JP5387862B2 - メッセージ配信システムおよび配信方法 - Google Patents

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Description

本発明はメッセージ配信技術に係り、特に複数の通信事業者に加入しているユーザに対してメッセージを配信するメッセージ配信システム、配信方法、及び配信用プログラムに関する。
従来、サービス事業者は、通信事業者の機能を利用してサービスを構築し、例えば、通信事業者のもつユーザのメールアドレスをサービス利用のためのユーザIDとして利用し、ユーザにメッセージを送るなどのサービスを提供している。一方、ユーザは、自宅では固定網を使った通信事業者を使い、移動中は移動網を使った通信事業者を使うというように、複数の通信事業者に加入し複数のメールアドレスを持つことが多くなってきている。
このような状況下において、サービス事業者が通信事業者に加入しているユーザに対してメッセージの配信を行う際には、サービス事業者が通信事業者にメッセージの配信を依頼し、依頼された通信事業者が指定されたユーザに対してメッセージを配信している。
また、ユーザが複数のサービス事業者からサービスを受けている場合、それぞれのサービス毎に別々のユーザIDで管理されると、個々のサービスに対してユーザ認証を行うのが面倒であるという問題がある。このような問題を解決するために、例えば、個々のサービスにおけるユーザIDを連携させたID連携情報を利用したシングルサインオン技術が使用されている(例えば、非特許文献1参照)。
このようなID連携に関連する技術として、例えば、特許文献1には、複数のサイトに登録されているユーザID同士を連結させて、ユーザに関する情報を収集し、収集した結果を配信する技術が記載されている。
また、例えば、特許文献2には、様々なサービス事業者用のユーザに関する情報を収集し、収集した情報に基づいて条件に従ったユーザを抽出して、そのユーザにメッセージを配信する技術が記載されている。
特開2005−12867号公報 特開2004−54312号公報
"Liberty ID-FF Architecture Overview",[online],Liberty Alliance project,[平成20年7月1日検索],インターネット<http://www.projectliberty.org/liberty/content/download/318/2366/file/draft-liberty-idff-arch-overview-1.2-errata-v1.0pdf>
しかし、上述したメッセージ配信方法では、ユーザが複数の通信事業者に加入している場合に、ユーザが加入しているそれぞれの事業者から同一のメッセージを受信してしまう可能性があるという課題がある。
特許文献1に記載されている技術は、ID連携情報を作成するための技術であって、それをメッセージの配信依頼の割り振りに利用しようということまでは考えられていない。また、特許文献2に記載の技術は、複数のサービス事業者からユーザの特性、特徴に関する情報を集めることで一人一人により望ましい情報を配信できるようにしようということを目的としているのであって、複数の通信事業者に加入しているユーザに対して効率的にメッセージ配信を行うことはできない。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、複数の通信事業者に加入しているユーザに対して、効率的にメッセージの配信を行うことができるメッセージ配信システム、配信方法、識別子管理装置、および配信用プログラムを提供することを目的とする。
本発明によるメッセージ配信システムは、メッセージをユーザへ配信するためのメッセージ配信システムであって、複数の通信事業者の各々が運営し、それぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と、前記複数の配信手段と通信可能な識別子管理手段と、を有し、一の配信手段がメッセージ配信依頼を受信すると、当該メッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信し、前記識別子管理手段が、前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信し、前記配信手段が前記ユーザ識別子候補に含まれるユーザ識別子のユーザへ前記メッセージを配信する、ことを特徴とする。
本発明によるメッセージ配信方法は、メッセージをユーザへ配信するための通信システムにおけるメッセージ配信方法であって、前記通信システムが、複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と、前記複数の配信手段と通信可能な識別子管理手段と、を有し、一の配信手段がメッセージ配信依頼を受信すると、当該メッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信し、前記識別子管理手段が、前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信し、前記配信手段が前記ユーザ識別子候補に含まれるユーザ識別子のユーザへ前記メッセージを配信する、ことを特徴とする。
本発明による識別子管理装置は、メッセージをユーザへ配信するためのメッセージ配信システムにおける複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と通信可能な識別子管理装置であって、一の配信手段からメッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決するユーザ識別子解決手段と、前記解決されたユーザ識別子を含む配信候補リストを前記一の配信手段へ送信する送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によるプログラムは、メッセージをユーザへ配信するための通信システムにおいて、複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と通信可能な識別子管理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、一の配信手段からメッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を受信する機能と、前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信する機能と、を前記コンピュータに実現することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが複数の通信事業者に加入している場合においても、同一のメッセージの重複受信を抑制した効率的なメッセージ配信ができる。
本発明の第1実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 配信依頼ID情報保存部に保存された配信依頼ID情報の一例を示す図である。 新たな配信依頼が生じたときの配信依頼ID情報の更新例を示す図である。 ID連携情報保存部に保存されたID連携情報の第1例を示す図である。 割当済ユーザ情報保存部に保存された、配信依頼IDに対するID管理事業者ユーザIDの割当ユーザ情報の一例を示す図である。 新たな配信依頼IDに対する割当ユーザ情報が追加された割当ユーザ情報の更新例を示す図である。 本発明の第1実施形態によるメッセージ配信方法を示すシーケンス図である。 本発明の第1実施形態における配信ユーザID解決部の動作を説明するためのフローチャートである。 図8に示す動作を説明するための模式図である。 本発明の第2実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第2実施形態によるメッセージ配信方法を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態における配信ユーザID解決部および配信照会先リスト送信部の動作を説明するためのフローチャートである。 図12に示す動作を説明するための模式図である。 本発明の第3実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第3実施形態によるメッセージ配信方法を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第4実施形態によるメッセージ配信方法を示すシーケンス図である。 本発明の第4実施形態における各通信事業者のユーザ共有率を説明するための模式図である。 本発明の第5実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態によるメッセージ配信方法を示すシーケンス図である。 認証履歴情報保存部で保持している認証履歴情報の一例を示す図である。 本発明の第6実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第7実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 本発明の第8実施形態によるメッセージ配信システムを示す構成図である。 ID連携情報保存部で保存しているID連携情報の第2例を示す図である。 ID連携情報保存部で保存しているID連携情報の第3例を示す図である。
次に、本発明の各実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態において使用する用語について説明する。
・ユーザIDとは、通信事業者の配信システムやサービス提供事業者のサービス提供システムなどのサービスを利用するユーザを一意に特定する識別子をいう。
・通信事業者ユーザIDとは、通信事業者に加入しているユーザの当該通信事業者が管理するユーザIDをいう。
・ID管理事業者ユーザIDとは、ID管理事業者で管理しているユーザのユーザIDをいう。
・通信事業者IDとは、通信事業者の配信システムを一意に特定する識別子をいう。
・配信依頼IDとは、サービス提供事業者からのメッセージ配信依頼を一意に特定する識別子をいう。
・ID連携とは、ユーザIDとユーザIDとを関連付けることをいう。
・認証とは、アクセスしてきたユーザが本人であることを確認することをいう。例えば、ユーザIDとパスワードによって、アクセスしてきたユーザが本人であると確認される。
・シングルサインオンとは、あるユーザのユーザIDに対して認証が行われると、ID連携された他のユーザIDに対しても認証が行われたとみなすことをいう。例えば、あるユーザが複数の通信事業者のサービスを利用し、それぞれの通信事業者用に別々の通信事業者ユーザIDを持っており、さらに、そのユーザがシングルサインオンを行うID管理事業者のサービスも利用しており、通信事業者ユーザIDとID管理事業者ユーザIDとがID連携されている場合を考える。この場合、ユーザがID管理事業者のサービスにアクセスし、ID管理事業者ユーザIDに対して認証されると、ID管理事業者ユーザIDとID連携されている通信事業者ユーザIDに対しても認証が行われたとみなされ、その通信事業者のサービスを利用することができるようになる。もしシングルサインオンの機能がないとすると、ユーザはそれぞれの通信事業者のサービスに対して、個別に認証作業(例えば、ユーザIDとパスワードを入力するなど)が必要になり、不便になってしまう。
・メッセージとは、広告やクーポンなどのサービス提供事業者がユーザに伝えたい情報であり、文字だけでなく静止画や動画などの画像情報や音声情報などを含む。
1.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
1.1)システム構成
図1に示すように、本実施形態におけるメッセージ配信システムは、一例として、ID管理システム100と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム300Aと、配信システム300Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bとで構成されるものとする。また、ID管理システム100、サービス提供システム200、配信システム300Aおよび配信システム300Bは、図示するように接続されて通信可能であるが、これらの接続は図示しないネットワークにより実現することもできる。
本実施形態では、事業者としてサービス提供事業者、通信事業者A、通信事業者B、及びID管理事業者が、ユーザとしてユーザ1、ユーザ2、ユーザ3の3名がいるものとし、ユーザ1は通信事業者Aと通信事業者Bの両方と契約し、ユーザ2は通信事業者Aのみと契約し、ユーザ3は通信事業者Bのみと契約しているものとする。また、以下の説明において、通信事業者Aの通信事業者IDを「ccID-A」、通信事業者Bの通信事業者IDを「ccID-B」、ID管理事業者ユーザIDを「userIDidp」と適宜略記する。
また、本実施形態における、ユーザ1の通信事業者Aにおける通信事業者ユーザIDは「[email protected]」、通信事業者Bにおける通信事業者ユーザIDは「[email protected]」、ユーザ2の通信事業者Aにおける通信事業者ユーザIDは「[email protected]」、ユーザ3の通信事業者Bにおける通信事業者ユーザIDは「[email protected]」であるとする。
ID管理システム100は、ID管理事業者が運営している。サービス提供システム管理者端末250とサービス提供システム200とは、サービス提供事業者が運営している。配信システム300Aと配信システム300Bは同じ機能をもつ配信システムである。配信システム300Aは通信事業者Aが運営し、配信システム300Bは通信事業者Bが運営している。ユーザ1はユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bを所有している。ユーザ2はユーザ端末402Aを所有している。また、ユーザ3はユーザ端末403Bを所有している。
これら各システム(100、200、300A、300B)と各ユーザ端末(401A、401B、402A、403B)は、それぞれに装備されたコンピュータ(中央処理装置、プロセッサあるいはデータ処理装置)をプログラム制御することにより動作する。次に、各システムと各ユーザ端末が持つ機能について説明する。
ID管理システム100は、配信依頼ID提供部101と、配信依頼ID情報保存部102と、配信ユーザID解決部103と、割当済ユーザ情報保存部104と、ID連携情報保存部105とを有する。
配信依頼ID提供部101は、配信依頼ID情報保存部102を参照し、配信依頼を一意に特定することができる配信依頼IDを作成し、配信依頼ID情報保存部102に保存する機能を持つ。また、作成した配信依頼IDを配信依頼ID取得部202へ返す機能を持つ。
配信ユーザID解決部103は、配信依頼IDと通信事業者IDを受け取る機能を持つ。また、配信ユーザID解決部103は、ID連携情報保存部105を参照し、通信事業者IDで示される通信事業者が配信可能なユーザの情報を取得する機能を持つ。また、配信ユーザID解決部103は、割当済ユーザ情報保存部104を参照し、配信依頼IDで示される配信依頼に対して配信割り当て済みなユーザの情報を取得する機能を持つ。更に、配信ユーザID解決部103は、通信事業者が配信可能、かつ、配信割当済みでないユーザを解決し、配信ユーザID取得部302A、302BへそのユーザIDのリストを返す機能を持つ。
割当済ユーザ情報保存部104は、配信依頼に対して配信割り当て済みであるユーザの情報と、生成した配信依頼IDとをそれぞれ保存する機能を持つ。具体的には、割当済ユーザ情報保存部104は、配信依頼IDと配信割り当て済みであるID管理事業者ユーザIDとを関連付けて保存する機能を持つ。図2および図3は、後述する動作説明のために、配信依頼ID保存部104で保存している配信依頼IDの各例を示す。
ID連携情報保存部105は、ID管理事業者ユーザIDと、通信事業者IDと、通信事業者ユーザIDとを関連付けて保存する機能を持つ。図4はID連携情報保存部105でのID連携情報の一例を示す。図4に示すID連携情報は、ID管理事業者と通信事業者Aと通信事業者Bの各ユーザIDを対応付けた情報である。
サービス提供システム200は、メッセージ内容受付部201と、配信依頼ID取得部202と、配信依頼部203とを有する。メッセージ内容受付部201は、サービス提供システム管理者端末250から、メッセージ内容を受け付け、配信依頼ID取得部202へ、メッセージ内容を送信する機能をもつ。
配信依頼ID取得部202は、メッセージ内容受付部201からメッセージ内容を受け取る機能を持つ。また、配信依頼ID取得部202は、後述する配信依頼ID提供部101へ配信依頼IDの発行を依頼し、配信依頼ID提供部101から配信依頼IDを受け取る機能を持つ。更に、配信依頼ID取得部202は、メッセージ内容と配信依頼IDを配信依頼部203へ送信する機能を持つ。
配信依頼部203は、配信依頼ID取得部202から、メッセージ内容と配信依頼IDを受け取り、配信システム300Aの配信受付部301へ、メッセージ内容と配信依頼IDを送信する機能を持つ。
配信システム300Aと配信システム300Bとは、配信受付部301A、301Bと、配信ユーザID取得部302A、302Bと、配信部303A、303Bと、配信照会転送部304A、304Bとを有する。なお、配信照会転送部304Bは、後述する転送動作を行わない場合は不要である。図1では、通信事業者Aが運営する配信システム300Aから通信事業者Bが運営する配信システム300Bへ転送が行われる場合が例示されている。配信システム300Bから更に他の通信事業者が運営する配信システムへ転送する場合は、配信照会転送部304Bの送信動作が行われる。配信システム300Aおよび配信システム300Bの基本的な機能構成は同じであるから、以下、まとめて説明する。
配信受付部301A、301Bは、配信依頼IDとメッセージ内容を受け取り、配信ユーザID取得部302A、302Bへ配信依頼IDとメッセージ内容を送信する機能を持つ。配信ユーザID取得部302A、302Bは、配信依頼IDとメッセージ内容を受け取り、ID管理システム100の配信ユーザID解決部103に対して、配信依頼IDと予め設定された自己の通信事業者IDを送信し、配信すべきユーザの通信事業者ユーザIDのリストを取得する機能を持つ。そして、配信ユーザID取得部302A、302Bは、取得した通信事業者ユーザIDのリストとメッセージ内容と配信依頼IDを配信部303A、303Bへ送信する機能を持つ。
配信部303A、303Bは、通信事業者ユーザIDのリストとメッセージ内容と配信依頼IDを受け取り、その通信事業者ユーザIDで示されるユーザ端末へ、メッセージ内容を送信する機能を持つ。また、配信部303A、303Bは、配信依頼IDとメッセージ内容と転送先となる配信システムを運営する通信事業者IDとを配信照会転送部304A、304Bへ送信する機能を持つ。
配信照会転送部304A、304Bは、配信依頼IDとメッセージ内容と転送先の通信事業者IDを受け取り、転送先の通信事業者が運営する配信システムの配信受付部301Bへ配信依頼IDとメッセージ内容を送信する。なお、本実施形態では、配信照会転送部304Bは、送信動作は行わない。
ユーザ1が所有するユーザ端末401A及びユーザ端末401Bと、ユーザ2が所有するユーザ端末402Aと、ユーザ3が所有するユーザ端末403Bとは、配信部303A、303Bからネットワークを通してメッセージ内容を受け取る機能を持つ。
1.2)動作
次に、本実施形態における動作について説明するが、動作説明を煩雑にしないために、次のように仮定する。
本実施形態の配信依頼ID情報保存部102は、図2に示すように、配信依頼ID情報として「D001」を保存している。後述するように、配信依頼ID生成プロセスによって図2の配信依頼ID情報が図3に示す配信依頼ID情報に更新される。
ID連携情報保存部105は、図4に示すようなID連携情報を保存している。すなわち、図4に示すように、ユーザ1に関して、ID管理事業者ユーザID「user1@idp」と、通信事業者Aの通信事業者ユーザID「[email protected]」と、通信事業者Bの通信事業者ユーザID「[email protected]」と、がID連携されている。また、ユーザ2に関して、ID管理事業者ユーザID「user2@idp」と通信事業者Aの通信事業者ユーザID「[email protected]」とがID連携されており、ユーザ3に関して、ID管理事業者ユーザID「user3@idp」と通信事業者Bの通信事業者ユーザID「[email protected]」とがID連携されている。したがって、ID管理事業者ユーザIDが与えられると当該ユーザが使用している通信事業者が分かり、通信事業者IDが与えられると、それが管理する通信事業者ユーザIDを特定することができる。
割当済ユーザ情報保存部104は、図5に示すような、配信依頼ID「D001」についてID管理事業者ユーザID(「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」)を関連付けた情報を割当ユーザ情報として保存している。後述するように、ID管理事業者ユーザIDの割当プロセスによって図5の割当ユーザ情報が図6に示す割当ユーザ情報に更新される。
次に、図7の動作シーケンス図を参照して、本実施形態の動作について説明する。また、配信ユーザID解決部103の動作については、図8および図9を参照しながら詳細に説明する。
サービス提供システム管理者端末250は、サービス提供事業者のシステム管理者が入力したメッセージ内容を、サービス提供システム200のメッセージ内容受付部201へ送信する(図7:ステップS1−S−1)。サービス提供システム200は、メッセージ内容受付部201で受信したメッセージ内容を配信依頼ID取得部202に転送する。
配信依頼ID取得部202はメッセージ内容を入力すると、ID管理システム100内の配信依頼ID提供部101に配信依頼IDの発行を要求する(図7:ステップS1−S−2)。配信依頼IDの発行要求を受信すると、配信依頼ID提供部101は、配信依頼ID情報保存部102を参照し、配信依頼ID情報保存部102に既に保存されている配信依頼ID情報と異なる新しい配信依頼ID情報を生成し、生成した配信依頼ID情報を配信依頼ID情報保存部102へ保存する(図7:ステップS1−S−3)。ここでは、配信依頼ID情報保存部102には図2に示したように既に「D001」という配信依頼ID情報が保存されているため、配信依頼ID提供部101は、「D002」という配信依頼ID情報を新たに生成し、それを配信依頼ID情報保存部102へ保存する。その結果、図3に示すように、配信依頼ID情報保存部102には2つの配信依頼ID情報「D001」及び「D002」が保存されることとなる。
続いて、配信依頼ID提供部101は、生成した配信依頼ID情報「D002」を配信依頼ID取得部202へ返す(図7:ステップS1−S−4)。配信依頼ID取得部202は、配信依頼ID提供部101から配信依頼ID情報を取得すると、取得した配信依頼ID情報とメッセージ内容受付部201から入力されたメッセージ内容とを配信依頼部203へ渡す。配信依頼部203は、配信依頼ID取得部202から配信依頼ID情報とメッセージ内容とを受信すると、配信システム300Aの配信受付部301Aへ配信依頼ID情報とメッセージ内容とを送信しメッセージ配信を依頼する(図7:ステップS1−S−5)。
以下、便宜上、配信システム300A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS1−A−n」を記し、配信システム300B(通信事業者B)に関連する処理ステップを「ステップS1−B−n」を記すものとし(n=1,2,・・・)、図8および図9を参照しながらID管理システム100および配信システム300A、300Bの動作を詳細に説明する。
配信システム300Aの配信受付部301Aは、配信依頼部203から配信依頼ID情報とメッセージ内容を受け取ると(ステップS1−A−1)、配信ユーザID取得部302Aへ配信依頼ID情報とメッセージ内容を渡す(ステップS1−A−2)。配信ユーザID取得部302Aは、配信依頼ID情報とメッセージ内容を受け取ると、ID管理システム100の配信ユーザID解決部103に配信依頼ID情報と予め設定されていた自身の通信事業者IDとを渡してユーザID解決依頼をする(図7:ステップS1−S−6;ステップS1−A−3)。ここでは、配信システム300Aの配信ユーザID取得部302Aは、配信システム300Aを運営する通信事業者Aの通信事業者ID「ccID-A」を配信ユーザID解決部103に渡す。これにより、配信ユーザID解決部103は、配信依頼ID情報と通信事業者IDを取得する(図8:ステップS1−F2−1;ステップS1−A−4)。
図8および図9において、配信ユーザID解決部103は、配信ユーザID取得部302AからユーザID解決依頼を受信すると、その返り値を格納するための空の配信候補リスト501を作成し(図8:ステップS1−F2−2)、配信対象となるユーザのID管理事業者ユーザIDのリスト502を解決する(図8:ステップS1−F2−3;ステップS1−A−5)。以下、このリスト502を「userIDidpリスト」と記す。ここでは、配信対象を全ユーザ(すなわち、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3)のユーザ端末401A、401B、402A、402Bとしているので、これら3名のユーザのID管理事業者ユーザIDを含むuserIDidpリスト502{「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」}を解決する。
ただし、配信対象が全ユーザの端末である必要はない。例えば、ID管理システム100においてユーザ端末の位置情報やユーザの年齢や性別などの情報を管理している場合、配信対象を位置情報や年齢や性別に応じて配信対象のユーザ端末を限定することもできる。具体的には、ID管理システム100において、たとえばユーザ端末401Aの位置情報が「田町」、ユーザ端末402Aの位置情報が「品川」、ユーザ端末403Aの位置情報が「田町」であるとする。この場合、配信対象が「現在位置が「田町」のユーザ端末」であったとすれば、配信対象はユーザ端末401Aおよび403Bに限定され、userIDidpリスト502は{「user1@idp」、「user3@idp」}となる。
次に、配信ユーザID解決部103は、userIDidpリスト502内の「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」のそれぞれに対して、ステップS1−F2−5、S1−F2−6、S1−F2−7の処理を行う(図8:ステップS1−F2−4)。
まず、配信ユーザID解決部103は、ID連携情報保存部105を参照し、userIDidpリスト502から順次選択したID管理者事業者ユーザID(userIDidp)がユーザID解決依頼元の通信事業者IDとID連携を行っているかを調べる(図8、図9:ステップS1−F2−5)。そして、当該通信事業者ユーザIDに関連付けられたID管理事業者ユーザID(userIDidp)を取得できた場合(ステップS1−F2−5:YES)、当該通信事業者は配信可能であるから、配信ユーザID解決部103は、割当済ユーザ情報保存部104を参照し、取得したID管理事業者ユーザID(userIDidp)が配信依頼IDに関連付けられているかを調べる(図8、図9:ステップS1−F2−6)。一方、ステップS1−F2−5でuserIDidpを取得できなかった場合(ステップS1−F2−5:NO)、通信事業者が配信不可能であるから、配信ユーザID解決部103は、続くステップS1−F2−6およびS1−F2−7をスキップして、残りのID管理事業者ユーザIDに対して上記ステップS1−F2−5、S1−F2−6、S1−F2−7を繰り返す(図8:ステップS1−F2−4)。
図9を参照して具体的に述べると、userIDidpリスト502には「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」が含まれる。ステップS1−F2−5においてID連携情報保存部105を参照することで、userIDidpリスト502のうち、依頼元の通信事業者ID「ccID-A」で示される通信事業者AとID連携を行っているID管理事業者ユーザIDは「user1@idp」、「user2@idp」である。よって、ID管理事業者ユーザIDが「user1@idp」、「user2@idp」である場合は(ステップS1−F2−5:YES)、次のステップS1−F2−6の処理を行う。残りのID管理事業者ユーザID「user3@idp」は通信事業者AとID連携を行っていないので(ステップS1−F2−5:NO)、ステップS1−F2−6およびS1−F2−7をスキップし、もし配信対象となる全てのID管理事業者ユーザIDについての処理が完了すれば、ステップS1−F2−4の繰り返し処理を出る。
ステップS1−F2−6の処理において、図2に示す割当済ユーザ情報保存部104を参照することで、処理対象のID管理事業者ユーザIDが配信依頼IDに関連付けられていない場合(ステップS1−F2−6:NO)、配信ユーザID解決部103は、そのユーザが配信依頼割当済みでないために配信する必要がある。したがって引き続きステップS1−F2−7の処理を続ける。一方、処理対象のID管理事業者ユーザIDが配信依頼IDに関連付けられている場合(ステップS1−F2−6:YES)、配信ユーザID解決部103は、そのユーザが配信依頼割当済みであるから配信する必要がない。そのため、配信ユーザID解決部103は、次のID管理事業者ユーザIDを選択してステップS1−F2−4の繰り返し処理を行う。
すなわち、ステップS1−F2−6の処理対象となったID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user2@idp」は、図5に示す割当済ユーザ情報保存部104を参照しても配信依頼IDが関連付けられていないので(ステップS1−F2−6:NO)、配信割当済みのユーザIDは無く、引き続いてID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user2@idp」に対してステップS1−F2−7の処理が行われる(ステップS1−A−7)。
図8のステップS1−F2−7の処理において、配信ユーザID解決部103は、空の配信候補リスト501に、配信可能であるが配信依頼が割当済みでないユーザ(ID管理事業者ユーザID)を順次追加する。ここでは、図9に示すように、ID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user2@idp」に対してステップS1−F2−7の処理(追加)が行われ、「user1@idp」および「user2@idp」が追加された配信候補リスト503を得る。
次に、配信ユーザID解決部103は、ステップS1−F2−7で生成された配信候補リスト503に含まれるID管理事業者ユーザIDを割当済ユーザ情報保存部104に登録する(図8、図9:ステップS1−F2−8;ステップS1−A−8、)。ここでは、追加したユーザID「user1@idp」、「user2@idp」を配信依頼ID「D002」に関連付けて割当済ユーザ情報保存部104へ保存する。その結果、割当済ユーザ情報保存部104の保存内容は図6に示すように更新されることになる。
次に、配信ユーザID解決部103は、ID連携情報保存部105を参照し、配信候補リスト503に含まれるID管理事業者ユーザIDの各々を通信事業者ユーザIDに変換し(図8、図9:ステップS1−F2−9、S1−F2−10)、変換された配信候補リスト504を配信ユーザID取得部302Aへ送信する(図8:S1−F2−11;図7:ステップS1−S−8;ステップS1−A−9)。ここでは、配信ユーザID解決部103は、ID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user2@idp」を通信事業者Aの通信事業者ユーザID「[email protected]」、「[email protected]」にそれぞれ変換し、その変換した配信候補リスト504を配信システム300Aの配信ユーザID取得部302Aへ送信する。
配信ユーザID取得部302Aは、配信ユーザID解決部103から配信候補リスト504{「[email protected]」、「[email protected]」}を受信し、このユーザIDのリストとメッセージ内容と配信依頼IDとを配信部303Aへ渡す(ステップS1−A−10)。
配信部303Aは、配信候補リスト504とメッセージ内容と配信依頼IDとを配信ユーザID取得部302Aから受け取ると、配信候補リスト504内の各ユーザIDで示されたユーザ端末へメッセージ内容を配信する(図7:ステップS1−S−9;ステップS1−A−11)。ここでは、配信部303Aは、配信候補リスト504{「[email protected]」、「[email protected]」}に従ってユーザ端末401Aとユーザ端末402Aへメッセージを配信する。
続いて、配信部303Aは、配信照会転送部304Aへ、配信依頼IDおよびメッセージ内容を渡し(ステップS1−A−12)、配信照会転送部304Aは、配信依頼IDとメッセージ内容を予め転送先として設定された通信事業者の配信受付部へ送信する。ここでは、転送先の通信事業者IDとして「ccID-B」が指定されているとする。そのため、配信照会転送部304Aは、配信システム300Bの配信受付部301Bへ、配信依頼ID「D002」とメッセージ内容とを送信する(図7:ステップS1−S−10;ステップS1−A−13)。こうして配信システム300Aでの処理を終了する。
続いて、配信システム300Bの処理について説明する。配信システム300Bの配信受付部301Bは、配信照会転送部304Aから配信依頼ID「D002」とメッセージ内容を受け取ると(ステップS1−B−1)、それを配信ユーザID取得部302Bへ転送する(ステップS1−B−2)。配信ユーザID取得部302Bは、配信依頼ID「D002」とメッセージ内容を受け取ると、配信ユーザID解決部103に配信依頼ID「D002」と自己の配信システムの通信事業者IDを渡す(図7:ステップS1−S−11;ステップS1−B−3)。ここで渡される自己の配信システムの通信事業者IDは、配信システム300Bを運営する通信事業者Bの通信事業者ID「ccID-B」である。
続いて、配信ユーザID解決部103は、前述した図8のステップS1−F2−2以降の動作を行う。すなわち、配信ユーザID解決部103は、配信ユーザID取得部302BからユーザID解決依頼を受信すると、その返り値を格納するための空の配信候補リストを作成し(図8:ステップS1−F2−2)、配信対象となるユーザのuserIDidpリストを解決する(図8:ステップS1−F2−3;ステップS1−B−4)。続いて、配信ユーザID解決部103は、ID連携情報保存部105を参照することで、userIDidpリスト内で通信事業者ID「ccID-B」で示される通信事業者Bに関連付けられたID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user3@idp」を取得する(図8:ステップS1−F2−5;ステップS1−B−5)。
次に、配信ユーザID解決部103は、図6に示すように更新されている割当済ユーザ情報保存部104を参照して、配信依頼ID「D002」に関連付けられたID管理事業者ユーザID「user1@idp」、「user2@idp」が配信割り当て済みのユーザであると判断し、userIDidpリスト{「user1@idp」、「user3@idp」}から配信割り当て済みのユーザ「user1@idp」、「user2@idp」を除いたユーザ、すなわち通信事業者が配信可能でかつ配信割当り済みでないユーザ、が「user3@idp」であることを検出する(図8:ステップS1−F2−6、図7:ステップS1−S−12;ステップS1−B−6)。
次に、配信ユーザID解決部103は、通信事業者が配信可能かつ配信割当済みでないユーザの配信候補リスト{「user3@idp」}を生成し(図8:ステップS1−F2−7)、配信依頼ID「D002」に関連付けて保存する(図8:ステップS1−F2−8;ステップS1−B−7)。続いて、配信ユーザID解決部103は、配信候補リスト{「user3@idp」}を、「ccID-B」で示された通信事業者BのユーザID「[email protected]」に変換し、変換された配信候補リストを配信ユーザID取得部302Bへ送信する(図8:ステップS1−F2−9〜S1−F2−11、図7:ステップS1−S−13;ステップS1−B−8)。
配信ユーザID取得部302Bは、配信ユーザID解決部103から配信候補リスト{「[email protected]」}を受信すると(ステップS1−B−9)、受信した配信候補リストとメッセージ内容を配信部303Bへ渡す(ステップS1−B−10)。配信部303Bは、配信候補リスト{「[email protected]」}に登録されたユーザ端末へメッセージ内容を配信する(図7:ステップS1−S−14;ステップS1−B−11)。ここでは、配信部303Bは、ユーザ3のユーザ端末403Bへメッセージが配信される。そして、配信システム300Bでの処理を終了する。
1.3)効果
次に、本発明の第1実施形態の効果について説明する。
本実施形態の第1の効果は、ユーザが複数の通信事業者に加入している場合(ここではユーザ1が通信事業者AとBのそれぞれと加入している場合)でも、同一のメッセージを重複して受信するということが抑制されるということである。その理由は、配信依頼IDに対して配信割り当て済みであるユーザのユーザIDを保存し、配信割り当て済みのユーザに配信を行わないようにしているためである。
また、本実施形態の第2の効果は、ある通信事業者が、サービス提供事業者がメッセージ配信したいユーザのうち、その通信事業者に加入しているユーザでないためメッセージ配信ができないユーザへのメッセージ配信を他の通信事業者に配信依頼することで実行でき、その際に依頼先の他の通信事業者に知られたくない情報は公開されない。さらに、その転送先となる通信事業者を転送元となる通信事業者が自由に決定できるという効果もある。
その理由は、サービス事業者からのメッセージ配信依頼を一意に識別するための識別子としてID管理システム100が配信依頼IDを発行し、通信事業者は転送先となる通信事業者にその配信依頼IDとメッセージとを渡すだけであり、さらに、転送先の通信事業者は、配信依頼IDとその通信事業者IDの組み合わせから当該通信事業者が配信可能なユーザのユーザIDを取得してメッセージの配信を行っているためである。
なお、本実施形態のID連携情報保存部105が保存するID連携情報は図4に示したように通信事業者ユーザIDとID管理事業者ユーザIDとが異なっていたが、図25に示すように、通信事業者ユーザIDとID管理事業者ユーザIDとが同じ値であってもよい。また、ID連携情報保存部105は、通信事業者ユーザIDとID管理事業者ユーザIDが同じである場合は、図26に示すように、ID管理事業者ユーザIDとID連携をしている通信事業者を関連付けて保持してもよい。
2.第2実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
2.1)構成
図10において、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態におけるメッセージ配信システムは、ID管理システム120と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム320Aと、配信システム320Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図1に示した第1の実施形態と比較すると、ID管理システム120と配信システム320A、320Bの構成が異なる。すなわち、ID管理システム120は、図1のID管理システム100の構成に、配信照会先リスト送信部106を追加した構成である。また、配信システム320A、320Bは、図1の配信システム300A、300Bの構成に配信照会転送リスト判断部305A、305Bを追加した構成である。なお、配信システム320Aは通信事業者Aが運営し、配信システム320Bは通信事業者Bが運営している。
配信照会転送リスト判断部305A、305Bは、配信照会転送部304A、304Bから、配信依頼IDを受け取る機能を持つ。また、配信照会転送リスト判断部305A、305Bは、受け取った配信依頼IDと当該配信システムを運営する通信事業者の通信事業者IDとを配信照会先リスト送信部106へ送信し、配信先の通信事業者の候補を含むリストを受け取る機能を持つ。更に、配信照会転送リスト判断部305A、305Bは、受け取った通信事業者IDのリストから、ランダムに通信事業者IDを選択し、その通信事業者IDとメッセージ内容を配信照会転送部304A、304Bへ送信する機能も持つ。
配信照会先リスト送信部106は、配信照会転送リスト判断部305A又は305Bから配信依頼IDと通信事業者IDを受け取る機能を持つ。また、配信照会先リスト送信部106は、割当済ユーザ情報保存部104を参照し、まだ配信割り当て済みになっていないユーザを選択し、さらに、ID連携情報保存部105を参照し、配信割当済みになっていないユーザのID管理事業者ユーザIDとID連携されている通信事業者を検索する機能を持つ。更に、配信照会先リスト送信部106は、検索した通信事業者の通信事業者IDのリストを配信照会転送リスト判断部305A又は305Bに返す機能も持つ。
2.2)動作
次に、本実施形態の動作を説明する。図11に示すように、ステップS2−S−1〜S2−S−4が本実施形態の特徴的な処理である。その他の処理ステップは、基本的に図7に示す第1実施形態と同様であるから、同一の参照符号を付して説明は省略する。以下、図12および図13を参照しながら詳細に説明する。以下、本実施形態における配信システム320A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS2−A−n」と記す(n=1,2,・・・)。
まず、配信システム320Aの配信照会転送部304Aは、配信依頼IDとメッセージ内容を配信部303Aから受け取ると、配信照会転送リスト判断部305Aへ、配信依頼IDを渡す(ステップS2−A−1)。これにより、配信照会転送リスト判断部305Aは、受け取った配信依頼IDと当該配信システムの運営主体である通信事業者IDとを配信照会先リスト送信部106へ送信する(図11:ステップS2−S−1;ステップS2−A−2)。ここで送信される通信事業者IDは、配信システム320Aを運営する通信事業者Aの「ccID-A」である。
次に、配信照会先リスト送信部106は、配信照会転送リスト判断部305Aから配信依頼IDと依頼元の通信事業者ID(ここでは「ccID-A」)を受信すると(図12:ステップS2−F2−1)、配信ユーザID解決部103が解決する返り値を格納するための空の配信可能通信事業者集合601(以下、「配信可能ccID集合」という。)を作成する(図12:ステップS2−F2−2;ステップS2−A−3)。続いて、配信照会先リスト送信部106は、第1実施形態と同様に、userIDidpリスト602を解決する(図12:ステップS2−F2−3;ステップS2−A−4)。ここでは、全てのユーザが配信対象なので、userIDidpリスト602は{「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」}となる。
次に、配信照会先リスト送信部106は、userIDidpリスト602の「user1@idp」、「user2@idp」、「user3@idp」の各々に対して、ステップS2−F2−5、S2−F2−6、S2−F2−7の処理を順次実行する(図12:ステップS2−F2−4)。
すなわち、配信照会先リスト送信部106は、割当済ユーザ情報保存部104を参照し、userIDidpリスト602から順次選択されたuserIDidpが配信依頼IDに関連付けられているかを調べる(図12、図13:ステップS2−F2−5;ステップS2−A−5)。選択されたuserIDidpが配信依頼IDに関連付けられていない場合(ステップS2−F2−5:NO)、配信照会先リスト送信部106は、そのユーザが配信依頼割当済みでないため、配信する必要があり、ステップS2−F2−6の処理を続ける。一方、選択されたuserIDidpが配信依頼IDに関連付けられている場合(ステップS2−F2−5:YES)、配信照会先リスト送信部106は、そのユーザが配信依頼割当済みであるから配信する必要がなく、そのため、次のID管理事業者ユーザIDに対してステップS2−F2−4の繰り返し処理を行う。
ここでは、ユーザ1のユーザ端末401A、401B、ユーザ2のユーザ端末402Aは既に配信割当済みなので、図13に示すように、「user3@idp」が配信割当されていないID管理事業者ユーザIDとなる。
次に、配信照会先リスト送信部106は、ID連携情報保存部105を参照し、配信依頼IDに関連付けられていないID管理事業者ユーザID(userIDidp)がID連携している通信事業者IDを取得し(図12、図13:ステップS2−F2−6)し、その通信事業者IDを配信可能ccID集合603に追加する(図12、図13:ステップS2−F2−7;ステップS2−A−6)。図13に示すように、ここでは「user3@idp」に関連付けられた通信事業者IDは「ccID-B」であるから、配信可能ccID集合603は{ccID-B}となる。こうして、配信可能ccID集合603が配信照会先リストとして生成される(図11:ステップS2−S−2)。
次に、配信照会先リスト送信部106は、配信可能ccID集合603を配信照会転送リスト判断部305Aへ返す(図11:ステップS2−S−3;図12:ステップS2−F2−8;ステップS2−A−7)。ここでは、{ccID-B}を返すこととなる。これにより、配信照会転送リスト判断部305Aは、配信可能ccID集合603(ここでは{ccID-B})を受け取り、その配信可能ccID集合603からランダムに通信事業者IDを選択し、その通信事業者IDと配信依頼IDとメッセージ内容を配信照会転送部304Aへ送信する(図11:ステップS2−S−4;ステップS2−A−8)。
なお、配信システム320Bに関連する動作も上述した配信システム320Aの場合と基本的に同様であるから、説明は省略する。
2.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ID管理システム120の配信照会先リスト送信部106が、配信依頼IDに関連付けられていないID管理事業者ユーザIDがID連携している通信事業者を転送先の通信事業者候補として生成し、ID配信システム320A、320Bに対してその候補リストを返す機能を持つ。そのため、本実施形態は、配信システム320A、320Bが配信依頼を他の通信事業者に転送する際に、転送先の通信事業者を選定する際に取得した通信事業者IDのリストを参考に、転送先の通信事業者を選ぶことができる。
なお、本実施形態では、通信事業者IDのリストから、ランダムに通信事業者IDを選択したが、ランダムに選択する以外にも、リストの最上位の通信事業者を選んでもよいし、上位から順番に選んでもよい。
3.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。上述した第2実施形態では、転送先の通信事業者IDを含む配信可能ccID集合603が配信照会先リストとし配信システムへ返送されるが、この配信可能ccID集合603の各通信事業者IDに対して選択基準情報を追加することができる。以下、本発明の第3実施形態では、選択基準情報として配信可能人数を追加する。
3.1)構成
図14に示す第3実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図10に示す第2実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態によるメッセージ配信システムは、ID管理システム130と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム320Aと、配信システム320Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図10に示した第2実施形態と比較すると、ID管理システム130の構成が異なる。すなわち、ID管理システム130は、図10のID管理システム120の構成に、配信可能人数計算部107を追加したものである。配信可能人数計算部107は、配信照会先リスト送信部106から通信事業者IDのリストを受け取り、その通信事業者に転送した際に配信割当される人数を計算して返す機能を持つ。
3.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。図15に示すように、ステップS3−S−1〜S3−S−3が本実施形態の特徴的な処理である。その他の処理ステップは、基本的に図7および図11に示す第1および第2実施形態と同様であるから、同一の参照符号を付して説明は省略する。以下、図14および図15を参照しながら詳細に説明する。以下、本実施形態における配信システム320A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS3−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
まず、図15において、配信照会先リスト送信部106は配信可能ccID集合を生成すると(ステップS2−S−2)、配信可能人数計算部107へ配信可能ccID集合と配信依頼IDとを送信する。ここでは、図13に示す配信可能ccID集合603{ccID-B}と配信依頼ID「D002」とが送信されるものとする(ステップS3−A−1)。
続いて、配信可能人数計算部107は、割当済ユーザ情報保存部104を参照して、配信依頼IDに対して配信割当されていないユーザのID管理事業者ユーザIDの数をカウントする(図15:ステップS3−S−1;ステップS3−A−2)。ここでは、配信依頼ID「D002」に対して配信割当されていないユーザはユーザ3であるため、配信可能人数計算部107は、ID管理事業者ユーザID(「user3@idp」)をカウントする。
続いて、配信可能人数計算部107は、ID連携情報保存部105を参照して、各通信事業者IDが配信割当されていないユーザに対して配信可能であれば、当該通信事業者IDが配信可能な人数を増加させる(図15:ステップS3−S−1;ステップS3−A−3)。具体的には、配信可能人数計算部107は、ID管理事業者ユーザIDが通信事業者IDで示される通信事業者とID連携されているかを調べる。
ここでは、ID管理事業者ユーザID「user3@idp」が通信事業者ID「ccID-B」とID連携されているかを調べ、「user3@idp」が「ccID-B」とID連携されていることが分かる。つまり、「ccID-B」は「user3@idp」に配信可能であるということである。したがって、「ccID-B」の配信可能な人数を1増やし、結果として、「ccID-B」の通信事業者とその配信可能人数=1との組からなる配信可能人数リスト(「ccID-B」,1)を得ることになる。このようにして、配信割当されていないユーザへの配信が可能な通信事業者IDとその配信可能ユーザ数とからなる配信可能人数リストが生成される。
最後に、配信可能人数計算部107は、各通信事業者に対応する配信可能人数リストを配信照会先リスト送信部106へ渡す(ステップS3−A−4)。ここでは(「ccID-B」,1)が送信される。
配信照会先リスト送信部106は、配信照会転送リスト判断部305Aへ、配信可能な各通信事業者IDとその配信可能人数を示す配信可能人数リストを送信する(図15:ステップS3−S−2;ステップS3−A−5)。ここでは(「ccID-B」,1)が送信される。
配信照会転送リスト判断部305Aは、配信照会先リスト送信部106から上記の配信可能な通信事業者IDと配信可能人数の組の配信可能人数リストを配信照会転送先リストとして受け取り、配信可能な人数が一番多い通信事業者IDを選択する(図15:ステップS3−S−3;ステップS3−A−6)。そして、配信照会転送リスト判断部305Aは、選択したその通信事業者を転送先となる通信事業者として処理する(図15:ステップS1−S−10;ステップS3−A−7)。
なお、本実施形態では、配信可能な人数が一番多い通信事業者IDを選択したが、逆に配信可能な人数が一番少ない通信事業者IDを選択してもよい。また、配信システム320Bに関連する動作も上述した配信システム320Aの場合と基本的に同様であるから、説明は省略する。
3.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ID管理システム130の配信可能人数計算部107が、配信可能な人数を返す機能を持つ。そのため、本実施形態によれば、配信システムが転送先の通信事業者を選定する際に配信可能な人数に応じた転送先の通信事業者を選ぶことができる。
4.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第4実施形態では、配信可能ccID集合603の各通信事業者IDに対する選択基準情報としてユーザ共有率を追加する。
4.1)構成
図16に示す第4実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図10に示す第2実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態によるメッセージ配信システムは、ID管理システム140と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム320Aと、配信システム320Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図10に示した第2の実施形態と比較すると、ID管理システム140の構成が異なる。すなわち、ID管理システム140は、図10のID管理システム120の構成に、ユーザ共有率計算部108を追加したものである。ユーザ共有率計算部108は、配信照会先リスト送信部106から転送元となる通信事業者IDと転送先の候補となる通信事業者IDのリストを受け取り、転送元の通信事業者と転送先の通信事業者との間でどのくらいのユーザが双方の通信事業者に加入しているかの割合を計算する機能を持つ。
4.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。図17に示すように、ステップS4−S−1〜S4−S−3が本実施形態の特徴的な処理である。その他の処理ステップは、基本的に図7および図11に示す第1および第2実施形態と同様であるから、同一の参照符号を付して説明は省略する。以下、図16および図17を参照しながら詳細に説明する。以下、本実施形態における配信システム320A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS4−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
まず、図17において、配信照会先リスト送信部106は配信可能ccID集合を生成すると(ステップS2−S−2)、ユーザ共有率計算部108へ配信可能ccID集合と配信照会元の通信事業者IDとを送信する(ステップS4−A−1)。ここでは、転送元の通信事業者IDが「ccID-A」、転送先の通信事業者IDが「ccID-B」である。
ユーザ共有率計算部108は、転送元の通信事業者IDと転送先の配信可能ccID集合とを受け取ると(ステップS4−A−2)、配信可能ccID集合に含まれる各通信事業者IDに対して以下の処理を行う(ステップS4−A−3)。
ユーザ共有率計算部108は、まず、転送元の通信事業者ユーザIDとID連携しているID管理事業者ユーザIDと、転送先の通信事業者ユーザIDとID連携しているID管理事業者ユーザIDと、をそれぞれ取得する。以下、転送元の通信事業者ユーザIDとID連携しているID管理事業者ユーザIDの集合を「転送元通信事業者ユーザ集合」、転送先の通信事業者ユーザIDとID連携しているID管理事業者ユーザIDの集合を「転送先通信事業者ユーザ集合」とそれぞれ呼ぶものとする。
ユーザ共有率計算部108は、転送元通信事業者ユーザ集合と転送先通信事業者ユーザ集合との積集合を計算する(図18参照)。以下、この積集合を「共有ユーザ集合」と呼ぶ。続いて、ユーザ共有率計算部108は、転送先通信事業者ユーザ集合のユーザ数に対する共有ユーザ集合のユーザ数の割合(共有ユーザ集合のユーザ数÷転送先通信事業者ユーザ集合のユーザ数)を「ユーザ共有率」として計算する。ここでは転送元通信事業者ユーザ集合は通信事業者Aに加入しているユーザであるので{「user1@idp」、「user2@idp」}となる。転送先通信事業者ユーザ集合は通信事業者Bに加入しているユーザであるので{「user1@idp」、「user3@idp」}となる。したがって、共有ユーザ集合は{「user1@idp」}となり、転送先通信事業者と転送元通信事業者との間のユーザ共有率は0.5となる。こうしてユーザ共有率が算出される(図17:ステップS4−S−1)。
ユーザ共有率計算部108は、各通信事業者に対するユーザ共有率のリストを配信照会先リスト送信部106へ送信し(ステップS4−A−4)、配信照会先リスト送信部106はそのリストを配信照会転送リスト判断部305Aへ送信する(図17:ステップS4−S−2;ステップS4−A−5)。ここでは、配信照会先リスト送信部106は、ユーザ共有率のリスト(「ccID-B」,0.5)を送信する。こうして各通信事業者に対するユーザ共有率リストを受信すると、配信照会転送リスト判断部305Aは、ユーザ共有率が低い通信事業者を転送先の通信事業者として選択する(図17:ステップS4−S−3;ステップS4−A−6)。
4.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ID管理システム140のユーザ共有率計算部108が、ユーザ共有率を返す機能を持つ。例えば広告メッセージを送る場合を考えると、図18に示すように、通信事業者Aのユーザの数を面積の大きさで模式的に示す円701と、通信事業者Bのユーザの数を面積の大きさで模式的に示す円702とが重複している部分の割合、すなわち通信事業者AとBのユーザ共有率が0.80であるものとする。また、通信事業者Cのユーザの数を面積の大きさで模式的に示す円703と円701とが重複している部分の割合、すなわち通信事業者AとCのユーザ共有率が0.20であるものとする。
ここで、通信事業者Bと通信事業者Cが転送先の候補となる通信事業者であった場合、ユーザ共有率が低い通信事業者は、転送元となる通信事業者とは加入者層が違う通信事業者であるため新規顧客が多く望めると判断できる。そこで、配信照会転送リスト判断部305Aは、ユーザ共有率が低い通信事業者Cを転送先の通信事業者として選択する。
5.第5実施形態
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第5実施形態では、配信可能ccID集合603の各通信事業者IDに対する選択基準情報として認証有効数を追加する。
5.1)構成
図19に示す第5実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図14に示す第3実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態によるメッセージ配信システムは、ID管理システム150と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム330Aと、配信システム330Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図14に示した第3実施形態と比較すると、ID管理システム150、配信システム330A、及び配信システム330Bの構成が異なる。すなわち、ID管理システム150は、図14に示したID管理システム130の構成に、認証有効計算部109、認証履歴情報保存部110、及び認証実行部111が追加された構成である。また、配信システム330A及び330Bは、図14に示した配信システム320A及び320Bの構成に、サービス提供部306A、306Bと、ユーザ認証部307A、307Bとが追加された構成である。
認証履歴情報保存部110は、認証実行部111が認証を行ったという情報を保存する機能を持つ。例えば、認証履歴情報保存部110は、図21に示すように、認証したユーザ(認証ユーザ)のID管理事業者ユーザIDと、認証日時とを関連付けて保存する。認証有効計算部109は、配信可能人数計算部107からの依頼により、指定されたユーザが認証済みのユーザか否かを認証履歴情報保存部110を参照して判断する機能を持つ。
認証実行部111は、ユーザ端末401A、401B、402A、403Bからの認証依頼を受け付け、各通信事業者ユーザIDに対して認証を行い、認証結果を認証履歴情報保存部110へ保存する機能を持つ。また、認証実行部111は、配信システム330A、330Bのユーザ認証部307A、307Bからの認証確認依頼を受け取り、認証確認依頼に含まれた通信事業者ユーザIDで示されたユーザが認証済みのユーザかを判断する機能を持つ。より詳しくは、認証確認依頼に含まれた通信事業者ユーザIDからID連携情報保存部105のID連携情報を参照し、通信事業者ユーザIDをID管理事業者ユーザIDに変換し、そのID管理事業者ユーザIDが認証済みかどうかを認証履歴情報保存部110を参照することで、認証済みのユーザか否かを判断する。
なお、本実施形態では、認証実行部111は、ユーザ端末401A、401B、402A、403Bからの認証依頼を受け付けた場合、ユーザ端末401A、401B、402A、403Bからユーザが入力したID管理事業者ユーザIDとパスワードとを受け取り、予め設定されているID管理事業者ユーザIDに対応したパスワードと一致するかどうかを調べ、一致した場合に認証済みと判断する。
サービス提供部306A、306Bは、ユーザ端末401A、401B、402A、403Bに対してサービスを提供する機能を持つ。また、サービス提供部306A、306Bは、サービスを提供する前に、アクセスしてきたユーザを認証するために、ユーザ認証部307A、307Bに通信事業者ユーザIDを送信し、ユーザを認証することを依頼する機能を持つ。本実施形態では、サービス提供部306A、306Bは、ユーザ端末にニュース情報を提供するサービスを提供しているものとする。
ユーザ認証部307A、307Bは、サービス提供部306A、306Bから通信事業者ユーザIDを受け取り、ID管理システム150の認証実行部111に通信事業者ユーザIDを送り、ユーザが認証済みかどうかを調べる機能を持つ。
5.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。
5.2.1)認証登録
まず、図20に示すように、認証登録処理(ステップS5−S−1〜S5−S−2)を本実施形態の動作の前に実行する。
たとえば、ユーザ3がユーザ端末403Bを用いて認証実行部111へID管理事業者ユーザID(user3@idp)とパスワードを送信したとする(ステップS5−S−1)。認証実行部111は、ユーザ端末403Bから送信された上記ID管理事業者ユーザID(user3@idp)とパスワードとを受信すると、当該ID管理事業者ユーザIDに予め設定されている登録パスワードと一致するかどうかを調べる。受信パスワードと登録パスワードとが一致すれば、認証実行部111は、認証成功と判断し、受信したID管理事業者ユーザIDと認証を行った日時とを関連付けて認証履歴情報保存部110に保存する(ステップS5−S−2)。ここでは、「user3@ipd」が「2006/06/10 9:03」に認証したという情報が認証履歴情報保存部110に保存されたとする。
このように、認証履歴を保存しておくことで、ユーザ3は、ユーザ端末403Bを用いて、通信事業者Bが運営する通信システム330Bのサービス提供部306Bに対して、たとえばニュース情報の取得を要求することができる。具体的には、ユーザ端末403Bは、サービス提供部306Bへ通信事業者ユーザIDを含む情報要求を送信する(ステップS5−S−3)。ここでは、通信事業者Bにおけるユーザ3の通信事業者ユーザID([email protected])がユーザ端末403Bからサービス提供部306Bへ送信されたものとする。
サービス提供部306Bは、アクセスしてきたユーザを認証するために、ユーザ認証部307Bに通信事業者ユーザID([email protected])を送信する。ユーザ認証部307Bは、当該通信事業者ユーザIDを受け取ると、認証を実行するために、受け取った通信事業者ユーザIDをID管理システム150の認証実行部111へ送信する(ステップS5−S−4)。ここでは、通信事業者ユーザID([email protected])がユーザ認証部307Bから認証実行部111へ送信される。
認証実行部111は、通信事業者ユーザIDを受信すると、その通信事業者ユーザIDを用いてID連携情報保存部105のID連係情報を参照し、受信した通信事業者ユーザIDにID連携しているID管理事業者ユーザIDを取得する。そして、認証実行部111は、そのID管理事業者ユーザIDが認証済みかどうかを認証履歴情報保存部110を参照して判断することで、通信事業者ユーザIDで示されたユーザが認証済みかを判断する(ステップS5−S−5)。
例えば、図4に示すようにID連携情報がID連携情報保存部105に保存されている場合、ID連携情報保存部105をサーチすることで、通信事業者ユーザID([email protected])に対応したID管理事業者ユーザIDは「user3@idp」であることが分かる。そして、認証実行部111は、そのID管理事業者ユーザID「user3@idp」を用いて、図21に示す認証履歴情報保存部110を参照することで、当該ID管理事業者ユーザID「user3@idp」が「2006/06/10 9:03」に認証されたことが分かる。この認証日時からの経過時間が1日以内であれば(たとえば、このステップを処理した時間が「2006/06/10 9:10」であれば)、当該ID管理事業者ユーザID「user3@idp」が認証済みであると判断する。そして、認証実行部111は、ID管理事業者ユーザID「user3@idp」が認証済みであれば、対応する通信事業者ユーザID([email protected])も認証済みであると判断し、当該通信事業者ユーザID([email protected])の認証済み情報をユーザ認証部307Bへ返す(ステップS5−S−6)。
ユーザ認証部307Bは、認証実行部111からの認証済みかどうかの情報を受け取り、その情報をサービス提供部306Bへ返す。ここでは、ユーザ認証部307Bは、通信事業者ユーザID([email protected])は認証済みであるという情報をサービス提供部306Bへ返す。
サービス提供部306Bは、認証済みのユーザ端末へニュース情報を提供する。ここでは、サービス提供部306Bは、通信事業者ユーザID([email protected])が認証済みであるから、当該ユーザ端末403Bへニュース情報を提供する(ステップS5−S−7)。
5.2.2)動作例
本実施形態において特徴的な処理であるステップS5−S−8〜S5−S−10は、図20に示すように、認証登録処理(ステップS5−S−1およびS5−S−2)が完了した状態で実行される。その他の処理ステップは、基本的に図7および図11に示す第1および第2実施形態と同様であるから、同一の参照符号を付して説明は省略する。以下、図19および図20を参照しながら詳細に説明する。以下、本実施形態における配信システム330A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS5−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
まず、図20において、配信照会先リスト送信部106は配信可能ccID集合を生成すると(ステップS2−S−2)、配信可能人数計算部107へ配信可能ccID集合と配信依頼IDとを送信する。
続いて、配信可能人数計算部107は、ID連携情報保存部104を参照して、配信可能ccID集合に含まれる配信可能な通信事業者に対応する配信割当されていないユーザを特定する(ステップS5−A−1)。たとえば、配信可能人数計算部107は、ID連携情報保存部105を参照することで「user3@idp」が通信事業者BとID連携されていることが分かる。つまり、通信事業者Bは「user3@idp」に配信可能であるということが分かる。
次に、配信可能人数計算部107は、配信可能なユーザがさらに認証中であるかを調べるために、配信可能なユーザのID管理事業者ユーザID(userIDidp)を認証有効計算部109へ送信する(ステップS5−A−2)。ここでは、userIDidpとして「user3@idp」が認証有効計算部109へ送信される。
認証有効計算部109は、このuserIDidpを受け取ると、認証履歴情報保存部110を参照して、そのuserIDidpが認証を行った最新の日時の情報を取得する(ステップS5−A−3)。ここでは、例えば、図21から「user3@idp」が「2006/06/10 9:03」に認証を行ったという情報を取得したとする。
次に、認証有効計算部109は、認証を行った日時が予め設定された値より期間が経過しているかどうかの判断を行うことで、認証済みであるかを判断する(ステップS5−A−4)。ここでは、例えば、認証済み後1日だけ認証が有効であり、現在の日時が「2006/06/13 9:03」であるとすれば、認証を行った時刻「2006/06/10 9:03」は現在時刻よりも1日以上前である。したがって「user3@idp」は認証済みでないと判断される。
次に、認証有効計算部109は、認証済みかどうかという情報を配信可能人数計算部107へ返す(ステップS5−A−5)。ここでは、“「user3@ipd」は「認証済みでない」”という情報が認証有効計算部109から配信可能人数計算部107へ返される。配信可能人数計算部107は、認証済みかどうかという情報を認証有効計算部109から取得すると、その取得情報に基づいて「認証済み」の場合は配信可能かつ認証有効ユーザ数を「1」増やし、「認証済みでない」の場合は配信可能かつ認証有効ユーザ数を増やすことはしない(ステップS5−A−6)。ここでは、「user3@idp」は認証済みでないので、配信可能人数計算部107は、配信可能かつ認証有効ユーザ数を増やすことはせず、配信可能かつ認証有効ユーザ数は「0」のままである。よって、配信可能人数計算部107は、通信事業者Bにおける配信可能かつ認証有効ユーザ数が「0」であるので、(通信事業者BのID,配信可能かつ認証有効ユーザ数)=(「ccID-B」,0)という情報を計算する。
こうして、認証履歴情報保存部110を参照することで、配信可能・認証有効数リスト(通信事業者BのID,配信可能かつ認証有効ユーザ数)が生成され(図20:ステップS5−S−8)、配信可能・認証有効数リストが配信システムAへ送信される(図20:ステップS5−S−9)。配信可能・認証有効数リストを受信すると、配信照会転送リスト判断部305Aは、認証有効数に応じて転送先の通信事業者を選択することができる(図20:ステップS5−S−10)。
5.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ID管理システム150の配信可能人数計算部107が、配信可能かつ認証中ユーザ数を返す機能を持つ。そのため、本実施形態では、配信システム330A、330Bが転送先の通信事業者を選定する際に、配信可能なユーザ数に応じた場合だけでなく、配信可能かつ認証中ユーザ数に応じて転送先の通信事業者を選ぶことができる。認証済みであるユーザはメッセージをすぐ読む可能性が高いため、即時性が要求されるメッセージを送りたい場合などに有効である。
6.第6実施形態
次に、本発明の第6の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第6実施形態では、配信可能ccID集合603の各通信事業者IDに対する選択基準情報として認証回数を追加する。
6.1)構成
図22に示す第6実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図19に示す第5実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態におけるメッセージ配信システムは、ID管理システム160と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム330Aと、配信システム330Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図19に示した第5実施形態と比較すると、ID管理システム160の構成が異なる。すなわち、ID管理システム160は、図19に示したID管理システム150の構成中の認証有効計算部109の替りに、認証回数計算部112を設けた点に特徴がある。認証回数計算部112は、配信可能人数計算部107から指定されたユーザが多く認証を行っているかの情報の取得の依頼を受け、認証履歴情報保存部110を参照し、認証回数が多いかどうかを判断する機能を持つ。
6.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。本実施形態において、図20におけるステップS5−S−8に替わって、次に述べる処理が実行される。以下、本実施形態における配信システム330A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS6−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
配信可能人数計算部107は、ユーザが多く認証を行っているかどうか調べるために、認証回数計算部112に配信可能なユーザのID管理事業者ユーザIDを送信する(ステップS6−A−1)。ここでは、配信可能人数計算部107は、配信可能なユーザのID管理事業者ユーザIDである「user3@idp」を認証回数計算部112に送信する。
認証回数計算部112は、ID管理事業者ユーザIDを受け取ると、認証履歴情報保存部111を参照して、そのID管理事業者ユーザIDが認証を行った回数を取得する(ステップS6−A−2)。ここでは、例えば、「user3@idp」が「2006/06/13 9:03」に認証を行ったという情報を取得したとする。
次に、認証回数計算部112は、認証を行った回数が予め設定された値より大きいかどうかの判断を行うことで、認証を行った回数が多いかどうかを判断する(ステップS6−A−3)。ここでは、例えば、認証回数が5回以上であれば、認証を行った回数が多いと判断するものとして説明する。この場合、認証回数が1回なので、認証回数計算部112は、認証回数は多くないと判断する。続いて、認証回数計算部112は、認証を行った回数が多いかどうかという情報を配信可能人数計算部107へ返す(ステップS6−A−4)。ここでは、認証回数計算部112は、「多くない」という情報を配信可能人数計算部107に返す。
そして、配信可能人数計算部107は、認証が行った回数が多いかどうかという情報を認証回数計算部112から取得し、もし認証を行った回数が多い場合は配信可能かつ認証回数が多いユーザの数を「1」増やし、多くない場合は配信可能かつ認証回数が多いユーザの数は増やさない(ステップS6−A−5)。ここでは、「user3@idp」は認証を行った回数が「多くない」なので、配信可能人数計算部107は、配信可能かつ認証回数が多いユーザの数を増やすことはせず、配信可能かつ認証回数が多いユーザの数は初期値の「0」のままである。よって、配信可能人数計算部107は、通信事業者Bにおける配信可能かつ認証回数が多いユーザ数が「0」であるので、配信可能・多認証回数ユーザ数リスト(通信事業者BのID,配信可能かつ認証回数が多いユーザ数)=(「ccID-B」,0)を生成する。
こうして、認証履歴情報保存部110を参照することで、配信可能・多認証回数ユーザ数リスト(通信事業者BのID,配信可能かつ認証回数が多いユーザ数)が生成され、配信可能・多認証回数ユーザ数リストが配信システムAへ送信される。配信可能・多認証回数ユーザ数リストを受信すると、配信照会転送リスト判断部305Aは、認証回数に応じて転送先の通信事業者を選択することができる。
6.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、ID管理システム160の配信可能人数計算部107が、配信可能かつ認証回数が多いユーザの数を返す機能を持つ。そのため、本実施形態によれば、配信システム330A、330Bが転送先の通信事業者を選定する際に配信可能かつ認証回数が多いユーザの人数に応じた、転送先の通信事業者を選ぶことができる。本実施形態は、認証回数が多いユーザはメッセージをすぐ読む可能性が高いため、即時性が要求されるメッセージを送りたい場合などに有効である。
7.第7実施形態
次に、本発明の第7の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第7実施形態では、配信可能ccID集合603に登録する通信事業者IDを所定のポリシに従って配信システムへ送信する前にフィルタリングする。
7.1)構成
図23に示す第7実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図10に示す第2実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態におけるメッセージ配信システムは、ID管理システム170と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム340Aと、配信システム340Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。
本実施形態は、図10に示した第2実施形態と比較すると、ID管理システム170、配信システム340A及び340Bの構成が異なる。すなわち、図23のID管理システム170は、図10のID管理システム120の構成に、配信照会先ポリシ評価部113、配信照会先ポリシ保存部114及び配信照会先ポリシ設定部115を追加した構成である。また、図23の配信システム340A及び340Bは、図10の配信システム320A及び320Bの構成に、配信照会先ポリシ送信部308A、308Bを追加した構成である。
配信照会先ポリシ保存部114は、通信事業者を配信照会先リストに入れてよいかどうかのルール情報を保存する機能を持っている。具体的には通信事業者IDに関連付けて、配信照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」という情報が格納されている。本実施形態では、たとえば『通信事業者Bについては配信照会先リストに入れても「よい」』というルール情報が格納されているものとする。
配信照会先ポリシ評価部113は、配信照会先ポリシ保存部114から通信事業者IDに関連付けて、配信照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」というルール情報を取得する機能を持っている。また、配信照会先ポリシ評価部113は、配信照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」というルール情報を、配信照会先リスト送信部106へ送信する機能を持つ。
配信照会先ポリシ送信部308A及び308Bは、ある通信事業者を照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」というルール情報を配信照会先ポリシ設定部115へ送信する機能を持つ。
配信照会先ポリシ設定部115は、通信事業者IDと配信照会先ポリシ送信部308A、308Bから通信事業者についてのルール情報とを受信し、配信照会先ポリシ保存部114へ通信事業者IDに関連付けて、当該通信事業者を照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」というルール情報を保存する機能を持つ。
7.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。配信照会転送リスト判断部305A、305Bは、配信可能ccID集合の各通信事業者の通信事業者IDに対して以下の処理を行う。以下、本実施形態における配信システム340A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS7−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
まず、配信照会先リスト送信部106は、配信照会先ポリシ評価部113に配信可能ccID集合の各通信事業者の通信事業者IDを送信する(ステップS7−A−1)。配信照会先ポリシ評価部113は、上記の通信事業者IDを受信すると、配信照会先ポリシ保存部114を参照し、通信事業者IDに関連付いた事業者を照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」というルール情報を取得する(ステップS7−A−2)。
配信照会先ポリシ評価部113は、取得したルール情報を評価して、通信事業者IDを照会先リストに入れても「よい」又は「よくない」の判断を行い、判断結果を配信照会先リスト送信部106に送信する。ここでは、配信照会先ポリシ評価部113は、『通信事業者Bは配信照会先リストに入れても「よい」』というルール情報を配信照会先ポリシ保存部114から取得している。よって、配信照会先ポリシ評価部113は、このルール情報を評価して、通信事業者Bは配信照会先リストに入れても「よい」という判断を行い、その判断結果を配信照会先リスト送信部106へ送信する(ステップS7−A−3)。
配信紹介先リスト送信部106は、配信照会先ポリシ評価部113からの判断結果に基づいて、配信照会先リストに入れても「よい」場合は、対応する通信事業者IDを配信可能通信事業者集合に追加し、配信照会先リストに入れることが「よくない」場合は、対応する通信事業者IDを配信可能通信事業者集合に追加しない(ステップS7−A−4)。ここでは、通信事業者Bは配信紹介先リストに入れてもよいので、配信可能通信事業者集合に追加される。配信紹介先リスト送信部106は、生成した配信紹介先リスト(配信可能通信事業者集合)を配信照会転送リスト判断部305A、305Bへ送信する(ステップS7−A−5)。
7.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、配信照会先ポリシ評価部113が、配信照会先リストに入れても「よい」かどうかの判断を行う機能を持ち、その判断結果に基づいて、配信照会先リスト送信部106が出力する配信照会先リストに通信事業者IDを入れるかどうかを制御することができる。これにより、本実施形態によれば、通信事業者が配信を転送されたくない場合は、配信照会先リストに入れることが「よくない」というルールを設定することにより、転送されないように制御を行うことができる。
8.第8実施形態
次に、本発明の第8の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の第8実施形態では、配信可能ccID集合603から実際に転送先を選択する際に、コスト計算を行って転送先を選択する。
8.1)構成
図24に示す第8実施形態によるメッセージ配信システムにおいて、図14に示す第3実施形態と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施形態におけるメッセージ配信システムは、ID管理システム130と、サービス提供システム200と、サービス提供システム管理者端末250と、配信システム350Aと、配信システム350Bと、ユーザ端末401Aと、ユーザ端末401Bと、ユーザ端末402Aと、ユーザ端末403Bと、これらを通信可能に接続するネットワークと、で構成されるものとする。また、図示を省略したが、配信システム350A、350Bと同一構成の1又は2以上の第3の配信システムがあってもよい。
本実施形態は、図14に示した第3実施形態と比較すると、配信システム350A及び350Bの構成が異なる。すなわち、本実施形態では、配信システム350A、350Bは、図11に示した配信システム320A、320Bの構成に、配信照会先コスト情報保存部309A、309Bを追加し、かつ、図14の配信照会転送リスト判断部305A、305Bを配信照会転送コスト判断部310A、310Bで置き換えた構成である。
配信照会先コスト情報保存部309A、309Bは、通信事業者IDと転送先となる通信事業者IDに転送を行った際にかかる通信コストや照会料などに関する計算ルール情報を関連付けて格納している。本実施形態では、配信照会先コスト情報保存部309Aには、第1の計算ルール情報と第2の計算ルール情報とが保存されているものとする。たとえば、第1の計算ルール情報は、通信事業者Bの通信事業者IDと「通信コストは、配信する人数あたり10円を転送元通信事業者が転送先通信事業者へ支払う。また、照会料手数料100円を転送元通信事業者が転送先通信事業者へ支払う」という情報とが関連付けられている。第2の計算ルール情報は、第3の配信システム(図示せず。)の運営主体である通信事業者Cの通信事業者IDと「通信コストは、配信する人数あたり10円を転送元通信事業者が転送先通信事業者へ支払う。また、照会料手数料200円を転送元通信事業者が転送先通信事業者へ支払う」という情報とが関係づけられている。
8.2)動作
次に、本実施形態の動作について説明する。以下、本実施形態における配信システム350A(通信事業者A)に関連する処理ステップを「ステップS8−A−n」と記すものとする(n=1,2,・・・)。
まず、メッセージ配信依頼を受けた配信システム350Aの配信照会転送コスト判断部310Aは、配信照会先リスト送信部106より配信可能な通信事業者IDと配信可能人数の組のリストを受け取る(ステップS8−A−1)。ここでは、(「ccID-B」、1)を受け取るものとする。
これにより、配信照会転送コスト判断部310Aは、配信照会先コスト情報保存部309Aを参照し、通信事業者IDに関連付けた計算ルール情報を取得する(ステップS8−A−2)。これにより、配信照会転送コスト判断部310Aは、通信事業者ID「ccID-B」に関連付けた前記第1及び第2の計算ルール情報を取得する。
続いて、配信照会転送コスト判断部310Aは、取得した計算ルール情報の評価を行い、転送を行った場合のトータルコストを計算する(ステップS8−A−3)。ここでは、配信数は1名なので、配信照会転送コスト判断部310Aは、通信事業者Bに転送を依頼した場合は、110円(=転送コスト10円+照会料手数料100円)のトータルコストがかかり、通信事業者Cに転送を依頼した場合は、210円(=転送コスト10円+照会料手数料200円)のトータルコストがかかることを計算する。
続いて、配信照会転送コスト判断部310Aは、計算した全通信事業者IDに対するトータルコストを比較して、最もトータルコストが低い通信事業者を転送依頼先の通信事業者と判断する(ステップS8−A−4)。ここでは、配信照会転送コスト判断部310Aは、通信事業者Bを転送依頼先の通信事業者と判断する。
配信照会転送部304Aは、配信照会転送コスト判断部310Aの上記の判断結果に基づいて、メッセージの転送を依頼する情報を、転送依頼先の通信事業者が運営する配信システム内の配信受付部へ送信する(ステップS8−A−5)。ここでは、転送依頼先の通信事業者は通信事業者Bであるので、配信照会転送コスト判断部310Aは、配信システムBの配信受付部301Bにメッセージの転送を依頼する。
8.3)効果
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、配信照会転送コスト判断部310A、310Bがメッセージの転送を行う際にトータルコストを計算する機能をもち、そのトータルコストに応じて転送先を決めることができる。これにより、本実施形態では、トータルコストが一番安くなる通信事業者にメッセージの転送を依頼するように選択することが可能になる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記の第1〜第8の実施形態の各構成の機能を、コンピュータにより実行させるメッセージ配信用プログラムも本発明は包含するものである。
本発明によれば、コンテンツ配信などを行うサービス事業者がユーザにメッセージを配信する際に、ユーザが加入しているISPや携帯電話通信事業者や固定電話通信事業などの通信事業者にメッセージ配信を依頼するような用途に適応可能である。
100、120、130、140、150、160、170 ID管理システム
101 配信依頼ID提供部
102 配信依頼ID情報保存部
103 配信ユーザID解決部
104 割当済ユーザ情報保存部
105 ID連携情報保存部
106 配信照会先リスト送信部
107 配信可能人数計算部
108 ユーザ共有率計算部
109 認証有効計算部
110 認証履歴情報保存部
111 認証実行部
112 認証回数計算部
113 配信照会先ポリシ評価部
114 配信照会先ポリシ保存部
115 配信照会先ポリシ設定部
200 サービス提供システム
201 メッセージ内容受付部
202 配信依頼ID取得部
203 配信依頼部
250 サービス提供システム管理者端末
300A、300B、320A、320B、330A、330B、340A、340B
配信システム
301A、301B 配信受付部
302A、302B 配信ユーザID取得部
303A、303B 配信部
304A、304B 配信照会転送送信部
305A、305B 配信照会転送リスト判断部
306A、306B サービス提供部
307A、307B ユーザ認証部
308A、308B 配信照会先ポリシ送信部
309A、309B 配信照会先コスト情報保存部
310A、310B 配信照会転送コスト判断部
401A、401B、402A、403B ユーザ端末

Claims (49)

  1. メッセージをユーザへ配信するためのメッセージ配信システムであって、
    複数の通信事業者の各々が運営し、それぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と、
    前記複数の配信手段と通信可能な識別子管理手段と、
    を有し、
    一の配信手段がメッセージ配信依頼を受信すると、当該メッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信し、
    前記識別子管理手段が、前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信し、
    前記配信手段が前記ユーザ識別子候補に含まれるユーザ識別子のユーザへ前記メッセージを配信する、
    ことを特徴とするメッセージ配信システム。
  2. 前記一の配信手段は前記メッセージの配信依頼を他の配信手段へ転送し、当該メッセージの配信依頼を受けた各配信手段がユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信することで当該他の配信手段のためのユーザ識別子候補を受信することを特徴とする請求項1に記載のメッセージ配信システム。
  3. 前記識別子管理手段は、
    前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録すると共に、前記一の配信手段へ返信するユーザ識別子解決手段と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ配信システム。
  4. 前記識別子管理手段は、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者が存在する場合には、当該他の通信事業者の配信手段を転送先として含む転送先候補を前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のメッセージ配信システム。
  5. 前記識別子管理手段は、
    前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録すると共に、前記一の配信手段へ返信するユーザ識別子解決手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、前記一の配信手段へ返信する転送先候補生成手段と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  6. 前記識別子管理手段は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  7. 前記識別子管理手段は、
    前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録すると共に、前記一の配信手段へ返信するユーザ識別子解決手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、前記一の配信手段へ返信する転送先候補生成手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、配信割当されていないユーザに対して配信可能な通信事業者があれば、その配信可能なユーザ数を計算する配信可能人数計算手段と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載のメッセージ配信システム。
  8. 前記識別子管理手段は、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記ユーザ共有率に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  9. 前記識別子管理手段は、
    前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録すると共に、前記一の配信手段へ返信するユーザ識別子解決手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、前記一の配信手段へ返信する転送先候補生成手段と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を計算するユーザ共有率計算手段と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載のメッセージ配信システム。
  10. 前記識別子管理手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、事前登録した認証が有効であるユーザの数を配信可能・認証有効ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能・認証有効ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  11. 前記識別子管理手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、認証回数が所定回数より多いユーザの数を配信可能・多認証回数ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能・多認証回数ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  12. 前記識別子管理手段は、前記一の配信手段からの設定により所定配信手段を転送先にするか否かのポリシ情報を保存し、当該ポリシ情報に従って転送先を設定した転送先候補を前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補に含まれる全ての転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  13. 前記複数の配信手段の各々は、他の通信事業者の配信手段へ前記メッセージ配信依頼を配信した場合の基本コストを保存し、
    前記識別子管理手段は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は、前記転送先候補における各転送先の配信手段の前記配信可能ユーザ数と当該転送先の配送手段で配信したときの前記基本コストとからトータルコストを算出し、前記トータルコストが最も低くなる転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項4に記載のメッセージ配信システム。
  14. メッセージをユーザへ配信するための通信システムにおけるメッセージ配信方法であって、
    前記通信システムが、複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と、前記複数の配信手段と通信可能な識別子管理手段と、を有し、
    一の配信手段がメッセージ配信依頼を受信すると、当該メッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信し、
    前記識別子管理手段が、前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信し、
    前記配信手段が前記ユーザ識別子候補に含まれるユーザ識別子のユーザへ前記メッセージを配信する、
    ことを特徴とするメッセージ配信方法。
  15. 前記一の配信手段は前記メッセージの配信依頼を他の配信手段へ転送し、当該メッセージの配信依頼を受けた各配信手段がユーザ識別子解決要求を前記識別子管理手段へ送信することで当該他の配信手段のためのユーザ識別子候補を受信することを特徴とする請求項14に記載のメッセージ配信方法。
  16. 前記識別子管理手段は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信する、
    ことを特徴とする請求項14または15に記載のメッセージ配信方法。
  17. 前記識別子管理手段は、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者が存在する場合には、当該他の通信事業者の配信手段を転送先として含む転送先候補を前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項14または15に記載のメッセージ配信方法。
  18. 前記識別子管理手段は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、
    前記転送先候補を前記一の配信手段へ返信する、
    ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  19. 前記識別子管理手段は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  20. 前記識別子管理手段は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、配信割当されていないユーザに対して配信可能な通信事業者があれば、その配信可能なユーザ数を計算する、
    ことを特徴とする請求項19に記載のメッセージ配信方法。
  21. 前記識別子管理手段は、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記ユーザ共有率に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  22. 前記識別子管理手段は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を計算する、
    ことを特徴とする請求項20に記載のメッセージ配信方法。
  23. 前記識別子管理手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、事前登録した認証が有効であるユーザの数を配信可能・認証有効ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能・認証有効ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  24. 前記識別子管理手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、認証回数が所定回数より多いユーザの数を配信可能・多認証回数ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補から前記配信可能・多認証回数ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  25. 前記識別子管理手段は、前記一の配信手段からの設定により所定配信手段を転送先にするか否かのポリシ情報を保存し、当該ポリシ情報に従って転送先を設定した転送先候補を前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は前記転送先候補に含まれる全ての転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項17に記載のメッセージ配信方法。
  26. 前記複数の配信手段の各々は、他の通信事業者の配信手段へ前記メッセージ配信依頼を配信した場合の基本コストを保存し、
    前記識別子管理手段は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信し、
    前記一の配信手段は、前記転送先候補における各転送先の配信手段の前記配信可能ユーザ数と当該転送先の配送手段で配信したときの前記基本コストとからトータルコストを算出し、前記トータルコストが最も低くなる転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項15に記載のメッセージ配信方法。
  27. メッセージをユーザへ配信するためのメッセージ配信システムにおいて、複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と通信可能な識別子管理装置であって、
    一の配信手段からメッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決するユーザ識別子解決手段と、
    前記解決されたユーザ識別子を含む配信候補リストを前記一の配信手段へ送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする識別子管理装置。
  28. 前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    を更に有し、
    前記ユーザ識別子解決手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記配信候補リストを生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録する、ことを特徴とする請求項27に記載の識別子管理装置。
  29. 前記ユーザ識別子解決手段は、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者が存在する場合には、当該他の通信事業者の配信手段を転送先として含む転送先候補を前記一の配信手段へ送信する、ことを特徴とする請求項27に記載の識別子管理装置。
  30. 前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    転送先候補生成手段と、
    を更に有し、
    前記ユーザ識別子解決手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記配信候補リストを生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記転送先候補生成手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、前記一の配信手段へ返信する、
    ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  31. 前記ユーザ識別子解決手段は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信することで、前記一の配信手段が前記転送先候補から前記配信可能ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送することを可能にする、ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  32. 前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    転送先候補生成手段と、
    配信可能人数計算手段と、
    を更に有し、
    前記ユーザ識別子解決手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記転送先候補生成手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、
    前記配信可能人数計算手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、配信割当されていないユーザに対して配信可能な通信事業者があれば、その配信可能なユーザ数を計算する、
    ことを特徴とする請求項31に記載の識別子管理装置。
  33. 前記ユーザ識別子解決手段は、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信することで、前記一の配信手段が前記転送先候補から前記ユーザ共有率に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送することを可能にする、ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  34. 前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、
    メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、
    転送先候補生成手段と、
    ユーザ共有率計算手段と、
    を更に有し、
    前記ユーザ識別子解決手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成し、解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録し、
    前記転送先候補生成手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成し、
    前記配信可能人数計算手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、配信割当されていないユーザに対して配信可能な通信事業者があれば、その配信可能なユーザ数を計算する、
    前記ユーザ共有率計算手段は、前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記一の配信手段の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を計算する、
    ことを特徴とする請求項33に記載の識別子管理装置。
  35. 前記ユーザ識別子解決手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、事前登録した認証が有効であるユーザの数を配信可能・認証有効ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信することで、前記一の配信手段が前記転送先候補から前記配信可能・認証有効ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送することを可能にする、ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  36. 前記ユーザ識別子解決手段は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、認証回数が所定回数より多いユーザの数を配信可能・多認証回数ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記一の配信手段へ送信することで、前記一の配信手段が前記転送先候補から前記配信可能・多認証回数ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送することを可能にする、ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  37. 前記ユーザ識別子解決手段は、前記一の配信手段からの設定により所定配信手段を転送先にするか否かのポリシ情報を保存し、当該ポリシ情報に従って転送先を設定した転送先候補を前記一の配信手段へ送信することで、前記一の配信手段が前記転送先候補に含まれる全ての転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送することを可能にする、ことを特徴とする請求項29に記載の識別子管理装置。
  38. 一の配信装置からメッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信装置の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信装置へ返信する識別子管理装置を有するメッセージ配信システムにおいて、複数の通信事業者の各々が運営し、それぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する配信装置であって、
    メッセージ配信依頼を受信する配信受付手段と、
    前記メッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を前記識別子管理装置へ送信する配信ユーザ識別子取得手段と、
    前記識別子管理装置から前記ユーザ識別子候補を受信すると、当該ユーザ識別子候補に含まれるユーザ識別子のユーザへ前記メッセージを配信する配信手段と、
    ことを特徴とする配信装置。
  39. さらに、前記メッセージの配信依頼を他の配信装置へ転送するための配信照会転送手段を有することを特徴とする請求項38に記載の配信装置。
  40. 前記識別子管理装置は、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者が存在する場合には、当該他の通信事業者の配信装置を転送先として含む転送先候補を送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補から選択した転送先の配信装置へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項39に記載の配信装置。
  41. 前記識別子管理装置は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記配信装置へ送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補から前記配信可能ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信装置へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項40に記載の配信装置。
  42. 前記識別子管理装置は、前記他の通信事業者のユーザ数に対する前記他の通信事業者と前記配信装置の通信事業者の両方に加入しているユーザ数の割合であるユーザ共有率を含むリストを前記転送先候補として前記配信装置へ送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補から前記ユーザ共有率に基づいて選択した転送先の配信装置へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項40に記載の配信装置。
  43. 前記識別子管理装置は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、事前登録した認証が有効であるユーザの数を配信可能・認証有効ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記配信装置へ送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補から前記配信可能・認証有効ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信装置へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項40に記載の配信装置。
  44. 前記識別子管理装置は、各ユーザからの認証要求に応じて当該ユーザの認証済みを登録し、前記メッセージの配信割当がされていないユーザのうち、他の通信事業者により配信可能であり、かつ、認証回数が所定回数より多いユーザの数を配信可能・多認証回数ユーザ数として含むリストを前記転送先候補として前記配信装置へ送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補から前記配信可能・多認証回数ユーザ数に基づいて選択した転送先の配信装置へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項40に記載の配信装置。
  45. 他の通信事業者の配信装置へ前記メッセージ配信依頼を配信した場合の基本コストを保存するコスト情報保存手段を更に有し、
    前記識別子管理装置は、前記転送先の配信可能ユーザ数を含むリストを前記転送先候補として前記配信装置へ送信し、
    前記配信照会転送手段は前記転送先候補における各転送先の配信手段の前記配信可能ユーザ数と当該転送先の配送手段で配信したときの前記基本コストとからトータルコストを算出し、前記トータルコストが最も低くなる転送先の配信手段へ前記メッセージの配信依頼を転送する、ことを特徴とする請求項40に記載の配信装置。
  46. メッセージをユーザへ配信するための通信システムにおいて、複数の通信事業者の各々が運営しそれぞれ通信事業者の加入者へ情報を配信する複数の配信手段と通信可能な識別子管理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    一の配信手段からメッセージ配信のためのユーザ識別子解決要求を受信する機能と、
    前記一の配信手段から前記ユーザ識別子解決要求を受信すると、当該一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、当該メッセージの配信割当がされていないユーザ識別子を解決し、ユーザ識別子候補として当該配信手段へ返信する機能と、
    を前記コンピュータに実現することを特徴とするプログラム。
  47. 前記識別子管理装置は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成する機能と、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録する機能と、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信する機能と、
    を前記コンピュータに実現することを特徴とする請求項46に記載のプログラム。
  48. 前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者が存在する場合には、当該他の通信事業者の配信手段を転送先として含む転送先候補を前記一の配信手段へ送信する機能を前記コンピュータに実現することを特徴とする請求項46に記載のプログラム。
  49. 前記識別子管理装置は、前記複数の通信事業者が管理する複数のユーザ識別子をユーザごとおよび通信事業者ごとに連携させて保存する識別子連携保存手段と、メッセージごとに当該メッセージの配信割当済みのユーザを登録する割当済みユーザ情報保存手段と、を有し、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記一の配信手段の通信事業者が配信可能であり、かつ、配信割当がされていないユーザ識別子を解決して前記ユーザ識別子候補を生成する機能と、
    解決されたユーザを前記割当済みユーザ情報保存手段に登録する機能と、
    前記ユーザ識別子候補を前記一の配信手段へ返信する機能と、
    前記識別子連携保存手段および前記割当済みユーザ情報保存手段を参照することで、前記メッセージの配信割当がされていないユーザに対して配信可能な他の通信事業者を検索して前記転送先候補を生成する機能と、
    前記転送先候補を前記一の配信手段へ返信する機能と、
    を前記コンピュータに実現することを特徴とする請求項48に記載のプログラム。
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