JP5384436B2 - ウエビング巻取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエビング巻取装置に関する。
従来、スプールと一体回転するトーションシャフトに取付けられ、フレーム側に設けられたロックリングとトーションシャフトとを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示されたクラッチ機構は、スプールの軸方向一方側に配置され、トーションシャフトに対して一体的に連結された第2ロックベースと、この第2ロックベースに対してスプールとは反対側に配置され、トーションシャフトに対して相対回転可能に支持された回転円板と、第2ロックベースと回転円板との間に回動可能に設けられた第2ロックパウルとを備えている。
回転円板は、スプール側から突出したワイヤと係合することにより第2ロックベースに対する相対回転を規制されている。また、この回転円板は、第2ロックベースとの間に配置された回転円板付勢ばねの付勢力によって軸線周り一方へ付勢されている。そして、上述のワイヤがスプール側へ退避すると、回転円板が回転円板付勢ばねの付勢力によって第2ロックベースに対して相対回転されると共に、第2ロックパウルが回転円板に案内されて第2ロックベースの径方向外側へ突出する。これにより、第2ロックパウルの先端部がロックリングの内周部に係合され、クラッチ機構を介してトーションシャフトとロックリングとが連結される。
特開2007−84042号公報
上述の如きウエビング巻取装置を製造する際には、スプール側に組付けられたトーションシャフトに対して、クラッチ機構を構成する第2ロックベース、回転円板、第2ロックパウル、回転円板付勢ばね等を一つ一つ積み上げて組付ける必要がある。このため、クラッチ機構の組付工程が非効率化するという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、クラッチ機構の組付工程を効率化することができるウエビング巻取装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、前記クラッチ機構は、前記回転部材に固定されたロック部材と、前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか一方に設けられ、前記クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか他方に設けられ、前記被引掛部に対して前記クラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの前記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造と、を備えている。
請求項1に記載のウエビング巻取装置では、クラッチ機構を構成するロック部材が回転部材に固定されており、当該ロック部材と一体回転するクラッチカバーとスプールとの間にクラッチガイドが配置されることで、クラッチガイドの軸方向の移動が制限されている。このクラッチガイドは、ロック部材に対して相対回転可能に支持されており、クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされているが、スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより非作動位置に拘束されている。そして、このトリガ部材とクラッチガイドとの係合が解除されると、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたスプリングの付勢力によって、クラッチガイドが非作動位置から作動位置へと回転される。これにより、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたパウルが、フレーム側に設けられたリング部側へと移動され、当該リング部と係合する。これにより、クラッチ機構を介して回転部材とリング部とが連結される。
ここで、このウエビング巻取装置では、クラッチカバー及びクラッチガイドの何れか一方に設けられ、クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、クラッチカバー及びクラッチガイドの何れか他方に設けられ、被引掛部に対してクラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、クラッチカバーとクラッチガイドとの上記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造を備えている。これにより、ロック部材が回転部材に固定される前(すなわちクラッチ機構が回転部材に取付けられる前)の状態でも、クラッチカバーとクラッチガイドとの軸方向の離間を阻止することができる。つまり、上述のクラッチ機構では、ロック部材が回転部材に固定される前は、クラッチガイドの軸方向移動がスプールによって制限されないため、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に圧縮状態で設けられたスプリングの付勢力によってクラッチガイドがクラッチカバーから離間しようとするが、この発明では当該離間を規制することができる。これにより、クラッチ機構をサブアッセンブリ化することができるので、クラッチ機構の組付工程を効率化することができる。
請求項2に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、前記クラッチ機構は、前記回転部材に固定されたロック部材と、前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、前記クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、前記クラッチガイドに形成され、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔と、を備えている。
請求項2に記載のウエビング巻取装置では、クラッチ機構を構成するロック部材が回転部材に固定されており、当該ロック部材と一体回転するクラッチカバーとスプールとの間にクラッチガイドが配置されることで、クラッチガイドの軸方向の移動が制限されている。このクラッチガイドは、ロック部材に対して相対回転可能に支持されており、クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされているが、スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより非作動位置に拘束されている。そして、このトリガ部材とクラッチガイドとの係合が解除されると、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたスプリングの付勢力によって、クラッチガイドが非作動位置から作動位置へと回転される。これにより、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたパウルが、フレーム側に設けられたリング部側へと移動され、当該リング部と係合する。これにより、クラッチ機構を介して回転部材とリング部とが連結される。
ここで、このウエビング巻取装置では、クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、クラッチガイドに形成され、クラッチガイドが非作動位置に配置された状態で第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔とを備えている。これにより、例えば、第1プリセット孔にピンを挿入すると共に、このピンを第2プリセット孔にも挿入すれば、当該ピンを介してクラッチカバーとクラッチガイドとを連結することができる。これにより、クラッチカバーとクラッチガイドとの間に配置されたスプリングの付勢力に抗して、クラッチガイドを非作動位置に拘束することができる。したがって、クラッチガイドをトリガ部材に係合させる前、つまり、クラッチ機構が回転部材に取付けられる前に、クラッチガイドを非作動位置に拘束した状態でクラッチ機構をサブアッセンブリ化することができる。これにより、クラッチ機構の組付工程を効率化することができる。なお、上述のピンは、クラッチ機構を回転部材に取付けて、トリガ部材をクラッチガイドに係合させた後で、第1及び第2のプリセット孔から引抜けばよい。
請求項3に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、前記クラッチ機構は、前記回転部材に固定されたロック部材と、前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか一方に設けられ、前記クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか他方に設けられ、前記被引掛部に対して前記クラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの前記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造と、前記クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、前記クラッチガイドに形成され、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔と、ことを特徴としている。
請求項3に記載のウエビング巻取装置では、クラッチ機構を構成するロック部材が回転部材に固定されており、当該ロック部材と一体回転するクラッチカバーとスプールとの間にクラッチガイドが配置されることで、クラッチガイドの軸方向の移動が制限されている。このクラッチガイドは、ロック部材に対して相対回転可能に支持されており、クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされているが、スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより非作動位置に拘束されている。そして、このトリガ部材とクラッチガイドとの係合が解除されると、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたスプリングの付勢力によって、クラッチガイドが非作動位置から作動位置へと回転される。これにより、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に設けられたパウルが、フレーム側に設けられたリング部側へと移動され、当該リング部と係合する。これにより、クラッチ機構を介して回転部材とリング部とが連結される。
ここで、このウエビング巻取装置では、クラッチカバー及びクラッチガイドの何れか一方に設けられ、クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、クラッチカバー及びクラッチガイドの何れか他方に設けられ、被引掛部に対してクラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、クラッチカバーとクラッチガイドとの上記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造を備えている。これにより、ロック部材が回転部材に固定される前(すなわちクラッチ機構が回転部材に取付けられる前)の状態でも、クラッチカバーとクラッチガイドとの軸方向の離間を阻止することができる。つまり、上述のクラッチ機構では、ロック部材が回転部材に固定される前は、クラッチガイドの軸方向移動がスプールによって制限されないため、クラッチガイドとクラッチカバーとの間に圧縮状態で設けられたスプリングの付勢力によってクラッチガイドがクラッチカバーから離間しようとするが、この発明では当該離間を規制することができる。これにより、クラッチ機構をサブアッセンブリ化することができる。
さらに、このウエビング巻取装置では、クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、クラッチガイドに形成され、クラッチガイドが非作動位置に配置された状態で第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔とを備えている。これにより、例えば、第1プリセット孔にピンを挿入すると共に、このピンを第2プリセット孔にも挿入すれば、当該ピンを介してクラッチカバーとクラッチガイドとを連結することができる。これにより、クラッチカバーとクラッチガイドとの間に配置されたスプリングの付勢力に抗して、クラッチガイドを非作動位置に拘束することができる。したがって、クラッチガイドをトリガ部材に係合させる前、つまり、クラッチ機構が回転部材に取付けられる前に、クラッチガイドを非作動位置に拘束した状態でクラッチ機構をサブアッセンブリ化することができる。なお、上述のピンは、クラッチ機構を回転部材に取付けて、トリガ部材をクラッチガイドに係合させた後で、第1及び第2のプリセット孔から引抜けばよい。
このように、この発明では、クラッチ機構をサブアッセンブリ化することができるので、クラッチ機構の組付工程を効率化することができる。
請求項4に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項1又は請求項3に記載のウエビング巻取装置において、前記引掛部は、前記クラッチカバーに設けられると共に、前記引掛部には、前記スプリングが係止されていることを特徴としている。
請求項4に記載のウエビング巻取装置では、クラッチカバーに設けられて軸方向離間規制構造を構成する引掛部に、スプリングが係止されている。つまり、スプリングの係止部として機能する引掛部が、クラッチカバーとクラッチガイドとの離間を規制する機能も兼ね備えているため、軸方向離間規制構造を簡単な構成にすることができる。
請求項5に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項4に記載のウエビング巻取装置において、前記スプリングは、コイルスプリングとされ、前記引掛部には、前記クラッチカバーの径方向内側へ突出されて前記コイルスプリングの軸線方向端部に当接された内側突出部と、前記クラッチカバーの径方向外側へ突出されて前記クラッチガイドの前記被引掛部と係合された外側突出部と、前記クラッチカバーの周方向に突出されて前記コイルスプリングの内側に挿入された周方向突出部とが設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載のウエビング巻取装置では、クラッチカバーの引掛部に設けられた周方向突出部がコイルスプリングの内側に挿入されると共に、当該引掛部に設けられた内側突出部がコイルスプリングの軸線方向端部に当接することにより、コイルスプリングが引掛部に係止される。また、引掛部に設けられた外側突出部が、クラッチガイドの被引掛部と係合されることにより、クラッチカバーとクラッチガイドとの軸方向の離間が規制される。これにより、コイルスプリングの係止部及び軸方向離間規制構造の両方を構成する引掛部を、簡単な構造にすることができる。
請求項6に記載の発明に係るウエビング巻取装置は、請求項2又は請求項3に記載のウエビング巻取装置において、前記スプールには、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔及び前記第2プリセット孔と対向する第3プリセット孔が形成されていることを特徴としている。
請求項6に記載のウエビング巻取装置では、クラッチガイドが非作動位置に配置された状態で、スプールに形成された第3プリセット孔が、クラッチカバーの第1プリセット孔及びクラッチガイドの第2プリセット孔と対向する。したがって、例えば、第1プリセット孔及び第2プリセット孔にピンが挿入されることでサブアッセンブリ化されたクラッチ機構を、スプール側に組付けられた回転部材に取付ける際には、スプールに取付けられたトリガ部材をクラッチガイドに係合させると共に、上述のピンを第3プリセット孔に挿入することで、クラッチ機構をスプール及び回転部材に対して位置決めすることができる。これにより、クラッチ機構の組付工程を一層効率化することができる。なお、上述のピンは、クラッチ機構を回転部材に取付けた後で、第1〜第3のプリセット孔から引抜けばよい。
以上説明したように、本発明に係るウエビング巻取装置では、小型軽量化を図ることができると共に、パウルとリング部との結合強度を良好に確保することができる。
本発明の一実施形態に係るウエビング巻取装置の主要部の構成を示す分解斜視図である。 図1に示されるウエビング巻取装置の構成部材であるクラッチ機構の構成を示す分解斜視図である。 図1に示されるウエビング巻取装置の構成部材である荷重伝達機構をスプールとは反対側から見た図である。 図3に示される荷重伝達機構のクラッチプレートがロックリング側へ回動し始めた状態を示す図である。 図3に示される荷重伝達機構のクラッチプレートがロックリングに噛み合った状態を示す図である。 図1〜図5に示されるクラッチ機構の一部を拡大した拡大斜視図であり、(A)はクラッチガイドがクラッチカバーに対して作動位置に配置された状態の図であり、(B)はクラッチガイドがクラッチカバーに対して非作動位置に配置された状態の図である。 図1〜図6に示されるクラッチカバーに設けられた十字爪及びコイルスプリングの構成を示す分解斜視図である。 図1〜図5に示されるクラッチ機構の組立工程におけるサブ工程での組立方法を説明するための分解斜視図である。 組付治具にクラッチガイドを組付ける際の状況を説明するための斜視図である。 クラッチガイドにクラッチプレートを組付ける際の状況を説明するための斜視図である。 クラッチプレートが組付けられたクラッチガイドに、クラッチカバー及びクラッチベースと一体化されたスリーブを組付ける際の状況を説明するための斜視図である。 クラッチカバーとクラッチガイドとの間にコイルスプリングを組付ける際の状況を説明するための斜視図である。 クラッチカバーをクラッチガイドに対して相対回転させてクラッチガイドを非作動位置に配置させる際の状況を説明するための斜視図である。 第1プリセット孔及び第2プリセット孔にプリセットピンを挿入する際の状況を説明するための図である。 ウエビング巻取装置の半完成品にクラッチ機構を組付ける際の状況を説明するための斜視図であり、(A)は組付前の状態を示す図であり、(B)は組付後の状態を示す図である。
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示されるように、本発明の一実施形態に係るウエビング巻取装置10は、フレーム12と、スプール14と、ウエビングベルト16と、ロックギヤ18と、メイントーションシャフト20と、トリガ部材としてのトリガワイヤ22と、回転部材としてのサブトーションシャフト24と、荷重伝達機構26とを備えている。
フレーム12は、車体に固定される板状の背板28を備えている。背板28の幅方向両端部からは脚片30、32が略直角に延出されており、フレーム12は、平面視で略凹形状となっている。なお、脚片32の外側には、周知のロック機構33(図15参照。図1では図示省略)が取付けられている。
スプール14は、軸方向に貫通する貫通孔15を有する円筒状に形成されており、フレーム12の脚片30と脚片32との間に配置されている。スプール14は、軸線方向が脚片30と脚片32の対向方向に沿う状態で配置されており、後述するメイントーションシャフト20、サブトーションシャフト24等を介してフレーム12に回転可能に支持されている。
ウエビングベルト16は、乗員の身体に装着されるものであり、その長手方向一端部である基端部がスプール14に係止されている。スプール14は、一方の回転方向である巻取方向へ回転することでウエビングベルト16を基端側から巻取って収納する構成となっている。
ロックギヤ18は、スプール14の軸方向一方側にスプール14と同軸状に配置されている。このロックギヤ18の外周部にはギヤ部34が形成されている。また、このロックギヤ18の軸心部には、軸方向に貫通する貫通孔36が形成されており、当該貫通孔の内周部には、スプライン状の被係合部38が形成されている。
メイントーションシャフト20は、スプール14及びロックギヤ18と同軸状に配置されており、スプール14の貫通孔15及びロックギヤ18の貫通孔36にそれぞれ挿入されている。このメイントーションシャフト20には、その長手方向中央部にスプライン状の第一係合部40が形成されると共に、その先端部に同じくスプライン状の第二係合部42が形成されている。
そして、第一係合部40がロックギヤ18の被係合部38と係合されることにより、メイントーションシャフト20は、ロックギヤ18に一体回転可能に固定されている。また、第二係合部42がスプール14の内周部における軸線方向中間部に形成された図示しない被係合部と係合されることにより、メイントーションシャフト20がスプール14に一体回転可能に固定されている。
このメイントーションシャフト20における第一係合部40と第二係合部42との間の部分は、後述する如くウエビングベルト16の引張りに供されるエネルギを吸収するための第一エネルギ吸収部44として構成されている。
トリガワイヤ22は、メイントーションシャフト20に沿って延在されている。このトリガワイヤ22の基端部22Aは、図1に示されるように、ロックギヤ18における貫通孔36よりも径方向外側の位置に形成された孔部46に挿入されて、ロックギヤ18に係止されている。一方、トリガワイヤ22における基端部よりも先端側は、貫通孔15と並行してスプールに形成された孔部48に挿入されており、その先端部22Bは、スプール14から軸方向他方側に突出されている。
サブトーションシャフト24は、メイントーションシャフト20と同軸状に配置されており、その長手方向中央部よりも基端側は、スプール14の貫通孔15に挿入されている。一方、このサブトーションシャフト24の長手方向中央部よりも先端側は、スプール14から軸方向他方側に突出されている。
このサブトーションシャフト24には、その基端部にスプライン状の第一係合部50が形成されると共に、その先端部に同じくスプライン状の第二係合部52が形成されている。第一係合部50は、スプール14の内周部における軸線方向中間部に形成された図示しない被係合部と係合されており、これにより、サブトーションシャフト24は、スプール14に一体回転可能に固定されている。
また、このサブトーションシャフト24における第一係合部50と第二係合部52との間の部分は、後述する如くウエビングベルト16の引張りに供されるエネルギを吸収するための第二エネルギ吸収部54として構成されている。
荷重伝達機構26は、図3に示されるように、クラッチ機構56と切替機構124とを含んで構成されている。クラッチ機構56は、ロック部材としてのスリーブ58と、クラッチガイド60と、クラッチベース62と、クラッチカバー64と、パウルである一対のクラッチプレート66と、スクリュー68と、一対のコイルスプリング70とを備えている。なお、図4には、このクラッチ機構56の作動途中の状態が示されており、図5には、このクラッチ機構56の作動が完了した状態が示されている。
スリーブ58は、サブトーションシャフト24と同軸状に配置されている。このスリーブ58の軸心部には、軸方向に貫通する貫通孔72が形成されており、この貫通孔74には、上述のサブトーションシャフト24が遊挿されている。また、このスリーブ58の内周部における先端側には、スプライン状の被係合部74が形成されており、この被係合部74に第二係合部52が係合されることにより、スリーブ58は、サブトーションシャフト24に一体回転可能に固定されている。
また、このスリーブ58における基端側は、円形状の外形を有する支持部76として構成されており、このスリーブ58における支持部76よりも先端側は、六角形状の外形を有する嵌合部78として構成されている。
クラッチガイド60は、樹脂成形品とされており、軸方向に貫通する貫通孔80を有する環状に形成されている。この貫通孔80には、上述の支持部76が挿入されており、これにより、クラッチガイド60は、スリーブ58に相対回転可能に支持されている。
このクラッチガイド60における周方向の二箇所の位置には、図3に示されるように、コイルスプリング70を収容する一対のコイルスプリング収容部82が形成されている。これらのコイルスプリング収容部82は、クラッチガイド60の中央部を中心とする点対称状に形成されており、それぞれ、クラッチガイド60の周方向に延びる外側壁部83及び内側壁部84と、クラッチガイド60の径方向に延びて外側壁部83と内側壁部84の各端部を連結する連結壁部86とを有する略コの字状に形成されている。各外側壁部83における連結壁部86とは反対側の端部からは、被引掛部87が延出されている。これらの被引掛部87は、クラッチガイド60の周方向に沿って形成されており、後述するクラッチカバー64の十字爪104(引掛部)に対応している。
また、このクラッチガイド60には、クラッチプレート66を収容する一対のクラッチプレート収容部88が各コイルスプリング収容部82に隣接して形成されている。これらのクラッチプレート収容部88には、連結壁部86から内側壁部84と反対側に向けて延びる第一支持壁部90と、連結壁部86に対する外側壁部83と反対側に連結壁部86と離間して第二支持壁部92が形成されている。
クラッチベース62は、六角形状を成す環状の被嵌合部94を有して構成されている。この被嵌合部94の内側には、嵌合部78が嵌合(圧入)されており、これにより、クラッチベース62は、スリーブ58に一体回転可能に固定されている。なお、他の実施形態では、スリーブ58とクラッチベース62を一体に形成してもよい。また、このクラッチベース62には、被嵌合部94から外側に突出する一対の係止部96が形成されている。これらの係止部96は、後述するクラッチプレート66に形成されたアーム部106の基端部と係止されている。
クラッチカバー64は、スリーブ58と同軸状に配置されると共に、クラッチガイド60に対するスプール14と反対側にクラッチガイド60と対向して配置されている。このクラッチカバー64は、軸方向に貫通する貫通孔98を有する環状に形成されており、その内周部には、径方向内側に突出する嵌合爪100が複数形成されている。そして、貫通孔98に上述の嵌合部78が挿入されると共に、複数の嵌合爪100が嵌合部78と嵌合されることにより、クラッチカバー64は、スリーブ58、ひいては、サブトーションシャフト24に一体回転可能に固定されている。また、このクラッチカバー64は、後述する十字爪104がクラッチガイド60に対して周方向に係合するようになっており、クラッチガイド60は、このクラッチカバー64に対して、図5及び図6(A)に示される作動位置と、図3及び図6(B)に示される非作動位置との間で相対回転可能とされている。
また、このクラッチカバー64における周方向の二箇所の位置には、径方向外側に開口する軸方向視にて凹形状を成す切欠部102がそれぞれ形成されている。また、このクラッチカバーには、各切欠部102の内側に位置されるように一対の十字爪104が形成されている。これら一対の十字爪104は、クラッチカバー64の中央部を中心とする点対称状に形成されている。また、これらの十字爪104は、クラッチカバー64の径方向から見てクランク状に屈曲しており、先端側が基端側よりもクラッチガイド60側へ突出している。
図7に示されるように、各十字爪104の先端側には、クラッチガイド60の径方向内側へ突出した内側突出部104Aと、クラッチガイド60の径方向外側へ突出した外側突出部104Bと、クラッチガイド60の周方向一方(巻取方向)へ突出した周方向突出部104Cとが設けられており、各十字爪104の先端側は、クラッチガイド60の軸方向から見て十字状に形成されている。
各十字爪104の外側突出部104Bは、クラッチガイド60が作動位置(図5及び図6(A)に示される位置)に配置された状態では、クラッチガイド60の各被引掛部87に対してクラッチガイド60の周方向に離間して配置されるが、クラッチガイド60が非作動位置(図3及び図6(B)に示される位置)に配置された状態では、各被引掛部87に対してスプール14側(図6(A)及び図6(B)では下側)に配置されるようになっている。このため、クラッチガイド60が非作動位置に配置された状態では、各十字爪104の外側突出部104Bが各被引掛部87に対してクラッチガイド60の軸方向に引っ掛かることで、クラッチカバー64とクラッチガイド60との軸方向の離間が規制されるようになっている。
クラッチプレート66は、クラッチカバー64とクラッチガイド60との間に配置されている。このクラッチプレート66は、アーム部106と、このアーム部106の先端部に形成された円弧部108とを有している。アーム部106の基端部には、クラッチカバー64側に突出すると共にサブトーションシャフト24の軸方向に沿って延びる回動軸110が形成されている。そして、この回動軸110がクラッチカバー64に形成された孔部112に挿入されることにより、クラッチプレート66は、クラッチカバー64に回動可能に支持されている。また、円弧部108の外周部(クラッチプレート66の先端部)には、平歯状のローレット歯66Aが形成されている。
スクリュー68は、ネジ部114と、このネジ部114よりも大径の押え部116とを有して構成されている。ネジ部114は、サブトーションシャフト24の先端部に形成されたネジ孔118に螺合されており、これにより、スクリュー68は、サブトーションシャフト24の先端部に固定されている。また、このように、スクリュー68がサブトーションシャフト24の先端部に固定された状態では、スリーブ58の先端部に押え部116が当接される。そして、これにより、スリーブ58のサブトーションシャフト24に対する抜き方向への移動が規制されている。なお、この状態では、クラッチガイド60は、クラッチカバー64とスプール14とによって軸方向の移動を制限されている。
また、上述のクラッチガイド60及びクラッチカバー64には、孔部120、122がそれぞれ形成されている。これらの孔部120、122は、クラッチガイド60がクラッチカバー64に対して非作動位置に配置された状態で互いに対向するように形成されており、これらの孔部120、122には、トリガワイヤ22の先端部22Bがそれぞれ挿入されている。これにより、クラッチガイド60は、非作動位置に配置された状態でスプール14及びクラッチカバー64に対する相対回転を規制されている(クラッチガイド60が非作動位置に拘束されている)。
さらに、この実施形態では、クラッチカバー64の外周部には、一対の第1プリセット孔123が形成されており、クラッチガイド60の外周部には、一対の第2プリセット孔125が形成されている。一対の第1プリセット孔123は、クラッチカバー64の中心部に対して点対称状に形成されており、一方の第1プリセット孔123は、孔部122の近傍に配置されている。また、一対の第2プリセット孔125は、クラッチガイド60の中心部に対して点対称状に形成されており、クラッチガイド60がクラッチカバー64に対して非作動位置に配置された状態では、一対の第1プリセット孔123と対向するように配置されている。
これらの第1プリセット孔123及び第2プリセット孔125は、スプール14の軸線方向一端部に形成された一対の第3プリセット孔127と対応している。一対の第3プリセット孔127は、スプール14の中心部に対して点対称状に形成されており、クラッチカバー64の一対の第1プリセット孔123と対向する位置に配置されている。したがって、クラッチガイド60が非作動位置に配置された状態では、一対の第3プリセット孔127が一対の第1プリセット孔123及び一対の第2プリセット孔125と対向するように構成されている。これらの第1プリセット孔123、第2プリセット孔125、及び第3プリセット孔127は、後述するプリセットピン140に対応している。
またさらに、上述の如くクラッチガイド60が非作動位置に拘束された状態では、クラッチガイド60の各コイルスプリング収容部82における開口部付近に、クラッチカバー64の各十字爪104が位置される。そして、各十字爪104の周方向突出部104Cは、各コイルスプリング収容部82に収容されたコイルスプリング70の軸方向一端部70A(図7参照)から当該コイルスプリング70の内側に挿入されており、各十字爪104の内側突出部104A及び外側突出部104Bは、コイルスプリング70の軸方向一端部に当接している。これにより、コイルスプリング70の軸方向一端部が各十字爪104に係止されている。また、このコイルスプリング70の軸方向他端部70B(図7参照)は、コイルスプリング収容部82の連結壁部86(図3参照)に係止されている。
また、この状態では、十字爪104と連結壁部86との間隔がコイルスプリング70の自由状態での全長よりも短くなり、これにより、コイルスプリング70が圧縮状態とされる。そして、これにより、クラッチガイド60に対しては巻取方向の付勢力が付与されており、クラッチガイド60は作動位置へと付勢されている。
一方、この状態では、クラッチカバー64の孔部112(クラッチプレート66の回動軸110)と連結壁部86との間隔が十分に確保された状態となり、クラッチプレート66は、ローレット歯66Aがクラッチガイド60の外周部よりも内側に納まるように、クラッチプレート収容部88に収容される。また、この状態では、円弧部108の先端に連結壁部86が当接されている。
一方、切替機構124は、図3に示されるように、リング部としてのロックリング129と、係合部材128と、図示しないガスジェネレータとを備えている。ロックリング129は、リング状に形成されてクラッチ機構56の径方向外側に同軸的に配置されており、フレーム12の脚片30に対して相対回転可能に支持されている。このロックリング129の内周部には、平歯状のローレット歯129Aが形成されている。
係合部材128は、ロックリング129の外周部に形成された凹部130と係合されている。これにより、フレーム12に対するロックリング129の相対回転が規制されている。また、この切替機構124に設けられた図示しないガスジェネレータは、図示しないECUからの作動信号を受けて作動すると、係合部材128を回動させて、係合部材128とロックリング129の凹部130との係合状態を解消させる。これにより、フレーム12に対するロックリング129の相対回転規制が解除される構成になっている。
ここで、本実施形態に係るウエビング巻取装置10では、次の如く動作する構成とされている。
すなわち、スプール14から引出されたウエビングベルト16が車両の乗員の身体に装着された状態で、例えば、車両が急減速状態になり、ロック機構33が作動すると、このロック機構33に備えられた図示しないロック部材がロックギヤ18のギヤ部34と係合され、ロックギヤ18の回転が規制される。
そして、これにより、このロックギヤ18にメイントーションシャフト20を介して連結されたスプール14の引出方向への回転が規制されて、スプール14からのウエビングベルト16の引出しが規制される。従って、これにより、前方へ移動しようとする乗員の身体がウエビングベルト16によって拘束される。
また、ロックギヤ18の回転が規制された状態で、更に大きな力で乗員の身体がウエビングベルト16を引張り、この引張力に基づく引出方向へのスプール14の回転力が第一エネルギ吸収部44の機械的強度を上回ると、第一エネルギ吸収部44が捩れ、この捩れ分だけスプール14が引出方向に回転される。
従って、このスプール14の引出方向への回転量だけスプール14からウエビングベルト16が引出される。これにより、ウエビングベルト16による乗員の胸部への負荷(負担)が軽減されると共に、上記捩れ分だけウエビングベルト16の引張りに供されるエネルギが吸収される。
一方、上述のように、ロックギヤ18に対してスプール14が引出方向に回転されるということは、相対的にはスプール14に対してロックギヤ18が巻取方向に回転されると言うことである。従って、ロックギヤ18がスプール14に対して巻取方向に相対回転されると、トリガワイヤ22における基端部よりも先端側が孔部48に挿入されたまま、このトリガワイヤ22の基端部がメイントーションシャフト20の周方向に移動されるので、このトリガワイヤ22における基端部よりも先端側が孔部48に対してロックギヤ18側に引張られる。
これにより、トリガワイヤ22の先端部22Bがクラッチガイド60の孔部120とクラッチカバー64の孔部122から引抜かれて、スプール14及びクラッチカバー64に対するクラッチガイド60の相対回転規制が解消される。
そして、コイルスプリング70の付勢力により、クラッチガイド60が非作動位置から作動位置へと回転されると、クラッチカバー64の孔部112(クラッチプレート66の回動軸110)と連結壁部86との間隔が短くなり、円弧部108の先端が連結壁部86によってクラッチガイド60の接線方向に押圧(案内)される。これにより、クラッチプレート66がロックリング129側へ回動され(図4の矢印R参照)、クラッチプレート66のローレット歯66Aがロックリング129のローレット歯129Aと噛み合う(図5図示状態)。これにより、クラッチプレート66とロックリング129とが結合される。また、このときには、クラッチベース62に形成された係止部96がアーム部106の基端部を引出方向へ押すことにより、クラッチプレート66がロックリング129に押し付けられ、両者の結合状態が維持される。これにより、ロックリング129に対するクラッチベース62の回転、ひいては、スリーブ58の回転が規制される。この状態では、スプール14に入力される引出方向への回転力が、サブトーションシャフト24、スリーブ58、クラッチベース62、クラッチプレート66、ロックリング129、及び係合部材128を介してフレーム12側に伝達される。
そして、スリーブ58の回転が規制された状態で、更に大きな力で乗員の身体がウエビングベルト16を引張り、この引張力に基づく引出方向へのスプール14の回転力が第二エネルギ吸収部54の機械的強度を上回ると、第二エネルギ吸収部54が捩れ、この捩れ分だけスプール14が引出方向へ回転される。
従って、このスプール14の引出方向への回転量だけスプール14からウエビングベルト16が引出される。これにより、ウエビングベルト16による乗員の胸部への負荷(負担)が軽減されると共に、上記捩れ分だけウエビングベルト16の引張りに供されるエネルギが吸収される。
一方、上述の図示しないロック機構の作動前に、図示しない体格検出器からの信号に基づき、ECUが乗員の体格を予め定められた基準値未満であると判定した場合には、このECUによって図示しないガスジェネレータが作動される。
そして、ガスジェネレータは、作動すると、係合部材128を回動させて、係合部材128とロックリング129の凹部130との係合状態を解消させる。従って、この場合、クラッチ機構56が作動している状態では、スプール14の回転力がクラッチ機構56を介してロックリング129に伝達されるので、ロックリング129がスプール14と共に引出方向に回転される。このため、この状態では、第一エネルギ吸収部44に捩れは生じるが、第二エネルギ吸収部54に捩れは生じないので、第二エネルギ吸収部54によるエネルギ吸収は生じない。
すなわち、このウエビング巻取装置10では、乗員の体格に応じて、第二エネルギ吸収部54によってエネルギ吸収するモードと、第二エネルギ吸収部54によってエネルギ吸収しないモードとを選択して切り替えることができるようになっている。
次に、上述のクラッチ機構56の組立方法、及び、クラッチ機構56のサブトーションシャフト24への組付方法と併せて、本発明の一実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のウエビング巻取装置10では、例えば、次の要領でクラッチ機構56が組立てられる。先ず、図8に示されるように、サブ工程において、クラッチベース62の被嵌合部94の内側にスリーブ58の嵌合部78を圧入すると共に、クラッチカバー64の貫通孔98にスリーブ58の嵌合部78を圧入することで、スリーブ58にクラッチベース62及びクラッチカバー64を組付ける。
次いで、図9に示されるように、組付治具132に設けられた凹部134にクラッチガイド60を嵌め込む。この凹部134の内周部の形状は、クラッチガイド60の外周部の形状と対応しており、クラッチガイド60は、外周部が凹部の内周部と係合することで、組付治具132に対して回転止めされる。また、凹部134の底面には、クラッチプレート66を位置決めするための一対の位置決めピン136が突出している。さらに、凹部134の底面には、後述するプリセットピン140を挿入するための一対の孔部144が形成されている(なお、図9では、一方の孔部144のみが図示されている)。これらの孔部144は、クラッチガイド60が凹部134に嵌め込まれた状態で、一対の第2プリセット孔125と対向する位置に形成されている。
次いで、図10に示されるように、一対のクラッチプレート66をクラッチガイド60に組付ける。この場合、各クラッチプレート66の基端部に形成された円形の窪み138(図2参照)に、上述の位置決めピン136が嵌合されることで、クラッチプレート66が組付治具132及びクラッチガイド60に対して位置決めされる。
次いで、図11に示されるように、上述のサブ工程で一体化されたスリーブ58、クラッチベース62、及びクラッチカバー64を、クラッチガイド60に取付ける。この場合、スリーブ58の支持部76をクラッチカバー64の貫通孔80に挿入すると共に、クラッチプレート66の回動軸110をクラッチカバー64の孔部112に挿入する。
次いで、図12に示されるように、一対のコイルスプリング70を、クラッチカバー64の切欠部102を介してクラッチガイド60のコイルスプリング収容部82(図1及び図3参照)へ挿入し、各コイルスプリング70の軸方向一端部を十字爪104の先端部に係止する。なおこの状態では、クラッチガイド60は、クラッチカバー64に対して作動位置に配置されている。
次いで、図13に示されるように、クラッチカバー64をスリーブ58及びクラッチベース62と共に周方向一方(図13の矢印T方向)へ回転させる。これにより、クラッチカバー64がクラッチガイド60に対して非作動位置側へ相対回転され、コイルスプリング70が十字爪104と連結壁部86(図3参照)との間で圧縮される。そして、クラッチガイド60がクラッチカバー64に対して非作動位置に配置されると、十字爪104の外側突出部104Bが被引掛部87に対してクラッチガイド60の軸方向に引っ掛かる(図6(B)参照)。これにより、クラッチガイド60に対するクラッチカバー64の軸方向の離間が規制される。またこの状態では、クラッチカバー64の第1プリセット孔123が、クラッチガイド60の第2プリセット孔125と対向する。
次いで、図14に示されるように、円柱状のプリセットピン140を第1プリセット孔123及び第2プリセット孔125に挿入する。このプリセットピン140は、先端部がクラッチガイド60の下方側(クラッチカバー64とは反対側)へ突出するように軸方向の寸法が設定されており、組付治具132の孔部144(図9参照)に挿入される。これにより、コイルスプリング70が圧縮された状態でクラッチガイド60に対するクラッチカバー64の相対回転が規制される。これにより、クラッチ機構56の組立工程が完了する。
この状態では、コイルスプリング70の付勢力によって、クラッチカバー64がクラッチガイド60から軸方向に離間しようとするが、十字爪104の外側突出部104Bが被引掛部87に引っ掛かることにより、当該離間が阻止される。これにより、クラッチガイド60がクラッチカバー64に対して非作動位置に拘束された状態でクラッチ機構56がサブアッセンブリ化される。
一方、別工程では、ウエビング巻取装置10の本体側が、図15(A)に示される半完成品142の状態まで組立てられる。具体的には、サブトーションシャフト24やトリガワイヤ22等が組付けられたスプール14がフレーム12に組付けられると共に、ロック機構33がフレーム12の脚片32に組付けられる。
そして、クラッチ機構56の組付工程では、図15(A)に示されるように、半完成品142のスプール14から突出したサブトーションシャフト24に対して、サブアッセンブリ化されたクラッチ機構56が組付けられる。この場合、サブトーションシャフト24の第二係合部52が、スリーブ58の貫通孔72に挿入され、トリガワイヤ22の先端部22Bがクラッチガイド60の孔部120及びクラッチカバー64の孔部122に挿入されると共に、一対のプリセットピン140の先端側がスプール14に設けられた一対の第3プリセット孔127に挿入される。これにより、クラッチ機構56がスプール14に対して周方向に位置決めされる。
そして、スクリュー68のネジ部114がサブトーションシャフト24のネジ孔118に螺合されると、スリーブ58のサブトーションシャフト24に対する抜き方向の移動が規制され、クラッチ機構56がサブトーションシャフト24に固定される。その後、図15(B)に示されるように、クラッチ機構56からプリセットピン140が外される。これにより、クラッチ機構56の組付工程が完了する。
以上詳述したように、本発明の一実施形態によれば、クラッチ機構56をサブアッセンブリ化することができるため、スプール14側に組付けられたサブトーションシャフト24に対して、クラッチ機構56の構成部材(スリーブ58、クラッチガイド60、クラッチベース62、クラッチプレート66、クラッチカバー64、コイルスプリング70、及びスクリュー68)を一つ一つ積み上げて組付ける必要がない。これにより、クラッチ機構56の組付工程を効率化・簡素化することができる。
しかも、本実施形態では、トリガワイヤ22がクラッチカバー64及びクラッチガイド60の孔部120、122に挿入されると共に、第1プリセット孔123及び第2プリセット孔125に挿入されたプリセットピン140が、スプール14の第3プリセット孔127に挿入されることで、クラッチ機構56をスプール14に対して周方向に位置決めすることができる。これにより、クラッチ機構56の位置決め作業が煩雑になることを回避できるので、クラッチ機構56の組付工程を一層効率化・簡素化することができる。
さらに、本実施形態では、クラッチカバー64に設けられた十字爪104に、コイルスプリング70が係止されると共に、この十字爪104の外側突出部104Bが被引掛部87に引っ掛かることで、クラッチカバー64とクラッチガイド60との軸方向の離間が規制される。つまり、コイルスプリング70の係止部として機能する十字爪104が、クラッチカバー64とクラッチガイド60との軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造としての機能も兼ね備えているため、軸方向離間規制構造を簡単な構成にすることができる。
またさらに、本実施形態では、クラッチカバー64の十字爪104に設けられた周方向突出部104Cがコイルスプリング70の内側に挿入されると共に、当該十字爪104に設けられた内側突出部104A及び外側突出部104Bがコイルスプリング70の軸方向一端部70Aに当接することにより、コイルスプリング70が十字爪104に係止されるため、十字爪104に対してコイルスプリング70を良好に係止することができる。しかも、外側突出部104Bの先端側がクラッチガイド60の被引掛部87と係合されることにより、クラッチカバー64とクラッチガイド60との軸方向の離間が規制されるため、コイルスプリング70の係止部及び軸方向離間規制構造の両方を構成する十字爪104(引掛部)を、簡単な構造にすることができる。
なお、上記実施形態では、クラッチカバー64に設けられた十字爪104が引掛部とされた構成にしたが、請求項1、3、4に係る発明はこれに限らず、引掛部の形状は適宜変更することができる。
また、上記実施形態では、クラッチカバー64に設けられた十字爪104(引掛部)が、クラッチガイド60に設けられた被引掛部87に引掛けられる構成にしたが、請求項1、3に係る発明はこれに限らず、クラッチガイドに設けられた引掛部が、クラッチカバーに設けられた被引掛部に引掛けられる構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、スプール14に第3プリセット孔127が設けられた構成にしたが、請求項2、3に係る発明はこれに限らず、第3プリセット孔が省略された構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、クラッチ機構56が第1プリセット孔123及び第2プリセット孔125を備えた構成にしたが、請求項2、3、4、5に係る発明はこれに限らず、第1プリセット孔123及び第2プリセット孔125が省略された構成にしてもよい。この場合、プリセットピン140以外の部材あるいは器具を用いてクラッチガイド60とクラッチカバー64との相対回転を規制すれば、クラッチ機構56をサブアッセンブリ化することができる。
また、上記実施形態では、クラッチ機構56が軸方向離間規制構造(十字爪104及び被引掛部87)を備えた構成にしたが、請求項2、6に係る発明はこれに限らず、軸方向離間規制構造が省略された構成にしてもよい。この場合、例えば、プリセットピンにクラッチガイド60とクラッチカバー64との軸方向の離間を規制する機能をもたせることで、クラッチ機構56をサブアッセンブリ化することができる。
また、上記実施形態では、サブトーションシャフト24が回転部材として適用された場合について説明したが、請求項1〜請求項6に係る発明はこれに限らず、回転部材はスプール14と一体回転するものであればよく、スプール14と一体に形成されたものでもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 ウエビング巻取装置
12 フレーム
14 スプール
22 トリガワイヤ(トリガ部材)
24 サブトーションシャフト(回転部材)
58 スリーブ(ロック部材)
60 クラッチガイド
64 クラッチカバー
66 クラッチプレート(パウル)
70 コイルスプリング
87 被引掛部(軸方向離間規制構造)
104 十字爪(引掛部,軸方向離間規制構造)
104A 内側突出部
104B 外側突出部
104C 周方向突出部
123 第1プリセット孔
125 第2プリセット孔
127 第3プリセット孔
129 ロックリング(リング部)

Claims (6)

  1. フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、
    前記クラッチ機構は、
    前記回転部材に固定されたロック部材と、
    前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、
    前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか一方に設けられ、前記クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか他方に設けられ、前記被引掛部に対して前記クラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの前記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  2. フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、
    前記クラッチ機構は、
    前記回転部材に固定されたロック部材と、
    前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、
    前記クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、
    前記クラッチガイドに形成され、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  3. フレームに回転可能に支持されたスプールと一体回転する回転部材に取付けられ、前記フレーム側に設けられたリング部と前記回転部材とを連結可能なクラッチ機構を備えたウエビング巻取装置であって、
    前記クラッチ機構は、
    前記回転部材に固定されたロック部材と、
    前記ロック部材と一体回転するクラッチカバーと、
    前記クラッチカバーと前記スプールとの間に配置されることで軸方向の移動を制限されると共に、前記ロック部材に対して相対回転可能に支持され、前記クラッチカバーに対して非作動位置と作動位置との間で相対回転可能とされると共に、前記スプール側に設けられたトリガ部材と係合することにより前記非作動位置に拘束されたクラッチガイドと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に圧縮状態で設けられ、前記非作動位置に拘束された前記クラッチガイドを前記作動位置へと付勢するスプリングと、
    前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの間に設けられ、前記クラッチガイドに対する前記トリガ部材の係合が解除された際に前記スプリングの付勢力によって前記クラッチガイドが前記非作動位置から前記作動位置へと回転されることに伴って前記リング部側へ移動されて前記リング部と係合するパウルと、
    前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか一方に設けられ、前記クラッチガイドの周方向に延びる被引掛部と、前記クラッチカバー及び前記クラッチガイドの何れか他方に設けられ、前記被引掛部に対して前記クラッチガイドの軸方向に引掛かる引掛部とを有し、前記クラッチカバーと前記クラッチガイドとの前記相対回転を許容しつつ両者の軸方向の離間を規制する軸方向離間規制構造と、
    前記クラッチカバーに形成された第1プリセット孔と、
    前記クラッチガイドに形成され、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔と対向する第2プリセット孔と、
    を備えたウエビング巻取装置。
  4. 前記引掛部は、前記クラッチカバーに設けられると共に、前記引掛部には、前記スプリングが係止されていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のウエビング巻取装置。
  5. 前記スプリングは、コイルスプリングとされ、前記引掛部には、前記クラッチカバーの径方向内側へ突出されて前記コイルスプリングの軸線方向端部に当接された内側突出部と、前記クラッチカバーの径方向外側へ突出されて前記クラッチガイドの前記被引掛部と係合された外側突出部と、前記クラッチカバーの周方向に突出されて前記コイルスプリングの内側に挿入された周方向突出部とが設けられていることを特徴とする請求項4に記載のウエビング巻取装置。
  6. 前記スプールには、前記クラッチガイドが前記非作動位置に配置された状態で前記第1プリセット孔及び前記第2プリセット孔と対向する第3プリセット孔が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のウエビング巻取装置。
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