(ステップS26)。制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’の和より小さい場合、上位制御装置17’は、サンプリング周期増大指令Cgを電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する(ステップS27)。
ステップS27の終了後、上位制御装置17’は、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’の和以上であるか否か判断する(ステップS28)。制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’の和以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’の和より小さい場合、上位制御装置17’は、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力し(ステップS29)、処理フローを終了する。
モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きい場合、モータ制御装置10’は、モータ5’の停止を行うためのモータ5’の制御を、上位制御装置17’の図5の処理フローの終了時に行い、モータ5’が停止した後に、モータ制御装置10は、被駆動体6の被駆動体6が物体に干渉しない領域への退避を行うためのモータ5の制御を行う。
それに対し、モータ5が重力軸用サーボモータであり、モータ5’が主軸モータであり、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1と停止電力Psr2との和以下である場合、モータ制御装置10は、被駆動体6が物体に干渉しない領域へ退避するためのモータ5の制御を、上位制御装置17’の図5の処理フローの終了時又はモータ制御装置10’によるモータ5’の停止後に行う。すなわち、被駆動体6の退避をモータ5’の停止よりも優先して行う必要がある場合には、被駆動体6の退避を行うためのモータ5の制御を、上位制御装置17’の図5の処理フローの終了時に行い、それに対し、モータ5’の停止を被駆動体6の退避よりも優先して行う必要がある場合には、被駆動体6の退避を行うためのモータ5の制御を、モータ制御装置10’によるモータ5’の停止後に行う。
図4に示すシステムにおいて、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合、被駆動体サンプリング部10cの動作を停止させるので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。したがって、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下である場合でも退避を行うことができるようにするために、制御電源11の出力保持時間を、平滑用コンデンサ11bの容量を大きくすることなく延ばすことができる。
また、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’、第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’又は第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’より小さい場合、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期を増大し、又は、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期を増大させかつPWM信号VPWM’のキャリア周波数を減少させることによって、モータ制御装置10の消費電力を更に減少させることができる。
図6は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図であり、図7は、図6のモータ制御装置のブロック図である。図6に示すシステムは、ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械において使用される。図6に示すシステムは、図1のモータ制御装置10及び上位制御装置17の代わりにモータ制御装置10’及び上位制御装置117を有し、図1に示すシステムの構成要素の他にスイッチ14,15を有する。また、モータ制御装置10’は、図2に示すモータ制御装置10の構成要素の他に電力供給停止部10oを有する。
スイッチ14は、制御電源11からモニタ12への電力供給を行うために、電力供給停止部10oからのスイッチング信号Sonに従ってオン動作を行い、制御電源11からモニタ12への電力供給を停止するために、電力供給停止部10oからのスイッチング信号Soffに従ってオフ動作を行う。スイッチ15は、制御電源11から冷却用ファン13への電力供給を行うために、電力供給停止部10oからのスイッチング信号Sonに従ってオン動作を行い、制御電源11から冷却用ファン13への電力供給を停止するために、電力供給停止部10oからのスイッチング信号Soffに従ってオフ動作を行う。
電力供給停止部10oは、後に説明する電力供給停止指令Cpが電力供給停止部10oから入力された場合、スイッチ14,15をオフにするためのスイッチング信号Soffをスイッチ14,15に供給し、モータ5の駆動中に電力供給停止指令Cpが電力供給停止部10oから入力されない場合、スイッチ14,15をオンにするためのスイッチング信号Sonをスイッチ14,15に供給する。
上位制御装置117は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2の和より小さい場合、制御電源11からモニタ12及び冷却用ファン13への電力供給を停止するための電力供給停止指令Cpを、電力供給停止部10oに出力する。
また、上位制御装置117は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1より小さい場合、動作停止指令Coを、動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置117は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2より小さい場合、サンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
さらに、上位制御装置117は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3より小さい場合、キャリア周波数減少指令Cgを、PWM信号生成部10nに出力する。
図8は、図6の上位制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、モータ5の駆動を開始してからモータ5の駆動を終了し又は三相交流電源1の停電を検出するまでの間に制御周期(例えば、250マイクロ秒)ごとに実行され、上位制御装置117で実行される処理プログラムによって制御される。
ステップS4において制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1の和より小さいと判断された場合、上位制御装置117は、電力供給停止指令Cpを電力供給停止部10oに出力する(ステップS5’)。
ステップS5’の終了後、上位制御装置117は、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1以上であるか否か判断する(ステップS6’)。制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1より小さい場合、上位制御装置117は、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する(ステップS7’)。
ステップS7’の終了後、上位制御装置117は、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2以上であるか否か判断する(ステップS8’)。制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2より小さい場合、上位制御装置117は、サンプリング周期増大指令Cgを電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する(ステップS9’)。
ステップS9’の終了後、上位制御装置117は、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3以上であるか否か判断する(ステップS10’)。制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3より小さい場合、上位制御装置117は、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力し(ステップS11’)、処理フローを終了する。
図6に示すシステムにおいて、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1より小さい場合、被駆動体10cの動作を停止させるので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。したがって、被駆動体6の物体に干渉しない領域への退避及び被駆動体6の物体への干渉を回避するためのモータ5の停止のうちの少なくとも一方を三相交流電源1の停電時に行うことができるようにするために、制御電源11の出力保持時間を、平滑用コンデンサ11bの容量を大きくすることなく延ばすことができる。
図9は、本発明の実施の形態のモータ制御装置を有する他のシステムのブロック図である。図9に示すシステムは、ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械において使用される。図9に示すシステムは、図4の上位制御装置17’の代わりに上位制御装置117’を有する。
上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合、電力供給停止指令Cpを電力供給停止部10oに出力する。
また、上位制御装置17’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合にも、電力供給停止指令Cpを電力供給停止部10oに出力する。
また、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’より小さい場合、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さい場合にも、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する。
また、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’より小さい場合、サンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
また、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’より小さい場合にも、サンプリング周期増大指令Cgを、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する。
また、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmがモータ駆動用電力Psrより大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’より小さい場合、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力する。
さらに、上位制御装置117’は、停電検出信号Ssを受信し、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’より小さい場合にも、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力する。
図10は、図9の上位制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、モータ5の駆動を開始してからモータ5の駆動を終了し又は三相交流電源1の停電を検出するまでの間に制御周期(例えば、250マイクロ秒)ごとに実行され、上位制御装置117’で実行される処理プログラムによって制御される。
ステップS24において制御電源供給可能電力Pcが周辺機器駆動用電力Pmfと第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’の和より小さいと判断された場合、上位制御装置117’は、電力供給停止指令Cpを電力供給停止部10oに出力する(ステップS25’)。
ステップS25’の終了後、上位制御装置117’は、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’以上であるか否か判断する(ステップS26’)。制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’より小さい場合、上位制御装置117’は、動作停止指令Coを動作停止部10pに出力する(ステップS27’)。
ステップS27’の終了後、上位制御装置117’は、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’以上であるか否か判断する(ステップS28’)。制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2’より小さい場合、上位制御装置117’は、サンプリング周期増大指令Cgを電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bにそれぞれ出力する(ステップS29’)。
ステップS29’の終了後、上位制御装置117’は、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’以上であるか否か判断する(ステップS10’)。制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3’以上である場合、処理フローを終了する。それに対し、制御電源供給可能電力Pcが第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3より小さい場合、上位制御装置117’は、キャリア周波数減少指令CgをPWM信号生成部10nに出力し(ステップS11’)、処理フローを終了する。
図9に示すシステムにおいて、三相交流電源1が停電した時に、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下であるとともに停止電力Psr2よりも大きく、モータ電源供給可能電力Pmと減速エネルギーPdとの和が、退避電力Psr1と停止電力Psr2との和より大きく、かつ、制御電源供給可能電力Pcが第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1’より小さい場合、被駆動体サンプリング部10cの動作を停止させるので、モータ制御装置10の消費電力を減少させることができる。したがって、モータ電源供給可能電力Pmが退避電力Psr1以下である場合でも退避を行うことができるようにするために、制御電源11の出力保持時間を、平滑用コンデンサ11bの容量を大きくすることなく延ばすことができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、本発明によるモータ制御装置を、ワークと工具とを常に同期して運転する必要がある工作機械以外の機械で用いることができる。
また、本発明によるモータ制御装置は、停電時に周辺機器への電力供給の停止を行わない場合には、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源とは別の電源から電力が供給されてもよい。
また、上記実施の形態において、交流電源として三相交流電源1を用いたが、三相以外の多相交流電源を電源として用いることもできる。また、本発明によるモータ制御装置を、電源回生を行うシステムにおいても適用することができる。この場合、三相交流電源1と電流検出部1u,1v,1wとの間にリアクトルを配置し、コンバータ2を、複数の整流ダイオード及び整流ダイオードの個数と同数のトランジスタによって構成する。
また、回転角度検出部7,8を、ロータリーエンコーダ以外の部品(例えば、ホール素子又はレゾルバ)によって構成することができる。また、モータサンプリング部10b及び被駆動体サンプリング部10cをモータ制御装置10の外部に設けることもできる。また、回転角度検出部7を省略し、モータ5に供給される交流電流及び交流電圧に基づいて回転角度θ1及び回転速度ω1を演算することもできる。
また、周辺機器としてモニタ12及び冷却用ファン13を用いる場合について説明したが、モニタ12と冷却用ファン13のうちのいずれか一方又はモニタ12及び冷却用ファン13以外の周辺機器を用いることもできる。
また、回転角度θ1,θ2をサンプリングする場合について説明したが、モータ5の位置及び被駆動体6の位置としての回転角度θ1,θ2の代わりにモータ5の速度及び被駆動体6の速度としての回転速度ω1,ω2をサンプリングすることもできる。
また、メモリ9をプロセッサの一部として説明したが、メモリ9をプロセッサ外の部品として構成することもできる。また、メモリ9をq軸電流指令値作成部10g又はd軸電流指令値設定部10h内に設けることもできる。
また、停電検出部16が三相交流電源1の電流を検出し、検出した電流に対応する出力信号のレベルと基準レベルを比較する場合について説明したが、停電検出部16が三相交流電源1の電圧を検出し、検出した電圧に対応する出力信号のレベルと基準レベルを比較することもできる。
また、停電検出部16が停電検出信号Ssを上位制御装置17,17’に出力する場合について説明したが、停電検出部16が停電検出信号Ssをq軸電流指令値作成部10g及びd軸電流指令値作成部10hに出力し、q軸電流指令値作成部10g及びd軸電流指令値作成部10hが三相交流電源1の停電の検出の有無を判断することもできる。
また、電流値サンプリング部10a及びモータサンプリング部10bのサンプリング周期(モータ制御装置10の制御周期)を2倍に増大する場合について説明したが、モータ制御装置10に内蔵されたクロック(図示せず)が出力する3以上の任意の回数のクロック信号を受信する度にサンプリング処理を行うことによって、サンプリング周期を3以上の任意の整数倍に増大することもできる。また、サンプリング周期を増大するために、モータ制御装置10に内蔵されたクロック(図示せず)がモータ制御装置10の各部に出力するクロック信号の周波数を増大させるためのクロック制御部をモータ制御装置10内に設けることもできる。
また、PWM信号VPWMのキャリア周波数を1/2倍に減少する場合について説明したが、モータ制御装置10に内蔵されたタイマ(図示せず)の3以上の任意の数の周期に相当するキャリア周波数を設定することによって、PWM信号VPWMのキャリア周波数を3以上の任意の整数の逆数倍に減少させることもできる。また、PWM信号VPWMのキャリア周波数を減少させるために、モータ制御装置10に内蔵されたタイマ(図示せず)の計数値を減少させるためのタイマ制御部をモータ制御装置10内に設けることもできる。
また、モータ制御装置10の消費電力を減少させるために、被駆動体サンプリング部10cの動作の停止のみ、又は被駆動体サンプリング部10cの動作の停止とサンプリング周期の増大と両方を行うこともできる。
また、平滑用コンデンサ3の電圧(DCリンク電圧)Vc1及び平滑用コンデンサ11bの電圧Vc2の検出並びにモータ電源供給可能電力Pm及び制御電源供給可能電力Pcの計算を上位制御装置17,17’で行う場合について説明したが、平滑用コンデンサ3の電圧(DCリンク電圧)Vc1を検出する第1の電圧検出部、平滑用コンデンサ11bの電圧Vc2を検出する第2の検出部並びにモータ電源供給可能電力Pm及び制御電源供給可能電力Pcを計算する計算部をモータ制御装置10に設けることもできる。
また、モータ駆動用電力Psrと、周辺機器駆動用電力Pmfと、回転速度指令値ωcomと関連付けられた第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1、第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2、第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3及び第4のモータ制御装置駆動用電力Pmc4と、を上位制御装置17,17’のメモリ(図示せず)に予め記憶させる場合について説明したが、モータ駆動用電力Psrと、周辺機器駆動用電力Pmfと、回転速度指令値ωcomと関連付けられた第1のモータ制御装置駆動用電力Pmc1、第2のモータ制御装置駆動用電力Pmc2、第3のモータ制御装置駆動用電力Pmc3及び第4のモータ制御装置駆動用電力Pmc4と、を記憶した記憶部を、モータ制御装置10に設けることもできる。
さらに、モータ制御装置10の消費電力を減少させるために、被駆動体サンプリング部10cの動作を停止させる代わりにモータサンプリング部10bの動作を停止させることもできる。
1 三相交流電源
1u,1v,1w,4u,4v,4w,4u’,4v’,4w’ 電流検出部
2,11a コンバータ
3,11b 平滑用コンデンサ
4,4’,11c インバータ
5,5’ モータ
6,6’ 被駆動体
7,7’,8,8’ 回転角度検出部
9,9’ メモリ
10,10’ モータ制御装置
10a 電流値サンプリング部
10b モータサンプリング部
10c 被駆動体サンプリング部
10d,10i,10j 減算器
10e フィルタ
10f 加算器
10g q軸電流指令値作成部
10h d軸電流指令値作成部
10k,10l PI制御部
10m 指令電圧作成部
10n PWM信号生成部
10o 電力供給停止部
10p 動作停止部
11 制御電源
12 モニタ
13 冷却用ファン
14,15,18 スイッチ
16 停電検出部
17,17’,117,117’ 上位制御装置
g キャリア周波数減少指令
o 動作停止指令
p 電力供給停止指令
g サンプリング周期増大指令
d d軸電流
dcom,Idcom’ d軸電流指令値
q q軸電流
qcom,Iqcom’ q軸電流指令値
U,IU,IU’ U相電流
V,IV,IV’ V相電流
W,IW,IW’ W相電流
d 減速エネルギー
on,Soff,Son’,Soff’ スイッチング信号
s 停電検出信号
c1,Vc2 電圧
d d軸電圧指令値
q q軸電圧指令値
U U相電圧指令値
V V相電圧指令値
W W相電圧指令値
PWM,VPWM’ PWM信号
ΔId,ΔIq 電流偏差
θ1,θ2,θ1’,θ2’ 回転角度
ω,ω1,ω2 回転速度
Δω1,Δω2 回転速度偏差
ωcom,ωcom’ 回転速度指令値

Claims (12)

  1. コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置であって、
    モータの電流値をサンプリングする電流値サンプリング部と、
    モータの位置又は速度をサンプリングするモータサンプリング部と、
    モータに接続された被駆動体の位置又は速度をサンプリングする被駆動体サンプリング部と、
    モータを駆動するためのPWM信号を、サンプリングしたモータの電流値、モータの位置又は速度、及びモータに接続された被駆動体の位置又は速度に基づいて生成するPWM信号生成部と、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力及び制御電源が供給可能な電力に応じて、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる動作停止部と、
    を有し、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、モータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止に必要な第2の電力、及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、前記動作停止部は、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力、前記第2の電力及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、前記電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、前記モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と前記被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う、請求項に記載のモータ制御装置。
  3. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力、前記第2の電力及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、前記PWM信号生成部は、前記PWM信号のキャリア周波数を減少させる、請求項に記載のモータ制御装置。
  4. コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置であって、
    モータの電流値をサンプリングする電流値サンプリング部と、
    モータの位置又は速度をサンプリングするモータサンプリング部と、
    モータに接続された被駆動体の位置又は速度をサンプリングする被駆動体サンプリング部と、
    モータを駆動するためのPWM信号を、サンプリングしたモータの電流値、モータの位置又は速度、及びモータに接続された被駆動体の位置又は速度に基づいて生成するPWM信号生成部と、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力及び制御電源が供給可能な電力に応じて、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる動作停止部と、
    を有し、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力以下であるとともに、前記モータ制御装置が制御するモータに並列に接続した他のモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するための他のモータの停止に必要な第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によってDCリンク部に蓄積される減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、動作停止部は、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  5. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力以下であるとともに前記第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、前記電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、前記モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と前記被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う、請求項に記載のモータ制御装置。
  6. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力以下であるとともに前記第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、周辺機器の駆動に必要な電力と前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力との和より小さい場合、前記PWM信号生成部は、前記PWM信号のキャリア周波数を減少させる、請求項に記載のモータ制御装置。
  7. コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置であって、
    モータの電流値をサンプリングする電流値サンプリング部と、
    モータの位置又は速度をサンプリングするモータサンプリング部と、
    モータに接続された被駆動体の位置又は速度をサンプリングする被駆動体サンプリング部と、
    モータを駆動するためのPWM信号を、サンプリングしたモータの電流値、モータの位置又は速度、及びモータに接続された被駆動体の位置又は速度に基づいて生成するPWM信号生成部と、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力及び制御電源が供給可能な電力に応じて、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる動作停止部と、
    を有し、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力、モータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するためのモータの停止に必要な第2の電力及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、前記動作停止部は、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  8. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力、前記第2の電力及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、前記電流値サンプリング部は、前記電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、前記モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と前記被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う、請求項に記載のモータ制御装置。
  9. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力、前記第2の電力及び前記第1の電力と前記第2の電力の和のいずれかよりも大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、前記PWM信号生成部は、前記PWM信号のキャリア周波数を減少させる、請求項に記載のモータ制御装置。
  10. コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に蓄積されている電力で駆動されるモータを制御するために、モータの周辺機器に電力を供給する制御電源から電力が供給されるモータ制御装置であって、
    モータの電流値をサンプリングする電流値サンプリング部と、
    モータの位置又は速度をサンプリングするモータサンプリング部と、
    モータに接続された被駆動体の位置又は速度をサンプリングする被駆動体サンプリング部と、
    モータを駆動するためのPWM信号を、サンプリングしたモータの電流値、モータの位置又は速度、及びモータに接続された被駆動体の位置又は速度に基づいて生成するPWM信号生成部と、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力及び制御電源が供給可能な電力に応じて、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させる動作停止部と、
    を有し、
    交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、モータに接続された被駆動体が物体に干渉しない領域へ退避するために必要な第1の電力以下であるとともに、前記モータ制御装置が制御するモータに並列に接続した他のモータに接続された被駆動体の物体への干渉を回避するための他のモータの停止に必要な第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によってDCリンク部に蓄積される減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、動作停止部は、前記モータサンプリング部と前記被駆動体サンプリング部のうちの一方の動作を停止させることを特徴とするモータ制御装置。
  11. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力以下であるとともに前記第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、前記電流値サンプリング部は、モータの電流値のサンプリング周期を増大し、かつ、前記モータサンプリング部によるモータの位置又は速度のサンプリング周期の増大と前記被駆動体サンプリング部による被駆動体の位置又は速度のサンプリング周期の増大のいずれかを行う、請求項10に記載のモータ制御装置。
  12. 交流電源が停電した時に、DCリンク部に蓄積されている電力が、前記第1の電力以下であるとともに前記第2の電力よりも大きく、DCリンク部に蓄積されている電力と他のモータの停止によって生じた減速エネルギーとの和が、前記第1の電力と前記第2の電力との和より大きく、かつ、制御電源が供給可能な電力が、前記モータ制御装置及び他のモータのモータ制御装置の駆動に必要な電力より小さい場合、前記PWM信号生成部は、前記PWM信号のキャリア周波数を減少させる、請求項11に記載のモータ制御装置。
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