JP5378892B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者からの***物を受ける吸収性物品に関する。
従来より、使い捨ておむつ等の吸収性物品として、不透液性の防水シートと透液性のトップシートとの間に吸収コアを挟んだ構造のものが利用されている。特許文献1の使い捨ておむつでは、平面視において長方形状の吸収コアの裏面(すなわち、着用者とは反対側の面)を覆うポリエチレンフィルム等により形成された防水フィルムが利用されている。当該防水フィルムでは、両側端部が折り返されるとともにその間に有色のウレタンフィルム等の補強材が配置されて接着されることにより側端部のコシが強くされる。
一方、特許文献2の水様便漏れ防止シートでは、略矩形のシート材の外縁全周にフェルトやウレタンフォーム等により形成された高さ2〜20mmの外縁フレーム材が接合されることにより、シート材の強度が確保される。特許文献2では、上記の矩形枠状の外縁フレーム材の1つの辺の中央から対向する辺の中央へと伸びる架橋フレーム材が設けられてもよい、と記載されている。
特開2002−248127号公報 特開2008−220524号公報
ところで、使い捨ておむつや使い捨ておむつの内側に配置される補助吸収具等の吸収性物品を交換する際には、仰臥位や側臥位等の姿勢を取る着用者の身体の下から、吸収性物品の外縁部を把持して引っ張り出すことにより吸収性物品が取り外される。このとき、吸収性物品には着用者の体重がかかっているため、吸収性物品の外縁部の把持された部位がちぎれたり、当該部位の周囲が裂けてしまうおそれがある。特に近年、吸収性物品のバックシート等は、透湿性向上のために薄型化される傾向にあるため、上記のように把持部がちぎれたり、周囲の部位が裂けてしまう可能性は高くなっている。
特許文献1の補強材は、吸収コアの両側端部に重なるように設けられており、吸収コアよりも外側に大きく広がるバックシートに設けられるものではないため、使い捨ておむつを着用者の身体の下から引っ張り出す際に、上述のようにバックシートの把持された部位がちぎれてしまうおそれがある。特許文献2のフレーム材は、シート材と着用者の身体との間に空間を形成することを目的として吸収性物品の外縁に沿って設けられており、吸収性物品を着用者の身体の下から引っ張り出すことは考慮されていない。仮に、特許文献2の水様便漏れ防止シートを着用者の身体の下から引っ張り出そうとすると、フレーム材の引っ張り出す方向の奥の部位が着用者の臀部に引っかかってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品を着用者の身体の下から取り除く際に、把持部および把持部近傍の部位が破損してしまうことを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの***物を受ける吸収性物品であって、防水シートと、前記防水シートの中央に配置される吸収コアと、前記吸収コアの上面を覆うトップシートと、前記防水シートに直接的または間接的に重ねられて接合される補強部材とを備え、前記防水シートの外縁部が、前記着用者の身体の下から吸収性物品が取り除かれる際に把持される把持部を有し、前記把持部が、着用者の前側または後側に対応する前記防水シートの一方の端部の角部であり、前記補強部材が、前記把持部から前記防水シートの他方の端部に向かって少なくとも前記吸収コアの下面と重なる位置まで伸びる帯状の部材である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記防水シートに直接的または間接的に重ねられて接合されるもう1つの補強部材をさらに備え、前記もう1つの補強部材が、前記防水シートの前記一方の端部の他の角部から前記防水シートの前記他方の端部に向かって、少なくとも前記吸収コアの前記下面と重なる位置まで伸びる帯状の部材であり、前記補強部材と前記もう1つの補強部材とが、前記防水シートの中央に向かうに従って漸次近づく。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記補強部材と前記もう1つの補強部材とが交差する。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記補強部材の長手方向の長さが、前記防水シートの前記長手方向の長さの半分以上である。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記補強部材が、前記防水シートのおよそ全長に亘って設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記補強部材が、シート状の樹脂部材である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記把持部に、目印が設けられる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記目印が、前記把持部とは異なる色を有する前記補強部材の端部である。
本発明では、吸収性物品を着用者の身体の下から取り除く際に、把持部および把持部近傍の部位が破損してしまうことを防止することができる。
吸収性物品の平面図である。 吸収性物品の断面図である。 他の吸収性物品の平面図である。 他の吸収性物品の平面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1の構成を示す平面図である。吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である使い捨ておむつ等の内側において、着用者からの軟便等の***物を受ける補助吸収具である。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
吸収性物品1は、平面視において略矩形状である略シート状の本体部2、および、本体部2の幅方向の両側(すなわち、図1中の左右方向の両側)において幅方向に垂直な長手方向(すなわち、図1中の上下方向)のおよそ全長に亘って設けられた一対のサイドシート3を備える。
本体部2の図1中における上側の部位201および下側の部位203はそれぞれ、着用者の腹側および背側の肌に接する部位であり、以下の説明では、「前方部201」および「後方部203」と呼ぶ。また、前方部201と後方部203との間において前方部201および後方部203から連続するとともに着用者の股間部に対向する部位202を「中間部202」と呼ぶ。
吸収性物品1の交換が行われる際には、仰臥位や側臥位等の姿勢を取る着用者の身体の下から、吸収性物品1の外縁部11のうち前方部201の左右どちらかの角部111(後述するバックシート23の外縁部が有する角部でもある。)が把持されて引っ張り出されることにより吸収性物品1が着用者から取り外される。また、伏臥位等の姿勢を取る着用者から吸収性物品1が取り外される際には、吸収性物品1の外縁部11のうち後方部203の左右どちらかの角部111が把持され、吸収性物品1が着用者の身体の下から引っ張り出される。このように、吸収性物品1では、本体部2の外縁部11が有する4つの角部111のうち着用者の姿勢等を考慮して最も把持しやすい1つの角部111が把持される。換言すれば、長手方向の一方の端部の2つの角部111、および、他方の端部の2つの角部111が、着用者の身体の下から吸収性物品1が取り除かれる際に把持される把持部となる。
図2は、吸収性物品1を、図1中に示す前方部201のA−Aの位置にて、吸収性物品1の長手方向に垂直な面で切断した断面図である。図2に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、本体部2に接合される帯状の部位である接合部33、接合部33に連続するとともに少なくとも一部が起立する側壁部34、および、側壁部34の着用者側の端部(すなわち、自由端近傍)に長手方向に沿って接合される弾性部材32を備える。
サイドシート3は、本体部2の側縁よりも内側にて外方へと折り返され、折り返された部位は、長手方向の両端部(すなわち、前端部および後端部)にて本体部2に接合される。吸収性物品1では、側壁部34に設けられた弾性部材32が収縮することにより、本体部2の側方において側壁部34の長手方向の中央部が着用者側に向かって起立し、着用時に着用者の脚の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。
サイドシート3は、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布により形成される。サイドシート3を形成する不織布としては、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布が利用される。本実施の形態では、サイドシート3の目付は10g以上30g以下とされる。弾性部材32としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、本実施の形態では、ポリウレタン糸が利用される。
本体部2は、撥水性または不透液性の防水シートであるバックシート23、バックシート23の略中央に配置される吸収コア22、吸収コア22の上面(すなわち、着用者側の面)を覆う透液性のトップシート21、および、吸収コア22の下面とバックシート23との間においてバックシート23に直接的に重ねられて接合される2つの帯状かつシート状の補強部材24を備える。バックシート23とトップシート21(または、トップシート21上に接合されたサイドシート3)とは、吸収コア22の周囲にてホットメルト接着剤等により互いに接合される。なお、図1では、図の理解を容易にするために、吸収コア22の輪郭を太い破線にて描いている。
図1に示すように、一方の補強部材24は、前方部201の右側の角部111(すなわち、把持部)から、着用者の体重がかかる吸収コア22の下側を通って後方部203の左側の角部111に向かって伸びており、他方の補強部材24は、前方部201の左側の角部111から吸収コア22の下側を通って後方部203の右側の角部111に向かって伸びている。2つの補強部材24は、バックシート23の長手方向のおよそ全長に亘って設けられる。2つの補強部材24は、前方部201および後方部203から中間部202に向かうに従って互いに漸次近づき(すなわち、バックシート23の長手方向の中央に向かうに従って2つの補強部材24の間の幅方向の距離が小さくなり)、バックシート23のおよそ中央にて交差する。
図2に示すトップシート21は、透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの***物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。本実施の形態では、トップシート21の目付は10g以上30g以下とされる。
吸収コア22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
バックシート23としては、疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルム、あるいは、これらの不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用され、バックシート23に到達した***物の水分等が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。本実施の形態では、バックシート23の目付は15g以上45g以下とされる。
補強部材24は、好ましくは、ポリプロピレンにより形成され、引張強度は30N/10mm以上100N/10mm以下とされる。補強部材24の幅は、補強部材24を過剰に厚くすることなく強度を維持するという観点からは、好ましくは5mm以上とされ、補強部材24の使用量を抑制して吸収性物品1のコストを低減するという観点からは、好ましくは30mm以下とされる。また、補強部材24の厚さは、補強部材24の幅を過剰に大きくすることなく強度を維持するという観点からは、好ましくは0.02mm以上とされ、補強部材24の使用量を抑制して吸収性物品1のコストを低減するという観点からは、好ましくは0.10mm以下とされる。なお、補強部材24としては、ポリプロピレン以外の樹脂材料(例えば、ポリエステル、ナイロン、ビニロン)や他の材料により形成された部材が利用されてもよい。
吸収性物品1では、トップシート21、吸収コア22、バックシート23およびサイドシート3が白色とされ、補強部材24は、白色以外の有色(例えば、青色や緑色)の部材とされる。吸収性物品1の把持部である角部111では、補強部材24の端部が、角部111を構成するトップシート21(または、サイドシート3)、および、バックシート23とは異なる色を有しており、トップシート21(または、サイドシート3)を介して、あるいは、バックシート23を介して視認可能となっている。換言すれば、吸収性物品1では、4つの把持部と異なる色を有する2つの補強部材24のそれぞれの両端部が、当該4つの把持部に設けられた目印となっている。
吸収性物品1の交換が行われる際には、上述のように、4つの角部111(すなわち、把持部)のうち着用者の姿勢等を考慮して最も把持しやすい1つの角部111が把持され、着用者の身体の下から吸収性物品1が引っ張り出される。吸収性物品1では、把持部である角部111から着用者の体重がかかる吸収コア22の下面と重なる位置へと伸びる補強部材24が設けられることにより、把持部および把持部近傍の部位の引張強度が向上される。このため、吸収性物品1が着用者の身体の下から取り除かれる際に、把持部および把持部近傍の部位が破損してしまうことを防止することができる。
また、吸収性物品1では、補強部材24がバックシート23の長手方向のおよそ全長に亘って設けられることにより、バックシート23の強度が全長に亘って向上される。その結果、把持部および把持部近傍の部位の破損がより確実に防止されるとともに、吸収性物品1の前方部201および後方部203のいずれの角部111を把持して引っ張った場合であっても、把持された把持部および把持部近傍の部位の破損を防止することができる。
このように、吸収性物品1では、外縁部11に設けられる把持部および把持部近傍の部位の破損を防止することができることから、把持部の目付(例えば、把持部である角部111にてトップシート21とバックシート23とが接合されている場合は、トップシート21の目付およびバックシート23の目付の合計であり、接着剤を除くものとする。)が25g以下である吸収性物品に特に適している。なお、把持部の目付は、バックシート23等の製造上、12g以上とされることが好ましい。
本体部2では、前方部201の2つの角部111から吸収コア22の下面と重なる位置へと伸びる2つの補強部材24が、バックシート23のおよそ中央に向かって互いに漸次近づく。また、当該2つの補強部材24は、後方部203の2つの角部111から吸収コア22の下面と重なる位置へと伸びるとともにバックシート23の中央に向かって互いに漸次近づく。このように、長手方向および幅方向の双方に関して伸びる2つの補強部材24が、長手方向の一方および他方の端部に位置する4つの角部111からバックシート23のおよそ中央へと伸びることにより、いずれの角部111が把持される場合であっても、また、吸収性物品1がいずれの方向に引っ張られる場合であっても、把持部および把持部近傍の部位の破損がより確実に防止される。
さらに、2つの補強部材24が、バックシート23のおよそ中央(吸収コア22の下面の中央とおよそ一致する。)にて交差してバックシート23に接合されることにより、バックシート23の強度が長手方向の全長に亘ってさらに向上され、吸収性物品1が着用者の身体の下から引っ張り出される場合に、把持部および把持部近傍の部位の破損がさらに確実に防止される。
吸収性物品1では、補強部材24がシート状の部材とされることにより、吸収性物品1の吸収コア22が存在する部位の厚さが、補強部材24の厚さにより不均一になることを抑制して吸収性物品1の着用感の低下を防止することができる。また、補強部材24が樹脂部材とされることにより、吸収性物品1の製造時における補強部材24の取り扱いが容易とされ、吸収性物品1の製造が簡素化される。さらに、吸収性物品1の廃棄の際に補強部材24を他の部位と分別する必要が生じないため、吸収性物品1の廃棄を簡素化することもできる。
吸収性物品1では、把持部である角部111に目印が設けられることにより、吸収性物品1の取り外しを行う人が、把持部を容易に認識することができる。これにより、吸収性物品1の外縁部11のうち、把持部以外の部位が把持されることを防止することができ、把持部以外の部位およびその近傍の部位が破損することを防止することができる。また、把持部とは異なる色を有する補強部材24の端部が上記目印とされることにより、把持部に容易に目印を設けることができ、吸収性物品1の製造を簡素化することができる。
吸収性物品1の使用態様により、吸収性物品1を取り外す際の把持部が吸収性物品1の前方部201および後方部203の一方の角部111に限定されている場合等、2つの補強部材24は、必ずしもバックシート23の長手方向のおよそ全長に亘って設けられる必要はなく、前方部201または後方部203の上記一方に設けられた把持部から、少なくとも吸収コア22の下面に重なる位置まで伸びていればよい。把持部および把持部近傍の部位の破損をより確実に防止するという観点からは、把持部から伸びる補強部材24は、好ましくは、長手方向におけるバックシート23の全長の1/3以上(より好ましくは、全長の半分以上であり、さらに好ましくは、全長の2/3以上)に亘る。
吸収性物品1では、把持部が、吸収性物品1の前方部201または後方部203の角部111(すなわち、バックシート23の長手方向における一方の端部の角部)とされることにより、着用者の姿勢に関わらず、必要に応じて着用者の身体の一部を少し持ち上げるだけで把持部を容易に把持して吸収性物品1を着用者の身体の下から引っ張り出すことができる。
ところで、吸収性物品1に関連する技術では、把持部は、必ずしも吸収性物品の角部111とされる必要はなく、例えば、吸収性物品が着用者から取り外される際に長手方向に沿って引っ張り出される場合には、長手方向の一方の端部である前方部201に、図3に示す吸収性物品1aのように、長手方向に突出する2つの部位(以下、「突出部112」という。)が把持部として設けられてもよく、図4に示す吸収性物品1bのように、長手方向に突出する1つの突出部112aが把持部として設けられてもよい。突出部112,112aは、ホットメルト接着剤等により接合されたトップシート21およびバックシート23(図2参照)により形成される。
図3に示すように、吸収性物品1aの幅方向に隣接する2つの突出部112はそれぞれ、本体部2の幅の約半分の幅を有する略半円状の部位である。吸収性物品1aでは、前方部201の2つの突出部112から後方部203に向かって長手方向に平行に伸びる2つの補強部材24が設けられる。また、吸収性物品1bの突出部112aは、図4に示すように、本体部2の幅にほぼ等しい幅を有する略半円状の部位である。吸収性物品1bでは、本体部2の幅方向のおよそ中央にて前方部201の突出部112aから後方部203に向かって長手方向に平行に伸びる補強部材24が設けられる。
吸収性物品1a,1bの補強部材24は、吸収性物品1の補強部材24と同様に、バックシート23と吸収コア22との間に配置され、バックシート23に直接的に重ねられて接合される。また、補強部材24の好ましい幅や厚さ、材質等も吸収性物品1の補強部材24と同様である。
吸収性物品1a,1bでは、前方部201において長手方向に突出する突出部112,112aが把持部とされることにより、把持部を容易に把持することができる。また、吸収性物品1a,1bの外縁部11から把持部を容易かつ速やかに識別することができる。このように、その形状等により容易に認識できる把持部が設けられる場合は、把持部には目印が設けられなくてもよい。したがって、補強部材24を透明や半透明、あるいは、バックシート23等と同色である白色のシート部材とすることができ、吸収性物品1a,1bの製造コストを低減することができる。なお、吸収性物品1a,1bでは、把持部である突出部112,112aは、前方部201に代えて後方部203に設けられてもよく、前方部201および後方部203の双方に設けられてもよい。
以上、本発明の実施の形態および関連技術について説明してきたが、上述の吸収性物品は様々な変更が可能である。
例えば、吸収性物品1では、2つの補強部材24とバックシート23との間に他のシートが設けられ、補強部材24が当該他のシートを介してバックシート23に間接的に重ねられて接合されてもよい。また、補強部材24は、バックシート23の外面(すなわち、着用者とは反対側の面)に直接的または間接的に重ねられて接合されてもよい。
吸収性物品1では、把持部である角部111において、トップシート21やサイドシート3、または、バックシート23に視認可能な目印(例えば、図形や文字)が印刷されてもよい。この場合、補強部材24を透明や半透明、あるいは、バックシート23等と同色である白色のシート部材とすることができ、吸収性物品1の製造コストを低減することができる。また、目印は視認可能なものには限定されず、例えば、手触りにて判別可能な面ファスナのような部材が把持部に貼付されてもよい。
関連技術に係る吸収性物品では、把持部は必ずしも長手方向の端部に設けられる必要はなく、例えば、中間部202の側端部が把持部とされてもよい。本発明に係る吸収性物品1では、把持部は、必ずしもトップシート21またはサイドシート3とバックシート23とが接合されて形成される必要はなく、例えば、吸収性物品1において、バックシート23がトップシート21およびサイドシート3の周囲へと広がっており、バックシート23の角部等が把持部とされてもよい。また、吸収性物品1a,1bの把持部である突出部112,112aもバックシート23のみにより形成されてもよい。
上述の吸収性物品の構造は、補助吸収具以外の吸収性物品(テープタイプやパンツタイプの使い捨ておむつ等)に適用されてもよい。例えば、トップシート、吸収コアおよびバックシートにより形成された略矩形の吸収体がパンツ型の外層シートの内側に接合されたパンツタイプの使い捨ておむつが交換される際には、外層シートの両側部が破られて使い捨ておむつが前後に展開され、外装シートの角部等が把持されて使い捨ておむつが着用者の身体の下から引っ張り出される。このような使い捨ておむつに吸収性物品1の構造が適用される場合は、外装シートの角部等の把持部から少なくとも吸収体の吸収コアの下面と重なる位置まで伸びる補強部材が、外層シート、および、外層シートに接合されたバックシートに接合される。この場合、バックシートおよび外装シートが、外縁部に把持部を有する防水シートとなる。
1,1a,1b 吸収性物品
11 外縁部
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
24 補強部材
111 角部
112,112a 突出部

Claims (8)

  1. 着用者からの***物を受ける吸収性物品であって、
    防水シートと、
    前記防水シートの中央に配置される吸収コアと、
    前記吸収コアの上面を覆うトップシートと、
    前記防水シートに直接的または間接的に重ねられて接合される補強部材と、
    を備え、
    前記防水シートの外縁部が、前記着用者の身体の下から吸収性物品が取り除かれる際に把持される把持部を有し、
    前記把持部が、着用者の前側または後側に対応する前記防水シートの一方の端部の角部であり、
    前記補強部材が、前記把持部から前記防水シートの他方の端部に向かって少なくとも前記吸収コアの下面と重なる位置まで伸びる帯状の部材であることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記防水シートに直接的または間接的に重ねられて接合されるもう1つの補強部材をさらに備え、
    前記もう1つの補強部材が、前記防水シートの前記一方の端部の他の角部から前記防水シートの前記他方の端部に向かって、少なくとも前記吸収コアの前記下面と重なる位置まで伸びる帯状の部材であり、
    前記補強部材と前記もう1つの補強部材とが、前記防水シートの中央に向かうに従って漸次近づくことを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強部材と前記もう1つの補強部材とが交差することを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記補強部材の長手方向の長さが、前記防水シートの前記長手方向の長さの半分以上であることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記補強部材が、前記防水シートのおよそ全長に亘って設けられることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記補強部材が、シート状の樹脂部材であることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記把持部に、目印が設けられることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記目印が、前記把持部とは異なる色を有する前記補強部材の端部であることを特徴とする吸収性物品。
JP2009156594A 2009-07-01 2009-07-01 吸収性物品 Expired - Fee Related JP5378892B2 (ja)

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