JP5390694B2 - 刃物 - Google Patents

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Description

本発明は、刀身本体に替刃を着脱可能に装着してなる刃物に関する。
医療用メス、病理用のナイフ、あるいは顔剃りや毛髪のカット用の剃刀などに使用される刃物として、刀身本体に替刃を着脱可能に装着してなる刃物がある。
かかる刃物においては、刀身本体に設けた溝部に替刃を挿入することにより、替刃が刀身本体に装着される。そして、所定の使用回数や使用期間ごとに替刃を交換することができる。
このような替刃式の刃物として、替刃を先端部に係合する刀身本体と、替刃を刀身本体と反対の面から押圧して保持する保持部材と、該保持部材と共に刀身本体を覆うカバーとを有するものがある(特許文献1)。この刃物においては、カバーが刀身本体に対して長手方向にスライド可能に保持されており、カバーを所定の位置までスライドさせることによって保持部材を刀身本体側へ押圧して弾性変形させ、保持部材を介して替刃を刀身本体に固定している。
国際公開第2009/074863号パンフレット
しかしながら、上記従来の刃物においては、上記カバーをスライドさせることによって、保持部材を替刃に押し付け、替刃を固定するため、カバーのスライドに伴って、保持部材がずれるおそれも考えられ、ひいては替刃のずれが生じることも考えられる。すなわち、保持部材が確実に刀身本体に係合されていないと、保持部材あるいは替刃が長手方向にずれてしまい、替刃の装着に失敗することとなる。
また、カバーに若干の変形が生じただけでも、替刃の装着状態が不安定になるおそれもある。
さらには、上記特許文献1に記載の刃物は、替刃以外に、上記刀身本体、上記保持部材、上記カバー、及び、カバーを刀身本体に対してスライド操作するためのボタンの、4個の部材からなる。そのため、部品点数が多く、複雑な構成となる。特に、替刃を弾性的に保持するために保持部材を内蔵することが、部品点数の増加の主な要因となっている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で、替刃の安定した装着状態を容易に形成することができる刃物を提供しようとするものである。
本発明は、刀身本体に替刃を着脱可能に装着してなる刃物であって、
上記替刃は、厚み方向に可撓性を有し、
上記刀身本体は、本体ブロックと、該本体ブロックに上記刃物の長手方向及び上記厚み方向に直交する高さ方向の回動軸を中心に回動可能に保持された回動ブロックとからなり、
上記本体ブロックは、上記替刃の裏面を支承する本体支承部と、表面側から上記替刃に係合する本体係合部とを有し、
上記回動ブロックは、上記本体ブロックに軸支される回動軸部と、該回動軸部よりも先端側において上記替刃の後端部を表側から押さえる押さえ部と、上記回動軸部よりも後端側において、上記本体ブロックと係合可能な後方係合部とを有し、
上記替刃を上記刀身本体に装着した装着状態において、上記替刃は、上記本体係合部に係合されると共に、上記後端部において上記回動ブロックの上記押さえ部に押さえられることによって、上記厚み方向に反るように弾性変形しており、
上記回動ブロックの上記後方係合部が上記本体ブロックに設けた係合保持部に係合することによって、上記装着状態が維持されるよう構成してあることを特徴とする刃物にある。
本発明にかかる刃物においては、上記替刃を上記本体ブロックの上記本体係合部に係合した後、上記替刃の後端部を上記回動ブロックの上記押さえ部によって押さえることによって、上記装着状態を形成することができる。ここで、上記回動ブロックの押さえ部は、該押さえ部よりも後方に存在する上記回動軸部を中心に回動ブロックが回動することによって、上記替刃の後端部を押さえる。つまり、替刃の装着時において、押さえ部は、替刃の後端部に厚み方向から近付いて当接し、押さえる。そのため、この装着時の操作において、上記替刃の位置ずれが生じるおそれがない。
それゆえ、上記替刃を容易かつ確実に刀身本体に装着することができる。
また、上記装着状態においては、本体ブロックに軸支された回動ブロックによって直接上記替刃を押さえ、回動ブロックは後方係合部において本体ブロックの係合保持部に係合する。これにより、上記装着状態を安定した状態で維持することができる。そして、このとき、上記替刃は上記厚み方向に反るように弾性変形しているため、刀身本体に対して遊びのない状態で替刃が固定され、安定した装着状態を確保することができる。
また、上記のごとく、上記装着状態は、上記替刃の弾性力(復元力)を利用して形成することができる。それゆえ、装着状態における替刃の遊びを防止するためだけに、あえて新たな部材を設ける必要がない。そのため、部品点数を低減することができると共に、その構成を簡単にすることができる。
以上のごとく、本発明によれば、簡易な構成で、替刃の安定した装着状態を容易に形成することができる刃物を提供することができる。
実施例1における、カバーを装着した刀身本体及び替刃の正面図。 実施例1における、刃物の正面図。 実施例1における、カバーが完全な透明であるとした場合の刃物の正面図。 図2のA−A線矢視断面図。 実施例1における、刃物の下面図。 実施例1における、刃物の裏面図。 実施例1における、刃物の斜視図。 実施例1における、替刃の正面図。 実施例1における、刃物の先端部分の断面図。 図2のB−B線矢視断面図。 実施例1における、本体ブロックの正面図。 実施例1における、本体ブロックの下面図。 実施例1における、本体ブロックの裏面図。 実施例1における、回動ブロックの正面図。 実施例1における、回動ブロックの下面図。 実施例1における、カバーの斜視図。 図16のC−C線矢視断面図。 実施例1における、カバーを前方位置に配した刃物の斜視図。 実施例1における、カバーを前方位置に配した刃物の正面図。 図19のD−D線矢視断面図。 図19のE−E線矢視断面図。 実施例1における、カバーを前方位置に配した刃物の裏面図。 実施例1における、カバーの爪部を本体ブロックの前方係合溝に係合した状態を示す説明図。 実施例1における、刃替状態にある刃物の斜視図。 実施例1における、刃替状態にある刃物の断面図。 実施例1における、刃替状態にある刃物の先端部の断面図。 実施例2における、刃物の斜視図。 実施例2における、刃物の正面図。 図28のF−F線矢視断面図。 実施例2における、カバーが完全な透明であるとした場合の刃物の正面図。 実施例2における、カバーを前方位置に配した刃物の斜視図。 実施例2における、カバーを前方位置に配した刃物の正面図。 実施例2における、カバーを前方位置に配した刃物の裏面図。 実施例2における、刃替状態にある刃物の斜視図。 実施例2における、刃替状態にある刃物の断面図。
本発明に係る刃物は、例えば、医療用メス、病理用のナイフ、あるいは顔剃りや毛髪のカット用の剃刀などとすることができる。
また、上記替刃は、上記厚み方向に貫通した開口部を有し、上記本体係合部は、上記本体支承部から上記厚み方向の表側へ突出し、上記装着状態において上記開口部に挿嵌されると共に該開口部の先端に当接するよう構成してあることが好ましい。
この場合には、上記本体係合部によって、上記替刃を容易かつ確実に係合することができ、上記装着状態を容易に形成することができる。
また、上記開口部は、先端側に形成されると共に上記高さ方向の上下幅が比較的小さい先端側開口部と、該先端側開口部の後端側に連続形成されると共に該先端側開口部よりも上記上下幅が大きい後端側開口部とからなり、上記本体係合部は、上記本体支承部に平行に上記高さ方向の両側から切り込まれた一対の切込溝部を設けてなり、上記装着状態において、上記替刃は、上記先端側開口部の外縁において上記切込溝部に係合されるよう構成してあることが好ましい。
この場合には、上記刀身本体に上記替刃を容易に装着することができると共に、安定した装着状態を実現することができる。
また、この場合には、例えば以下のようにして上記刀身本体に替刃を装着することができる。まず、上記後方係合部を上記係合保持部から外して、上記回動ブロックを上記本体ブロックに対して回動させることにより、刀身本体を替刃の交換が可能な刃替状態とする。次いで、替刃の後端側開口部に上記本体係合部を挿入する。次いで、替刃を刀身本体に対して後方へスライドさせることにより、上記本体係合部を替刃の先端側開口部に係合する。次いで、回動ブロックを本体ブロックに対して回動させて、上記押さえ部によって替刃の後端部を押圧し、替刃を弾性変形させる。これにより、上記装着状態を容易かつ確実に形成することができる。
また、上記本体ブロックは、上記装着状態において、上記替刃における上記開口部の後端に係合する後端係合部を有することが好ましい。
この場合には、上記装着状態において、上記替刃が前方へずれることを確実に防ぎ、一層安定した装着状態を実現することができる。
また、上記本体支承部は、後方へ行くほど上記厚み方向の表側へ向かうよう傾斜していることが好ましい。
この場合には、上記回動ブロックの上記押さえ部によって上記替刃の後端部を押さえたとき、上記替刃を充分に弾性変形させることができる。これにより、一層安定した替刃の装着状態を形成することができる。
また、上記刃物は、上記本体ブロックに対して上記長手方向にスライド可能に取り付けられると共に上記長手方向の双方に開口した筒状のカバーを有し、該カバーは、上記替刃を覆う前方位置と、上記替刃を露出させる後方位置とにおいてロックできるよう構成されていることが好ましい。
この場合には、上記カバーを上記前方位置にロックすることによって、上記カバーが上記替刃を覆うため、使用者の安全を確保すると共に、上記替刃の破損を防ぐことができる。
また、上記刃物の使用時においては、上記カバーを上記後方位置においてロックすることによって、刃物の使用を円滑に行うことができる。
また、上記本体ブロックは、上記回動ブロックの上記回動軸部を軸支する軸支凹部を、上記厚み方向の表側に開口するように設けてなり、上記カバーは、少なくとも上記後方位置にあるとき、上記軸支凹部の開口部を塞ぐよう構成してあることが好ましい。
この場合には、上記本体ブロックに対する上記回動ブロックの軸支構造を簡単にすることができる。また、上記回動ブロックと上記本体ブロックとを容易に分解することができる。これによって、刃物を分解洗浄する際等に、その作業を効率的に行うことができる。
また、上記カバーは、上記高さ方向の一端に、上記本体ブロックと反対側に向って付勢された高さ方向板バネと、該高さ方向板バネにおける自由端に上記厚み方向の内側に向って形成された爪部とを有し、上記本体ブロックは、上記長手方向に形成されたスライド溝部と、長手方向の2箇所において該スライド溝部から上記高さ方向の外側へ向かって形成された前方係合溝及び後方係合溝とを有し、上記スライド溝部には、上記爪部がスライド可能に配置されると共に、上記前方係合溝又は上記後方係合溝に上記爪部を係合させることによって、それぞれ上記前方位置又は上記後方位置において上記カバーがロックされるよう構成してあることが好ましい。
この場合には、上記カバーを、上記前方位置と上記後方位置との間で、容易に移動させると共にロックすることができる。
また、上記前方係合溝は、後方へ行くほど上記高さ方向の外側へ深くなる形状を有し、上記爪部は、後方へ行くほど上記高さ方向の外側へ向かって傾斜した形状を有することが好ましい。
この場合には、上記前方位置におけるカバーのロックをより確実に行うことができる。すなわち、上記前方係合溝と上記爪部とが上記のような形状を有すると、上記前方位置においてロックされた状態から、上記カバーが刀身本体に対して後方へ移動しようとしても、前方係合溝への爪部の係合状態が外れにくい。つまり、カバーが刀身本体の後方へ向かう方向の力がかかったとき、爪部には前方係合溝の後方へ向かう力が作用する。このとき、爪部と前方係合溝とは後方へ行くほど上記高さ方向の外側に向かう形状を有するため、両者の係合状態はより深くなろうとする。その結果、上記カバーが刀身本体に対して後方へ移動する方向の外力がかかっても、その外力によって係合状態が外れることを防ぐことができる。
このことは、前方位置にロックされたカバーの役割を効果的に果たさせることにつながる。すなわち、例えば刃物を誤って落下させたとき、刃物の先端側から落下することもあり得る。しかも、刃物が、刃先から使用者の足の甲に落下することもあり得る。この場合、カバーが足の甲に最初に当たるが、仮にその衝撃でカバーのロックが外れてしまうとすると、カバーに対して、替刃を装着した状態の刀身本体が前進し、替刃が足の甲に突き刺さるという事故も考え得る。このような事故を確実に防ぐために、カバーの前方位置におけるロックは、確実にしておくことが重要であり、上記のような前方係合溝と爪部との形状は、かかる観点で重要な構成となる。
また、上記カバーは、上記爪部の前後に上記スライド溝部にスライド可能に配置される前方係止片及び後方係止片を有し、上記前方係止片及び上記後方係止片が、それぞれ上記スライド溝部における上記高さ方向の両側の壁面の一方と他方とに接触するよう構成してあることが好ましい。
この場合には、上記刀身本体に対する上記カバーの上記高さ方向のガタツキを防止することができる。
また、上記カバーは、上記前方位置に配置されたとき上記回動ブロックにおける上記回動軸部よりも前方部分の表側面に当接するように内側に突出した内方突出部を有することが好ましい。
この場合には、上記装着状態において、上記回動ブロックの上記厚み方向のガタツキを防ぎ、上記装着状態を一層安定させることができる。
また、上記カバーは、一枚の金属板を筒状に曲げ加工することによって形成されており、上記金属板は、上記厚み方向に突出した少なくとも一対の突出端部を有し、該一対の突出端部の端縁の一部は、互いに上記長手方向に食い込む状態で対向配置されていることが好ましい。
この場合には、上記カバーが展開される方向に力がかかっても、互いに食い込む状態で対向配置された一対の突出端部が係合し、カバーの展開を阻止することができる。それゆえ、上記カバーの強度を高くすることができ、大きな外力が作用したときも、替刃を保護すると共に、使用者の安全を確保することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる刃物につき、図1〜図26を用いて説明する。
本例の刃物1は、図1〜図7に示すごとく、刀身本体2に替刃3を着脱可能に装着してなる医療用メスである。
替刃3は、厚み方向Xに可撓性を有すると共に、図8に示すごとく、厚み方向Xに貫通した開口部31を有する。開口部31は、先端側に形成されると共に刃物1の長手方向Y及び厚み方向Xに直交する高さ方向Zの上下幅w1が比較的小さい先端側開口部32と、該先端側開口部32の後端側に連続形成されると共に該先端側開口部32よりも上下幅w2が大きい後端側開口部33とからなる。
図1、図3に示すごとく、刀身本体2は、本体ブロック4と、該本体ブロック4に高さ方向Zの回動軸を中心に回動可能に保持された回動ブロック5とからなる。なお、図3は、後述するカバー6(図2参照)が完全な透明体であるとした場合に見える、刃物1の正面説明図である。
本体ブロック4は、図9〜図12に示すごとく、替刃3の裏面を支承する本体支承部41と、本体支承部41から厚み方向Xへ突出すると共に高さ方向Zの両側から切り込まれた一対の切込溝部422を設けた本体係合部42とを有する。
回動ブロック5は、図3、図14、図15に示すごとく、本体ブロック4に軸支される回動軸部51と、該回動軸部51よりも先端側において替刃3の後端部36を表側から押さえる押さえ部52と、回動軸部51よりも後端側において、本体ブロック4と係合可能な後方係合部53とを有する。
図2〜図7、図9に示すごとく、替刃3を刀身本体2に装着した装着状態Sにおいて、替刃3は、先端側開口部32の外縁において本体係合部42の切込溝部422に係合されると共に、後端部36において回動ブロック5の押さえ部52によって押さえられる。これによって、図9に示すごとく、替刃3は厚み方向Xに反るように弾性変形している。すなわち、替刃3は、表側に凸の状態となるように湾曲した状態で弾性変形している。
そして、回動ブロック5の後方係合部53が本体ブロック4に設けた係合保持部43に係合することによって、装着状態Sが維持されるよう構成してある。
図8に示すごとく、替刃3は、高さ方向Zの一方の辺に刃35を形成してなる。本明細書では、高さ方向Zにおける刃35が形成された辺側の方向を「下方」とし、その反対側を「上方」として説明する。また、厚み方向Xにおいて、刀身本体2に対して替刃3を載置する側を「表側」その反対側を「裏側」という。
また、先端側開口部32における先端側には、高さ方向Zの上下幅をより小さくした小幅部分321が形成されている。この小幅部分321に本体ブロック4の本体係合部42の先端部が嵌入することにより、安定した係合状態を得ることができる。
また、刃物1は、図2〜図7、図18、図19に示すごとく、本体ブロック4に対して長手方向Yにスライド可能に取り付けられると共に長手方向Yの双方に開口した筒状のカバー6を有する。カバー6は、替刃3を覆う前方位置CF(図18、図19)と、替刃3を露出させる後方位置CR(図2〜図7)とにおいてロックできるよう構成されている。
また、図3、図9、図11、図12に示すごとく、本体ブロック4は、装着状態Sにおいて、替刃3における後端側開口部33の後端に係合する後端係合部47を有する。
刀身本体2における本体ブロック4は、長手方向Yの先端部分に、本体支承部41及び本体係合部42を設け、後端部分に把持部44を有する。
本体支承部41及び切込溝部422は、後方へ行くほど厚み方向Xの表側へ向かうよう傾斜している。本体支承部41は、本体係合部42の高さ方向Zの上下位置に形成されている。また、本体係合部42の長手方向Yの後方には、本体支承部41と連続した表面を有する***部470が形成されている。***部470の高さ方向Zの寸法は、替刃3の後端側開口部33の高さ方向Zの寸法w2よりも小さい。したがって、図3、図9に示すごとく、装着状態Sにおいては、替刃3の後端側開口部33に***部470を挿入することができる。これにより、***部470に替刃3の後端側開口部33が係合する。すなわち、***部470の後端が上記後端係合部47である。
また、図3、図11、図13に示すごとく、本体ブロック4は、高さ方向Zの内側に回動ブロック5を回動可能に収容する収容部45を設けてなる。収容部45は、長手方向Yの全体にわたって表側に開口している。また、収容部45の一部には、回動ブロック5の回動軸部51を軸支する軸支凹部451が、高さ方向Zの上下に一対形成されている。また、軸支凹部451よりも後方において、収容部45は、裏面側にも開口して厚み方向Xに貫通した収容貫通部452を有する。そして、本体ブロック4は、収容貫通部452の高さ方向Zの上下に一対の係合保持部43を設けてなる。
一方、回動ブロック5は、図14、図15に示すごとく、高さ方向Zの上下に一対の回動軸部51を突出形成してなる。また、回動ブロック5は、先端部に高さ方向Zの幅が徐々に小さくなるようなテーパ形状を有しており、その先端部を裏面側に屈曲することにより押さえ部52が形成してある。
それゆえ、図3、図4、図9に示す押さえ部52による替刃3の後端部36の押圧は、点接触に近い状態となる。また、この押圧点は、本体係合部42の真後よりも高さ方向Zの下方に位置している。これにより、替刃3には、長手方向Yの撓みの他に、高さ方向Zの撓み(捻り)も入った状態で弾性変形する。
なお、必要に応じて、高さ方向Zの撓み(捻り)をより大きくすべく、本体ブロック4における後端係合部47の後方であって、本体係合部42の中心の真後よりも高さ方向Zのやや上方の位置に、表側に突出する凸部を設けてもよい(図示略)。この凸部は、替刃3の後端部36における高さ方向Zの上部の裏面に当接し、装着状態Sにおいて、替刃3の高さ方向Zの撓み(捻り)を大きくする。
また、回動ブロック5の後方部分502は、厚み方向Xに貫通した中空部を内側に形成した枠状部54によって構成されており、枠状部54は高さ方向Zの上下幅が変動するように弾性変形可能となっている。
上記枠状部54における長手方向Yの略中央部において、高さ方向Zの双方に突出するように、後方係合部53が形成されている。
図3に示すごとく、刀身本体2は、本体ブロック4における軸支凹部451に回動ブロック5の回動軸部51を配置した状態で、本体ブロック4に回動ブロック5を収容してなる。軸支凹部451は表側に開口しているが、図2に示すごとく、カバー6を後方位置CRに配置したとき、カバー6によって、一対の軸支凹部451の開口部は塞がれる。それゆえ、回動ブロック5の一対の回動軸部51は、軸支凹部451内に保持される。これにより、回動ブロック5は、回動軸部51を中心に所定範囲だけ回動可能な状態で、本体ブロック4の収容部45に保持される。
また、装着状態Sにおいて、回動ブロック5は、本体ブロック4と略平行な状態で、収容部45内に保持される。すなわち、本体ブロック4の本体係合部42に係合した替刃3の後端部36を、回動ブロック5の押さえ部52によって押さえた状態においては、回動ブロック5の後方係合部53が本体ブロック4の係合保持部43に係合する。
図21に示すごとく、係合保持部43は、厚み方向Xの表側から裏側へ向かうに従って高さ方向Zの内側に向かうようなテーパ形状を有する。一方、回動ブロック5の後方係合部53も、厚み方向Xの表側から裏側へ向かうに従って高さ方向Zの内側に向かうようなテーパ形状を有する。これにより、後方係合部53は、係合保持部43によって、厚み方向Xの裏側から係合された状態となる。
そのため、回動ブロック5の先端部にある押さえ部52において、替刃3の反力(復元力)を受けて、回動軸部51を中心に回動しようとすると、回動ブロック5の後方部分502が本体ブロック4に対して裏側へ移動しようとするが、この移動を係合保持部43と後方係合部53との係合によって阻止している。
図17、図24に示すごとく、カバー6は、後方位置CRに配されたとき、回動ブロック5における回動軸部51よりも先端側の前方部分501の全体に向って表側から開口する回動許容窓部65を有する。また、後方位置CRに配されたとき、図6に示すごとく、カバー6は、回動ブロック5の後方部分502を覆わないよう形成されている。また、このとき、上述のごとく、カバー6は、回動軸部51を覆っている。
これによって、図24、図25に示すごとく、カバー6を後方位置CRに配した状態で、回動ブロック5を本体ブロック4に対して回動させ、替刃3の交換が可能な刃替状態Tとすることができる。すなわち、回動ブロック5を、回動軸部51を中心に回動させたとき、押さえ部52を含めた前方部分501は回動許容窓部65から表側に突き出し、枠状部54を含めた後方部分502も本体ブロック4の裏側へ突き出す。それゆえ、カバー6が回動ブロック5の回動を規制することなく、回動許容窓部65によって回動を許容する。
また、図18、図19、図22に示すごとく、カバー6を前方位置CFに配したとき、カバー6は替刃3を覆うが、カバー6には、上記回動許容窓部65を含め、複数の窓部650が形成されており、これらの窓部650が替刃3を部分的に開放している。これらの窓部650のうちの一つは、替刃3の表面に刻印されたマーク301に向って開口し、外からこれを視認できるよう構成された視認用窓部651である。
なお、回動許容窓部65、及び、カバー6の裏側において回動許容窓部65に対向して形成された窓部650からは、カバー6を前方位置CFに配した状態において、替刃3の形状を視認することができる。
また、図16、図17に示すごとく、カバー6は、高さ方向Zの上端に、上方に向って付勢された高さ方向板バネ611と、高さ方向板バネ611における自由端に厚み方向Xの内側に向って形成された爪部612とを有する。なお、高さ方向板バネ611が上方に向って付勢されているのは、あくまでもカバー6が本体ブロック4に取り付けられた状態においてである(図6、図22参照)。
また、図13に示すごとく、本体ブロック4は、長手方向Yに形成されたスライド溝部460と、長手方向Yの2箇所において該スライド溝部460から高さ方向Zの外側(上方)へ向かって形成された前方係合溝461及び後方係合溝462とを有する。そして、スライド溝部460には、爪部612がスライド可能に配置されると共に、前方係合溝461又は後方係合溝462に爪部612を係合させることによって、それぞれ前方位置CF(図22)又は後方位置CR(図6)においてカバー6がロックされる。
図23に示すごとく、前方係合溝461は、後方へ行くほど高さ方向Zの外側(上方)へ深くなる形状を有し、爪部612は、後方へ行くほど高さ方向Zの外側(上方)へ向かって傾斜した形状を有する。
カバー6は、爪部612の前後に、スライド溝部460にスライド可能に配置される前方係止片661及び後方係止片662を有する。そして、爪部612が前方係合溝461又は後方係合溝462に係合したロック状態において、前方係止片661及び後方係止片662が、それぞれスライド溝部460における高さ方向Zの両側の壁面の一方(下壁面463)と他方(上壁面464)とに接触する。
なお、図6、図13、図22、図23は、便宜上、本明細書において定義している高さ方向Zの上下が、図面上では逆転した向きとなっている。
また、図17、図20に示すごとく、カバー6は、前方位置CFに配置されたとき回動ブロック5における回動軸部51よりも前方部分501の表側面に当接するように内側に突出した内方突出部67を有する。
また、カバー6は、一枚の金属板を筒状に曲げ加工することによって形成されている。金属板は、図5に示すごとく、長手方向Yに直交する方向に突出した少なくとも一対の突出端部681を有し、該一対の突出端部681の端縁の一部は、互いに長手方向Yに食い込む状態で対向配置されている。
次に、本例の刃物1における替刃3の装着方法及び取外し方法につき、説明する。
替刃3を交換する際には、まず、図2〜図7に示すごとく、カバー6を後方位置CRに配置する。この状態において、回動ブロック5の後方部分502を裏面側へ強く押す。これによって、回動ブロック5の後方係合部53が、本体ブロック4の係合保持部43から外れる。すなわち、回動ブロック5の後方部分502における枠状部54は、係合保持部43に係合した状態から強く裏面側へ押されると、両者のテーパ形状によって後方係合部53が係合保持部43に押圧されて、内側に弾性変形する。これにより、係合保持部43に対する後方係合部53の係合状態が外れ、図24、図25に示すごとく、回動ブロック5は、後方部分502が裏側へ向かうように、回動軸部51を中心に回動する。
これに伴い、回動ブロック5の前方部分501は、本体ブロック4に対して表側に動く。これによって、図26に示すごとく、回動ブロック5の先端に設けられた押さえ部52が、替刃3の後端部36から離れ、弾性変形していた替刃3が復元する。
この状態から、替刃3を刀身本体2の先端側にスライドさせ、後端側開口部33を本体ブロック4の本体係合部42の位置に配置し、本体係合部42を後端側開口部33に通すようにして、替刃3を刀身本体2から外す。
次に、新しい替刃3を刀身本体2に取り付けるに当たっては、図24〜図26に示すように、回動ブロック5が本体ブロック4に対して回動して斜めになった状態において、本体ブロック4の本体係合部42を替刃3の後端側開口部33に挿通させて、替刃3の裏面を本体支承部41上に配置する。その後、本体ブロック4に対して替刃3を後方へスライドさせることにより、先端側開口部32の外縁において、替刃3を本体係合部42の切込溝部422に係合させる。このとき、本体支承部41及び切込溝部42は、後方へ行くほど表側へ向かうように傾斜しているため、替刃3は、後端部36が若干斜め表側へ向かう姿勢で配置される。
次いで、回動ブロック5を回動させて、後方部分502を本体ブロック4の収容部45に押し込む。これにより、図2〜図7に示すごとく、枠状部54が内側に弾性変形しながら、後方係合部53が本体ブロック4の係合保持部43に係合し、回動ブロック5が本体ブロック4と略平行な状態となって、収容部45に固定される。
これに伴い、回動ブロック5の前方部分501も、本体ブロック4側に押し込まれ、図9に示すごとく、押さえ部52が替刃3の後端部36を裏側へ向かって押圧する。これにより、替刃3は、表側に凸となるように撓んだ状態で弾性変形する。そして、替刃3の後端側開口部33の後端が、本体ブロック4の後端係合部47に係合する。
以上により、刀身本体2に替刃3が装着された装着状態Sが得られる。
なお、替刃3、本体ブロック4、回動ブロック5、及びカバー6は、いずれもステンレス鋼等の金属製である。
次に、本例の作用効果につき説明する。
本例の刃物1においては、替刃3を本体ブロック4の本体係合部42に係合した後、替刃3の後端部36を回動ブロック5の押さえ部52によって押さえることによって、装着状態Sを形成することができる。ここで、回動ブロック5の押さえ部52は、該押さえ部52よりも後方に存在する回動軸部51を中心に回動ブロック5が回動することによって、替刃3の後端部36を押さえる。つまり、替刃3の装着時において、図26、図9に示すごとく、押さえ部52は、替刃3の後端部36に厚み方向Xから近付いて当接し、押さえる。そのため、この装着時の操作において、替刃3の位置ずれが生じるおそれがない。
それゆえ、替刃3を容易かつ確実に刀身本体2に装着することができる。
また、装着状態Sにおいては、本体ブロック4に軸支された回動ブロック5によって直接替刃3を押さえ、回動ブロック5は後方係合部53において本体ブロック4の係合保持部43に係合する。これにより、装着状態Sを安定した状態で維持することができる。そして、このとき、図9に示すごとく、替刃3は厚み方向Xに反るように弾性変形しているため、刀身本体2に対して遊びのない状態で替刃3が固定され、安定した装着状態Sを確保することができる。
また、上記のごとく、装着状態Sは、替刃3の弾性力(復元力)を利用して形成することができる。それゆえ、装着状態Sにおける替刃3の遊びを防止するためだけに、あえて新たな部材を設ける必要がない。そのため、部品点数を低減することができると共に、その構成を簡単にすることができる。
また、本体ブロック4の本体係合部42は厚み方向Xの表側へ突出し、装着状態Sにおいて開口部31に挿嵌されると共に開口部31の先端に当接する。これにより、本体係合部42によって、替刃3を容易かつ確実に係合することができ、装着状態Sを容易に形成することができる。
また、替刃3の開口部31は、先端側開口部32と後端側開口部33とからなり、本体係合部42は、一対の切込溝部422を設けてなる。そして、装着状態Sにおいて、図10に示すごとく、替刃3は、先端側開口部32の外縁において切込溝部42に係合される。これにより、刀身本体2に替刃3を容易に装着することができると共に、安定した装着状態Sを実現することができる。
また、図9に示すごとく、本体ブロック4は後端係合部47を有するため、装着状態Sにおいて、替刃3が前方へずれることを確実に防ぎ、一層安定した装着状態を実現することができる。
また、本体支承部41は、後方へ行くほど厚み方向Xの表側へ向かうよう傾斜している。これにより、回動ブロック5の押さえ部52によって替刃3の後端部36を押さえたとき、替刃3を充分に弾性変形させることができる。これにより、一層安定した替刃3の装着状態Sを形成することができる。
また、刃物1はカバー6を有し、カバー6は前方位置CF(図18、図19)と後方位置CR(図2、図4〜図7)とにおいてロックできるよう構成されている。これにより、カバー6を前方位置CFにロックすることによって、カバー6が替刃3を覆うため、使用者の安全を確保すると共に、替刃3の破損を防ぐことができる。また、刃物1の使用時においては、カバー6を後方位置CRにおいてロックすることによって、刃物1の使用を円滑に行うことができる。
また、図3、図11、図12に示すごとく、本体ブロック4は軸支凹部451を厚み方向Xの表側に開口するように設けてなる。そして、カバー6は、少なくとも後方位置CRにあるとき、軸支凹部451の開口部を塞ぐ。これにより、本体ブロック4に対する回動ブロック5の軸支構造を簡単にすることができる。また、回動ブロック5と本体ブロック4とを容易に分解することができる。これによって、刃物1を分解洗浄する際等に、その作業を効率的に行うことができる。
また、図16、図17に示すごとく、カバー6は、高さ方向板バネ611と爪部612とを有する。一方、図13に示すごとく、本体ブロック4は、スライド溝部460と、前方係合溝461及び後方係合溝462とを有する。そして、図6、図22に示すごとく、スライド溝部460には、爪部612がスライド可能に配置されると共に、前方係合溝461又は後方係合溝462に爪部612を係合させることによって、それぞれ前方位置CF又は後方位置CRにおいてカバー6がロックされる。これにより、カバー6を、前方位置CFと後方位置CRとの間で、容易に移動させると共にロックすることができる。
また、図23に示すごとく、前方係合溝461は、後方へ行くほど高さ方向の外側(上方)へ深くなる形状を有し、爪部612は、後方へ行くほど高さ方向の外側(上方)へ向かって傾斜した形状を有する。
これにより、前方位置CFにおけるカバー6のロックをより確実に行うことができる。
すなわち、前方係合溝461と爪部612とが上記のような形状を有すると、前方位置CFにおいてロックされた状態から、カバー6が刀身本体2に対して後方へ移動しようとしても、前方係合溝461への爪部612の係合状態が外れにくい。つまり、カバー6が刀身本体2の後方へ向かう方向の力がかかったとき、爪部612には前方係合溝461の後方へ向かう力が作用する。このとき、爪部612と前方係合溝461とは後方へ行くほど高さ方向の外側(上方)に向かう形状を有するため、両者の係合状態はより深くなろうとする。その結果、カバー6が刀身本体2に対して後方へ移動する方向の外力がかかっても、その外力によって係合状態が外れることを防ぐことができる。
このことは、前方位置CFにロックされたカバー6の役割を効果的に果たさせることにつながる。すなわち、例えば刃物1を誤って落下させたとき、刃物1の先端側から落下することもあり得る。しかも、刃物1が、刃先から使用者の足の甲に落下することもあり得る。この場合、カバー6が足の甲に最初に当たるが、仮にその衝撃でカバー6のロックが外れてしまうとすると、カバー6に対して、替刃3を装着した状態の刀身本体2が前進し、替刃3が足の甲に突き刺さるという事故も考え得る。このような事故を確実に防ぐために、カバー6の前方位置CFにおけるロックは、確実にしておくことが重要であり、上記のような前方係合溝461と爪部612との形状は、かかる観点で重要な構成となる。
また、カバー6は、爪部612の前後に前方係止片661及び後方係止片662を有する。そして、前方係止片661がスライド溝部460における下壁面463に接触し、後方係止片662がスライド溝部460における上壁面462に接触する。これにより、刀身本体2に対するカバー6の高さ方向Zのガタツキを防止することができる。
また、図20に示すごとく、カバー6は、前方位置CFに配置されたとき回動ブロック5における前方部分501の表側面に当接する内方突出部67を有する。これにより、装着状態Sにおいて、回動ブロック5の厚み方向Xのガタツキを防ぎ、装着状態Sを一層安定させることができる。
また、カバー6は、一枚の金属板を筒状に曲げ加工することによって形成されており、図5に示すごとく、金属板は、一対の突出端部681の端縁の一部を、互いに上記長手方向に食い込む状態で対向配置されている。これにより、カバー6が展開される方向に力がかかっても、互いに食い込む状態で対向配置された一対の突出端部681が係合し、カバー6の展開を阻止することができる。それゆえ、カバー6の強度を高くすることができ、大きな外力が作用したときも、替刃3を保護すると共に、使用者の安全を確保することができる。
以上のごとく、本例によれば、簡易な構成で、替刃の安定した装着状態を容易に形成することができる刃物を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図27〜図35に示すごとく、回動ブロック5の押さえ部52が、高さ方向Zに幅広な形状を有する刃物1の例である。
本例においては、実施例1(図14参照)のように回動ブロック5の先端部にテーパ形状を設けることなく、図30に示すごとく、回動軸部51よりも先端側の前方部分501を、高さ方向Zの幅が一定となるような形状としている。そして、この先端部を裏面側へ屈曲させて、押さえ部52を形成している。それゆえ、押さえ部52は高さ方向Zに幅広となっており、押さえ部52による替刃3の後端部36の押圧は、高さ方向Zに長さを有する線接触に近い状態となる。
また、本例の刃物1のカバー6は、図31〜図34に示すごとく、多数の窓部650を有し、高さ方向Zの上下と厚み方向Xの表裏との4面すべてに窓部650が形成されている。
また、本例においても、図34、図35に示すごとく、カバー6を後方位置CRにロックした状態で、回動ブロック5を本体ブロック4に対して回動させることができる。これによって、実施例1と同様に、替刃3の交換を容易に行うことができる。
その他、各構成要素の形状等において、軽微な差異はあるが、主要な構成は、実施例1と同様である。なお、図27〜図35に付した符号は、実施例1に付したものと同様の機能及び構成を有する部位等を示す。
本例の場合には、押さえ部52による替刃3の押圧が上記のごとく線接触となるため、一層安定した装着状態Sを得ることができる。
また、カバー6は、窓部650を、4面すべてに設けているため、刃物1の洗浄時において、洗浄液がカバー6の内側に侵入しやすく、より効率的な洗浄が可能となる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。

Claims (12)

  1. 刀身本体に替刃を着脱可能に装着してなる刃物であって、
    上記替刃は、厚み方向に可撓性を有し、
    上記刀身本体は、本体ブロックと、該本体ブロックに上記刃物の長手方向及び上記厚み方向に直交する高さ方向の回動軸を中心に回動可能に保持された回動ブロックとからなり、
    上記本体ブロックは、上記替刃の裏面を支承する本体支承部と、表面側から上記替刃に係合する本体係合部とを有し、
    上記回動ブロックは、上記本体ブロックに軸支される回動軸部と、該回動軸部よりも先端側において上記替刃の後端部を表側から押さえる押さえ部と、上記回動軸部よりも後端側において、上記本体ブロックと係合可能な後方係合部とを有し、
    上記替刃を上記刀身本体に装着した装着状態において、上記替刃は、上記本体係合部に係合されると共に、上記後端部において上記回動ブロックの上記押さえ部に押さえられることによって、上記厚み方向に反るように弾性変形しており、
    上記回動ブロックの上記後方係合部が上記本体ブロックに設けた係合保持部に係合することによって、上記装着状態が維持されるよう構成してあることを特徴とする刃物。
  2. 請求項1に記載の刃物において、上記替刃は、上記厚み方向に貫通した開口部を有し、上記本体係合部は、上記本体支承部から上記厚み方向の表側へ突出し、上記装着状態において上記開口部に挿嵌されると共に該開口部の先端に当接するよう構成してあることを特徴とする刃物。
  3. 請求項2に記載の刃物において、上記開口部は、先端側に形成されると共に上記高さ方向の上下幅が比較的小さい先端側開口部と、該先端側開口部の後端側に連続形成されると共に該先端側開口部よりも上記上下幅が大きい後端側開口部とからなり、上記本体係合部は、上記本体支承部に平行に上記高さ方向の両側から切り込まれた一対の切込溝部を設けてなり、上記装着状態において、上記替刃は、上記先端側開口部の外縁において上記切込溝部に係合されるよう構成してあることを特徴とする刃物。
  4. 請求項2又は3に記載の刃物において、上記本体ブロックは、上記装着状態において、上記替刃における上記開口部の後端に係合する後端係合部を有することを特徴とする刃物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の刃物において、上記本体支承部は、後方へ行くほど上記厚み方向の表側へ向かうよう傾斜していることを特徴とする刃物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の刃物において、上記本体ブロックに対して上記長手方向にスライド可能に取り付けられると共に上記長手方向の双方に開口した筒状のカバーを有し、該カバーは、上記替刃を覆う前方位置と、上記替刃を露出させる後方位置とにおいてロックできるよう構成されていることを特徴とする刃物。
  7. 請求項6に記載の刃物において、上記本体ブロックは、上記回動ブロックの上記回動軸部を軸支する軸支凹部を、上記厚み方向の表側に開口するように設けてなり、上記カバーは、少なくとも上記後方位置にあるとき、上記軸支凹部の開口部を塞ぐよう構成してあることを特徴とする刃物。
  8. 請求項6又は7に記載の刃物において、上記カバーは、上記高さ方向の一端に、上記本体ブロックと反対側に向って付勢された高さ方向板バネと、該高さ方向板バネにおける自由端に上記厚み方向の内側に向って形成された爪部とを有し、上記本体ブロックは、上記長手方向に形成されたスライド溝部と、長手方向の2箇所において該スライド溝部から上記高さ方向の外側へ向かって形成された前方係合溝及び後方係合溝とを有し、上記スライド溝部には、上記爪部がスライド可能に配置されると共に、上記前方係合溝又は上記後方係合溝に上記爪部を係合させることによって、それぞれ上記前方位置又は上記後方位置において上記カバーがロックされるよう構成してあることを特徴とする刃物。
  9. 請求項8に記載の刃物において、上記前方係合溝は、後方へ行くほど上記高さ方向の外側へ深くなる形状を有し、上記爪部は、後方へ行くほど上記高さ方向の外側へ向かって傾斜した形状を有することを特徴とする刃物。
  10. 請求項6〜9のいずれか一項に記載の刃物において、上記カバーは、上記爪部の前後に上記スライド溝部にスライド可能に配置される前方係止片及び後方係止片を有し、上記前方係止片及び上記後方係止片が、それぞれ上記スライド溝部における上記高さ方向の両側の壁面の一方と他方とに接触するよう構成してあることを特徴とする刃物。
  11. 請求項6〜10のいずれか一項に記載の刃物において、上記カバーは、上記前方位置に配置されたとき上記回動ブロックにおける上記回動軸部よりも前方部分の表側面に当接するように内側に突出した内方突出部を有することを特徴とする刃物。
  12. 請求項6〜11のいずれか一項に記載の刃物において、上記カバーは、一枚の金属板を筒状に曲げ加工することによって形成されており、上記金属板は、上記厚み方向に突出した少なくとも一対の突出端部を有し、該一対の突出端部の端縁の一部は、互いに上記長手方向に食い込む状態で対向配置されていることを特徴とする刃物。
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