JP5386130B2 - タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置 - Google Patents

タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5386130B2
JP5386130B2 JP2008222213A JP2008222213A JP5386130B2 JP 5386130 B2 JP5386130 B2 JP 5386130B2 JP 2008222213 A JP2008222213 A JP 2008222213A JP 2008222213 A JP2008222213 A JP 2008222213A JP 5386130 B2 JP5386130 B2 JP 5386130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tampon
storage cylinder
opening
outer cylinder
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008222213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010051706A (ja
Inventor
忍 関
秀樹 大西
雅司 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008222213A priority Critical patent/JP5386130B2/ja
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to AU2009277654A priority patent/AU2009277654A1/en
Priority to EA201001893A priority patent/EA201001893A1/ru
Priority to CN200980129466.9A priority patent/CN102159167B/zh
Priority to US13/056,384 priority patent/US9095475B2/en
Priority to PCT/JP2009/062938 priority patent/WO2010013605A1/ja
Priority to CN201310142234.5A priority patent/CN103315854B/zh
Priority to EP09802848.3A priority patent/EP2308434B1/en
Priority to KR1020117003157A priority patent/KR20110036614A/ko
Priority to CN201310142053.2A priority patent/CN103393502B/zh
Publication of JP2010051706A publication Critical patent/JP2010051706A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5386130B2 publication Critical patent/JP5386130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置に関する。特に、タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法、及び、当該タンポンの製造装置に関する。
タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンは、生理用品として広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記構成のタンポンは、例えば、該タンポンを構成する各物品(すなわち、タンポン本体、収納筒、及び、押出部材)を製造し、押出部材及びタンポン本体のそれぞれを収納筒の開口から該収納筒に挿入することにより製造される。
特開平5−84263号公報
ところで、タンポンの生産速度を向上させる上で、上記収納筒にタンポン本体及び押出部材をスムーズに挿入することが求められている。しかし、収納筒に備えられた複数の花弁状部分が、収納筒同士の衝突等を原因として該収納筒の径方向において内側に倒れている場合がある。複数の花弁状部分が収納筒の径方向において内側に倒れたままでは、タンポン本体及び押出部材を挿入する際の挿入口となる前記開口が狭くなっているため、該タンポン本体及び押出部材を収納筒に挿入することが困難になる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タンポン本体及び押出部材をスムーズに収納筒に挿入することである。
上記課題を解決するために、主たる本発明は、
タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法であって、
前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う工程と、
前記広げ処理を行った後に前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する工程と、
前記広げ処理を行った後に前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入する工程と、
有するタンポンの製造方法であり、
搬送コンベア上に載置され該搬送コンベアにより搬送方向に搬送される搭載具に、前記収納筒を搭載する工程を有し、
前記広げ処理を行う工程は、前記収納筒を前記搭載具に搭載した後に該収納筒に対して前記広げ処理を行う工程であり、
前記広げ処理は、先端から後端に向かって太くなったテーパー部を先端部に備える冶具の該テーパー部を、前記開口から前記収納筒に挿入することにより、該冶具を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる処理であることを特徴とするタンポンの製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、タンポン本体及び押出部材をスムーズに収納筒に挿入することが可能になる。
本明細書及び図面により、少なくとも次の事項が開示されている。
先ず、タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法であって、
前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う工程と、
前記広げ処理を行った後に前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する工程と、
前記広げ処理を行った後に前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入する工程と、を有するタンポンの製造方法。かかるタンポンの製造方法により、押出部材及びタンポン本体を収納筒にスムーズに挿入することが可能になる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
搬送コンベア上に載置され該搬送コンベアにより搬送方向に搬送される搭載具に、前記収納筒を搭載する工程を有し、
前記広げ処理を行う工程は、前記収納筒を前記搭載具に搭載した後に該収納筒に対して該広げ処理を行う処理であることとしてもよい。かかる方法であれば、前記広げ処理が効果的に行われる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
前記広げ処理は、先端から後端に向かって太くなったテーパー部を先端部に備える冶具の該テーパー部を、前記開口から前記収納筒に挿入することにより、該冶具を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる処理であることとしてもよい。かかる方法であれば、容易に広げ処理を行うことが可能になる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
前記広げ処理を行う工程では、前記冶具を前記複数の花弁状部分の各々から離間させた直後に当該各々が前記径方向において外側に1度以上45度以下の倒れ角度で倒れるように、前記冶具を当該各々に押し当てることとしてもよい。かかる方法であれば、上記の倒れ角度が過度に大きくなることにより生じる不都合を回避することが可能になる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
前記搭載具に前記収納筒を搭載する工程では、前記複数の花弁状部分の各々が該花弁状部分の先端から該花弁状部分の後端まで露出するように、前記搭載具に前記収納筒を搭載することとしてもよい。かかる方法であれば、前記冶具を複数の花弁状部分の各々に適切に押し当てることが可能になる結果、前記開口を適切に押し広げることが可能になる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
前記広げ処理を行う工程では、前記収納筒に対して該広げ処理を複数回繰り返して行うこととしてもよい。かかる方法であれば、前記開口を確実に広げて該開口から押出部材及びタンポン本体を収納筒に挿入することが可能になる。
また、上記のタンポンの製造方法において、
前記広げ処理を行う工程は、
前記押出部材を前記収納筒に挿入する前に該収納筒に対して前記広げ処理を複数回繰り返して行う工程と、
前記押出部材を前記収納筒に挿入してから前記タンポン本体を該収納筒に挿入するまでの間に、該収納筒に対して前記広げ処理を再度行う工程とを有することとしてもよい。かかる方法であれば、押出部材及びタンポン本体の各々を収納筒に挿入するにあたり、より確実に前記開口を広げておくことが可能になる。
さらに、タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造装置であって、
前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う広げ処理機構と、
前記広げ処理機構が前記広げ処理を行った後に、前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する押出部材挿入機構と、
前記広げ処理機構が前記広げ処理を行った後に、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入するタンポン本体挿入機構と、を有するタンポンの製造装置も実現できる。かかるタンポンの製造装置は、押出部材及びタンポン本体を収納筒にスムーズに挿入することが可能である。
また、上記のタンポンの製造装置において、
前記広げ処理機構は、前記広げ処理を行うための冶具を有し、
前記冶具は、該冶具の先端部に設けられ先端から後端に向かって太くなったテーパー部と、該冶具の後端部に設けられ前記テーパー部の後端の外縁よりも外側に張り出した張出部とを備え、
前記広げ処理機構は、前記冶具の前記テーパー部を前記開口から前記収納筒に挿入することにより、前記張出部の先端に位置し前記外縁よりも外側に張り出した面を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる前記広げ処理を行うこととしてもよい。かかる構成により、容易に広げ処理を行うことが可能になる。
また、上記のタンポンの製造装置において、
前記広げ処理機構は、前記冶具とは形状が異なる他の冶具を有し、
前記他の冶具は、先端から後端に向かって太くなった他のテーパー部を先端部に備え、
前記冶具が備える前記テーパー部の先端は平坦であり、
前記他の冶具が備える前記他のテーパー部の先端は、前記冶具が備える前記テーパー部の先端よりも尖っており、
前記広げ処理機構は、前記広げ処理を行う前に前記収納筒に対して、
前記他のテーパー部を前記開口から前記収納筒に挿入することにより該他のテーパー部の外周面を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる他の広げ処理を行うこととしてもよい。かかる構成の製造装置であれば、他の広げ処理を行うことにより、その後の広げ処理を適切に行うことが可能になる。
===タンポンの構成について===
本発明のタンポンの製造方法及び製造装置を説明するにあたり、当該製造方法及び製造装置により製造されるタンポン10の構成について図1〜図6を参照しながら説明する。
図1及び図2は、タンポン10の構成要素を示す断面図である。図1は、内筒50を収縮させた状態のタンポン10を、図2は、内筒50を伸張させた状態のタンポン10を、それぞれ示している。図3は、第一内筒51と第二内筒52が連結している様子を示す図であり、図2において記号Xが記された部分の拡大図である。図4A及び図4Bは、外筒40の外観図である。図4Cは、図4Aに示す外筒40を先端側から見た図である。図5は、第一内筒51の外観図である。図6は、第二内筒52の外観図である。なお、以降の説明において、タンポン10の長手方向の両端部のうち、膣腔内に挿入される側を先端側と呼び、反対側を後端側と呼ぶ。
本実施形態のタンポン10は、図1に示すように、タンポン本体20とアプリケータ30を有する生理用品である。タンポン本体20は、同図に示すように、綿体21と該綿体21に縫い付けられたコード22を有する。綿体21は、膣腔を閉塞して経血等を吸収する吸収体であり、不織布により両面を覆われた綿帯を裁断し、略弾丸状に加熱成形することにより形成される。コード22は、綿体21の後端側から伸びており、膣腔内にある綿体21を膣腔外に引き出す際に使用者によって持たれる。また、コード22は、図1に示すように、アプリケータ30内を通り該アプリケータ30の後端から幾分引き出されている。
アプリケータ30は、タンポン本体20(具体的には、綿体21)を膣腔内に導き入れ易くするための補助具である。アプリケータ30は、図1に示すように、タンポン本体20を収納する収納筒の一例としての外筒40と、該外筒40に収納されたタンポン本体20を押し出す押出部材の一例としての内筒50と、を備えている。
外筒40は、熱可塑性樹脂を用いて射出成形された円筒体であり、適宜な可撓性を有する。また、外筒40は、先端部に設けられた大径部41と、後端部に設けられ大径部41よりも外径が小さい小径部42とを備えている。大径部41は、タンポン本体20の径より僅かに長い内径を有し、その内部に該タンポン本体20を収納する部分である。そして、大径部41は、タンポン10の使用時にタンポン本体20を収納した状態で膣腔内に挿入される。なお、タンポン本体20は、その外周面が大径部41の内周面と接するように該大径部41に収納される。小径部42は、タンポン10の使用時に使用者によって持たれる部分である。但し、外筒40には小径部42が設けられていなくてもよい。
また、外筒40は、図4A及び図4Bに示すように、その先端に形成された開口(以下、先端開口43)と、先端開口43を囲んだ複数(本実施形態では、6つ)の花弁状部分44とを備えている。複数の花弁状部分44の各々は、タンポン10を出荷する時点では、図4Aに示すように外筒40の径方向において内側に弧状に屈曲している。このため、外筒40を膣腔内に挿入する時点では、該外筒40の先端部が図1や図2に示すように略半球状をなしており、先端開口43が図4Cに示すように略閉じた状態にある。一方、射出成形された直後の外筒40については、図4Bに示すように前記複数の花弁状部分44の各々が開いており(つまり、外筒40の中心軸方向に沿っており)、前記先端開口43が開いた状態にある。
また、外筒40は、図4Aに示すように、その後端に形成された開口(以下、後端開口45)と、該後端開口45よりもやや先端側に形成された環状リブ46を備えている。さらに、大径部41及び小径部42との間には環状の段差47が形成されている。
内筒50は、外筒40の小径部42に挿入された円筒体である。内筒50は、外筒40内においてタンポン本体20よりも後端側に位置しており、外筒40の中心軸方向に沿って移動して該タンポン本体20を先端開口43に向けて後方から押し進める。これにより、タンポン本体20が複数の花弁状部分44の各々を外筒40の径方向において外側に押し退けながら(換言すると、前記先端開口43を開きながら)外筒40の外に押し出される。つまり、内筒50は、外筒40内において移動可能であり、タンポン本体20を先端開口43から外筒40の外に押し出す機能を備えている。
なお、本実施形態の内筒50は、タンポン10の全長をよりコンパクトにするために伸縮可能な構造になっている。具体的に説明すると、図1に示すように内筒50が収縮したとき、該内筒50の長さは外筒40の長さよりも短くなりタンポン10を携帯するのに適した長さとなる。一方、図2に示すように内筒50が伸張すると、該内筒50の長さはタンポン本体20を外筒40の外に押し出すのに十分な長さとなる。以上のように内筒50を伸縮可能とするために、本実施形態では、内筒50が二段構造になっている。具体的に説明すると、本実施形態の内筒50は、図1に示すように、第一内筒51と、該第一内筒51に摺動可能に挿入された第二内筒52とを有する。
第一内筒51は、プラスチックにより射出成形された円筒体である。この第一内筒51は、外筒40の小径部42の内径よりも僅かに小さい外径を有する。また、第一内筒51は、図1に示すように前記小径部42に摺動自在に挿入されている。第一内筒51の先端部の外周面上には、図5に示すように、環状の鍔部51aが形成されている。この鍔部51aは、外筒40の大径部41よりも僅かに小さい外径を有し、前記段差47の内壁面に係止されることにより内筒50が外筒40の後端開口45から抜け落ちるのを阻止している。そして、内筒50がタンポン本体20を外筒40の外に押し出す際、該内筒50は、前記鍔部51aの外周面が大径部41の内周面と接するように移動する。さらに、第一内筒51の内周面の後端部には、図1や図2に示すように、該第一内筒51の径方向において内側に突出した環状突起51bが形成されている。
第二内筒52は、熱可塑性樹脂により射出成形された円筒体である。この第二内筒52は、第一内筒51の内径よりもやや小さい外径を有する。また、第二内筒52は、内筒50が収縮した状態では図1に示すように第一内筒51内に挿入されており、内筒50が伸張した状態では図2に示すように該第二内筒52の先端部にて第一内筒51の後端部と連結している。第二内筒52の先端部の外周面上には、図6に示すように、円弧状の鍔部52aと、該鍔部52aよりも後端側に位置する凸部52bが形成されている。この凸部52bの高さは、図3に示すように、後端に向かうにつれて低くなっている。なお、第二内筒52の鍔部52aと凸部52bとの間隔は、第一内筒51の環状突起51bの厚みよりもやや長くなっている。
そして、第二内筒52が後端側に引っ張られると、第一内筒51の環状突起51bが第二内筒52の鍔部52aと凸部52bとの間に位置するようになる。かかる状態になると、図3に示すように、前記環状突起51bが前記鍔部52a及び凸部52bに係止され、第一内筒51と第二内筒52が連結する。
さらに、図1や図2に示すように、第二内筒52の後端部にはフレア状部分52cが形成されている。当該フレア状部分52cの外径は、少なくとも第一内筒51の内径よりも大きく、外筒40の小径部42の内径以上であることが望ましい。
===タンポン10の製造方法について===
<<タンポン10の製造方法の概要>>
次に、本実施形態のタンポン10の製造方法について図7と、図8A〜図8Dを参照しながら概説する。図7は、タンポン10の製造フローを示す図である。図8A〜図8Dは、タンポン10を製造する様子を示す変遷図である。
タンポン10の製造方法は、図7に示すように、タンポン10を構成する各物品を製造するステップ(S001)と、製造された各物品を後述する組立装置100に供給し、タンポン10を組み立ててタンポン10を製造するステップ(以下、メイン製造ステップS002)と、製造されたタンポン10を検品するステップ(S003)と、タンポン10を包装するステップ(S004)とを有している。
メイン製造ステップS002について説明すると、先ず、タンポン10を構成する各物品を組立装置100に供給する。組立装置100に供給された時点の外筒40は、図8Aに示すように、複数の花弁状部分44の各々が開いた状態(換言すると、先端開口43が開いた状態)にある。次に、図8Aに示すように、第一内筒51を外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入する。外筒40に挿入された第一内筒51は、その後端部が外筒40の後端開口45から突出し鍔部51aが外筒40の段差47の内壁面に係止された状態となる(図8B参照)。
次に、図8Bに示すように、第二内筒52を先端開口43から外筒40に挿入する。外筒40に挿入された第二内筒52は、その後端部が第一内筒51の後端側の開口から突出し鍔部52aが第一内筒51の内周面に係止された状態となる(図8C参照)。なお、図8Bに示すように、組立装置100に供給された時点の第二内筒52にはフレア状部分52cが未だ形成されていない。第二内筒52が外筒40に挿入された後に、第二内筒52の後端部を加熱成形することにより該フレア状部分52cが形成される。以上の工程が終了した時点でアプリケータ30の組み立てが完了する。
その後、図8Cに示すように、タンポン本体20を先端開口43から外筒40に挿入する。この際、図8Cに示すように、タンポン本体20はコード22側から挿入される。タンポン本体20が外筒40に挿入されると、綿体21が該外筒40の大径部41に収納され、コード22がアプリケータ30の後端(具体的には、第二内筒52の後端側の開口)から引き出されるようになる。タンポン本体20の挿入が完了した時点でタンポン10の組み立てが完了する。
そして、タンポン10を組み立てた後、図8Dに示すように、複数の花弁状部分44の各々を外筒40の径方向において内側に倒れるように湾曲させて該外筒40の先端部を略半球状に加熱成形する処理(以下、先端加工処理とも言う)を行う。先端加工処理が終了した時点で、メイン製造ステップS002が完了する。
なお、後述するように、組立装置100は搬送コンベア110(図9参照)を有している。この搬送コンベア110は、組立品を搬送方向に搬送する動作(搬送動作)を間欠的に行う。そして、当該搬送動作間(すなわち、組立品が静止している間)に上記の各工程を順次実行する。
<<タンポン10の組み立て工程について>>
次に、上述したメイン製造ステップS002のうち、タンポン10を組み立てる工程について、図9を参照しながらより詳しく説明する。図9は、タンポン10を組み立てる組立装置100を模式的に示す図である。
<タンポン10の組立装置100>
タンポン10を組み立てる工程は、図9に図示された組立装置100によって実行される。この組立装置100は、タンポン10の製造装置の一例である。組立装置100は、図9に示すように、搬送コンベア110、外筒供給機構120、押出部材挿入機構の一例としての内筒挿入機構130、タンポン本体挿入機構140、及び、広げ処理機構150を備えている。以下、組立装置100を構成する各機器について説明する。
(1)搬送コンベア110
搬送コンベア110は、搬送方向(図9において矢印にて示す方向)に外筒40及び該外筒40に挿入された物品(第一内筒51、第二内筒52、及び、タンポン本体20)を搬送する装置である。搬送コンベア110上には外筒40を搭載する搭載台160が載置されており、当該搭載台160は搬送コンベア110により搬送方向に搬送される。これに伴い、搭載台160に搭載された外筒40、及び、該外筒40に挿入された物品は搭載台160とともに搬送方向に搬送される。
搭載台160は、搭載具の一例であり、図9に示すように、外筒40の中心軸方向が上下方向に沿い先端開口43が略真上を向いた状態で該外筒40を搭載する。搭載台160には上下方向に沿って形成された円孔(不図示)が形成されている。外筒40は、小径部42側から前記円孔に嵌り込むことにより搭載台160に搭載される。
なお、本実施形態では、図10に示すように、外筒40が搭載台160に搭載された状態では、該外筒40の先端側の略半分が露出している。このため、外筒40が搭載台160に搭載された状態では、複数の花弁状部分44の各々が、該花弁状部分44の先端から該花弁状部分44の後端まで露出していることになる。なお、図10は、外筒40が搭載台160に搭載された状態を示す図である。
(2)外筒供給機構120
外筒供給機構120は、外筒40を搬送コンベア110に供給する機構である。外筒供給機構120は、図9に示すように、外筒搬送フィーダ121と、外筒搬送フィーダ121が備える搬送経路の終端に接続された供給路122と、該供給路122を通過してきた外筒40を搭載台160にセットする外筒セット部(不図示)を備えている。
外筒搬送フィーダ121はボウル状の振動台121aを有するパーツフィーダであり、該振動台121aを振動させることにより外筒40を搬送する。具体的に説明すると、振動台121aは螺旋状の搬送経路を形成している。外筒搬送フィーダ121は、振動台121aを振動させることにより、該振動台121aの底部に集積された外筒40を順次、当該底部から前記搬送経路に沿って移動させる。当該搬送経路の終端に到達した外筒40は、供給路122に渡されて該供給路122上を移動する。
供給路122の中間部及び終端部には、図9に示すように、外筒40を一時的に集積させておく集積部122a、122cが形成されている。また、集積部122a、122cの間には落下シューター122bが形成されており、供給路122の中間部に設けられた集積部122aに集積された外筒40は、順次、落下シューター122bを落下する。なお、落下シューター122b内には、外筒40の向きを所定の向きとなるように規制する規制機構(不図示)が設けられている。外筒40は、落下シューター122bを通過する間に上記規制機構の作用を受けて、先端部が先に落下シューター122bを出るように向きを規制される。
そして、落下シューター122bを出た各外筒40は、該外筒40間で向きが揃った状態で、供給路122の終端部に設けられた集積部122cに集積される。供給路122の終端部に設けられた集積部122cは下り坂状に傾斜している。そして、当該集積部122cを下り供給路122の終端に到達した外筒40は、前述の外筒セット部により捕捉される。そして、外筒セット部は、捕捉した外筒40を搬送コンベア110に載置された搭載台160に搭載する。
(3)内筒挿入機構130
内筒挿入機構130は、外筒40に内筒50を挿入する機構である。なお、本実施形態の内筒挿入機構130は、広げ処理機構150が後述する広げ処理を行った後に、搭載台160に搭載された状態にある外筒40に先端開口43から内筒50を挿入する。また、内筒挿入機構130は、内筒50を構成する第一内筒51を外筒40に挿入する機構(以下、第一内筒挿入機構131)、同じく内筒50を構成する第二内筒52を外筒40に挿入する機構(以下、第二内筒挿入機構132)を、それぞれ個別に備えている。
第一内筒挿入機構131は、図9に示すように、内筒搬送フィーダ133と、第一内筒51を外筒40に挿入する内筒挿入部135と、前記内筒搬送フィーダ133及び前記内筒挿入部135の間に設けられた供給チューブ134とを有する。
内筒搬送フィーダ133は、外筒搬送フィーダ121と略同様の構成のパーツフィーダであり、第一内筒51を順次、ボウル状の振動台133aの底部から該振動台133aにより形成された螺旋状の搬送経路に沿って移動させる。なお、本実施形態では、図9に示すように、当該搬送経路の末端部が一対のレール133bにより構成されている。この一対のレール133bは、振動台133aの一部である。
また、一対のレール133bの間には、第一内筒51の外径よりも僅かに長い隙間が形成されている。そして、第一内筒51は、一対のレール133bの間に挟まれながら該レール133bに沿って移動する。このとき、第一内筒51の鍔部51aが前記レール133bの上部に引っ掛かり、該第一内筒51がレール133bから吊り下がった状態になる。すなわち、第一内筒51がレール133bに沿って移動する際、該第一内筒51の先端は後端よりも上方に位置することになる。そして、第一内筒51は、レール133bの終端を通過すると、その先端が後端よりも上方に位置した状態のまま落下し供給チューブ134内を通って内筒挿入部135に供給される。
内筒挿入部135は、供給チューブ134を落下してきた第一内筒51を受け取り、該内筒挿入部135の下方に外筒40が位置する際に、受け取った第一内筒51を下方に押圧して前記外筒40に挿入する。具体的に説明すると、内筒挿入部135は、図9に示すように、上下方向に移動可能な押圧部材135aを備えている。そして、この押圧部材135aを第一内筒51の上に配置させた状態で下向きに移動させることにより、該第一内筒51が下方に押圧される。なお、内筒挿入部135は、第一内筒51の先端が後端よりも上方に位置した状態で、該第一内筒51を先端開口43から外筒40に挿入する。
第二内筒挿入機構132は、第一内筒挿入機構131と略同様の構成であるため、説明を省略する。なお、第二内筒挿入機構132が第二内筒52を外筒40に挿入するために備える内筒挿入部135は、図9に示すように、搬送コンベア110の搬送方向において第一内筒挿入機構131が備える内筒挿入部135よりも下流側に配置されている。すなわち、第一内筒挿入機構131が第一内筒51を外筒40に挿入した後に、第二内筒挿入機構132が第二内筒52を該外筒40に挿入する。
(4)タンポン本体挿入機構140
タンポン本体挿入機構140は、第一内筒51及び第二内筒52が挿入された状態の外筒40(換言すると、組立てが完了したアプリケータ30)にタンポン本体20を挿入する機構である。なお、本実施形態のタンポン本体挿入機構140は、広げ処理機構150が後述する広げ処理を行った後に、搭載台160に搭載された状態にある外筒40に先端開口43からタンポン本体20を挿入する。
タンポン本体挿入機構140は、図9に示すように、ガイドチューブ141と、吸引装置142と、押圧部材143とを有している。ガイドチューブ141は、図9に示すように、外筒40の先端部に被さる筒体である。このガイドチューブ141は、その中心軸方向が上下方向に沿った状態で上下方向に移動可能である。さらに、ガイドチューブ141は、その内空間にタンポン本体20を保持する。なお、タンポン本体20は、不図示の挿入機構によりガイドチューブ141内に挿入され、図9に示すように、コード22が綿体21よりも下方に位置した状態でガイドチューブ141内に保持される。
吸引装置142は、ガイドチューブ141が外筒40の先端部に被さったときに、該外筒40の後端側(具体的には、外筒40に挿入された第二内筒52の後端側の開口)から吸気を行うものである。押圧部材143は、ガイドチューブ141の上端開口の直上位置に位置しており、上下方向に移動可能に支持されている。この押圧部材143は、ガイドチューブ141の下端部が外筒40の先端部に被さったときに、ガイドチューブ141の上端開口から該ガイドチューブ141に挿入される。これにより、押圧部材143は、ガイドチューブ141に保持されたタンポン本体20を下方に押圧し、該タンポン本体20を外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入する。
以上のような構成のタンポン本体挿入機構140は、外筒40が該外筒40の先端開口43がガイドチューブ141の下端開口と対向する位置に位置したときに、ガイドチューブ141を下方に移動させる。これにより、ガイドチューブ141の下端部が外筒40の先端部に被さるようになる。そして、タンポン本体挿入機構140は、ガイドチューブ141内に保持されたタンポン本体20を押圧部材143により下方に押圧する。この結果、タンポン本体20がガイドチューブ141から押し出され、外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入される。
なお、タンポン本体挿入機構140は、タンポン本体20をガイドチューブ141から押し出す際、吸引装置142を作動させる。これにより、タンポン本体20が外筒40に挿入される際、該タンポン本体20のコード22が下方に引っ張られるようになる。この結果、コード22は、外筒40内を通り、該外筒40に挿入された第二内筒52の後端側の開口(換言すると、組み立てられたアプリケータ30の後端)から引き出されるようになる。
(5)広げ処理機構150
広げ処理機構150は、内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入する前処理としての広げ処理を、該外筒40に対して行う機構である。広げ処理とは、外筒40の先端開口43を囲んだ複数の花弁状部分44の各々を外筒40の径方向において外側に曲げて前記先端開口43を広げる処理である。本実施形態において、広げ処理機構150は、図9に示すように、第一プッシャーユニット151、第二プッシャーユニット152、及び、第三プッシャーユニット153からなる。
第一プッシャーユニット151は、第一内筒51が外筒40に挿入される前に該外筒40に対して広げ処理を行うものである。この第一プッシャーユニット151は、搬送コンベア110の搬送方向において、第一内筒挿入機構131よりも上流側に位置している。また、第一プッシャーユニット151は、図11Aに示すように、複数(本実施形態では4つ)のプッシャー200、210と、該複数のプッシャー200、210が取り付けられた取付板220と、該取付板220を上下方向に往復移動させる駆動機構(不図示)と、を備えている。図11Aは、第一プッシャーユニット151を示す模式図である。
プッシャー200、210は、第一プッシャーユニット151が外筒40に対して広げ処理を行うための冶具の一例であり、本実施形態では金属からなる。複数のプッシャー200、210は、図11Aに示すように、搬送方向に沿って並んでいる。
そして、第一プッシャーユニット151は、複数のプッシャー200、210のうちの一のプッシャー200、210の直下に外筒40が位置したときに、前記駆動機構により前記複数のプッシャー200、210を取付板220と一体的に下方に移動させる。これにより、プッシャー200、210の先端部が、外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入され、該プッシャー200、210が複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当たるようになる。この結果、複数の花弁状部分44の各々が前記プッシャー200、210によって外筒40の径方向において外側に折り曲げられ、以って先端開口43が押し広げられるようになる。
以上のように、本実施形態の広げ処理は、プッシャー200、210の先端部を先端開口43から外筒40に挿入することにより、該プッシャー200、210を複数の花弁状部分44の各々に押し当てて、当該各々に付与される押圧力で当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて先端開口43を機械的に押し広げる処理である。
上記プッシャー200、210の形状について図12及び図13を参照しながら説明する。図12及び図13は、各プッシャー200、210の外観図である。
複数のプッシャー200、210は略同一の形状を有している。具体的に説明すると、複数のプッシャー200、210の各々は、図12及び図13に示すように略漏斗型の形状を有している。より具体的に説明すると、各プッシャー200、210は、先端部に設けられ先端から後端に向かうに連れて太くなったテーパー部201、211と、後端部に設けられ前記テーパー部201、211の後端の外縁よりも外側に張り出した張出部202、212とを備えている。
テーパー部201、211は略円錐台状の部分である。テーパー部201、211の先端は、図12及び図13に示すように、円状の平坦面になっている。テーパー部201、211の先端の径は外筒40の外径(より詳しくは、大径部41の外径)よりも短くなっている。本実施形態では、最も上流側のプッシャー200が備えるテーパー部201の先端の直径は約5mmであり、残りのプッシャー210が備えるテーパー部211の先端の直径は約7mmである。なお、本実施形態に係る外筒40の外径は約13.5mmである(図14A参照)。
テーパー部201、211の後端の径は外筒40の外径(より詳しくは、大径部41の外径)よりも大きくなっている。本実施形態では、最も上流側のプッシャー200が備えるテーパー部201の後端の直径は約18mmであり、残りのプッシャー210が備えるテーパー部211の後端の直径は約20mmである。
また、最も上流側のプッシャー200が備えるテーパー部201については、その先端から後端までの長さ(本実施形態では、約13mm)が、開いた状態にある花弁状部分44の先端から後端までの長さ(本実施形態では、約8.5mm)よりも長くなっている。なお、本実施形態において、残りのプッシャー210が備えるテーパー部211の、先端から後端までの長さは約8mmである。
また、テーパー部201、211の外周面201a、211aは、図12及び図13に示すように、内側に凹むように湾曲した湾曲面となっている。換言すると、テーパー部201、211の外周面201a、211aと、該テーパー部201、211の中心軸を通る仮想平面との交線は、内側に凹んだ曲線となっている(図11A参照)。本実施形態では、最も上流側のプッシャー200が備えるテーパー部201の外周面201aの曲率半径Rは約10mmであり、残りのプッシャー210が備えるテーパー部211の外周面211aの曲率半径Rは約6.5mmである。
張出部202、212は円盤状の部分である。この張出部202、212は、該張出部202、212の先端に位置し前記テーパー部201、211の後端の外縁よりも外側に張り出した張出面202a、212aを有している。また、張出部202、212の直径は、外筒40の外径よりも長くなっている。本実施形態では、最も上流側のプッシャー200が備える張出部202の直径は約30mmであり、残りのプッシャー210が備える張出部212の直径は約36mmである。なお、その他の寸法値については、図12及び図13に示す通りである。
さらに、本実施形態において、各プッシャー200、210の外表面のうち、花弁状部分44の内壁面に押し当てられる部分には、当該内壁面を傷つけないように表面仕上げ加工が施されている。具体的には、花弁状部分44の内壁面に押し当てられる部分の中心線平均粗さRaが所定の数値範囲(望ましくはRa=3.2〜6.3、最大でもRa=12.5〜25)に収まるように前記表面仕上げ加工が施されている。
以上のようなプッシャー200、210を用いることにより、第一プッシャーユニット151は、簡易な方法により上記広げ処理を行うことが可能になる。以下、図14A〜図14Dを参照しながら、第一プッシャーユニット151による広げ処理について説明する。図14A〜図14Dは、広げ処理についての説明図である。なお、図14A〜図14Dは、複数のプッシャー200、210のうち、最も上流側のプッシャー200を用いて広げ処理を行うケースを例示している。
第一プッシャーユニット151は、外筒40がプッシャー200、210の直下に位置した際に、図14Aに示すように、該プッシャー200、210を下方に移動させる。このとき、外筒40は、その先端開口43が略真上を向いた状態にある。これにより、プッシャー200、210が備えるテーパー部201、211が前記先端開口43から外筒40に挿入されていく。やがて、テーパー部201、211の外周面201a、211aが複数の花弁状部分44の各々の内壁面に当接するようになる。この結果、図14Bに示すように、複数の花弁状部分44の各々が前記テーパー部201、211の外周面201a、211aに沿って外筒40の径方向の外側に倒れるように折れ曲がっていく。
なお、前述したように、テーパー部201、211の外周面201a、211aが湾曲面となっている。このため、前記テーパー部201、211の外周面201a、211aが複数の花弁状部分44の各々の内壁面に当接した際に、当該各々は当該テーパー部201、211の外周面201a、211aに沿って滑らかに折れ曲がるようになる。
テーパー部201、211が更に外筒40に挿入されると、図14Cに示すように、プッシャー200、210が備える張出部202、212の張出面202a、212aが、複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当てられるようになる。これにより、複数の花弁状部分44の各々が、前記径方向において外側に略直角に倒れるまで折れ曲がる。このとき、第一プッシャーユニット151は、図14Cに示すように、前記張出面202a、212aが広げ処理前の外筒40の先端位置(花弁状部分44の先端位置)よりも約5mmだけ下方に位置するように、該張出面202a、212aを押し下げる。
その後、第一プッシャーユニット151は、図14Dに示すように、プッシャー200、210を上方に移動させて該プッシャー200、210を外筒40から引き抜く(換言すると、プッシャー200、210を複数の花弁状部分44の各々から離間させる)。
以上の手順により、第一プッシャーユニット151が外筒40に対して広げ処理を行うと、先端開口43が広げ処理の前の時点よりも広がるようになる。つまり、本実施形態では、プッシャー200、210のテーパー部201、211を先端開口43から外筒40に挿入することにより、該プッシャー200、210の張出部202、212の張出面202a、212aを複数の花弁状部分44の各々に押し当て、当該各々を外筒40の径方向において外側に折り曲げて前記先端開口43を押し広げる広げ処理が行われる。
そして、上記の広げ処理が行われると、外筒40(詳しくは、各花弁状部分44の後端)に折り癖が付くようになる。具体的に説明すると、図14Dに示すように、広げ処理が行われた直後、複数の花弁状部分44の各々は、外筒40の径方向において外側に倒れた状態になる。なお、花弁状部分44の倒れ角度(図14D中、記号θにて示した角度)は1度以上であればよい。
但し、花弁状部分44が前記径方向において外側に45度以上倒れてしまうと、外筒40の先端部を略半球状に加工する先端加工処理の際に不都合が生じてしまう。更に、花弁状部分44を過度に折り曲げてしまうと、外筒40の損傷を招く虞がある。このため、本実施形態では、複数の花弁状部分44の各々が前記径方向において外側に1度以上45度以下の倒れ角度で倒れるように、前記折り癖を付ける。換言すると、本実施形態の広げ処理では、プッシャー200、210を複数の花弁状部分44の各々から離間させた直後に当該各々が前記径方向において外側に1度以上45度以下の倒れ角度で倒れるように、前記プッシャー200、210を当該各々に押し当てる。
また、本実施形態では、第一プッシャーユニット151が搭載台160に搭載された外筒40に対して広げ処理を行う。また、搭載台160に搭載された外筒40は、前述したように、複数の花弁状部分44の各々が該花弁状部分44の先端から該花弁状部分44の後端まで露出した状態にある。これにより、プッシャー200、210を複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当てて当該各々を外筒40の径方向において外側に折り曲げることが容易になる。さらに、外筒40が搭載台160に搭載された状態でプッシャー200、210を複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当てることにより、当該各々に掛かる押圧力が花弁状部分44間で略均一になる。
また、第一プッシャーユニット151は、複数のプッシャー200、210を備えており、外筒40が各プッシャー200、210の直下に位置する度に、該外筒40に対して広げ処理を行う。すなわち、本実施形態では、外筒40に第一内筒51が挿入される前に、該外筒40に対して複数回(本実施形態では、4回)広げ処理を行う。これにより、先端開口43を確実に押し広げた状態で、第一内筒51を始めとする各物品を当該先端開口43から外筒40に挿入することが可能になる。
さらに、本実施形態の第一プッシャーユニット151は、複数のプッシャー200、210以外に、当該複数のプッシャー200、210とは形状が異なる他のプッシャー(以下、予備プッシャー230)を備えている。そして、第一プッシャーユニット151は、複数のプッシャー200、210の各々を用いて広げ処理を行う前に、予備プッシャー230を用いた予備処理を外筒40に対して行う。予備処理とは、予備プッシャー230を外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入することにより、該予備プッシャー230を複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当て、当該各々を外筒40の径方向において外側に曲げて外筒40の先端開口43を広げる処理である。この予備処理は他の広げ処理に相当する。以下、予備プッシャー230について説明する。
予備プッシャー230は、他の冶具の一例であり、プラスチック等の樹脂材料からなる。この予備プッシャー230は、複数のプッシャー200、210と同様、取付板220に取り付けられている。予備プッシャー230は、図11Aに示すように、搬送方向において最も上流側のプッシャー200よりも上流側に位置している。また、予備プッシャー230は、図15に示すように、該予備プッシャー230の先端部に、先端から後端に向かって太くなった他のテーパー部231を備えている。図15は、予備プッシャー230の外観図である。
他のテーパー部231は、略円錐状であり、プッシャー200、210が備えるテーパー部201、211の先端よりも尖った先端を有する。なお、図15に示すように、本実施形態において、他のテーパー部231の先端から後端までの長さは約12mmであり、該他のテーパー部231の後端の直径は約16mmである。
上記形状の予備プッシャー230を有する第一プッシャーユニット151は、外筒40が予備プッシャー230の直下に位置したときに、該予備プッシャー230を下方に移動させる。これにより、予備プッシャー230が備える他のテーパー部231が外筒40の先端開口43から該外筒40に挿入される。他のテーパー部231が外筒40に挿入されると、当該他のテーパー部231の外周面231aが複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当てられるようになる。これにより、複数の花弁状部分44の各々が、外筒40の径方向において外側に前記他のテーパー部231の外周面231aに沿って折れ曲がり、先端開口43が押し広げられるようになる。
以上のように、予備処理は、予備プッシャー230が備える他のテーパー部231を先端開口43から外筒40に挿入することにより、当該他のテーパー部231の外周面231aを複数の花弁状部分44の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記先端開口43を押し広げる処理である。そして、第一プッシャーユニット151は、広げ処理を行う前に外筒40に対して上記予備処理を行う。以下、予備処理を広げ処理の前に行う理由について説明する。
本実施形態のプッシャー200、210が備えるテーパー部201、211の先端は、前述したように平坦面である。一方、外筒40の中に、広げ処理を行う前段階で花弁状部分44が内側に幾分倒れているものが存在する場合がある。そして、花弁状部分44が内側に倒れた状態の外筒40に前記プッシャー200、210のテーパー部201、211を挿入すると、該テーパー部201、211の先端が前記花弁状部分44に引っ掛かってしまう虞がある。この結果、前記花弁状部分44が内側に巻き込まれ、内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入することが困難になる。つまり、花弁状部分44が内側に倒れた状態の外筒40に対して本実施形態の広げ処理を行うと、該外筒40に各物品を挿入することが却って困難になる。
これに対し、予備プッシャー230が備える他のテーパー部231の先端は、プッシャー200、210が備えるテーパー部201、211の先端よりも尖っている。このため、仮に花弁状部分44が内側に倒れた状態の外筒40に予備プッシャー230が挿入されても、該予備プッシャー230の先端が前記花弁状部分44に引っ掛かって該花弁状部分44を内側に巻き込むことがない。
そして、予備プッシャー230が備える他のテーパー部231を前記外筒40に挿入して、当該他のテーパー部231の外周面231aを内側に倒れた花弁状部分44の内壁面に押し当てると、当該花弁状部分44が外筒40の径方向において外側に折り曲がって開くようになる。つまり、広げ処理を行う事前に予備処理を行っておけば、当該広げ処理に際して、プッシャー200、210が備えるテーパー部201、211の先端が花弁状部分44に引っ掛からない程度に該花弁状部分44を開いておくことが可能になる。この結果、第一プッシャーユニット151は、外筒40に対して、その後の広げ処理を適切に行うことが可能になる。
第二プッシャーユニット152は、第一内筒51が外筒40に挿入されてから第二内筒52が外筒40に挿入されるまでの間に該外筒40に対して広げ処理を行うものである。この第二プッシャーユニット152は、搬送方向において第一内筒挿入機構131と第二内筒挿入機構132との間に位置する。第三プッシャーユニット153は、第二内筒52が外筒40に挿入されてからタンポン本体20が外筒40に挿入されるまでの間に該外筒40に対して広げ処理を行うものである。この第三プッシャーユニット153は、搬送方向において第二内筒挿入機構132とタンポン本体挿入機構140との間に位置する。
第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153は、図11Bに示すように、プッシャー210の保有数が第一プッシャーユニット151と異なる点を除き、該第一プッシャーユニット151と略同様の構成である。図11Bは、第二プッシャーユニット152を示す模式図である。なお、第三プッシャーユニット153については、第二プッシャーユニット152と同一の構成であるため、図示を省略する。
第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153の各ユニットは、図11Bに示すように、広げ処理を行うための冶具の一例としてのプッシャー210を一つ備えている。このプッシャー210は、第一プッシャーユニット151が備える複数のプッシャー200、210のうち、最も上流側のプッシャー200よりも下流側のプッシャー210と同一のものである。つまり、第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153についても簡易な方法により広げ処理を行うことが可能である。
そして、第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153は、第一プッシャーユニット151による広げ処理と略同様の手順で広げ処理を行う。第二プッシャーユニット152は、第一内筒51が外筒40に挿入されてから第二内筒52が該外筒40に挿入されるまでの間に、該外筒40に対して一回広げ処理を行う。第三プッシャーユニット153は、第二内筒52が外筒40に挿入されてからタンポン本体20が外筒40に挿入されるまでの間に、該外筒40に対して一回広げ処理を行う。
なお、第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153は、広げ処理を行う前に上記の予備処理を行わない(換言すると、予備プッシャー230を備えていない)。これは、第二プッシャーユニット152及び第三プッシャーユニット153の各々が広げ処理を行う段階では、複数の花弁状部分44の各々は前記径方向において少なくとも外側に倒れており、改めて予備処理を行う必要がないためである。
以上のように、本実施形態に係る広げ処理機構150は、第一内筒51、第二内筒52、及び、タンポン本体20の各々を外筒40に挿入する前段階で、毎回、該外筒40に対して広げ処理を行う。但し、これに限定されるものではなく、少なくとも、外筒40を搭載台160に搭載してから内筒50(本実施形態では、第一内筒51)を該外筒40に挿入するまでの間に広げ処理を行えばよい。
なお、本実施形態において、広げ処理機構150は、プッシャー200、210の温度が外筒40を構成する熱可塑性樹脂の融点よりも50度低い温度以下に維持された状態で、該外筒40に対して広げ処理を行う。つまり、加熱成形のように外筒40を加熱し軟化させて先端開口43を押し広げるのではなく、プッシャー200、210が付与する押圧力のみにより該先端開口43を押し広げる。このため、本実施形態では、加熱成形の場合のように複数の花弁状部分44の各々が熱変形してしまうことがない。プッシャー200、210の温度は、前記熱可塑性樹脂のガラス転移点〜前記熱可塑性樹脂の融点よりも50度低い温度の範囲内であればよく、望ましくは室温であればよい。
<タンポン10の組み立て手順>
次に、組立装置100によりタンポン10を組み立てる手順について図16を参照しながら説明する。図16は、タンポン10の組み立てフローを示す図である。
タンポン10の組み立ては、図16に示すように、外筒供給機構120により、搬送コンベア110上に載置された搭載台160に外筒40を搭載する工程(S011)から始まる。搬送コンベア110は、所定の距離ずつ搭載台160を搬送する搬送動作を間欠的に実施する。一方、外筒供給機構120は、搬送コンベア110と同期しており、前記搬送動作の間に(搭載台160が静止している間に)外筒40を搭載台160に搭載する。なお、本実施形態では、前述したように、複数の花弁状部分44の各々が該花弁状部分44の先端から該花弁状部分44の後端まで露出するように、外筒40を搭載台160に搭載する。
その後、搬送動作を間欠的に繰り返すことにより、搭載台160に搭載された外筒40を搬送方向の下流側へ該搭載台160とともに搬送する。そして、外筒40が搬送方向において予備プッシャー230の直下に位置した時点で、広げ処理機構150(具体的には、第一プッシャーユニット151)により、搭載台160に搭載された外筒40に対して予備処理を行う(S012)。広げ処理機構150は、搬送コンベア110と同期しており、外筒40が予備プッシャー230の直下に位置する位置で静止している間に該外筒40に対して予備処理を行う。
予備処理を行った後、搬送動作を1回実行すると、第一プッシャーユニット151が備える複数のプッシャー200、210のうち、最も上流側のプッシャー200の直下に外筒40が位置するようになる。かかる位置で外筒40が静止している間に、広げ処理機構150(具体的には、第一プッシャーユニット151)により、外筒40(搭載台160に搭載された外筒40)に対して広げ処理を行う(S013)。
本実施形態では、前述したように、広げ処理において、最も上流側のプッシャー200が備える張出部202の張出面202aを複数の花弁状部分44の各々の内壁面に押し当てる。この結果、複数の花弁状部分44の各々を外筒40の径方向において外側に略直角に折り曲げる。そして、最も上流側のプッシャー200を外筒40から抜き出した(複数の花弁状部分44の各々から離間させた)時点で、1回目の広げ処理が終了する。当該1回目の広げ処理の直後には、外筒40に折り癖が付き、複数の花弁状部分44の各々が前記径方向において外側に1度以上45度以下の倒れ角度で倒れた状態となる。
1回目の広げ処理を行った後、搬送動作を1回実行すると、外筒40は、最も上流側のプッシャー200と隣り合うプッシャー210(すなわち、2番目のプッシャー210)の直下に位置するようになる。かかる位置にて外筒40が静止している間に、該外筒40に対して2回目の広げ処理を行う。以降、搬送動作と広げ処理とを交互に繰り返し、計4回の広げ処理を行う。そして、広げ処理の実施回数が増えるに連れて、該広げ処理の直後における花弁状部分44の倒れ角度が徐々に増すようになる。なお、4回目の広げ処理の直後においても、花弁状部分44の倒れ角度が1度以上45度以下の範囲にある。
外筒40に対して広げ処理を複数回行った後、搬送動作を繰り返して該広げ処理が行われた外筒40を搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送する。そして、外筒40が第一内筒挿入機構131の下方位置に位置した際、該第一内筒挿入機構131により第一内筒51を先端開口43から外筒40に挿入する(S014)。すなわち、本実施形態では、広げ処理が行われた外筒40を搬送コンベア110により搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送してから、第一内筒51を外筒40に挿入する。なお、内筒挿入機構130は搬送コンベア110と同期しており、第一内筒挿入機構131は、外筒40が第一内筒挿入機構131の下方で静止している間に該外筒40に第一内筒51を挿入する。
外筒40に第一内筒51を挿入した後には搬送動作を繰り返す。そして、第二プッシャーユニット152が備えるプッシャー210の直下に外筒40が位置し、該外筒40がその位置で静止している間に、該外筒40に対して広げ処理を再度行う(S015)。なお、当該広げ処理の直後においても、花弁状部分44の倒れ角度が1度以上45度以下の範囲にある。
その後、搬送動作を繰り返し、外筒40が第二内筒挿入機構132の下方位置に位置し当該位置で静止している間に、該第二内筒挿入機構132により第二内筒52を先端開口43から該外筒40に挿入する(S016)。つまり、第一内筒51が挿入された後に再度広げ処理が行われた外筒40を、搬送コンベア110により搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送してから、第二内筒52を該外筒40に挿入する。
外筒40に第二内筒52を挿入した後には搬送動作を繰り返す。そして、外筒40(第一内筒51及び第二内筒52が挿入された外筒40)が搬送方向において加熱成形部(不図示)が設置された位置に到達した時点で、第二内筒52の後端部にフレア状部分52cを形成する加熱成形を行う(S017)。当該加熱成形が終了した時点でアプリケータ30の組み立てが完了する。
前記加熱成形を行った後には更に搬送動作を繰り返す。そして、第三プッシャーユニット153が備えるプッシャー210の直下に外筒40(換言すると、組み立てられたアプリケータ30)が位置し、該外筒40がその位置で静止している間に、該外筒40に対して広げ処理をもう一度行う(S018)。なお、当該広げ処理の直後においても、花弁状部分44の倒れ角度が1度以上45度以下の範囲にある。
その後、搬送動作を繰り返し、外筒40(換言すると、組み立てられたアプリケータ30)がタンポン本体挿入機構140の下方位置に位置した際に、該タンポン本体挿入機構140によりタンポン本体20を先端開口43から外筒40に挿入する(S019)。すなわち、内筒50(第一内筒51及び第二内筒52)が挿入された後に再度広げ処理が行われた外筒40を、搬送コンベア110により搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送してから、タンポン本体20を該外筒40に挿入する。なお、タンポン本体挿入機構140も搬送コンベア110と同期しており、先端開口43がガイドチューブ141の下端開口と対向した状態で外筒40が静止している間に、ガイドチューブ141内に保持されたタンポン本体20を前記先端開口43から外筒40に挿入する。
上記一連の工程により、タンポン10の組み立てが完了する。組み立てられたタンポン10は、搭載台160に搭載されたまま、外筒40の先端部を略半球状に加工する工程へ向けて該搭載台160とともに搬送される。
以上のように、本実施形態に係るタンポン10の製造方法は、外筒40を搭載台160に搭載する工程(S011)と、外筒40に対して広げ処理を行う工程(S013、S015、S018)と、広げ処理を行った後に内筒50を先端開口43から外筒40に挿入する工程(S014、S016)と、広げ処理を行った後にタンポン本体20を先端開口43から外筒40に挿入する工程(S019)とを有する。また、広げ処理を行う工程は、第一内筒51を外筒40に挿入する前に該外筒40に対して広げ処理を複数回繰り返して行う工程(S013)と、第一内筒51を外筒40に挿入してから第二内筒52を該外筒40に挿入するまでの間に、該外筒40に対して広げ処理を再度行う工程(S015)と、第二内筒52を外筒40に挿入してからタンポン本体20を該外筒40に挿入するまでの間に、該外筒40に対して広げ処理を再度行う工程(S018)とを有する。
===本実施形態に係るタンポン10の製造方法の有効性について===
本実施形態に係るタンポン10の製造方法では、外筒40に対して、該外筒40の先端開口43を囲んだ複数の花弁状部分44の各々を該外筒40の径方向において外側に曲げて前記先端開口43を広げる広げ処理を行う。そして、当該広げ処理を行った後に内筒50(具体的には、第一内筒51及び第二内筒52)やタンポン本体20を前記先端開口43から外筒40に挿入する。これにより、内筒50及びタンポン本体20をスムーズに外筒40に挿入することが可能になる。以下、本実施形態に係るタンポン10の製造方法の有効性について詳しく説明する。
本実施形態のタンポン10を製造する場合、外筒40、内筒50及びタンポン本体20の各々が上述の形状を有しているために、内筒50やタンポン本体20を先端開口43から外筒40に挿入することになる。すなわち、先端開口43は、内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入する際の挿入口となる。そして、発明が解決しようとする課題の項で説明したように、タンポン10の生産速度を向上させるためには、内筒50及びタンポン本体20を先端開口43から外筒40にスムーズに挿入する必要がある。
ところで、外筒40が射出成形されてから搭載台160に搭載されるまでの間に、外筒40同士の衝突等を原因として、前記花弁状部分44が前記径方向において内側に倒れてしまう場合がある。花弁状部分44が前記径方向において内側に倒れると、前記先端開口43が小さくなるので、該先端開口43から内筒50及びタンポン本体20を外筒40に挿入することが困難になってしまう。また、かかる状態で内筒50及びタンポン本体20を無理に外筒40に挿入すると、花弁状部分44が外筒40の内側に巻き込まれてしまい、不良なタンポン10が製造されてしまうことになる。
特に、本実施形態のタンポン10のように、内筒50の外径と外筒40の内径との差(具体的には、第一内筒51の鍔部51aの外径と大径部41の内径との差)、及び、タンポン本体20の径と外筒40の内径との差がいずれも僅かである場合には、先端開口43が小さくなった状態で該先端開口43から内筒50及びタンポン本体20を外筒40に挿入することは一層困難になる。
このため、花弁状部分44が内側に倒れた場合に備えて、内筒50及びタンポン本体20を外筒40に挿入し易くするための方策を講じる必要がある。当該方策としては、例えば、外筒40の内径に対して内筒50の外径及びタンポン本体20の径をより小さくすることが考えられる。かかる方策では、内筒50及びタンポン本体20を外筒40に挿入し易くすることが可能になるものの、外筒40と内筒50との間(あるいは、外筒40とタンポン本体20との間)にガタツキが生じ、タンポン10を使用する際に支障が生じる。
これに対し、本実施形態では、内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入する前に、該外筒40に対して上記の広げ処理を行う。これにより、先端開口43を広げた状態で該先端開口43から内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入することが可能となる。この結果、内筒50の外径やタンポン本体20の径を変えることなく、該内筒50やタンポン本体20をスムーズに外筒40に挿入することが可能になる。また、複数の花弁状部分44の各々を外筒40の径方向において外側に曲げるため、上述した課題、すなわち、花弁状部分44を外筒40の内側に巻き込んでしまうのを防止することが可能になる。これにより、タンポン10が適切に組み立てられるようになる。
以上のように、内筒50やタンポン本体20を外筒40に挿入する前に該外筒40に対して広げ処理を行うことにより、該内筒50やタンポン本体20をスムーズに外筒40に挿入し、更にタンポン10を適切に組み立てることが可能になる。したがって、本実施形態のタンポン10の製造方法であれば、タンポン10の生産速度を向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、外筒40を搭載台160に搭載した後に該外筒40に対して広げ処理を行う。すなわち、広げ処理を行う工程は、外筒40を搭載具160に搭載した後に該外筒40に対して前記広げ処理を行う工程であることとした。これは、外筒40が射出成形されてから搭載台160に搭載されるまでの間(具体的には、外筒搬送フィーダ121の振動台121a上に載置されてから搬送コンベア110に供給されるまでの間)において花弁状部分44が内側に倒れる可能性が高いためである。したがって、外筒40を搭載台160に搭載した後に該外筒40に対して広げ処理を行えば、該広げ処理が効果的に行われることになる。そして、広げ処理が行われた外筒40を搬送コンベア110により搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送してから内筒50(第一内筒51及び第二内筒52)を該外筒40に挿入する。その後、内筒50が挿入された外筒40を搬送コンベア110により搬送方向の下流側へ搭載台160とともに搬送してからタンポン本体20を該外筒40に挿入する。これにより、内筒50及びタンポン本体20を外筒40に挿入するまで、先端開口43を広げた状態で維持することが容易になる。
なお、本実施形態では、外筒40が搭載台160に搭載されてからタンポン10の組み立てが完了するまでの間、前記外筒40が同じ搭載台160に搭載され続ける場合を例に挙げて説明したが(図9参照)、これに限定されるものではない。例えば、一の外筒40を複数の搬送コンベア110によって搬送する構成では、一の搬送コンベア110から他の搬送コンベア110に外筒40が渡される際に、該外筒40が搭載される搭載台160が切り替わる。すなわち、搭載台160に搭載された外筒40を別の搭載台160に搭載し直す場合が考えられる。かかる場合においても、外筒40が最初に搭載される搭載台160(すなわち、外筒供給機構120から外筒40を受け取る搭載台160)に該外筒40が搭載された後に、該外筒40に対して広げ処理を行えば、当該広げ処理を効果的に行うことが可能になる。
また、本実施形態では、第一内筒51、第二内筒52及びタンポン本体20の各々を外筒40に挿入する工程の前段階で、毎回、該外筒40に対して広げ処理を行う(図16中のS013、S015、S018)。これにより、第一内筒51、第二内筒52及びタンポン本体20の各々を外筒40に挿入するにあたり、より確実に先端開口43を広げておくことが可能になる。
===その他の実施形態===
上記の各実施形態には、主として本発明のタンポン10の製造方法及び製造装置(組立装置100)について説明したが、上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した設定値、寸法値、及び、形状等は本発明の効果を発揮させるための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
上記の実施形態では、押出部材として二段構造の内筒50(すなわち、伸縮可能な内筒50)を有するタンポン10について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、長さが固定された(伸縮しない)内筒50を有するタンポン10でもよい。
また、上記の実施形態では、先端開口43が略真上を向いた状態で外筒40を搭載台160に搭載することとした。すなわち、上記の実施形態は、内筒50(第一内筒51及び第二内筒52)やタンポン本体20を上方から外筒40に挿入する構成である。但し、これに限定されるものではなく、例えば、先端開口43が略真横を向いた状態で外筒40を搬送コンベア110上に載置し、内筒50及びタンポン本体20を側方から外筒40に挿入する構成であってもよい。かかる構成において外筒40に対して広げ処理を行うためには、プッシャー200、210を側方から外筒40に挿入して、当該プッシャー200、210を側方から複数の花弁状部分44の各々に押し当てればよい。
また、上記の実施形態では、内筒50及びタンポン本体20を別々に外筒40に挿入することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、タンポン本体20が内筒50に挿入された状態で外筒40に収納される構成が考えられる。かかる構成のタンポン10を製造する場合には、タンポン本体20を内筒50に挿入した後、該タンポン本体20が挿入された内筒50を外筒40に挿入することとしてもよい(すなわち、タンポン本体20と内筒50を同時に外筒40に挿入することとしてもよい)。
また、上記の実施形態では、外筒40に対して1個ずつ広げ処理を行う構成について説明した。但し、これに限定されるものではなく、複数の外筒40に対して同時に広げ処理を行う構成であってもよい。例えば、図17に示すように、互いに形状が同一である複数のプッシャー200、210が組をなして取付板220に取り付けられていれば、複数の外筒40(図17に示す構成では、2個の外筒40)に対して同時に広げ処理を行うことが可能である。図17は、複数の外筒40に対して同時に広げ処理を行う構成を示す図であり、図11Aに対応した図である。
タンポン10の構成要素を示す断面図である。 タンポン10の構成要素を示す断面図である。 第一内筒51と第二内筒52が連結している様子を示す図である。 図4Aは、外筒40の外観図である。図4Bは、図4Aに示す外筒40を先端側から見た図である。図4Cは、図4Aに示す外筒40を先端側から見た図である。 第一内筒51の外観図である。 第二内筒52の外観図である。 タンポン10の製造フローを示す図である。 図8A〜図8Dは、タンポン10を製造する様子を示す変遷図である。 タンポン10を組み立てる組立装置100を模式的に示す図である。 外筒40が搭載台160に搭載された状態を示す図である。 図11Aは、第一プッシャーユニット151を示す模式図である。図11Bは、第二プッシャーユニット152を示す模式図である。 プッシャー200の外観図である。 プッシャー210の外観図である。 図14A〜図14Dは、広げ処理についての説明図である。 予備プッシャー230の外観図である。 タンポン10の組み立てフローを示す図である。 複数の外筒40に対して同時に広げ処理を行う構成を示す図である。
符号の説明
10 タンポン、
20 タンポン本体、21 綿体、22 コード、30 アプリケータ、
40 外筒(収納筒)、41 大径部、42 小径部、43 先端開口(開口)、
44 花弁状部分、45 後端開口、46 環状リブ、47 段差、
50 内筒(押出部材)、51 第一内筒、51a 鍔部、51b 環状突起、
52 第二内筒、52a 鍔部、52b 凸部、52c フレア状部分、
100 組立装置(タンポン10の製造装置)、110 搬送コンベア、
120 外筒供給機構、121 外筒搬送フィーダ、121a 振動台、
122 供給路、122a 集積部、
122b 落下シューター、122c 集積部、
130 内筒挿入機構(押出部材挿入機構)、
131 第一内筒挿入機構、132 第二内筒挿入機構、
133 内筒搬送フィーダ、133a 振動台、133b レール、
134 供給チューブ、135 内筒挿入部、135a 押圧部材、
140 タンポン本体挿入機構、141 ガイドチューブ、
142 吸引装置、143 押圧部材、
150 広げ処理機構、151 第一プッシャーユニット、
152 第二プッシャーユニット、153 第三プッシャーユニット、
160 搭載台(搭載具)、200,210 プッシャー(冶具)、
201,211 テーパー部、201a,211a 外周面、
202,212 張出部、
202a,212a 張出面(張出部202の先端に位置しテーパー部201の後端の外縁よりも外側に張り出した面)、220 取付板、
230 予備プッシャー(他の冶具)、231 他のテーパー部、231a 外周面

Claims (7)

  1. タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法であって、
    前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入する工程と、
    有するタンポンの製造方法であり、
    搬送コンベア上に載置され該搬送コンベアにより搬送方向に搬送される搭載具に、前記収納筒を搭載する工程を有し、
    前記広げ処理を行う工程は、前記収納筒を前記搭載具に搭載した後に該収納筒に対して前記広げ処理を行う工程であり、
    前記広げ処理は、先端から後端に向かって太くなったテーパー部を先端部に備える冶具の該テーパー部を、前記開口から前記収納筒に挿入することにより、該冶具を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる処理であることを特徴とするタンポンの製造方法。
  2. 請求項1に記載のタンポンの製造方法において、
    前記広げ処理を行う工程では、前記冶具を前記複数の花弁状部分の各々から離間させた直後に当該各々が前記径方向において外側に1度以上45度以下の倒れ角度で倒れるように、前記冶具を当該各々に押し当てることを特徴とするタンポンの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のタンポンの製造方法において、
    前記搭載具に前記収納筒を搭載する工程では、前記複数の花弁状部分の各々が該花弁状部分の先端から該花弁状部分の後端まで露出するように、前記搭載具に前記収納筒を搭載することを特徴とするタンポンの製造方法。
  4. タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法であって、
    前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入する工程と、
    を有するタンポンの製造方法であり、
    前記広げ処理を行う工程では、前記収納筒に対して該広げ処理を複数回繰り返して行うことを特徴とするタンポンの製造方法。
  5. タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造方法であって、
    前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する工程と、
    前記広げ処理を行った後に前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入する工程と、
    を有するタンポンの製造方法であり
    前記広げ処理を行う工程は、
    前記押出部材を前記収納筒に挿入する前に該収納筒に対して前記広げ処理を複数回繰り返して行う工程と、
    前記押出部材を前記収納筒に挿入してから前記タンポン本体を該収納筒に挿入するまでの間に、該収納筒に対して前記広げ処理を再度行う工程とを有することを特徴とするタンポンの製造方法。
  6. タンポン本体と、該タンポン本体を収納し、先端に形成された開口と該開口を囲んだ複数の花弁状部分とを備える収納筒と、該収納筒内において移動可能であり、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒の外に押し出す押出部材とを有するタンポンの製造装置であって、
    前記収納筒に対して、前記複数の花弁状部分の各々を該収納筒の径方向において外側に曲げて前記開口を広げる広げ処理を行う広げ処理機構と、
    前記広げ処理機構が前記広げ処理を行った後に、前記押出部材を前記開口から前記収納筒に挿入する押出部材挿入機構と、
    前記広げ処理機構が前記広げ処理を行った後に、前記タンポン本体を前記開口から該収納筒に挿入するタンポン本体挿入機構と、
    有し、
    前記広げ処理機構は、前記広げ処理を行うための冶具を有し、
    前記冶具は、該冶具の先端部に設けられ先端から後端に向かって太くなったテーパー部と、該冶具の後端部に設けられ前記テーパー部の後端の外縁よりも外側に張り出した張出部とを備え、
    前記広げ処理機構は、前記冶具の前記テーパー部を前記開口から前記収納筒に挿入することにより、前記張出部の先端に位置し前記外縁よりも外側に張り出した面を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる前記広げ処理を行うことを特徴とするタンポンの製造装置。
  7. 請求項6に記載のタンポンの製造装置において、
    前記広げ処理機構は、前記冶具とは形状が異なる他の冶具を有し、
    前記他の冶具は、先端から後端に向かって太くなった他のテーパー部を先端部に備え、
    前記冶具が備える前記テーパー部の先端は平坦であり、
    前記他の冶具が備える前記他のテーパー部の先端は、前記冶具が備える前記テーパー部の先端よりも尖っており、
    前記広げ処理機構は、前記広げ処理を行う前に前記収納筒に対して、
    前記他のテーパー部を前記開口から前記収納筒に挿入することにより該他のテーパー部の外周面を前記複数の花弁状部分の各々に押し当て、当該各々を前記径方向において外側に折り曲げて前記開口を押し広げる他の広げ処理を行うことを特徴とするタンポンの製造装置。
JP2008222213A 2008-07-31 2008-08-29 タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置 Active JP5386130B2 (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222213A JP5386130B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置
KR1020117003157A KR20110036614A (ko) 2008-07-31 2009-07-17 탐폰의 제조 장치 및 탐폰의 제조 방법
CN200980129466.9A CN102159167B (zh) 2008-07-31 2009-07-17 用于制造止血塞的装置及方法
US13/056,384 US9095475B2 (en) 2008-07-31 2009-07-17 Apparatus and method for manufacturing a tampon
PCT/JP2009/062938 WO2010013605A1 (ja) 2008-07-31 2009-07-17 タンポンの製造装置及びタンポンの製造方法
CN201310142234.5A CN103315854B (zh) 2008-07-31 2009-07-17 用于制造止血塞的装置及方法
AU2009277654A AU2009277654A1 (en) 2008-07-31 2009-07-17 Apparatus and method for manufacturing a tampon
EA201001893A EA201001893A1 (ru) 2008-07-31 2009-07-17 Аппарат и способ получения тампонов
CN201310142053.2A CN103393502B (zh) 2008-07-31 2009-07-17 用于制造止血塞的装置及方法
EP09802848.3A EP2308434B1 (en) 2008-07-31 2009-07-17 Device for producing tampons and method for producing tampons

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008222213A JP5386130B2 (ja) 2008-08-29 2008-08-29 タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010051706A JP2010051706A (ja) 2010-03-11
JP5386130B2 true JP5386130B2 (ja) 2014-01-15

Family

ID=42068245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008222213A Active JP5386130B2 (ja) 2008-07-31 2008-08-29 タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5386130B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5121278B2 (ja) * 1973-06-11 1976-07-01
US4302174A (en) * 1979-11-13 1981-11-24 Hauni-Richmond, Inc. Arrangement for closing the barrels of tampon inserters
US4321993A (en) * 1980-01-09 1982-03-30 Hauni-Richmond, Inc. Arrangement for orienting and conveying barrels of tampon inserters
JPS57173054A (en) * 1981-04-17 1982-10-25 Kao Corp Tampon producing method and apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010051706A (ja) 2010-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5314984B2 (ja) タンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法
US9095475B2 (en) Apparatus and method for manufacturing a tampon
JP5600172B2 (ja) タンポンを形成するためのプレス機
JP3725383B2 (ja) タンポン用アプリケータ
JP5150465B2 (ja) タンポンの検査装置、及び、タンポンの検査方法
JP5386130B2 (ja) タンポンの製造方法、及び、タンポンの製造装置
FI86700B (fi) Saett och maskin foer formning av ett aendparti av ett plastroer.
JP5486789B2 (ja) タンポンの製造装置、及び、タンポンの製造方法
JP3380219B2 (ja) ストロー管、その製造装置および製造方法
JP4079668B2 (ja) ブラシの製造方法
JP2004269004A (ja) Ptpシートの製造装置
JP5133628B2 (ja) 套管を輸送するための装置及び方法
CN105792683A (zh) 用于将伸长元件***至套筒中的方法和设备
JP5386124B2 (ja) タンポンの製造装置
JP2013119232A (ja) マンドレルおよび排出方法
KR20170045670A (ko) 공동 경통 제작장치 및 제작방법과 그를 이용한 이중 경통 제작장치.
JP2002060058A (ja) カップ形状物の背切り搬送方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5386130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250