しかしながら、上記特許文献1に記載の生活活動パターン診断方法では、ユーザの意図する生活改善目標とは無関係に、改善時の絶対的なエネルギ消費量およびエネルギ摂取量に基づいてエネルギ収支がゼロ以下になるように作成された代替活動パターン(改善プラン)をユーザに提案するだけであるので、ユーザは、ユーザの意図する生活改善目標に対して代替活動パターン(改善プラン)がどのくらい効果を有するのかが把握し難いという不都合がある。このため、ユーザに対して、代替活動パターン(改善プラン)に取り組むための強い動機付けを与えることができないと考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ユーザに対して、生活改善させるための強い動機付けを与えることが可能な、保健指導支援用プログラム、保健指導支援用プログラムを記録した記録媒体、および、保健指導支援システムを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面による生活習慣改善提案装置は、入力部及び表示部を備えたコンピュータの制御部を、ユーザの生活改善のための目標の入力を、前記入力部により受け付ける目標受付手段と、ユーザの現在の生活状況に関する情報の入力を、前記入力部により受け付ける現状受付手段と、入力された生活状況が表示されたプラン受付画面を表示部に表示し、ユーザの生活改善プランの入力を、プラン受付画面を介して入力部により受け付けて、入力された生活改善プランを生活状況とともにプラン受付画面に表示する改善プラン受付手段と、目標受付手段により受け付けられた目標を達成するための目標エネルギ減少量と、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方に基づいて得られた現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能にプラン受付画面に表示するエネルギ比較表示手段として機能させる。
この発明の第1の局面による保健指導支援用プログラムでは、上記のように、コンピュータを、ユーザの生活改善のための目標の入力を受け付ける目標受付手段により受け付けられたユーザの目標を達成するための目標エネルギ減少量と、ユーザの現在の生活状況に関する情報およびユーザの生活改善プランの両方に基づく現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能に表示するエネルギ比較表示手段として機能させることによって、ユーザの意図で入力した目標を達成するための目標エネルギ減少量と現状に対する改善時の改善エネルギ減少量との関係を視覚的に認識することができるので、ユーザはユーザの意図する生活改善目標に対して生活改善プランがどのくらいの効果を有するのかを容易に把握することができる。これにより、ユーザの生活改善プランへの取り組み意欲が刺激され、ユーザに対して、生活改善させるための強い動機付けを与えることができる。また、現状に対する改善時の改善エネルギ減少量を表示することによって、ユーザは現状に対する改善時の相対的なエネルギ減少量を算出することなく視覚的に容易に認識することができるので、これによっても、ユーザの生活改善プランの取り組み意欲を刺激することができる。
上記第1の局面による保健指導支援用プログラムにおいて、好ましくは、コンピュータの制御部を、目標受付手段により受け付けられた目標に基づいて目標エネルギ減少量を算出する目標エネルギ算出手段と、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方に基づいて、現状に対する改善時の改善エネルギ減少量を算出する改善エネルギ算出手段としてさらに機能させ、エネルギ比較表示手段は、目標エネルギ算出手段により算出された目標エネルギ減少量と、改善エネルギ算出手段により算出された改善エネルギ減少量とを比較可能にプラン受付画面に表示するように構成されている。このように構成すれば、ユーザは自ら算出することなく、目標エネルギ減少量と改善エネルギ減少量とを視覚的に容易に認識することができる。
この場合、好ましくは、プラン受付画面は複数の項目毎のプラン受付画面からなり、改善プラン受付手段は、複数の項目に関する生活改善プランの入力を項目毎のプラン受付画面を介して受け付け、改善エネルギ算出手段は、複数の項目の合算の現状に対する改善時の合算改善エネルギ減少量を算出するように構成されており、エネルギ比較表示手段は、項目毎のプラン受付画面のうちの少なくとも1つのプラン受付画面において、目標エネルギ減少量と、合算改善エネルギ減少量とを比較可能に表示するように構成されている。このように構成すれば、生活改善プランを入力する際に、目標エネルギ減少量と各改善項目の合算の現状に対する改善時の合算改善エネルギ減少量とが比較可能に表示されるので、ユーザは、目標エネルギ減少量と合算改善エネルギ減少量とを視覚的に比較しながら、生活改善プランの入力の選択肢を考えることができる。
上記改善エネルギ算出手段が合算改善エネルギ減少量を算出する構成において、好ましくは、改善エネルギ算出手段は、さらに、生活改善プランの項目毎の現状に対する改善時の項目エネルギ減少量を算出するように構成されており、エネルギ比較表示手段は、目標エネルギ減少量および合算改善エネルギ減少量に加えて、項目エネルギ減少量も項目に対応するプラン受付画面上に表示するように構成されている。このように構成すれば、目標エネルギ減少量と項目毎の現状に対する改善時の項目エネルギ減少量とを項目に対応するプラン受付画面上で比較することによって、ユーザは、目標エネルギ減少量に対するエネルギ減少量の項目毎の影響度合いを認識することができる。
上記改善エネルギ算出手段が項目エネルギ減少量を算出する構成において、好ましくは、改善エネルギ算出手段は、生活改善プランの少なくとも項目毎の消費エネルギ量を算出する改善消費エネルギ算出手段と、生活改善プランの少なくとも項目毎の摂取エネルギ量を算出する改善摂取エネルギ算出手段とを有する。このように構成すれば、改善消費エネルギ量および改善摂取エネルギ量の両方に基づいて、エネルギ消費に関する項目およびエネルギ摂取に関する項目の両方の項目に対してそれぞれ改善エネルギ減少量を算出することができる。
上記プラン受付画面を介して生活改善プランの入力を受け付ける構成において、好ましくは、現状受付手段は、改善プラン受付手段が生活改善プランの入力を受け付けるプラン受付画面を介して現在の生活状況に関する情報の入力を受け付けるように構成されている。このように構成すれば、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方の入力を共通の受付画面を介して受け付けることができるので、ユーザは、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランを互いに比較しながら入力することができる。
この場合、好ましくは、現状受付手段は、週単位で各曜日の生活状況の入力を受け付ける第1入力領域を、プラン受付画面に表示させ、改善プラン受付手段は、週単位で各曜日の生活改善プランの入力を受け付ける第2入力領域を、第1入力領域とともにプラン受付画面に表示させる。
さらに、この場合に好ましくは、改善プラン受付手段は、第1入力領域に生活状況が入力されると、第2入力領域の対応する曜日に、同じ内容の生活状況を生活改善プランとして入力する。
上記プラン受付画面を介して現在の生活状況に関する情報の入力を受け付ける構成において、好ましくは、現状受付手段は、ユーザがプラン受付画面に表示される現状用選択肢を選択することによって、現在の生活状況に関する情報の入力を受け付け、改善プラン受付手段は、ユーザがプラン受付画面に表示される改善用選択肢を選択することによって、生活改善プランの入力を受け付けるように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、選択肢から選択するだけで、容易に現在の生活状況に関する情報および生活改善プランを入力することができる。
上記プラン受付画面に現状用選択肢が表示される構成において、好ましくは、コンピュータの制御部を、ユーザにより選択された現状用選択肢に基づいて、改善用選択肢を選択してプラン受付画面に選択結果を表示する改善プラン表示手段としてさらに機能させる。このように構成すれば、ユーザが改善用選択肢を選択することなく、改善プラン表示手段により、ユーザによって選択された現状用選択肢に基づく改善用選択肢が選択されるので、ユーザは改善プラン表示手段による選択結果に基づいて生活改善プランを入力することができる。これにより、生活改善プランを入力する際のユーザの負担を軽減することができる。
上記プラン受付画面に現状用選択肢が表示される構成において、好ましくは、現状用選択肢および改善用選択肢は、共通の選択肢からなる。このように構成すれば、現状用選択肢および改善用選択肢をそれぞれ別個に設ける必要がない。
上記プラン受付画面に現状用選択肢が表示される構成において、好ましくは、コンピュータの制御部を、ユーザの健康に関する質問に対する回答の入力を受け付ける健康情報回答受付手段と、健康情報回答受付手段により受け付けられた健康に関する質問に対する回答に基づいて、生活改善プランの少なくとも1つの項目においてユーザに応じた現状用選択肢および改善用選択肢を表示する選択肢表示手段としてさらに機能させる。このように構成すれば、ユーザに応じた選択肢から入力情報を選択することができるので、各々のユーザに適した生活改善プランを入力することができる。
上記複数の項目に関する生活改善プランの入力を受け付ける構成において、好ましくは、コンピュータの制御部を、ユーザの健康に関する質問に対する回答の入力を受け付ける健康情報回答受付手段と、健康情報回答受付手段により受け付けられた健康に関する質問に対する回答に基づいて、生活改善プランに取り組むための項目の優先順位を決定して識別可能に表示する優先順位決定表示手段としてさらに機能させる。このように構成すれば、ユーザに対して取り組むべき項目の優先順位を認識させることができるので、ユーザに対して、生活改善させるためのより強い動機付けを与えることができる。
上記第1の局面による保健指導支援用プログラムにおいて、好ましくは、エネルギ比較表示手段は、目標エネルギ減少量および改善エネルギ減少量を比較可能なグラフをプラン受付画面に表示するように構成されている。このように構成すれば、ユーザは、グラフにより、目標エネルギ減少量と改善エネルギ減少量との関係を視覚的に容易に認識することができる。
上記第1の局面による保健指導支援用プログラムにおいて、好ましくは、現状受付手段は、運動、飲酒、間食、外食、食事量からなる群から選択される少なくとも1種に関する現在の生活状況に関する情報の入力を受け付け、改善プラン受付手段は、運動、飲酒、間食、外食、食事量からなる群から選択される少なくとも1種に関する改善プランの入力を受け付けるように構成されている。このように構成すれば、現状受付手段および改善プラン受付手段により、それぞれ、運動、飲酒、間食、外食、食事量といった具体的な事項に関しての現状および生活改善プランが受け付けられるので、ユーザにとって現状および生活改善プランを入力し易くなる。
上記第1の局面による保健指導支援用プログラムにおいて、好ましくは、目標受付手段は、体重、腹囲および体脂肪率からなる群から選択される少なくとも1種に関する目標の入力を受け付けるように構成されている。このように構成すれば、目標受付手段により、体重、腹囲および体脂肪率といった具体的な事項に関しての目標が受け付けられるので、ユーザにとって目標を設定し易くなる。
上記第1の局面による保健指導支援用プログラムにおいて、好ましくは、コンピュータの制御部を、ユーザの健康に関する基礎情報の入力を受け付ける基礎情報受付手段と、基礎情報および生活改善プランに基づいて、ユーザに対してプランに取り組む際の助言を示す助言手段としてさらに機能させる。このように構成すれば、ユーザは、助言手段により示された助言に従ってプランに取り組むことができるので、ユーザにとって、生活改善プランに取り組み易くなる。
この発明の第2の局面における保健指導支援用プログラムを記録した記録媒体は、入力部及び表示部を備えたコンピュータの制御部を、ユーザの生活改善のための目標の入力を、入力部により受け付ける目標受付手段と、ユーザの現在の生活状況に関する情報の入力を、入力部により受け付ける現状受付手段と、入力された生活状況が表示されたプラン受付画面を表示部に表示し、ユーザの生活改善プランの入力を、プラン受付画面を介して入力部により受け付けて、入力された生活改善プランを生活状況とともにプラン受付画面に表示する改善プラン受付手段と、目標受付手段により受け付けられた目標を達成するための目標エネルギ減少量と、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方に基づいて得られた現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能にプラン受付画面に表示するエネルギ比較表示手段として機能させるための保健指導支援用プログラムを記録する。
この発明の第2の局面による保健指導支援用プログラムを記録した記録媒体では、上記のように、コンピュータを、ユーザの生活改善のための目標の入力を受け付ける目標受付手段により受け付けられたユーザの目標を達成するための目標エネルギ減少量と、ユーザの現在の生活状況に関する情報およびユーザの生活改善プランの両方に基づく現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能に表示するエネルギ比較表示手段として機能させるための保健指導支援用プログラムを記録することによって、ユーザの意図で入力した目標を達成するための目標エネルギ減少量と現状に対する改善時の改善エネルギ減少量との関係を視覚的に認識することができるので、ユーザはユーザの意図する生活改善目標に対して生活改善プランがどのくらいの効果を有するのかを容易に把握することができる。これにより、ユーザの生活改善プランへの取り組み意欲が刺激され、ユーザに対して、生活改善させるための強い動機付けを与えることができる。また、現状に対する改善時の改善エネルギ減少量を表示することによって、ユーザは現状に対する改善時の相対的なエネルギ減少量を算出することなく視覚的に容易に認識することができるので、これによっても、ユーザの生活改善プランの取り組み意欲を刺激することができる。
この発明の第3の局面における保健指導支援システムは、入力部及び表示部を備えたコンピュータを含む保健指導支援システムであって、コンピュータは、ユーザの現在の生活状況に関する情報の入力を前記入力部により受け付け、ユーザの生活改善のための目標の入力を前記入力部により受け付け、入力された生活状況が表示されたプラン受付画面を表示部に表示し、ユーザの生活改善プランの入力を、プラン受付画面を介して受け付け、入力された生活改善プランを生活状況とともにプラン受付画面に表示するとともに、目標受付部により受け付けられた目標を達成するための目標エネルギ減少量と、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方に基づいて得られた現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能にプラン受付画面に表示する。
この発明の第3の局面による保健指導支援システムでは、上記のように、ユーザの生活改善のための目標の入力を受け付ける目標受付部により受け付けられたユーザの目標を達成するための目標エネルギ減少量と、ユーザの現在の生活状況に関する情報およびユーザの生活改善プランの両方に基づく現状に対する改善時の改善エネルギ減少量とを比較可能に表示するエネルギ比較表示部とを設けることによって、ユーザの意図で入力した目標を達成するための目標エネルギ減少量と現状に対する改善時の改善エネルギ減少量との関係を視覚的に認識することができるので、ユーザはユーザの意図する生活改善目標に対して生活改善プランがどのくらいの効果を有するのかを容易に把握することができる。これにより、ユーザの生活改善プランへの取り組み意欲が刺激され、ユーザに対して、生活改善させるための強い動機付けを与えることができる。また、現状に対する改善時の改善エネルギ減少量を表示することによって、ユーザは現状に対する改善時の相対的なエネルギ減少量を算出することなく視覚的に容易に認識することができるので、これによっても、ユーザの生活改善プランの取り組み意欲を刺激することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による保健指導支援システム1の全体構成について説明する。
本実施形態による保健指導支援システム1は、図1に示すように、制御部2と、表示部3と、入力デバイス4とから主として構成されたコンピュータによって構成されている。
制御部2は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、ハードディスク24と、読出装置25と、入出力インタフェース26と、通信インタフェース27と、画像出力インタフェース28とから主として構成されている。CPU21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、読出装置25、入出力インタフェース26、通信インタフェース27、および画像出力インタフェース28は、バス29によって接続されている。
CPU21は、ROM22に記憶されているコンピュータプログラムおよびRAM23にロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、後述するような保健指導支援用プログラム5aをCPU21が実行することにより、コンピュータが保健指導支援システム1として機能する。
ROM22は、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU21に実行されるコンピュータプログラムおよびこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM23は、SRAMまたはDRAMなどによって構成されている。RAM23は、ROM22およびハードディスク24に記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU21の作業領域として利用される。
ハードディスク24は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムなど、CPU21に実行させるための種々のコンピュータプログラムおよびそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。保健指導支援用プログラム5aも、このハードディスク24にインストールされている。また、ハードディスク24は、後述するユーザの健康に関する情報を記憶可能に構成されている。
読出装置25は、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、またはDVD−ROMドライブなどによって構成されており、CD−ROM型の可搬型記録媒体5に記録されたコンピュータプログラムまたはデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体5には、保健指導支援用プログラム5aが格納されており、コンピュータがその可搬型記録媒体5から保健指導支援用プログラム5aを読み出してハードディスク24にインストールすることが可能である。
なお、上記保健指導支援用プログラム5aは、可搬型記録媒体5によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータと通信可能に接続された外部の機器から上記電気通信回線を通じて提供することも可能である。たとえば、上記保健指導支援用プログラム5aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータがアクセスして、その保健指導支援用プログラム5aをダウンロードし、これをハードディスク24にインストールすることも可能である。また、上記保健指導支援用プログラム5aをインターネット上のサーバに格納させ、このサーバに対してクライアントの端末からアクセスして使用する形態も適用可能である。
また、ハードディスク24には、たとえば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのグラフィカルユーザインタフェース環境を提供するオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、保健指導支援用プログラム5aは上記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インタフェース26は、たとえば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインタフェース、およびD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインタフェースなどから構成されている。入出力インタフェース26には、入力デバイス4が接続されており、ユーザがその入力デバイス4を使用することにより、コンピュータにデータを入力することが可能である。
通信インタフェース27は、たとえば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。保健指導支援システム1は、この通信インタフェース27により、所定の通信プロトコルを使用して外部のホストコンピュータ10との間でデータの送受信を行うように構成されている。また、保健指導支援システム1は、通信インタフェース27およびネットワークを介して、他のコンピュータ11との間でデータの送受信を行うことが可能に構成されている。
画像出力インタフェース28は、LCDまたはCRTなどで構成された表示部3に接続されており、CPU21から与えられた画像データに応じた映像信号を表示部3に出力するように構成されている。表示部3は、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示するように構成されている。
次に、図2〜図13を参照して、本実施形態による保健指導支援システム1の保健指導支援用プログラム5aによる保健指導支援動作について説明する。
まず、図2のステップS1において、CPU21により、ユーザの健康に関する基礎データの入力が受け付けられる。具体的には、入力デバイス4により、氏名、性別、年齢、体重、腹囲、身長などの基礎的な情報に加えて、収縮期血圧、拡張期血圧、中性脂肪、HbA1c、空腹時血糖値などの健診項目による情報が入力される。そして、ステップS2において、食習慣、食事バランス、運動習慣、運動経歴、行動意欲、個人環境、喫煙習慣などに関する設問への回答が受け付けられる。詳細には、表示部3に表示される図示しない追加設問画面に上記項目に関する設問が表示され、ユーザが入力デバイス4を用いて各設問に対して回答することによって、CPU21により、追加設問への回答が受け付けられる。具体的な設問内容としては、たとえば、食習慣について、お酒を飲む頻度、夕食後に間食をとる頻度、ごはん・パン・麺類の夜食間食をとる頻度、菓子類をとる頻度、ジュースをとる頻度、外食の頻度などに関する設問がある。CPU21により受け付けられた入力データは、通信インタフェース27を介して接続されたホストコンピュータ10に記憶される。
次に、ステップS3において、CPU21により、目標の入力が受け付けられる。具体的には、図3に示すように、目標設定ボタン3cが押下されることによって、目標設定画面31が表示される。目標設定画面31には、入力データに基づいて、現在の体重および腹囲が表示されるとともに、各値の減少割合を選択するための選択部311aおよび311bが表示される。選択部311aおよび311bは、それぞれ、プルダウン方式で減少割合を選択することが可能である。また、ユーザは、目標設定画面31において、体重および腹囲の減少割合から算出される目標体重および目標腹囲を確認可能である。具体的には、ユーザにより体重の減少割合が選択された場合、CPU21により、目標体重および減少する体重が算出されて表示される。また、ユーザにより腹囲の減少割合が選択された場合には、体重の場合と同様に、目標腹囲および減少する腹囲が算出されて表示される。上記の機能を用いることによって、CPU21により、減少割合から目標体重および目標腹囲が容易に算出されるので、ユーザにとって目標体重または目標腹囲を決定し易くなる。
また、目標設定画面31では、1日当たりのエネルギ減少目標値の設定が可能である。ユーザが減少割合から算出される目標体重および目標腹囲を参考にしながら、目標設定部312aまたは312bに体重または腹囲のいずれか一方の目標値を入力することによって、CPU21により目標エネルギ減少量が算出される。具体的には、ユーザは、目標値を入力した後、期間設定部313aから減量を行う期間を選択する。期間設定部313aには、月単位に区分された6つの選択ボタンが帯状に配列されており、ユーザが減量する期間に対応する選択ボタンを選択することによって、6ヶ月間のうちのいずれの期間を減量期間とするかを設定可能である。減量期間として設定された月は、変色されて強調表示される。図3に示す目標設定画面31では、1ヶ月目、3ヶ月目および5ヶ月目が減量期間として設定されて強調表示されている。また、期間設定部313aにおいて減量期間が設定されるのに伴って、減量期間表示部313bおよび維持期間表示部313cには、それぞれ、対応する月数が表示される。
減量期間とは、目標体重または目標腹囲に到達させるための期間であり、維持期間とは、減量して到達された目標体重または目標腹囲を維持させる期間である。本実施形態では、減量期間および維持期間を合わせて6ヶ月間となるように設定することが可能である。そして、減量期間および維持期間が設定されると、開始から1ヶ月毎の目標体重または目標腹囲が表示される。さらに、CPU21により、これらの設定値に基づいて算出が行われ、1日当たりに減少させる体重または腹囲、および、減少させる必要がある1日当たりの目標エネルギ減少量がそれぞれ目標値設定欄314に表示される。たとえば、体重100kgのユーザが目標体重95kgに設定するとともに、減量期間を3ヶ月、維持期間を3ヶ月と設定した場合には、最終的に減少させなければならない総エネルギ量を算出した後、その値を減量期間の日数で除すことによって1日当たりの目標エネルギ減少量が390kcalと算出される。なお、本実施形態では、体重を1kg減少させるためのエネルギ減少量を7000kcalと仮定している。また、体重を1kg減少させることは、腹囲を10mm減少させることと等価であると仮定している。
また、目標設定画面31上に表示される病態把握ボタン3aが押下されると、ユーザに対して、血管リスク、病態進行度合い、および、喫煙リスクに関する情報を提供するための図示しない病態把握画面が表示される。また、将来予測ボタン3bが押下されると、ユーザに対して、体形、健康年齢および医療費に関する将来の予測を示す図示しない将来予測画面が表示される。
次に、図2のステップS4において、CPU21により、ステップS2で受け付けられた追加設問に対する回答に基づいて、プラン項目の順序が入れ替えられる。具体的には、CPU21により、図5〜図12に表示される後述のプラン種タブ(32a〜38a)の配列順序が、取り組むべき優先度が高いプランほど左側に配置されるように入れ替えられる。詳細には、本実施形態では、プラン項目として、後述するように、活動運動プラン、飲食プラン、間食プラン、外食・食事量プラン、食事習慣改善プラン、食事バランス改善プランおよび禁煙プランの7つの項目があり、ステップS4において順序が入れ替えられるプランは、飲食プラン、間食プランおよび外食・食事量プランの3つのプラン項目である。
より詳細には、活動運動プランは、いずれのユーザに対しても最も優先度が高いプランとして、最左端に配置される。これは、本実施形態においては、いずれのユーザであっても、活動および運動により消費エネルギ量を増加させることを最も重要視しているからである。また、食事習慣改善プラン、食事バランス改善プランおよび禁煙プランは、それぞれ、いずれのユーザに対しても優先度の高さが5番目、6番目および7番目として左側から5番目、6番目および7番目に配置される。そして、飲食プラン、間食プランおよび外食・食事量プランの3つの項目について、追加設問に対する回答に基づいて、2番目〜4番目の範囲で優先度の高さが変動されて、配置順序が入れ替えられる。
次に、優先順位の決定方法について説明する。本実施形態では、CPU21により、図4に示すように、飲酒、間食および外食・食事量に関する追加設問に対する回答に基づいて、優先度に基づく配列順序が8つのパターンに分類される。たとえば、お酒を毎日飲み、夕食後に間食をとることが週に3回以上なく、ごはん・パン・麺類の夜食間食、菓子類およびジュース等の嗜好品を一切摂取しないと回答するとともに、外食を週に3回すると回答した場合には、パターン2に該当し、飲酒プラン、外食・食事量プランおよび間食プランの順で優先度が高くなる。なお、外食・食事量プランにおいて、外食用および家庭用とあるのは、後述するように、追加設問に対する回答に基づいて、外食・食事量画面35の選択リスト欄353(図8および図9参照)の表示が切り替えられるためである。また、後述のプラン入力の説明においては、飲酒プラン、間食プランおよび外食・食事量プランが、それぞれ、2番目、3番目および4番目の優先順位である場合について説明する。
次に、図2のステップS5において、CPU21により、プランの入力が受け付けられる。具体的には、図5に示すように、プラン設定ボタン3dを押下した後、活動運動タブ32aを選択することによって、活動運動画面32が表示される。活動運動画面32には、活動および運動に関しての現状を示す現状表示欄321と、目標達成のためのプランを示す目標表示欄322と、選択リスト欄323と、グラフ表示領域324と、コメント欄325とが表示される。現状表示欄321および目標表示欄322には、それぞれ、活動および運動に関する1週間分の状況が表示されるとともに、1日毎の消費エネルギ量が表示される。
また、選択リスト欄323には、活動タブ323aおよび運動タブ323bが設けられており、活動タブ323aを選択すると一定量(たとえば、約40kcal)の消費エネルギに対応する活動アイコンが複数表示される。また、運動タブ323bを選択すると一定量(たとえば、約40kcal)の消費エネルギに対応する運動アイコンが複数表示される。また、活動アイコンおよび運動アイコンは、それぞれ、ステップS2で受け付けられた追加設問に対する回答に基づいてパーソナライズ化されている。すなわち、入力された運動経歴に基づいて、各ユーザの嗜好に沿ったアイコンが表示される。また、選択リスト欄323に表示されるアイコンは、現状入力用およびプラン入力用の両方に共通に用いられる。
ユーザは、まず、現状表示欄321の対応する箇所に選択リストから当てはまるアイコンを選択してドラッグ&ドロップ操作することによって、現在の活動運動状況を作成する。たとえば、平日に徒歩で通勤している場合には、月曜日〜金曜日の朝および夜の欄に普通歩行のアイコンをドラッグ&ドロップ操作して表示させる。現状表示欄321にいずれかのアイコンが表示されると、現状表示欄321の下段に1日毎の消費エネルギ量が表示される。また、現状表示欄321の下側には、1日当たりの平均消費エネルギ量(57.1kcal)が表示される。これにより、ユーザは現在の活動および運動の状態を再認識するとともに、1日当たりの平均消費エネルギ量を確認することが可能である。
そして、現状表示欄321にアイコンがドラッグ&ドロップされると、これに連動して、目標表示欄322には、現在の活動運動状況と同じ内容のアイコンがドラッグ&ドロップされた状態となる。すなわち、現状表示欄321の月曜日〜金曜日の朝および夜の欄に普通歩行のアイコンをドラッグ&ドロップ操作して段階で、目標表示欄322の月曜日〜金曜日の朝および夜の欄に普通歩行のアイコンがドラッグ&ドロップされる。これにより、ユーザは、自動的に所定の欄にアイコンが表示された目標表示欄322を基にして、活動運動プランを作成することが可能である。
たとえば、現状に加えて、平日の昼間にウォーキングを行う場合には、図5に示すように、月曜日〜金曜日の昼の欄に速歩のアイコンをドラッグ&ドロップ操作して表示させる。目標表示欄322にアイコンが表示されると、目標表示欄322の下段に、プランを実行した場合の1日毎の消費エネルギ量が表示され、目標表示欄322の下側にはプランを実行した場合の1日当たりの平均消費エネルギ量(85.7kcal)が表示される。また、現状に対する活動運動プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量(項目エネルギ量)(28.6kcal)が併せて表示される。
また、グラフ表示領域324には、目標エネルギ減少量(390kcal)に対して、設定されたプランを実行した場合の1日当たりの平均エネルギ減少量(28.6kcal)が棒グラフでグラフィカル表示されるとともに、数値としても表示される。棒グラフは、1日当たりの平均エネルギ減少量に対応する部分が、赤色に変色されて強調表示される。さらに、グラフ表示領域324には、目標エネルギ減少量(390kcal)に到達するまでの残エネルギ量(361.4kcal)が表示される。なお、目標エネルギ減少量は、図3の目標値設定欄314に表示される1日当たりの目標エネルギ減少量である。また、1日当たりの平均エネルギ減少量は、活動運動プラン、後述する飲酒プラン、間食プランおよび外食・食事量プランのすべてのプランを併用した場合に減少される1日当たりの平均エネルギ減少量の合計値(合算値)である。図5に示す活動運動画面32では、活動運動プランしか設定されていない状態(飲酒プラン、間食プランおよび外食・食事量プランが未設定の状態)であるため、1日当たりの平均エネルギ減少量は、活動運動プランのみを実行した場合の数値(図5の場合には28.6kcal)となっている。また、グラフ表示領域324の数値および棒グラフは、現状表示欄321および目標表示欄322にアイコンがドラッグ&ドロップされるのに連動して変更される。
また、コメント欄325の上段には、図2のステップS1において受け付けられた基礎データおよびプラン内容に基づいて、各ユーザに対応する禁忌事項が表示される。たとえば、BMIが30以上のユーザに対しては、「ヒザ・足首に負担がかからないように注意してください。立って行う運動は座って行う姿勢からはじめるよう注意してください。」と表示され、現在血糖の治療中のユーザに対しては、「低血糖に注意しながら運動してください。」と表示される。また、最高血圧が130以上または最低血圧が85以上のユーザに対しては、「呼吸を止めて、力を込めるような運動は、血圧が上昇するので注意してください。」と表示される。また、コメント欄325の下段には、目標表示欄322で設定されたプランが文章化されて表示される。
次に、図6に示すように、飲酒タブ33aを選択することによって、飲酒画面33が表示される。飲酒画面33には、飲酒に関しての現状を示す現状表示欄331と、目標達成のためのプランを示す目標表示欄332と、取り組み項目のアイコンが例示された選択リスト欄333と、グラフ表示領域334と、プラン文言設定欄335と、アシスト表示欄336とが表示される。現状表示欄331、目標表示欄332、選択リスト欄333およびグラフ表示領域334の構成は、それぞれ、図5に示した活動運動画面32の現状表示欄321、目標表示欄322、選択リスト欄323およびグラフ表示領域324の構成と同様である。
ただし、図5に示した活動運動画面32の現状表示欄321および目標表示欄322の下段には、それぞれ、1日毎の消費エネルギ量が表示されるのに対して、図6に示した飲酒画面33の現状表示欄331および目標表示欄332の下段には、それぞれ、1日毎の摂取エネルギ量が表示される。さらに、目標表示欄332の最下段には、現状に対するプラン実行時の摂取エネルギ減少量が表示される。また、現状表示欄331の下側には、1日当たりの平均摂取エネルギ量(219.4kcal)が表示され、目標表示欄332の下側にはプランを実行した場合の1日当たりの平均摂取エネルギ量(159.7kcal)が表示される。そして、現状に対する飲酒プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量(項目エネルギ量)(59.7kcal)が併せて表示される。
また、飲酒画面33のグラフ表示領域334には、1日当たりの平均エネルギ減少量として、先に設定した活動運動プランと飲酒プランとの合算改善エネルギ減少量(28.6(活動運動)+59.7(飲酒)=88.3kcal)が表示される。
また、プラン文言設定欄335には、プラン作成にあたっての概略的な複数の目標が選択可能に表示される。また、アシスト表示欄336には、プラン文言設定欄335で選択された目標の達成に向けて、目標表示欄332で設定するプランへの助言が表示される。たとえば、プラン文言設定欄335で「週に2日は休肝日を作る」を選択した場合に目標表示欄332で休肝日が1日しか設定されていなければ、アシスト表示欄336には、「あと1日の休肝日を設定してください」という内容が表示される。また、この場合、目標表示欄332は、図6に示すように、アシスト表示欄336に表示された内容に対応する箇所が変色されて強調表示される。
また、図7に示すように、間食タブ34aを選択することによって、間食画面34が表示される。間食画面34には、間食に関しての現状を示す現状表示欄341と、目標達成のためのプランを示す目標表示欄342と、選択リスト欄343と、グラフ表示領域344と、プラン文言設定欄345と、アシスト表示欄346とが表示される。間食画面34は、図6に示す飲酒画面33と同様に構成されており、図7に示した間食画面34の現状表示欄341、目標表示欄342、選択リスト欄343、グラフ表示領域344、プラン文言設定欄345およびアシスト表示欄346は、それぞれ、図6に示した飲酒画面33の現状表示欄331、目標表示欄332、選択リスト欄333、グラフ表示領域334、プラン文言設定欄335およびアシスト表示欄336に対応している。
なお、間食画面34のグラフ表示領域344には、1日当たりの平均エネルギ減少量として、先に設定した活動運動プランおよび飲酒プランと、間食プランとの合算改善エネルギ減少量(28.6(活動運動)+59.7(飲酒)+136.4(間食)=224.7kcal)が表示される。
また、図8に示すように、外食・食事量タブ35aを選択することによって、外食・食事量画面35が表示される。外食・食事量画面35には、外食・食事量に関しての現状を示す現状表示欄351と、目標達成のためのプランを示す目標表示欄352と、選択リスト欄353と、グラフ表示領域354と、プラン文言設定欄355と、アシスト表示欄356とが表示される。外食・食事量画面35は、図6に示す飲酒画面33と同様に構成されており、図8に示した外食・食事量画面35の現状表示欄351、目標表示欄352、選択リスト欄353、グラフ表示領域354、プラン文言設定欄355およびアシスト表示欄356は、それぞれ、図6に示した飲酒画面33の現状表示欄331、目標表示欄332、選択リスト欄333、グラフ表示領域334、プラン文言設定欄335およびアシスト表示欄336に対応している。
ただし、外食・食事量画面35の選択リスト欄353においては、ステップS2で受け付けられた追加設問に対する回答に基づいて、表示されるアイコンの種類が切り替えられる。具体的には、外食するユーザに対しては、図8に示すように、カツ丼や親子丼などの外食用のアイコンが表示され、外食しないユーザに対しては、図9に示すように、ご飯普通盛りやご飯大盛りなどの家庭用のアイコンが表示される。これにより、各ユーザに応じたアイコンが選択リスト欄353に表示されるので、ユーザは現状の入力およびプランの入力を行い易くなる。また、外食・食事量画面35のグラフ表示領域354には、1日当たりの平均エネルギ減少量として、先に設定した活動運動プラン、飲酒プランおよび間食プランと、外食・食事量プランとの合算改善エネルギ減少量(28.6(活動運動)+59.7(飲酒)+136.4(間食)+108.4(外食・食事量)=333.1kcal)が表示される。
また、図10に示すように、食事習慣改善タブ36aを選択することによって、食事習慣改善画面36が表示される。食事習慣改善画面36には、食事の仕方(食事習慣)についてのプランを設定するためのプラン設定欄361が表示される。プラン設定欄361には、食事習慣を改善するための複数の改善プランが表示される。ユーザは、プラン設定欄361の任意の改善プランを選択して設定することが可能である。この際、ユーザは、複数選択することも可能であるし、選択しないことも可能である。なお、プラン設定欄361において改善プランを選択したとしても、上記した1日当たりの平均エネルギ減少量は変動されない。
また、図11に示すように、食事バランス改善タブ37aを選択することによって、食事バランス改善画面37が表示される。食事バランス改善画面37には、食事バランスについてのプランを設定するためのプラン設定欄371が表示される。プラン設定欄371には、食事バランスを改善するための複数の改善プランが表示される。ユーザは、プラン設定欄371の任意の改善プランを選択して設定することが可能である。この際、ユーザは、複数選択することも可能であるし、選択しないことも可能である。なお、プラン設定欄371において改善プランを選択したとしても、上記の食事習慣の場合と同様に、1日当たりの平均エネルギ減少量は変動されない。
また、図12に示すように、禁煙タブ38aを選択することによって、禁煙画面38が表示される。禁煙画面38には、禁煙についてのプランを設定するためのプラン設定欄381が表示される。プラン設定欄381には、禁煙するための複数のプランが表示される。具体的には、プラン設定欄381には、ユーザからの入力データに基づいて、各ユーザに適合するように、無関心期のプラン選択肢、関心期のプラン選択肢および準備期のプラン選択肢の3パターンの内容が表示される。たとえば、ユーザが喫煙リスクに対して無関心状態の場合には、図12に示すように、無関心期の複数のプランが選択可能に表示される。ユーザは、表示された複数のプランから任意のプランを選択して設定することが可能である。この際、ユーザは、複数のプランを選択することも可能であるし、全くプランを選択しないことも可能である。なお、プラン設定欄381においてプランを選択したとしても、上記の食事習慣および食事バランスの場合と同様に、1日当たりの平均エネルギ減少量は変動されない。
次に、図2のステップS6において、図13に示すように、目標確認画面39が表示される。具体的には、ユーザが目標確認ボタン3eを押下することによって、目標確認画面39が表示される。目標確認画面39には、図3に示す目標設定画面31で設定された目標に基づいて、減量期間や1日当たりに減少させる体重、腹囲およびエネルギ量などが表示される。また、目標確認画面39のプラン確認欄391には、各種プラン設定画面で設定したプラン内容が表示される。これにより、ユーザに目標およびプランを再認識させることが可能である。そして、ユーザは、目標およびプランを確認した後、登録ボタン392を押下することによって、目標およびプランの登録を行う。これにより、設定された目標およびプランが通信インタフェース27を介してホストコンピュータ10に記憶される。
本実施形態では、上記のように、ユーザの生活改善のための目標を達成するための目標エネルギ減少量と、ユーザの現状に対するプラン実行時のエネルギ減少量とを比較可能に表示するようにCPU21を構成することによって、ユーザの意図で入力した目標を達成するための目標エネルギ減少量と現状に対するプラン実行時のエネルギ減少量との関係を視覚的に認識することができるので、ユーザはユーザの意図する生活改善目標に対して生活改善プランがどのくらいの効果を有するのかを容易に把握することができる。これにより、ユーザの生活改善プランへの取り組み意欲が刺激され、ユーザに対して、生活改善させるための強い動機付けを与えることができる。また、現状に対するプラン実行時のエネルギ減少量を表示することによって、ユーザは現状に対するプラン実行時の相対的なエネルギ減少量を算出することなく視覚的に容易に認識することができるので、これによっても、ユーザの生活改善プランの取り組み意欲を刺激することができる。
また、本実施形態では、複数の項目に関する生活改善プランの入力を項目毎のプラン受付画面32〜35を介して受け付け、複数の項目の合算の現状に対するプラン実行時の合算改善エネルギ減少量を算出するとともに、プラン受付画面32〜35において、目標エネルギ減少量と合算改善エネルギ減少量とを比較可能に表示するようにCPU21を構成することによって、生活改善プランを入力する際に、目標エネルギ減少量と各改善項目の合算の現状に対するプラン実行時の合算改善エネルギ減少量とが比較可能に表示されるので、ユーザは、目標エネルギ減少量と合算改善エネルギ減少量とを視覚的に比較しながら、生活改善プランの入力の選択肢を考えることができる。
また、本実施形態では、目標エネルギ減少量および合算改善エネルギ減少量に加えて、項目毎の現状に対するプラン実行時の項目エネルギ減少量も項目に対応するプラン受付画面上に表示するようにCPU21を構成することによって、目標エネルギ減少量と項目毎の現状に対するプラン実行時の項目エネルギ減少量とを項目に対応するプラン受付画面上で比較することで、ユーザは、目標エネルギ減少量に対するエネルギ減少量の項目毎の影響度合いを認識することができる。
また、本実施形態では、プラン受付画面32〜35を介して現在の生活状況に関する情報の入力を受け付けるようにCPU21を構成することによって、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランの両方の入力を共通の受付画面を介して受け付けることができるので、ユーザは、現在の生活状況に関する情報および生活改善プランを互いに比較しながら入力することができる。
また、本実施形態では、ユーザがプラン受付画面32〜35に表示されるアイコンを選択することによって、現在の生活状況に関する情報の入力および生活改善プランの入力を受け付けるようにCPU21を構成することによって、ユーザは、アイコンを選択するだけで、容易に現在の生活状況に関する情報および生活改善プランを入力することができる。
また、本実施形態では、追加設問に対する回答に基づいて、ユーザに応じたアイコンを活動運動画面32に表示するようにCPU21を構成することによって、ユーザに応じたアイコンから入力情報を選択することができるので、各々のユーザに適した生活改善プランを入力することができる。
また、本実施形態では、追加設問に対する回答に基づいて、プラン項目の優先順位を決定して識別可能に表示するようにCPU21を構成することによって、ユーザに対して取り組むべきプランの優先順位を認識させることができるので、ユーザに対して、生活改善させるためのより強い動機付けを与えることができる。
また、本実施形態では、基礎データおよび生活改善プランに基づいて、ユーザに対してプランに取り組む際の禁忌事項を表示するようにCPU21を構成することによって、ユーザは、禁忌事項に従ってプランに取り組むことができるので、ユーザにとって、生活改善プランに取り組み易くなる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、保険指導支援システムの入力デバイスにより入力された基礎データおよび追加設問に対する回答を受け付ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、ネットワークを介して接続された他のコンピュータから入力された基礎データおよび追加設問に対する回答を受け付ける構成であってもよい。また、所定のデバイスと連携したオンライン入力や所定のファイル形式によるファイル入力などが可能な構成であってもよい。
また、上記実施形態では、活動運動画面に、現状に対する活動運動プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量を表示する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、活動運動画面に現状に対する活動運動プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量を表示しない構成であってもよい。たとえ活動運動画面に現状に対する活動運動プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量が表示されなくても、ユーザはグラフ表示領域において現状に対する活動運動プラン実行時の1日当たりの平均減少エネルギ量を確認することができる。すなわち、活動運動プランは、最も優先度が高いプランとして最初にプラン設定が行われるため、グラフ表示領域に表示される1日当たりの平均エネルギ減少量は、活動運動プランのみによる減少量と同値である。
また、上記実施形態では、各プラン受付画面において、現状表示欄にアイコンがドラッグ&ドロップされると、これに連動して、目標表示欄に、現状と同じ内容のアイコンがドラッグ&ドロップされる構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、現状表示欄にアイコンがドラッグ&ドロップされると、これに連動して、現状表示欄のアイコンの内容に基づいて、目標表示欄に、現状表示欄とは異なる内容のアイコンがドラッグ&ドロップされる構成であってもよい。この場合、プラン実行時に現状に対して相対的なエネルギ量が減少するように、目標表示欄のアイコンを決定してもよい。
また、上記実施形態では、各プラン受付画面において、現状表示欄にアイコンがドラッグ&ドロップされると、これに連動して、目標表示欄に、現状と同じ内容のアイコンがドラッグ&ドロップされる構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、現状表示欄へのアイコンのドラッグ&ドロップ操作が目標表示欄に表示されるアイコンと連動しない構成であってもよい。この場合、グラフ表示領域の数値および棒グラフは、アイコンのドラッグ&ドロップ操作に連動せず、図14に示すように、計算ボタン326が押下されることによって、変動するように構成してもよい。これにより、アイコンをドラッグ&ドロップ操作する度毎にグラフ表示領域の数値および棒グラフが変動されるのが防止される。
また、上記実施形態では、各プラン受付画面において、現状入力用およびプラン入力用の両方に共通に用いられるアイコンを選択リスト欄に表示する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、現状入力用およびプラン入力用のアイコンをそれぞれ別々に選択リスト欄に表示する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、グラフ表示領域に棒グラフを表示する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、グラフ表示領域に棒グラフ以外の、たとえば円グラフなどを表示する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、健康に関する質問の一例として、食習慣、食事バランス、運動習慣、運動経歴、行動意欲、個人環境、喫煙習慣に関する追加設問を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、睡眠時間や生活リズムなど、上記以外の他の健康に関する質問であってもよい。
また、上記実施形態では、入力データをホストコンピュータに記憶する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、入力データを保健指導支援システムのハードディスクに記憶する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、設定された目標およびプランをホストコンピュータに記憶する構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、設定された目標およびプランを保健指導支援システムのハードディスクに記憶する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、体重または腹囲についての目標を受け付ける構成の例を示したが、本発明はこれに限らず、体重または腹囲以外の、たとえば、体脂肪率などについての目標を受け付ける構成であってもよい。また、エネルギ減少目標量を直接入力するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、保健指導支援用プログラムを記憶した記憶媒体の一例として、CD−ROM型の可搬型記録媒体を示したが、本発明はこれに限らず、CD−ROM型以外の、たとえば、フロッピディスク型やメモリカード型などの記録媒体であってもよい。