JP5375578B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本件は、電子機器に関する。
従来、ほぼ同じ大きさを有し、互いに接合面を有する四角形板状(例えば長方形板状)のボディを重ね合わせた電子機器(例えば、携帯電話)がある。このような電子機器としては、ボディ同士が長辺方向に沿ってスライドするタイプや、ボディ同士が短辺方向に沿ってスライドするタイプがある。また、最近では、これら長辺方向及び短辺方向にスライドする機構を直列に接続して、双方の自由度でのスライドを可能とするタイプも出現してきている。また、特許文献1には、略L字状のガイド孔に沿ったスライドを、可動歯車や固定歯車を用いることで可能にする機構が開示されている。
特開2008−234396号公報
最近では、電子機器に対する小型・軽量化の要請が強くなってきている。しかしながら、特許文献1では、可動歯車や固定歯車を用いる必要があり、部品点数の増加及び重量の増加が懸念される。また、特許文献1の図1等に示すように、ガイド孔やばね部材を複数設ける場合には、ガイド孔やばね部材を配置する領域を広く確保する必要があるため、配置の自由度が低下し、電子機器が大型化することも懸念される。
一方、電子機器においては、スライドによって出現する面は、スライド方向やスライドの大小に応じて異なる形状をなす。この面には、ボタン等の操作用インタフェースを設置することができる。したがって、電子機器のスライド方向やスライドの大小を種々異ならせることができれば、配置可能な操作用インタフェースの種類の幅が広がり、電子機器の使い易さや、機能・性能の向上に寄与することができると考えられる。
そこで本件は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、種々のスライド変形を可能にする電子機器を提供することを目的とする。
本明細書に記載の電子機器は、延びる方向が変化する変化部を一端部と他端部との間に少なくとも2箇所有する溝部が形成された第1面を有する第1筐体と、前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面に、前記溝部に係合し、当該溝部に沿った摺動が可能な係合部が設けられた第2筐体と、前記係合部と前記第1筐体とを繋ぐように設けられ、前記係合部が前記溝部の一端部、他端部、及び変化部に位置するときに、前記係合部の動きを規制する方向に付勢力を付与する弾性部材と、前記第1面及び前記第2面に設けられ、前記係合部が前記溝部に沿って摺動する間における、前記第1筐体と前記第2筐体との前記第1、第2面内での相対回転を抑制するガイド機構と、を備え、前記ガイド機構は、一方向に延びる第1凸ガイド及び第1凹ガイドと、他方向に延びる第2凸ガイド及び第2凹ガイドと、を有し、前記第1凸ガイドと前記第1凹ガイドが係合し、前記第2凸ガイドと前記第2凹ガイドが係合した初期状態から前記係合部が前記溝部に沿って前記一方向に摺動する場合に前記第1凸ガイド及び前記第1凹ガイドが係合し続け、前記初期状態から前記係合部が前記溝部に沿って前記他方向に摺動する場合に前記第2凸ガイド及び前記第2凹ガイドが係合し続ける。
本明細書に記載の電子機器は、簡易な構成で、種々のスライド変形ができるという効果を奏する。
一実施形態に係る携帯端末を示す斜視図である。 図2(a)〜図2(d)は、携帯端末のスライド変形の態様を模式的に示す図である。 図3(a)は、携帯端末を+Z側から見た状態を示す分解斜視図であり、図3(b)は、携帯端末を−Z側から見た状態を示す分解斜視図である。 スライドモジュールの分解斜視図である。 図5(a)は、係合部材及び配線通し部材の断面図であり、図5(b)は、スライドモジュールの断面図であり、図5(c)は、スライドモジュールが携帯端末に組み込まれた状態を示す断面図である。 配線をバネに固定した状態を示す斜視図である。 図7(a)〜図7(c)は、図2(a)から図2(b)の状態に遷移する際のスライドモジュールの動きを示す図である。 図8(a)〜図8(c)は、図2(a)の状態から図2(c)の状態に遷移する際のスライドモジュールの動きを示す図である。 図9(a)〜図9(c)は、図2(c)の状態から図2(d)の状態に遷移する際のスライドモジュールの動きを示す図である。 図10(a)〜図10(f)は、ガイド機構を説明するための図である。 スライドモジュールの変形例を示す図である。 図12(a)〜図12(d)は、引き込み機構の変形例を示す図である。 貫通溝の変形例を示す図である。 図14(a)〜図14(d)は、図13の貫通溝を採用した場合の、携帯端末の形状の遷移を説明するための図である。
以下、電子機器の一実施形態について、図1〜図10に基づいて詳細に説明する。図1には、本実施形態に係る電子機器としての携帯端末100が斜視図にて示されている。携帯端末100は、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などである。この携帯端末100は、ディスプレイ30を有する第1筐体としての上側ボディ10と、上側ボディ10のディスプレイ30が設けられている面の反対側の面(第1面)と対向する面(第2面)を有し、上側ボディ10と重ね合わされた第2筐体としての下側ボディ20と、を備える。上側ボディ10と下側ボディ20とはほぼ同一の大きさを有している。下側ボディ20には、入力キーなどの入力インタフェースが設けられる。なお、以下においては、ディスプレイ30の短手方向をX軸方向、長手方向をY軸方向、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向として説明する。
図2(a)〜図2(d)には、携帯端末100のスライド変形の態様が模式的に示されている。図2(a)(及び図1)に示すように、上側ボディ10と下側ボディ20とがX、Y方向にほとんどずれることなく重ね合わされた状態(以下、この状態を「閉じた状態」と呼ぶ)から、ユーザが+Y方向の力を上側ボディ10に付与すると、図2(b)に示すように、上側ボディ10が+Y方向(矢印A方向)にスライド移動する。また、図2(a)の状態から、ユーザが+X方向の力を上側ボディ10に付与すると、図2(c)に示すように、上側ボディ10が+X方向(矢印B方向)にスライド移動する。更に、図2(c)の状態から、ユーザが+Y方向の力を上側ボディ10に付与すると、図2(d)に示すように、上側ボディ10がY軸方向(矢印A方向)にスライド移動する。
次に、携帯端末100の各部構成について、図3〜図7等に基づいて説明する。図3(a)は、携帯端末100を+Z側から見た状態を示す分解斜視図であり、図3(b)は、携帯端末100を−Z側から見た状態を示す分解斜視図である。これらの図に示すように、上側ボディ10は、ディスプレイ30を有する上側ボディ本体12と、上側ボディ本体12の−Z側の面に設けられたスライドモジュール14の溝板部141と、を有する。スライドモジュール14の溝板部141は、上側ボディ本体12よりも一回り小さい大きさを有しており、図3(b)に示す上側ボディ本体12の−Z側の面に形成された矩形凹部12aに嵌合するようになっている。
図4には、スライドモジュール14の分解斜視図(図3(b)と同様の方向から見た図)が示されている。この図4に示すように、スライドモジュール14は、前述した溝板部141と、係合部としての係合部材16と、バネ18と、を有する。溝板部141は、第1スライド溝板32と、第2スライド溝板34と、押さえ板36と、を含む。各板32、34、36は、Z軸方向から見て、同一の大きさを有している。
第1スライド溝板32には、略U字状(コ字状)の貫通溝32aが形成されている。貫通溝32aは、具体的には、Y軸方向に延びるY溝部132a、132bと、これらY溝部132a、132bの+Y端部を繋ぐ、X溝部132cと、を有する。すなわち、貫通溝32aは、Y溝部132aとX溝部132cとが交わる位置、及びY溝部132bとX溝部132cとが交わる位置に、延びる方向が変化する変化部を有していると言える。
第2スライド溝板34には、溝部としての略U字状(コ字状)の貫通溝34aが形成されている。貫通溝34aは、第1スライド溝板32の貫通溝32aとほぼ同形状を有している。すなわち、貫通溝34aは、Y軸方向に延びるY溝部134a、134bと、これらY溝部134a、134bの+Y端部を繋ぐ、X溝部134cと、を有する。なお、貫通溝34aは、全体的に、貫通溝32bよりもわずかに幅広となっている。図4では、具体的な寸法として、Y溝部134a、134bのX軸方向に関する幅をx1とし、X溝部134cのY軸方向に関する幅をy1としている。なお、この貫通溝34aも、一端と他端との間に、溝が延びる方向が変化する変化部を2箇所有しているといえる。
押さえ板36には、略U字状(コ字状)の貫通溝36aが形成されている。貫通溝36aは、前述した貫通溝32a、34aよりも幅狭となっている。また、貫通溝36aは、Y軸方向に延びる部分のX軸方向に関する幅と、X軸方向に延びる部分のY軸方向に関する幅とが一致している。なお、この貫通溝36aも、一端と他端との間に、溝が延びる方向が変化する変化部を2箇所有しているといえる。
係合部材16は、矩形板状の板部材39と、配線通し部材40と、を有する。板部材39は、そのX軸方向に関する幅がx1、Y軸方向に関する幅がy1となっている。図5(a)には、係合部材16の断面図が示されている。この図5(a)に示すように、配線通し部材40は、リング状のフランジ部40aと円筒部40bとを有し、円筒部40bが板部材39に形成された貫通孔39aに挿入された状態となっている。なお、フランジ部40aは、図4の押さえ板36に形成された貫通溝36aを通過できない程度の径を有しており、円筒部40bは、貫通溝36aを通過できる径を有している。この配線通し部材40には、図5(a)に示すように、Z軸方向に貫通する貫通孔41が形成されている。
図5(b)は、第1スライド溝板32、第2スライド溝板34、押さえ板36、及び係合部材16が組み上げられた状態を示す断面図である。この図5(b)に示すように、係合部材16は、第1スライド溝板32と押さえ板36に挟持される。この状態では、係合部材16は、第2スライド溝板34の貫通溝34aから離脱することなく、貫通溝34aに沿って摺動できるようになっている。また、配線通し部材40は、係合部材16の貫通溝34aに沿った摺動の際に、押さえ板36に形成された貫通溝36aに沿って摺動するようになっている。
図4に戻り、バネ18は、ねじりバネであり、その一端部18aが、押さえ板36の+Z側から、配線通し部材40に対して、軸99を介して回転可能に接合され、その他端部18bが、押さえ板36の+Z側の面のほぼ中央部に設けられた軸36bに回転可能に接合される。
上記のように構成されるスライドモジュール14では、図5(c)に示すように、押さえ板36が上側ボディ10に固定され、係合部材16が下側ボディ20の固定位置20a(図3(a)参照)に固定(カシメ固定など)される。これにより、スライドモジュール14が携帯端末100に組み付けられる。この組み付けの際には、上側ボディ10のディスプレイ30と、下側ボディ20内に設けられた回路基板等の電子部品とを接続する配線42が、図5(c)に示すように、配線通し部材40の貫通孔41に通されるようになっている。また、配線42は、図6に示すように、バネ18の中心から一端部18a寄りの位置と、他端部18b寄りの位置に、固定部材(固定テープなど)46を用いて固定される。
図3(a)に戻り、下側ボディ20は、入力キー20bと、入力キー20bとは異なる入力インタフェースである入力機構20cと、を有する。入力キー20bは、例えば、QWERTY配列のキーボードなどを採用することができる。入力機構20cとしては、例えば、トラックパッドなどのポインティングデバイスや、指紋認証用のデバイスなどを採用することができる。
次に、上側ボディ10と下側ボディ20とが、図2(a)〜図2(d)に示したように遷移する際の、スライドモジュール14の動きについて、図7〜図9に基づいて説明する。図7(a)〜図7(c)は、図2(a)の状態から図2(b)の状態に遷移する際のスライドモジュール14の動きを示す図である。
図7(a)に示すように、上側ボディ10と下側ボディ20とが閉じた状態(図2(a)の状態)では、係合部材16は、上側ボディ10の+X端部及び+Y端部近傍に位置する。この場合、バネ18は、バネ18を開く方向の弾性力を上側ボディ10及び下側ボディ20に付与する。この弾性力は、上側ボディ10を−Y方向に付勢する力(−Fy)及び−X方向に付勢する力(−Fx)となる。このうち、力(−Fy)の作用により、係合部材16の動きが規制されるので、携帯端末100においては、ボディ10、20に外力が作用しない限り図7(a)の状態が維持されることになる。
図7(a)の状態から人の力(+Fhy)が加わり、図7(b)の状態を経て図7(c)の状態(図2(b)の状態)に遷移する場合、第2スライド溝板34に形成された貫通溝34aと係合部材16とが係合しながら、上側ボディ10が+Y方向に移動する。この場合、バネ18は、図7(b)に示すようにバネ18の一端部18aと他端部18bとがX軸方向に並ぶまでの間は、ボディ10、20が重なり合う方向の力(−Fy(図7(a)))を、ボディ10、20間に付勢し続ける。一方、上側ボディ10が、図7(c)に示すように、図7(b)よりも+Y方向に移動した場合には、バネ18は、ボディ10、20を引き離す方向の力(+Fy)を、ボディ10、20間に付勢する。なお、図7(c)の状態では、力(+Fy)の作用により、係合部材16の動きが規制される。これにより、携帯端末100においては、ボディ10、20に外力が作用しない限り図7(c)の状態が維持されることになる。
このように、上側ボディ10を+Y方向にスライドするときには、人がある一定以上、上側ボディ10を押すまでは、バネ18が、当該押す力(+Fhy)に抗するような力を発生する。そして、人がある一定以上、上側ボディ10を押した後は、バネ18は、当該押す力(+Fhy)と同一の方向の力を発生する。すなわち、バネ18の弾性力は、上側ボディ10を+Y方向に遷移させる際の人の操作感を高めていることになる。
図8(a)〜図8(c)は、図2(a)の状態から図2(c)の状態に遷移する際のスライドモジュール14の動きを示す図である。
図8(a)に示すように、上側ボディ10と下側ボディ20とが閉じた状態(図2(a)の状態)から人の力(+Fhx)が加わり、図8(b)の状態を経て図8(c)の状態(図2(c)の状態)に遷移する場合、第2スライド溝板34に形成された貫通溝34aと係合部材16とが係合しながら、上側ボディ10が+X方向に移動する。この場合、バネ18は、図8(b)に示すようにバネ18の一端部18aと他端部18bとがY軸方向に並ぶまでの間は、ボディ10、20が重なり合う方向の力(−Fx(図8(a)))をボディ10、20間に付勢し続ける。一方、上側ボディ10が、図8(b)よりも+X方向に移動した場合には、バネ18は、図8(c)に示すように、ボディ10、20を引き離す方向の力(+Fx)をボディ10、20間に付勢する。なお、図8(c)の状態では、力(+Fx)の作用により、係合部材16の動きが規制される。これにより、携帯端末100においては、ボディ10、20に外力が作用しない限り図8(c)の状態が維持されることになる。
このように、上側ボディ10を+X方向にスライドするときには、人がある一定以上、上側ボディ10を押すまでは、バネ18が、当該押す力(+Fhx)に抗するような力を発生する。そして、人がある一定以上、上側ボディ10を押した後は、バネ18は、当該押す力(+Fhx)と同一の方向の力を発生する。すなわち、バネ18の弾性力は、上側ボディ10を+X方向に遷移させる際の人の操作感を高めていることになる。
図9(a)〜図9(c)は、図2(c)の状態から図2(d)の状態に遷移する際のスライドモジュール14の動きを示す図である。
図9(a)に示すように、上側ボディ10が下側ボディ20に対して+X方向にずれた状態(図2(c)の状態)から人の力(+Fhy)が加わり、図9(b)の状態を経て図9(c)の状態(図2(d)の状態)に遷移する場合、第2スライド溝板34に形成された貫通溝34aと係合部材16とが係合しながら、上側ボディ10が+Y方向に移動する。この場合、バネ18は、図9(b)に示すようにバネ18の一端部18aと他端部18bとがX軸方向に並ぶまでの間は、ボディ10、20が重なり合う方向の力(−Fy(図9(a))をボディ10、20間に付勢し続ける。一方、上側ボディ10が、図9(b)よりも+Y方向に移動した場合には、バネ18は、図9(c)に示すように、ボディ10、20を引き離す方向の力(+Fy)をボディ10、20間に付勢する。なお、図9(c)の状態では、力(+Fy)の作用により、係合部材16の動きが規制される。これにより、携帯端末100においては、ボディ10、20に外力が作用しない限り図9(c)の状態が維持されることになる。
このように、上側ボディ10を+Y方向にスライドするときには、人がある一定以上、上側ボディ10を押すまでは、バネ18が、当該押す力(+Fhy)に抗するような力を発生する。そして、人がある一定以上、上側ボディ10を押した後は、バネ18は、当該押す力(+Fhy)と同一の方向の力を発生する。すなわち、バネ18の弾性力は、図9(a)〜図9(c)のように上側ボディ10を+Y方向に遷移させる際の人の操作感も高めていることになる。
次に、上側ボディ10と下側ボディ20に設けられた、上側ボディ10を下側ボディ20に対して並進させるためのガイド機構について図10(a)〜図10(f)に基づいて、説明する。
図10(a)に示すように、下側ボディ20の+Z側の面には、Y軸方向に延びるY軸凹ガイド52aと、X軸方向に延びるX軸凹ガイド52bと、X軸方向に延びるX軸凸ガイド52cとが設けられている。また、図10(b)に示すように、上側ボディ10の−Z側の面には、Y軸方向に延びるY軸凸ガイド54aと、X軸方向に延びるX軸凸ガイド54bと、X軸方向に延びるX軸凹ガイド54cとが設けられている。
これら各ガイドによると、図2(a)に示すように、ボディ10、20が閉じた状態では、図10(c)に示すように、X軸凹ガイド52bとX軸凸ガイド54bとが係合し、X軸凸ガイド52cとX軸凹ガイド54cとが係合する。また、図10(e)に示すように、Y軸凹ガイド52aとY軸凸ガイド54aとが係合する。
一方、図2(a)の状態から図2(b)の状態に遷移するときには、図10(e)のようにガイド52a、54aの係合が維持されたまま、図10(d)のように、ガイド52bとガイド54b、ガイド52cとガイド54cが離間する。
更に、図2(a)の状態から図2(c)の状態に遷移するときには、図10(c)のようにガイド52bとガイド54b、ガイド52cとガイド54cの係合が維持されたまま、図10(f)のようにガイド52a、54aが離間する。
このように、各ガイドを設けることで、上側ボディ10のX軸方向へのスライド時、及びY軸方向へのスライド時における、上側ボディ10の下側ボディ20に対する回転を抑制することができる。
なお、図2(c)の状態から図2(d)の状態に遷移するときには、各ガイドの接触が生じないようになっている。これにより、図2(d)の状態に遷移するときに、各ガイドが、上側ボディ10及び下側ボディ20の相対移動の邪魔をすることはない。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、上側ボディ10が、−Z側の面に、延びる方向が変化する変化部を一端部と他端部との間に2箇所有する貫通溝34aを有し、下側ボディ20が、+Z側の面に、貫通溝34aに係合し、貫通溝34aに沿った摺動が可能な係合部材16を有している。また、係合部材16が貫通溝34aの一端部、他端部、及び変化部に位置するときに、係合部材16の動きを規制する方向に付勢力を付与するバネ18が、係合部材16と上側ボディ10とを繋ぐように設けられている。したがって、本実施形態では、貫通溝34a、係合部材16及びバネ18という簡易な構成で、変化部を2箇所有する貫通溝34aの形状に倣った、上側ボディ10と下側ボディ20との相対移動を実現することができる。すなわち、簡易な構成で、種々のスライド変形が可能な携帯端末を実現することができる。このように、種々のスライド変形が可能なことから、例えば、図2(d)のように変形した際に露出する下側ボディ20の一部に入力機構20cなどを設けておくことで、携帯端末100の機能の拡張を図ることができる。
更に、従来のように、X軸及びY軸方向のスライドを、各軸ごとのスライド機構を直列に接続して実現するようなことをしないので、機構の剛性確保が容易となる。更に、貫通溝34a等と係合部材16、及びバネ18というシンプルな構成としているので、携帯端末100の小型・軽量化及び機械設計の容易化を図ることも可能である。
また、本実施形態では、バネ18は、一端部18aが係合部材16に、軸99を介して回転可能に接合されるとともに、他端部18bが上側ボディ10の軸36bに回転可能に接合された、ねじりバネであり、バネ18は、係合部材16の接合部分と上側ボディ10の接合部分との間隔を広げる方向に、常時付勢する。本実施形態では、1つのバネを、上記のように設けることで、貫通溝34aの一端部、他端部、及び変化部に位置するときの係合部材16の動きを規制する方向の付勢力を、バネに発生させるようにすることができる。
また、本実施形態では、係合部材16には、上側ボディ10と下側ボディ20とを電気的に接続する配線42を通す貫通孔41が形成されている。すなわち、配線42は、係合部材16を通して、上側ボディ10と下側ボディ20とを繋ぐ。これにより、配線42が、上側ボディ10と下側ボディ20の動きに連動して動くので、配線42が係合部材16の摺動を妨げるのを抑制することができる。また、配線42の損傷も抑制することができる。更に、配線42を係合部材16に通すことで、防水機能の実装が容易となる。
また、本実施形態では、配線42が、バネ18の中心から一端部18a寄りの位置及び他端部18b寄りの位置に固定されている。このため、係合部材16が貫通溝34aに沿って摺動した際にバネ18がXY面内で回転しても、配線42は、バネ18とともに回転する。これにより、バネ18と配線42の機械的な干渉を抑制することができるので、上側ボディ10の下側ボディ20に対するスライド移動をスムーズに行うことが可能となる。
また、本実施形態では、上側ボディ10の−Z側の面及び下側ボディ20の+Z側の面には、スライド移動時の上側ボディ10の回転を抑制するガイド機構(ガイド52a、52b、52c、54a、54b、54c)が設けられている。これにより、上側ボディ10をスライド移動させている間の、ボディ10、20間の齧りを抑制することができる。これにより、携帯端末100の長寿命化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、上側ボディ10と下側ボディ20とを、配線42により電気的に接続する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、無線にて電気的に接続することも可能である。この場合、スライドモジュールとしては、図11に示すようなスライドモジュール14’を採用することができる。このスライドモジュール14’は、第1スライド溝板32と、第2スライド溝板34と、係合部材16’と、バネ(不図示)と、を有する。係合部材16’は、上記実施形態の係合部材16から、配線通し部材40を省略したものであり、下側ボディ20に固定(カシメ固定)される。このように、無線を採用した場合には、スライドモジュール14’として簡易な構成を採用することができる。
なお、上記実施形態では、スライド時の上側ボディ10と下側ボディ20との齧りを抑制するための機構として、ガイド機構(ガイド52a、52b、52c、54a、54b、54c)を採用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、図12のような引き込み機構60を採用することもできる。
図12(a)に示すように、引き込み機構60は、上側ボディ10の−X側かつ−Y側端部に設けられた永久磁石70と、下側ボディ20の−X側かつ−Y側端部に設けられた永久磁石72と、下側ボディ20の−Y側端部のX軸方向ほぼ中央部に設けられた永久磁石74と、を有する。永久磁石70と永久磁石72との間、及び永久磁石70と永久磁石74との間には磁気的吸引力が発生する。なお、永久磁石70、72、74の材料としては、例えばNd−Fe−BやSm−Coなどが挙げられる。
この引き込み機構60によれば、図12(a)に示すように、上側ボディ10が下側ボディ20から+Y方向にわずかにずれているときには、永久磁石70と永久磁石72により、上側ボディ10と下側ボディ20との間に、閉じた状態に戻ろうとする力が作用する。また、図12(b)に示すように、上側ボディ10が下側ボディ20から+X方向にわずかにずれているときにも、永久磁石70と永久磁石72により、上側ボディ10と下側ボディ20との間に、閉じた状態に戻ろうとする力が作用する。
また、図12(c)に示すように、図2(c)の状態よりも上側ボディ10が下側ボディ20から−X方向にわずかにずれているときには、永久磁石70と永久磁石74により、上側ボディ10と下側ボディ20との間に、図2(c)の状態に戻ろうとする力が作用する。更に、図12(d)に示すように、図2(c)の状態よりも上側ボディ10が下側ボディ20から+Y方向にわずかにずれているときにも、永久磁石70と永久磁石74により、上側ボディ10と下側ボディ20との間に、図2(c)の状態に戻ろうとする力が作用する。
このように、引き込み機構60によれば、永久磁石間に発生する磁気的吸引力により、図2(a)〜図2(d)の状態を維持することができる。また、図2(a)〜図2(d)の状態から変位する際には、引き込み機構60が、その変位を戻す方向の力を発生するので、上側ボディ10と下側ボディ20との間の転倒モーメントを緩和することができる。これにより、上側ボディ10と下側ボディ20との間に、スライド時に転倒モーメントに耐えうる姿勢保持力を付与することができ、上側ボディ10と下側ボディ20との間の齧りの発生を抑制することができる。
なお、上記においては、上側ボディ10に永久磁石70を設け、下側ボディ20に永久磁石72、74を設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、永久磁石70及び永久磁石72、74のいずれか一方を、鉄などの磁性体に変更することとしても良い。
また、上記変形例では、引き込み機構60として永久磁石を利用した機構を採用した場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、上側ボディ10の永久磁石70が設けられた位置にボールプランジャを設け、下側ボディ20の永久磁石72、74が設けられた位置に、ボールプランジャが嵌合する溝を設けることとしても良い。この場合にも、上側ボディ10と下側ボディ20の弾性変形による弾性力を利用した、引き込み機構を実現することができる。
なお、上記実施形態では、バネ18として、ねじりバネを用いることとしたが、これに限らず、その他のバネ(コイルバネなど)を用いることとしても良い。また、バネに限らず、ゴムなど、他の弾性部材を用いることとしても良い。
なお、上記実施形態では、貫通溝32a、34a、36aが、図4に示すような形状の溝である場合について説明したが、これに限らず、図13に示すような形状の貫通溝32a’、34a’、36a’を採用しても良い。このような貫通溝を採用した場合でも、図14(a)に示すような上側ボディ10と下側ボディ20とが閉じた状態から、図14(b)に示すように、上側ボディ10を+Y方向にスライド移動させることができる。また、図14(c)に示すように、上側ボディ10を、図14(a)の状態から+X方向にスライド移動させることもできる。更には、図14(d)に示すように、上側ボディ10を、図14(b)の状態から+X方向にスライド移動させることもできる。
なお、上記実施形態及び変形例(図14)では、貫通溝の延びる方向が変化する変化部が2箇所設けられた場合について説明したが、これに限らず、変化部が3箇所以上設けられても良い。また、貫通溝は略U字状(コ字状)に限らず、クランク状など、種々の形状を採用することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
10 上側ボディ(第1筐体)
16 係合部材(係合部)
18 バネ(弾性部材)
20 下側ボディ(第2筐体)
34a 貫通溝(溝部)
36b 軸
41 貫通孔
42 配線
52a Y軸凹ガイド(ガイド機構の一部)
52b X軸凹ガイド(ガイド機構の一部)
52c X軸凸ガイド(ガイド機構の一部)
54a Y軸凸ガイド(ガイド機構の一部)
54b X軸凸ガイド(ガイド機構の一部)
54c X軸凹ガイド(ガイド機構の一部)
60 引き込み機構
99 軸
100 携帯端末(電子機器)

Claims (6)

  1. 延びる方向が変化する変化部を一端部と他端部との間に少なくとも2箇所有する溝部が形成された第1面を有する第1筐体と、
    前記第1面と対向する第2面を有し、前記第2面に、前記溝部に係合し、当該溝部に沿った摺動が可能な係合部が設けられた第2筐体と、
    前記係合部と前記第1筐体とを繋ぐように設けられ、前記係合部が前記溝部の一端部、他端部、及び変化部に位置するときに、前記係合部の動きを規制する方向に付勢力を付与する弾性部材と、
    前記第1面及び前記第2面に設けられ、前記係合部が前記溝部に沿って摺動する間における、前記第1筐体と前記第2筐体との前記第1、第2面内での相対回転を抑制するガイド機構と、を備え、
    前記ガイド機構は、一方向に延びる第1凸ガイド及び第1凹ガイドと、他方向に延びる第2凸ガイド及び第2凹ガイドと、を有し、前記第1凸ガイドと前記第1凹ガイドが係合し、前記第2凸ガイドと前記第2凹ガイドが係合した初期状態から前記係合部が前記溝部に沿って前記一方向に摺動する場合に前記第1凸ガイド及び前記第1凹ガイドが係合し続け、前記初期状態から前記係合部が前記溝部に沿って前記他方向に摺動する場合に前記第2凸ガイド及び前記第2凹ガイドが係合し続ける、ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記弾性部材は、その一端が前記係合部の軸に対して回転可能に接合されるとともに、その他端が前記第1筐体の軸に対して回転可能に接合され、
    前記弾性部材は、前記係合部の接合部分と、前記第1筐体の接合部分と、の間隔を広げる方向に、常時付勢することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記係合部には、前記第1筐体と前記第2筐体とを電気的に接続する配線を通す貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記配線は、前記弾性部材の中心から一端部寄りの位置及び他端部寄りの位置に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記第1筐体と前記第2筐体には、前記係合部が前記溝部の前記変化部、一端部、及び他端部のいずれかの近傍に位置するときに、前記係合部を、前記変化部、一端部及び他端部のいずれかに引き込む力を発生する引き込み機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記引き込み機構が発生する力は、磁気的吸引力又は弾性力であることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
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