JP5380092B2 - 床面等用清掃機のブラシ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィスや空港のロビーなどの床面の清掃又は洗浄、若しくは路面の清掃を行う場合に用いて好適な床面等用清掃機に関するものであって、特に、清掃機の保管時や移動時にブラシの先端が床面に接しないように工夫した床面等用清掃機のブラシ装置に関するものである。
機体の底部にモータによって回転される清掃用又は洗浄用のブラシを取付けたスイーパー或いはスクラバーと呼ばれている従来の床面等用清掃機では、移動時や保管時には、床面やブラシ自身を保護するために、ブラシを床面及び路面から離しておく必要があるため、例えば特許文献1及び2に記載の如き洗浄機が開発さている。
実開平1−115452号公報 実開平1−180521号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の床面洗浄機は、作業者が洗浄機用ブラシ体を床面から持ち上げて、ワンタッチステーで持ち上げた位置に固定してから、機体を移動する仕組みになっているため、作業者がその都度重い洗浄機のブラシ体を床面から持ち上げ、更にはワンタッチステーを用いて持ち上げた位置に固定する必要があって、操作が非常に面倒で、操作性に欠ける問題があり、また、非力な高齢者や女性には容易に操作できない問題があった。
また、上記特許文献2に記載の床面洗浄機は、洗浄用ブラシを床面から上げる時には、油圧シリンダを動力源とするリンク機構を介して引き上げるため、油圧シリンダ用の動力や油圧ポンプが必要となり、全体として大掛かりな装置に成ってしまう問題があった。
そこで本発明の技術的課題は、清掃用又は洗浄用のブラシを、油圧シリンダやリンク機構といった大掛かりな装置を使用することなく、また、特別強い力で持ち上げる必要もなく、移動時や保管時等の不使用時に、極めて簡単に床面或いは路面上より引き上げておくことができるように工夫した床面等用清掃機のブラシ装置を提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係る手段は、全体が略傘型形状を成すブラシ体をモータで回転しながら移動することにより、床面や路面等を掃除或いは洗浄する床面等用清掃機であって、
上記モータによって回転されるボス部の外周部に、上部側に錘の重力が付加され、当該ボス部の外周部に対して夫々上下回動自在に支持された複数個のブラシホルダーと、これ等複数個のブラシホルダー毎に取付けられていて、下部側には上記ブラシ体の一部を構成するブラシ毛を取付けて成る複数個のブラシ毛基部を、上記の各ブラシ毛によって全体が上記略傘型形状を成すブラシ体を構成するように、円周方向に間隔をあけて並べた状態に装着せしめ、且つ、上記複数個のブラシ毛基部の夫々に対しては、各ブラシ毛基部を上向きに回動して、上記の各ブラシ毛が床面や路面等に対して上方に離れる方向に作用させる弾性体の弾性力を付与せしめると共に、
上記複数個のブラシホルダーの夫々は、上記ボス部の回転が停止している時は、当該ボス部の中心方向に傾倒する上記錘の重力と上記弾性体の弾性力とによって、常時上記下部側のブラシ毛が床面や路面等から離れる上向き方向に回動され、上記モータによる上記ボス部の回転時には、上記の各錘が当該ボス部を中心にして放射方向に移動する遠心作用によって、上記のブラシ毛を上記の重力と弾性力に抗して床面や路面に接触させる下向き方向に回動されることを特徴としている。
(2) また、本発明の請求項2に係る手段は、前記モータによって回転される前記ボス部の外周部に対して、各々上下回動自在に構成した上下回動板を備えた複数個の回動支持体を、上記ボス部の外周よりも外方に突出させ、且つ、円周方向に間隔をあけて並べた状態で固定して、これ等各回動支持体の上下回動板の夫々には前記のブラシホルダーを取付けて、各ブラシホルダーの上側部分に前記の錘を夫々取付けると共に、これ等各ブラシホルダーの外側面部には、下側部分にブラシ毛を取付けた前記のブラシ毛基部が夫々装着されていることを特徴としている。
(3) また、本発明の請求項3に係る手段は、前記ボス部の開口された底面口を塞ぐように、当該ボス部の直径よりも若干大きな直径を有する略円盤状に形成された補助板を取付けて、当該ボス部の底面外周よりも外方に突出されている上記補助板の外周部上面には、前記複数個のブラシホルダーの各々が円周方向に間隔をあけて上下回動自在に支持されていることを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係る手段は、前記ブラシホルダーを前記ボス部に対して上下回動自在に取付ける前記の回動支持体として、取付軸を介して前記上下回動板が開閉回動自在に取付けられている蝶番を用いたことを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係る手段は、前記ボス部の外周部に円周方向に並べた状態に設けられている複数個のブラシ毛基部の各両側部分、又は、このブラシ毛基部を取付けた前記ブラシホルダーの左右両側部分のいずれかに、隣接するもの同士が互いに係合し合う係合部を設けたことを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係る手段は、前記ブラシホルダーの下側部の内側面に、前記ボス部の回転による遠心力によって前記錘が外方に移動して、当該ブラシホルダーが前記ブラシ毛基部を下向きに回動した際に、上記ボス部の外周部よりも外方に突出されている前記補助板に対して接触して、前記ブラシ毛の床面又は路面に対する押接量を規制するストッパー用の突起が設けられていることを特徴としている。
(7) また、本発明の請求項7に係る手段は、前記複数個のブラシ毛基部に対して弾性力を付与する前記弾性体が、前記ボス部の外周部に並べて装着されている当該複数個のブラシ毛基部の各上側表面部分に掛け渡されたコイルスプリング又はゴムバンドの如き弾性部材であることを特徴と特徴としている。
(8) 更に、本発明の請求項8に係る手段は、前記複数個のブラシ毛基部に対して弾性力を付与する前記弾性体が、中央部を当該複数個のブラシ毛基部の回動中心部に取付け、一端と他端を前記ボス部側と前記複数個のブラシ毛基部側に夫々弾性的に係止させた、複数個の捩じりバネ状のスプリングの如き弾性部材であることを特徴としている。
上記(1)と(2)で述べた請求項1と2に係る手段によれば、モータによるブラシの回転が停止している時は、ボス部の外周部に対して、円周方向にそれぞれ間隔をあけて並べて設けられた各ブラシ毛基部が、錘の加重力と、弾性体の弾性力とによって上方(上向き)に回動して、ブラシ毛を床面或いは路面から離すため、床面やブラシ自身を保護することができる。一方、モータがブラシを回転すると、錘が当該ボス部を中心にして放射方向に移動しようとする遠心作用によって、上記の加重力と弾性力に抗して各ブラシ毛基部が下方(下向き)に回動して、ブラシを床面或いは路面側に対してたわむように押接するため、床面や路面を清掃又は洗浄することができ、重いブラシをシリンダ機構やリンク機構等を使用することなく、ブラシ回転用モータのON/OFFに従って、床面や路面に対して接触させたり、離したりすることを可能にする。
また、上記()と()で述べた請求項に係る手段によれば、上記のブラシ毛を取付けた各ブラシホルダーを上下回動自在に支持する回動支持体が、蝶番を用いて構成されていると共に、前記ボス部の外周よりも外方で、而も、円周方向に並べた状態に設けて成る、前記各回動支持体の上下回動板に取付けられているブラシホルダーの前面に装着され、且つ、このブラシホルダーの上側部分に錘が取付けられている。
従って、上記(3)と(4)で述べた請求項3と4に係る手段によれば、モータがボス部を回転すると、錘の遠心作用によって上記の各上下回動板が開回動してブラシ毛基部を確実に下向きに回動するため、ブラシ毛をたわました状態で床面又は路面側に押接して、優れた清掃作用又は洗浄作用を発揮できる。その後、モータがボス部の回転を停止した時は、回転軸の方向に作用する上記錘の重力作用によって、上下回動板が閉回動して、ブラシ毛基部を確実に上向きに回動するため、ブラシ毛を床面又は路面側から離すことができる。
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、ボス部の外周部に円周方向に並べた状態に取付けられる各ブラシ毛基部が、隣接するもの同士互いに係合し合う係合部を備えているため、各ブラシ毛基部の上下回動がこれ等係合部の係合によって連動して行われて、床面又は路面に対する各ブラシ毛基部に取付けたブラシ毛の圧接と離間の動作を、一体的に円滑に行うことを可能にする。
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、モータによるボス部の回転に従ってブラシ毛が床面又は路面に接して、清掃或いは洗浄を行う際に、ブラシホルダーに設けたストッパー部がボス部側に接して、ブラシホルダーの傾斜を途中で制止するため、床面又は路面に対するブラシ毛の押接力を調整して、ブラシ毛の無駄な摩耗や、強過ぎるブラシ押接力による床面の摩耗事故や研磨事故を予防することを可能にする。
上記()で述べた請求項7と8に係る手段によれば、モータによるボス部の回転が停止して遠心作用が消滅した際に、コイルスプリング又はゴムバンドの如き弾性体、或いは、戻りバネ状のスプリングの弾性力によってブラシ毛を素早く、且つ、確実に床面或いは路面側から離隔させることができるため、床面やブラシ毛の無駄な摩耗を予防することを可能にする。
以上述べた次第で、本発明に係る床面等用清掃機のブラシ装置によれば、モータがボス部を回転すると、錘の遠心力が働いてブラシ毛の先端を床面や路面に接しながらブラシが回転するため、床面や路面の洗浄や清掃を行うことができ、また、モータによるボス部の回転を停止すると、錘の加重力と弾性体の弾性力とよって、ブラシを床面や路面から離した状態に戻すことができるため、このブラシの接離動作をワンタッチステーや油圧ポンプで行っていた従来の清掃機に比較して、構成と運転操作を大幅に簡略化して、製造コストを安くする経済的効果と、作業の安全性を高める効果を発揮することができる。
本発明に係るブラシ装置を搭載した清掃機能付き洗浄機の斜視図。 本発明のブラシ装置を示した斜視図。 本発明のブラシ装置を示したものであって、(1)は断面図、(2)はブラシが静止している状態を示した図、(3)はブラシが床面に押接して清掃又は洗浄可能に成った状態を示した図である。 ブラシ装置の一部を示した分解斜視図。 組立てられたブラシ装置の一部を示した斜視図。 請求項4に記載の構成を説明したものであって、(1)はブラシ装置の一部を示した斜視図、(2)は静止状態におけるブラシ装置の全体斜視図、(3)は清掃又は洗浄可能な状態に成ったブラシ装置の全体を示した斜視図である。
以下に、本発明に係る床面等用清掃機のブラシ装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1において符号1で全体的に示したのは、本発明のブラシ装置が搭載されている清掃機能付き洗浄機の本体であって、2はその上カバー、2Aと2Bは上カバー2に設けた清水注入口蓋と汚水点検窓、3は本体1の後部に設けた運転用のハンドル、4は洗浄機の運転を操作する操作パネル、5は本体1の下側に取付けた洗浄水飛散防止カバー、6は本体1の前面部に設けたベルトカバー、9はベルトカバー6の下側部に取付けけたキャスター、符号10で全体的に示したのは、同じくベルトカバー6の下側部に設けた洗浄及び清掃用のブラシ、7は本体1の後部に取付けたスキージで、図示した洗浄機は、モータ(図示省略)によるブラシの回転と、洗浄液の給水を行いながら移動して床面を洗浄し、洗浄によって床面上に残った汚水をスキージ7で掻き集めて本体1内の汚水タンク(図示省略)に吸い取る床面洗浄機能を備えている。
また、上記図1に示した洗浄機は、洗浄液を給水せずにブラシ10のみを回転して床面や路面を清掃することができる機能も備えているが、本発明に係るブラシ装置はこれ等洗浄と清掃の機能を備えた清掃機(処理機)にのみ使用されるものではなく、洗浄機能或いは清掃機能のいずれか一方のみを備えたスクラバーやスイーパーといったその他の清掃機にも利用可能である。
更に、図面では2つのブラシ体10,10を用いた清掃機が記載されているが、これも本発明の実施の一例であって、1つのブラシ体10を本体1の前部に取付けた構成であっても勿論よく、その選択は任意とする。
本発明で使用されるブラシ体10は、比較的腰が強い多数本のブラシ毛10A…を用いることにより、全体が図示したように略傘型形状を呈するように構成されていて、本発明によれば、ブラシ体10の回転を止めている清掃機の移動時や、収納時等には、図3の(1)、(2)並びに図6の(2)に示すように、ブラシ体10の全体が略傘型形状に開いていて、各ブラシ毛10A…の先端が床面FLや路面から離れているため、特に移動時には、きれいに仕上げた床面FLを汚したり、不要な部分を擦ったりしない長所を備えている。
また、ブラシ体10を回転して床面FLを清掃する時は、後述する本発明の構成と作用によって、略傘状に開いていたブラシ体10の全体が図3の(3)並びに図6の(3)に示すように縦長に窄まるため、各ブラシ毛10A…の先端側が床面FLに接して、ブラシ毛10A…が図3の(3)の如くたわんだ状態に変形して回転することから、ブラシ圧が高まって床面FLの清掃或いは洗浄を円滑に進めることができる。次いで、モータによる上記ブラシ体10の回転を止めた時は、ブラシ体10が再び図2や図3の(1)、(2)の開いた状態に自動的に戻って、床面FLから離れる動作を行うため、清掃或いは洗浄を終えた床面FLや路面を、きれいな状態に保つことができる。
本発明は、以上の如き優れた作用、効果を発揮するが、次にその具体的構成の一例を添付した図2以下の記載と共に詳細に説明することにする。
図2は本発明に係るブラシ装置の構成を説明した斜視図、図3の(1)はその側断面図、図3の(2)と(3)はブラシ毛10Aの動きを説明した側面図、図4は本発明の分解図であって、これ等の図面において、11はモータ(図示せず)によって回転されるボス部で、このボス部11は図3の(1)に示すように、前記ベルトカバー6の内底面に垂設されている支軸7に回転自在に取付けられていて、上側周面部に掛け渡されている駆動用ベルト8をモータによって駆動することにより、回転される仕組みに成っているが、このボス部11の回転駆動は実施の一例であって、本発明の駆動手段が図示のものに限定されないことは勿論である。尚、図2において11Aは上記ボス部11の中心に穿孔した上記支軸7用の挿通穴である。
更に、6Tは上記ボス部11の開口された底面口を塞ぐように取付けた補助板で、略円板状に形成したこの補助板6Tの直径は、ボス部11の直径よりも若干大きく造られていて、ボス部11の底面外周部より外方に突出されている上記補助板6Tの外周辺の上面には、回動支持体としての多数の蝶番15…が、円周方向に等間隔をあけた状態でネジ止めされている。
また、これ等多数の蝶番15…の夫々には、図4の如く取付軸15Sを介して上下回動板15Aが開閉回動自在に取付けられていて、各蝶番15…はこの上下回動板15Aを夫々外方に向けた状態、即ち、上下回動板15Aを上記補助板6Tの外周縁の外側に臨ました状態で、且つ、円周方向に等間隔をあけて固定されている。
そして、これ等各上下回動板15Aの外側面には、全体が上下回動板15Aよりも上下方向に長い矩形状を成すブラシホルダー13が、夫々ネジ16と雌ネジ16Aの締め付けによって固定され、また、これ等各ブラシホルダー13の表面(外側面)には、下側部に上記ブラシ体10の一部分を構成する複数本のブラシ毛10A…を、斜め下方向けて植設(植毛)したブラシ毛基部12が、ネジ止め、嵌め合わせ、接着等のいずれかの手段を講じて固定されている。尚、図4において符号13Sで示したのは、上記ブラシ毛基部12の取付け用に設けた切欠穴である。また、後述するコイルスプリング又はゴムバンド17は、ブラシホルダー13に対してブラシ毛基部12を嵌め合わせによって取付けた場合の保持力にもなる。
以上の如く構成したブラシ毛基部12は、複数個(図面上では計8個)が図2並びに図6の(2)、(3)に示す如く、上記補助板6Tの外周縁上に位置した状態で、且つ、前述したボス部11の外周を囲むようにして、夫々ブラシホルダー13…の表面側に固定され、また、これ等各ブラシ毛基部12の下側部に対して、前記ボス部11を中心とする放射方向に植設されているブラシ毛10A…によって、全体が略傘型形状を成すブラシ体10が構成される仕組みに成っている。
更に図中、14は上記各ブラシホルダー13の上部側内側面(ボス部11側)に固定した錘で、前記蝶番15の上下回動板15Aに固定された各ブラシホルダー13は、この錘14の重力作用を受けて、常時(運転停止時)は図3の(1)、(2)に示す如く表面(外側面)側を僅かに斜め上方に向けた上向き状態に支持されている。
その結果、各ブラシホルダー13の外側面に取付けた各ブラシ毛基部12…も上向きに支持されて、ブラシ体10を構成するブラシ毛10A…も、夫々床面FLから上方に離れた状態に支持されるため、清掃機の移動時や保管時等にブラシ毛10Aの先端側が床面FLに接触して、清掃済み又は洗浄済みの床面FLを汚してしまう問題を解決することができる。
尚、図4において13A,13Aは上記ブラシホルダー13の左右両側部に夫々外側方向に向けて屈曲形成した左右の立上部で、前述したブラシ毛基部12は、左右をこれ等立上部13A,13Aに挟まれた安定した状態で、ブラシホルダー13の外側面に固定される。また、17は上記各ブラシ毛基部12…が重力によって下向きに成らないように、各ブラシ毛基部12の上部側表面を弾性的に押圧するコイルスプリング又はゴムバンドで、各ブラシ毛基部12の上部表面と、前記ブラシホルダー13の上記左右の立上部13A,13Aには、このコイルスプリング又はゴムバンド17を嵌込んで保持する嵌込み溝12Aと切欠部13B,13Bが凹設されている。
以上の如くコイルスプリング又はゴムバンド17によって上向き状態に弾支された各ブラシ毛基部12は、前述した錘14の重力作用と相俟って、夫々上向き状態に支持されてブラシ体10を略傘型形状に保持するため、清掃機の停止時や移動時等に各ブラシ毛10Aの先端側が下がって床面FLや路面に接触する問題を解消することができる。
一方、清掃時又は洗浄時には、モータが図3の駆動用ベルト8を介してブラシ毛基部12を回転駆動すると、図3の(3)に示すように各錘14…が回転による遠心力によって外方(放射方向)に移動して、各ブラシホルダー13を各蝶番15の上下回動板15Aと共に、取付軸15Sを中心軸にして下向きに回動する。
その結果、各ブラシホルダー13に取付けた各ブラシ毛基部12も、上記ゴムバンド17の弾性に抗しながら各ブラシ毛10A…と共に下向きに回動して、開いた傘を図6の(3)に示すように窄めた状態に変形するため、各ブラシ毛10A…は図3の(3)に示す如く床面FLや路面に対してたわんだ状態で接触しながら回転して、優れた清掃効果、又は、洗浄効果を発揮する。
この時の遠心力をF1 、錘14の質量をm1 、ボス部11の回転中心から錘14の重心までをr1、 錘14の角速度をωとすると、
F1=m1r1ω2 (N)
であり、ω=2π(T/60) (rad/s)
であるため、F1=m1r1(2πT/60)2 (N)
と表わせ、m1を0.135kg、r1を0.075m、回転数Tを110rpmと設定するとF1は1.34 Nになる。
一方、ブラシ毛10Aを床面FLに接地させる力F2=0.44N (実測値)
ゴムバンド17によるブラシ毛基部12の保持力R=0.63N (実測値)
であり、これらF2とRの合計値(1.07N)が遠心力に対する抵抗力に相当し,遠心力との差F1−(F2+R)=0.27N が余裕の分となり、遠心力全体の約20%である。
この結果、ブラシ毛10Aの先端が床面FLに接して清掃が可能となり、床面清掃機の収納時や移動時には遠心力が働らかないので、錘14がブラシ毛10Aと伸びたゴムバンド17の復元力で初期状態の位置に戻る。
次に、図5において18は前記各蝶番15の取付軸15Sに夫々装着した捩じりバネ状のスプリングであって、このスプリング18の両端は図示の如く補助板6Tの外縁部と、前記ブラシホルダー13の一方の立上部13Aの下側縁に対し弾性的に係合していて、ブラシホルダー13の全体を常時上向き方向に付勢する弾発作用を発揮する。
従って、このブラシホルダー13に取付けられているブラシ毛基部12も、運転停止時にはこのスプリング18に弾発されて上向き状態、即ち、各ブラシ毛10Aを図3の(1)、(2)の如く床面FLや路面から離した状態に支持されるため、前述したコイルスプリング又はゴムバンド17と同様の作用が発揮されて、コイルスプリング又はゴムバンド17を使用しなくても済むことになるが、このコイルスプリング又はゴムバンド17との併用も可能であることは勿論である。尚、図5において、16Hはブラシ毛基部12をブラシホルダー13に固定するためのネジである。
更に、図3の各図、及び、図4と図5において、13Tは上記ブラシホルダー13の下側部に内側に向けて突設したストッパー用の突起であって、この突起13Tは図3の(3)に示すように、ブラシホルダー13がブラシ毛基部12を下向きに回動して、各ブラシ毛10Aの先端を床面FLや路面に押接した時に、前記補助板6Tの底面に当接してブラシホルダー13の回動を途中で制止することにより、ブラシ毛10Aの押接量を適度に調整して、ブラシ毛10Aや床面FLの必要以上の摩耗を防止することができる。
更に図6の各図において、13Xと13Yは上記ブラシホルダー13の上部両側に横向きに突設した係合部であって、これ等の係合部13X,13Yは隣接するもの同士が互いに係合(連結)し合うように構成されていて、ボス部11に周囲に設けた全てのブラシホルダー13…、即ち、ブラシ毛10Aを設けた全てのブラシ毛基部12が連動して一体的上下回動して、ブラシ体10を同時に開いたり窄めたりすることができる。
尚、図面では一方の係合部13Xを凸状に形成し、他方の係合部13Yをこの凸状の係合部13Xを移動自在に嵌込むことができる長孔状の凹状に構成しているが、これは実施の一例であって、相方の係合部13Xと13Yが自在に連結し合う形状、例えば、リング状やナック状、或いは、鎖状の構成であってもよく、その選択は任意である。
1 清掃機の本体
6T 補助板
10 ブラシ体
10A ブラシ毛
11 ボス部
12 ブラシ毛基部
13 ブラシホルダー
13T ストッパー用突起
13X,13Y 係合部
14 錘
15 回動支持体としての蝶番
15A 上下回動板
15S 取付軸
17 コイルスプリング又はゴムバンド
18 スプリング
FL 床面

Claims (8)

  1. 全体が略傘型形状を成すブラシ体をモータで回転しながら移動することにより、床面や路面等を掃除或いは洗浄する床面等用清掃機であって、
    上記モータによって回転されるボス部の外周部に、上部側に錘の重力が付加され、当該ボス部の外周部に対して夫々上下回動自在に支持された複数個のブラシホルダーと、これ等複数個のブラシホルダー毎に取付けられていて、下部側には上記ブラシ体の一部を構成するブラシ毛を取付けて成る複数個のブラシ毛基部を、上記の各ブラシ毛によって全体が上記略傘型形状を成すブラシ体を構成するように、円周方向に間隔をあけて並べた状態に装着せしめ、且つ、上記複数個のブラシ毛基部の夫々に対しては、各ブラシ毛基部を上向きに回動して、上記の各ブラシ毛が床面や路面等に対して上方に離れる方向に作用させる弾性体の弾性力を付与せしめると共に、
    上記複数個のブラシホルダーの夫々は、上記ボス部の回転が停止している時は、当該ボス部の中心方向に傾倒する上記錘の重力と上記弾性体の弾性力とによって、常時上記下部側のブラシ毛が床面や路面等から離れる上向き方向に回動され、上記モータによる上記ボス部の回転時には、上記の各錘が当該ボス部を中心にして放射方向に移動する遠心作用によって、上記のブラシ毛を上記の重力と弾性力に抗して床面や路面に接触させる下向き方向に回動されることを特徴とする床面等用清掃機のブラシ装置。
  2. 前記モータによって回転される前記ボス部の外周部に対して、各々上下回動自在に構成した上下回動板を備えた複数個の回動支持体を、上記ボス部の外周よりも外方に突出させ、且つ、円周方向に間隔をあけて並べた状態で固定して、これ等各回動支持体の上下回動板の夫々には前記のブラシホルダーを取付けて、各ブラシホルダーの上側部分に前記の錘を夫々取付けると共に、これ等各ブラシホルダーの外側面部には、下側部分にブラシ毛を取付けた前記のブラシ毛基部が夫々装着されていることを特徴とする請求項1に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  3. 前記ボス部の開口された底面口を塞ぐように、当該ボス部の直径よりも若干大きな直径を有する略円盤状に形成された補助板を取付けて、当該ボス部の底面外周よりも外方に突出されている上記補助板の外周部上面には、前記複数個のブラシホルダーの各々が円周方向に間隔をあけて上下回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  4. 前記ブラシホルダーを前記ボス部に対して上下回動自在に取付ける前記の回動支持体として、取付軸を介して前記上下回動板が開閉回動自在に取付けられている蝶番を用いたことを特徴とする請求項2に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  5. 前記ボス部の外周部に円周方向に並べた状態に設けられている複数個のブラシ毛基部の各両側部分、又は、このブラシ毛基部を取付けた前記ブラシホルダーの左右両側部分のいずれかに、隣接するもの同士が互いに係合し合う係合部を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又はに記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  6. 前記ブラシホルダーの下側部の内側面に、前記ボス部の回転による遠心力によって前記錘が外方に移動して、当該ブラシホルダーが前記ブラシ毛基部を下向きに回動した際に、上記ボス部の外周部よりも外方に突出されている前記補助板に対して接触して、前記ブラシ毛の床面又は路面に対する押接量を規制するストッパー用の突起が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  7. 前記複数個のブラシ毛基部に対して弾性力を付与する前記弾性体が、前記ボス部の外周部に並べて装着されている当該複数個のブラシ毛基部の各上側表面部分に掛け渡されたコイルスプリング又はゴムバンドの如き弾性部材であることを特徴とする請求項に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
  8. 前記複数個のブラシ毛基部に対して弾性力を付与する前記弾性体が、中央部を当該複数個のブラシ毛基部の回動中心部に取付け、一端と他端を前記ボス部側と前記複数個のブラシ毛基部側に夫々弾性的に係止させた、複数個の捩じりバネ状のスプリングの如き弾性部材であることを特徴とする請求項に記載の床面等用清掃機のブラシ装置。
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