JP5395630B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品として、液保持性の吸収体を具備する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに配置された一対の防漏壁とを備えたものが知られている。従来の防漏壁の構造は、吸収性物品の肌当接面を形成する表面シート上に本体長手方向に延びる防漏壁形成用シートが接合されており、該防漏壁形成用シートに、本体長手方向に延びる弾性部材が伸長状態で接合されたものが一般的である。防漏壁は、その本体長手方向の前端部及び後端部が吸収性本体に固定され、本体長手方向への弾性収縮力が付与されて、該前端部と該後端部との間において、使用者の肌側に向かって起立し、これにより、吸収性物品の側部における体液の漏れを防止している。
前記防漏壁を備えた従来の吸収性物品においては、着用時に着用者の身体からの圧力を受けることにより、起立していた防漏壁が吸収性本体の肌当接面側に向けて倒れ込み、吸収性本体の肌当接面を覆ってしまうことがあった。このような防漏壁の内倒れは、吸収性本体の肌当接面での実質的な液吸収領域を減少させ、体液の漏れを誘発するおそれがある。
防漏壁の内倒れの防止を図った技術として、例えば特許文献1には、基壁部とその上端部に連設された面状の弾性伸縮部とからなる起立可能な防漏壁を有し、着用時に着用者の***部に対向配置される***部対向部と、該***部対向部よりも背側に配される後方部とを長手方向に有する吸収性物品において、前記***部対向部と前記後方部との間に、前記弾性伸縮部が吸収性本体に固定され且つ前記基壁部の起立が阻害されている、中央固定部を形成することが記載されている。
また特許文献2には、防漏壁の本体長手方向の前端部と後端部との間に挟まれた長手方向中央域に、防漏壁の起立高さを他の部位よりも低く規制した規制部(中央固定部)を局部的に設けた吸収性物品が記載されている。この規制部は、防漏壁の立ち上がり基端と頂部との間におけるシート材の一部を折り重ねて接合することにより形成されており、防漏壁の内倒れ防止に有効であるとされている。
特開2003−245306号公報 特開2004−358109号公報
図9には、特許文献1及び2に記載の如き従来の吸収性物品における、防漏壁の長手方向中央域に形成された中央固定部の一例が示されており、図9(a)は、中央固定部の肌当接面側を模式的に示す平面図、図9(b)は、図9(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。図9に示す防漏壁90は、吸収性本体100の肌当接面側に該吸収性本体100の長手方向Xに沿って起立可能な基壁部91と、該基壁部91の上端部91aに連接され、着用時に着用者の肌に当接する面状の弾性伸縮部92とを含んで構成されている。弾性伸縮部92には、長手方向Xに沿って弾性部材95が配されて弾性伸縮性が付与されている。中央固定部94は、防漏壁90の長手方向中央域に局部的に形成されているもので、弾性伸縮部92が、折り重ねられた基壁部91を介して吸収性本体90の肌当接面に固定されて形成されており、これにより基壁部91の起立が阻害されている。
中央固定部94は、弾性伸縮部92の内側縁部92sa寄りの内側部分(図9(a)中、斜線を付した部分)を、該内側部分の肌当接面側から加熱加圧(ヒートシール)し、基壁部91を介して吸収性本体90上に熱融着させることによって形成されており、この加熱加圧処理によって、中央固定部94の肌当接面94aは、構成繊維が溶融し微細な凹凸が形成されたフィルム状となっている。そのため、中央固定部94の肌当接面94aは、ざらついており、また柔軟性が損なわれていて他の部分に比して硬く、肌触りが悪い。尚、特許文献1に記載の吸収性物品における中央固定部は、図9において、内側縁部92saから外側縁部92sbに亘る、弾性伸縮部92の全幅に形成されている(特許文献1の図5の記載参照)。
中央固定部94は、防漏壁90の内倒れ防止の観点から、防漏壁90の長手方向中央域に形成される必要があるところ、防漏壁90の長手方向中央域における弾性伸縮部92の肌当接面は、吸収性物品の使用時に使用者の肌に直接当たり易い部分であり、該肌当接面の一部が、肌触りの悪い中央固定部94の肌当接面94aであると、着用感の低下、肌擦れによる肌のトラブル等の不都合を招くおそれがある。また、中央固定部94の肌当接面94aは、フィルム状となっていて体液がその上を流れ易くなっており且つ使用時に使用者の***部に近接する、弾性伸縮部52の内側縁部92saから幅方向Yの外方に向かって連続的に形成されているため、***された体液が、フィルム状の肌当接面94a上を流れて幅方向Yの外方に漏れ出すおそれがある。防漏壁の内倒れ防止と防漏壁の良好な肌触りとを両立させた吸収性物品は未だ提供されていない。
従って本発明の課題は、防漏壁の内倒れが起こり難く、高い防漏性を発現し、且つ防漏壁の肌触りが良好な吸収性物品を提供することにある。
本発明は、液保持性の吸収体を具備する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに配置された一対の防漏壁とを備えた吸収性物品であって、前記防漏壁は、前記吸収性本体の肌当接面側に本体長手方向に沿って起立可能な基壁部と、該基壁部の上端部に連接され、着用時に着用者の肌に当接する面状の弾性伸縮部とを含んで構成されており、前記防漏壁の本体長手方向の前端部及び後端部それぞれに、前記弾性伸縮部が前記吸収性本体に固定されて、端部弾性伸縮部固定部が形成されていると共に、前記前端部と前記後端部とに挟まれた、前記防漏壁の長手方向中央域に、前記弾性伸縮部が前記吸収性本体に固定され且つ前記基壁部の起立が阻害されている、中央域弾性伸縮部固定部が局部的に形成されており、前記中央域弾性伸縮部固定部は、前記弾性伸縮部の本体長手方向に沿う両側縁部を除く、該弾性伸縮部の幅方向中央部に形成されており、該両側縁部は他の部材に固定されていない吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。
本発明の吸収性物品は、防漏壁の内倒れが起こり難く、高い防漏性を発現し、且つ防漏壁の肌触りが良好で、着用感に優れる。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である生理用ナプキンの肌当接面側(表面シート側)を模式的に示す平面図である。 図2は、図1のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図3は、図1のII−II線断面を模式的に示す断面図である。 図4(a)は、図1に示すナプキンにおける中央域弾性伸縮部固定部の肌当接面側を拡大して模式的に示す平面図、図4(b)は、図4(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。 図5(a)〜図5(c)は、それぞれ、本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部の他の実施形態の図4(a)相当図である。 図6(a)は、本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部の更に他の実施形態の図4(a)相当図、図6(b)は、図6(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。 図7(a)は、本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部の更に他の実施形態の図4(a)相当図、図7(b)は、図7(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。 図8(a)〜図8(e)は、それぞれ、本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部の更に他の実施形態の図4(a)相当図である。 図9(a)は、従来の吸収性物品における防漏壁の中央固定部の肌当接面側を拡大して模式的に示す平面図、図9(b)は、図9(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態である生理用ナプキンに基づき図面を参照して説明する。本実施形態のナプキン1は、図1及び図2に示すように、液保持性の吸収体4を具備する実質的に縦長の吸収性本体10と、該吸収性本体10の長手方向に沿う両側部それぞれに配置された一対の防漏壁5,5とを備えている。
更に説明すると、ナプキン1は、使用時に使用者の***部に対向配置される***部対向部Aと、使用時に***部対向部Aよりも使用者の背側(後方)に配される後方部Bと、ナプキン1の本体長手方向Xの前端部を形成する前端部Cと、ナプキン1の本体長手方向Xの後端部を形成する後端部Dとを長手方向に有している。吸収性本体10は、図2に示すように、ナプキン1の肌当接面を形成する表面シート2、ナプキン1の非肌当接面を形成する裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備し、図1に示す如き平面視において一方向に長い形状(略矩形形状)をしている。
尚、本明細書において、肌当接面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌当接面は、吸収性物品又はその部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(衣類側)に向けられる面である。また、長手方向は、吸収性物品又はその構成部材の長辺に沿う方向であり、幅方向は、該長手方向と直交する方向である。図中、符号Xで示す方向は、吸収性本体の長手方向(本体長手方向)であり、符号Yで示す方向は、吸収性本体の幅方向(本体幅方向)である。
本実施形態においては、図2に示すように、表面シート2の本体長手方向Xに沿う両側縁2s,2sは、吸収体4の本体長手方向Xに沿う両側縁4s,4sよりも本体幅方向Yの内方に位置しており、表面シート2が吸収体4の両側縁4s,4sに挟まれた領域内に収まっている。吸収体4の側縁4sは、吸収体4において最も本体幅方向Yに突出している縁である。従来の吸収性物品には、表面シートが、吸収体の長手方向に沿う両側縁を超えて幅方向外方に延び、該表面シートの長手方向に沿う両側縁が、吸収体の長手方向に沿う両側縁よりも幅方向外方に位置しているものがあるが、このような構成では、***された体液が、表面シートを介して吸収体の幅方向外方へ移行し、側部における体液の漏れを誘発するおそれがあるところ、本実施形態のように、表面シート2の両側縁2s,2sが吸収体4の両側縁4s,4sよりも本体幅方向Yの内方に位置しているか、又は図示していないが、表面シート2の両側縁2s,2sが吸収体4の両側縁4s,4sと同位置にあると、このような従来技術の不都合が回避され、また、ナプキンの構成部材の使用量の低減、製造コストの低下が図られる。前述した効果をより確実に奏させるようにする観点から、表面シート2の側縁2sは、吸収体4の側縁4sから本体幅方向Yの内方に0mm以上、特に0.5〜4mm離間した位置に存していることが好ましい。
裏面シート3は、図2に示すように、吸収体4の非肌当接面の全域を被覆し、更に吸収体4の両側縁4s,4sから本体幅方向Yの外方に延出してサイドフラップ部6を形成している。サイドフラップ部6は、図1に示すように、***部対向部Aにおいて本体幅方向Yの外方に向かって大きく張り出しており、これにより吸収性本体10の左右両側に、一対のウイング部7,7が延設されている。また、サイドフラップ部6は、後方部Bにおいても本体幅方向Yの外方に向かって大きく張り出しており、これにより吸収性本体10の左右両側に、一対の後部フラップ部8,8が延設されている。また、表面シート2及び裏面シート3は、図1に示すように、吸収体4の本体長手方向Xの前端及び後端それぞれから本体長手方向Xの外方に延出し、それらの延出部において、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によって、互いに接合されてエンドシール部を形成している。
吸収体4は、図1及び図2に示すように、本体幅方向Yの中央領域の肌当接面側に***する中高部41,42を有している。より具体的には、吸収体4は、平面視において角が丸みを帯びた略矩形形状の下層吸収体40と、該下層吸収体40よりも幅狭で且つ該下層吸収体40の本体幅方向Yの中央部の肌当接面側に***する、上層吸収体としての前方中高部41及び後方中高部42を有している。前方中高部41は***部対向部Aに、後方中高部42は後方部Bにそれぞれ配されており、両中高部41,42は、本体長手方向Xに所定間隔を置いて配されている。上層吸収体の斯かる構成により、ナプキン1の肌当接面側における幅方向中央部は、他の部分に比して嵩高の中高部となっている。吸収体4(下層吸収体40、前方中高部41、後方中高部42)と表面シート2との間は、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によって接合されていても良い。
一対の防漏壁5,5は、それぞれ、図1及び図2に示すように、吸収性本体10の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)側に本体長手方向Xに沿って起立可能な基壁部51と、該基壁部51の上端部51aに連接され、着用時に着用者の肌に当接する面状の弾性伸縮部52とを含んで構成されている。弾性伸縮部52は、吸収性本体10の長手方向Xに沿ってその略全長に亘って延びている。弾性伸縮部52には、本体長手方向Xに沿って複数本の弾性部材15が配されており、弾性伸縮性が付与されている。防漏壁5(弾性伸縮部52)の伸縮方向は本体長手方向Xに一致している。弾性部材15は、***部対向部Aの全域及び後方部Bの略全域(後方部Bにおける***部対向部A寄りの部分)に配されている。
防漏壁5について更に説明すると、防漏壁5は、本体長手方向Xに一定の幅を有するサイドシート50を含んで構成されており、サイドシート50は、図2に示すように、基壁部51及びその上端部51aに弾性伸縮部52が連設された形状を有するように折り返されている。従って、サイドシート50を折り返して形成された防漏壁5は、図2に示すように、基壁部51及び弾性伸縮部52において2層構造となっている。該2層構造を構成するサイドシート50,50間は、図示しない接着剤によって接合されている。
基壁部51は、図2に示すように、吸収体4の上方にて本体長手方向Xに沿って表面シート2の肌当接面2aに接合されており、少なくとも***部対向部A及び後方部B(但し、後述する中央域弾性伸縮部固定部54を除く)において、その接合部13を起点として使用時に使用者の肌側に向かって起立するようになされている。また、基壁部51は、その下端部51b側が吸収体4の非肌当接面側に巻き下げられ、吸収体4と裏面シート3との間に介在配置されて、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によって固定されている。
このように、基壁部51が吸収体4の上方に位置する接合部13を起点として起立するようになされていると、例えば特許文献2の図3に記載されているように、基壁部が、吸収体の幅方向外方に位置し且つ該吸収体の非肌当接面と略同一平面上に位置する接合部を起点として起立するようになされている場合に比して、起立起点と起立部の上端部との間の距離が、吸収体の厚みに相当する分短いため、使用時に基壁部が倒れるおそれが少なく、防漏壁による所定の防漏効果がより確実に奏されるようになる。
基壁部51と表面シート2との接合部13は、平面視において線状であり、本体長手方向Xに沿って吸収性本体10の全長に亘って延びている。線状の接合部13は、本体長手方向Xに沿って接着剤が連続的に塗布された連続線であっても良く、あるいは接着剤が不連続に塗布された破線であっても良く、また、直線でも曲線でも良い。本実施形態における線状の接合部13は、直線且つ連続線である。
弾性伸縮部52は、基壁部51の上端部51aから本体幅方向Yの内方に略水平に張り出す内方弾性伸縮部52Aと、上端部51aから本体幅方向Yの外方に略水平に張り出す外方弾性伸縮部52Bとから構成されており、少なくとも***部対向部Aにおいて使用者の肌に面状に当接するようになっている。内方弾性伸縮部52A及び外方弾性伸縮部52Bそれぞれには、弾性部材15が1本以上配されて弾性伸縮性が付与されている。弾性部材15は、内方弾性伸縮部52A及び外方弾性伸縮部52Bを構成する2層のサイドシート50,50の間に伸長状態で配されており、図示しない接着剤によって両サイドシートに50,50接合されている。このように、本実施形態においては、内方弾性伸縮部52A及び外方弾性伸縮部52Bは、両者が一体となって平面状に形成され、基壁部51における接合部13よりも上方に位置する部分と合わせて、本体幅方向Yに沿う断面視においてT字状を形成するように起立する。
内方弾性伸縮部52Aの張り出し幅と外方弾性伸縮部52Bの張り出し幅との比(前者:後者)は、断面視T字状による面形状の安定形成の観点から、好ましくは4:1〜1:4、更に好ましくは7:3〜3:7である。また、内方弾性伸縮部52Aの本体長手方向Xに沿った自由端から外方弾性伸縮部52Bの本体長手方向Xに沿った自由端までの長さ、即ち、面状の弾性伸縮部52の幅W(図2参照)は、フィット性及び漏れ防止の観点から、13〜25mm、特に15〜23mmが好ましい。
図1に示すように、ナプキン1の前端部Cに位置する、防漏壁5の本体長手方向Xの前端部と、後端部Dに位置する、防漏壁5の本体長手方向Xの後端部とには、それぞれ、弾性伸縮部52が吸収性本体10に固定されて、端部弾性伸縮部固定部53が形成されている。端部弾性伸縮部固定部53は、図3に示すように、弾性伸縮部52の少なくとも内方弾性伸縮部52Aが、折り重ねられた基壁部51を介して、吸収性本体10を構成する表面シート2に、接着剤やヒートシール等の公知の接合手段で接合されることで形成されている。本実施形態における端部弾性伸縮部固定部53は、内方弾性伸縮部52Aをその肌当接面側から加熱加圧(ヒートシール)し、基壁部51を介して吸収性本体10上に熱融着させることによって形成されている。端部弾性伸縮部固定部53においては、基壁部51の起立が阻害されている。
防漏壁5の前記前端部と前記後端部とに挟まれた、防漏壁5の長手方向中央域においては、後述する中央域弾性伸縮部固定部54を除き、弾性伸縮部52は吸収性本体10に固定されておらず、基壁部51は、弾性部材15による収縮力によって起立している。防漏壁5の前記長手方向中央域は、***部対向部A及び後方部Bに略一致している。また、弾性伸縮部52の収縮によって、吸収性本体10は、本体長手方向Xの全体形状が、肌当接面側(表面シート2側)に凹状に湾曲している。
防漏壁5の前記長手方向中央域には、図1に示すように、弾性伸縮部52が吸収性本体10に固定され且つ基壁部51の起立が阻害されている、中央域弾性伸縮部固定部54が局部的に形成されている。中央域弾性伸縮部固定部54は、吸収性本体10の左右両側に配された一対の弾性伸縮部52,52それぞれにおいて、後方部Bの所定箇所に1つ形成されている。中央域弾性伸縮部固定部54は、端部弾性伸縮部固定部53と同様に、弾性伸縮部52の所定部位をその肌当接面側から加熱加圧(ヒートシール)し、基壁部51を介して吸収性本体10上に熱融着させることによって形成されている。中央域弾性伸縮部固定部54は、図1に示すように平面視において菱形形状をしており、該菱形形状の中央域弾性伸縮部固定部54の全域が、加熱加圧されたシール部であり、弾性伸縮部52の吸収性本体10との固定部である。中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aは、この加熱加圧処理によって、構成繊維が溶融して繊維の形態をなしておらず、微細な凹凸が形成されたフィルム状となっていて、弾性伸縮部52の他の部分に比して、平滑性及び柔軟性が低下している。
このように、本体長手方向Xの前後に位置する一対の端部弾性伸縮部固定部53,53に挟まれた、防漏壁5の長手方向中央域に、基壁部51の起立が阻害された中央域伸縮部固定部54が局部的に形成されていることにより、該中央域伸縮部固定部54の前後で起立している基壁部51の、本体幅方向Yの動きの自由度が制限され、これにより、防漏壁5の吸収性本体10の肌当接面側への倒れ込み(内倒れ)や、これに起因する体液の漏れが効果的に防止される。
内倒れをより確実に防止する観点から、中央域伸縮部固定部54は、ナプキン1を本体長手方向Xに二分する仮想直線P(図1参照)を引いた場合に、仮想直線Pから40mm以内の領域に形成されていることが好ましく、特に、仮想直線Pよりもナプキン1の本体長手方向Xの後端側で且つ仮想直線Pから40mm以内の領域に形成されていることが好ましい。
図4(a)には、中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面側を拡大して模式的に示す平面図、図4(b)は、図4(a)のIII−III線断面を模式的に示す断面図が示されている。図4に示すように、中央域弾性伸縮部固定部54は、弾性伸縮部52の本体長手方向Xに沿う両側縁部(内側縁部52sa、外側縁部52sb)を除く、該弾性伸縮部52の幅方向中央部に形成されており、該両側縁部52sa,52sbは他の部材に固定されていない。そして、このように、弾性伸縮部52の幅方向中央部のみが基壁部51を介して吸収性本体10(表面シート2)に固定され、その左右両側に位置する縁部52sa,52sbが他の部材に固定されていないことにより、該両側縁部52sa,52sbは、弾性部材15による収縮力によって、図4(b)に示すように、上方(使用時における使用者の肌側)に向けて起立し、中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aよりも肌側に***する。
中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aは、微細な凹凸が形成されたフィルム状となっていてざらついており、また柔軟性が損なわれていて他の部分に比して硬く、肌触りの悪い部分であるが、図4(b)に示すように、肌当接面54aの左右両側に位置する内側縁部52sa及び外側縁部52sbが肌側に起立することにより、肌当接面54aは相対的に非肌側に沈み込むことになるため、使用者の肌に当たりにくくなる。従って、本実施形態のナプキン1によれば、図9に示す如き従来の中央固定部を備えた吸収性物品で懸念された、該中央固定部に起因する不都合が回避され、防漏壁の内倒れ防止と防漏壁の良好な肌触りとを高いレベルで両立させることができる。
防漏壁5の内倒れ防止と防漏壁5の良好な肌触りとのバランスの観点から、中央域弾性伸縮部固定部54は次のように形成されていることが好ましい。即ち、中央域弾性伸縮部固定部54の平面視における本体長手方向Xに沿う長さL1(図4(a)参照)は、好ましくは7〜18mm、更に好ましくは10〜15mmである。また、中央域弾性伸縮部固定部54の平面視における本体幅方向Yに沿う長さW1(図4(a)参照)は、好ましくは9〜20mm、更に好ましくは10〜18mmである。また、長さW1と弾性伸縮部52の幅W(図2及び図4(a)参照)との比(W1/W)は、好ましくは0.25〜0.8、更に好ましくは0.4〜0.7である。また、中央域弾性伸縮部固定部54は、内側縁部52sa、外側縁部52sbそれぞれから2mm、特に2.5〜5mm離間した位置に形成されていることが好ましい。
中央域弾性伸縮部固定部54は、図4(a)に示すように、平面視において菱形形状をしており、弾性伸縮部52を本体幅方向Yに二分する仮想直線Qを起点として本体幅方向Yの外方及び内方の両方向それぞれに向かうに従って、その本体長手方向Xに沿う長さL1が短くなっている。中央域弾性伸縮部固定部54が平面視においてこのように形成されていることにより、例えば図9(a)に示すように平面視において矩形形状に形成されている場合に比して、弾性伸縮部52における、中央域弾性伸縮部固定部54と内側縁部52sa及び外側縁部52sbそれぞれとの間に位置する領域の自由度が高まるため、内側縁部52sa及び外側縁部52sbの肌側への起立性が高まり、前述した効果がより一層確実に奏されるようになる。
本実施形態のナプキン1について更に説明すると、図1に示すように、ナプキン1の肌当接面(表面シート2の肌当接面2a)における、該ナプキン1の平面視において吸収体4と重なる領域には、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3に向かって一体的に凹陥した、線状の溝部9が形成されている。溝部9においては、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。溝部9は、前方中高部41及び後方中高部42それぞれを包囲するように形成されている。このように、ナプキン1の肌当接面側に、表面シート2と吸収体4とが一体化された溝部9が形成されていることにより、吸収体4の平面方向の液の拡散が効果的に抑制されるようになり、また吸収体4のヨレを防止できる。溝部9の形成は、経血等の***液の拡散防止、着用時の身体に対する密着性の向上等に特に有効である。溝部9は、熱を伴うか又は伴わないエンボス、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。
ナプキン1における各部の形成材料について説明すると、表面シート2及び裏面シート3としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。表面シート2としては、例えば、親水化処理が施された各種不織布や開孔フィルム等の液透過性のシートを用いることができる。また、裏面シート3は、液不透過性でも液透過性でも良く、例えば透湿性を有しない樹脂フィルムや、微細孔を有し、透湿性を有する樹脂フィルム、撥水不織布等の不織布、これらと他のシートとのラミネート体等を用いることができる。
吸収体4(下層吸収体40、上層吸収体41)を構成する材料としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、木材パルプ、合繊繊維等の親水性繊維からなる繊維集合体、又は該繊維集合体に粒子状の高吸水性樹脂を保持させたもの等を用いることができる。また吸収体4は、該繊維集合体等からなる液保持性の吸収性コア(図示せず)と、該吸収性コアを被覆する液透過性のコアラップシート(図示せず)とを含んで構成されていても良く、その場合、吸収性コアとコアラップシートとの間は、所定の部位においてホットメルト粘着剤等の接合手段により接合されていても良い。吸収性コアを被覆するコアラップシートとしては、例えば、ティッシュペーパー等の紙や各種不織布、開孔フィルム等を用いることができる。
防漏壁5(基壁部51、弾性伸縮部52)を構成するサイドシート50としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、撥水性の不織布、樹脂フィルム製のシート、不織布と樹脂フィルムとのラミネート体等を用いることができる。特に撥水性のエアスルー不織布を用いることが、肌触りのよさと横モレ防止の点から好ましい。また、弾性伸縮部52に配される弾性部材15としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、糸状でも帯状でも良い。
本実施形態のナプキン1は、公知のウイング部を有する生理用ナプキンと同様に下着に装着して使用する。本実施形態のナプキン1によれば、防漏壁5の長手方向中央域に局部的に形成された中央域弾性伸縮部固定部54により、防漏壁5の内倒れが防止されるため、防漏壁5による所定の防漏効果が十分に発揮され、高い防漏性が得られる。特に、本実施形態のナプキン1においては、基壁部51が吸収体4の上方に位置する接合部13を起点として起立するようになされているため、中央域弾性伸縮部固定部54の作用効果と相俟って、内倒れが発生し難い。
また、本実施形態のナプキン1においては、中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aの肌触りの悪さに起因する着用感の低下が懸念されるところ、中央域弾性伸縮部固定部54は、弾性伸縮部52の両側縁部52sa,52sbを除く、該弾性伸縮部52の幅方向中央部に形成されており、両側縁部52sa,52sbは他の部材に固定されていないため、使用時には、両側縁部52sa,52sbのみが使用者の肌側に向けて起立し、これらに挟まれた中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aは相対的に非肌側に沈み込む。そのため、中央域弾性伸縮部固定部54の形成域においては、弾性伸縮部52の両側縁部52sa,52sbが使用者の肌に積極的に当たるようになり、肌当接面54aは使用者の肌に直接当たり難いものとなっている。従って、本実施形態のナプキン1においては、中央域弾性伸縮部固定部54に起因する着用感の低下が十分に抑制されている。
また、中央域弾性伸縮部固定部54の肌当接面54aは、フィルム状となっていて体液がその上を流れ易くなっているところ、フィルム状の肌当接面54aは、弾性伸縮部52の両側縁部52sa,52sbを除く、弾性伸縮部52の幅方向中央部のみに形成されており、図9(a)に示す従来品のように、内側縁部92saから本体幅方向Yの内方に向かって連続的に形成されていないため、本実施形態のナプキン1においては、***された体液が肌当接面54a上を流れて本体幅方向Yの外方に漏れ出すという不都合が起こり難い。
本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部は、前述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態のものを採用することができる。以下に、図5〜図8を参照して、本発明に係る中央域弾性伸縮部固定部の他の実施形態を説明する。後述する他の実施形態については、前述した実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。尚、以下では、主として吸収性物品の本体長手方向に沿う左側について説明するが、特に断らない限り、右側についても左側と同様に構成されている。
前記実施形態では、内側縁部52sa及び外側縁部52sbの起立性を高めるべく、中央域弾性伸縮部固定部54は、平面視において菱形形状であったが、図5(a)に示すように楕円形状であっても、同様の効果が奏される。楕円形状の中央域弾性伸縮部固定部61は、菱形形状のものと同様に、弾性伸縮部52を本体幅方向Yに二分する仮想直線Qを起点として本体幅方向Yの外方及び内方の両方向それぞれに向かうに従って、その本体長手方向に沿う長さL1が短くなっている。
図5(b)に示す中央域弾性伸縮部固定部62は、弾性部材15を本体幅方向Yに跨がないように、即ち弾性部材15と重ならないように形成されている。より具体的には、中央域弾性伸縮部固定部62は、平面視において弾性部材15に沿って本体長手方向Xに延びる直線状に形成された、弾性伸縮部52の吸収性本体10との固定部62aが、複数(図5(b)では5本)集まって構成されており、該直線状の固定部62aと弾性部材15とが、本体幅方向Yに交互に配置されている。中央域弾性伸縮部固定部を、弾性部材15を本体幅方向Yに跨ぐように形成する場合には、弾性部材15の伸縮等による該中央域弾性伸縮部固定部の破壊を回避するため、弾性伸縮部52の吸収性本体10に対する固定を強力にする必要があるが、そのような強力な固定を採用すると、該中央域弾性伸縮部固定部が一層硬いものとなり、肌触りの一層の悪化に繋がるおそれがある。そこで、図5(b)に示すように、中央域弾性伸縮部固定部62を、弾性部材15を本体幅方向Yに跨がないように形成することで、斯かる不都合を回避することができ、弾性部材15による若干の***が形成されているとより固定部に直接触れることがないように形成できる。
また、直線状の固定部62aが複数集まって構成されている、中央域弾性伸縮部固定部62は、その平面視における全体形状が、図5(b)に示すように菱形形状となっているため、同じく菱形形状の図4(a)に示す中央域弾性伸縮部固定部54と同様に、内側縁部52sa及び外側縁部52sbが、使用時に使用者の肌側へ容易に起立することができる。
図5(c)に示す中央域弾性伸縮部固定部63は、1)平面視における全体形状が菱形形状である(平面視において仮想直線Qを起点として本体幅方向Yの外方及び内方の両方向に向かうに従って、その本体長手方向に沿う長さL1が短くなっている)、及び2)弾性部材15を本体幅方向Yに跨がないように形成されている、ことに加えて更に、3)平面視においてドット状に形成された、弾性伸縮部52の吸収性本体10との固定部63aが、複数集まって構成されている。前記3)の構成を具備する中央域弾性伸縮部固定部63は、図5(a)に示す中央域弾性伸縮部固定部61〔平面視における所定形状(楕円形状)内の全域が、弾性伸縮部52の吸収性本体10との固定部となっている、中央域弾性伸縮部固定部〕や、図5(b)に示す中央域弾性伸縮部固定部62(直線状の固定部62aの集合体からなる、中央域弾性伸縮部固定部)に比して、吸収性本体10との固定部が少ないため、柔軟性に優れ、肌触りが良く、好ましい。
前述した中央域弾性伸縮部固定部54,61,62,63は、何れも、平面視において弾性伸縮部52を本体幅方向Yに二分する仮想直線Qを挟んで左右対称の形状であったが、図6及び図7に示すように、左右非対称の形状であっても良い。中央域弾性伸縮部固定部の平面視における形状の左右対称性は、内側縁部52sa及び外側縁部52sbの肌側への起立性に影響を及ぼす。
図6に示す中央域弾性伸縮部固定部64は、図6(a)に示すように、内側縁部52saから外側縁部52sbに向かうに従ってその本体長手方向Xに沿う長さL1が短くなっている。そのため、外側縁部52sb側の方が、内側縁部52sa側よりも弾性伸縮部52の吸収性本体10との固定部面積が少なく、これにより、図6(b)に示すように、外側縁部52sbの方が内側縁部52saよりも肌側へ起立しやすい。尚、図6(b)では、説明容易のため、内側縁部52saが肌側へ起立していないように記載されているが、実際には起立している。
図7に示す中央域弾性伸縮部固定部65は、図6に示す中央域弾性伸縮部固定部64とは逆に、図7(a)に示すように、外側縁部52sbから内側縁部52saに向かうに従ってその本体長手方向Xに沿う長さL1が短くなっている。そのため、図7(b)に示すように、内側縁部52saの方が外側縁部52sbよりも肌側へ起立しやすい。尚、図7(b)では、説明容易のため、外側縁部52sbが肌側へ起立していないように記載されているが、実際には起立している。
図8(a)〜図8(e)に示す中央域弾性伸縮部固定部66〜70は、前述した中央域弾性伸縮部固定部の特徴部分を適宜組み合わせて形成されている。図8(a)に示す中央域弾性伸縮部固定部66は、その平面視における全体形状が略矩形形状であり、前記1)の構成を具備していない点以外は、図5(b)に示す中央域弾性伸縮部固定部62と実質的に同じである。中央域弾性伸縮部固定部66は、弾性部材15に沿って本体長手方向Xに延びる直線状の固定部66aが複数集まって構成されている。
図8(b)に示す中央域弾性伸縮部固定部67は、その平面視における全体形状が略矩形形状であり、前記1)の構成を具備していない点以外は、図5(c)に示す中央域弾性伸縮部固定部63と実質的に同じである。中央域弾性伸縮部固定部67は、ドット状の固定部67aが複数集まって構成されている。
図8(c)に示す中央域弾性伸縮部固定部68及び図8(d)に示す中央域弾性伸縮部固定部69は、それぞれ、ドット状の固定部68a又は69aが複数集まって構成されている点以外は、図7に示す中央域弾性伸縮部固定部65と実質的に同じである。中央域弾性伸縮部固定部68及び69は、何れも、外側縁部52sbから内側縁部52saに向かうに従ってその本体長手方向に沿う長さL1が短くなっている。従って、両形態の何れも、内側縁部52saの方が外側縁部52sbよりも肌側へ起立しやすい。
図8(e)に示す中央域弾性伸縮部固定部70は、ドット状の固定部70aが複数集まって構成されているもので、図8(d)に示す中央域弾性伸縮部固定部69とは逆に、内側縁部52saから外側縁部52sbに向かうに従ってその本体長手方向Xに沿う長さL1が短くなっている。従って、この形態では、図8(d)に示す形態とは逆に、外側縁部52sbの方が内側縁部52saよりも肌側へ起立しやすい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態では、表面シート2の両側縁2s,2sは、吸収体4の両側縁4s,4sよりも本体幅方向Yの内方に位置していたが、吸収体4の両側縁4s,4sと同位置にあっても良く、あるいは両側縁4s,4sよりも本体幅方向Yの外方に位置していても良い。また、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとして生理用ナプキンを挙げたが、例えば、使い捨ておむつ、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用できる。
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 防漏壁
6 サイドフラップ部
10 吸収性本体
15 弾性部材
51 基壁部
51a 基壁部の上端部
51b 基壁部の下端部
52 弾性伸縮部
52sa 弾性伸縮部の内側縁部
52sb 弾性伸縮部の外側縁部
52A 内方弾性伸縮部
52B 外方弾性伸縮部
53 端部弾性伸縮部固定部
54,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70 中央域弾性伸縮部固定部
54a 中央域弾性伸縮部固定部の肌当接面
62a,63a、66a,67a,68a,69a,70a 中央域弾性伸縮部固定部を構成する、弾性伸縮部の吸収性本体との固定部
A ***部対向部
B 後方部
X 本体長手方向
Y 本体幅方向

Claims (2)

  1. 液保持性の吸収体を具備する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向に沿う両側部それぞれに配置された一対の防漏壁とを備えた吸収性物品であって、
    前記防漏壁は、前記吸収性本体の肌当接面側に本体長手方向に沿って起立可能な基壁部と、該基壁部の上端部に連接され、着用時に着用者の肌に当接する面状の弾性伸縮部とを含んで構成されており、
    前記防漏壁の本体長手方向の前端部及び後端部それぞれに、前記弾性伸縮部が前記吸収性本体に固定されて、端部弾性伸縮部固定部が形成されていると共に、前記前端部と前記後端部とに挟まれた、前記防漏壁の長手方向中央域に、前記弾性伸縮部が前記吸収性本体に固定され且つ前記基壁部の起立が阻害されている、中央域弾性伸縮部固定部が局部的に形成されており、
    前記中央域弾性伸縮部固定部は、前記弾性伸縮部の本体長手方向に沿う両側縁部を除く、該弾性伸縮部の幅方向中央部に形成されており、該両側縁部は他の部材に固定されておらず、且つ
    前記中央域弾性伸縮部固定部は、平面視において、前記弾性伸縮部を本体幅方向に二分する仮想直線を起点として本体幅方向の外方又は内方に向かうに従って、その本体長手方向に沿う長さが短くなっている吸収性物品。
  2. 前記中央域弾性伸縮部固定部は、平面視においてドット状に形成された、前記弾性伸縮部の前記吸収性本体との固定部が、複数集まって構成されている請求項記載の吸収性物品。
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