JP5396880B2 - シート装置 - Google Patents

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Description

車両用シートのシートバックの前倒しと折畳みを可能にするシート装置に関する。
従来から車両用シートには乗員が着座した状態で、シートバックを希望の角度に調整できるようにする角度調整機構が用いられている。また、角度調整機構による調整領域より前方にシートバックを倒した前倒し位置で係止し、また前倒し位置から更に前方に倒してシートクッション上にシートバックを折畳み状態にするシート装置がシートに装着されている。
従来のこのようなシート装置は、シートバックに固定支持されるアッパー部材と、シートクッションに固定支持されるロア部材とを備え、アッパー部材及びロア部材は回転軸を介して連結されている。アッパー部材には掛かり歯溝が形成され、ロア部材には枢軸で揺動自在にポールが支持されている。ポールには歯が形成され、アッパー部材の掛かり歯溝と噛合うことができる構成となっている。
そして、シートバックを所定の前倒し位置にしたとき、ロア部材の掛かり歯溝とポールの歯が噛合い、その角度位置(前倒し位置)が保持される。
また、ポールを回転させることによって、掛かり歯溝と歯の噛合いを外すことにより、シートバックが前倒し位置から更に折畳み状態に移動される。このため、こうした折畳み状態ではシートバック裏面を例えば荷物置きとしても利用可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−159140号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような構成のシート装置では、シートバックを前倒し位置で係止した状態にあっては、掛かり歯溝と歯を備えるアッパー部材とポールとに大きな荷重が作用し、その荷重は歯とポールとにせん断荷重として加わることから、アッパー部材及びポールを十分な厚さの鋼板で構成する必要がある。また、噛合い位置を回転軸から離して配置し、掛かり歯溝と歯に作用する荷重を小さくすることも可能であるが、アッパー部材の大型化を招き重量が大きくなる問題がある。
本発明は上記問題点に鑑み、部品の大型化を伴わずに係止部に掛かる荷重の低減を可能にするシート装置を実現することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、シートのシートバック側に支持されるアッパー部材とシートクッション側に支持されるロア部材とを回転軸で回転自在に連結し、前記ロア部材に対する前記アッパー部材の回動により前記シートバックが着座利用位置から該着座利用位置と全倒位置との間に設定された前倒し位置に移行したときに係止状態となって前記アッパー部材の全倒位置への移行を規制する係止機構を有する前倒し折畳み機構と、前記アッパー部材の全倒位置への移行規制状態を解除するべく前記係止機構の係止状態を解除するための係止解除操作機構と、を備え、前記係止機構は、前記アッパー部材において前記回転軸とは異なる位置で支持軸により回動支持される係止部材と、前記ロア部材において前記回転軸とは異なる位置で支持される当接部材と、を備え、前記シートバックが前記前倒し位置のときに、前記回転軸回りに回動する前記係止部材を前記支持軸を中心とした回動軌跡円の径方向に延びる部位で前記当接部材に係合させて前記シートバックを前倒し位置に保持し、前記係止解除操作機構の操作によって前記係止部材を前記支持軸を中心に回動させることにより前記当接部材との係合を解除して前記シートバックの折畳み位置への移行を可能にしたことをその要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に加えて、前記係止解除操作機構は前記係止部材に連結部材を介して連結された操作レバーを備え、前記シートバックが着座位置のとき前記操作レバーは前記シートバック内に埋没し、シートバックが前倒し位置のとき前記シートバック外に露出するように構成したことをその要旨とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に加えて、前記連結部材をケーブルとして、前記係止部材に対して前記ケーブルの連結端部が所定距離の移動が可能となるように、前記係止部材は遊間隙連結部を備えた構成にしたことをその要旨とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に加えて、前記シートバックが前倒し位置のときに、前記アッパー部材の回転に伴う前記支持軸の中心の回転軌跡円に対する接線上に前記当接部材を配置したことをその要旨とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に加えて、前記当接部材を有し且つ前記ロア部材に回動可能に支持され、前記係止部材との係合時に回動して、前記シートバックの前倒し位置でシートスライド装置のロック機構を解除するように連動する作動部材を備える構成にしたことをその要旨とする。
本発明では、シートバックの前倒し状態にあっては、係止部材が支持軸を中心とした回動軌跡円の径方向に延びる部位で当接部材に係合した状態となる。このため、係止部材には支持軸を中心とした径方向から荷重が作用することとなり、高い保持強度で該荷重を受承させることができる。よって、該係合状態を強固に保持させるための別体の係合構造や係止部材及び当接部材の大型化が不要となる。また、係止部材を支持軸を中心として回動させることにより当接部材との係合状態を容易に解除させることができる。
また、係止解除操作機構の操作レバーは操作の必要時に適宜シートバックから露出し、操作がしやすくなる。
また、アッパー部材の回動が操作レバーに位置に及ぼす影響を少なくし、安全な操作が確保できる。
また、支持軸に取付けられた係止部材は、当接部材との係合を軽い力で解除できる。
また、シート装置の作動と連動して自動的にシートスライド装置のロック機構の解除が可能となる。
本発明に関わるシート装置を備えるシートの乗員が着座して利用する状態になっているときの斜視図である。 本発明に関わるシート装置の前倒し折畳み機構の平面図である。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構の平面図である。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの前倒し作動過程の状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの前倒し作動完了状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの前倒し位置解除状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの折り畳み過程の状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの折り畳み完了状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を、シートの折畳み状態から着座利用状態へ復帰する過程の状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を構成する前倒し折畳み機構を(a)で、係止解除機構を(b)で、シートの着座利用領域でシートバックを後方に調整した状態を平面図で示している。 本発明に関わるシート装置の係止解除機構を備えるシートの各種調整形態を(a)〜(d)の側面図で示している。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、乗員が着座して利用する状態のシート1を示す斜視図である。シート1は、シートクッション11とシートバック12を有する。シートクッション11にはクッションフレーム21が、またシートバック12にはバックフレーム25が強度部材として備えられている。クッションフレーム21の下面にはシートスライド装置13が取付けられ、シート1全体がシートスライド装置13を介して車両の床(図示せず)上に支持される。
図1で、クッションフレーム21の右側の上端部と、バックフレーム25の右側の下端部との間には前倒し折畳み機構50が取付けられている。また、クッションフレーム21の左側の上端部と、バックフレーム25の左側の下端部との間には角度調整機構40が取付けられている。
機能は後述するが、シート1には上記の他にシートバック12内に埋め込まれるように係止解除操作機構60が取付けられている。係止解除操作機構60と前倒し折畳み機構50はケーブル68で、またシートスライド装置13のロック機構13aと前倒し折畳み機構50はケーブル69で、それぞれ連動できるように連結されている。
シート装置5は、前倒し折畳み機構50、係止解除操作機構60及びケーブル68、69によって構成されている。
尚、角度調整機構40は、従来から広く利用されている既知の機構で、操作レバー40aを操作することで、角度調整領域(図11(b))内でシートバック12の角度を細かく調整できるようになっている。図1に示される着座利用時のシートバック12の位置は、角度調整機構40によって保持されている。
図2は、シート1が図1に示される状態になっているときの前倒し折畳み機構50を平面図で示している。
前倒し折畳み機構50は、バックフレーム25に固定して取付けられるアッパー部材51と、クッションフレーム21に固定して取付けられるロア部材52を有する。また、アッパー部材51とロア部材52は回転軸53で、互いに回転自在に連結されている。尚、図1からも分かるように回転軸53のシート1の側面方向から見た位置は角度調整機構40の回転軸(図示せず)位置と一致している。
アッパー部材51の下端部近傍に、回転軸53から離れて枢軸55が取付けられている。図2の紙面に対して起立するように設けられた枢軸(支持軸)55に係止レバー(係止部材)54が回転自在に取付けられている。
係止レバー54は枢軸55より下方へ延び、アッパー部材51の下端部を越えて、図2でロア部材52の上に重なる係止部54aを備える。また、係止レバー54は、枢軸55の上側で回転軸53に近接方向に屈曲して延びる係り部54bを備える。
更に枢軸55周りには、係止レバー54を時計周り方向に付勢するばね81がアッパー部材51に係止されて取付けられている。ばね81によって付勢された係止レバー54は係り部54bの端面がアッパー部材51に設けられた突起51aと当接して、図2の位置に保持されている。
係り部54bには延び方向に、長穴54cが形成されている。長穴54cには係止解除操作機構60と前倒し折畳み機構50とを連結するケーブル68のワイヤ68bが、一方の端部68cで長穴54c内を移動可能に取付けられている。尚、ケーブル68の外套68aは、クッションフレーム21側に適切な固定部材(図示せず)で取付けられている。
ロア部材52には、図2の紙面から起立するよう枢軸56が取付けられ、枢軸56に作動レバー(作動部材)57が回転自在に取付けられている。枢軸56周りに、作動レバー57を反時計方向に付勢するばね82がロア部材52に係止されて取付けられている。ばね82によって付勢された作動レバー57は端面でロア部材52に設けられた突起52aと当接して、図2の位置に保持されている。
枢軸56から延びる作動レバー57の他方側の端部には当接ピン57aが図2の紙面から起立する方向で取付けられている。尚、突起52aと共に作動レバー57の回転範囲を規定するためにストッパ52bがロア部材52上に設けられている。
作動レバー57にはシートスライド装置13のロック機構13a(図1)と連結するケーブル69のワイヤ69bの一方の端部69cが取付けられている。尚、ケーブル69の外套69aは、クッションフレーム21側に適切な固定部材(図示せず)で取付けられている。
係止レバー54と作動レバー57によって係止機構7が構成されている。図1に示される係止解除操作機構60は、シートバック12の後面に取付けられる。
図3に示すように、係止解除操作機構60はシートバック12の内側に埋没するように取り付けられた構成となっている。係止解除操作機構60は、シートバック12の部材(図示せず)に支持される回転軸62に、回転自在に取付けられる操作レバー63を備える。操作レバー63は回転軸62から上方に延びる操作部63aと、シートバック12の内側に向けでほぼ水平方向に延びる作動部63bを備える。
作動部63bの先端部には、ケーブル68のワイヤ68bの他方の端部68dが取付けられている。尚、ケーブル68の外套68aは、シートバック12の適切な固定部材(図示せず)で取付けられている。更に、作動部63bの先端部には、ばね65がシートバック12との間に取付けられている。
ばね65は、図3の状態で操作レバー63に時計方向に回転させるように付勢し、ワイヤ68bを係止解除操作機構60側に引くように作用する。そして、ワイヤ68bの一方の端部68cは長穴54cの一方側へ寄付き、ワイヤ68bには所定の張力が与えられ、弛みが出ない構成となっている。角度調整機構40が図2の状態で、操作レバー63の操作部63aはシートバック12の外側に露出しないように、ワイヤ68bの長さが決められている。
上記のように、構成された係止解除操作機構60を備えるシート1は、図11(a)〜(d)に示されるように、種々の利用形態に即した状態に変更可能となる。
即ち、(i)図1及び図11(a)に示される乗員の着座利用の状態、(ii)図11(b)に示される、シートバック12を前倒し回転させた上で、シート1を前方にスライドさせて、シート1の後方に配置された席への乗降りを容易にする、所謂ウォークイン作動、(iii)図11(c)の前倒し位置で係止されたシートバック12を解除してシートクッション11上に重ねる位置まで前倒しした折畳み状態に、更に、(iv)図11(d)に示されるように、乗員が希望の着座姿勢が得られるようにシートバック12の位置を角度調整領域内での微調整可能となる状態である。
上記のように構成されたシート装置5の作動を以下で説明する。
角度調整機構40の操作レバー40a(図1)を操作し、角度調整機構40を解除することによって、シート1を図11(a)の着座利用位置の状態から、図11(b)に示すウォークイン作動の状態にする。
図4(a)は、ウォークイン作動によるシートバック12の前倒し過程において、また図5(a)はシートバック12の前倒し過程が完了したときの前倒し折畳み機構50の状態を示している。
図4(a)に示される過程では、シートバック12の前倒しと共に、アッパー部材51は反時計方向に回転する。アッパー部材51に取付けられた係止レバー54の先端部が作動レバー57の当接ピン57aと接触し、作動レバー57を時計方向に回転させる。
アッパー部材51の回転が進み、図5(a)に示す位置に到達すると、当接ピン57aはストッパ52bと当接し、作動レバー57の更なる回転は阻止される。作動レバー57の回転停止によって、係止レバー54を介してアッパー部材51の回転も阻止される。すなわち、当接ピン57aと係止レバー54との係合により、シートバック12の全倒位置への移行が規制される。
図5(a)に示される状態において、アッパー部材51が回転するときの枢軸(支持軸)55の中心の回転軌跡円Aとし、回転軌跡円Aへの接線Bとする。係止レバー54と当接ピン57aの当接点Pを接線B上に設定している。この構成では、当接点Pはアッパー部材51の端部から離れた位置で、回転軸53からの距離を大きく設定することができる。また、シートバック12の前倒し状態にあっては、係止レバー54が枢軸55を中心とした回動軌跡円の径方向に延びる部位で当接ピン57aに係合した状態となる。このため、係止レバー54には枢軸55を中心とした径方向から荷重が作用することとなり、高い保持強度で該荷重を受承させることができる。よって、該係合状態を強固に保持させるための別体の係合構造や係止レバー54及び当接ピン57a(作動レバー57)の大型化が不要となる。また、係止レバー54を枢軸55を中心として回動させることにより当接ピン57aとの係合状態を容易に解除させることができる。
通常、シート1にはシートバック12の前倒し補助スプリング(図示せず)が採用されていて、前倒しのときシートバック12は高速で回転する。当接点Pを回転軸53から離すことで、当接のとき当接点Pで各部材に生じる衝撃力が小さくできる。これによって、特にアッパー部材51、係止レバー54では重量が増加する肉厚のある材料、或は大型形状の採用を回避でき、シート装置5の軽量化、小型化が図る上で有利となる。
図5(a)に示される構成では、ストッパ52bも接線B上に配置され、各部品の強度を確保する上で有利な構成となっている。しかしながら、ストッパ52bは作動レバー57の位置を確実に確保できれば、必ずしも接線B上に配置されるものでなくても良い。
図4(a)から図5(a)の作動過程で、作動レバー57によってケーブル69のワイヤ69bは引かれ、シートスライド装置13のロック機構13a(図1)が解除される。ロック機構13a(図1)の解除によってシートスライド装置13に備えられているばね(図示せず)の作用でシート1は前方へとスライドし、図11(b)に示されるウォークイン作動が完了する。
前倒し折畳み機構50の図4(a)から図5(a)に示される作動で、係止解除操作機構60は、図4(b)から図5(b)の状態になる。即ち、アッパー部材51の回転は、ワイヤ68bに掛かる張力が減少するように作用し、ばね65の作用力で操作レバー63は、図3の位置から図4(b)、図5(b)へと時計方向へ回転する。そして、図3に示されるシート1が着座状態のときには、シートバック12内に埋没していた操作レバー63が、シートバック12の外に露出するようになる。
次に、図6(b)に示されるように、シートバック12の外に露出した操作レバー63を、矢印C方向に操作して回転させると、図6(a)に示すように作動レバー57は矢印D方向に回転し、当接ピン57aとの当接が解除される。作動レバー57と当接ピン57aとの当接解除によって、アッパー部材51の更なる前方への回転が可能となる。
図5で示されている当接点Pは接線B上に配置されているために、係止レバー54と当接ピン57aの当接は軽い操作レバー63の操作力で解除することができる。
図7(a)と図7(b)はシート1が折畳み過程の前倒し折畳み機構50と係止解除操作機構60を示す。更に、図8(a)と図8(b)は、シートバック12が図11(c)に示されるようにクッション11上に重なって、シート1が折畳み状態になったときの前倒し折畳み機構50と係止解除操作機構60を示す。
図7(a)と図8(a)に示されるように、アッパー部材51の回転に伴って、ケーブル68のワイヤ68bの端部68cが取付けられる係止レバー54も共に回転する。このとき、係止レバー54に形成された長穴54cに取付けられた端部68cは、長穴54c内を移動する。この図7(a)と図8(a)に示される端部68cの移動によって、アッパー部材51の前方への大きな回転によっても、操作レバー63がシートバック12に埋没しない状態を維持できる。従って、操作者が仮に操作レバー63から手を離して無い場合であっても、挟まれたりせずに安全が保たれる構成となっている。
図9は、シート1を折畳み状態から、着座利用状態へと復帰させる過程の前倒し折畳み機構50を示す。このとき、係止レバー54は当接ピン57aと当接して、ばね81(図2)に抗して反時計方向に回転するので、アッパー部材51の時計方向の回転による着座利用時の位置への復帰は妨げられない。
図10(a)と図10(b)は、図11(d)に示される、乗員が停車時など運転状態よりリラックスした姿勢で着座するときなどに、シートバック12を、図1に示す場合より後方に倒して調整したときの前倒し折畳み機構50と係止解除操作機構60を示す。
アッパー部材51の後倒れ作動によってワイヤ68bは、前倒し折畳み機構50側に引かれ、図10(b)に示されるように操作レバー63は、反時計方向に回転するが、シートバック12内に埋没した状態に維持されていて、乗員の不用意な操作レバー63の操作を防ぐことができる。
5 シート装置
7 係止機構
11 シートクッション
12 シートバック
13 シートスライド
13a ロック機構
50 前倒し折畳み機構
51 アッパー部材
52 ロア部材
54 係止部材
54c 遊間隙連結部(長穴)
55 支持軸
57a 当接部材
60 係止解除操作機構
63 操作レバー
68 連結部材(ケーブル)

Claims (5)

  1. シートバックとシートクッションを有するシートであって、
    前記シートバック側に支持されるアッパー部材と前記シートクッション側に支持されるロア部材とを回転軸で回転自在に連結し、前記ロア部材に対する前記アッパー部材の回動により前記シートバックが着座利用位置から該着座利用位置と全倒位置との間に設定された前倒し位置に移行したときに係止状態となって前記アッパー部材の全倒位置への移行を規制する係止機構を有する前倒し折畳み機構と、
    前記アッパー部材の全倒位置への移行規制状態を解除するべく前記係止機構の係止状態を解除するための係止解除操作機構と、を備え、
    前記係止機構は、前記アッパー部材において前記回転軸とは異なる位置で支持軸により回動支持される係止部材と、前記ロア部材において前記回転軸とは異なる位置で支持される当接部材と、を備え、前記シートバックが前記前倒し位置のときに、前記回転軸回りに回動する前記係止部材を前記支持軸を中心とした回動軌跡円の径方向に延びる部位で前記当接部材に係合させて前記シートバックを前倒し位置に保持し、前記係止解除操作機構の操作によって前記係止部材を前記支持軸を中心に回動させることにより前記当接部材との係合を解除して前記シートバックの折畳み位置への移行を可能にするシート装置。
  2. 前記係止解除操作機構は前記係止部材に連結部材を介して連結された操作レバーを備え、前記シートバックが着座位置のとき前記操作レバーは前記シートバック内に埋没し、シートバックが前倒し位置のとき前記シートバック外に露出するように構成した、請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記連結部材をケーブルとして、前記係止部材に対して前記ケーブルの連結端部が所定距離の移動が可能となるように、前記係止部材は遊間隙連結部を備えた、請求項に記載のシート装置。
  4. 前記シートバックが前倒し位置のときに、前記アッパー部材の回転に伴う前記支持軸の中心の回転軌跡円に対する接線上に前記当接部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
  5. 前記当接部材を有し且つ前記ロア部材に回動可能に支持され、前記係止部材との係合時に回動して、前記シートバックの前倒し位置でシートスライド装置のロック機構を解除するように連動する作動部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
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