JP5396682B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP5396682B2
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Description

本発明はインクジェット記録装置に関し、特にインクの予備吐出に関する。
従来、用紙やプラスチック薄板などの記録媒体にインクを吐出させて所定の画像を記録するインクジェット記録装置が提案され、実用化されている。インクジェット記録装置はインク吐出口(ノズル)を有するインクジェットヘッド(記録ヘッドという)を備えており、かかる記録ヘッドのノズルから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、所定の画像を記録するようになっている。
このようなインクジェット記録装置では、ノズル面の乾燥を防ぎ常に良好なインク吐出状態を維持するために、記録動作とは別に記録動作の途中で間欠的にインクを予備吐出(パージ吐出ともいう)させている。
例えば特許文献1には、予備吐出をおこなうときには、複数の記録ヘッドを搭載するキャリッジの移動を停止させ、予備吐出終了後キャリッジを停止状態から所定の移動状態まで加速した後に、等速移動を行うように制御する制御手段を有することが記載されている。
また特許文献2には、記録ヘッドと記録用紙の間に介在するインク飛翔抑止手段が、インクが記録用紙に飛翔付着可能な解放状態と、飛翔不可能な閉鎖状態に切り替わることにより、キャリッジの復帰行程中であればどこでも予備吐出できるようにしたインクジェットプリンタについて記載されている。
特開2002−361895号公報 特開平8−80617号公報
しかしながら特許文献1による開示のように、予備吐出時は吐出位置で一度キャリッジを停止しなければならず、連続して印字する際に時間的なロスが生じる。
また特許文献2に開示する手段は、インク飛翔抑止部材のインク受容体積に限界があり、大型のインクジェット記録装置に対しては不向きであるといえる。
さらに、従来予備吐出を行う場合、吐出されたインクを受ける受け位置(パージ受け部という)は、印画領域内に設けられ、ホスト装置側の画像処理手段には印字すべき画像データの他に、予備吐出用のデータを加えてプリンタ側に転送し、プリンタ側は画像データと予備吐出用のデータの区別なく印画動作を行っており、ホスト装置側の画像処理がプリンタ側の構造上の条件を加味しなければならず、負荷が増えることになる。
また、複数個のインクジェットヘッドを搭載したプリンタでは、記録ヘッド毎に通常吐出と予備吐出の切り換えができなかったので、先頭のヘッドが印画エリアに掛かる前に、すべての記録ヘッドは予備吐出を終了させなけばならず、またパージ受け部は印字開始の位置にかからないように印字開始位置よりも離れた位置に置かなければならなかった。
本発明の目的は、複数の記録ヘッド毎に予備吐出の制御を別々に持つことにより、印画エリアにかかった記録ヘッドが通常吐出しているときでも、他の記録ヘッドは予備吐出位置に来たら通常印画と異なる吐出周期で予備吐出ができるので、印画動作を中断させることなく連続して印画できるインクジェット記録装置を提供できる。
上記課題は下記構成によって解決できる。
1.第1の記録ヘッドと、第2の記録ヘッドと、前記第1及び第2の記録ヘッドを搭載したキャリッジ部と、パルスをカウントすることにより位置を制御しながら前記キャリッジ部を往復駆動させる駆動部と、前記第1及び第2の記録ヘッドからインクを吐出させるためのヘッド吐出制御部と、を有し、前記第1及び第2の記録ヘッドからのインク吐出により記録媒体にインクを着弾させるインクジェット記録装置において、
前記ヘッド吐出制御部は、
キャリッジの移動に伴い所定のパルスをカウントし、キャリッジの現在位置情報を算出する位置カウント部と、
前記第1の記録ヘッドにおけるインクを予備に吐出させる予備吐出の開始位置に関する第1予備吐出位置設定値と、前記第2の記録ヘッドにおけるインクを予備に吐出させる予備吐出の開始位置に関する第2予備吐出位置設定値とを記憶する予備吐出位置記憶部と、
前記第1の記録ヘッドに対応して設けられ、
前記位置カウント部から出力される現在位置情報と、前記予備吐出位置記憶部からの前記第1予備吐出位置設定値とを比較し予備吐出開始命令を出力する第1比較部と、
前記第1比較部からの前記予備吐出開始命令を受信し、その信号を、予備吐出用として前記第1の記録ヘッドに備わるノズルのうちどのノズルを予備吐出するかを決定する第1予備吐出用データ発生部と、前記第1の記録ヘッドのインク吐出を制御する第1ヘッド制御信号発生部とに送信する第1予備吐出制御部と、
前記予備吐出開始命令による予備吐出が選択された場合は、前記第1予備吐出用データ発生部のデータが吐出のために選択され、予備吐出が選択されていない場合は、通常印画吐出を行うヘッド印画吐出用データを選択する第1吐出データ選択部と、を有する、前記選択した結果に基づいて第1の記録ヘッドの駆動波形を生成する第1ヘッド駆動制御部と、
前記第2の記録ヘッドに対応して設けられ、
前記位置カウント部から出力される現在位置情報と、前記予備吐出位置記憶部からの前記第2予備吐出位置設定値とを比較し予備吐出開始命令を出力する第2比較部と、
前記第2比較部からの前記予備吐出開始命令を受信し、その信号を、予備吐出用として前記第2の記録ヘッドに備わるノズルのうちどのノズルを予備吐出するかを決定する第2予備吐出用データ発生部と、前記第2の記録ヘッドのインク吐出を制御する第2ヘッド制御信号発生部とに送信する第2予備吐出制御部と、
前記予備吐出開始命令による予備吐出が選択された場合は、前記第2予備吐出用データ発生部のデータが吐出のために選択され、予備吐出が選択されていない場合は、通常印画吐出を行うヘッド印画吐出用データを選択する第2吐出データ選択部と、を有する、前記選択した結果に基づいて第2の記録ヘッドの駆動波形を生成する第2ヘッド駆動制御部と、を有し、
前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、予備吐出の周期を印画のための吐出周期より短いものとする予備吐出周期発生部を各々備え、
前記第1記録ヘッドの印画中に前記第2記録ヘッドが予備吐出位置に来た場合、前記予備吐出位置で前記第1記録ヘッドの印画中の吐出周期よりも短い周期で前記第2記録ヘッドの予備吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
2.前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、複数の駆動波形を生成しうる駆動波形生成部を有することを特徴とする1に記載のインクジェット記録装置。
.前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、インクジェット記録装置を制御する本体制御部とは別に設けたことを特徴とする1又は2に記載のインクジェット記録装置。
本発明によれば、記録ヘッドからのインク吐出により記録媒体にインクを着弾させるインクジェット記録装置において、記録ヘッドからインクを吐出させるためのヘッド吐出制御部は、記録ヘッドの現在の位置をカウントする部分と、複数の記録ヘッドからインクを予備に吐出させる予備吐出の開始位置を記憶する予備吐出位置記憶部と、位置カウント部から出力される現在位置情報と、前記予備吐出位置記憶部からの予備吐出位置設定情報と、を比較し予備吐出開始命令を出力する比較部と、比較部からの予備吐出開始命令に従って、予備吐出と通常印画吐出のどちらかを選択する選択部と、選択した結果に基づいてヘッドの駆動波形を生成するヘッド駆動制御部と、を有することにより記録ヘッドが印画データの吐出を行っている最中でも、他の記録ヘッドが予備吐出の位置に来れば予備吐出することができるので、印画動作を中断させることなく連続して印画できる。
また予備吐出を制御する機能を行うヘッド駆動制御部を各記録ヘッド毎に設けてあるので、ホスト側コンピュータの画像処理ソフトの負荷が軽減され、かつ本体側の制御手段に依存されない。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタの実施形態について、図を参照しながら説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定するものではない。
図1は、画像記録方式がシリアル方式であるインクジェットプリンタ1を示した斜視図であり、図2は記録ヘッドのインク供給系と記録媒体の搬送系を模式的に表した断面図である。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プリンタ本体2と、プリンタ本体2を下方から支持する支持台3とを備えている。プリンタ本体2の内部には、左右方向に長尺な平板状のプラテン4が設けられており、プラテン4は記録媒体99を下から平坦状に支持するものである。
図1においては、記録媒体99は、プリンタ本体2の背面に設けられた搬入口(図2参照)から送り込まれ、プリンタ本体2の内部に配設された記録媒体搬送機構(不図示)によってプラテン4に支持された状態でプリンタ本体2の内部を後から前へ通過し、プリンタ本体2の外部に搬出されるようになっている。
図2において、記録媒体搬送機構は、図示しない搬送モータ及び搬送ローラ30と従動ローラ31とを備えており、搬送モータの駆動により搬送ローラ30を回転させることで記録媒体99を搬送するものである。記録媒体搬送機構は、画像記録時において、後述するキャリッジ5の動作に合わせて、記録媒体99の搬送と停止とを繰り返し、記録媒体99を間欠的に搬送するようになっている。
プラテン4の上方には、プリンタ本体2の内部において左右方向に延在するガイド部材6が配設されている。ガイド部材6はガイド固定部材32に固定され、キャリッジ5の質量によって撓まない構造体となっている。さらに、このキャリッジ5には、駆動モータ34と、図示しないプーリとにより張架されたタイミングベルトやスチールベルト等からなる駆動ベルト33が取り付けられており、駆動モータ34の回転により左右に移動するようになっている。本実施例ではタイミングベルトを使用している。
駆動モータ34はサーボモータであり、EDはエンコーダベルトである。エンコーダベルトEDはPETベース(ポリエチレンテレフタレート)などからなるフィルム状ベルトであり、本実施例では0.5mmピッチ毎に幅0.25mmの黒い縦線が印刷されており、ガイド部材6に固定されている。なおこの黒い縦線のピッチは240DPI(ドット/インチ)や300DPIなどのインクジェット記録装置の解像度から決まる。
FSはエンコーダED上に印刷してある黒い縦線を読み取る光発光部と光受光部からなるフォトセンサであり、キャリッジ5に取り付けられている。フォトセンサFSが黒い縦線を通過する毎に光の受光のON/OFFを検知しその検知信号をカウントすることにより、ホスト側制御手段によってキャリッジ5の位置制御をおこなうことができる。
なお、以下では、キャリッジ5が移動する方向を走査方向Aとし、記録媒体が移動する方向をBとして説明する。
プラテン4の走査方向Aの右側には、キャリッジ5に搭載された複数の記録ヘッド20をメンテナンスするためのメンテナンスユニット7が設けられている。メンテナンスユニット7は、キャリッジ5の移動範囲内であってキャリッジ5の下方に配置されている。
プラテン4の走査方向Aの左側には、インクを貯留する複数のインクタンク8が配設されている。インクジェットプリンタ1に用いられるインクの色としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)を基本としており、その他にライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ライトブラック(LK)等がある。一つのインクタンク8には、これらの色のうちの何れかの色のインクが貯留されている。基本的にインクタンク8ごとに異なる色のインクが貯留されているが、同じ色のインクが2以上のインクタンク8に貯留されていても良い。
次に、インクジェットプリンタ1に用いられる記録媒体99について説明する。
本実施の形態に用いられる記録媒体99としては、通常のインクジェットプリンタに適用される普通紙,再生紙,光沢紙等の各種紙,各種布地,各種不織布,樹脂,金属,ガラス等の材質からなるものが適用可能である。また、記録媒体99の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等が適用可能である。
更に、本実施の形態に用いられる記録媒体99として、樹脂により表面を被覆した各種紙,顔料を含むフィルム,発泡フィルム等の不透明な公知の記録媒体も適用可能である。
〈キャリッジ〉
以下、キャリッジ5について図2及び図3を用いて説明する。
図3は、キャリッジ5を図1と略同じ方向に向かって見て示した斜視図である。なお、図3においては、キャリッジ5を破線で示し、そのキャリッジ5を透視した状態を図示している。
図2及び図3に示すように、キャリッジ5の後部には、サブタンク9が走査方向Aに一列に並んで搭載されている。サブタンク9は、インクポンプ35によってインクタンク8からインクがインクチューブ52(図2において二点鎖線で示した太線部)を通って色ごとに供給されており、インクタンク8内にあるエアや、インクチューブ52とインクチューブ52を差し込む部材からのエア漏れなどで発生するエアを一時的に貯留させ、記録ヘッドに直接エアが行かないようにする働きをする。
本実施の形態ではキャリッジにインクを供給するためにインクポンプ35を使用しているが、インクタンク8を載置する位置が記録ヘッド20の位置より高い場合、インクポンプ35のかわりに静水圧を利用してインクを供給することも可能である。このときインクチューブ内のインク通過のON/OFFをおこなう制御手段として電磁弁を用いる方式がある。
各記録ヘッド20の外形は、略直方体状に形成されており、各記録ヘッド20はその長手方向が搬送方向Bに平行となるように配置されている。また、各記録ヘッド20は、その下面がノズル面21となっており、プラテン4上を搬送する記録媒体99に対向するように配置されている。各記録ヘッド20のノズル面21には、インクを吐出するための複数の吐出口が搬送方向Bに一列に配列されてノズル列26を形成している。各記録ヘッド20は、変形により内部のインクに圧力を付与するピエゾ素子、内部のインクを膜沸騰させることにより内部のインクに圧力を付与する加熱素子、その他内部のインクに圧力を付与する素子を吐出口ごとに有し、これら素子の動作により各吐出口から個別にインクを液滴として吐出するように構成されている。
本実施の形態では、インクはY,M,C,K、LY,LM,LC,LKと8種類を使用し、8つの記録ヘッド20は、それぞれのインクが順に吐出されるが、その配列順序は本体画像制御手段の画像作成プログラムによって決まる。
〈メンテナンスユニット部〉
メンテナンスユニット部7(メンテ部7という)は主に、記録ヘッド20を交換したときや、記録ヘッド20のインク吐出が正常に作動しないとき、あるいはノズル面21上に異物が付着したときにノズル面21を清掃するなどのメンテナンスを行う箇所である。
図4を用いてメンテ部7について説明する。なお図4(a)は記録ヘッド20とキャップ手段40がキャッピング状態になったところを示す断面図であり、複数個のインクジェットヘッド1のうちの1個の初期位置を示す。図4(b)はキャッピング手段40の分解斜視図である。
図4(a)において、キャッピング部は、クロロプレンゴム(CRゴム)等のゴム部材からなるキャップ部材42と、キャップ部材を取り付けるキャップ取り付け部材43とからなり、キャップ部材42は、ヘッドノズル面に接触する開口部の周辺は密閉性を上げるため、ヘッドノズル面に接触部分は略半円の断面形状になっており、その下部は平均ゴム厚より約半分の厚さを持った溝部からなる。このような形状にすることによりキャップ部材42がノズル面21に押圧しても所謂逃げが発生して密閉性を上げることができる。
キャップ手段40にはキャップ部材42を上方向に押圧するばね部材44,キャップ部材42をガイドするガイド部45を有している。キャップ手段40はガイド部材45の長穴に取り付けられ、上下に移動できるようなっている。
さらにガイド部材45が上下に移動できるように、ガイド部材45に備えてある固定軸47とカム基板46のカム溝48とが嵌挿され、戻しバネ49がガイド部材45と各基板46に取り付けられている。
図5(a)はキャリッジ5が右方向に移動しながらガイド部材45に取り付けられているストッパ50に突き当たり、図5(b)ではさらにキャリッジ5が右方向に移動するに連れて、カム溝に沿ってガイド部材45が上方に移動しながらノズル面21に密着するところを示す。このときの押圧力はばね部材44によって与えられる。なお51はキャップ手段を取り付ける台板である。
図4(a)において、キャップ手段40は、ロータリ式の吸引ポンプ53とチューブ52によって接続され、さらに吸引ポンプ53はインクを廃出するための廃液タンク54にチューブ52で接続されている。なお廃液タンク54に挿入されているチューブ52は廃液タンク54内の液に接触しないようになっている。
ロータリー式の吸引ポンプ53は、2個以上のローラ511を持ったローラ軸を回転させ(駆動部不図示)ポンプチューブ512を順次押しつぶし、ポンプチューブ512内の空気や液体を送り出す方式である。
〈クリーニング部と吐出インク受容体部〉
図6はクリーニング手段60とパージ受け部70を示す断面図である。キャップ手段40を通過したキャリッジ5は、クリーニング手段60にてノズル面21に付着したインクを清掃し、印画スタート時に各記録ヘッドの全ノズルを予備吐出(パージ)させる。
クリーニング手段60は、スポンジ状の部材が巻かれた清掃ローラ61と、清掃ローラ61を清掃するクリーニング液62と、清掃ローラ61に浸透したクリーニング液62を適量にする扱きローラ63とが設けられ、清掃ローラ61はヘッドのノズル面21に軽く接触する位置(本実施の形態で使用したスポンジローラにおいては、ノズル面21に対して約0.5mmオーバーラップした位置)と、非接触位置に移動可能になっており、クリーニング動作が必要なときは接触させ、クリーニングを行わないときは非接触位置にするようになっている。
ここで本発明のパージ動作について説明する。
従来はノズル面21を清掃後、各記録ヘッド20は、清掃ローラの下流に設けてあるパージ受け部70に向けて予備吐出をおこなってから、印画動作状態に入る。
図7(a)は従来例のパージ受け部とキャリッジ5の位置関係示す図であり、キャリッジ5がメンテナンス状態のときを実線で、パージ受け部70を通過後のキャリッジ5を破線で示している。二点鎖線で示すdはキャリッジ5が助走から通常速度に切り替わるスタートラインを示している。
キャリッジ5の長さは搭載する記録ヘッドの数が増えれば増えるほど長くなり、例えば記録ヘッド20を16個以上搭載するときは、約290mm(15mmピッチ×16個+センサ寸法・取り付け台寸法など)となり、機械が大きくなり輸送や、梱包費用、さらには製品コスト等に影響する。
図7(b)はクリーニング手段60のみを設け、本発明の特徴であるパージ受け部が印画領域外にあるときの図であり、図7(c)はキャリッジ5の一部が記録媒体99に架かっている状態を示している。すなわちパージは記録媒体99上におこなっても、印画に影響がなければ特に問題としない。このようなパージ方式であればキャリッジ5がメンテナンス状態にあるときでも、従来に比べて距離L分だけ距離が短縮できる。
〈ブロック図〉
図8は本発明のヘッド吐出制御部90を示すブロック図である。
ヘッド吐出制御部90は、ホスト側コンピュータの画像処理ソフトの負荷を軽減するために、本実施例ではキャリッジ部に搭載してあるヘッド駆動基板内に設けている。
ヘッド吐出制御部90は、エンコーダベルトED上の黒い縦縞を読み取るフォトセンサFSからのエンコーダパルスの数をカウントする位置カウント部901と、予め設定値として決められた予備吐出位置を記憶する予備吐出位置記憶部902と、位置カウント部901から得た現在位置情報と、予備吐出位置記憶部902からの設定情報と、を比較する比較部903と、ヘッド駆動制御部904からなっている。
予備吐出位置記憶部902は、キャリッジ5に取り付けられている各記録ヘッド20が所定の基準位置から予備吐出するまでの距離をパルス数として記憶するところであり、各記録ヘッド毎にパルス数が異なる。
比較部903は、記録ヘッドの現在位置情報が予備吐出記憶部902からの設定情報と一致していないときは、通常の印画を行い、一致しているときは記録ヘッドに対して予備吐出開始命令を出す働きをする。
ヘッド駆動制御部904は、記録ヘッド毎に設けてあり、比較部903からの予備吐出開始命令信号を受け取る予備吐出制御部905と、予備吐出制御部905から発信される予備吐出用トリガー信号と、予備吐出周期発生部907からの信号を受け取るヘッド制御信号発生部906と、駆動波形生成部908と、予備吐出制御部905からの予備吐出データ要求信号を受け取る予備吐出用データ発生部909と、予備吐出用データを受け取る吐出データ選択部910から構成されている。
〈タイミングチャート〉
ヘッド吐出制御部90の各構成の動きを図9のタイミングチャートを用いて説明する。
印画吐出用トリガー信号01は記録ヘッド20からインクを飛翔させるための信号であり、一定周期(本実施例の場合は約50マイクロ秒)で信号を発生させている。印画開始用トリガー信号01に同期して印画を行うためのヘッド駆動波形05が駆動波形生成部908より発信される。
ここで予備吐出開始命令信号03(パージ要求03)が発信されると、予備吐出制御部905では予備吐出用トリガー信号を発信し、また予備吐出周期発生部907から発信された信号とともにヘッド制御信号発生部906に送信されて、駆動波形選択信号06が予備吐出側に切り換わる。また、駆動波形出力開始信号04が駆動波形生成部908へ発信される。予備吐出周期発生部907で発信された信号の周期は、予備吐出用駆動波形出力開始信号04の発信周期となる。
駆動波形選択信号06が予備吐出側に切り換わりかつ駆動波形出力開始信号04が駆動波形生成部908へ発信されると、ヘッド駆動波形の出力を予備吐出用のヘッド駆動波形に切り換えて発信する。
また、ヘッド駆動制御部は印画用のヘッド駆動波形の発信中に、パージ要求が発信された場合は現在出力している印画用のヘッド駆動波形を途中で停止することなく1周期分の発信の後に、予備吐出用のヘッド駆動波形を発信するように制御されている。
図10は記録ヘッド毎に予備吐出と印画が切りかわっていく様子を示す図である。
記録ヘッド1が最初に予備吐出位置に来て、予備吐出をおこない、予備吐出後印画エリアに入って印画を開始する。
記録ヘッド2は遅れて予備吐出位置に来るので記録ヘッド1が既に印画を開始しているときに、予備吐出をおこなうことになる。
このように、複数の記録ヘッド毎に予備吐出の制御を別々に持つことにより、印画エリアにかかった記録ヘッドが通常吐出しているときでも、他の記録ヘッドは予備吐出位置に来たら通常印画と異なる吐出周期で予備吐出ができるので、印画動作を中断させることなく連続して印画できるので、印画動作を中断させることなく連続して印画できるインクジェット記録装置を提供できる。
インクジェットプリンタ1を示した斜視図である。 記録ヘッドのインク供給系と記録媒体の搬送系を模式的に表した断面図。 キャリッジ5を図1と略同じ方向に向かって見て示した斜視図である。 図4(a)は記録ヘッド20とキャップ手段40がキャッピング状態になったところを示す断面図であり、図4(b)はキャッピング手段40の分解斜視図である。 図5(a)はキャリッジ5が右方向に移動しながらガイド部材45に取り付けられているストッパ50に突き当たり、図5(b)は、カム溝に沿ってガイド部材45が上方に移動しながらノズル面21に密着するところを示す図である。 クリーニング手段60とパージ受け部70を示す断面図である。 図7(a)は従来例のパージ受け部とキャリッジ5の位置関係示す図。図7(b)はクリーニング手段60のみを設け、パージ受け部が印画領域外にあるときの図であり、図7(c)はキャリッジ5の一部が記録媒体99に架かっている状態を示す図である。 実施例のヘッド吐出制御部を示すブロック図である。 ヘッド吐出制御部90の各構成の動き示すタイミングチャートである。 記録ヘッド毎に予備吐出と印画が切りかわっていく様子を示す図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
2 プリンタ本体
3 支持台
4 プラテン
5 キャリッジ部
6 ガイド部材
7 メンテ部
8 インクタンク
9 サブタンク
20 記録ヘッド
60 クリーニング部
70 パージ受け部
99 記録媒体

Claims (3)

  1. 第1の記録ヘッドと、第2の記録ヘッドと、前記第1及び第2の記録ヘッドを搭載したキャリッジ部と、パルスをカウントすることにより位置を制御しながら前記キャリッジ部を往復駆動させる駆動部と、前記第1及び第2の記録ヘッドからインクを吐出させるためのヘッド吐出制御部と、を有し、前記第1及び第2の記録ヘッドからのインク吐出により記録媒体にインクを着弾させるインクジェット記録装置において、
    前記ヘッド吐出制御部は、
    キャリッジの移動に伴い所定のパルスをカウントし、キャリッジの現在位置情報を算出する位置カウント部と、
    前記第1の記録ヘッドにおけるインクを予備に吐出させる予備吐出の開始位置に関する第1予備吐出位置設定値と、前記第2の記録ヘッドにおけるインクを予備に吐出させる予備吐出の開始位置に関する第2予備吐出位置設定値とを記憶する予備吐出位置記憶部と、
    前記第1の記録ヘッドに対応して設けられ、
    前記位置カウント部から出力される現在位置情報と、前記予備吐出位置記憶部からの前記第1予備吐出位置設定値とを比較し予備吐出開始命令を出力する第1比較部と、
    前記第1比較部からの前記予備吐出開始命令を受信し、その信号を、予備吐出用として前記第1の記録ヘッドに備わるノズルのうちどのノズルを予備吐出するかを決定する第1予備吐出用データ発生部と、前記第1の記録ヘッドのインク吐出を制御する第1ヘッド制御信号発生部とに送信する第1予備吐出制御部と、
    前記予備吐出開始命令による予備吐出が選択された場合は、前記第1予備吐出用データ発生部のデータが吐出のために選択され、予備吐出が選択されていない場合は、通常印画吐出を行うヘッド印画吐出用データを選択する第1吐出データ選択部と、を有する、前記選択した結果に基づいて第1の記録ヘッドの駆動波形を生成する第1ヘッド駆動制御部と、
    前記第2の記録ヘッドに対応して設けられ、
    前記位置カウント部から出力される現在位置情報と、前記予備吐出位置記憶部からの前記第2予備吐出位置設定値とを比較し予備吐出開始命令を出力する第2比較部と、
    前記第2比較部からの前記予備吐出開始命令を受信し、その信号を、予備吐出用として前記第2の記録ヘッドに備わるノズルのうちどのノズルを予備吐出するかを決定する第2予備吐出用データ発生部と、前記第2の記録ヘッドのインク吐出を制御する第2ヘッド制御信号発生部とに送信する第2予備吐出制御部と、
    前記予備吐出開始命令による予備吐出が選択された場合は、前記第2予備吐出用データ発生部のデータが吐出のために選択され、予備吐出が選択されていない場合は、通常印画吐出を行うヘッド印画吐出用データを選択する第2吐出データ選択部と、を有する、前記選択した結果に基づいて第2の記録ヘッドの駆動波形を生成する第2ヘッド駆動制御部と、を有し、
    前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、予備吐出の周期を印画のための吐出周期より短いものとする予備吐出周期発生部を各々備え、
    前記第1記録ヘッドの印画中に前記第2記録ヘッドが予備吐出位置に来た場合、前記予備吐出位置で前記第1記録ヘッドの印画中の吐出周期よりも短い周期で前記第2記録ヘッドの予備吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、複数の駆動波形を生成しうる駆動波形生成部を有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第1及び第2ヘッド駆動制御部の各々は、インクジェット記録装置を制御する本体制御部とは別に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
JP2006052073A 2006-02-28 2006-02-28 インクジェット記録装置 Active JP5396682B2 (ja)

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