JP5401527B2 - 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム - Google Patents

注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5401527B2
JP5401527B2 JP2011248112A JP2011248112A JP5401527B2 JP 5401527 B2 JP5401527 B2 JP 5401527B2 JP 2011248112 A JP2011248112 A JP 2011248112A JP 2011248112 A JP2011248112 A JP 2011248112A JP 5401527 B2 JP5401527 B2 JP 5401527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
order
code
customer
database
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011248112A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013105287A (ja
Inventor
知彦 本谷
誉之 河上
博通 小黒
麻衣 蕪山
Original Assignee
株式会社大和総研ビジネス・イノベーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大和総研ビジネス・イノベーション filed Critical 株式会社大和総研ビジネス・イノベーション
Priority to JP2011248112A priority Critical patent/JP5401527B2/ja
Publication of JP2013105287A publication Critical patent/JP2013105287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5401527B2 publication Critical patent/JP5401527B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、金融商品の注文内容の不正を検知するコンピュータにより構成された注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラムに係り、例えば、営業員が顧客の住所地へ出向き、顧客による投資信託、保険、公社債等の金融商品の注文を受け付ける場合等に利用できる。
従来より、銀行や証券会社等の金融機関では、渉外担当の営業員が、ノート型のパーソナル・コンピュータ等の携帯機器を携行所持して客先を訪問し、手許の携帯機器を適宜使用しながら客先で金融商品の注文を取り付け、さらには、その携帯機器を使用して、取り付けた注文の処理を実行するといった営業活動が行われている。
このような渉外担当の営業員の活動を支援するシステムとしては、例えば、携帯電話機とサーバとをインターネットで接続して営業支援を行う営業支援システムが知られている(特許文献1参照)。
なお、本発明に関連する周辺技術として、運転免許証の文字情報をOCRで読み取る幾つかのシステムが知られている(非特許文献1,2参照)。
特開2002−140499号公報
株式会社PROIT、"PROIT inc.、免許証読み取りシステム"、[online]、PROITホームページ、[平成23年10月17日検索]、インターネット<URL:http://www.proit.co.jp/apri2.htm> 富士通株式会社、"公的身分証明書読み取りシステム「免許証OCRシステム」"、[online]、富士通ホームページ、[平成23年10月17日検索]、インターネット<URL:http://imagescanner.fujitsu.com/jp/solution/necsoft.html>
しかしながら、前述した渉外担当の営業員による携帯機器を使用した金融商品の販売では、営業員が顧客になりすまして不正な注文を行うといった悪質な行為を想定することができる。従って、このような不正な注文を自動的に検知し、不正な注文の約定を未然に防止することができるシステムの開発が望まれる。
本発明の目的は、金融商品の注文内容の不正を自動的に検知することができる注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラムを提供するところにある。
本発明は、金融商品の注文内容の不正を検知するコンピュータにより構成された注文内容不正検知システムであって、営業員が携帯所持するカメラ付の携帯端末装置と、この携帯端末装置とネットワークで接続されて営業員が担当する顧客の注文取引に関する処理を実行する取引管理サーバとを備え、携帯端末装置は、注文時に顧客の金融商品の注文データを、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文データ送信処理手段と、注文時に顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影した注文用の証明書画像を用いて運転免許証またはその他の身分証明書の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、読み取った顧客の住所、氏名、および生年月日を含む注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文時に付与された注文コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用証明書情報送信処理手段とを含んで構成され、取引管理サーバは、口座開設時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてきた顧客の住所、氏名、および生年月日を含む顧客情報を、顧客コードと関連付けて記憶する顧客情報データベースと、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文データを、顧客コードとともに受信する処理を実行する注文処理手段と、この注文処理手段により受信した注文データを、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶する注文データベースと、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに受信する処理を実行する注文用証明書情報受信処理手段と、この注文用証明書情報受信処理手段により受信した注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶する注文用証明書情報データベースと、注文時に注文データベースに格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベースから顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、注文データに関連付けられている顧客コードまたは注文コードを用いて、注文用証明書情報データベースから注文用の証明書情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日が一致しているか否かを比較判断し、いずれかが一致していない場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する証明書チェック処理手段とを含んで構成されていることを特徴とするものである。
このような本発明の注文内容不正検知システムにおいては、運転免許証またはその他の身分証明書のOCR読取結果情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することが可能となるので、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができるようになり、これにより前記目的が達成される。
また、前述した注文内容不正検知システムにおいて、取引管理サーバの注文処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して受信した注文データを、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文データベースに格納する際に、注文発生時刻も顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、取引管理サーバの注文用証明書情報受信処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して受信した注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文用証明書情報データベースに格納する際に、OCRのための証明書画像取り込み時刻も顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、取引管理サーバは、注文時に同一の顧客コードまたはこれに加えて同一の注文コードに関連付けられて注文データベースに記憶された注文発生時刻と注文用証明書情報データベースに記憶された証明書画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内であるか否かを判断し、予め定められた時間を超えている場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する時間チェック処理手段を含んで構成されていることが望ましい。
このように注文発生時刻とOCRのための証明書画像取り込み時刻とを比較する時間チェック処理手段を備えた構成とした場合には、注文発生時刻と、証明書画像取り込み時刻との乖離が、通常、顧客から注文を受け付ける際に要する作業時間や機器の操作時間に比べ、大き過ぎるときに、なりすましの可能性があると判断することが可能となる。例えば、午前中に、別の理由で顧客から提示された証明書画像を撮影してOCR読取処理を行い、その結果を取引管理サーバの注文用証明書情報データベースに格納し、午後になって、顧客のいないところで、その証明書画像からのOCR読取結果情報を用いて不正な注文を行おうとしても、両時刻の乖離が大きくなるので、その注文はロックされることになる。
さらに、前述した注文内容不正検知システムにおいて、取引管理サーバと通信回線で接続されて営業員を管理する営業管理担当者が操作する営業管理担当者端末装置を備え、携帯端末装置は、口座開設時に顧客の押印した印影をカメラで撮影した口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用印影画像送信処理手段と、注文時に顧客の押印した印影をカメラで撮影した注文用の印影画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用印影画像送信処理手段とを含んで構成され、取引管理サーバは、口座開設時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用印影画像受信処理手段と、この口座開設用印影画像受信処理手段により口座開設時に受信した口座開設用の印影画像を、顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用印影画像データベースと、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用の印影画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに受信する処理を実行する注文用印影画像受信処理手段と、この注文用印影画像受信処理手段により注文時に受信した注文用の印影画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶する注文用印影画像データベースと、注文データベースの注文ロック区分がロック有の状態になった注文データが発生した場合に、ロック有の状態になった旨の通知を、顧客コードまたは注文コードとともに、通信回線を介して営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行するロック発生通知処理手段と、営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった注文データについての顧客コードまたは注文コードを用いて、口座開設用印影画像データベースから口座開設用の印影画像を取得するとともに、注文用印影画像データベースから注文用の印影画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての印影画像を対比表示させる画面の表示用データを、通信回線を介して営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する比較閲覧処理手段と、営業管理担当者端末装置から通信回線を介して送信されてくるロック解除指令信号を顧客コードまたは注文コードとともに受信し、受信した顧客コードまたは注文コードに関連付けられて注文データベースに記憶されている注文データの注文ロック区分を、ロック無の状態にする処理を実行するロック解除処理手段とを含んで構成されていることが望ましい。
このように口座開設時および注文時に印影画像を撮影し、ロック発生通知後に、営業管理担当者端末装置で、これらの印影画像を対比表示する構成とした場合には、注文がロックされたときに、営業管理担当者が、口座開設用の印影画像と注文用の印影画像とを比較閲覧し、これらが一致しているか否かを確認してロックを解除するか否かを判断することが可能となる。従って、例えば、銀行業界等では、印鑑をサイン代わりに利用する印鑑文化も根強く残っているので、印鑑照合を可能とすることで、従来からの慣習を踏襲した形式の確認処理も可能となる。また、営業管理担当者端末装置へロック発生通知を行うので、営業管理担当者がロックを解除するか否かを早期に判断することが可能となり、注文がロックされたときに迅速に対処することが可能となる。
そして、前述した注文内容不正検知システムにおいて、携帯端末装置は、タブレット型の携帯端末装置であり、口座開設時に顧客が入力した口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用サイン画像送信処理手段と、注文時に顧客が入力した注文用のサイン画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用サイン画像送信処理手段とを含んで構成され、取引管理サーバは、口座開設時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用サイン画像受信処理手段と、この口座開設用サイン画像受信処理手段により口座開設時に受信した口座開設用のサイン画像を、顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用サイン画像データベースと、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用のサイン画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに受信する処理を実行する注文用サイン画像受信処理手段と、この注文用サイン画像受信処理手段により注文時に受信した注文用のサイン画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶する注文用サイン画像データベースとを含んで構成され、取引管理サーバの比較閲覧処理手段は、営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった注文データについての顧客コードまたは注文コードを用いて、口座開設用印影画像データベースから口座開設用の印影画像を取得するとともに、注文用印影画像データベースから注文用の印影画像を取得し、さらに、口座開設用サイン画像データベースから口座開設用のサイン画像を取得するとともに、注文用サイン画像データベースから注文用のサイン画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての印影画像およびサイン画像をそれぞれ対比表示させる画面の表示用データを、通信回線を介して営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように口座開設時および注文時にサイン画像を撮影し、ロック発生通知後に、営業管理担当者端末装置で、これらのサイン画像を対比表示する構成とした場合には、注文がロックされたときに、営業管理担当者が、口座開設用のサイン画像と注文用のサイン画像とを比較閲覧し、これらが一致しているか否かを確認してロックを解除するか否かを判断することが可能となる。従って、印影画像の対比と、サイン画像の対比とで、ロック解除の判断が可能となり、判断材料が増えることから、判断における安全性が、より一層高まる。
また、前述した注文内容不正検知システムにおいて、取引管理サーバの注文用印影画像受信処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用の印影画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文用印影画像データベースに格納する際に、印影画像取り込み時刻も顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、取引管理サーバの注文用サイン画像受信処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用のサイン画像を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文用サイン画像データベースに格納する際に、サイン画像取り込み時刻も顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、取引管理サーバの時間チェック処理手段は、注文時に同一の顧客コードまたは同一の注文コードに関連付けられて注文データベースに記憶された注文発生時刻と、注文用証明書情報データベースに記憶された証明書画像取り込み時刻と、注文用印影画像データベースに記憶された印影画像取り込み時刻と、注文用サイン画像データベースに記憶されたサイン画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内であるか否かを判断し、予め定められた時間を超えている場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように注文発生時刻と、OCRのための証明書画像取り込み時刻と、印影画像取り込み時刻と、サイン画像取り込み時刻とを比較する時間チェック処理手段を備えた構成とした場合には、これらの時刻の乖離が、通常、顧客から注文を受け付ける際に要する作業時間や機器の操作時間に比べ、大き過ぎるときに、なりすましの可能性があると判断することが可能となる。また、注文発生時刻、OCRのための証明書画像取り込み時刻に加え、印影画像取り込み時刻やサイン画像取り込み時刻も考慮した時間チェックを行うので、チェック材料が増えることから、判断における安全性が、より一層高まる。
さらに、以上に述べた注文内容不正検知システムにおいて、携帯端末装置は、GPS機能付の携帯端末装置であり、携帯端末装置の注文データ送信処理手段は、注文データとともに、GPSにより測位した注文時位置情報を、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバの注文処理手段は、携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文データおよび注文時位置情報を、顧客コードとともに受信し、受信した注文データおよび注文時位置情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文データベースに格納する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバは、注文時に注文データベースに格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベースから顧客情報のうちの住所を取得し、取得した住所と注文データベースに格納した注文時位置情報とを比較し、これらの対応関係が正しいか否かを判断し、これらが対応していない場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する位置情報チェック処理手段を含んで構成されていることが望ましい。
このようにGPS測位による注文時位置情報と、顧客情報データベースに記憶されている登録住所とを比較する位置情報チェック処理手段を備えた構成とした場合には、携帯端末装置のGPS機能で取得した携帯端末装置の位置情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することが可能となるので、これによっても、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができるようになる。
そして、以上に述べた注文内容不正検知システムにおいて、携帯端末装置は、GPS機能付の携帯端末装置であり、顧客情報として、口座開設時にGPSにより測位した口座開設時位置情報を、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する顧客情報送信処理手段を含んで構成され、携帯端末装置の注文データ送信処理手段は、注文データとともに、注文時にGPSにより測位した注文時位置情報を、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバの顧客情報データベースは、顧客情報として、顧客の住所、氏名、および生年月日に加え、口座開設時位置情報も、顧客コードと関連付けて記憶する構成とされ、取引管理サーバの注文処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文データおよび注文時位置情報を、顧客コードとともに受信し、受信した注文データおよび注文時位置情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文データベースに格納する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバは、注文時に注文データベースに格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベースから顧客情報のうちの口座開設時位置情報を取得し、取得した口座開設時位置情報と注文データベースに格納した注文時位置情報とを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する位置情報チェック処理手段を含んで構成してもよい。
このように口座開設時にもGPS測位を行って顧客情報データベースに登録しておき、GPS測位による注文時位置情報と、登録されたGPS測位による口座開設時位置情報とを比較する位置情報チェック処理手段を備えた構成とした場合には、上述したGPS測位による注文時位置情報と、顧客情報データベースに記憶されている登録住所とを比較する位置情報チェック処理手段を備えた構成とする場合と同様に、携帯端末装置のGPS機能で取得した携帯端末装置の位置情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することが可能となるので、これによっても、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができるようになる。
また、前述した注文内容不正検知システムにおいて、携帯端末装置は、口座開設時に顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影した口座開設用の証明書画像を、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用証明書画像送信処理手段を含んで構成され、携帯端末装置の注文用証明書情報送信処理手段は、注文用の証明書情報として、注文用の証明書画像も、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバは、口座開設時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる口座開設用の証明書画像を、顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用証明書画像受信処理手段と、この口座開設用証明書画像受信処理手段により受信した口座開設用の証明書画像を、顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用証明書画像データベースとを含んで構成され、取引管理サーバの注文用証明書情報受信処理手段は、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用の証明書情報として、OCR機能で読み取った住所、氏名、および生年月日に加え、撮影した注文用の証明書画像も、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに受信し、受信した注文用の証明書画像も、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて注文用証明書情報データベースに格納する処理を実行する構成とされ、取引管理サーバの比較閲覧処理手段は、営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった前記注文データについての顧客コードまたは注文コードを用いて、口座開設用印影画像データベースから口座開設用の印影画像を取得するとともに、注文用印影画像データベースから注文用の印影画像を取得し、さらに、口座開設用サイン画像データベースから口座開設用のサイン画像を取得するとともに、注文用サイン画像データベースから注文用のサイン画像を取得し、加えて、口座開設用証明書画像データベースから口座開設用の証明書画像を取得するとともに、注文用証明書情報データベースから注文用の証明書画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての印影画像、サイン画像、および証明書画像をそれぞれ対比表示させる画面の表示用データを、通信回線を介して営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように口座開設時および注文時に証明書画像を撮影し、ロック発生通知後に、営業管理担当者端末装置で、これらの証明書画像を対比表示する構成とした場合には、注文がロックされたときに、営業管理担当者が、口座開設用の証明書画像と注文用の証明書画像とを比較閲覧し、これらが一致しているか否かを確認してロックを解除するか否かを判断することが可能となる。従って、印影画像の対比と、サイン画像の対比と、証明書画像の対比とで、ロック解除の判断が可能となり、判断材料が増えることから、判断における安全性が、より一層高まる。
さらに、以上に述べた注文内容不正検知システムにおいて、携帯端末装置は、口座開設時または注文時に、営業員の所持する社員証に印刷された営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)を読み取り、営業員IDを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDを含むログイン用入力情報とともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行するログイン用情報送信処理手段を含んで構成され、取引管理サーバは、営業員IDを含むQRコードが印刷された社員証の発行用の印刷データを作成する処理を実行する社員証発行用印刷データ作成処理手段と、口座開設時または注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくるQRコード読取結果情報としての営業員IDとログイン用入力情報としての営業員IDとを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、口座開設処理または注文処理への移行を終了させる処理を実行する営業員ログイン処理手段とを含んで構成されていることが望ましい。
このように社員証に営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)を印刷し、このQRコードの読取結果情報を利用して営業員ログイン処理を行う構成とした場合には、営業員IDを含むQRコードを作成するのは時間や手間がかかるため、他の営業員IDによる不正ログインを困難にするか、または不正ログインの抑止効果がある。このため、単に営業員IDおよびパスワードを入力することによる通常のログイン処理よりも、より一層厳格なログイン処理を行うことが可能となる。
また、上述した注文内容不正検知システムにおいて、取引管理サーバの顧客情報データベースは、顧客情報として、顧客を担当する営業員についての担当営業員IDも、顧客コードと関連付けて記憶する構成とされ、取引管理サーバは、注文時に注文データベースに格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベースから担当営業員IDを取得し、取得した担当営業員IDと営業員ログイン処理手段により受信したログイン用入力情報としての営業員IDとを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する担当者チェック処理手段を含んで構成されていることが望ましい。
このように担当者チェック処理手段を備えた構成とした場合には、顧客情報データベースに記憶されている担当営業員IDと、ログイン時に入力された営業員IDとを比較し、これらが一致していなかったら、注文をロックすることにより、営業員による他の営業員へのなりすましをチェックすることが可能となる。
また、以上に述べた本発明の注文内容不正検知システムにより実現される注文内容不正検知方法として、以下のような本発明の注文内容不正検知方法が挙げられる。
すなわち、金融商品の注文内容の不正を検知するコンピュータにより構成された注文内容不正検知システムで実行される注文内容不正検知方法であって、営業員が携帯所持するカメラ付の携帯端末装置と、この携帯端末装置とネットワークで接続されて営業員が担当する顧客の注文取引に関する処理を実行する取引管理サーバとを設け、取引管理サーバの顧客情報データベースに、口座開設時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてきた顧客の住所、氏名、および生年月日を含む顧客情報を、顧客コードと関連付けて記憶させておき、携帯端末装置の注文データ送信処理手段が、注文時に顧客の金融商品の注文データを、顧客コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行し、取引管理サーバの注文処理手段が、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文データを、顧客コードとともに受信し、受信した注文データを、顧客コードまたはこれに加えて自動付与した注文コードと関連付けて取引管理サーバの注文データベースに記憶させる処理を実行し、携帯端末装置の注文用証明書情報送信処理手段が、注文時に顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書をカメラで撮影した注文用の証明書画像を用いて運転免許証またはその他の身分証明書の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、読み取った顧客の住所、氏名、および生年月日を含む注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに、ネットワークを介して取引管理サーバへ送信する処理を実行し、取引管理サーバの注文用証明書情報受信処理手段が、注文時に携帯端末装置からネットワークを介して送信されてくる注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードとともに受信し、受信した注文用の証明書情報を、顧客コードまたはこれに加えて注文コードと関連付けて取引管理サーバの注文用証明書情報データベースに記憶させる処理を実行し、取引管理サーバの証明書チェック処理手段が、注文時に注文データベースに格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベースから顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、注文データに関連付けられている顧客コードまたは注文コードを用いて、注文用証明書情報データベースから注文用の証明書情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日が一致しているか否かを比較判断し、いずれかが一致していない場合には、注文データベースに格納された注文データの注文処理を一時的に中止するために注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の注文内容不正検知方法においては、前述した本発明の注文内容不正検知システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
また、本発明のプログラムは、前述した注文内容不正検知システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、運転免許証またはその他の身分証明書のOCR読取結果情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することができるので、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができるという効果がある。
本発明の一実施形態の注文内容不正検知システムの全体構成図。 前記実施形態の注文内容不正検知システムの各データベースの構成図。 前記実施形態の注文内容不正検知システムによる注文内容の不正検知の流れ(その1)を示すフローチャートの図。 前記実施形態の注文内容不正検知システムによる注文内容の不正検知の流れ(その2)を示すフローチャートの図。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の注文内容不正検知システム10の全体構成が示されている。図2には、注文内容不正検知システム10の各データベース60〜68の構成が示されている。また、図3および図4には、注文内容不正検知システム10による注文内容の不正検知の流れがフローチャートで示されている。
図1において、注文内容不正検知システム10は、各営業員が携帯所持する携帯端末装置20と、この携帯端末装置20とネットワーク1で接続されて各営業員が担当する顧客の注文取引に関する処理を実行する取引管理サーバ40と、この取引管理サーバ40とネットワーク1で接続されて複数の営業員およびその業務を管理する営業管理担当者が操作する営業管理担当者端末装置70とを備えている。
ここで、ネットワーク1は、本実施形態では、インターネット、若しくはインターネットを中心とし、これにイントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN等を組み合わせた有線ネットワーク、およびインターネットやインターネットを中心とする有線ネットワークへの接続環境を形成する携帯電話網や公衆無線LAN等の無線通信網により構成されている。
なお、図1では、携帯端末装置20と取引管理サーバ40との接続、および営業管理担当者端末装置70と取引管理サーバ40との接続は、共にインターネットを介しているという意味で、同じネットワーク1により接続されている状態で図示されているが、携帯端末装置20は、営業員が客先まで出向いて使うことが前提であるため、無線通信網を介してインターネットに接続されるのに対し、営業管理担当者端末装置70は、移動して使うことを前提としないデスクトップ型のパーソナル・コンピュータでもよいので、無線通信網を介さずにインターネットに接続されてもよい。また、本実施形態では、携帯端末装置20も、営業管理担当者端末装置70も、共にインターネットを介して取引管理サーバ40に接続されるという意味で、共通のネットワークを使用しているが、共通のネットワークを使用しなくてもよく、例えば、携帯端末装置20と取引管理サーバ40との接続を、インターネットを介した接続とする一方で、営業管理担当者端末装置70と取引管理サーバ40との接続を、イントラネットや社内LAN等の内部ネットワークからなる通信回線による接続としてもよい。
携帯端末装置20は、GPS受信機を備えたGPS機能付で、かつ、カメラ付のタブレット型の携帯端末装置であり、入力操作は、ペン、指、マウス等のいずれによるものでもよく、これらの入力操作で指示された画面位置を検知する仕組みも、静電容量式、感圧式、光学式等、いずれの方式のものでもよい。この携帯端末装置20は、ログイン用情報送信処理手段21と、顧客情報送信処理手段22と、口座開設用サイン画像送信処理手段23と、口座開設用証明書画像送信処理手段である口座開設用運転免許証画像送信処理手段24と、口座開設用印影画像送信処理手段25と、注文データ送信処理手段26と、注文用サイン画像送信処理手段27と、注文用証明書情報送信処理手段である注文用運転免許証情報送信処理手段28と、注文用印影画像送信処理手段29とを含んで構成されている。
ログイン用情報送信処理手段21は、口座開設時または注文時に、営業員の所持する社員証に印刷された営業員IDを含むQRコード(QRコードは、マトリックス型2次元コードについての登録商標です。)をカメラで読み取るとともに、営業員によるログインのための営業員IDおよびパスワードの入力を受け付け、営業員IDを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDおよびパスワードを含むログイン用入力情報とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。
なお、本実施形態では、QRコード(QRコードは、登録商標です。)には、営業員IDが含まれる一方で、パスワードは含まれていない構成とされているが、QRコードに、営業員IDおよびパスワードを含めるようにしてもよい。但し、この場合は、パスワードを2重化し、QRコードに、営業員IDおよび第1のパスワードを含めるようにするとともに、営業員によるログインのための営業員IDおよび第1、第2パスワードの入力を受け付け、ログイン用情報送信処理手段21により、営業員IDおよび第1のパスワードを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDおよび第1、第2パスワードを含むログイン用入力情報とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信するようにすることが望ましい。
顧客情報送信処理手段22は、口座開設時に営業員による顧客の住所、氏名、および生年月日の入力を受け付け、入力された顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに、ログイン時に入力された担当営業員IDを、顧客情報として、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。なお、顧客情報送信処理手段22は、口座開設時に、さらにGPS測位を行い、GPS測位による携帯端末装置20の現在位置を示す口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)も、顧客情報として、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する構成としてもよい。また、顧客情報送信処理手段22は、営業員による顧客の住所、氏名、および生年月日の入力を受け付ける処理に代えて、後述する口座開設用運転免許証画像送信処理手段24により撮影した運転免許証画像(証明書画像)を用いて、OCR機能で顧客の住所、氏名、および生年月日を読み取る処理を実行する構成としてもよい。
口座開設用サイン画像送信処理手段23は、口座開設時に顧客がペン等でタブレットに入力した口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。なお、入力された口座開設用のサイン画像は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
口座開設用運転免許証画像送信処理手段24は、口座開設時に顧客の提示した運転免許証をカメラで撮影し、撮影した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。なお、この口座開設用運転免許証画像送信処理手段24による運転免許証画像(証明書画像)の撮影は、OCRのためのものではないが、顧客情報送信処理手段22による顧客の住所、氏名、および生年月日の入力受付の代わりに、口座開設用運転免許証画像送信処理手段24により撮影した運転免許証画像(証明書画像)を用いて、OCR機能で顧客の住所、氏名、および生年月日を読み取り、読み取った顧客の住所、氏名、および生年月日を登録するようにしてもよい。また、撮影した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
口座開設用印影画像送信処理手段25は、口座開設時に顧客の印鑑を押印した印影をカメラで撮影し、撮影した口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。この印影画像を撮影する際には、営業員が持参した押印用の用紙に、押印箇所を示す正方形の枠が描かれているので、その枠の中に、顧客が自分の印鑑を自分で押印するか、または営業員が顧客から渡された顧客の印鑑を代行して押印した後に、正方形の枠を含めて印影画像を撮影するようになっている。なお、撮影した印影画像は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
注文データ送信処理手段26は、注文時に営業員による顧客の金融商品の注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)の入力を受け付けるとともに、GPS測位により携帯端末装置20の現在位置を示す注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)を取得し、担当営業員ID、営業員により入力された注文データ、およびGPS測位による注文時位置情報を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。
注文用サイン画像送信処理手段27は、注文時に顧客がペン等でタブレットに入力した注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。なお、入力された注文用のサイン画像は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
注文用運転免許証情報送信処理手段28は、注文時に顧客の提示した運転免許証をカメラで撮影し、撮影した注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を用いて、運転免許証の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、このOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日、並びにOCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。なお、撮影した注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
注文用印影画像送信処理手段29は、注文時に顧客の印鑑を押印した印影をカメラで撮影し、撮影した注文用の印影画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する処理を実行するものである。この印影画像を撮影する際には、口座開設時と同様に、正方形の枠を含めて印影画像を撮影するようになっている。なお、撮影した注文用の印影画像は、事後の不正使用を防止するため、携帯端末装置20には保存されないようになっている等の構成であることが望ましい。
以上において、携帯端末装置20の各処理手段21〜29は、携帯端末装置20の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
取引管理サーバ40は、コンピュータにより構成され、営業員情報登録処理手段41と、社員証発行用印刷データ作成処理手段42と、営業員ログイン処理手段43と、口座開設処理手段44と、口座開設用サイン画像受信処理手段45と、口座開設用証明書画像受信処理手段である口座開設用運転免許証画像受信処理手段46と、口座開設用印影画像受信処理手段47と、注文処理手段48と、注文用サイン画像受信処理手段49と、注文用証明書情報受信処理手段である注文用運転免許証情報受信処理手段50と、注文用印影画像受信処理手段51と、担当者チェック処理手段52と、証明書チェック処理手段である運転免許証チェック処理手段53と、位置情報チェック処理手段54と、時間チェック処理手段55と、ロック発生通知処理手段56と、比較閲覧処理手段57と、ロック解除処理手段58と、営業員情報データベース60と、顧客情報データベース61と、口座開設用サイン画像データベース62と、口座開設用証明書画像データベースである口座開設用運転免許証画像データベース63と、口座開設用印影画像データベース64と、注文データベース65と、注文用サイン画像データベース66と、注文用証明書情報データベースである注文用運転免許証情報データベース67と、注文用印影画像データベース68とを含んで構成されている。
営業員情報登録処理手段41は、営業管理担当者端末装置70からネットワーク1を介して送信されてくる営業管理担当者により入力された営業員ID、パスワード、および営業員氏名を受信し、受信したパスワードおよび営業員氏名を、営業員情報として、営業員IDに関連付けて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
社員証発行用印刷データ作成処理手段42は、営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されている営業員IDを用いて、この営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)が印刷された社員証の発行用の印刷データを作成する処理を実行するものである。なお、作成されたQRコードが印刷された社員証の発行用の印刷データは、図3に示すように、印刷装置80に入力されて社員証81の発行印刷に用いられる。
営業員ログイン処理手段43は、口座開設時または注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる営業員IDを含むQRコード読取結果情報(QRコードは、登録商標です。)、および営業員がログインのために入力した営業員IDおよびパスワードを含むログイン用入力情報を受信し、受信したQRコード読取結果情報に含まれる営業員IDと、受信したログイン用入力情報に含まれる営業員IDとが一致しているか否かを確認し、双方の営業員IDが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させ、双方の営業員IDが一致している場合には、その一致した営業員IDに関連付けられて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されているパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれるパスワードとが一致しているか否かを確認し、双方のパスワードが一致している場合には、ログインを認めて口座開設処理または注文処理へ移行し、双方のパスワードが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させる処理を実行するものである。
なお、本実施形態では、QRコード(QRコードは、登録商標です。)には、営業員IDが含まれる一方で、パスワードは含まれていない構成とされているが、QRコードに、営業員IDおよびパスワードを含めるようにしてもよく、この場合には、営業員ログイン処理手段43は、受信したQRコード読取結果情報に含まれる営業員IDおよびパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれる営業員IDおよびパスワードとがそれぞれ一致しているか否かを確認し、営業員IDまたはパスワードのいずれかが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させ、営業員IDもパスワードも一致している場合には、その一致した営業員IDに関連付けられて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されているパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれるパスワード(受信したQRコード読取結果情報に含まれるパスワードと一致していることが前提となる。)とが一致しているか否かを確認し、双方のパスワードが一致している場合には、ログインを認めて口座開設処理または注文処理へ移行し、双方のパスワードが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させる構成とすればよい。
但し、この場合は、QRコード(QRコードは、登録商標です。)の状態ではあるが、パスワードも外部の目にさらされることになるので、パスワードを2重化し、QRコードに、営業員IDおよび第1のパスワードを含めるようにするとともに、営業員によるログインのための営業員IDおよび第1、第2パスワードの入力を受け付けるようにすることが望ましい。このようにパスワードを2重化した場合には、営業員ログイン処理手段43は、営業員IDおよび第1のパスワードを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDおよび第1、第2パスワードを含むログイン用入力情報とともに、ネットワーク1を介して携帯端末装置20から受信し、受信したQRコード読取結果情報に含まれる営業員IDおよび第1のパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれる営業員IDおよび第1のパスワードとがそれぞれ一致しているか否かを確認し、営業員IDまたは第1のパスワードのいずれかが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させ、営業員IDも第1のパスワードも一致している場合には、その一致した営業員IDに関連付けられて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されている第1、第2のパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれる第1、第2のパスワード(第1のパスワードについては、受信したQRコード読取結果情報に含まれる第1のパスワードと一致していることが前提となる。)とがそれぞれ一致しているか否かを確認し、第1、第2のパスワードのいずれもが一致している場合には、ログインを認めて口座開設処理または注文処理へ移行し、第1、第2のパスワードのいずれかが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させる構成とすればよい。
口座開設処理手段44は、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに担当営業員IDを、顧客情報として、顧客コードとともに受信し、受信した顧客情報を、顧客コードと関連付けて顧客情報データベース61(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。なお、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して、GPS測位による携帯端末装置20の現在位置を示す口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)も、顧客情報として送信されてきた場合には、このGPS測位による口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)も受信し、顧客コードと関連付けて顧客情報データベース61に記憶させる処理を実行する(図2におけるカッコ書き部分参照)。
口座開設用サイン画像受信処理手段45は、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用のサイン画像を、顧客コードと関連付けて口座開設用サイン画像データベース62(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
口座開設用運転免許証画像受信処理手段46は、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードと関連付けて口座開設用運転免許証画像データベース63(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
口座開設用印影画像受信処理手段47は、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用の印影画像を、台形補正した後に、顧客コードと関連付けて口座開設用印影画像データベース64(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。ここで、台形補正とは、印影とともに撮影した正方形の枠が、台形になってしまった場合に、その台形が正方形に戻るように印影画像を修正すること、すなわち、斜めから撮影したために、写り方が均一でない印影画像を、正面から撮影したように修正することをいう。なお、この台形補正機能は、携帯端末装置20の口座開設用印影画像送信処理手段25側に設けてもよい。
注文処理手段48は、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる担当営業員ID、金融商品の注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)、およびGPS測位による注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)を、顧客コードとともに受信し、受信した担当営業員ID、注文データ、および注文時位置情報を、顧客コードと関連付けて注文データベース65(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。また、注文処理手段48は、注文データを受信した時刻を、注文発生時刻として、顧客コードと関連付けて注文データベース65に記憶させる処理も実行する。
なお、注文処理手段48は、顧客コードだけで顧客の注文を特定することができない場合、例えば、同一の顧客が同一の銘柄について同日に複数回注文することができる金融商品を取り扱う場合等には、注文に対し、注文コードを自動付与し、受信した担当営業員ID、注文データ、および注文時位置情報を、顧客コードおよび注文コードと関連付けて注文データベース65(図2参照)に記憶させ、さらに、自動付与した注文コードを、ネットワーク1を介して携帯端末装置20へ送信する処理も実行する。
注文用サイン画像受信処理手段49は、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。また、注文用サイン画像受信処理手段49は、注文用のサイン画像の受信時刻を、サイン画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶させる処理を実行する。
注文用運転免許証情報受信処理手段50は、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日、並びにOCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用運転免許証情報データベース67に記憶させる処理を実行するものである。また、注文用運転免許証情報受信処理手段50は、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)の受信時刻を、OCRのための証明書画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用運転免許証情報データベース67に記憶させる処理を実行する。
注文用印影画像受信処理手段51は、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる注文用の印影画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用の印影画像を、台形補正した後に、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。また、注文用印影画像受信処理手段51は、注文用の印影画像の受信時刻を、印影画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶させる処理を実行する。なお、台形補正機能は、携帯端末装置20の注文用印影画像送信処理手段29側に設けてもよい。
担当者チェック処理手段52は、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から担当営業員IDを取得し、取得した担当営業員IDと、営業員ログイン処理手段43により受信したログイン用入力情報としての営業員ID(営業員ログイン処理手段43により受信したQRコード読取結果情報としての営業員IDと一致していることが前提となる。)とを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする処理を実行するものである。
運転免許証チェック処理手段53は、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)に関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、注文データに関連付けられている顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)を用いて、注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)から注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)のうちのOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日が一致しているか否かを比較判断し、住所、氏名、または生年月日のいずれかが一致していない場合には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分を、ロック“有”の状態にする処理を実行するものである。
位置情報チェック処理手段54は、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から顧客情報のうちの住所を取得し、取得した住所(登録住所)と、注文処理手段48により注文データベース65に格納したGPS測位による携帯端末装置20の現在位置を示す注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)とを比較し、これらの対応関係が正しいか否かを判断し、これらが対応していない場合には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする処理を実行するものである。この際、注文時位置情報(緯度・経度)を住所(東京都港区六本木…等)に変換してから登録住所と比較してもよく、登録住所を緯度・経度に変換してから注文時位置情報と比較してもよい。また、緯度・経度から住所(東京都港区六本木…等)への変換またはその逆の変換は、図示されない外部システムとネットワーク1を介して通信を行うことにより、外部システムから変換結果を取得する構成としてもよい。
時間チェック処理手段55は、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データについての注文発生時刻と、当該注文データに関連付けられた顧客コードと同一の顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、当該注文データに関連付けられた注文コードと同一の注文コード)に関連付けられて注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)に記憶された運転免許証画像取り込み時刻(証明書画像取り込み時刻)と、注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶された印影画像取り込み時刻と、注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶されたサイン画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内(例えば、1分間以内)であるか否かを判断し、予め定められた時間を超えている場合には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする処理を実行するものである。
なお、本実施形態では、注文発生時刻と、運転免許証画像取り込み時刻(証明書画像取り込み時刻)と、印影画像取り込み時刻と、サイン画像取り込み時刻とが、予め定められた時間内に収まっているか否かを判断する構成とされているが、これらの4つの時刻の全てが予め定められた時間内に収まっているか否かを判断するのではなく、注文発生時刻と、残りの3つの時刻のうちの任意の1つまたは2つの時刻とが(つまり、注文発生時刻を含めて合計で2つまたは3つの時刻が)、予め定められた時間内に収まっているか否かを判断してもよく、例えば、注文発生時刻と、運転免許証画像取り込み時刻(証明書画像取り込み時刻)との2つの時刻が、予め定められた時間内に収まっているか否かを判断してもよい。
ロック発生通知処理手段56は、注文データベース65(図2参照)を構成する各レコードの注文ロック区分がロック“有”の状態になったか否かを監視し、注文ロック区分がロック“有”の状態になった注文データが発生した場合には、ロック“有”の状態になった旨の通知を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、例えば電子メール等により、ネットワーク1を介して営業管理担当者端末装置70へ自動的に送信する処理を実行するものである。
比較閲覧処理手段57は、営業管理担当者端末装置70から比較閲覧要求信号とともにネットワーク1を介して送信されてくるロック“有”の状態になった注文データについての顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)を用いて、口座開設用印影画像データベース64(図2参照)から口座開設用の印影画像を取得するとともに、注文用印影画像データベース68(図2参照)から注文用の印影画像を取得し、さらに、口座開設用サイン画像データベース62(図2参照)から口座開設用のサイン画像を取得するとともに、注文用サイン画像データベース66(図2参照)から注文用のサイン画像を取得し、加えて、口座開設用運転免許証画像データベース63(図2参照)から口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を取得するとともに、注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)から注文用の運転免許証画像(証明書画像)を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士をそれぞれ対比表示させる画面(Web画面)の表示用データを作成し、作成した画面(Web画面)の表示用データを、ネットワーク1を介して営業管理担当者端末装置70へ送信する処理を実行するものである。この口座開設用および注文用の双方についての印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士をそれぞれ対比表示させる画面(Web画面)には、ロック解除指令信号の送信用のボタンが設けられている。
なお、本実施形態では、比較閲覧処理手段57は、口座開設用および注文用の双方についての印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士をそれぞれ対比表示させる画面(Web画面)の表示用データを作成する構成とされているが、これらの3種類の画像の全てを対比表示させるのではなく、印影画像、サイン画像、運転免許証画像(証明書画像)のうちの任意の1種類または2種類の画像を対比表示させる構成としてもよい。
ロック解除処理手段58は、営業管理担当者端末装置70からネットワーク1を介して送信されてくるロック解除指令信号を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)とともに受信し、受信した顧客コードまたは注文コードに関連付けられて注文データベース65(図2参照)に記憶されている注文データの注文ロック区分を、ロック“無”の状態にする処理を実行するものである。
営業員情報データベース60は、図2に示すように、営業管理担当者端末装置70からネットワーク1を介して送信されてきて営業員情報登録処理手段41により受信したパスワードおよび営業員氏名を、これらとともに受信した営業員IDと関連付けて記憶するものである。
顧客情報データベース61は、図2に示すように、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて口座開設処理手段44により受信した顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに、担当営業員IDを、顧客情報として、顧客コードと関連付けて記憶するものである。なお、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して、GPS測位による口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)が送信されてきた場合には、口座開設時位置情報も、顧客コードと関連付けて記憶する。
口座開設用サイン画像データベース62は、図2に示すように、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて口座開設用サイン画像受信処理手段45により口座開設時に受信した口座開設用のサイン画像を、顧客コードと関連付けて記憶するものである。なお、口座開設用のサイン画像は、顧客コードと関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードを含むファイル名を付してもよい。
口座開設用運転免許証画像データベース63は、図2に示すように、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて口座開設用運転免許証画像受信処理手段46により受信した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードと関連付けて記憶するものである。なお、口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)は、顧客コードと関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードを含むファイル名を付してもよい。
口座開設用印影画像データベース64は、図2に示すように、口座開設時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて口座開設用印影画像受信処理手段47により口座開設時に受信した口座開設用の印影画像を、顧客コードと関連付けて記憶するものである。なお、口座開設用の印影画像は、顧客コードと関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードを含むファイル名を付してもよい。
注文データベース65は、図2に示すように、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて注文処理手段48により受信した担当営業員ID、注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)、およびGPS測位による注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)、並びに、注文発生時刻および注文ロック区分(“有”または“無”)を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて記憶するものである。
注文用サイン画像データベース66は、図2に示すように、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて注文用サイン画像受信処理手段49により注文時に受信した注文用のサイン画像、およびサイン画像取り込み時刻を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて記憶するものである。なお、注文用のサイン画像は、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードや注文コードを含むファイル名を付してもよい。
注文用運転免許証情報データベース67は、図2に示すように、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて注文用運転免許証情報受信処理手段50により受信したOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに、OCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)およびOCRのための証明書画像取り込み時刻を、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて記憶するものである。なお、OCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)は、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードや注文コードを含むファイル名を付してもよい。
注文用印影画像データベース68は、図2に示すように、注文時に携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてきて注文用印影画像受信処理手段51により注文時に受信した注文用の印影画像、および印影画像取り込み時刻を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて記憶するものである。なお、注文用の印影画像は、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けられていればよいので、より具体的には、画像のファイル名をデータベースを構成するレコードに格納しておき、ファイルは別のフォルダに格納してもよく、あるいは顧客コードや注文コードを含むファイル名を付してもよい。
以上において、取引管理サーバ40は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、取引管理サーバ40の各処理手段41〜58は、取引管理サーバ40を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、取引管理サーバ40の各データベース60〜68は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
営業管理担当者端末装置70は、汎用のブラウザが搭載されたコンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。この営業管理担当者端末装置70は、主として移動しないで使われるので、デスクトップ型のコンピュータでよいが、無線通信が可能な携帯端末装置でもよい。
このような本実施形態においては、以下のようにして注文内容不正検知システム10により金融商品の注文内容の不正検知が自動的に行われる。
図3において、先ず、営業管理担当者が、営業管理担当者端末装置70を操作し、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ営業員登録画面の表示要求信号を送信する。取引管理サーバ40では、営業員情報登録処理手段41により、営業管理担当者端末装置70からの営業員登録画面の表示要求信号を受信すると、営業員登録画面(Web画面)の表示用データを、ネットワーク1を介して営業管理担当者端末装置70へ送信する。
営業管理担当者端末装置70では、営業員登録画面が表示されると、営業管理担当者が、この画面において、自分が管理する営業員についての営業員ID、パスワード、および営業員氏名を入力し、入力した営業員ID、パスワード、および営業員氏名を、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS1)。取引管理サーバ40では、営業員情報登録処理手段41により、営業管理担当者端末装置70からネットワーク1を介して送信されてくる営業管理担当者により入力された営業員ID、パスワード、および営業員氏名を受信し、受信したパスワードおよび営業員氏名を、営業員情報として、営業員IDに関連付けて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶させる(図3のステップS2)。
続いて、取引管理サーバ40では、社員証発行用印刷データ作成処理手段42により、営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されている営業員IDを用いて、この営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)が印刷された社員証の発行用の印刷データを作成する(図3のステップS3)。そして、作成されたQRコードが印刷された社員証の発行用の印刷データは、印刷装置80に入力されて社員証81の発行印刷に用いられる。
その後、営業員情報データベース60(図2参照)に登録されている営業員が、携帯端末装置20を携帯所持しながら、自分の担当する顧客の住所地を訪問し、携帯端末装置20を用いて、顧客に対し、営業活動(例えば、自社で売買を取り扱っている投資信託等の金融商品の説明、顧客の口座開設、顧客の金融商品の注文の受け付け等)を行う。
そして、顧客の口座開設を行う際には、ログイン用情報送信処理手段21により、営業員の所持する社員証に印刷された営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)をカメラで読み取るとともに、営業員によるログインのための営業員IDおよびパスワードの入力を受け付け、営業員IDを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDおよびパスワードを含むログイン用入力情報とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS4)。
取引管理サーバ40では、営業員ログイン処理手段43により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる営業員IDを含むQRコード読取結果情報、および営業員がログインのために入力した営業員IDおよびパスワードを含むログイン用入力情報を受信し、受信したQRコード読取結果情報に含まれる営業員IDと、受信したログイン用入力情報に含まれる営業員IDとが一致しているか否かを確認し(図3のステップS5)、双方の営業員IDが一致していない場合(図3のステップS6)には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させ、双方の営業員IDが一致している場合(図3のステップS6)には、その一致した営業員IDに関連付けられて営業員情報データベース60(図2参照)に記憶されているパスワードと、受信したログイン用入力情報に含まれるパスワードとが一致しているか否かを確認し、双方のパスワードが一致している場合には、ログインを認めて口座開設処理または注文処理へ移行し、双方のパスワードが一致していない場合には、ログインを認めずに口座開設処理または注文処理への移行を終了させる。
ログイン後には、携帯端末装置20で、顧客情報送信処理手段22により、営業員による顧客の住所、氏名、および生年月日の入力を受け付け、入力された顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに、前述した図3のステップS4のログイン時に入力された担当営業員IDを、顧客情報として、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS7)。なお、顧客情報送信処理手段22により、GPS測位を行い、GPS測位による携帯端末装置20の現在位置を示す口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)も、顧客情報として、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信してもよい。
取引管理サーバ40では、口座開設処理手段44により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに担当営業員IDを、顧客情報として、顧客コードとともに受信し、受信した顧客情報を、顧客コードと関連付けて顧客情報データベース61(図2参照)に記憶させる(図3のステップS8)。なお、携帯端末装置20からネットワーク1を介して、GPS測位による口座開設時位置情報(顧客の居所を示す緯度・経度の情報)も、顧客情報として送信されてきた場合には、このGPS測位による口座開設時位置情報も受信し、顧客コードと関連付けて顧客情報データベース61に記憶させる(図2におけるカッコ書き部分参照)。
続いて、携帯端末装置20で、口座開設用サイン画像送信処理手段23により、顧客がペン等でタブレットに入力した口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS9)。取引管理サーバ40では、口座開設用サイン画像受信処理手段45により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用のサイン画像を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用のサイン画像を、顧客コードと関連付けて口座開設用サイン画像データベース62(図2参照)に記憶させる(図3のステップS10)。
それから、携帯端末装置20で、口座開設用運転免許証画像送信処理手段24により、顧客の提示した運転免許証をカメラで撮影し、撮影した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS11)。取引管理サーバ40では、口座開設用運転免許証画像受信処理手段46により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を、顧客コードと関連付けて口座開設用運転免許証画像データベース63(図2参照)に記憶させる(図3のステップS12)。
さらに、携帯端末装置20で、口座開設用印影画像送信処理手段25により、顧客の印鑑を押印した印影をカメラで撮影し、撮影した口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS13)。この際、営業員が持参した押印用の用紙に、押印箇所を示す正方形の枠が描かれているので、その枠の中に、顧客が自分の印鑑を自分で押印するか、または営業員が顧客から渡された顧客の印鑑を代行して押印した後に、正方形の枠を含めて印影画像を撮影する。取引管理サーバ40では、口座開設用印影画像受信処理手段47により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる口座開設用の印影画像を、顧客コードとともに受信し、受信した口座開設用の印影画像を、台形補正した後に、顧客コードと関連付けて口座開設用印影画像データベース64(図2参照)に記憶させる(図3のステップS14)。なお、台形補正は、携帯端末装置20の口座開設用印影画像送信処理手段25により行ってもよい。
営業員が、口座開設を済ませた顧客を再訪問し、その顧客の金融商品(例えば投資信託等)の注文を受け付ける場合には、前述した図3のステップS4〜S6の場合と同様にして営業員ログイン処理を行う(図3のステップS15〜S17)。なお、口座開設に続けて金融商品の注文の受付を行う場合には、図3のステップS15〜S17の営業員ログイン処理は、省略することができる。
次に、携帯端末装置20で、注文データ送信処理手段26により、営業員による顧客の金融商品の注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)の入力を受け付けるとともに、GPS測位により携帯端末装置20の現在位置を示す注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)を取得し、前述した図3のステップS15またはステップS4のログイン時に入力された担当営業員ID、営業員により入力された注文データ、およびGPS測位による注文時位置情報を、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS18)。
取引管理サーバ40では、注文処理手段48により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる担当営業員ID、金融商品の注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)、およびGPS測位による注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)を、顧客コードとともに受信し、受信した担当営業員ID、注文データ、および注文時位置情報を、顧客コードと関連付けて注文データベース65(図2参照)に記憶させる(図3のステップS19)。また、注文処理手段48により、注文データを受信した時刻を、注文発生時刻として、顧客コードと関連付けて注文データベース65に記憶させる(図3のステップS19)。
なお、顧客コードだけで顧客の注文を特定することができない場合、例えば、同一の顧客が同一の銘柄について同日に複数回注文することができる金融商品を取り扱う場合等には、注文処理手段48により、注文に対し、注文コードを自動付与し、受信した担当営業員ID、注文データ、および注文時位置情報を、顧客コードおよび注文コードと関連付けて注文データベース65(図2参照)に記憶させ、さらに、自動付与した注文コードを、ネットワーク1を介して携帯端末装置20へ送信する。
続いて、携帯端末装置20で、注文用サイン画像送信処理手段27により、顧客がペン等でタブレットに入力した注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS20)。取引管理サーバ40では、注文用サイン画像受信処理手段49により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用のサイン画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶させる(図3のステップS21)。また、注文用サイン画像受信処理手段49により、注文用のサイン画像の受信時刻を、サイン画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶させる(図3のステップS21)。
そして、携帯端末装置20で、注文用運転免許証情報送信処理手段28により、顧客の提示した運転免許証をカメラで撮影し、撮影した注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を用いて、運転免許証の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、このOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日、並びにOCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS22)。
取引管理サーバ40では、注文用運転免許証情報受信処理手段50により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日、並びにOCRに用いられた注文用の運転免許証画像(注文用の証明書画像)を、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用運転免許証情報データベース67に記憶させる(図3のステップS23)。また、注文用運転免許証情報受信処理手段50により、注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)の受信時刻を、OCRのための証明書画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用運転免許証情報データベース67に記憶させる(図3のステップS23)。
さらに、携帯端末装置20で、注文用印影画像送信処理手段29により、注文時に顧客の印鑑を押印した印影をカメラで撮影し、撮影した注文用の印影画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図3のステップS24)。この際、前述した図3のステップS13の口座開設時と同様に、正方形の枠を含めて印影画像を撮影する。取引管理サーバ40では、注文用印影画像受信処理手段51により、携帯端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる注文用の印影画像を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに受信し、受信した注文用の印影画像を、台形補正した後に、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶させる(図3のステップS25)。なお、台形補正は、携帯端末装置20の注文用印影画像送信処理手段29により行ってもよい。また、注文用印影画像受信処理手段51により、注文用の印影画像の受信時刻を、印影画像取り込み時刻として、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)と関連付けて注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶させる(図3のステップS25)。
その後、図4において、取引管理サーバ40では、担当者チェック処理手段52により、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から担当営業員IDを取得し、取得した担当営業員IDと、前述した図3のステップS16またはステップS5で営業員ログイン処理手段43により受信したログイン用入力情報としての営業員ID(営業員ログイン処理手段43により受信したQRコード読取結果情報としての営業員IDと一致していることが前提となる。)とを比較し、これらが一致しているか否かを判断し(図4のステップS26)、これらが一致していない場合(図4のステップS27)には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする(図4のステップS28)。
一方、上述した図4のステップS27で、営業員IDが一致している場合には、運転免許証チェック処理手段53により、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データ(本実施形態では、一例として、投資信託の銘柄コード、銘柄名、数量(口数)または金額とする。)に関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、注文データに関連付けられている顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)を用いて、注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)から注文用の運転免許証情報(注文用の証明書情報)のうちのOCR読取結果情報である顧客の住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日がそれぞれ一致しているか否かを比較判断し(図4のステップS29)、住所、氏名、または生年月日のいずれかが一致していない場合(図4のステップS30)には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分を、ロック“有”の状態にする(図4のステップS31)。
一方、上述した図4のステップS30で、住所、氏名、および生年月日のいずれもが一致している場合には、位置情報チェック処理手段54により、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61(図2参照)から顧客情報のうちの住所を取得し、取得した住所(登録住所)と、前述した図3のステップS19で注文処理手段48により注文データベース65に格納したGPS測位による携帯端末装置20の現在位置を示す注文時位置情報(営業員が訪問している顧客の居所、すなわち顧客から注文を受けた場所を示す緯度・経度の情報)とを比較し、これらの対応関係が正しいか否かを判断し(図4のステップS32)、これらが対応していない場合(図4のステップS33)には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする(図4のステップS34)。この際、位置情報チェック処理手段54により、注文時位置情報(緯度・経度)を住所(東京都港区六本木…等)に変換してから登録住所と比較してもよく、登録住所を緯度・経度に変換してから注文時位置情報と比較してもよい。
一方、上述した図4のステップS33で、登録住所とGPS測位による注文時位置情報との対応関係が正しい場合には、時間チェック処理手段55により、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データについての注文発生時刻と、当該注文データに関連付けられた顧客コードと同一の顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、当該注文データに関連付けられた注文コードと同一の注文コード)に関連付けられて注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)に記憶された運転免許証画像取り込み時刻(証明書画像取り込み時刻)と、注文用印影画像データベース68(図2参照)に記憶された印影画像取り込み時刻と、注文用サイン画像データベース66(図2参照)に記憶されたサイン画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内(例えば、1分間以内)であるか否かを判断し(図4のステップS35)、予め定められた時間を超えている場合(図4のステップS36)には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする(図4のステップS37)。
一方、上述した図4のステップS36で、各時刻の乖離が予め定められた時間内である場合には、時間チェック処理手段55により、注文データベース65(図2参照)の当該注文データの注文ロック区分をロック“無”の状態にする(図4のステップS38)。
その後、取引管理サーバ40では、ロック発生通知処理手段56により、注文データベース65(図2参照)を構成する各レコードの注文ロック区分がロック“有”の状態になったか否かを監視し、注文ロック区分がロック“有”の状態になった注文データが発生した場合には、ロック“有”の状態になった旨の通知を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、顧客コードおよび注文コード)とともに、例えば電子メール等により、ネットワーク1を介して営業管理担当者端末装置70へ自動的に送信する(図4のステップS39)。
営業管理担当者端末装置70では、取引管理サーバ40からのロック発生通知を受信し、営業管理担当者が、この通知を画面表示して確認すると(図4のステップS40)、ロックを解除するか否かを判断するために、比較閲覧要求信号を、ブラウザからネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図4のステップS41)。
取引管理サーバ40では、比較閲覧処理手段57により、営業管理担当者端末装置70から比較閲覧要求信号とともにネットワーク1を介して送信されてくるロック“有”の状態になった注文データについての顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)を受信し(図4のステップS42)、受信した顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)を用いて、ロック“有”の状態になった注文データについて、口座開設用印影画像データベース64(図2参照)から口座開設用の印影画像を取得するとともに、注文用印影画像データベース68(図2参照)から注文用の印影画像を取得し、さらに、口座開設用サイン画像データベース62(図2参照)から口座開設用のサイン画像を取得するとともに、注文用サイン画像データベース66(図2参照)から注文用のサイン画像を取得し、加えて、口座開設用運転免許証画像データベース63(図2参照)から口座開設用の運転免許証画像(証明書画像)を取得するとともに、注文用運転免許証情報データベース67(図2参照)から注文用の運転免許証画像(証明書画像)を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士をそれぞれ対比表示させる比較閲覧画面(Web画面)の表示用データを作成し、作成した比較閲覧画面(Web画面)の表示用データを、ネットワーク1を介して営業管理担当者端末装置70へ送信する(図4のステップS43)。
営業管理担当者端末装置70では、取引管理サーバ40からの比較閲覧画面(Web画面)の表示用データを受信すると、口座開設用および注文用の双方についての印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士をそれぞれ対比表示させた比較閲覧画面が、営業管理担当者端末装置70の画面上に表示される(図4のステップS44)。
営業管理担当者は、この比較閲覧画面を参照し、印影画像同士、サイン画像同士、および運転免許証画像(証明書画像)同士について、それぞれの一致の程度を確認し、注文のロックを解除するか否かを判断する。そして、ロックを解除すると判断した場合には、比較閲覧画面(Web画面)に設けられたボタンを押下操作し、ロック解除指令信号を、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する(図4のステップS45)。
取引管理サーバ40では、ロック解除処理手段58により、営業管理担当者端末装置70からネットワーク1を介して送信されてくるロック解除指令信号を、顧客コード(注文時に注文コードが自動付与される場合には、注文コード)とともに受信し、受信した顧客コードまたは注文コードに関連付けられて注文データベース65(図2参照)に記憶されている注文データの注文ロック区分を、ロック“無”の状態にする(図4のステップS46)。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、注文内容不正検知システム10は、運転免許証チェック処理手段53を備えているので、運転免許証のOCR読取結果情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することができる。このため、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができる。
また、注文内容不正検知システム10は、時間チェック処理手段55を備えているので、注文発生時刻と、OCRのための運転免許証画像取り込み時刻(証明書画像取り込み時刻)と、印影画像取り込み時刻と、サイン画像取り込み時刻との4つの時刻の乖離が、通常、顧客から注文を受け付ける際に要する作業時間や機器の操作時間に比べ、大き過ぎるときに、なりすましの可能性があると判断することができる。そして、このような時間チェック処理は、例えば、注文発生時刻とOCRのための証明書画像取り込み時刻との2つの時刻の乖離を用いても効果を上げることができるが、本実施形態では、4つの時刻の乖離を用いるので、チェック材料が増えることから、判断における安全性を、より一層高めることができる。
さらに、注文内容不正検知システム10は、ロック発生通知処理手段56を備えているので、注文のロックが発生した場合に、営業管理担当者端末装置70へロック発生通知を自動送信することがきる。このため、営業管理担当者がロックを解除するか否かを早期に判断することができ、注文がロックされたときに迅速に対処することができる。
そして、位置情報チェック処理手段54を備えているので、GPS測位による注文時位置情報(緯度・経度)と、顧客情報データベース61(図2参照)に記憶されている登録住所とを比較することができる。このため、携帯端末装置20のGPS機能で取得した携帯端末装置20の現在位置情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することができるので、これによっても、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができる。
また、注文内容不正検知システム10は、社員証発行用印刷データ作成処理手段42、ログイン用情報送信処理手段21、および営業員ログイン処理手段43を備えているので、口座開設時または注文時に、営業員の所持する社員証に印刷された営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)を読み取り、営業員IDを含むQRコード読取結果情報を、営業員がログインのために入力した営業員IDを含むログイン用入力情報とともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信し、取引管理サーバ40で、QRコード読取結果情報としての営業員IDと、ログイン用入力情報としての営業員IDとを比較し、これらが一致していない場合には、口座開設処理または注文処理への移行を終了させるというログイン処理を行うことができる。従って、営業員IDを含むQRコードを作成するのは時間や手間がかかるため、他の営業員IDによる不正ログインを困難にするか、または不正ログインの抑止効果を得ることができるので、単に営業員IDおよびパスワードを入力することによる通常のログイン処理よりも、より一層厳格なログイン処理を行うことができる。
さらに、注文内容不正検知システム10は、担当者チェック処理手段52を備えているので、顧客情報データベース61(図2参照)に記憶されている担当営業員IDと、ログイン時に入力された営業員IDとを比較し、これらが一致していなかったら、注文をロックすることにより、営業員による他の営業員へのなりすましをチェックすることができる。
また、注文内容不正検知システム10は、比較閲覧処理手段57およびロック解除処理手段58を備えているので、ロック発生通知後に、口座開設用および注文用の双方についての印影画像の対比表示と、サイン画像の対比表示と、運転免許証画像(証明書画像)の対比表示とを含む比較閲覧画面(Web画面)を、営業管理担当者端末装置70の画面上に表示することができるとともに、これらの対比表示を閲覧・確認した営業管理担当者によるロック解除指令信号を受け付けて、注文のロックを解除することができる。そして、比較閲覧画面(Web画面)には、印影画像、サイン画像、および運転免許証画像(証明書画像)という3種類の画像の対比表示が行われるので、ロックを解除するか否かについての多くの判断材料があることから、判断における安全性を、より一層高めることができる。
さらに、例えば銀行業界等では、印鑑をサイン代わりに利用する印鑑文化も根強く残っているが、口座開設時および注文時に印影画像を撮影し、上記のような印鑑照合を可能とすることで、従来からの慣習を踏襲した形式の確認処理を行うことができる。
そして、取引管理サーバ40の口座開設用印影画像受信処理手段47および注文用印影画像受信処理手段51(あるいは、携帯端末装置20の口座開設用印影画像送信処理手段25および注文用印影画像送信処理手段29でもよい。)は、台形補正を行う構成とされているので、より実物の印影に近い状態で、印影画像の対比表示を行うことができるため、より確実な判断を行うことができる。
また、印影画像、サイン画像、および運転免許証画像(証明書画像)という3種類の画像の取り込みは、時間チェック処理手段55による取り込み時刻の乖離の度合いの判断処理で利用されるとともに、比較閲覧処理手段57によるロック解除の判断のための比較閲覧画面(Web画面)の対比表示処理でも利用されるので、各処理が効率的に結び付いた優れたシステムを実現することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、OCRに用いる証明書として、運転免許証が例示されていたが、例えば、パスポート等のように、その他の身分証明書でもよく、要するに、OCRに適した定型フォームを有する身分証明書であればよい。
また、前記実施形態の位置情報チェック処理手段54は、注文データベース65(図2参照)に記憶されているGPS測位による注文時位置情報(緯度・経度)と、顧客情報データベース61(図2参照)に記憶されている登録住所(東京都港区六本木…等)との対応関係が正しいか否かを判断する構成とされていたが、次のように、口座開設時にもGPS測位を行って登録しておき、GPS測位による位置情報同士を比較する構成としてもよい。
すなわち、前記実施形態の顧客情報送信処理手段22では、GPS測位を行わなかったが、顧客情報送信処理手段が、口座開設時にGPS測位を行い、顧客情報として、このGPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)も、顧客コードとともに、ネットワーク1を介して取引管理サーバ40へ送信する構成とする。また、前記実施形態の口座開設処理手段44では、GPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)は受信しなかったが、口座開設処理手段が、このGPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)も受信し、顧客情報データベース61(図2参照)に格納する構成とする。従って、顧客情報データベース61は、顧客情報として、顧客の住所、氏名、および生年月日、並びに担当営業員IDに加え、GPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)も、顧客コードと関連付けて記憶する構成とする(図2におけるカッコ書き部分参照)。
そして、位置情報チェック処理手段が、注文時に注文データベース65(図2参照)に格納された注文データに関連付けられている顧客コードを用いて、顧客情報データベース61から顧客情報のうちのGPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)を取得し(図2におけるカッコ書き部分参照)、取得したGPS測位による口座開設時位置情報(緯度・経度)と、注文データベース65に格納したGPS測位による注文時位置情報(緯度・経度)とを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、注文データベース65に格納された当該注文データの注文処理を一時的に中止するために、注文データベース65の当該注文データの注文ロック区分をロック“有”の状態にする構成としてもよい。
このような構成とした場合にも、前記実施形態の場合と同様に、携帯端末装置20のGPS機能で取得した携帯端末装置20の現在位置情報を利用し、営業員による顧客へのなりすまし注文を自動的に検知することができるので、なりすましの可能性があると判断した注文について、自動的にロックをかけて不正な注文の約定を未然に防止することができる。
以上のように、本発明の注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラムは、例えば、営業員が顧客の住所地へ出向き、顧客による投資信託、保険、公社債等の金融商品の注文を受け付ける場合等に用いるのに適している。
1 ネットワーク、通信回線であるネットワーク
10 注文内容不正検知システム
20 携帯端末装置
21 ログイン用情報送信処理手段
22 顧客情報送信処理手段
23 口座開設用サイン画像送信処理手段
24 口座開設用証明書画像送信処理手段である口座開設用運転免許証画像送信処理手段
25 口座開設用印影画像送信処理手段
26 注文データ送信処理手段
27 注文用サイン画像送信処理手段
28 注文用証明書情報送信処理手段である注文用運転免許証情報送信処理手段
29 注文用印影画像送信処理手段
40 取引管理サーバ
42 社員証発行用印刷データ作成処理手段
43 営業員ログイン処理手段
45 口座開設用サイン画像受信処理手段
46 口座開設用証明書画像受信処理手段である口座開設用運転免許証画像受信処理手段
47 口座開設用印影画像受信処理手段
48 注文処理手段
49 注文用サイン画像受信処理手段
50 注文用証明書情報受信処理手段である注文用運転免許証情報受信処理手段
51 注文用印影画像受信処理手段
52 担当者チェック処理手段
53 証明書チェック処理手段である運転免許証チェック処理手段
54 位置情報チェック処理手段
55 時間チェック処理手段
56 ロック発生通知処理手段
57 比較閲覧処理手段
58 ロック解除処理手段
60 営業員情報データベース
61 顧客情報データベース
62 口座開設用サイン画像データベース
63 口座開設用証明書画像データベースである口座開設用運転免許証画像データベース
64 口座開設用印影画像データベース
65 注文データベース
66 注文用サイン画像データベース
67 注文用証明書情報データベースである注文用運転免許証情報データベース
68 注文用印影画像データベース
70 営業管理担当者端末装置

Claims (12)

  1. 金融商品の注文内容の不正を検知するコンピュータにより構成された注文内容不正検知システムであって、
    営業員が携帯所持するカメラ付の携帯端末装置と、この携帯端末装置とネットワークで接続されて前記営業員が担当する顧客の注文取引に関する処理を実行する取引管理サーバとを備え、
    前記携帯端末装置は、
    注文時に前記顧客の金融商品の注文データを、顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文データ送信処理手段と、
    注文時に前記顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書を前記カメラで撮影した注文用の証明書画像を用いて前記運転免許証またはその他の身分証明書の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、読み取った前記顧客の住所、氏名、および生年月日を含む注文用の証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて注文時に付与された注文コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用証明書情報送信処理手段とを含んで構成され、
    前記取引管理サーバは、
    口座開設時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記顧客の住所、氏名、および生年月日を含む顧客情報を、前記顧客コードと関連付けて記憶する顧客情報データベースと、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記注文データを、前記顧客コードとともに受信する処理を実行する注文処理手段と、
    この注文処理手段により受信した前記注文データを、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶する注文データベースと、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに受信する処理を実行する注文用証明書情報受信処理手段と、
    この注文用証明書情報受信処理手段により受信した注文用の前記証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶する注文用証明書情報データベースと、
    注文時に前記注文データベースに格納された前記注文データに関連付けられている前記顧客コードを用いて、前記顧客情報データベースから前記顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、前記注文データに関連付けられている前記顧客コードまたは前記注文コードを用いて、前記注文用証明書情報データベースから注文用の前記証明書情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日が一致しているか否かを比較判断し、いずれかが一致していない場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する証明書チェック処理手段とを含んで構成されている
    ことを特徴とする注文内容不正検知システム。
  2. 前記取引管理サーバの前記注文処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して受信した前記注文データを、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文データベースに格納する際に、注文発生時刻も前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記注文用証明書情報受信処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して受信した注文用の前記証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文用証明書情報データベースに格納する際に、OCRのための証明書画像取り込み時刻も前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、
    前記取引管理サーバは、
    注文時に同一の顧客コードまたはこれに加えて同一の注文コードに関連付けられて前記注文データベースに記憶された前記注文発生時刻と前記注文用証明書情報データベースに記憶された前記証明書画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内であるか否かを判断し、予め定められた時間を超えている場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する時間チェック処理手段を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の注文内容不正検知システム。
  3. 前記取引管理サーバと通信回線で接続されて前記営業員を管理する営業管理担当者が操作する営業管理担当者端末装置を備え、
    前記携帯端末装置は、
    口座開設時に前記顧客の押印した印影を前記カメラで撮影した口座開設用の印影画像を、前記顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用印影画像送信処理手段と、
    注文時に前記顧客の押印した印影を前記カメラで撮影した注文用の印影画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用印影画像送信処理手段とを含んで構成され、
    前記取引管理サーバは、
    口座開設時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる口座開設用の前記印影画像を、前記顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用印影画像受信処理手段と、
    この口座開設用印影画像受信処理手段により口座開設時に受信した口座開設用の前記印影画像を、前記顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用印影画像データベースと、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記印影画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに受信する処理を実行する注文用印影画像受信処理手段と、
    この注文用印影画像受信処理手段により注文時に受信した注文用の前記印影画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶する注文用印影画像データベースと、
    前記注文データベースの前記注文ロック区分がロック有の状態になった前記注文データが発生した場合に、ロック有の状態になった旨の通知を、前記顧客コードまたは前記注文コードとともに、前記通信回線を介して前記営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行するロック発生通知処理手段と、
    前記営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに前記通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった前記注文データについての前記顧客コードまたは前記注文コードを用いて、前記口座開設用印影画像データベースから口座開設用の前記印影画像を取得するとともに、前記注文用印影画像データベースから注文用の前記印影画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての前記印影画像を対比表示させる画面の表示用データを、前記通信回線を介して前記営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する比較閲覧処理手段と、
    前記営業管理担当者端末装置から前記通信回線を介して送信されてくるロック解除指令信号を前記顧客コードまたは前記注文コードとともに受信し、受信した前記顧客コードまたは前記注文コードに関連付けられて前記注文データベースに記憶されている前記注文データの前記注文ロック区分を、ロック無の状態にする処理を実行するロック解除処理手段とを含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の注文内容不正検知システム。
  4. 前記携帯端末装置は、タブレット型の携帯端末装置であり、
    口座開設時に前記顧客が入力した口座開設用のサイン画像を、前記顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用サイン画像送信処理手段と、
    注文時に前記顧客が入力した注文用のサイン画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する注文用サイン画像送信処理手段とを含んで構成され、
    前記取引管理サーバは、
    口座開設時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる口座開設用の前記サイン画像を、前記顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用サイン画像受信処理手段と、
    この口座開設用サイン画像受信処理手段により口座開設時に受信した口座開設用の前記サイン画像を、前記顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用サイン画像データベースと、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記サイン画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに受信する処理を実行する注文用サイン画像受信処理手段と、
    この注文用サイン画像受信処理手段により注文時に受信した注文用の前記サイン画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶する注文用サイン画像データベースとを含んで構成され、
    前記取引管理サーバの前記比較閲覧処理手段は、
    前記営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに前記通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった前記注文データについての前記顧客コードまたは前記注文コードを用いて、前記口座開設用印影画像データベースから口座開設用の前記印影画像を取得するとともに、前記注文用印影画像データベースから注文用の前記印影画像を取得し、さらに、前記口座開設用サイン画像データベースから口座開設用の前記サイン画像を取得するとともに、前記注文用サイン画像データベースから注文用の前記サイン画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての前記印影画像および前記サイン画像をそれぞれ対比表示させる画面の表示用データを、前記通信回線を介して前記営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の注文内容不正検知システム。
  5. 前記取引管理サーバの前記注文用印影画像受信処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記印影画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文用印影画像データベースに格納する際に、印影画像取り込み時刻も前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記注文用サイン画像受信処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記サイン画像を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文用サイン画像データベースに格納する際に、サイン画像取り込み時刻も前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて記憶させる構成とされ、
    前記取引管理サーバの時間チェック処理手段は、
    注文時に同一の顧客コードまたは同一の注文コードに関連付けられて前記注文データベースに記憶された前記注文発生時刻と、前記注文用証明書情報データベースに記憶された前記証明書画像取り込み時刻と、前記注文用印影画像データベースに記憶された前記印影画像取り込み時刻と、前記注文用サイン画像データベースに記憶された前記サイン画像取り込み時刻とを比較し、これらの時刻の乖離が予め定められた時間内であるか否かを判断し、予め定められた時間を超えている場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの前記注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項4に記載の注文内容不正検知システム。
  6. 前記携帯端末装置は、GPS機能付の携帯端末装置であり、
    前記携帯端末装置の前記注文データ送信処理手段は、
    前記注文データとともに、GPSにより測位した注文時位置情報を、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記注文処理手段は、
    前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記注文データおよび前記注文時位置情報を、前記顧客コードとともに受信し、受信した前記注文データおよび前記注文時位置情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文データベースに格納する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバは、
    注文時に前記注文データベースに格納された前記注文データに関連付けられている前記顧客コードを用いて、前記顧客情報データベースから前記顧客情報のうちの住所を取得し、取得した住所と前記注文データベースに格納した前記注文時位置情報とを比較し、これらの対応関係が正しいか否かを判断し、これらが対応していない場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの前記注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する位置情報チェック処理手段を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注文内容不正検知システム。
  7. 前記携帯端末装置は、GPS機能付の携帯端末装置であり、
    前記顧客情報として、口座開設時にGPSにより測位した口座開設時位置情報を、前記顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する顧客情報送信処理手段を含んで構成され、
    前記携帯端末装置の前記注文データ送信処理手段は、
    前記注文データとともに、注文時にGPSにより測位した注文時位置情報を、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記顧客情報データベースは、
    前記顧客情報として、前記顧客の住所、氏名、および生年月日に加え、前記口座開設時位置情報も、前記顧客コードと関連付けて記憶する構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記注文処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記注文データおよび前記注文時位置情報を、前記顧客コードとともに受信し、受信した前記注文データおよび前記注文時位置情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文データベースに格納する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバは、
    注文時に前記注文データベースに格納された前記注文データに関連付けられている前記顧客コードを用いて、前記顧客情報データベースから前記顧客情報のうちの前記口座開設時位置情報を取得し、取得した前記口座開設時位置情報と前記注文データベースに格納した前記注文時位置情報とを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する位置情報チェック処理手段を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注文内容不正検知システム。
  8. 前記携帯端末装置は、
    口座開設時に前記顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書を前記カメラで撮影した口座開設用の証明書画像を、前記顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する口座開設用証明書画像送信処理手段を含んで構成され、
    前記携帯端末装置の前記注文用証明書情報送信処理手段は、
    注文用の前記証明書情報として、注文用の前記証明書画像も、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバは、
    口座開設時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる口座開設用の前記証明書画像を、前記顧客コードとともに受信する処理を実行する口座開設用証明書画像受信処理手段と、
    この口座開設用証明書画像受信処理手段により受信した口座開設用の前記証明書画像を、前記顧客コードと関連付けて記憶する口座開設用証明書画像データベースとを含んで構成され、
    前記取引管理サーバの前記注文用証明書情報受信処理手段は、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記証明書情報として、OCR機能で読み取った前記住所、氏名、および生年月日に加え、撮影した注文用の前記証明書画像も、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに受信し、受信した注文用の前記証明書画像も、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記注文用証明書情報データベースに格納する処理を実行する構成とされ、
    前記取引管理サーバの前記比較閲覧処理手段は、
    前記営業管理担当者端末装置から比較閲覧要求信号とともに前記通信回線を介して送信されてくるロック有の状態になった前記注文データについての前記顧客コードまたは前記注文コードを用いて、前記口座開設用印影画像データベースから口座開設用の前記印影画像を取得するとともに、前記注文用印影画像データベースから注文用の前記印影画像を取得し、さらに、前記口座開設用サイン画像データベースから口座開設用の前記サイン画像を取得するとともに、前記注文用サイン画像データベースから注文用の前記サイン画像を取得し、加えて、前記口座開設用証明書画像データベースから口座開設用の前記証明書画像を取得するとともに、前記注文用証明書情報データベースから注文用の前記証明書画像を取得し、これらの口座開設用および注文用の双方についての前記印影画像、前記サイン画像、および前記証明書画像をそれぞれ対比表示させる画面の表示用データを、前記通信回線を介して前記営業管理担当者端末装置へ送信する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の注文内容不正検知システム。
  9. 前記携帯端末装置は、
    口座開設時または注文時に、前記営業員の所持する社員証に印刷された営業員IDを含むQRコード(QRコードは、登録商標です。)を読み取り、営業員IDを含むQRコード読取結果情報を、前記営業員がログインのために入力した営業員IDを含むログイン用入力情報とともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行するログイン用情報送信処理手段を含んで構成され、
    前記取引管理サーバは、
    営業員IDを含む前記QRコードが印刷された社員証の発行用の印刷データを作成する処理を実行する社員証発行用印刷データ作成処理手段と、
    口座開設時または注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記QRコード読取結果情報としての前記営業員IDと前記ログイン用入力情報としての前記営業員IDとを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、口座開設処理または注文処理への移行を終了させる処理を実行する営業員ログイン処理手段とを含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の注文内容不正検知システム。
  10. 前記取引管理サーバの前記顧客情報データベースは、
    前記顧客情報として、前記顧客を担当する営業員についての担当営業員IDも、前記顧客コードと関連付けて記憶する構成とされ、
    前記取引管理サーバは、
    注文時に前記注文データベースに格納された前記注文データに関連付けられている前記顧客コードを用いて、前記顧客情報データベースから前記担当営業員IDを取得し、取得した前記担当営業員IDと前記営業員ログイン処理手段により受信した前記ログイン用入力情報としての前記営業員IDとを比較し、これらが一致しているか否かを判断し、これらが一致していない場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの前記注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する担当者チェック処理手段を含んで構成されている
    ことを特徴とする請求項9に記載の注文内容不正検知システム。
  11. 金融商品の注文内容の不正を検知するコンピュータにより構成された注文内容不正検知システムで実行される注文内容不正検知方法であって、
    営業員が携帯所持するカメラ付の携帯端末装置と、この携帯端末装置とネットワークで接続されて前記営業員が担当する顧客の注文取引に関する処理を実行する取引管理サーバとを設け、
    前記取引管理サーバの顧客情報データベースに、口座開設時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてきた前記顧客の住所、氏名、および生年月日を含む顧客情報を、顧客コードと関連付けて記憶させておき、
    前記携帯端末装置の注文データ送信処理手段が、
    注文時に前記顧客の金融商品の注文データを、前記顧客コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行し、
    前記取引管理サーバの注文処理手段が、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記注文データを、前記顧客コードとともに受信し、受信した前記注文データを、前記顧客コードまたはこれに加えて自動付与した注文コードと関連付けて前記取引管理サーバの注文データベースに記憶させる処理を実行し、
    前記携帯端末装置の注文用証明書情報送信処理手段が、
    注文時に前記顧客の提示した運転免許証またはその他の身分証明書を前記カメラで撮影した注文用の証明書画像を用いて前記運転免許証またはその他の身分証明書の記載内容を示す文字をOCR機能で読み取り、読み取った前記顧客の住所、氏名、および生年月日を含む注文用の証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに、前記ネットワークを介して前記取引管理サーバへ送信する処理を実行し、
    前記取引管理サーバの注文用証明書情報受信処理手段が、
    注文時に前記携帯端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる注文用の前記証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードとともに受信し、受信した注文用の前記証明書情報を、前記顧客コードまたはこれに加えて前記注文コードと関連付けて前記取引管理サーバの注文用証明書情報データベースに記憶させる処理を実行し、
    前記取引管理サーバの証明書チェック処理手段が、
    注文時に前記注文データベースに格納された前記注文データに関連付けられている前記顧客コードを用いて、前記顧客情報データベースから前記顧客情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得するとともに、前記注文データに関連付けられている前記顧客コードまたは前記注文コードを用いて、前記注文用証明書情報データベースから注文用の前記証明書情報のうちの住所、氏名、および生年月日を取得し、これらの住所、氏名、および生年月日が一致しているか否かを比較判断し、いずれかが一致していない場合には、前記注文データベースに格納された前記注文データの注文処理を一時的に中止するために前記注文データベースの注文ロック区分をロック有の状態にする処理を実行する
    ことを特徴とする注文内容不正検知方法。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の注文内容不正検知システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2011248112A 2011-11-11 2011-11-11 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム Expired - Fee Related JP5401527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011248112A JP5401527B2 (ja) 2011-11-11 2011-11-11 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011248112A JP5401527B2 (ja) 2011-11-11 2011-11-11 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013105287A JP2013105287A (ja) 2013-05-30
JP5401527B2 true JP5401527B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=48624788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011248112A Expired - Fee Related JP5401527B2 (ja) 2011-11-11 2011-11-11 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5401527B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6353640B2 (ja) * 2013-08-27 2018-07-04 株式会社新生銀行 登録情報確認方法及び登録情報確認サーバ
JP6264794B2 (ja) * 2013-09-10 2018-01-24 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
JP6672676B2 (ja) * 2015-09-30 2020-03-25 大日本印刷株式会社 サービス利用申込登録システム、サービス利用申込用端末装置、サービス利用申込情報入力方法、サービス利用申込登録方法及びプログラム
JP6058104B1 (ja) * 2015-11-06 2017-01-11 株式会社南山デイリーサービス 顧客情報更新装置及びコンピュータプログラム
JP2018032367A (ja) * 2016-11-28 2018-03-01 株式会社三菱東京Ufj銀行 プログラム
JP2018151755A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社金融エンジニアリング・グループ 情報機器、情報処理方法、システム及びプログラム
CN109429520B (zh) * 2017-06-28 2021-10-26 北京嘀嘀无限科技发展有限公司 用于检查作弊服务订单的方法、***、设备及可读介质

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002157316A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Kentop:Kk 配置販売業における精算システムおよび精算方法
JP2011060107A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Toshiba Corp 証明書判定装置、証明書判定方法および証明書判定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013105287A (ja) 2013-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5401527B2 (ja) 注文内容不正検知システムおよびその方法、並びにプログラム
TWI246663B (en) Method and system for detecting and eliminating fraud
JP2005332390A (ja) バイオメトリック識別のためのシステム及び方法
WO2002073341A2 (en) Automated transaction machine digital signature system and method
JP4890774B2 (ja) 金融取引システム
KR20130033915A (ko) 클라우드 컴퓨팅에 기초하여 보험 계약들을 처리하기 위한 시스템 및 방법과 관련 비지니스 관리 도구
US20230177508A1 (en) Contactless Biometric Authentication Systems and Methods Thereof
JP5231519B2 (ja) 住所変更システム、住所変更サーバ、住所変更処理方法、およびプログラム
JP2009169520A (ja) 口座振替登録処理システム及びその制御方法
AU2007254841B2 (en) Biometric and demographic data transfer and management system and apparatus
JP4594692B2 (ja) ローン契約事務自動処理システム
JP6911886B2 (ja) 電子機器
JP6072736B2 (ja) 金融機関の窓口取引における本人認証システム及びその取引方法
JP2018036686A (ja) 印影画像取得装置および印影画像処理システム
KR20090004291A (ko) 금융서비스 신청 전자 문서화 시스템 및 그 방법
JP7397771B2 (ja) 認証システム、及び認証方法
JP2002236802A (ja) 自動契約システム
JP2007047973A (ja) サービス申込受付システムおよびサービス申込受付方法
KR100908405B1 (ko) 서식 이미지 품질 검사방법 및 시스템과 이를 위한 기록매체
KR101798581B1 (ko) 모바일 단말기를 이용한 대부적격 심사 및 계약서 작성 시스템
JP6672676B2 (ja) サービス利用申込登録システム、サービス利用申込用端末装置、サービス利用申込情報入力方法、サービス利用申込登録方法及びプログラム
JP2023157563A (ja) 伝票業務支援方法、伝票業務支援システム、及び伝票業務支援装置
JP2004062214A (ja) 電子的印鑑携帯システム
JP2007018318A (ja) 取引システム
Signature Electronic Signature Capture with Authentication

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5401527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees