JP5396193B2 - 消火設備の流水検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、消火ポンプより加圧供給される消火用水をヘッドに供給して散水を行う消火設備の流水検知装置に関する。
従来の消火設備としての例えば泡消火設備は、配管の途中に混合器を挿入し、消火水に泡原液である消火薬剤を混合して一斉開放弁を介して接続した開放型ヘッドで泡消火液の散布を行う。一斉開放弁は感知配管に設けた感熱ヘッドの作動で開放作動する。開放型ヘッドに対する配管の途中には流水検知装置が設けられる。
通常時、流水検知装置は、1次側と2次側が同圧状態であることから自重により弁体を閉鎖位置としている。火災による熱気流を受けた感熱ヘッドの作動で一斉開放弁が開放された場合には、開放型ヘッドからの泡放出による2次側の圧力低下を受け、弁体が1次側圧力により開放する。弁体の開放は流水検知部により検知され、弁体の開放から所定の遅延時間後に流水検知信号を出力する。
流水検知装置からの流水検知信号は制御盤に送られ、ヘッドの作動が表示される。またヘッドからの泡放出に伴う給水本管の圧力停止を検出して消火ポンプを起動して消火用水を加圧供給し、薬剤タンクから供給される消火薬剤(泡原液)を混合して開放したヘッドに供給して消火泡を継続的に放出する。
このような泡消火設備にあっては、火災時に流水検知装置が正常に動作することを確認する点検が必要であり、一斉開放弁の感知配管の末端に設けた手動起動弁を開き、火災により感熱ヘッドが開放動作したと同じように一斉開放弁を開放して配管内に泡消火液を実際に流し、流水検知装置が正常に動作することを確認する点検を行っている。
特開平6−277481号公報 特開2006−95004号公報 特開2008−93191号公報
しかしながら、このような従来の消火設備における流水検知装置の点検にあっては、実際に泡消火液をヘッドから放出することで点検を行っているため、点検のために多量の泡消火液を消費することとなり、環境に悪影響を及ぼす恐れがある。また、実際に泡消火液を放出して消費することから、点検が大掛かりなものとなり、点検後に薬剤タンクの補充が必要となり、手間と時間がかかるという問題もある。
本発明は、実際に消火液を放出することなく、火災によりヘッドから放出したと同等な動作を点検可能とする消火設備の流水検知装置を提供することを目的とする。
本発明は、消火用水をヘッドに供給する配管の途中に設けられ、通常時は、1次側と2次側の同圧状態で自重により弁体を閉鎖位置とし、ヘッドから消火用水が散布された際の1次側と2次側の圧力差により前記弁体を開放して流水検知信号を出力する消火設備の流水検知装置に於いて、
弁体の開放動作に追従する方向に付勢された連結部材の動作を減速させ、弁体が開放動作を開始した所定の遅延時間後に連結部材によりスイッチを作動して流水検知信号を出力する流水検知部と、
外部からの操作により弁体を強制的に開放動作させ、流水検知部を作動可能とする点検機構と、
を設け、点検時に、1次側と2次側の同圧状態で点検機構の操作により流水検知部の動作確認が可能であることを特徴とする。
ここで、点検機構は、
弁体の外周縁に突出して生成した舌状の受け部と、
弁体の受け部に相対した弁ボディに貫通形成された通し穴と、
通し穴にシールを介して摺動自在に嵌め込まれ、先端を弁体の受け部に相対させると共に、後端を弁ボディの外部に取り出し、押し込みにより弁体を開放側に移動させるロッド部材と、
を備える。
点検機構は、更に、
ロッド部材の弁ボティ内部側に嵌合した抜け止めするストッパリングと、
ロッド部材の後端と弁ボディとの間に配置してロッド部材を後退位置に保持するバネ部材と、
を備える。
点検機構は、
弁体の外周縁に突出して生成した舌状の受け部と、
弁体の受け部に相対した弁ボディに貫通形成され、一部にネジ穴を形成した通し穴と、
通し穴のネジ穴に螺合するネジ軸部を一部に形成し、先端を弁体の受け部に相対させると共に、後端を本ボディの外部に取り出し、ねじ込みにより弁体を開放側に移動させるロッド部材と、
を備えるようにしても良い。
また、本発明の流水検知装置は、弁ボディの両側に一体形成したフランジ部の開口穴に、弁体を内部に組み込む切欠を形成する。
本発明によれば、消火設備の流水検知装置に、弁体を外部からの手動操作により強制的に開状態に動作して流水検知部から流水検知信号を出力させる点検機構を設けたため、点検機構の操作により人為的に内部の弁体を開方向に動かすことで、開放型ヘッドが開放して2次側圧力の低下により弁体が開くと同じ状態を擬似的に作り出すことができ、点検機構の操作により弁体が開くと、これに伴い流水検知部が動作して所定の遅延時間後に流水検知信号が出力され、ヘッド作動表示や消火ポンプの起動確認が適切にできる。
また、流水検知装置を点検機構の操作で開放動作させるだけで、実際に消火液を排水管などに流す必要がなく、環境汚染が低減でき、点検も簡単且つ容易にでき、薬剤も消費しないため運用コストの低減に寄与する。
本発明の流水検知装置が設置された消火設備を示した説明図 本発明による流水検知装置の実施形態を正面及び側面について示した説明図 本実施形態における流水検知装置の弁ボディを取り出して側面を示した説明図 本実施形態における点検機構を備えた弁ボディ側面の内部構造を示した断面図 本実施形態における弁ボディ平面の内部構造を示した断面図 本実施形態における流水検知部の内部構造を示した断面図 本実施形態における点検機構の点検動作を示した側面断面図 本発明の流水検知装置に設けた点検機構の他の実施形態を示した断面図 弁ボティに設ける弁体組込み用の蓋を不要とした流水検知装置の他の実施形態を示した説明図 図9の実施形態における弁ボティの側面図
図1は本発明の流水検知装置が設けられる泡消火設備を示した説明図である。図1において、建物の地下階などのポンプ室に消火ポンプ10が設置され、モータ12により駆動される。モータ12はポンプ制御盤14により起動、停止の運転制御を受ける。消火ポンプ10はモータ12による駆動され、水源水槽15からの消火用水を吸入し、建物の高さ方向に配置した給水本管16に加圧消火用水を供給する。
消火ポンプ10に対しては呼水槽17が設けられる。また消火ポンプ10を起動するため圧力タンク18が設けられる。圧力タンク18は給水本管16に接続され、配管内の加圧消火用水を導入して内部の空気を圧縮している。圧力タンク18には圧力スイッチ19が設けられ、圧力スイッチ19は給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下したことを検出してポンプ制御盤14に圧力低下検出信号を出力し、これによりモータ12を駆動して消火ポンプ10を起動するようにしている。
給水本管16には混合器20が設けられ、混合器20に対しては薬剤タンク22から泡消火剤として例えば水成膜消火剤が供給されて混合される。薬剤タンク22は、この実施形態にあっては開放型のタンクを使用しており、タンク内に充填している水成膜消火剤の原液は薬剤ポンプ24により送り出され、混合器20に供給される。薬剤ポンプ24はモータ25により駆動され、モータ25に対してはポンプ制御盤26が設けられている。
更に、この実施形態にあっては、混合器20の1次側と2次側に圧力センサ45,46を設けており、更に薬剤ポンプ24からの消火剤供給管に圧力センサ48と制御弁50を設けている。圧力センサ45,46,48の圧力検出信号は制御盤44に入力され、制御盤44は混合器20における差圧と圧力センサ48からの消火剤供給圧力との比率が一定比率となるように制御弁50を開閉制御し、これによって混合器20から供給する消火剤水溶液の濃度を予め設定した一定濃度に保つように制御する。
混合器20の2次側の給水本管16からは分岐管28が消火対象区画、例えば建物の駐車場などに引き出されている。分岐管28の分岐部分には本発明の流水検知装置30が設けられている。流水検知装置30は分岐管28にヘッドからの散水に伴う流動が生じると、この流動により流水検知信号を制御盤42に出力する。
流水検知装置30の2次側の分岐管28には一斉開放弁34を介して開放型ヘッド32が複数設置されている。一斉開放弁34から引き出された感知配管には感熱ヘッド38が接続され、感知配管の末端は手動起動弁40を介して排水管に接続している。
一斉開放弁34は通常時は1次側の分岐管28からの圧力水を受けて開放型ヘッド32を接続した2次側に対する流路を閉鎖しているが、火災による熱を受けて感熱ヘッド38が作動すると弁の開放動作が行われ、分岐管28からの圧力水を2次側の開放型ヘッド32に供給して消火用水液を散水させる。
次の図1の泡消火設備の動作を説明する。図1の泡消火設備にあっては、設備の使用開始時に制御弁50の閉鎖による消火剤の供給停止状態で消火ポンプ10を運転し、給水本管16及び分岐管28に加圧消火用水を充填しており、このため監視中は流水検知装置30の2次側の分岐管28には消火用水のみが充填されている。
火災により感熱ヘッド38が作動して一斉開放弁34が開放したとすると、開放型ヘッド32からの散水により給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下し、消火ポンプ10及び薬剤ポンプ24が起動し、混合器20で加圧消火用水に消火剤を一定濃度になるように混合した消火剤水溶液が供給されて開放型ヘッド32から散水されるようになる。
ここで消火ポンプ10の起動は給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下したことを圧力タンク18の圧力スイッチ19で検知してポンプ制御盤14に圧力低下検出信号を出力することでモータ12により起動している。ポンプ制御盤14により消火ポンプ10が起動すると、この起動信号は制御盤42を介して制御盤44に伝えられ、制御盤44はポンプ制御盤26によりモータ25を駆動して薬剤ポンプ24の運転を開始し、開放型の薬剤タンク22より消火剤を混合器20に加圧供給する。
制御盤44は混合器20の給水本管16における1次側と2次側の差圧と消火剤供給管の圧力との比が一定比率となるように制御弁50の開度をフィードバック制御しており、混合器20から供給される消火剤水溶液の薬剤濃度は規定濃度に正確に制御されている。
本発明の流水検知装置30は、装置自身に設けた点検機構により動作を確認することができる。これに対し従来設備では感知配管の末端に設けて手動起動弁40を開放操作して実放水させることで流水検知装置の試験を行っている。

手動起動弁40を開放すると感熱ヘッド38が動作した場合と同様に一斉開放弁34が開放され、開放型ヘッド32から散水される。流水検知装置30は分岐管28にヘッドからの散水に伴う流動が生じると、この流動により流水検知信号を制御盤42に出力してヘッドの作動を報知させる。
また分岐管28を介して給水本管16の管内圧力が規定圧力以下に低下すると、ポンプ制御盤14及び制御盤44により消火ポンプ10及び薬剤ポンプ24が起動し、混合器20から供給された消火剤水溶液が開放型ヘッド38から散水される。
しかし、本発明の点検機能を備えた流水検知装置30を設けたことで、このような手動起動弁40を開操作して行う実放水試験を行わなくても流水検知装置の試験を行うことができる。
図2は本発明による流水検知装置の実施形態を正面及び側面について示した説明図である。
図2において、本実施形態の流水検知装置30は弁ボディ52を有し、設置状態で下側となる端部に1次側フランジ54を一体形成し、上側に2次側フランジ56を一体形成している。弁ボディ52の正面側には蓋58がボルトの締付けで固定されており、蓋58を外すことで内部を開放し、この開放部から弁ボディ52の内部に弁体を組み込む作業ができるようにしている。
弁ボディ52の右側には流水検知部60と排水弁62が設けられ、また弁ボディ52の左側には1次側圧力計64と2次側圧力計66が設けられている。
流水検知部60は、弁ボディ52に内蔵した弁体が2次側の圧力低下に伴う流水で開放動作したことを機械的に検出し、弁体の開放から所定の遅延時間後に流水検知信号を出力する。
排水弁62は弁ボディ52に内蔵した弁体で仕切られた2次側の排水を行う。1次側圧力計64は弁ボディ52に内蔵した弁体で仕切られた1次側の圧力を表示し、また2次側圧力計66は弁体で仕切られた2次側の圧力を表示する。
図3は本実施形態における流水検知装置30の弁ボディ52を取り出して側面を示した説明図である。図3において、弁ボディ52は下側に1次側フランジ54を形成すると共に上側に2次側フランジ56を形成しており、その間の弁ボディ52の内部に、後の説明で明らかにする弁機構を組み込んでいる。
側面側には流水検知部取付部68と排水弁取付部70が設けられ、それぞれ通し穴68a,70aが弁ボディ52の内部に貫通形成されている。流水検知部取付部68の通し穴68aに対しては、外部装着する流水検知部60を内部の弁体に機械的に連結するためのステムを通すようにしている。また排水弁取付部70の通し穴70aは、弁ボディ52の内部の弁体で仕切られた2次側に連通している。弁ボディ52の下部に本発明の点検機構としてボディ内に摺動自在のロッド部材88が備えられている。
図4は本実施形態における点検機構を備えた弁ボディ側面の内部構造を示した断面図である。図4において、弁ボディ52は、1次側フランジ54を形成した下側に流入口71を開口し、2次側フランジ56を形成した上側に流出口72を開口している。弁ボディ52の内部には弁体74が回動軸78により軸支され、回動軸78を中心に左回りに開閉可能に組み込まれている。弁体74の下側には弁座を形成する弁座リング76が弁ボディ52側に固定されている。
図5は本実施形態における弁ボディ平面の内部構造を示した断面図である。図5において、弁ボディ52の内部に組み込まれた弁体74は、弁ボディ52側の内部に設けられた軸穴80及び軸穴82に対し通した回転軸78により開閉自在に軸支されており、弁ボディ52の内部は正面側の蓋58により閉鎖されている。正面側の蓋58は、これを外すことで、弁ボディ52の内部に弁体74を組み込んで回動軸78に軸支する組付け作業ができるようにしている。
弁ボディ52の右側の流水検知部取付部68の図3に示した通し穴68aに相対する弁体74の外周部には、舌状の突起部でなる流水検知用受け部84を形成している。また弁体74の回動軸78による軸支側と相対した反対側の外周部には、舌状の突起部からなる点検用受け部86を一体に形成している。
ここで図4は図5のX−X断面を示しており、弁体74の外周部に形成した点検用受け部86を通る断面となっている。
再び図4を参照するに、弁体74の外周に設けた点検用受け部86に対しては点検機構85が設けられている。点検機構85は弁ボディ52の下側から斜め上方に、点検用受け部86に向けて貫通した貫通穴87にロッド部材88を下側から摺動自在に組み込んでいる。
ロッド部材88は、先端部88aを弁体74に設けた点検用受け部86に相対して配置し、下端の頭部88bと弁ボディ52の間にバネ94を介在している。またロッド部材88の弁体74の内部の突出部分にはストッパリング90が嵌合されている。更に貫通穴87の途中にはシール92が設けられ、ロッド部材88を収納した貫通穴87からの漏れを防ぐようにしている。
点検機構85は、通常時にあっては、図4に示すようにバネ94でロッド部材88を押し出した初期位置にあり、このとき先端部88aは弁体74の点検用受け部86に接触しないわずかに離れた位置に配置されている。
流水検知装置30は図1に示したように、泡消火設備の分岐管28の根元部分に配置されており、弁体74の流入口71となる1次側及び流出口72となる2次側のそれぞれに消火用水を充填しており、1次側及び2次側の圧力は同じであることから、弁体74はその自重により、図示の弁座リング76に当接した閉鎖位置となっている。
この状態で2次側に設けている閉鎖型スプリンクラーヘッドあるいは一斉開放弁が火災により作動すると、作動したヘッドからの放水により2次側の圧力が低下し、1次側の圧力に押されて弁体74が開放する。この弁体74の開放の動きは、図5に示した弁体74の流水検知用受け部84に対し機械的に、連結関係にある図2に示した流水検知部60に伝達され、所定の遅延時間後に流水検知信号が出力されることになる。
図6は本実施形態における流水検知部60の内部構造を示した断面図である。図6において、流水検知部60は、ベース96の左側に固定した取付部97により弁ボディ52の流水検知部取付部68に固定されている。流水検知部60からは通し穴68aを通してステム98が組み込まれ、ステム98の先端には弁体当接部102が形成され、ここを弁体74の外周に形成した流水検知用受け部84の下側に当接するようにしている。
ステム98はヒンジピン100により回動自在に組み込まれており、ヒンジピン100の右側のベース96に設けたホルダ102を固定側としたスプリング104の組込みで、ヒンジピン100に対しステム98を右回りに付勢している。このため弁体74が閉じた状態にあっては、スプリング104の押圧力を受けて、ステム98の先端の弁体当接部102は流水検知受け部84の下側に押し当てられ、それ以上のステム98の回転を規制している。
ヒンジピン100の右側に延在したステム98の先端側にはスイッチ作動部107を備えたリーフレバー106が固定され、リーフレバー106に対しては上側に設けたタイマユニット108の作動部が連結されている。リーフレバー106の下側にはリミットスイッチ110が配置され、リミットスイッチ110の上部にはスイッチノブ112が飛び出している。
流水検知部60の動作は次のようになる。流水検知装置の弁ボディ52において、2次側に設けている閉鎖型ヘッドの作動による散水で2次側圧力が低下して弁体74が開放すると、流水検知用受け部84による弁体当接部102の規制が解除され、ステム98はヒンジピン100を中心にスプリング104の押圧力を受けて右回りに回動しようとする。
このステム98のスプリング104による右回りの動きに対し、リーフレバー106がタイマユニット108の下側の可動部に連結されているため、リーフレバー106は下側に回動を始める。このリーフレバー106の動きは、タイマユニット108におけるエアダンパなどによる作用でスプリング104の押圧力を受けながらゆっくり移動し、タイマユニット108の上部のダイヤルで設定した所定の遅延時間後に、リーフレバー106の先端に取り付けているスイッチ作動部107がリミットスイッチ110のスイッチノブ112を押し、これによりリミットスイッチ110が作動し、流水検知信号を外部に出力する。
図8は本実施形態における点検機構の点検動作を示した側面断面図である。通常時にあっては、図5に示したように、弁体74は1次側及び2次側の圧力は同じであることから、自重により弁座リング76に当接する閉鎖位置となっている。
流水検知装置30の点検時には、図7に矢印で示すように、点検機構85に設けているロッド部材88の下側の頭部88bを、手あるいは適当な工具を使用して矢印で示すように上方に押し込む。このロッド部材88の押込みにより、先端部88aが弁体74に形成している点検用受け部86に当接し、弁体74を回動軸78を中心に左回りに回動し、これによって弁体74が開放する。
ここで点検機構85のロッド部材88による押込みで開放する弁体74の開放量としては、図6に示した流水検知用受け部84によるステム98の先端の弁体当接部102の規制を解除してフリーとするだけの弁開放量であれば十分である。
このようにロッド部材88の押込みで弁体74がわずかに開放すると、図6に示した流水検知用受け部84が開放側に移動して弁体当接部102の当接が解除され、ステム98はスプリング104に押されてヒンジピン100を中心に右回りに回動する。このため、タイマユニット108による所定の遅延時間後に、リーフレバー106に設けているスイッチ作動部107がリミットスイッチ110のスイッチノブ112を押し、リミットスイッチ110の作動で流水検知信号が出力される。
このように本実施形態の流水検知装置にあっては、点検機構85におけるロッド部材88の押込みで、2次側に設けている閉鎖型ヘッドなどの開放による圧力低下で開放した場合と同等の流水検知装置60の動きを機械的に作り出して流水検知信号を出力させることができ、図1に示した従来の試験弁40の開放により配水管に実際に泡消火液を流すような実流状態を作り出すことなく、流水検知装置30が正常に動作するか否かの点検を簡単且つ容易に行うことができる。
図8は本発明の流水検知装置に設けた点検機構の他の実施形態を示した断面図である。図8において、点検機構85にあっては、弁体74の外周部に点検用受け部86を形成し、点検用受け部86に相対した弁ボディ52の下側の斜め上方に向けて開口した貫通穴87にロッド部材88を組み込んでいる。
この実施形態において、ロッド部材88は、その一部にネジ軸部114を持ち、これに対応して貫通穴87の一部にも、例えば開放側にネジ穴116を形成している。弁ボディ52の貫通穴87側に形成したネジ穴116に対しては、ロッド部材88のネジ軸部114がねじ込まれている。またロッド部材88の弁ボディ内部側にはストッパリング90が嵌合され、また貫通穴87にはシール92が組み込まれている。
図8の実施形態にあっては、点検時にあっては、図示の初期状態にあるロッド部材88の下側のボルト頭部115をスパナなどにより回してねじ込むことで、ロッド部材88を内部に押し込み、先端を点検用受け部86に当接して更に押し込むことで、弁体74をわずかに開き、これによって図8に示したロッド部材88を押し込んで弁体74を開く場合と同様にして、図6の流水検知部60から流水検知信号を遅延出力させ、動作を確認することができる。図4の実施形態においては流水検知信号を出力するまでの所定時間継続してロッド部材88を押している必要があるが、図8の実施形態においては、点検者が継続してロッド部材88を押し続ける必要がない。点検が終了したらロッド部材88を回して初期位置に戻す。図4の実施形態においては、手をロッド部材から離せば初期状態に戻るので点検終了後の復旧が確実に行われるという利点はある。
図9は弁ボディに設ける弁組込用の蓋を不要とした流水検知装置の他の実施形態を示した説明図であり、図10に図9の側面図を示している。図9(A)の平面図にあっては、例えば2次側フランジ56に開口した流出口72の中心を通る相対した2箇所に切欠118を形成している。
切欠118の両端の間隔Lは、例えば図4及び図5に示した弁体74の外径を超える間隔となるように切欠118を形成している。このように弁ボディ52の流出口72に切欠118を形成することで、切欠118に対し弁体74を立てた状態で弁ボディ52の内部に組み込むことができ、組込み後に、例えば図9(B)に示すように、正面側から、先端にネジ軸部122を備え、後端にボルト頭部124を備えた回動軸78を弁体74の軸上部分に通して、弁ボディ52側に形成したネジ穴120に先端のネジ軸部122をねじ込むことで、弁ボディ52内に弁体74を回動軸78で開閉自在に軸支した状態で組み込むことができる。
図10は図9の側面図であり、弁ボディ52は図3の実施形態に示したような正面側の蓋58の取付構造を持たないシンプルで小型の構造とすることができ、この実施形態についても、弁ボディ52の側面の下方に、図4または図8に示した構造の点検機構85を同様に設けている。
このような図9の弁ボディ52の内部に弁体を組み込む切欠118を設けた構造により、図2〜図8の実施形態に示した流水検知装置30の弁ボディ52の正面側に開口部を設けて、そこに蓋58を取付固定する構造が一切不要となり、流水検知装置に使用する弁ボディ52の形状を簡単な形状とし、部品点数及び構造のシンプル化によるコストダウンの十分な達成が期待できる。
なお本実施形態の点検機構は、上記の実施形態に示したロッド部材88の押込みにより弁体74を機械的に開放する構造であれば、上記の実施形態の限定を受けることなく、適宜の点検機構を含む。
また、上記の実施形態においては弁体74の一部の周囲に舌形状の点検用受け部86を形成しているが、これに限らず、弁体を強制的に手動開放できるようロッド部材88に当たる弁体の形状であればよい。
また、本実施形態においては泡消火設備の流水検知装置に適用した場合であるが、これに限らず、泡を混合しないスプリンクラー消火設備等の流水検知装置にも適用することができ、配管の末端に備えた末端試験弁を開放して消火用水を排水することなく試験を行うことができる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、また上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
30:流水検知装置
52:弁ボディ
60:流水検知部
74:弁体
84:流水検知用受け部
85:点検機構
86:点検用受け部
88:ロッド部材
110:リミットスイッチ

Claims (5)

  1. 消火用水をヘッドに供給する配管の途中に設けられ、通常時は、1次側と2次側の同圧状態で自重により弁体を閉鎖位置とし、前記ヘッドから消火用水が散布された際の前記1次側と2次側の圧力差により前記弁体を開放して流水検知信号を出力する消火設備の流水検知装置に於いて、
    前記弁体の開放動作に追従する方向に付勢された連結部材の動作を減速させ、前記弁体が開放動作を開始した所定の遅延時間後に前記連結部材によりスイッチを作動して前記流水検知信号を出力する流水検知部と、
    外部からの手動操作により前記弁体を強制的に開放動作させ、前記流水検知部を作動可能とする点検機構と、
    を設け、点検時に、前記1次側と2次側の同圧状態で前記点検機構の操作により前記流水検知部の動作確認が可能であることを特徴とする消火設備の流水検知装置。

  2. 請求項1記載の消火設備の流水検知装置に於いて、前記点検機構は、
    弁体の外周縁に突出して生成した舌状の受け部と、
    前記弁体の受け部に相対した弁ボディに貫通形成された通し穴と、
    前記通し穴にシールを介して摺動自在に嵌め込まれ、先端を前記弁体の受け部に相対させると共に、後端を前記本ボディの外部に取り出し、押し込みにより前記弁体を開放側に移動させるロッド部材と、
    を備えたことを特徴とする消火設備の流水検知装置。
  3. 請求項2記載の消火設備の流水検知装置に於いて、前記点検機構は、更に、
    前記ロッド部材の弁ボティ内部側に嵌合した抜け止めするストッパリングと、
    前記ロッド部材の後端と弁ボディとの間に配置して前記ロッド部材を後退位置に保持するバネ部材と、
    を備えたことを特徴とする消火設備の流水検知装置。
  4. 請求項1記載の消火設備の流水検知装置に於いて、前記点検機構は、
    弁体の外周縁に突出して生成した舌状の受け部と、
    前記弁体の受け部に相対した弁ボディに貫通形成され、一部にネジ穴を形成した通し穴と、
    前記通し穴のネジ穴に螺合するネジ軸部を一部に形成し、先端を前記弁体の受け部に相対させると共に、後端を前記本ボディの外部に取り出し、ねじ込みにより前記弁体を開放側に移動させるロッド部材と、
    を備えたことを特徴とする消火設備の流水検知装置。
  5. 請求項1記載の消火設備の流水検知装置に於いて、前記弁ボディの両側に一体形成したフランジ部の開口穴に、前記弁体を内部に組み込む切欠を形成したことを特徴とする消火設備の流水検知装置。
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