JP5399969B2 - 膨張コンクリートのスランプロス低減方法 - Google Patents
膨張コンクリートのスランプロス低減方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5399969B2 JP5399969B2 JP2010082848A JP2010082848A JP5399969B2 JP 5399969 B2 JP5399969 B2 JP 5399969B2 JP 2010082848 A JP2010082848 A JP 2010082848A JP 2010082848 A JP2010082848 A JP 2010082848A JP 5399969 B2 JP5399969 B2 JP 5399969B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- reducing agent
- slump loss
- cement
- expanded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
しかし、膨張材の量を多くすると、コンシステンシーのロスが大きく、打設可能な時間の確保が難しく、混練り量の調整等を実施しなければならず、効率が劣っているのが現状である。
特に高流動コンクリートにおいては、スランプフローや充填性が期待されているため、スランプロスは低減したいという要望がある。
特開平11−79814号公報(特許文献1)には、セメント、水、細骨材、粗骨材及びセメント分散剤を含有するコンクリート組成物であって、水/セメント比が45〜70%、単位水量が160〜200kg/m3、細骨材の単位量が700〜1000kg/m3及び粗骨材の単位量が750〜1100kg/m3であり、且つセメント100重量部当たり下記のセメント分散剤を0.05〜1.5重量部の割合で含有して成ることを特徴とするコンクリート組成物が開示されている。
しかし、該コンクリート組成物は、特定の構造の有機分散剤を配合するものである。
これらの高流動性セメント組成物は、セメントクリンカーの鉱物組成を特定のものに限定しているものである。セメントクリンカーの鉱物組成を特定のものとするものに特開平9−86976号公報(特許文献3)や特開平10−152359号公報(特許文献4)がある。
また更に上記目的に加えて、高流動性を有する、膨張コンクリートのスランプロス低減方法を提供することである。
更に、社団法人日本下水道協会規格JSWAS A−6「下水道小口径管推進工法用鉄筋コンクリート管」の外圧試験7.1に準じて測定した外圧強度が200kN/m以上となる、膨張コンクリートのスランプロス低減方法を提供することである。
更に、下記実施例で記載する社団法人日本下水道協会規格JSWAS A−6「下水道小口径管推進工法用鉄筋コンクリート管」の外圧試験7.1に準じて測定した外圧強度を200kN/m以上とすることできる。
本発明の膨張コンクリートのスランプロス低減方法は、セメント、膨張材、細骨材、粗骨材、高性能減水剤、スランプロス低減剤(商品名 TK4000、花王株式会社製)、遅延剤及び水を含むコンクリート材料中、膨張材は100kg/m3以上含まれ、高性能減水剤は膨張材に対して4.2〜8.0質量%、スランプロス低減剤は高性能減水剤に対して20〜30質量%、遅延剤は高性能減水剤に対して2〜3質量%含まれるように配合してなるコンクリート材料を適用する。
このように、所定の配合割合で、高性能減水剤、スランプロス低減剤及び遅延剤を組み合わせて用いることにより、膨張コンクリートのスランプロスを低減することができる。
これは、例えばコンクリートヒューム管等の製造において、外圧試験により強度試験を実施するが、外圧強度を大きくするには、膨張材の配合量を多くする必要があり、膨張材の量を増加によりコンシステンシーのロスが大きくなる。よって、本発明は、かかる膨張材の配合量が多い、膨張コンクリートのスランプロスを低減するものであるからである。
膨張材としては、カルシウムサルフォアルミネート系、生石灰系、もしくは両者を混合したものを例示することができる。
該高性能減水剤としては、任意の公知の高性能減水剤を使用することができ、例えば
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフタレン系、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物等のメラミンスルホン酸系、芳香族アミノスルホン酸ポリマー等のアミノスルホン酸系、ポリカルボン酸エステル等のポリカルボン酸系等を例示することができる。
該スランプロス低減剤としては、例えば、ポリ−N−ビニルアセトアミド、ホスホン酸誘導体が、また遅延剤としては、リグニンスルフォン酸、グルコン酸塩、ポリオール高分子複合体等を例示することができる。
その際には、膨張材は100kg/m3以上配合し、高性能減水剤は膨張材に対して4.2〜8.0質量%、スランプロス低減剤は高性能減水剤に対して20〜30質量%、遅延剤は高性能減水剤に対して2〜3質量%の割合で含有されるように配合する。
例えば、高性能減水剤、スランプロス低減剤、遅延剤は、他の材料とともに配合されても、予めこれらの3種の混和剤を配合してもかまわない。
混合装置としては、既存の任意の装置が使用可能であり、例えば、パン型強制ミキサ、二軸強制練りミキサ、オムニミキサ、ヘンシェルミキサ、ナウタミキサ、傾動ミキサ、連続練りミキサ等公知のものを用いることができる。
また材料分離をすることなく、更には硬化不良も起こすことなく、外圧強度に問題を生じることもなく、コンクリートヒューム管等のコンクリート製品を製造できる。
更に、社団法人日本下水道協会規格JSWAS A−6「下水道小口径管推進工法用鉄筋コンクリート管」の外圧試験7.1に準じて後述する例に記載の方法で測定した外圧強度は、200kN/mとなるものである。
使用材料
コンクリート材料を調製するにあたって、以下の表1の各材料を使用して調製した。
上記表1に示す各材料を使用して、次の表2に示す配合割合で、セメント、膨張材、細骨材、粗骨材、高性能減水剤、スランプロス低減剤、遅延剤及び水を、パン型強制ミキサ(型番ダマカットミキサー、岡三機工(株))を用いて均質に混合して、各コンクリート材料を調製した。
・スランプフロー試験
上記実施例1〜3および比較例1〜8で得られた各コンクリート材料のスランプフロー値を、「高流動コンクリート施工指針の試験方法(土木学会基準)スランプフロー試験」に準拠して測定した。スランプフローの測定は、コンクリート組成物混練り直後、45分経過後に実施し、その結果を表3及び、図1〜3に示す。
なお、45分経過後においても、フロー値が60cm以上のものが良好な性能を示すものと評価した。
上記実施例1〜3および比較例1〜8で得られた各コンクリート材料の充填高さ(mm)を、「充てん性装置を用いた間隙通過性試験(JSCE−F 511−2007)において鉄筋間隔を30mmのランク1(R1)で測定した。測定は、混練り直後、45分経過後に実施し、その結果を表3及び、図4〜6に示す。
なお、45分経過後においても、充填高さが300mm以上のものが良好な性能を示すものと評価した。
また、上記実施例1〜3のコンクリート材料を用いて、図7に示すようにして、社団法人日本下水道協会規格JSWAS A−6「下水道小口径管推進工法用鉄筋コンクリート管」の外圧試験7.1に準じた外圧試験を実施した。
具体的には、図7(a)に示すように、φ200mm×300mmの外殻鋼管中に塩化ビニルのパイプ(VU100×300mm)を設置し、該外殻鋼管と塩化ビニルのパイプの間にコンクリート材料を打設して硬化させ、室内モデル管を形成した。
次いで、上記外圧試験に準じて、図7(b)、(c)に示すように、室内モデル管に外圧を0.5mm/分で載荷し、変位計およびひずみゲージから得られる変曲点をひび割れ荷重とした。
実施例1〜3のものについては、すべて200kN/m以上の外圧強度を有していた。
Claims (2)
- セメント、膨張材、細骨材、粗骨材、高性能減水剤、スランプロス低減剤(商品名 TK4000、花王株式会社製)、遅延剤及び水を含むコンクリート材料中、膨張材は100kg/m3以上含まれ、高性能減水剤は膨張材に対して4.2〜8.0質量%、スランプロス低減剤は高性能減水剤に対して20〜30質量%、遅延剤は高性能減水剤に対して2〜3質量%含まれるように配合してなることを特徴とする、膨張コンクリートのスランプロス低減方法。
- 請求項1記載の膨張コンクリートのスランプロス低減方法において、水/(セメント及び膨張材)質量比が、20〜40%であることを特徴とする、膨張コンクリートのスランプロス低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010082848A JP5399969B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 膨張コンクリートのスランプロス低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010082848A JP5399969B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 膨張コンクリートのスランプロス低減方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011213535A JP2011213535A (ja) | 2011-10-27 |
JP5399969B2 true JP5399969B2 (ja) | 2014-01-29 |
Family
ID=44943680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010082848A Expired - Fee Related JP5399969B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 膨張コンクリートのスランプロス低減方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5399969B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104030599B (zh) * | 2014-05-23 | 2017-01-11 | 中国水电十一局有限公司混凝土外加剂厂 | 一种防冻型聚羧酸系复合泵送减水剂及其用途 |
CN104030597B (zh) * | 2014-05-23 | 2016-08-17 | 中国水电十一局有限公司混凝土外加剂厂 | 一种多功能密实抗磨防腐剂及其用途 |
CN115321913B (zh) * | 2022-08-22 | 2023-08-29 | 中建商品混凝土有限公司 | 适合热带季风气候的道路混凝土及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000143313A (ja) * | 1998-11-10 | 2000-05-23 | Taiheiyo Cement Corp | セメント添加剤及びセメント組成物 |
JP2009023901A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-02-05 | Nippon Shokubai Co Ltd | セメント混和剤及びセメント組成物 |
-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010082848A patent/JP5399969B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011213535A (ja) | 2011-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5165873B2 (ja) | 鉄筋継手用充填材を用いた鉄筋継手充填施工方法 | |
US20180141867A1 (en) | Advanced fiber reinforced concrete mix designs | |
JP4709677B2 (ja) | プレミクス高靭性ポリマーセメントモルタル材料及び高靭性ポリマーセメントモルタル | |
JP7395633B2 (ja) | ポリマーセメントモルタル | |
KR20060123031A (ko) | 시멘트 혼화재, 시멘트 조성물, 모르타르 및 콘크리트 | |
JP2018193280A (ja) | 早強性超高強度グラウト組成物 | |
JP6964548B2 (ja) | モルタル組成物及びその製造方法、並びに、コンクリート構造物の補修・補強方法 | |
JP5399969B2 (ja) | 膨張コンクリートのスランプロス低減方法 | |
JP4809575B2 (ja) | 土木構造物用セメント組成物及びこれを用いたコンクリート製品 | |
JP2020175600A (ja) | 超緻密性セメント組成物の製造方法 | |
JP2007045650A (ja) | ポリマーセメントグラウト材 | |
JP2002348167A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP5471723B2 (ja) | コンクリート構造体の施工方法 | |
JP2581803B2 (ja) | セメント混和材及びセメント組成物 | |
JP2008260672A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP3672518B2 (ja) | セメント混和材、セメント組成物及びそれを用いたコンクリート | |
JP2011157242A (ja) | セメント質硬化体の製造方法 | |
JP7141195B2 (ja) | ポリマーセメントモルタル組成物及びポリマーセメントモルタル | |
JP5145918B2 (ja) | 水中不分離性セメント系充填組成物及び水中不分離性セメントモルタル | |
JP2011132039A (ja) | 水中不分離性水硬性組成物用流動化剤 | |
JP6639917B2 (ja) | コンクリート、およびコンクリートの製造方法 | |
JP6591784B2 (ja) | コンクリート床状構造物の施工方法 | |
JP5574758B2 (ja) | セメント含有粉体組成物、及び水硬性組成物 | |
JP2009023878A (ja) | 断面修復用コンクリート及び当該コンクリートを用いたコンクリート構造物の断面修復工法 | |
JP4893083B2 (ja) | 水硬性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130718 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130723 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130924 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131015 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131024 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |