JP5405254B2 - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP5405254B2
JP5405254B2 JP2009223884A JP2009223884A JP5405254B2 JP 5405254 B2 JP5405254 B2 JP 5405254B2 JP 2009223884 A JP2009223884 A JP 2009223884A JP 2009223884 A JP2009223884 A JP 2009223884A JP 5405254 B2 JP5405254 B2 JP 5405254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
absorbent article
fastening
marking means
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009223884A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011072340A (ja
Inventor
佳代 伊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2009223884A priority Critical patent/JP5405254B2/ja
Publication of JP2011072340A publication Critical patent/JP2011072340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5405254B2 publication Critical patent/JP5405254B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品の一つとして使い捨ての紙おむつが知られている。使い捨ての紙おむつとしては、パンツ型及びテープ式紙おむつが知られている。
このうちテープ式紙おむつにおいては、紙おむつ本体と、紙おむつ本体の背側の左右両側から側方に張り出すように設けられたテープ部と、テープ部を止着させるために紙おむつ本体の腹側に設けられたターゲット部と、が備えられた構成が一般的に知られている。
テープ式紙おむつを人体に装着させる際には、紙おむつの腹側部分と背側部分とを、着用者の腹部と背部とに当てた後、前記テープ部を、着用者の左右両脇からそれぞれ腹側に回り込ませて腹側のターゲット部に係止させることにより、紙おむつを固定する。
また、このテープ式紙おむつにおいては、紙おむつ本体の表面シートの左右の立体ギャザーシートの間にインナーパッドを配置し、当該インナーパッドを交換することにより、紙おむつを取り替える回数を減らすことも行われている。
こうしたテープ式紙おむつを装着するにあたって、テープ部の止着位置を調整することはおむつの着け心地を快適にするために重要である。このため、紙おむつを固定する際の係合位置確認用の目印として、細帯状のテープ部材を腹側部の略中央部に付設した構成が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3472020号公報
しかしながら、特許文献1の紙おむつは、腹側中央部を認識可能としたものであるが、例えばインナーパッド交換時などにテープ部を外した場合には元の止着位置が分からなくなるため、テープ部を再止着する際に、締め付け具合を再度調整する必要があり手間が掛かるという問題があった。
また、テープ部を再止着した場合に、前回と同一箇所に再止着させることは困難であり、従って、着用者にとっては、テープ部が外される度に締め付け具合が変化するため、装着感が一定でないという問題があった。
本発明の課題は、テープ式の吸収性物品において、再止着の場合における締め付け具合の再調整の手間を軽減すると共に、再止着した場合の装着感の変化を防ぐことである。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部と、
前記背側部の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
前記腹側部の外面に設けられたターゲット部と、を備える吸収性物品において、
前記テープ部の内面には、当該テープ部を前記ターゲット部に着脱自在に止着させる止着部材が備えられ、
前記テープ部又は前記ターゲット部は、前記吸収性物品の装着時における前記止着部材の止着位置を認識可能に跡付けする跡付け手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記跡付け手段は、前記止着部材に隣接するよう前記テープ部に貼着されたシート部材であり、
前記シート部材は、前記吸収性物品の装着時に、前記ターゲット部に止着され、前記テープ部を前記ターゲット部から離脱させた時に、前記テープ部から剥離されて前記ターゲット部に止着された状態のままとなるように構成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記跡付け手段は、前記止着部材にミシン目を介して隣接して設けられたシート部材であり、
前記シート部材は、前記吸収性物品の装着時に、前記ターゲット部に止着され、前記テープ部を前記ターゲット部から離脱させた時に、前記ミシン目から切り離されて前記ターゲット部に止着された状態のままとなるように構成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品において、
前記跡付け手段と前記ターゲット部とは、色彩及び/又は手触りが異なることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記跡付け手段は、前記止着部材の近傍に設けられ、インクを収容するインク収容部材であり、
前記インク収容部材は、前記吸収性物品の装着時に、所定の押圧力によって破れ、収容されたインクが外部に流出するように構成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に記載の吸収性物品において、
前記左右一対のテープ部の各々は、上下並列に配された2つの基材を備え、
前記上下並列に配された2つの基材は、前記止着部材と前記跡付け手段とをそれぞれ備え、各々の前記跡付け手段によって互いに異なる色彩を前記ターゲット部に呈するように構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品において、
前記跡付け手段は、前記ターゲット部に設けられた感圧紙であり、
前記感圧紙は、前記吸収性物品の装着時に、所定の押圧力によって色が変化するように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、テープ部又はターゲット部は、吸収性物品の装着時における止着部の止着位置を認識可能に跡付けする跡付け手段を備えている。
このため、テープ部をターゲット部から離脱させた際に、跡付け手段により前回の装着時のテープ部の止着位置を一目で認識できる。
よって、再止着の場合における締め付け具合の再調整の手間を軽減すると共に、再止着した場合の装着感の変化を防ぐことができる。
第1実施形態の紙おむつを示す展開平面図である。 図1の紙おむつを装着時の状態に組立てた斜視図である。 図1のIII−III線における断面図である。 第1実施形態の紙おむつに適用するインナーパッドを示す平面図である。 インナーパッドを配置した場合の図1のIII−III線における断面図である。 第1実施形態におけるテープ部及びターゲット部を示す拡大模式図であり、(a)は止着する前の状態、(b)はテープ部をターゲット部に止着した状態、(c)はテープ部をターゲット部から離脱させた後の状態を示している。 第1実施形態におけるテープ部及びターゲット部を示す拡大模式図であり、(a)は跡付け手段を着色した状態、(b)は跡付け手段の手触りを変えた状態を示している。 テープ部の変形例を示す図であり、(a)は跡付け手段を止着部材の上面に設けた場合を示し、(b)は跡付け手段を止着部材の基端部側に設けた場合を示している。 第2実施形態におけるテープ部を示す平面図である。 第3実施形態におけるテープ部を示す平面図である。 第4実施形態におけるターゲット部を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、発明の範囲は図示例に限られない。
(第1実施形態)
本実施形態における吸収性物品として使い捨て紙おむつ(以下、紙おむつという。)1を例示して説明する。
図1、2に示すように、紙おむつ1は、紙おむつ本体である本体部10と、本体部10を人体に装着するためのテープ部20、20と、テープ部20を係止させるためのターゲット部30とを備えて構成されている。すなわち、紙おむつ1は、テープ部20、20をターゲット部30に止着することで装着する止着式の紙おむつである。
紙おむつ1は、装着時に人体の股部を腹側から背側にかけて覆うように形成されている。
具体的には、本体部10の一方の端部が人体の腹側に位置する腹側部11を形成し、他方の端部が人体の背側に位置する背側部12を形成し、腹側部11と背側部12との間が人体の股下に位置する股下部13を形成する。
また、腹側部11において股下部13よりも両外側に延出した腹側延出部111、111と、背側部12において股下部13よりも両外側に延出した背側延出部(両側端部)121、121とは、紙おむつ1が装着された際に胴周り部14を形成する。
なお、この際、例えば、背側部12の胴周り方向に沿った縁部中央に、糸ゴム等の弾性部材(図示省略)を幅方向に沿って設け、この弾性部材により平面ギャザーを形成して、本体部10を着用者の胴周りにフィットするように伸縮自在な構成としても良い。
また、股下部13の両縁部は、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に人体の脚周りを囲む脚周り部15、15を形成する。この脚周り部15、15には、その湾曲形状に合わせて糸ゴム等の弾性部材151がそれぞれ設けられ、この弾性部材151により平面ギャザーが形成され、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットし、横漏れを防止するようになっている。なお、弾性部材151を、脚周り部15、15の湾曲形状に合わせず、直線状に配置して平面ギャザーを形成することとしても良い。
本体部10は、人体との接触面側に設けられる透液性の不織布からなるトップシート10aと、装着時に人体との接触面と反対側の外部側に設けられる不透液性のバックシート10bと、トップシート10aとバックシート10bとの間に介装される吸収体10cと、トップシート10a側の吸収体10cの両側部に、本体部10の長手方向に沿って備えられるギャザーシート10d、10dと、により主に構成される。
トップシート10aは、紙おむつ1を装着した際に人体に接する面に設けられ、体液を受けて、吸収体10cまで輸送する役割を果たす、透液性のシートである。
トップシート10aは、不織布が好適に用いられ、具体的には、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
バックシート10bは、紙おむつ1を装着した際に人体に接する面と反対側の面に設けられ、体液などの紙おむつ1外部への染み出し、漏れ出しを防ぐ役割を果たす、不透液性のシートである。
バックシート10bも、トップシート10aと同様に不織布が好適に用いられる。なお、バックシート10bは、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。
なお、トップシート10a及びバックシート10bの間に、ポリエチレンフィルムからなるシート材を挟むこととしても良い。
吸収体10cは、例えば、綿やパルプ等の吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コアS1が、透液性のクレープ紙、不織布、孔開きシート等のシート材S2により覆われて構成されている。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
吸収体10cは、単層構造であっても良いし、複数層に分かれた構造でも構わない。吸収体10cは、人体の腹側部11から両脚の間の股下部13を通り背側部12に亘る位置に装着されている。
ギャザーシート10d、10dは、トップシート10a側において、吸収体10cの長手方向に沿った両側部に、腹側部11から背側部12に亘ってそれぞれ備えられている。
このギャザーシート10d、10dの幅方向外側の部分は、吸収体10cの側方でトップシート10aの上面に固着されている。また、このギャザーシート10d、10dの幅方向内側の部分は、トップシート10aに固定されておらず、その長手方向に沿って複数の糸ゴム等の弾性部材16…が略平行に備えられており、断面略く字状及び逆く字状に立ち上がって着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な立体ギャザーが形成されている。
また、ギャザーシート10d、10dの間には、インナーパッドPを配置することとしても良い。
インナーパッドPは、例えば、尿取りパッド、失禁パッド等であり、体液の吸収に対して紙おむつ1を補助するためのものであると共に、紙おむつ1そのものの取換え頻度を少なくすることにより使用コストを抑えるためのものでもある。インナーパッドPは、例えば、図4、5に示すように、透液性のトップシートP1、不透液性のバックシートP2、当該トップシートP1とバックシートP2との間に介装される吸収部P3等を備えて、紙おむつ1の吸収体10cと略同形状に形成されている。吸収部P3は、吸収体10cと同様に、例えば、綿やパルプ等の吸収性素材や、高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア(図示省略)が、透液性のクレープ紙等のシート材(図示省略)により包まれて覆われたものにより構成されており、体液としての尿等の水様成分を吸収するものである。
そして、図5に示すように、インナーパッドPは、例えば、紙おむつ1のトップシート10a上に、ギャザーシート10d、10dの間に配置される。ギャザーシート10d、10dは略く字状に立ち上がっており、インナーパッドPの側部がギャザーシート10d、10dにより固定されるようになっている。固定方法としては、例えば、インナーパッドPのバックシートP2に粘着部(図示省略)を設け、この粘着部にトップシート10aを着脱自在に接着させる。
テープ部20、20は、背側部12の背側延出部121、121の左右側方において、それぞれ外側に向かって突出して備えられている。
本実施形態においては、左右のテープ部20、20は、それぞれ、上下並列に配された2枚のシート基材21、21を備えて構成されている。
各シート基材21は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の各種のプラスチックフィルムを、所定の厚さに形成した基材シートであり、その基端部が紙おむつ1に接合されている。なお、シート基材21の基端部は、トップシート10aやバックシート10bの内面又は外面に貼り付けても良いし、トップシート10aとバックシート10bとの間に挟んで固定しても良い。
シート基材21の先端部の内面(ターゲット部30と対向する面)には、第1ファスニングテープ(止着部材)22、及び第2ファスニングテープ(シート部材)23が隣接して設けられている。
第1ファスニングテープ22の表面には、面ファスナのオス材の係止要素である、鉤状、きのこ状、錨状等の多数の突起が形成されたフック材が設けられており、ターゲット部30の係止層31(後述)と係合させるようになっている。また、第1ファスニングテープ22の裏面はシート基材21に固着されている。
テープ部20は、第1ファスニングテープ22によって、ターゲット部30に着脱自在に止着可能となっている。
第2ファスニングテープ23の表面にも、面ファスナのオス材の係止要素である、鉤状、きのこ状、錨状等の多数の突起が形成されたフック材が設けられており、ターゲット部30の係止層31と係合させるようになっている。また、第2ファスニングテープ23の裏面は、シート基材21から剥離可能に構成されている。
具体的には、第2ファスニングテープ23の裏面には、介護者又は着用者の力で剥離可能な接着力の接着層(図示省略)が設けられており、紙おむつ1の装着前には当該接着層によって第2ファスニングテープ23はシート基材21に接着されている(図6(a)参照)。
そして、紙おむつ1の装着時に、第2ファスニングテープ23は、第1ファスニングテープ22と共にターゲット部30に止着され(図6(b)参照)、テープ部20をターゲット部30から離脱させた時に、シート基材21(テープ部20)から剥離されてターゲット部30に止着された状態のままとなるように構成されている(図6(c)参照)。
このように第2ファスニングテープ23がシート基材21(テープ部20)から剥離されてターゲット部30に止着された状態のままとなるため、テープ部20を再止着する際に、テープ部20の元の止着位置を認識できる。即ち、第2ファスニングテープ23は、紙おむつ1の装着時における第1ファスニングテープ22の止着位置を認識可能に跡付けする跡付け手段となっている。
なお、第2ファスニングテープ23は、第1ファスニングテープ22の止着位置の目印となればその寸法は限定されるものではないが、幅は、最大でテープ部20と同じ幅とし、最少で1mmとすることが好ましい。また、長さは、最大で30mmで、最少で1mmとすることが好ましい。この範囲内の寸法であれば、実際の使用に際して使い勝手が損なわれることはない。
また、第2ファスニングテープ23は、シート基材21から剥離可能に構成されていれば良く、例えば接着層の代わりにフック材を備えた構成であっても良い。この場合、シート基材21にはループ材が備えられる。
ここで、第2ファスニングテープ23は、図6(c)に示すように、ターゲット部30とは異なる色彩となるよう着色がなされていることが好ましい。その色彩は特に限定されないが、例えば、赤、青、オレンジ、緑、等の濃色であれば、ターゲット部30との色の違いを一目で認識できるため好ましい。
このように第2ファスニングテープ23が、ターゲット部30と異なる色彩となるよう着色がなされていることにより、第2ファスニングテープ23の位置が見分けやすく、テープ部20の再止着をより容易に行うことができる。
なお、第2ファスニングテープ23に所定の図柄を設けることとしても同様の効果を得ることができる。
また、図7(a)に示すように、各テープ部20において上下並列に配された2つのシート基材21、21の第2ファスニングテープ23、23は、互いに異なる色彩をターゲット部30に呈するように構成することが好ましい。
このように構成した場合、計4つの第1ファスニングテープ22の止着位置を、より簡単に見分けることができる。
更に、シート基材21、21のそれぞれの色を、第2ファスニングテープ23、23のそれぞれの色と同じ色にすることが好ましい。
このように構成した場合、どのシート基材21がどの第2ファスニングテープ23に対応しているか、一目で見分けることができる。
なお、上下並列に配された2つのシート基材21、21の第2ファスニングテープ23、23が、同一の色彩を呈するように構成しても良いのは勿論である。
また、第2ファスニングテープ23は、ターゲット部30とは異なる手触りとなるように構成することもできる。
具体的には、図7(b)に示すように、例えば、第2ファスニングテープ23の縁部を縁取りすることで介護者や着用者が手で触れた際に第2ファスニングテープ23の位置を認識できるようにすることができる。
このように構成した場合、例えば暗所等でテープ部20、20の止着作業を行う場合にも、第2ファスニングテープ23の位置が認識し易く、テープ部20の再止着をより容易に行うことができる。
なお、第2ファスニングテープ23は、色彩及び手触りの両方を、ターゲット部30とは異なるように構成することとしても良い。この場合、視覚及び触覚によって第2ファスニングテープ23の位置が認識できるため、より好ましい。
ターゲット部30は、腹側部11における外面であるバックシート10b側に備えられる。
ターゲット部30は、テープ部20、20のファスニングテープ23を係止するためのメス材の係止要素である係止層31を備えている。
係止層31は、基材シートにループ状の繊維であるループ材(図示省略。)が配置されて構成されている。このループ材は、ファスニングテープ23の表面に形成されたフック材と機械的に係合する。すなわち、ループ材の表面にフック材を重ね合わせ、フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させることにより、両部材を着脱可能な状態に、且つ、強固に固着させることができる。
なお、ファスニングテープ23のフック材は、ループ材以外にも、織布、不織布、フェルト、パイル等の繊維状の表面を有する素材にも係合させることが可能である。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなど、広く知られた汎用性の高い可塑性素材からなる単組成の素材若しくは複合組成の素材を用いることができる。なお、この場合、長繊維で構成されるスパンボンド不織布を用いるのが好ましい。これは、短繊維であるポイントボンド不織布やエアスルー不織布では繊維の長さが短いため抜けやすく、強度が不足するからであって、連続長繊維で構成され、カット面からのほつれが少なく、毛羽立ちによる繊維の脱落が少ないスパンボンド不織布が力学的性能や生産性といった点で優れるからである。
次に、紙おむつ1の使用方法について説明する。
先ず、初回装着時において、紙おむつ1の背側部12を着用者の背側に当接させるようにして、紙おむつ1を着用者の体の下に置く。
次に、股下部13を股下に当接させながら腹側部11を腹側に引き上げ、腹側部11の中心を人体の中心に合わせる。
次に、背側部12の背側延出部121、121に設けられたテープ部20、20を、人体と紙おむつ1との間に隙間ができないように腹側部11に設けられたターゲット部30に係止させ紙おむつ1を装着する。なお、この際、本実施形態においては、各テープ部20の上下並列に配された2枚のシート基材21、21を互いに交差させて止着することで、締め付け強度等の調整を行うことができる。
一方、インナーパッドP交換時において、テープ部20、20を外した場合、第2ファスニングテープ23は、シート基材21(テープ部20)から剥離されてターゲット部30に止着された状態のままとなる。
そして、その後、テープ部20、20を再止着する場合、ターゲット部30に残った、第2ファスニングテープ23を目印として、テープ部20、20を止着する。
以上にように、本実施の形態による紙おむつ1によれば、テープ部20、20は、紙おむつ1の装着時における第1ファスニングテープ22の止着位置を認識可能に跡付けする跡付け手段としての第2ファスニングテープ23を備えている。
このため、テープ部20、20をターゲット部30から離脱させた際に、第2ファスニングテープ23により前回の装着時のテープ部20、20(第1ファスニングテープ22、22)の止着位置を一目で認識できる。
よって、再止着の場合における締め付け具合の再調整の手間を軽減すると共に、再止着した場合の装着感の変化を防ぐことができる。
また、本実施の形態による紙おむつ1によれば、第2ファスニングテープ23とターゲット部30とは、色彩及び/又は手触りが異なるため、テープ部20、20の再止着の際に、止着位置の認識が容易となる。
また、本実施の形態による紙おむつ1によれば、左右一対のテープ部20、20の各々は、上下並列に配された2つの基材を備え、上下並列に配された2つのシート基材21、21は、第1ファスニングテープ22、第2ファスニングテープ23をそれぞれ備え、各第2ファスニングテープ23によって、互いに異なる色彩をターゲット部30に呈するように構成されるため、計4つの第2ファスニングテープ23の止着位置を、より簡単に見分けることができる。
なお、上記第1実施形態においては、第2ファスニングテープ23は、第1ファスニングテープ22の先端側に隣接した構成を例示して説明したが、第2ファスニングテープ23は、第1ファスニングテープ22の止着位置を認識可能な位置に設けられれば良く、例えば図8(a)に示すように、第1ファスニングテープ22の上面に接着することとしても良いし、例えば図8(b)に示すように、第1ファスニングテープ22の基端側に隣接することとしても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の紙おむつについて説明する。
なお、第2実施形態の紙おむつは、以下に説明する跡付け手段以外の構成は、上記第1実施形態と同様であるのでその説明を省略する。
図9に示すように、紙おむつ(図示省略)のテープ部20aには、第1ファスニングテープ22と第2ファスニングテープ(シート部材)23aとが、ミシン目Lを介して隣接して設けられている。この第2ファスニングテープ23aは、裏面に接着層を有しておらず、従って、ファスニング基材21には貼着されていない。本実施形態においては、この第2ファスニングテープ23aが跡付け手段となっている。
第2ファスニングテープ23aは、紙おむつの装着時に、ターゲット部30に止着され、テープ部20aをターゲット部30から離脱させた時に、ミシン目Lから切り離されてターゲット部30に止着された状態のままとなるように構成されている。
従って、テープ部20aをターゲット部30から取り外した際に、テープ部20aの元の止着位置を認識できることとなる。
なお、上記第2実施形態においては、第2ファスニングテープ23aは、第1ファスニングテープ22の先端側に隣接した構成を例示して説明したが、第1ファスニングテープ22の基端側に隣接することとしても良い。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態においては、第2ファスニングテープ23、23aは、長方形状であるものとして説明したが、第1ファスニングテープ22の止着位置を認識させるものであればその形状は限定されるものではなく、例えば円形状、正方形状、五角形状、等であっても良い。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態の紙おむつについて説明する。
なお、第3実施形態の紙おむつ(図示省略)は、以下に説明する跡付け手段以外の構成は上記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図10に示すように、紙おむつのテープ部20bには、第1ファスニングテープ22の先端側に、ターゲット部30と異なる所定の色のインクを収容したインク収容部材としてのケース24が備えられている。本実施形態においては、このケース24が跡付け手段となっている。
ケース24は、紙おむつの装着時に、介護者がケース24に所定の力を加えることで破れ、収容されたインクが外部に流出するように構成されている。
従って、テープ部20bをターゲット部30から取り外した際に、テープ部20bの元の止着位置を視覚にて認識できることとなる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態の紙おむつについて説明する。
なお、第4実施形態の紙おむつ(図示省略)は、以下に説明する跡付け手段以外の構成は上記第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
図11に示すように、紙おむつのターゲット部30Aには、当該ターゲット部30Aの長手方向に沿った感圧紙32が備えられている。本実施形態においては、この感圧紙32が跡付け手段となっている。
感圧紙32は、紙おむつの装着時に、介護者又は着用者がテープ部20に上面から所定の力を加えることでその力の加えられた箇所が変色するように構成されている。
従って、テープ部20を取り外した際に、テープ部20の元の止着位置を視覚にて認識できることとなる。
なお、以上に説明した第1乃至第4実施形態は、本発明を例示したに過ぎず、適宜変更可能である。
例えば、インナーパッドPを備えた構成の紙おむつを例示して説明したが、インナーパッドPを備えない構成であっても良い。
また、左右のテープ部20、20は、それぞれ、上下並列に配された2枚のシート基材21、21にて構成されるものとして説明しているが、左右それぞれ1枚ずつのサイドパネルにて構成してもよい。
また、左右のテープ部20、20の何れか一方をベルト状の長尺形状に形成し、その先端部を他方に止着させる構成とすることもできる。
即ち、左右のテープ部20、20がいかなる形状であったとしても、上記の第1乃至第4実施形態で例示したような跡付け手段を設けることで、初回装着時のテープ部20の止着位置を認識可能とすることができる。
1 紙おむつ(吸収性物品)
10 本体部
11 腹側部
12 背側部
121背側延出部(側端部)
13 股下部
14 胴周り部
15 脚周り部
20、20a、20b テープ部
21シート基材
22 第1ファスニングテープ(止着部材)
23 第2ファスニングテープ(シート部材、跡付け手段)
23a 第2ファスニングテープ(シート部材、跡付け手段)
24 ケース(インク収容部材、跡付け手段)
L ミシン目
30、30A ターゲット部
31 係止層
32 感圧紙(跡付け手段)
P インナーパッド

Claims (7)

  1. 人体の腹側に位置する腹側部と背側に位置する背側部とを有する本体部と、
    前記背側部の両側端部から突出する左右一対のテープ部と、
    前記腹側部の外面に設けられたターゲット部と、を備える吸収性物品において、
    前記テープ部の内面には、当該テープ部を前記ターゲット部に着脱自在に止着させる止着部材が備えられ、
    前記テープ部又は前記ターゲット部は、前記吸収性物品の装着時における前記止着部材の止着位置を認識可能に跡付けする跡付け手段を備えていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記跡付け手段は、前記止着部材に隣接するよう前記テープ部に貼着されたシート部材であり、
    前記シート部材は、前記吸収性物品の装着時に、前記ターゲット部に止着され、前記テープ部を前記ターゲット部から離脱させた時に、前記テープ部から剥離されて前記ターゲット部に止着された状態のままとなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記跡付け手段は、前記止着部材にミシン目を介して隣接して設けられたシート部材であり、
    前記シート部材は、前記吸収性物品の装着時に、前記ターゲット部に止着され、前記テープ部を前記ターゲット部から離脱させた時に、前記ミシン目から切り離されて前記ターゲット部に止着された状態のままとなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記跡付け手段と前記ターゲット部とは、色彩及び/又は手触りが異なることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記跡付け手段は、前記止着部材の近傍に設けられ、インクを収容するインク収容部材であり、
    前記インク収容部材は、前記吸収性物品の装着時に、所定の押圧力によって破れ、収容されたインクが外部に流出するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  6. 前記左右一対のテープ部の各々は、上下並列に配された2つの基材を備え、
    前記上下並列に配された2つの基材は、前記止着部材と前記跡付け手段とをそれぞれ備え、各々の前記跡付け手段によって互いに異なる色彩を前記ターゲット部に呈するように構成されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記跡付け手段は、前記ターゲット部に設けられた感圧紙であり、
    前記感圧紙は、前記吸収性物品の装着時に、所定の押圧力によって色が変化するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
JP2009223884A 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品 Active JP5405254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223884A JP5405254B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009223884A JP5405254B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011072340A JP2011072340A (ja) 2011-04-14
JP5405254B2 true JP5405254B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=44017014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009223884A Active JP5405254B2 (ja) 2009-09-29 2009-09-29 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5405254B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5528189B2 (ja) * 2010-04-17 2014-06-25 株式会社リブドゥコーポレーション 使い捨ておむつ
JP5886576B2 (ja) 2011-09-16 2016-03-16 ユニ・チャーム株式会社 止着部材及び止着片
JP7106211B2 (ja) * 2018-04-24 2022-07-26 花王株式会社 パンツ型使い捨ておむつ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH082365B2 (ja) * 1987-06-08 1996-01-17 大王製紙株式会社 紙おむつ
JPH07313552A (ja) * 1994-05-25 1995-12-05 Daio Paper Corp 紙おむつ等の止着テープ構造およびその止着方法
DE69938028T2 (de) * 1998-11-10 2009-01-15 Minnesota Mining And Mfg. Co., St. Paul Verbindungsband
JP4023960B2 (ja) * 1999-09-03 2007-12-19 大王製紙株式会社 止着用フロントシートを有する紙おむつ
JP4090913B2 (ja) * 2003-02-28 2008-05-28 大王製紙株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011072340A (ja) 2011-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3959307B2 (ja) 開放型の使い捨て着用物品
US8430858B2 (en) Convertible absorbent article
US7608068B2 (en) Disposable pants
AU2013241269B2 (en) Disposable wearing article
US6626882B2 (en) Absorbent article
JP5476017B2 (ja) 吸収性物品
JP2004129878A (ja) 使い捨てオムツ
US9980860B2 (en) Pull-on wearing article
MXPA02008865A (es) Articulo absorbente provisto con un cinturon.
WO2006057301A1 (ja) 使い捨てパンツ
JP3737725B2 (ja) 開放型の使い捨て着用物品
JP2011147711A (ja) 使い捨ておむつ
JP5405254B2 (ja) 吸収性物品
WO2013095227A1 (en) Absorbent article with fasteners
AU2011263261B2 (en) Refastenable fastening system for wearing article
JP5715865B2 (ja) 紙おむつ
JP2012040245A (ja) 使い捨ておむつ
EP1441680B1 (en) Absorbent article
JP5520620B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP4938442B2 (ja) 止着テープ及び止着式おむつ
JP3916853B2 (ja) オープン型の使い捨て着用物品
JP4621124B2 (ja) 使い捨て紙おむつ
JP5498761B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6208598B2 (ja) 吸収性物品
JP2008161481A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120919

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5405254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250