JP5380261B2 - 雇用待遇の最適化方法及び最適化システム - Google Patents

雇用待遇の最適化方法及び最適化システム Download PDF

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Description

本発明は、雇用待遇の最適化を図る方法及びシステムに係り、特に、簡易な演算で適正な雇用待遇を最適化できる雇用待遇の最適化方法及び最適化システムに関する。
[従来の技術]
従来の表彰制度、業績連動報酬制度、ポイント式退職金制度などにおける金額の決定は、他社事例や業界アンケートに依存していた。
これら報酬(褒賞金を含む)制度では、営業利益の○%、月額給与の○%のような算出方法が用いられていた。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2001−350887号公報「意欲促進情報処理システム」(出願人:株式会社リコー他)がある(特許文献1)。
上記特許文献1には、意欲促進情報処理システムにおいて、複数の意欲促進因子(チームワーク、人事考課、報酬等)を設定して、その因子を決定するための質問を作成し、営業員に対して質問のアンケートを実施して回収し、営業員の業績を取得し、アンケートの回答と営業員の業績との連動関係を類型化して、評価を行うことが記載されている。
特開2001−350887号公報
しかしながら、上記従来の報酬制度では、他社事例や業界アンケートに依存するものであるが、報酬制度を導入する企業毎に事情が異なり、他社事例等に習う論理的根拠がなく、必ずしも適正な報酬金額を決定できないという問題点があった。
また、報酬制度において、営業利益の○%、月額給与の○%のような算出方法が用いられているが、それが経営側、従業員側の双方にとって最適な金額であるのか検証されていない。
つまり、報酬金額が過小であれば、従業員のモチベーションは低下し、業績の向上が期待できないが、逆に過大であると、従業員のモラルハザードにつながることになる。
また、上記特許文献1では、質問のアンケートを実施して営業員の業績と連動させて評価を行うものとなっているが、適正な評価を行うのに処理が複雑であるという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、簡易な演算で適正な雇用待遇を最適化できる雇用待遇の最適化方法及び最適化システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、従来の手法に比べて、短時間で、工数をかけずに、しかも低コストで、経営側と従業員側の双方に公正な金額等の情報を提供する雇用待遇の最適化方法及び最適化システムである。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、雇用待遇の最適化方法において、複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバが、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に表示出力し、複数の端末装置からアンケートに対して回答した回答データが最適化サーバに送信されると、最適化サーバは、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を求め、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を求めることを特徴とする。
本発明は、雇用待遇の最適化方法において、複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバが、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に表示出力し、複数の端末装置からアンケートに対して回答した回答データが最適化サーバに送信されると、最適化サーバは、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、第1の値の分布と第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求め、第3の値の分布と第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求めることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化方法において、第1〜4の質問に対して、各々回答に幅を持たせ、第1〜4の値が各々幅を持った値であり、適正下限値及び適正上限値も幅を持たせた値にすることを特徴とする。
本発明は、複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバを備える最適化システムであって、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に提供する質問提供手段と、アンケートに対して、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、複数の端末装置から回答された回答データを記憶する回答収集手段と、回答データを質問毎に集計して、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を求めると共に、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を求める回答集計手段と、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を算出する下限値演算手段と、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を算出する上限値演算手段とを有することを特徴とする。
本発明は、複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバを備える最適化システムであって、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に提供する質問提供手段と、アンケートに対して、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、複数の端末装置から回答された回答データを記憶する回答収集手段と、回答データを質問毎に集計して、第1の値の分布と第2の値の分布を求めると共に、第3の値の分布と第4の値の分布を求める回答集計手段と、第1の値の分布と第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求める下限値演算手段と、第3の値の分布と第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求める上限値演算手段とを有することを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、第1〜4の質問に対して、各々回答に幅を持たせ、第1〜4の値が各々幅を持った値であり、適正下限値及び適正上限値も幅を持たせた値にすることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、アンケートは、表彰制度の報酬金額に関するものであることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、アンケートは、ストックオプションに関するものであり、ストックオプションとして受け取る金額について第1〜4の質問に回答されると、当該金額について求められた適正下限値と適正上限値を基に決定された付与金額を現在の株価で割った株式数をストックオプションの適正な付与個数とすることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、アンケートは、業績連動報酬に関するものであり、業績の標準金額に対する報酬金額について第1〜4の質問に回答されると、当該金額について求められた適正下限値と適正上限値を基に決定された報酬金額に業績の変動率を乗算した金額を、業績に連動した報酬金額とすることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、アンケートは、ポイント式退職金の考課ポイントに関するものであり、ポイントについて第1〜4の質問に回答されると、当該ポイントについて求められた適正下限値と適正上限値を基に決定されたポイント数を考課ポイントとすることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、アンケートによって回答されるのは、給与、賞与、退職金の金額、若しくは、有給休暇の付与日数、月間残業時間の付与時間、フレックス制度の勤務時間帯の値であることを特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、質問提供手段が、第1〜3の質問を有するアンケートを従業員の端末装置2に提供し、第4の質問を有するアンケートを経営者の端末装置2に提供し、回答収集手段が、従業員の端末装置から第1〜3の質問に対する第1〜3の値を含む回答データを記憶し、経営者の端末装置から第4の質問に対する第4の値を含む回答データを記憶すること特徴とする。
本発明は、上記雇用待遇の最適化システムにおいて、1度目のアンケートによって、下限値演算手段が算出した適正下限値と、上限値演算手段が算出した適正上限値とを、質問提供手段が、2度目のアンケートに含めて複数の端末装置に提供することを特徴とする。
本発明によれば、最適化サーバが、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を求め、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を求める雇用待遇の最適化方法としているので、雇用待遇の適正範囲の上限値と下限値を求めることができ、簡易な処理で雇用待遇を最適化できる効果がある。
本発明によれば、最適化サーバが、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、第1の値の分布と第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求め、第3の値の分布と第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求める雇用待遇の最適化方法としているので、雇用待遇の適正範囲の上限値と下限値を求めることができ、簡易な処理で雇用待遇を最適化できる効果がある。
本発明によれば、質問提供手段が、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に提供し、回答収集手段が、アンケートに対して、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、複数の端末装置から回答された回答データを記憶し、回答集計手段が、回答データを質問毎に集計して、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を求めると共に、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を求め、下限値演算手段が、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を算出し、上限値演算手段が、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を算出する雇用待遇の最適化システムとしているので、雇用待遇の適正範囲の上限値と下限値を求めることができ、簡易な処理で雇用待遇を最適化できる効果がある。
本発明によれば、質問提供手段が、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを複数の端末装置に提供し、回答収集手段が、アンケートに対して、第1の質問に対する値を第1の値とし、第2の質問に対する値を第2の値とし、第3の質問に対する値を第3の値とし、第4の質問に対する値を第4の値として、複数の端末装置から回答された回答データを記憶し、回答集計手段が、回答データを質問毎に集計して、第1の値の分布と第2の値の分布を求めると共に、第3の値の分布と第4の値の分布を求め、下限値演算手段が、第1の値の分布と第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求め、上限値演算手段が、第3の値の分布と第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求める雇用待遇の最適化システムとしているので、雇用待遇の適正範囲の上限値と下限値を求めることができ、簡易な処理で雇用待遇を最適化できる効果がある。
本発明の実施の形態に係る雇用待遇の最適化システムの概略構成図である。 回答データ記憶テーブルを示す図である。 Q1集計・解析テーブルを示す図である。 Q2集計・解析テーブルを示す図である。 Q3集計・解析テーブルを示す図である。 Q4集計・解析テーブルを示す図である。 Q2反転とQ1の重ね合わせテーブルを示す図である。 Q3反転とQ4の重ね合わせテーブルを示す図である。 適正範囲記憶テーブルを示す図である。 処理手段とテーブル等の関係を示す図である。 下限額グラフの図である。 上限額グラフの図である。 上限の適正範囲を示す図である。 Q3上限ゾーンの上限額の回答テーブルを示す図である。 Q4上限ゾーンの上限額の回答テーブルを示す図である。 上限ゾーンの上限額に関するQ3とQ4反転の重ね合わせテーブルを示す図である。 Q3上限ゾーンの下限額の回答テーブルを示す図である。 Q4上限ゾーンの下限額の回答テーブルを示す図である。 上限ゾーンの下限額に関するQ3とQ4反転の重ね合わせテーブルを示す図である。 ポイント式退職金の考課ポイント表を示す図である。 第1の実施の形態のアンケート画面を示す図である。 第2の実施の形態のアンケート画面を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[(1)実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る雇用待遇の最適化方法は、4つの質問に対して複数人が回答した回答データを質問毎に集計して、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値(第1の値)及び下限の上限値(第2の値)とし、雇用待遇に関する適正範囲の上限の下限値(第3の値)及び上限の上限値(第4の値)として用い、第1の値の分布と第2の値の反転値の分布を基に描画される下限値グラフの交点から適正下限値を求め、第3の値の反転値の分布と第4の値の分布を基に描画される上限値グラフの交点から適正上限値を求めるようにしているので、簡易な演算で、適正範囲を特定でき、雇用待遇を最適化できるものである。
また、本発明の実施の形態に係る雇用待遇の最適化方法は、計算式により、第1の値の分布人数と第2の値の分布人数が等しくなる点を適正下限値とし、第3の値の分布人数と第4の値の分布人数が等しくなる点を適正上限値として求めるようにしているので、簡易な演算で、適正範囲を特定でき、雇用待遇を最適化できるものである。
[(2)システム全体:図1]
本発明の実施の形態に係る雇用待遇の最適化システム(本システム)について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る雇用待遇の最適化システムの概略構成図である。
本システムは、図1に示すように、最適化サーバ1と、端末装置2と、ネットワーク3とから構成されている。尚、端末装置2は、通常、複数台ネットワークを介して最適化サーバ1に接続している。
[最適化サーバ1]
最適化サーバ1は、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを備え、インタフェース部13に表示部14と入力部15が接続されているコンピュータである。
制御部11は、記憶部12に記憶されている処理プログラムを読み込んで、後述する処理手段を実現可能とするものである。
記憶部12は、処理プログラム、後述する各種テーブル等を記憶する。
インタフェース部13は、ネットワーク3に接続すると共に、表示部14、入力部15を接続する。
表示部14は、記憶部12に記憶する各種テーブル等の内容を表示し、後述する演算結果、下限値グラフ、上限値グラフ等を表示する。
入力部15は、処理の指示を入力する。
[端末装置2]
端末装置2は、ネットワーク3を介して最適化サーバ1に接続するコンピュータであり、最適化サーバ1からの質問データを受信して表示部に表示し、質問の回答を入力部から入力して、回答データを最適化サーバ1に送信する。
[(3)第1の実施の形態]
本システムにおいて、表彰制度等の報酬制度における適正金額を決定する場合を、第1の実施の形態として説明する。
[(3−1)各種テーブル等:図2〜9]
本システムの記憶部12には、以下の各種テーブル等が記憶されている。各種テーブル等について図2〜図9を参照しながら説明する。図2は、回答データ記憶テーブルを示す図であり、図3は、Q1集計・解析テーブルを示す図であり、図4は、Q2集計・解析テーブルを示す図であり、図5は、Q3集計・解析テーブルを示す図であり、図6は、Q4集計・解析テーブルを示す図であり、図7は、Q2反転とQ1の重ね合わせテーブルを示す図であり、図8は、Q3反転とQ4の重ね合わせテーブルを示す図であり、図9は、適正範囲記憶テーブルを示す図である。
[質問記憶部]
質問記憶部121には、4つの質問データが記憶されている。
4つの質問は、報酬(褒賞金額を含む)における適正範囲の下限の下限値(下限額)を問う質問Q1と、適正範囲の下限の上限値(上限額)を問う質問Q2と、適正範囲の上限の下限値(下限額)を問う質問Q3と、適正範囲の上限の上限値(上限額)を問う質問Q4である。
例えば、褒賞金額に対して、Q1は「いくらだとやる気をなくしますか?」、Q2は「最低いくら欲しいですか?」、Q3は「充分満足できる金額はいくらですか?」、Q4は「もらいすぎると感じる金額はいくらですか?」といった内容になる。
上記褒賞金額の質問Q1〜Q4を含むアンケート画面が図21に示されている。図21は、第1の実施の形態のアンケート画面を示す図である。
[4つの質問の意味]
ここで、質問Q1と質問Q2をペアにし、質問Q3と質問Q4をペアにする理由を説明する。
下限値を探る質問について、質問Q1と質問Q2をペアにすることによって、それが下限に関連する質問内容の対であるがため、また、質問Q1の内容が下限値として過小な支払いにならないストッパーになるような内容に考慮されているため、従業員にとってモチベーションが下がる、過小な支払いを回避できるものである。
また、上限値を探る質問について、質問Q3と質問Q4をペアにすることによって、それが上限に関連する質問内容の対であるがため、また、質問Q4の内容が上限値として青天井の支払いにならないストッパーになるような内容に考慮されているため、会社の経営等に負担となる、過大な支払いを回避できるものである。
[回答データ記憶テーブル:図2]
回答データ記憶テーブル122は、図2に示すように、端末装置2から送信された回答内容(Q1〜Q4に対する回答金額)を回答者ID(識別番号)毎に記憶する。回答者IDは、回答者のログイン名を利用してもよいし、端末装置2の機器IDを利用してもよいし、回答者独自の識別子を回答者に入力してもらうようにしてもよい。
[回答データ集計・解析テーブル:図3〜6]
回答データ集計・解析テーブル123におけるQ1(下限の下限値)の集計・解析テーブルは、図3に示すように、回答データ記憶テーブル122のQ1に対する回答者数を金額毎に集計し、累積を演算し、全体の人数における金額毎の割合(%)を演算して記憶している。
回答データ集計・解析テーブル123におけるQ2(下限の上限値)の集計・解析テーブルは、図4に示すように、回答データ記憶テーブル122のQ2に対する回答者数を金額毎に集計し、累積を演算し、全体の人数における金額毎の割合(%)を演算し、更にQ2の反転%を演算して記憶している。
Q2の反転%=100−Q2の%で求めることができる。Q2の反転とは、「当該金額を下回っては満足できない」金額を示す。
回答データ集計・解析テーブル123におけるQ3(上限の下限値)の集計・解析テーブルは、図5に示すように、回答データ記憶テーブル122のQ3に対する回答者数を金額毎に集計し、累積を演算し、全体の人数における金額毎の割合(%)を演算し、更にQ3の反転%を演算して記憶している。
Q3の反転%=100−Q3の%で求めることができる。Q3の反転とは、「当該金額を下回っては充分に満足できない」金額を示す。
回答データ集計・解析テーブル123におけるQ4(上限の上限値)の集計・解析テーブルは、図6に示すように、回答データ記憶テーブル122のQ4に対する回答者数を金額毎に集計し、累積を演算し、全体の人数における金額毎の割合(%)を演算して記憶している。
[回答データ重ね合わせテーブル:図7,8]
回答データ重ね合わせテーブル124にけるQ2反転とQ1の重ね合わせテーブルは、図7に示すように、Q2反転%とQ1%を金額毎に記憶するもので、下限値グラフを生成する基になるテーブルである。
回答データ重ね合わせテーブル124にけるQ3反転とQ4の重ね合わせテーブルは、図8に示すように、Q3反転%とQ4%を金額毎に記憶するもので、上限値グラフを生成する基になるテーブルである。
[適正範囲記憶テーブル:図9]
適正範囲記憶テーブル125は、図9に示すように、回答データ重ね合わせテーブルを基に生成された下限値グラフと上限値グラフから求められた適正範囲の下限値と上限値を記憶するテーブルである。
[(3−2)各種手段:図10]
本システムの記憶部12に処理プログラムが記憶されており、その処理プログラムが制御部11に読み込まれて動作可能となり、以下の処理手段を実現している。
以下の処理手段について図10を参照しながら説明する。図10は、処理手段とテーブル等の関係を示す図である。
処理手段としては、質問提供手段111、回答収集手段112、回答集計手段113、下限値演算手段114、上限値演算手段115、演算結果出力手段116等がある。
[質問提供手段]
質問提供手段111は、質問記憶部121から質問事項を読み込み、端末装置2に質問事項を送信する。端末装置2の表示部に表示される質問事項を含むアンケート画面は、図21に示すような内容となる。
[回答収集手段]
回答収集手段112は、端末装置2からの質問に対する回答を入力し、回答データ記録テーブル122に回答者ID毎に回答データを記憶する。回答データは、Q1〜Q4の質問に対する金額データである。
[回答集計手段]
回答集計手段113は、回答データ記憶テーブル122を参照し、図3〜6に示した回答データ集計・解析テーブル123を生成する。つまり、Q1〜Q4のそれぞれについて集計・解析テーブルが生成され、更にQ2とQ3については反転データが金額毎に演算され、記憶される。
また、回答集計手段113は、回答データ集計・解析テーブル123を参照し、Q1(Q1の分布)とQ2反転(Q2反転分布)のデータから、Q3反転(Q3反転分布)とQ4(Q4分布)のデータから回答データ重ね合わせテーブル124を生成する。
[下限値演算手段:図11]
下限値演算手段114は、回答データ重ね合わせテーブル124にけるQ2反転とQ1の重ね合わせテーブルを基に、図11に示すように、下限額(下限値)グラフを描画し、Q2反転とQ1の交点を算出し、当該交点における金額を、適正範囲の下限値と決定し、適正範囲記憶テーブル125の下限値に設定する。図11は、下限額グラフの図である。
尚、入力部15からの指示により、下限値演算手段114は、下限値グラフを表示部14に描画出力する。
[上限値演算手段:図12]
上限値演算手段115は、回答データ重ね合わせテーブル124におけるQ3反転とQ4の重ね合わせテーブルを基に、図12に示すように、上限額(上限値)グラフを描画し、Q3反転とQ4の交点を算出し、当該交点における金額を、適正範囲の上限値と決定し、適正範囲記憶テーブル125の上限値に設定する。図12は、上限額グラフの図である。
尚、入力部15からの指示により、上限値演算手段115は、上限値グラフを表示部14に描画出力する。
[演算結果出力手段]
演算結果出力手段116は、入力部15からの指示により、演算結果である適正範囲を適正範囲記憶テーブル125から読み込み、表示部14に出力する。
[(3−3)演算手段の応用例(式):図13]
上記第1の実施の形態では、下限値演算手段114と上限値演算手段115が、回答データ重ね合わせテーブル124を基に、下限値グラフと上限値グラフを描画して、各グラフの交点を求めて、適正範囲の下限値と上限値を取得するものであったが、これらの処理を、数式を用いて下限値及び上限値を求めるようにしてもよい。
例えば、適正範囲の上限値に関するQ3とQ4の回答について、横軸を金額xとし、縦軸を人数f(x)として分布を表すと、図13に示すようになる。図13は、上限の適正範囲を示す図である。
図13において、(3)の分布f3(x)がQ3の分布に相当し、(4)の分布f4(x)がQ4の分布に相当する。両者の分布の中間点S(人数分布が等しくなる点)が適正範囲の上限値となる。
そして、上限値演算手段115は、上記中間点を算出するためには、以下の[数1]の式を用いて演算する。以下の式を満たすSを求めることで、中間点を算出できる。
Figure 0005380261

また、適正範囲の下限値についても、同様に、下限値演算手段114が、[数1]の式において、f3(x)をf1(x)とし、f4(x)をf2(x)に置き換えて演算することで、求めることができる。
[(4)第2の実施の形態:幅を持たせる:図14〜19]
上記第1の実施の形態では、各回答に一つの数値を入力するようにしていたが、回答に幅を持たせるようにしてもよい。例えば、Q1〜Q4の各質問に対して、各回答に下限額と上限額を回答者に入力してもらうようにする。
ここで、第2の実施の形態における質問Q1〜質問Q4を含むアンケート画面を図22に示す。図22は、第2の実施の形態のアンケート画面を示す図である。
そして、下限値演算手段114が、Q1に対する下限額(Q1の下限額)とQ2の下限額の反転を用いてグラフを描画し、交点を求めて「下限の下限額」を決定し、Q1の上限額とQ2の上限額の反転を用いてグラフを描画し、交点を求めて「下限の上限額」を決定する。
また、上限値演算手段115が、Q3の下限額とQ4の下限額の反転を用いてグラフを描画し、交点を求めて「上限の下限額」を決定し、Q3の上限額とQ4の上限額の反転を用いてグラフを描画し、交点を求めて「上限の上限額」を決定する。
第2の実施の形態における各種テーブルを図14〜19に示す。
図14は、Q3上限ゾーンの上限額の回答テーブルを示す図であり、図15は、Q4上限ゾーンの上限額の回答テーブルを示す図であり、図16は、上限ゾーンの上限額に関するQ3とQ4反転の重ね合わせテーブルを示す図であり、図17は、Q3上限ゾーンの下限額の回答テーブルを示す図であり、図18は、Q4上限ゾーンの下限額の回答テーブルを示す図であり、図19は、上限ゾーンの下限額に関するQ3とQ4反転の重ね合わせテーブルを示す図である。
ここで、回答テーブルは、回答データ集計・解析テーブル123と同様に記憶部12に記憶され、重ね合わせテーブルは、回答データ重ね合わせテーブル124と同様に記憶部12に記憶される。
また、下限額は、下限値演算手段114が算出し、上限額は、上限値演算手段115が算出する。
第2の実施の形態によれば、回答に幅を持たせることで、適正範囲をより正確に決定できる。
[(5)第3の実施の形態(ストックオプション適用)]
本システムにおいて、表彰制度等の現金報酬額のみならず、ストックオプションにも適用可能であり、第3の実施の形態として説明する。
ストックオプションに適用する場合、ストックオプションを受ける社員にQ1〜Q4の金額について回答してもらい、当該金額について適正範囲の上限額と下限額を演算し、適正範囲を参考に決定された付与金額について、予め記憶部12に記憶された現在の株価で割った株式数が、ストックオプションの適正な付与個数となる。当該付与個数の演算は、最適化サーバ1の制御部11で演算処理を行ってもよい。
また、ネットワーク3には株価等の取引市場の情報を取得して提供する市場情報提供サーバが接続されており、現在の株価は、市場情報提供サーバからネットワーク3を介して提供された株価を最適化サーバ1が取得して記憶部12に予め記憶しておく。
[(6)第4の実施の形態(業績連動報酬)]
本システムは、業績連動報酬の金額設定にも適用可能であり、第4の実施の形態として説明する。
まず、業績の標準金額に対する報酬金額について、Q1〜Q4の回答を得て、適正範囲の上限額と下限額を演算し、適正範囲を参考に決定された報酬金額について、予め記憶部12に記憶された業績の変動率を乗算した金額を、業績に連動した報酬金額とすることができる。業績連動の報酬金額の演算は、最適化サーバ1の制御部11で演算処理を行ってもよい。
[(7)第5の実施の形態(ポイント式退職金の考課ポイント:図20)]
本システムは、ポイント式退職金の考課ポイントにも適用可能であり、第5の実施の形態として説明する。
ポイント式退職金の考課ポイントの制度について図20を参照しながら説明する。図20は、ポイント式退職金の考課ポイント表を示す図である。
図20に示すように、ポイント式退職金は、等級に対して基本ポイントが定められており、更に、評価によって年毎に付与されるか否かが決定される考課ポイントが定められている。
基本ポイント又は考課ポイント、若しくは両方のポイントについて、Q1〜Q4の回答を得て、適正範囲の上限値と下限値を演算し、適正範囲を参考に決定されたポイント数を考課ポイントとして採用することができる。考課ポイントの演算は、最適化サーバ1の制御部11で演算処理を行ってもよい。
[(8)その他]
[(8−1)その他の応用]
本発明の実施の形態は、報酬金額だけでなく、給与、賞与、退職金等の金額、更には、金額以外でも有給休暇の付与日数、月間残業時間の付与時間、フレックス制度の勤務時間帯の決定にも適用することができる。
[(8−2)アンケート対象]
上記実施の形態では、褒賞を受ける者(従業員)をアンケート対象にしたが、褒賞を与える経営者にも同様のQ1〜Q4の質問を行って、適正範囲を決定するようにしてもよい。従業員側の適正範囲と経営者側の適正範囲を把握することで、より現実的な報奨制度とすることができる。
また、質問の一部を経営者に回答させるようにしてもよい。例えば、Q4を「褒賞金額を与えすぎると感じる金額はいくらですか?」との質問に替えて、経営者に回答させるようにしてもよい。
具体的には、図10の質問提供手段111が、褒賞を受ける従業員の端末装置2にQ1〜3を送信出力し、経営者の端末装置2にQ4を送信出力し、回答収集手段112が、従業員の端末装置2からQ1〜3の回答を収集し、経営者の端末装置2からQ4の回答を収集することで実現できる。
[(8−3)新設する制度]
新設する褒賞制度である場合、金額のイメージがつかめない場合があるので、アンケートを実施して一旦求められた金額を、更に次回の質問項目に盛り込み、同様の質問を繰り返すことにより、精度を高めることができる。
具体的には、1度目のアンケートによって、図10の下限値演算手段114で算出して得られた適正下限値と、上限値演算手段115で算出して得られた適正上限値とを、2度目のアンケートに含めて質問提供手段が複数の端末装置に提供し、回答を得るようにしたものである。
また、褒賞を受けた人は、必ずアンケートに回答して、その結果をアンケートにフィードバックするようにすれば、完成度を向上させることができる。
[(9)実施の形態の効果]
本発明の実施の形態によれば、4つの質問Q1〜Q4を用いて、雇用待遇の適正範囲の上限値と下限値を求めることができ、簡易な処理で雇用待遇を最適化できる効果がある。
本発明は、簡易な演算で適正な雇用待遇を最適化できる雇用待遇の最適化方法及び最適化システムに好適である。
1…最適化サーバ、 2…端末装置、 3…ネットワーク、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部、 14…表示部、 15…入力部、 111…質問提供手段、 112…回答収集手段、 113…回答集計手段、 114…下限値演算手段、 115…上限値演算手段、 116…演算結果出力手段、 121…質問記憶部、 122…回答データ記憶テーブル、 123…回答データ集計・解析テーブル、 124…回答データ重ね合わせテーブル、 125…適正範囲記憶テーブル

Claims (13)

  1. 複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバが、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、前記適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、前記適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、前記適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを前記複数の端末装置に表示出力し、
    前記複数の端末装置から前記アンケートに対して回答した回答データが前記最適化サーバに送信されると、
    前記最適化サーバは、前記第1の質問に対する値を第1の値とし、前記第2の質問に対する値を第2の値とし、前記第3の質問に対する値を第3の値とし、前記第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、前記第1の値の分布と前記第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を求め、前記第3の値の反転値の分布と前記第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を求めることを特徴とする雇用待遇の最適化方法。
  2. 複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバが、雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、前記適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、前記適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、前記適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを前記複数の端末装置に表示出力し、
    前記複数の端末装置から前記アンケートに対して回答した回答データが前記最適化サーバに送信されると、
    前記最適化サーバは、前記第1の質問に対する値を第1の値とし、前記第2の質問に対する値を第2の値とし、前記第3の質問に対する値を第3の値とし、前記第4の質問に対する値を第4の値として、質問毎に集計し、前記第1の値の分布と前記第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求め、前記第3の値の分布と前記第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求めることを特徴とする雇用待遇の最適化方法。
  3. 第1〜4の質問に対して、各々回答に幅を持たせ、第1〜4の値が各々幅を持った値であり、適正下限値及び適正上限値も幅を持たせた値にすることを特徴とする請求項1又は2記載の雇用待遇の最適化方法。
  4. 複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバを備える最適化システムであって、
    雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、前記適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、前記適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、前記適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを前記複数の端末装置に提供する質問提供手段と、
    前記アンケートに対して、前記第1の質問に対する値を第1の値とし、前記第2の質問に対する値を第2の値とし、前記第3の質問に対する値を第3の値とし、前記第4の質問に対する値を第4の値として、前記複数の端末装置から回答された回答データを記憶する回答収集手段と、
    前記回答データを質問毎に集計して、前記第1の値の分布と前記第2の値の反転値の分布を求めると共に、前記第3の値の反転値の分布と前記第4の値の分布を求める回答集計手段と、
    前記第1の値の分布と前記第2の値の反転値の分布を基に下限値グラフを描画し、当該下限値グラフの交点から適正下限値を算出する下限値演算手段と、
    前記第3の値の反転値の分布と前記第4の値の分布を基に上限値グラフを描画し、当該上限値グラフの交点から適正上限値を算出する上限値演算手段とを有することを特徴とする雇用待遇の最適化システム。
  5. 複数の端末装置がネットワークを介して接続される最適化サーバを備える最適化システムであって、
    雇用待遇に関する適正範囲の下限の下限値を問う第1の質問と、前記適正範囲の下限の上限値を問う第2の質問と、前記適正範囲の上限の下限値を問う第3の質問と、前記適正範囲の上限の上限値を問う第4の質問とを有するアンケートを前記複数の端末装置に提供する質問提供手段と、
    前記アンケートに対して、前記第1の質問に対する値を第1の値とし、前記第2の質問に対する値を第2の値とし、前記第3の質問に対する値を第3の値とし、前記第4の質問に対する値を第4の値として、前記複数の端末装置から回答された回答データを記憶する回答収集手段と、
    前記回答データを質問毎に集計して、前記第1の値の分布と前記第2の値の分布を求めると共に、前記第3の値の分布と前記第4の値の分布を求める回答集計手段と、
    前記第1の値の分布と前記第2の値の分布との中間点を算出して適正下限値を求める下限値演算手段と、
    前記第3の値の分布と前記第4の値の分布との中間点を算出して適正上限値を求める上限値演算手段とを有することを特徴とする雇用待遇の最適化システム。
  6. 第1〜4の質問に対して、各々回答に幅を持たせ、第1〜4の値が各々幅を持った値であり、適正下限値及び適正上限値も幅を持たせた値にすることを特徴とする請求項4又は5記載の雇用待遇の最適化システム。
  7. アンケートは、表彰制度の報酬金額に関するものであることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  8. アンケートは、ストックオプションに関するものであり、
    ストックオプションとして受け取る金額について第1〜4の質問に回答されると、当該金額について求められた適正下限値と適正上限値を基に決定された付与金額を現在の株価で割った株式数をストックオプションの適正な付与個数とすることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  9. アンケートは、業績連動報酬に関するものであり、
    業績の標準金額に対する報酬金額について第1〜4の質問に回答されると、当該金額について求められた適正下限値と適正上限値を基に決定された報酬金額に業績の変動率を乗算した金額を、業績に連動した報酬金額とすることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  10. アンケートは、ポイント式退職金の考課ポイントに関するものであり、
    ポイントについて第1〜4の質問に回答されると、当該ポイントについて求められた適正下限値と適正上限値を基に決定されたポイント数を考課ポイントとすることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  11. アンケートによって回答されるのは、給与、賞与、退職金の金額、若しくは、有給休暇の付与日数、月間残業時間の付与時間、フレックス制度の勤務時間帯の値であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  12. 質問提供手段が、第1〜3の質問を有するアンケートを従業員の端末装置2に提供し、第4の質問を有するアンケートを経営者の端末装置2に提供し、
    回答収集手段が、前記従業員の端末装置から前記第1〜3の質問に対する第1〜3の値を含む回答データを記憶し、前記経営者の端末装置から前記第4の質問に対する第4の値を含む回答データを記憶すること特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
  13. 1度目のアンケートによって、下限値演算手段が算出した適正下限値と、上限値演算手段が算出した適正上限値とを、質問提供手段が、2度目のアンケートに含めて複数の端末装置に提供することを特徴とする請求項4乃至6のいずれか記載の雇用待遇の最適化システム。
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