JP5407310B2 - 焦点検出装置およびそれを備えた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置およびそれを備えた撮像装置に関する。
焦点検出装置において、焦点検出用に用いられるコンデンサレンズの光軸を偏向させ、これにより光軸外の光束を光軸に近づけることにより、焦点検出用のセンサを小型化する技術が知られている(特許文献1)。
特開2006−139056号公報
しかしながら、上記技術では、焦点検出領域が撮影レンズの光軸外に複数ある場合には、コンデンサレンズの光軸付近を通る光束は、撮影レンズの射出瞳の理想的な位置に投影される一方で、光軸から離れるほど、収差の影響により射出瞳の理想的な位置からずれてしまい、結果として、検出精度が低下してしまうという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、焦点検出領域が撮影レンズの光軸外に複数ある場合でも、焦点検出精度を良好とすることができる焦点検出装置を提供することである。
この発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は発明の理解を容易にするためだけのものであって発明を限定する趣旨ではない。
請求項1に係る発明は、第1部分(162C)と、第2部分(162L)とを有するコンデンサレンズ(162)と、記第1部分を透過した光が入射する一対の第1再結像レンズ(164C)と、記第2部分を透過した光が入射する一対の第2再結像レンズ(164L)と、前記一対の第1再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第1ラインセンサを、第1方向と直交する第2方向に沿って複数備え、前記第1再結像レンズを透過した光を受光する第1受光部(165C)と、前記一対の第2再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第2ラインセンサを、前記第2方向に沿って複数備え、前記第2再結像レンズを透過した光を受光する第2受光部(165L)と、を備え、前記第2方向における、前記第1受光部の幅が、前記第2受光部の幅よりも広く、前記第1受光部の前記第2方向における前記第1ラインセンサの配列数が、前記第2受光部の前記第2方向における前記第2ラインセンサの配列数よりも多く、前記一対の第1再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、前記一対の第2再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、前記第1ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、前記第2ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列されていることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の焦点検出装置において、前記コンデンサレンズ(162)は、撮影レンズ(210)からの被写体光束のうち焦点検出領域に対応する位置を通過する光束を透過させ、前記コンデンサレンズの前記第1部分(162C)は、前記撮影レンズの光軸上に位置し、前記第2部分(162L)は、前記撮影レンズの光軸外に位置することを特徴とする焦点検出装置である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の焦点検出装置において、前記コンデンサレンズ(162)の前記第1部分(162C)および前記第2部分(162L)の並び方向における前記第1部分の長さが、前記第2部分の長さよりも長いことを特徴とする焦点検出装置である。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに1項に記載の焦点検出装置において、記コンデンサレンズ(162)の、前記第1部分(162C)に対して前記第2部分(162L)と反対側に備えられた第3部分(162R)を透過した光が入射する一対の第3再結像レンズ(164R)と、前記一対の第3再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第3ラインセンサを、前記第2方向に沿って複数備え、前記第3再結像レンズを透過した光を受光する第3受光部(165L)と、をさらに備え、前記第2方向における、前記第1受光部(165C)の幅が、前記第3受光部の幅よりも広く、前記第1受光部の前記第2方向における前記第1ラインセンサの配列数が、前記第3受光部の前記第2方向における前記第3ラインセンサの配列数よりも多く、前記一対の第3再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、前記第3ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列されていることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の焦点検出装置において、前記被写体光束の前記コンデンサレンズ(162)への透過を制限して焦点検出領域を設定するための視野開口を有する視野マスク(161)をさらに備えることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに1項に記載の焦点検出装置において、前記コンデンサレンズ(162)の前記第1部分(162C)および前記第2部分(162L)をそれぞれ透過した光を瞳分割する瞳分割マスク(163)をさらに備え、前記第1再結像レンズ(164C)および前記第2再結像レンズ(164L)には、前記瞳分割マスクにより瞳分割された一対の光束が導かれることを特徴とする焦点検出装置である。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とする撮像装置である。
本発明によれば、焦点検出装置を、焦点検出領域が撮影レンズの光軸外に複数ある構成とした場合でも、焦点検出精度を良好とすることができる。
以下においては、上記発明を一眼レフデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。ただし上記発明は、銀塩フィルムカメラなどのその他の撮像装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラ1を示す図であり、上記発明のレンズ鏡筒および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態の一眼レフデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とを備え、カメラボディ100とレンズ鏡筒200とは着脱可能に結合されている。
レンズ鏡筒200には、フォーカスレンズ211やズームレンズ212を含むレンズ群210や絞り装置220などからなる撮影光学系が内蔵されている。
フォーカスレンズ211は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、フォーカスレンズエンコーダ260によってその位置が検出されつつフォーカスレンズ駆動モータ230によってその位置が調節される。そして、フォーカスレンズエンコーダ260で検出されたフォーカスレンズ211の位置情報は、レンズ制御部250を介して後述するレンズ駆動制御部174へ送信される。また、フォーカスレンズ駆動モータ230は、後述する焦点検出モジュール160による焦点検出結果に基づいて演算されたレンズ駆動量Δdに応じて、レンズ駆動制御部174からレンズ制御部250を介して送信される駆動信号により駆動する。
絞り装置220は、上記撮影光学系を通過して撮像素子110に至る光束の光量を制限するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能とされている。絞り装置220による開口径の調節は、たとえば自動露出モードにおいて演算された絞り値に応じた信号が、カメラ制御部180からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることにより行われる。また、開口径の調節は、カメラボディ100に設けられた操作部150によるマニュアル操作により、設定された絞り値に応じた信号がカメラ制御部180からレンズ制御部250を介して絞り駆動部240へ送信されることによっても行われる。
レンズ鏡筒200にはレンズ制御部250が設けられている。レンズ制御部250はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品とから構成され、カメラ制御部180と電気的に接続され、このカメラ制御部180からデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を受信するとともに、カメラ制御部180へレンズ情報を送信する。
一方、カメラボディ100は、被写体からの光束を撮像素子110、ファインダ135、測光センサ137及び焦点検出モジュール160へ導くためのミラー系120を備える。このミラー系120は、回転軸123を中心にして被写体の観察位置と撮影位置との間で所定角度だけ回転するクイックリターンミラー121と、このクイックリターンミラー121に軸支されてクイックリターンミラー121の回動に合わせて回転するサブミラー122とを備える。図1においては、ミラー系120が被写体の観察位置にある状態を実線で示し、被写体の撮影位置にある状態を二点鎖線で示す。
ミラー系120は、被写体の観察位置にある状態では光軸L1の光路上に挿入される一方で、被写体の撮影位置にある状態では光軸L1の光路から退避するように回転する。
クイックリターンミラー121はハーフミラーで構成され、被写体の観察位置にある状態では、被写体からの光束(光軸L1)の一部の光束(光軸L2,L3)を当該クイックリターンミラー121で反射してファインダ135および測光センサ137へ導き、一部の光束(光軸L4)を透過させてサブミラー122へ導く。これに対して、サブミラー122は全反射ミラーで構成され、クイックリターンミラー121を透過した光束(光軸L4)を焦点検出モジュール160へ導く。
したがって、ミラー系120が観察位置にある場合は、被写体からの光束(光軸L1)はファインダ135、測光センサ137および焦点検出モジュール160へ導かれ、撮影者により被写体が観察されるとともに、露出演算やフォーカスレンズ211の焦点調節状態の検出が実行される。そして、撮影者がレリーズボタンを全押しするとミラー系120が撮影位置に回動し、被写体からの光束(光軸L1)は全て撮像素子110へ導かれ、撮影した画像データを図示しないメモリに保存する。
撮像素子110は、カメラボディ100の、被写体からの光束の光軸L1上であって、撮影レンズ210の予定焦点面となる位置に設けられ、その前面にシャッター111が設けられている。撮像素子110は、複数の光電変換素子が二次元に配列されたものであって、二次元CCDイメージセンサ、MOSセンサまたはCIDなどで構成することができる。
撮像素子110の前面に配置されたシャッター111は、操作部150に含まれるシャッターボタンを全押しした時(シャッターレリーズ時)に、露出演算結果に基づいて、または撮影者が設定したシャッター秒数だけ開放され、撮像素子110を露光する。この撮像素子110で光電変換された電気画像信号は、カメラ制御部180で画像処理されたのち図示しないメモリに保存される。なお、撮影画像を格納するメモリは内蔵型メモリやカード型メモリなどで構成することができる。
一方、クイックリターンミラー121で反射された被写体光からの光束は、撮像素子110と光学的に等価な面に配置された焦点板131に結像し、ペンタプリズム133と接眼レンズ134とを介して撮影者の眼球に導かれる。このとき、透過型液晶表示器132は、焦点板131上の被写体像に焦点検出エリアマークなどを重畳して表示するとともに、被写体像外のエリアにシャッター速度、絞り値、撮影枚数などの撮影に関する情報を表示する。これにより、撮影者は、撮影準備状態において、ファインダ135を通して被写体およびその背景ならびに撮影関連情報などを観察することができる。
測光センサ137は、二次元カラーCCDイメージセンサなどで構成され、撮影の際の露出値を演算するため、撮影画面を複数の領域に分割して領域ごとの輝度に応じた測光信号を出力する。測光センサ137で検出された画像情報はカメラ制御部180へ出力され、自動露出制御に用いられる。
操作部150は、シャッターレリーズボタンや撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチであり、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換や、オートフォーカスモードの中でも、ワンショットモード/コンティニュアスモードの切換が行えるようになっている。シャッターレリーズボタンは全押ししたときにシャッターがONされるが、これ以外にも、オートフォーカスモードにおいて当該ボタンを半押しするとフォーカスレンズの合焦動作がONとなり、ボタンを離すとOFFになる。この操作部150により設定された各種モードはカメラ制御部180へ送信され、当該カメラ制御部180によりカメラ1全体の動作が制御される。
カメラボディ100にはカメラ制御部180が設けられている。カメラ制御部180はマイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、マウント部300に設けられた電気信号接点部によりレンズ制御部250と電気的に接続され、このレンズ制御部250からレンズ情報を受信するとともに、レンズ制御部250へデフォーカス量や絞り制御信号などの情報を送信する。また、カメラ制御180は、上述したように撮像素子110から画像情報を読み出すとともに、必要に応じて所定の情報処理を施し、図示しないメモリに出力する。また、カメラ制御部180は、撮影画像情報の補正やレンズ鏡筒200の焦点調節状態、絞り調節状態などを検出するなど、カメラ1全体の制御を司る。
図1に示す焦点検出モジュール160、AF−CCD制御部171、デフォーカス演算部172および駆動量演算部173は、位相差検出方式の焦点検出装置を構成し、撮影レンズ210の焦点調節状態を表すデフォーカス量を検出する。
本例の焦点検出モジュール160について、図2〜図5を参照しながら説明する。
図2は、本例の焦点検出モジュール160の構成を示す斜視図、図3は、本例の焦点検出モジュール160の構成を示す上面図、図4は、本例のイメージセンサチップ165の構成を示す図である。また、図5は、ファインダ135から観察される撮影画面135Aを示す図である。本例では、図5に示すL〜L、C〜C、R〜Rの9つの焦点検出領域について焦点検出を行う。
焦点検出モジュール160は、周知の位相差検出方式にて焦点検出を行うもので、その光学系は、図2に示すように、視野マスク161、コンデンサレンズ162、絞りマスク(瞳分割マスク)163、再結像レンズ群164およびイメージセンサチップ165を備えて構成されている。
視野マスク161は、図5に示す焦点検出領域C〜Cに対応し、光軸上に位置する開口161Cと、焦点検出領域L〜Lに対応し、光軸外に位置する開口161Lと、焦点検出領域R〜Rに対応し、同じく光軸外に位置する開口161Rとを有する。
コンデンサレンズ162は、視野マスク161に形成された3つの開口161C,161L,161Rにそれぞれ対応する3つのレンズ部162C,162L,162Rを有する。コンデンサレンズ162のレンズ部162Cは、光軸上に位置し、図3に示すように、視野マスク161の開口161Cから入射した焦点検出光束を絞りマスク163に導く。また、コンデンサレンズ162のレンズ部162Lは、光軸外に位置し、図3に示すように、視野マスク161の開口161Lから入射した焦点検出光束を絞りマスク163に導く。同様に、コンデンサレンズ162のレンズ部162Rは、光軸外に位置し、図3に示すように、視野マスク161の開口161Rから入射した焦点検出光束を絞りマスク163に導く。
ここで、本例においては、図3に示すように、コンデンサレンズ162を構成するレンズ部162C,162L,162Rのうち、光軸L4上に位置するレンズ部162Cの、レンズ部162C,162L,162Rの並び方向における長さW2(すなわち、レンズ部162Cのx方向の長さ)を、光軸外に位置する各レンズ部162L,162Rの並び方向における長さW1(すなわち、レンズ部162Lのx方向の長さ)より長く、かつ、W3(すなわち、162Rのx方向の長さ)よりも長いものとしている。
そして、コンデンサレンズ162をこのような構成とすることにより、焦点検出光束のうち、レンズ部162Cを通る光束を比較的多くすることができ、これにより、光軸外に位置するレンズ部162L,162Rを通る焦点検出光束を相対的に少ないものとすることができ、結果として、イメージセンサチップ165の小型化を可能としながら、レンズ部162L,162Rによる収差の影響を少なくすることができる。すなわち、光軸L4から離れた位置を通る焦点検出光束(たとえば、図3に示す光束L(L)、L(R))について、レンズ部162L,162Rによる収差の影響を少なくすることができ、光軸L4から離れた位置を通る焦点検出光束の等価面166における通過位置を、より光軸L4に近づけることができる。そして、光軸L4から離れた位置を通る焦点検出光束がけられる(射出瞳の理想的な位置からずれる)ことによる、焦点検出精度の低下を有効に防止することができる。
加えて、コンデンサレンズ162をこのような構成とすることにより、イメージセンサチップ165を小型化した場合でも、光軸外に位置するレンズ部162L,162Rを通る焦点検出光束を、大きく偏向させるためにレンズ曲率を大きくする必要もないため、コンデンサレンズ162の厚みを薄くすることができる。そして、コンデンサレンズ162の厚みを薄くすることができることにより、焦点検出光束が、コンデンサレンズ162を通過することによる焦点検出光束の光量の減衰割合を小さくすることができ、結果として、焦点検出精度を向上させることができる。また、コンデンサレンズ162の厚みを薄くすることができることにより、コンデンサレンズ162の原材料費の削減も可能となる。
なお、本例においては、レンズ部162Cの長さW2を、各レンズ部162L,162Rの長さW1、W3よりも長い構成としたが、長さW2は、長さW1、W3以上とすれば良く、特に限定されない。また、長さW2と、長さW1、W3との比率も特に限定されず、適宜設定すれば良い。
絞りマスク163は、開口部163CU,163CD,163LU,163LD,163RU,163RDを有する。そして、図3に示すように、コンデンサレンズ162のレンズ部162Cを通過する焦点検出光束は、一対の開口部163CU,163CDに導かれ、これら開口部163CU,163CDで瞳分割される。同様に、コンデンサレンズ162のレンズ部162Lを通過する焦点検出光束は、一対の開口部163LU,163LDで、コンデンサレンズ162のレンズ部162Rを通過する焦点検出光束は、一対の開口部163RU,163RDで、それぞれ瞳分割される。
再結像レンズ群164は、絞りマスク163の各開口部163CU,163CD,163LU,163LD,163RU,163RDに対応した、6つの再結像レンズ164CU,164CD,164LU,164LD,164RU,164RDを有している。
また、イメージセンサチップ165は、図4に示すように、3つの受光エリア165C,165L,165R(図4中、点線で示すエリア)から構成され、各受光エリア165C,165L,165Rには、複数対のイメージセンサアレイ(受光素子列)165CU〜165CU,165CD〜165CD,165LU〜165LU,165LD〜165LD,165RU〜165RU,165RD〜165RDが保持されている。
そして、視野マスク161の開口161C、およびコンデンサレンズ162のレンズ部162Cを通過し、絞りマスク163の一対の開口部163CU,163CDで瞳分割された焦点検出光束、すなわち、焦点検出領域C〜Cに対応する焦点検出光束は、再結像レンズ164CU,164CDで、受光エリア165C上に形成されたイメージセンサアレイ165CU〜165CU,165CD〜165CD上に、それぞれ結像される。
具体的には、図3に示すように、光軸L4上を通る焦点検出光束(図5に示す焦点検出領域Cに対応する焦点検出光束)は、視野マスク161の開口161C、およびコンデンサレンズ162のレンズ部162Cを通過し、絞りマスク163の一対の開口部163CU,163CDで瞳分割され、再結像レンズ164CU,164CDで、イメージセンサチップ165の一対のイメージセンサアレイ165CU,165CD上に結像される。同様に、図5に示す焦点検出領域Cに対応する焦点検出光束は一対のイメージセンサアレイ165CU,165CD上に、焦点検出領域Cに対応する焦点検出光束は一対のイメージセンサアレイ165CU,165CD上に、焦点検出領域Cに対応する焦点検出光束は一対のイメージセンサアレイ165CU,165CD上に、焦点検出領域Cに対応する焦点検出光束は一対のイメージセンサアレイ165CU,165CD上に、それぞれ結像する。
同様に、絞りマスク163の一対の開口部163LU,163LDで瞳分割された焦点検出領域L〜Lに対応する焦点検出光束は、再結像レンズ164LU,164LDで、受光エリア165L上に形成されたイメージセンサアレイ165LU〜165LU,165LD〜165LD上に、それぞれ結像される。さらに、同様に、絞りマスク163の一対の開口部163RU,163RDで瞳分割された焦点検出領域R〜Rに対応する焦点検出光束は、再結像レンズ164RU,164RDで、受光エリア165R上に形成されたイメージセンサアレイ165RU〜165RU,165RD〜165RD上に、それぞれ結像される。
なお、各焦点検出領域に対応する各光学系要素を図6にまとめて示す。
ここで、本例においては、図4に示すように、イメージセンサチップ165を構成する各受光エリア165C,165L,165Rの、受光エリア165C,165L,165Rの並び方向における長さW4,W5,W6を、コンデンサレンズ162のレンズ部162C,162L,162Rの長さW1,W2,W3に応じた長さとしている。具体的には、イメージセンサチップ165を構成する各受光エリア165C,165L,165Rのうち、光軸L4上に位置する受光エリア165Cの、受光エリア165C,165L,165Rの並び方向における長さW5(すなわち、受光エリア165Cのx方向における長さ)を、光軸外に位置する各受光エリア165L,165Rの並び方向における長さW4より長く、かつ、W6よりも長いものとしている。すなわち、イメージセンサチップ165における、光軸L4上の受光エリア165Cを、光軸外に位置する各受光エリア165L,165Rよりも広くとり、これにより、受光エリア165Cにおけるイメージセンサアレイの数を、各受光エリア165L,165Rにおけるイメージセンサアレイの数よりも多くなるような構成としている。
そして、光軸L4上に位置する受光エリア165Cの長さW5を、光軸外に位置する受光エリア165L,165Rの長さW4,W6よりも長くすることにより、コンデンサレンズ162を、上述したような構成とすることが可能となる。すなわち、コンデンサレンズ162を、光軸L4上に位置するレンズ部162Cを通過する焦点検出光束を、光軸外に位置するレンズ部162L,162Rよりも多くするような構成とすることが可能となり、その結果、上述したような効果を奏することができる。
なお、本例においては、受光エリア165Cの長さW5を、各受光エリア165L,165Rの長さW4,W6よりも長い構成としたが、長さW5は、長さW4,W6以上とすれば良く、特に限定されない。また、長さW5と、長さW4,W6との比率も特に限定されず、適宜設定すれば良い。
図1に戻り、AF−CCD制御部171は、オートフォーカスモードにおいて、焦点検出モジュール160のイメージセンサアレイ165CU〜165CU,165CD〜165CD,165LU〜165LU,165LD〜165LD,165RU〜165RU,165RD〜165RDのゲインや蓄積時間を制御する。そして、焦点検出モジュール160のイメージセンサアレイにて検出された像信号を読み出し、デフォーカス演算部172へ出力する。
デフォーカス演算部172は、AF−CCD制御部171から送られてきた像信号のうち、対応する一対の像信号(たとえば、イメージセンサアレイ165CUと165DUとで検出された一対の像信号)のズレ量から、デフォーカス量dfを算出し、これを駆動量演算部173へ出力する。なお、本例では、デフォーカス量dfを算出する際には、焦点検出精度の向上という観点から、図4に示すイメージセンサチップ165に保持された全てのイメージセンサアレイ165CU〜165CU,165CD〜165CD,165LU〜165LU,165LD〜165LD,165RU〜165RU,165RD〜165RDで検出された像信号を用い、それぞれ対応する一対の像信号のズレ量を求めることにより、デフォーカス量dfを算出することが好ましい。
レンズ駆動量演算部173は、デフォーカス演算部173から送られてきたデフォーカス量dfに基づいて、当該デフォーカス量dfに応じたレンズ駆動量Δdを演算し、これをレンズ駆動制御部174へ出力する。
そして、焦点検出モジュール160、AF−CCD制御部171、デフォーカス演算部172および駆動量演算部173による、焦点状態の検出および演算により求められたレンズ駆動量Δdが、レンズ駆動制御部174から、レンズ制御部250に送信されることにより、フォーカスレンズ駆動モータ230により、フォーカスレンズ211の位置の調整が行われる。
本例によれば、コンデンサレンズ162を構成するレンズ部のうち、光軸L4上に位置するレンズ部162Cの長さW2を、光軸外に位置する各レンズ部162L,162Rの長さW1,W3よりも長いものとし、かつ、イメージセンサチップ165を構成する受光エリアのうち、光軸L4上に位置する受光エリア165Cの長さW5を、光軸外に位置する各受光エリア165L,165Rよりも長いものとしている。そのため、光軸L4から離れた位置を通る焦点検出光束がけられる(射出瞳の理想的な位置からずれる)ことによる、焦点検出モジュール160の焦点検出精度の低下を有効に防止することができ、これにより、イメージセンサチップ165の小型化を可能としながら、焦点検出モジュール160の焦点検出精度を良好なものとすることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
図1は、本実施形態に係る一眼レフデジタルカメラを示す図である。 図2は、本例の焦点検出モジュールの構成を示す斜視図である。 図3は、本例の焦点検出モジュールの構成を示す上面図である。 図4は、本例のイメージセンサチップの構成を示す図である。 図5は、ファインダから観察される撮影画面を示す図である。 図6は、各焦点検出領域と各光学系要素との関係を示す図である。
符号の説明
1…一眼レフデジタルカメラ
100…カメラボディ
110…撮像素子
160…焦点検出モジュール
161…視野マスク
162…コンデンサレンズ
163…絞りマスク
164…再結像レンズ群
165…イメージセンサチップ
171…AF−CCD制御部
172…デフォーカス演算部
173…駆動量演算部
180…カメラ制御部
200…レンズ鏡筒
210…レンズ群
220…絞り装置

Claims (7)

  1. 第1部分と、第2部分とを有するコンデンサレンズと、
    記第1部分を透過した光が入射する一対の第1再結像レンズと、
    記第2部分を透過した光が入射する一対の第2再結像レンズと、
    前記一対の第1再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第1ラインセンサを、第1方向と直交する第2方向に沿って複数備え、前記第1再結像レンズを透過した光を受光する第1受光部と、
    前記一対の第2再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第2ラインセンサを、前記第2方向に沿って複数備え、前記第2再結像レンズを透過した光を受光する第2受光部と、を備え、
    前記第2方向における、前記第1受光部の幅が、前記第2受光部の幅よりも広く、
    前記第1受光部の前記第2方向における前記第1ラインセンサの配列数が、前記第2受光部の前記第2方向における前記第2ラインセンサの配列数よりも多く、
    前記一対の第1再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、
    前記一対の第2再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、
    前記第1ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、
    前記第2ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列されていることを特徴とする焦点検出装置。
  2. 請求項1に記載の焦点検出装置において、
    前記コンデンサレンズは、撮影レンズからの被写体光束のうち焦点検出領域に対応する位置を通過する光束を透過させ、
    前記コンデンサレンズの前記第1部分は、前記撮影レンズの光軸上に位置し、前記第2部分は、前記撮影レンズの光軸外に位置することを特徴とする焦点検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点検出装置において、
    前記コンデンサレンズの前記第1部分および前記第2部分の並び方向における前記第1部分の長さが、前記第2部分の長さよりも長いことを特徴とする焦点検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに1項に記載の焦点検出装置において、
    記コンデンサレンズの、前記第1部分に対して前記第2部分と反対側に備えられた第3部分を透過した光が入射する一対の第3再結像レンズと、
    前記一対の第3再結像レンズのそれぞれに対応する一対の画素を有する第3ラインセンサを、前記第2方向に沿って複数備え、前記第3再結像レンズを透過した光を受光する第3受光部と、をさらに備え、
    前記第2方向における、前記第1受光部の幅が、前記第3受光部の幅よりも広く、
    前記第1受光部の前記第2方向における前記第1ラインセンサの配列数が、前記第3受光部の前記第2方向における前記第3ラインセンサの配列数よりも多く、
    前記一対の第3再結像レンズのそれぞれは、前記第1方向に沿って配列され、
    前記第3ラインセンサの前記一対の画素のそれぞれは、前記第1方向に沿って配列されていることを特徴とする焦点検出装置。
  5. 請求項2〜4のいずれかに1項に記載の焦点検出装置において、
    前記被写体光束の前記コンデンサレンズへの透過を制限して焦点検出領域を設定するための視野開口を有する視野マスクをさらに備えるえることを特徴とする焦点検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに1項に記載の焦点検出装置において、
    前記コンデンサレンズの前記第1部分および前記第2部分をそれぞれ透過した光を瞳分割する瞳分割マスクをさらに備え、
    前記第1再結像レンズおよび前記第2再結像レンズには、前記瞳分割マスクにより瞳分割された一対の光束が導かれることを特徴とする焦点検出装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに1項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とする撮像装置。
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