JP5376244B2 - 通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法に関する。
本願は、2008年2月21日に、日本に出願された特願2008−040008号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
マルチキャリア伝送方式には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:直交周波数分割多元接続)などがある。マルチキャリア伝送方式では、第1の通信装置においてガードインターバル(Guard Interval、GI)区間を送信信号に付加することによって、マルチパス干渉の影響を低減する。
これらのアクセス方式において、ガードインターバル区間を越える到来波が存在すると、シンボル間干渉(ISI:Inter Symbol Interference)や、キャリア間干渉(ICI:Inter Carrier Interference)が生じる。
シンボル間干渉(ISI)は、前のシンボルがFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)区間に入り込むことにより生じる。また、キャリア間干渉(ICI)は、高速フーリエ変換区間にシンボルの切れ目、つまり信号の不連続区間が入ることによって生じる。
前記ガードインターバル(GI)を超える到来波が存在する場合の、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)による特性劣化を改善する方法が以下の特許文献1で提案されている。この従来技術では、一度、復調を行った後、誤り訂正結果(MAP復号器の出力)を利用し、シンボル間干渉(ISI)成分、およびキャリア間干渉(ICI)成分を含む所望以外のサブキャリアの複製信号(レプリカ信号)を作成する。その後、作成した複製信号を受信信号から除去したものに対し、再度、復調を行うことにより、シンボル間干渉(ISI)とキャリア間干渉(ICI)による特性劣化を防いでいる。
マルチキャリア伝送方式と、CDM(Code Division Multiplexing:符号分割多重)方式を組み合わせた方式として、MC−CDM(Multi Carrier−Code Division Multiplexing:マルチキャリア符号分割多重)方式、MC−CDMA(Multi Carrier−Code Division Multiple Access:マルチキャリア符号分割多元接続)、Spread−OFCDM(Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing:直交周波数符号分割多重)などが提案されている。
これらのアクセス方式では、例えばWalsh−Hadamard符号等の直交符号を用いた周波数方向拡散によるコード多重が行われた信号が、マルチパス環境を経て受信される。この受信された信号に、直交符号の周期内で周波数変動がある場合、直交符号間の直交性が保たれない。そのため、コード間干渉(MCI:Multi Code Interference)が起こり、特性劣化の原因となる。
符号間の直交性の崩れによる特性劣化を改善する方法が、特許文献2及び非特許文献1に記載されている。これらの従来技術では、下りリンクと上りリンクとの違いはあるが、双方ともMC−CDM通信時のコード多重によるコード間干渉を取り除くため、誤り訂正後、または逆拡散後のデータを用いて、所望コード以外の信号を除去する。これにより、特性の改善を図っている。
上記の従来技術に共通しているのは、第2の通信装置において、受信した信号を復調した後に生成するレプリカ信号を基に干渉信号を生成し、干渉キャンセルを行うことである。これらの処理は、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)、コード間干渉(MCI)等の干渉をキャンセルするために行われる。これらの処理を繰返し行うことにより、レプリカ信号の精度を向上させ、精度よく干渉をキャンセルすることができる。
しかしながら、上記干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行ったとしても、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)、コード間干渉(MCI)等の干渉が多い場合、干渉を除去しきれない。そのため、所望のデータを正常に復調することができず、誤りが生じる。
そのような誤りに対する制御方法として、自動再送(Automatic Repeat reQuest:ARQ)と、ターボ符号化等の誤り訂正符号とを組み合わせたハイブリッドARQ(HARQ、ハイブリッド自動再送)がある。特に、HARQとして、チェイス合成(Chase Combining:CC)と、インクリメンタルリダンダンシ(IR:Incremental Redundancy)とがよく知られており、それぞれ非特許文献2および非特許文献3に記載されている。例えば、チェイス合成(CC)を用いるハイブリッド自動再送(HARQ)では、受信パケットに誤りが検出されると、全く同一のパケットの再送を要求する。これらの2つの受信パケットを合成することにより、受信品質を高める。また、インクリメンタルリダンダンシ(IR)を用いるハイブリッド自動再送(HARQ)では、冗長ビットを分割し、少しずつ順次再送する。このため、再送回数が増えるにしたがって符号化率を低下させることができ、誤り訂正能力を高めることができる。
しかしながら、上述した従来技術では、干渉キャンセラ等を用いる繰返し処理において、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を、有効に活用することができない。そのため、第1の通信装置から第2の通信装置に送信する信号の再送回数および繰返し処理回数が増加するという問題があった。
特開2004−221702号公報 特開2005−198223号公報 Y.Zhou、J.Wang、and M.Sawahashi、"Downlink Transmission of Broadband OFCDM Systems−Part I: Hybrid Detection、" IEEE Transaction on Communication、Vol.53、Issue 4、pp.718−729、April 2005. D.Chase、"Code combining−A maximum likelihood decoding approach for combing and arbitrary number of noisy packets、" IEEE Trans. Commun.、vol. COM−33、pp.385−393、May 1985. J.Hagenauer、"Rate−compatible punctured convolutional codes (RCPC codes) and their application、" IEEE Trans. Commun.、vol. 36、pp.389−400、April 1988.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1の通信装置から第2の通信装置に送信する信号の再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法を提供することにある。
(1)本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による第2の通信装置は、第1の通信装置と通信する第2の通信装置であって、初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号部とを具備し、前記繰返し検出復号部は、前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部が検出した初送信号を記憶する合成信号記憶部と、前記信号検出部が検出した再送信号と、前記合成信号記憶部が記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成部と、前記合成部が合成した信号を復号する信号復号部とを具備する。
本発明では、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いて第1の通信装置と通信する第2の通信装置において、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットを用いることにより向上する受信信号の信頼性を活用する。これによって、第1の通信装置から第2の通信装置に送信する信号の再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
(2)また、本発明の一態様による第2の通信装置の合成部は、前記繰返し処理のうち、初回処理のみで合成する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記合成信号記憶部は、前記信号検出部が前記受信信号に基づいて前記繰返し処理毎に検出した信号のいずれか1つの信号を記憶する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記合成部は、前記初送信号から前記繰返し処理により得られた結果を合成する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記合成部は、尤度情報を合成する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記繰返し検出復号部は、前記信号復号部が復号した信号に基づいて、送信信号のレプリカであるレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成部を具備し、前記信号検出部は、前記レプリカ信号と前記受信信号とを用いて、前記受信信号に含まれる干渉成分を除去する干渉除去部と、前記干渉除去部が干渉成分を除去した受信信号を復調する復調部とを具備する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記干渉除去部は、シンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記繰返し検出復号部は、符号多重された受信信号を分離する逆拡散部を具備し、前記干渉除去部は、符号間干渉成分とシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去する。
)また、本発明の一態様による第2の通信装置の前記繰返し検出復号部は、空間多重された複数のストリームを分離するストリーム分離部を具備し、前記干渉除去部は、ストリーム間干渉成分とシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去する。
10)また、本発明の一態様による通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とを備える通信システムであって、前記第1の通信装置は、初送信号と少なくとも1つの再送信号を送信する送信部を具備し、前記第2の通信装置は、初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号部とを具備し、
前記繰返し検出復号部は、前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出部と、前記信号検出部が検出した初送信号を記憶する合成信号記憶部と、前記信号検出部が検出した再送信号と、前記合成信号記憶部が記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成部と、前記合成部が合成した信号を復号する信号復号部とを具備する。
11)また、本発明の一態様による受信方法は、第1の通信装置から信号を受信する第2の通信装置の受信方法であって、初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信過程と、前記受信過程で受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号過程とを実行し、前記繰返し検出復号過程では、前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出過程と、前記信号検出過程において検出した初送信号を合成信号記憶部に記憶する合成信号記憶過程と、前記信号検出過程において検出した再送信号と、前記合成信号記憶部に記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成過程と、前記合成過程において合成した信号を復号する信号復号過程とを実行する。
12)また、本発明の一態様による通信方法は、第1の通信装置と第2の通信装置とを備える通信システムの通信方法であって、前記第1の通信装置は、初送信号と少なくとも1つの再送信号を送信する送信過程を実行し、前記第2の通信装置は、初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信過程と、前記受信過程で受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号過程とを実行し、前記繰返し検出復号過程では、前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出過程と、前記信号検出過程において検出した初送信号を合成信号記憶部に記憶する合成信号記憶過程と、前記信号検出過程において検出した再送信号と、前記合成信号記憶部に記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成過程と、前記合成過程において合成した信号を復号する信号復号過程とを実行する。
本発明の通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法では、第1の通信装置から第2の通信装置に送信する信号の再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
本発明の第1の実施形態による第1の通信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による第2の通信装置200aの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による干渉キャンセル部206の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるHARQ処理部211の構成の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による信号復号部212の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態によるレプリカ信号生成部214の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第1の実施形態による第2の通信装置200aの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態による符号化処理について説明する図である。 符号化率が1/3、1/2、3/4のパンクチャパターンを示す図である。 本発明の第1の実施形態によるターボ符号の復号処理を説明する図である。 パンクチャパターンの一例を示す図である。 合成処理について説明する図である。 本発明の第2の実施形態による第2の通信装置200bの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による第2の通信装置200cの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態によるHARQ処理部401の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第3の実施形態による干渉キャンセル部402の構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による第1の通信装置100dの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による第2の通信装置200dの構成を示す概略ブロック図である。 本発明の第4の実施形態による信号分離部606の構成を示す概略ブロック図である。 フレーム毎に3つのパケットを多重して送信する方法を示す図である。 フレーム毎に3つのパケットを多重して送信する方法を示す図である。
符号の説明
100a〜100d・・・第1の通信装置、101・・・符号化部、102・・・インタリーブ部、103・・・変調部、104・・・IFFT部、105・・・送信信号情報多重部、106・・・GI挿入部、107・・・無線送信部、111・・・無線受信部、112・・・GI除去部、113・・・FFT部、114・・・復調部、115・・・応答信号解析部、116・・・送信信号記憶部、200a〜200d・・・第2の通信装置、201・・・無線受信部、202・・・GI除去部、203・・・分離部、204・・・送信信号情報解析部、205・・・FFT部、206・・・干渉キャンセル部、207・・・伝搬路推定部、208・・・伝搬路補償部、209・・・復調部、210・・・デインタリーブ部、211・・・HARQ処理部、212・・・信号復号部、213・・・再送制御部、214・・・レプリカ信号生成部、221・・・応答信号生成部、222・・・変調部、223・・・IFFT部、224・・・GI挿入部、225・・・無線送信部、A1・・・アンテナ、A2・・・アンテナ
(第1の実施形態)
本実施形態では、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いた通信システムについて説明する。そして、本実施形態では、干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行う第2の通信装置(後述する図2参照)が再送パケットを受信した場合に、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットを用いることにより向上する受信信号の信頼性を活用する。これによって、再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態による第1の通信装置100aの構成を示す概略ブロック図である。第1の通信装置100aは、符号化部101、インタリーブ部102、変調部103、IFFT部104、送信信号情報多重部105、GI挿入部106、無線送信部107(送信部とも称する)、無線受信部111、GI除去部112、FFT部113、復調部114、応答信号解析部115、送信信号記憶部116、アンテナA1を備えている。
第1の通信装置100aは、第2の通信装置に対して送信する情報ビット(パケット)を符号化部101と送信信号記憶部116とに出力する。ここで、パケットは、誤り検出符号を行う単位である。送信信号記憶部116は、第2の通信装置からの再送要求があった場合に、送信した情報ビットを再送するため、情報ビットを記憶する。
符号化部101は、入力された情報ビットに対して、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)等の誤り検出符号により誤り検出符号化を行う。その後、符号化部101は、さらに畳み込み符号やターボ符号、LDPC(Low Density Parity Check:低密度パリティ検査)符号等により誤り訂正符号化を行い、インタリーブ部102に出力する。
インタリーブ部102は、符号化ビットに対して、インタリーブ処理を行い、変調部103に出力する。変調部103は、インタリーブされた信号を、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying:4位相偏移変調)や16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)等の変調シンボルにマッピングし、IFFT部104に出力する。
IFFT部104は、変調シンボルを、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:逆高速フーリエ変換)等により、周波数信号から時間信号に変換し、送信信号情報多重部105に出力する。送信信号情報多重部105は、送信するパケットが初送であるか再送であるか等の送信信号に関する情報を、IFFT部104が出力する信号に多重する。なお、送信信号情報は、受信側で分離できるように送信すれば良い。送信信号情報は、例えば、時間分割多重、周波数分割多重、符号分割多重などを用いて送信される。
GI挿入部106は、周波数信号から時間信号に変換された信号に対して、ガードインターバル(GI)を挿入し、無線送信部107に出力する。無線送信部107は、ガードインターバル(GI)を挿入した信号に対して、デジタル―アナログ変換、周波数変換等を行い、アンテナA1を介して、第2の通信装置に送信する。
無線受信部111は、第2の通信装置が送信した応答信号を含む信号を受信し、周波数変換やアナログ―デジタル変換等を行い、GI除去部112に出力する。この応答信号は、第1の通信装置100aが第2の通信装置に対して送信した情報ビットを、第2の通信装置が正しく受信したか否かを、第2の通信装置が第1の通信装置100aに対して通知する信号である。例えば、正しく受信された場合の応答信号はACK(Acknowledgement:肯定応答)であり、正しく受信されなかった場合の応答信号はNACK(Negative Acknowledgement:否定応答)である。
GI除去部112は、無線受信部111が出力した信号からガードインターバル(GI)を除去し、復調部114に出力する。
復調部114は、GI除去部112が出力した信号を復調し、FFT部113に出力する。
応答信号解析部115は、復調部114が復調した信号に基づいて、応答信号を解析し、第1の通信装置100aが第2の通信装置に対して送信した情報ビットが、ACKであるかNACKであるかを解析する。
応答信号がACKである場合、再送は行わず、送信信号記憶部116に記憶されている情報ビットは消去される。一方、応答信号がNACKである場合、再送が行われる。再送を行うために、送信信号記憶部116に記憶されている情報ビットは、符号化部101に出力される。符号化部101では、送信信号記憶部116が出力した信号に対して、誤り訂正符号化が行われる。
ここで、例えば、チェイス合成(CC)を用いた再送の場合は、最初に送信したパケット(初送パケットとも称する)と同一の符号化ビットを再送パケットとして生成する。インクリメンタルリダンダンシ(IR)を用いた再送の場合は、初送パケットとは異なる冗長ビット(パリティビット)を含む符号化ビットを再送パケットとして生成する。以下、復調部114、IFFT部104、GI挿入部106、無線送信部107において、上述した処理と同様の処理が行われ、第2の通信装置に対して再度送信される。
図2は、本発明の第1の実施形態による第2の通信装置200aの構成を示す概略ブロック図である。第2の通信装置200aは、無線受信部201(受信部とも称する)、GI除去部202、分離部203、送信信号情報解析部204、FFT部205、干渉キャンセル部206(干渉除去部とも称する)、伝搬路推定部207、伝搬路補償部208、復調部209、デインタリーブ部210、HARQ処理部211、信号復号部212、レプリカ信号生成部214、再送制御部213、応答信号生成部221、変調部222、IFFT部223、GI挿入部224、無線送信部225、アンテナA2を備えている。
なお、干渉キャンセル部206と、伝搬路補償部208と、復調部209と、デインタリーブ部210と、HARQ処理部211と、信号復号部212と、レプリカ信号生成部214とをまとめて、繰返し検出復号部とも称する。
また、干渉キャンセル部206と、伝搬路補償部208と、復調部209とをまとめて、信号検出部とも称する。
図3は、本発明の第1の実施形態による干渉キャンセル部206(図2参照)の構成を示す概略ブロック図である。干渉キャンセル部206は、干渉信号レプリカ生成部231、減算部232、受信信号記憶部233を備えている。
図4は、本発明の第1の実施形態によるHARQ処理部211(図2参照)の構成の構成を示す概略ブロック図である。HARQ処理部211は、パケット合成部241(合成部とも称する)、合成パケット記憶部242(合成信号記憶部とも称する)を備えている。
図5は、本発明の第1の実施形態による信号復号部212(図2参照)の構成を示す概略ブロック図である。信号復号部212は、誤り訂正復号部251、誤り検出部252を備えている。
図6は、本発明の第1の実施形態によるレプリカ信号生成部214(図2参照)の構成を示す概略ブロック図である。レプリカ信号生成部214は、インタリーブ部262、変調部263を備えている。
以下では、初送パケットが第2の通信装置200aで受信された場合について説明する。無線受信部201は、受信信号に対して、周波数変換やアナログ―デジタル変換等を行い、GI除去部202に出力する。
GI除去部202は、無線受信部201が出力した信号から、ガードインターバル(GI)を除去し、分離部203に出力する。
分離部203は、第1の通信装置100aで多重された送信信号情報を分離し、送信信号情報解析部204に出力する。また、分離部203は、送信信号情報以外の受信パケットを、FFT部205に出力する。
送信信号情報解析部204は、分離部203で分離された送信信号情報に基づいて、受信パケットが初送であるか再送であるか等の送信信号に関する情報を解析し、解析結果を再送制御部213に出力する。FFT部205は、分離部203が分離した送信信号情報以外の受信パケットを、時間信号から周波数信号に変換する。
FFT部205が出力した周波数領域の信号は、干渉キャンセル部206に入力される。初回処理では、レプリカ信号が生成されていないため、干渉キャンセル部206は、入力信号をそのまま出力する。また、受信信号記憶部233(図3)は、干渉キャンセル部206に入力された信号を記憶する。
受信信号記憶部233に記憶された信号は、再送パケットを受信した場合に、再送パケットの受信結果と合成して、初送パケットに再度繰り返し処理を行うための受信信号として用いられる。
伝搬路推定部207は、FFT部205が出力した信号を用いて、伝搬路推定を行うことにより、伝搬路推定値を求め、干渉キャンセル部206および伝搬路補償部208に出力する。なお、伝搬路推定部207は、第1の通信装置100aが送信する情報ビットを、第2の通信装置200aが正しく受信できるまで、受信パケット毎の伝搬路推定値を記憶しておく。
なお、本実施形態では、FFT部205が出力した周波数領域の信号を基に、伝搬路推定値を求めているが、これに限るものではない。例えば、FFT部205に入力される以前の時間領域の信号を基に、伝搬路推定値を求めても良い。
なお、伝搬路推定部207で行われる伝搬路推定の方法として、第1の通信装置と第2の通信装置との間で既知の情報を含むパイロット信号を用いる方法などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
干渉キャンセル部206が出力した信号は、伝搬路補償部208に入力される。伝搬路補償部208は、伝搬路推定部207が推定した伝搬路推定値に基づいて、ZF(Zero Forcing:ゼロフォーシング)基準、MMSE(Minimum Mean Square Error:最小平均二乗誤差)基準等を用いた重み係数を用いて伝搬路補償を行う。
復調部209では、伝搬路補償部208が伝搬路補償を行った信号に対して、復調処理を行い、符号化ビットLLR(Log Likelihood Ratio)を算出する。なお、LLRを、尤度情報、対数尤度比とも称する。LLRとは、そのビットが1であるか0であるかの対数尤度比(確率)である。以降、例えばビットaのLLRをλ(a)と表す。
次に、復調部209での処理を説明する。以下では、QPSK変調の場合を例として説明する。送信側で送信されたQPSKシンボルがXであり、受信側における逆拡散後のシンボルがXcである場合について説明する。Xを構成しているビットをb、b(b、b=±1)とすると、Xは、以下の式(1)で表される。
Figure 0005376244
ただし、jは虚数単位を表す。Xの受信側における推定値Xcからビットb、bのLLRであるλ(b)、λ(b)を、次の式(2)により求める。
Figure 0005376244
ただし、Re()は複素数の実部を表す。μは伝搬路補償後の等価振幅である。例えば、第kサブキャリアにおける伝搬路推定値をH(k)とし、乗算したMMSE基準の伝搬路補償重みをW(k)とすると、μはW(k)H(k)となる。また、λ(b)はλ(b)の実部と虚部を置き換えたものである。
デインタリーブ部210は、復調部209が出力した符号化ビットLLRに対して、デインタリーブ処理を行い、HARQ処理部211に出力する。
HARQ処理部211には、デインタリーブされた符号化ビットLLRが入力されるが、受信信号が初送パケットのみの場合は、入力された信号をそのまま信号復号部212に出力する。合成パケット記憶部242(図4)は、ハイブリッド自動再送(HARQ)の合成のために、入力された符号化ビットLLR(初送パケットの復調処理後の結果)を記憶する。
信号復号部212に入力された信号は、誤り訂正復号部251(図5)で誤り訂正復号処理が行われ、符号化ビットLLRが出力される。ここで、符号化ビットLLRとは、システマティックビットおよびパリティビットの対数尤度比LLRを表している。
誤り検出部252(図5)は、まず符号化ビットLLRの情報ビットに対して硬判定処理を行うことにより復号ビットを生成し、そのパケットに対する誤りの検出処理を行い、誤り検出情報を生成する。さらに、誤り検出部252は、生成された誤り検出情報等に基づいて繰返し処理を続行するか終了するかの判定を行う。
誤りが検出されなかった場合は、誤り検出部252は、繰返し処理を終了して、復号ビットと誤り検出情報を再送制御部213に出力する。再送制御部213は、パケットに誤りが検出されなければ、入力された復号ビットを出力し、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。
一方、誤り検出部252で、誤りが検出された場合は、以下のように判定を行う。繰返し処理の繰返し回数があらかじめ設定した最大繰返し回数に到達していなければ、繰返し処理を続行し、信号復号部212は、符号化ビットLLRをレプリカ信号生成部214に出力する。繰返し処理の繰返し回数があらかじめ設定した最大繰返し回数に到達していれば、繰返し処理を終了し、信号復号部212は、誤り検出情報を再送制御部213に出力する。
再送制御部213は、パケットの誤りを検出した場合、第1の通信装置100aに対して、そのパケットの再送要求を行うため、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。ここで、誤り検出方法としては、CRC(Cyclic Redundancy Check:巡回冗長検査)等を用いることができるが、これに限るものではない。また、繰返し処理を続行するか終了するかの判定方法として、あらかじめ設定した最大繰返し回数を基準とした方法を説明したが、これに限るものではない。例えば、入力した符号化ビットLLRの尤度に基づいて、繰返し処理を続行するか終了するかを判定しても良い。
次に、初送パケットに対する繰返し処理について説明する。レプリカ信号生成部214は、信号復号部212が出力した符号化ビットLLRから周波数領域のレプリカ信号を生成するため、次の処理を行う。図6のインタリーブ部262は、初送パケットのインタリーブパターンに基づいてインタリーブ処理を行い、変調部263に出力する。
図6の変調部263は、インタリーブ部262が出力した信号に対して、初送パケットの変調方式に基づいて変調処理を行い、周波数領域のレプリカ信号を生成する。
次に、レプリカ信号生成部214の処理を説明する。QPSK変調を例にして説明する。QPSK変調シンボルを構成するビットのLLRをλ(b),λ(b)とすると、QPSKの変調シンボルのレプリカZは、以下の式(3)で表される。
Figure 0005376244
生成されたレプリカ信号は干渉キャンセル部206に入力される。干渉信号レプリカ生成部231(図3)は、レプリカ信号と伝搬路推定部207が出力した伝搬路推定値とから周波数領域の干渉信号レプリカを生成する。
なお、本実施形態に係る干渉信号レプリカとしては、シンボル間干渉(ISI)、キャリア間干渉(ICI)、コード間干渉(MCI)等を用いることができるが、これに限るものではない。なお、干渉信号レプリカとして、コード間干渉(MCI)を用いる場合は、第1の通信装置100aには、送信信号に対してコード多重を行う拡散部を設けるようにする。また、第2の通信装置には、コード多重された信号を分離する逆拡散部を設けるようにする。
減算部232(図3)は、初送パケットの受信信号から、生成された干渉信号レプリカを減算し、伝搬路補償部208に出力する。
以降、既に説明した処理と同様の処理を、誤り検出部252(図5)が、繰返し処理を終了すると判定するまで繰返し行う。
誤り検出部252が、繰返し処理を終了すると判定した場合は、再送制御部213は、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。
応答信号生成部221は、再送制御部213が出力した誤り検出情報に基づいて、ACKまたはNACKの応答信号を生成し、変調部222に出力する。変調部222は、応答信号生成部221が出力した応答信号を、QPSKや16QAM等の変調シンボルにマッピングする。
IFFT部223は、変調部222が出力した変調シンボルに対して、逆高速フーリエ変換(IFFT)の処理を行うことにより、周波数信号を時間信号に変換し、GI挿入部224に出力する。GI挿入部224は、IFFT部223が周波数信号から時間信号に変換した信号に、ガードインターバル(GI)を挿入し、無線送信部225に出力する。無線送信部225は、GI挿入部224がガードインターバル(GI)を挿入した信号に対して、デジタル―アナログ変換、周波数変換等を行い、アンテナA2を介して、第1の通信装置100aに送信する。
次に、第2の通信装置200aが再送パケットを受信した場合について説明する。
受信信号情報に基づいて、受信信号が再送パケットであることを識別すると、再送制御部213は、受信信号に対して再送処理を行うための再送制御情報を生成し、干渉キャンセル部206、応答信号生成部221、HARQ処理部211に出力する。この再送制御情報には、例えば、初送パケットと再送パケットの符号化率やパンクチャパターン等の信号情報や、ハイブリッド自動再送(HARQ)の合成を行うための制御情報等が含まれる。
無線受信部201は、受信信号に対して、周波数変換やアナログ―デジタル変換等を行い、GI除去部202に出力する。GI除去部202は、無線受信部201が出力した信号からガードインターバル(GI)を除去し、分離部203に出力する。FFT部205は、分離部203が出力した信号を、時間信号から周波数信号に変換し、伝搬路推定部207と干渉キャンセル部206に出力する。
伝搬路推定部207は、FFT部205が出力した信号を用いて、伝搬路推定を行い、伝搬路推定値を干渉キャンセル部206および伝搬路補償部208に出力する。
干渉キャンセル部206は、初送パケットの初回処理と同様に、FFT部205が出力した再送パケットの受信信号をそのまま出力する。伝搬路補償部208は、伝搬路推定部207で推定された伝搬路推定値に基づいて、ZF基準、MMSE基準等を用いた重み係数を用いて伝搬路補償を行い、復調部209に出力する。復調部209は、伝搬路推定部207が伝搬路補償を行った信号に対して、復調処理を行い、符号化ビットLLRを算出し、デインタリーブ部210に出力する。デインタリーブ部210は、復調部209が出力した符号化ビットLLRに対して、デインタリーブ処理を行い、HARQ処理部211に出力する。
HARQ処理部211には、デインタリーブ部210が出力した再送パケットの符号化ビットLLRと、再送制御部213が出力した再送制御情報とが入力される。合成パケット記憶部242(図4)は、再送制御情報に基づいて、記憶している初送パケットの初回処理で得られた符号化ビットLLRを、パケット合成部241(図4)に出力する。
パケット合成部241は、再送制御情報に基づいて、再送パケットの符号化ビットLLRと、合成パケット記憶部242が記憶している初送パケットの初回処理で得られた符号化ビットLLRとを合成し、信号復号部212に出力する。
パケット合成部241における合成方法として、例えば、チェイス合成(CC)を用いた再送を行う場合、それぞれ対応する符号化ビットLLRを合成すれば良い。インクリメンタルリダンダンシ(IR)を用いた再送を行う場合、それぞれのパケットに対してデパンクチャ処理を行い、それぞれ対応する符号化ビットLLRを合成すれば良い。
誤り訂正復号部251(図5)は、信号復号部212に入力された信号に対して、誤り訂正復号処理を行い、符号化ビットLLRを、誤り検出部252に出力する。
誤り検出部252(図5)は、まず符号化ビットLLRの情報ビットに対して硬判定処理を行うことにより復号ビットを生成し、そのパケットに対する誤りの検出処理を行い、誤り検出情報を生成する。さらに、誤り検出部252は、生成された誤り検出情報等に基づいて繰返し処理を続行するか終了するかの判定を行う。
誤り検出部252において、誤りが検出されなかった場合は、繰返し処理を終了して、復号ビットと誤り検出情報とを再送制御部213に出力する。再送制御部213では、パケットに誤りが検出されなければ、入力された復号ビットを出力し、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。
一方、誤り検出部252において、誤りが検出された場合は、以下のように判定を行う。繰返し処理の繰返し回数があらかじめ設定した最大繰返し回数に到達していなければ、繰返し処理を続行し、信号復号部212は、符号化ビットLLRをレプリカ信号生成部214に出力する。繰返し処理の繰返し回数があらかじめ設定した最大繰返し回数に到達していれば、繰返し処理を終了し、信号復号部212は、誤り検出情報を再送制御部213に出力する。再送制御部213は、パケットが誤りを検出した場合、第1の通信装置100aに対して、そのパケットの再送要求を行うため、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。
以下では、再送パケットを受信した後、初送パケットの復調結果と再送パケットの復調結果とを合成したデータの誤り訂正復号した結果に対して、誤りを検出した場合の繰返し処理について説明する。
レプリカ信号生成部214は、信号復号部212が出力した符号化ビットLLRから初送パケットのレプリカ信号を生成するため、次の処理を行う。図6のインタリーブ部262は、初送パケットのインタリーブパターンに基づいてインタリーブ処理を行い、変調部263に出力する。
図6の変調部263は、初送パケットの変調方式に基づいて変調処理を行い、初送パケットのレプリカ信号を生成する。
変調部263は、生成した初送パケットのレプリカ信号を、周波数領域レプリカ信号として、干渉キャンセル部206に出力する。
干渉信号レプリカ生成部231(図3)は、レプリカ信号と伝搬路推定部207が出力した伝搬路推定値から、初送パケットのための干渉信号レプリカを生成する。また、受信信号記憶部233は、再送制御部213から出力された再送制御情報に基づいて、受信信号記憶部233(図3)が記憶した初送パケットの受信信号を減算部232(図3)に出力する。
減算部232は、受信信号記憶部233が記憶した初送パケットの受信信号から、干渉信号レプリカ生成部231で生成された干渉信号レプリカを減算し、伝搬路補償部208に出力する。
伝搬路補償部208、復調部209、デインタリーブ部210は、既に説明した処理と同様の処理を行う。HARQ処理部211(図2)は、繰返し処理時はパケットの合成は行わず、入力された信号を信号復号部212にそのまま出力する。信号復号部212は、既に説明した処理と同様の処理を行う。以降、誤り検出部252(図5)が繰返し処理の終了を判定するまで、繰返し処理を行う。
誤り検出部252(図5)が繰返し処理の終了を判定した場合は、誤り検出情報を応答信号生成部221に出力する。応答信号生成部221は、再送制御部213から出力された誤り検出情報に基づいてACKまたはNACKの応答信号を生成する。
変調部222は、応答信号を、QPSKや16QAM等の変調シンボルにマッピングし、IFFT部223に出力する。IFFT部223は、変調シンボルに対して、IFFT等により周波数時間変換を行い、GI挿入部224に出力する。
GI挿入部224は、周波数時間変換した信号に対して、ガードインターバル(GI)を挿入し、無線送信部225に出力する。無線送信部225は、ガードインターバル(GI)を挿入した信号に対して、デジタル―アナログ変換、周波数変換等を行い、アンテナA2を介して、第1の通信装置100aに送信する。
以上の処理を、パケットを誤りなく受信するか、再送処理を終了すると判定するまで、繰返し行う。
本実施形態を用いることにより、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いた通信システムにおいて、干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行う第2の通信装置200aが再送パケットを受信した場合に、以下の効果が得られる。つまり、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を活用することによって、再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
なお、以上の説明では、HARQ処理部211において、合成する初送パケットとして、初回処理で得られた符号化ビットLLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、最後の繰返し処理で得られた符号化ビットLLRを用いても良い。また、それぞれの繰返し処理で得られた符号化ビットLLRの何れかを用いても良く、例えば最も尤度の高い符号化ビットLLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、HARQ処理部211において、合成される再送パケットとして、初回処理で得られた符号化ビットLLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、予め設定した繰返し数の繰返し処理で得られた符号化ビットLLRを用いても良い。また、複数の繰返し処理で得られたそれぞれの符号化ビットLLRの何れかを用いても良く、例えば最も尤度の高い符号化ビットLLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、第2の通信装置200aが初送パケットを受信した後、第1の通信装置100aに対して再送要求を行う場合について説明した。そして、第2の通信装置200aが再送パケットを受信した場合において、それら2つのパケットを合成する場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、少なくとも2つの再送パケットを受信した場合、受信した全てのパケットの復調処理後の結果を合成しても良いし、受信した全てのパケットの内、少なくとも2つのパケットの復調処理後の結果を合成しても良い。
なお、以上の説明では、再送パケットを受信した後、初送パケットの復調結果と再送パケットの復調結果を合成したデータの誤り訂正復号した結果に対して、誤りを検出した場合の繰返し処理を行う場合について説明した。そして、繰返し処理において、干渉キャンセルを行うための受信信号として、受信信号記憶部233(図3)で記憶した初送パケットの受信信号を用いる場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、干渉キャンセルを行うための受信信号として、再送パケットを用いても良い。
なお、以上の説明では、送受信信号として、マルチキャリア信号を用いる場合を説明したが、シングルキャリア信号を用いても良い。
なお、以上の説明では、インタリーブ部262(図6)、デインタリーブ部210(図2)を用いる場合を説明したが、これらを用いなくても良い。
なお、以上の説明では、第2の通信装置200aが、周波数領域の干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第2の通信装置200aは、時間領域の干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行っても良い。
なお、本実施形態の第2の通信装置200aの構成は、周波数領域SC/MMSE(Soft Canceller followed by Minimum Mean Squared Error filter)型ターボ等化や時間領域SC/MMSE型ターボ等化を用いた第2の通信装置にも適用できる。
また、MIMO(Multi−Input Multi−Output:多入力多出力)伝送時のストリーム分離を行う第2の通信装置にも適用できる。なお、MIMO伝送時のストリーム分離を行う場合には、第2の通信装置において、空間多重された複数のストリームを分離するストリーム分離部を設けるようにする。
図7は、本発明の第1の実施形態による第2の通信装置200aの処理を示すフローチャートである。第2の通信装置200aは、初送パケットを受信する(ステップS101)。そして、第2の通信装置200aは、後述する干渉キャンセルを行うために、初送パケットを記憶する(ステップS102)。
そして、第2の通信装置200aは、当該パケットが初送パケットであり初回処理である場合、ステップS101で受信した初送パケットから、推定された伝搬路推定値に基づいた伝搬路補償および復調を行い、信号検出を行う(ステップS103)。
そして、第2の通信装置200aは、繰返し処理における初回処理であるかを判定する(ステップS104)。初回処理ではない場合、第2の通信装置200aは、ステップS105〜ステップS107の処理を省略して、ステップS108の処理を行う。初回処理である場合、第2の通信装置200aは、後述するハイブリッド自動再送(HARQ)の合成のために、当該パケットの符号化ビットLLRを記憶する(ステップS105)。
そして、第2の通信装置200aは、当該パケットが初送パケットであるかを判定する(ステップS106)。初送パケットである場合、第2の通信装置200aは、ステップS107の処理を省略して、ステップS108の処理を行う。初送パケットではない場合、第2の通信装置200aは、ステップS105で記憶した符号化ビットLLRと、当該パケットの符号化ビットLLRとを、ハイブリッド自動再送(HARQ)の合成を行う(ステップS107)。
そして、第2の通信装置200aは、誤り訂正復号を行う(ステップS108)。そして、第2の通信装置200aは、当該パケットに対して誤りがあるかを判定する(ステップS109)。誤りが検出された場合、第2の通信装置200aは、当該パケットに対して繰返し処理を行うかを判定する(ステップS111)。
繰返し処理を行う場合、第2の通信装置200aは、後述する干渉キャンセルを行うために、ステップS108で得られた符号化ビットLLRから初送パケットのレプリカ信号を生成する(ステップS112)。
そして、第2の通信装置200aは、ステップS102で記憶した初送パケットから干渉成分をキャンセルするため、ステップS112が生成したレプリカ信号から、干渉レプリカ信号を生成し、干渉キャンセルを行う(ステップS113)。そして、第2の通信装置200aは、繰返し処理である場合、ステップS113で干渉キャンセルした初送パケットを基に、信号検出を行う(ステップS103)。
以降、第2の通信装置200aは、ステップS111で繰返し処理を終了すると判定するまで、繰返し処理を行う。ステップS111で、繰返し処理を終了すると判定した場合、第2の通信装置200aは、第1の通信装置にNACKを送信し、再送要求を行う(ステップS114)。
そして、第2の通信装置200aは、再送パケットを受信する(ステップS115)。そして、第2の通信装置200aは、再送パケットに対する処理を行うための再送制御情報を生成する(ステップS116)。そして、第2の通信装置200aは、当該パケットが再送パケットであり初回処理である場合、ステップS115で受信した再送パケットを基に、信号検出を行う(ステップS103)。
以降、第2の通信装置200aは、ステップS109で誤りが検出されなくなるまで、ステップS103〜S108、S111〜S116の処理を行う。ステップS109で誤りが検出されない場合、第2の通信装置200aは、第1の通信装置に対してACKを送信し、図7に示すフローチャートの処理を終了する(ステップS110)。
図8は、本発明の第1の実施形態による符号化処理について説明する図である。この符号化処理は、第1の通信装置100aの符号化部101(図1)で行われる。ここでは、符号化処理の一例としてターボ符号を用いた場合を説明する。符号化部101は、符号器1、符号器2、内部インタリーバ3、パンクチャ部4を備える。
例えば、第1の通信装置100aが第2の通信装置200aに送信したい情報ビットB−11(a、b、c、d)の4ビットとする。
内部インタリーバ3は、情報ビットB−11に対して、内部インタリーブの処理を行い、符号器2に出力する。
符号器1は、情報ビットB−11に基づいて、パリティビットB−12(e、f、g、h)を生成し、パンクチャ部4に出力する。
符号器2は、情報ビットB−11に基づいて、パリティビットB−13(i、j、k、l)を生成し、パンクチャ部4に出力する。
パンクチャ部4は、情報ビットB−11と、符号器1が出力するパリティビットB−12と、符号器2が出力するパリティビットB−13とに基づいて、パンクチャ処理を行い、符号化ビットB−14(a、b、c、d、e、g、j、l)を生成し、出力する。パンクチャ処理により、情報ビットB−11と、符号化処理によって得られたパリティビットB−12、B−13の一部が間引かれ、符号化率が変更される。パンクチャ処理で用いられるパンクチャパターンとしては例えば、図9に示すパターンを用いることができる。
図9では、一例として、符号化率が1/3、1/2、3/4のパンクチャパターンを示している。また、図9中のx、y、zはそれぞれ情報ビットB−11、パリティビットB−12、パリティビットB−13を示している。図9の括弧の中の1は、送信するビットを示しており、0は送信しないビットを示している。
上述した図8では、符号化率が1/2の場合を示している。そのため、第1の通信装置100aが第2の通信装置200aに送信する符号化ビットB−14は、パンクチャ処理によって、a、b、c、d、e、g、j、lの8ビットとなり、残りの4ビット(f、h、i、k)は間引かれる。
図10は、本発明の第1の実施形態によるターボ符号の復号処理を説明する図である。この復号処理は、第2の通信装置200aの信号復号部212(図2)で行われる。信号復号部212は、デパンクチャ部5、誤り訂正復号部6を備えている。
デインタリーブ部210(図2)からHARQ処理部211を介して、信号復号部212に符号化ビットLLRである入力信号B−21(A、B、C、D、E、G、J、L)が入力される。
デパンクチャ部5は、入力信号B−21に対して、デパンクチャ処理を行い、信号B−22を誤り訂正復号部6に出力する。デパンクチャ処理では、パンクチャ処理によって間引かれたビットに対して、初期値(仮想値)が代入される。例えば、初期値としてゼロが用いられる。
誤り訂正復号部6は、デパンクチャ部5が出力した信号B−22に対して、誤り訂正復号の処理を行い、復号後のビットLLRである信号B−23(a’、b’、c’、d’、e’、f’、g’、h’、i’、j’、k’、l’)を出力する。
次に、パケット合成部241(図4)での合成処理を説明する。ここでは、初送パケットと再送パケットの符号化ビットLLRを合成する場合を説明する。そのとき用いるパンクチャパターンを図11に示す。図12はそのときの合成処理の一例を説明する図である。
パケット合成部241は、それぞれの符号化ビットLLRにデパンクチャ処理を行う。その後、パケット合成部241は、デパンクチャ処理を行った符号化ビットLLRのそれぞれを加算することにより合成を行う。
図12に示すように、初送パケットの符号化ビットLLRは、A1、B1、C1、D1、E1、0、G1、0、0、J1、0、L1である。また、再送パケットの符号化ビットLLRは、A2、B2、C2、D2、0、F2、0、H2、I2、0、K2、0である。
また、合成後の符号化ビットLLRは、A1+A2、B1+B2、C1+C2、D1+D2、E1、F2、G1、H2、I2、J1、K2、L1である。
本発明の第1の実施形態による第2の通信装置200a(図2)は、無線受信部201が、初送信号と少なくとも1つの再送信号を第1の通信装置100a(図1)から受信する。そして、繰返し検出復号部(干渉キャンセル部206、伝搬路補償部208、復調部209、デインタリーブ部210、HARQ処理部211、信号復号部212、レプリカ信号生成部214)が、無線受信部201が受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して、信号検出と信号復号の繰返し処理を行う。そして、HARQ処理部211のパケット合成部241は、繰返し処理のいずれか1回に、少なくとも1つの他の受信信号から得られた信号検出の結果を合成する。
これにより、第1の通信装置100aから第2の通信装置200aに送信する信号の再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いた通信システムについて説明する。また、本実施形態では、ターボ等化を用いた繰返し処理を行う第2の通信装置が再送パケットを受信した場合に、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を活用する。これにより、再送回数および繰返し処理回数を低減させることのできる。
本実施形態に係る第1の通信装置は、図1に示した第1の通信装置100a(図1)と同様のブロック構成で実現することができる。本実施形態に係る第2の通信装置は、図2に示した第1の実施形態に係る第2の通信装置200aの一部が異なる。以下では、第1の実施形態で説明したブロックの機能が異なるブロックを中心に説明する。なお、説明を省略したブロックは、第1の実施形態と同様の機能を持つ。
図13は、本発明の第2の実施形態による第2の通信装置200bの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る第2の通信装置200bは、無線受信部201(受信部とも称する)、GI除去部202、分離部203、送信信号情報解析部204、FFT部205、伝搬路推定部207、再送制御部307、応答信号生成部221、変調部222、IFFT部223、GI挿入部224、無線送信部225、受信信号記憶部301、信号検出部302、減算部303、デインタリーブ部304、HARQ処理部305、信号復号部306、減算部308、インタリーブ部309、アンテナA2を備えている。
なお、信号検出部302と、減算部303と、デインタリーブ部304と、HARQ処理部305と、信号復号部306と、減算部303と、インタリーブ部309とをまとめて、繰返し検出復号部とも称する。
次に、第2の通信装置200bが、初送パケットを受信した場合を説明する。
まず、初送パケットの初回処理について説明する。FFT部205が出力した信号は、信号検出部302と伝搬路推定部207と受信信号記憶部301に入力される。受信信号記憶部301は、後述する再送パケットを受信したときの繰返し処理を行うために、初送パケットの受信信号を記憶する。
信号検出部302は、受信信号と、インタリーブ部309が出力する事前対数尤度比LLRと、伝搬路推定部207の伝搬路推定結果とに基づいて、信号検出処理を行う。具体的には、信号検出部302は、受信信号ベクトルr(t)が与えられたときの各符号化ビットの事後LLR(事後情報)を求め、減算部303に出力する。事後LLRを示すΛ[b(k)]は、以下の式(4)で表される。
Figure 0005376244
ここで、b(k)は、第1の通信装置100aのインタリーブ部102(図1)でインタリーブ処理を行った後の送信信号を示す。Pr[b(k)|r(t)]は、r(t)が受信されたときに実際に送信された符号b(k)である条件付確率を示す。この事後LLRはベイズの定理によって、以下の式(5)で表される。
Figure 0005376244
Pr[r(t)|b(k)]はb(k)が送信されたという条件の下で、r(t)を受信する条件付確率を示す。ここで、以下の式(6)、式(7)の関係が成り立つ。
Figure 0005376244
Figure 0005376244
なお、λ [b(k)]は、b(k)に対する事前LLR(事前情報)と呼ばれ、チャネル復号器からのフィードバックにより提供される。λ[b(k)]は、受信ベクトルr(t)と、事前LLRであるλ [b(k’)](ただしk’=k)とを知ったときの外部LLR(外部情報)と呼ばれる。なお、初回処理時では、λ [b(k)]=0である。
減算部303は、信号検出部302からの事後LLR、Λ[b(k)]から、事前LLRであるλ [b(k)]を減算し、外部LLRであるλ[b(k)]を出力する。ただし、減算部303は、初回処理時には、事後LLR、Λ[b(k)]が、外部LLRであるλ[b(k)]として、そのまま出力する。
デインタリーブ部304は、外部LLRであるλ[b(k)]をデインタリーブ処理して、信号復号部306に対する事前LLRであるλ [b(i)]を出力する。ここで、b(i)は、第1の通信装置100aのインタリーブ部102(図1)でインタリーブ処理を行う前の送信信号を示す。
HARQ処理部305が備える合成パケット記憶部242(図4)は、初回処理の場合、事前LLRであるλ [b(i)]を記憶する。パケット合成部241(図4)は、合成パケット記憶部242が記憶した事前LLRと、デインタリーブ部304が出力した事前LLRとが合成され、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を出力する。ただし、パケット合成部241は、初送パケットの場合は、入力された信号をそのまま出力する。
信号復号部306が備える誤り訂正復号部251(図5)は、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を用いて、事後LLRを以下の式(8)により求める。
Figure 0005376244
ここで、Mはフレーム長を示す。誤り検出部252(図5)は、誤り訂正復号部251が求めた事後LLRの情報ビットを硬判定することなどにより、誤り検出を行う。誤りが検出されなかった場合は、信号復号部306は、繰返し処理を終了して、復号ビットと誤り検出情報とを再送制御部307に出力する。誤りが検出された場合は、信号復号部306は、繰返し処理を行う。
次に、初送パケットの繰返し処理を説明する。信号復号部306は、誤り訂正復号部251(図5)が求めた事後LLRを減算部308に出力する。ここで事後LLRを示すΛ[b(i)]は、ベイズの定理より、以下の式(9)で表される。
Figure 0005376244
なお、λ[b(i)]は、外部LLR(外部情報)とも称され、事前LLRであるλ ’[b(i’)]と、誤り訂正符号のトレリス構造から得られるb(i)の情報として表される。
減算部308は、事後LLRであるΛ[b(i)]から、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を減算することにより、外部LLRであるλ[b(i)]を、インタリーブ部309に出力する。インタリーブ部309は、外部LLRであるλ[b(i)]に対してインタリーブ処理を行い、信号検出部306に対する事前LLRであるλ [b(k)]を、信号検出部302と減算部303とに出力する。
信号検出部302は、インタリーブ部309から入力された事前LLRであるλ [b(k)]と、受信した初送パケットとに基づいて、事後LLR、Λ[b(k)]を求める。
以降、誤り検出部252(図5)が繰返し処理を終了と判定するまで、繰返し処理を行う。
次に、第2の通信装置200bが再送パケットを受信した場合を説明する。送信信号情報に基づいて、受信信号が再送パケットであることを識別すると、再送制御部307は、受信信号に対して再送処理を行うための再送制御情報を生成し、HARQ処理部305、受信信号記憶部301に出力する。
以下では、再送パケットが受信されたときの初回処理について説明する。FFT部205が出力した再送パケットの信号は、信号検出部302と伝搬路推定部207に入力される。信号検出部302は、受信信号ベクトルr(t)から、事後LLRであるΛ[b(k)]を求め、減算部303に出力する。なお、このときの事前LLRであるλ [b(k)]は、0である。
減算部303は、信号検出部302が出力する事後LLRであるΛ[b(k)]を、そのまま外部LLRであるλ[b(k)]として出力する。
デインタリーブ部304は、外部LLRであるλ[b(k)]に対して、デインタリーブ処理を行い、信号復号部306に対する事前LLRであるλ [b(i)]を、HARQ処理部305に出力する。
HARQ処理部305には、再送制御部307が出力する再送制御情報と、デインタリーブ部304が出力する事前LLRであるλ [b(i)]とが入力される。合成パケット記憶部242(図4)は、再送制御情報に基づいて、記憶している初送パケットの初回処理で得られた事前LLRを、パケット合成部241に出力する。
パケット合成部241(図4)は、合成パケット記憶部242が出力した初送パケットの事前LLRと、デインタリーブ部304が出力した再送パケットの事前LLRとを合成し、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を出力する。
信号復号部306が備える誤り訂正復号部251(図5)は、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を用いて、事後LLRであるΛ[b(i)]を求め、誤り検出部252に出力する。誤り検出部252(図5)は、誤り訂正復号部251が求めた事後LLRの情報ビットを硬判定することなどにより、誤り検出を行う。
誤りが検出されなかった場合は、信号復号部306は、繰返し処理を終了して、復号ビットと誤り検出情報とを再送制御部307に出力する。誤りが検出された場合は、信号復号部306は、繰返し処理を行う。
次に、第2の通信装置200bが、再送パケットを受信した後、初送パケットの復調結果と再送パケットの復調結果を合成したデータの誤り訂正復号した結果に対して、誤りを検出した場合の繰返し処理について説明する。
信号復号部306は、誤り訂正復号部251(図5)が求めた事後LLRを、減算部308に出力する。減算部308は、事後LLRであるΛ[b(i)]から、合成後事前LLRであるλ ’[b(i)]を減算することにより、外部LLRであるλ[b(i)]を、インタリーブ部309に出力する。
インタリーブ部309は、外部LLRであるλ[b(i)]に対してインタリーブ処理を行い、信号検出部302に対する事前LLRであるλ [b(k)]を、信号検出部302と減算部303とに出力する。
受信信号記憶部301は、入力された再送制御情報に基づいて、記憶している初送パケットの受信信号を、信号検出部302に出力する。
信号検出部302は、入力された事前LLRであるλ [b(k)]と、初送パケットの受信信号とに基づいて、事後LLRであるΛ[b(k)]を求める。
以降の減算部303、デインタリーブ部304は、既に説明した処理と同様の処理を行う。HARQ処理部305は、繰返し処理時はパケットの合成は行わず、入力された信号をそのまま出力する。信号復号部306は、既に説明した処理と同様の処理を行う。以降、誤り検出部252(図5)が繰返し処理が終了と判定するまで、繰返し処理を行う。
本実施形態を用いることにより、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いた通信システムにおいて、以下の作用効果が得られる。つまり、ターボ等化を用いた繰返し処理を行う第2の通信装置200bが、再送パケットを受信した場合に、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を利用する。これにより、再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
なお、信号検出方法および信号復号方法として、最尤復号法(MLD:Maximum Likelihood Decoding)、最大事後確率推定(MAP:Maximum A posteriori Probability)、log−MAP、Max−log−MAP、SOVA(Soft Output Viterbi Algorithm)等を用いることができるが、これに限るものではない。
なお、以上の説明では、HARQ処理部305において、合成する初送パケットとして、初回処理で得られた事前LLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、合成する初送パケットとして、最後の繰返し処理で得られた事前LLRを用いても良い。また、それぞれの繰返し処理で得られた事前LLRの何れかを用いても良く、例えば、最も尤度の高い事前LLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、HARQ処理部305において、合成される再送パケットとして、初回処理で得られた事前LLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、合成される再送パケットとして、予め設定した繰返し数の繰返し処理で得られた事前LLRを用いても良い。また、複数の繰返し処理で得られたそれぞれの事前LLRの何れかを用いても良く、例えば、最も尤度の高い事前LLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、第2の通信装置200bが、第1の通信装置100aから初送パケットを受信した後、第1の通信装置100aに対して再送要求を行う場合について説明した。そして、第2の通信装置200bが再送パケットを受信した場合において、それら2つのパケットを合成する場合について述べたが、これに限るものではない。
例えば、第2の通信装置200bが、少なくとも2つの再送パケットを受信した場合、受信した全てのパケットの復調処理後の結果を合成しても良い。また、第2の通信装置200bが、受信した全てのパケットの内、少なくとも2つのパケットの復調処理後の結果を合成しても良い。
なお、以上の説明では、再送パケットを受信した後、初送パケットの復調結果と再送パケットの復調結果とを合成したデータの誤り訂正復号した結果に対して、誤りを検出した場合の繰返し処理について説明した。そして、信号検出処理を行うための受信信号として、受信信号記憶部301で記憶した初送パケットの受信信号を用いる場合を説明したが、これに限るものではない。干渉キャンセルを行うための受信信号として、再送パケットを用いても良い。
なお、以上の説明では、送受信信号として、マルチキャリア信号を用いる場合を説明したが、シングルキャリア信号を用いても良い。
なお、以上の説明では、インタリーブ部309、デインタリーブ部304を用いる場合を説明したが、これらを用いなくても良い。
なお、以上の説明では、第2の通信装置200bが、周波数領域のターボ等化を用いた繰返し処理を行う場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第2の通信装置200bは、時間領域のターボ等化を用いた繰返し処理を行っても良い。
また、本実施形態は、MIMO(Multi−Input Multi−Output)伝送時のストリーム分離を行う第2の通信装置200bにも適用できる。なお、MIMO伝送時のストリーム分離を行う場合には、第2の通信装置200bにおいて、空間多重された複数のストリームを分離するストリーム分離部を設けるようにする。
(第3の実施形態)
本実施形態では、チェイス合成を行うハイブリッド自動再送(HARQ)を用いた通信システムについて説明する。そして、干渉キャンセラを用いた繰返し処理を行う第2の通信装置が、再送パケットを受信した場合に、初送パケットと再送パケットのFFT後の信号を合成し、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を利用する場合について説明する。これにより、再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
本実施形態に係る第1の通信装置は図1に示した第1の通信装置100aと同様のブロック構成で実現することができる。本実施形態に係る第2の通信装置は図2に示した第1の実施形態に係る第2の通信装置200aの一部が異なる。以下では、第1の実施形態で説明したブロックの機能が異なるブロックを中心に説明する。なお、説明を省略したブロックは第1の実施形態と同様の機能を持つ。
図14は、本発明の第3の実施形態による第2の通信装置200cの構成を示す概略ブロック図である。第2の通信装置200cは、無線受信部201(受信部とも称する)、GI除去部202、分離部203、送信信号情報解析部204、FFT部205、干渉キャンセル部402(干渉除去部とも称する)、伝搬路推定部207、伝搬路補償部208、復調部209、デインタリーブ部210、HARQ処理部401、信号復号部212、レプリカ信号生成部214、再送制御部213、応答信号生成部221、変調部222、IFFT部223、GI挿入部224、無線送信部225、アンテナA2を備えている。
第1の実施形態に係る第2の通信装置200aの構成との違いは、HARQ処理部の位置と処理、干渉キャンセル部の構成が異なることである。
図15は、本発明の第3の実施形態によるHARQ処理部401の構成を示す概略ブロック図である。HARQ処理部401は、パケット合成部411、合成パケット記憶部412を備えている。
図16は、本発明の第3の実施形態による干渉キャンセル部402の構成を示す概略ブロック図である。干渉キャンセル部402は、干渉信号レプリカ生成部421、減算部422を備えている。第1の実施形態との違いは、受信信号記憶部233(図3)が設けられていないことである。なお、干渉信号レプリカ生成部421と減算部422の処理は、第1の実施形態と同じである。
始めに、第2の通信装置200cが、初送パケットを受信した場合を説明する。
HARQ処理部401には、FFT部205から出力された初送パケットの受信信号が入力される。合成パケット記憶部412は、再送パケットと合成するために、合成パケット記憶部412に入力された初送パケットを記憶する。
パケット合成部411は、HARQの合成を行うが、初送パケットの場合は、入力された信号をそのまま出力する。
干渉キャンセル部402には、HARQ処理部401から出力された信号が入力される。減算部422(図16)は、干渉信号レプリカ生成部421が生成した干渉信号レプリカを、受信信号から減算することにより、干渉信号をキャンセルする。ただし、減算部422は、初回処理の場合は受信信号をそのまま出力する。ここで干渉信号としては、符号間干渉、キャリア間干渉などがある。また、パケットがコード多重した場合には、干渉信号として、コード間干渉もある。なお、干渉信号は、これらに限るものではない。
以降、第2の通信装置200cでは、第1の実施形態と同様の処理が行われる。
次に、第2の通信装置200cが第1の通信装置100aから、再送パケットを受信した場合を説明する。
送信信号情報に基づいて、受信信号が再送パケットであることを識別すると、再送制御部213は、受信信号に対して再送処理を行うための再送制御情報を生成し、HARQ処理部401に出力する。
HARQ処理部401には、FFT部205から出力された再送パケットの受信信号が入力される。合成パケット記憶部412は、入力された再送パケットの受信信号を記憶する。また、HARQ処理部401の合成パケット記憶部412(図15)は、再送制御部213からの再送制御情報に基づいて、記憶している初送パケットの受信信号を、パケット合成部411に出力する。
パケット合成部411は、入力された再送パケットの受信信号と、合成パケット記憶部412に記憶している初送パケットの受信信号とを合成し、出力する。
以降、第2の通信装置200cでは、パケット合成部411が合成した受信信号を基に、第1の実施形態と同様の処理が行われる。
なお、以上の説明では、HARQ処理部401を、FFT部205の出力側に配置し、周波数領域の信号を合成する場合を説明したが、これに限るものではない。例えば、無線受信部201の出力側や、GI除去部202の出力側に配置しても良い。
なお、本実施形態に係る第2の通信装置200cの構成は、第2の実施形態の第2の通信装置200bに対しても適用可能である。
(第4の実施形態)
本実施形態では、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いたMIMO(Multi−Input Multi−Output)伝送を行う通信システムについて説明する。そして、繰返し処理により信号分離を行う第2の通信装置200d(後述する図18参照)が、再送パケットを受信した場合に、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を利用する場合について説明する。これにより、再送回数および繰返し処理回数を低減させることのできる。
図17は、本発明の第4の実施形態による第1の通信装置100dの構成を示す概略ブロック図である。第1の通信装置100dは、アンテナ毎送信処理部500−1〜500−N、応答信号解析部515、復調部514、FFT部513、GI除去部512、無線受信部511、アンテナA1−1〜A1−Nを備えている。アンテナ毎送信処理部500−1〜500−Nは、それぞれ、符号化部501、インタリーブ部502、変調部503、IFFT部504、送信信号情報多重部505、GI挿入部506、無線送信部507(送信部とも称する)、送信信号記憶部516を備えている。
なお、本実施形態に係る第1の通信装置100dは、N本の送信アンテナによって、第2の通信装置200dに信号を送信する。
第1の通信装置100dには、第2の通信装置200dに対して送信する、アンテナ毎の情報ビット(パケット)が、アンテナ毎送信処理部500−1〜500−Nに入力される。ここでは、アンテナA1−1〜A1−N毎に1つのパケットを送信する場合を説明する。つまり、N本のアンテナによりN個のパケットを送信する場合を説明するが、この限りではない。なお、複数のパケットをMIMO多重(空間多重)した信号を、フレームとも称する。
アンテナ毎送信処理部500−1〜500−Nでは、入力された情報ビットが符号化部501に入力されると共に、送信信号記憶部516に入力される。
送信信号記憶部516は、第2の通信装置200dからの再送要求があった場合に送信した情報ビットを再送するため、情報ビットを記憶する。
符号化部501は、入力された情報ビットに対して、畳み込み符号やターボ符号、LDPC符号等により誤り訂正符号化を行い、インタリーブ部502に出力する。
インタリーブ部502は、符号化ビットに対して、インタリーブ処理を行い、インタリーブ部502に出力する。
変調部503は、インタリーブされた信号を、QPSKや16QAM等の変調シンボルにマッピングし、IFFT部504に出力する。
IFFT部504は、変調シンボルに対して、IFFT等により周波数時間変換を行い、送信信号情報多重部505に出力する。
送信信号情報多重部505は、当該パケットが、初送パケットであるか再送パケットであるか等の送信信号情報を多重し、GI挿入部506に出力する。
なお、それぞれの送信信号情報は、受信側で分離できるように送信すればよく、例えば、時間分割多重、周波数分割多重、符号分割多重、MIMO多重などを用いて送信する。
GI挿入部506は、周波数時間変換した信号に対して、ガードインターバル(GI)を挿入し、無線送信部507に出力する。
無線送信部507は、ガードインターバル(GI)を挿入した信号に対して、デジタル−アナログ変換、周波数変換等を行い、アンテナA1−1〜A1−Nを介して、第2の通信装置200dに送信する。
無線受信部511は、第2の通信装置200dが送信したパケット毎(送信アンテナA1−1〜A1−N毎)の応答信号を含む信号を受信する。そして、無線受信部511は、周波数変換やアナログ−デジタル変換等を行い、GI除去部512に出力する。
GI除去部512は、無線受信部511が出力する信号から、ガードインターバル(GI)を除去し、復調部514に出力する。
FFT部513は、GI除去部512が出力する信号を、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換し、復調部514に出力する。
復調部514は、FFT部513が出力する信号を復調し、応答信号解析部515に出力する。
応答信号解析部515は、復調部514で復調された信号に基づいて、パケット毎の応答信号を解析し、第1の通信装置100dが第2の通信装置200dに対して送信した情報ビットが、ACKであるかNACKであるかを解析する。そして、応答信号解析部515は、その解析結果をアンテナ毎送信処理部500−1〜500−Nの送信信号記憶部516と符号化部501と送信信号情報多重部505にそれぞれ出力する。これにより、NACKであるパケットは、第1の通信装置100dから第2の通信装置200dに再送される。
図18は、本発明の第4の実施形態による第2の通信装置200dの構成を示す概略ブロック図である。第2の通信装置200dは、アンテナ毎受信処理部600−1〜600−M、送信信号情報解析部604、信号分離部606(パケット分離部、ストリーム分離部、干渉除去部とも称する)、伝搬路推定部607、伝搬路補償部608、復調部609、デインタリーブ部610、HARQ処理部611、信号復号部612、レプリカ信号生成部614、再送制御部613、応答信号生成部621、変調部622、IFFT部623、GI挿入部624、無線送信部625、アンテナA2−1〜A2−Mを備えている。
アンテナ毎受信処理部600−1〜600−Mは、それぞれ、無線受信部601(受信部とも称する)、GI除去部602、分離部603、FFT部605を備えている。
なお、信号分離部606と、伝搬路補償部608と、復調部609と、デインタリーブ部610と、HARQ処理部611と、信号復号部612と、レプリカ信号生成部614とをまとめて、繰返し検出復号部とも称する。
また、信号分離部606と、伝搬路補償部608と、復調部609とをまとめて、信号検出部とも称する。
なお、本実施形態に係る第2の通信装置200dは、M本の受信アンテナによって第1の通信装置100dから信号を受信する。
図19は、本発明の第4の実施形態による信号分離部606の構成を示す概略ブロック図である。信号分離部606は、干渉レプリカ生成部634、減算部635、受信信号記憶部633を備えている。
なお、本実施形態に係るHARQ処理部611と、信号復号部612と、レプリカ信号生成部614は、第1の実施形態と同様である。
以下ではまず、第1のフレームが第2の通信装置200dで受信された場合について説明する。ここでは、第1のフレームで空間多重されているパケットは、全て初送パケットである場合について説明する。M本の受信アンテナA2−1〜A2−Mで受信した信号は、アンテナ毎受信処理部600−1〜600−Mにそれぞれ入力される。
無線受信部601は、受信信号に対して、周波数変換やアナログ−デジタル変換等を行い、GI除去部602に出力する。
GI除去部602は、無線受信部601が出力する信号から、ガードインターバル(GI)を除去し、分離部603に出力する。
分離部603は、GI除去部602が出力する信号を、送信信号情報と情報ビットが含まれる信号とに分離する。
分離部603は、送信信号情報を送信信号情報解析部604に出力し、情報ビットが含まれる信号をFFT部605に出力する。
送信信号情報解析部604は、それぞれの受信アンテナA2−1〜A2−Mで受信した送信信号情報に基づいて、第1の通信装置100dが送信した各パケットが、初送パケットであるか再送パケットであるか等を解析する。送信信号情報解析部604は、その解析結果を再送制御部613に出力する。
FFT部605は、情報ビットが含まれる信号を、時間周波数変換し、信号分離部606と伝搬路推定部607とに出力する。
ここで、送信アンテナ数と受信アンテナ数がそれぞれN×MであるMIMOシステムでは、第kサブキャリアにおける受信信号R(k)は、以下の式(10)〜式(14)のように表される。
Figure 0005376244
Figure 0005376244
Figure 0005376244
Figure 0005376244
Figure 0005376244
ただし、H(k)は送信アンテナA1−1〜A1−Nと、受信アンテナA2−1〜A2−Mとの間のそれぞれの伝搬路特性である。また、S(k)は送信アンテナA1−1〜A1−N毎の送信信号である。また、N(k)は受信アンテナA2−1〜A2−M毎の第2の通信装置雑音である。また、は転置行列を表す。
伝搬路推定部607は、それぞれの受信アンテナA2−1〜A2−Mからの受信信号に基づいて、伝搬路特性H(k)を推定し、その推定結果を信号分離部606と伝搬路補償部608とに出力する。
なお、推定された伝搬路推定値は、受信アンテナA2−1〜A2−M毎に出力される。なお、伝搬路推定部607は、第1の通信装置100dが送信する情報ビットを、第2の通信装置200dが正しく受信できるまで、受信パケット毎の伝搬路推定値を記憶しておく。
なお、本実施形態では、FFT部605が出力した周波数領域の信号を基に、伝搬路推定値を求めているが、これに限るものではない。例えば、FFT部605に入力される以前の時間領域の信号を基に、伝搬路推定値を求めても良い。
なお、伝搬路推定部607で行われる伝搬路推定の方法として、例えば、第1の通信装置100dと第2の通信装置200dとの間で既知の情報を含むパイロット信号を用いる方法などを使用することができるが、この限りではない。
信号分離部606には、それぞれのアンテナ毎受信処理部600−1〜600−Mが出力した受信アンテナA2−1〜A2−M毎の信号が入力される。
以下では、初回処理の信号分離部606と伝搬路補償部608の動作を説明する。初回処理ではレプリカ信号が生成されていないため、信号分離部606は、入力された信号をそのまま伝搬路補償部608に出力する。
また、信号分離部606が備える受信信号記憶部633(図19)は、信号分離部606に入力された信号を、受信アンテナA2−1〜A2−M毎に記憶する。受信信号記憶部633で記憶された信号は、第2のフレームを受信した場合に、第2のフレームの受信結果を合成して、第1のフレームに再度繰り返し処理を行うための受信信号として用いることができる。
伝搬路補償部608は、ZF基準やMMSE基準の重み係数を乗算することにより、R(k)からS(k)を抽出する。そのため、初回処理では、伝搬路補償部608において、信号分離と伝搬路補償が同時に行われる。初回処理で用いる重み係数として、例えばZF基準の重み係数WZF(k)や、MMSE基準の重み係数WMMSE(k)がある。ZF基準の重み係数WZF(k)や、MMSE基準の重み係数WMMSE(k)は、それぞれ以下の式(15)、式(16)で表すことができる。
Figure 0005376244
Figure 0005376244
ただし、は行列の複素共役転置であり、−1は逆行列であり、σは雑音電力であり、IはN×Nの単位行列である。ここではZF基準、MMSE基準の線形処理について説明したが、ML(Maximum Likelihood)基準のような非線形処理を用いても良い。
次に、第1のフレームの繰返し検出復号処理(2回目以降)の繰返し処理の信号分離部606と伝搬路補償部608の動作を説明する。繰返し処理時では、後述するレプリカ信号生成部614が出力した送信信号レプリカが、信号分離部606に入力される。
信号分離部606は、送信信号レプリカと伝搬路推定値とに基づいて、抽出したいパケット以外の干渉信号を生成し、受信信号から減算することにより、信号分離を行う。ここでは、p(1≦p≦N)番目の送信アンテナA1−1〜A1−Nから送信されたパケットを抽出する場合を説明する。信号分離部606に入力される送信信号レプリカS’(k)は、以下の式(17)で表される。
Figure 0005376244
干渉信号レプリカ生成部634は、p番目の送信アンテナから送信されたパケット以外からなる干渉信号レプリカR(k)を、以下の式(18)、式(19)に基づいて生成する。
Figure 0005376244
Figure 0005376244
減算部635(図19)は、受信信号R(k)から干渉信号レプリカR(k)を減算することにより、p番目の送信アンテナから送信されたパケットを抽出する。信号分離部606は、全てのパケットを抽出することにより信号分離をした後、伝搬路補償部608に出力する。
なお、以降ではパケット単位で処理を行う場合について説明する。伝搬路補償部608は、信号分離部606が各パケットに分離した信号に対して、伝搬路推定部607が推定した伝搬路推定値を用いて、伝搬路補償を行い、復調部609に出力する。
以降の復調部609、デインタリーブ部610、HARQ処理部611、信号復号部612、再送制御部613、レプリカ信号生成部614での処理は、第1の実施形態と同様である。ただし、それらの処理はパケット単位で行われる。
応答信号生成部621は、再送制御部613が出力した誤り検出情報に基づいて、パケット毎のACKまたはNACKを生成し、変調部622に出力する。以降の変調部622、IFFT部623、GI挿入部624、無線送信部625での処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、パケット毎の応答信号は、例えば、直交符号による符号分割多重、時間分割多重、周波数分割多重、MIMO多重などを用いて送信することができるが、これらに限るものではない。
次に、第2の通信装置200dが第2のフレームを受信した場合を説明する。ここで、第2のフレームは、第1のフレームに対する応答信号に基づいて第1の通信装置100dが送信したフレームである。以下では、第1のフレームの各パケットが全てNACKであり、初送パケットとして送信した全てのパケットを第2のフレームとして再送する場合を説明する。
M本の受信アンテナA2−1〜A2−Mによって受信した受信信号は、アンテナ毎受信処理部600−1〜600−Mに入力される。そして、アンテナ毎受信処理部600−1〜600−M、送信信号情報解析部604、再送制御部613では、初送パケットを受信した場合と同様の処理が行われる。
その後、信号分離部606、伝搬路推定部607、伝搬路補償部608、復調部609、デインタリーブ部610でも同様の処理が行われる。HARQ処理部611では、第1の実施形態と同様の処理が行われる。
HARQ処理部611には、再送パケットの符号化ビットLLRと、再送制御部613が出力した再送制御情報とが入力される。
合成パケット記憶部242(図4)は、再送制御情報に基づいて、記憶している初送パケットの初回処理で得られた符号化ビットLLRを、パケット合成部241(図4)に出力する。
パケット合成部241は、再送制御情報に基づいて、再送パケットの符号化ビットLLRと、合成パケット記憶部242が記憶している初送パケットの初回処理で得られた符号化ビットLLRとを合成し、信号復号部612に出力する。ただし、これらの処理は対応するパケット毎に行われる。
以降の信号復号部612、レプリカ信号生成部614でも同様の処理が行われる。再送パケットの繰返し処理時において、信号分離部606では、第1の実施形態と同様に、第1のフレームを受信信号として繰返し処理が行われる。
第2の通信装置200dは、以上の処理を、パケットを誤りなく受信するか、再送処理を終了すると判定するまで、繰返し行う。
本実施形態では、ハイブリッド自動再送(HARQ)を用いたMIMO伝送を行う通信システムを用いる。そして、繰返し処理により信号分離を行う第2の通信装置200dが再送パケットを受信した場合に、繰返し処理の中で合成を行い、再送パケットにより向上する受信信号の信頼性を利用する。これにより、再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる。
なお、本実施形態では、全ての初送パケットが再送された場合を説明したが、初送パケットと再送パケットがMIMO伝送の中で、混在していても良い。例えば、図20A及び図20Bで示すような方法を用いることもできる。
図20A及び図20Bは、フレーム毎に3つのパケットを多重して、第1の通信装置100dから第2の通信装置200dに送信する方法を示す図である。その際、それぞれのパケットに固有の番号と送信回数を、送信信号情報として付加する。
第1のフレームではパケットP1〜P3を初送パケットとして第1の通信装置100dから第2の通信装置200dに送信する(図20AのステップS21)。ここでは、第2の通信装置200dでは、既に説明した繰返し処理の結果、パケットP1は誤りが検出されず、パケットP2およびP3は誤りが検出された場合について説明する。第2の通信装置200dは、パケットP2およびP3を第1の通信装置100dに対して再送要求を行うため、応答信号を送信する(図20AのステップS22)。その際、第2の通信装置200dは、ハイブリッド自動再送(HARQ)による合成を行うために、パケットP2およびP3の符号化ビットLLRを記憶しておく。
第1の通信装置100dでは、第2の通信装置200dからの応答信号に基づいて、パケットP2およびP3を再送パケットとして、パケットP4を初送パケットとして、第2のフレームを構成する。同様に、第1の通信装置100dが送信した第2のフレームを、第2の通信装置200dが受信する(図20BのステップS31)。そして、第2の通信装置200dは、繰返し処理を行う。その繰返し処理の中で、再送されたパケットP2およびP3については、既に説明したようにHARQ処理部611で合成を行う。それらの処理の結果、パケットP2〜P4は、全て誤りが検出されず、応答信号としてACKを第1の通信装置100dに送信する(図20BのステップS32)。
なお、第2のフレームを受信した時の2回目以降の繰返し処理において、第2のフレームで再送したパケットを受信するために、信号分離部606で信号分離を行うための受信信号として、第1のフレームを用いてもよいし、第2のフレームを用いてもよい。
なお、繰返し処理の中で、MIMO多重されたパケットの内、ACKとなったパケットに対して、レプリカ信号生成部614で硬判定結果や軟判定値が取り得る最大のLLRを用いても良い。
なお、ここでは、MIMO多重(空間多重)を用いた場合を説明したが、これに限るものではなく、周波数分割多重、時間分割多重、符号分割多重、IDMA(Interleave Division Multiple Access)などを用いても良い。
なお、以上の説明では、HARQ処理部において、合成する初送パケットとして、初回処理で得られた符号化ビットLLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、最後の繰返し処理で得られた符号化ビットLLRを用いても良い。また、それぞれの繰返し処理で得られた符号化ビットLLRの何れかを用いても良い。例えば最も尤度の高い符号化ビットLLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、HARQ処理部において、合成される再送パケットは初回処理で得られた符号化ビットLLRを用いたが、これに限るものではない。例えば、予め設定した繰返し数の繰返し処理で得られた符号化ビットLLRを用いても良いし、複数の繰返し処理で得られたそれぞれの符号化ビットLLRの何れかを用いても良い。例えば最も尤度の高い符号化ビットLLRを用いることができる。
なお、以上の説明では、第2の通信装置が初送パケットを受信した後、第1の通信装置に対して再送要求を行い、第2の通信装置が再送パケットを受信した場合において、それら2つのパケットの合成について述べたが、これに限るものではない。例えば、少なくとも2つの再送パケットを第2の受信装置が受信した場合、受信した全てのパケットの復調処理後の結果を合成しても良いし、受信した全てのパケットの内、少なくとも2つのパケットの復調処理後の結果を合成しても良い。
なお、以上の説明では、再送パケットを受信した後、初送パケットの復調結果と再送パケットの復調結果を合成したデータの誤り訂正復号した結果に対して、誤りを検出した場合の繰返し処理について説明した。そして、この繰返し処理において、信号分離を行うための受信信号として、受信信号記憶部で記憶した初送パケットの受信信号を用いる場合を説明したが、これに限るものではない。信号分離を行うための受信信号として、再送パケットを用いても良い。
なお、以上の説明では、送受信信号として、マルチキャリア信号を用いる場合を説明したが、シングルキャリア信号を用いても良い。
なお、以上の説明では、インタリーブ部、デインタリーブ部を用いる場合を説明したが、これらを用いなくても良い。
なお、以上の説明では、第2の通信装置が、周波数領域の信号分離を用いた繰返し処理を行う場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第2の通信装置は、時間領域の信号分離を用いた繰返し処理を行っても良い。
なお、本実施形態の第2の通信装置の構成は、周波数領域SC/MMSE(Soft Canceller followed by Minimum Mean Squared Error filter)型ターボ等化や、時間領域SC/MMSE型ターボ等化を用いた第2の通信装置にも適用できる。
なお、本実施形態に係る第2の通信装置の構成は、第2又は第3の実施形態の第2の通信装置の構成にも適用可能である。
なお、以上説明した実施形態において、第1の通信装置100a、100d、第2の通信装置200a〜200dの各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより第1の通信装置や第2の通信装置の各部の制御を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
本発明は、第1の通信装置から第2の通信装置に送信する信号の再送回数および繰返し処理回数を低減させることができる通信装置、通信システム、受信方法及び通信方法などに適用できる。

Claims (12)

  1. 第1の通信装置と通信する第2の通信装置であって、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と、信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号部とを具備し、
    前記繰返し検出復号部は、
    前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出部と、
    前記信号検出部が検出した初送信号を記憶する合成信号記憶部と、
    前記信号検出部が検出した再送信号と、前記合成信号記憶部が記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成部と、
    前記合成部が合成した信号を復号する信号復号部と、
    を具備することを特徴とする第2の通信装置。
  2. 前記合成部は、前記繰返し処理のうち、初回処理のみで合成することを特徴とする請求項1記載の第2の通信装置。
  3. 前記合成信号記憶部は、前記信号検出部が前記受信信号に基づいて前記繰返し処理毎に検出した信号のいずれか1つの信号を記憶することを特徴とする請求項1記載の第2の通信装置。
  4. 前記合成部は、前記初送信号から前記繰返し処理により得られた結果を合成することを特徴とする請求項1記載の第2の通信装置。
  5. 前記合成部は、尤度情報を合成することを特徴とする請求項1記載の第2の通信装置。
  6. 前記繰返し検出復号部は、前記信号復号部が復号した信号に基づいて、送信信号のレプリカであるレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成部を具備し、
    前記信号検出部は、
    前記レプリカ信号と前記受信信号とを用いて、前記受信信号に含まれる干渉成分を除去する干渉除去部と、
    前記干渉除去部が干渉成分を除去した受信信号を復調する復調部と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の第2の通信装置。
  7. 前記干渉除去部は、シンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去することを特徴とする請求項記載の第2の通信装置。
  8. 前記繰返し検出復号部は、符号多重された受信信号を分離する逆拡散部を具備し、
    前記干渉除去部は、符号間干渉成分とシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去することを特徴とする請求項記載の第2の通信装置。
  9. 前記繰返し検出復号部は、空間多重された複数のストリームを分離するストリーム分離部を具備し、
    前記干渉除去部は、ストリーム間干渉成分とシンボル間干渉成分とキャリア間干渉成分のうち少なくとも1つを除去することを特徴とする請求項記載の第2の通信装置。
  10. 第1の通信装置と第2の通信装置とを備える通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を送信する送信部を具備し、
    前記第2の通信装置は、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号部とを具備し、
    前記繰返し検出復号部は、
    前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出部と、
    前記信号検出部が検出した初送信号を記憶する合成信号記憶部と、
    前記信号検出部が検出した再送信号と、前記合成信号記憶部が記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成部と、
    前記合成部が合成した信号を復号する信号復号部と、を具備することを特徴とする
    通信システム。
  11. 第1の通信装置から信号を受信する第2の通信装置の受信方法であって、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信過程と、
    前記受信過程で受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号過程とを実行し、
    前記繰返し検出復号過程では、
    前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出過程と、
    前記信号検出過程において検出した初送信号を合成信号記憶部に記憶する合成信号記憶過程と、
    前記信号検出過程において検出した再送信号と、前記合成信号記憶部に記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成過程と、
    前記合成過程において合成した信号を復号する信号復号過程と、
    を実行することを特徴とする受信方法。
  12. 第1の通信装置と第2の通信装置とを備える通信システムの通信方法であって、
    前記第1の通信装置は、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を送信する送信過程を実行し、
    前記第2の通信装置は、
    初送信号と少なくとも1つの再送信号を受信する受信過程と、
    前記受信過程で受信した受信信号のうち少なくとも1つの受信信号に対して信号検出と信号復号の繰返し処理を行う繰返し検出復号過程とを実行し、
    前記繰返し検出復号過程では、
    前記受信信号と前記繰返し処理の結果に基づいて送信信号を検出する信号検出過程と、
    前記信号検出過程において検出した初送信号を合成信号記憶部に記憶する合成信号記憶過程と、
    前記信号検出過程において検出した再送信号と、前記合成信号記憶部に記憶した初送信号とを、前記繰返し処理のいずれか1回のみ合成する合成過程と、
    前記合成過程において合成した信号を復号する信号復号過程と、
    を実行することを特徴とする通信方法。
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