JP5376234B2 - 車輪用転がり軸受装置の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、懸架装置に車輪を回転自在に取り付けるための車輪用転がり軸受装置を製造するための製造方法に関するものである。
自動車等の車両には、懸架装置に車輪を回転自在に取り付けるための車輪用転がり軸受装置が用いられる。この種の車輪用転がり軸受装置には、例えば、筒状をなす端部を有する軸体と、前記軸体の端部を所定量突出させた状態で、当該軸体に外嵌されている内輪と、前記内輪に対して回転自在に外嵌されている外輪と、前記内輪および外輪の間に保持されている複数の転動体とを備えるものがある(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に係る車輪用転がり軸受装置では、軸体の端部がその外側に押し広げられるようにかしめられている。また、軸体の端部の軸方向端面には、軸体の径方向にそれぞれ延びる複数の歯が形成されている。複数の歯は、かしめられた軸体の端部に歯成形パンチを押し当てることにより形成されている。
特開昭63−184501号公報
金属材料を塑性変形させると加工硬化が生じることが知られている。また、加工硬化の度合いは、塑性変形量が増えるほど大きくなることが知られている。したがって、特許文献1に係る車輪用転がり軸受装置のように、かしめられた軸体の端部に複数の歯を成形する方法では、歯成形前における軸体の加工硬化の度合いが大きくなり、当該軸体の端部に所望の形状の歯を成形し難い場合がある。
そこで、この発明の目的は、軸体の端部の軸方向端面に所望の形状の歯を成形することができる車輪用転がり軸受装置の製造方法を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、筒状をなす端部を有する軸体(2)と、前記軸体の端部を所定量突出させた状態で、当該軸体に外嵌されている内輪(3)と、前記内輪に対して回転自在に外嵌されている外輪(4)と、前記内輪および外輪の間に保持されている複数の転動体(5)とを備える車輪用転がり軸受装置(1)において、前記突出させた軸体の端部をかしめるとともに、当該端部の軸方向端面に、軸方向と交差方向に延びる複数の歯を形成するための製造方法であって、かしめパンチ(18)により、前記軸体の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させつつ、前記軸体の端部を第1の状態までその外側に押し広げる第1工程と、前記第1工程の後に行われ、複数の歯が形成された歯成形パンチ(22)により、前記軸体の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させつつ、前記軸体の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げるとともに、前記歯成形パンチにより、前記軸体の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げつつ、当該端部の軸方向端面(15)に、軸方向と交差方向に延びる複数の歯(16)を形成する第2工程とを含む、車輪用転がり軸受装置の製造方法である。
この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものである。なお、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
この発明によれば、かしめ用パンチにより、軸体の端部を第1の状態までその外側に押し広げ、その後、歯成形パンチにより、第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げる。これにより、軸体の端部をかしめることができる。また、軸体の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げつつ、当該軸方向端面に軸方向と交差方向に延びる複数の歯を形成する。すなわち、軸体の端部を複数工程(第1工程および第2工程)でかしめるとともに、軸体の端部をかしめつつ当該端部の軸方向端面に前記複数の歯を形成する。したがって、軸体の加工硬化の度合いが比較的小さい段階で前記複数の歯の形成が行われるので、所望の形状(歯すじ長さや歯のだれ形状)の歯を前記軸方向端面に成形することができる。
さらに、この発明によれば、第1工程および第2工程において、筒状をなす軸体の端部の全周を同時に押圧するのではなく、その周方向の所定範囲を押圧し当該範囲に加工を施す。そして、軸体の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させることにより、軸体の端部の全周に加工を施す。したがって、軸体の端部の全周を同時に押圧して同時に加工する場合に比べて、小さい押圧力で軸体の端部を加工することができる。これにより、パンチの寿命を向上させることができる。
前記第1工程は、第1ステーション(ST1)において行われ、前記第2工程は、第2ステーション(ST2)において行われてもよい。
この場合、第1ステーションにおいて、軸体の端部にかしめ用パンチが押し付けられ、第1工程が行われる。そして、第1ステーションから第2ステーションに車輪用転がり軸受装置が搬送され、第2ステーションにおいて、軸体の端部に歯成形パンチが押し付けられ、第2工程が行われる。したがって、第1ステーションから第2ステーションに車輪用転がり軸受装置を順次送りながら加工を行うことで、複数の車輪用転がり軸受装置を連続的に製造することができる。これにより、製品全体としての製造時間を短縮することができ、量産加工に適した効率的な製造を行うことができる。
第1ステーションと第2ステーションは、同一の製造装置内における異なる位置であってもよいし、異なる製造装置内に設けられていてもよい。
本発明の一実施形態に係る車輪用転がり軸受装置とこれに関連する構成の図解的な断面図である。 内軸の端部をかしめ、当該端部の軸方向端面に複数の歯を形成するときの製造工程の一例を説明するための概略図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車輪用転がり軸受装置1とこれに関連する構成の図解的な断面図である。
車輪用転がり軸受装置1は、例えば自動車等の車両に備えられるものであり、懸架装置(図示せず)に車輪(図示せず)を回転自在に取り付けることができる。車輪用転がり軸受装置1は、筒状をなす内軸2(軸体)と、内軸2の端部(図1では、右端部)を所定量突出させた状態で当該内軸2に外嵌されている内輪3と、内輪3に対して回転自在に外嵌されている外輪4と、複数のボール5(転動体)とを備えている。
車輪用転がり軸受装置1は、外輪4が懸架装置に固定されるようになっており、車輪は、ブレーキローター(図示せず)等を介して、内軸2に設けられたフランジ部6に取り付けられるようになっている。内軸2および内輪3は外輪4に対して回転自在となっており、内軸2には、エンジン(図示せず)の回転がドライブシャフト7等を介して伝達されるようになっている。ドライブシャフト7は、その先端に連結された等速ボールジョイント8を介して内軸2に連結される。等速ボールジョイント8は、外輪9および内輪(図示せず)と、外輪9および内輪間に保持された転動体(図示せず)とを備えている。
等速ボールジョイント8の外輪9の先端部(図1では左端部)には、軸方向に突出する筒状突出部10が設けられている。筒状突出部10の内周には、ねじが形成されている。また、筒状突出部10を取り囲む外輪9の軸方向端面11には、筒状突出部10の径方向にそれぞれ延びる複数の歯12が形成されている。複数の歯12は、筒状突出部10の周方向に等間隔を隔てて配列されており、それぞれ山形をなしている。
筒状突出部10は、内軸2の右端部から内軸2の内周に挿入される。筒状突出部10が内軸2の内周に挿入された状態で、内軸2の左端部から内軸2の内周に挿入されたボルト13の雄ねじ部が筒状突出部10の内周にねじ込まれることにより、等速ボールジョイント8が内軸2に固定される。
また、車輪用転がり軸受装置1は、例えば複列アンギュラ玉軸受として機能するように構成されている。複数のボール5は、内軸2の周囲を取り囲む2つの列を構成している。一方の列を構成する複数のボール5と、他方の列を構成する複数のボール5とは、内軸2の軸方向(図1では、左右方向)に間隔を隔てて配置されている。一方の列を構成する複数のボール5は、外輪4と内輪3との間に配置されており、他方の列を構成する複数のボール5は、外輪4と内軸2との間に配置されている。
内軸2の端部(図1では、右端部)はその外側に押し広げられるようにかしめられている。内軸2の端部には、内輪3の抜け止めとして機能するかしめ部14が形成されている。かしめ部14の軸方向端面15(図1では、右端面)には、内軸2の径方向にそれぞれ延びる複数の歯16(サイドスプライン)が形成されている。複数の歯16は、内軸2の周方向に等間隔を隔てて配列されており、それぞれ山形をなしている。等速ボールジョイント8は、外輪9に形成された複数の歯12と内軸2の端部に形成された複数の歯16とが噛み合うように内軸2に連結される。これらの歯12,16の噛み合いにより、エンジンからの回転が等速ボールジョイント8等を介して内軸2に確実に伝達される。
図2は、内軸2の端部をかしめ、当該端部の軸方向端面15に複数の歯16を形成するときの製造工程の一例を説明するための概略図である。内軸2は、例えばS55Cなどの炭素鋼により形成されたものであり、かしめ部14が形成される側の内軸2の端部(図2では上端部)は、熱処理などの硬化処理が行われていない状態である。
内軸2の端部がかしめられる前の車輪用転がり軸受装置1は、図2(a)に示すように、第1ステーションST1において第1固定部材17に取り付けられ固定される。
次に、かしめ用パンチ18が降下され、図2(b)に示すように、内軸2の端部(上端部)にその上側からかしめ用パンチ18が押し当てられる。かしめ用パンチ18は、例えば円柱状であり、その下端部には、円柱状の突起19が設けられている。突起19はかしめ用パンチ18の下面において中央部に位置しており、当該下面において突起19を取り囲む環状の領域20は突起19の周面に滑らかに連なっている。かしめ用パンチ18は、この環状の領域20と突起19の周面が内軸2の端部に押し当てられる。
かしめ用パンチ18は、図2(b)に示すように、その中心軸線が内軸2の中心軸線に対して傾けられた状態で、その下面が内軸2の端部に押し付けられる。そして、内軸2の端部に押し付けられた状態で、内軸2の中心軸線まわりにかしめ用パンチ18が回転(すりこぎ運動)される。この製造工程の一例では、かしめ用パンチ18の回転速度が例えば200rpmとされており、回転時間が例えば6secとされている。したがって、この製造工程の一例では、かしめ用パンチ18が内軸2の端部に押し付けられた状態で20回転される。
かしめ用パンチ18が内軸2の端部に押し付けられることにより、内軸2の端部における周方向の所定範囲にかしめ用パンチ18が当接する。これにより、前記所定範囲がかしめ用パンチ18によって押圧され内軸2の外側に広げられるように塑性変形する。そして、かしめ用パンチ18が内軸2の端部に押し付けられた状態で回転されることにより、内軸2の端部に対するかしめ用パンチ18の押圧位置がその周方向に移動し、当該端部の全周がかしめ用パンチ18によって押圧される。これにより、内軸2の端部の全周が塑性変形し、第1の状態までその外側に押し広げられる(第1工程)。
この製造工程の一例において、第1の状態は、内輪3の上面から内軸2の上端までのかしめ前の高さH1(軸方向への高さ)が11.0mmである場合に、当該高さH1が10.2mmに減少した状態とされている。第1の状態は、このような状態に限らず、第1工程の後に行われる第2工程において、内軸2の端部に塑性加工による割れやしわが生じることなく、当該端部の軸方向端面15に所望の形状の複数の歯16を形成できる状態であればよい。
内軸2の端部が第1の状態まで押し広げられ第1工程が終了すると、車輪用転がり軸受装置1は、第1ステーションST1から第2ステーションST2に搬送される。第1ステーションST1と第2ステーションST2は、同一の製造装置内における異なる場所であってもよいし、異なる製造装置内に設けられていてもよい。車輪用転がり軸受装置1は、図2(c)に示すように、第2ステーションST2において第2固定部材21に固定される。車輪用転がり軸受装置1は、内軸2におけるかしめ部14が形成される側の端部が上側となり、内軸2の中心軸線がほぼ鉛直となるように第2固定部材21に固定される。
次に、歯成形パンチ22が降下され、図2(c)に示すように、内軸2の端部にその上側から歯成形パンチ22が押し当てられる。歯成形パンチ22は、例えば円柱状であり、その下端部には、円柱状の突部23が設けられている。突部23は、歯成形パンチ22の下面において中央部に位置しており、当該下面において突部23を取り囲む環状の領域24は、突部23の周面に滑らかに連なっている。歯成形パンチ22は、この環状の領域24と突部23の周面が内軸2の端部に押し当てられる。また、環状の領域24には、内軸2の端部に複数の歯16を形成するための、複数の歯25が形成されている。複数の歯25は、それぞれ歯成形パンチ22の径方向に延びており、歯成形パンチ22の周方向に等間隔を隔てて配列されている。また、複数の歯25は、それぞれ山形をなしている。
歯成形パンチ22は、かしめ用パンチ18と同様に、その中心軸線が内軸2の中心軸線に対して傾けられた状態でその下面が内軸2の端部に押し付けられる。そして、内軸2の端部に押し付けられた状態で、内軸2の中心軸線まわりに歯成形パンチ22が回転(すりこぎ運動)される。この製造工程の一例では、歯成形パンチ22の回転速度は例えば200rpmとされており、回転時間は例えば6secとされている。したがって、この製造工程の一例では、歯成形パンチ22が内軸2の端部に押し付けられた状態で20回転される。また、この製造工程の一例では、内軸2の端部に対する歯成形パンチ22の押圧力が、内軸2の端部に対するかしめ用パンチ18の押圧力よりも大きくなる(例えば3倍になる)ように設定されている。歯成形パンチ22の押圧力は、かしめ用パンチ18の押圧力と等しくなるように設定されていてもよいし、小さくなるように設定されていてもよい。
歯成形パンチ22が内軸2の端部に押し付けられることにより、内軸2の端部における周方向の所定範囲に歯成形パンチ22が当接する。これにより、前記所定範囲が歯成形パンチ22によって押圧され内軸2の外側に広げられるように塑性変形する。そして、歯成形パンチ22が内軸2の端部に押し付けられた状態で回転されることにより、内軸2の端部に対する歯成形パンチ22の押圧位置がその周方向に移動し、当該端部の全周が歯成形パンチ22によって押圧される。これにより、内軸2の端部の全周が塑性変形し、第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げられる(第2工程)。内軸2の端部が第2の状態まで外側に押し広げられることにより、内軸2の端部がかしめられ、内軸2の端部にかしめ部14が形成される。この製造工程の一例において、第2の状態は、内軸2の端部がかしめられた状態とされている。
また、歯成形パンチ22の下面に複数の歯25が形成されているので、内軸2の端部が第2の状態まで外側に押し広げられるときに、歯成形パンチ22の下面の形状が内軸2の端部の軸方向端面15に転写され(コイニング)、内軸2の端部の軸方向端面15に複数の歯16(サイドスプライン)が形成される。すなわち、この第2工程では、内軸2の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げつつ、当該端部の軸方向端面15に複数の歯16を形成するようになっている。
以上のように本実施形態では、内軸2の端部を複数工程(第1工程および第2工程)でかしめるとともに、内軸2の端部をかしめつつ当該端部の軸方向端面15に複数の歯16を形成する。したがって、歯成形前における内軸2の加工硬化の度合いを比較的小さくすることができ、内軸2の端部に所望の形状(歯すじ長さや歯のだれ形状)の歯16を成形することができる。また、加工硬化の度合いが比較的小さい段階で複数の歯16の成形を行うので、内軸2の端部に対する歯成形パンチ22の押圧力を低減することができる。これにより、歯成形パンチ22の寿命を向上させることができる。
また、第1工程および第2工程において、筒状をなす内軸2の端部の全周を同時に押圧するのではなく、その周方向の所定範囲を押圧し、さらに、内軸2の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させることにより当該端部の全周に加工を施すので、内軸2の端部の全周を同時に押圧して同時に加工する場合に比べて、小さい押圧力で内軸2の端部を加工することができる。これにより、パンチ(かしめ用パンチ18および歯成形パンチ22)の寿命を向上させることができる。また、かしめによる応力によって、内輪3が変形したり、内輪3の外周面にボール5の圧痕が形成されたりすることを防止することができる。
さらに、第1ステーションST1および第2ステーションST2において、それぞれ第1工程および第2工程が行われるので、第1ステーションST1から第2ステーションST2に車輪用転がり軸受装置1を順次送りながら加工を行うことで、複数の車輪用転がり軸受装置1を連続的に製造することができる。これにより、製品全体としての製造時間を短縮することができ、量産加工に適した効率的な製造を行うことができる。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、前述の実施形態では、第1ステーションST1および第2ステーションST2において、それぞれ、第1工程および第2工程が行われる場合について説明したが、これに限らず、同一のステーションで第1工程および第2工程が行われてもよい。
また、前述の実施形態では、第1工程において用いられるパンチ(かしめ用パンチ18)と第2工程において用いられるパンチ(歯成形パンチ22)とが異なる場合について説明したが、第1工程および第2工程おいて用いられるパンチは、同種のパンチであってもよいし、同一のパンチであってもよい。すなわち、第1ステーションST1において歯成形パンチ22を用いて内軸2の端部を第1の状態までその外側に押し広げ(第1工程)、さらに、第2ステーションST2において第1工程における歯成形パンチ22と同種の歯成形パンチ22を用いて第2工程を行ってもよい。また、第1工程および第2工程が同一のステーションにおいて行われる場合には、同一の歯成形パンチ22を用いてもよい。
また、前述の実施形態では、転動体としてボール5が用いられ、車輪用転がり軸受装置1が複列アンギュラ玉軸受として機能するように構成されている場合について説明したが、転動体としてはボール5に限らずころであってもよいし、車輪用転がり軸受装置1は、複列アンギュラ玉軸受以外の軸受として機能するように構成されていてもよい。
1・・・車輪用転がり軸受装置、2・・・内軸(軸体)、3・・・内輪、4・・・外輪、
5・・・ボール(転動体)、15・・・軸方向端面、16・・・歯、18・・・かしめ用パンチ、22・・・歯成形パンチ、ST1・・・第1ステーション、ST2・・・第2ステーション

Claims (1)

  1. 筒状をなす端部を有する軸体と、前記軸体の端部を所定量突出させた状態で、当該軸体に外嵌されている内輪と、前記内輪に対して回転自在に外嵌されている外輪と、前記内輪および外輪の間に保持されている複数の転動体とを備える車輪用転がり軸受装置において、前記突出させた軸体の端部をかしめるとともに、当該端部の軸方向端面に、軸方向と交差方向に延びる複数の歯を形成するための製造方法であって、
    かしめパンチにより、前記軸体の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させつつ、前記軸体の端部を第1の状態までその外側に押し広げる第1工程と、
    前記第1工程の後に行われ、複数の歯が形成された歯成形パンチにより、前記軸体の端部に対する押圧位置をその周方向に移動させつつ、前記軸体の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げるとともに、前記歯成形パンチにより、前記軸体の端部を第1の状態からさらに第2の状態まで外側に押し広げつつ、当該端部の軸方向端面に、軸方向と交差方向に延びる複数の歯を形成する第2工程とを含む、車輪用転がり軸受装置の製造方法。
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