JP5419157B2 - 脳波測定装置および脳波測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電極を用いて脳波を測定する脳波測定装置および脳波測定方法に関する。
生体信号移動モニタリングにおいて、脳波と心電図はしばしば同時に測定される。しかし、患者に多くの電極を付けることは不便でもあり、またデータコストや患者の負担を考慮すると、電極の数を最小限に抑えることが望ましい。もし、脳波と心電図を一つの電極で測定が可能になったとしたら、有益なことであると言える。
一般的に脳波と心電図とを一つの電極で測定しようとする場合、心電図または脳波の信号成分を除去する処理を必要とする。脳波から心電図を除去する手法として、特許文献1(特開2002−153435号公報)記載の技術が知られている。この特許文献1によると、頭部の電極と頭部外に設置した基準電極との電位差を測定して原脳波時系列を記録し、この原脳波時系列に混入した心電図アーチフェクト波形の正規化標準波形を用いて、原脳波時系列から、心電図アーチフェクト推定時系列を作成し、この心電図アーチファクト推定時系列を原脳波時系列から差し引くことで脳波お時系列成分のみを抽出することが記載されている。
特開2002−153435号公報
しかしながら、上述特許文献1の記載の方法では、心電図アーチファクト波形の正規化標準波形を正確に算出する必要がある。すなわち、正確な脳波を抽出するためには、心電図アーチファクト推定時系列を作成する必要があるが、これを作成するためには特許文献1の図6に記載のとおり、心電図アーチファクトから正規化標準波形を算出する必要がある。しかし、この正規化標準波形を算出することは技術的に大変困難である。
そこで、本発明では、このような心電図アーチファクト波形の正規化標準波形を算出することなく、測定した心電図に含まれている脳波を抽出することのできる脳波測定装置および脳波測定方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の脳波測定装置は、頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極から入力信号を取得する信号取得手段と、前記信号取得手段により取得された入力信号に対してR波の検出を行い、当該R波に基づいた所定周期単位で加算平均処理を行う加算平均処理手段と、前記加算平均処理手段により算出された加算平均心電図を前記信号取得手段により取得された入力信号から減算して、心電図の残差成分を算出する残差成分算出手段と、前記残差成分算出手段により算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分を算出する推定残差成分算出手段と、前記推定残差成分算出手段により算出された推定残差成分を、前記心電図の残差成分から減算することで、脳波を算出する脳波算出手段と、を備え、前記推定残差成分算出手段は、前記残差成分算出手段により算出された残差成分に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出する離散ウエーブレット変換手段と、前記離散ウエーブレット変換手段により算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出するウエーブレットシュリンケージ手段と、前記ウエーブレットシュリンケージ手段により算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する逆離散ウエーブレット変換手段と、から構成されている
また、本発明の脳波測定方法は、頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極から入力信号を取得する信号取得ステップと、前記信号取得ステップにより取得された入力信号に対してR波を検出し、当該Rに基づいた所定周期単位で加算平均処理を行い、加算平均心電図を算出する加算平均処理ステップと、前記加算平均処理ステップにより算出された加算平均心電図を前記信号取得ステップにより取得された入力信号から減算して、心電図の残差成分を算出する残差成分算出ステップと、前記残差成分算出ステップにより算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分を算出する推定残差成分算出ステップと、前記推定残差成分算出ステップにより算出された推定残差成分を、前記心電図の残差成分から減算することで、脳波を算出する脳波算出ステップと、を備え、前記推定残差成分算出ステップは、前記残差成分算出ステップにより算出された残差成分に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出する離散ウエーブレット変換ステップと、前記離散ウエーブレット変換ステップにより算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出するウエーブレットシュリンケージステップと、前記ウエーブレットシュリンケージステップにより算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する逆離散ウエーブレット変換ステップと、から構成されている
この発明によれば、頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極から入力信号を取得して、ここで取得された入力信号に対してR波に基づいた所定周期単位で加算平均処理を行い、算出された加算平均心電図を入力信号から減算して、心電図の残差成分を算出する。その後、算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分を算出し、算出された推定残差成分を、心電図の残差成分から減算することで、脳波を算出する。推定残差成分の算出に際して、残差成分に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出し、算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出し、算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する。これにより、測定した心電図に含まれている脳波を高精度で抽出することができる。
また、本発明の脳波測定装置は、前記信号取得手段により取得された入力信号に対して離散ウエーブレット変換を行う離散ウエーブレット変換手段と、前記離散ウエーブレット変換手段により変換されて得られた周波数成分ごとに、当該周波数成分の信号サンプルにおける標準偏差に基づいて所定の閾値を算出する閾値演算手段と、をさらに備え、前記ウエーブレットシュリンケージ手段は、前記閾値演算手段により算出された閾値を用いてウエーブレットシュリンケージ処理を行うことが好ましい。
この発明によれば、入力信号に対して離散ウエーブレット変換を行い、これに基づいて周波数成分の信号サンプルにおける標準偏差に基づいて所定の閾値を算出することができ、これを用いてウエーブレットシュリンケージ処理を行う。入力信号に基づいた閾値を用いることで、より精度のよい脳波測定を行うことができる。
また、本発明の脳波測定装置は、前記推定残差成分算出手段により算出された推定残差成分、および前記加算平均処理手段により算出された加算平均心電図を加算することにより心電図を算出する心電図算出手段をさらに備えることが好ましい。
この発明によれば、算出された推定残差成分、および算出された加算平均心電図を加算することにより心電図を算出する。これにより、1回の測定で脳波と心電図とを測定することができ、データコストや患者の負担を軽減することができる。
本発明によれば、測定した心電図に含まれている脳波を高精度で抽出することができる。
本実施形態の脳波測定装置100の機能構成を示すブロック図である。 電極101aおよび基準電極101bの装着箇所を示す図である。 脳波測定装置100の処理内容を示すフローチャートである。 各処理部で処理された得られた波形信号の具体例を示す説明図である。
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態の脳波測定装置100の機能構成を示すブロック図である。図1に示すとおり、この脳波測定装置100は、電極101aおよび基準電極101bと接続するものであって、測定部102、加算平均処理部103、離散ウエーブレット変換部104、閾値演算部105、逆離散ウエーブレット変換部106、残差成分演算部107、離散ウエーブレット変換部108、ウエーブレットシュリンケージ処理部109、逆離散ウエーブレット変換部110、脳波算出部111、心電図算出部112および表示部113を備えている。なお、離散ウエーブレット変換部108、ウエーブレットシュリンケージ処理部109、逆離散ウエーブレット変換部110は、算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分eRECG(t)を算出する推定残差成分算出部120を構成するものである。本実施形態では離散ウエーブレット変換などの処理を行うことにより推定残差成分を算出しているがこれに限定するものではなく、脳波に含まれているノイズ(心電図)を算出するものであればよい。
この脳波測定装置100は、CPU、RAM、ROM等から構成されるコンピュータシステムであり、ROMに記憶されているプログラムに従って、CPUが動作し、上述の各種機能を実行することにより脳波および心電図を測定することができる。
この脳波測定装置100は、電極101aおよび基準電極101bを用いて脳波測定する。この電極101aおよび基準電極101bは、図2(a)に示されるように、電極101aは頭部に取り付けられ、基準電極101bは、頭部以外の人体に取り付けられる。例えば、電極101aは、後頭部に取り付けられ、基準電極101bは、鎖骨の部分(頭部に近い耳朶に取り付けてもよい)に取り付けられることで、脳波および心電図が測定される。また、電極101aは、図2(b)に示されるように後頭部に取り付けられる。
測定部102は、電極101aおよび基準電極101bにおいて測定された電気信号を入力し、心電図などのアーチファクトおよび脳波から形成された混合波形を測定する部分である。
加算平均処理部103は、測定部102において測定された混合波形を所定周期ごとに、例えばR波ピークを中心にした所定時間ごとに加算し、その平均値である加算平均心電図SAECGを算出する部分である。すなわち、加算平均処理部103は、混合波形からR波のピークの検出を行い、そのR波のピークを中心にして所定時間ごとに加算平均処理を行うものである。R波のピークの検出は、例えば、以下の文献に記載の方法により検出される。
[参考文献]
H. Park, D. Jeong, and K.Park, “Automated Detection and Elimination of Periodic ECG, Artifacts in EEGUsing the Energy Interval Histogram Method”, Biomedical Engineering, IEEE, Transactions49, 12, 2002,pp. 1526-1533
離散ウエーブレット変換部104は、測定部102において測定された入力信号X(t)に対して、Daubechie3(db3)のマザーウエーブレットを用いて離散ウエーブレット変換を行う部分である。すなわち、離散ウエーブレット変換部104は、入力信号X(t)を高い周波数成分の信号と低い周波数成分の信号に分解する処理を行い、具体的には以下の式(1)および(2)による分解処理を行う。
Figure 0005419157

Figure 0005419157
ここでh(t)、g(t)は、それぞれハイパスフィルタ、ローパスフィルタを意味している。また、cDはスケールレベルjのdetailといわれる高い周波数成分であり、cAはスケールレベルjのapproximationといわれる低い周波数成分である。また、j=0のとき、cA0=x(t)(原波形)である。cAはさらに分解され、本実施形態ではj=5まで分解処理が行われる。
閾値演算部105は、式(3)に従って、各スケールレベルの周波数成分cD(j=1から5)の波形信号を用いて閾値λを求める。
Figure 0005419157

ここでσは、X(t)を分解して得られたcDの心電図成分以外の部分、つまり脳波成分の標準偏差であり、式(4)に従って算出される。また、Nはサンプル数である。
Figure 0005419157

上述式(4)に示される手法は、サンプルからはずれ値を除いて標準偏差を推定する方法であって、脳波より値が大きい心電図成分をはずれ値とみなし、脳波成分の標準偏差を推定するために有効である。
逆離散ウエーブレット変換部106は、離散ウエーブレット変換部104により変換されて得られた各周波数成分に対して、逆離散ウエーブレット変換を行い、入力信号X(t)を算出する部分である。すなわち、閾値演算部105により閾値λが演算されると、残差成分演算のため入力信号X(t)に戻す処理を行う。
なお、上述の逆離散ウエーブレット変換部106は、ウエーブレット変換された信号から入力信号X(t)に戻すための構成である。よって、この逆離散ウエーブレット変換部106を構成することに代えて、閾値λを演算した後には、残差成分演算部107は、測定部102から直接入力信号X(t)を得る、すなわちウエーブレット変換前の入力信号X(t)を得るようにしてもよい。
残差成分演算部107は、逆離散ウエーブレット変換部106から出力される入力信号X(t)から加算平均処理部103により算出された加算平均心電図SAECGを減算処理することで、脳波の残差成分X(t)’を演算する部分である。なお、この残差成分X(t)’は、脳波の信号であるが、心電図の残差信号を含んだものであることから、本実施形態においては、便宜上残差成分と表現する。
離散ウエーブレット変換部108は、残差成分演算部107により算出された残差成分X(t)’に対して、Daubechie3(db3) のマザーウエーブレットを用いて離散ウエーブレット変換を行う部分である。その具体的な処理動作は、離散ウエーブレット変換部104と同じである。
ウエーブレットシュリンケージ処理部109は、離散ウエーブレット変換部108により変換された各周波数成分の波形信号に対して、以下の参考文献2による関数を用いたWavelet Shrinkage処理を行う部分である。
[参考文献2]
S. Poornachandraand N. Kumaravel, "Subband-adaptive shrinkage fordenoising of ECG signals," EURASIP Journal on Applied Signal Processing,2006, pp. 42 - 42
このウエーブレットシュリンケージ処理部109は、対象となる対象信号から雑音成分を所定の閾値を用いて除去するための処理であり、具体的には、以下の処理を行う。ウエーブレットシュリンケージ処理部109は、閾値演算部105により算出された閾値λを用いて式(5)に示される処理を行う。なお、実際には、心電図の残余成分が存在しているとみなされるR波ピークを中心に±40msecの区間ごとに、式(5)による処理を行う。
Figure 0005419157
この式(5)によると、入力信号x(周波数成分cDまたはcAに対応)の絶対値が閾値λより小さい場合、出力を零とし、入力信号x(周波数成分cDまたはcAに対応)の絶対値がλより大きい場合は、入力信号x(周波数成分cDまたはcAに対応)の正負に応じて、その差分を出力する関数を意味する。
すなわち、ウエーブレットシュリンケージ処理部109は、閾値λよりその絶対値が大きい入力信号x(周波数成分cDまたはcAに対応)との差分値を周波数成分ごとに算出する部分である。
逆離散ウエーブレット変換部110は、ウエーブレットシュリンケージ処理部109により算出された各周波数成分の差分値に対して、逆離散ウエーブレット変換を行い、推定残差成分eRECG(t)を算出する部分である。
脳波算出部111は、残差成分X(t)’から推定残差成分eRECG(t)を減算することで推定脳波eEEG(t)を算出する部分である。
心電図算出部112は、加算平均処理部103により算出された加算平均心電図SAECGと逆離散ウエーブレット変換部110により算出された推定残差成分eRECG(t)とを合算して、推定心電図を算出する部分である。
表示部113は、脳波算出部111により算出された推定脳波eEEG(t)および心電図算出部112により算出された推定心電図を表示する部分である。
このように構成された脳波測定装置100の処理について説明する。図3は、脳波測定装置100の処理内容を示すフローチャートである。
電極101aおよび基準電極101bから入力された電気信号は、測定部102により測定され入力信号X(t)が得られる。この入力信号X(t)に対して、離散ウエーブレット変換部104により離散ウエーブレット変換が行われる(S101)。そして、離散ウエーブレット変換により求められた周波数成分cD1からcD5を用いて閾値λが演算される(S102)。
そして、再び入力信号X(t)を得るために、逆離散ウエーブレット変換部104により、離散ウエーブレット変換して得られた各周波数成分に対して逆離散ウエーブレット変換が行われ、入力信号X(t)が得られる(S103)。具体的には、図4(a)に示すとおり、周期的にR波を含んだ波形信号が得られる。
そして、加算平均処理部103において、R波のピークが検出され(S104)、そのR波のピークが中心に来るようにして加算平均処理が行われ、加算平均心電図SAECGが算出される(S105)。図4(b)に、算出した加算平均心電図SAECGの具体例な波形信号を示す。
つぎに、残差成分演算部107において、入力信号X(t)から、S105において算出した加算平均心電図SAECGが減算されることで、残差成分X(t)’が算出される(S106)。そして、算出された残差成分X(t)’に対して、離散ウエーブレット変換部108により、離散ウエーブレット変換処理(DWT)が行われる(S107)。図4(d)に離散ウエーブレット変換処理して得られた波形信号の具体例を示す。図4(d)に示すとおり、スケールレベル1〜5の周波数成分cD1からcDおよびcA5の波形信号が得られる。
ここで得られた各周波数成分の波形信号に対して、S102において演算された閾値λを用いてウエーブレットシュリンケージ処理部109によりウエーブレットシュリンケージ処理Wavelet Shrinkageが行われる(S108)。このウエーブレットシュリンケージ処理により、図4(e)に示されるように、閾値λ以上の波形信号のみから生成された波形信号が得られる。
逆離散ウエーブレット変換部110により、ウエーブレットシュリンケージ処理により得られた波形信号に対して逆離散ウエーブレット変換(IDWT)が行われることで、推定残差成分eRECG(t)が算出される(S109)。ここでは図4(f)に示される波形信号が推定残差成分eRECG(t)として得られる。
そして、脳波算出部111において、残差成分演算部107において算出された残差成分X(t)’から、逆離散ウエーブレット変換部110により算出された推定残差成分eRECG(t)が減算されることにより、推定脳波eEEG(t)が算出される(S110)。図4(g)に示されるように、心電図成分が除去された推定脳波eEEG(t)が算出される。
また、逆離散ウエーブレット変換部110により算出された推定残差成分eRECG(t)と、加算平均処理部103により算出された加算平均心電図SAECGとが合算されることにより推定心電図が算出される(S111)。
このように算出された推定脳波eEEG(t)および推定心電図は表示部113に表示され、オペレータにより確認される(S112)。
なお、本実施形態では、推定脳波eEEG(t)および推定心電図の両方を算出し、そのそれぞれを表示するように構成しているが、これに限るものではなく、少なくとも推定脳波eEEG(t)を算出することが本実施形態では重要である。
つぎに、本実施形態の脳波測定装置100の作用効果について説明する。本実施形態の脳波測定装置100において、測定部102は、頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極101aおよび基準電極101bから入力信号を取得して測定し、加算平均処理部103は、取得された入力信号に対して加算平均処理を行い、加算平均心電図SAECGを算出する。ここで、残差成分演算部107は、算出された加算平均心電図SAECGを入力信号X(t)から減算して、残差成分X(t)’を算出する。その後、推定残差成分算出部120は、算出された残差成分X(t)’に含まれている推定残差成分eRECG(t)を算出し、脳波算出部111は、算出された推定残差成分eRECG(t)を、心電図の残差成分から減算することで、推定脳波eEEG(t)を算出する。これにより、測定した心電図に含まれている脳波を高精度で抽出することができる。
また、好ましくは、この推定残差成分算出部120は、離散ウエーブレット変換部108、ウエーブレットシュリンケージ処理部109、および逆離散ウエーブレット変換部110を含んでいる。そして、離散ウエーブレット変換部108は、残差成分X(t)’に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出する。そして、ウエーブレットシュリンケージ処理部109は、算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出する。逆離散ウエーブレット変換部110は、算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する。これにより、測定した心電図に含まれている脳波を高精度で抽出することができる。
この閾値は、離散ウエーブレット変換部104が入力信号X(t)を離散ウエーブレット変換を行って得た各周波数成分cD1からcD5を用いて求められる。具体的には、この閾値は、各周波数成分の各サンプルにおける標準偏差に基づいて定められたものである。
また、脳波測定装置100において、心電図算出部112は、推定残差成分算出部120により算出された推定残差成分eRECG、および加算平均処理部103により算出された加算平均心電図SAECGを加算することにより心電図を算出することが好ましい。これにより、1回の測定で脳波と心電図とを測定することができ、データコストや患者の負担を軽減することができる。
100…脳波測定装置、101a…電極、101b…基準電極、102…測定部、103…加算平均処理部、104…離散ウエーブレット変換部、105…閾値演算部、106…逆離散ウエーブレット変換部、107…残差成分演算部、108…離散ウエーブレット変換部、109…ウエーブレットシュリンケージ処理部、110…逆離散ウエーブレット変換部、111…脳波算出部、112…心電図算出部、113…表示部、120…推定残差成分算出部。

Claims (4)

  1. 頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極から入力信号を取得する信号取得手段と、
    前記信号取得手段により取得された入力信号に対してR波の検出を行い、当該R波に基づいた所定周期単位で加算平均処理を行う加算平均処理手段と、
    前記加算平均処理手段により算出された加算平均心電図を前記信号取得手段により取得された入力信号から減算して、心電図の残差成分を算出する残差成分算出手段と、
    前記残差成分算出手段により算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分を算出する推定残差成分算出手段と、
    前記推定残差成分算出手段により算出された推定残差成分を、前記心電図の残差成分から減算することで、脳波を算出する脳波算出手段と、を備え
    前記推定残差成分算出手段は、
    前記残差成分算出手段により算出された残差成分に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出する離散ウエーブレット変換手段と、
    前記離散ウエーブレット変換手段により算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出するウエーブレットシュリンケージ手段と、
    前記ウエーブレットシュリンケージ手段により算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する逆離散ウエーブレット変換手段と、から構成されている、脳波測定装置。
  2. 前記信号取得手段により取得された入力信号に対して離散ウエーブレット変換を行う離散ウエーブレット変換手段と、
    前記離散ウエーブレット変換手段により変換されて得られた周波数成分ごとに、当該周波数成分の信号サンプルにおける標準偏差に基づいて所定の閾値を演算する閾値演算手段と、
    をさらに備え、
    前記ウエーブレットシュリンケージ手段は、前記閾値演算手段により演算された閾値を用いてウエーブレットシュリンケージ処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の脳波測定装置。
  3. 前記推定残差成分算出手段により算出された推定残差成分、および前記加算平均処理手段により算出された加算平均心電図を加算することにより心電図を算出する心電図算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の脳波測定装置。
  4. 頭部および頭部以外の人体に取り付けられた電極から入力信号を取得する信号取得ステップと、
    前記信号取得ステップにより取得された入力信号に対してR波を検出し、当該Rに基づいた所定周期単位で加算平均処理を行い、加算平均心電図を算出する加算平均処理ステップと、
    前記加算平均処理ステップにより算出された加算平均心電図を前記信号取得ステップにより取得された入力信号から減算して、心電図の残差成分を算出する残差成分算出ステップと、
    前記残差成分算出ステップにより算出された心電図の残差成分に含まれている推定残差成分を算出する推定残差成分算出ステップと、
    前記推定残差成分算出ステップにより算出された推定残差成分を、前記心電図の残差成分から減算することで、脳波を算出する脳波算出ステップと、を備え
    前記推定残差成分算出ステップは、
    前記残差成分算出ステップにより算出された残差成分に対して離散ウエーブレット変換を行い、複数の周波数成分ごとの波形信号を算出する離散ウエーブレット変換ステップと、
    前記離散ウエーブレット変換ステップにより算出された周波数成分ごとの波形信号に対してウエーブレットシュリンケージ処理を行い、所定の閾値との差分からなる信号成分を周波数成分ごとに算出するウエーブレットシュリンケージステップと、
    前記ウエーブレットシュリンケージステップにより算出された周波数成分ごとの信号成分に対して逆離散ウエーブレット変換処理を行い、推定残差成分を算出する逆離散ウエーブレット変換ステップと、から構成されている、脳波測定方法。
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