以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した写真シール提供システムの一実施の形態の構成の例を示す図である。
図1の写真シール提供システムは、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、その撮影・編集した画像を、写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取る遊戯用システムである。この写真シール提供システムは、利用者が撮影や編集等を行う写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−N(N:1,2,3,・・・,N)、利用者が作成した画像を利用者にデータとして提供するサービスを行うサーバ2、および利用者が所持する携帯端末3−1乃至携帯端末3−M(M:1,2,3,・・・,M)から構成される。
また、写真シール提供システムでは、写真シール作成装置1−1乃至1−Nのそれぞれとサーバ2とは、ネットワーク4を介して接続され、サーバ2と携帯端末3−1乃至3−Mとは、ネットワーク5を介して接続される。
写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、それぞれが同様の装置であり、利用者に写真シールを作成する写真シール作成ゲームをプレイさせ、成果物として写真シールを提供する。つまり、この、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、ゲーム装置(遊戯サービス提供装置)であり、通常、ゲームセンタや観光地等の店舗等に設置される。利用者(主に複数人のグループである場合が多い)は、その写真シール作成ゲームにおいて、硬貨投入後に筐体内に設置されたCCD(Charge Coupled Device)カメラで利用者自身を撮影し、記録された利用者の画像を液晶パネル上で付属のペン等を用いて所定または任意の文字や図形等を書き込んで編集を行い、個性的な画像を作成してシール紙に分割印刷させる。このように作成され利用者に提供されたシール紙は、例えば、利用者によって、利用者の友人や知人と交換したり、手帳に貼り付けてアルバムのようにしたり、ポストカードに貼り付けたりされる。
また、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nは、作成された画像を送信画像として、ネットワーク4を介して、サーバ2に送信(アップロード)する。
なお、以下において、写真シール作成装置1−1乃至写真シール作成装置1−Nをそれぞれ区別する必要の無い場合、写真シール作成装置1と称する。
ネットワーク4は、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、または公衆回線網等に代表される、有線または無線からなる、1つまたは複数のネットワークにより構成される。
サーバ2は、写真シール作成装置1において作成(撮影および編集)され、その写真シール作成装置1よりネットワーク4を介して供給される画像データを取得して、保存する。そして、その画像データの作成作業(撮影や編集)を行った利用者が、自分自身の所持する携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mを用いて、ネットワーク5を介してサーバ2にアクセスすると、サーバ2は、要求された画像データを読み出し、送信画像として、要求元の携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mに、ネットワーク5を介して提供する。
携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mは、写真シール作成ゲームを行った利用者の所持する通信機能を有する通信端末であり、例えば、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)、その他これに類する通信機能を有する通信端末が用いられる。携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mは、それぞれ、図示せぬ基地局と無線通信を行うことにより、電話機と通話通信やパケット通信(通信データの授受)を行ったり、他の情報処理装置(例えばサーバ2)とパケット通信を行ったりすることができる。
なお、図1において、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mが、ネットワーク5に接続されているように示されているが、これは、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mが、ネットワーク5に接続される基地局との無線通信を確立し、ネットワーク5に接続されている状態(ネットワーク5を介して通信を行うことができる状態)にあることを示している。また、以下において、携帯端末3−1乃至携帯端末3−Mを互いに区別する必要の無い場合、携帯端末3と称する。
また、写真シール作成装置1の台数に制限は無く、何台であってもよい。また、ネットワーク4の数も制限は無く、サーバ2が接続されるネットワーク4の数は、1つであっても複数であってもよい。つまり、例えば、サーバ2が、1つのネットワーク4を介して、複数の写真シール作成装置1に接続されるようにしてもよい。
また、携帯端末3についても同様であり、設備の都合を考慮しなければ、ネットワーク5に対して携帯端末3が何台接続されるようにしてもよい。
このような写真シール提供システムにおいて、サーバ2は、上述したように、写真シール作成装置1において作成された画像を、送信画像として、利用者の携帯端末3に提供し、その携帯端末3に表示させる。つまり、写真シール作成装置1において写真シールを作成した利用者は、写真シール作成装置1においてプレイした写真シール作成ゲームの成果物として、写真シール作成装置1より写真シールを得るだけでなく、サーバ2よりその送信画像(撮影画像や落書き編集等が行われた画像)を携帯端末3にダウンロードして表示させることができる。
このように、図1の写真シール提供システムは、写真シール作成装置1において、単純に、作成した写真シールを提供する以外に、サーバ2に保存された画像を、送信画像として、利用者の携帯端末3に提供することができるので、利用者の満足度をより向上させることができ、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする、所謂リピータ率を増加させることができ、収益率の向上を期待することができる。
次に、図1の写真シール提供システムを構成する、写真シール作成装置1、サーバ2、および携帯端末3の構成の詳細について説明する。
まず、図2乃至図11を参照して、図1の写真シール作成装置1の構成例について説明する。
図2は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図2の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業を利用者にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集済み画像を写真シールやデータとして利用者に提供する代わりに、利用者より代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
写真シール作成装置1においては、その筐体10は、図2に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間の利用者の撮影に関する処理を行ったり、利用者の写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによる利用者の撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、利用者が撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、利用者がポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。また、前方ユニット12Aの側面には、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられているが、その詳細は後述する。
編集ユニット13は、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組の利用者が同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組の利用者が、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組の利用者が同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてフラッシュ発光するストロボを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内の利用者)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。したがって、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちで利用者の操作性が低下する恐れがある。そこで、天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aにも設けられている。前方ユニット12Aの構成例については、図6を参照して後述する。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主な利用者である女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
背景カーテンユニット15は、前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えば利用者に選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易に利用者の所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対する利用者の満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中から利用者により選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、利用者の多様な好みに対応することができる。
外付けモニタ16は、撮影ユニット12内の撮影空間で利用者の撮影が行われている場合には、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者や、写真シール作成装置1の傍を通りかかった人に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力(表示)したり、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)、写真シール作成装置1が設置されている店舗や地域の広告等を出力する。また、写真シール作成装置1にエラーが発生している場合には、そのエラーの内容を出力する。
スピーカ17は、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等に合わせた音声を出力する。
タッチボタン18は、機械的に動作する機構を有しない構成とされ、例えば、利用者に所定の操作(タッチ)されることで、そのタッチによる圧力や静電気を感知して、利用者の操作を受け付ける。タッチボタン18が利用者の操作を受け付けると、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツ、広告等は、適宜、その内容が切り替わるようになされている。また、タッチボタン18は、外付けモニタ16が、その上にタッチパネルが重畳されて構成されている場合には、外付けモニタ16の表示領域の一部に表示されて構成されるようにしてもよいし、機械的に動作する機構を有するプッシュボタンとして構成されるようにしてもよい。
また、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18は、前方ユニット12Aの側面のいずれか一方に設けられるようになされている。すなわち、図2において図示されない前方ユニット12Aの側面は、図2において外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられている前方ユニット12Aの側面に外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設けられない場合に、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18が設置可能な構造となっている。
図3は、図2の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図3に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、利用者が撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組の利用者が、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されて利用者に提供される写真シール排出部13Cが設けられている。
図4は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図4に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、側面カーテン21が設けられる。この側面カーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、側面カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、利用者が外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
この側面カーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、利用者の各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組の利用者は、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させることができる。
次に、写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図5を参照して説明する。
図5は、利用者のゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図5に示すように、利用者は、外部(利用者Aまたは利用者A')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(利用者B)。もし、前の組の利用者が撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、利用者は、ユニット外部において待機する(利用者Aまたは利用者A')。なお、図5において、利用者(利用者A)は、外付けモニタ16およびスピーカ17によって出力される、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像や写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内するコンテンツを視聴しながら待機することができる。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、利用者(利用者B)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了すると利用者は、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するものを選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て左側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、右側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aの利用者(利用者C)および第2編集空間33Bの利用者(利用者C')の、合計2組の利用者が同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32の利用者(利用者B)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、利用者は、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、利用者(利用者Cまたは利用者C')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、利用者は、その印刷中に、携帯端末3に送信画像を転送する携帯送信サービス、編集済みの画像を投稿するミニゲーム、アンケート入力等の事後接客サービスを行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動し(利用者D)、排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32の利用者Bが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者に撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33Aの利用者C、または、第2編集空間33Bの利用者C'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組の利用者(利用者B)に、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。なお、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bがいずれも未使用である場合には、写真シール作成装置1は、利用者(利用者B)に対して、第1編集空間33Aおよび第2編集空間33Bのいずれか一方を使用させるように案内するとともに、利用者が案内された編集空間でない方に移動した場合には、案内された編集空間に利用者を誘導させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組の利用者に、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、曲面または平面で構成される乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後に、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置が設置されている他、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置き場54−1および54−2、並びに、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55が設けられている。
さらに、正面12A−1には、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−3の裏側であって、撮影空間32の天井付近に、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声が出力される、図示せぬスピーカ124(図9)が設けられている。なお、スピーカ124の数および設置位置は任意である。
カメラ51は、CCDを利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のライブビューモニタ123(図9)と、それに積層された無色透明のタッチパネルとにより構成され、撮影作業中の利用者が撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、利用者に指定された画像が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えば利用者の指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6の背後には、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置が設置され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影される利用者に光を多様な角度から照射する。なお、以下において、乳白アクリル板53−1乃至乳白アクリル板53−6を互いに区別して説明する必要の無い場合、乳白アクリル板53と称する。また、所定の乳白アクリル板53の表面には、ストロボ発光による撮影空間32の明るさを調整するために、図示せぬLED(Light Emitting Diode)を設けるようにしてもよい。
荷物置き場54−1,54−2は、撮影時における利用者の手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場54−1,54−2は、撮影の邪魔にならないような位置、すなわち、利用者が撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、乳白アクリル板53の背後に設置された照明装置の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。利用者は、手荷物を荷物置き場54−1,54−2に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
硬貨投入返却口55は、利用者が写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
もちろん、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図7は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て左側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図7において、第1編集インタフェース13Aの上側には、側面カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置61が設けられている。この照明装置61により、写真シール作成装置1は、利用者の編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図7の例においては、編集ユニット13の、照明装置61が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置61は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置61は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置61の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ62、2本のタッチペン63−1およびタッチペン63−2、スピーカ64、並びに追加硬貨投入返却口65が設けられている。
タブレット内蔵モニタ62は、タッチペン63−1またはタッチペン63−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、LCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。したがって、タブレット内蔵モニタ62は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットにより利用者からの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ62には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン63−1とタッチペン63−2は、タブレット内蔵モニタ62の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人の利用者が、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン63−1およびタッチペン63−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン63と称する。
そのタッチペン63は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン63は、タブレット内蔵モニタ62のタブレットと連携して動作する。利用者がタッチペン63を操作して、タブレットをタップする(タッチペン63とタブレット内蔵モニタ62の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、利用者からの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン63の設置本数、設置位置、および形状等は任意である。
スピーカ64は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ64は、タブレット内蔵モニタ62の右側に配置される。右利きの利用者は、タッチペン63を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ62の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ62の右側にスピーカ64を配置することにより、右利きの利用者が編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、利用者がスピーカ64を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ64の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
追加硬貨投入返却口65は、利用者が編集可能時間を延長させたいときや写真シールを複数枚出力するときなどに追加代金としての硬貨を投入したり、お釣り等を返却したりするために設けられている。なお、この追加代金の支払いも硬貨に限定されるものではなく、当然、紙幣でも支払いができるようすることができる。また、実際に流通している現金(硬貨および紙幣)の代わりに、写真シール作成装置1が設置されている遊技施設などで流通されているプリペイドカード、コイン、電子マネーなどでも支払いができるようしてもよい。
ただし、編集可能時間の延長は、現在、撮影空間32にて撮影作業が行われていない場合(次の利用者がいない場合)、または、もう一方の編集インタフェース(いまの場合、第2編集インタフェース13B)が空いている場合にのみ可能であり、撮影空間32にて撮影作業が行われており、かつ、もう一方の編集インタフェースが利用されている場合には延長できない。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図7に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図7に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用される。
図8は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図8に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行った利用者が作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口71が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタ114(図9)が設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタ114によりシール紙に印刷される。プリンタ114より出力された写真シールは、この写真シール排出口71より排出される。
また、写真シール排出部13Cには、図示せぬスピーカが設けられるようにもできる。この図示せぬスピーカは、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シールの印刷および排出に関する音声を出力する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図9は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図9において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御部101を有しており、その制御部101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、外付けモニタ16、スピーカ17、およびタッチボタン18がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御部101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御部101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、制御部101に制御されて、例えばインターネット等のネットワーク4(図1)を介して、サーバ2(図1)に接続され、写真シール作成装置1で作成された画像を送信画像として、ネットワーク4を介してサーバ2に送信(アップロード)する。また、通信部103は、例えば利用者の電子メールアドレス等の各種の設定情報を、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。
なお、通信部103は、サーバ2以外にも、例えば、利用者の携帯端末3やパーソナルコンピュータ(図示せず)、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行うことも可能である。例えば、通信部103は、制御部101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御部101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御部101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御部101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御部101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御部101に供給する。RAM107は、制御部101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、硬貨処理部121、背景カーテンユニット15、照明制御部122、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ124を有する。
硬貨処理部121は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ124に行わせる。
背景カーテンユニット15は、制御部101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択は利用者が手動で行うようにしてもよい。
照明制御部122は、制御部101より供給される照明制御信号に基づいて、乳白アクリル板53の背後に設置されている照明装置を点灯したり、消灯したりする。
カメラ51は、制御部101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御部101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御部101に供給する。また、カメラ51は、制御部101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを記憶部102に記憶させる。
タッチパネルモニタ52は、ライブビューモニタ123を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のライブビューモニタ123は、制御部101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された合成画像、GUI画像など)を表示する。また、タッチパネルモニタ52は、利用者が、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルモニタ52にタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御部101に供給する。制御部101は、その位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ124は、撮影ユニット12の任意の位置に設けられ、例えば、制御部101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図7を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ62、タッチペン63−1およびタッチペン63−2、並びにスピーカ64に加えて、硬貨処理部130を有する。
タブレット内蔵モニタ62は、上述したように、LCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ62は、制御部101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像を、編集用モニタ141に表示する。また、利用者が、タッチペン63−1またはタッチペン63−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ62は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対して利用者が入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ64は、制御部101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
硬貨処理部130は、制御部101から入力される起動信号に応じて起動し、追加硬貨投入返却口65(図7)に硬貨が投入されると、利用者による写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(追加印刷の受け付け)を行い、起動信号を制御部101に供給する。制御部101は、この起動信号に応じて、追加印刷処理をプリンタ114に行わせる。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御部101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集作業結果をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口71(図8)より排出し、利用者に提供する。
外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得すると、次に撮影空間を利用しようと待機している利用者に対して、撮影中の利用者のゲームの進行状況を示す映像を出力する。また、外付けモニタ16は、制御部101より、撮影ユニット12内の撮影空間32で利用者の撮影が行われている旨の情報を取得していない間は、写真シール作成ゲームの流れや遊び方等を案内(説明)するコンテンツ(デモンストレーション)を出力する。スピーカ17は、制御部101の制御の下、外付けモニタ16によって出力される映像やコンテンツに合わせた音声を出力する。
また、外付けモニタ16は、制御部101より、タッチボタン18が利用者により操作された旨の情報を取得すると、出力している映像やコンテンツ等の内容を切り替えて出力する。
タッチボタン18は、利用者に所定の操作(タッチ)されると、その操作内容を表す入力信号を制御部101に供給する。制御部101は、その入力信号が表す操作が受け付けられた旨の情報を外付けモニタ16に供給し、外付けモニタ16の表示内容を切り替えるように制御する。
次に、制御部101について説明する。図10は、制御部101がROM106などに格納されているプログラムを実行することにより実現される機能ブロックの構成例を示している。
制御部101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、利用者を撮影する等の写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部202、撮影画像に対する落書き編集等の写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部203、シール紙の印刷等の写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部204、および、編集作業を終了した利用者を接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部205を有する。
すなわち、制御部101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理の制御を行う。
図11は、図10の撮影処理部202および事後接客処理部205のさらに詳細な構成例を示す機能ブロック図である。
図11の例において、撮影処理部202は、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程における処理を行う処理部であり、例えば、代金投入を受け付けたり、利用者を撮影したり、各種のGUIを表示したりする処理を行う。
撮影処理部202は、撮影処理情報取得部211を含むようにして構成される。
撮影処理情報取得部211は、撮影作業を行っている利用者により選択される撮影コースや、利用者により入力される情報などの撮影処理に関する情報(以下、撮影処理情報という)を取得する。なお、撮影処理情報取得部211により実行される処理の詳細については後述する。
また、図11の例において、事後接客処理部205は、携帯端末3に送信画像を転送する携帯送信サービス、編集済みの画像を投稿するミニゲーム、アンケート入力等の事後接客サービスに関する処理を行う。
事後接客処理部205は、入力受付制御部221、表示制御部222、携帯送信処理部223、および携帯送信情報取得部224から構成される。
入力受付制御部221は、タブレット142を制御し、編集用モニタ141に表示される各種のGUIに対して利用者により行われる操作入力を受け付ける処理を行う。
表示制御部222は、編集用モニタ141に表示される事後接客用の画面を表示させたり、それらの画面上における各種のGUIの表示に関する処理を行う。
携帯送信処理部223は、送信画像を、携帯端末3に送信するための各種の処理を行う。
携帯送信情報取得部224は、携帯端末3に送信するための情報を取得する処理を行う。
なお、図11の入力受付制御部221乃至携帯送信情報取得部224によって実行される処理の詳細については後述する。
以上のようにして、図1の写真シール作成装置1は構成される。
次に、図12および図13を参照して、図1のサーバ2および携帯端末3の構成例について説明する。
図12は、サーバ2の構成例を示すブロック図である。
図12において、サーバ2は、サーバ2の装置全体を制御する処理部である制御部301を有しており、その制御部301には、通信部302、画像処理部303、画像管理部304、メール生成部305、サイト生成部306、会員情報処理部307、画像保存部308、画像関連情報保存部309、および会員情報保存部310がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
通信部302は、ネットワーク4を介して写真シール作成装置1から送信されてきた各種のデータを受信して、制御部301に供給する。
なお、詳細は後述するが、写真シール作成装置1から送信されてくるデータとしては、例えば、送信画像の他、携帯端末3に送信する送信画像を一意に識別するための識別子(以下、画像IDという)や携帯端末3の電子メールアドレスなどが送信されるので、制御部301は、通信部302により受信された送信画像などを、画像処理部303および画像管理部304に供給する。
画像処理部303は、制御部301から供給される送信画像のサムネイル画像を生成し、画像管理部304に供給する。
画像管理部304は、制御部301から供給される送信画像および画像処理部303から供給されるサムネイル画像を画像保存部308に、制御部301から供給される画像IDや電子メールアドレスを画像関連情報保存部309にそれぞれ対応付けて保存(記録)する。すなわち、画像保存部308には、写真シール作成装置1から受信した各送信画像およびサムネイル画像が保存され、画像関連情報保存部309には、写真シール作成装置1から受信した画像IDや電子メールアドレスなどが保存されることで、送信画像に対応して、そのサムネイル画像と、その画像IDや送信先となる電子メールアドレスなどの情報とが保存(記録)されることになる。
また、画像管理部304は、制御部301から供給される送信画像を画像保存部308に保存するに際し、その保存する送信画像を特定するための画像のアドレスとして、URL(Uniform Resource Locator)方式で記述されたアドレス(以下、保存先URLという)を示す情報(画像を特定する情報)を生成し、保存された送信画像に設定する。
メール生成部305は、画像管理部304により保存先URLが設定された送信画像の送信先として、画像関連情報保存部309に保存された対応する電子メールアドレスを取得する。メール生成部305は、取得した電子メールアドレスを宛先とする、保存先URLが記述された電子メールを生成し、制御部301を介して通信部302に供給する。通信部302は、メール生成部305により生成された電子メールを、ネットワーク5を介して、携帯端末3宛てに送信する。これにより、通信部302により送信された電子メールは、ネットワーク5を介して携帯端末3により受信される。
サイト生成部306は、携帯端末3に提示するためのサイトページ(例えばウェブページ)を生成し、制御部301を介して通信部302に供給する。通信部302は、サイト生成部306により生成されたサイトページを、ネットワーク5を介して、携帯端末3宛てに送信する。これにより、通信部302により送信されたサイトページは、ネットワーク5を介して携帯端末3により受信される。
会員情報処理部307は、サーバ2により提供されるサービスに加入する利用者の会員登録や、その他、会員である利用者に対して提供するサービスに関する処理を行う。会員となる利用者に関する情報は、会員情報保存部310に保存(記録)される。また、サイト生成部306は、サイトページを生成するに際し、会員情報保存部310に保存された会員となる利用者に関する情報を参照して、会員用のサイトページまたは非会員用のサイトページを生成する。
通信部302は、ネットワーク5を介して携帯端末3から送信されてきた各種のデータを受信して、制御部301に供給する。また、通信部302は、制御部301から供給された各種のデータを、ネットワーク5を介して携帯端末3に送信する。
例えば、保存先URLが記述された電子メールを受信した携帯端末3から、送信画像へのアクセスが要求された場合、画像管理部304は、通信部302により受信された要求に応じて、画像保存部308に保存(記録)されている画像から、所定の条件を満たす画像を検索し、検索結果をサイト生成部306に供給する。サイト生成部306は、保存先URLの送信画像(サムネイル画像)を閲覧させるためのサイトページを生成し、制御部301に供給する。通信部302は、サイト生成部306により生成されたサイトページが制御部301から供給された場合、そのサイトページを、ネットワーク5を介してアクセスしてきた携帯端末3に送信する。これにより、サーバ2によりにより送信されたサイトページは、ネットワーク5を介して携帯端末3により受信される。
以上のようにして、図1のサーバ2は構成される。
図13は、携帯端末3の構成例を示すブロック図である。
図13において、携帯端末3は、携帯端末3の装置全体を制御する処理部である制御部351を有しており、その制御部351には、通信部352、表示部353、画像処理部354、入力部355、および記憶部356がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2と通信する。通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきた各種のデータを受信する。また、通信部352は、制御部351を介して携帯端末3の各部から供給された各種のデータを、ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。
表示部353は、例えば、LCDなどから構成され、各種の画像や電子メールなどの情報を表示する。画像処理部354は、表示部353に表示する画像から所定の情報を抽出(取得)する。入力部355は、例えば、ボタンなどからなり、利用者の操作に応じた指令を制御部351に供給する。記憶部356は、各種のデータや受信した電子メールなどを記録する。
以上のようにして、図1の携帯端末3は構成される。
次に、図1の写真シール提供システムにおいて行われる、写真シール作成ゲームにより作成された写真シールを提供する処理と、その写真シール作成ゲームで作成された送信画像を利用者の携帯端末3に提供する処理の流れについて、図14のフローチャートを参照して説明する。
図14のフローチャートにおいては、写真シール作成装置1、サーバ2、および携帯端末3においてそれぞれ行われる処理が示されている。すなわち、図14において、写真シール作成装置1は、ステップS1乃至ステップS15に示す処理を実行し、サーバ2は、ステップS31乃至ステップS41に示す処理を実行し、携帯端末3は、ステップS51乃至ステップS54に示す処理を実行する。
写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームを行う利用者は、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御部101に供給する。制御部101の撮影処理部202は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部202は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。この撮影作業では、所定の回数の撮影が行われ、撮影画像として、その撮影により得られた撮影画像と、あらかじめ用意された合成用画像との合成画像が生成され、記憶部102に保存される。
ステップS3において、撮影処理情報取得部211は、利用者により選択される撮影コースや、利用者により入力される情報などの撮影処理に関する撮影処理情報を取得し、通信部103および携帯送信処理部223に供給する。
例えば、撮影コースには、利用者として、カップルでの利用を想定した「カップルコース」および友達同士での利用を想定した「フレンドコース」が予め用意されており、撮影処理部202は、利用者により選択される撮影コースに応じた、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程における処理を行う。撮影処理情報取得部211は、そのような撮影コースの属性として、例えば、「1:カップル」または「2:フレンド」の属性を取得し、通信部103に供給する。
なお、撮影処理情報取得部211は、撮影コースの代わりに、利用者により選択される画像処理の種別や、利用者による男女の性別に関する入力に応じて得られる、「1:カップル」または「2:フレンド」の属性を、撮影処理情報として取得するようにしてもよい。すなわち、撮影処理情報には、「1:カップル」または「2:フレンド」などの、写真シール作成ゲームを一緒に行う複数の利用者の関係を示す属性(以下、関係属性という)が含まれることになる。従って、この関係属性が得られる方法であれば、上述した方法以外の方法により、撮影処理情報を取得するようにしてもよい。例えば、携帯端末3に内蔵された非接触型のICカードに記憶された利用者に関する情報を取得するための専用のリーダライタを写真シール作成装置1に設置して、利用者が携帯端末3をリーダライタにかざしたときに取得される利用者に関する情報を、撮影処理情報として取得するようにしてもよい。
そして、通信部103は、撮影処理情報取得部211により取得された撮影処理情報を、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。なお、撮影処理情報を受信したサーバ2で行われる処理については後述する。
撮影作業が終了すると、撮影処理部202は、ステップS4において、撮影作業を終えた撮影空間32内の利用者に対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS5において、編集空間33に移動した利用者に対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。以下、編集処理により編集された撮影画像(合成画像)を、編集済み画像とも称して説明する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS6において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集済み画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。
印刷終了待機中の利用者に対して、事後接客処理部205は、例えば、携帯端末3に送信画像を転送する携帯送信サービス、編集済み画像を投稿するミニゲーム、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する事後接客処理を行う(ステップS7乃至ステップS13)。なお、事後接客処理の詳細については後述する。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS14において、編集空間33の利用者を印刷物受取領域34に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS15において、プリンタ114を制御して、印刷済みのシール紙を写真シール排出口71より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
ここで、上述した、事後接客処理部205により実行される事後接客処理(ステップS7乃至ステップS13の処理)の詳細について説明する。
事後接客処理が開始されると、表示制御部222は、ゲーム選択画面をタブレット内蔵モニタ62(編集用モニタ141)に表示させて、利用者に、編集作業の後に行うゲームを選択させる。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図15のゲーム選択画面401が表示される。図15のゲーム選択画面401の上部には、「どっちで遊ぶ?」というゲーム選択画面401が編集作業の後にする作業の内容を利用者に選択させる画面であることを示す文章が表示されている。また、その文章の下には、送信画像を利用者の携帯端末3に送信する作業の開始を指示するボタン411Aおよび投稿・投票ゲームの開始を指示するボタン411Bが表示される。入力受付制御部221は、ゲーム選択画面401に表示されたボタンが利用者により操作され、編集作業後に行われるゲームが選択されたか否かを判定する。
図14のフローチャートの説明に戻り、ゲーム選択画面401(図15)のボタン411Aが選択された場合、ステップS7において、携帯送信処理部223は、携帯送信ゲーム処理を開始する。携帯送信ゲームが開始された場合、ステップS8において、携帯送信情報取得部224は、機器No、日付情報、および連番情報を取得する。
ここで、機器Noは、写真シール作成装置1を一意に識別するための識別子であり、例えば写真シール作成装置1の出荷時に設定された製造番号やMAC(Media Access Control)アドレスなどである。また、日付情報は、利用者によって写真シール作成ゲーム(携帯送信ゲーム)が行われた日付(例えば西暦と月日)に関する情報である。連番情報は、所定の写真シール作成装置1において編集済み画像(編集対象画像)に対して、振られる番号(例えば、1,2,3,・・・)に関する情報である。このように、実際には、送信画像に限らずすべての編集済み画像(編集対象画像)がサーバ2に送信されて保存されることになるが、本実施の形態では、説明の簡略化のため、利用者に選択された送信画像のみがサーバ2に送信されるとして説明している。
そして、携帯送信処理部223は、撮影処理において撮影処理情報取得部211により取得された撮影処理情報と、事後接客処理において携帯送信情報取得部224により取得された機器No、日付情報、および連番情報から、携帯端末3に送信する送信画像を一意に識別するための画像IDを生成し、通信部103に供給する。すなわち、画像IDは、送信画像を識別するための識別子であって、例えば、「撮影処理情報」、「機器No」、「日付情報」、および「連番情報」を連結して得られる識別子である。例えば、「撮影処理情報」が「1:カップル」、「機器No」が「xxxxx」、日付情報が「2010/06/25」、連番情報が「1」である場合、画像IDは、「1xxxxx201006251」となる。
通信部103は、ステップS8において、携帯送信処理部223により生成された画像IDを、ネットワーク4を介してサーバ2に送信する。なお、画像IDを受信したサーバ2で行われる処理については後述する。
ステップS9において、表示制御部222は、送信画像選択画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させて、利用者に携帯端末3に送信する送信画像を選択させる。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図16の送信画像選択画面421が表示される。なお、送信画像選択画面421は、主な構成が、左右に2つずつ設けられている。これは、基本的に同じ組の2名の利用者が同時に送信画像の選択を行うことができるようにするものである。例えば、利用者がカップルである場合、タブレット内蔵モニタ62に向かって左側の送信画像選択画面421の作業領域には、男性の利用者により操作される各種のGUIが表示され、右側の送信画像選択画面421の作業領域には、女性の利用者により操作される各種のGUIが表示される。従って、以下の説明では、説明を簡略化するため、送信対象画像431−1と送信対象画像431−2を送信対象画像431と称し、送信画像表示部432−1と送信画像表示部432−2を送信画像表示部432と称し、決定ボタン433−1と決定ボタン433−2を決定ボタン433と称する。
図16の送信画像選択画面421には、上側の領域に配置された作成された編集済み画像(撮影画像)の一覧と、セットプリの枠内に表示された画像の一覧、「ケータイおまけ」の枠内に表示された携帯送信サービスにより作成された画像の一覧が、送信対象画像431として表示される。すなわち、例えば、送信画像選択画面421には、送信画像として、編集済み画像やプロフィール画像などのサムネイル画像が表示される。この送信画像選択画面421に対して、利用者は、編集済み画像等のサムネイル画像上を、タッチペン63を用いてタップすることにより、その画像を、サーバ2に送信する送信画像として選択する。
図14のフローチャートの説明に戻り、入力受付制御部221は、タブレット内蔵モニタ62から供給される入力信号に基づいて、携帯端末3へ送信する送信画像が選択されたか否かを判定し、まだ選択されていない場合、選択されるまで待機する。一方、利用者がサムネイル画像を選択すると、その画像が送信画像表示部432(図16)に表示され、その画像が送信画像として選択されたことが示される。そして、利用者よって、決定ボタン433(図16)が操作されると、携帯端末3に送信する送信画像が選択され、処理は、ステップS10に進む。
ステップS10において、携帯送信処理部223は、送信画像が選択されたことを示す送信フラグ(例えば、送信フラグ「1」)を生成し、対応する画像IDとともに通信部103に供給する。通信部103は、携帯送信処理部223により生成された送信フラグを、画像IDとともにネットワーク4を介してサーバ2に送信する。なお、送信フラグおよび画像IDを受信したサーバ2で行われる処理については後述する。
利用者により送信画像が選択されると、ステップS11において、表示制御部222は、メールアドレス入力画面をタブレット内蔵モニタ62に表示させて、利用者に自身の携帯端末3で使用している電子メールアドレスを入力させる。
これにより、タブレット内蔵モニタ62には、例えば、図17のメールアドレス入力画面441が表示される。なお、メールアドレス入力画面441には、図16の送信画像選択画面421と同様に、送信画像の送信先として、2人の利用者の所持する携帯端末3のそれぞれの電子メールアドレスを入力させるため、アドレス入力欄451−1とアドレス入力欄451−2、入力文字記号一覧452−1と入力文字記号一覧452−2、キャリア一覧453−1とキャリア一覧453−2、および決定ボタン454−1と決定ボタン454−2とがそれぞれ対になるように設けられている。従って、以下の説明では、説明を簡略化するため、アドレス入力欄451−1とアドレス入力欄451−2をアドレス入力欄451と称し、入力文字記号一覧452−1と入力文字記号一覧452−2を入力文字記号一覧452と称し、キャリア一覧453−1とキャリア一覧453−2をキャリア一覧453と称し、決定ボタン454−1と決定ボタン454−2を決定ボタン454と称する。なお、1人分しか利用者の電子メールアドレスが入力されていない場合、その電子メールアドレスを入力した利用者の携帯端末3に、自分用と写真シール作成ゲームを一緒に行った相手用の電子メールが2通送信されるようにして、そのうちの相手用の電子メールが、相手の携帯端末3に転送されるようにしてもよい。
図17のメールアドレス入力画面441には、電子メールアドレスが入力されるアドレス入力欄451と、電子メールアドレスの入力に利用される、入力文字記号一覧452と、キャリア一覧453とが表示される。利用者は、このメールアドレス入力画面441に対して、入力文字記号一覧452に表示された文字をタップすることにより、その文字を、アドレス入力欄451に表示させることができる。利用者は、このようにして携帯端末3の電子メールアドレスを入力する。
また、メールアドレス入力画面441のキャリア一覧453には、携帯端末3の通信会社および種類(機種)を選択させるボタンが複数表示されており、それらのボタンを選択させることにより、アドレス入力欄451に入力する電子メールアドレスのうち、アットマーク以降の文字(図17におけるアドレス入力欄451の記号“@”の右側の入力欄に入力される文字(または数字))として、携帯端末3の通信会社および種類に対応する文字列が入力される。
このように、利用者に自分が所有している携帯端末3の通信会社名および機種名を選択させることにより、利用者の電子メールアドレスの一部を入力することで、利用者は、いちいち電子メールアドレスの全部を入力する必要がなくなる。
図14のフローチャートの説明に戻り、メールアドレス入力画面441(図17)の決定ボタン454が操作され、電子メールアドレスの入力が終了すると、ステップS11において、携帯送信情報取得部224は、入力された電子メールアドレスを取得し、対応する画像IDとともに通信部103に供給する。通信部103は、入力された電子メールアドレスを、画像IDとともにネットワーク4を介してサーバ2に送信する。
ステップS12において、入力受付制御部221は、タブレット内蔵モニタ62から供給される入力信号に基づいて、利用者からの送信指示を受け付ける。利用者からの送信指示を受け付けた場合、通信部103は、ステップS13において、選択された送信画像の画像データを記憶部102から取得し、対応する画像IDとともにネットワーク4を介してサーバ2に送信して、事後接客処理は終了する。
以上のように、写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームが行われることで、撮影処理では、撮影処理情報がサーバ2に送信され、事後接客処理では、送信フラグ、電子メールアドレス、送信画像の画像データが、画像IDとともにサーバ2に送信される。
そして、写真シール作成装置1から送信フラグ、電子メールアドレス、送信画像の画像データが、画像IDとともに送信されてくると、サーバ2は、それらの情報を受信して、URL方式で記述された送信画像のアドレス(保存先URL)を設定し、その保存先URLが記述された電子メールを生成して、携帯端末3に送信する処理を行う。そして、保存先URLが記述された電子メールを送信することで、これを受信した携帯端末3は、そのURLにアクセスして、送信画像(サムネイル画像)を閲覧するためのサイトページを表示させることができる。
続いて、写真シール作成装置1から送信される情報を受信したサーバ2と、携帯端末3との間で行われる処理について説明する。
写真シール作成装置1からネットワーク4を介して撮影処理情報が送信されてきた場合、通信部302は、ステップS31において、撮影処理情報を受信する。画像管理部304は、通信部302により受信された撮影処理情報を、画像関連情報保存部309に保存する。
また、写真シール作成装置1からネットワーク4を介して画像IDが送信されてきた場合、通信部302は、ステップS32において、画像IDを受信する。画像管理部304は、通信部302により受信された画像IDを、画像関連情報保存部309に保存された保存先URL生成用テーブル(後述する図18の保存先URL生成用テーブル)に格納する。
さらに、写真シール作成装置1からネットワーク4を介して、送信フラグまたは電子メールアドレスが、画像IDとともに送信されてきた場合、通信部302は、ステップS33において、送信フラグおよび画像IDを受信し、ステップS34において、電子メールアドレスおよび画像IDを受信する。画像管理部304は、通信部302により受信された送信フラグおよび電子メールアドレスを、画像IDと対応付けて、画像関連情報保存部309に保存された保存先URL生成用テーブル(後述する図18の保存先URL生成用テーブル)に格納する。
図18は、保存先URL生成用テーブルの構成例を示す図である。
図18に示すように、保存先URL生成用テーブルには、上述した、撮影処理情報、機器No、日付、および連番からなる画像IDと、送信フラグおよび電子メールアドレスとが対応付けられて格納される。
例えば、写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームが開始されると、サーバ2においては、写真シール作成装置1からの画像IDが受信され、保存先URL生成用テーブルに格納される(ステップS32)。次に、写真シール作成装置1から、送信フラグおよびメールアドレスが、画像IDとともに送信されてくるので、送信フラグおよびメールアドレスが受信され、先に保存先URL生成用テーブルに格納されていた画像IDに対応付けて格納される(ステップS33およびステップS34)。
これにより、図18の保存先URL生成用テーブルには、例えば、1行目のデータに示すように、撮影処理情報「1」、機器No「xxxxx」、日付「2010/06/25」、および連番「1」からなる画像IDに対応付けられて、送信フラグ「1」並びに電子メールアドレス「
[email protected]」および「
[email protected]」が格納される。すなわち、この場合、画像IDは、「1xxxxx201006251」であって、この画像IDが格納された後、利用者によって、送信画像が選択され、さらに、電子メールアドレスが入力されることで、画像IDに対して、送信フラグ「1」および電子メールアドレス「
[email protected]」および「
[email protected]」が格納されたことになる。
図18の保存先URL生成用テーブルの2行目には、画像ID「1xxxxx201006252」に対応する送信フラグおよび電子メールアドレスが格納されていないが、これは、写真シール作成装置1において、携帯送信ゲームを開始したものの、例えば、利用者により携帯送信ゲームが中止されるなどして、送信画像が選択されずに、事後接客処理が終了したために、送信フラグおよび電子メールアドレスのデータが格納されなかったものである。
また、図18の保存先URL生成用テーブルの3行目には、画像ID「1xxxxx201006253」に対応付けられて、送信フラグ「1」並びに電子メールアドレス「
[email protected]」および「
[email protected]」が格納される。以降の行についても同様に、画像IDに対応して、送信フラグおよび電子メールアドレスが格納される。
このように、図18の保存先URL生成用テーブルでは、送信画像を識別するための画像IDとして、撮影処理情報、機器No、日付情報、および連番情報を連結して得られる識別子を用いているため、例えば、日付が変ったときに連番を1から振り直すようにすることで、同一の写真シール作成装置1から連続して送信画像を受信する場合であっても、画像IDにより送信画像を一意に特定することが可能となる。なお、同一の利用者が、同日に同機種で2プレイ以上した場合で、電子メールアドレスが同じ場合には、連番を続けるか、あるいは日付だけでなく時間管理も行うことで、1画像に対して1つの画像IDが割り当てられるようにしてもよい。
図14のフローチャートの説明に戻り、ステップS35において、画像管理部304は、送信画像を特定するための保存先URLを生成して、送信画像に設定する。この保存先URLは、例えば、保存先URL生成用テーブル(図18)に格納された画像ID、送信フラグ、および電子メールアドレスを組み合わせることにより、生成される。
ステップS36において、通信部302は、写真シール作成装置1からネットワーク4を介して送信されてくる送信画像を受信し、制御部301に供給する。制御部301は、通信部302により受信された送信画像を、画像処理部303および画像管理部304に供給する。画像処理部303は、制御部301から供給される送信画像のサムネイル画像を生成し、画像管理部304に供給する。画像管理部304は、受信された送信画像およびサムネイル画像を、保存先URL生成用テーブルに格納された画像IDに対応付けて画像保存部308に保存する。
ステップS37において、メール生成部305は、画像管理部304により保存先URLが設定された送信画像の送信先として、画像関連情報保存部309から対応する電子メールアドレスを取得し、その電子メールアドレスを宛先とする、保存先URLが記述された電子メールを生成し、通信部302に供給する。
ステップS38において、通信部302は、メール生成部305により生成された電子メールを、ネットワーク5を介して、携帯端末3宛てに送信する。
このようにして、サーバ2においては、例えば、写真シール作成装置1から、送信画像が送信されてきた場合、画像管理部304によって、写真シール作成装置1からの撮影処理情報や携帯送信情報に基づいて、送信画像の保存先URLが生成され、送信画像に設定される。そして、メール生成部305によって、複数の利用者の電子メールアドレス(例えば、「
[email protected]」と「
[email protected]」)を宛先とする、送信画像の保存先URLが記述された電子メールが生成され、通信部302によって、ネットワーク5を介して、各利用者の所持する携帯端末3宛てに送信される。
このように送信画像の保存先URLが記述された電子メールを生成して送信することで、これを受信した携帯端末3では、送信画像(サムネイル画像)を閲覧するためのサイトページの閲覧処理を行うことで、そのサイトページを受信(ダウンロード)して表示させることができる。
すなわち、携帯端末3においては、ステップS51において、通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきた電子メールを受信し、制御部351に供給する。制御部351は、通信部352から供給された電子メールを表示部353に供給して、表示部353に受信した電子メールを表示させる。これにより、表示部353には、例えば、図19の電子メール表示画面501が表示される。
図14のフローチャートの説明に戻り、制御部351は、利用者の操作により、図19の電子メール表示画面501の保存URL511が指示され、送信画像のサイトページの閲覧が指示された場合、送信画像の保存先URLを取得して、通信部352に供給する。そして、ステップS52において、通信部352は、制御部351から供給された送信画像の保存先URLにアクセスすることで、ネットワーク5を介してサーバ2に接続する。
携帯端末3がサーバ2に接続されると、サーバ2においては、ステップS39の処理が実行される。すなわち、通信部302によって、送信画像の保存先URLが受信され、画像管理部304によって、画像保存部308に保存されている送信画像から、受信された保存先URLにより特定される送信画像(サムネイル画像)が取得され、その送信画像に対応する、画像関連情報保存部309に保存された撮影処理情報とともに、サイト生成部306に供給される。
ステップS40において、サイト生成部306は、画像管理部304から供給される送信画像(サムネイル画像)および撮影処理情報に基づいて、送信画像(サムネイル画像)を閲覧するためのサイトページを生成し、通信部302に供給する。すなわち、サイト生成部306により生成されるサイトページは、例えば、「1:カップル」または「2:フレンド」などの関係属性に応じて、カップル用やフレンド用として生成されたサイトページとなる。
ステップS41において、通信部302は、サイト生成部306から供給されるサイトページを、ネットワーク5を介して、保存先URLにアクセスしてきた携帯端末3に送信する。
すると、サーバ2から携帯端末3にはサイトページが送信されてくるので、ステップS53において、通信部352は、ネットワーク5を介してサーバ2から送信されてきたサイトページを受信(ダウンロード)し、制御部351に供給する。そして、制御部351は、通信部352から供給されたサイトページを表示部353に供給する。ステップS54において、表示部353は、通信部352により受信されたサイトページを表示する。
なお、繰り返しになるので、説明は省略するが、送信画像の保存先URLが記述された電子メールは、写真シール作成ゲームを一緒に行った複数の利用者の電子メールアドレス(例えば、「
[email protected]」と「
[email protected]」)宛てに送信されるので、それらの利用者の所持する携帯端末3においても同様に、ステップS51乃至ステップS54の処理が行われ、サーバ2からのサイトページを表示することができる。
これにより、例えば、携帯端末3の表示部353には、図20のカップルページ521が表示される。図20Aのカップルページ521Aは、「Aさん」と「B君」用のカップルページであって、「Aさん」と「B君」は、写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームを一緒に行った利用者である。この「Aさん」と「B君」用のカップルページには、「Aさん」と「B君」の送信画像のサムネイル画像531が表示されており、「Aさん」の所持する携帯端末3−1と、「B君」の所持する携帯端末3−2に送信された電子メールに記述された保存先URLにアクセスすることで、それぞれ閲覧可能となる。
すなわち、写真シール作成装置1において行われる写真シール作成ゲームで、「Aさん」と「B君」が、例えば、撮影コースとして、「カップルコース」を選択した場合、「1:カップル」である関係属性を含む撮影処理情報が得られるので、サーバ2は、その関係属性に基づいて、「Aさん」と「B君」用のカップルページを生成する。そして、「Aさん」の所持する携帯端末3−1と、「B君」の所持する携帯端末3−2からは、「Aさん」と「B君」用のカップルページ521A(図20A)を閲覧することが可能となる。
同様に、「Aさん」と「C君」が「カップルコース」で、写真シール作成ゲームを行った場合には、「Aさん」の所持する携帯端末3−1と、「C君」の所持する携帯端末3−3からは、「Aさん」と「C君」の送信画像のサムネイル画像532を表示した「Aさん」と「C君」用のカップルページ521B(図20B)を閲覧することが可能となる。また、「Aさん」と「D君」が「カップルコース」で、写真シール作成ゲームを行った場合には、「Aさん」の所持する携帯端末3−1と、「D君」の所持する携帯端末3−4からは、「Aさん」と「D君」の送信画像のサムネイル画像533を表示した「Aさん」と「D君」用のカップルページ521C(図20C)を閲覧することが可能となる。
このように、写真シール作成装置1において、写真シール作成ゲームを一緒に行った複数の利用者の関係を示す関係属性としての、例えば、「1:カップル」または「2:フレンド」などの撮影処理時に得られる撮影処理情報を利用することで、サーバ2は、携帯端末3に対してサイトページを提示するに際し、表示される送信画像の画像ID(撮影処理情報)が、「1:カップル」の属性を有していれば、そのサイトページをカップルページとして提示し、「2:フレンド」の属性を有していれば、そのサイトページをフレンドページとして提示することが可能となる。
すなわち、写真シール提供システムにおいては、サーバ2によって、写真シール作成ゲームで得られた送信画像を識別するための画像IDおよび写真シール作成ゲームを一緒に行った複数の利用者の関係を示す関係属性を含む撮影処理情報が取得され、画像IDにより識別される送信画像を、関係属性に応じた所定の表示形態で表示したサイトページが生成され、生成されたサイトページが携帯端末3に提示されることになる。
このように、カップルや友達同士などの、一緒に写真シール作成ゲームを行った利用者だけに、カップルページやフレンドページなどの同一のサイトページを閲覧させることができるため、限定的な利用者に閲覧可能な、関係属性に応じたサイトを容易に提供することが可能となる。
なお、図20のサイトページは、会員用のサイトページとなるため、会員登録を完了して会員となった利用者のみが閲覧できるサイトである。従って、非会員の利用者は閲覧することができないため、非会員の利用者に対しては、会員登録用のサイトページが提示され、入会が促されることになる。すなわち、サーバ2は、非会員の利用者の所持する携帯端末3から、電子メール表示画面501の保存URL511(図19)に従ってアクセスされたとき、その携帯端末3に非会員トップページを送信する。これにより、携帯端末3の表示部353には、図21Aの非会員トップページ541Aが表示される。
図21Aに示すように、非会員トップページ541Aには、送信画像のサムネイル画像551が表示され、非会員の利用者に対して、写真シール作成ゲームで送信する画像として選択された送信画像のサムネイル画像が提示される。また、非会員トップページ541Aには、会員登録を行わない場合に操作される非会員ページリンク552および会員登録を行う場合に操作される会員ページリンク553が表示される。携帯端末3において、利用者により、会員ページリンク553が操作され、会員ページへの遷移が指示された場合、サーバ2は、その携帯端末3に会員誘導ページを送信する。これにより、携帯端末3の表示部353には、図21Bの会員誘導ページ541Bが表示される。
図21Bに示すように、会員誘導ページ541Bには、「入会登録」や「利用規約」、対応する写真シール作成装置1を案内するための「対応プリ機」、対応する携帯端末3を案内するための「対応機種」などのリンクからなる利用案内リンク555が表示される。携帯端末3において、利用者により、利用案内リンク555の「入会登録」が操作され、入会登録を行う旨が指示された場合、サーバ2は、その携帯端末3に入会用登録ページを送信する。これにより、携帯端末3の表示部353には、図21Cの入会用登録ページ541Cが表示される。
図21Cに示すように、入会用登録ページ541Cには、利用者の性別を選択させる性別リスト561、利用者の誕生日を入力させる誕生日入力ボックス562、およびサイトや写真シール作成ゲームに関するアンケートの回答を選択させるアンケートリスト563が表示される。携帯端末3において、利用者により、性別、誕生日、およびアンケートの回答が選択または入力され、登録ボタン564が操作された場合、携帯端末3は、それらの利用者に関する情報を、ネットワーク5を介してサーバ2に送信する。そして、サーバ2においては、会員情報処理部307によって、携帯端末3から送信されてくる利用者の情報に基づいた、会員登録処理が行われ、その処理結果が、会員情報保存部310に保存されることで、非会員の利用者が、会員として登録されることになる。そして、会員登録処理が完了すると、サーバ2は、携帯端末3に、入会登録完了ページを送信する。これにより、携帯端末3の表示部353には、図21Dの入会登録完了ページ541Dが表示される。
図21Dに示すように、入会登録完了ページ541Dには、「登録が完了しました。」のメッセージとともに、会員トップページへ遷移するためのトップページリンク566が表示される。携帯端末3において、利用者により、トップページリンク566が操作され、会員トップページへの遷移が指示された場合、サーバ2は、その携帯端末3に、会員トップページを送信する。これにより、携帯端末3の表示部353には、図21Eのカップル用会員ページ541Eが表示される。
図21Eに示すように、カップル用会員ページ541Eの上部には、AさんとB君のページという、カップル用会員ページ541Eが、写真シール作成ゲームを一緒に行ったカップルである「Aさん」と「B君」のためのサイトであることを示す文章が表示されている。この文章の下には、送信画像のサムネイル画像571が表示され、会員となった利用者に対して、送信画像のサムネイル画像が提示される。さらに、カップル用会員ページ541Eには、送信画像のサムネイル画像571に対応する送信画像を、携帯端末3の記憶部356に保存する場合に操作される画像保存リンク572、ポイントを集めるためのページに遷移する場合に操作されるポイント関連ページリンク573、およびポイントに関連する情報を提示するポイント関連情報574が表示される。
ポイント関連ページリンク573のリンク先には、例えば、ゲームやアンケートなどの専用のページが記述されており、利用者により、ポイント関連ページリンク573が操作された場合、サーバ2は、専用のページを、携帯端末3に送信する。これにより、携帯端末3では、サーバ2から提供されるゲームやアンケートなどの専用のページが表示され、利用者は、ゲームやアンケートを行うことができる。そして、それらのゲームの結果やアンケートの回答結果は、サーバ2に送信され、サーバ2において、会員情報処理部307によって、その結果が利用者毎にポイントとして集計され、会員情報保持部310に保持される。これにより、会員となった利用者毎に、ゲームやアンケートなどに応じて、ポイントを付与することが可能となる。なお、ポイント付与の方法としては、例えば所定のサイトにアクセスしただけで、ポイントを付与するようにしてもよい。
また、このポイントを付与するに際し、カップルページとフレンドページで、付与されるポイントに差をつけるようにしてもよい。例えば、カップルページの方が、フレンドページよりもポイントを稼げるように、ポイント率を上げる(重み付けをする)ことで、写真シール作成装置1およびサイトの利用の客層を広げることができる。さらに、図21Eに示した、「Aさん」と「B君」のカップルページの場合、「Aさん」がポイントを稼ぐと、「B君」にもそのポイントが加算されるようにしてもよい。つまり、カップルや友達などの複数の利用者のうちの一方の利用者がポイントを稼ぐと、他方の利用者にも同等のポイントが付与されることになる。
また、図20に示したように、「Aさん」が、「B君」、「C君」、および「D君」のそれぞれと、「カップルコース」で、写真シール作成ゲームを行った場合には、例えば、「Aさん」と「B君」のカップルページで、「Aさん」がポイントを稼ぐと、「B君」にもそのポイントが加算される。一方、「Aさん」と「B君」のカップルページで、「B君」がポイントを稼ぐと、「Aさん」にもそのポイントが加算され、「Aさん」と「C君」のカップルページで、「C君」がポイントを稼ぐと、「Aさん」にもそのポイントが加算され、「Aさん」と「D君」のカップルページで、「D君」がポイントを稼ぐと、「Aさん」にもそのポイントが加算される。すなわち、「Aさん」には、自身のポイントの他、「B君」、「C君」、および「D君」のポイントも加算されることになる。
ポイント関連情報574には、例えば、撮影時の背景パターンなどの写真シール作成ゲームに関する情報を提示して、次回、利用者が、その提示された情報に応じて写真シール作成ゲームを行った場合には、ポイントが加算されるようにする。また、利用者に対しては、利用者毎に集計されたポイントに応じて商品などを提供するようにする。
このように、より多くの利用者とカップルや友達の関係となった利用者や、提示された条件を実行した利用者のほうが、より多くのポイントを集めることができるので、繰り返し写真シール作成ゲームをプレイする、所謂リピータ率を増加させることができ、収益率の向上を期待することができる。
なお、カップルページにおいて、ゲームやアンケート、特定の写真シール作成装置1を利用した回数、所定の撮影コンテンツを利用したか否かなどの所定のパラメータ値を利用して、そのカップルのカップル度合いを検出し、その検出結果に応じて、写真シール作成装置1で利用できる特別なコンテンツなどを提供するようにしてもよい。なお、フレンドページの場合には、その友達との仲良し度合いなどを決定するための所定のパラメータ値が設定され、仲良し度合いなどが検出されることになる。
ところで、サーバ2においては、画像IDにより識別される送信画像(サムネイル画像)を、関係属性に応じた所定の表示形態で表示したサイトページが生成され、そのサイトページが、携帯端末3に送信されることは、先に述べた通りであるが、関係属性に応じた所定の表示形態で表示したサイトページは、図20に示したサイトページ以外の表示形態で表示されるようにしてもよい。
図22は、携帯端末3の表示部353に表示されるサイトページの他の表示例を示す図である。
すなわち、「Aさん」の所持する携帯端末3−1において、図14のステップS51乃至ステップS54の処理が行われると、表示部353には、図22Aのプロフページ601が表示される。プロフページ601Aは、「Aさん」個人の専用ページであって、「Aさん」だけが閲覧可能となる。プロフページ601Aには、予め登録された「Aさん」の登録画像611とともに、過去に「Aさん」と一緒に写真シール作成ゲームを行った人たちとのページに遷移するためのリンク群が表示される。
リンク群のうち、フレンドページの欄に配置された、「A+Z」リンク612は、「Aさん」と「Zちゃん」のフレンドページを閲覧する場合に操作される。「A+Z」リンク612が操作された場合、図22Bのフレンドページ601Bが表示される。フレンドページ601Bには、「Aさん」と「Zちゃん」が、「フレンドコース」で写真シール作成ゲームを行い、送信画像として選択された送信画像のサムネイル画像621が表示される。
また、リンク群のうち、カップルページの欄に配置された、「A+B」リンク613は、「Aさん」と「B君」のカップルページを閲覧する場合に操作される。「A+B」リンク613が操作された場合、図22Cのカップルページ601Cが表示される。カップルページ601Cには、「Aさん」と「B君」が、「カップルコース」で写真シール作成ゲームを行い、送信画像として選択された送信画像のサムネイル画像622が表示される。
同様に、「A+C」リンク614が操作されると、図22Dのカップルページ601Dが表示され、「Aさん」と「C君」の送信画像のサムネイル画像623が表示される。また、「A+D」リンク615が操作されると、図22Eのカップルページ601Eが表示され、「Aさん」と「D君」の送信画像のサムネイル画像624が表示される。
このように、サーバ2においては、画像IDにより識別される送信画像(サムネイル画像)を、関係属性に応じた所定の表示形態で表示したサイトページを生成し、そのサイトページを、携帯端末3に送信することができる。
以上のように、本発明によれば、例えばカップルや友達同士などの、一緒に写真シール作成ゲームを行った利用者だけに、カップルページやフレンドページなどの同一のサイトページを閲覧させることができるため、所定の関係属性を有する限定的な利用者に閲覧可能な、関係属性に応じた表示形態で表示されたサイトを容易に提供することが可能となる。その結果、利用者の満足するサイトを提供することができる。
なお、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。従って、以上において、1つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて1つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしても勿論よい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。すなわち、図1の写真シール提供システムにおいて、例えば、図12に示したサーバ2の機能を、写真シール作成装置1が備えるようにして、写真シール作成装置1が直接、サイトページを携帯端末3に提供するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、写真シール作成装置1からサーバ2に対して、ネットワーク4を介して、撮影処理情報、画像ID、送信フラグ、電子メールアドレス、および送信画像が順次送信されるとして説明したが、それらのデータの送受信のタイミングは任意である。例えば、写真シール作成装置1は、送信フラグと電子メールアドレスを同時に送信するなど、写真シール作成装置1による事後接客処理においてそれらの情報が送信され、サーバ2に受信されるようにすればよい。また、撮影処理情報は画像IDに含まれているので、写真シール作成装置1によって撮影処理情報を単独で送信せずに、サーバ2側で、画像IDから撮影処理情報を抽出するようにしてもよい。
さらに、サーバ2は、保存先URLが記述された電子メールを、例えば、「Aさん」の携帯端末3−1と、「B君」の携帯端末3−2に送信するに際して、携帯端末3−1および携帯端末3−2の両方に電子メールを送信してもよいし、携帯端末3−1の一方にだけ電子メールを送信して、他方の携帯端末3−2には、携帯端末3−1からサーバ2からの電子メールを転送するようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図9に示すように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。