JP5420364B2 - 紙幣処理装置及びその帯封作成方法 - Google Patents

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本発明は、紙幣を帯封で結束する紙幣処理装置及びその帯封作成方法に関する。
金融機関の窓口では、多くの紙幣を受け渡す場合に、バラ状態の紙幣よりも帯封を行っている紙幣の方が運搬や管理の面で便利なことが多い。その一例としては、顧客が大量の紙幣の引き出しを行う場合や銀行内で大量の紙幣を移動させる場合などが挙げられる。
ところが、金融機関の窓口には、スペース上の制約から紙幣の帯封が可能な紙幣処理装置が設置されることは少なく、顧客から帯封された紙幣を受け取りたいとの要望を受け付けた場合には、窓口の担当者が出納用紙幣処理装置などに保管された帯封紙幣を取り出して顧客へ渡しているのが現状である。
このことから、たとえば特許文献1には、紙幣入出金装置の上部に帯封装置を搭載することで、設置面積を小さくしつつ、帯封紙幣の収納および出金を実現する紙幣入出金装置が開示されている。
なお、他の紙幣処理装置として、特許文献2には、枚数や金種数にかかわらず、1つの束(端数巻きや金種混合巻き)にして出金したり、また、顧客番号それぞれに関連付けして金種別出金枚数のパターンを記憶しておき、顧客番号の入力に応答してその顧客番号に対応するパターンで結束して出金したりする紙幣処理機も開示されている。
特許第3685895号公報 特許第3258611号公報
しかしながら、上記の特許文献1及び特許文献2に開示される装置は、出金紙幣を受け取る者(紙幣受取者)の要望にそぐわない紙幣の結束を行うおそれがあるという問題がある。このため、出金後の紙幣の用途次第では紙幣受取者に不便を感じさせるケースが起こる。
例えば、かかる要望の一例としては、店舗の運用資金を出金して出金紙幣のうち低額紙幣だけを両替機に装填するために、1万円、5千円や2千円などの高額紙幣と、両替用紙幣とする低額紙幣とが区別された状態で受け取りたいという要望が挙げられる。
ところが、上記の特許文献1は、同一の金種を対象に小束や規定収納量などの所定枚数の単位で紙幣を結束するものであり、所定枚数に満たない金種の紙幣は全てバラ紙幣として出金するので、帯封紙幣とバラ紙幣が混在した状態で運搬したり、金庫に収めたりする必要があり、出金紙幣の運搬や管理を行う場合に不都合が生じやすくなる。
また、上記の特許文献2のように全ての金種の紙幣をまとめて結束したのでは、低額紙幣のバラ状態で得るには帯封を取り外して低額紙幣を取り出す必要があり、その結果、高額紙幣を帯封した状態で保管することができず、出金紙幣の管理面で不便さが残る。
これらのことから、紙幣を帯封で結束して出金する場合に、いかにして紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うかが課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことができる紙幣処理装置及びその帯封作成方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る紙幣処理装置は、紙幣を帯封で結束する紙幣結束部と、出金対象とする紙幣の金種の中から混合で帯封する混合帯封金種を選択する混合選択部と、前記紙幣結束部を制御して、前記混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する帯封紙幣作成部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る紙幣処理装置の帯封作成方法は、出金対象とする紙幣の金種の中から混合で帯封する混合帯封金種を選択する混合選択工程と、紙幣を帯封で結束する紙幣結束部を制御して、前記混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する帯封紙幣作成工程とを含んだことを特徴とする。
これによって、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことができる。
また、本発明に係る紙幣処理装置は、上記の発明において、出金対象とする紙幣の金種の中から単独の金種で帯封する単独帯封金種を選択する単独選択部をさらに有し、前記帯封紙幣作成部は、前記紙幣結束部を制御して、前記混合帯封紙幣とともに、前記単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成することを特徴とする。
これによって、結束対象となる紙幣の自由度を高めることができ、紙幣受取者の要望により適合した紙幣の結束を行うことができる。
また、本発明に係る紙幣処理装置は、上記の発明において、出金金額の金種別枚数を出金内訳として受け付ける出金内訳受付部をさらに有し、前記帯封紙幣作成部は、前記出金内訳受付部によって受け付けられた出金内訳に基づき、前記混合帯封紙幣の作成束数およびその金種内訳を作成内容として決定する作成内容決定部を有し、前記作成内容決定部によって作成内容として決定された作成束数およびその金種内訳にしたがって、前記混合帯封紙幣を作成することを特徴とする。
これによって、紙幣受取者にとって実効性の高い混合紙幣の紙幣束を作成することができ、紙幣受取者の要望により適合した紙幣の結束を行うことができる
また、本発明に係る紙幣処理装置は、上記の発明において、前記単独選択部は、前記単独帯封金種として最高額金種を選択することを特徴とする。
これによって、紙幣受取者の要望により高い確度で追従でき、銀行関係者が紙幣受取者から要望を聞き取って手動選択する手間が省ける結果、紙幣受取者の要望により適合した紙幣の結束を行うことができる。
また、本発明に係る紙幣処理装置は、上記の発明において、前記帯封紙幣作成部は、顧客に対する待遇を区別する顧客種別が第1の顧客種別よりも優遇度が高い第2の顧客種別である顧客に係る出金を行う場合に、前記混合選択部による前記混合帯封金種の選択及び/又は前記単独選択部よる前記単独帯封金種の選択を有効化する選択有効化部をさらに有する。
これによって、顧客間の待遇を差別化することができ、優良顧客の囲い込みを実現することができる。
本発明によれば、混合帯封金種を選択して混合帯封紙幣を作成するので、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことができる。
図1は、本実施例に係る紙幣処理装置の外観を示した斜視図である。 図2は、本実施例に係る紙幣処理装置の縦断側面図である。 図3は、本実施例に係る紙幣処理装置の構成を示すブロック図である。 図4は、表示入力部で表示させる画面の遷移例を示す図である。 図5は、本実施例に係る単独・混合帯封出金処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、図5に示したステップS104の単独帯封紙幣作成処理の手順を示すフローチャートである。 図7は、図5に示したステップS105の混合帯封紙幣作成処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、本発明の応用例を説明するための説明図である。 図9は、本発明の応用例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る紙幣処理装置及びその帯封作成方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本実施例に係る紙幣処理装置の外観および内部の機構について説明する。図1は、本実施例に係る紙幣処理装置の外観を示した斜視図であり、図2は、本実施例に係る紙幣処理装置の縦断側面図である。
図1及び図2に示す紙幣処理装置1は、金融機関の窓口や出納に配設される入出金機であり、とりわけ紙幣を帯封で結束するものである。
この紙幣処理装置1の機体2は、図1に示すように、上部域2Aおよび下部域2Bを含んで構成されている。このうち、上部域2Aの前部側には、帯封紙幣を放出する帯封紙幣放出口6と、表示入力部110と、シャッタ33とが設けられており、また、下部域2Bの前部側には、入金口3と、出金口4と、入金リジェクト口5とが設けられている。
これら入金口3、出金口4、入金リジェクト口5及び帯封紙幣放出口6は、テラー係員や出納者などの銀行関係者が紙幣の投入または取出などの操作を行う際に顧客が銀行関係者の手元を視認しやすい高さに形成され、機体2自体も前面が顧客から視認しやすい角度に配置されるものとする。
また、機体2の上部域2Aには、図2に示すように、結束用紙幣集積部7と、単一金種または混合金種の帯封紙幣収納部8と、紙幣結束部9とが設けられている。この紙幣結束部9では、結束用紙幣集積部7から送入される所定枚数の紙幣を帯封によって結束する。なお、本実施例では、結束後の帯封で安全に挟持できる適正結束範囲が50枚以上150枚以下であるとし、この範囲内で紙幣の結束を行う場合を例示するものとする。
この結束後の帯封紙幣Pは、帯封紙幣を外部に放出する帯封紙幣放出口6または結束後の帯封紙幣を内部に収納する帯封紙幣収納部8へ搬送路Aによって搬送されるように構成されている。なお、帯封紙幣収納部8に収納された帯封紙幣は、シャッタ33に設けられた窪みを手前方向に引っ張って開放することで、外部に取り出すことできる。
そして、機体2の下部域2B内には、入金口3に続いて紙幣の搬送系が設けられている。この搬送系中には、紙幣の金種、真偽、正損等を識別する識別部10が設けられており、その下流側に一時保留部11への搬送路12、この搬送路12(入金方向)と出金方向(出金または結束)との分岐部13、出金方向において紙幣の表裏反転を行う表裏反転部14を経由して出金口4および結束用紙幣集積部7方向への分岐部15、出金口4と結束用紙幣集積部7との各搬送路16、17への分岐部18が設けられている。
また、入金口3から識別部10に至る間の途中部には、入金リジェクト口5への合流部19、20がそれぞれ設けられており、搬送路12は、一時保留部11への送入路21に連なっている。この送入路21と搬送路12の識別部10より上流側とは搬送路22、23で連なっている。
さらに、一時保留部11の下方には、金種別収納部24が設けられている。この収納部24には、第1紙幣を収納する第1紙幣収納部25、第2紙幣を収納する第2紙幣収納部26、第3紙幣を収納する第3紙幣収納部27、出金不適切紙幣(出金リジェクト紙幣)を収納する出金リジェクト紙幣収納部28、損券を収納する損券収納部29が設けられている。なお、以下では、一例として第1紙幣を50元紙幣、第2紙幣を100元紙幣、第3紙幣を10元紙幣とする場合について説明する。
この出金リジェクト紙幣収納部28を除く、他の収納部25、26、27、29の直上位置には、一時保留紙幣を貯留しておく一時保留室30、30…が設けられており、出金リジェクト紙幣収納部28へは、搬送路21から直接分岐して送入するように構成されている。他の収納部へは、搬送路21から送入搬送路31、31…を介して送入され、繰出しは繰出し搬送路32、32…を介して行われる。
通常の入金の場合は、入金口3から図示しない通常の繰込み手段により紙幣が1枚ずつ繰込まれ、その繰込まれた紙幣は識別部10において金種、真偽、正損等が識別され、正券紙幣は分岐部13から搬送路12、送入搬送路21,31…を経由して、識別された金種に対応する収納部25〜27のいずれかの一時保留室30へ送入され、収納確認指令に応答して各収納部25〜27へ収納される。
また、通常の出金の場合は、金種別収納部24のうち出金が指定された金種に対応する収納部25、26、27から一時保留室30へ紙幣を繰り出し、繰り出した紙幣を搬送路32、送入搬送路21、搬送路12、分岐部13、表裏反転部14、分岐部15、18、搬送路16を経由して紙幣が出金口4へ繰り出される。
ここで、本実施例に係る紙幣処理装置1は、出金対象とする紙幣の金種の中から単独の金種で帯封する単独帯封金種と混合で帯封する混合帯封金種を選択し、単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成するとともに、混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する。
すなわち、かかる紙幣処理装置1では、紙幣を帯封で結束して出金するに際して、結束対象となる紙幣の自由度を高めるべく、単独帯封金種と混合帯封金種を選択して単独帯封紙幣および混合帯封紙幣を作成する。
このため、たとえば100元や50元などの高額金種の混合帯封紙幣と、両替用紙幣とする低額金種(10元)の単独帯封紙幣とに区別して帯封紙幣を作成することができる。
したがって、本実施例に係る紙幣処理装置1によれば、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことが可能になる。なお、ここでは、混合帯封紙幣と単独帯封紙幣の両方を作成する場合を説明したが、混合帯封金種だけを選択して混合帯封紙幣を作成した場合にも金種指定を可能とした混合帯封紙幣を作成することができ、上記の場合と同様に、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことができる。
次に、本実施例に係る紙幣処理装置1の機能構成について説明する。図3は、本実施例に係る紙幣処理装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この紙幣処理装置1は、表示入力部110と、搬送系120と、出金制御部130とを有する。
なお、実際の紙幣処理装置1では、図示した機能部以外の機能部(例えば、入金制御部や回入出金制御部など)を有するが、図3では、本実施例に係る紙幣処理装置1の特徴を説明するために必要な構成要素のみを抜粋している。
表示入力部110は、液晶パネルやディスプレイなどの表示デバイス上で操作入力を受け付けることができる表示可能かつ入力可能なタッチパネルなどのデバイスである。なお、ここでは、表示部と入力部を併せて構成する場合を例示したが、必ずしも一体化されている必要はなく、表示部と入力部を個別に設けることができる。
搬送系120は、図2に示した搬送路12、16、17、21、22、23、31及び32、分岐部13、15及び18、表裏反転部14、合流部19及び20などの搬送機構である。
出金制御部130は、出金制御を行う。例えば、図4の出金モード選択画面420に示すように、「通常バラ出金」、「通常帯封出金」、「金種混合帯封出金」や「単独帯封出金+混合帯封出金」などの各種の出金モードのうち表示入力部110を介して選択を受け付けた出金パターンに対応する出金制御を行う。
このうち「通常バラ出金」は、紙幣に帯封を行わない出金処理を指し、「通常帯封出金」は、同一金種の紙幣を小束100枚単位で帯封する出金処理を指し、「金種混合帯封出金」は、全金種の紙幣をまとめて帯封する出金処理を指し、また、「単独帯封出金+混合帯封出金」は、特定金種の紙幣については単独で帯封する一方で特定金種を除いた金種のうち複数金種の紙幣を混合で帯封する出金処理を指す。
これを具体的に説明すると、図4に示すメニュー選択画面410上で出金取引が選択入力されると、表示入力部110には、出金モード選択画面420が表示される。このとき、「通常バラ出金」が選択された場合には、出金制御部130は、搬送系120を制御して、金種別収納部24から繰り出した出金紙幣をバラ状態で出金口4へ搬送する。
なお、この通常バラ出金では、金種別収納部24から出金口4へ直接搬送させずに結束用紙幣集積部7へ一旦搬送しておき、結束用紙幣集積部7で同一金種の紙幣が小束相当の枚数(100枚)に到達した場合に、帯封紙幣を作成するか否かを表示入力部110に確認表示させることとしてもかまわない。
また、「通常帯封出金」が選択された場合には、出金制御部130は、搬送系120を制御して、同一金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積する。このとき、紙幣が小束相当の枚数に到達した場合には、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ、結束後の帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。なお、出金後になっても小束相当の枚数に満たず、結束用紙幣集積部7に余った端数の紙幣は出金口4からバラ紙幣として投出される。
また、「金種混合帯封出金」が選択された場合には、出金制御部130は、搬送系120を制御して、指定された金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積する。このとき、紙幣の集積値が50枚以上150枚以下の適正結束範囲である場合には、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ、結束後の帯封紙幣(全金種混合紙幣)を帯封紙幣放出口6へ放出させる。また、指定されなかった金種の紙幣は出金口4からバラ紙幣として出金される。
ここで、出金制御部130は、出金パターン「単独帯封出金+混合帯封出金」に対応する出金制御を行う機能部として、単独・混合選択部130aと、帯封紙幣作成部130bとを有する。
単独・混合選択部130aは、出金対象とする紙幣の金種の中から単独で帯封する単独帯封金種と混合で帯封する混合帯封金種を選択する処理部である。なお、本実施例では、単独帯封金種および混合帯封金種の両方を選択する場合を説明するが、単独帯封金種を選択する単独選択部、混合帯封金種を選択する混合選択部としてそれぞれを分散して構成することもできる。
これを具体的に説明すると、単独・混合選択部130aは、図4に示すメニュー選択画面410上で出金取引が選択入力され、かつ出金モード選択画面420上で「単独帯封出金+混合帯封出金」が選択入力された場合に、同図に示す出金内訳入力画面430を表示入力部110に表示させ、表示入力部110上で出金金額の金種別枚数(出金内訳)の入力を受け付ける。
この出金内訳入力画面430の例で言えば、100元紙幣の出金枚数として105枚が指定されており、50元紙幣の出金枚数として20枚が指定されており、10元紙幣の出金枚数として80枚が指定されており、この場合の出金金額は、12300元となる。なお、100元、50元または10元のうち2種類の出金枚数が指定されている場合、残りの一種類が指定されていなくとも出金金額が指定されていれば逆算することもできる。
そして、単独・混合選択部130aは、表示入力部110上で出金内訳が入力されると、同図に示す単独帯封金種・混合帯封金種の選択画面440を表示入力部110に表示させ、この表示入力部110上で単独帯封金種および混合帯封金種の選択を受け付ける。
この単独帯封金種・混合帯封金種の選択画面440の例で言えば、単独帯封金種には100元が指定され、混合帯封金種には50元と10元が指定されている。この場合には、後述の帯封紙幣作成部130bによって100元の単独帯封紙幣および50元と10元の混合帯封紙幣が作成されることになる。
なお、ここでは、単独帯封金種および混合帯封金種の選択入力を表示入力部110を介して受け付ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単独・混合選択部130aが自動選択することとしてもかまわない。
例えば、単独・混合選択部130aは、単独帯封金種として最高額金種「100元」を自動選択することもできる。すなわち、最高額金種の紙幣は、他の金種の紙幣に比べて少ない枚数で多くの金額を支払うことができることから、大口の取引では優先して支払いに使用される。このとき、かかる大口の取引でバラ紙幣が使用されることは稀であり、大半のケースでは最高額金種の帯封紙幣(小束や大束)が使用される。この場合、帯封紙幣1束あたりの枚数は100枚とするのが一般的である。
このため、単独帯封金種として最高額金種を自動選択しておけば、紙幣受取者の要望により高い確度で追従でき、銀行関係者が紙幣受取者から要望を聞き取って手動選択する手間が省ける結果、紙幣受取者の要望により適合した紙幣の結束を行うことができる。
帯封紙幣作成部130bは、紙幣結束部9を制御して、単独・混合選択部130aによって選択された単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成するとともに、同単独・混合選択部130aによって選択された混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する処理部である。
この単独帯封紙幣を作成する場合、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、金種別収納部24のうち単独帯封金種に対応する収納部から繰出して識別部10、分岐部13、表裏反転部14を経由し、分岐部15、18、搬送路17を経て結束用紙幣集積部7へ搬送して送られて集積させるとともに、単独帯封金種の集積枚数および出金済み枚数を計数する。
このとき、帯封紙幣作成部130bは、集積枚数が小束100枚に到達するまでは、単独帯封金種の出金済み枚数が出金枚数に到達するか否かを監視しつつ結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積し、集積枚数が小束100枚に到達すると、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。
その後、帯封紙幣作成部130bは、単独帯封金種の出金済み枚数が出金枚数に到達すると、結束用紙幣集積部7の集積枚数がゼロよりも大きいか否か、すなわち小束にできない端数紙幣が存在するか否かを判定し、この結果、端数紙幣が存在する場合には、端数紙幣の枚数が帯封下限値(本例では50枚)以上であるか否かをさらに判定する。
そして、帯封紙幣作成部130bは、帯封下限値以上であった場合には、紙幣結束部9に端数紙幣を帯封で結束させ、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。なお、帯封紙幣を放出する際には、図示しない印字部を制御して、帯封紙幣の金種内訳および出金金額を印字してから放出するのが好ましい。
また、帯封紙幣作成部130bは、帯封下限値未満であった場合には、搬送系120を制御して、結束用紙幣集積部7に集積されている紙幣を出金口4へ搬送してバラ紙幣として投出する。
一方、混合帯封紙幣を作成する場合、帯封紙幣作成部130bは、予め図示しない記憶部に記憶しておいた帯封紙幣放出口6へ搬送する金種の順序、たとえば高額金種から降順などの順序を決定する。なお、ここでは、記憶しておいた順序に決定することとしたが、表示入力部110を介して搬送する金種の順序の指定を受け付けることとしてもよい。また、搬送する金種の順序を高額紙幣から降順とする例を挙げたが、低額金種から昇順であってもかまわない。
続いて、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、先に順序を決定した金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積するとともに、その金種の集積枚数および出金済み枚数を計数する。
このとき、帯封紙幣作成部130bは、集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達するまでは、順序の該当金種の出金済み枚数が出金枚数に到達するか否かを監視しつつ結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積し、集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達すると、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。
また、帯封紙幣作成部130bは、集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達しないまま、順序の該当金種の出金済み枚数が出金枚数に到達した場合には、混合帯封金種のうち未だ出金していない金種が存在すれば、次の順序の金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積するとともに、その金種の集積枚数および出金済み枚数を計数する。
その後、帯封紙幣作成部130bは、集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達すると、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。
このようにして、帯封紙幣作成部130bは、混合帯封金種のうち未だ出金していない金種が存在する限り、先に決定した順序にしたがって紙幣の集積・計数、結束・放出を行い、全ての混合帯封金種の紙幣を出金した場合に、小束100枚に満たずに結束できなかった紙幣(以下、端数紙幣と言う)が存在するか否かを判定し、この結果、端数紙幣が存在する場合には、端数紙幣の枚数が帯封下限値以上であるか否かをさらに判定する。
そして、帯封紙幣作成部130bは、端数紙幣の枚数が帯封下限値以上であった場合には、紙幣結束部9に端数紙幣を帯封で結束させ、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる。なお、帯封紙幣作成部130bは、帯封下限値未満であった場合には、搬送系120を制御して、結束用紙幣集積部7に集積されている紙幣を出金口4へ搬送してバラ紙幣として投出する。
このように、帯封紙幣放出口6へ搬送する金種の順序、例えば高額金種から降順または低額金種から昇順に決定する場合には、本例の帯封下限値が50枚であるため、50元紙幣および10元紙幣の出金枚数の合計値が帯封下限値50枚以上であり、かつ小束150枚以下である場合に、端数紙幣が生じることなく混合帯封紙幣を作成することができる。
このことから、混合帯封金種を構成する各金種の出金枚数の合計値が端数紙幣を生まない範囲を推奨出金範囲として表示入力部110に表示させることにより提示してもよい。
この後、出金制御部130は、帯封の作成を指定されなかった金種を金種別収納部24から繰り出した出金紙幣をバラ状態で出金口4へ搬送する。
次に、本実施例に係る紙幣処理装置の処理の流れについて説明する。図5は、本実施例に係る単独・混合帯封出金処理の手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、出金操作、たとえばメニュー選択画面410上での出金取引の選択入力および出金モード選択画面420上での「単独帯封出金+混合帯封出金」の選択入力を受け付けると(ステップS101)、単独・混合選択部130aは、出金内訳入力画面430を表示入力部110に表示させ、表示入力部110上で出金金額の金種別枚数(出金内訳)の入力を受け付ける(ステップS102)。
そして、単独・混合選択部130aは、表示入力部110上で出金内訳が入力されると、単独帯封金種・混合帯封金種の選択画面440を表示入力部110に表示させ、この表示入力部110上で単独帯封金種および混合帯封金種の選択を受け付ける(ステップS103)。
かかる選択受付後、帯封紙幣作成部130bは、単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成する「単独帯封紙幣作成処理」を実行するとともに(ステップS104)、混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する「混合帯封紙幣作成処理」を実行する(ステップS105)。
その後、出金制御部130は、帯封の作成を指定されなかった金種を金種別収納部24から繰り出した出金紙幣をバラ状態で出金口4へ搬送し(ステップS106)、単独帯封紙幣の個数、混合帯封紙幣の個数およびその金種内訳を表示入力部110に出金完了報知させ(ステップS107)、処理を終了する。
次に、図5に示したステップS104の単独帯封紙幣作成処理について説明する。図6は、図5に示したステップS104の単独帯封紙幣作成処理の手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、単独帯封金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積するとともに、単独帯封金種の集積枚数および出金済み枚数を計数する(ステップS201)。
このとき、帯封紙幣作成部130bは、結束用紙幣集積部7への集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達するまでは(ステップS202否定)、単独帯封金種の出金済み枚数が出金枚数に到達するか否かを監視しつつ(ステップS205)、出金枚数に到達しないことを条件に(ステップS205否定)、結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積する(ステップS201)。
その後、結束用紙幣集積部7への集積枚数が小束相当の枚数「100枚」に到達すると(ステップS202肯定)、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ(ステップS203)、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる(ステップS204)。
そして、単独帯封金種の出金済み枚数が出金枚数に到達するまで(ステップS205否定)、帯封紙幣作成部130bは、上記のステップS201〜S204の処理を繰り返し行う。
その後、単独帯封金種の出金済み枚数が出金枚数に到達すると(ステップS205肯定)、帯封紙幣作成部130bは、小束にできない端数紙幣が存在するか否かを判定し(ステップS206)、この結果、端数紙幣が存在する場合(ステップS206肯定)には、端数紙幣の枚数が帯封下限値(本例では50枚)以上であるか否かをさらに判定する(ステップS207)。なお、端数紙幣が存在しない場合(ステップS206否定)には、そのまま処理を終了する。
そして、帯封下限値以上であった場合(ステップS207肯定)には、帯封紙幣作成部130bは、紙幣結束部9に端数紙幣を帯封で結束させ(ステップS208)、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させ(ステップS209)、処理を終了する。
また、帯封下限値未満であった場合(ステップS207否定)には、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、結束用紙幣集積部7に集積されている紙幣を出金口4へ搬送してバラ紙幣として投出し(ステップS210)、処理を終了する。
続いて、図5に示したステップS105の混合帯封紙幣作成処理について説明する。図7は、図5に示したステップS105の混合帯封紙幣作成処理の手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、帯封紙幣作成部130bは、帯封紙幣放出口6へ搬送する金種の順序、たとえば高額金種から降順または低額金種から昇順などの順序を決定する(ステップS301)。
続いて、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、先に順序を決定した金種の紙幣を対象に金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積するとともに、その金種の集積枚数および出金済み枚数を計数する(ステップS302)。
このとき、結束用紙幣集積部7への集積枚数が小束100枚に到達すると(ステップS303肯定)、帯封紙幣作成部130bは、紙幣結束部9に紙幣を帯封で結束させ(ステップS304)、結束した単独帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させる(ステップS305)。なお、集積枚数が小束100枚に満たない場合(ステップS303否定)には、ステップS306へ移行する。
続いて、搬送金種の出金済み枚数が出金枚数に到達すると(ステップS306)、帯封紙幣作成部130bは、帯封紙幣作成部130bは、混合帯封金種のうち未だ出金していない金種が存在するか否かを判定する(ステップS307)。なお、搬送金種の出金済み枚数が出金枚数に到達していない場合(ステップS306否定)には、上記のステップS302〜ステップS305までの処理を繰り返し行う。
このとき、混合帯封金種のうち未だ出金していない金種が存在すれば(ステップS307否定)、帯封紙幣作成部130bは、結束用紙幣集積部7への搬送金種を次の順序の金種に変更し(ステップS308)、上記のステップS302〜ステップS306までの処理を繰り返し行う。
そして、全ての混合帯封金種の紙幣を出金した場合に(ステップS307肯定)、帯封紙幣作成部130bは、小束100枚に結束できない端数紙幣が存在するか否かを判定し(ステップS309)、この結果、端数紙幣が存在する場合(ステップS309肯定)には、端数紙幣の枚数が帯封下限値以上であるか否かをさらに判定する(ステップS310)。なお、端数紙幣が存在しない場合(ステップS309否定)には、そのまま処理を終了する。
そして、端数紙幣の枚数が帯封下限値以上であった場合(ステップS310肯定)には、帯封紙幣作成部130bは、紙幣結束部9に端数紙幣を帯封で結束させ(ステップS311)、結束した混合帯封紙幣を帯封紙幣放出口6へ放出させ(ステップS312)、処理を終了する。
一方、端数紙幣の枚数が帯封下限値未満であった場合(ステップS310否定)には、帯封紙幣作成部130bは、搬送系120を制御して、結束用紙幣集積部7に集積されている紙幣を出金口4へ搬送してバラ紙幣として投出し(ステップS313)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例によれば、出金対象とする紙幣の金種の中から単独の金種で帯封する単独帯封金種と混合で帯封する混合帯封金種を選択し、単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成するとともに、混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成するように紙幣処理装置1を構成した。
したがって、本実施例に係る紙幣処理装置1によれば、紙幣受取者の要望に適合した紙幣の結束を行うことができ、紙幣受取者の利便性を向上させることが可能である。
なお、上記の実施例では、結束用紙幣集積部7へ搬送する金種の順序、たとえば高額金種から降順または低額金種から昇順に紙幣を帯封紙幣放出口6へ搬送する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、本発明では、出金金額の金種別枚数を出金内訳として受け付け、受け付けた出金内訳に基づき、混合帯封紙幣の作成束数およびその金種内訳を作成内容として決定し、作成内容として決定した作成束数およびその金種内訳にしたがって、混合帯封紙幣を作成するようにしてもよい。
このように、結束用紙幣集積部7へ紙幣を集積する前の段階で混合帯封紙幣の作成内容を決定することで、紙幣受取者にとって実効性の高い混合紙幣の紙幣束を作成することができ、紙幣受取者の要望により適合した紙幣の結束を行うことができる。
一例としては、混合帯封紙幣を構成する金種の比率を予め設定しておけば、その設定にしたがって混合帯封紙幣を作成することができる。例えば、混合帯封紙幣を構成する金種の比率として50元紙幣:10元紙幣=1:4と設定されており、出金内訳が50元紙幣の出金枚数が120枚、10元紙幣の出金枚数が370枚であったとする。
この場合には、1つの混合帯封紙幣の金種内訳が50元紙幣20枚、10元紙幣80枚である混合帯封紙幣の小束を4つ作成することを決定するとともに、余りの50元紙幣40枚と10元紙幣50枚を端数紙幣として結束することを混合帯封紙幣の作成内容として決定することができる。
これによって、紙幣受取者にとって実効性が高い混合帯封紙幣、たとえば紙幣受取者の使用頻度に応じて設定される金種比率の混合帯封紙幣を最大束数得られるように混合帯封紙幣の作成内容を決定することができる。
また、本発明では、混合帯封金種を構成する各金種の出金枚数の合計値が小束相当の枚数または帯封下限値よりも不足する場合には、一方の高額紙幣を他方の低額紙幣に両替する出金枚数の変更を行うこともできる。
例えば、混合帯封金種が50元紙幣および10元紙幣であるとした時、50元紙幣の出金枚数が15枚、10元紙幣の出金枚数が30枚である場合には、帯封下限値または小束相当の枚数にも満たず、バラ出金する他に術はない。
このとき、50元紙幣の出金枚数15枚のうち2枚を減じて13枚とし、50元紙幣2枚分の金額100元(=10元×10枚)を10元紙幣の出金枚数30枚に加算することで、50元紙幣の出金枚数が13枚、10元紙幣の出金枚数が40枚となり、これらの合計が帯封下限値50枚を超え、帯封を行うことが可能になる。なお、ここでは、50元紙幣のうち2枚を減ずることとしたが、2枚より多く減じて帯封下限値以上の枚数としてもよく、また、50元紙幣を14以上減じて小束の帯封を作成することとしてもよい。
このように、混合帯封金種を構成する各金種の出金枚数の合計値が小束相当の枚数、或いは適正結束範囲に含まれる両替金額を算出し、一方の高額紙幣の出金枚数から両替金額相当の出金枚数を減算する一方で他方の低額紙幣の出金枚数に両替金額相当の出金枚数を加算した出金枚数を採用することで、結束できない端数紙幣が生じる自体を防止することができる。
なお、上記の実施例では、帯封下限値以上であり、かつ小束枚数未満の枚数である端数紙幣を対象に結束する場合について説明したが、小束枚数よりも大きく、帯封上限値以下の枚数である100枚超の端数紙幣を結束することもできる。
また、上記の実施例では、帯封によって紙幣を挟持できる枚数に限りがあるものとした実施例について説明したが、適正結束範囲に限定されるものではなく、任意の帯封下限値から帯封上限値の範囲で紙幣を結束できるように紙幣処理装置を構成することができる。
なお、上記の実施例では、「単独帯封出金+混合帯封出金」を行う際に出金内訳を受け付け、その出金内訳に基づいて単独帯封紙幣および混合帯封紙幣を作成する場合について説明したが、予め顧客に対応付けて出金パターンを登録しておくこともできる。
例えば、図8に示す出金パターンテーブルを紙幣処理装置1に保持させておき、出金処理時に顧客に対応する出金パターンを呼び出して出金処理を行うこともできる。出金パターンテーブルは、顧客IDごとに出金パターンを対応付けて記憶したテーブルであり、顧客ID、100元紙幣の出金枚数、50元紙幣の出金枚数、10元紙幣の出金枚数などのスキームを有する。
一例としては、表示入力部110を介して顧客ID「67890」が入力されると、この顧客ID「67890」に対応する100元紙幣の出金枚数「150枚」、50元紙幣の出金枚数「20枚」及び10元紙幣の出金枚数「30枚」を得ることができるので、この出金パターンにしたがって「通常バラ出金」、「通常帯封出金」、「金種混合帯封出金」や「単独帯封出金+混合帯封出金」を行うことができる。
また、本発明では、必ずしも顧客IDと出金パターンを一対一に対応付ける必要はない。例えば、顧客がチェーン店舗を運営する法人である場合には、本店一括の出金パターン、店舗別の出金パターン、さらには、レジスタ別の出金パターンなど1つの顧客IDにつき複数の出金パターンを対応付けることも可能である。
また、上記の実施例では、出金処理に本発明を適用する場合の実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、銀行内において窓口及び出納間で現金を移動させる場合、すなわち回出金処理を行う場合にも本発明を同様に適用することができる。
なお、上記の実施例では、顧客が出金を行う際に帯封出金を自由に選択できる場合について説明したが、帯封出金を条件付きで許可することとしてもよい。例えば、顧客へ出金を行う場合には帯封出金を許可する一方で銀行内で回金する場合には不許可とするようにしてもよいし、営業時間中における閑散期には帯封出金を許可する一方で繁忙期には帯封出金を不許可としてもよい。
さらに、本発明では、顧客に対する待遇を区別する顧客種別が一般顧客(第1の顧客種別)よりも優遇度が高いVIP顧客(第2の顧客種別)である顧客に係る出金を行う場合に、単独帯封金種および混合帯封金種の選択を有効化することもできる。
つまり、VIP顧客だけに「単独帯封出金+混合帯封出金」をはじめとする「通常帯封出金」、「金種混合帯封出金」などの帯封出金を認めることで、顧客間の待遇を差別化することができ、優良顧客の囲い込みを実現することが可能になる。
なお、上記の実施例では、紙幣の金種として100元紙幣、50元紙幣および10元紙幣の3種類の紙幣を混合帯封金種とした場合を説明したが、20元、5元や1元などを混合帯封金種に加えた場合、複数種類の単独帯封紙幣を作成する場合、あるいは複数種類の混合帯封紙幣を作成する場合にも本発明を同様に適用することができる。
また、上記の実施例では、出金紙幣の表裏に関しては特段の言及を行っていないが、大束(=小束×10)を作成する場合には、金融業界全体で肖像が視認できる面にあることが求められている。
例えば、図9の(A)〜(C)に示す大束を得るための小束の作成手法について説明する。図9の(A)の大束を作成する場合には、結束用紙幣集積部7へ集積する全ての紙幣を対象に、表裏反転部14の表裏反転機能を用いて、肖像が上向きの一定方向となるように金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を搬送し、集積枚数が小束の枚数になった段階で集積紙幣を結束して小束を作成する。かかる小束を10個作成し、最下部の小束は肖像が下向きになるように裏返して配置し、最上部の小束は肖像が上向きになるように表向きに配置することで、上下方向のいずれから視認しても肖像と対面可能な図9の(A)の大束を得ることができる。
また、図9の(B)の大束を作成する場合には、結束用紙幣集積部7へ集積する全ての紙幣を対象に、表裏反転部14の表裏反転機能を用いて、肖像が上向きの一定方向となるように金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を搬送し、集積枚数が小束の枚数になった段階で集積紙幣を結束して小束を作成する。かかる小束を10個作成し、最上部から最下部までの小束を肖像が上向きになるように同一方向の表向きに配置することで、上方向から視認した場合に肖像と対面可能な図9の(B)の大束を得ることができる。
さらに、図9の(C)の大束を作成する場合には、結束用紙幣集積部7へ集積する最初の紙幣については表裏反転部14を介して肖像が下向きになるように表裏反転して金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ搬送し、最初に集積する紙幣を除く他の全紙幣を対象に、表裏反転部14の表裏反転機能を用いて、肖像が上向きの一定方向となるように金種別収納部24から結束用紙幣集積部7へ紙幣を搬送し、集積枚数が小束の枚数になった段階で集積紙幣を結束して小束を作成する。かかる小束を10個作成した場合には、同一方向に立て積み配置するだけで、上下方向のいずれから視認しても肖像と対面可能な図9の(C)の大束を得ることができる。
なお、ここでは、表裏反転部14を有する紙幣処理装置の場合について説明したが、表裏反転機能を持たない紙幣処理装置でも図9の(A)〜(C)の大束を作成することができる。
例えば、図9の(A)の大束を作成する場合には、肖像面が上向きになった紙幣を収納する別スタッカを設けておき、結束用紙幣集積部7へ集積する最後の紙幣については別スタッカから結束用紙幣集積部7へ搬送して小束を作成する。これらの小束10個を先の場合と同様に配置することで、図9の(A)の大束を同様に得ることができる。
また、図9の(B)の大束を作成する場合にも、肖像面が上向きになった紙幣を収納する別スタッカを設けておき、結束用紙幣集積部7へ集積する最後の紙幣については別スタッカから結束用紙幣集積部7へ搬送して小束を作成する。これらの小束10個を先の場合と同様に配置することで、図9の(B)の大束を同様に得ることができる。
さらに、図9の(C)の大束を作成する場合には、肖像面が下向きになった紙幣を収納する下向き紙幣スタッカと、肖像面が上向きになった紙幣を収納する上向き紙幣スタッカとを設けておき、結束用紙幣集積部7へ集積する最初の紙幣については下向き紙幣スタッカから結束用紙幣集積部7へ搬送し、また、結束用紙幣集積部7へ集積する最後の紙幣については別スタッカから結束用紙幣集積部7へ搬送して小束を作成する。これらの小束10個を先の場合と同様に配置することで、図9の(C)の大束を同様に得ることができる。
以上のように、本発明に係る紙幣処理装置は、紙幣受取者の利便性を向上させる場合に適している。
1 紙幣処理装置
2 機体
2A 上部域
2B 下部域
3 入金口
4 出金口
6 帯封紙幣放出口
7 結束用紙幣集積部
8 帯封紙幣収納部
9 紙幣結束部
24 金種別収納部
25 50元紙幣収納部
26 100元紙幣収納部
27 10元紙幣収納部
110 表示入力部
120 搬送系
130 出金制御部
130a 単独・混合選択部
130b 帯封紙幣作成部

Claims (6)

  1. 紙幣を帯封で結束する紙幣結束部と、
    出金対象とする紙幣の金種の中から混合で帯封する混合帯封金種を選択する混合選択部と、
    前記紙幣結束部を制御して、前記混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する帯封紙幣作成部と
    を有することを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 出金対象とする紙幣の金種の中から単独の金種で帯封する単独帯封金種を選択する単独選択部をさらに有し、
    前記帯封紙幣作成部は、
    前記紙幣結束部を制御して、前記混合帯封紙幣とともに、前記単独帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して単独帯封紙幣を作成することを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 出金金額の金種別枚数を出金内訳として受け付ける出金内訳受付部をさらに有し、
    前記帯封紙幣作成部は、
    前記出金内訳受付部によって受け付けられた出金内訳に基づき、前記混合帯封紙幣の作成束数およびその金種内訳を作成内容として決定する作成内容決定部を有し、
    前記作成内容決定部によって作成内容として決定された作成束数およびその金種内訳にしたがって、前記混合帯封紙幣を作成することを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記単独選択部は、前記単独帯封金種として最高額金種を選択することを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記帯封紙幣作成部は、
    顧客に対する待遇を区別する顧客種別が第1の顧客種別よりも優遇度が高い第2の顧客種別である顧客に係る出金を行う場合に、前記混合選択部による前記混合帯封金種の選択及び/又は前記単独選択部よる前記単独帯封金種の選択を有効化する選択有効化部をさらに有することを特徴とする請求項2または4に記載の紙幣処理装置。
  6. 出金対象とする紙幣の金種の中から混合で帯封する混合帯封金種を選択する混合選択工程と、
    紙幣を帯封で結束する紙幣結束部を制御して、前記混合帯封金種に対応する紙幣を帯封で結束して混合帯封紙幣を作成する帯封紙幣作成工程と
    を含んだことを特徴とする紙幣処理装置の帯封作成方法。
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